【実施例】
【0215】
中間体1.tert−ブチル N−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートの製造
【化32】
1A.(R)−N−[(1E)−(3−ブロモフェニル)メチリデン]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの製造
3−ブロモベンズアルデヒド(7.8g,42.2mmol)に、DCM(211ml)中で(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(5.11g,42.2mmol)、Cs
2CO
3(20.60g,63.2mmol)を加えて、得られる反応混合物を、5日間攪拌した。次いで、反応混合物を、塩水(50ml)およびDCM(50ml)に分配した。水層を、DCM(2x50ml)で抽出した。有機層を合わせて、塩水(25ml)で洗い、乾燥させて(Na
2SO
4)、濾過して、濃縮した。ヘキサンおよびEtOAcを溶離液として用いる順相クロマトグラフィーによる精製により、(R)−N−[(1E)−(3−ブロモフェニル)メチリデン]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(11.8g,97%)を琥珀色の油状物として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 8.53(s,1H),8.02(t,J=1.8Hz,1H),7.74(dt,J=7.7,1.2Hz,1H),7.64(ddd,J=8.0,2.0,1.0Hz,1H),7.36(t,J=7.8Hz,1H),1.34−1.22(m,9H).MS(ESI) m/z:290(M+H)
+.
【0216】
1B.(R)−N−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの製造
3首フラスコ内において0℃に冷却した(R)−N−[(1E)−(3−ブロモフェニル)メチリデン]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(11.8g,40.9mmol)/THF(190ml)に、臭化アリル(3.90ml,45.0mmol)および中間体(6.58g,57.3mmol)を加えた。室温で18時間攪拌した後に、反応溶液を、50℃に6時間加熱して、次いで18時間攪拌した。反応混合物を、Celite(登録商標)を通して濾過して、濾液を水(100ml)でクエンチした。厚く透明なゼラチン様物質が、水層中に形成した。有機相を、EtOAc(4x75ml)で抽出した。有機層を合わせて、塩水で洗い、MgSO
4で乾燥させて、濾過して、濃縮して、(R)−N−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(9.6g,71%)を透明な油状物として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.48(t,J=1.8Hz,1H),7.41(dt,J=7.6,1.6Hz,1H),7.26−7.18(m,2H),5.79−5.66(m,1H),5.23−5.16(m,2H),4.46(ddd,J=8.1,5.6,2.0Hz,1H),3.69(s,1H),2.63−2.53(m,1H),2.53−2.40(m,1H),1.23−1.19(m,9H).
【0217】
1C.tert−ブチル N−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートの製造
【化33】
(R)−N−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(9.6g,29.1mmol)/MeOH(300ml)に、濃HCl(4ml)を加えた。3時間後に、反応溶液を濃縮して、残留物をDCM(300ml)に溶解して、0℃に冷却して、次いでDCM(20ml)中のTEA(16.20ml,116mmol)およびBoc
2O(6.75ml,29.1mmol)を加えた。18時間後に、更なるBoc
2O(1g)を加えて、反応溶液を4時間攪拌した。反応溶液を水(100ml)でクエンチして、DCM(3x50ml)で抽出した。有機層を合わせて、塩水(50ml)で洗い、乾燥させて(Na
2SO
4)、濾過して、濃縮した。溶離液としてヘキサンおよびEtOAcを用いる順相クロマトグラフィーによる精製により、tert−ブチル N−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート(7.3g,77%)を、白色固体として得た。MS(ESI) m/z:326.08(M+H)
+.
【0218】
中間体2.ベンジル(S)−(1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメートの製造
【化34】
丸底フラスコに、ジオキサン中で(S)−tert−ブチル(1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(5g,15.33mmol)、ジオキサン(10mL)および4N HCl(7.66mL,30.7mmol)を加えた。反応溶液を、室温で終夜攪拌した。反応溶液を濃縮して、乾燥させた。残留物に、CH
2Cl
2(30mL)、ヒューニッヒ塩基(8.03mL,46.0mmol)およびCbz−Cl(2.188mL,15.33mmol)を加えた。反応溶液を、室温で2時間攪拌した。次いで反応溶液を、CH
2Cl
2(50ml)で希釈して、水(50ml)および塩水(50ml)で洗った。有機層を、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、(S)−ベンジル(1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(5.03g,13.96mmol,91%収率)を、白色固体として得た。MS(ESI) m/z:360.0(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.48−7.30(m,7H),7.22(d,J=5.0Hz,2H),5.67(ddt,J=17.1,10.1,7.0Hz,1H),5.21−5.05(m,5H),4.79(br.s.,1H),2.65−2.39(m,2H).
【0219】
中間体5.6−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]ピリミジン−4−オールの製造
【化35】
5A.4−クロロ−2−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンの製造
【化36】
20mLのマイクロウェーブバイアルにおいて、2−ブロモ−4−クロロアニリン(3g,14.53mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(5.53g,21.80mmol)、KOAc(3.66g,37.3mmol)、Pd(dppf)Cl
2−CH
2Cl
2付加物(0.32g,0.44mmol)およびDMSO(9mL)を加えた。得られる懸濁液を、N
2でパージして、ふたを閉めて、80℃で22時間加熱した。反応溶液を、rtに冷却した。水を加えて、その塩を溶解して、次いで反応溶液を濾過した。残っている固体を、DCMに懸濁して、不溶性固体を濾過した。濾液を濃縮して、次いで順相クロマトグラフィーにより精製して、4−クロロ−2−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(3.15g,86%収率)を、白色固体として得た。MS(ESI) m/z:172.3(M−C
6H
10+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.54(d,J=2.6Hz,1H),7.13(dd,J=8.8,2.6Hz,1H),6.52(d,J=8.6Hz,1H),4.72(br.s.,2H),1.34(s,12H).
【0220】
5B.4−クロロ−2−(6−メトキシピリミジン−4−イル)アニリンの製造
【化37】
4−クロロ−6−メトキシピリミジン(3.13g,21.62mmol)、4−クロロ−2−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(7.31g,21.62mmol)、Na
2CO
3(2.29g,21.62mmol)、DME(86ml)、EtOH(10.81ml)および水(10.81ml)を入れたRBFに、コンデンサーを取り付けた。混合物を、Arで数分パージして、次いでPd(dppf)Cl
2−CH
2Cl
2付加物(1.77g,2.16mmol)を加えた。反応溶液を、90℃で5時間加熱した。反応溶液を、室温まで冷却して、水で希釈して、EtOAcで抽出した。有機層を、塩水で洗い、濃縮して、順相クロマトグラフィーにより精製して、4−クロロ−2−(6−メトキシピリミジン−4−イル)アニリン(2.86g,56.1%収率)を、黄色固体として得た。MS(ESI) m/z:236.0(M+H)
+.
1H NMR(500MHz,CDCl
3) δ 8.78(d,J=1.1Hz,1H),7.49(d,J=2.5Hz,1H),7.15(dd,J=8.8,2.5Hz,1H),6.99(d,J=1.1Hz,1H),6.67(d,J=8.8Hz,1H),5.89(br.s.,2H),4.03(s,3H).
【0221】
5C.4−{5−クロロ−2−[4−(トリメチルシリル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−メトキシピリミジンの製造
【化38】
4−クロロ−2−(6−メトキシピリミジン−4−イル)アニリン(1.5g,6.36mmol)/ACN(90ml)の溶液に、0℃で、3−メチルブチルナイトレート(1.28ml,9.55mmol)、次いでTMSN
3(1.26ml,9.55mmol)を滴加した。ガスの発生を観察した。10分後に、氷浴を外して、反応溶液を、室温まで昇温させた。1時間後に、エチニルトリメチルシラン(2.72ml,19.09mmol)およびCu
2O(0.09g,0.64mmol)を加えて、反応溶液を、更に1時間攪拌した。反応溶液を、EtOAcおよび飽和NH
4Clに分配して、層を分離した。有機層を、塩水で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。順相クロマトグラフィーによる精製により、4−{5−クロロ−2−[4−(トリメチルシリル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−メトキシピリミジン(2.13g,5.92mmol,93%収率)を、黄色の固体として得た。MS(ESI) m/z:360.3(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 8.71(d,J=1.1Hz,1H),7.82(d,J=2.2Hz,1H),7.61−7.56(m,1H),7.54−7.48(m,2H),6.20(d,J=1.1Hz,1H),3.92(s,3H),0.32−0.28(m,9H).
【0222】
5D.4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−メトキシピリミジンの製造
【化39】
4−{5−クロロ−2−[4−(トリメチルシリル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−メトキシピリミジン(1.56g,4.33mmol)/ACN(28.9ml)の溶液に、NCS(2.03g,15.17mmol)およびシリカゲル(6.51g,108mmol)を加えた。反応溶液を80℃で1時間攪拌した。次いで、この反応溶液を濾過して、シリカゲルを除去して、集めたシリカゲルを、EtOAcで洗った。濾液を、水(2x)、塩水で洗い、濃縮した。順相クロマトグラフィーによる精製により、4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−メトキシピリミジン(0.90g,64.5%収率)を、黄色の泡状物として得た。MS(ESI) m/z:322.3(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 8.70(d,J=1.1Hz,1H),7.75(d,J=2.4Hz,1H),7.66−7.55(m,2H),7.50(d,J=8.6Hz,1H),6.52(d,J=0.9Hz,1H),3.98(s,3H).
【0223】
5E.6−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]ピリミジン−4−オールの製造
【化40】
4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−メトキシピリミジン(900mg,2.79mmol)/AcOH(6ml)の溶液に、48%HBr水溶液(3ml,26.5mmol)を加えた。混合物を、85℃で1時間攪拌した。反応溶液を、濃縮乾固して、次いでEtOAcおよび飽和NaHCO
3水溶液に分配した。混合物を分離して、水層をEtOAcで抽出した(2x)。有機層を合わせて、濃縮して、次いで残留物を、順相クロマトグラフィーにより精製して、白色固体を得た。固体をEt
2Oに懸濁して、濾過して、Et
2Oで洗い、6−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]ピリミジン−4−オール(610mg,70.9%収率)を、白色固体として得た。MS(ESI) m/z:308.3(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.96(s,1H),7.74−7.67(m,2H),7.62(dd,J=8.5,2.3Hz,1H),7.47(d,J=8.4Hz,1H),6.44(d,J=0.9Hz,1H).
【0224】
中間体6.6−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}ピリミジン−4−オールの製造
【化41】
6A.4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−メトキシピリミジンの製造
【化42】
4−クロロ−2−(6−メトキシピリミジン−4−イル)アニリン(1.0g,4.24mmol)/ACN(60.6ml)の溶液に、0℃で、3−メチルブチルナイトレート(0.86ml,6.36mmol)を加えて、次いでTMSN
3(0.84ml,6.36mmol)を滴加した。ガスの発生が観察された。10分後に、氷浴を除去して、反応溶液を、室温まで昇温させた。2時間後、Cu
2O(61mg,0.42mmol)を、3,3,3−トリフルオロプロパ−1−インのガスでゆっくりとバブリングを5分間かけて行なった。更なる10分間後に、反応溶液を、DCMおよび飽和NH
4Clに分配して、次いで層を分離した。有機層を、塩水で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。順相クロマトグラフィーによる精製により、4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−メトキシピリミジン(1.46g,97%収率)を、黄色の固体として得た。MS(ESI) m/z:356.1(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 8.62(d,J=1.1Hz,1H),8.00(d,J=0.7Hz,1H),7.75(d,J=2.4Hz,1H),7.66−7.60(m,1H),7.52(d,J=8.6Hz,1H),6.60(d,J=1.1Hz,1H),3.98(s,3H).
19F NMR(376MHz,CDCl
3) δ−61.10(s).
【0225】
6B.6−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}ピリミジン−4−オールの製造
【化43】
4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−メトキシピリミジン(1.46g,4.10mmol)/AcOH(10ml)の溶液に、48%HBr水溶液(5ml,44.2mmol)を加えた。混合物を85℃で1時間攪拌した。反応溶液を濃縮乾固させて、次いでEtOAcおよび飽和NaHCO
3に分配した。層を分離して、水層をEtOAc(2x)で抽出した。有機層を合わせて、飽和NaHCO
3、塩水で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、幾らか固体が形成し始めるまで、溶媒を真空下で減少させた。得られる懸濁液を、Et
2Oで磨砕した。固体を濾過して、Et
2Oで洗い、6−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}ピリミジン−4−オール(1g,71.3%収率)を、淡黄色固体として得た。MS(ESI) m/z:342.0(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.83(d,J=0.7Hz,1H),7.99(d,J=0.9Hz,1H),7.87(d,J=2.2Hz,1H),7.79−7.72(m,1H),7.70−7.62(m,1H),6.45(d,J=0.9Hz,1H).
19F NMR(376MHz,CD
3OD) δ−62.61(s).
【0226】
中間体7.6−(3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)ピリミジン−4−オールの製造
【化44】
7A.N−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドの製造
Et
2O(300mL)中の4−クロロ−3−フルオロアニリン(10.67g,73.3mmol)およびNa
2CO
3(24.5g,125mmol)の懸濁液に、−10℃でN
2下において、TFAA(12.23mL,88mmol)を滴加した。混合物を、rtまで昇温させて、次いで18時間攪拌した。反応混合液を、ヘキサン(300mL)で希釈して、濾過した。濾液を、氷水、10%NaHCO
3水溶液および塩水で洗い、Na
2SO
4で乾燥させて、濃縮した。淡黄色固体が、N−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(17g,96%収率)として得られた。MS(ESI) m/z:242.1(M+H)
+.
【0227】
7B.(6−アミノ−3−クロロ−2−フルオロフェニル)ボロン酸の製造
N−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(5g,20.70mmol)/THF(69.0ml)の、冷却した(−78℃)透明で無色の溶液に、15分かけて2.5M BuLi/ヘキサン(16.56ml,41.4mmol)を滴加して、−60℃以下に内部温度を保持した。得られる透明な黄色溶液を、−78℃で10分間攪拌して、次いで反応溶液を1時間かけて−50℃まで昇温させた。得られる透明な褐色溶液を−78℃に冷却して、次いでB(O−iPr)
3(10.51ml,45.5mmol)を滴加した。反応溶液を−78℃で10分間攪拌して、次いで氷浴を外して、反応溶液を、室温まで昇温させた。得られる橙色の懸濁液を、室温で2時間攪拌して、次いで氷浴内で冷却して、1N HCl(40ml)でクエンチした。反応混合物を、1時間かけて40℃まで上げて、次いでrtに冷却した。反応溶液を、EtOAcで希釈して、層を分離した。有機層を塩水で洗い、濃縮した。順相クロマトグラフィーによる精製により、(6−アミノ−3−クロロ−2−フルオロフェニル)ボロン酸(3g,76.6%収率)を得た。MS(ESI) m/z:190.1(M+H)
+.
【0228】
7C.4−クロロ−3−フルオロ−2−(6−メトキシピリミジン−4−イル)アニリンの製造
反応は、350mlの圧力ビン内で行なわれた。トルエン(25ml)およびEtOH(25ml)中の4−クロロ−6−メトキシピリミジン(1.784g,12.34mmol)、(6−アミノ−3−クロロ−2−フルオロフェニル)ボロン酸(3.3g,12.34mmol)の溶液に、数分間、N
2を用いてパージした。DIEA(4.31ml,24.68mmol)に続いてPd(Ph
3P)
4(1.426g,1.234mmol)を加えた。フラスコのフタを閉めて、反応溶液を120℃で2時間加熱して、次いでrtに冷却して、濃縮した。順相クロマトグラフィーによる精製により、4−クロロ−3−フルオロ−2−(6−メトキシピリミジン−4−イル)アニリン(2g,45.2%収率)を、黄色の固体として得た。MS(ESI) m/z:254.0(M+H)
+.
【0229】
7D.4−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(4−(トリメチルシリル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−6−メトキシピリミジンの製造
【化45】
4−クロロ−3−フルオロ−2−(6−メトキシピリミジン−4−イル)アニリン(2.1g,8.28mmol)/ACN(118ml)の冷却した(0℃)透明な黄色溶液に、硝酸イソアミル(1.67ml,12.42mmol)を加えて、その後TMSN
3(1.63ml,12.42mmol)を滴加した。10分後に、冷浴を外して、反応溶液を、室温まで昇温させた。2時間後に、エチニルトリメチルシラン(3.54ml,24.84mmol)およびCu
2O(0.118g,0.83mmol)を添加して、反応溶液をrtで1.5時間攪拌した。反応溶液を、次いでEtOAcで希釈して、飽和NH
4Cl、塩水で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、褐色油状物を得た。順相クロマトグラフィーによる精製により、4−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(4−(トリメチルシリル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−6−メトキシピリミジン(2.71g,87%収率)を褐色固体として得た。MS(ESI) m/z:378.1(M+H)
+.
【0230】
7E.4−(3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)−6−メトキシピリミジンの製造
【化46】
攪拌棒およびコンデンサーを備えたRBFに、4−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(4−(トリメチルシリル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−6−メトキシピリミジン(2.71g,7.17mmol)、NCS(3.35g,25.1mmol)およびシリカゲル(10.77g,179mmol)、次いでACN(47.8ml)を加えた。反応溶液を80℃で1時間加熱して、次いで室温に冷却した。反応溶液を濾過して、濾液を濃縮した。残留物を、EtOAcに溶解して、飽和NaHCO
3、水、塩水で洗い、濃縮した。順相クロマトグラフィーによる精製により、4−(3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)−6−メトキシピリミジン(1.05g,43.0%収率)を、黄色の固体として得た。MS(ESI) m/z:340.0(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 8.68(d,J=0.7Hz,1H),7.71−7.62(m,2H),7.37(dd,J=8.6,1.8Hz,1H),6.84(s,1H),4.02(s,3H).
【0231】
7F.6−(3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)ピリミジン−4−オールの製造
【化47】
4−(3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)−6−メトキシピリミジン(1.05g,3.09mmol)/HOAc(15.43ml)および48%HBr水溶液(17.46ml,154mmol)の透明な黄色溶液を、3時間65℃まで温めて、次いでrtまで冷却して、濃縮した。黄色のガム状物を、EtOAcに懸濁して、飽和NaHCO
3(2x)、塩水で洗い、Na
2SO
4で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物に、Et
2O(10ml)を加えて、得られる懸濁液を超音波処理して、濾過した。固体を、Et
2O(2ml)で洗い、吸引により風乾させて、6−(3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)ピリミジン−4−オール(0.79g,78%収率)を、白色固体として得た。MS(ESI) m/z:326.3(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.35(s,1H),8.08(d,J=0.7Hz,1H),7.85(dd,J=8.7,7.6Hz,1H),7.54(dd,J=8.6,1.5Hz,1H),6.57(s,1H).
【0232】
中間体8.1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
【化48】
8A.2−アジド−5−クロロベンズアルデヒドの製造
DMF(4mL)中の5−クロロ−2−フルオロベンズアルデヒド(1.38g,8.70mmol)およびアジ化ナトリウム(0.58g,8.92mmol)の溶液を、55℃で8時間攪拌して、次いで室温に冷却した。反応混合物を、ジエチルエーテルおよび水で洗い、次いでこれを1N HClを用いてpH4に酸性化した。エーテル層を、水(3x)、次いで塩水(3x)で洗い、次いでMgSO
4で乾燥させて、濾過した。次いで有機層を真空濃縮して、2−アジド−5−クロロベンズアルデヒド(93%)(1.47g)を淡黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 10.30(s,1H),7.86(d,J=2.6Hz,1H),7.58(dd,J=8.7,2.5Hz,1H),7.24(d,J=8.6Hz,1H).
【0233】
8B.5−クロロ−2−(4−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアルデヒドの製造
トルエン(5mL)中の2−アジド−5−クロロベンズアルデヒド(386mg,2.126mmol)およびトリブチルスタニルアセチレン(0.646mL,2.126mmol)の溶液を、100℃で5時間加熱して、その後室温に冷却した。5時間後に、反応混合物を、濃縮して、順相クロマトグラフィーを用いて直接精製して、5−クロロ−2−(4−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアルデヒド(43%)(495mg)を淡黄色油状物として得た。MS(ESI) m/z:498.1(M+H)
+.
【0234】
8C.5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアルデヒドの製造
5−クロロ−2−(4−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアルデヒド(459mg,0.924mmol)/ACN(5mL)の溶液に、N−クロロスクシンイミド(185mg,1.386mmol)を加えて、次いで反応溶液を60℃で15時間加熱した。15時間後に、反応混合物を、濃縮して、順相クロマトグラフィーを用いて直接精製して、5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアルデヒド(52%)(117mg)を白色固体として得た。MS(ESI) m/z:242.0(M+H,塩素同位体ピーク)+.
【0235】
8D.1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)プロパ−2−エン−1−オンを、中間体1の製造のために使用した方法と類似した方法を用いて、3−クロロ−2,6−ジフルオロベンズアルデヒドを、5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアルデヒドで置き換えて製造した。MS(ESI) m/z:268.3(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.71−7.66(m,1H),7.62−7.52(m,2H),7.44(d,J=8.4Hz,1H),6.29(dd,J=17.6,10.6Hz,1H),5.98−5.79(m,2H).
【0236】
中間体11.1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化49】
11A.エチル 1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレートの製造
EtOH(2.54mL)およびTEA(0.707mL,5.08mmol)中のエチル 2−((ジメチルアミノ)メチレン)−3−オキソブタノエート(0.517g,2.79mmol)、(3−クロロ−2−フルオロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(0.500g,2.54mmol)の溶液を、室温で10分後に攪拌して、反応混合物を、濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。目的とする生成物であるエチル 1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(200mg,28%)を、オフホワイトの固体として得た。MS(ESI) m/z:283.1(M+H)
+.
【0237】
中間体11.1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
エチル 1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(50mg,0.177mmol)/MeOH(0.884mL)の溶液に、1N NaOH(水溶液)(1.061mL,1.061mmol)を加えて、この反応溶液を、密封バイアル内において50℃で3時間攪拌した。次いで、反応混合物を室温に冷却して、濃縮した。次いで、残留物を、1N HClおよびEtOAcの間に分配した。層を分離して、水層をEtOAcで抽出した。有機層を合わせて、塩水で洗い、濃縮して、中間体25(48mg,107%)をオフホワイトの固体として得た。MS(ESI) m/z:255.0(M+H)
+.
【0238】
中間体13.5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化50】
13A.エチル 5−アミノ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレートの製造
(3−クロロ−2−フルオロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(0.67g,3.40mmol)、(E)−エチル 2−シアノ−3−エトキシアクリレート(0.633g,3.72mmol)および酢酸ナトリウム(0.586g,7.12mmol)の混合物に、室温にて、AcOHおよびH
2Oを加えると、スラリーが形成した。反応混合物を、室温で0.25時間、攪拌し続けて、次いで100℃で終夜加熱した。終夜攪拌後に、反応混合物をH
2O(200mL)でクエンチして、黄褐色固体を分離した。固体を濾過して、H
2Oを用いて完全に洗った。残留物をDCMに再溶解して、蒸発乾燥させて、目的の生成物(0.76g,78%)を褐色固体として得た。MS(ESI) m/z:284.2(M+H)
+.
1H NMR(400 MHz,CDCl
3) δ 7.76(s,1H),7.51−7.29(m,2H),7.27−7.03(m,1H),5.30−5.06(m,2H),4.24(q,J=7.2Hz,2H),1.38−1.04(m,3H)ppm.
【0239】
13B.アセトニトリル(7ml)に、硝酸ブチル(0.381ml,3.25mmol)、次いでCuCl
2(0.437g,3.25mmol)を加えた。0.5時間、ピラゾール エチル 5−アミノ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(0.615g,2.168mmol)/アセトニトリル(3ml)を攪拌した後に、シリンジを介して滴加した。反応混合物を、次いで、室温で2時間攪拌した。水(100ml)でクエンチして、EtOAc(2x100ml)を用いて有機物質を抽出して、乾燥させて(MgSO
4)、黄色の油状物となるまで蒸発させた。40gのシリカゲルISCOカラムにより精製して、Hex/EtOAcで溶出した。純粋な生成物を約20%EtOAcで溶出した。濃縮して、黄褐色の油状物(0.61g,93%)へと蒸発させた。LCMS m/z 303.0(M+H).
【0240】
13.5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
中間体13B(0.61g,2.01mmol)を、THF(10ml)に溶解して、この溶液に、LiOH(0.2g)およびメタノール(5ml)を連続的に加え、水(7ml)を加えて、反応混合物を、室温で2時間攪拌した。蒸留水HCl(1N,100ml)を用いてクエンチして、有機層をEtOAc(2x100ml)で抽出して、白色固体となるまで蒸発乾燥させた。分取HPLCにより精製して、目的とする生成物(0.26g,46%)を白色固体として得た。LCMS m/z=275.1(M+H).
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 8.24(s,1H),7.53−7.46(m,1H),7.41−7.36(m,1H),7.23−7.19(m,1H).
【0241】
実施例1.tert−ブチル(7S,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートの製造
【化51】
1A.(S)−tert−ブチル 4−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−3−(ブタ−3−エン−1−イルカルバモイル)ピペラジン−1−カルボキシレートの製造
【化52】
密封管に、中間体2に記述した通りに製造したtert−ブチル N−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート、(S)−ベンジル(1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(0.8g,2.221mmol)、(S)−4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸(0.562g,2.443mmol)、K
2CO
3(0.921g,6.66mmol)およびDMSO(2.22ml)を加えた。反応溶液を、Arでパージして、次いでCuI(0.021g,0.111mmol)を加えた。反応溶液を密封して、110℃で終夜攪拌した。反応溶液を、水(40ml)およびEtOAc(50ml)の間に分配した。有機層を分離して、飽和NH
4Cl水溶液(40ml)、水(40ml)および塩水(40ml)で洗った。層を分離して、有機層を、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、粗製(S)−1−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸を緑色がかったゴム状物として得た。次いで、この粗製物質に、EtOAc(5mL)、ブタ−3−エン−1−アミン(112mg,1.57mmol)およびピリジン(0.254mL,3.14mmol)、次いで2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリホスホリナン−2,4,6−トリオキシド(1g,1.570mmol)を加えた。反応溶液を室温で終夜攪拌した。反応溶液を、EtOAc(30ml)で希釈して、反応溶液を、飽和NaHCO
3水溶液(20ml)、水(30ml)および塩水(30ml)で洗った。有機層を分離して、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、(S)−tert−ブチル 4−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−3−(ブタ−3−エン−1−イルカルバモイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(180mg,0.320mmol,20.4%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:563.4(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.36(br.s.,4H),7.27−7.23(m,1H),6.85(d,J=7.7Hz,1H),6.73(d,J=6.2Hz,2H),6.65(br.s.,1H),5.78−5.54(m,2H),5.21−5.06(m,5H),5.03−4.92(m,2H),4.76(br.s.,1H),4.23−4.10(m,1H),3.99(br.s.,1H),3.78−3.64(m,2H),3.55(ddd,J=13.0,9.7,3.6Hz,1H),3.49−3.42(m,1H),3.41−3.23(m,3H),2.62−2.44(m,2H),2.24−2.09(m,2H),1.52−1.48(m,9H).
【0242】
1B.tert−ブチル(7S,12E,15S)−15−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),12,16,18−テトラエン−5−カルボキシレートの製造
【化53】
RBFに、(S)−tert−ブチル 4−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−3−(ブタ−3−エン−1−イルカルバモイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(170mg,0.302mmol)およびDCE(40mL)を加えた。反応溶液を、Arで5分間パージして、次いでグラブスII(103mg,0.121mmol)を加えて、反応溶液を50℃で5時間Ar下において攪拌した。反応溶液を濃縮して、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、tert−ブチル(7S,12E,15S)−15−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),12,16,18−テトラエン−5−カルボキシレート(150mg,0.281mmol,93%収率)を、淡く色づいた固体として得た。(ESI) m/z:535.3(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.43−7.32(m,5H),7.30−7.27(m,4H),6.90−6.82(m,2H),6.60(s,1H),6.04(br.s.,1H),5.58−5.47(m,1H),5.29(br.s.,1H),4.95−4.83(m,1H),4.79(br.s.,1H),4.04(t,J=4.5Hz,1H),3.74(d,J=5.5Hz,1H),3.62(br.s.,2H),3.41−3.25(m,3H),3.05(br.s.,1H),2.54(br.s.,1H),2.45(br.s.,2H),2.20−2.05(m,1H),1.50(s,9H).
【0243】
1C.tert−ブチル(7S,15S)−15−アミノ−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートの製造
【化54】
3首RBFに、tert−ブチル(7S,12E,15S)−15−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),12,16,18−テトラエン−5−カルボキシレート(150mg,0.281mmol)、EtOH(5mL)およびPd/C(59.7mg,0.056mmol)を加えた。反応溶液を、水素バルーン下にて2時間攪拌した。反応溶液を、次いでCeliteを通して注意深く濾過した。濾液を濃縮して、tert−ブチル(7S,15S)−15−アミノ−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(110mg,0.286mmol,99%収率)を、淡く色づいた固体として得た。(ESI) m/z:403.2(M+H)
+.
【0244】
実施例1.tert−ブチル(7S,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートの製造
【化55】
RBFに、中間体5において記述した通りに製造した6−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]ピリミジン−4−オール、(6−(5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−4−オール)(97mg,0.314mmol)、ACN(5mL)、HATU(141mg,0.371mmol)およびDBU(0.065mL,0.429mmol)を加えた。懸濁液は、DBUを加えた後に溶液に変化した。反応溶液を室温で10分間攪拌した。次いで、tert−ブチル(7S,15S)−15−アミノ−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(115mg,0.286mmol)を加えて、反応溶液を、室温で終夜攪拌した。反応溶液を、RP分取HPLCを用いて精製して、tert−ブチル(7S,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(115mg,0.166mmol,58.0%収率)を、肌色の固体として得た。(ESI) m/z:693.3(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 8.22(br.s.,1H),7.70(s,1H),7.68(d,J=2.2Hz,1H),7.61(dd,J=8.5,2.3Hz,1H),7.46(d,J=8.4Hz,1H),7.37−7.31(m,1H),7.04(d,J=9.5Hz,1H),6.95(d,J=7.5Hz,1H),6.85(br.s.,1H),6.53(br.s.,1H),6.44(s,1H),5.78(dd,J=12.1,3.1Hz,1H),4.02(br.s.,2H),3.87(d,J=13.2Hz,2H),3.68−3.59(m,2H),3.56−3.47(m,2H),3.35(br.s.,1H),1.98(dd,J=8.0,4.7Hz,1H),1.92−1.78(m,1H),1.50(s,11H),1.43(d,J=6.4Hz,3H),1.11(br.s.,1H).分析HPLC(方法X) RT=3.788分,純度=96%.第XIa因子のKi=955nM,血漿カリクレインのKi=3473nM.
【0245】
実施例2.(7S,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン塩酸塩の製造
【化56】
RBFに、tert−ブチル(7S,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(110mg,0.159mmol)、ジオキサン(1mL)および4N HCl/ジオキサン(0.145mL,4.76mmol)を加えた。反応溶液を、室温で30分間攪拌した。反応溶液を、濃縮して、(7S,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン塩酸塩(85mg,0.125mmol,79%収率)を、肌色の固体として得た。(ESI) m/z:593.3(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.76(d,J=19.1Hz,1H),8.40−8.36(m,1H),7.91−7.87(m,1H),7.78−7.75(m,1H),7.70−7.66(m,1H),7.45−7.39(m,1H),7.24−7.18(m,2H),6.94(d,J=7.5Hz,1H),6.41(s,1H),5.60(d,J=12.3Hz,1H),4.37−4.28(m,1H),3.85−3.74(m,2H),3.72−3.66(m,2H),3.63−3.38(m,5H),2.78−2.67(m,1H),2.42−2.26(m,1H),2.15−2.05(m,1H),1.68−1.56(m,1H),1.49(br.s.,2H),1.01(dt,J=13.8,7.0Hz,1H).分析HPLC(方法X) RT=2.880分,純度=95%.第XIa因子のKi=542nM,血漿カリクレインのKi=7292nM.
【0246】
実施例3.メチル(7S,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートの製造
【化57】
RBFに、(7S,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン塩酸塩(13mg,0.021mmol)、Et
3N(14.38μl,0.103mmol)、THF(0.5ml)およびメチルカルボノクロリデート(2.145mg,0.023mmol)を加えた。反応溶液を室温で10分間攪拌した。反応溶液を濃縮して、次いでMeOHに溶解して、RP分取HPLCを用いて精製して、メチル(7S,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(10.7mg,0.016mmol,76%収率)を、肌色の固体として得た。(ESI) m/z:651.2(M+H)
+.
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6) δ 8.71(s,1H),8.46(s,1H),8.04(d,J=8.2Hz,1H),7.89(d,J=2.4Hz,1H),7.81(dd,J=8.4,2.3Hz,1H),7.75−7.70(m,1H),7.21−7.16(m,1H),7.01(s,1H),6.93(d,J=8.5Hz,1H),6.72(d,J=7.6Hz,1H),6.44(s,1H),5.71(dd,J=12.8,3.4Hz,1H),4.24(br.s.,1H),3.84(dd,J=13.3,4.4Hz,1H),3.77−3.72(m,1H),3.68(dd,J=13.4,4.0Hz,1H),3.61(br.s.,3H),3.55−3.49(m,1H),2.93(d,J=13.1Hz,1H),2.63(d,J=13.7Hz,2H),1.62(br.s.,1H),1.53(br.s.,3H),1.31−1.12(m,5H).分析HPLC(方法C) RT=1.689分,純度=95%.第XIa因子のKi=643nM,血漿カリクレインのKi=4111nM.
【0247】
実施例4および5.tert−ブチル(7S,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートおよびtert−ブチル(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートの製造
【化58】
【0248】
4A.(R)−メチル 3−((2−(ベンジルオキシ)−2−オキソエチル)アミノ)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパノエートの製造
【化59】
RBFに、(R)−3−アミノ−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパン酸(2.6g,10.91mmol)およびMeOH(50mL)を加えた。反応溶液を0℃に冷却した。次いで、SOCl
2(5.58mL,76mmol)に、10分かけて滴加して、反応溶液を、rtまでゆっくりと昇温させて、rtで終夜攪拌した。反応溶液を、濃縮して、(R)−メチル 3−アミノ−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパノエート塩酸塩(3.15g,10.91mmol,100%収率)を、白色固体として得た。次いで、この固体に、THF(40mL)およびヒューニッヒ塩基(5.72mL,32.7mmol)を加えた。溶液をrtで10分間攪拌して、次いでベンジル 2−ブロモアセテート(3.46mL,21.82mmol)を加えた。反応溶液を、rtで4時間攪拌した。反応溶液を、水(40ml)およびEtOAc(60ml)に分配した。有機層を分離して、水(2x40ml)および塩水(2x40ml)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、(R)−メチル 3−((2−(ベンジルオキシ)−2−オキソエチル)アミノ)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパノエート(1.92g,4.79mmol,43.9%収率)を透明な油状物として得た。(ESI) m/z:401.1(M+H)
+.
1H NMR(500MHz,,CDCl
3) δ 7.43−7.33(m,10H),5.78(d,J=7.2Hz,1H),5.20−5.13(m,4H),4.56−4.39(m,1H),3.77(s,3H),3.50−3.39(m,2H),3.15(dd,J=12.4,4.7Hz,1H),3.00(dd,J=12.5,4.3Hz,1H).
【0249】
4B.(R)−メチル 3−((2−(ベンジルオキシ)−2−オキソエチル)(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパノエートの製造
【化60】
RBFに、(R)−メチル 3−((2−(ベンジルオキシ)−2−オキソエチル)アミノ)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパノエート(3.19g,7.97mmol)、THF(40mL)、ヒューニッヒ塩基(4.17mL,23.90mmol)、次いでBOC無水物(3.70mL,15.93mmol)を加えた。反応溶液を室温で終夜攪拌した。反応溶液を、EtOAc(50ml)および水(40ml)に分配した。有機層を分離して、水(40ml)および塩水(40ml)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜60%EtOAc/Hex グラジエント)を用いて精製して、(R)−メチル 3−((2−(ベンジルオキシ)−2−オキソエチル)(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパノエート(2.25g,4.50mmol,56.4%収率)を透明な油状物として得た。(ESI) m/z:501.1(M+H)
+.
1H NMR(500MHz,CDCl
3) δ 7.44−7.30(m,10H),6.17−5.69(m,1H),5.23−5.05(m,4H),4.64−4.42(m,1H),4.00−3.91(m,2H),3.87−3.79(m,1H),3.77−3.52(m,4H),1.49−1.35(m,9H).
【0250】
4C.(R)−2−((2−アミノ−3−メトキシ−3−オキソプロピル)(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)酢酸の製造
【化61】
3首RBFに、(R)−メチル 3−((2−(ベンジルオキシ)−2−オキソエチル)(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパノエート(2.25g,4.50mmol)、EtOH(30mL)およびPd/C(0.024g,0.225mmol)を加えた。反応溶液を、水素(バルーン)雰囲気下で2時間攪拌した。反応溶液を、注意深く濾過して、濾液を濃縮して、(R)−2−((2−アミノ−3−メトキシ−3−オキソプロピル)(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)酢酸(850mg,3.08mmol,68.4%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:277.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 4.34(dd,J=9.7,4.4Hz,1H),3.91(dd,J=14.9,4.3Hz,1H),3.87−3.85(m,3H),3.83−3.72(m,1H),3.70−3.60(m,1H),1.51−1.41(m,9H).
【0251】
4D.(R)−1−tert−ブチル 3−メチル 5−オキソピペラジン−1,3−ジカルボキシレートの製造
【化62】
RBFに、(R)−2−((2−アミノ−3−メトキシ−3−オキソプロピル)(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)酢酸(850mg,3.08mmol)およびCH
2Cl
2(100mL)を加えた。反応溶液を0℃に冷却して、DCC(952mg,4.61mmol)を加えた。反応溶液を、4時間氷水浴内で攪拌して、次いでEt
3N(0.858mL,6.15mmol)を反応溶液に加えて、この反応溶液を、週末にかけて室温で攪拌した。反応溶液を濃縮して、残留物をEtOAc(50ml)中で攪拌した。懸濁液を、濾過して、濾液を濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、(R)−1−tert−ブチル 3−メチル 5−オキソピペラジン−1,3−ジカルボキシレート(700mg,2.71mmol,88%収率)を、白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 6.43(br.s.,1H),4.30−4.00(m,4H),3.90−3.80(m,3H),3.70(d,J=7.5Hz,1H),1.53−1.44(m,9H).
【0252】
4E.(R)−1−tert−ブチル 3−メチル 4−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−5−オキソピペラジン−1,3−ジカルボキシレートの製造
【化63】
RBFに、tert−ブチル N−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート(0.65g,1.804mmol)、(R)−1−tert−ブチル 3−メチル 5−オキソピペラジン−1,3−ジカルボキシレート(0.699g,2.71mmol)、CsF(1.370g,9.02mmol)、THF(3.61ml)およびN,N'−ジメチルエチレンジアミン(0.039ml,0.361mmol)を加えた。反応溶液をArでパージして、次いでCuI(0.034g,0.180mmol)を加えて、反応溶液にフタをして、室温で2日間攪拌した。反応溶液をEtOAc(40ml)および水(20ml)に分配した。有機層を分離して、飽和NH
4Cl水溶液(30ml)、水(30ml)および塩水(30ml)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、(R)−1−tert−ブチル 3−メチル 4−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−5−オキソピペラジン−1,3−ジカルボキシレート(280mg,0.521mmol,28.9%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:538.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.46−7.29(m,6H),7.25(d,J=7.5Hz,1H),7.19(d,J=7.3Hz,2H),5.79−5.61(m,1H),5.20−5.02(m,5H),4.83(br.s.,1H),4.62(d,J=18.0Hz,2H),4.38(br.s.,1H),4.02(d,J=18.7Hz,1H),3.77−3.69(m,3H),3.53(d,J=10.3Hz,1H),2.65−2.43(m,2H),1.50(s,9H).
【0253】
4F.(R)−tert−ブチル 4−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−3−(ブタ−3−エン−1−イルカルバモイル)−5−オキソピペラジン−1−カルボキシレートの製造
【化64】
RBFに、(R)−1−tert−ブチル 3−メチル4−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−5−オキソピペラジン−1,3−ジカルボキシレート(280mg,0.521mmol)およびTHF(5mL)を加えた。次いで、LiOH・H
2O(22.95mg,0.547mmol)/水(1mL)を、この反応に加えて、反応溶液を室温で2時間攪拌した。反応溶液を、濃縮して、(R)−1−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−6−オキソピペラジン−2−カルボン酸(270mg,0.516mmol,99%収率)をリチウム塩として得た。この物質に、(R)−1−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−6−オキソピペラジン−2−カルボン酸(270mg,0.516mmol)、THF(5mL)、ヒューニッヒ塩基(0.270mL,1.547mmol)、ブタ−3−エン−1−アミン(73.4mg,1.031mmol)およびHATU(392mg,1.031mmol)を加えた。反応溶液を、室温で4時間攪拌した。反応溶液をEtOAc(50ml)および水(30ml)の間に分配した。有機層を分離して、水(30mL)および塩水(30ml)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、(R)−tert−ブチル 4−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−3−(ブタ−3−エン−1−イルカルバモイル)−5−オキソピペラジン−1−カルボキシレート(280mg,0.486mmol,94%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:577.3(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.44−7.32(m,5H),7.25−7.11(m,3H),5.79−5.58(m,2H),5.24−5.04(m,6H),4.80(br.s.,1H),4.64−4.35(m,2H),4.32−4.16(m,1H),4.09(d,J=17.8Hz,1H),3.61(d,J=13.4Hz,1H),3.30(br.s.,2H),2.68−2.42(m,2H),2.27−2.10(m,2H),1.57−1.45(m,10H).
【0254】
4G.tert−ブチル(7R,12E,15S)−15−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),12,16,18−テトラエン−5−カルボキシレートおよびtert−ブチル(7S,12E,15S)−15−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),12,16,18−テトラエン−5−カルボキシレートの製造
【化65】
RBFに、(R)−tert−ブチル 4−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−3−(ブタ−3−エン−1−イルカルバモイル)−5−オキソピペラジン−1−カルボキシレート(275mg,0.477mmol)およびDCE(50mL)を加えた。反応溶液を、Arで5分間パージして、次いでグラブスII(121mg,0.143mmol)を加えて、この反応溶液を、50℃でAr下にて2時間攪拌した。反応溶液を濃縮して、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、tert−ブチル(7R,12E,15S)−15−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),12,16,18−テトラエン−5−カルボキシレートおよびtert−ブチル(7S,12E,15S)−15−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),12,16,18−テトラエン−5−カルボキシレート(200mg,0.365mmol,76%収率)の混合物を、淡く色づいた固体として得た。(ESI) m/z:549.1(M+H)
+.
【0255】
4H.tert−ブチル(7R,15S)−15−アミノ−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートおよびtert−ブチル(7S,15S)−15−アミノ−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートの製造
【化66】
2首RBFに、tert−ブチル(7R,12E,15S)−15−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),12,16,18−テトラエン−5−カルボキシレートおよびtert−ブチル(7S,12E,15S)−15−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),12,16,18−テトラエン−5−カルボキシレート(190mg,0.346mmol)、EtOH(10mL)およびPd/C(73.7mg,0.069mmol)の混合物を加えた。反応溶液を水素(バルーン)雰囲気下で2時間攪拌した。反応溶液を、Celiteを通して注意深く濾過して、濾液を濃縮して、tert−ブチル(7R,15S)−15−アミノ−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートおよびtert−ブチル(7S,15S)−15−アミノ−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(140mg,0.336mmol,97%収率)を、肌色の固体として得た。(ESI) m/z:417.4(M+H)
+.
【0256】
実施例4および5.tert−ブチル(7S,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートおよびtert−ブチル(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートの製造
【化67】
RBFに、6−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]ピリミジン−4−オール(110mg,0.357mmol)、ACN(3ml)、HATU(160mg,0.421mmol)およびDBU(73.3μl,0.486mmol)を加えた。この懸濁液は、DBUを加えた後に溶液に変わった。反応溶液を室温で10分間攪拌した。次いで、tert−ブチル(7R,15S)−15−アミノ−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートおよびtert−ブチル(7S,15S)−15−アミノ−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(135mg,0.324mmol)の混合物を加えて、反応溶液を、室温で終夜攪拌した。反応溶液を、RP prep−HPLCを用いて精製した。2つのジアステレオマーを分離した。最初に溶出したピークは(短い保持時間を示したもの)、tert−ブチル(7S,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(62mg,0.083mmol,25.7%収率)であった。(ESI) m/z:707.3(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.52(s,1H),8.33(s,1H),8.07(d,J=7.3Hz,1H),7.88(d,J=2.2Hz,1H),7.78−7.72(m,1H),7.69−7.64(m,1H),7.54−7.48(m,1H),7.39−7.32(m,2H),7.23(d,J=7.0Hz,1H),6.45(s,1H),5.72(dd,J=11.7,3.3Hz,1H),4.66−4.44(m,1H),4.33−4.01(m,3H),3.91−3.83(m,1H),3.67(d,J=11.0Hz,1H),2.91(br.s.,1H),2.31−2.19(m,1H),2.18−2.05(m,1H),1.63(d,J=10.3Hz,1H),1.51(br.s.,9H),1.43−1.34(m,4H),1.13(br.s.,1H).分析HPLC(方法X) RT=3.563分,純度=95%.第XIa因子のKi=9020nM,血漿カリクレインのKi=3136nM.二番目に溶出したピーク(より長い保持時間を示したもの)は、tert−ブチル(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(62mg,0.083mmol,25.7%収率)であった。(ESI) m/z:707.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.42−8.30(m,3H),7.89−7.85(m,1H),7.76−7.70(m,1H),7.64(d,J=8.4Hz,1H),7.53−7.48(m,1H),7.43(s,1H),7.40−7.36(m,1H),7.33(d,J=7.5Hz,1H),6.38(d,J=0.4Hz,1H),5.85(dd,J=12.4,3.0Hz,1H),4.69−4.44(m,1H),4.31−3.99(m,3H),3.93−3.78(m,1H),3.64(br.s.,1H),2.88(br.s.,1H),2.47(dt,J=13.0,6.6Hz,1H),1.90(dd,J=13.4,3.1Hz,2H),1.51(br.s.,10H),1.44−1.38(m,1H),1.33(d,J=7.0Hz,3H).分析HPLC(方法X) RT=3.633分,純度=95%.第XIa因子のKi=276nM,血漿カリクレインのKi=6001nM.
【0257】
実施例6.(7S,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−3,8−ジオン塩酸塩の製造
【化68】
RBFに、実施例4で記述したとおりに製造したtert−ブチル(7S,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(62mg,0.088mmol)、次いでMeOH(0.5mL)、4N HCl/ジオキサン(0.266mL,8.76mmol)を加えた。反応溶液を、室温で15分間攪拌した。反応溶液を、濃縮して、(7S,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−3,8−ジオン塩酸塩塩(40mg,0.059mmol,67.3%収率)を、オフホワイトの固体として得た。(ESI) m/z:607.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.71(s,1H),8.40−8.32(m,1H),8.19(d,J=7.9Hz,1H),7.88(d,J=2.4Hz,1H),7.79−7.73(m,1H),7.71−7.65(m,1H),7.63−7.53(m,1H),7.44−7.29(m,3H),6.41(s,1H),5.64(dd,J=12.3,3.5Hz,1H),4.49(br.s.,1H),4.24−4.04(m,2H),3.89(d,J=3.5Hz,2H),3.76−3.59(m,3H),2.83(d,J=13.9Hz,1H),2.36−2.12(m,2H),1.66−1.51(m,1H),1.47−1.42(m,1H),1.14−1.01(m,1H),0.71−0.48(m,1H).分析HPLC(方法X) RT=2.735分,純度=95%.第XIa因子のKi=6004nM,血漿カリクレインのKi=13020nM.
【0258】
実施例7.(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−3,8−ジオン塩酸塩の製造
【化69】
RBFに、実施例5(62mg,0.088mmol)に記述したように製造したtert−ブチル(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−3,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート、MeOH(0.5mL)、次いで4N HCl/ジオキサン(0.266mL,8.76mmol)を加えた。反応溶液を、室温で15分間攪拌した。反応溶液を、濃縮して、(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−3,8−ジオン塩酸塩(40mg,0.059mmol,67.3%収率)を、オフホワイトの固体として得た。(ESI) m/z:607.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.65−8.54(m,1H),8.40(s,1H),8.34(s,1H),7.86(d,J=2.2Hz,1H),7.77−7.70(m,1H),7.67−7.61(m,1H),7.60−7.54(m,1H),7.52−7.46(m,2H),7.41(d,J=8.1Hz,1H),6.36(s,1H),5.84(dd,J=12.3,2.6Hz,1H),4.46−4.40(m,1H),4.22−4.09(m,2H),3.92−3.87(m,2H),3.80−3.57(m,9H),2.74−2.57(m,2H),2.02−1.83(m,2H),1.68−1.55(m,2H),1.35−1.30(m,1H),1.05−0.91(m,1H).分析HPLC(方法X) RT=2.806分,純度=95%.第XIa因子のKi=97nM,血漿カリクレインのKi=4780nM.
【0259】
実施例8.tert−ブチル(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートの製造
【化70】
8A.(R)−1−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸の製造
【化71】
密封管に、中間体2に記述したとおりに製造したtert−ブチル N−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート(1g,2.78mmol)、(R)−4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸(0.767g,3.33mmol)、K
2CO
3(1.151g,8.33mmol)およびDMSO(2.78ml)を加えた。反応溶液を、Arでパージして、次いでCuI(0.026g,0.139mmol)を加えた。反応溶液を密封して、110℃で30時間攪拌した。反応溶液を水(40ml)およびEtOAc(50ml)の間に分配した。有機層を分離して、飽和NH
4Cl水溶液(40ml)、水(40ml)および塩水(40ml)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、粗製混合物を緑色がかったガム状物として得た。残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、(R)−1−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸(400mg,0.785mmol,28.3%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:510.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.43−7.30(m,5H),7.23(d,J=7.0Hz,1H),6.87−6.71(m,3H),5.68(br.s.,1H),5.19−4.99(m,5H),4.76(br.s.,1H),4.66−4.33(m,2H),4.16−3.99(m,1H),3.59−3.47(m,1H),3.39(br.s.,2H),3.16(br.s.,1H),2.54(br.s.,2H),1.48(s,9H).
【0260】
8B.(R)−tert−ブチル 4−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−3−(ブタ−3−エン−1−イルカルバモイル)ピペラジン−1−カルボキシレートの製造
【化72】
RBFに、(R)−1−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸(220mg,0.432mmol)、THF(5mL)、ヒューニッヒ塩基(0.226mL,1.295mmol)、ブタ−3−エン−1−アミン(61.4mg,0.864mmol)およびHATU(328mg,0.863mmol)を加えた。反応溶液を3時間室温で攪拌した。反応溶液をEtOAc(50ml)および水(30ml)の間に分配した。有機層を分離して、水(30mL)および塩水(30ml)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、(R)−tert−ブチル 4−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−3−(ブタ−3−エン−1−イルカルバモイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(220mg,0.391mmol,91%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:563.3(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.36(br.s.,4H),7.27−7.23(m,1H),6.85(d,J=7.5Hz,1H),6.79−6.70(m,2H),6.62(br.s.,1H),5.78−5.49(m,2H),5.22−5.03(m,5H),5.03−4.90(m,2H),4.77(d,J=5.5Hz,1H),4.13(dd,J=13.4,4.4Hz,1H),3.99(br.s.,1H),3.72(d,J=12.8Hz,2H),3.60−3.22(m,5H),2.62−2.45(m,2H),2.24−2.06(m,2H),1.50(s,9H),1.34−1.24(m,1H).
【0261】
8C.tert−ブチル(7R,12E,15S)−15−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),12,16,18−テトラエン−5−カルボキシレートの製造
【化73】
RBFに、(R)−tert−ブチル 4−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−3−(ブタ−3−エン−1−イルカルバモイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(220mg,0.391mmol)およびDCE(40mL)を加えた。反応溶液を、Arで5分間パージして、次いでグラブスII(66.4mg,0.078mmol)を加えて、反応溶液を、50℃でAr下にて5時間攪拌した。反応溶液を濃縮して、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、tert−ブチル(7R,12E,15S)−15−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),12,16,18−テトラエン−5−カルボキシレート(170mg,0.318mmol,81%収率)を、淡く色づいた固体として得た。(ESI) m/z:535.3(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.44−7.30(m,6H),6.85(dd,J=8.3,1.9Hz,1H),6.81(d,J=7.0Hz,1H),6.51(br.s.,1H),5.95(br.s.,1H),5.47−5.35(m,1H),5.28(br.s.,1H),5.16−5.07(m,2H),4.86(dt,J=14.3,7.2Hz,1H),4.66(br.s.,1H),4.25−4.10(m,1H),4.05(br.s.,1H),3.76(br.s.,1H),3.62(br.s.,2H),3.53(d,J=8.1Hz,1H),3.44−3.36(m,1H),3.33(br.s.,1H),2.88(br.s.,1H),2.66−2.50(m,2H),2.21−2.12(m,1H),2.08(dd,J=13.9,4.8Hz,1H),1.51(s,9H).
【0262】
8D.tert−ブチル(7R,15S)−15−アミノ−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートの製造
【化74】
2首RBFに、tert−ブチル(7R,12E,15S)−15−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),12,16,18−テトラエン−5−カルボキシレート(165mg,0.309mmol)、EtOH(10mL)およびPd/C(65.7mg,0.062mmol)を加えた。反応溶液を、水素(バルーン)雰囲気下で2時間攪拌した。反応溶液を、Celiteを通して注意深く濾過して、濾液を濃縮して、tert−ブチル(7R,15S)−15−アミノ−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(120mg,0.298mmol,97%収率)を、肌色の固体として得た。(ESI) m/z:403.2(M+H)
+.
【0263】
実施例8.tert−ブチル(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートの製造
【化75】
RBFに、中間体5に記述したとおりに製造した6−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]ピリミジン−4−オール、ACN(5mL)、HATU(147mg,0.388mmol)およびDBU(0.067mL,0.447mmol)を加えた。懸濁液は、DBUを加えた後に、溶液に変わった。反応溶液を室温で10分間攪拌した。次いで、tert−ブチル(7R,15S)−15−アミノ−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(120mg,0.298mmol)を加えて、反応溶液を、室温で終夜攪拌した。反応溶液を、RP分取HPLCを用いて精製して、tert−ブチル(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(50mg,0.068mmol,22.97%収率)を、肌色の固体として得た。(ESI) m/z:693.3(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.71−8.65(m,1H),8.35(s,1H),8.25(d,J=6.8Hz,1H),7.90(d,J=2.2Hz,1H),7.79−7.72(m,1H),7.69−7.65(m,1H),7.31(t,J=7.8Hz,1H),7.09−6.99(m,2H),6.57(d,J=7.3Hz,1H),6.44−6.37(m,1H),5.70(dd,J=13.0,2.6Hz,1H),4.17(t,J=5.0Hz,1H),3.89−3.52(m,6H),3.23(br.s.,1H),2.93(d,J=13.2Hz,1H),2.40−2.24(m,1H),2.03−1.89(m,1H),1.88−1.73(m,2H),1.66−1.54(m,1H),1.49(s,9H),1.38−1.29(m,1H),1.26−1.18(m,1H),1.12(d,J=12.3Hz,1H).分析HPLC(方法X) RT=3.758分,純度=95%.第XIa因子のKi=21nM,血漿カリクレインのKi=1087nM.
【0264】
実施例9.(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン塩酸塩の製造
【化76】
RBFに、実施例8に記述した通りに製造したtert−ブチル(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(50mg,0.072mmol)、MeOH(0.5mL)、ジオキサン(1mL)および4N HCl/ジオキサン(1.802mL,7.21mmol)を加えた。反応溶液を、室温で15分間攪拌した。反応溶液を、濃縮して、(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン塩酸塩(40mg,0.062mmol,85%収率)を、肌色の固体として得た。(ESI) m/z:593.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.81−8.74(m,1H),8.42−8.36(m,1H),7.93−7.84(m,2H),7.80−7.72(m,1H),7.69−7.59(m,1H),7.44−7.34(m,1H),7.22−7.13(m,2H),7.04(d,J=7.7Hz,1H),6.45(s,1H),5.68(dd,J=12.8,2.9Hz,1H),4.26(t,J=3.9Hz,1H),3.93−3.81(m,1H),3.79−3.56(m,5H),3.44−3.38(m,1H),2.66−2.47(m,2H),2.05−1.87(m,1H),1.68−1.49(m,2H),1.48−1.36(m,2H),1.05(dd,J=8.0,3.9Hz,1H),0.97−0.83(m,1H).分析HPLC(方法X) RT=2.883分,純度=97%.第XIa因子のKi=11nM,血漿カリクレインのKi=1821nM.
【0265】
実施例10.メチル(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートの製造
【化77】
RBFに、実施例9に記述したとおりに製造した(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン塩酸塩(12mg,0.019mmol)、THF(0.5mL)、Et
3N(0.013mL,0.095mmol)およびメチルカルボノクロリデート(1.800mg,0.019mmol)を加えた。反応溶液を、室温で2時間攪拌した。反応溶液を、RP分取HPLCを用いて精製して、メチル(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(6mg,8.75μmol,45.9%収率)を、肌色の固体として得た。(ESI) m/z:651.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.69(s,1H),8.37−8.34(m,1H),7.89(d,J=2.4Hz,1H),7.77−7.73(m,1H),7.69−7.65(m,1H),7.31(t,J=7.9Hz,1H),7.08−6.99(m,2H),6.59(d,J=7.7Hz,1H),6.42(d,J=0.7Hz,1H),5.70(dd,J=13.0,2.6Hz,1H),4.18(br.s.,1H),3.91(dd,J=13.6,4.2Hz,1H),3.77−3.69(m,6H),3.63−3.56(m,1H),3.55−3.45(m,1H),3.27−3.16(m,1H),2.97−2.84(m,1H),2.39−2.24(m,1H),2.00−1.90(m,1H),1.85−1.72(m,2H),1.62−1.53(m,1H),1.38−1.27(m,1H),1.22(t,J=12.0Hz,1H),1.13(t,J=12.3Hz,1H).分析HPLC(方法A) RT=7.666分,純度=95%.第XIa因子のKi=5nM,血漿カリクレインのKi=862nM.
【0266】
実施例11.tert−ブチル 2−[(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−イル]アセテート トリフルオロメチルアセテートの製造
【化78】
RBFに、実施例9に記述したとおりに製造した(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン塩酸塩(18mg,0.029mmol)、K
2CO
3(19.74mg,0.143mmol)、THF(0.5mL)およびtert−ブチル 2−ブロモアセテート(6.69mg,0.034mmol)を加えた。反応溶液を、室温で5時間攪拌した。次いで、Et
3N(30ul)およびDMF(0.3ml)を加えて、反応溶液を、室温で終夜攪拌した。反応溶液を、RP分取HPLCを用いて精製して、tert−ブチル 2−[(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−イル]アセテート トリフルオロメチルアセテート(14mg,0.017mmol,57.8%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:707.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.73(s,1H),8.40(s,1H),7.96(br.s.,1H),7.87(d,J=2.4Hz,1H),7.77−7.71(m,1H),7.67−7.61(m,1H),7.42−7.35(m,1H),7.22−7.15(m,2H),7.10(d,J=7.3Hz,1H),6.47(s,1H),5.67(dd,J=12.8,2.6Hz,1H),4.29(t,J=3.4Hz,1H),4.04−3.94(m,1H),3.86(d,J=9.0Hz,1H),3.74(d,J=11.9Hz,1H),3.67(dd,J=12.2,3.2Hz,2H),3.58−3.47(m,1H),3.42−3.36(m,1H),2.67−2.46(m,2H),1.92(t,J=11.0Hz,1H),1.66−1.49(m,12H),1.34(d,J=7.5Hz,1H),1.01(d,J=8.1Hz,1H),0.71(br.s.,1H).分析HPLC(方法A) RT=6.613分,純度=97%.第XIa因子のKi=11nM,血漿カリクレインのKi=460nM.
【0267】
実施例12.(7R,15S)−5−アセチル−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オンの製造
【化79】
RBFに、実施例9に記述した通りに製造した(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン塩酸塩(12mg,0.019mmol)、THF(0.5mL)、Et
3N(0.013mL,0.095mmol)および塩化アセチル(1.495mg,0.019mmol)を加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌した。反応溶液を、RP分取HPLC系を用いて精製して、(7R,15S)−5−アセチル−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン(6mg,8.97μmol,47.1%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:635.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.73−8.60(m,1H),8.35(s,1H),7.89(s,1H),7.77−7.73(m,1H),7.68(s,1H),7.36−7.27(m,1H),7.09−6.99(m,2H),6.64−6.52(m,1H),6.44−6.38(m,1H),5.75−5.66(m,1H),4.28−4.14(m,1H),4.03−3.56(m,6H),3.55−3.44(m,1H),3.02−2.82(m,1H),2.38−2.23(m,1H),2.15(d,J=8.8Hz,3H),2.01−1.89(m,1H),1.87−1.73(m,2H),1.65−1.51(m,1H),1.43−1.05(m,3H).分析HPLC(方法A) RT=6.898分,純度=95%.第XIa因子のKi=6nM,血漿カリクレインのKi=1053nM.
【0268】
実施例13.(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−5−メチル−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン,トリフルオロメチルアセテートの製造
【化80】
RBFに、実施例9に記述した通りに製造した(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン塩酸塩(12mg,0.019mmol)、DCM(0.5mL)、AcOH(5.45μl,0.095mmol)、パラホルムアルデヒド(5.72mg,0.190mmol)および三アセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(6.06mg,0.029mmol)を加えた。反応溶液を室温で終夜攪拌した。HPLCは、出発物質が依然として残っていることを示していたので、追加量のパラホルムアルデヒド(5.72mg,0.190mmol)および三アセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(6.06mg,0.029mmol)を加えて、反応溶液を室温で更に5時間攪拌した。反応混合物を濃縮して、RP分取HPLCを用いて精製して、(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−5−メチル−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン トリフルオロメチルアセテート(6.5mg,8.83μmol,46.3%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:607.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.72(s,1H),8.40−8.38(m,1H),7.90−7.85(m,1H),7.78−7.73(m,1H),7.68−7.63(m,1H),7.43−7.36(m,1H),7.21−7.14(m,2H),7.09(br.s.,1H),6.45(s,1H),5.67(dd,J=12.8,2.9Hz,1H),4.29(br.s.,1H),4.02−3.47(m,6H),3.38(br.s.,1H),3.01(s,3H),2.71−2.38(m,2H),1.95(d,J=11.2Hz,1H),1.69−1.23(m,4H),1.04(br.s.,1H),0.76−0.51(m,1H).分析HPLC(方法A) RT=5.256分,純度=98%.第XIa因子のKi=10nM,血漿カリクレインのKi=441nM.
【0269】
実施例14.2−[(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−イル]酢酸 トリフルオロメチルアセテートの製造
【化81】
RBFに、実施例11(14mg,0.020mmol)に記述したとおりに製造したtert−ブチル 2−[(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−イル]アセテート トリフルオロメチルアセテート、CH
2Cl
2(0.2mL)およびTFA(0.152mL,1.978mmol)を加えた。反応溶液を室温で終夜攪拌した。反応溶液を濃縮して、残留物を、RPprep−HPLCを用いて精製して、2−[(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−イル]酢酸トリフルオロメチルアセテート(8mg,9.93μmol,50.2%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:651.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.72(s,1H),8.39−8.37(m,1H),7.99−7.90(m,1H),7.87(d,J=2.4Hz,1H),7.77−7.73(m,1H),7.67−7.63(m,1H),7.43−7.37(m,1H),7.21−7.16(m,2H),7.11(d,J=7.5Hz,1H),6.46(d,J=0.7Hz,1H),5.68(dd,J=12.8,2.9Hz,1H),4.30(t,J=3.5Hz,1H),4.18(d,J=2.0Hz,2H),4.04−3.96(m,1H),3.88(d,J=11.7Hz,1H),3.78(d,J=12.1Hz,1H),3.72(dd,J=12.3,3.5Hz,1H),3.69−3.63(m,1H),3.60−3.52(m,1H),3.42−3.36(m,1H),2.65−2.50(m,2H),1.97−1.89(m,1H),1.68−1.49(m,3H),1.37(br.s.,1H),1.11−0.95(m,1H),0.74(br.s.,1H).分析HPLC(方法A) RT=5.321分,純度=95%.第XIa因子のKi=5nM,血漿カリクレインのKi=107nM.
【0270】
実施例15.tert−ブチル(7R,14S)−14−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[13.3.1.02,7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−5−カルボキシレート,トリフルオロメチルアセテートの製造
【化82】
【0271】
実施例15A.(R)−tert−ブチル 3−(アリルカルバモイル)−4−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートの製造
【化83】
RBFに、実施例8Aに記述したとおりに製造した(R)−1−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸(220mg,0.432mmol)、THF(3mL)、Et
3N(0.120mL,0.863mmol)、プロパ−2−エン−1−アミン(49.3mg,0.863mmol)およびHATU(328mg,0.863mmol)を加えた。反応溶液を、3時間室温で攪拌した。反応溶液をEtOAc(50ml)および水(30ml)の間に分配した。有機層を分離して、水(30mL)および塩水(30ml)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、(R)−tert−ブチル 3−(アリルカルバモイル)−4−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(170mg,0.310mmol,71.8%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:549.3(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.36(br.s.,5H),7.30−7.24(m,1H),6.86(d,J=7.7Hz,1H),6.77(d,J=6.6Hz,2H),6.66(br.s.,1H),5.77−5.58(m,2H),5.24−4.92(m,7H),4.76(br.s.,1H),4.14(dd,J=13.3,4.5Hz,1H),4.03(br.s.,1H),3.85(t,J=5.2Hz,2H),3.80−3.67(m,2H),3.60−3.45(m,2H),3.42−3.30(m,1H),2.59−2.42(m,2H),1.52−1.46(m,9H),1.36−1.30(m,1H).
【0272】
実施例15B.tert−ブチル(7R,11E,14S)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[13.3.1.02,7]ノナデカ−1(19),11,15,17−テトラエン−5−カルボキシレートの製造
【化84】
RBFに、実施例15Aに記述したとおりに製造した(R)−tert−ブチル 3−(アリルカルバモイル)−4−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(150mg,0.273mmol)およびDCE(30mL)を加えた。反応溶液を、Arで5分間パージして、次いでグラブスII(46.4mg,0.055mmol)を加えて、この反応溶液を、Ar下にて50℃で5時間攪拌した。反応溶液を濃縮して、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、tert−ブチル(7R,11E,14S)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
7]ノナデカ−1(19),11,15,17−テトラエン−5−カルボキシレート(55mg,0.106mmol,38.6%収率)を、淡く色づいた固体として得た。(ESI) m/z:521.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 7.51−7.21(m,5H),7.13−6.93(m,2H),6.87−6.72(m,1H),6.58(br.s.,1H),5.83−5.63(m,1H),5.17−4.94(m,2H),4.70(dd,J=16.1,8.6Hz,2H),4.08(d,J=13.2Hz,1H),4.03−3.90(m,1H),3.66−3.40(m,3H),3.02−2.91(m,1H),2.52−2.27(m,2H),2.18(d,J=19.1Hz,1H),1.57−1.37(m,9H).
【0273】
実施例15C.tert−ブチル(7R,14S)−14−アミノ−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[13.3.1.02,7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−5−カルボキシレートの製造
【化85】
3首RBFに、実施例15Bに記述した通りに製造したtert−ブチル(7R,11E,14S)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
7]ノナデカ−1(19),11,15,17−テトラエン−5−カルボキシレートを加えた(53mg,0.102mmol)、EtOH(5mL)およびPd/C(10.83mg,10.18μmol)を加えた。反応溶液を、水素雰囲気下(バルーン)にて3時間攪拌した。反応溶液を、注意深く、Celiteを濾過して濾過した。濾液を濃縮して、tert−ブチル(7R,14S)−14−アミノ−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−5−カルボキシレート(25mg,0.064mmol,63.2%収率)を、オフホワイトの固体として得た。(ESI) m/z:389.2(M+H)
+.
【0274】
実施例15.tert−ブチル(7R,14S)−14−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[13.3.1.02,7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−5−カルボキシレート トリフルオロメチルアセテートの製造
【化86】
RBFに、中間体5に製造した6−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]ピリミジン−4−オール(21.81mg,0.071mmol)、ACN(1mL)、HATU(31.8mg,0.084mmol)およびDBU(0.015mL,0.097mmol)を加えた。懸濁液は、DBUを加えた後に、溶液に変わった。反応溶液を室温で10分間攪拌した。次いで、tert−ブチル(7R,14S)−14−アミノ−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−5−カルボキシレート(25mg,0.064mmol)を加えて、反応溶液を、室温で終夜攪拌した。反応溶液を、RP分取HPLCを用いて精製して、tert−ブチル(7R,14S)−14−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−5−カルボキシレート,トリフルオロメチルアセテート(12mg,0.014mmol,22.32%収率)を、肌色の固体として得た。(ESI) m/z:679.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.48(s,1H),8.38−8.35(m,1H),7.89(d,J=2.2Hz,1H),7.78−7.73(m,1H),7.68−7.63(m,1H),7.36−7.28(m,1H),7.19(br.s.,1H),7.10(dd,J=8.3,2.1Hz,1H),6.63(d,J=7.5Hz,1H),6.44(s,1H),5.70(dd,J=11.8,3.2Hz,1H),4.10−3.97(m,1H),3.91(d,J=10.8Hz,1H),3.81(dd,J=8.5,3.6Hz,1H),3.70−3.55(m,2H),3.52−3.42(m,2H),3.13(d,J=9.0Hz,1H),2.89(d,J=12.5Hz,1H),2.14−2.06(m,1H),2.02−1.94(m,1H),1.60−1.54(m,1H),1.50(s,9H),1.45−1.29(m,3H).分析HPLC(方法A) RT=12.616分,純度=95%.第XIa因子のKi=492nM,血漿カリクレインのKi=3432nM.
【0275】
実施例16.(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−5−(オキセタン−3−イル)−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン トリフルオロメチルアセテートの製造
【化87】
RBFに、実施例9に記述した通りに製造した(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン塩酸塩(10mg,0.016mmol)、DCM(0.5mL)、AcOH(4.54μl,0.079mmol)、オキセタン−3−オン(11.44mg,0.159mmol)および三アセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(33.6mg,0.159mmol)を加えた。反応溶液を、室温で終夜攪拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を、RPprep−HPLCを用いて精製して、(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−5−(オキセタン−3−イル)−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン トリフルオロメチルアセテート(6.5mg,8.09μmol,50.9%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:649.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.74−8.65(m,1H),8.40−8.31(m,1H),8.03(br.s.,1H),7.91−7.84(m,1H),7.79−7.72(m,1H),7.70−7.61(m,1H),7.43−7.33(m,1H),7.23−7.11(m,2H),7.04−6.94(m,1H),6.46−6.39(m,1H),5.68(dd,J=12.9,3.0Hz,1H),4.99−4.90(m,2H),4.89−4.82(m,4H),4.56−4.47(m,1H),4.34−4.25(m,1H),3.93−3.78(m,1H),3.67−3.56(m,2H),3.55−3.47(m,1H),3.45−3.38(m,1H),2.80−2.63(m,1H),2.58−2.43(m,1H),1.96(dd,J=12.7,10.0Hz,1H),1.69−1.46(m,3H),1.42−1.30(m,1H),1.09(br.s.,2H).分析HPLC(方法A) RT=8.049分,純度=95%.第XIa因子のKi=13nM,血漿カリクレインのKi=528nM.
【0276】
実施例17.エチル 2−[(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−イル]−1,3−オキサゾール−5−カルボキシレート トリフルオロメチルアセテートの製造
【化88】
RBFに、実施例9に記述した通りに製造した(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン塩酸塩(12mg,0.019mmol)、DMF(0.2mL)、Et
3N(0.013mL,0.095mmol)およびエチル 2−クロロオキサゾール−5−カルボキシレート(6.69mg,0.038mmol)を加えた。反応溶液を、80℃で終夜攪拌した。反応溶液を、RP分取HPLCを用いて精製して、エチル 2−[(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−イル]−1,3−オキサゾール−5−カルボキシレート トリフルオロメチルアセテート(5mg,5.61μmol,29.5%収率)を、淡褐色固体として得た。(ESI) m/z:732.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.69(s,1H),8.36(s,1H),8.31(d,J=8.1Hz,1H),7.90(d,J=2.2Hz,1H),7.77−7.73(m,1H),7.69−7.65(m,1H),7.64−7.59(m,1H),7.32(t,J=7.8Hz,1H),7.12−7.03(m,2H),6.62(d,J=7.7Hz,1H),6.42(s,1H),5.71(dd,J=13.0,2.4Hz,1H),4.33(q,J=7.2Hz,3H),4.29−4.23(m,1H),4.09−4.01(m,1H),3.97−3.82(m,3H),3.73−3.63(m,1H),3.55−3.44(m,1H),2.94−2.84(m,1H),2.38−2.27(m,1H),2.00−1.90(m,1H),1.84−1.71(m,2H),1.63−1.54(m,1H),1.36(t,J=7.2Hz,5H),1.23(d,J=6.8Hz,1H),1.12(d,J=12.3Hz,1H).分析HPLC(方法A) RT=12.214分,純度=95%.第XIa因子のKi=16nM,血漿カリクレインのKi=1218nM.
【0277】
実施例18.tert−ブチル(7R,15S)−15−[1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−アミド]−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート,トリフルオロメチルアセテートの製造
【化89】
RBFに、実施例8Dに記述した通りに製造したtert−ブチル(7R,15S)−15−アミノ−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(17mg,0.036mmol)、中間体11に記述したとおりに製造した1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(9.10mg,0.036mmol)、HATU(20.39mg,0.054mmol)、ヒューニッヒ塩基(0.031mL,0.179mmol)およびDMF(0.5mL)を加えた。反応溶液を室温で1時間攪拌した。反応溶液を、MeOHで希釈して、数滴の水、RP分取HPLC系を用いて精製した。目的の生成物を濃縮して、tert−ブチル(7R,15S)−15−[1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−アミド]−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート トリフルオロメチルアセテート(15mg,0.019mmol,53.5%収率)を、オフホワイトの固体として得た。(ESI) m/z:639.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.30(d,J=6.8Hz,1H),8.25(s,1H),7.73(ddd,J=8.3,6.7,1.8Hz,1H),7.48(ddd,J=8.1,6.5,1.7Hz,1H),7.44−7.30(m,2H),7.12−6.99(m,3H),5.01(dd,J=10.6,5.3Hz,1H),4.21(dd,J=7.5,4.0Hz,1H),3.68−3.57(m,3H),3.56−3.44(m,2H),3.24(br.s.,1H),2.90(d,J=13.6Hz,1H),2.39(d,J=0.9Hz,3H),1.89(td,J=9.7,5.0Hz,2H),1.84−1.68(m,2H),1.59−1.52(m,1H),1.50(s,10H),1.26−1.11(m,2H),1.02−0.86(m,1H).分析HPLC(方法X) RT=3.770分,純度=95%.第XIa因子のKi=3314nM,血漿カリクレインのKi=3827nM.
【0278】
実施例19.tert−ブチル(7R,15S)−15−{4−[3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート トリフルオロメチルアセテートの製造
【化90】
(7R,15S)−15−{4−[3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート,トリフルオロメチルアセテート(4mg,4.51μmol,22.67%収率)を、実施例1に記述した方法と同様の方法において、中間体7に記述したとおりに製造した(6−(5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−4−オール)を、6−(3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)ピリミジン−4−オールで置き換えることにより製造した。(ESI) m/z:711.6(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.69(s,1H),8.34(s,1H),8.25(d,J=6.6Hz,1H),7.91−7.85(m,1H),7.58(dd,J=8.6,1.3Hz,1H),7.32(t,J=7.9Hz,1H),7.07−6.97(m,2H),6.63(s,1H),6.51(d,J=7.5Hz,1H),5.71(dd,J=13.0,2.6Hz,1H),4.17(br.s.,1H),3.94−3.49(m,8H),2.94(d,J=11.9Hz,1H),2.34−2.25(m,1H),1.97(t,J=11.8Hz,1H),1.87−1.76(m,2H),1.63−1.56(m,1H),1.49(s,9H),1.37−1.08(m,4H).分析HPLC(方法A) RT=12.844分,純度=95%.第XIa因子のKi=5nM,血漿カリクレインのKi=345nM.
【0279】
実施例20.1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−N−[(7R,15S)−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−15−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド塩酸塩の製造
【化91】
RBFに、実施例18に記述した通りに製造したtert−ブチル(7R,15S)−15−[1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−アミド]−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート,トリフルオロメチルアセテート(13mg,0.020mmol)および4N HCl/ジオキサン(0.254mL,1.017mmol)を加えた。反応溶液を室温で1時間攪拌した。反応溶液を、濃縮して、1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−N−[(7R,15S)−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−15−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド,塩酸塩(10mg,0.017mmol,81%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:539.2(M+H)
+.分析HPLC(方法A) RT=7.801分,純度=95%.第XIa因子のKi=1306nM,血漿カリクレインのKi=2550nM.
【0280】
実施例21.メチル(7R,15S)−15−[1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−アミド]−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート,トリフルオロメチルアセテートの製造
【化92】
RBFに、実施例20に記述したとおりに製造した1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−N−[(7R,15S)−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−15−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド塩酸塩(15mg,0.025mmol)、Et
3N(0.017mL,0.123mmol)およびTHF(0.5mL)、次いでメチルクロロホルメート(2.278μl,0.029mmol)を加えた。反応溶液を室温で10分間攪拌した。反応溶液を、MeOHで希釈して、RP分取HPLCを用いて精製して、(7R,15S)−15−[1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−アミド]−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート,トリフルオロメチルアセテート(5mg,6.61μmol,27.0%収率)を、オフホワイトの固体として得た。(ESI) m/z:597.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 8.44−8.37(m,1H),8.31(br.s.,1H),7.90−7.76(m,2H),7.60−7.42(m,3H),7.25−7.09(m,3H),5.22−5.09(m,2H),4.32−4.14(m,2H),4.01−3.94(m,1H),3.93−3.87(m,3H),3.83−3.62(m,4H),3.28(d,J=8.6Hz,1H),3.09(br.s.,1H),2.63−2.53(m,3H),2.09−1.82(m,4H),1.68(br.s.,1H),1.33(br.s.,2H),1.09(d,J=11.2Hz,1H).分析HPLC(方法A) RT=11.019分,純度=94%.第XIa因子のKi=1059nM,血漿カリクレインのKi=9168nM.
【0281】
実施例22.メチル(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート トリフルオロメチルアセテートの製造
【化93】
22A.tert−ブチル(7R,15S)−15−(N−{3−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−3−オキソプロピル}−2−(ジエトキシホスホリル)アセトアミド)−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートの製造
【化94】
RBFに、実施例8Dに記述したとおりに製造したtert−ブチル(7R,15S)−15−アミノ−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(15mg,0.032mmol)、DCM(1.5mL)およびDIEA(0.039mL,0.221mmol)、次いで中間体8、即ち1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)プロパ−2−エン−1−オンにおいて製造した1−(5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)プロパ−2−エン−1−オン(8.46mg,0.032mmol)を加えた。反応溶液を室温で50分間攪拌した。反応溶液を、次いで0℃に冷却して、ピリジン(0.013mL,0.158mmol)、次いで2−(ジエトキシホスホリル)酢酸(18.56mg,0.095mmol)を加えた。次いで、POCl
3(5.88μl,0.063mmol)を滴加して、反応溶液を、0℃で10分間攪拌した。次いで、反応溶液を、CH
2Cl
2(15ml)で希釈して、飽和水溶液NaHCO
3(10ml)で洗った。有機層を分離して、水(10ml)および塩水(10ml)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜30%MeOH/CH
2Cl
2グラジエント)を用いて精製して、tert−ブチル(7R,15S)−15−(N−{3−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−3−オキソプロピル}−2−(ジエトキシホスホリル)アセトアミド)−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(25mg,0.029mmol,93%収率)を、淡褐色固体として得た。(ESI) m/z:848.3(M+H)
+.
【0282】
22B.tert−ブチル(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート トリフルオロメチルアセテートの製造
【化95】
RBFに、tert−ブチル(7R,15S)−15−(N−{3−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−3−オキソプロピル}−2−(ジエトキシホルホリル)アセトアミド)−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート(28mg,0.033mmol)およびMeOH(0.5mL)を加えた。反応溶液を、0℃に冷却して、次いでNaOMe(21.39mg,0.099mmol)を加えて、反応溶液を、0℃で30分間攪拌した。反応溶液を、次いで1N HCl(0.066mL,0.066mmol)で中和した。反応溶液を、MeOHで希釈して、RP分取HPLCを用いて精製して、tert−ブチル(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート,トリフルオロメチルアセテート(15mg,0.019mmol,56.2%収率)を、褐色フィルムとして得た。(ESI) m/z:694.7(M+H)
+.
【0283】
22C.(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン塩酸塩の製造
【化96】
RBFに、tert−ブチル(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート,トリフルオロメチルアセテート(15mg,0.019mmol)および4N HCl/ジオキサン(0.232mL,0.927mmol)およびMeOH(0.2mL)を加えた。反応溶液を室温で1時間攪拌した。反応溶液を、濃縮して、(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン,塩酸塩(10mg,0.016mmol,85%収率)を、肌色の固体として得た。(ESI) m/z:594.2(M+H)
+.
【0284】
実施例22.メチル(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレート トリフルオロメチルアセテートの製造
【化97】
RBFに、(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−8−オン塩酸塩(15mg,0.022mmol)、THF(0.5mL)、Et
3N(0.016mL,0.112mmol)、次いでメチルクロロホルメート(2.61μl,0.034mmol)を加えた。反応溶液を室温で10分間攪拌した。反応溶液を、MeOHで希釈して、RP分取HPLCを用いて精製して、メチル(7R,15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル}−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートトリフルオロメチルアセテート(5mg,6.39μmol,28.4%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:652.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.49−8.44(m,1H),8.22(d,J=4.8Hz,1H),7.69−7.57(m,3H),7.34−7.27(m,1H),7.04(d,J=8.1Hz,1H),6.97(s,1H),6.93(d,J=7.5Hz,1H),5.80(s,1H),5.40(dd,J=12.3,3.1Hz,1H),4.07(br.s.,1H),3.94(dd,J=13.5,4.1Hz,1H),3.76−3.68(m,8H),3.57(dd,J=11.4,4.0Hz,1H),3.43(d,J=12.3Hz,1H),3.19(ddd,J=11.7,7.3,4.1Hz,1H),2.93−2.77(m,1H),2.37−2.22(m,2H),2.16−2.04(m,1H),1.79−1.50(m,4H),1.35−1.25(m,1H),1.23−1.12(m,1H),1.09−0.93(m,1H).分析HPLC(方法A) RT=11.641分,純度=98%.第XIa因子のKi=5nM,血漿カリクレインのKi=189nM.
【0285】
実施例23.メチル N−{[(3R,11S)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]メチル}カルバメート トリフルオロメチルアセテートの製造
【化98】
23A.(R)−2−((3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)アミノ)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸の製造
【化99】
密封管に、中間体2,(S)−ベンジル(1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(1,2.78mmol)、(R)−2−アミノ−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(680mg,3.33mmol)、K
2CO
3(1151mg,8.33mmol)およびDMSO(5552μl)を加えた。反応溶液を、アルゴンでパージして、次いでCuI(26.4mg,0.139mmol)を加えた。反応溶液を密封して、110℃で30時間攪拌した。反応溶液を、水(40ml)およびEtOAc(50ml)の間に分配した。有機層を分離して、飽和水溶液NH
4Cl(40ml)、水(40ml)および塩水(40ml)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、(R)−2−((3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)アミノ)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(800mg,1.654mmol,59.6%収率)を緑がかったガム状物として得た。(ESI) m/z:484.1(M+H)
+.
【0286】
23B.ベンジル N−[(1S)−1−(3−{[(1R)−1−[(ブタ−3−エン−1−イル)カルバモイル]−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル]アミノ}フェニル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートの製造
【化100】
RBFに、(R)−2−((3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)アミノ)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(800mg,1.654mmol)、THF(15mL)、ヒューニッヒ塩基(0.867mL,4.96mmol)、ブタ−3−エン−1−アミン(235mg,3.31mmol)およびHATU(1258mg,3.31mmol)を加えた。反応溶液を、室温で3時間攪拌した。反応溶液をEtOAc(50ml)および水(30ml)の間に分配した。有機層を分離して、水(30mL)および塩水(30ml)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、ベンジル N−[(1S)−1−(3−{[(1R)−1−[(ブタ−3−エン−1−イル)カルバモイル]−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル]アミノ}フェニル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート(440mg,0.820mmol,49.6%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:537.3(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6) δ 7.97(d,J=5.3Hz,1H),7.71(d,J=8.8Hz,1H),7.42−7.24(m,5H),7.03(t,J=7.8Hz,1H),6.87(t,J=5.8Hz,1H),6.59(d,J=7.5Hz,1H),6.51(s,1H),6.37(d,J=7.7Hz,1H),5.82−5.64(m,2H),5.60(d,J=6.4Hz,1H),5.13−4.86(m,6H),4.55−4.34(m,1H),3.83−3.61(m,1H),3.32−3.26(m,1H),3.25−2.99(m,3H),2.44−2.25(m,2H),2.19−2.01(m,2H),1.43−1.32(m,9H).
【0287】
23C.ベンジル N−[(3R,8E,11S)−3−({[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}メチル)−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),8,12,14−テトラエン−11−イル]カルバメートの製造
【化101】
RBFに、ベンジル N−[(1S)−1−(3−{[(1R)−1−[(ブタ−3−エン−1−イル)カルバモイル]−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}エチル]アミノ}フェニル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート(385mg,0.717mmol)、pTsOH・H
2O(136mg,0.717mmol)およびDCE(70mL)を加えた。反応溶液を、Arで15分間パージして、次いでグラブスII(122mg,0.143mmol)を加えて、この反応をAr下にて50℃で5時間攪拌した。反応溶液を冷却して、飽和NaHCO
3水溶液(20ml)を加えて、反応溶液を室温で15分間攪拌した。反応混合物を分離した。有機層を、水(30mL)および塩水(30ml)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜10%CH
2Cl
2/MeOHグラジエント)を用いて精製して、生成物を得た。残留物を、次いでCH
2Cl
2(10ml)/MeOH(10ml)/EtOAc(5ml)/ヘプタン(15ml)を用いて磨砕した。固体を濾過により回収して、ベンジル N−[(3R,8E,11S)−3−({[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}メチル)−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),8,12,14−テトラエン−11−イル]カルバメート(135mg,0.265mmol,37.0%収率)を、淡く色づいた固体として得た。(ESI) m/z:509.3(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.38(br.s.,5H),7.16(t,J=7.8Hz,1H),6.70(br.s.,1H),6.64(br.s.,1H),6.59(d,J=7.5Hz,1H),6.15(br.s.,1H),5.56(br.s.,1H),5.44(br.s.,1H),5.23(br.s.,1H),5.12(s,2H),5.05−4.92(m,2H),4.59(br.s.,1H),3.83(br.s.,1H),3.72−3.64(m,3H),2.90−2.79(m,1H),2.75−2.64(m,2H),2.14−2.05(m,1H),1.98(q,J=11.3Hz,1H),1.48(s,9H).
【0288】
23D.tert−ブチル N−{[(3R,11S)−11−アミノ−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]メチル}カルバメートの製造
【化102】
2首RBFに、ベンジル N−[(3R,8E,11S)−3−({[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}メチル)−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),8,12,14−テトラエン−11−イル]カルバメート(135mg,0.265mmol)、EtOH(10mL)およびPd/C(56.5mg,0.053mmol)を加えた。反応溶液を、水素(バルーン)雰囲気下で6時間攪拌した。反応溶液を、Celiteを通して注意深く濾過して、濾液を濃縮して、tert−ブチル N−{[(3R,11S)−11−アミノ−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]メチル}カルバメート(99mg,0.263mmol,99%収率)を、肌色の固体として得た。(ESI) m/z:377.2(M+H)
+.
【0289】
23E.tert−ブチル N−{[(3R,11S)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]メチル}カルバメートの製造
【化103】
実施例1に記述した方法と同様の方法で製造したtert−ブチル N−{[(3R,11S)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]メチル}カルバメート(75mg,0.112mmol,42.7%収率)を、tert−ブチル(7S,15S)−15−アミノ−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートを、tert−ブチル N−{[(3R,11S)−11−アミノ−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]メチル}カルバメートで置き換えることにより製造した。(ESI) m/z:667.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.64(s,1H),8.36(s,1H),7.90(d,J=2.2Hz,1H),7.78−7.72(m,1H),7.69−7.66(m,1H),7.13(t,J=7.8Hz,1H),6.75−6.65(m,2H),6.44(s,1H),6.27(d,J=7.7Hz,1H),5.69(dd,J=13.0,2.9Hz,1H),4.14(t,J=6.5Hz,1H),3.61−3.37(m,4H),3.00(dt,J=13.8,4.5Hz,1H),2.25(t,J=12.2Hz,1H),2.00−1.80(m,3H),1.64−1.54(m,1H),1.48(s,9H),1.26−1.15(m,2H).
【0290】
23F.(3R,11S)−3−(アミノメチル)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−4−オン塩酸塩の製造
【化104】
RBFに、(3R,11S)−3−(アミノメチル)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−4−オン塩酸塩(15mg,0.022mmol)、MeOH(0.2mL)および4N HCl/ジオキサン(0.034mL,1.123mmol)を加えた。反応溶液を室温で30分間攪拌した。反応溶液を、濃縮して、(3R,11S)−3−(アミノメチル)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−4−オン,三塩酸塩(15mg,0.022mmol,99%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:567.2(M+H)
+.
【0291】
実施例23.メチル N−{[(3R,11S)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]メチル}カルバメート トリフルオロメチルアセテートの製造
【化105】
RBFに、(3R,11S)−3−(アミノメチル)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−4−オン塩酸塩(9.5mg,0.014mmol)、THF(0.3mL)、Et
3N(9.78μl,0.070mmol)およびメチルクロロホルメート(1.087μl,0.014mmol)を加えた。反応溶液を室温で10分間攪拌した。反応溶液を、RP分取HPLCを用いて精製して、メチル N−{[(3R,11S)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]メチル}カルバメートトリフルオロメチルアセテート(2mg,2.60μmol,18.50%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:625.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.64(s,1H),8.35(d,J=0.7Hz,1H),7.91−7.87(m,1H),7.79−7.73(m,1H),7.69−7.65(m,1H),7.13(t,J=7.7Hz,1H),6.73−6.67(m,2H),6.43(s,1H),6.29(d,J=7.7Hz,1H),5.69(dd,J=12.9,2.5Hz,1H),4.17(t,J=6.4Hz,1H),3.69(s,3H),3.56−3.46(m,3H),3.00(d,J=13.4Hz,1H),2.30−2.19(m,1H),1.99−1.77(m,3H),1.64−1.54(m,1H),1.38−1.35(m,1H),1.23−1.12(m,2H).分析HPLC(方法A) RT=10.784分,純度=96%.第XIa因子のKi=27nM,血漿カリクレインのKi=2715nM.
【0292】
実施例24.N−{[(3R,11S)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]メチル}ピリジン−3−カルボキサミドトリフルオロメチルアセテートの製造
【化106】
RBFに、(3R,11S)−3−(アミノメチル)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−4−オン塩酸塩(9.5mg,0.014mmol)、ニコチン酸(1.728mg,0.014mmol)、THF(0.5mL)、Et
3N(9.78μl,0.070mmol)およびHATU(5.34mg,0.014mmol)を加えた。反応溶液を室温で1時間攪拌した。反応溶液を、RP分取HPLCを用いて精製して、N−{[(3R,11S)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]メチル}ピリジン−3−カルボキサミド トリフルオロメチルアセテート(8mg,7.93μmol,56.5%収率)を、オフホワイトの固体として得た。(ESI) m/z:672.1(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 9.11(br.s.,1H),8.81(d,J=4.2Hz,1H),8.64(s,1H),8.52(d,J=8.4Hz,1H),8.39(d,J=5.5Hz,1H),8.35(s,1H),7.94−7.87(m,1H),7.82−7.72(m,2H),7.70−7.62(m,1H),7.14(t,J=7.8Hz,1H),6.79−6.69(m,2H),6.42(s,1H),6.32(d,J=7.5Hz,1H),5.68(d,J=10.8Hz,1H),4.35(t,J=6.4Hz,1H),3.90−3.76(m,2H),3.54(br.s.,1H),3.01(d,J=13.2Hz,1H),2.25(t,J=10.1Hz,1H),1.98−1.91(m,1H),1.83(br.s.,2H),1.59(d,J=4.4Hz,1H),1.40−1.10(m,4H).分析HPLC(方法A) RT=8.844分,純度=98%.第XIa因子のKi=62nM,血漿カリクレインのKi=5203nM.
【0293】
実施例25.(15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−4,8−ジオンの製造
【化107】
25A.1−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−5−オキソピペラジン−2−カルボン酸の製造
【化108】
密封管に、中間体2の通りに製造したtert−ブチル N−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート、(S)−ベンジル(1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(0.92g,2.55mmol)、5−オキソピペラジン−2−カルボン酸(0.442g,3.06mmol)およびK
2CO
3(1.059g,7.66mmol)およびDMSO(5.11ml)を加えた。反応溶液をArでパージして、次いでCuI(24mg,0.13mmol)を加えた。反応溶液を密封して、110℃で48時間攪拌した。反応溶液を水(40ml)およびEtOAc(50ml)の間に分配した。水層を分離して、pHが4以下となるまで、1N HClで処理した。次いで、水層をEtOAc(2x30ml)で抽出した。有機層を合わせて、塩水(30ml)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、1−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−5−オキソピペラジン−2−カルボン酸(300mg,0.708mmol,27.7%収率)を、淡緑色油状物として得た。(ESI) m/z:424.5(M+H)
+.
【0294】
25B.ベンジル((1S)−1−(3−(2−(ブタ−3−エン−1−イルカルバモイル)−5−オキソピペラジン−1−イル)フェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメートの製造
【化109】
RBFに、1−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−5−オキソピペラジン−2−カルボン酸(300mg,0.708mmol)、THF(15mL)、ヒューニッヒ塩基(0.371mL,2.125mmol)、ブタ−3−エン−1−アミン(235mg,3.31mmol)およびHATU(539mg,1.417mmol)を加えた。反応溶液を室温で3.5時間攪拌した。反応溶液をEtOAc(50ml)および水(30ml)の間に分配した。有機層を分離して、水(30mL)および塩水(30ml)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、ベンジル((1S)−1−(3−(2−(ブタ−3−エン−1−イルカルバモイル)−5−オキソピペラジン−1−イル)フェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(30mg,0.063mmol,8.89%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:477.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.37(br.s.,5H),7.31−7.26(m,1H),6.86(d,J=7.5Hz,1H),6.72(br.s.,1H),6.65(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),6.60(br.s.,1H),6.24(br.s.,1H),5.78−5.58(m,2H),5.37(br.s.,1H),5.22−4.88(m,7H),4.78(d,J=4.4Hz,1H),4.21(dd,J=4.0,2.0Hz,1H),4.09−3.90(m,3H),3.64(d,J=9.5Hz,1H),3.34(d,J=5.9Hz,2H),2.53(br.s.,2H),2.21(br.s.,2H).
【0295】
25C.ベンジル N−[(12E,15S)−4,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−(20),12,16,18−テトラエン−15−イル]カルバメートの製造
【化110】
RBFに、ベンジル((1S)−1−(3−(2−(ブタ−3−エン−1−イルカルバモイル)−5−オキソピペラジン−1−イル)フェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(30mg,0.063mmol)およびDCE(7mL)を加えた。反応溶液を、Arで5分間パージして、次いでグラブスII(10.69mg,0.013mmol)を加えて、反応溶液を、アルゴン下にて50℃で2.5時間攪拌した。反応溶液を濃縮して、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、ベンジル N−[(12E,15S)−4,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−(20),12,16,18−テトラエン−15−イル]カルバメート(25mg,0.056mmol,89%収率)を、淡く色づいた固体として得た。(ESI) m/z:477.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.38−7.20(m,6H),6.73(br.s.,1H),6.65−6.47(m,2H),6.32(br.s.,1H),6.18(br.s.,1H),5.52(br.s.,2H),5.07−4.88(m,3H),4.81(br.s.,1H),4.23(br.s.,1H),4.04(br.s.,1H),3.96−3.81(m,2H),3.56(br.s.,2H),2.77(d,J=12.3Hz,1H),2.67(d,J=12.3Hz,1H),2.51(d,J=9.9Hz,1H),2.21−1.96(m,2H).
【0296】
25D.(15S)−15−アミノ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−4,8−ジオンの製造
【化111】
三つ首のRBFに、肌色の固体としてベンジル N−[(12E,15S)−4,8−ジオキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−(20),12,16,18−テトラエン−15−イル]カルバメート(25mg,0.056mmol)、EtOH(3mL)およびPd/C(11.86mg,0.011mmol)を加えた。反応溶液を、水素雰囲気下にて(バルーン)1時間攪拌した。反応溶液を、注意深く濾過して、濾液を濃縮して、(15S)−15−アミノ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−4,8−ジオン(10mg,0.032mmol,56.7%収率)を、肌色の固体として得た。(ESI) m/z:317.2(M+H)
+.
【0297】
実施例25.(15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.02,7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−4,8−ジオンの製造
【化112】
(15S)−15−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−4,8−ジオン トリフルオロメチルアセテート(4mg,5.27μmol,16.66%収率)を、実施例1に記述した方法と同様の方法において、tert−ブチル(7S,15S)−15−アミノ−8−オキソ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−5−カルボキシレートを、(15S)−15−アミノ−2,5,9−トリアザトリシクロ[14.3.1.0
2,
7]イコサ−1(20),16,18−トリエン−4,8−ジオンで置き換えることにより製造した。(ESI) m/z:607.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.32−8.30(m,1H),8.24(s,1H),7.86−7.83(m,1H),7.75−7.71(m,1H),7.65−7.61(m,1H),7.33(t,J=7.8Hz,1H),6.96−6.89(m,2H),6.79(d,J=7.7Hz,1H),6.44(d,J=0.4Hz,1H),5.82(dd,J=12.4,3.2Hz,1H),4.42(t,J=4.0Hz,1H),4.21−4.07(m,2H),3.88−3.72(m,2H),3.22−3.11(m,1H),2.51(dt,J=13.0,6.5Hz,1H),1.90−1.72(m,2H),1.57(dd,J=12.5,6.2Hz,1H),1.50−1.42(m,2H),1.41−1.32(m,2H),1.18−0.92(m,1H).分析HPLC(方法A) RT=10.106分,純度=95%.第XIa因子のKi=51nM,血漿カリクレインのKi=6748nM.
【0298】
実施例26.tert−ブチル N−{2−[(3R,11S)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}カルバメート トリフルオロメチルアセテートの製造
【化113】
tert−ブチル N−{2−[(3R,11S)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}カルバメート,トリフルオロメチルアセテート(45mg,0.053mmol)を、実施例23Eに記述した方法と同様の方法において、(R)−2−アミノ−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸を、(R)−2−アミノ−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタン酸で置き換えることにより製造した。(ESI) m/z:681.3(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.65(s,1H),8.35(s,1H),8.31−8.25(m,1H),7.90(d,J=2.2Hz,1H),7.78−7.73(m,1H),7.70−7.66(m,1H),7.13(t,J=7.8Hz,1H),6.78−6.70(m,2H),6.43(s,1H),6.31(d,J=7.7Hz,1H),5.70(dd,J=13.0,2.9Hz,1H),4.08(t,J=7.2Hz,1H),3.61−3.46(m,1H),3.29−3.19(m,2H),2.98(d,J=11.4Hz,1H),2.27(t,J=12.7Hz,1H),2.00−1.81(m,6H),1.69−1.55(m,1H),1.48(s,9H),1.25−1.14(m,1H).分析HPLC(方法X) RT=3.831分,純度=95%.第XIa因子のKi=24nM,血漿カリクレインのKi=430nM.
【0299】
実施例27.(3R,11S)−3−(2−アミノエチル)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−4−オン塩酸塩の製造
【化114】
RBFに、tert−ブチル N−{2−[(3R,11S)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}カルバメート トリフルオロメチルアセテート(45mg,0.066mmol)および4N HCl/ジオキサン(0.825mL,3.30mmol)を加えた。反応溶液を、室温で15分間攪拌した。反応溶液を、濃縮して、(3R,11S)−3−(2−アミノエチル)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−4−オン塩酸塩(45mg,0.061mmol,93%収率)をオフホワイトの固体として得た。(ESI) m/z:581.4(M+H)
+.分析HPLC(方法X) RT=3.145分,純度=95%.第XIa因子のKi=871nM,血漿カリクレインのKi=14030nM.
【0300】
実施例28.メチル N−{2−[(3R,11S)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}カルバメート トリフルオロメチルアセテートの製造
【化115】
メチル N−{2−[(3R,11S)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}カルバメート,トリフルオロメチルアセテート(8.5mg,10.72μmol,74.0%収率)を、実施例23に記述した方法と同様の方法において、(3R,11S)−3−(アミノメチル)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−4−オン塩酸塩を、実施例27に記述したとおりに製造した(3R,11S)−3−(2−アミノエチル)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−4−オン塩酸塩で置き換えることにより製造した。(ESI) m/z:639.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.65(s,1H),8.35(s,1H),7.89(d,J=2.4Hz,1H),7.77−7.73(m,1H),7.69−7.65(m,1H),7.20(t,J=7.8Hz,1H),6.88−6.80(m,2H),6.49(d,J=7.5Hz,1H),6.43−6.37(m,1H),5.69(dd,J=12.8,2.9Hz,1H),4.11(t,J=7.2Hz,1H),3.68(s,3H),3.59−3.47(m,1H),3.32−3.23(m,2H),2.99−2.87(m,1H),2.31(td,J=12.4,4.1Hz,1H),2.04−1.92(m,3H),1.84−1.70(m,2H),1.68−1.59(m,1H),1.41−1.32(m,1H),1.27−1.13(m,2H).分析HPLC(方法A) RT=10.956分,純度=95%.第XIa因子のKi=5nM,血漿カリクレインのKi=83nM.
【0301】
実施例29.N−{2−[(3R,11S)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}−1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド トリフルオロメチルアセテートの製造
【化116】
RBFに、(3R,11S)−3−(2−アミノエチル)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−4−オン塩酸塩(9.5mg,0.014mmol)、1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(2.229mg,0.014mmol)、THF(0.5mL)、Et
3N(9.58μl,0.069mmol)およびHATU(5.23mg,0.014mmol)を加えた。反応溶液を室温で1時間攪拌した。反応溶液を、RP分取HPLCを用いて精製して、N−{2−[(3R,11S)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}−1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド トリフルオロメチルアセテート(6mg,6.79μmol,49.4%収率)を、オフホワイトの固体として得た。(ESI) m/z:725.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.64(s,1H),8.34(s,1H),8.18−8.14(m,1H),7.89(d,J=2.2Hz,1H),7.78−7.73(m,1H),7.69−7.65(m,1H),7.60−7.58(m,1H),7.15(t,J=7.8Hz,1H),6.95(d,J=2.6Hz,1H),6.80−6.74(m,2H),6.42(s,1H),6.35(d,J=7.7Hz,1H),5.69(dd,J=13.0,2.6Hz,1H),4.15(t,J=7.0Hz,1H),3.68−3.49(m,3H),2.99−2.91(m,1H),2.34−2.22(m,1H),2.17−2.02(m,2H),1.97−1.78(m,3H),1.64−1.53(m,1H),1.39−1.30(m,1H),1.27−1.11(m,2H).分析HPLC(方法X) RT=3.515分,純度=95%.第XIa因子のKi=5nM,血漿カリクレインのKi=49nM.
【0302】
実施例30.メチル N−{2−[(3S,11S)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}カルバメート トリフルオロメチルアセテートの製造
【化117】
実施例28に記述した方法と同様の方法で製造したメチル N−{2−[(3S,11S)−11−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}カルバメート,トリフルオロメチルアセテート(6.5mg,8.11μmol)を、(R)−2−アミノ−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタン酸を、(S)−2−アミノ−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタン酸で置き換えることにより製造した。(ESI) m/z:639.4(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.36−8.32(m,2H),8.19(dd,J=7.8,2.8Hz,1H),7.85(d,J=2.2Hz,1H),7.75−7.71(m,1H),7.66−7.61(m,1H),7.24−7.15(m,1H),6.91(d,J=8.1Hz,1H),6.84(br.s.,1H),6.78−6.71(m,1H),6.41(d,J=0.7Hz,1H),5.73(dd,J=12.4,3.2Hz,1H),3.96(t,J=6.9Hz,1H),3.70−3.64(m,3H),3.40−3.27(m,3H),3.23−3.09(m,1H),2.44(dt,J=12.9,6.4Hz,1H),2.02(ddt,J=17.6,13.8,6.9Hz,2H),1.95−1.83(m,1H),1.80−1.64(m,1H),1.62−1.50(m,1H),1.45(quin,J=6.6Hz,2H),1.31−1.12(m,2H).分析HPLC(方法A) RT=9.937分,純度=94%.第XIa因子のKi=515nM,血漿カリクレインのKi=5682nM.
【0303】
実施例31.メチル N−{2−[(3S,11S)−11−[5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−アミド]−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}カルバメート,トリフルオロメチルアセテートの製造
【化118】
31A.tert−ブチル N−{2−[(3S,11S)−11−アミノ−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}カルバメートの製造
【化119】
tert−ブチル N−{2−[(3S,11S)−11−アミノ−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}カルバメート(95mg,0.182mmol)を、実施例23Dに記述した方法と同様の方法において(R)−2−アミノ−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸を、(S)−2−アミノ−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタン酸で置き換えて製造した。(ESI) m/z:391.2(M+H)
+.
【0304】
31B.tert−ブチル N−{2−[(3S,11S)−11−[5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−アミド]−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}カルバメート トリフルオロメチルアセテートの製造
【化120】
RBFに、tert−ブチル N−{2−[(3S,11S)−11−アミノ−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}カルバメート(13mg,0.033mmol)、中間体13(9.16mg,0.033mmol)、HATU(18.99mg,0.050mmol)、ヒューニッヒ塩基(0.012mL,0.067mmol)およびDMF(0.5mL)を加えた。反応溶液を、室温で16時間攪拌した。反応溶液を、MeOHで希釈して、数滴の水、RP分取HPLC系を用いて精製した。目的とするピークを濃縮して、tert−ブチル N−{2−[(3S,11S)−11−[5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−アミド]−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}カルバメート,トリフルオロメチルアセテート(17mg,0.022mmol,67.1%収率)を、オフホワイトの固体として得た。(ESI) m/z:669.4(M+Na)+.
【0305】
31C.N−[(3S,11S)−3−(2−アミノエチル)−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−11−イル]−5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド,塩酸塩の製造
【化121】
RBFに、tert−ブチル N−{2−[(3S,11S)−11−[5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−アミド]−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}カルバメート トリフルオロメチルアセテート(17mg,0.026mmol)、ジオキサン(0.5mL)およびHCl(0.656mL,2.63mmol)を加えた。反応溶液を、室温で15分間攪拌した。反応溶液を、濃縮して、N−[(3S,11S)−3−(2−アミノエチル)−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−11−イル]−5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド,三塩酸塩(17mg,0.026mmol,99%収率)を、オフホワイトの固体として得た。(ESI) m/z:547.1(M+H)
+.
【0306】
実施例31.メチル N−{2−[(3S,11S)−11−[5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−アミド]−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}カルバメート トリフルオロメチルアセテートの製造
【化122】
RBFに、N−[(3S,11S)−3−(2−アミノエチル)−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−11−イル]−5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド,塩酸塩(17mg,0.026mmol)、THF(0.5mL)、Et
3N(0.018mL,0.129mmol)を加えて、次いでメチルクロロホルメート(2.005μl,0.026mmol)を加えた。反応溶液を室温で10分間攪拌した。反応溶液を、RP分取HPLCを用いて精製して、メチル N−{2−[(3S,11S)−11−[5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−アミド]−4−オキソ−2,5−ジアザビシクロ[10.3.1]ヘキサデカ−1(16),12,14−トリエン−3−イル]エチル}カルバメート トリフルオロメチルアセテート(7mg,9.24μmol,35.7%収率)を、白色固体として得た。(ESI) m/z:605.4(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.24(s,1H),7.94(d,J=3.5Hz,1H),7.77(ddd,J=8.2,6.8,1.5Hz,1H),7.52(ddd,J=8.0,6.5,1.8Hz,1H),7.46−7.35(m,2H),7.23−7.10(m,2H),6.98(br.s.,1H),4.90(d,J=4.6Hz,1H),3.94(t,J=7.0Hz,1H),3.67(s,3H),3.41−3.26(m,3H),3.09(d,J=10.3Hz,1H),2.20−2.02(m,3H),1.99−1.83(m,1H),1.54(br.s.,1H),1.41(d,J=4.6Hz,1H),1.38−1.31(m,2H),0.83−0.69(m,1H),0.59(d,J=6.6Hz,1H).分析HPLC(方法A) RT=6.516分,純度=95%.第XIa因子のKi=1834nM,血漿カリクレインのKi=9494nM.
【0307】
実施例32.(6R,13S)−13−{4−[3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−16−フルオロ−2,8−ジアザトリシクロ[12.3.1.02,6]オクタデカ−1(18),14,16−トリエン−3,7−ジオンの製造
【化123】
【0308】
32A.(R)−N−[(1E)−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)メチリデン]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの製造
【化124】
DCM(200ml)に溶解した3−ブロモ−5−フルオロベンズアルデヒド(25g,123mol)に、(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(14.96g,123mol)およびCs
2CO
3(40.2g,123mol)を加えた。反応混合物を、室温で終夜攪拌した。この時点の後に、反応混合物を、濾過して、濃縮して、黄色油状物として得た。黄色油状物を、ヘキサンおよびEtOAcで溶出するシリカゲルISCOカラム(120g)を用いて精製して、(R)−N−[(1E)−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)メチリデン]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(35g,93%)を黄色油状物として得た。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6) δ 8.58−8.55(m,1H),8.05−7.98(m,1H),7.84−7.76(m,2H),1.20(s,9H).LCMS m/z 306.1(M+H).
【0309】
32B.(R)−N−[(1S)−1−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの製造
【化125】
N−[(1E)−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)メチリデン]−2,2−ジメチルプロパンアミド(35g,114mol)を、大きな3首RBF内でTHF(500ml)に溶解して、Arでフラッシュした。溶液を0℃に冷却して、In粉末(18.4g,160mol)に続いて、臭化アリル(15.2g,126mol)を加えた。反応溶液を、0℃で2時間冷却して、次いで氷浴を、除去して、反応混合物を、室温で終夜攪拌した。反応溶液を水(2L)でクエンチして、ゼラチン様物質を、Celite(登録商標)を通して濾過した。濾液を、油状物質へと真空濃縮した。粗製物質を、水(2L)に溶解して、有機相を、EtOAc(4x200ml)で抽出して、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、油状物質を得た。油状液体を、DCM/MeOHを用いて溶出するシリカゲルISCOカラムにより精製して、(R)−N−[(1S)−1−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(34.9g,88%収率)を半固体物質として得た。LCMS m/z 348.2(M+H).
1H NMR(500MHz,DMSO−d6) δ 7.44−7.38(m,2H),7.26−7.20(m,1H),5.79−5.65(m,1H),5.46−5.42(m,1H),5.04−4.98(m,2H),4.41−4.34(m,1H),2.69−2.59(m,1H),2.49−2.43(m,1H),1.09(s,9H).
【0310】
32C.tert ブチル−N−[(1S)−1−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートの製造
【化126】
MeOH(100ml)に溶解した(R)−N−[(1S)−1−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(21.9g,100mol)の冷却した0℃の溶液に、濃HCl(50ml)を滴加して、次いで0℃で48時間攪拌した。この時間後に、反応混合物を濃縮して、白色固体を得た。残留物を、水(1000ml)に溶解して、有機相を、EtOAc(2x200ml)で抽出して、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、褐色油状物(11.5g)を得た。水層を、NaOHを用いて塩基性として、有機相を、EtOAc(2x300ml)で抽出して、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、褐色油状物(18g)を得た。油状物を合わせて、DCM(500ml)に溶解して、これにBoc
2O(22g)、次いでTEA(15ml)を加えて、反応混合物を、室温で終夜攪拌した。反応混合物を真空で濃縮して、ヘキサンおよびEtOAcで溶出するシリカゲル Isco column(330g)を介して精製して、白色固体を得た。白色固体をヘキサンで磨砕して、沈殿物を濾過により集めて、N−[(1S)−1−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート(29.5g,87%収率)を得た。
【0311】
32D.メチル(2R)−1−{3−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]−5−フルオロフェニル}−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレートの製造
【化127】
THF(2.91ml)中の(S)−tert−ブチル(1−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(0.5g,1.453mmol)、(R)−メチル 5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート(0.250g,1.743mmol)、CsF(0.552g,3.63mmol)、N,N'−ジメチルエチレン ジアミン(0.016ml,0.145mmol)の混合物を、Arで脱気した。CuI(0.014g,0.073mmol)を加えて、反応溶液を72時間攪拌した。混合物を、EtOAcで希釈して、飽和水溶液NH
4Clでクエンチした。水層をEtOAc(2x)で抽出した。有機層を合わせて、塩水で洗い、乾燥させて(Na
2SO
4)、濾過して、濃縮した。粗製残留物を、0〜100%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。画分を集めて、濃縮して、白色固体(366mg(62%))を得た。LCMS m/z 351.4(M+H−tブチル)
+.
1H NMR(400MHz,CHCl
3−d) δ 7.36−7.29(m,1H),7.12(s,1H),6.79(dt,J=9.0,1.7Hz,1H),5.64(ddt,J=17.1,10.2,7.0Hz,1H),5.17−5.07(m,2H),4.86(br.s.,1H),4.76−4.65(m,2H),3.77−3.73(m,3H),2.76(dt,J=16.7,9.5Hz,1H),2.62−2.55(m,1H),2.53−2.42(m,3H),2.18(ddt,J=12.6,9.6,2.8Hz,1H),1.48(br.s.,9H).
【0312】
32E.(2R)−1−{3−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]−5−フルオロフェニル}−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸の製造
【化128】
0℃に冷却したTHF(5ml)/水(2ml)中の(R)−メチル 1−(3−((S)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)−5−フルオロフェニル)−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート(0.366g,0.900mmol)の溶液に、LiOH・H
2O(0.151g,3.60mmol)を加えた。2時間後に、反応溶液を、1N HCl(5ml)およびEtOAc(30ml)に分配した。水層をEtOAc(2x20ml)で抽出した。有機層を合わせて、塩水(15ml)で洗い、乾燥させた(MgSO
4)。濾過および濃度により、0.35g(99%)を白色固体として得た。LCMS m/z 337.4(M+H−tブチル)
+.
1H NMR(400MHz,CHCl
3−d) δ 7.02−6.83(m,1H),6.74(br.s.,2H),5.72−5.54(m,1H),5.06(d,J=11.0Hz,2H),4.77(br.s.,1H),2.91−2.72(m,1H),2.62−2.47(m,2H),2.41(br.s.,2H),2.29(br.s.,1H),1.51−1.25(m,9H).
【0313】
32F.tert−ブチル N−[(1S)−1−{3−フルオロ−5−[(5R)−2−オキソ−5−[(プロパ−2−エン−1−イル)カルバモイル]ピロリジン−1−イル]フェニル}ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートの製造
【化129】
0℃に冷却した(R)−1−(3−((S)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)−5−フルオロフェニル)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸(0.357g,0.910mmol)/DCM(5ml)に、プロパ−2−エン−1−アミン(0.052g,0.910mmol)、ピリジン(0.368ml,4.55mmol)およびPOCl
3(0.085ml,0.910mmol)を加えた。30分後に、この反応溶液を、飽和NaHCO
3水溶液(5ml)で、EtOAc(3x10ml)で抽出した。有機層を合わせて、塩水(5ml)で洗い、乾燥させた(MgSO
4)。粗製残留物を、0〜100%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。画分を集めて、濃縮して、白色固体(248mg(63%))を得た。LCMS m/z 376.4(M+H−tブチル).
+
【0314】
32G.tert−ブチル N−[(6R,10E,13S)−16−フルオロ−3,7−ジオキソ−2,8−ジアザトリシクロ[12.3.1.02,6]オクタデカ−1(18),10,14,16−テトラエン−13−イル]カルバメートの製造
【化130】
Arで脱気したtert−ブチル N−[(1S)−1−{3−フルオロ−5−[(5R)−2−オキソ−5−[(プロパ−2−エン−1−イル)カルバモイル]ピロリジン−1−イル]フェニル}ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート/DCE(37ml)に、グラブスII(0.102g,0.121mmol)を加えて、反応溶液を40℃に加熱した。48時間後に、反応溶液を濃縮して、残留物を、DCM/0〜10%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。物質を、逆相HPLCにより再精製して、白色固体(6mg(4.9%))を得た。LCMS m/z 348.3(M+H−tブチル).
+
1H NMR(400MHz,CH
3Cl−d) δ 7.83(br.s.,1H),6.83(d,J=8.6Hz,1H),6.29(br.s.,1H),5.84(br.s.,1H),5.74(dt,J=15.4,7.6Hz,1H),5.13(br.s.,1H),4.91(br.s.,1H),4.62(br.s.,1H),4.44(br.s.,1H),3.78(br.s.,1H),3.61(br.s.,1H),2.80−2.59(m,2H),2.50(d,J=7.0Hz,2H),2.21−2.12(m,1H),2.05(br.s.,1H),1.56−1.20(m,9H).
【0315】
32F.(6R,13S)−13−アミノ−16−フルオロ−2,8−ジアザトリシクロ[12.3.1.02,6]オクタデカ−1(18),14,16−トリエン−3,7−ジオンの製造
【化131】
tert−ブチル N−[(6R,10E,13S)−16−フルオロ−3,7−ジオキソ−2,8−ジアザトリシクロ[12.3.1.0
2,
6]オクタデカ−1(18),10,14,16−テトラエン−13−イル]カルバメート(6mg,0.015mmol)/EtOH(5ml)を、55psiの水素雰囲気下に、PtO
2(3mg)存在下においた。5時間後に、反応混合物を、濾過して、濾液を濃縮した。還元された生成物を、50%TFA/DCM(2ml)中で脱保護した。24時間後に、反応混合物を、濃縮乾燥させて、生成物を、DCM/MeOH中に移しとり、塩基性カートリッジを通して濾過して、濾液を濃縮して、遊離塩基(4mg,88%)を得た。LCMS m/z 306.08(M+H).
+
【0316】
実施例32.((6R,13S)−13−{4−[3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−16−フルオロ−2,8−ジアザトリシクロ[12.3.1.02,6]オクタデカ−1(18),14,16−トリエン−3,7−ジオンの製造
小さなバイアル内で、6−(3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)ピリミジン−4−オール、中間体7において製造した6−(3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)ピリミジン−4−オール(4.27mg,0.013mmol)およびHATU(6.48mg,0.017mmol)に、DBU(2.96μl,0.020mmol)/AcN(0.2ml)を加えた。30分間後に、(6R,13S)−13−アミノ−16−フルオロ−2,8−ジアザトリシクロ[12.3.1.0
2,
6]オクタデカ−1(18),14,16−トリエン−3,7−ジオン(0.004g,0.013mmol)に、DMF(0.2ml)を加えて、反応溶液を24時間攪拌した。反応混合物を、濾過して、逆相HPLCにより精製して、(6R,13S)−13−{4−[3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−16−フルオロ−2,8−ジアザトリシクロ[12.3.1.0
2,
6]オクタデカ−1(18),14,16−トリエン−3,7−ジオン(1.8mgs,21%)を得た。LCMS m/z 614.4(M+H)
+.
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6) δ 8.73(d,J=7.3Hz,1H),8.70(s,1H),8.65(s,1H),8.01(t,J=8.1Hz,1H),7.77−7.64(m,2H),7.19−7.09(m,1H),6.68(s,1H),6.46(d,J=9.2Hz,1H),5.57(d,J=10.4Hz,1H),4.87(t,J=7.5Hz,1H),2.72−2.60(m,3H),2.36−2.25(m,2H),2.10(br.s.,1H),2.03−1.97(m,1H),1.55−1.44(m,2H),1.20(br.s.,1H),1.05(d,J=6.1Hz,2H).分析HPLC(方法C) RT=1.475分,純度=96%;第XIa因子のKi=77.5nM,血漿カリクレインのKi 5304nM.
【0317】
実施例33.(6R,14S)−14−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−2,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.02,6]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−3,7−ジオン
【化132】
33A.(6R,14S)−14−アミノ−2,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.02,6]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−3,7−ジオンの製造
【化133】
(6R,14S)−14−アミノ−2,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
6]ノナデカ−1(19)、15,17−トリエン−3,7−ジオンを、(6R,13S)−13−アミノ−16−フルオロ−2,8−ジアザトリシクロ[12.3.1.0
2,
6]オクタデカ−1(18),14,16−トリエン−3,7−ジオンと類似した手法において、(S)−tert−ブチル(1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメートおよび中間体1に記述したとおりに製造したtert−ブチル N−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートを、(S)−tert−ブチル(1−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメートに置き換えて、またブタ−3−エン−1−アミンをプロパ−2−エン−1−アミンに置き換えることにより製造して、暗色固体として得た(41mg,50%)。LCMS m/z 302.08(M+H).
+
【0318】
実施例33.(6R,14S)−14−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−2,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.02,6]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−3,7−ジオンの製造
小さなバイアル内において、中間体6に記述したとおりに製造した6−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}ピリミジン−4−オール(0.018g,0.053mmol)およびHATU(0.026g,0.069mmol)に、DBU(0.012ml,0.080mmol)/AcN(0.4ml)を加えた。30分後、DMF(0.2ml)中の(6R,14S)−14−アミノ−2,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
6]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−3,7−ジオン(0.016g,0.053mmol)を加えた。24時間後に、反応混合物を、逆相HPLCにより精製して、凍結乾燥して、白色固体(7.8mg,22%)として得た。LCMS(ESI) m/z:626.08(M+H).
+
1H NMR(400MHz,CD
3OD−d
4) δ 7.97−7.89(m,2H),7.82−7.76(m,1H),7.75−7.69(m,1H),7.40(t,J=8.0Hz,1H),7.21−7.15(m,1H),6.99−6.87(m,1H),6.52−6.44(m,1H),5.74(dd,J=13.2,3.1Hz,1H),5.02−4.94(m,1H),3.68−3.54(m,1H),2.93−2.84(m,1H),2.77−2.68(m,2H),2.55−2.42(m,2H),2.38−2.33(m,2H),2.21−2.11(m,1H),2.03−1.92(m,2H),1.89−1.79(m,2H),1.72−1.64(m,1H),1.45−1.32(m,2H),1.14−1.05(m,1H).分析HPLC(方法A) RT=8.18分,純度=95%;第XIa因子のKi=12nM,血漿カリクレインのKi 319.2nM.
【0319】
実施例34.(6R,14S)−14−{4−[3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.02,6]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−3,7−ジオンの製造
【化134】
(6R,14S)−14−{4−[3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
6]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−3,7−ジオン(10.9mg,28%)を、6−(3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)ピリミジン−4−オールを、6−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}ピリミジン−4−オールに置き換えることにより、(6R,14S)−14−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−2,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
6]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−3,7−ジオンと同様の方法で製造した。LCMS(ESI) m/z:610.3(M+H).
+
1H NMR(500MHz,CD
3OD) δ 8.68(s,1H),8.43−8.29(m,1H),7.95(dd,J=8.1,1.5Hz,1H),7.87(dd,J=8.7,7.6Hz,1H),7.63−7.55(m,1H),7.44(t,J=8.0Hz,1H),7.18(s,1H),6.87(d,J=7.7Hz,1H),6.62(s,1H),5.75(dd,J=13.1,2.9Hz,1H),4.95(t,J=7.4Hz,1H),3.80(s,1H),3.69−3.57(m,1H),2.89(dt,J=13.8,4.2Hz,1H),2.77−2.64(m,2H),2.52−2.41(m,1H),2.41−2.34(m,1H),2.23−2.09(m,1H),2.00−1.93(m,1H),1.86−1.75(m,2H),1.71−1.61(m,1H),1.49−1.28(m,2H),1.08(d,J=12.7Hz,1H).分析HPLC(方法C) RT=1.53分,純度=100%;第XIa因子のKi=6nM,血漿カリクレインのKi 133.5nM.
【0320】
実施例35.(6S,14S)−14−{4−[3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.02,6]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−3,7−ジオンの製造
【化135】
(6S,14S)−14−{4−[3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
6]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−3,7−ジオン(14mg,27.9%)を、(6R,14S)−14−{4−[3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
6]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−3,7−ジオンと同様の方法において、(S)−エチル 5−オキソピロリジン−2−カルボキシレートを、(R)−エチル 5−オキソピロリジン−2−カルボキシレートに置き換えることにより製造した。LCMS(ESI) m/z:610.08(M+H).
+
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.42−8.34(m,1H),8.34−8.28(m,2H),8.09(dd,J=8.3,1.2Hz,1H),7.93−7.82(m,1H),7.60−7.53(m,1H),7.44(t,J=8.0Hz,1H),7.22(s,1H),7.14(d,J=7.7Hz,1H),6.69−6.60(m,1H),5.81(dd,J=12.4,3.4Hz,1H),3.69−3.55(m,1H),3.52−3.45(m,1H),3.10−2.97(m,1H),2.86−2.71(m,1H),2.71−2.59(m,1H),2.53−2.43(m,2H),2.21−2.11(m,1H),2.01−1.92(m,1H),1.75−1.61(m,2H),1.41−1.33(m,3H).分析HPLC(方法A) RT=7.54分,純度=97%;第XIa因子のKi=5168nM,血漿カリクレインのKi 11,140nM.
【0321】
実施例36.(6R,14S)−14−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.02,6]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−7−オンの製造
【化136】
(6R,14S)−14−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−2,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
6]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−7−オン(5.1mg,8%)を、(6R,14S)−14−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−2,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
6]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−3,7−ジオンと同様の方法において、K
2CO
3をCsFに置き換えて、(R)−ピロリジン−2−カルボン酸を(R)−メチル 5−オキソピロリジン−2−カルボキシレートに置き換えて、そして中間体5において製造した6−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]ピリミジン−4−オールを、6−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}ピリミジン−4−オールに置き換えて製造した。LCMS(ESI) m/z:578.3(M+H).
+ 1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.59(s,1H),8.36(s,1H),8.24(d,J=4.8Hz,1H),7.93−7.89(m,1H),7.80−7.75(m,1H),7.72−7.67(m,1H),7.21(t,J=7.9Hz,1H),6.69−6.60(m,2H),6.45(d,J=0.9Hz,1H),6.18(d,J=7.9Hz,1H),5.73(dd,J=12.5,2.6Hz,1H),4.37(dd,J=8.4,4.8Hz,1H),3.66−3.52(m,2H),3.50−3.42(m,1H),3.13−3.02(m,1H),2.47−2.37(m,1H),2.28−2.16(m,2H),2.11−2.03(m,2H),1.96−1.84(m,2H),1.61(dd,J=9.8,5.6Hz,1H),1.41−1.25(m,3H).分析HPLC(方法A) RT=8.89分,純度=95%;第XIa因子のKi=8nM,血漿カリクレインのKi 133.2nM.