(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6816223
(24)【登録日】2020年12月25日
(45)【発行日】2021年1月20日
(54)【発明の名称】複数チャンバ内部ダクト構造
(51)【国際特許分類】
H02G 3/04 20060101AFI20210107BHJP
F16L 57/00 20060101ALI20210107BHJP
F16L 11/02 20060101ALI20210107BHJP
D03D 1/00 20060101ALI20210107BHJP
D03D 3/02 20060101ALI20210107BHJP
D04B 1/22 20060101ALI20210107BHJP
D04B 21/20 20060101ALI20210107BHJP
【FI】
H02G3/04 062
H02G3/04
F16L57/00 A
F16L11/02
D03D1/00 Z
D03D3/02
D04B1/22
D04B21/20 Z
【請求項の数】22
【外国語出願】
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2019-124485(P2019-124485)
(22)【出願日】2019年7月3日
(65)【公開番号】特開2020-103023(P2020-103023A)
(43)【公開日】2020年7月2日
【審査請求日】2019年9月3日
(31)【優先権主張番号】62/782,449
(32)【優先日】2018年12月20日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】599060788
【氏名又は名称】ミリケン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Milliken & Company
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン・エル.・ベディングフィールド
【審査官】
木村 励
(56)【参考文献】
【文献】
特表2014−503699(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2008/0054236(US,A1)
【文献】
国際公開第2010/015872(WO,A1)
【文献】
特表2003−503000(JP,A)
【文献】
特表2005−522172(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2017/0145603(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2018/0119869(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/04
F16L 11/02
F16L 57/00
D03D 1/00
D03D 3/02
D04B 1/22
D04B 21/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の縁部、第2の縁部、第1の縁領域、第2の縁領域、および中間領域を有する可撓性のある内部ダクト構造であって、前記中間領域は、前記第1の縁領域と前記第2の縁領域の間に位置し、前記内部ダクト構造は、
少なくとも2つの可撓性のある長手方向の管を備え、ここにおいて、前記長手方向の管はそれぞれ、1つの継ぎ目を備え、各長手方向の管は、2つのチャンバを形成し、各チャンバは、少なくとも1つのケーブルを包むように設計され、前記長手方向の管のうちの少なくとも1つは、前記第1の縁領域から、前記第2の縁領域へと延び、そして、前記管は、前記中間領域における取付け部で共に取り付けられる、可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項2】
前記内部ダクト構造は、2つの可撓性のある長手方向の管と4つのチャンバとを備える、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項3】
前記内部ダクト構造は、3つの可撓性のある長手方向の管と6つのチャンバとを備える、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項4】
前記長手方向の管は、織られた布を備える、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項5】
前記中間領域で共に取り付けられる織物のレイヤの数は、長手方向の管の数の2倍である、請求項4に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項6】
前記長手方向の管は、編まれた布を備える、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項7】
前記取付け部と前記第1の縁部の間の距離は、前記取付け部と前記第2の縁部の間の距離よりも大きい、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項8】
前記第1の縁部と前記第2の縁部の間の距離は、約21mmと39mmの間である、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項9】
前記管は、縫うことによって、または、超音波溶接によって、前記取付け部で共に取り付けられる、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項10】
前記管は、前記中間領域で共に接合されるだけである、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項11】
内部ダクトチャンバのうちの少なくとも1つにケーブルまたはプルラインをさらに含む、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項12】
織物材料は平織りを備える、請求項4に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項13】
織物材料は、前記可撓性のある内部ダクトの長手方向にたて糸を、また前記可撓性のある内部ダクトの横方向によこ糸を備える、請求項4に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項14】
前記たて糸は、単繊維糸またはポリエステル糸を備える、請求項13に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項15】
前記よこ糸は、単繊維糸を備える、請求項13に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項16】
前記よこ糸は、ナイロン糸を備える、請求項15に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項17】
前記よこ糸は、多繊維糸をさらに備える、請求項16に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項18】
前記よこ糸は、ナイロン単繊維糸と、ポリエステルの多繊維糸とを備える、請求項17に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項19】
織物材料は、
(a)単繊維糸エンドからなるたて糸、および
(b)単繊維と多繊維糸ピックの組合せからなるよこ糸
を備える織られた布であり、ここにおいて、多繊維糸ピックの少なくとも一部が複数挿入される、請求項4に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項20】
織物材料は、
第1の織りゾーンおよび部分的に浮いた織りゾーンを含む交互パターンを備え、
たて糸のグループへと配置された複数のたて糸と、ここにおいて、各グループは、2本と10本の間のたて糸を含む、
よこ糸の複数のピックと
を備える織られた布であり、
ここにおいて、第1の織りゾーンのそれぞれにおいて、よこ糸の前記ピックは、少なくとも1つの単繊維糸、少なくとも1つの複数挿入の多繊維糸、および任意選択で、少なくとも1つの単一挿入の多繊維糸の反復する第1のよこ糸パターンを備え、
部分的に浮いたゾーンのそれぞれにおいて、前記部分的に浮いた織りゾーン内のよこ糸の前記ピックは、少なくとも1つの単繊維糸、少なくとも1つの複数挿入の多繊維糸、および任意選択で、少なくとも1つの単一挿入の多繊維糸の反復する第2のよこ糸パターンを備え、
前記たて糸グループの少なくとも一部に内の前記たて糸の一部だけが、よこ糸パターン反復の少なくとも一部における少なくとも1つの複数挿入の多繊維よこ糸の上で浮くことを含む、3本のよこ糸の上で浮き、そして、浮いた部分の外側で、浮いていないたて糸が、よこ糸の交互のピックの上および下を連続的に通る、請求項4に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項21】
請求項1の前記可撓性のある内部ダクト構造の1つまたは複数のものを備える導管。
【請求項22】
第1の縁部、第2の縁部、第1の縁領域、第2の縁領域、および中間領域を有する可撓性のある内部ダクト構造であって、前記中間領域は、前記第1の縁領域と前記第2の縁領域の間に位置し、前記内部ダクト構造は、
2つのチャンバを形成し、また1つの継ぎ目を備える複数の可撓性のある長手方向の管を備え、各チャンバは、少なくとも1つのケーブルを包むように設計され、前記複数の長手方向の管は、前記第1の縁領域から、前記第2の縁領域へと延び、そして、前記複数の管は、前記中間領域における取付け部で共に取り付けられる、可撓性のある内部ダクト構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本発明は、一般に、導管内にケーブルを配置するのに有用な内部ダクト構造に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]導管内で可撓性のある内部ダクト構造を使用することは、導管内に配置され得るケーブルの数を最大化するために、個々のケーブルを内部ダクト内の区画またはチャネルの中に分離すること、およびケーブル対ケーブルの摩擦を阻止することにより、ケーブルの導管内への挿入を容易にすること、およびケーブルを導管の中に引っ張るために、テープまたはロープを内部ダクトの各区画の内側に提供することを含む複数の機能を果たす。
【0003】
[0003]織物から作られた可撓性のある内部ダクト構造は、「共用壁構成」、「涙滴構成」および管などの様々な形状を有することができる。小さなダクト内で、使用可能な空間の量を最大化するために、継ぎ目によって占められる面積量を最小化することは、内部ダクト構造にとって望ましいはずである。
【発明の概要】
【0004】
[0004]第1の縁部と、第2の縁部と、第1の縁領域と、第2の縁領域と、中間領域とを有する可撓性のある内部ダクト構造。中間領域は、第1の縁領域と第2の縁領域の間に位置する。内部ダクト構造は、少なくとも2つの可撓性のある長手方向の管を備え、各長手方向の管は、2つのチャンバを形成する。各チャンバは、少なくとも1つのケーブルを包むように設計され、長手方向の管のうちの少なくとも1つは、第1の縁領域から第2の縁領域へと延び、また管は、中間領域における取付け部で共に取り付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】[0005]2つの可撓性のある長手方向の管を含む可撓性のある内部ダクト構造の実施形態の横断面説明図。
【
図2】[0005]2つの可撓性のある長手方向の管を含む可撓性のある内部ダクト構造の実施形態の横断面説明図。
【
図3】[0006]3つの可撓性のある長手方向の管を含む可撓性のある内部ダクト構造の一実施形態の横断面説明図。
【
図4】[0007]1つの可撓性のある長手方向の管を含む可撓性のある内部ダクト構造の一実施形態の横断面説明図。
【
図5】[0008]3つの可撓性のある長手方向の管を含む可撓性のある内部ダクト構造の一実施形態の横断面説明図。
【
図6】[0009]2つの可撓性のある長手方向管を含む可撓性のある内部ダクト構造の一実施形態の予想図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
[0010]可撓性のある内部ダクト構造は、チャンバを有し、また導管内で使用されて、内部ダクト内の区画またはチャネルの中への個々のケーブルを分離するのを助け、導管内に配置され得るケーブル数を最大化し、またケーブル対ケーブル摩擦を阻止して内部ダクトの各区画の内側にテープまたはロープを提供することにより、導管内へのケーブルの挿入を容易にする。
【0007】
[0011]内部ダクト構造が中で使用される導管は、任意の適切なサイズ(内径または外径)、材料、および長さのものとすることができる。導管はまた、ダクト、パイプ、細長い円筒形要素などと呼ばれ得る。
【0008】
[0012]内部ダクト構造内に複数のチャンバを形成するために、通常、レイヤを共に取り付けるための継ぎ目が使用される(これは、織物の複数の部分、それ自体に折り畳まれる織物、その両方の組合せであり得る)。この継ぎ目は、縫い付ける、接着する、または超音波を含む任意の適切な手段により形成され得る。チャンバが多くなると、通常、継ぎ目がかさばり、可撓性が少なくなる。より大きく、またはかさばる継ぎ目(または取付け)領域は、より大きい導管およびパイプの場合には大して問題ではないが、取付け部が、導管内で利用可能な空間の大きな部分を占める小さな導管においては、より重要なものとなる。
【0009】
[0013]
図1を参照すると、内部ダクト構造10の一実施形態が示されている。内部ダクト構造10は、第1の縁領域100と、中間領域200と、第2の縁領域300との3つ領域を含む。
図1の構造10においては、構造10は、それぞれが2つのチャンバ(ケーブル、プルテープ、および同様のものに対する)410、420と510、520とをそれぞれ形成する2つの可撓性のある長手方向の管400、500を含む。管400、500の少なくとも一方は(この場合は両方)、第1の縁領域100から第2の縁領域300へと延びる。管400、500は、中間領域200内の取付け部210を用いて共に取り付けられる。
【0010】
[0014]好ましくは、構造10の幅(第1の縁部110と第2の縁部310の間の距離であるように定義される)は、約20と40mmの間であり、より好ましくは、約21と39mmの間である。幅はまた、特定の導管に適合するように、この範囲よりも大きく、または小さくすることができる。好ましくは、取付け部210と第1の縁部110の間の距離は、約10と20mmの間であり、取付け部210と第2の縁部310の間の距離は、約10と20mmの間である。
【0011】
[0015]管400、500、600は、取付け部210で共に取り付けられるだけであり、第1の縁領域100、第2の縁領域300、第1の縁部110、または第2の縁部210において取り付けられないことが好ましい。こうすると、チャンバが広がり、導管を適切に満たすことが可能になる。
図1、
図2、および
図6で示される構造では、導管の中に取り付けられたとき、構造10のチャンバは、導管を満たすように広がり、断面においてトンボのような外観を有する。
【0012】
[0016]図における管400、500、600は、それぞれ、帯片形状の織物材料から形成され、それは、次いで、説明図において720として示された、管の長手方向の長さに沿った継ぎ目を有する管へと作られる。この継ぎ目は、縫い合わされる、超音波により溶接する、溶融される、または任意の他の適切な取付け手段とすることができる。
【0013】
[0017]継ぎ目のない管(例えば、円形に織る、または編むことを用いる)としてではなく、帯片形状の織物材料から管を作成することは多くの利益がある。第1の利益は、接合に関するものである。平坦な帯片形状の織物材料を共に接合して、長い長さを作り、次いで、帯片を管に変えることは、継ぎ目のない管を共に接合するよりもはるかに容易である。第2に、より少ない機械の停止時間で、より容易に異なるサイズの管が製作され得ることである。帯片を管に変える前に、単に、帯片形状の織物材料を異なる幅に細長く切ることは、異なる直径を備える管を作成することができる。多くの継ぎ目なし管の製作工程の場合、たて糸および/またはよこ糸の設定を、作られる管の直径を変えるために、やり直さなければならない。別の実施形態では、内部ダクト10は、同じ縁領域における他のチャンバとは異なるサイズである少なくとも1つのチャンバを第1の縁領域および/または第2の縁領域に含む。例えば、
図2のチャンバ420および520は、異なるサイズのものとすることができる。
【0014】
[0018]
継ぎ目720は、3つの領域100、200、300のいずれか、さらに取付け部210それ自体(
図2で示されるように)を含む管の円周周りの任意の適切な位置に配置され得る。継ぎ目720は、これだけに限らないが、縫い合わせ、超音波溶接、および接着を含む任意の適切な方法により形成され得る。構造10内の各管の継ぎ目は、様々な場所に存在し得る。一実施形態では、継ぎ目720は、取付け部210内にあり、取付け部210は、帯片を管へと取付け、また管を共に取り付けるように働く(この実施形態では、継ぎ目720および取付け部210は同じであり得る)。
【0015】
[0019]一実施形態では、取付け部210は、中間領域の中心にあり、構造の2つの縁部からほぼ等距離にあるように画定される。これは、すべてほぼ同じサイズでチャンバを作成するので好ましい。別の実施形態では、取付け部210はオフセンタであり、構造の中心にないことを意味する。これは、縁領域の一方におけるチャンバが、他方の縁領域におけるチャンバよりも大きくなるようにする。これは、様々なサイズのワイヤ、ケーブル、プルテープなどを収容するので好ましい可能性がある。
【0016】
[0020]取付け部210は、任意の適切な方法から形成することができる。好ましい一実施形態では、取付け部210は、織物のレイヤを共に縫うことによって作られた縫い目である。取付けを形成する他の方法は、長さに沿った間隔で織物をステープルもしくはリベットでとめること、超音波溶接、またはホットメルトもしくは溶剤ベースの接着剤で布を固定することを含む。織物はまた、比較的低温で溶融する繊維を備えることができ、それは溶融され、冷却させて、それにより、取付け部でその構造を共に溶融させることができる。
【0017】
[0021]
図1、
図2、および
図6の構造10は、2つの管400、500と、合計4つのチャンバ(管ごとに2つのチャンバ)を含む。
図3は、3つの管400、500、600と、6つのチャンバ410、420、510、520、610、620とを有する構造の代替的実施形態を示す。内部ダクト構造はまた、3を超える管を有することができ、管の数は、導管内の空間、および望ましい最終用途により決定される。
図4は、1つの管400だけを有する内部ダクト構造10の別の実施形態を示す。単一の管は、取付け部210の左右に2つのチャンバ410、420を提供する。
【0018】
[0022]一実施形態では、取付け部210における織物レイヤの数は、管の数の2倍であることが好ましく、またチャンバの数と同じであることが好ましい。他の折り畳まれる構成では、同じ数のチャンバを備える内部ダクト構造を有することは、通常、取付け部においてより多くの数の織物レイヤを有することになり、それは、取付けエリアがより多くの空間を占めるようにし、より可撓性の少ないものにする可能性がある。他の実施形態では、管における継ぎ目の1つまたは複数のものは、取付け部に位置することができる。こうすることは、継ぎ目に対してさらなる強度を提供することができる。
【0019】
[0023]好ましくは、管400、500、600のうちの少なくとも1つは、第1の縁領域100から第2の縁領域300へと延び、より好ましくは、第1の縁部110から第2の縁部310へと延びる。
図1〜
図4、および
図6では、管のすべては、この特徴を満たしている。
図5の構造10は、3つの管を含むが、管のうちの1つだけが、第1の縁領域100から第2の縁領域300に、また第1の縁部110から第2の縁部310へと延びる。
【0020】
[0024]可撓性のある長手方向の管は、これだけに限らないが、織られたもの、編まれたもの、ならびに不織布およびフィルムを含む任意の適切な材料から作られ得る。好ましくは、可撓性のある長手方向の管は、織られた布から作られ、また内部ダクト構造内の管は、同じ、または異なる織物から作られ得る。
【0021】
[0025]「ピック(pick)」、「ピック(picks)」、「インチ当たりのピック」、および「ppi」という用語は、(a)織り工程中に形成される隙間を通して搬送され、たて糸で織り合わされる1本のよこ糸と、(b)織り工程中に隙間を通して、別々に、または共に搬送され、またたて糸で織り合わされる2本以上のよこ糸とを指すように意図される。したがって、織られた織物のインチ当たりのピックを決定するために、複数挿入のよこ糸が、単一のピックとしてカウントされる。
【0022】
[0026]「複数挿入」および「二重挿入」という用語は、以下のものを含むように意図されている、すなわち、(a)複数のよこ糸が織機の隙間に共に挿入されること、(b)複数のよこ糸が別々に挿入されるが、織機の隙間は同じままであること、および(c)複数のよこ糸が別々に挿入される、ただし、織機の隙間は実質的に同じままである、すなわち、たて糸の25%以下の位置が糸の挿入間に変化されることである。
【0023】
[0027]一実施形態では、織られた布は、平織りであることが好ましいが、綾織り、または朱子織りなど、他の構成も本発明の範囲に含まれる。個々のたて糸(「エンド(ends)」)は、ピーク引張荷重における高い引張り強さと、低い伸び率とを提供するように選択される。例として、たて糸は、ポリエステルと、ポリプロピレン、ポリエチレンおよびエチレン−プロピレンコポリマーなどのポリオレフィンと、ナイロンおよび例えば、Kevlar(登録商標)であるアラミドなどのポリアミドとから選択され得る。45%以下、好ましくは30%以下のピーク引張荷重でピーク伸び率を有する糸が使用され得る。2つおよび多数の構成要素の糸を含む単繊維糸は、内部ダクト用途において、特に有用であることが見出されてきた。多繊維糸はまた、たて糸で使用され得る。350から1200、好ましくは400から750のデニールを有するたて糸が使用され得る。エンド数(たて糸におけるインチ当たりの糸)は、インチ当たり25から75エンド、好ましくは、インチ当たり35から65エンドの範囲とすることができる。本発明の一実施形態では、400から750デニールの単繊維ポリエステルたて糸のインチ当たり35から65エンドを有する平織り織物が提供される。たて糸は単繊維糸を備えることが好ましいが、たて糸のすべてが単繊維糸であることがより好ましい。好ましくは、たて糸は、ポリエステルを備えるが、ポリエステルは、良好なコストおよび性能の糸を生成することが示されている。
【0024】
[0028]ピーク引張荷重において、比較的低い伸び率を有するたて糸を選択することにより、導管内における内部ダクトの取り付け中に、内部ダクト構造の長さ方向の伸び率を最小化し、それにより、内部ダクトの「束になる(bunching)」を回避することが可能である。加えて、内部ダクトの中に組み込まれる織物のたて糸方向に伸張する可能性は、織り工程中のたて糸収縮(crimp)を低減することによって最小化され得る。例えば、たて糸収縮は、織り中にたて糸に対する引張力を増加することにより低減されて、5%未満のたて糸収縮を達成することができ、それは、ASTM D3883−織物における糸の捲縮および糸の巻取りのための標準試験法(Standard Test Method for Yarn Crimp and Yarn Take−Up in Woven Fabrics)によって測定される。布における、特に平織り布におけるたて糸収縮を低減することは、よこ糸の収縮を増加させることになり、それは、内部ダクトを構成するために使用される布のセクションの長手方向縁部に沿った継ぎ目強度を増加させるさらなる利点を有する。
【0025】
[0029]好ましくは、よこ糸は単繊維糸を備え、単繊維のナイロン糸が好ましい。一実施形態では、よこ糸の少なくとも一部が、織られた織物における複数挿入の多繊維糸である。本発明の様々な実施形態では、織られた織物は、少なくとも4分の1のピックが、複数挿入の多繊維糸、少なくとも3分の1のピックが、複数挿入の多繊維糸、またはさらに少なくとも半分のピックが複数挿入の多繊維糸で構成され得る。複数挿入の多繊維糸が二重挿入されるものである織られた織物は、内部ダクト構造を作るために特に有用であることが見出されてきた。
【0026】
[0030]一実施形態では、よこ糸の少なくとも一部は、複数挿入の多繊維糸である。各多繊維糸は、合成ポリマーの連続する繊維から作られる。例として、糸は、ポリエステルと、ポリプロピレン、ポリエチレンおよびエチレン−プロピレンコポリマーなどのポリオレフィンと、ナイロンおよびアラミドなどのポリアミドとから選択され得る。各糸は、30から110の個々の繊維、通常50から90の個々の繊維を含むことができ、また糸のデニールは、200から1000、通常、500から800の範囲とすることができる。各多繊維糸は、1、2、またはそれを超える撚りから構成され得る。複数挿入の多繊維糸は、個々に、または共に、織機の隙間に挿入され得る。
【0027】
[0031]多繊維糸は、テクスチャ加工された糸、すなわち、表面模様、かさ、延び、および/または暖かさを提供するように処理された糸であってもよい。テクスチャ加工は、当業者には知られた任意の適切な方法によって達成され得る。特にテクスチャ加工されたポリエステル糸が対象となる。例として、ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレートとすることができる。繊維の作成で使用される適切なポリエステルポリマーの他の例は、米国特許第6,395,386B2号で見出され得る。
【0028】
[0032]本発明の一実施形態では、米国特許出願公開第2008/0264669A1号明細書に開示されるように、よこ糸は、単繊維糸および多繊維糸の交互配置で提供される。「交互配置」というフレーズは、多繊維糸に対する単繊維糸のピックの反復するパターンを指す。例として、多繊維糸に対する単繊維糸の配置は、1:1、1:2、1:3、2:3、3:4、または3:5とすることができる。多繊維糸ピックのいくつか、またはすべては、複数挿入の多繊維糸であり得ることを理解されたい。
【0029】
[0033]様々な構成の2つまたは多数の構成要素糸は、布のよこ糸方向において、交互パターンで使用される単繊維糸の定義内に含まれるように意図される。
【0030】
[0034]単繊維糸が、織物のよこ糸方向に含まれる場合、単繊維のよこ糸は、ポリエステルと、ポリプロピレン、ポリエチレンおよびエチレン−プロピレンコポリマーなどのポリオレフィンと、ナイロン、特にナイロン6およびアラミドなどのポリアミドとから選択され得る。200から850、好ましくは300から750のデニールを有する単繊維よこ糸が使用され得る。本発明の一実施形態では、2つの異なるサイズの単繊維糸が、よこ糸方向で交互パターンへと組み込まれる。例えば、単繊維のよこ糸の一方は、435未満のデニールを有することができ、または他方の単繊維のよこ糸は、435を超えるデニールを有することができる。
【0031】
[0035]ピック数(よこ糸におけるインチ当たりのピック)は、インチ当たり12から28ピックの範囲とすることができる。本発明の利点の1つは、よこ糸の剛性を低減させ、また材料および製作コストを低下させるために、ピック数範囲の下端で布を提供することが可能なことである。したがって、インチ当たり12から22ピックの範囲のピック数を有する織られた織物が好ましい。本発明の一実施形態では、ナイロン単繊維と、二重挿入のテクスチャ加工されたポリエステル単繊維の交互パターンとのインチ当たり14から22ピックを有する平織りの織物が提供される。
【0032】
[0036]一実施形態では、織られた布は、平織り、複数の挿入を用いる織り、および浮いた糸を備えるゾーンなどの異なる織りパターンを有する様々な反復されるゾーンを含む織りパターンを有することができる。一実施形態では、管を作り上げる織物は、第1の織りゾーンと部分的に浮いた織りゾーンとを含む交互パターンを含み、またたて糸のグループへと配置された複数のたて糸を含み、各グループは、2と10の間のたて糸、および複数ピックのよこ糸を含む。各第1の織りゾーンでは、よこ糸のピックは、少なくとも1つの単繊維糸、少なくとも1つの複数挿入の多繊維糸、および任意選択で、少なくとも1つの単一挿入の多繊維糸の反復する第1のよこ糸パターンを備える。各部分的に浮いたゾーンでは、部分的に浮いた織りゾーン内のよこ糸のピックは、少なくとも1つの単繊維糸、少なくとも1つの複数挿入の多繊維糸、および任意選択で、少なくとも1つの単一挿入の多繊維糸の反復する第2のよこ糸パターンを備える。たて糸グループの少なくとも一部に含まれるたて糸の一部だけが、よこ糸パターン反復の少なくとも一部における少なくとも1つの複数挿入の多繊維よこ糸の上で浮くことを含む3本のよこ糸の上で浮き、ここで、浮いた部分の外側で、浮いていないたて糸は、よこ糸の交互のピックの上および下を連続的に通る。このような布は、米国特許出願公開第2017/0145603号明細書に記載されており、それは、参照により本明細書に組み込まれる。
【0033】
[0037]織物は、従来の織機、または円形織機で平坦なシートとして作られる。いくつかの実施形態では、円形織機は、継ぎ目のない管を作ることができ、また織られた布のシートを管に形成するステップをなくすので好ましい。他の実施形態では、従来の織機は、通常、高速な製作工程のものであり、複数直径の管が、1つの製作ラインから形成され得るので好ましい(ただし、シートを異なる幅に細長く切る必要がある)。
【0034】
[0038]内部ダクト構造を通して、光ファイバ、同軸、または他のケーブルを引っ張るために、このような目的のためのプルライン(pull line)を提供することが望ましい。プルラインは、好ましくは、導管内に内部ダクトを取り付ける前に、内部ダクトの区画内に配置される。例として、プルラインは、しっかりと織られた、比較的平坦な帯片材料とすることができる、またはねじられたロープ、もしくは実質的に丸い横断面を有する多層コードとすることができる。
【0035】
[0039]好ましくは、内部ダクトおよびプルラインは、所与の引張荷重に実質的に等しい伸張パーセンテージの各値を有する。内部ダクトの伸び率が、プルラインのものと実質的に異なる場合、それらの構造の1つは、取り付け中に導管を通して共に引っ張られたとき、他方に対して遅れて、内部ダクトが束になる可能性がある。プルラインは、しっかりと織られたポリエステル材料から形成され、それは、約400ポンドと約3000ポンドの間の引張強度を示すことができる。
【0036】
[0040]概して、導管は、ケーブル、電気的なワイヤ、および同様のものを保護し、経路指定するための剛性または半剛性の配管もしくはダクトシステムである。「ケーブル」という用語は、光ファイバケーブル、電気的ワイヤ、同軸および3軸ケーブル、ならびに電気および/または電磁信号を送信するための他のラインを含むことが意図される。例として、導管は、金属、熱可塑性ポリマーなどの合成ポリマー、粘土、またはコンクリートから作られ得る。導管を通る通路は、丸い、楕円形、長方形、または多角形の横断面を有することができる。本発明は、実質的に任意の導管システムと組み合わせた利用を目的とする。通常、内径として計算される内部ダクトにおける通路の相対的なサイズに応じて、当業者は、導管の容量を最大化するために、内部ダクトの幅、各内部ダクトの区画の数、および個々の内部ダクトの数から選択することができる。
【0037】
[0041]本明細書で引用された公開物、特許出願、および特許を含むすべての参照は、各参照が参照により組み込まれることが個々にまた特に示され、本明細書にその全体が記載されている場合と同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
【0038】
[0042]本発明を記述する文脈において(特に、添付の特許請求の範囲の文脈において)、用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その」、ならびに同様の指示対象の使用は、本明細書でその他の形で示されない限り、または文脈と明らかに矛盾していない限り、単数と複数の両方を含むように解釈される。用語「備える」、「有する」、「含む(including)」、および「含む(containing)」は、その他の形で示されない限り、開放端用語(すなわち、「含むがそれに限定されない」ことを意味する)として解釈されるべきである。本明細書で値の範囲を記載することは、本明細書でその他の形で示されない限り、その範囲に含まれるそれぞれ別の値を個々に参照する簡略な方法として働くように意図されるに過ぎず、各別の値は、個々に本明細書に記載された場合と同様に本明細書に組み込まれる。本明細書で述べられるすべての方法は、本明細書でその他の形で示されない限り、または文脈により明らかに矛盾していない限り、任意の適切な順序で実施され得る。本明細書で提供される任意の、またすべての例、または例示的な文言(例えば、「など」)の使用は、単に、本発明をよりよく明らかにすることが意図されており、その他の形で請求されない限り、本発明の範囲に対して限定を加えるものではない。本明細書のいずれの文言も、任意の特許請求されない要素を、本発明の実施に必須のものであることを示すものとして解釈されるべきではない。
【0039】
[0043]本発明の好ましい実施形態が、発明を実行するための本発明者に知られた最良の形態を含めて本明細書で述べられる。当業者であれば、これらの好ましい実施形態の変形形態は、前述の記述を読めば明らかになるであろう。本発明者は、当業者が、必要に応じて、このような変形形態を使用するものと予想しており、本発明が、本明細書で具体的に述べられたものとは異なる形で実施されるように意図している。したがって、本発明は、適用可能な法律によって許容されるように、本明細書に添付された特許請求の範囲に記載された主題のすべての修正形態および均等な形態を含む。さらに、本明細書でその他の形で示されない限り、または文脈によりその他の形で明らかに矛盾しない限り、本発明のすべての可能な変形形態における上記で述べられた要素の任意の組合せも、本発明によって包含される。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 第1の縁部、第2の縁部、第1の縁領域、第2の縁領域、および中間領域を有する可撓性のある内部ダクト構造であって、前記中間領域は、前記第1の縁領域と前記第2の縁領域の間に位置し、前記内部ダクト構造は、
少なくとも2つの可撓性のある長手方向の管を備え、ここにおいて、前記長手方向の管はそれぞれ、1つの継ぎ目を備え、各長手方向の管は、2つのチャンバを形成し、各チャンバは、少なくとも1つのケーブルを包むように設計され、前記長手方向の管のうちの少なくとも1つは、前記第1の縁領域から、前記第2の縁領域へと延び、そして、前記管は、前記中間領域における取付け部で共に取り付けられる、可撓性のある内部ダクト構造。
[2] 前記内部ダクト構造は、2つの可撓性のある長手方向の管と4つのチャンバとを備える、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[3] 前記内部ダクト構造は、3つの可撓性のある長手方向の管と6つのチャンバとを備える、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[4] 前記長手方向の管は、織られた布を備える、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[5] 前記中間領域で共に取り付けられる織物のレイヤの数は、長手方向の管の数の2倍である、[4]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[6] 前記長手方向の管は、編まれた布を備える、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[7] 前記取付け部と前記第1の縁部の間の距離は、前記取付け部と前記第2の縁部の間の距離よりも大きい、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[8] 前記第1の縁部と前記第2の縁部の間の距離は、約21mmと39mmの間である、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[9] 前記管は、縫うことによって、前記取付け部で共に取り付けられる、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[10] 前記管は、超音波溶接によって、前記取付け部で共に取り付けられる、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[11] 前記管は、前記中間領域で共に接合されるだけである、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[12] 内部ダクトチャンバのうちの少なくとも1つにケーブルをさらに含む、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[13] 内部ダクトチャンバのうちの少なくとも1つにプルラインをさらに含む、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[14] 織物材料は平織りを備える、[4]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[15] 織物材料は、前記可撓性のある内部ダクトの長手方向にたて糸を、また前記可撓性のある内部ダクトの横方向によこ糸を備える、[4]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[16] 前記たて糸は、単繊維糸を備える、[15]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[17] 前記たて糸は、ポリエステル糸を備える、[15]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[18] 前記よこ糸は、単繊維糸を備える、[15]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[19] 前記よこ糸は、ナイロン糸を備える、[18]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[20] 前記よこ糸は、多繊維糸をさらに備える、[19]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[21] 前記よこ糸は、ナイロン単繊維糸と、ポリエステルの多繊維糸とを備える、[20]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[22] 織物材料は、
(a)単繊維糸エンドからなるたて糸、および
(b)単繊維と多繊維糸ピックの組合せからなるよこ糸
を備える織られた布であり、ここにおいて、多繊維糸ピックの少なくとも一部が複数挿入される、[4]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[23] 織物材料は、
第1の織りゾーンおよび部分的に浮いた織りゾーンを含む交互パターンを備え、
たて糸のグループへと配置された複数のたて糸と、ここにおいて、各グループは、2本と10本の間のたて糸を含む、
よこ糸の複数のピックと
を備える織られた布であり、
ここにおいて、第1の織りゾーンのそれぞれにおいて、よこ糸の前記ピックは、少なくとも1つの単繊維糸、少なくとも1つの複数挿入の多繊維糸、および任意選択で、少なくとも1つの単一挿入の多繊維糸の反復する第1のよこ糸パターンを備え、
部分的に浮いたゾーンのそれぞれにおいて、前記部分的に浮いた織りゾーン内のよこ糸の前記ピックは、少なくとも1つの単繊維糸、少なくとも1つの複数挿入の多繊維糸、および任意選択で、少なくとも1つの単一挿入の多繊維糸の反復する第2のよこ糸パターンを備え、
前記たて糸グループの少なくとも一部に内の前記たて糸の一部だけが、よこ糸パターン反復の少なくとも一部における少なくとも1つの複数挿入の多繊維よこ糸の上で浮くことを含む、3本のよこ糸の上で浮き、そして、浮いた部分の外側で、浮いていないたて糸が、よこ糸の交互のピックの上および下を連続的に通る、[4]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[24] [1]の前記可撓性のある内部ダクト構造の1つまたは複数のものを備える導管。
[25] 第1の縁部、第2の縁部、第1の縁領域、第2の縁領域、および中間領域を有する可撓性のある内部ダクト構造であって、前記中間領域は、前記第1の縁領域と前記第2の縁領域の間に位置し、前記内部ダクト構造は、
2つのチャンバを形成し、また1つの継ぎ目を備える1つの可撓性のある長手方向の管を備え、各チャンバは、少なくとも1つのケーブルを包むように設計され、前記長手方向の管は、前記第1の縁領域から、前記第2の縁領域へと延び、そして、前記管は、前記中間領域における取付け部で共に取り付けられる、可撓性のある内部ダクト構造。