(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
成分(D)の疎水化処理が、ジメチルシリル処理、トリメチルシリル処理、ジメチルポリシロキサン処理、ジメチルシロキサン処理、アミノアルキルシリル処理、アルキルシリル処理、またはメタクリルシリル処理である請求項1に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
成分(C)に対する成分(A)及び(B)の合計の質量比((A+B)/C)が10以上60以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の水中油型紫外線防御化粧料(以下、化粧料ということもある)は、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、4−tert−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン、オクトクリレン、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルエステル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸及びジメチコジエチルベンザルマロネートから選ばれる1種または2種以上の油溶性紫外線吸収剤
(B)20℃で液体状である油剤(但し成分(A)を除く)
(C)デキストリン脂肪酸エステル
(D)疎水性シリカ 0.5質量%以上2質量%以下
(E)(メタ)アクリル酸又はスルホン酸由来の構成単位を有する水溶性高分子
を含有する水中油型紫外線防御化粧料である。
【0009】
成分(A)は、以下の成分から選ばれる1種又は2種以上の油溶性の紫外線吸収剤である。各成分の後には代表的な原料名及び製造企業名と、20℃における性状を示す。
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(ユビナール MC80、BASF社製、液体)、2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン(ユビナール T150、BASF社製、固体状)、4−tert−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン(パルソール 1789、DSM ニュートリション ジャパン社製、固体状)、オクトクリレン(パルソール 340、DSM ニュートリション ジャパン社製、液体状)、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル(ソフトシェード DH、味の素ヘルシーサプライ社製、固体状)、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルエステル(ユビナール A PLUS GRANULAR、BASF社製、固体状)、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(チノソーブ S、BASF社製、固体状)、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール(チノソーブ M、BASF社製、固体状)、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(パルソール HS、DSM ニュートリション ジャパン社製、液体状)、ジメチコジエチルベンザルマロネート(パルソール SLX、DSM ニュートリション ジャパン社製、液体状)。これらのうち、良好な紫外線防御効果を得る観点から、2種以上を組み合わせて用いることが好ましい。さらに、少なくともパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルおよびジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルエステルの2種を含むことが好ましく、少なくともパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルエステル、2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、及びビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンの4種を含むことがより好ましい。
なお本発明において、「液体状」とは、1気圧下、20℃の環境下において、流動性を有している状態をいい、すなわち、融点が20℃以下(融点を有さない非晶性物質においては溶融点が20℃以下)である物質を指す。
【0010】
成分(A)の含有量は、良好な紫外線防御効果を得る観点から、化粧料全体に対して0.6質量%以上とすることが好ましく、2質量%以上がより好ましく、5質量%以上がさらに好ましく、8質量%以上がさらにより好ましい。
また、化粧料全体に対する成分(A)の含有量は、べたつきやぬるつきを抑え良好な使用感を維持する点から、30質量%以下とすることが好ましく、25質量%以下がより好ましく、18質量%以下であることがさらに好ましく、16質量%以下であることがさらにより好ましい。
また、化粧料中の成分(A)の含有量は、0.6〜30質量%とすることが好ましく、2〜25質量%がより好ましく、5〜18質量%がさらに好ましく、8〜16質量%がさらにより好ましい。
なお、化粧料中における紫外線吸収剤全量における成分(A)の含有量は90質量%以上が好ましく、95質量%以上が更に好ましい。
【0011】
成分(A)として、20℃で固体状である油溶性紫外線吸収剤を用いる場合は、均一で高い紫外線防御効果を得る観点から、一旦20℃で液体状の油剤に溶解させて用いるのが好ましく、20℃で液体状の油剤として、液体状の成分(A)を用いても良く、または成分(B)を用いても良い。
【0012】
成分(B)は、20℃で液体状である油剤(但し成分(A)を除く)である。
成分(B)である20℃で液体状の油剤としては、(B1)20℃で液体状のエステル油、(B2)20℃で液体状のシリコーン油、(B3)20℃で液体状の炭化水素油およびHLBが1未満であるエーテル油、高級脂肪酸、高級アルコールが挙げられる。なおここで述べる「液体状」も成分(A)の部分で述べた定義と同一の定義となる。
【0013】
(B1)20℃で液体状のエステル油としては、脂肪酸1価アルコールエステル、グリセリン脂肪酸エステル、安息香酸エステル及び脂肪酸トリグリセライドからなる群から選択される1種又は2種以上を用いるのが好ましい。
さらに具体的には、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソセチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸プロピレングリコール、セバシン酸ジエチルヘキシル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチルプロパン、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリカプリル酸グリセリル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジミリスチン酸グリセリル、ジラウリン酸ジエチレングリコール、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、ジ酢酸モノステアリン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、安息香酸アルキル(C12〜C15)すなわち安息香酸アルキル(C12以上C15以下)、乳酸オクチルドデシル、乳酸オレイル、ジカプロン酸プロピレングリコール、セバシン酸ジイソプロピル、ジカプリン酸ジエチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジヤシ油脂肪酸グリセリル、ジラウリン酸グリセリル、セスキオレイン酸グリセリル、モノオレイン酸エチレングリコール、乳酸セチル、セバシン酸ジエチル、ヒマシ油脂肪酸メチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチレングリコール、ジピバリン酸トリプロピレングリコール及びイソノナン酸イソトリデシルからなる群から選択される1種又は2種以上を挙げることができる。
これらの中で、特にエモリエント効果を付与し、乾燥後のきしみ感を抑制する観点から、成分(B1)として、安息香酸アルキル(C12〜C15)、パルミチン酸イソプロピル、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール及びイソノナン酸イソトリデシルから選ばれる1種または2種以上を含有することが好ましい。さらに好ましくは、安息香酸アルキル(C12〜C15)を含有することが好ましい。
【0014】
また、(B2)20℃で液体状のシリコーン油を用いることにより、特にべたつきのなさを向上させることができる。
(B2)20℃で液体状のシリコーン油の具体例としては、べたつきのなさを向上させる観点から、ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサンが好ましく、25℃における粘度が20mPa・s以下のジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサンがより好ましく、25℃における粘度が20mPa・s以下のジメチルポリシロキサンがさらに好ましい。
粘度の測定は、25℃において、B型粘度計(TOKI SANGYO VISCOMETER TVB-10M、東機産業社製)、ロータ1にて、60rpm、1分間の条件で測定できる。
【0015】
また、製剤の長期保存安定性や使用感が悪化しない範囲で、(B3)20℃で液体状である炭化水素油およびHLBが1未満であるエーテル油、高級脂肪酸、高級アルコールも用いることが可能である。
(B3)20℃で液体状である炭化水素油の具体例としては、α−オレフィンオリゴマー、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動パラフィン、スクワラン等が挙げられる。
【0016】
化粧料中の成分(B)については、成分(B1)、(B2)または(B3)を単独で用いる事も可能であるし、組み合わせて用いても良い。単独で用いる場合、成分(B1)は特にエモリエント効果を付与し、乾燥後のきしみ感を抑制する観点から好ましく、成分(B2)は特にべたつきのなさを向上させる観点から好ましい。また組み合わせて用いる場合、成分(B1)または成分(B2)を含むことが好ましく、成分(B1)及び(B2)を含むことが、特に肌へのエモリエント効果を付与し、べたつきのなさを向上するという2つの特徴を併せもたせるため、肌への密着感が持続し、乾燥後のきしみ感がなく、より望ましい。
また化粧料中の成分(B)の含有量は、エモリエント効果の付与、べたつきの抑制の観点から、化粧料の全体に対して0.5質量%以上が好ましく、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは2質量%以上である。
また、同様の観点から、化粧料中の成分(B)の含有量は、化粧料の全体に対して12質量%以下が好ましく、より好ましくは8質量%以下、さらに好ましくは7質量%以下である。
また、化粧料中の成分(B)の含有量は、0.5〜12質量%とすることが好ましく、1〜8質量%がより好ましく、2〜7質量%がさらに好ましい。
【0017】
成分(C)は、デキストリン脂肪酸エステルである。
成分(C)を含有することにより、化粧料の油相がゲル化されるとともに、化粧料の皮丘への付着性が向上し、乾燥後の化粧料の密着性が向上する。さらには、紫外線防御効果も向上する。
(C)デキストリン脂肪酸エステルは、脂肪酸とデキストリンのエステルであり、前記脂肪酸の炭素数は8〜24であることが好ましく、より好ましくは炭素数が14〜18であり、前記脂肪酸は直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和脂肪酸であり、前記(C)成分の平均重合度は10〜50であることが好ましく、より好ましくは20〜30である。
具体例としては、パルミチン酸デキストリン、パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、パルミチン酸/ステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、イソパルミチン酸デキストリン、イソステアリン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン等が挙げられ、これらから選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
市販品としては、千葉製粉社製のパルミチン酸デキストリン(レオパール KL2、レオパール KS2、レオパール TL2)、パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸デキストリン(レオパール TT2)、ミリスチン酸デキストリン(レオパール MKL2)等(いずれも千葉製粉社製)が挙げられる。
【0018】
成分(C)の化粧料中の含有量は、使用感、乾燥後の密着性、及び紫外線防御効果の向上の点から、化粧料の全体に対して、0.2質量%以上が好ましく、0.3質量%以上がより好ましく、0.4質量%以上がさらに好ましく、また、乾燥後のきしみ感のなさの点から1.5質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましく、0.7質量%以下がさらに好ましく、0.6質量%以下がさらにより好ましい。具体的には、成分(C)の含有量は0.2〜1.5質量%が好ましく、0.3〜1質量%がより好ましく、0.4〜0.7質量%がさらに好ましく、0.4〜0.6質量%がさらにより好ましい。
【0019】
また、成分(C)に対する成分(A)及び(B)の合計の質量比((A+B)/C)は、紫外線防御効果、乾き際のきしみ感の抑制、乾燥後の密着性向上、製剤の長期保存安定性の観点から、10以上が好ましく、20以上がより好ましく、30以上がさらに好ましい。また、90以下が好ましく、60以下が好ましく、50以下がさらに好ましい。具体的な((A+B)/C)は、10〜90が好ましく、20〜60がより好ましく、30〜50がさらに好ましい。
【0020】
成分(D)は、疎水性シリカである。成分(D)を含有することにより、化粧料の油相がゲル化されるとともに、皮丘上の化粧料塗膜が乾燥後も保持され、化粧料の乾燥後の密着性が向上する。
成分(D)は、表面を疎水化処理したシリカである。疎水化処理としては、ジメチルシリル処理、トリメチルシリル処理、ジメチルポリシロキサン処理、ジメチルシロキサン処理、アミノアルキルシリル処理、アルキルシリル処理、メタクリルシリル処理等が挙げられる。このうち、紫外線防御効果の点から、ジメチルシリル処理が好ましい。
【0021】
また成分(D)疎水性シリカの平均一次粒子径は、紫外線防御効果の観点から、5nm〜50nmが好ましく、5nm〜30nmがより好ましく、5nm〜20nmがさらに好ましい。なお本発明において、「平均一次粒子径」とは、成分(D)を構成する原体シリカ粉末の粒子径であり、透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope:TEM)にて、100000倍率の条件にて、画像中の約2000個の粒子の一次粒子径の平均値を算出することにより得られる。成分(D)の平均粒子径は、紫外線防御効果の観点から、15μm以下であることが好ましく、5μm以下がより好ましく、1μm以下であることがさらに好ましい。
【0022】
成分(D)の化粧料中の含有量が、化粧料全量に対して0.5%未満の場合には、十分な紫外線防御効果が発現しない場合がある。この点、及び肌への密着感の持続の点から、成分(D)の化粧料中の含有量は、化粧料全量に対して0.5質量%以上が好ましく、0.7質量%以上がより好ましく、0.8質量%以上がさらに好ましい。また、成分(D)の化粧料中の含有量が、化粧料全量に対して2%より多い場合には、使用感の悪化を招く(乾き際のきしみ感が生じる)場合がある。この点から、成分(D)の化粧料中の含有量は、化粧料全量に対して2質量%以下が好ましく、1.5質量%以下がより好ましく、1.3質量%以下がさらに好ましい。具体的な成分(D)の含有量は、0.5〜2質量%であり、0.7〜1.5質量%がより好ましく、0.8〜1.3質量%がさらに好ましい。
【0023】
また、成分(D)に対する成分(A)及び(B)の合計の質量比((A+B)/D)は、紫外線防御効果、乾燥後の密着性の向上の点から、8以上が好ましく、12以上がより好ましく、15以上がさらに好ましい。また、乾燥後のきしみ感のなさの点から、40以下が好ましく、35以下がより好ましく、30以下がさらに好ましく、22以下がさらにより好ましい。具体的な((A+B)/D)は、8〜40が好ましく、12〜35がより好ましく、15〜30がさらに好ましく、15〜22がさらにより好ましい。
【0024】
成分(E)は、(メタ)アクリル酸又はスルホン酸由来の構成単位を有する水溶性高分子である。成分(E)を含有することにより、長期保存安定性及び使用感のみずみずしさが向上する。ここで、(メタ)アクリル酸とは、メタクリル酸とアクリル酸を含む概念である。
(メタ)アクリル酸由来の構成単位を有する水溶性高分子として、メタクリル酸、アクリル酸、メタクリレート、アクリレート、メタクリルアミド、及びアクリルアミドから選ばれるモノマーを構成単位とするホモポリマー又はこれらモノマーを2種以上含むコポリマーが挙げられる。さらに具体的には、カルボキシビニルポリマー(たとえば、シンタレンK、L;和光純薬工業社製)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(たとえば、PEMULEN TR−1、TR−2;ルーブリゾール社製)、SEPPIC社から販売されているポリアクリルアミド(SEPIGEL 305)、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー(SIMULGEL EG)、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー(SIMULGEL FL、SIMULGEL NS、SEPIPLUS S、SEPINOV EMT 10)、(アクリルアミド/アクリル酸アンモニウム)コポリマー(SEPIPLUS 265)、ポリアクリレート−13(SEPIPLUS 400)等が挙げられる。これらから選ばれる(メタ)アクリル酸系ポリマーの1種又は2種以上を使用することができる。
また、スルホン酸由来の構成単位を有する水溶性高分子として、ステアロキシPGヒドロキシエチルセルローススルホン酸Na(ポイズ 310;花王社製)が挙げられる。
これらのうち、アクリル酸・メタクリル酸共重合体及び(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーから選ばれる1種又は2種以上を用いた場合、少量でも組成物の長期保存性が安定し、且つ使用感の向上の点から好ましい。
【0025】
本発明の化粧料においては、化粧料の長期保存安定性を向上させる観点から、化粧料中に成分(E)は、好ましくは0.02質量%以上、より好ましくは0.15質量%以上含有し、また使用感を向上させる観点から、好ましくは1.0質量%以下、より好ましくは0.8質量%以下含有する。具体的には、化粧料中の成分(E)の含有量は、0.02〜1.0質量%が好ましく、0.15〜0.8質量%がより好ましい。ここで、成分(E)の含有量は、製品中に含まれる有効成分の含有量であり、市販品の量ではない。
なお、本発明の効果を損しない範囲で、化粧料中に成分(E)以外の水溶性高分子を含有することができる。化粧料の長期安定性、使用感の観点から、化粧料中に、成分(E)以外の水溶性高分子は、1質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましく、0.1質量%以下がさらに好ましく、実質0質量%であることがさらに好ましい。
【0026】
本発明の化粧料には、さらに界面活性剤、水、香料、保湿剤、美容成分、薬効成分、増粘剤、殺菌剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、炭素数1〜5のアルコール類すなわち炭素数1以上5以下のアルコール類及びその他の通常の化粧料に用いられる成分を含有させることができる。
【0027】
界面活性剤としては、成分(B)以外の公知のアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤及びHLBが1以上であるノニオン界面活性剤を使用できるが、乳化の安定性を向上させ、化粧料のべたつきの抑制を向上させる観点から、ノニオン界面活性剤を含有することが好ましい。
ノニオン界面活性剤としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンフィトスタノール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、単一鎖長ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。これらの中では、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテルがより好ましい。ポリオキシエチレンアルキルエーテルを構成するアルキル基の炭素数は、同様の観点から、12〜22が好ましく、14〜20がより好ましい。また、同様の観点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを構成するアルキル基の炭素数は、好ましくは12以上であり、より好ましくは14以上であり、また、好ましくは22以下であり、より好ましくは20以下である。また、同様の観点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテルとして、ポリオキシエチレン2−ヘキシルデシルエーテルが好ましい。
界面活性剤の化粧料中の含有量は、化粧料の乳化の安定性を向上させ、べたつきの抑制を向上させる観点から、化粧料全体に対して0.001〜1質量%が好ましく、0.005〜0.5質量%がより好ましく、0.007〜0.10質量%がさらに好ましく、0.008〜0.08質量%がさらにより好ましい。
【0028】
pH調整剤の具体例として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩化アンモニウム、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール等の塩基;有機酸等の酸が挙げられる。
【0029】
また、本発明の化粧料は、上述した成分以外の粉体を含んでもよく、その具体例として、タルク、スターチ、樹脂粉体等が挙げられる。このうち、樹脂粉体の具体例として、シリコーン樹脂粉体、メタクリル酸ラウリル・ジメタクリル酸エチレングリコール・メタクリル酸ナトリウム共重合体の粉体が挙げられ、さらに具体的には、特開2006−225311号公報に記載の樹脂粉体が挙げられる。
【0030】
本発明の化粧料は、通常の方法に従って製造することができる。
具体的には、以下の手順により化粧料が得られる。すなわち、25℃程度の所定の温度において、水を入れた配合槽に必要に応じ成分(E)を撹拌しながら添加し水相を調製する。一方、80℃程度の所定の温度において、成分(A)、成分(B)、成分(C)及び成分(D)を所定の順序で添加し、混合して油相を調製する。得られた水相に対し、油相、pH調整剤及びその他の成分を添加し、撹拌することにより、化粧料を得る。
【0031】
また、本発明の化粧料としては、化粧下地、乳化ファンデーション等のメイクアップ化粧料;サンスクリーンゲル、サンスクリーンクリーム等の日焼け止め化粧料等が含まれる。また、剤型としては、たとえば、ジェル、乳液類、クリーム類等とすることができる。
【0032】
本発明の水中油型化粧料を用いることにより、べたつきがなく良好な使用感であり、透明性が高く、乾燥後も塗膜が肌に密着していることから均一な紫外線防御効果が得られ、きしみ感もない。従って、毎日使用できる紫外線防御剤として有用である。なお、本発明化粧料の使用対象としては、顔だけでなく、手や足も挙げられる。
【0033】
以上、本発明の実施形態について述べてきたが、さらに以下の実施形態も挙げることができる。
【0034】
<1>次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、4−tert−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン、オクトクリレン、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルエステル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸及びジメチコジエチルベンザルマロネートから選ばれる1種または2種以上の油溶性紫外線吸収剤
(B)20℃で液体状である油剤(但し成分(A)を除く)
(C)デキストリン脂肪酸エステル
(D)疎水性シリカ 0.5質量%以上2質量%以下
(E)(メタ)アクリル酸又はスルホン酸由来の構成単位を有する水溶性高分子
を含有する水中油型紫外線防御化粧料。
<2>成分(A)が、好ましくは少なくともパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルおよびジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルエステルの2種を含み、さらに好ましくは少なくともパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルエステル、2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、及びビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンの4種を含む<1>に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<3>成分(A)の含有量が、化粧料全体に対して好ましくは0.6質量%以上、より好ましくは2質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上、さらに好ましくは8質量%以上であり、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、さらに好ましくは18質量%以下、さらに好ましくは16質量%以下である<1>又は<2>に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<4>化粧料中における紫外線吸収剤全量における成分(A)の含有量が、好ましくは90質量%以上であり、さらに好ましくは95質量%以上である<1>〜<3>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<5>成分(B)が、(B1)20℃で液体状のエステル油、(B2)20℃で液体状のシリコーン油または(B3)20℃で液体状の炭化水素油およびHLBが1未満であるエーテル油、高級脂肪酸、高級アルコールから選ばれる1種又は2種以上を含む油剤であって、少なくとも(B1)または(B2)を含む事が好ましく、(B1)および(B2)を含む事が更に好ましい<1>〜<4>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<6>成分(B)の含有量が、好ましくは、0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは2質量%以上であり、また、好ましくは12質量%以下、より好ましくは8質量%以下、さらに好ましくは7質量%以下である<1>〜<5>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<7>成分(C)が、脂肪酸とデキストリンのエステルであり、前記脂肪酸の炭素数は8〜24であることが好ましく、より好ましくは炭素数が14〜18であり、前記脂肪酸は直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和脂肪酸であり、前記デキストリンの平均重合度は10〜50であることが好ましく、より好ましくは20〜30である<1>〜<6>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<8>成分(C)が、パルミチン酸デキストリン、パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、パルミチン酸/ステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、イソパルミチン酸デキストリン、イソステアリン酸デキストリン及びミリスチン酸デキストリンから選ばれる1種又は2種以上である<1>〜<7>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<9>成分(C)の含有量が、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.4質量%以上、さらに好ましくは0.6質量%以上であり、また好ましくは1.5質量%以下、より好ましくは1質量%以下、さらに好ましくは0.7質量%以下、さらに好ましくは0.6質量%以下である<1>〜<8>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<10>成分(C)に対する成分(A)及び(B)の合計の質量比((A+B)/C)が、好ましくは10以上、より好ましくは20以上、さらに好ましくは30以上であり、また好ましくは90以下、より好ましくは60以下、さらに好ましくは50以下である<1>〜<9>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<11>成分(D)の疎水化処理が、ジメチルシリル処理、トリメチルシリル処理、ジメチルポリシロキサン処理、ジメチルシロキサン処理、アミノアルキルシリル処理、アルキルシリル処理、またはメタクリルシリル処理であり、好ましくはジメチルシリル処理である<1>〜<10>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<12>成分(D)の平均一次粒子径が好ましくは5nm〜50nm、より好ましくは5nm〜30nm、さらに好ましくは5nm〜20nmである<1>〜<11>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<13>成分(D)の含有量が、0.5質量%以上、好ましくは0.7質量%以上、より好ましくは0.8質量%以上であり、また、2質量%以下、好ましくは1.5質量%以下、より好ましくは1.3質量%以下である<1>〜<12>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<14>成分(D)に対する成分(A)及び(B)の合計の質量比((A+B)/D)が、好ましくは8以上、より好ましくは12以上、さらに好ましくは15以上であり、また好ましくは40以下、より好ましくは35以下、さらに好ましくは30以下、さらに好ましくは22以下である<1>〜<13>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<15>成分(E)が、メタクリル酸、アクリル酸、メタクリレート、アクリレート、メタクリルアミド、及びアクリルアミドから選ばれるモノマーを構成単位とするホモポリマー又はこれらのモノマーを2種以上含むコポリマー及びステアロキシPGヒドロキシエチルセルローススルホン酸Naから選ばれる1種又は2種以上である<1>〜<14>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<16>成分(E)が、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリルアミド、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリルアミド/アクリル酸アンモニウム)コポリマー、ポリアクリレート−13から選ばれる水溶性高分子である<1>又は<15>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<17>成分(E)の含有量が、好ましくは0.02質量%以上、より好ましくは0.15質量%以上であり、また、好ましくは1.0質量%以下、より好ましくは0.8質量%以下である<1>〜<16>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<18>さらに、界面活性剤、pH調整剤及び水から選ばれる成分の1種又は2種以上を含有する<1>〜<17>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<19>剤型が、ジェル、乳液、クリームから選ばれるものである<1>〜<18>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料。
<20>前記<1>〜<19>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料を皮膚に塗布するステップを含み、好ましくは、頭皮、顔、身体、手足等のいずれかに塗布するステップを含む、水中油型紫外線防御化粧料の使用方法。
<21>前記<1>〜<19>のいずれか1項に記載の水中油型紫外線防御化粧料を皮膚に塗布するステップを含む、紫外線の防御方法。
【実施例】
【0035】
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
【0036】
(実施例1〜26及び比較例1〜7)
表1〜表3に示す組成の水中油型紫外線防御化粧料(日焼け止め化粧料)を製造し、紫外線防御効果、製剤の透明性、乾き際のきしみ感のなさ、肌への密着感の持続について評価した。結果を表1〜表3に示す。
【0037】
(化粧料の製造方法)
25℃で、水を入れた配合槽に成分(E)や必要に応じて界面活性剤を撹拌しながら添加し水相を調製した。一方、成分(A)と成分(B)を80℃で加熱撹拌し、さらに、成分(C)と成分(D)を添加して、油相を調製した。その後、得られた該水相に対し、前記油相及び必要に応じてpH調整剤等のその他の成分を添加し、25℃で撹拌することにより、各表に記載の水中油型日焼け止め化粧料を得た。なお、前記成分(D)の代わりに、未処理の無水ケイ酸、酸化チタンを使用しても良い。
【0038】
紫外線防御効果(SPF値)
PMMA板上に、化粧料を1.4mg/cm
2になるように1分間均一に塗布し、冷暗所で15分乾燥させた。試料乾燥後、SPFアナライザー(UV2000S, 米国Labsphere製)にて、正方形のPMMA板上の中点、各頂点、各頂点を結んだ辺の中点の計9箇所の吸収スペクトル(波長350nm)の透過率(%)を測定し、9箇所の平均を求めた。結果は、その透過率(%)から求められるSPF値(−)を表に示した。
【0039】
製剤の透明性(可視光の透過率)
黒色人工皮革(オカモト新和社製)上に、化粧料を2mg/cm
2になるように1分間均一に塗布し、冷暗所で15分乾燥させた。試料乾燥後、分光測色系(CM−2002,ミノルタ社製)にて、塗膜の明度を測定し、5箇所の平均を求めた。結果は、以下の基準で表に示した。
5 明度が25以下
4 明度が25以上30未満
3 明度が30以上35未満
2 明度が35以上40未満
1 明度が40以上
【0040】
乾き際のきしみ感のなさ
専門パネラー3名により、前腕内側部の直径3cmの円に化粧料を0.02mL塗布した。乾き際のきしみ感に対して官能評価を行った。基準を5段階に分け、きしみを全く感じない場合を5、きしみを非常に感じる場合を1として評価した。結果は、パネラー3名の平均値を表に示した。
【0041】
肌への密着感の持続
専門パネラー3名により、前腕内側部の直径3cmの円に化粧料を0.02mL塗布した。塗布5分後、10分後、15分後、20分後、25分後の製剤の肌への密着感に対して官能評価を行った。評価基準を以下の4段階を分け、結果は、パネラー3名の平均値を表に示した。
5 25分後も密着感を感じる。
4 15分後は密着感を感じたが、20分後は密着感を感じない。
3 10分後は密着感を感じたが、15分後は密着感を感じない。
2 5分後は密着感を感じたが、10分後は密着感を感じない。
1 5分後に密着感を感じない。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
*1:パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(ユビナール MC80、BASF社製)
*2:2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル(ユビナール A PLUS GRANULAR、BASF社製)
*3:2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン(ユビナール T−150、BASF社製)
*4:2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(チノソープ S、BASF社製)
*5:安息香酸アルキル(C12−C15)(フィンソルブ TN、Innospec Active Chemicals LLC社製)
*6:メチルポリシロキサン(シリコーン KF−96A−10CS、信越化学社製)
*7:流動イソパラフィン(パールリーム EX、日油社製)
*8:パルチミン酸デキストリン(レオパール KL2、千葉製粉社製)
*9:ミリスチン酸デキストリン(レオパール MKL2、千葉製粉社製)
*10:ジメチルシリル処理無水ケイ酸(アエロジル R972、粒径16nm、日本アエロジル社製)
*11:トリメチルシリル処理無水ケイ酸(アエロジル RX200、粒径12nm、日本アエロジル社製)
*12:トリメチルシリル処理無水ケイ酸(アエロジル RX50、粒径30nm、日本アエロジル社製)
*13:ジメチルポリシロキサン処理無水ケイ酸(アエロジル RY200、粒径12nm、日本アエロジル社製)
*14:アルキルシリル処理無水ケイ酸(アエロジル R805、粒径12nm、日本アエロジル社製)
*15:無水ケイ酸(アエロジル 200、粒径12nm、日本アエロジル社製)
*16:微粒子酸化チタン・水酸化アルミニウム・ステアリン酸混合物(MT−100TV、テイカ社製)
*17:アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(ペムレン TR−1、ルーブリゾール製)
*18:アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(ペムレン TR−2、ルーブリゾール製)
*19:アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体/イソヘキサデカン/ポリソルベート80/精製水(SIMULGEL EG(37.5%/22.5%/7.5%/32.5%)、SEPPIC社製)
*20:2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP−ULTRA PC100
0、ANGUS CHEMICAL COMPANY製)
*21:ポリオキシエチレン2−ヘキシルデシルエーテル(エマルゲン 1620G、花王社製)
【0046】
表1〜表3より、成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)を含有する水中油型紫外線防御化粧料は、製剤が透明であり、また乾き際に肌のきしみ感がなく、かつ肌への密着性が持続しており、さらに、紫外線防御効果が良好である。一方、成分(C)及び成分(D)のいずれか又は両方を含有しない組成物、成分(D)が疎水化シリカでない組成物、成分(D)の含有量が0.5質量%以上2質量%以下の範囲外の組成物は、透明性、きしみ感、密着性、紫外線防御効果のいずれかが劣っており、紫外線防御化粧料として好ましくなかった。