特許第6816111号(P6816111)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6816111
(24)【登録日】2020年12月25日
(45)【発行日】2021年1月20日
(54)【発明の名称】ドリルガイド及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/90 20060101AFI20210107BHJP
【FI】
   A61B17/90
【請求項の数】14
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2018-506986(P2018-506986)
(86)(22)【出願日】2016年8月9日
(65)【公表番号】特表2018-522685(P2018-522685A)
(43)【公表日】2018年8月16日
(86)【国際出願番号】US2016046126
(87)【国際公開番号】WO2017027497
(87)【国際公開日】20170216
【審査請求日】2019年7月30日
(31)【優先権主張番号】14/823,726
(32)【優先日】2015年8月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】398010313
【氏名又は名称】バイオメディカル エンタープライジーズ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】チェニー・ダニエル・エフ
(72)【発明者】
【氏名】リッツ・ジョセフ・ピー
(72)【発明者】
【氏名】ナイト・アダム・ティー
【審査官】 山口 賢一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2004/0193173(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0102788(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0213843(US,A1)
【文献】 特開平02−088049(JP,A)
【文献】 特開2008−264510(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/90
A61B 17/17
A61B 17/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドリルガイド組立体と、
シャフトと、
第1のドリルガイドインサートと、
を含む、ドリルガイドであって、
前記ドリルガイド組立体は受容通路を画定する第1のドリルガイド本体を含、前記第1のドリルガイド本体は前記受容通路内に複数の平坦な表面を有するロッキング部材を含み、前記第1のドリルガイド本体は開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端しており、
前記シャフトは前記ドリルガイド組立体に固定可能であり
前記第1のドリルガイドインサートはボアを画定し、かつ前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合されており、前記第1のドリルガイドインサートは、
前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが最初に挿入される間に、前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるように適合された把持突出部変位表面と、
前記第1のドリルガイドインサートの遠位部分に配置されたロッキング溝であって、前記ロッキング溝は前記第1のドリルガイド本体の前記第1の把持突出部を中に受容するように適合されており、前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが引き続き挿入されると、前記第1の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除され、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第1のドリルガイドインサートが前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ロッキング溝と、
前記第1のドリルガイドインサートの近位部分に配置されたキー部材であって、前記キー部材は、前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが挿入されると、前記第1のドリルガイド本体の前記ロッキング部材の前記複数の平坦な表面と係合するように適合された、複数の平坦な表面を有しており、前記キー部材および前記ロッキング部材の前記複数の平坦な表面の係合が、前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路内における前記第1のドリルガイドインサートの回転を防止する、キー部材と、を含む、ドリルガイド。
【請求項2】
前記ドリルガイド組立体は、
受容通路を画定する第2のドリルガイド本体であって、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する第2のドリルガイド本体と、
前記第1のドリルガイド本体を前記第2のドリルガイド本体と連結するプラットフォームであって、開放挿入位置に位するインプラントの第1の脚部と第2の脚部との間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、前記第1のドリルガイド本体を前記第2のドリルガイド本体から離間配置するプラットフォームと、を更に含む、請求項1に記載のドリルガイド。
【請求項3】
ドリルガイド組立体と、
シャフトと、
第1のドリルガイドインサートと、
を含む、ドリルガイドであって、
前記ドリルガイド組立体は受容通路を画定する第1のドリルガイド本体を含み、前記第1のドリルガイド本体はロッキング部材を含み、かつ開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端しており、
前記シャフトは前記ドリルガイド組立体に固定可能であり、
前記第1のドリルガイドインサートはボアを画定し、かつ前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合されており、前記第1のドリルガイドインサートは、
前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが最初に挿入される間に、前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるように適合された把持突出部変位表面と、
前記第1のドリルガイド本体の前記第1の把持突出部を中に受容するように適合されたロッキング溝であって、前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが引き続き挿入されると、前記第1の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除され、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第1のドリルガイドインサートが前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ロッキング溝と、
前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが挿入されると、前記第1のドリルガイド本体の前記ロッキング部材と係合するように適合されたキー部材であって、前記キー部材と前記ロッキング部材とが係合して、前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路内における前記第1のドリルガイドインサートの回転を防止する、キー部材と、を含み、
前記ドリルガイド組立体は、
受容通路を画定する第2のドリルガイド本体であって、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する第2のドリルガイド本体と、
前記第1のドリルガイド本体を前記第2のドリルガイド本体と連結するプラットフォームであって、開放挿入位置に位するインプラントの第1の脚部と第2の脚部との間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、前記第1のドリルガイド本体を前記第2のドリルガイド本体から離間配置するプラットフォームと、を更に含み、
前記ドリルガイドは、
ボアを画定し、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合された第2のドリルガイドインサートであって、
前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが最初に挿入される間に、前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるように適合された把持突出部変位表面と、
前記第2のドリルガイド本体の前記第1の把持突出部を中に受容するように適合されたロッキング溝であって、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが引き続き挿入されると、第2の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除され、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第2のドリルガイドインサートが前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ロッキング溝と、
前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが挿入されると、前記第2のドリルガイド本体の前記ロッキング部材と係合するように適合されたキー部材であって、前記キー部材と前記ロッキング部材とが係合して、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路内における前記第2のドリルガイドインサートの回転を防止する、キー部材と、を含む第2のドリルガイドインサートを更に含む、ドリルガイド。
【請求項4】
前記ドリルガイド組立体は、
受容通路を画定する第3のドリルガイド本体であって、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する第3のドリルガイド本体と、
前記第1、第2及び第3のドリルガイド本体を連結する前記プラットフォームであって、開放挿入位置に位するインプラントの第1、第2、及び第3の脚部の間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、前記第1、第2、及び第3のドリルガイド本体を互いから離間配置する前記プラットフォームと、を更に含む、請求項3に記載のドリルガイド。
【請求項5】
前記ドリルガイドは、
ボアを画定し、前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合された第3のドリルガイドインサートであって、
前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第3のドリルガイドインサートが最初に挿入される間に、前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるように適合された把持突出部変位表面と、
前記第3のドリルガイド本体の前記第1の把持突出部を中に受容するように適合されたロッキング溝であって、前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第3のドリルガイドインサートが引き続き挿入されると、前記第2の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除され、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第3のドリルガイドインサートが前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ロッキング溝と、
前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第3のドリルガイドインサートが挿入されると、前記第3のドリルガイド本体の前記ロッキング部材と係合するように適合されたキー部材であって、前記キー部材と前記ロッキング部材とが係合して、前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路内における前記第3のドリルガイドインサートの回転を防止する、キー部材と、を含む第3のドリルガイドインサートを更に含む、請求項4に記載のドリルガイド。
【請求項6】
前記第1のドリルガイド本体は、前記第1の把持突出部を間に備えた第1のスロットと第2のスロットとを含み、更に、前記第1及び第2のスロットは、前記第1の把持突出部を前記開放位置と前記閉鎖位置との間で屈曲させる、請求項1に記載のドリルガイド。
【請求項7】
ドリルガイド組立体と、
シャフトと、
第1のドリルガイドインサートと、
を含む、ドリルガイドであって、
前記ドリルガイド組立体は受容通路を画定する第1のドリルガイド本体を含み、前記第1のドリルガイド本体はロッキング部材を含み、かつ開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端しており、
前記シャフトは前記ドリルガイド組立体に固定可能であり、
前記第1のドリルガイドインサートはボアを画定し、かつ前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合されており、前記第1のドリルガイドインサートは、
前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが最初に挿入される間に、前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるように適合された把持突出部変位表面と、
前記第1のドリルガイド本体の前記第1の把持突出部を中に受容するように適合されたロッキング溝であって、前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが引き続き挿入されると、前記第1の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除され、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第1のドリルガイドインサートが前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ロッキング溝と、
前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが挿入されると、前記第1のドリルガイド本体の前記ロッキング部材と係合するように適合されたキー部材であって、前記キー部材と前記ロッキング部材とが係合して、前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路内における前記第1のドリルガイドインサートの回転を防止する、キー部材と、を含み、
前記ドリルガイド組立体は、
受容通路を画定する第2のドリルガイド本体であって、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する第2のドリルガイド本体と、
前記第1のドリルガイド本体を前記第2のドリルガイド本体と連結するプラットフォームであって、開放挿入位置に位するインプラントの第1の脚部と第2の脚部との間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、前記第1のドリルガイド本体を前記第2のドリルガイド本体から離間配置するプラットフォームと、を更に含み、
前記第2のドリルガイド本体は、前記第1の把持突出部を間に備えた第1のスロットと第2のスロットとを含み、更に、前記第1及び第2のスロットは、前記第1の把持突出部を前記開放位置と前記閉鎖位置との間で屈曲させる、ドリルガイド。
【請求項8】
前記第3のドリルガイド本体は、前記第1の把持突出部を間に備えた第1のスロットと第2のスロットとを含み、更に、前記第1及び第2のスロットは、前記第1の把持突出部を前記開放位置と前記閉鎖位置との間で屈曲させる、請求項4に記載のドリルガイド。
【請求項9】
前記ドリルガイドは、本体を間に有する第1の脚部と第2の脚部とを含むインプラントと共に使用され、前記第1の脚部及び前記第2の脚部は、閉鎖植込位置と開放挿入位置との間で移動可能である、請求項1に記載のドリルガイド。
【請求項10】
前記ドリルガイド組立体は、
受容通路を画定する第2のドリルガイド本体であって、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する第2のドリルガイド本体と、
前記第1のドリルガイド本体を前記第2のドリルガイド本体と連結するプラットフォームであって、開放挿入位置に位する前記インプラントの前記第1の脚部と第2の脚部との間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、前記第1のドリルガイド本体を前記第2のドリルガイド本体から離間配置するプラットフォームと、を更に含む、請求項9に記載のドリルガイド。
【請求項11】
ドリルガイド組立体と、
シャフトと、
第1のドリルガイドインサートと、
を含む、ドリルガイドであって、
前記ドリルガイド組立体は受容通路を画定する第1のドリルガイド本体を含み、前記第1のドリルガイド本体はロッキング部材を含み、かつ開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端しており、
前記シャフトは前記ドリルガイド組立体に固定可能であり、
前記第1のドリルガイドインサートはボアを画定し、かつ前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合されており、前記第1のドリルガイドインサートは、
前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが最初に挿入される間に、前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるように適合された把持突出部変位表面と、
前記第1のドリルガイド本体の前記第1の把持突出部を中に受容するように適合されたロッキング溝であって、前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが引き続き挿入されると、前記第1の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除され、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第1のドリルガイドインサートが前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ロッキング溝と、
前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが挿入されると、前記第1のドリルガイド本体の前記ロッキング部材と係合するように適合されたキー部材であって、前記キー部材と前記ロッキング部材とが係合して、前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路内における前記第1のドリルガイドインサートの回転を防止する、キー部材と、を含み、
前記ドリルガイドは、本体を間に有する第1の脚部と第2の脚部とを含むインプラントと共に使用され、前記第1の脚部及び前記第2の脚部は、閉鎖植込位置と開放挿入位置との間で移動可能であり、
前記ドリルガイド組立体は、
受容通路を画定する第2のドリルガイド本体であって、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する第2のドリルガイド本体と、
前記第1のドリルガイド本体を前記第2のドリルガイド本体と連結するプラットフォームであって、開放挿入位置に位する前記インプラントの前記第1の脚部と第2の脚部との間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、前記第1のドリルガイド本体を前記第2のドリルガイド本体から離間配置するプラットフォームと、を更に含み、
前記ドリルガイドは、
ボアを画定し、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合された第2のドリルガイドインサートであって、
前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが最初に挿入される間に、前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるように適合された把持突出部変位表面と、
前記第2のドリルガイド本体の前記第1の把持突出部を中に受容するように適合されたロッキング溝であって、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが引き続き挿入されると、第2の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除され、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第2のドリルガイドインサートが前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ロッキング溝と、
前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが挿入されると、前記第2のドリルガイド本体の前記ロッキング部材と係合するように適合されたキー部材であって、前記キー部材と前記ロッキング部材とが係合して、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路内における前記第2のドリルガイドインサートの回転を防止する、キー部材と、を含む第2のドリルガイドインサートを更に含む、ドリルガイド。
【請求項12】
前記ドリルガイドは、本体を間に有する第1の脚部と第2の脚部と第3の脚部とを含むインプラントと共に使用され、前記第1の脚部、前記第2の脚部、及び前記第3の脚部は、閉鎖植込位置と開放挿入位置との間で移動可能である、請求項1に記載のドリルガイド。
【請求項13】
前記ドリルガイド組立体は、
受容通路を画定する第2のドリルガイド本体であって、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する第2のドリルガイド本体と、
受容通路を画定する第3のドリルガイド本体であって、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する第3のドリルガイド本体と、
前記第1、第2及び第3のドリルガイド本体を連結するプラットフォームであって、開放挿入位置に位する前記インプラントの前記第1、第2、及び第3の脚部の間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、前記第1、第2、及び第3のドリルガイド本体を互いから離間配置するプラットフォームと、を更に含む、請求項12に記載のドリルガイド。
【請求項14】
ドリルガイド組立体と、
シャフトと、
第1のドリルガイドインサートと、
を含む、ドリルガイドであって、
前記ドリルガイド組立体は受容通路を画定する第1のドリルガイド本体を含み、前記第1のドリルガイド本体はロッキング部材を含み、かつ開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端しており、
前記シャフトは前記ドリルガイド組立体に固定可能であり、
前記第1のドリルガイドインサートはボアを画定し、かつ前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合されており、前記第1のドリルガイドインサートは、
前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが最初に挿入される間に、前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるように適合された把持突出部変位表面と、
前記第1のドリルガイド本体の前記第1の把持突出部を中に受容するように適合されたロッキング溝であって、前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが引き続き挿入されると、前記第1の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除され、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第1のドリルガイドインサートが前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ロッキング溝と、
前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが挿入されると、前記第1のドリルガイド本体の前記ロッキング部材と係合するように適合されたキー部材であって、前記キー部材と前記ロッキング部材とが係合して、前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路内における前記第1のドリルガイドインサートの回転を防止する、キー部材と、を含み、
前記ドリルガイドは、本体を間に有する第1の脚部と第2の脚部と第3の脚部とを含むインプラントと共に使用され、前記第1の脚部、前記第2の脚部、及び前記第3の脚部は、閉鎖植込位置と開放挿入位置との間で移動可能であり、
前記ドリルガイド組立体は、
受容通路を画定する第2のドリルガイド本体であって、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する第2のドリルガイド本体と、
受容通路を画定する第3のドリルガイド本体であって、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する第3のドリルガイド本体と、
前記第1、第2及び第3のドリルガイド本体を連結するプラットフォームであって、開放挿入位置に位する前記インプラントの前記第1、第2、及び第3の脚部の間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、前記第1、第2、及び第3のドリルガイド本体を互いから離間配置するプラットフォームと、を更に含み、
前記ドリルガイドは、
ボアを画定し、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合された第2のドリルガイドインサートであって、
前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが最初に挿入される間に、前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるように適合された把持突出部変位表面と、
前記第2のドリルガイド本体の前記第1の把持突出部を中に受容するように適合されたロッキング溝であって、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが引き続き挿入されると、第2の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除され、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第2のドリルガイドインサートが前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ロッキング溝と、
前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが挿入されると、前記第2のドリルガイド本体の前記ロッキング部材と係合するように適合されたキー部材であって、前記キー部材と前記ロッキング部材とが係合して、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路内における前記第2のドリルガイドインサートの回転を防止する、キー部材と、を含む第2のドリルガイドインサートと、
ボアを画定し、前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合された第3のドリルガイドインサートであって、
前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第3のドリルガイドインサートが最初に挿入される間に、前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるように適合された把持突出部変位表面と、
前記第3のドリルガイド本体の前記第1の把持突出部を中に受容するように適合されたロッキング溝であって、前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第3のドリルガイドインサートが引き続き挿入されると、前記第2の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除され、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第3のドリルガイドインサートが前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ロッキング溝と、
前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第3のドリルガイドインサートが挿入されると、前記第3のドリルガイド本体の前記ロッキング部材と係合するように適合されたキー部材であって、前記キー部材と前記ロッキング部材とが係合して、前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路内における前記第3のドリルガイドインサートの回転を防止する、キー部材と、を含む第3のドリルガイドインサートと、を更に含む、ドリルガイド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広義にはドリルガイド組立体に関し、より具体的には、限定するものではないが、医療デバイスと共に使用するためのドリルガイド組立体及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
整形外科における使用のために設計された医用インプラントは、典型的には、インプラントを導入するために外科医が骨の中に穴を穿孔することが要求される。骨の中にフリーハンドで穿孔された穴は、骨の中に導入されたインプラントの誤整列を生じる可能性を残している。インプラントの誤整列を防止するため、ドリルビットを案内するのを助け、各ドリルホールの適切な角形成及び分離距離を確実にすべく、ドリルガイドがしばしば使用されている。
【0003】
コストを低減し、手術室におけるロジスティクスを簡潔にするために、医療用デバイスの製造業者は、事前に滅菌された使い捨てのドリルガイドを使用することを好む。ドリルガイドの作製においては、プラスチックなどの材料が好まれる。プラスチックのドリルガイドは大量に射出成型され、それによってコストを低減し得る。しかしながら、プラスチックのみで作製されたドリルガイドは、典型的には、整形外科手術には適さず、それがゆえに、整形外科手術において使用されるドリルビットは一般に、金属で作製されている。ドリルガイド内で高速で回転する金属のドリルビットは、プラスチックの削り屑を発生させることがあり、この削り屑は手術中に患者の体内に落下することになる。プラスチックの削り屑の発生を防止するために、金属などの材料のみからドリルガイドを作製することは、コスト高となる。したがって、医療用デバイスの製造業者は多くの場合、プラスチックの本体に挿入される金属のガイドを使用している。
【0004】
プラスチックの本体内に挿入される金属のガイドは、いくつかの利点を有する。金属のガイドは、手術中に患者の体内へと落下するプラスチックの削り屑をドリルビットが発生させることを防止する一方で、プラスチックの本体は廉価な大量生産を可能にする。プラスチックの本体は、典型的には、射出成型を用いて製造され、金属のガイドは次いで機械加工され、オーバーモールド又はプレス嵌めによってプラスチックの本体に固着される。オーバーモールドでは、溶融プラスチックが射出成型プロセスの間に金属のガイドの周りに注入される。金属の管でオーバーモールドされたプラスチックのドリルガイドの一例が、BME Speed(商標)固定システム(BioMedical Enterprises, Inc, San Antonio, Texas)である。BME Speed(商標)固定システムは、2011年より米国内で販売されている。プレス嵌めでは、金属のガイドは、射出成型プロセスの後にプラスチックの本体に挿入される。オーバーモールドとプレス嵌めはどちらも欠点を有している。オーバーモールドプロセスでは、金属のガイドが各部品用のモールド内に配置されなければならないとき、射出成型プロセスを自動化することがより困難となる。プレス嵌めでは、金属のガイドを受容する管は精密な直径でなければならない。精密な直径の管を製作することにより、金属のガイドがプラスチックの本体に依然として堅固に固着される一方で、それと同時にプラスチックの本体の亀裂が防止されるようになる。しかしながら、これにより、ドリルガイドの製造コストが増大する。更に、プレス嵌めを用いるドリルガイドはまた、ドリルビットが高速で回転している間に金属のガイドを把持する場合に、回転しやすくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、プレス嵌め及びオーバーモールドの欠点を克服するような方式で製造されるプラスチックの本体と嵌合される金属のガイド(単数又は複数)を組み込んだドリルガイドが有益となろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、ドリルガイドが、シャフトと、そのシャフトに固定可能なドリルガイド組立体と、第1のドリルガイドインサートと、を含む。ドリルガイド組立体は、受容通路を画定する第1のドリルガイド本体を含む。第1のドリルガイド本体は、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する。第1のドリルガイド本体の第1の把持突出部を開放位置と閉鎖位置との間で屈曲させるために、第1のドリルガイド本体は、第1の把持突出部を間に備えた第1のスロットと第2のスロットとを含む。
【0007】
第1のドリルガイドインサートはボアを画定し、第1のドリルガイド本体の受容通路に挿入される。第1のドリルガイドインサートは、把持突出部変位表面と、ロッキング溝と、キー部材と、を含む。把持突出部変位表面は、第1のドリルガイド本体の受容通路に第1のドリルガイドインサートが最初に挿入される間に、第1の把持突出部と係合し、第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させる。
【0008】
受容通路に第1のドリルガイドインサートが引き続き挿入される間、把持突出部変位表面は、第1の把持突出部から係合解除され、そのため、第1の把持突出部はその開放位置からその閉鎖位置へと移動し、第1のドリルガイドインサートのロッキング溝と係合する。第1の把持突出部がロッキング溝と係合すると、第1のドリルガイドインサートは、第1のドリルガイド本体の受容通路に押し通されること又は受容通路から引き抜かれることを防止される。更に、第1のドリルガイド本体の受容通路に第1のドリルガイドインサートが引き続き挿入される間、キー部材は第1のドリルガイド本体のロッキング部材と係合し、それによって、第1のドリルガイド本体の受容通路内における第1のドリルガイドインサートの回転を防止する。
【0009】
ドリルガイドのドリルガイド組立体は、第2のドリルガイド本体と、第1のドリルガイド本体と第2のドリルガイド本体とを連結するプラットフォームと、を含み得る。プラットフォームは、開放挿入位置に位するインプラントの第1の脚部と第2の脚部との間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、第1のドリルガイド本体と第2のドリルガイド本体とを互いから離間配置する。好ましい実施形態では、第2のドリルガイド本体は第1のドリルガイド本体と実質的に同等である。同様に、第1のドリルガイドインサートと実質的に同等である第2のドリルガイドインサートが、第2のドリルガイド本体内に導入される。
【0010】
ドリルガイドのドリルガイド組立体は、第3のドリルガイド本体を更に含み得る。プラットフォームは、第1、第2、及び第3のドリルガイド本体を連結し、更に、開放挿入位置に位するインプラントの第1、第2、及び第3の脚部の間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、第1、第2、及び第3のドリルガイド本体を互いから離間配置する。好ましい実施形態では、第3のドリルガイド本体は第1及び第2のドリルガイド本体と実質的に同等である。同様に、第1及び第2のドリルガイドインサートと実質的に同等である第3のドリルガイドインサートが、第3のドリルガイド本体内に導入される。
【0011】
ドリルガイドは、次の方法を用いて製造され得る。ドリルガイド本体組立体及びシャフトは、射出成型技法を用いてプラスチック材料から一体的に形成される。ドリルガイド本体組立体は第1のドリルガイド本体を含む。第1のドリルガイド本体は、ロッキング部材を含む受容通路を画定する。第1のドリルガイド本体は、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する。
【0012】
第1のドリルガイドインサートは金属材料から形成される。第1のドリルガイドインサートはボアを画定し、第1のドリルガイド本体の受容通路に挿入されるように適合される。第1のドリルガイドインサートは、把持突出部変位表面と、ロッキング溝と、キー部材と、を含む。
【0013】
第1のドリルガイドインサートは、把持突出部変位表面が第1の把持突出部と係合し、第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるまで、第1のドリルガイド本体の受容通路内に挿入される。受容通路内への第1のドリルガイドインサートの挿入は、キー部材がロッキング部材と係合し、それによって受容通路内における第1のドリルガイドインサートの回転が防止されるまで継続する。更に、受容通路内への第1のドリルガイドインサートの挿入は、把持突出部変位表面が第1の把持突出部から係合解除されるまで継続し、そのため、第1の把持突出部はその開放位置からその閉鎖位置へと移動し、結果として第1の把持突出部がロッキング溝と係合し、それによって、第1のドリルガイドインサートが第1のドリルガイド本体の受容通路に押し通されること又は受容通路から引き抜かれることが防止される。
【0014】
ドリルガイドの製造は、ドリルガイド本体組立体が第1のドリルガイド本体と実質的に同等の第2のドリルガイド本体と、第1のドリルガイド本体を第2のドリルガイド本体に連結するプラットフォームと、を含むように、プラスチック材料からドリルガイド本体組立体とシャフトとを一体的に形成することを含み得る。プラットフォームは、開放挿入位置に位するインプラントの第1の脚部と第2の脚部との間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、第1のドリルガイド本体を第2のドリルガイド本体から離間配置する。同様に、第1のドリルガイドインサートと実質的に同等である第2のドリルガイドインサートが、金属材料から形成される。第2のドリルガイドインサートは、第1のドリルガイド本体内への第1のドリルガイドインサートの導入と実質的に同様に、第2のドリルガイド本体内に導入される。
【0015】
ドリルガイドの製造は、ドリルガイド本体組立体が第1及び第2のドリルガイド本体と実質的に同等の第3のドリルガイド本体と、第1、第2、及び第3のドリルガイド本体を連結するプラットフォーム、とを含むように、プラスチック材料からドリルガイド本体組立体とシャフトとを一体的に形成することを更に含み得る。プラットフォームは、開放挿入位置に位するインプラントの第1、第2、及び第3の脚部の間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、第1、第2、及び第3のドリルガイド本体を離間配置する。同様に、第1及び第2のドリルガイドインサートと実質的に同等である第3のドリルガイドインサートが、金属材料から形成される。第3のドリルガイドインサートは、第1及び第2のドリルガイド本体内への第1及び第2のドリルガイドインサートの導入と実質的に同様に、第3のドリルガイド本体内に導入される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】ドリルガイドインサートを示す等角図である。
図2】ドリルガイド組立体及びドリルガイド組立体に固定されたハンドルを示す等角図である。
図3】ドリルガイドインサートがドリルガイド組立体の上方に懸架されたドリルガイド組立体を示す側面図である。
図4】ドリルガイド組立体のドリルガイド本体へのドリルガイドインサートの導入を示す横断面図である。
図5】ドリルガイド組立体のドリルガイド本体へのドリルガイドインサートの導入を示す横断面図である。
図6】ドリルガイド組立体のドリルガイド本体へのドリルガイドインサートの導入を示す横断面図である。
図7】ドリルガイドを示す等角図である。
図8】ドリルガイドを示す側面図である。
図9】開放挿入位置にあるインプラントを示す等角図である。
図10】閉鎖植込位置にあるインプラントを示す等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
必要に応じて、本発明の詳細な実施形態が本明細書において開示される。しかしながら、開示する実施形態は単に本発明を例示するものであり、本発明は多様な形態で実施され得ることを理解されたい。更に理解されたいこととして、図は必ずしも縮尺通りではなく、いくつかの機構は、特定の構成要素又は工程の詳細を示すために誇張されていることがある。
【0018】
図1〜2及び図7〜8はドリルガイド300を示している。ドリルガイド300は、ドリルガイド本体210〜212からなるドリルガイド本体組立体200と、ドリルガイド本体組立体200に固定可能なシャフト250と、を含む。シャフト250はハンドルとして機能してもよく、あるいは、外科医がドリルガイド300を把持及び操作することが可能となるように、プレス嵌めなどの任意の好適な手段を用いてハンドルに固定されてもよい。ドリルガイド300は、ドリルガイド本体組立体200のドリルガイド本体210〜212の各々内に導入されるドリルガイドインサート100を更に含む。
【0019】
図9及び10は、ドリルガイド300と共に使用される例示的なインプラント50を示している。インプラント50は本体51を含み、本体51はそれから延びる脚部52〜54を有している。本発明では、インプラント50は、図10に示す閉鎖植込位置と図9に示す開放挿入位置との間における脚部50の移動を可能にするように、ニチノールなどの形状記憶材料から製造される。
【0020】
ドリルガイドインサート100は、ボア102と、骨係合表面103と、キー部材120と、受容空洞係合表面101と、を含む。ボア102はドリルビットを受容するように設計されており、そのため、ドリルビットは、ドリルガイドインサート100内で束縛されることなくボア102内で回転するようになっている。骨係合表面103は、骨又は組織を把持して患者の組織又は骨上の定位置にドリルガイド300を維持する。キー部材120及び受容空洞係合表面101は、ドリルガイドインサート100をドリルガイド本体210〜212のうちの1つの嵌合させるように設計されている。
【0021】
キー部材120は、ドリルガイドインサート100の上方部分に配置されており、ドリルガイドインサート100がドリルガイド本体210〜212のうちの1つの中に導入されるとドリルガイドインサート100の回転を防止するように設計されている。好ましい実施形態では、キー部材120は、六角形の形状をなす個々の平坦な表面を含む。キー部材120は個々の平坦な表面を含むが、ドリルガイド100の回転を防止するのに適した任意の表面又は形状が用いられてよいことに留意されたい。
【0022】
受容空洞係合表面101は、環状であるロッキング溝150と、把持突出部変位表面151と、を含む。把持突出部変位表面151は斜角をなし、ドリルガイド本体210〜212の一部分と接触し、そのため、ドリルガイド本体210〜212の一部分が移動してロッキング溝150と係合する。具体的に言えば、ドリルガイド本体210〜212が移動してロッキング溝150と係合した後、ドリルガイド本体210〜212は、ドリルガイド本体210〜212内でドリルガイド100を把持及びロックする。ドリルガイドインサート100がドリルガイド本体210〜212のうちの1つの中でロックすると、ドリルガイド100のインサートは、ドリルガイド本体210〜212に押し通されること又はドリルガイド本体210〜212から引き抜かれることを防止される。更に、ロッキング溝150は環状であるものとして記述されているが、ロッキング溝150は、環状でない溝の一部、又はノッチ、バンプ、隆起などの他の係合機構であってもよい。
【0023】
好ましい実施形態におけるドリルガイド本体組立体200は、ドリルガイド本体210〜212を連結するプラットフォーム201を含む。ドリルガイド本体組立体200のプラットフォーム201は、ドリルガイド本体210と212との間の距離が図9に示す開放挿入位置におけるインプラント50の脚部52と54との間の距離に対応し、ドリルガイド本体211と212とが図9に示す開放挿入位置におけるインプラント50の脚部53と54との間の距離に対応し、ドリルガイド本体210と211とが図9に示す開放挿入位置におけるインプラント50の脚部52と53との間の距離に対応するように、ドリルガイド本体210〜212を連結しそれらの位置を維持する。好ましい実施形態は、ドリルガイド本体組立体200のドリルガイド本体212に固定されたシャフト250を開示しているが、シャフト250はプラットフォーム201、又はドリルガイド本体210及び211のいずれかに固定されてもよいことが当業者には明らかとなろう。ドリルガイド本体組立体200は任意の材料から作製され得るが、好ましい実施形態では、ドリルガイド本体組立体200は、通常の技法を用いて射出成型又は機械加工されるプラスチックから作製される。
【0024】
ドリルガイド本体210〜212の各々は、ドリルガイドインサート100を受容するように適合された受容通路255を画定している。受容通路255は、ロッキング部材220と把持突出部225とを含む。ロッキング部材220はドリルガイドインサート100のキー部材120と係合し、把持突出部225はドリルガイドインサート100の受容空洞係合表面101と係合する。
【0025】
ロッキング部材220はいくつかの平坦な表面を含み、それらの平坦な表面は、キー部材120の同数の平坦な表面に対応している。受容通路255内にドリルガイドインサート100を挿入すると、キー部材120の平坦な表面はロッキング部材220の平坦な表面と嵌合し、それによってキー部材120をロッキング部材220にロックする。
【0026】
把持突出部225は開放位置と閉鎖位置との間で移動するものであり、係合隆起部230をそれぞれが含み、係合隆起部230は、ドリルガイドインサート100のロッキング溝150を把持し、それによってドリルガイド本体210〜212のうちの1つの中にドリルガイドインサート100をロックする。具体的に言えば、ドリルガイドインサート100の把持突出部変位表面151は把持突出部225の係合隆起部230と係合して、把持突出部225をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させる。好ましい実施形態では、ドリルガイド本体210〜212の各々が4つの把持突出部225を含む。更に、把持突出部225の各々は、把持突出部225を屈曲させそれらの閉鎖位置と開放位置との間で移動させるスロット226によって分離されている。この好ましい実施形態は4つの把持突出部225を開示しているが、把持突出部は1つのみ必要となり、任意の個数の把持突出部225が用いられ得ることが当業者には明らかとなろう。
【0027】
図3〜8は、ドリルガイド本体210の受容通路255内へのドリルガイドインサート100の導入を示している。ドリルガイド本体211及び212の受容通路255の各々へのドリルガイドインサート100の導入は同一であることに基づいて、ドリルガイド本体210の受容通路255内へのドリルガイドインサート100の導入についてのみ本明細書では説明することにする。図3では、ドリルガイドインサート100は、骨係合表面103が受容通路255の上に位するように、ドリルガイド本体210の上方に配置されている。図4に示すように、ドリルガイドインサート100は受容通路255に進入し、ここでキー部材120はロッキング部材220と係合する。更に、図5に示すように、把持突出部変位表面151が把持突出部225の係合隆起部230を押圧し始めて、把持突出部225をそれらの閉鎖位置からそれらの開放位置へと移動させる。
【0028】
図6は、ドリルガイド本体210内に完全に導入されたドリルガイドインサート100を示している。ドリルガイドインサート100が引き続きドリルガイド本体200内に導入されるとき、把持突出部225の係合隆起部230は、把持突出部変位表面151を越えて移動し、ドリルガイドインサート100の係合溝150の中へと滑り込む。係合隆起部230が係合溝150の中に滑り込むと、把持突出部225はそれらの開放位置からそれらの閉鎖位置へと移動し、それによって、ドリルガイドインサート100がドリルガイド本体210に押し通されること又はドリルガイド本体210から押し出されることが防止される。加えて、ドリルガイドインサート100がドリルガイド本体210内に完全に導入されると、キー部材120の平坦な表面がロッキング部材220の平坦な表面と完全に係合し、それによって、ドリルガイド本体210内におけるドリルガイドインサート100の回転が防止される。
【0029】
図7は、完全に組み立てられ、使用準備を完了したドリルガイド300を示している。ドリルガイド300の動作は以下の通りである。ドリルガイド300は、ドリルガイドインサート100の骨係合表面103が患者の骨に係合するように、骨上の適切な位置に配置される。次いで、ピンがドリルガイド本体210〜212の受容通路255内に配置され、そのため、ドリルガイド300が確実に骨上におけるその位置を維持するようになる。次いで外科医が、ドリルガイド本体210〜212のうちの1つを選択してドリルビットを挿入する。説明を目的として、外科医はドリルガイド本体210を選択している。外科医はピンを取り外し、ドリルガイド本体210の受容通路255を通してドリルビットを配置し、患者の骨への穿孔を開始する。患者の骨への穿孔後、更なる穴が手術において必要とされる場合、外科医は、ドリルビットを挿入するためにドリルガイド本体211又は212を選択する。外科医が穿孔を完了すると、ドリルガイド300は取り除かれ、患者の骨はインプラント50を受容する準備を終える。穿孔された穴はインプラント50の脚部52〜54の間の同じ距離だけ間隔をあけて離間配置されており、そのため、穴は、それらの開放挿入位置に維持された脚部52〜54をその中に受容する。外科医は脚部52〜54を挿入し、インプラント50を軽く叩き、それによってインプラント50を患者の骨に固定する。患者の骨に固定されると、インプラント50の脚部52〜54はそれらの閉鎖植込位置に復帰し、それによって骨を互いに融合し、治癒過程を支援する。
【0030】
本発明の特徴は、ドリルガイド本体組立体200のプラットフォーム201がドリルガイド本体210〜212の位置を維持し、そのため、ドリルガイド本体210〜212の間の距離がそれらの開放挿入位置におけるインプラント50の脚部52〜54の間の距離に対応するようになることである。それにもかかわらず、開示するドリルガイド本体組立体200はドリルガイド本体210〜212を含んでいるが、ドリルガイド本体の個数及び離間距離がインプラントの脚部の個数に対応することが当業者には明らかとなろう。説明として、二脚型のインプラントと共に使用するためのドリルガイド本体組立体200であれば、それらの開放挿入位置におけるインプラントの2本の脚部の間の距離に等しい距離だけ間隔をあけて離間配置された2つのドリルガイド本体を含むことになる。同様に、四脚型のインプラントと共に使用するためのドリルガイド本体組立体200であれば、それらの開放挿入位置におけるインプラントの4本の脚部の間の距離に等しい距離だけ間隔をあけて離間配置された4つのドリルガイド本体を含むことになる。更に、当業者には明らかとなることであるが、単一の挿入点を有するインプラントは単一のドリルガイド本体のみを有するドリルガイド本体組立体200を必要とすることになる。
【0031】
本発明は、上述した好ましい実施形態によって説明されてきたが、これらの説明は例示の目的に限られ、当業者には明らかなように、多数の変化する水準の変更形態、等価形態、変形形態が本発明の範囲に含まれることになる。その範囲は、したがって、いかなる場合にも上述した詳細な説明によって限定されるものではなく、むしろ、それは以下の特許請求の範囲によってのみ定義される。
【0032】
〔実施の態様〕
(1) ドリルガイドであって、
受容通路を画定する第1のドリルガイド本体を含むドリルガイド組立体であって、前記第1のドリルガイド本体は、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する、ドリルガイド組立体と、
前記ドリルガイド組立体に固定可能なシャフトと、
ボアを画定し、前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合された第1のドリルガイドインサートであって、
前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが最初に挿入される間に、前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるように適合された把持突出部変位表面と、
前記第1のドリルガイド本体の前記第1の把持突出部を中に受容するように適合されたロッキング溝であって、前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが引き続き挿入されると、前記第1の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除され、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第1のドリルガイドインサートが前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ロッキング溝と、
前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第1のドリルガイドインサートが挿入されると、前記第1のドリルガイド本体の前記ロッキング部材と係合するように適合されたキー部材であって、前記キー部材と前記ロッキング部材とが係合して、前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路内における前記第1のドリルガイドインサートの回転を防止する、キー部材と、を含む第1のドリルガイドインサートと、を含む、ドリルガイド。
(2) 前記ドリルガイド組立体は、
受容通路を画定する第2のドリルガイド本体であって、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する第2のドリルガイド本体と、
前記第1のドリルガイド本体を前記第2のドリルガイド本体と連結するプラットフォームであって、開放挿入位置に位するインプラントの第1の脚部と第2の脚部との間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、前記第1のドリルガイド本体を前記第2のドリルガイド本体から離間配置するプラットフォームと、を更に含む、実施態様1に記載のドリルガイド。
(3) 前記ドリルガイドは、
ボアを画定し、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合された第2のドリルガイドインサートであって、
前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが最初に挿入される間に、前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるように適合された把持突出部変位表面と、
前記第2のドリルガイド本体の前記第1の把持突出部を中に受容するように適合されたロッキング溝であって、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが引き続き挿入されると、前記第2の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除され、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第2のドリルガイドインサートが前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ロッキング溝と、
前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが挿入されると、前記第2のドリルガイド本体の前記ロッキング部材と係合するように適合されたキー部材であって、前記キー部材と前記ロッキング部材とが係合して、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路内における前記第2のドリルガイドインサートの回転を防止する、キー部材と、を含む第2のドリルガイドインサートを更に含む、実施態様2に記載のドリルガイド。
(4) 前記ドリルガイド組立体は、
受容通路を画定する第3のドリルガイド本体であって、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する第3のドリルガイド本体と、
前記第1、第2及び第3のドリルガイド本体を連結する前記プラットフォームであって、開放挿入位置に位するインプラントの第1、第2、及び第3の脚部の間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、前記第1、第2、及び第3のドリルガイド本体を互いから離間配置する前記プラットフォームと、を更に含む、実施態様3に記載のドリルガイド。
(5) 前記ドリルガイドは、
ボアを画定し、前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合された第3のドリルガイドインサートであって、
前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第3のドリルガイドインサートが最初に挿入される間に、前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるように適合された把持突出部変位表面と、
前記第3のドリルガイド本体の前記第1の把持突出部を中に受容するように適合されたロッキング溝であって、前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第3のドリルガイドインサートが引き続き挿入されると、前記第2の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除され、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第3のドリルガイドインサートが前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ロッキング溝と、
前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第3のドリルガイドインサートが挿入されると、前記第3のドリルガイド本体の前記ロッキング部材と係合するように適合されたキー部材であって、前記キー部材と前記ロッキング部材とが係合して、前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路内における前記第3のドリルガイドインサートの回転を防止する、キー部材と、を含む第3のドリルガイドインサートを更に含む、実施態様4に記載のドリルガイド。
【0033】
(6) 前記第1のドリルガイド本体は、前記第1の把持突出部を間に備えた第1のスロットと第2のスロットとを含み、更に、前記第1及び第2のスロットは、前記第1の把持突出部を前記開放位置と前記閉鎖位置との間で屈曲させる、実施態様1に記載のドリルガイド。
(7) 前記第2のドリルガイド本体は、前記第1の把持突出部を間に備えた第1のスロットと第2のスロットとを含み、更に、前記第1及び第2のスロットは、前記第1の把持突出部を前記開放位置と前記閉鎖位置との間で屈曲させる、実施態様2に記載のドリルガイド。
(8) 前記第3のドリルガイド本体は、前記第1の把持突出部を間に備えた第1のスロットと第2のスロットとを含み、更に、前記第1及び第2のスロットは、前記第1の把持突出部を前記開放位置と前記閉鎖位置との間で屈曲させる、実施態様4に記載のドリルガイド。
(9) 前記ドリルガイドは、本体を間に有する第1の脚部と第2の脚部とを含むインプラントと共に使用され、前記第1の脚部及び前記第2の脚部は、閉鎖植込位置と開放挿入位置との間で移動可能である、実施態様1に記載のドリルガイド。
(10) 前記ドリルガイド組立体は、
受容通路を画定する第2のドリルガイド本体であって、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する第2のドリルガイド本体と、
前記第1のドリルガイド本体を前記第2のドリルガイド本体と連結するプラットフォームであって、開放挿入位置に位する前記インプラントの前記第1の脚部と第2の脚部との間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、前記第1のドリルガイド本体を前記第2のドリルガイド本体から離間配置するプラットフォームと、を更に含む、実施態様9に記載のドリルガイド。
【0034】
(11) 前記ドリルガイドは、
ボアを画定し、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合された第2のドリルガイドインサートであって、
前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが最初に挿入される間に、前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるように適合された把持突出部変位表面と、
前記第2のドリルガイド本体の前記第1の把持突出部を中に受容するように適合されたロッキング溝であって、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが引き続き挿入されると、前記第2の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除され、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第2のドリルガイドインサートが前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ロッキング溝と、
前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが挿入されると、前記第2のドリルガイド本体の前記ロッキング部材と係合するように適合されたキー部材であって、前記キー部材と前記ロッキング部材とが係合して、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路内における前記第2のドリルガイドインサートの回転を防止する、キー部材と、を含む第2のドリルガイドインサートを更に含む、実施態様10に記載のドリルガイド。
(12) 前記ドリルガイドは、本体を間に有する第1の脚部と第2の脚部と第3の脚部とを含むインプラントと共に使用され、前記第1の脚部、前記第2の脚部、及び前記第3の脚部は、閉鎖植込位置と開放挿入位置との間で移動可能である、実施態様1に記載のドリルガイド。
(13) 前記ドリルガイド組立体は、
受容通路を画定する第2のドリルガイド本体であって、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する第2のドリルガイド本体と、
受容通路を画定する第3のドリルガイド本体であって、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する第3のドリルガイド本体と、
前記第1、第2及び第3のドリルガイド本体を連結するプラットフォームであって、開放挿入位置に位する前記インプラントの前記第1、第2、及び第3の脚部の間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、前記第1、第2、及び第3のドリルガイド本体を互いから離間配置するプラットフォームと、を更に含む、実施態様12に記載のドリルガイド。
(14) 前記ドリルガイドは、
ボアを画定し、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合された第2のドリルガイドインサートであって、
前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが最初に挿入される間に、前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるように適合された把持突出部変位表面と、
前記第2のドリルガイド本体の前記第1の把持突出部を中に受容するように適合されたロッキング溝であって、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが引き続き挿入されると、前記第2の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除され、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第2のドリルガイドインサートが前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ロッキング溝と、
前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第2のドリルガイドインサートが挿入されると、前記第2のドリルガイド本体の前記ロッキング部材と係合するように適合されたキー部材であって、前記キー部材と前記ロッキング部材とが係合して、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路内における前記第2のドリルガイドインサートの回転を防止する、キー部材と、を含む第2のドリルガイドインサートと、
ボアを画定し、前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合された第3のドリルガイドインサートであって、
前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第3のドリルガイドインサートが最初に挿入される間に、前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるように適合された把持突出部変位表面と、
前記第3のドリルガイド本体の前記第1の把持突出部を中に受容するように適合されたロッキング溝であって、前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第3のドリルガイドインサートが引き続き挿入されると、前記第2の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除され、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第3のドリルガイドインサートが前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ロッキング溝と、
前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路に前記第3のドリルガイドインサートが挿入されると、前記第3のドリルガイド本体の前記ロッキング部材と係合するように適合されたキー部材であって、前記キー部材と前記ロッキング部材とが係合して、前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路内における前記第3のドリルガイドインサートの回転を防止する、キー部材と、を含む第3のドリルガイドインサートと、を更に含む、実施態様13に記載のドリルガイド。
(15) ドリルガイドを製造する方法であって、
プラスチック材料からドリルガイド本体組立体とシャフトとを一体的に形成することであって、前記ドリルガイド本体組立体は、
受容通路を含む第1のドリルガイド本体であって、前記受容通路はロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する、第1のドリルガイド本体を含む、ことと、
金属材料から第1のドリルガイドインサートを形成することであって、前記第1のドリルガイドインサートはボアを画定し、前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合され、
把持突出部変位表面と、
ロッキング溝と、
キー部材と、を含む、ことと、
前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるまで、前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路内に前記第1のドリルガイドインサートを挿入することと、
前記キー部材が前記ロッキング部材と係合し、それによって前記受容通路内における前記第1のドリルガイドインサートの回転を防止するまで、また、前記第1の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除されるまで、前記受容通路内への前記第1のドリルガイドインサートの挿入を継続することであって、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第1のドリルガイドインサートが前記第1のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ことと、を含むドリルガイドを製造する方法。
【0035】
(16) プラスチック材料から前記ドリルガイド本体組立体と前記シャフトとを一体的に形成することであって、前記ドリルガイド本体組立体は、
受容通路を画定する第2のドリルガイド本体であって、前記第2のドリルガイド本体は、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する第2のドリルガイド本体と、
前記第1のドリルガイド本体を前記第2のドリルガイド本体と連結するプラットフォームであって、開放挿入位置に位するインプラントの第1の脚部と第2の脚部との間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、前記第1のドリルガイド本体を前記第2のドリルガイド本体から離間配置するプラットフォームと、を更に含む、ことを更に含む、実施態様15に記載のドリルガイドを製造する方法。
(17) 金属材料から第2のドリルガイドインサートを形成することであって、前記第2のドリルガイドインサートはボアを画定し、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合され、
把持突出部変位表面と、
ロッキング溝と、
キー部材と、を含む、ことと、
前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるまで、前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路内に前記第2のドリルガイドインサートを挿入することと、
前記キー部材が前記ロッキング部材と係合し、それによって前記受容通路内における前記第2のドリルガイドインサートの回転を防止するまで、また、前記第1の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除されるまで、前記受容通路内への前記第2のドリルガイドインサートの挿入を継続することであって、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第2のドリルガイドインサートが前記第2のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ことと、を更に含む、実施態様16に記載のドリルガイドを製造する方法。
(18) プラスチック材料から前記ドリルガイド本体組立体と前記シャフトとを一体的に形成することであって、前記ドリルガイド本体組立体は、
受容通路を画定する第3のドリルガイド本体であって、ロッキング部材を含み、開放位置と閉鎖位置との間で屈曲するように適合された第1の把持突出部において終端する第3のドリルガイド本体と、
前記第1、第2及び第3のドリルガイド本体を連結する前記プラットフォームであって、開放挿入位置に位するインプラントの第1、第2、及び第3の脚部の間の距離に実質的に等しい距離だけ間隔をあけて、前記第1、第2、及び第3のドリルガイド本体を互いから離間配置する前記プラットフォームと、を更に含む、ことを更に含む、実施態様17に記載のドリルガイドを製造する方法。
(19) 金属材料から第3のドリルガイドインサートを形成することであって、前記第3のドリルガイドインサートはボアを画定し、前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路への挿入に対して適合され、
把持突出部変位表面と、
ロッキング溝と、
キー部材と、を含む、ことと、
前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部と係合し、前記第1の把持突出部をその閉鎖位置からその開放位置へと移動させるまで、前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路内に前記第3のドリルガイドインサートを挿入することと、
前記キー部材が前記ロッキング部材と係合し、それによって前記受容通路内における前記第3のドリルガイドインサートの回転を防止するまで、また、前記第1の把持突出部がその開放位置からその閉鎖位置へと移動するように、前記把持突出部変位表面が前記第1の把持突出部から係合解除されるまで、前記受容通路内への前記第3のドリルガイドインサートの挿入を継続することであって、更に、前記第1の把持突出部は前記ロッキング溝と係合し、それによって、前記第3のドリルガイドインサートが前記第3のドリルガイド本体の前記受容通路に押し通されること又は前記受容通路から引き抜かれることを防止する、ことと、を更に含む、実施態様18に記載のドリルガイドを製造する方法。
(20) 前記ドリルガイドは、本体を間に有する第1の脚部と第2の脚部とを含むインプラントと共に使用され、前記第1の脚部及び前記第2の脚部は、閉鎖植込位置と開放挿入位置との間で移動可能である、実施態様17に記載のドリルガイドを製造する方法。
図1
図2
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図7
図8
図9
図10