(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
時系列議事データから会議の議事の要点を抽出して議事録データを作成し、議事録データ中の該要点と、該要点の抽出元の時系列議事データ中の議事情報とを関連付ける議事要点関連付けデータを作成する議事録作成部をさらに備える、
請求項1に記載の議事録支援装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この従来技術は、電話会議における発話内容をテキスト化するとともに、テキスト化された発話内容と発話者の識別結果とを対応付けて議事録として記録する装置に適用できる。
しかしながら、上述のような従来技術では、ユーザが議事録を閲覧する際の便宜を図ることまでは考慮されていないという問題があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、ユーザが議事録を閲覧する際の利便性の向上を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の一態様は、会議の議事情報が時間の経過に沿って記録された時系列議事データを格納する時系列議事データ格納部と、前記時系列議事データから前記会議の議事の要点を抽出して作成された議事録データを格納する議事録データ格納部と、前記議事録データ中の前記要点と、前記要点の抽出元の前記時系列議事データ中の前記議事情報とを関連付ける議事要点関連付けデータを格納する議事要点関連付けデータ格納部と、前記議事録データの閲覧を提供し、前記議事録データ中の前記要点の指定に応じて、当該指定の前記要点に前記議事要点関連付けデータにより関連付けられた前記議事情報の閲覧をさらに提供する閲覧提供部と、を備え、前記閲覧提供部は、前記議事録データ及び前記議事情報の閲覧を提供するための議事録閲覧画面を表示させる表示データを提供し、前記閲覧提供部は、閲覧者が操作することができる操作部を前記議事録閲覧画面に表示させ、前記閲覧提供部は、前記操作部により選択された前記議事録データ中の前記要点に関連付けられた前記時系列議事データ中の前記議事情報を前記議事録閲覧画面に表示させる、議事録支援装置
であって、前記閲覧提供部は、前記議事録閲覧画面上における前記操作部の位置を会議開始時刻から会議終了時刻までの範囲のいずれかの会議時刻に対応付けし、前記操作部の位置に対応する会議時刻に対応する前記議事録データ中の要点に関連付けられた前記時系列議事データ中の前記議事情報に付加された訂正情報を、当該要点に対する訂正情報であることを示すように前記議事録閲覧画面に表示させる、議事録支援装置である。
(2)本発明の一態様は、上記(1)の議事録支援装置において、時系列議事データから会議の議事の要点を抽出して議事録データを作成し、議事録データ中の該要点と、該要点の抽出元の時系列議事データ中の議事情報とを関連付ける議事要点関連付けデータを作成する議事録作成部をさらに備える、議事録支援装置である。
(3)本発明の一態様は、会議の議事情報が時間の経過に沿って記録された時系列議事データを格納する時系列議事データ格納部と、前記時系列議事データから前記会議の議事の要点を抽出して作成された議事録データを格納する議事録データ格納部と、前記議事録データの閲覧を提供し、前記議事録データ中の前記要点の指定に応じて当該指定の前記要点に該当する前記時系列議事データ中の前記議事情報を検索し、検索結果の前記議事情報の閲覧をさらに提供する閲覧提供部と、を備え、前記閲覧提供部は、前記議事録データ及び前記議事情報の閲覧を提供するための議事録閲覧画面を表示させる表示データを提供し、前記閲覧提供部は、閲覧者が操作することができる操作部を前記議事録閲覧画面に表示させ、前記閲覧提供部は、前記操作部により選択された前記議事録データ中の前記要点に該当する前記時系列議事データ中の前記議事情報を検索し、検索結果の前記議事情報を前記議事録閲覧画面に表示させる、議事録支援装置
であって、前記閲覧提供部は、前記時系列議事データに含まれる会議開催日時及び議事テキストデータに基づいて、前記時系列議事データに含まれる会議テーマに関連する情報を外部のデータベースから取得し、当該取得した情報の閲覧をさらに提供する、議事録支援装置である。
(4)本発明の一態様は、上記(1)から(3)のいずれかの議事録支援装置において、前記会議の議事録閲覧対象者が登録された議事録閲覧対象者リストを格納する議事録閲覧対象者リスト格納部と、前記議事録データを閲覧した前記議事録閲覧対象者を記録し、所定期間の経過後に前記議事録データの閲覧の記録が存在しない前記議事録閲覧対象者に前記議事録データの閲覧を促す通知を行う閲覧記録部と、をさらに備える議事録支援装置である。
【0007】
(5)本発明の一態様は、議事録支援装置が、会議の議事情報が時間の経過に沿って記録された時系列議事データを時系列議事データ格納部に格納する時系列議事データ格納ステップと、前記議事録支援装置が、前記時系列議事データから前記会議の議事の要点を抽出して作成された議事録データを議事録データ格納部に格納する議事録データ格納ステップと、前記議事録支援装置が、前記議事録データ中の前記要点と、前記要点の抽出元の前記時系列議事データ中の前記議事情報とを関連付ける議事要点関連付けデータを議事要点関連付けデータ格納部に格納する議事要点関連付けデータ格納ステップと、前記議事録支援装置が、前記議事録データの閲覧を提供し、前記議事録データ中の前記要点の指定に応じて、当該指定の前記要点に前記議事要点関連付けデータにより関連付けられた前記議事情報の閲覧をさらに提供する閲覧提供ステップと、を含む議事録支援方法であって、前記閲覧提供ステップは、前記議事録データ及び前記議事情報の閲覧を提供するための議事録閲覧画面を表示させる表示データを提供し、前記閲覧提供ステップは、閲覧者が操作することができる操作部を前記議事録閲覧画面に表示させ、前記閲覧提供ステップは、前記操作部により選択された前記議事録データ中の前記要点に関連付けられた前記時系列議事データ中の前記議事情報を前記議事録閲覧画面に表示させる、議事録支援方法
であり、前記閲覧提供ステップは、前記議事録閲覧画面上における前記操作部の位置を会議開始時刻から会議終了時刻までの範囲のいずれかの会議時刻に対応付けし、前記操作部の位置に対応する会議時刻に対応する前記議事録データ中の要点に関連付けられた前記時系列議事データ中の前記議事情報に付加された訂正情報を、当該要点に対する訂正情報であることを示すように前記議事録閲覧画面に表示させる、議事録支援方法である。
(6)本発明の一態様は、議事録支援装置が、会議の議事情報が時間の経過に沿って記録された時系列議事データを時系列議事データ格納部に格納する時系列議事データ格納ステップと、前記議事録支援装置が、前記時系列議事データから前記会議の議事の要点を抽出して作成された議事録データを議事録データ格納部に格納する議事録データ格納ステップと、前記議事録支援装置が、前記議事録データの閲覧を提供し、前記議事録データ中の前記要点の指定に応じて当該指定の前記要点に該当する前記時系列議事データ中の前記議事情報を検索し、検索結果の前記議事情報の閲覧をさらに提供する閲覧提供ステップと、を含む議事録支援方法であって、前記閲覧提供ステップは、前記議事録データ及び前記議事情報の閲覧を提供するための議事録閲覧画面を表示させる表示データを提供し、前記閲覧提供ステップは、閲覧者が操作することができる操作部を前記議事録閲覧画面に表示させ、前記閲覧提供ステップは、前記操作部により選択された前記議事録データ中の前記要点に該当する前記時系列議事データ中の前記議事情報を検索し、検索結果の前記議事情報を前記議事録閲覧画面に表示させる、議事録支援方法
であり、前記閲覧提供ステップは、前記時系列議事データに含まれる会議開催日時及び議事テキストデータに基づいて、前記時系列議事データに含まれる会議テーマに関連する情報を外部のデータベースから取得し、当該取得した情報の閲覧をさらに提供する、議事録支援方法である。
【0008】
(7)本発明の一態様は、コンピュータに、会議の議事情報が時間の経過に沿って記録された時系列議事データを格納する時系列議事データ格納機能と、前記時系列議事データから前記会議の議事の要点を抽出して作成された議事録データを格納する議事録データ格納機能と、前記議事録データ中の前記要点と、前記要点の抽出元の前記時系列議事データ中の前記議事情報とを関連付ける議事要点関連付けデータを格納する議事要点関連付けデータ格納機能と、前記議事録データの閲覧を提供し、前記議事録データ中の前記要点の指定に応じて、当該指定の前記要点に前記議事要点関連付けデータにより関連付けられた前記議事情報の閲覧をさらに提供する閲覧提供機能と、を実現させるためのコンピュータプログラムであって、前記閲覧提供機能は、前記議事録データ及び前記議事情報の閲覧を提供するための議事録閲覧画面を表示させる表示データを提供し、前記閲覧提供機能は、閲覧者が操作することができる操作部を前記議事録閲覧画面に表示させ、前記閲覧提供機能は、前記操作部により選択された前記議事録データ中の前記要点に関連付けられた前記時系列議事データ中の前記議事情報を前記議事録閲覧画面に表示させる、コンピュータプログラム
であり、前記閲覧提供機能は、前記議事録閲覧画面上における前記操作部の位置を会議開始時刻から会議終了時刻までの範囲のいずれかの会議時刻に対応付けし、前記操作部の位置に対応する会議時刻に対応する前記議事録データ中の要点に関連付けられた前記時系列議事データ中の前記議事情報に付加された訂正情報を、当該要点に対する訂正情報であることを示すように前記議事録閲覧画面に表示させる、コンピュータプログラムである。
(8)本発明の一態様は、コンピュータに、会議の議事情報が時間の経過に沿って記録された時系列議事データを格納する時系列議事データ格納機能と、前記時系列議事データから前記会議の議事の要点を抽出して作成された議事録データを格納する議事録データ格納機能と、前記議事録データの閲覧を提供し、前記議事録データ中の前記要点の指定に応じて当該指定の前記要点に該当する前記時系列議事データ中の前記議事情報を検索し、検索結果の前記議事情報の閲覧をさらに提供する閲覧提供機能と、を実現させるためのコンピュータプログラムであって、前記閲覧提供機能は、前記議事録データ及び前記議事情報の閲覧を提供するための議事録閲覧画面を表示させる表示データを提供し、前記閲覧提供機能は、閲覧者が操作することができる操作部を前記議事録閲覧画面に表示させ、前記閲覧提供機能は、前記操作部により選択された前記議事録データ中の前記要点に該当する前記時系列議事データ中の前記議事情報を検索し、検索結果の前記議事情報を前記議事録閲覧画面に表示させる、コンピュータプログラム
であり、前記閲覧提供機能は、前記時系列議事データに含まれる会議開催日時及び議事テキストデータに基づいて、前記時系列議事データに含まれる会議テーマに関連する情報を外部のデータベースから取得し、当該取得した情報の閲覧をさらに提供する、コンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザが議事録を閲覧する際の利便性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、一実施形態に係る議事録支援システム2の構成例を示す図である。
図1において、議事録支援システム2は、議事録支援装置60と、端末装置30−1、30−2、30−3、・・・(以下、特に区別しないときは、端末装置30と称する)とを備える。議事録支援装置60と端末装置30とは、通信ネットワーク20に接続される。議事録支援装置60と端末装置30とは、通信ネットワーク20を介して、通信を行う。通信ネットワーク20は、有線通信ネットワークであってもよく、又は、無線通信ネットワークであってもよく、又は、有線通信ネットワークと無線通信ネットワークとから構成されてもよい。
【0012】
図2は、本実施形態に係る議事録支援装置60の機能構成例を示すブロック図である。
図2において、議事録支援装置60は、通信部101と、閲覧提供部171と、議事録作成部172と、閲覧記録部173と、リスト格納部120と、データ格納部160とを備える。リスト格納部120は、議事録閲覧対象者リスト181を格納する。データ格納部160は、時系列議事データ191と、議事録データ192と、議事要点関連付けデータ193とを格納する。
【0013】
議事録支援装置60の機能は、議事録支援装置60が備えるCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。なお、議事録支援装置60として、汎用のコンピュータ装置を使用して構成してもよく、又は、専用のハードウェア装置として構成してもよい。
【0014】
通信部101は、通信ネットワーク20を介して、端末装置30と通信を行う。閲覧提供部171は、議事録データ192等の閲覧を提供する。議事録作成部172は、議事録データ192等を作成する。閲覧記録部173は、議事録データ192を閲覧した議事録閲覧対象者を記録する。
【0015】
図3は、本実施形態に係る時系列議事データ191の構成例を示す図である。時系列議事データ191は、特定の会議の議事情報が時間の経過に沿って記録されたデータである。
図3において、時系列議事データ191には、議事情報の識別情報(議事情報ID)と、議事情報IDに関連付けて当該議事情報の会議時刻範囲及び当該議事情報とが含まれる。会議時刻は、会議の開始時刻を0分とした場合の、会議の開始からの経過時間である。会議時刻範囲は、会議時刻の範囲である。
【0016】
議事情報には、議事音声データ、議事テキストデータ、会議資料データ、及び、議事訂正データがある。議事音声データは、会議中に収音された音声データである。議事テキストデータは、議事音声データの音声がテキスト化されたテキストデータである。会議資料データは、会議中に使用された資料のデータである。会議資料データとして、例えば、会議中に使用された電子掲示板から出力された画像データ、端末装置30から出力された資料(テキスト又は画像)のデータなどが挙げられる。議事訂正データは、議事の訂正内容等を示す訂正情報のテキストデータである。
【0017】
また、時系列議事データ191には、会議開催情報が含まれる。会議開催情報は、当該時系列議事データ191に該当する会議を特定する会議識別情報(会議ID)と、会議テーマと、会議開催日時とを含む情報である。
【0018】
図4は、本実施形態に係る議事録データ192の構成例を示す図である。議事録データ192は、時系列議事データ191から会議の議事の要点を抽出して作成されたデータである。要点とは時系列議事データ191の議事情報の記載を抜粋した文章である。
図4において、議事録データ192には、要点の識別情報(要点ID)と、要点IDに関連付けて当該要点とが含まれる。一の要点は、一文、又は、複数の文の群から構成されるテキストデータ(要点テキストデータ)である。要点テキストデータは、議事録作成部172により作成されてもよく、又は、議事録作成者により作成されてもよい。また、要点テキストデータは、議事録作成部172により作成された要点テキストデータを、議事録作成者が校閲した結果のテキストデータであってもよい。また、議事録データ192には、会議開催情報が含まれる。
【0019】
図5は、本実施形態に係る議事要点関連付けデータ193の構成例を示す図である。議事要点関連付けデータ193は、議事録データ192中の要点と、当該要点の抽出元の時系列議事データ191中の議事情報とを関連付けるデータである。
図5において、議事要点関連付けデータ193には、要点IDと、要点IDに関連付けて当該要点の抽出元の時系列議事データ191中の議事情報の議事情報ID(抽出元議事情報ID)とが含まれる。また、議事要点関連付けデータ193には、該当の会議の会議IDが含まれる。
【0020】
図6は、本実施形態に係る議事録閲覧対象者リスト181の構成例を示す図である。議事録閲覧対象者リスト181は、特定の会議の議事録閲覧対象者が登録されたリストである。
図6において、議事録閲覧対象者リスト181には、議事録閲覧対象者のユーザ識別情報(ユーザID)と、議事録閲覧対象者のユーザIDに関連付けて当該議事録閲覧対象者の電子メールアドレス及び閲覧済みを示す情報(図中、○が閲覧済み、空欄は未閲覧を表す)とが記載される。また、議事録閲覧対象者リスト181には、会議開催情報が記載される。
【0021】
図7は、本実施形態に係る端末装置30の構成例を示すブロック図である。
図7において、端末装置30は、CPU301と、記憶部302と、通信部303と、表示部304と、操作部305と、音声処理部306と、マイクロフォン(マイク)307と、スピーカ308とを備える。各部301〜306はデータを交換できるように構成されている。マイク307とスピーカ308とは音声処理部306に接続されている。
【0022】
CPU301は端末装置30の制御を行う。この制御機能は、CPU301がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。記憶部302は、CPU301で実行されるコンピュータプログラムや各種のデータを記憶する。通信部303は、通信ネットワーク20を介して、端末装置30の外部の装置と通信を行う。端末装置30は、通信部303により議事録支援装置60と通信を行う。また、端末装置30は、通信部303により他の端末装置30と通信を行ってもよい。
【0023】
表示部304は、例えば液晶表示装置等の表示デバイスから構成され、データ表示を行う。操作部305は、例えばテンキー等の入力デバイスから構成され、ユーザの操作に応じたデータ入力を行う。なお、端末装置30は、データ入力とデータ表示の両方が可能なタッチパネルを備えてもよい。
【0024】
音声処理部306は、通話等の音声の入力処理及び出力処理として、マイク307から入力される音声の入力処理及びスピーカ308により音声を再生する出力処理を行う。なお、スピーカ308の代わりにヘッドフォンにより音声を再生してもよい。
【0025】
端末装置30の機能は、CPU301がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。端末装置30として、汎用のコンピュータ装置を使用して構成してもよく、又は、専用のハードウェア装置として構成してもよい。端末装置30は、例えば、スマートフォン等の携帯通信端末装置、タブレット型のコンピュータ装置(タブレットPC)、若しくは、据置き型のパーソナルコンピュータ装置などであってもよい。
【0026】
次に
図8を参照して本実施形態に係る議事録支援方法の例を説明する。
図8は、本実施形態に係る議事録支援方法の例を示すフローチャートである。
【0027】
(ステップS11)議事録支援装置60の閲覧提供部171は、議事録の閲覧要求を端末装置30から受付ける。議事録の閲覧要求は、閲覧者のユーザID(閲覧ユーザID)と、議事録の閲覧要求の対象の会議テーマとを含むメッセージである。ここでの一例として、
図4に例示される会議テーマ「○○サービスの品質向上施策」が議事録の閲覧要求の対象の会議テーマに指定されたとして以下の説明を行う。閲覧提供部171は、議事録の閲覧要求に含まれる閲覧ユーザIDが、会議テーマ「○○サービスの品質向上施策」の議事録閲覧対象者リスト181中に存在するか否かを判断する。この判断の結果、当該閲覧ユーザIDが当該議事録閲覧対象者リスト181中に存在する場合には、閲覧提供部171は、当該議事録の閲覧要求を受付ける。一方、当該閲覧ユーザIDが当該議事録閲覧対象者リスト181中に存在しない場合には、閲覧提供部171は、当該議事録の閲覧要求を受付けない。
【0028】
閲覧提供部171は、端末装置30からの議事録の閲覧要求を受付ける場合、当該閲覧要求の対象の会議テーマ「○○サービスの品質向上施策」に該当する議事録データ192(以下、単に議事録データ192と称する)をデータ格納部160から取得する。
【0029】
(ステップS12)閲覧提供部171は、端末装置30に対して、議事録データ192の閲覧を提供する。例えば、議事録支援装置60は、ウェブ(Web)ページ提供機能を備え、端末装置30から通信により議事録データ192等を閲覧可能なウェブページを開設してもよい。
なお、閲覧提供部171は、時系列議事データ191に含まれる会議開催日時及び議事テキストデータ等に基づいて、会議テーマに関連する情報を通信により外部のデータベースから取得してもよい。閲覧提供部171は、該取得した情報を、端末装置30から閲覧できるようにしたり、又は、データ格納部160に格納したりする。例えば、閲覧提供部171は、ニュース記事を配信するサイトやアーカイブ機能を提供するサイトなどから会議テーマに関連する会議中の出来事の情報を検索し、該検索結果の情報を端末装置30から閲覧できるように例えば該検索結果の情報の閲覧先へのリンク情報をウェブページに掲載する。これにより、会議テーマに影響を及ぼす出来事が会議中に起こった場合に、該出来事を会議の議事内容に合わせて閲覧者に知らせることができる。また、閲覧者は、会議テーマに関連する情報の検索結果の情報の閲覧先へのリンク情報を辿りながら会議テーマに関連する情報を閲覧していくことにより、会議中だけでなく会議後であっても、時間を遡って、会議での出来事(議事内容)と外部の出来事(会議テーマに関連する、会議中に外部で起きていた出来事の情報)とを照らし合わせながら閲覧できる。
【0030】
(ステップS13)閲覧提供部171は、要点の指定を端末装置30から受付ける。閲覧提供部171は、端末装置30から要点の指定があったか否かを判断する。本実施形態の一例として、端末装置30からの要点の指定方法は、端末装置30の表示画面に表示された要点に含まれるいずれかの文を指定(例えば、クリック)することである。端末装置30は、例えばクリックにより指定された要点を示す要点指定情報を議事録支援装置60に送信する。議事録支援装置60の閲覧提供部171は、該要点指定情報を受信することにより、端末装置30から要点の指定があったと判断する。端末装置30から要点の指定があったと判断した場合にはステップS14に進み、そうではない場合にはステップS15に進む。
【0031】
(ステップS14)閲覧提供部171は、端末装置30から受信した要点指定情報に応じて、当該要点指定情報で示される要点に対して議事要点関連付けデータ193により関連付けられた議事情報の閲覧をさらに当該端末装置30に提供する。閲覧提供部171は、要点指定情報で示される要点の要点IDに関連付けられている抽出元議事情報IDを、議事要点関連付けデータ193から取得する。閲覧提供部171は、該取得した抽出元議事情報IDの議事情報を、時系列議事データ191から取得する。閲覧提供部171は、端末装置30に対して、該取得した議事情報の閲覧を提供する。該閲覧により、端末装置30は、要点指定情報で示される要点の抽出元の議事情報のうち、議事音声データをスピーカ308により再生したり、又は、議事テキストデータを表示部304の表示画面に表示したり、又は、会議資料データを表示画面に表示したりする。
【0032】
(ステップS15)閲覧提供部171は、端末装置30の議事録の閲覧の終了を判断する。閲覧終了の場合にはステップS16に進む。一方、閲覧終了ではない場合にはステップS12に進み、端末装置30に対して議事録データ192の閲覧の提供を継続する。
【0033】
(ステップS16)閲覧記録部173は、当該議事録の閲覧要求に含まれる閲覧ユーザIDについて、議事録閲覧対象者リスト181の閲覧済みの欄に「○(閲覧済み)」を記載する。この後に
図8の処理を終了する。
【0034】
なお、閲覧記録部173は、議事録データ192が閲覧可能になった時点から所定期間の経過後に、議事録閲覧対象者リスト181の閲覧済みの欄を参照して「空欄(未閲覧)」のユーザIDを抽出する。閲覧記録部173は、該抽出した未閲覧のユーザIDのユーザに対して、当該ユーザIDの電子メールアドレス宛てに議事録データ192の閲覧を促すメッセージの電子メールを送信する。
【0035】
[議事録作成方法の例]
次に本実施形態に係る議事録作成方法の例を説明する。議事録作成部172は、時系列議事データ191から会議の議事の要点を抽出して議事録データ192を作成する。議事録作成部172は、作成した議事録データ192をデータ格納部160に格納する。
議事の要点作成方法の例を以下に説明する。
【0036】
(議事の要点作成方法の例1)
議事録作成部172は、テキストマイニングフィルタ(text mining filter)を備える。議事録作成部172は、議事テキストデータからテキストマイニングフィルタにより不要語及び不要文を抽出し、該抽出した不要語及び不要文を該議事テキストデータから削除する。議事録作成部172は、該議事テキストデータにおいて該削除後に残った文を要点に使用する。
【0037】
(議事の要点作成方法の例2)
議事録作成部172は、予め登録されたキーワードを含む文と、該文の前後の一定数の文とを、議事テキストデータから抽出して要点に使用する。該キーワードとして、例えば、会議テーマに関連する専門用語が挙げられる。
【0038】
以上が議事の要点作成方法の例の説明である。なお、要点作成者が、議事テキストデータの文章を参照して要点を作成し、該要点を端末装置30から議事録支援装置60に入力してもよい。又は、要点作成者が、議事録作成部172により作成された要点を校閲し、該校閲の結果を最終的な要点として端末装置30から議事録支援装置60に入力してもよい。
【0039】
議事録作成部172は、議事録データ192中の要点と、該要点の抽出元の時系列議事データ191中の議事情報とを関連付ける議事要点関連付けデータ193を作成する。議事録作成部172は、議事録データ192中の各要点に要点IDを付与し、議事録データ192中の要点の要点IDと、該要点の抽出元の時系列議事データ191中の議事情報の議事情報ID(抽出元議事情報ID)とを関連付けた議事要点関連付けデータ193を作成する。議事録作成部172は、作成した議事要点関連付けデータ193をデータ格納部160に格納する。
【0040】
なお、本実施形態に係る議事録作成部172の一実施例として、以下に示す(1)から(4)までの機能を備えてもよい。
(1)作成対象の要点に関連付ける議事情報の会議時刻範囲をユーザが指定する機能。
(2)ユーザにより指定された議事情報の会議時刻範囲と作成対象の要点とを関連付ける議事要点関連付けデータ193を作成する機能。
(3)作成対象の要点に関連付けられた議事情報の会議時刻範囲を、端末装置30の表示画面上で強調表示させる機能。
(4)作成対象の要点に関連付けられた複数の議事情報の会議時刻範囲について、時間の経過に沿って順番に切り換えて端末装置30の表示画面に表示させる機能。
上記(1)から(4)までの議事録作成部172の機能により、ユーザは、端末装置30の表示画面に表示された議事録データ192の要点に対して関連付ける議事情報を会議時刻範囲により容易に指定して、議事要点関連付けデータ193を作成することができる。
【0041】
[議事録支援装置の他の構成例]
次に本実施形態に係る議事録支援装置60の他の構成例を説明する。
図9は、本実施形態に係る議事録支援装置60の他の機能構成例を示すブロック図である。
図9において
図2の機能構成と異なる点は、
図9の議事録支援装置60が議事要点関連付けデータ193を備えない点である。以下、
図9の議事録支援装置60について、
図2の議事録支援装置60と異なる点を主に説明する。
【0042】
図9に示す議事録支援装置60において、閲覧提供部171aは、
図2の議事録支援装置60の閲覧提供部171と同様に、端末装置30に対して議事録データ192の閲覧を提供する。また、閲覧提供部171aは、
図2の議事録支援装置60の閲覧提供部171と同様に、要点の指定を端末装置30から受付ける。要点の指定が端末装置30からあった場合(端末装置30から要点指定情報を受信した場合)、閲覧提供部171aは、端末装置30から受信した要点指定情報に応じて、当該要点指定情報で示される要点に該当する時系列議事データ191中の議事情報を検索する。閲覧提供部171aは、該検索の結果、発見した議事情報の閲覧をさらに当該端末装置30に提供する。
【0043】
[閲覧提供方法の例]
次に本実施形態に係る閲覧提供方法の例を説明する。本実施形態に係る閲覧提供部171の一実施例として、以下に示す(1)から(3)までの機能を備えてもよい。
【0044】
(1)議事録データ192中の要点を、スライドバーの移動により選択して表示させる機能。スライドバーの移動を、議事録データ192中の要点に対応する会議時刻の時間の経過に対応付ける機能。
図10は、本実施形態に係る議事録閲覧画面1000の構成例を示す図である。議事録閲覧画面1000は、閲覧提供部171が端末装置30に提供する表示データにより該端末装置30の表示部304の表示画面上に表示される。議事録閲覧画面1000には、閲覧対象の議事録データ192の会議開催情報や、ユーザが操作するスライドバー1010などが表示される。
【0045】
図10において、スライドバー1010は両方向矢印1020のいずれの方向にも任意に移動させることができる。スライドバー1010の位置は、会議開始時刻「0分」から会議終了時刻「60分」までの範囲のいずれかの会議時刻に対応する。
図10の議事録閲覧画面1000の例では、現在のスライドバー1010の位置は、会議開始から8分経過した会議時刻「8分」に対応している。現在のスライドバー1010の位置に対応する会議時刻「8分」を示す「8分経過」のメッセージ1030が議事録閲覧画面1000に表示されている。また、現在のスライドバー1010の位置に対応する会議時刻「8分」に対応する議事録データ192中の要点(要点ID「yoid2」)の要点テキストデータ_yoid2が表示領域1040内に表示されている。要点テキストデータ_yoid2は3つの文「要点文1,2,3」を有する。なお、会議時刻「8分」と要点ID「yoid2」との対応付けは、
図3の時系列議事データ191の会議時刻範囲「5分−10分」の議事情報ID「gid2」に基づいて、
図5の議事要点関連付けデータ193において抽出元議事情報ID「gid2」に関連付けられている要点ID「yoid2」を取得することによって行われる。
【0046】
(2)スライドバーにより選択された要点に関連付けられた時系列議事データ191中の議事情報を表示する機能。
図10において、議事録閲覧画面1000には、スライドバー1010により選択された要点(要点ID「yoid2」)に関連付けられた時系列議事データ191中の議事情報「議事情報ID「gid2」の議事テキストデータ_gid2、及び、会議資料データ_gid1」が表示領域1050内に表示されている。また、該表示領域1050内には、議事音声再生ボタン1060が表示されている。該議事音声再生ボタン1060は、議事情報(議事情報ID「gid2」)の議事音声データ_gid2の再生を指示するためのボタンである。閲覧提供部171は、該議事音声再生ボタン1060が押下されたことを示す情報を端末装置30から受信すると、議事音声データ_gid2を端末装置30により再生させる。これにより、例えば端末装置30のスピーカ308により議事音声データ_gid2が再生される。
【0047】
(3)時系列議事データ191中の議事情報に付加された訂正情報を強調表示する機能。
図11は、本実施形態に係る議事録閲覧画面1000の他の構成例を示す図である。
図11の議事録閲覧画面1000の例では、現在のスライドバー1010の位置は、会議開始から22分経過した会議時刻「22分」に対応している。現在のスライドバー1010の位置に対応する会議時刻「22分」を示す「22分経過」のメッセージ1030が議事録閲覧画面1000に表示されている。また、現在のスライドバー1010の位置に対応する会議時刻「22分」に対応する議事録データ192中の要点(要点ID「yoid3」)の要点テキストデータ_yoid3が表示領域1040内に表示されている。要点テキストデータ_yoid3は5つの文「要点文1,2,3,4,5」を有する。なお、会議時刻「22分」と要点ID「yoid3」との対応付けは、
図3の時系列議事データ191の会議時刻範囲「20分−25分」の議事情報ID「gid5」に基づいて、
図5の議事要点関連付けデータ193において抽出元議事情報ID「gid5」に関連付けられている要点ID「yoid3」を取得することによって行われる。
【0048】
また、
図11において、議事録閲覧画面1000には、スライドバー1010により選択された要点(要点ID「yoid3」)に関連付けられた時系列議事データ191中の議事情報「議事情報ID「gid5」の議事テキストデータ_gid5、及び、会議資料データ_gid5」が表示領域1050内に表示されている。また、該表示領域1050内には、議事音声再生ボタン1060が表示されている。該議事音声再生ボタン1060は、議事情報(議事情報ID「gid5」)の議事音声データ_gid5の再生を指示するためのボタンである。閲覧提供部171は、該議事音声再生ボタン1060が押下されたことを示す情報を端末装置30から受信すると、議事音声データ_gid5を端末装置30により再生させる。これにより、例えば端末装置30のスピーカ308により議事音声データ_gid5が再生される。
【0049】
また、
図11において、議事録閲覧画面1000には、スライドバー1010により選択された要点(要点ID「yoid3」)に関連付けられた時系列議事データ191中の議事情報「議事情報ID「gid5」の議事訂正データ_gid5が表示領域1100内に表示されている。表示領域1100において、議事訂正データ_gid5の訂正情報は強調表示される。該強調表示方法として、例えば、表示領域1100が太枠で囲まれたり、枠の色が赤色にされたり、文字列「訂正情報」が太字や赤字にされたりする。議事訂正データ_gid5の訂正情報は、議事情報の訂正内容を表す訂正文と、訂正者のユーザIDと、訂正された日時の情報(訂正日時)とを含む情報である。また、
図11の議事録閲覧画面1000には、表示領域1100内に表示された訂正情報が表示領域1040内に表示された要点(要点ID「yoid3」)に対する訂正情報であることを明示するための矢印が、表示領域1100から表示領域1040を指すように表示される。
【0050】
なお、ユーザが議事録データ192等の閲覧に使用する端末装置30は、CPU301が議事録閲覧ソフトウェア(コンピュータプログラム)を実行することにより、議事録データ192等の閲覧に係る各種の機能を実現する。
【0051】
以上が閲覧提供方法の例の説明である。
【0052】
本実施形態によれば、議事録支援装置60が、議事録データ192の閲覧を提供し、議事録データ192中の要点の指定に応じて、当該指定の要点に対応する議事情報の閲覧をさらに提供する。これにより、ユーザが議事録を閲覧する際の利便性の向上を図ることができる。
【0053】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0054】
上述した各装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0055】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。