(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0008】
本発明の目的の1つは、MAP生成物を提供することである。
【0009】
本明細書で使用されるMAPは、現在既知であり、イガイ科の二枚貝軟体動物であるmytilus edulis Linnaeus、mytilus coruscus、及びperna viridis等の海洋性イガイから精製される、mefp−1、mefp−2、mefp−3、mefp−4、mefp−5、mefp−6、コラーゲンpre−COL−P、pre−COL−D、pre−COL−NG、ならびにイガイ足マトリックスタンパク質PTMP及びDTMPを含む11種のMAPサブタイプからなる群から選択される1つまたはいくつかの混合物を指す。本明細書で使用されるMAPは、水溶液中で、pH1.0〜7.0の範囲のpH値、特に、そのより良好な治療結果のためにはpH3.0〜6.5の範囲のpH値を有し得る。
【0010】
本明細書で使用されるMAPは、以下の調製方法、例えば、中国特許第ZL200710179491.0号による混合吸着クロマトグラフィーを使用したMAPを分離及び精製するための方法、中国特許第ZL200710179492.5号によるカルボキシメチルイオン交換クロマトグラフィーを使用したMAPを精製するための方法、及び中国特許第ZL200910087567.6号による塩析及び透析を使用したMAPを分離及び精製するための方法を使用して得ることができる。
【0011】
本明細書で使用されるMAPは、溶液または凍結乾燥粉末の形態であり得、特に、生成物中のMAP濃度は、0.1〜15.0mg/mLであり得る。濃度が極端に低いと、MAPは良好な効果をもたらさず、また濃度が極端に高いと、細胞毒性、皮膚刺激等を引き起こす可能性があり、粘膜炎症の治療に好ましくない。
【0012】
本明細書で使用されるMAPはまた、液体製剤を調製するために賦形剤と組み合わされてもよい。例示的なMAP液体製剤は、MAPの原液または凍結乾燥粉末をある特定の濃度またはpH値に溶解するかまたは希釈することによって調製され、溶解または希釈に使用される溶液は、水、生理食塩水、リン酸塩溶液、酢酸塩溶液、ホウ酸塩溶液等であり得る。最終生成物中のMAPは、pH1.0〜7.0の範囲のpH値、特に、そのより良好な治療結果のためにはpH3.0〜6.5の範囲のpH値を有し得る。
【0013】
本明細書で使用されるMAPはまた、ゲル製剤を調製するために賦形剤と組み合わされてもよい。例示的なMAPゲル製剤は、MAPの溶液または凍結乾燥粉末をゲルマトリックス材料と混合することによって調製され、ゲルマトリックス材料は、セルロース誘導体、カルボマー及びアルギン酸塩、トラガントガム、ゼラチン、ペクチン、カラゲナン、ゲランガム、デンプン、キサンタンガム、カチオン性グアーガム、寒天、非セルロース多糖類、ビニルポリマー、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール及びカルボキシビニルポリマーのうちの1つまたは任意の組み合わせであり得る。
【0014】
本明細書で使用されるMAPはまた、フォーム製剤中に調製されてもよい。例示的なMAPフォーム製剤は、MAPの溶液または凍結乾燥粉末を気泡剤マトリックスと混合することによって作製され、前記気泡剤マトリックス材料は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ゼラチン、ポリエチレングリコール、ドデシル硫酸ナトリウム、脂肪族アルコールポリオキシエチレンエーテルスルホン酸塩、トウモロコシグルテン粉末及びアクリルアミドのうちの1つまたは任意の組み合わせであり得る。特定の利点は、消泡プロセスの間に気泡剤が圧力を放出するということであり、これは、患部へのMAPの付着、浸透、及び作用発現にとってより好ましい。それと同時に、気泡剤は長い消泡時間を有し、そのため作用時間が延長し、MAPの作用発現をより顕著にする。
【0015】
当業者は、異なる段階における臨床的適応の特徴に応じて、上記の製剤または他の適切な製剤を選択することができる。
【0016】
上記全ての製剤は、当該技術分野で既知の方法により調製することができ、詳細な操作ステップについては、例えば、「Pharmaceutical Preparation」を参照してもよい。
【0017】
本明細書で使用されるMAPは、薬学的に許容される担体とともに薬剤を調製するための主原料として用いられ得る。薬剤は、液体製剤、ゲル製剤、またはフォーム製剤であり得る。薬剤は、経口投与、頬側投与(舌下)、灌流(経直腸的)、点滴薬(目)、噴霧剤(口腔、鼻腔)、吸入(口腔、鼻腔)、スプレーコーティング(口、鼻、耳、子宮頸部等)、体腔鏡(子宮鏡、腹腔鏡等)、直接局所徐放、または標的投与によって投与されてもよく、低温でまたは加熱によって投与され得る。
【0018】
本明細書で使用されるMAPは、医療用デバイスを調製するための主原料として用いられ得る。本明細書で使用される医療用デバイスという用語は、人体または他の類似もしくは関連する対象に対して直接的または間接的に用いられる材料を指す。医療用デバイスは、液体製剤、ゲル製剤、またはフォーム製剤であり得る。医療用デバイスは、経口投与、頬側投与(舌下)、灌流(経直腸的)、点滴薬(目)、噴霧剤(口腔、鼻腔)、吸入(口腔、鼻腔)、スプレーコーティング(口、鼻、耳、子宮頸部等)、体腔鏡(子宮鏡、腹腔鏡等)、直接局所徐放、または標的投与によって投与されてもよく、低温でまたは加熱によって投与され得る。
【0019】
本明細書で使用されるMAPは、化粧品の分野で許容される賦形剤とともに化粧品を調製するための主原料として用いられ得る。化粧品は、液体製剤、ゲル製剤、またはフォーム製剤であり得る。化粧品は、経口投与、頬側投与(舌下)、灌流(経直腸的)、点滴薬(目)、噴霧剤(口腔、鼻腔)、吸入(口腔、鼻腔)、スプレーコーティング(口、鼻、耳、子宮頸部等)、体腔鏡(子宮鏡、腹腔鏡等)、直接局所徐放、または標的投与によって投与されてもよく、低温でまたは加熱によって投与され得る。
【0020】
本明細書で使用されるMAPは、消毒用品の分野で許容される賦形剤とともに消毒用品を調製するための主原料として用いられ得る。本明細書で使用される消毒用品という用語は、化学的、物理的、または生物学的様式で環境内の病原微生物を死滅させるかまたは排除する消毒薬、消毒デバイス、衛生用品、及び使い捨て医療用物品を指す。消毒用品は、液体製剤、ゲル製剤、またはフォーム製剤であり得る。消毒用品は、経口投与、頬側投与(舌下)、灌流(経直腸的)、点滴薬(目)、噴霧剤(口腔、鼻腔)、吸入(口腔、鼻腔)、スプレーコーティング(口、鼻、耳、子宮頸部等)、体腔鏡(子宮鏡、腹腔鏡等)、直接局所徐放、または標的投与によって投与されてもよく、低温でまたは加熱によって投与され得る。
【0021】
本明細書で使用されるMAPは、ヘルスケア用品または食品の分野で許容される賦形剤とともにヘルスケア用品または食品を調製するための主原料として用いられ得る。ヘルスケア用品または食品は、液体製剤、ゲル製剤、またはフォーム製剤であり得る。ヘルスケア用品または食品は、経口投与、頬側投与(舌下)、灌流(経直腸的)、点滴薬(目)、噴霧剤(口腔、鼻腔)、吸入(口腔、鼻腔)、スプレーコーティング(口、鼻、耳、子宮頸部等)、体腔鏡(子宮鏡、腹腔鏡等)、直接局所徐放、または標的投与によって投与されてもよく、低温でまたは加熱によって投与され得る。
【0022】
本明細書で使用されるMAPは、家庭用化学品の分野で許容される賦形剤とともに家庭用化学品を調製するための主原料として用いられ得る。本明細書で使用される家庭用化学品という用語は、シャンプー、バスジェル等を含む日常的使用のための化学製品を指す。家庭用化学品は、液体製剤、ゲル製剤、またはフォーム製剤であり得る。家庭用化学品は、経口投与、頬側投与(舌下)、灌流(経直腸的)、点滴薬(目)、噴霧剤(口腔、鼻腔)、吸入(口腔、鼻腔)、スプレーコーティング(口、鼻、耳、子宮頸部等)、体腔鏡(子宮鏡、腹腔鏡等)、直接局所徐放、または標的投与によって投与されてもよく、低温でまたは加熱によって投与され得る。
【0023】
本発明の別の目的は、粘膜炎症の抑制におけるMAP生成物の使用を提供することである。
【0024】
驚くべきことに、発明者は、MAPが、腫脹、浮腫、皮下組織液の滲出、ならびに種々の粘膜炎症によって引き起こされる粘膜病変を緩和できることを発見した。
【0025】
一般的な粘膜炎症は、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎、気道熱傷によって引き起こされる炎症等を含む。
【0026】
口腔粘膜炎は、口腔粘膜疾患の臨床徴候を伴う口腔または軟組織に起こる疾患であり、口腔内の粘膜の損傷を指し、口腔及び舌の潰瘍形成、舌乾燥及び溝状舌、嗄声、苦味を伴う口渇といった特定の症状を有し、後に、口腔扁平苔癬、口内炎、再発性アフタ、及び口唇炎等の口腔疾患を引き起こし、摂食及び嚥下困難、口腔内の耐え難いひどい疼痛をもたらし、さらには、この疾患に罹患した場合は再発性であり、その度に悪化する。口腔粘膜炎は、体内で様々な合併症を引き起こす可能性があり、患者の健康、生命及び仕事に直接影響を及ぼす。現在、この疾患の症状を抑えるために西洋薬が臨床的に投与されることが多い。しかしながら、この疾患は完全に治癒することが困難であり、医学会によって口腔疾患に関する主要な難しいテーマの1つであると見なされている。
【0027】
鼻炎は、鼻腔の炎症性疾患を意味し、ウイルス、細菌、アレルゲン、種々の物理的及び化学的要因、ならびに何らかの全身性疾患によって引き起こされる鼻内の粘膜の炎症である。鼻炎の主な病理学的変化は、充血、腫脹、滲出、肥厚化、鼻内の粘膜の萎縮または壊死を含む。
【0028】
中耳炎は、中耳粘膜の炎症反応であり、中耳の構造(耳管、鼓室、乳突洞、及び乳突蜂巣を含む)の全てまたは一部に影響を及ぼす炎症性疾患である。
【0029】
結膜炎は、外的要因及び生体自身の要因の作用下で結膜組織が起こす炎症反応の総称である。結膜炎自体は、視力に深刻な影響は与えないものの、炎症が角膜に影響を及ぼす場合、または合併症を引き起こす場合には、視力障害の原因となり得る。疾患の状態及び経過に応じて、結膜炎は、急性、亜急性、及び慢性の3つの種類に分類することができ、原因に応じて、結膜炎は、細菌性、ウイルス性、クラミジア性、真菌性、及びアレルギー性に分類することができ、結膜に対する病理学的変化の特徴に応じて、結膜炎は、急性濾胞性結膜炎、慢性濾胞性結膜炎、膜性及び偽膜性結膜炎に分類することができる。結膜炎の臨床徴候は、結膜充血及び分泌物の増加を含む。
【0030】
咽頭炎は、咽頭の粘膜及びそのリンパ組織の炎症である。急性咽頭炎は、上気道感染症の一環であることが多く、ほとんどの場合はウイルス感染によって引き起こされる。病理学的変化は、急性単純性咽頭炎及び急性化膿性咽頭炎を含み得る。慢性咽頭炎は、慢性単純性咽頭炎、慢性肥厚性咽頭炎、及び慢性萎縮性咽頭炎に分割することができる。
【0031】
喉頭炎は、喉頭の粘膜及び粘膜下層組織の炎症である。臨床的特徴は、激しい咳、喉の腫れ、体温上昇、及び疼痛を含む。原因及び臨床経過に応じて、喉頭炎は、原発性及び続発性、急性及び慢性の喉頭炎に分割することができる。臨床的には、急性カタル性喉頭炎がより一般的であり、咽頭炎を併発することが多い。
【0032】
気管炎は、感染因子または非感染因子によって引き起こされる、気管粘膜の上皮絨毛における粘液分泌の増加、及び陰イオンの不足に起因する呼吸酵素の活性低下を伴う気管粘膜及び気管支粘膜に対する炎症性変化であり、肺胞の分泌機能、ならびに肺の換気及び交換機能に影響を及ぼす。主な臨床的特徴は、慢性の咳、喀痰を含むか、または息切れを伴う。
【0033】
食道炎は、食道の炎症であり、一般に、食道粘膜の表面組織または深部組織への刺激または損傷に起因する浮腫及び鬱血によって引き起こされる炎症を指す。化学刺激は、胃酸、胆汁、アルコール、強酸、強塩基、及び薬剤を含み、物理的刺激は、熱い食物及び飲料、食道につかえた異物(魚の骨等)、及び長期の経鼻胃管留置を含む。また食道炎は、化学療法もしくは放射線療法に起因する食道への局所的損傷によって、または患者の免疫系の脆弱化に起因する結核菌、真菌(カンジダ)、もしくはウイルスによる感染によっても引き起こされ得る。
【0034】
胃炎は、様々な原因の結果としての胃粘膜の急性及び慢性的な炎症を指し、上皮損傷、粘膜炎症、及び上皮再生を伴うことが多い。急性単純性胃炎は、様々な外的及び内的要因によって引き起こされる、胃粘膜の急性の広範囲の炎症または局所的な急性の炎症を指す。急性単純性胃炎の症状及び兆候は、異なる原因のために完全に同じではない。急性ストレス、薬剤、虚血、胆汁逆流、及び感染を含む様々な原因が存在する。臨床的に、急性単純性胃炎は、急性びらん性胃炎、急性化膿性胃炎、及び急性腐食性胃炎に分類される。慢性胃炎は、異なる原因に起因する胃粘膜の種々の慢性的な炎症性の病理学的変化を指し、その発生率は胃疾患の中で最も高い。一般的な慢性胃炎は、慢性表層性胃炎、慢性びらん性胃炎、及び慢性萎縮性胃炎を含む。慢性的な胃腸異形成は、噴門に影響を及ぼすことが多く、G細胞喪失及びガストリン分泌の低下を伴う。それは胃体部にも影響を及ぼし、酸分泌腺の喪失を伴う場合があり、胃酸、ペプシン、及び内在性因子の減少をもたらす。
【0035】
腸炎は、細菌、ウイルス、真菌、及び寄生虫によって引き起こされる腸炎及び大腸炎を指す。臨床徴候は、主として、腹痛、下痢、水様便、または粘血便を含む。患者の中には、発熱感を有するものもあり、したがって感染性下痢症と称されることもある。種々の疾病経過の期間に応じて、腸炎は、急性及び慢性の2種類に分類される。臨床的に一般的な腸炎は、細菌性赤痢、慢性アメーバ赤痢、住血吸虫症、非特異的潰瘍性大腸炎、及び限局性腸炎を含む。
【0036】
子宮頸管の炎症としても知られる子宮頸管内膜炎は、子宮粘膜及び粘膜下組織に限定された病理学的変化を有し、子宮腟部が非常に平滑に見え、外子宮口が化膿性分泌物で閉塞され、時には子宮頸部粘膜の肥厚部が外子宮口に向かって隆起し、頸部が目に見えて充血し、かつ赤い。鬱血、浮腫、炎症細胞の浸潤、ならびに子宮頸部粘膜及び粘膜下組織の結合組織肥厚化は、子宮頸部の肥大を引き起こし得る。
【0037】
子宮内膜炎は、種々の理由によって引き起こされる子宮内膜構造に対する炎症性変化を意味する。子宮腔は、非常に良好な排液条件を有し、子宮内膜が定期的に裸出するため、子宮内膜内の炎症が長期間にわたることはめったにない。しかしながら、急性炎症が徹底的に治癒されない場合、または、感染源が頻繁に存在する場合、炎症は再発性であり得る。子宮内膜炎は、急性子宮内膜炎及び慢性子宮内膜炎に分類することができる。
【0038】
気道熱傷によって引き起こされる炎症は、頭頸部熱傷に罹患した患者による、過熱した蒸気の吸入、熱湯の誤飲、及び炎または乾燥した熱い空気の吸入によって引き起こされる粘膜熱傷を指す。病理学的変化の初期徴候は、粘膜の鬱血、浮腫、びらん、セルロースの滲出、及び白色薄膜の形成を含む。粘膜の浮腫は、傷害後1〜2時間で始まり、4〜8時間でピークを迎え、一般的に2〜3日後に浮腫が治まり、薄膜が脱落して種々の深さの潰瘍を形成する。重症の場合、局所的な組織壊死、さらには食道穿孔または気管穿孔を引き起こす場合がある。
【0039】
一態様によれば、本発明によるMAPは、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎、気道熱傷によって引き起こされる炎症等を治療するために使用され得る。
【0040】
別の態様によれば、本発明によるMAPは、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎等によって引き起こされる、口腔癌、鼻咽頭癌、中耳癌、結膜癌、咽喉癌、気管癌、食道癌、胃癌、腸癌、子宮頸癌、子宮内膜癌等を抑制するために使用され得る。
【0041】
本発明の一態様によれば、本発明は、粘膜炎症を抑制するためにMAPを含む液体形態を提供し、前記粘膜炎症は、本明細書で前述したもののうちのいずれか1つを含み得る。
【0042】
本発明の別の態様によれば、本発明は、粘膜炎症を抑制するためにMAPを含むゲル形態を提供し、前記粘膜炎症は、本明細書で前述したもののうちのいずれか1つを含み得る。
【0043】
本発明の別の態様によれば、本発明は、粘膜炎症を抑制するためにMAPを含むフォーム形態を提供し、前記粘膜炎症は、本明細書で前述したもののうちのいずれか1つを含み得る。
【0044】
本発明の一態様によれば、本発明は、粘膜炎症を抑制するためにMAPを含む液体形態を調製するための方法を提供し、前記粘膜炎症は、本明細書で前述したもののうちのいずれか1つを含み得る。
【0045】
本発明の一態様によれば、本発明は、粘膜炎症を抑制するためにMAPを含むゲル形態を調製するための方法を提供し、前記粘膜炎症は、本明細書で前述したもののうちのいずれか1つを含み得る。
【0046】
本発明の一態様によれば、本発明は、粘膜炎症を抑制するためにMAPを含むフォーム形態を提供し、前記粘膜炎症は、本明細書で前述したもののうちのいずれか1つを含み得る。
【0047】
好ましい実施形態の詳細な説明
本発明の実施形態は以下を含む。
1.粘膜炎症の治療におけるMAPの使用。
【0048】
2.MAPは、サブタイプmefp−1、mefp−2、mefp−3、mefp−4、mefp−5、mefp−6、コラーゲンpre−COL−P、pre−COL−D、pre−COL−NG、ならびにイガイ足マトリックスタンパク質PTMP及びDTMPからなる群から選択される1つまたはいくつかの混合物である、実施形態1によるMAPの使用。
【0049】
3.MAP濃度は、0.1〜15.0mg/mLである、実施形態1によるMAPの使用。
【0050】
4.MAPは、使用において、液体製剤、ゲル製剤、またはフォーム製剤であり得る、実施形態1によるMAPの使用。
【0051】
5.最終生成物中のMAPは、pH1.0〜7.0の範囲であり、特にpH3.0〜6.5の範囲であり得る、実施形態1によるMAPの使用。
【0052】
6.粘膜炎症は、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎、気道熱傷によって引き起こされる炎症等から選択され得る、実施形態1〜5のいずれか1つによるMAPの使用。
【0053】
7.粘膜炎症は、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎等によって引き起こされる、口腔癌、鼻咽頭癌、中耳癌、結膜癌、咽喉癌、気管癌、食道癌、胃癌、腸癌、子宮頸癌、子宮内膜癌等から選択され得る、実施形態1〜5のいずれか1つによるMAPの使用。
【0054】
8.粘膜炎症の治療のための組成物中の活性成分としてのMAPの使用であって、組成物は、使用において、液体製剤、ゲル製剤、またはフォーム製剤であり得る、MAPの使用。
【0055】
9.組成物は、経口投与、頬側投与(舌下)、灌流(経直腸的)、点滴薬(目)、噴霧剤(口腔、鼻腔)、吸入(口腔、鼻腔)、スプレーコーティング(口、鼻、耳、子宮頸部等)、体腔鏡(子宮鏡、腹腔鏡等)、直接局所徐放、または標的投与によって投与され得る、実施形態8によるMAPの使用。
【0056】
10.組成物は、低温でまたは加熱によって投与され得る、実施形態8によるMAPの使用。
【0057】
11.MAP及び薬学的に許容される担体を含む、粘膜炎症の治療のための薬剤であって、MAP濃度は0.1〜15.0mg/mLであり得る、薬剤。
【0058】
12.MAP及び医療用デバイスの分野で許容される担体を含む、粘膜炎症の治療のための医療用デバイスであって、MAP濃度は0.1〜15.0mg/mLであり得る、医用デバイス。
【0059】
13.MAP及び化粧品の分野で許容される担体を含む、粘膜炎症の治療のための化粧品であって、MAP濃度は0.1〜15.0mg/mLであり得る、化粧品。
【0060】
14.MAP及び消毒用品の分野で許容される担体を含む、粘膜炎症の治療のための消毒用品であって、MAP濃度は0.1〜15.0mg/mLであり得る、消毒用品。
【0061】
15.MAP及びヘルスケア用品または食品の分野で許容される担体を含む、粘膜炎症の治療のためのヘルスケア用品/食品であって、MAP濃度は0.1〜15.0mg/mLであり得る、ヘルスケア用品/食品。
【0062】
16.MAP及び家庭用化学品の分野で許容される担体を含む、粘膜炎症の治療のための家庭用化学品であって、MAP濃度は0.1〜15.0mg/mLであり得る、家庭用化学品。
【0063】
17.粘膜炎症は、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎、気道熱傷によって引き起こされる炎症等から選択され得る、粘膜炎症の治療のための薬剤におけるMAPの使用。
【0064】
18.粘膜炎症は、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎等によって引き起こされる、口腔癌、鼻咽頭癌、中耳癌、結膜癌、咽喉癌、気管癌、食道癌、胃癌、腸癌、子宮頸癌、子宮内膜癌等から選択され得る、粘膜炎症の治療のための薬剤におけるMAPの使用。
【0065】
19.粘膜炎症は、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎、気道熱傷によって引き起こされる炎症等から選択され得る、粘膜炎症の治療のための医療用デバイスにおけるMAPの使用。
【0066】
20.粘膜炎症は、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎等によって引き起こされる、口腔癌、鼻咽頭癌、中耳癌、結膜癌、咽喉癌、気管癌、食道癌、胃癌、腸癌、子宮頸癌、子宮内膜癌等から選択され得る、粘膜炎症の治療のための医療用デバイスにおけるMAPの使用。
【0067】
21.粘膜炎症は、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎、気道熱傷によって引き起こされる炎症等から選択され得る、粘膜炎症の治療のための化粧品におけるMAPの使用。
【0068】
22.粘膜炎症は、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎等によって引き起こされる、口腔癌、鼻咽頭癌、中耳癌、結膜癌、咽喉癌、気管癌、食道癌、胃癌、腸癌、子宮頸癌、子宮内膜癌等から選択され得る、粘膜炎症の治療のための化粧品におけるMAPの使用。
【0069】
23.粘膜炎症は、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎、気道熱傷によって引き起こされる炎症等から選択され得る、粘膜炎症の治療のための消毒用品におけるMAPの使用。
【0070】
24.粘膜炎症は、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎等によって引き起こされる、口腔癌、鼻咽頭癌、中耳癌、結膜癌、咽喉癌、気管癌、食道癌、胃癌、腸癌、子宮頸癌、子宮内膜癌等から選択され得る、粘膜炎症の治療のための消毒用品におけるMAPの使用。
【0071】
25.粘膜炎症は、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎、気道熱傷によって引き起こされる炎症等から選択され得る、粘膜炎症の治療のためのヘルスケア用品または食品におけるMAPの使用。
【0072】
26.粘膜炎症は、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎、等によって引き起こされる、口腔癌、鼻咽頭癌、中耳癌、結膜癌、咽喉癌、気管癌、食道癌、胃癌、腸癌、子宮頸癌、子宮内膜癌等から選択され得る、粘膜炎症の治療のためのヘルスケア用品または食品におけるMAPの使用。
【0073】
27.粘膜炎症は、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎、気道熱傷によって引き起こされる炎症等から選択され得る、粘膜炎症の治療のための家庭用化学品におけるMAPの使用。
【0074】
28.粘膜炎症は、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎等によって引き起こされる、口腔癌、鼻咽頭癌、中耳癌、結膜癌、咽喉癌、気管癌、食道癌、胃癌、腸癌、子宮頸癌、子宮内膜癌等から選択され得る、粘膜炎症の治療のための家庭用化学品におけるMAPの使用。
【0075】
29.活性成分としてMAPを含む、粘膜炎症の治療のためのゲル製剤。
【0076】
30.活性成分としてMAPを含む、粘膜炎症の治療のための液体製剤。
【0077】
31.活性成分としてMAPを含む、粘膜炎症の治療のためのフォーム製剤。具体的には、粘膜炎症は、口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎等によって引き起こされる口腔癌、鼻咽頭癌、中耳癌、結膜癌、咽喉癌、気管癌、食道癌、胃癌、腸癌、子宮頸癌、子宮内膜癌、等から選択され得るか、または口腔粘膜炎、鼻炎、中耳炎、結膜炎、咽頭炎、喉頭炎、気管炎、食道炎、胃炎、小腸結腸炎、子宮頸管炎、子宮内膜炎、気道熱傷によって引き起こされる炎症等から選択され得る。
【0078】
32.粘膜炎症の治療のためのゲル製剤を調製するための方法であって、1)MAPの溶液または凍結乾燥粉末を取得または調製することと、2)ゲルマトリックスを取得または調製することと、3)ステップ1)からのMAP溶液とステップ2)からのゲルマトリックスを混合することと、4)pHを弱酸性に調整してゲル製剤を得ることとを含み得る、方法。
【0079】
33.粘膜炎症の治療のための液体製剤を調製するための方法であって、MAPの溶液または凍結乾燥粉末を取得または調製することと、薬学的に許容される希釈剤で希釈することと、pHを弱酸性に調整して液体製剤を得ることとを含み得る、方法。
【0080】
34.粘膜炎症の治療のためのフォーム製剤を調製するための方法であって、MAPの溶液または凍結乾燥粉末を取得または調製することと、薬学的に許容される気泡剤マトリックスと混合することと、pHを弱酸性に調整してフォーム製剤を得ることとを含み得る、方法。
【0081】
次に、特定の実施形態を参照して本発明をさらに説明する。本発明によるMAPまたは種々のMAPの製剤から形成される、薬剤、医療用デバイス、化粧品、消毒用品、ヘルスケア用品もしくは食品、または家庭用化学品が対象に適用される場合、それは前述の適応症に使用することができ、また前述の機能を示すことに留意されたい。本発明の範囲内の全ての製剤が試験され、そのごく一部が、説明のために実施形態において以下に記載されるが、それらは本発明に対する制限であると解釈されるべきではない。
【0082】
別途具体的に記載されない限り、本発明で使用される全ての試薬は市販されている。
【0083】
実施例1:再発性アフタ性潰瘍の治療におけるMAP液体医療用デバイスの使用
10.0mg/mLの濃度のMAP溶液1mLに、9mLの0.1%クエン酸溶液を加え、1.0mg/mLの濃度のMAP水溶液医療用デバイスを調製する。試験のために、口腔粘膜の専門家によって確認された軽度の再発性アフタ性潰瘍に罹患した20人の患者を集める。選択された患者は、潰瘍の位置に関する制約なしに5個を超える潰瘍を有する。最も大きな潰瘍が、観察のための標的潰瘍として選択される。標的潰瘍は、1cm未満の直径を有する。
【0084】
選択された患者を、対照群と試験群とに無作為に分ける。対照群は、0.1%クエン酸溶液で処理し、試験群は、上記のMAP医療用デバイスで処理する。両方の群について、用法は、1日3回、食後に患部に噴霧することであり、患部が0.1%クエン酸溶液またはMAP水溶液医療用デバイスによって完全に覆われるまで、各部につき2〜3回噴霧する。MAP水溶液医療用デバイスを噴霧した群において、5〜15分以内に患部の疼痛が著しく軽減され、視覚的アナログスコアVASが治療前の5.0〜7.0から1.0〜3.0まで下がり、鎮痛期間が2〜7時間持続し得る。対照群の場合、患部の疼痛に関するVASスコアは、噴霧の前と後で変化しない。使用時間を延長すると、鎮痛期間が延長され、かつ使用間隔が延長されるが、いずれの依存性も示さない。
【0085】
5日間の連続噴霧後、試験群の6人の患者の全ての潰瘍が治癒し、対照群の1人の患者の潰瘍が治癒する。7日間の連続噴霧後には、試験群の患者全員が治癒し、対照群の3人の患者が治癒する(表1を参照)。
表1
【表1】
【0086】
実施例2:再発性アフタ性潰瘍の治療におけるMAPゲル医療用デバイスの使用
10gのヒドロキシプロピルメチルセルロースに、20mLの脱イオン水を加え、完全に溶解するまで90℃の浴中に30分間入れてゲルマトリックスを得、別個に、10.0mg/mLの濃度のMAP溶液2.5mLを撹拌しながらゲルマトリックスに加え、均一に混合してMAPゲル医療用デバイスを形成する:MAP濃度は1.0mg/mLである。
【0087】
試験のために、口腔粘膜の専門家によって確認された軽度の再発性アフタ性潰瘍に罹患した20人の患者を集める。選択された患者は、潰瘍の位置に関する制約なしに5個を超える潰瘍を有する。最も大きな潰瘍が、観察のための標的潰瘍として選択される。標的潰瘍は、1cm未満の直径を有する。
【0088】
選択された患者を、対照群と試験群とに無作為に分ける。対照群は、MAPを含有しないブランクゲルマトリックスで処理し、試験群は、MAPゲル医療用デバイスで処理する。両方の群について、用法は、1日3回、食後に患部に噴霧することであり、患部がブランクゲルまたはMAPゲル医療用デバイスによって完全に覆われるまで、各部につき2〜3回噴霧する。MAPゲル医療用デバイスを噴霧した群において、5〜13分以内に患部の疼痛が著しく軽減され、視覚的アナログスコアVASが治療前の5.0〜7.0から1.0〜3.0まで下がり、鎮痛期間が2〜9時間持続し得る。対照群の場合、患部の疼痛に関するVASスコアは、噴霧の前と後で変化しない。使用時間を延長すると、鎮痛期間が延長され、かつ使用間隔が延長されるが、いずれの依存性も示さない。
【0089】
5日間の連続噴霧後、試験群の7人の患者の全ての潰瘍が治癒し、対照群の3人の患者の潰瘍が治癒する。7日間の連続噴霧後には、試験群の患者全員が治癒し、対照群の5人の患者が治癒する(表2を参照)。
表2
【表2】
【0090】
実施例3:鼻炎の治療におけるMAP液体家庭用化学品の使用
0.5mg/mLの濃度のMAP溶液を、0.001%酢酸を用いて5倍希釈して0.1mg/mLのMAP含有量とし、MAP液体家庭用化学品を得る。
【0091】
耳鼻咽喉科の専門家によって確認された鼻炎に罹患した10人の患者を集め、次いで、彼らを試験のために群に参加させる。患者は鼻詰まり及び鼻水を有し、鼻汁は粘稠性または粘膿性である。患者は、MAP液体家庭用化学品を使用して、毎日、それぞれ朝に1回及び晩に1回鼻腔を洗浄する。MAP液体家庭用化学品を5日間使用した後、10人の患者全員の鼻詰まりが種々の程度まで緩和される。10日間使用した後には、患者全員の鼻詰まりが緩和され、試験した患者で粘膿性または粘稠性の鼻汁を有するものはいない。これは、本発明によるMAP液体家庭用化学品を鼻炎の治療に使用できることを証明している。
【0092】
実施例4:鼻炎の治療におけるMAP液剤の使用
2.0mg/mLの濃度のMAP溶液を、0.05%クエン酸を用いて10倍希釈して0.2mg/mLのMAP含有量とし、MAP液剤を得る。
【0093】
耳鼻咽喉科の専門家によって確認された鼻炎に罹患した10人の患者を集め、次いで、彼らを試験のために群に参加させる。患者は鼻詰まり及び鼻水を有し、鼻汁は粘稠性または粘膿性である。MAP液剤は、エアロゾル吸入の様式で、毎日1日1回、患者に投与される。MAP液剤を3日間使用した後、10人の患者全員の鼻詰まりが種々の程度まで緩和される。7日間使用した後には、患者全員の鼻詰まりが緩和され、試験した患者で粘膿性または粘稠性の鼻汁を有するものはいない。これは、本発明によるMAP液剤を鼻炎の治療に使用できることを証明している。
【0094】
実施例5:中耳炎の治療におけるMAPゲル消毒用品の使用
MAP溶液と、グアーガム及びプロパントリオールとを2:1:1の体積比で混合し、注射用水を加え、クエン酸を用いてpH3.0に調整し、MAP含有量1.5mg/mLのMAPゲル消毒用品を調製する
【0095】
耳鼻咽喉科の専門家によって確認された急性化膿性中耳炎に罹患した10人の患者を集め、次いで、彼らを試験のために群に参加させる。患者は耳痛を有し、耳から膿が流出している。患者は、毎日1日3回、MAPゲル消毒用品を投与される。MAPゲル消毒用品を3日間使用した後、10人の患者全員にもはや耳痛の症状は見られず、耳内の膿が減少する。7日間使用した後、耳から膿が流出している患者はいない。これは、本発明によるMAPゲル消毒用品を中耳炎の治療に使用できることを証明している。
【0096】
実施例6:中耳炎の治療におけるMAP液剤の使用
5mg/mLの濃度のMAP溶液に、等しい体積の0.001%酢酸を加えて2.5mg/mLに希釈し(溶液のpHは3.0である)、MAP含有量2.5mg/mLのMAP液剤を形成する。
【0097】
耳鼻咽喉科の専門家によって確認された急性化膿性中耳炎に罹患した10人の患者を集め、次いで、彼らを試験のために群に参加させる。患者は耳痛を有し、耳から膿が流出している。患者は、毎日1日3回、MAP液剤を投与される。MAP液剤を3日間使用した後、10人の患者全員にもはや耳痛の症状は見られず、耳内の膿が減少する。7日間使用した後、耳から膿が流出している患者はいない。これは、本発明による液剤を中耳炎の治療に使用できることを証明している。
【0098】
実施例7:結膜炎の治療におけるMAP液体医療用デバイスの使用
MAP溶液を生理食塩水で希釈し、酢酸を用いてpH6.0に調整し、MAP液体医療用デバイスを得る:MAP濃度は3mg/mLである。
【0099】
結膜充血、水様性分泌物、及び目の刺激感の徴候を有する、結膜炎に罹患した15人の患者を選択する。彼らは、眼科医によって確認され、次いで、試験のために群に参加する。MAP液体医療用デバイスを目の患部の上で1日4回点眼する。MAP液体医療用デバイスを噴霧した後、30分以内に患部における目の刺激感が弱まり、刺激が弱まる期間は、デバイス使用の1日目に2〜5時間持続し得る。5日間の連続噴霧後、目の刺激感がなくなり、結膜充血が緩和され、分泌物が減少する。上記MAP液体医療用デバイスの7日間の連続噴霧後には、患者全員の刺激及び結膜充血がなくなり、分泌物は正常となる。これは、本発明によるMAP液体医療用デバイスを結膜炎の治療のために使用できることを証明している。
【0100】
実施例8:咽頭炎の治療におけるMAPヒドロゲルヘルスケア用品の使用
MAP溶液と、グアーガム及びプロパントリオールとを2:1:1の質量比で混合し、生理食塩水で希釈し、酢酸を用いてpH5.0に調整し、MAPヒドロゲルヘルスケア用品を得る:MAP濃度は2.0mg/mLである。
【0101】
喉の渇き、痒み、軽度の疼痛、灼熱感、及び異物感、またさらには咽頭痛(そのほとんどは灼熱痛である)の徴候を有し、粘膜充血を伴う急性咽頭炎に罹患した16人の患者を選択する。彼らは、耳鼻科医によって確認され、次いで群に参加する。MAPヒドロゲルヘルスケア用品を1日3回、食後に患部の上で噴霧する。MAPヒドロゲルヘルスケア用品を噴霧した後、8〜20分以内に患部の疼痛または痒みが軽減され、鎮痛期間が3.5〜4.0時間持続し得る。5日間の連続使用後には、咽頭の疼痛感がなくなり、咽頭が粘膜充血から正常な状態に戻る。これは、本発明によるMAPヒドロゲルヘルスケア用品を咽頭炎の治療に使用できることを証明している。
【0102】
実施例9:喉頭炎の治療におけるMAPゲル剤の使用
MAP溶液と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びプロパントリオールとを3:2:1の質量比で混合し、クエン酸を用いてpH6.2に調整し、MAPゲル剤を得る:MAP濃度は3mg/mLである。
【0103】
喉の渇き、痒み、穿痛感、灼熱感、及び異物感の徴候を有する、急性喉頭炎に罹患した10人の患者を選択する。彼らは、耳鼻科医によって確認され、次いで群に参加する。MAPゲル剤を1日3回、食後に患部の上で噴霧する。MAPゲル剤を噴霧した後、7〜16分以内に患部の痒みまたは疼痛が軽減され、鎮痛期間が3.0〜4.0時間持続し得る。5日間の連続使用後には、咽頭の疼痛感、灼熱感、及び異物感が全てなくなる。これは、本発明によるMAP剤を喉頭炎の治療に使用できることを証明している。
【0104】
実施例10:気管炎の治療におけるMAP液体ヘルスケア用品の使用
MAP溶液とプロパンジオールとを2:1の体積比で混合し、酢酸を用いてpH5.0に調整し、MAP液体ヘルスケア用品を得る:MAP濃度は3.0mg/mLである。
【0105】
臨床徴候が、息切れを伴う咳、喀痰を含む、気管炎に罹患した12人の患者を集める。患者は、試験のために群に参加する前に呼吸器科の医師によって確認されなければならない。患者は、1日1回、毎回30分、エアロゾル吸入によって治療される。3日間使用した後、患者の咳が緩和され、喀痰の量が減少する。7日間使用した後、喀痰を有する患者はおらず、1人の患者がなおも若干の咳を有する。これは、本発明によるMAP液体ヘルスケア用品を気管炎の治療に使用できることを証明している。
【0106】
実施例11:食道炎の治療におけるMAP液剤の使用
MAP溶液をホウ酸水溶液で希釈してpH5.5のMAP液体製剤を得る:MAP濃度は2.5mg/mLである。
【0107】
試験のために食道炎に罹患した20人の患者を集める。食道鏡検査によれば、患者は、鬱血、浮腫、表面のびらん、及び食道粘膜の小さい表層性潰瘍の徴候を有し、患者は、消化器内科の医師によって確認され、次いで群に参加する。1日2回、毎回3mLの薬剤が、食道鏡を介して患者に投与される。治療の3日目に、食道表面の潰瘍滲出及び鬱血のスコアが両方とも当初の3から2に低下する(スコア化の基準については表3を参照のこと)。治療の7日目に、食道表面の潰瘍滲出及び鬱血のスコアが1に低下する。治療の10日目に、食道表面の潰瘍滲出及び鬱血のスコアが0に低下する。これは、本発明によるMAP液剤を食道炎の治療に使用できることを証明している。
表3
【表3】
【0108】
実施例12:胃炎の治療におけるMAPヒドロゲル剤の使用
MAP溶液に、カルボキシメチルセルロース及びグリセリンを2:1:1の体積比で加えてMAPヒドロゲル剤を得る:MAP濃度は2.5mg/mLである。さらに、MAPヒドロゲル剤を胃内溶解性コーティング材料で包み、胃内溶解性徐放製剤を形成する。
【0109】
試験のために20人の胃炎患者を集める:患者は、群に参加する前に、消化器内科の医師により胃内視鏡検査を用いて診断及び確認されている。選択された患者は、1日1回、毎回1錠の経口投与により、MAPヒドロゲル剤を含有する胃内溶解性徐放製剤を摂取する。3日間の治療後に、対象に対して胃内視鏡検査を行うと、対象の胃潰瘍の表面は種々の程度まで治癒している。5日間の治療後に、対象に対して胃内視鏡検査を行うと、対象の全ての胃潰瘍の表面が治癒している。
【0110】
実施例13:急性腸炎の治療におけるMAP液剤の使用
MAP凍結乾燥粉末に、生理食塩水を用いて1.0mg/mL水溶液を調製し、酢酸を用いてpHを5.8に調整し、MAP液剤を得る。さらに、MAP液剤を腸溶コーティング材料で包み、腸溶性徐放製剤を形成する。
【0111】
悪心、嘔吐、及び下痢の臨床徴候を有する、急性腸炎に罹患した10人の患者を集める:患者は、試験に参加する前に、消化器内科の医師により小腸内視鏡を用いて急性腸炎を有すると診断及び確認されている。選択された患者は、1日1回、毎回1錠の経口投与により、MAPを含有する腸溶性徐放製剤によって治療される。2日間の治療後には、患者の悪心、嘔吐、及び下痢は全て緩和されることから、MAP液剤を急性腸炎の治療に使用できることが証明される。
【0112】
実施例14:子宮頸管炎の治療におけるMAPゲル消毒用品の使用
MAP溶液とプロパントリオールとを1:1の体積比で混合し、酢酸を用いてpH4.8に調整し、MAPゲル消毒用品を得る。
【0113】
臨床徴候が、外陰部領域における痒み及び灼熱感を引き起こし得る、膣分泌物の増加、化膿性粘液、及び分泌物による刺激を含む、子宮頸管炎に罹患した12人の患者を集める。患者は、婦人科医によって確認され、次いで試験のために群に参加する。選択された患者は、毎日1日2回、MAPゲル消毒用品を噴霧される。1週間の治療後には、患者の分泌物が正常になり、痒みまたは他の不快感も見られないことから、本発明によるMAPゲル消毒用品を子宮頸管炎の治療に使用できることが証明される。
【0114】
実施例15:子宮頸管炎の治療におけるMAPゲル医療用デバイスの使用
MAP溶液をゼラチン及びアルギン酸塩と4:1:1の質量比で混合し、酢酸を用いてpH4.8に調整し、MAPゲルヘルスケア用品を得る:MAP濃度は5.0mg/mLである。
【0115】
臨床徴候が、外陰部領域における痒み及び灼熱感を引き起こし得る、膣分泌物の増加、化膿性粘液、及び分泌物による刺激を含む、子宮頸管炎に罹患した10人の患者を集める。患者は、婦人科医によって確認され、次いで試験のために群に参加する。選択された患者について、最初に0.1%過マンガン酸カリウム溶液を用いて膣を洗浄し、次いで、毎日1日1回、子宮頸部領域にMAPゲルヘルスケア用品を噴霧する。1週間の治療後に患者にパップスメアを行うと、7人の患者が子宮頸部領域に正常細胞を有し、試験によれば、3人の患者がなおも少量の炎症細胞を有する。10日間の治療後には、患者全員のパップスメアが正常であり、分泌物が正常になり、痒みまたは他の不快感も見られず、本発明によるMAP生成物を子宮頸管炎の治療に使用できることが示される。
【0116】
実施例16:子宮頸管炎の治療におけるMAPフォーム状医療用デバイスの使用
MAP溶液をヒドロキシプロピルメチルセルロースと4:1の質量比で混合し、酢酸を用いてpH4.8に調整し、MAPフォーム状ヘルスケア用品を得る:MAP濃度は5mg/mLである。
【0117】
臨床徴候が、外陰部領域における痒み及び灼熱感を引き起こし得る、膣分泌物の増加、化膿性粘液、及び分泌物による刺激を含む、子宮頸管炎に罹患した10人の患者を集める。患者は、婦人科医によって確認され、次いで試験のために群に参加する。選択された患者について、最初に0.1%過マンガン酸カリウム溶液を用いて膣を洗浄し、次いで、毎日1日1回、子宮頸部領域にMAPフォーム状ヘルスケア用品を噴霧する。1週間の治療後に患者にパップスメアを行うと、患者全員が子宮頸部領域に正常細胞を有し、患者の分泌物が正常になり、痒みまたは他の不快感も見られない。これは、本発明によるMAP生成物を子宮頸管炎の治療に使用できること、また、フォーム製剤として使用された場合にその効果がより良好であることを示している。
【0118】
実施例17:子宮内膜炎の治療におけるMAP液剤の使用
MAP溶液を、0.1%クエン酸を用いて3mg/mLに希釈し(希釈後の溶液のpHは6.5である)、MAP液剤を得る。
【0119】
臨床徴候が、骨盤部の疼痛及び白色膣分泌物の増加を含む、子宮内膜炎に罹患した15人の患者を集める。患者は、婦人科医によって子宮内膜炎を有すると確認され、次いで、試験のために群に参加する。上記MAP液剤の子宮内投与を行うが、施行前に、最初に双手診を行って子宮の大きさ及び位置を確認し、外陰部及び膣を消毒し、子宮腔の深さを検出し、次いで、消毒した尿路カテーテルを子宮頸を通して子宮腔の深さよりも0.5cm短く子宮腔内に送り込み、選択された薬剤を尿路カテーテルを介して子宮腔内に徐々に注入し、液剤が子宮腔に完全に進入したら尿路カテーテルを引き抜く。仰臥位で、または腰を持ち上げた状態で、1日1回、1〜2時間安静にする。10日間使用した後には、試験した患者に骨盤部の疼痛はなく、白色膣分泌物は正常であることから、本発明によるMAP生成物を子宮内膜炎の治療に使用できることが証明される。
【0120】
実施例18:気道熱傷の治療におけるMAP液剤の使用
10.0mg/mLの濃度のMAP溶液を、酢酸を用いて2倍希釈して5.0mg/mLのMAP濃度とし(溶液のpHは6.8である)、MAP液剤を得る。
【0121】
臨床徴候が、粘膜の鬱血、浮腫、びらん、セルロースの滲出、及び白色薄膜の形成を含む、高温の蒸気、炎または乾燥した熱い空気の吸入によって引き起こされる気道熱傷に罹患した10人の患者を集める。彼らは、耳鼻科医によって確認され、次いで、試験のために群に参加し、上記MAP液剤で治療される。薬剤は、1日1回、毎回30分、エアロゾル吸入により投与される。治療の2日目に、気道熱傷によって引き起こされた浮腫が治まり始め、薄膜が脱落して潰瘍を形成する。治療の8日目に、6.9±1.2日の平均治癒期間で患者全員の潰瘍が治癒する。これは、本発明によるMAP液剤を気道熱傷の治療に使用できることを証明している。
【0122】
実施例19:再発性アフタ性潰瘍の治療におけるMAPフォーム状医療用デバイスの使用
10gのヒドロキシプロピルメチルセルロースに、20mLの脱イオン水及び0.5mLのTween 60を加え、完全に溶解するまで90℃の浴中に30分間入れてフォームマトリックスを得、別個に、10.0mg/mLの濃度のMAP溶液2.5mLを撹拌しながらフォームマトリックスに加え、均一に混合してMAPフォーム状医療用デバイスを形成する:MAP濃度は1.0mg/mLである。
【0123】
試験のために、口腔粘膜の専門家によって確認された軽度の再発性アフタ性潰瘍に罹患した20人の患者を集める。選択された患者は、潰瘍の位置に関する制約なしに5個を超える潰瘍を有する。最も大きな潰瘍が、観察のための標的潰瘍として選択される。標的潰瘍は、1cm未満の直径を有する。
【0124】
選択された患者を、対照群と試験群とに無作為に分ける。対照群は、MAPを含有しないブランクフォームマトリックスで処理し、試験群は、MAPフォーム状医療用デバイスで処理する。両方の群について、用法は、1日3回、食後に患部に噴霧することであり、患部がブランクフォームまたはMAPフォーム状医療用デバイスによって完全に覆われるまで、各部につき2〜3回噴霧する。MAPフォーム状医療用デバイスを噴霧した群において、5〜10分以内に患部の疼痛が著しく軽減され、視覚的アナログスコアVASが治療前の5.0〜7.0〜1.0〜2.3まで下がり、鎮痛期間が3〜10時間持続し得る。対照群の場合、患部の疼痛に関するVASスコアは、噴霧の前と後で変化しない。使用時間を延長すると、鎮痛期間が延長され、かつ使用間隔が延長されるが、いずれの依存性も示さない。
【0125】
5日間の連続噴霧後、試験群の7人の患者の全ての潰瘍が治癒し、対照群の3人の患者の潰瘍が治癒する。7日間の連続噴霧後には、試験群の患者全員が治癒し、対照群の5人の患者が治癒する(表4を参照)。
表4
【表4】
【0126】
実施例20:鼻炎の治療におけるMAPゲル剤の使用
10gのヒドロキシプロピルメチルセルロースに、20mLの脱イオン水を加え、完全に溶解するまで90℃の浴中に30分間入れてゲルマトリックスを得る。2.0mg/mLの濃度のMAP溶液を、0.05%クエン酸を用いて10倍希釈して0.2mg/mLのMAP含有量とし、MAPゲル剤を得る。
【0127】
耳鼻咽喉科の専門家によって確認された鼻炎に罹患した10人の患者を集め、次いで、彼らを試験のために群に参加させる。患者は鼻詰まり及び鼻水を有し、鼻汁は粘稠性または粘膿性である。MAPゲル剤は、エアロゾル吸入の様式で、毎日1日1回、患者に投与される。MAPゲル剤を3日間使用した後、10人の患者全員の鼻詰まりが種々の程度まで緩和される。7日間使用した後には、患者全員の鼻詰まりが緩和され、試験した患者で粘膿性または粘稠性の鼻汁を有するものはいない。これは、本発明によるMAPゲル剤を鼻炎の治療に使用できることを証明している。
【0128】
実施例21:鼻炎の治療におけるMAPフォーム剤の使用
10gのヒドロキシプロピルメチルセルロースに、20mLの脱イオン水及び0.5mLのTween 60を加え、完全に溶解するまで90℃の浴中に30分間入れてフォームマトリックスを得る。2.0mg/mLの濃度のMAP溶液を、0.05%クエン酸を用いて10倍希釈して0.2mg/mLのMAP含有量とし、MAPフォーム剤を得る。
【0129】
耳鼻咽喉科の専門家によって確認された鼻炎に罹患した10人の患者を集め、次いで、彼らを試験のために群に参加させる。患者は鼻詰まり及び鼻水を有し、鼻汁は粘稠性または粘膿性である。MAPフォーム剤は、エアロゾル吸入によって、毎日1日1回、患者に投与される。MAPフォーム剤を2日間使用した後、10人の患者全員の鼻詰まりが種々の程度まで緩和される。5日間使用した後には、患者全員の鼻詰まりが緩和され、試験した患者で粘膿性または粘稠性の鼻汁を有するものはいない。これは、本発明によるMAPフォーム剤を鼻炎の治療に使用できることを証明している。
【0130】
実施例22:中耳炎の治療におけるMAPフォーム状消毒用品の使用
MAP溶液と、グアーガム、プロパントリオール、及びTween 69とを2:1:1:0.5の体積比で混合し、注射用水を加え、クエン酸を用いてpH3.0に調整し、MAP含有量1.5mg/mLのMAPフォーム状消毒用品を調製する。
【0131】
耳鼻咽喉科の専門家によって確認された、急性化膿性中耳炎に罹患した10人の患者を集め、次いで、彼らを試験のために群に参加させる。患者は耳痛を有し、耳から膿が流出している。患者は、毎日1日3回、MAPフォーム状消毒用品を投与される。MAPフォーム状消毒用品を1日使用した後、10人の患者全員にもはや耳痛の症状は見られず、耳内の膿が減少する。5日間使用した後、耳から膿が流出している患者はいない。これは、本発明によるMAPフォーム状消毒用品を中耳炎の治療に使用できることを証明している。
【0132】
実施例23:結膜炎の治療におけるMAPゲル医療用デバイスの使用
10gのアルギン酸塩に20mLの脱イオン水を加え、完全に溶解するまで90℃の浴中に30分間入れてゲルマトリックスを得る。MAP溶液を生理食塩水で希釈し、酢酸を用いてpH6.0に調整し、MAPゲル医療用デバイスを得る:MAP濃度は3mg/mLである。
【0133】
結膜充血、水様性分泌物、及び目の刺激感の徴候を有する、結膜炎に罹患した15人の患者を選択する。彼らは、眼科医によって確認され、次いで、試験のために群に参加する。MAPゲル医療用デバイスを目の患部の上で1日4回点眼する。MAPゲル医療用デバイスを噴霧した後、30分以内に患部における目の刺激感が弱まり、刺激が弱まる期間は、デバイス使用の1日目に2〜5時間持続し得る。5日間の連続噴霧後、目の刺激感がなくなり、結膜充血が緩和され、分泌物が減少する。上記MAPゲル医療用デバイスの7日間の連続噴霧後には、患者全員の刺激及び結膜充血がなくなり、分泌物は正常となる。これは、本発明によるMAPゲル医療用デバイスを結膜炎の治療のために使用できることを証明している。
【0134】
実施例24:結膜炎の治療におけるMAPフォーム状医療用デバイスの使用
10gのゼラチン及び1gのポリエチレングリコール、ドデシル硫酸ナトリウムに、20mLの脱イオン水を加え、完全に溶解するまで90℃の浴中に30分間入れてフォームマトリックスを得る。MAP溶液を生理食塩水で希釈し、酢酸を用いてpH6.0に調整し、MAPフォーム状医療用デバイスを得る:MAP濃度は3mg/mLである。
【0135】
結膜充血、水様性分泌物、及び目の刺激感の徴候を有する、結膜炎に罹患した15人の患者を選択する。彼らは、眼科医によって確認され、次いで、試験のために群に参加する。MAPフォーム状医療用デバイスを目の患部の上で1日4回点眼する。MAPゲル医療用デバイスを噴霧した後、10分以内に患部における目の刺激感が弱まり、刺激が弱まる期間は、デバイス使用の1日目に4〜8時間持続し得る。3日間の連続噴霧後、目の刺激感がなくなり、結膜充血が緩和され、分泌物が減少する。上記MAPフォーム状医療用デバイスの5日間の連続噴霧後には、患者全員の刺激及び結膜充血がなくなり、分泌物は正常となる。これは、本発明によるMAPフォーム状医療用デバイスを結膜炎の治療のために使用できることを証明している。
【0136】
実施例25:咽頭炎の治療におけるMAP液体ヘルスケア用品の使用
MAP溶液を生理食塩水で希釈し、酢酸を用いてpH5.0に調整し、MAP液体ヘルスケア用品を得る:MAP濃度は2.0mg/mLである。
【0137】
喉の渇き、痒み、軽度の疼痛、灼熱感、及び異物感、またさらには咽頭痛(そのほとんどは灼熱痛である)の徴候を有し、粘膜充血を伴う急性咽頭炎に罹患した16人の患者を選択する。彼らは、耳鼻科医によって確認され、次いで群に参加する。MAP液体ヘルスケア用品を1日3回、食後に患部の上で噴霧する。MAP液体ヘルスケア用品を噴霧した後、14〜20分以内に患部の疼痛または痒みが軽減され、鎮痛期間が2.5〜3.0時間持続し得る。5日間の連続使用後には、咽頭の疼痛感がなくなり、咽頭が粘膜充血から正常な状態に戻る。これは、本発明によるMAP液体ヘルスケア用品を咽頭炎の治療に使用できることを証明している。
【0138】
実施例26:咽頭炎の治療におけるMAPフォーム状ヘルスケア用品の使用
MAP溶液と、アクリルアミド及びプロパントリオールとを2:1:1質量比で混合し、生理食塩水で希釈し、酢酸を用いてpH5.0に調整し、MAPフォーム状ヘルスケア用品を得る:MAP濃度は2.0mg/mLである。
【0139】
喉の渇き、痒み、軽度の疼痛、灼熱感、及び異物感、またさらには咽頭痛(そのほとんどは灼熱痛である)の徴候を有し、粘膜充血を伴う急性咽頭炎に罹患した16人の患者を選択する。彼らは、耳鼻科医によって確認され、次いで群に参加する。MAPフォーム状ヘルスケア用品を1日3回、食後に患部の上で噴霧する。MAPフォーム状ヘルスケア用品を噴霧した後、3〜8分以内に患部の疼痛または痒みが軽減され、鎮痛期間が5〜10.0時間持続し得る。4日間の連続使用後には、咽頭の疼痛感がなくなり、咽頭が粘膜充血から正常な状態に戻る。これは、本発明によるMAPフォーム状ヘルスケア用品を咽頭炎の治療に使用できることを証明している。
【0140】
実施例27:喉頭炎の治療におけるMAP液剤の使用
MAP溶液を、クエン酸を用いてpH6.2に調整し、MAP液剤を得る:MAP濃度は3mg/mLである。
【0141】
喉の渇き、痒み、穿痛感、灼熱感、及び異物感の徴候を有する、急性喉頭炎に罹患した10人の患者を選択する。彼らは、耳鼻科医によって確認され、次いで群に参加する。MAP液剤を1日3回、食後に患部の上で噴霧する。MAP液剤を噴霧した後、7〜30分以内に患部の痒みまたは疼痛が軽減され、鎮痛期間が1.0〜2.0時間持続し得る。5日間の連続使用後には、咽頭の疼痛感、灼熱感、及び異物感が全てなくなる。これは、本発明によるMAP剤を喉頭炎の治療に使用できることを証明している。
【0142】
実施例28:喉頭炎の治療におけるMAPフォーム剤の使用
MAP溶液と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、プロパントリオール、及びTween 60とを3:2:1:0.5の質量比で混合し、クエン酸を用いてpH6.2に調整し、MAPフォーム剤を得る:MAP濃度は3mg/mLである。
【0143】
喉の渇き、痒み、穿痛感、灼熱感、及び異物感の徴候を有する、急性喉頭炎に罹患した10人の患者を選択する。彼らは、耳鼻科医によって確認され、次いで群に参加する。MAPフォーム剤を1日3回、食後に患部の上で噴霧する。MAPフォーム剤を噴霧した後、1〜6分以内に患部の疼痛または痒みが軽減され、鎮痛期間が3.0〜7.0時間持続し得る。3日間の連続使用後には、咽頭の疼痛感、灼熱感、及び異物感が全てなくなる。これは、本発明によるMAP剤を喉頭炎の治療に使用できることを証明している。
【0144】
実施例29:気管炎の治療におけるMAPゲルヘルスケア用品の使用
MAP溶液と、メチルセルロース及びプロパンジオールとを2:2:1の質量比で混合し、酢酸を用いてpH5.0に調整し、MAPゲルヘルスケア用品を得る:MAP濃度は3.0mg/mLである。
【0145】
臨床徴候が、息切れを伴う咳、喀痰を含む、気管炎に罹患した12人の患者を集める。患者は、試験のために群に参加する前に呼吸器科の医師によって確認されなければならない。患者は、1日1回、毎回30分、エアロゾル吸入によって治療される。3日間使用した後、患者の咳が緩和され、喀痰の量が減少する。7日間使用した後、喀痰を有する患者はおらず、1人の患者がなおも若干の咳を有する。これは、本発明によるMAPゲルヘルスケア用品を気管炎の治療に使用できることを証明している。
【0146】
実施例30:気管炎の治療におけるMAPフォーム状ヘルスケア用品の使用
MAP溶液と、メチルセルロース、プロパンジオール、及び脂肪アルコールとを2:2:1:0.1の質量比で混合し、酢酸を用いてpH5.0に調整し、MAPフォーム状ヘルスケア用品を得る:MAP濃度は3.0mg/mLである。
【0147】
臨床徴候が、息切れを伴う咳、喀痰を含む、気管炎に罹患した12人の患者を集める。患者は、試験のために群に参加する前に呼吸器科の医師によって確認されなければならない。患者は、1日1回、毎回30分、エアロゾル吸入によって治療される。2日間使用した後、患者の咳が緩和され、喀痰の量が減少する。5日間使用した後、喀痰または咳を有する患者はいない。これは、本発明によるMAPフォーム状ヘルスケア用品を気管炎の治療に使用できることを証明している。
【0148】
実施例31:食道炎の治療におけるMAPゲル剤及びフォーム剤の使用
MAP溶液と、メチルセルロース及びプロパンジオールとを2:2:1の質量比で混合する(pHは5.5である):MAP濃度は2.5mg/mLである。
【0149】
MAP溶液と、メチルセルロース、プロパンジオール、及びTween 60とを2:2:1:0.2の質量比で混合する(pHは5.5である):MAP濃度は2.5mg/mLである。
【0150】
試験のために食道炎に罹患した20人の患者を集める。食道鏡検査によれば、患者は、鬱血、浮腫、表面のびらん、及び食道粘膜の小さい表層性潰瘍の徴候を有し、患者は、消化器内科の医師によって確認され、次いで群に参加する。患者は、ゲル剤治療群またはフォーム剤治療群に無作為に配置され、1日2回、毎回3mLの薬剤が、食道鏡を介して患者に投与される。ゲル剤治療群の場合、治療の3日目に、食道表面の潰瘍滲出及び鬱血のスコアが両方とも当初の3から2に低下する(スコア化の基準については表3を参照のこと)。治療の6日目に、食道表面の潰瘍滲出及び鬱血のスコアが1に低下する。治療の9日目に、食道表面の潰瘍滲出及び鬱血のスコアが0に低下する。フォーム剤治療群の場合、治療の2日目に、食道表面の潰瘍滲出及び鬱血のスコアが両方とも当初の3から2に低下する。治療の4日目に、食道表面の潰瘍滲出及び鬱血のスコアが1に低下する。治療の6日目に、食道表面の潰瘍滲出及び鬱血のスコアが0に低下する。これは、本発明によるMAPゲル剤及びフォーム剤の両方を食道炎の治療に使用できること、また、フォーム製剤がより良好な治療効果を有することを証明している。
【0151】
実施例32:胃炎の治療におけるMAP液剤の使用
MAP溶液を、酢酸水溶液を用いてpH4.5に調整する:MAP濃度は2.5mg/mLである。さらに、MAPヒドロゲル剤を胃内溶解性コーティング材料で包み、胃内溶解性徐放製剤を形成する。
【0152】
試験のために10人の胃炎の患者を集める:患者は、試験に参加する前に、消化器内科の医師により胃内視鏡検査を用いて診断及び確認されている。選択された患者は、1日1回、毎回1錠の経口投与により、MAP液剤を含有する胃内溶解性徐放製剤を摂取する。3日間の治療後に、対象に対して胃内視鏡検査を行うと、対象の胃潰瘍の表面は種々の程度まで治癒している。5日間の治療後に、対象に対して胃内視鏡検査を行うと、対象の全ての胃潰瘍の表面が治癒している。
【0153】
実施例33:胃炎の治療におけるMAPフォーム剤の使用
MAP溶液に、カルボキシメチルセルロース、グリセリン、及びTween 20を2:1:1:0.5の体積比で加えてMAPフォーム剤を得る:MAP濃度は2.5mg/mLである。さらに、MAPフォーム剤を胃内溶解性コーティング材料で包み、胃内溶解性徐放製剤を形成する。
【0154】
試験のために10人の胃炎の患者を集める:患者は、試験に参加する前に、消化器内科の医師により胃内視鏡検査を用いて診断及び確認されている。選択された患者は、1日1回、毎回1錠の経口投与により、MAPフォーム剤を含有する胃内溶解性徐放製剤を摂取する。2日間の治療後に、対象に対して胃内視鏡検査を行うと、対象の胃潰瘍の表面は種々の程度まで治癒している。4日間の治療後に、対象に対して胃内視鏡検査を行うと、対象の全ての胃潰瘍の表面が治癒している。
【0155】
実施例34:急性腸炎の治療におけるMAPゲル剤の使用
MAP凍結乾燥粉末を、メチルセルロース及びプロパントリオールと2:2:1の質量比で混合してMAPゲル剤を調製する:MAP濃度は1.0mg/mLである。さらに、MAPゲル剤を腸溶コーティング材料で包み、腸溶性徐放製剤を形成する。
【0156】
悪心、嘔吐、及び下痢の臨床徴候を有する、急性腸炎に罹患した10人の患者を集める:患者は、試験に参加する前に、消化器内科の医師により小腸内視鏡を用いて急性腸炎を有すると診断及び確認されている。選択された患者は、1日1回、毎回1錠の経口投与により、MAPを含有する腸溶性徐放製剤によって治療される。2日間の治療後には、患者の悪心、嘔吐、及び下痢は全て緩和されることから、MAPゲル剤を急性腸炎の治療に使用できることが証明される。
【0157】
実施例35:急性腸炎の治療におけるMAPフォーム剤の使用
MAP凍結乾燥粉末を、メチルセルロース、プロパントリオール、及びTween 60と2:2:1:0.1の質量比で混合してMAPフォーム剤を調製する:MAP濃度は1.0mg/mLである。さらに、MAPフォーム剤を腸溶コーティング材料で包み、腸溶性徐放製剤を形成する。
【0158】
悪心、嘔吐、及び下痢の臨床徴候を有する、急性腸炎に罹患した10人の患者を集める:患者は、試験に参加する前に、消化器内科の医師により小腸内視鏡を用いて急性腸炎を有すると診断及び確認されている。選択された患者は、1日1回、毎回1錠の経口投与により、MAPを含有する腸溶性徐放製剤によって治療される。1.5日間の治療後には、患者の悪心、嘔吐、及び下痢は全て緩和されることから、MAPフォーム剤を急性腸炎の治療に使用できることが証明される。
【0159】
実施例36:子宮内膜炎の治療におけるMAPゲル剤の使用
10gのアルギン酸塩に、20mLの脱イオン水を加え、完全に溶解するまで90℃の浴中に30分間入れてゲルマトリックスを得る。MAP溶液をゲルマトリックスに加え、酢酸を用いてpH6.0に調整し、MAPゲル剤を得る:MAP濃度は3mg/mLである。
【0160】
臨床徴候が、骨盤部の疼痛及び白色膣分泌物の増加を含む、子宮内膜炎に罹患した15人の患者を集める。患者は、婦人科医によって子宮内膜炎を有すると確認され、次いで、試験のために群に参加する。MAPゲル剤の子宮内投与を行うが、施行前に、最初に双手診を行って子宮の大きさ及び位置を確認し、外陰部及び膣を消毒し、子宮腔の深さを検出し、次いで、消毒した尿路カテーテルを子宮頸を通して子宮腔の深さよりも0.5cm短く子宮腔内に送り込み、選択された薬剤を尿路カテーテルを介して子宮腔内に徐々に注入し、薬剤が子宮腔に完全に進入したら尿路カテーテルを引き抜く。仰臥位で、または腰を持ち上げた状態で、1日1回、1〜2時間安静にする。10日間使用した後には、試験した患者に骨盤部の疼痛はなく、白色膣分泌物は正常であることから、本発明によるMAP生成物を子宮内膜炎の治療に使用できることが証明される。
【0161】
実施例37:子宮内膜炎の治療におけるMAPフォーム剤の使用
10gのアルギン酸塩に、20mLの脱イオン水及び0.5mLのTween 60を加え、完全に溶解するまで90℃の浴中に30分間入れてフォームマトリックスを得る。MAP溶液をフォームマトリックスに加え、酢酸を用いてpH6.0に調整し、MAPフォーム剤を得る:MAP濃度は3mg/mLである。
【0162】
臨床徴候が、骨盤部の疼痛及び白色膣分泌物の増加を含む、子宮内膜炎に罹患した15人の患者を集める。患者は、婦人科医によって子宮内膜炎を有すると確認され、次いで、試験のために群に参加する。MAPフォーム剤の子宮内投与を行うが、施行前に、最初に双手診を行って子宮の大きさ及び位置を確認し、外陰部及び膣を消毒し、子宮腔の深さを検出し、次いで、消毒した尿路カテーテルを子宮頸を通して子宮腔の深さよりも0.5cm短く子宮腔内に送り込み、選択された薬剤を尿路カテーテルを介して子宮腔内に徐々に注入し、液剤が子宮腔に完全に進入したら尿路カテーテルを引き抜く。仰臥位で、または腰を持ち上げた状態で、1日1回、1〜2時間安静にする。7日間使用した後には、試験した患者に骨盤部の疼痛はなく、白色膣分泌物は正常であることから、本発明によるMAP生成物を子宮内膜炎の治療に使用できることが証明される。
【0163】
実施例38:気道熱傷の治療におけるMAPゲル剤の使用
10gのゼラチンに20mLの脱イオン水を加え、完全に溶解するまで90℃の浴中に30分間入れてゲルマトリックスを得る。MAP溶液をゲルマトリックスに加え、酢酸を用いてpH6.0に調整し、MAPゲル剤を得る:MAP濃度は5mg/mLである。
【0164】
臨床徴候が、粘膜の鬱血、浮腫、びらん、セルロースの滲出、及び白色薄膜の形成を含む、高温の蒸気、炎または乾燥した熱い空気の吸入によって引き起こされる気道熱傷に罹患した10人の患者を集める。彼らは、耳鼻科医によって確認され、次いで群に参加し、上記MAPゲル剤で治療される。薬剤は、1日1回、毎回30分、エアロゾル吸入により投与される。治療の2日目に、気道熱傷によって引き起こされた浮腫が治まり始め、薄膜が脱落して潰瘍を形成する。治療の8日目に、6.0±1.8日の平均治癒期間で患者全員の潰瘍が治癒する。これは、本発明によるMAPゲル剤を気道熱傷の治療に使用できることを証明している。
【0165】
実施例39:気道熱傷の治療におけるMAPフォーム剤の使用
10gのゼラチンに、20mLの脱イオン水及び0.5mLのTween 60を加え、完全に溶解するまで90℃の浴中に30分間入れてフォームマトリックスを得る。MAP溶液をフォームマトリックスに加え、酢酸を用いてpH6.0に調整し、MAPフォーム剤を得る:MAP濃度は5mg/mLである。
【0166】
臨床徴候が、粘膜の鬱血、浮腫、びらん、セルロースの滲出、及び白色薄膜の形成を含む、高温の蒸気、炎または乾燥した熱い空気の吸入によって引き起こされる気道熱傷に罹患した10人の患者を集める。彼らは、耳鼻科医によって確認され、次いで、試験のために群に参加し、上記MAPフォーム剤で治療される。薬剤は、1日1回、毎回30分、エアロゾル吸入により投与される。治療の2日目に、気道熱傷によって引き起こされた浮腫が治まり始め、薄膜が脱落して潰瘍を形成する。治療の6日目に、3.5±1.2日の平均治癒期間で患者全員の潰瘍が治癒する。これは、本発明によるMAPフォーム剤を気道熱傷の治療に使用できることを証明している。
【0167】
以上の結果から、本発明によるMAPは、液体製剤、ゲル製剤、及びフォーム製剤において、粘膜炎症の治療のために使用できることが分かり、またこの結果は、フォーム製剤がより良好な効果を有することを示している。