【課題を解決するための手段】
【0008】
(発明の概要)
1つの態様では、本発明は、LFA−1によって媒介される炎症性障害を治療するための方法であって、被験者に有効量のLFA−1アンタゴニストを単独で、または他の治療薬と組み合わせて投与する工程による方法を提供する。本発明の一部の実施形態では、抗LFA−1抗体であるラプティバ(Raptiva)が治療作用、または罹患組織中の炎症性細胞への作用を有する疾患は、本発明のLFA−1化合物によって治療される疾患である。鼻炎を含む免疫媒介性アレルギー疾患を有する患者は、LFA−1媒介性免疫および/またはアレルギー反応に結び付いた炎症を減少させるために本発明の化合物を用いて治療することができる。一部の実施形態では、ミスト溶液もしくは分散性散剤として口腔もしくは鼻腔を介して送達される本発明の化合物の局所投与は、喘息または他のLFA−1媒介性肺炎症性疾患の治療に有用である。一部の実施形態では、本発明の化合物のクリーム製剤は、湿疹および乾癬などのLFA−1によって媒介される皮膚疾患において皮膚へのLFA−1アンタゴニストの局所送達において有用である。一部の実施形態では、全身性レベルでは吸収が不良になると知られているLFA−1アンタゴニストの経口製剤は、クローン病および刺激性腸疾患、もしくはLFA−1またはVLA4およびMac−1を含む他の白血球インテグリンによって媒介される他のGI疾患を含む消化管(GI)の炎症性疾患の治療におけるLFA−1アンタゴニストの局所的送達のために有用である。
【0009】
一部の実施形態では、LFA−1によって媒介される障害は眼障害である。一部の実施形態では、LFA−1によって媒介される炎症性障害はドライアイである。詳細には、本発明の方法は、ドライアイ症候群を治療するために有用である。この症候群には、特に、乾性角結膜炎、シェーグレン症候群、角膜傷害、加齢性ドライアイ、スティーブンス・ジョンソン(Stevens−Johnson)症候群、先天性涙液不足、薬理学的副作用、感染、ライリー・デイ(Riley−Day)症候群、結膜線維症、眼ストレス、腺および組織破壊、眼瘢痕性類天疱瘡、眼瞼炎、自己免疫およびその他の免疫欠損障害、アレルギー、糖尿病、涙腺欠損症、ループス(狼瘡)、パーキンソン病、シェーグレン症候群、関節リウマチ、酒さ、過度に乾燥した空気、浮遊微粒子、煙、およびスモッグへの環境的曝露、ならびに瞬きの不能力によって誘発される症状が含まれる。ドライアイに悩んでいる多数の患者は、基礎自己免疫疾患であるシェーグレン症候群を有していることもある。患者を同定するために現在認識されている診断基準には、ドライマウスの臨床徴候および症状が含まれる。本発明の化合物は、マウスウォッシュもしくはロゼンジ剤の製剤で、この症状を治療する際に有用なことがある。眼瞼の外面に適用された、したがって眼瞼を超えて眼瞼の裏層および介在する結膜組織や副涙腺へLFA−1アンタゴニストを送達する皮膚クリームは、眼瞼および眼のLFA−1媒介性炎症の治療、詳細にはドライアイの治療において望ましいことがある。
【0010】
本発明の別の態様は、LFA−1によって媒介される炎症性障害の治療方法において投与するためにLFA−1アンタゴニストを含む医薬組成物を提供する。一部の実施形態では、LFA−1によって媒介される炎症性障害は、それに対してLFA−1アンタゴニストを含む医薬組成物が提供される眼障害である。一部の実施形態では、LFA−1によって媒介される炎症性障害は、それに対してLFA−1アンタゴニストを含む医薬組成物が提供されていたドライアイである。さらに、同一製剤中または個別でのいずれかで共投与すべきまた別の治療薬をさらに含んでいてよい組成物もまた提供される。一部の実施形態では、医薬組成物は、経口、注射、鼻腔内、吸入、経直腸、局所的、点滴注入によって眼表面へ、または経皮的に投与される。
【0011】
別の態様では、本発明は、LFA−1によって媒介される炎症性障害の治療方法において投与される組成物のための製剤を提供する。一部の実施形態では、LFA−1によって媒介される炎症性障害を治療する目的で投与するための組成物の胃保持型製剤が提供される。一部の実施形態では、LFA−1によって媒介される炎症性障害である眼障害を治療する目的で投与するための組成物の胃保持型製剤が提供される。一部の実施形態では、LFA−1によって媒介される炎症性障害であるドライアイを治療する目的で投与するための組成物の眼製剤が提供される。一部の実施形態では、LFA−1によって媒介される炎症性障害を治療する目的で投与するための組成物の眼製剤が提供される。一部の実施形態では、液剤、クリーム剤、散剤、懸濁剤、ミスト剤、ゲル剤、固形剤などである、LFA−1によって媒介される炎症性障害を治療する目的で投与するための組成物の製剤が提供される。本発明の一部の実施形態では、徐放性製剤もまた提供される。本発明の一部の実施形態では、本発明の化合物はプロドラッグとして調製される。
【0012】
別の態様では、本発明の方法で使用するための化合物が提供される。本発明の方法において有用である化合物には、抗体、抗体のフラグメント、ポリペプチド、ペプチド、ポリマー、および有機低分子が含まれる。本発明の方法の別の実施形態では、ドライアイを治療するための眼製剤中でラプティバが使用される。
【0013】
本発明の1つの態様は、診断とLFA−1アンタゴニストを用いる治療方法とを組み合わせる。1つの実施形態では、シェーグレン症候群についての診断テストが実施され、この疾患の診断が下された後に、患者には本明細書に記載したLFA−1アンタゴニストが投与される。別の実施形態では、ドライアイについての診断テストが実施され、ドライアイの診断が下された後に、患者には本明細書に記載したLFA−1アンタゴニストが投与される。
【0014】
本明細書にて提供する化合物は、LFA−1によって媒介される炎症性障害に苦しんでいる被験者に涙もしくはムチン産生を増加させるために投与される。好ましくは、治療される炎症性障害は眼障害である。いっそうより好ましくは、炎症性障害はドライアイである。
【0015】
別の態様では、LFA−1:ICAM−1相互作用の阻害剤を同定するための方法が提供される。一部の実施形態では、阻害剤は、LFA−1のαLサブユニットでLFA−1に結合するICAM−1と直接的に競合すると同定される。一部の実施形態では、本方法は、競合的結合実験を利用してLFA−1:ICAM−1相互作用のアンタゴニストを同定する。一部の実施形態では、LFA−1のαLサブユニット上のLFA−1:ICAM−1相互作用の金属イオン依存性接着部位で結合することが知られている標識されたプローブ分子が使用される。
【0016】
別の態様では、1群の培養細胞系内で類似するパターンの細胞増殖阻害を備える化合物を同定するために、細胞増殖およびヒト疾患に関係する細胞標的に対して向けられたsiRNA(短鎖干渉RNA配列)による細胞増殖の阻害のパターンを用いる、ヒト疾患のために有用な医薬物質を同定する方法が記載される。本発明の方法は、LFA−1、B細胞受容体BR3、Grb2(シグナリングカスケードにおいて成長因子受容体の下流にあるタンパク質)および細胞内外の他のタンパク質標的の有用な阻害剤を同定するために使用することもできる。本発明の別の実施形態では、siRNAによる細胞増殖の阻害とは反対の活性パターンに適合する化合物の同定は、緩徐な細胞増殖の疾患および状態において有用な細胞増殖の刺激原となり得る。増強された細胞増殖は、創傷治癒および他の臨床状況において有用であろう。本発明の別の実施形態では、本方法は、ヒト薬剤の同定において有用な化合物を同定するための方法として化合物もしくは化合物の集合に応答して類似の細胞活性のパターンについて化合物細胞活性の公衆および/または専有データベースを検索することによって、標的もしくは標的の選択のためにsiRNA細胞活性データを使用する。
【0017】
(参考文献の組み入れ)
本明細書で言及したあらゆる刊行物および特許出願は、各個別の刊行物または特許出願が詳細かつ個別に参照して組み込まれると記載されているのと同程度まで参照して本明細書に組み込まれる。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
治療を必要とする被験者においてドライアイ疾患を治療する方法であって、該被験者に有効量のリンパ球機能関連抗原−1(LFA−1)アンタゴニストまたはそれらの医薬上許容可能な塩もしくはエステルを投与する工程を含み、該LFA−1アンタゴニストはペプチド、有機低分子、またはそれらの組み合わせである、方法。
(項目2)
前記LFA−1アンタゴニストは、LFA−1のαLサブユニットでICAM−1の結合と直接的に競合する、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記LFA−1アンタゴニストは、式I:
【化1】
の化合物およびその医薬上許容可能な塩もしくはエステルを含み、ここで式中、
R
1およびR
2は、各々独立して水素、アミノ酸側鎖、mが0〜6である−(CH
2)
mOH、−(CH
2)
mアリール、−(CH2)
mヘテロアリール、−CH(R
1A)(OR
1B)、−CH(R
1A)(NHR
1B)、U−T−Q、またはU−T−Q(式中、Uは存在しないか、または−O−、−S(O)
0−2−、−SO
2N(R
1A)、−N(R
1A)−、−N(R
1A)C(=O)−、−N(R
1A)C(=O)−O−、−N(R
1A)C(=O)−N(R
1B)−、−N(R
1A)−SO
2−、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−C(=O)−N(R
1A)−、−OC(=O)N(R
1A)−、−C(=N−R
1E)−、−C(=N−R
1E)−O−、−C(=N−R
1E)−N(R
1A)−、−O−C(=N−R
1E)−N(R
1A)−、−N(R
1A)C(=N−R
1E)−、−N(R
1A)C(=N−R
1E)−O−、−N(R
1A)C(=N−R
1E)−N(R
1B)−、−P(=O)(OR
1A)−O−、もしくは−P(=O)(R
1A)−O−であり;Tは存在しないか、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分であり;そしてQは、水素、ハロゲン、シアノ、イソシアネート、−OR
1B;−SR
1B;−N(R
1B)
2、−NHC(=O)OR
1B、−NHC(=O)N(R
1B)
2、−NHC(=O)R
1B、−NHSO
2R
1B、NHSO
2N(R
1B)
2、−NHSO
2NHC(=O)OR
1B、−NHC(=O)NHSO
2R
1B、−C(=O)NHC(=O)OR
1B、C(=O)NHC(=O)R
1B、−C(=O)NHC(=O)N(R
1B)
2、−C(=O)NHSO
2R
1B、−C(=O)NHSO
2N(R
1B)
2、C(=S)N(R
1B)
2、−SO
2R
1B、−SO
2OR
1B、−SO
2N(R
1B)
2、−SO
2−NHC(=O)OR
1B、−OC(=O)−N(R
1B)
2、−OC(=O)R
1B、−OC(=O)NHC(=O)R
1B、−OC(=O)NHSO
2R
1B、−OSO
2R
1B、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールもしくはヘテロアリール部分である)で任意に置換された脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族もしくはヘテロ脂環式部分であるか、またはR
1およびR
2は一緒になって脂環式もしくは複素環式部分となるか、または一緒に
【化2】
(式中、R
1AおよびR
1Bの各出現は、独立して水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分、−C(=O)R
1C、もしくは−C(=O)NR
1CR
1Dである;R
1CおよびR
1Dの各出現は、独立して水素、ヒドロキシル、もしくは脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分である;およびR
1Eは水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分、−CN、−OR
1C、−NR
1CR
1Dもしくは−SO
2R
1Cである)である;
R
3は、−C(=O)OR
3A、−C(=O)H、−CH
2OR
3A、−CH
2OC(=O)−アルキル、−C(=O)NH(R
3A)、−CH
2X
0(式中、R
3Aの各出現は、独立して水素、保護基、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアルキルアリール、ヘテロアルキルヘテロアリール部分または医薬上許容可能な塩もしくはエステルであるか、またはR
3AはR
1およびR
2と一緒になって複素環式部分を形成する;X
0は、F、BrもしくはIから選択されるハロゲンである)である;
各出現に関して、R
4は、独立して水素、ハロゲン、−CN、−NO
2、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分であるか、またはGR
G1(式中、Gは、−O−、−S−、NR
G2−、−CO−、−SO−、−SO
2−、C(=O)O−、−C(=O)NR
G2−、C(=O)−、−NR
G2C(=O)−もしくは−SO
2NR
G2−であり、そしてR
G1およびR
G2は、独立して水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分である)である;
nは、0〜4の整数である;
AR
1は、単環式もしくは多環式アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、脂環式もしくは複素環式部分である;
A、B、DおよびEは、原子価が許容する限り、単結合もしくは二重結合のいずれかによって結合される;このときA、DおよびEの各出現は、独立してC=O、CR
iR
ii、NR
i、CR
i、N、O、S、−S(=O)もしくはSO
2(式中、R
iの各出現は独立して水素、ハロゲン、−CN、−NO
2、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分である)、または−GR
G1(式中、Gは−O−、−S−、−NR
G2、−CO−、−SO−、−C(=O)O−、−C(=O)NR
G2−、−OC(=O)−、−NR
G2C(=O)−もしくは−SO
2NR
G2−である、ならびにR
G1およびR
G2は、独立して水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分であるか、または一緒にされた任意の2つの隣接出現は、脂環式、ヘテロ脂環式、アリール、またはヘテロアリール部分を表す)である;
pは、0〜4の整数である;および
Lは、存在しないか、またはV−W−X−Y−Z(式中、V、W、X、YおよびZの各出現は独立して存在しないか、C=O、NR
L1、−O−、−C(R
L1)=、=C(R
L1)−、−C(R
L1)(R
L2)、C(=N−OR
L1)、C(=NR
L1)、−N=、S(O)
0−2;置換もしくは未置換C
1−6アルケニリデンもしくはC
2−6アルケニリジン鎖(式中、2つまでの非隣接メチレン単位は独立して−C(=O)−、−CO
2−、−C(=O)C(=O)−、−C(C=O)NR
L3−、−OC(=O)−、−OC(=O)NR
L3−、−NR
L3NR
L4−、−NR
L3NR
L4C(=O)−、−NR
L3C(=O)−、NR
L3CO
2−、NR
L3C(=O)NR
L4−、−S(=O)−、−SO
2−、−NR
L3SO
2−、−SO
2NR
L3、−NR
L3SO
2NR
L4、−O−、−S−、もしくは−NR
L3−によって任意に置き換えられ;R
L3およびR
L4の各出現は、独立して水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールもしくはアシルである);または脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分である;そしてR
L1およびR
L2の各出現は、独立して水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、アミノ、保護アミノ、チオ、保護チオ、ハロゲン、シアノ、イソシアネート、カルボキシ、カルボキシアルキル、ホルミル、ホルミルオキシ、アジド、ニトロ、ウレイド、チオウレイド、チオシアナト、アルコキシ、アリールオキシ、メルカプト、スルホンアミド、ベンズアミド、トシル、または脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分であるか、またはR
L1およびR
L2の1つまたは複数の出現は、一緒に、またはV、W、X、YもしくはZのうちの1つと一緒になって脂環式もしくは複素環式部分を形成するか、またはアリールもしくはヘテロアリール部分を形成する)である、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記LFA−1アンタゴニストは式II:
【化3】
(式中、R
27は、基:
【化4】
から選択される:
およびR
28は、基:
【化5】
からなる群から選択される;
およびR
29は水素である)の化合物、医薬上許容可能な塩もしくはエステルである、項目1に記載の方法。
(項目5)
式IIの化合物は、式II’:
【化6】
におけるような立体化学構造をさらに含む、項目4に記載の方法。
(項目5)
前記LFA−1アンタゴニストは、式IIA:
【化7】
(式中、R
17は、水素を含む)の化合物、医薬上許容可能な塩もしくはエステルを含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記LFA−1アンタゴニストは式III:
【化8】
(式中、
Cyは、ヒドロキシル、メルカプト、チオアルキル、ハロゲン、オキソ、チオ、アミノ、アミノアルキル、アミジン、グアニジン、ニトロ、アルキル、アルコキシもしくはアシルで任意に置換された芳香族炭素環、芳香族複素環、または非芳香族複素環である;
X
2は、−CH
2−NR
10−[二価炭化水素鎖]−(式中、該二価炭化水素鎖は、ヒドロキシル、メルカプト、ハロゲン、アミノ、アミノアルキル、ニトロ、オキソもしくはチオで任意で置換されている)である;
Kは、ヒドロキシル、メルカプト、ハロゲン、オキソ、チオ、チオアルキル、アミノ、アミノアルキル、炭素環もしくは複素環、炭化水素、ハロ置換炭化水素、アミノ、アミジン、グアニジン、シアノ、ニトロ、アルコキシもしくはアシルで任意に置換された複素環である;
L
2は、[二価炭化水素鎖]−NR
10−CH
2(式中、該二価炭化水素鎖は、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソもしくはチオで任意に置換されており、R
10はHもしくはアルキルである)である;
R
5は、H、OH、アミノ、O−炭素環、またはアミノ、炭素環、複素環で任意に置換されたアルコキシであるか、または医薬上許容可能な塩もしくはエステルである;
R
6−9は、独立してH、ヒドロキシル、メルカプト、ハロゲン、シアノ、アミノ、アミジン、グアニジン、ニトロもしくはアルコキシである;
R
10は、Hまたは、炭素環もしくは複素環で任意に置換された炭化水素鎖である)の化合物ならびにそれらの塩、溶媒和物および水和物を含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記LFA−1アンタゴニストは、式IV:
【化9】
(式中、
R
11は式:
【化10】
(式中、Aは、水素、ヒドロキシ、アミノ、もしくはハロゲンであり、Bはアミノ、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、ハロゲン、低級アルキル、もしくは低級アルコキシである)の基である;
R
12は式:
【化11】
(式中、R
13は、水素、カルボキシ、もしくは低級アルキルである)の基である;
nは0もしくは1である;
U
2、V
2、およびW
2は、U
2とV
2との両方が水素にはならないことを前提に独立して水素、ハロゲン、もしくは低級アルキルである;
X
3は、カルボニル、フェニル置換低級アルキレン、イミノ、置換イミノ、もしくはスルホニルである;
Y
2はアミノ、置換アミノ、低級アルキル、もしくはシクロ低級アルキルのうちの1つまたは複数で置換されていてよい低級アルキレンであるか、またはY
2は低級アルケニレンもしくは低級アルキレンチオである;
kは0もしくは1である;
kが1である場合、Z
2は、水素、低級アルキルチオ、−COOH、−CONH
2、アミノである;
kが0もしくは1である場合、Z
2は、1−アダマンチル、ジフェニルメチル、3−[[(5−クロロピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル]ピラジン−2−イル、ヒドロキシ、フェニルメトキシ、2−クロロ−4−[[[(3−ヒドロキシフェニル)メチル]アミノ]カルボニル]フェニル、[2,6−ジクロロフェニル)メトキシ]フェニルである;
kが0もしくは1である場合、Z
2は、同一もしくは相違していてよい0〜3個のヘテロ原子を含有するシクロアルキルもしくはアリール、またはその環が独立して同一もしくは相違していてよい0〜3個のヘテロ原子を含有するシクロアルキルもしくはアリールを2もしくは3含有する縮合環系であり、それらの環のいずれかは未置換、またはハロゲン、シアノ、アミノ、置換アミノ、アミノスルホニル、ニトロ、オキソ、ヒドロキシ、アリール、アリールオキシ、未置換低級アルキル、ハロゲン置換低級アルキル、低級アルコキシ置換低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルカンスルホニル、低級アルキルチオ、アセチル、アミノカルボニル、ヒドラジノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アセトキシのうちの少なくとも1つ、またはさらにアミノ低級アルキルで置換されていてよい;および
R
20は水素である)の化合物、医薬上許容可能な塩もしくはエステルである、項目1に記載の方法。
(項目10)
式IIIの化合物は、式III’:
【化12】
におけるような立体化学構造をさらに含む、項目8に記載の方法。
(項目11)
前記LFA−1アンタゴニストは式V:
【化13】
(式中、
R
14は式:
【化14】
の基である;
R
15は、水素、カルボキシ、もしくは低級アルキルである;
U
3、V
3、およびW
3は、独立して水素、ハロゲンである;
U
3、V
3、およびW
3は、U
3およびV
3の両方が水素にはならないことを前提に、低級アルキルである;
X
4は、カルボニル、フェニル置換低級アルキレン、イミノ、置換イミノ、もしくはスルホニルである;
Y
3は、低級アルケニレン、低級アルキレンチオであるか、またはアミノ、アセチルアミノ、もしくはシクロ低級アルキルで置換されていてよい低級アルキレンである;
k
2は0もしくは1である;
k
2が1である場合は、Z
3は、水素、低級アルキルチオ、−COOH、−CONH
2、もしくはアミノである;
k
2が0もしくは1である場合は、Z
3は1−アダマンチル、ジフェニルメチル、3−[[(5−クロロピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル]ピラジン−2−イルである;
k
2が0もしくは1である場合は、Z
3は、同一もしくは相違していてよい0〜3個のヘテロ原子を含有するシクロアルキルもしくはアリール、またはそれらの環が同一もしくは相違していてよい0〜3個のヘテロ原子を含有する独立してシクロアルキルもしくはアリールである2もしくは3個の環を含有する縮合環系であってよく、それらの環のいずれも未置換、またはハロゲン、シアノ、アミノ、置換アミノ、アミノスルホニル、ニトロ、オキソ、ヒドロキシ、アリール、アリールオキシ、未置換低級アルキル、ハロゲン置換低級アルキル、低級アルコキシ置換低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、もしくはアセトキシのうちの少なくとも1つで置換されていてよい;および
R
21は水素である)の化合物、それらの医薬上許容可能な塩もしくはエステルである、項目1に記載の方法。
(項目12)
前記LFA−1アンタゴニストは、式VI:
【化15】
(式中、
D
4は、単環式、二環式、もしくは三環式の飽和、不飽和、もしくは芳香族環であり、各環は環内に5、6もしくは7個の原子を有するが、このとき環内の原子は炭素であるか、または窒素、酸素、および硫黄の群から選択される1〜4個のヘテロ原子であり、このとき任意の炭素もしくは硫黄環原子は任意に酸化されていてよく、各環は0〜3個のR
31で置換されている;
L
3は:
−L
3−L
2−L
1−、
−L
4−L
3−L
2−L
1−、および
−L
5−L
4−L
3−L
2−L
1−
(式中、
L
1は、オキソ(−O−)、S(O)
s、C(=O)、CR
32、R
32、CR
32het、NR
30およびNから選択される、
L
2は、オキソ(−O−)、S(O)
s、C(=O)、C(=N−O−R
33)、CR
34R
34’、CR
34、hetNR
30およびNから選択される、
L
3は、オキソ(−O−)、S(O)
s、C(=O)、C(=N−O−R
33)、CR
35R
35’、CR
35、hetNR
30およびNから選択される、
L
4は、不在であるか、またはオキソ(−O−)、S(O)
s、C(=O)、C(=N−O−R
33)、CR
36R
36’、CR
36、NR
30およびNから選択される、
L
5は、不在であるか、またはL
1〜L
3のうちの1つだけがhetであってよく、L
1〜L
3のうちの1つがhetである場合は、他のL
1〜L
5は不在であってよいことを前提にオキソ(−O−)、S(O)
s、C(=O)、CR
37R
37’、CR
37、NR
30およびN
(式中、
R
32、R
32’、R
34、R
34’、R
35、R
35’、R
36、R
36’、R
37およびR
37’は各々、独立してR
38、R
39およびU−Q−V−Wから選択される、
任意で、R
24およびR
34’は、個別もしくは一緒になってB上の置換基RPを介してB
3と飽和、不飽和もしくは芳香族縮合環を形成することができ、縮合環は環内に5、6もしくは7個の原子を含有しており、さらにO、SおよびNの群から選択される1〜3個のヘテロ原子を任意に含有しており、このときSもしくはNのいずれかは任意に酸化されていてよい;
任意で、R
35およびR
35’は、個別もしくは一緒になっておよびR
36およびR
36’は、個別もしくは一緒になってD
3上の置換基R
31を介してD
3と飽和、不飽和もしくは芳香族縮合環を形成することができ、縮合環は環内に5、6もしくは7個の原子を含有しており、さらにO、SおよびNの群から選択される1〜3個のヘテロ原子を任意に含有しており、このときSもしくはNのいずれかは任意に酸化されていてよい;
さらに、L
1〜L
5中の各R
32〜R
37、NR
30もしくはNはL
1〜L
5中の任意の他のR
32〜R
37、NR
30もしくはNと一緒に飽和、不飽和もしくは芳香族いずれかの、N、OおよびSから選択される1〜3個の追加のヘテロ原子を任意に含有する5、6もしくは7員の単素環もしくは複素環を形成してよいが、このとき任意の炭素もしくは硫黄環原子は任意に酸化されていてよく、各環は0〜3個のR
31で置換されている;およびこのときsは0〜2である;Bは:
【化16】
は、5、6もしくは7個の原子を含有する縮合複素環もしくは単素環であり、環は不飽和、部分飽和もしくは芳香族であり、ヘテロ原子は1〜3個のO、SおよびNから選択される)から選択される)の群から選択される二価連結基である;
Y
3は、CHおよびNR
30から選択される;nは0〜3である;
G
3は、水素およびC
1−C
6アルキルから選択され、任意でGはTと一緒になって、−V−Wで任意に置換されたC
3−C
6シクロアルキルを形成してよい;
T
3は、天然型α−アミノ酸側鎖、
およびU
4−Q
4−V
4−W
4
(式中、
U
4は、C
1−C
6アルキル、C
0−C
6アルキル−Q、C
2−C
6アルケニル−Q、およびC
2−C
6アルキニル−Q(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38である)の群から選択される任意に置換された二価ラジカルである;
Q
4は、不在であるか、または−O−、−S(O)
s−、−SO
2−N(R
30)−、−N(R
30)−、−N(R
30)−C(=O)−、−N(R
30)−C(=O)−N(R
30)−、−N(R
30)−C(=O)−O−、−N(R
30)−SO
2−、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−het−、−C(=O)−N(R
30)−、−O−C(=O)−N(R
30)−、−PO(OR
30)O−および−P(O)O−
(式中、
sは0〜2である、および
hetは単環式もしくは二環式の5、6、7、9もしくは10員の複素環であり、各環はN、OおよびSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有しており、このとき複素環は飽和、部分飽和、もしくは芳香族であってよく、任意のNもしくはSは任意に酸化されていてよく、複素環は0〜3個のR
41で置換されている)の群から選択される;
V
4は、不在であるか、またはC
1−C
6アルキル、C
3−C
8シクロアルキル、C
0−C
6アルキル−C
6−C
10アリール、およびC
0−C
6アルキル−het(式中、任意のアルキル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜3個のR
31である)から選択される任意に置換された二価基である;
W
4は、水素、OR
33、SR
42、NR
30R
30、NH−C(=O)−O−R
43、NH−C(=O)−NR
nR
n、NH−C(=O)−R
43、NH−SO
2−R
37、NH−SO
2−NR
30R
30、NH−SO
2−NH−C(=O)−R
43、NH−C(=O)−NH−SO
2−R
37、C(=O)−NH−C(=O)−O−R
43、C(=O)−NH−C(=O)−R
43、C(=O)−NH−C(=O)−NR
30R
30’、C(=O)−NH−SO
2−R
37、C(=O)−NH−SO
2−NR
30R
30’、C(=S)−NR
30R
30’、SO
2−R
37、SO
2−O−R
37、SO
2−NR
37R
37’、SO
2−NH−C(=O)−O−R
43、SO
2−NH−C(=O)−NR
30R
30’、SO
2−NH−C(=O)−R
43、O−C(=O)−NR
30R
30’、O−C(=O)−R
43、O−C(=O)−NH−C(=O)−R
43、O−C(=O)−NH−SO
2R
46およびO−SO
2−R
37の群から選択される;
R
44は、C(=O)−R
45、C(=O)−H、CH
2(OH)、およびCH
2O−C(=O)−C
1−C
6アルキルから選択される;
R
38は、R
38’または1〜3個のR
38’で置換されたR
38’’(式中、
R
38’は、水素、ハロ(F、Cl、Br、I)、シアノ、イソシアネート、カルボキシ、カルボキシ−C
1−C
11アルキル、アミノ、アミノ−C
1−C
8アルキル、アミノカルボニル、カルボキサミド、カルバモイル、カルバモイルオキシ、ホルミル、ホルミルオキシ、アジド、ニトロ、イミダゾイル、ウレイド、チオウレイド、チオシアナト、ヒドロキシ、C
1−C
6アルコキシ、メルカプト、スルホンアミド、het、フェノキシ、フェニル、ベンズアミド、トシル、モルホリノ、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリニル、イミダゾリル、およびインドリルの群から選択される;
R
38’’は、C
0−C
10アルキル−Q−C
0−C
6アルキル、C
0−C
10アルケニル−Q−C
0−C
6アルキル、C
0−C
10アルキニル−Q−C
0−C
6アルキル、C
3−C
11シクロアルキル−Q−C
0−C
6アルキル、C
3−C
10シクロアルケニル−Q−C
0−C
6アルキル、C
1−C
6アルキル−C
6−C
12アリール−Q−C
0−C
6アルキル、C
6−C
10アリール−C
1−C
6アルキル−Q−C
0−C
6アルキル、C
0−C
6アルキル−het−Q−C
0−C
6アルキル、C
0−C
6アルキル−Q−het−C
0−C
6アルキル、het−C
0−C
6アルキル−Q−C
0−C
6アルキル、C
0−C
6アルキル−Q−C
6−C
12アリール、および−Q−C
1−C
6アルキルの群から選択される)である;
R
43は、水素および置換もしくは未置換のC
1−C
10アルキル、C
2−C
10アルケニル、C
2−C
10アルキニル、C
3−C
11シクロアルキル、C
3−C
10シクロアルケニル、C
1−C
6アルキル−C
6−C
12アリール、C
6−C
10アリール−C
1−C−
6アルキル、C
1−C
6アルキル−het、het−C
1−C
6アルキル、C
6−C
12アリールおよびhet(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜3個のR
31である)から選択される;
R
31は、R
40およびR
41から選択される;
R
41は、OH、OCF
3、OR
43、SR
42、ハロ(F、Cl、Br、I)、CN、イソシアネート、NO
2、CF
3、C
0−C
6アルキル−NR
30R
30’、C
0−C
6アルキル−C(=O)−NR
30R
30’、C
0−C
6アルキル−C(=O)−R
38、C
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシ、C
2−C
8アルケニル、C
2−C
8アルキニル、C
3−C
6シクロアルキル、C
3−C
6シクロアルケニル、C
1−C
6アルキル−フェニル、フェニル−C
1−C
6アルキル、C
1−C
6アルキルオキシカルボニル、フェニル−C
0−C
6アルキルオキシ、C
1−C
6アルキル−het、het−C
1−C
6アルキル、SO
2−het、−O−C
6−C
12アリール、−SO
2−C
6−C
12アリール、−SO
2−C
1−C
6アルキルおよびhet(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニルは、OH、ハロ(F、Cl、Br、I)、ニトロ、アミノおよびアミノカルボニルから選択される1〜3個の基で任意に置換されてよく、そして任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜2個のヒドロキシ、ハロ(F、Cl、Br、I)、CF
3、C
1−C
6アルキル、C
1−C
6アルコキシ、ニトロおよびアミノである)の群から選択される;
R
42は、S−C
1−C
6アルキル、C(=O)−C
1−C
6アルキル、C(=O)−NR
30R
30’、C
1−C
6アルキル、ハロ(F、Cl、Br、I)−C
1−C
6アルキル、ベンジルおよびフェニルから選択される;
R
30は、R
43、NH−C(=O)−O−R
43、NH−C(=O)−R
43、NH−C(=O)−NHR
43、NH−SO
2−R
46、NH−SO
2−NH−C(=O)−R
43、NH−C(=O)−NH−SO
2−R
37、C(=O)−O−R
43、C(=O)−R
43、C(=O)−NHR
43、C(=O)−NH−C(=O)−O−R
43、C(=O)−NH−C(=O)−R
43、C(=O)−NH−SO
2−R
46、C(=O)−NH−SO
2−NHR
37、SO
2−R
37、SO
2−O−R
37、SO
2−N(R
43)
2、SO
2−NH−C(=O)−O−R
43、SO
2−NH−C(=O)−O−R
43およびSO
2−NH−C(=O)−R
43の群から選択される;
R
30’は、水素、ヒドロキシおよび置換もしくは未置換のC
1−C
11アルキル、C
1−C
11アルコキシ、C
2−C
10アルケニル、C
2−C
10アルキニル、C
3−C
11シクロアルキル、C
3−C
10シクロアルケニル、C
1−C
6アルキル−C
6−C
12アリール、C
6−C
10アリール−C
1−C
6−アルキル、C
6−C
10アリール−C
0−C
6アルキルオキシ、C
1−C
6アルキル−het、het−C
1−C
6アルキル、C
6−C
12アリール、het、C
1−C
6アルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニル、C
3−C
8シクロアルキルカルボニル、C
3−C
8シクロアルコキシカルボニル、C
6−C
11アリールオキシカルボニル、C
7−C
11アリールアルコキシカルボニル、ヘテロアリールアルコキシカルボニル、ヘテロアリールアルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアリールアルキルスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、C
1−C
6アルキルスルホニル、およびC
6−C
10アリールスルホニル(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリール、hetもしくはヘテロアリール上の置換基は1〜3個のR
31である)から選択される;
R
30およびR
30’は、それにそれらが結合している共通の窒素と一緒になって、モルホリニル、ピペラジニル、チアモルホリニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、インドリニル、イソインドリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリニル、チアゾリジニルおよびアザビシクロノニル(式中、置換基は1〜3個のR
38である)から選択される任意に置換された複素環を形成してよい;
R
33は、水素および置換もしくは未置換のC
1−C
6アルキル、C
1−C
6アルキルカルボニル、C
2−C
6アルケニル、C
2−C
6アルキニル、C
3−C
8シクロアルキルおよびベンゾイル(式中、任意のアルキル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリール上の置換基は1〜3個のR
40である)から選択される;
R
40は、OH、ハロ(F、Cl、Br、I)、CN、イソシアネート、OR
43、SR
42、SOR
43、NO
2、CF
3、R
43、NR
30R
30’、NR
30C(=O)−O−R
43、NRC(=O)−R
43、C
0−C
6アルキル−SO
2−R
43、C
0−C
6アルキル−SO
2−NR
30R
30’、C(=O)−R
43、O−C(=O)−R
43、C(=O)−O−R
43、およびC(=O)−NR
30R
30’(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜3個のR
31である)の群から選択される;
R
46は、C
1−C
8アルキル、C
2−C
8アルケニル、C
2−C
8アルキニル、C
3−C
8シクロアルキル、C
3−C
6シクロアルケニル、C
0−C
6アルキル−フェニル、フェニル−C
0−C
6アルキル、C
0−C
6アルキル−hetおよびhet−C
0−C
6アルキル(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜3個のR
31である)から選択される置換もしくは未置換基である;
R
45は、ヒドロキシ、C
1−C
11アルコキシ、C
3−C
12シクロアルコキシ、C
8−C
12アラルコキシ、C
8−C
12アルシクロアルコキシ、C
6−C
10アリールオキシ、C
3−C
10アルキルカルボニルオキシアルキルオキシ、C
3−C
10アルコキシカルボニルオキシアルキルオキシ、C
3−C
10アルコキシカルボニルアルキルオキシ、C
5−C
10シクロアルキルカルボニルオキシアルキルオキシ、C
5−C
10シクロアルコキシカルボニルオキシアルキルオキシ、C
5−C
10シクロアルコキシカルボニルアルキルオキシ、C
8−C
12アリールオキシカルボニルアルキルオキシ、C
8−C
12アリールオキシカルボニルオキシアルキルオキシ、C
8−C
12アリールカルボニルオキシアルキルオキシ、C
5−C
10アルコキシアルキルカルボニルオキシアルキルオキシ、(R
30)(R
30)N(C
1−C
10アルコキシ)−、
【化17】
(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜3個のR
31である)から選択される置換もしくは未置換基である)の群から選択される)の化合物およびそれらの医薬上許容可能な塩である、項目1に記載の方法。
(項目13)
前記投与は、液滴、洗浄液、ゲル剤、軟膏剤、スプレー剤、およびリポソーム剤からなる群から選択される担体ビヒクルによる前記化合物の局所投与を含む、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記局所投与は、ポンプ・カテーテルシステム、持続的もしくは選択的放出器具、およびコンタクトレンズからなる群から選択される器具による前記眼への前記化合物の注入を含む、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記投与は、治療有効量の前記化合物が全身吸収および循環を介して前記被験者の眼に接触するように、前記被験者の口腔もしくは鼻咽頭気管へ点鼻剤もしくはスプレー式点鼻薬または噴霧状の液体によって前記化合物の液体もしくは懸濁液を全身投与する工程を含む、項目1に記載の方法。
(項目16)
前記投与は、治療有効量の前記化合物が全身吸収および循環を介して前記被験者の眼に接触するように、経口形の前記化合物を全身投与する工程を含む、項目1に記載の方法。
(項目17)
前記投与は、胃保持型経口製剤を含む、項目1に記載の方法。
(項目18)
前記投与を、治療有効量の前記化合物が全身吸収および循環を介して前記被験者の涙腺組織に接触するように、注射形の前記化合物を投与する工程によって遂行する、項目1に記載の方法。
(項目19)
前記投与を、治療有効量の前記化合物が全身吸収および循環を介して前記被験者の涙腺組織に接触するように、坐剤形の前記化合物を投与する工程によって遂行する、項目1に記載の方法。
(項目20)前記投与を、ゲル剤、クリーム剤、散剤、フォーム剤、結晶剤、リポソーム剤、スプレー剤もしくは懸濁液の形状の前記化合物の術中点滴注入を投与する工程によって遂行する、項目1に記載の方法。
(項目21)
前記化合物を、それらの約1×10
−7モル/L〜約1×10
−1モル/Lの濃度を達成するために十分な量で前記被験者の眼表面に投与する、項目1に記載の方法。
(項目22)
必要とする被験者におけるドライアイ障害を治療する方法であって、LFA−1アンタゴニストもしくはその医薬上許容可能な塩もしくはエステル;および医薬上許容可能なビヒクルを含む有効量の医薬組成物を該被験者の眼に投与する工程を含み、それにより該投与が該被験者における該眼における涙液分泌もしくはムチン産生を促進するのに有効である方法。
(項目23)
前記LFA−1アンタゴニストは、式I:
【化18】
(式中、
R
1およびR
2は、各々独立して水素、アミノ酸側鎖、−(CH
2)
mOH、−(CH
2)
mアリール、−(CH2)
mヘテロアリール(式中、mは0〜6である)、−CH(R
1A)(OR
1B)、−CH(R
1A)(NHR
1B)、U−T−Q、またはU−T−Q(式中、Uは不在であっても以下:−O−、−S(O)
0−2−、−SO
2N(R
1A)、−N(R
1A)−、−N(R
1A)C(=O)−、−N(R
1A)C(=O)−O−、−N(R
1A)C(=O)−N(R
1B)−、−N(R
1A)−SO
2−、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−C(=O)−N(R
1A)−、−OC(=O)N(R
1A)−、−C(=N−R
1E)−、−C(=N−R
1E)−O−、−C(=N−R
1E)−N(R
1A)−、−O−C(=N−R
1E)−N(R
1A)−、−N(R
1A)C(=N−R
1E)−、−N(R
1A)C(=N−R
1E)−O−、−N(R
1A)C(=N−R
1E)−N(R
1B)−、−P(=O)(OR
1A)−O−、もしくは−P(=O)(R
1A)−O−のうちの1つであってもよい;Tは不在であるか、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分である;およびQは、水素、ハロゲン、シアノ、イソシアネート、−OR
1B;−SR
1B;−N(R
1B)
2、−NHC(=O)OR
1B、−NHC(=O)N(R
1B)
2、−NHC(=O)R
1B、−NHSO
2R
1B、NHSO
2N(R
1B)
2、−NHSO
2NHC(=O)OR
1B、−NHC(=O)NHSO
2R
1B、−C(=O)NHC(=O)OR
1B、C(=O)NHC(=O)R
1B、−C(=O)NHC(=O)N(R
1B)
2、−C(=O)NHSO
2R
1B、−C(=O)NHSO
2N(R
1B)
2、C(=S)N(R
1B)
2、−SO
2R
1B、−SO
2OR
1B、−SO
2N(R
1B)
2、−SO
2−NHC(=O)OR
1B、−OC(=O)−N(R
1B)
2、−OC(=O)R
1B、−OC(=O)NHC(=O)R
1B、−OC(=O)NHSO
2R
1B、−OSO
2R
1B、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールもしくはヘテロアリール部分である)で任意に置換された脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族もしくはヘテロ脂環式部分であるか、またはR
1およびR
2は一緒になって脂環式もしくは複素環式部分となるか、または一緒に
【化19】
(式中、R
1AおよびR
1Bの各出現は、独立して水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分、−C(=O)R
1C、もしくは−C(=O)NR
1CR
1Dである;R
1CおよびR
1Dの各出現は、独立して水素、ヒドロキシル、もしくは脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分である;およびR
1Eは水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分、−CN、−OR
1C、−NR
1CR
1Dもしくは−SO
2R
1Cである)である;
R
3は、−C(=O)OR
3A、−C(=O)H、−CH
2OR
3A、−CH
2OC(=O)−アルキル、−C(=O)NH(R
3A)、−CH
2X
0(式中、R
3Aの各出現は、独立して水素、保護基、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアルキルアリール、ヘテロアルキルヘテロアリール部分または医薬上許容可能な塩もしくはエステルであるか、またはR
3AはR
1およびR
2と一緒になって複素環式部分を形成する;X
0は、F、BrもしくはIから選択されるハロゲンである)である;
R
4は、各出現について、独立して水素、ハロゲン、−CN、−NO
2、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分であるか、またはGR
G1(式中、Gは、−O−、−S−、NR
G2−、−CO−、−SO−、−SO
2−、C(=O)O−、−C(=O)NR
G2−、C(=O)−、−NR
G2C(=O)−もしくは−SO
2NR
G2−であり、そしてR
G1およびR
G2は、独立して水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分である)である;
nは、0〜4の整数である;
AR
1は、単環式もしくは多環式アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、脂環式もしくは複素環式部分である;
A、B、DおよびEは、原子価が許容する限り、単結合もしくは二重結合のいずれかによって結合される;このときA、DおよびEの各出現は、独立してC=O、CR
iR
ii、NR
i、CR
i、N、O、S、−S(=O)もしくはSO
2(式中、R
iの各出現は独立して水素、ハロゲン、−CN、−NO
2、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分である)、または−GR
G1(式中、Gは−O−、−S−、−NR
G2、−CO−、−SO−、−C(=O)O−、−C(=O)NR
G2−、−OC(=O)−、−NR
G2C(=O)−もしくは−SO
2NR
G2−である、ならびにR
G1およびR
G2は、独立して水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分であるか、または一緒にされた任意の2つの隣接出現は、脂環式、ヘテロ脂環式、アリール、またはヘテロアリール部分を表す)である;
pは、0〜4の整数である;および
Lは、不在であるか、またはV−W−X−Y−Z(式中、V、W、X、YおよびZの各出現は独立して不在、C=O、NR
L1、−O−、−C(R
L1)=、=C(R
L1)−、−C(R
L1)(R
L2)、C(=N−OR
L1)、C(=NR
L1)、−N=、S(O)
0−2;置換もしくは未置換C
1−6アルケニリデンもしくはC
2−6アルケニリジン鎖(式中、2つまでの非隣接メチレン単位は独立して−C(=O)−、−CO
2−、−C(=O)C(=O)−、−C(C=O)NR
L3−、−OC(=O)−、−OC(=O)NR
L3−、−NR
L3NR
L4−、−NR
L3NR
L4C(=O)−、−NR
L3C(=O)−、NR
L3CO
2−、NR
L3C(=O)NR
L4−、−S(=O)−、−SO
2−、−NR
L3SO
2−、−SO
2NR
L3、−NR
L3SO
2NR
L4、−O−、−S−、もしくは−NR
L3−によって任意に置き換えられている;R
L3およびR
L4の各出現は、独立して水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールもしくはアシル;または脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分である;ならびにR
L1およびR
L2の各出現は、独立して水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、アミノ、保護アミノ、チオ、保護チオ、ハロゲン、シアノ、イソシアネート、カルボキシ、カルボキシアルキル、ホルミル、ホルミルオキシ、アジド、ニトロ、ウレイド、チオウレイド、チオシアナト、アルコキシ、アリールオキシ、メルカプト、スルホンアミド、ベンズアミド、トシル、または脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分であるか、またはR
L1およびR
L2の1つまたは複数の出現は、一緒になって、またはV、W、X、YもしくはZのうちの1つと一緒になって脂環式もしくは複素環式部分を形成するか、またはアリールもしくはヘテロアリール部分を形成する)である)の化合物およびその医薬上許容可能な塩もしくはエステルを含む、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記LFA−1アンタゴニストは式II:
【化20】
(式中、R
27は、基:
【化21】
から選択される;
およびR
28は、基:
【化22】
からなる群から選択される;
およびR
29は水素である)の化合物、医薬上許容可能な塩もしくはエステルを含む、項目22に記載の方法。
(項目25)
式IIの化合物は、式II’:
【化23】
におけるような立体化学構造をさらに含む、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記LFA−1アンタゴニストは式IIA:
【化24】
(式中、R
17は、水素を含む)の化合物、医薬上許容可能な塩もしくはエステルを含む、項目22に記載の方法。
(項目29)
前記LFA−1アンタゴニストは、式III:
【化25】
(式中、
Cyは、ヒドロキシル、メルカプト、チオアルキル、ハロゲン、オキソ、チオ、アミノ、アミノアルキル、アミジン、グアニジン、ニトロ、アルキル、アルコキシもしくはアシルで任意に置換された芳香族炭素環、芳香族複素環、または非芳香族複素環である;
X
2は、−CH
2−NR
10−[二価炭化水素鎖]−(式中、該二価炭化水素鎖は、ヒドロキシル、メルカプト、ハロゲン、アミノ、アミノアルキル、ニトロ、オキソもしくはチオで任意で置換されている)である;
Kは、ヒドロキシル、メルカプト、ハロゲン、オキソ、チオ、チオアルキル、アミノ、アミノアルキル、炭素環もしくは複素環、炭化水素、ハロ置換炭化水素、アミノ、アミジン、グアニジン、シアノ、ニトロ、アルコキシもしくはアシルで任意に置換された複素環である;
L
2は、[二価炭化水素鎖]−NR
10−CH
2(式中、該二価炭化水素鎖は、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソもしくはチオで任意に置換されており、R
10はHもしくはアルキルである)である;
R
5は、H、OH、アミノ、O−炭素環、またはアミノ、炭素環、複素環で任意に置換されたアルコキシであるか、または医薬上許容可能な塩もしくはエステルである;
R
6−9は、独立してH、ヒドロキシル、メルカプト、ハロゲン、シアノ、アミノ、アミジン、グアニジン、ニトロもしくはアルコキシである;
R
10は、Hまたは、炭素環もしくは複素環で任意に置換された炭化水素鎖である)の化合物ならびにそれらの医薬上許容可能な塩、溶媒和物および水和物を含む、項目22に記載の方法。
(項目30)
前記LFA−1アンタゴニストは、式IV:
【化26】
(式中、
R
11は式:
【化27】
(式中、Aは、水素、ヒドロキシ、アミノ、もしくはハロゲンであり、Bはアミノ、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、ハロゲン、低級アルキル、もしくは低級アルコキシである)の基である;
R
12は式:
【化28】
(式中、R
13は、水素、カルボキシ、もしくは低級アルキルである)の基である;
nは0もしくは1である;
U
2、V
2、およびW
2は、U
2およびV
2の両方が水素にはならないことを前提に独立して水素、ハロゲン、もしくは低級アルキルである;
X
3は、カルボニル、フェニル置換低級アルキレン、イミノ、置換イミノ、もしくはスルホニルである;
Y
2はアミノ、置換アミノ、低級アルキル、もしくはシクロ低級アルキルのうちの1つまたは複数で置換されていてよい低級アルキレンであるか、またはY
2は低級アルケニレンもしくは低級アルキレンチオである;
kは0もしくは1である;
kが1である場合、Z
2は、水素、低級アルキルチオ、−COOH、−CONH
2、アミノである;
kが0もしくは1である場合、Z
2は、1−アダマンチル、ジフェニルメチル、3−[[(5−クロロピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル]ピラジン−2−イル、ヒドロキシ、フェニルメトキシ、2−クロロ−4−[[[(3−ヒドロキシフェニル)メチル]アミノ]カルボニル]フェニル、[2,6−ジクロロフェニル)メトキシ]フェニルである;
kが0もしくは1である場合、Z
2は、同一もしくは相違していてよい0〜3個のヘテロ原子を含有するシクロアルキルもしくはアリール、またはその環が独立して同一もしくは相違していてよい0〜3個のヘテロ原子を含有する独立してシクロアルキルもしくはアリールである2個もしくは3個の環を含有する縮合環系であり、それらの環のいずれかは未置換、またはハロゲン、シアノ、アミノ、置換アミノ、アミノスルホニル、ニトロ、オキソ、ヒドロキシ、アリール、アリールオキシ、未置換低級アルキル、ハロゲン置換低級アルキル、低級アルコキシ置換低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルカンスルホニル、低級アルキルチオ、アセチル、アミノカルボニル、ヒドラジノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アセトキシのうちの少なくとも1つ、またはさらにアミノ低級アルキルで置換されていてよい;および
R
20は水素である)の化合物およびその医薬上許容可能な塩もしくはエステルを含む、項目22に記載の方法。
(項目31)
式IVの化合物は、式IV’:
【化29】
におけるような立体化学構造をさらに含む、項目30に記載の方法。
(項目32)
前記LFA−1アンタゴニストは、式V:
【化30】
(式中、
R
14は式:
【化31】
の基である;
R
15は、水素、カルボキシ、もしくは低級アルキルである;
U
3、V
3、およびW
3は、独立して水素、ハロゲンである;
U
3、V
3、およびW
3は、U
3およびV
3の両方が水素にはならないことを前提に、低級アルキルである;
X
4は、カルボニル、フェニル置換低級アルキレン、イミノ、置換イミノ、もしくはスルホニルである;
Y
3は、低級アルケニレン、低級アルキレンチオであるか、またはアミノ、アセチルアミノ、もしくはシクロ低級アルキルで置換されていてよい低級アルキレンである;
k
2は0もしくは1である;
k
2が1である場合は、Z
3は、水素、低級アルキルチオ、−COOH、−CONH
2、もしくはアミノである;
k
2が0もしくは1である場合は、Z
3は1−アダマンチル、ジフェニルメチル、3−[[(5−クロロピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル]ピラジン−2−イルである;
k
2が0もしくは1である場合は、Zは、同一もしくは相違していてよい0〜3個のヘテロ原子を含有するシクロアルキルもしくはアリールであるか、または同一もしくは相違していてよい0〜3個のヘテロ原子を含有する独立してシクロアルキルもしくはアリールである2もしくは3個の環を含有する縮合環系であり、それらの環のいずれも未置換、またはハロゲン、シアノ、アミノ、置換アミノ、アミノスルホニル、ニトロ、オキソ、ヒドロキシ、アリール、アリールオキシ、未置換低級アルキル、ハロゲン置換低級アルキル、低級アルコキシ置換低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、もしくはアセトキシのうちの少なくとも1つで置換されていてよい;および
R
21は水素である)の化合物、それらの医薬上許容可能な塩もしくはエステルを含む、項目22に記載の方法。
(項目33)
前記LFA−1アンタゴニストは式VI:
【化32】
(式中、
D
4は、単環式、二環式、もしくは三環式の飽和、不飽和、もしくは芳香族環であり、各環は環内に5、6もしくは7個の原子を有するが、このとき環内の原子は炭素であるか、または窒素、酸素、および硫黄の群から選択される1〜4個のヘテロ原子であり、このとき任意の炭素もしくは硫黄環原子は任意に酸化されていてよく、各環は0〜3個のR
31で置換されている;
L
3は:
−L
3−L
2−L
1−、
−L
4−L
3−L
2−L
1−、および
−L
5−L
4−L
3−L
2−L
1−
(式中、
L
1は、オキソ(−O−)、S(O)
s、C(=O)、CR
32、R
32、CR
32het、NR
30およびNから選択される、
L
2は、オキソ(−O−)、S(O)
s、C(=O)、C(=N−O−R
33)、CR
34R
34’、CR
34、hetNR
30およびNから選択される、
L
3は、オキソ(−O−)、S(O)
s、C(=O)、C(=N−O−R
33)、CR
35R
35’、CR
35、hetNR
30およびNから選択される、
L
4は、不在であるか、またはオキソ(−O−)、S(O)
s、C(=O)、C(=N−O−R
33)、CR
36R
36’、CR
36、NR
30およびNから選択される、
L
5は、不在であるか、またはL
1〜L
3のうちの1つだけがhetであってよく、L
1〜L
3のうちの1つがhetである場合は、他のL
1〜L
5は不在であってよいことを前提にオキソ(−O−)、S(O)
s、C(=O)、CR
37R
37’、CR
37、NR
30およびNから選択される、
(式中、
R
32、R
32’、R
34、R
34’、R
35、R
35’、R
36、R
36’、R
37およびR
37’は各々、独立してR
38、R
39およびU−Q−V−Wから選択される、
任意で、R
24およびR
34’は、個別もしくは一緒にB上の置換基RPを介してB
3と飽和、不飽和もしくは芳香族縮合環を形成することができ、該縮合環は環内に5、6もしくは7個の原子を含有しており、さらにO、SおよびNの群から選択される1〜3個のヘテロ原子を任意に含有しており、このときSもしくはNのいずれかは任意に酸化されていてよい;
任意で、R
35およびR
35’は、個別もしくは一緒に、ならびにR
36およびR
36’は、個別もしくは一緒にD
3上の置換基R
31を介してD
3と飽和、不飽和もしくは芳香族縮合環を形成することができ、該縮合環は環内に5、6もしくは7個の原子を含有しており、さらにO、SおよびNの群から選択される1〜3個のヘテロ原子を任意に含有しており、このときSもしくはNのいずれかは任意に酸化されていてよい;
さらに任意で、L
1〜L
5中の各R
32〜R
37、NR
30もしくはNはL
1〜L
5中の任意の他のR
32〜R
37、NR
30もしくはNと一緒になって飽和、不飽和もしくは芳香族いずれかの、N、OおよびSから任意に選択される1〜3個の追加のヘテロ原子を任意に含有する5、6もしくは7員の単素環もしくは複素環を形成してよいが、このとき任意の炭素もしくは硫黄環原子は任意に酸化されていてよく、各環は0〜3個のR
31で置換されている;およびこのときsは0〜2である;Bは:
【化33】
は、5、6もしくは7個の原子を含有する縮合複素環もしくは単素環であり、該環は不飽和、部分飽和もしくは芳香族であり、ヘテロ原子は1〜3個のO、SおよびNから選択される)から選択される)の群から選択される二価連結基である;
Y
3は、CHおよびNR
30から選択される;nは0〜3である;
G
3は、水素およびC
1−C
6アルキルから選択され、任意でGはTと一緒になって、−V−Wで任意に置換されたC
3−C
6シクロアルキルを形成してよい;
T
3は、天然型α−アミノ酸側鎖、
およびU
4−Q
4−V
4−W
4
(式中、
U
4は、C
1−C
6アルキル、C
0−C
6アルキル−Q、C
2−C
6アルケニル−Q、およびC
2−C
6アルキニル−Q(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38である)の群から選択される任意に置換された二価ラジカルである;
Q
4は、不在であるか、または−O−、−S(O)
s−、−SO
2−N(R
30)−、−N(R
30)−、−N(R
30)−C(=O)−、−N(R
30)−C(=O)−N(R
30)−、−N(R
30)−C(=O)−O−、−N(R
30)−SO
2−、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−het−、−C(=O)−N(R
30)−、−O−C(=O)−N(R
30)−、−PO(OR
30)O−および−P(O)O−(式中、
sは0〜2である、および
hetは単環式もしくは二環式の5、6、7、9もしくは10員の複素環であり、各環はN、OおよびSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有しており、このとき複素環は飽和、部分飽和、もしくは芳香族であってよく、任意のNもしくはSは任意に酸化されていてよく、複素環は0〜3個のR
41で置換されている)の群から選択される;
V
4は、不在であるか、またはC
1−C
6アルキル、C
3−C
8シクロアルキル、C
0−C
6アルキル−C
6−C
10アリール、およびC
0−C
6アルキル−het(式中、任意のアルキル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜3個のR
31である)から選択される任意に置換された二価基である;
W
4は、水素、OR
33、SR
42、NR
30R
30、NH−C(=O)−O−R
43、NH−C(=O)−NR
nR
n、NH−C(=O)−R
43、NH−SO
2−R
37、NH−SO
2−NR
30R
30、NH−SO
2−NH−C(=O)−R
43、NH−C(=O)−NH−SO
2−R
37、C(=O)−NH−C(=O)−O−R
43、C(=O)−NH−C(=O)−R
43、C(=O)−NH−C(=O)−NR
30R
30’、C(=O)−NH−SO
2−R
37、C(=O)−NH−SO
2−NR
30R
30’、C(=S)−NR
30R
30’、SO
2−R
37、SO
2−O−R
37、SO
2−NR
37R
37’、SO
2−NH−C(=O)−O−R
43、SO
2−NH−C(=O)−NR
30R
30’、SO
2−NH−C(=O)−R
43、O−C(=O)−NR
30R
30’、O−C(=O)−R
43、O−C(=O)−NH−C(=O)−R
43、O−C(=O)−NH−SO
2R
46およびO−SO
2−R
37の群から選択される;
R
44は、C(=O)−R
45、C(=O)−H、CH
2(OH)、およびCH
2O−C(=O)−C
1−C
6アルキルから選択される;
R
38は、R
38’または1〜3個のR
38’で置換されたR
38’’(式中、
R
38’は、水素、ハロ(F、Cl、Br、I)、シアノ、イソシアネート、カルボキシ、カルボキシ−C
1−C
11アルキル、アミノ、アミノ−C
1−C
8アルキル、アミノカルボニル、カルボキサミド、カルバモイル、カルバモイルオキシ、ホルミル、ホルミルオキシ、アジド、ニトロ、イミダゾイル、ウレイド、チオウレイド、チオシアナト、ヒドロキシ、C
1−C
6アルコキシ、メルカプト、スルホンアミド、het、フェノキシ、フェニル、ベンズアミド、トシル、モルホリノ、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリニル、イミダゾリル、およびインドリルの群から選択される;
R
38’’は、C
0−C
10アルキル−Q−C
0−C
6アルキル、C
0−C
10アルケニル−Q−C
0−C
6アルキル、C
0−C
10アルキニル−Q−C
0−C
6アルキル、C
3−C
11シクロアルキル−Q−C
0−C
6アルキル、C
3−C
10シクロアルケニル−Q−C
0−C
6アルキル、C
1−C
6アルキル−C
6−C
12アリール−Q−C
0−C
6アルキル、C
6−C
10アリール−C
1−C
6アルキル−Q−C
0−C
6アルキル、C
0−C
6アルキル−het−Q−C
0−C
6アルキル、C
0−C
6アルキル−Q−het−C
0−C
6アルキル、het−C
0−C
6アルキル−Q−C
0−C
6アルキル、C
0−C
6アルキル−Q−C
6−C
12アリール、および−Q−C
1−C
6アルキルの群から選択される)である;
R
43は、水素および置換もしくは未置換のC
1−C
10アルキル、C
2−C
10アルケニル、C
2−C
10アルキニル、C
3−C
11シクロアルキル、C
3−C
10シクロアルケニル、C
1−C
6アルキル−C
6−C
12アリール、C
6−C
10アリール−C
1−C−
6アルキル、C
1−C
6アルキル−het、het−C
1−C
6アルキル、C
6−C
12アリールおよびhet(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜3個のR
31である)から選択される;
R
31は、R
40およびR
41から選択される;
R
41は、OH、OCF
3、OR
43、SR
42、ハロ(F、Cl、Br、I)、CN、イソシアネート、NO
2、CF
3、C
0−C
6アルキル−NR
30R
30’、C
0−C
6アルキル−C(=O)−NR
30R
30’、C
0−C
6アルキル−C(=O)−R
38、C
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシ、C
2−C
8アルケニル、C
2−C
8アルキニル、C
3−C
6シクロアルキル、C
3−C
6シクロアルケニル、C
1−C
6アルキル−フェニル、フェニル−C
1−C
6アルキル、C
1−C
6アルキルオキシカルボニル、フェニル−C
0−C
6アルキルオキシ、C
1−C
6アルキル−het、het−C
1−C
6アルキル、SO
2−het、−O−C
6−C
12アリール、−SO
2−C
6−C
12アリール、−SO
2−C
1−C
6アルキルおよびhet(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニルは、OH、ハロ(F、Cl、Br、I)、ニトロ、アミノおよびアミノカルボニルから選択される1〜3個の基で任意に置換されてよく、そして任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜2個のヒドロキシ、ハロ(F、Cl、Br、I)、CF
3、C
1−C
6アルキル、C
1−C
6アルコキシ、ニトロおよびアミノである)の群から選択される;
R
mは、S−C
1−C
6アルキル、C(=O)−C
1−C
6アルキル、C(=O)−NR
30R
30’、C
1−C
6アルキル、ハロ(F、Cl、Br、I)−C
1−C
6アルキル、ベンジルおよびフェニルから選択される;
R
30は、R
43、NH−C(=O)−O−R
43、NH−C(=O)−R
43、NH−C(=O)−NHR
43、NH−SO
2−R
46、NH−SO
2−NH−C(=O)−R
43、NH−C(=O)−NH−SO
2−R
37、C(=O)−O−R
43、C(=O)−R
43、C(=O)−NHR
43、C(=O)−NH−C(=O)−O−R
43、C(=O)−NH−C(=O)−R
43、C(=O)−NH−SO
2−R
46、C(=O)−NH−SO
2−NHR
37、SO
2−R
37、SO
2−O−R
37、SO
2−N(R
43)
2、SO
2−NH−C(=O)−O−R
43、SO
2−NH−C(=O)−O−R
43およびSO
2−NH−C(=O)−R
43の群から選択される;
R
30’は、水素、ヒドロキシおよび置換もしくは未置換のC
1−C
11アルキル、C
1−C
11アルコキシ、C
2−C
10アルケニル、C
2−C
10アルキニル、C
3−C
11シクロアルキル、C
3−C
10シクロアルケニル、C
1−C
6アルキル−C
6−C
12アリール、C
6−C
10アリール−C
1−C−
6アルキル、C
6−C
10アリール−C
0−C
6アルキルオキシ、C
1−C
6アルキル−het、het−C
1−C
6アルキル、C
6−C
12アリール、het、C
1−C
6アルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニル、C
3−C
8シクロアルキルカルボニル、C
3−C
8シクロアルコキシカルボニル、C
6−C
11アリールオキシカルボニル、C
7−C
11アリールアルコキシカルボニル、ヘテロアリールアルコキシカルボニル、ヘテロアリールアルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアリールアルキルスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、C
1−C
6アルキルスルホニル、およびC
6−C
10アリールスルホニル(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリール、hetもしくはヘテロアリール上の置換基は1〜3個のR
31である)から選択される;
R
30およびR
30’は、それにそれらが結合している共通窒素と一緒になって、モルホリニル、ピペラジニル、チアモルホリニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、インドリニル、イソインドリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリニル、チアゾリジニルおよびアザビシクロノニル(式中、置換基は1〜3個のR
38である)から選択される任意に置換された複素環を形成してよい;
R
33は、水素および置換もしくは未置換のC
1−C
6アルキル、C
1−C
6アルキルカルボニル、C
2−C
6アルケニル、C
2−C
6アルキニル、C
3−C
8シクロアルキルおよびベンゾイル(式中、任意のアルキル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリール上の置換基は1〜3個のR
40である)から選択される;
R
40は、OH、ハロ(F、Cl、Br、I)、CN、イソシアネート、OR
43、SR
42、SOR
43、NO
2、CF
3、R
43、NR
30R
30’、NR
30C(=O)−O−R
43、NRC(=O)−R
43、C
0−C
6アルキル−SO
2−R
43、C
0−C
6アルキル−SO
2−NR
30R
30’、C(=O)−R
43、O−C(=O)−R
43、C(=O)−O−R
43、およびC(=O)−NR
30R
30’(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜3個のR
31である)の群から選択される;
R
46は、C
1−C
8アルキル、C
2−C
8アルケニル、C
2−C
8アルキニル、C
3−C
8シクロアルキル、C
3−C
6シクロアルケニル、C
0−C
6アルキル−フェニル、フェニル−C
0−C
6アルキル、C
0−C
6アルキル−hetおよびhet−C
0−C
6アルキル(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜3個のR
31である)から選択される置換もしくは未置換基である;
R
45は、ヒドロキシ、C
1−C
11アルコキシ、C
3−C
12シクロアルコキシ、C
8−C
12アラルコキシ、C
8−C
12アルシクロアルコキシ、C
6−C
10アリールオキシ、C
3−C
10アルキルカルボニルオキシアルキルオキシ、C
3−C
10アルコキシカルボニルオキシアルキルオキシ、C
3−C
10アルコキシカルボニルアルキルオキシ、C
5−C
10シクロアルキルカルボニルオキシアルキルオキシ、C
5−C
10シクロアルコキシカルボニルオキシアルキルオキシ、C
5−C
10シクロアルコキシカルボニルアルキルオキシ、C
8−C
12アリールオキシカルボニルアルキルオキシ、C
8−C
12アリールオキシカルボニルオキシアルキルオキシ、C
8−C
12アリールカルボニルオキシアルキルオキシ、C
5−C
10アルコキシアルキルカルボニルオキシアルキルオキシ、(R
30)(R
30)N(C
1−C
10アルコキシ)−、
【化34】
(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜3個のR
31である)から選択される置換もしくは未置換基である)の群から選択される)の化合物およびその医薬上許容可能な塩を含む、項目22に記載の方法。
(項目34)
LFA−1アンタゴニスト、医薬上許容可能な担体、および医薬上許容可能な賦形剤を含む眼用医薬製剤。
(項目35)
前記LFA−1アンタゴニストは、ペプチドもしくは有機低分子を含む、項目35に記載の医薬製剤。
(項目36)
保存料をさらに含まない、項目34に記載の医薬製剤。
(項目37)
少なくとも1種の保存料をさらに含む、項目34に記載の医薬製剤。
(項目38)
増粘剤をさらに含む、項目34に記載の医薬製剤。
(項目39)
前記LFA−1アンタゴニストは式I:
【化35】
(式中、
R
1およびR
2は、各々独立して水素、アミノ酸側鎖、−(CH
2)
mOH、−(CH
2)
mアリール、−(CH2)
mヘテロアリール(式中、mは0〜6である)、−CH(R
1A)(OR
1B)、−CH(R
1A)(NHR
1B)、U−T−Q、またはU−T−Q(式中、Uは不在であっても以下:−O−、−S(O)
0−2−、−SO
2N(R
1A)、−N(R
1A)−、−N(R
1A)C(=O)−、−N(R
1A)C(=O)−O−、−N(R
1A)C(=O)−N(R
1B)−、−N(R
1A)−SO
2−、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−C(=O)−N(R
1A)−、−OC(=O)N(R
1A)−、−C(=N−R
1E)−、−C(=N−R
1E)−O−、−C(=N−R
1E)−N(R
1A)−、−O−C(=N−R
1E)−N(R
1A)−、−N(R
1A)C(=N−R
1E)−、−N(R
1A)C(=N−R
1E)−O−、−N(R
1A)C(=N−R
1E)−N(R
1B)−、−P(=O)(OR
1A)−O−、もしくは−P(=O)(R
1A)−O−のうちの1つであってもよい;Tは不在であるか、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分である;およびQは、水素、ハロゲン、シアノ、イソシアネート、−OR
1B;−SR
1B;−N(R
1B)
2、−NHC(=O)OR
1B、−NHC(=O)N(R
1B)
2、−NHC(=O)R
1B、−NHSO
2R
1B、NHSO
2N(R
1B)
2、−NHSO
2NHC(=O)OR
1B、−NHC(=O)NHSO
2R
1B、−C(=O)NHC(=O)OR
1B、C(=O)NHC(=O)R
1B、−C(=O)NHC(=O)N(R
1B)
2、−C(=O)NHSO
2R
1B、−C(=O)NHSO
2N(R
1B)
2、C(=S)N(R
1B)
2、−SO
2R
1B、−SO
2OR
1B、−SO
2N(R
1B)
2、−SO
2−NHC(=O)OR
1B、−OC(=O)−N(R
1B)
2、−OC(=O)R
1B、−OC(=O)NHC(=O)R
1B、−OC(=O)NHSO
2R
1B、−OSO
2R
1B、または脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリールもしくはヘテロアリール部分である)で任意に置換された脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族もしくはヘテロ脂環式部分であるか、またはR
1およびR
2は一緒になって脂環式もしくは複素環式部分となるか、または一緒に
【化36】
(式中、R
1AおよびR
1Bの各出現は、独立して水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分、−C(=O)R
1C、もしくは−C(=O)NR
1CR
1Dである;R
1CおよびR
1Dの各出現は、独立して水素、ヒドロキシル、もしくは脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分である;およびR
1Eは水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分、−CN、−OR
1C、−NR
1CR
1Dもしくは−SO
2R
1Cである)である;
R
3は、−C(=O)OR
3A、−C(=O)H、−CH
2OR
3A、−CH
2OC(=O)−アルキル、−C(=O)NH(R
3A)、−CH
2X
0(式中、R
3Aの各出現は、独立して水素、保護基、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアルキルアリール、ヘテロアルキルヘテロアリール部分または医薬上許容可能な塩もしくはエステルであるか、またはR
3AはR
1およびR
2と一緒になって複素環式部分を形成する;X
0は、F、BrもしくはIから選択されるハロゲンである)である;
R
4は、各出現について、独立して水素、ハロゲン、−CN、−NO
2、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分であるか、またはGR
G1(式中、Gは、−O−、−S−、NR
G2−、−CO−、−SO−、−SO
2−、C(=O)O−、−C(=O)NR
G2−、C(=O)−、−NR
G2C(=O)−もしくは−SO
2NR
G2−であり、そしてR
G1およびR
G2は、独立して水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分である)である;
nは、0〜4の整数である;
AR
1は、単環式もしくは多環式アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、脂環式もしくは複素環式部分である;
A、B、DおよびEは、原子価が許容する限り、単結合もしくは二重結合のいずれかによって結合される;このときA、DおよびEの各出現は、独立してC=O、CR
iR
ii、NR
i、CR
i、N、O、S、−S(=O)もしくはSO
2(式中、R
iの各出現は独立して水素、ハロゲン、−CN、−NO
2、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分である)、または−GR
G1(式中、Gは−O−、−S−、−NR
G2、−CO−、−SO−、−C(=O)O−、−C(=O)NR
G2−、−OC(=O)−、−NR
G2C(=O)−もしくは−SO
2NR
G2−である、ならびにR
G1およびR
G2は、独立して水素、脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分であるか、または一緒にされた任意の2つの隣接出現は、脂環式、ヘテロ脂環式、アリール、またはヘテロアリール部分を表す)である;
pは、0〜4の整数である;および
Lは、不在であるか、またはV−W−X−Y−Z(式中、V、W、X、YおよびZの各出現は独立して不在、C=O、NR
L1、−O−、−C(R
L1)=、=C(R
L1)−、−C(R
L1)(R
L2)、C(=N−OR
L1)、C(=NR
L1)、−N=、S(O)
0−2;置換もしくは未置換C
1−6アルケニリデンもしくはC
2−6アルケニリジン鎖(式中、2つまでの非隣接メチレン単位は独立して−C(=O)−、−CO
2−、−C(=O)C(=O)−、−C(C=O)NR
L3−、−OC(=O)−、−OC(=O)NR
L3−、−NR
L3NR
L4−、−NR
L3NR
L4C(=O)−、−NR
L3C(=O)−、NR
L3CO
2−、NR
L3C(=O)NR
L4−、−S(=O)−、−SO
2−、−NR
L3SO
2−、−SO
2NR
L3、−NR
L3SO
2NR
L4、−O−、−S−、もしくは−NR
L3−によって任意に置き換えられている;R
L3およびR
L4の各出現は、独立して水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールもしくはアシル;または脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分である;ならびにR
L1およびR
L2の各出現は、独立して水素、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、アミノ、保護アミノ、チオ、保護チオ、ハロゲン、シアノ、イソシアネート、カルボキシ、カルボキシアルキル、ホルミル、ホルミルオキシ、アジド、ニトロ、ウレイド、チオウレイド、チオシアナト、アルコキシ、アリールオキシ、メルカプト、スルホンアミド、ベンズアミド、トシル、または脂肪族、脂環式、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールもしくはアルキルヘテロアリール部分であるか、またはR
L1およびR
L2の1つまたは複数の出現は、一緒に、またはV、W、X、YもしくはZのうちの1つと一緒に脂環式もしくは複素環式部分を形成するか、またはアリールもしくはヘテロアリール部分を形成する)である))の化合物を含む、項目34に記載の医薬製剤。
(項目40)
前記LFA−1アンタゴニストは式II:
【化37】
(式中、R
27は、
【化38】
の群から選択される:
およびR
28は、
【化39】
からなる群から選択される;およびR
29は水素である)の化合物、医薬上許容可能な塩もしくはエステルを含む、項目34に記載の製剤。
(項目38)
式IIの化合物は、式II’:
【化40】
におけるような立体化学構造をさらに含む、項目37に記載の製剤。
(項目41)
前記LFA−1アンタゴニストは式IIA:
【化41】
(式中、R
17は、水素を含む)の化合物、医薬上許容可能な塩もしくはエステルを含む、項目34に記載の製剤。
(項目44)
前記LFA−1アンタゴニストは式III:
【化42】
(式中、
Cyは、ヒドロキシル、メルカプト、チオアルキル、ハロゲン、オキソ、チオ、アミノ、アミノアルキル、アミジン、グアニジン、ニトロ、アルキル、アルコキシもしくはアシルで任意に置換された芳香族炭素環、芳香族複素環、または非芳香族複素環である;
X
2は、−CH
2−NR
10−[二価炭化水素鎖]−(式中、該二価炭化水素鎖は、ヒドロキシル、メルカプト、ハロゲン、アミノ、アミノアルキル、ニトロ、オキソもしくはチオで任意で置換されている)である;
Kは、ヒドロキシル、メルカプト、ハロゲン、オキソ、チオ、チオアルキル、アミノ、アミノアルキル、炭素環もしくは複素環、炭化水素、ハロ置換炭化水素、アミノ、アミジン、グアニジン、シアノ、ニトロ、アルコキシもしくはアシルで任意に置換された複素環である;
L
2は、[二価炭化水素鎖]−NR
10−CH
2−(式中、該二価炭化水素鎖は、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソもしくはチオで任意に置換されており、R
10はHもしくはアルキルである)である;
R
5は、H、OH、アミノ、O−炭素環、またはアミノ、炭素環、複素環で任意に置換されたアルコキシであるか、または医薬上許容可能な塩もしくはエステルである;
R
6〜9は、独立してH、ヒドロキシル、メルカプト、ハロゲン、シアノ、アミノ、アミジン、グアニジン、ニトロもしくはアルコキシである;
R
10は、Hまたは、炭素環もしくは複素環で任意に置換された炭化水素鎖である)の化合物ならびにそれらの塩、溶媒和物および水和物を含む、項目34に記載の製剤。
(項目45)
前記LFA−1アンタゴニストは式IV:
【化43】
(式中、R
11は式:
【化44】
(式中、Aは、水素、ヒドロキシ、アミノ、もしくはハロゲンであり、Bはアミノ、カルボキシ、水素、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、ハロゲン、低級アルキル、もしくは低級アルコキシである)の基である;
R
12は式:
【化45】
(式中、R
13は、水素、カルボキシ、もしくは低級アルキルである)の基である;
nは0もしくは1である;
U
2、V
2、およびW
2は、U
2およびV
2の両方が水素にはならないことを前提に独立して水素、ハロゲン、もしくは低級アルキルである;
X
3は、カルボニル、フェニル置換低級アルキレン、イミノ、置換イミノ、もしくはスルホニルである;
Y
2はアミノ、置換アミノ、低級アルキル、もしくはシクロ低級アルキルのうちの1つまたは複数で置換されてよい低級アルキレンであるか、またはY
2は低級アルケニレンもしくは低級アルキレンチオである;
kは0もしくは1である;
kが1である場合、Z
2は、水素、低級アルキルチオ、−COOH、−CONH
2、アミノである;
kが0もしくは1である場合、Z
2は、1−アダマンチル、ジフェニルメチル、3−[[(5−クロロピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル]ピラジン−2−イル、ヒドロキシ、フェニルメトキシ、2−クロロ−4−[[[(3−ヒドロキシフェニル)メチル]アミノ]カルボニル]フェニル、[2,6−ジクロロフェニル)メトキシ]フェニルである;
kが0もしくは1である場合、Z
2は、同一もしくは相違していてよい0〜3個のヘテロ原子を含有するシクロアルキルもしくはアリール、またはその環が独立して同一もしくは相違していてよい0〜3個のヘテロ原子を含有する独立してシクロアルキルもしくはアリールである2個もしくは3個の環を含有する縮合環系であり、それらの環のいずれかは未置換、またはハロゲン、シアノ、アミノ、置換アミノ、アミノスルホニル、ニトロ、オキソ、ヒドロキシ、アリール、アリールオキシ、未置換低級アルキル、ハロゲン置換低級アルキル、低級アルコキシ置換低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルカンスルホニル、低級アルキルチオ、アセチル、アミノカルボニル、ヒドラジノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アセトキシのうちの少なくとも1つ、またはさらにアミノ低級アルキルで置換されてよい;および
R
20は水素である)の化合物、医薬上許容可能な塩もしくはエステルを含む、項目34に記載の製剤。
(項目46)
式IVの化合物は、式IV’:
【化46】
におけるような立体化学構造をさらに含む、項目45に記載の製剤。
(項目47)
前記LFA−1アンタゴニストは式V:
【化47】
(式中、
R
14は式:
【化48】
の基である;
R
15は、水素、カルボキシ、もしくは低級アルキルである;
U
3、V
3、およびW
3は、独立して水素、ハロゲンである;
U
3、V
3、およびW
3は、U
3およびV
3の両方が水素にはならないことを前提に、低級アルキルである;
X
4は、カルボニル、フェニル置換低級アルキレン、イミノ、置換イミノ、もしくはスルホニルである;
Y
3は、低級アルケニレン、低級アルキレンチオであるか、またはアミノ、アセチルアミノ、もしくはシクロ低級アルキルで置換されていてよい低級アルキレンである;
k
2は0もしくは1である;
k
2が1である場合は、Zは、水素、低級アルキルチオ、−COOH、−CONH
2、もしくはアミノである;
k
2が0もしくは1である場合は、Z
3は1−アダマンチル、ジフェニルメチル、3−[[(5−クロロピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル]ピラジン−2−イルである;
k
2が0もしくは1である場合は、Zは、同一もしくは相違していてよい0〜3個のヘテロ原子を含有するシクロアルキルもしくはアリール、または同一もしくは相違していてよい0〜3個のヘテロ原子を含有する独立してシクロアルキルもしくはアリールである2もしくは3個の環を含有する縮合環系であってよく、それらの環のいずれも未置換、またはハロゲン、シアノ、アミノ、置換アミノ、アミノスルホニル、ニトロ、オキソ、ヒドロキシ、アリール、アリールオキシ、未置換低級アルキル、ハロゲン置換低級アルキル、低級アルコキシ置換低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、もしくはアセトキシのうちの少なくとも1つで置換されてよい;および
R
21は水素である)の化合物、それらの医薬上許容可能な塩もしくはエステルを含む、項目34に記載の製剤。
(項目48)
前記LFA−1アンタゴニストは式VI:
【化49】
(式中、
D
4は、単環式、二環式、もしくは三環式の飽和、不飽和、もしくは芳香族環であり、各環は環内に5、6もしくは7個の原子を有するが、このとき環内の原子は炭素であるか、または窒素、酸素、および硫黄の群から選択される1〜4個のヘテロ原子であり、このとき任意の炭素もしくは硫黄環原子は任意に酸化されていてよく、各環は0〜3個のR
31で置換されている;
L
3は:
−L
3−L
2−L
1−、
−L
4−L
3−L
2−L
1−、および
−L
5−L
4−L
3−L
2−L
1−
(式中、
L
1は、オキソ(−O−)、S(O)
s、C(=O)、CR
32、R
32、CR
32het、NR
30およびNから選択される、
L
2は、オキソ(−O−)、S(O)
s、C(=O)、C(=N−O−R
33)、CR
34R
34’、CR
34、hetNR
30およびNから選択される、
L
3は、オキソ(−O−)、S(O)
s、C(=O)、C(=N−O−R
33)、CR
35R
35’、CR
35、hetNR
30およびNから選択される、
L
4は、不在であるか、またはオキソ(−O−)、S(O)
s、C(=O)、C(=N−O−R
33)、CR
36R
36’、CR
36、NR
30およびNから選択される、
L
5は、不在であるか、またはL
1〜L
3のうちの1つだけがhetであってよく、L
1〜L
3のうちの1つがhetである場合は、他のL
1〜L
5は不在であってよいことを前提にオキソ(−O−)、S(O)
s、C(=O)、CR
37R
37’、CR
37、NR
30およびN
(式中、
R
32、R
32’、R
34、R
34’、R
35、R
35’、R
36、R
36’、R
37およびR
37’は各々、独立してR
38、R
39およびU−Q−V−Wから選択される、
任意で、R
24およびR
34’は、個別もしくは一緒にB上の置換基RPを介してB
3と飽和、不飽和もしくは芳香族縮合環を形成することができ、該縮合環は環内に5、6もしくは7個の原子を含有しており、さらにO、SおよびNの群から選択される1〜3個のヘテロ原子を任意に含有しており、このときSもしくはNのいずれかは任意に酸化されていてよい;
任意で、R
35およびR
35’は、個別もしくは一緒に、ならびにR
36およびR
36’は、個別もしくは一緒にD
3上の置換基R
31を介してD
3と飽和、不飽和もしくは芳香族縮合環を形成することができ、該縮合環は環内に5、6もしくは7個の原子を含有しており、さらにO、SおよびNの群から選択される1〜3個のヘテロ原子を任意に含有しており、このときSもしくはNのいずれかは任意に酸化されていてよい;
さらに任意で、L
1〜L
5中の各R
32〜R
37、NR
30もしくはNはL
1〜L
5中の任意の他のR
32〜R
37、NR
30もしくはNと一緒に飽和、不飽和もしくは芳香族いずれかの、N、OおよびSから任意に選択される1〜3個の追加のヘテロ原子を任意に含有する5、6もしくは7員の単素環もしくは複素環を形成してよいが、このとき任意の炭素もしくは硫黄環原子は任意に酸化されていてよく、各環は0〜3個のR
31で置換されている;およびこのときsは0〜2である;Bは:
【化50】
は、5、6もしくは7個の原子を含有する縮合複素環もしくは単素環であり、該環は不飽和、部分飽和もしくは芳香族であり、ヘテロ原子は1〜3個のO、SおよびNから選択される)から選択される)の群から選択される二価連結基である;
Y
3は、CHおよびNR
30から選択される;nは0〜3である;
G
3は、水素およびC
1−C
6アルキルから選択され、任意でGはTと一緒になって、−V−Wで任意に置換されたC
3−C
6シクロアルキルを形成してよい;
T
3は、天然型α−アミノ酸側鎖、
およびU
4−Q
4−V
4−W
4
(式中、
U
4は、C
1−C
6アルキル、C
0−C
6アルキル−Q、C
2−C
6アルケニル−Q、およびC
2−C
6アルキニル−Q(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38である)の群から選択される任意に置換された二価ラジカルである;
Q
4は、不在であるか、または−O−、−S(O)
s−、−SO
2−N(R
30)−、−N(R
30)−、−N(R
30)−C(=O)−、−N(R
30)−C(=O)−N(R
30)−、−N(R
30)−C(=O)−O−、−N(R
30)−SO
2−、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−het−、−C(=O)−N(R
30)−、−O−C(=O)−N(R
30)−、−PO(OR
30)O−および−P(O)O−
(式中、
sは0〜2である、および
hetは単環式もしくは二環式の5、6、7、9もしくは10員の複素環であり、各環はN、OおよびSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有しており、このとき複素環は飽和、部分飽和、もしくは芳香族であってよく、任意のNもしくはSは任意に酸化されていてよく、該複素環は0〜3個のR
41で置換されている)の群から選択される;
V
4は、不在であるか、またはC
1−C
6アルキル、C
3−C
8シクロアルキル、C
0−C
6アルキル−C
6−C
10アリール、およびC
0−C
6アルキル−het(式中、任意のアルキル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜3個のR
31である)から選択される任意に置換された二価基である;
W
4は、水素、OR
33、SR
42、NR
30R
30、NH−C(=O)−O−R
43、NH−C(=O)−NR
nR
n、NH−C(=O)−R
43、NH−SO
2−R
37、NH−SO
2−NR
30R
30、NH−SO
2−NH−C(=O)−R
43、NH−C(=O)−NH−SO
2−R
37、C(=O)−NH−C(=O)−O−R
43、C(=O)−NH−C(=O)−R
43、C(=O)−NH−C(=O)−NR
30R
30’、C(=O)−NH−SO
2−R
37、C(=O)−NH−SO
2−NR
30R
30’、C(=S)−NR
30R
30’、SO
2−R
37、SO
2−O−R
37、SO
2−NR
37R
37’、SO
2−NH−C(=O)−O−R
43、SO
2−NH−C(=O)−NR
30R
30’、SO
2−NH−C(=O)−R
43、O−C(=O)−NR
30R
30’、O−C(=O)−R
43、O−C(=O)−NH−C(=O)−R
43、O−C(=O)−NH−SO
2R
46およびO−SO
2−R
37の群から選択される;
R
44は、C(=O)−R
45、C(=O)−H、CH
2(OH)、およびCH
2O−C(=O)−C
1−C
6アルキルから選択される;
R
38は、R
38’または1〜3個のR
38’で置換されたR
38’’(式中、
R
38’は、水素、ハロ(F、Cl、Br、I)、シアノ、イソシアネート、カルボキシ、カルボキシ−C
1−C
11アルキル、アミノ、アミノ−C
1−C
8アルキル、アミノカルボニル、カルボキサミド、カルバモイル、カルバモイルオキシ、ホルミル、ホルミルオキシ、アジド、ニトロ、イミダゾイル、ウレイド、チオウレイド、チオシアナト、ヒドロキシ、C
1−C
6アルコキシ、メルカプト、スルホンアミド、het、フェノキシ、フェニル、ベンズアミド、トシル、モルホリノ、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリニル、イミダゾリル、およびインドリルの群から選択される;
R
38’’は、C
0−C
10アルキル−Q−C
0−C
6アルキル、C
0−C
10アルケニル−Q−C
0−C
6アルキル、C
0−C
10アルキニル−Q−C
0−C
6アルキル、C
3−C
11シクロアルキル−Q−C
0−C
6アルキル、C
3−C
10シクロアルケニル−Q−C
0−C
6アルキル、C
1−C
6アルキル−C
6−C
12アリール−Q−C
0−C
6アルキル、C
6−C
10アリール−C
1−C
6アルキル−Q−C
0−C
6アルキル、C
0−C
6アルキル−het−Q−C
0−C
6アルキル、C
0−C
6アルキル−Q−het−C
0−C
6アルキル、het−C
0−C
6アルキル−Q−C
0−C
6アルキル、C
0−C
6アルキル−Q−C
6−C
12アリール、および−Q−C
1−C
6アルキルの群から選択される)である;
R
43は、水素および置換もしくは未置換のC
1−C
10アルキル、C
2−C
10アルケニル、C
2−C
10アルキニル、C
3−C
11シクロアルキル、C
3−C
10シクロアルケニル、C
1−C
6アルキル−C
6−C
12アリール、C
6−C
10アリール−C
1−C−
6アルキル、C
1−C
6アルキル−het、het−C
1−C
6アルキル、C
6−C
12アリールおよびhet(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜3個のR
31である)から選択される;
R
31は、R
40およびR
41から選択される;
R
41は、OH、OCF
3、OR
43、SR
42、ハロ(F、Cl、Br、I)、CN、イソシアネート、NO
2、CF
3、C
0−C
6アルキル−NR
30R
30’、C
0−C
6アルキル−C(=O)−NR
30R
30’、C
0−C
6アルキル−C(=O)−R
38、C
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシ、C
2−C
8アルケニル、C
2−C
8アルキニル、C
3−C
6シクロアルキル、C
3−C
6シクロアルケニル、C
1−C
6アルキル−フェニル、フェニル−C
1−C
6アルキル、C
1−C
6アルキルオキシカルボニル、フェニル−C
0−C
6アルキルオキシ、C
1−C
6アルキル−het、het−C
1−C
6アルキル、SO
2−het、−O−C
6−C
12アリール、−SO
2−C
6−C
12アリール、−SO
2−C
1−C
6アルキルおよびhet(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニルは、OH、ハロ(F、Cl、Br、I)、ニトロ、アミノおよびアミノカルボニルから選択される1〜3個の基で任意に置換されてよく、そして任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜2個のヒドロキシ、ハロ(F、Cl、Br、I)、CF
3、C
1−C
6アルキル、C
1−C
6アルコキシ、ニトロおよびアミノである)の群から選択される;
R
mは、S−C
1−C
6アルキル、C(=O)−C
1−C
6アルキル、C(=O)−NR
30R
30’、C
1−C
6アルキル、ハロ(F、Cl、Br、I)−C
1−C
6アルキル、ベンジルおよびフェニルから選択される;
R
30は、R
43、NH−C(=O)−O−R
43、NH−C(=O)−R
43、NH−C(=O)−NHR
43、NH−SO
2−R
46、NH−SO
2−NH−C(=O)−R
43、NH−C(=O)−NH−SO
2−R
37、C(=O)−O−R
43、C(=O)−R
43、C(=O)−NHR
43、C(=O)−NH−C(=O)−O−R
43、C(=O)−NH−C(=O)−R
43、C(=O)−NH−SO
2−R
46、C(=O)−NH−SO
2−NHR
37、SO
2−R
37、SO
2−O−R
37、SO
2−N(R
43)
2、SO
2−NH−C(=O)−O−R
43、SO
2−NH−C(=O)−O−R
43およびSO
2−NH−C(=O)−R
43の群から選択される;
R
30’は、水素、ヒドロキシおよび置換もしくは未置換のC
1−C
11アルキル、C
1−C
11アルコキシ、C
2−C
10アルケニル、C
2−C
10アルキニル、C
3−C
11シクロアルキル、C
3−C
10シクロアルケニル、C
1−C
6アルキル−C
6−C
12アリール、C
6−C
10アリール−C
1−C−
6アルキル、C
6−C
10アリール−C
0−C
6アルキルオキシ、C
1−C
6アルキル−het、het−C
1−C
6アルキル、C
6−C
12アリール、het、C
1−C
6アルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニル、C
3−C
8シクロアルキルカルボニル、C
3−C
8シクロアルコキシカルボニル、C
6−C
11アリールオキシカルボニル、C
7−C
11アリールアルコキシカルボニル、ヘテロアリールアルコキシカルボニル、ヘテロアリールアルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアリールアルキルスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、C
1−C
6アルキルスルホニル、およびC
6−C
10アリールスルホニル(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリール、hetもしくはヘテロアリール上の置換基は1〜3個のR
31である)から選択される;
R
30およびR
30’は、それにそれらが結合している共通窒素と一緒になって、モルホリニル、ピペラジニル、チアモルホリニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、インドリニル、イソインドリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリニル、チアゾリジニルおよびアザビシクロノニル(式中、置換基は1〜3個のR
38である)から選択される任意に置換された複素環を形成してよい;
R
33は、水素および置換もしくは未置換のC
1−C
6アルキル、C
1−C
6アルキルカルボニル、C
2−C
6アルケニル、C
2−C
6アルキニル、C
3−C
8シクロアルキルおよびベンゾイル(式中、任意のアルキル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリール上の置換基は1〜3個のR
40である)から選択される;
R
40は、OH、ハロ(F、Cl、Br、I)、CN、イソシアネート、OR
43、SR
42、SOR
43、NO
2、CF
3、R
43、NR
30R
30’、NR
30C(=O)−O−R
43、NRC(=O)−R
43、C
0−C
6アルキル−SO
2−R
43、C
0−C
6アルキル−SO
2−NR
30R
30’、C(=O)−R
43、O−C(=O)−R
43、C(=O)−O−R
43、およびC(=O)−NR
30R
30’(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜3個のR
31である)の群から選択される;
R
46は、C
1−C
8アルキル、C
2−C
8アルケニル、C
2−C
8アルキニル、C
3−C
8シクロアルキル、C
3−C
6シクロアルケニル、C
0−C
6アルキル−フェニル、フェニル−C
0−C
6アルキル、C
0−C
6アルキル−hetおよびhet−C
0−C
6アルキル(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜3個のR
31である)から選択される置換もしくは未置換基である;
R
45は、ヒドロキシ、C
1−C
11アルコキシ、C
3−C
12シクロアルコキシ、C
8−C
12アラルコキシ、C
8−C
12アルシクロアルコキシ、C
6−C
10アリールオキシ、C
3−C
10アルキルカルボニルオキシアルキルオキシ、C
3−C
10アルコキシカルボニルオキシアルキルオキシ、C
3−C
10アルコキシカルボニルアルキルオキシ、C
5−C
10シクロアルキルカルボニルオキシアルキルオキシ、C
5−C
10シクロアルコキシカルボニルオキシアルキルオキシ、C
5−C
10シクロアルコキシカルボニルアルキルオキシ、C
8−C
12アリールオキシカルボニルアルキルオキシ、C
8−C
12アリールオキシカルボニルオキシアルキルオキシ、C
8−C
12アリールカルボニルオキシアルキルオキシ、C
5−C
10アルコキシアルキルカルボニルオキシアルキルオキシ、(R
30)(R
30)N(C
1−C
10アルコキシ)−、
【化51】
(式中、任意のアルキル、アルケニルもしくはアルキニル上の置換基は1〜3個のR
38であり、任意のアリールもしくはhet上の置換基は1〜3個のR
31である)から選択される置換もしくは未置換基である)の群から選択される)の化合物およびその医薬上許容可能な塩を含む、項目34に記載の製剤。
(項目49)
前記製剤は、点滴注入、注射、経口、鼻腔内、局所的、またはイオン導入療法によって投与するのに適切である、項目34に記載の製剤。
(項目50)
注射用投与に適切である前記注射用製剤は、皮下、結膜下、球後、または眼房内に注射される、項目45に記載の製剤。
(項目51)
前記製剤は、液剤、懸濁剤、軟膏剤、パック、または眼インサートを含む、項目31に記載の製剤。
(項目52)
LFA−1アンタゴニストを同定する方法であって、該化合物はLFA−1:ICAM相互作用の競合的阻害剤であり:
結合アッセイにおいて既知の濃度のアンタゴニスト候補分子を、ICAM−1、s−ICAM−1、およびLFA−1を含む群から選択されるリガンドに結合させる工程と;
1セットの濃度の標識された化合物を添加する工程であって、該化合物は、LFA−1のα鎖のIドメイン上でLFA−1とICAMとの相互作用の阻害剤であることが既知である工程と;
結合曲線を入手する工程と;
各セットの結合競合についてEC
50値を決定する工程と;
該EC
50値に基づいて該候補分子の拮抗特性を決定する工程とを含む方法。
(項目53)
前記標識された化合物は式VII:
【化52】
の化合物を含む、項目52に記載の方法。
(項目54)
被験者におけるドライアイ疾患を治療する方法であって、
該被験者にドライアイ診断テストを実施する工程と;
該診断工程の結果に基づいて該被験者がドライアイ疾患に罹患しているかどうかを決定する工程と;
該ドライアイ疾患の診断を受けて、該被験者に有効量のリンパ球機能関連抗原1(LFA−1)アンタゴニストまたはそれらの医薬上許容可能な塩もしくはエステルを投与する工程とを含む方法。
(項目55)
前記診断工程を、前記被験者の眼をイメージングする工程、または前記被験者の眼の生物学的サンプルの分析によって実施する、項目54に記載の方法。
(項目56)
ヒトの疾患を治療するのに有用な化合物を同定する方法であって:
事前に選択した群の細胞系においてsiRNA細胞活性データを入手する工程と;
該siRNAを用いて処理した該細胞系中での増殖の調節パターンを、潜在的治療薬を用いて処理した場合の該細胞系中の増殖の調節パターンと比較する工程と;
該治療薬を該細胞系に投与する場合にsiRNAに実質的に類似する細胞活性パターンを提示する治療薬を活性であると同定する工程とを含む方法。
(項目57)
前記LFA−1アンタゴニストは有機低分子である、項目1に記載の方法。
(項目58)
前記LFA−1アンタゴニストは
【化53】
からなる群から選択される、項目1もしくは22に記載の方法または項目34に記載の製剤。
(項目59)
前記LFA−1アンタゴニストは:
【化54】
【化55】
【化56】
【化57】
からなる群から選択される、項目1もしくは22に記載の方法または項目34に記載の製剤。
【0018】
本発明の新規な特徴について特に添付の特許請求項と結び付けて記載する。本発明の特徴および利点についてのより明確な理解は、本発明の原理が利用される具体的な実施形態について記載している詳細な説明および添付の図面を参照することで得られるであろう。