特許第6816263号(P6816263)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エルジー エレクトロニクス インコーポレイティドの特許一覧

特許6816263無線通信システムにおいて信号を送受信する方法及びそのための装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6816263
(24)【登録日】2020年12月25日
(45)【発行日】2021年1月20日
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて信号を送受信する方法及びそのための装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20210107BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20210107BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20210107BHJP
【FI】
   H04W72/04 136
   H04W28/06 110
   H04L27/26 400
【請求項の数】17
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2019-511544(P2019-511544)
(86)(22)【出願日】2018年5月3日
(65)【公表番号】特表2019-531644(P2019-531644A)
(43)【公表日】2019年10月31日
(86)【国際出願番号】KR2018005138
(87)【国際公開番号】WO2018203681
(87)【国際公開日】20181108
【審査請求日】2019年2月26日
(31)【優先権主張番号】62/500,557
(32)【優先日】2017年5月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】チョ ソンキ
(72)【発明者】
【氏名】イ ヨンチョン
(72)【発明者】
【氏名】ソ インクォン
【審査官】 桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】 特表2015−527840(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/166892(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 − 99/00
H04L 27/26
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて、端末が下りリンク制御情報を受信する方法であって、
複数のPDCCH候補を有する共通探索空間(CSS)でグループ共通PDCCHに対するブラインド検出を行うステップと、
前記ブラインド検出されたグループ共通PDCCHからスロットフォーマットを指示する下りリンク制御情報(DCI)を獲得するステップと、を含み、
前記グループ共通PDCCHに対するブラインド検出において、前記端末は、前記複数のPDCCH候補を有するCSS内で所定位置のPDCCH候補上でのみ選択的に前記グループ共通PDCCHの検出を試み、
前記端末は、前記DCIを通して指示される前記スロットフォーマットに基づいて、スロット内に含まれるそれぞれのシンボルのタイプを決定し、
前記所定位置のPDCCH候補の数が2つ以上である場合、前記グループ共通PDCCHのブラインド検出のための2つ以上のPDCCH候補は連続する、方法。
【請求項2】
上位層シグナリングを介して前記グループ共通PDCCHに対する情報を受信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末は、前記上位層シグナリングを介して受信された前記グループ共通PDCCHに対する情報を通じて、前記グループ共通PDCCHのブラインド検出のための前記所定位置のPDCCH候補を決定する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記端末にはスロットフォーマット指示のためのRNTIが割り当てられて、
前記端末は、前記スロットフォーマット指示のためのRNTIを用いて、前記グループ共通PDCCHに対するブラインド検出を行う、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記グループ共通PDCCHに対するブラインド検出において、
前記端末は、前記所定位置のPDCCH候補のCRC情報を前記スロットフォーマット指示のためのRNTIを用いて検査することで、 前記所定位置のPDCCH候補が前記グループ共通PDCCHに該当するか否かを判別する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記端末は、前記CSSに含まれた複数のPDCCH候補のうち前記グループ共通PDCCHの検出を試みない残りのPDCCH候補上では、前記スロットフォーマットを指示するDCIとは異なるDCIを運ぶ他のPDCCHに対する検出を試みる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記端末は、前記所定位置のPDCCH候補上では、前記グループ共通PDCCHのみならず、前記他のPDCCHに対する検出も試みる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記グループ共通PDCCHに対するブラインド検出において、
前記端末は前記CSSに含まれた複数のPDCCH候補のうち少なくとも先頭PDCCH候補に対しては前記グループ共通PDCCHの検出を試みる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記グループ共通PDCCHのためのグループ探索空間(GSS)は、前記CSS内に設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記グループ共通PDCCHのブラインド検出のための前記所定位置のPDCCH候補の数は、前記CSSに含まれた前記複数のPDCCH候補の数を超えない、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
各々が複数のスロットに対する組み合わせに該当するスロットフォーマットパターンを上位層シグナリングによって受信するステップをさらに含み、
前記スロットフォーマットパターンのうち1つが前記DCIを通じて前記端末に指示される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
無線通信システムにおいて、基地局が下りリンク制御情報を送信する方法であって、
スロットフォーマットを指示する下りリンク制御情報(DCI)を生成するステップと、
複数のPDCCH候補を有する共通探索空間(CSS)にグループ共通PDCCHをマッピングするステップと、
前記グループ共通PDCCHを通じて前記DCIを送信するステップと、を含み、
前記グループ共通PDCCHは、前記複数のPDCCH候補を有するCSS内で所定位置のPDCCH候補上にのみ選択的にマッピングされ、
前記DCIを通して指示される前記スロットフォーマットは、スロット内に含まれるそれぞれのシンボルのタイプに関連し、
前記所定位置のPDCCH候補の数が2つ以上である場合、前記グループ共通PDCCHのための2つ以上のPDCCH候補は連続する、方法。
【請求項13】
下りリンク制御情報を受信する端末であって、
受信機と、
前記受信機を制御することで、複数のPDCCH候補を有する共通探索空間(CSS)でグループ共通PDCCHに対するブラインド検出を行い、前記ブラインド検出されたグループ共通PDCCHからスロットフォーマットを指示する下りリンク制御情報(DCI)を獲得するプロセッサーと、を含み、
前記グループ共通PDCCHに対するブラインド検出において、前記プロセッサーは、前記複数のPDCCH候補を有するCSS内で所定位置のPDCCH候補上でのみ選択的に前記グループ共通PDCCHの検出を試み、
前記プロセッサーは、前記DCIを通して指示される前記スロットフォーマットに基づいて、スロット内に含まれるそれぞれのシンボルのタイプを決定し、
前記所定位置のPDCCH候補の数が2つ以上である場合、前記グループ共通PDCCHのブラインド検出のための2つ以上のPDCCH候補は連続する、端末。
【請求項14】
下りリンク制御情報を送信する基地局であって、
スロットフォーマットを指示する下りリンク制御情報(DCI)を生成して、複数のPDCCH候補を有する共通探索空間(CSS)にグループ共通PDCCHをマッピングするプロセッサーと、
前記プロセッサーの制御に従って、前記グループ共通PDCCHを通じて前記DCIを送信する送信機と、を含み、
前記グループ共通PDCCHは、前記複数のPDCCH候補を有するCSS内で所定位置のPDCCH候補上にのみ選択的にマッピングされ
前記DCIを通して指示される前記スロットフォーマットは、スロット内に含まれるそれぞれのシンボルのタイプに関連し、
前記所定位置のPDCCH候補の数が2つ以上である場合、前記グループ共通PDCCHのための2つ以上のPDCCH候補は連続する、基地局。
【請求項15】
前記それぞれのシンボルのタイプは、上りリンク(UL)タイプ、下りリンク(DL)タイプ、またはUL/DLの決定が予約される第3のタイプの1つを指示する、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記CSS内の所定位置は、所定の定数に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記所定位置は、前記CSS内で固定である、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信システムに関し、より具体的には、無線通信システムにおいて下りリンク制御情報を送信又は受信する方法及びそのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
まず、既存の3GPP LTE/LTE−Aシステムについて簡略に説明する。図1を参照すると、端末は初期セル探索を行う(S101)。初期セル探索の過程において、端末は基地局からP−SCH(Primary Synchronization Channel)及びS−SCH(Secondary Synchronization Channel)を受信して基地局と下りリンク同期を確立し、セルIDなどの情報を得る。その後、端末はPBCH(Physical Broadcast Channel)を介してシステム情報(e.g.,MIB)を得る。端末はDLRS(Downlink Reference Signal)を受信して下りリンクチャンネル状態を確認することができる。
【0003】
初期セル探索の後、端末はPDCCH(Physical Downlink Control Channel)及びPDCCHによりスケジュールされたPDSCH(Physical Downlink Control Channel)を受信して、より具体的なシステム情報(e.g.,SIBs)を得る(S102)。
【0004】
端末は上りリンク同期化のために任意接続の過程(Random Access Procedure)を行うことができる。端末はPRACH(Physical Random Access Channel)を介してプリアンブル(e.g.,Msg1)を送信し(S103)、PDCCH及びPDCCHに対応するPDSCHを介してプリアンブルに対する応答メッセージ(e.g.,Msg2)を受信する(S104)。競争基盤任意接続の場合は、さらにPRACHの送信(S105)及びPDCCH/PDSCHの受信(S106)のような衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)が行われる。
【0005】
その後、端末は、一般的な上/下りリンク信号の送信手順としてPDCCH/PDSCHの受信(S107)及びPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)/PUCCH(Physical Uplink Control Channel)の送信(S108)を行う。端末が基地局にUCI(Uplink Control Information)を送信する。UCIはHARQ ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest Acknowledgement/Negative−ACK)、SR(Scheduling Request)、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)及び/又はRI(Rank Indication)などを含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明で遂げようとする技術的課題は、グループ共通PDCCHを通じてスロットフォーマットを指示する下りリンク制御情報をより効率的且つ正確に送受信するための方法及びそのための装置を提供することである。
【0007】
本発明の技術的課題は、上述した技術的課題に制限されず、その他の技術的課題が本発明の実施例から導出され得る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した技術的課題を達成するための本発明の一実施例による無線通信システムにおいて、端末が下りリンク制御情報を受信する方法は、複数のPDCCH(physical downlink control channel)候補を有する共通探索空間(CSS)でグループ共通PDCCHに対するブラインド検出を行うステップ、および前記ブラインド検出されたグループ共通PDCCHからスロットフォーマットを指示する下りリンク制御情報(DCI)を獲得するステップを含み、前記グループ共通PDCCHに対するブラインド検出において、前記端末は、前記複数のPDCCH候補を有するCSS内で所定位置のPDCCH候補上でのみ選択的に前記グループ共通PDCCHの検出を試みることができる。
【0009】
上述した技術的課題を達成するための本発明の別の一実施例による無線通信システムにおいて、基地局が下りリンク制御情報を送信する方法は、スロットフォーマットを指示する下りリンク制御情報(DCI)を生成するステップ、複数のPDCCH(physical downlink control channel)候補を有する共通探索空間(CSS)にグループ共通PDCCHをマッピングするステップ、および前記グループ共通PDCCHを通じて前記DCIを送信するステップを含み、前記グループ共通PDCCHは、前記複数のPDCCH候補を有するCSS内で所定位置のPDCCH候補上にのみ選択的にマッピングすることができる。
【0010】
上述した技術的課題を達成するための本発明の別の一実施例により下りリンク制御情報を受信する端末は、受信機、および前記受信機を制御することで、複数のPDCCH(physical downlink control channel)候補を有する共通探索空間(CSS)でグループ共通PDCCHに対するブラインド検出を行い、前記ブラインド検出されたグループ共通PDCCHからスロットフォーマットを指示する下りリンク制御情報(DCI)を獲得するプロセッサーを含み、前記グループ共通PDCCHに対するブラインド検出において、前記プロセッサーは、前記複数のPDCCH候補を有するCSS内で所定位置のPDCCH候補上でのみ選択的に前記グループ共通PDCCHの検出を試みることができる。
【0011】
上述した技術的課題を達成するための本発明の別の一実施例により下りリンク制御情報を送信する基地局は、スロットフォーマットを指示する下りリンク制御情報(DCI)を生成して、複数のPDCCH(physical downlink control channel)候補を有する共通探索空間(CSS)にグループ共通PDCCHをマッピングするプロセッサー、および前記プロセッサーの制御に従って、前記グループ共通PDCCHを通じて前記DCIを送信する送信機を含み、前記グループ共通PDCCHは、前記複数のPDCCH候補を有するCSS内で所定位置のPDCCH候補上にのみ選択的にマッピングすることができる。
【0012】
前記端末は、上位層シグナリングを通じて前記グループ共通PDCCHに対する情報を受信することができる。前記端末は、前記グループ共通PDCCHに対する情報を通じて、前記グループ共通PDCCHのブラインド検出のための前記所定位置のPDCCH候補を決定することができる。
【0013】
前記端末にはスロットフォーマット指示のためのRNTI(radio network temporary identifier)が割り当てられてもよい。前記端末は、前記スロットフォーマット指示のためのRNTIを用いて、前記グループ共通PDCCHに対するブラインド検出を行うことができる。前記グループ共通PDCCHに対するブラインド検出において、前記端末は、前記所定位置のPDCCH候補のCRC(cyclic redundancy check)情報を前記スロットフォーマット指示のためのRNTIを用いて検査することで、前記所定位置のPDCCH候補が前記グループ共通PDCCHに該当するか否かを判別することができる。
【0014】
前記端末は、前記CSSに含まれた複数のPDCCH候補のうち、前記グループ共通PDCCHの検出を試みない残りのPDCCH候補上では、前記スロットフォーマットを指示するDCIとは異なるDCIを運ぶ他のPDCCHに対する検出を試みることができる。前記端末は、前記所定位置のPDCCH候補上では、前記グループ共通PDCCHのみならず、前記他のPDCCHに対する検出を試みることもできる。
【0015】
前記端末は、前記CSSに含まれた複数のPDCCH候補のうち、少なくとも先頭PDCCH候補に対しては、前記グループ共通PDCCHの検出を試みることができる。
【0016】
前記グループ共通PDCCHのためのグループ探索空間(GSS)は、前記CSS内に設定されてもよい。
【0017】
前記グループ共通PDCCHのブラインド検出のための前記所定位置のPDCCH候補の数は、前記CSSに含まれた前記複数のPDCCH候補の数を超えなくてもよい。
【0018】
前記所定位置のPDCCH候補の数が2つ以上である場合、前記グループ共通PDCCHのブラインド検出のための2つ以上のPDCCH候補は互いに連続してもよい。
【0019】
前記端末は、各々が複数のスロットに対する組み合わせに該当するスロットフォーマットパターンを上位層シグナリングを通じて受信してもよい。前記スロットフォーマットパターンのうち1つが前記DCIを通じて前記端末に指示されてもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の一実施例によれば、スロットフォーマットを指示するDCIを運ぶグループ共通PDCCHがCSS内にマッピングされ、特に、CSSのPDCCH候補のうち所定位置のPDCCH候補上でのみマッピング可能であるため、グループ共通PDCCHの送受信のための無線リソースが明確に定義できるだけではなく、端末がグループ共通PDCCHをブラインド検出するとき、オーバーヘッドを低減することができる。
【0021】
本発明の技術的効果は、上述した技術的効果に制限されず、その他の技術的効果が本発明の実施例から導出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】3GPP LTE/LTE−Aシステムに用いられる物理チャンネル及びこれらを用いる一般的な信号送信方法を例示する図である。
図2】本発明の一実施例によるスロットフォーマットのパターンを示す図である。
図3】本発明の一実施例によってグループ共通PDCCHのためのreservedリソース割り当てを示す図である。
図4】本発明の一実施例によってCSS内に配置されたGSSを示す図である。
図5】本発明の一実施例によってCSS内に固定された位置を有するGSS候補を示す図である。
図6】本発明の一実施例による多重CCに対するスロットパターンを示す図である。
図7】本発明の一実施例による多重CCに対するスロットパターンを示す図である。
図8】本発明の一実施例による多重CCに対するスロットパターンを示す図である。
図9】本発明の一実施例による下りリンク制御情報送受信方法のフローを示す図である。
図10】本発明の一実施例による端末及び基地局を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802−20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)は、E−UTRAを用いるE−UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、下りリンクでOFDMAを採用し、上りリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(Advanced)は、3GPP LTEの進化したバージョンである。
【0024】
説明を明確にするために、3GPPベースの移動通信システムを中心に記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるわけではない。また、以下の説明で使われる特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されるものであり、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で他の形態に変更することもできる。
【0025】
多数の通信機器がより大きな通信容量を要求することにより、最近論議されている次世代通信システムでは、既存の無線接続技術(radio access technology、RAT)に比べて向上したモバイルブロードバンド(enhanced Mobile Broadband、eMBB)通信の必要性が高まっている。また多数の機器及び物事を連結していつでもどこでも多様なサービスを提供する大規模MTC(massive Machine Type Communications、mMTC)も次世代通信において考慮すべき主要なイッシュである。信頼性(reliability)及び遅延(latency)などに敏感なサービス/UEを考慮して、次世代通信システムとしてURLLC(Ultra−Relialbe and Low Latency Communication)が論議されている。
【0026】
このようにeMBB、mMTC及びURLCCなどを考慮した新しい無線接続技術(New RAT)が次世代無線通信のために論議されている。
【0027】
New RATの設計とかち合わないLTE/LTE−Aの動作及び設定はNew RATにも適用することができる。New RATは便宜上5G移動通信とも称する。
【0028】
<NRフレーム構造及び物理リソース>
【0029】
NRシステムにおいて、下りリンク(DL)及び上りリンク(UL)の送信は10ms長さ(duration)を有するフレームを介して行われ、各々のフレームは10つのサブフレームを含む。従って1サブフレームは1msに該当する。各々のフレームは2つのハーフフレーム(half−frame)に分けられる。
【0030】
1つのサブフレームは、Nsymbsubframe,μ= Nsymbslot X Nslotsubframe,μ個の連続したOFDMシンボルを含む。Nsymbslotはスロット当たりのシンボル数、μはOFDMニューマロロジー(numerology)を表し、Nslotsubframe,μは該当μに対してサブフレーム当たりのスロット数を表す。NRでは表1のような多重OFDMニューマロロジーが支援される。
【0031】
【表1】
【0032】
表1において、Δfはサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)を意味する。DLキャリアBWP(bandwidth part)に対するμ及びCP(cyclic prefix)とULキャリアBWPに対するμ及びCPは、上りリンクシグナリングにより端末に設定される。
【0033】
表2は、一般CPの場合、各々のSCSに対するスロット当たりのシンボル数(Nsymbslot)、フレーム当たりのスロット数(Nslotframe,μ)及びサブフレーム当たりのスロット数(Nslotsubframe,μ)を表す。
【0034】
【表2】
【0035】
表3は、拡大CPの場合、各々のSCSに対するスロット当たりのシンボル数(Nsymbslot)、フレーム当たりのスロット数(Nslotframe,μ)及びサブフレーム当たりのスロット数(Nslotsubframe,μ)を表す。
【0036】
【表3】
【0037】
このようにNRシステムではSCS(subcarrier spacing)によって1サブフレームを構成するスロット数が変更できる。各々のスロットに含まれたOFDMシンボルはD(DL)、U(UL)及びX(Flexible)のうちいずれかである。DL送信はD又はXシンボルで行われ、UL送信はU又はXシンボルで行われる。なお、Flexibleリソース(e.g.,Xシンボル)はReservedリソース、Otherリソース又はUnknownリソースとも称される。
【0038】
NRにおいて、1つのRB(resource block)は周波数ドメインで12つのサブキャリアに該当する。RBは多数のOFDMシンボルを含むことができる。RE(resource element)は1サブキャリア及び1OFDMシンボルに該当する。従って、1RB内の1OFDMシンボル上には12REが存在する。
【0039】
キャリアBWPは連続するPRB(Physical resource block)のセットで定義される。キャリアBWPは簡略にBWPとも称される。1つのUEには最大4つのBWPが上りリンク/下りリンクの各々に対して設定される。多重のBWPが設定されても、与えられた時間の間には1つのBWPが活性化される。但し、端末にSUL(supplementary uplink)が設定された場合、さらに4つのBWPがSULに対して設定され、与えられた時間の間に1つのBWPが活性化される。端末は活性化されたDL BWPから外れると、PDSCH、PDCCH、CSI−RS(channel state information−reference signal)又はTRS(tracking reference signal)を受信できない。また端末は活性化されたUL BWPから外れると、PUSCH又はPUCCHを受信できない。
【0040】
<NR DL Control Channel>
【0041】
NRシステムにおいて、制御チャンネルの送信単位はREG(resource element group)及び/又はCCE(control channel element)などで定義される。
【0042】
REGは、時間ドメインでは1OFDMシンボル、周波数ドメインでは1PRBに該当する。また、1CCEは6REGに該当する。1つの制御チャンネル候補を構成するCCEの数は、集合レベル(aggregation level,AL)によって異なってもよい。例えば、集合レベルがNである場合、制御チャンネル候補は、N個のCCEからなる。
【0043】
一方、制御リソースセット(control resource set,CORESET)及び探索空間(search space、SS)について簡略に説明すると、CORESETは制御信号送信のためのリソースのセットであり、探索空間は端末がブラインド検出を行う制御チャンネル候補の集まりである。探索空間はCORESET上に設定されることができる。一例として、1つのCORESETに1つの探索空間が定義されると、CSS(common search space)のためのCORESETとUSS(UE−specific search space)のためのCORESETが各々設定される。他の例として、1つのCORESETに多数の探索空間が定義されてもよい。例えば、CSSとUSSが同じCORESETに設定されてもよい。以下の例示においては、CSSはCSSが設定されるCORESETを意味し、USSはUSSが設定されるCORESETなどを意味してもよい。
【0044】
基地局はCORESETに対する情報を端末にシグナリングすることができる。例えば、各CORESETのためにCORESET Configurationがシグナリングされてもよい。例えば、CORESET Configurationを通じて当該CORESETの時間長さ(time duration)(e.g., 1/2/3シンボルなど)、周波数ドメインリソース(e.g., RBセット)、REG−to−CCEマッピングタイプ(e.g., interleaved/Non−interleaved)、プレコーディング粒度(granularity)、REGバンドリングサイズ(e.g.,interleaved mapping typeの場合)、インターリーバーサイズ(e.g.,interleaved mapping typeの場合)及びDMRS設定(e.g.,スクランブリングID)のうち少なくとも1つがシグナリングされる。1シンボル−CORESETにCCEを分散させるインターリービングが適用される場合、2又は6個のREGのバンドリングが行われる。2シンボル−CORESETに2又は6個のREGのバンドリングが行われ、時間優先マッピングが適用されてもよい。3シンボル−CORESETに3又は6個のREGのバンドリングが行われ、時間優先マッピングが適用されてもよい。REGバンドリングが行われた場合、端末は当該バンドリング単位に対してプレコーディングを仮定することができる。
【0045】
<Group Common PDCCH>
【0046】
次に、グループ共通PDCCHで送信されるDCIのコンテンツと予想ペイロードサイズを説明する。
【0047】
また、グループ共通PDCCHのシグナリング方案についても説明する。例えば、シグナリング方法として、Reservedリソースを割り当てて送信する方法と探索空間(search space)を構成して送信する方法とがある。
【0048】
また、グループ共通PDCCHを通じてスロットタイプに対する情報が伝達される場合、様々なCC(component carrier)を有して動作するUEにどのようにスロットタイプを伝達したら効率的であるのかについても説明する。
【0049】
1.Contents of Group Common PDCCH
【0050】
(1) Slot Format Indication
【0051】
グループ共通PDCCHはスロットフォーマットをUE(s)に通知するために用いられる。スロットフォーマットは様々なタイプで指示されてもよい。グループ共通PDCCHを通じて送信されるDCIのペイロードサイズは、指示されるスロットフォーマットタイプによって可変してもよい。ネットワークはグループ共通PDCCHを通じて送信されるDCIのペイロードサイズを上位層シグナリングによってUEに設定してもよい。
【0052】
1スロットのサイズ(e.g.,時間領域における長さ)はニューマロロジーによって変更されてもよい。15kHz SCSベースの1シンボル長(i.e.,time duration)は、60kHz SCSベースの4シンボル長と同一である。15kHz、60kHzのSCSは例示であって、上述した表1に説明された様々なSCSに対しても同様な方式が適用され得る。例えば、SCS 1がAkHz、SCS 2がBkHzであり、B=A*Mの関係にあるとき(where A, B、Mは自然数)、SCS 1に基づいた1OFDMシンボル長は、SCS 2に基づいたM OFDMシンボル長と同一である。
【0053】
グループ共通PDCCHはUEに用いられる実際のニューマロロジーには関係なく、基準ニューマロロジーに基づいてスロットフォーマットを指示することができる。基準ニューマロロジーは、ネットワークによって指示されたり(e.g.,RRCシグナリングなど)、予め設定されてもよい。一例として、ネットワークがUEに設定した様々なSCSのうち、最小SCSが基準ニューマロロジーとして用いられてもよい。基準ニューマロロジーに基づいて、UEは指示されたスロットタイプをUEのニューマロロジーとして解釈してもよく、どんなニューマロロジーがUEに用いられるかに関係なくスロットの正しいサイズを推定することができる。
【0054】
また、本発明の別の一実施例によれば、1スロットを構成するシンボルの数もニューマロロジーによって変更されることができる。
【0055】
(i)Slot Type
【0056】
グループ共通PDCCHは少なくとも1つのスロットに対するタイプを指示することができる。
【0057】
一例として、スロットは表4のように分類されるが、これに限定されない。
【0058】
【表4】
【0059】
D−Centric、U−Centricスロットタイプの場合、該当スロットがD−Centricであるか或いはU−Centricであるかのみが指示されるので、該当スロットに含まれた実際のシンボルの構成(e.g.,downlink、uplinkなど)を予め定義する必要がある。D/U−Centricスロット内においてDL/UL部分は予め定義されるか或いはネットワークにより設定される。DL/ULリソースの構成によって1つ以上のD/U−Centricパターンが存在することができる。
【0060】
Reserved/DRスロットは用途が予め定義されることもあり、そうではないこともある。例えば、Reserved/DRスロットの用途は、システム情報又は上位層の指示などにより予め定義されることができる。Reserved/DRスロットの用途が予め定義されない場合は、ネットワークがグループ共通PDCCHを通じてスロットタイプを指示する時に用途を一緒に通知するか、或いはUEがReserved/DRスロットの用途を知らなくもよい場合には用途を通知しなくてもよい。Reservedリソースはスロットタイプとは別に設定されてもよい。一例として、ネットワークは動的/準−静的シグナリングを通じてReservedリソースの設定を行うことができる。
【0061】
(ii)Slot Type Pattern
【0062】
グループ共通PDCCHは多数のスロットに対するタイプを指示することができる。例えば、グループ共通PDCCHは多数のスロットの組み合わせのうち、少なくとも1つの組み合わせを指示することができる。ネットワークが多数のスロットの各々のタイプを1つ1つ指示する場合、グループ共通PDCCHのペイロードサイズが大きくなり、シグナリングオーバーヘッドが増加して非効率的である。従って、指示するスロット数と各々のスロットタイプが1つのパターンで定義され、ネットワークはパターンのインデックスをグループ共通PDCCHを通じてUEに指示することができる。
【0063】
多数のスロットタイプのパターンが定義される。一例として、スロットタイプのパターンは[periodicity/slot types又はpatterns又はa set of slot types]で定義されてもよいが、これに限定されない。
【0064】
図2は、本発明の一実施例によるスロットフォーマットのパターンを示す図である。図2においてDUはスロットの半分がDシンボルで、他の半分はUシンボルであるスロットを意味する。
【0065】
なお、FDDシステムの場合、図2において、Dに該当するスロットはDL帯域(e.g.,DL BWP)に対するスロットフォーマットに該当し、Uに該当するスロットはUL帯域(e.g.,UL BWP)に対するスロットフォーマットに該当すると解釈できる。例えば、基地局がDスロットフォーマットとUスロットフォーマットを組み合わせたパターンを端末に設定することは、基地局がDL帯域(e.g.,DL BWP)に対するスロットフォーマットとUL帯域(e.g.,UL BWP)に対するスロットフォーマットを組み合わせたパターンを端末に設定することとも解釈できる。
【0066】
当該セル又は当該グループで使用可能な複数のスロットタイプパターンが定義/設定されてもよく、ネットワークは複数のスロットタイプパターンのうちどんなパターンを用いるかをUEに指示することができる。例えば、定義されたパターンのうちのサブセットがUEにシグナリングされる。図2では、全12個のパターンが示されるが、12個のパターンのうち2スロット区間を用いて定義される5〜8番目のパターンが使用可能なものとしてUEにシグナリング(e.g.,上位層シグナリング)される。この場合、4個のパターン#5〜8は再びインデックスされて#1〜4パターンとみなされてもよい。
【0067】
このように、スロットタイプパターンのサブセットがUEに予め通知された場合、ネットワークは順次に再びインデックスされたパターンのインデックス(e.g., #1〜4のうちいずれか1つ)のみグループ共通PDCCHで送信してもよい。よって、グループ共通PDCCHのシグナリングオーバーヘッドが減少できる。例えば、グループ共通PDCCHは12個のパターンを全てカバーする必要はなく、4個のパターンがカバーできるように構成されてもよく、この場合、グループ共通PDCCHのペイロードサイズが減少できる。
【0068】
なお、以上の説明は1UEの観点から記述されたが、グループ共通PDCCHは複数のUE(s)からなる端末グループに共通して送信される制御チャンネルであるため、グループ共通PDCCHが運ぶDCIは端末グループに属する複数のUEに対する複数のスロットフォーマット指示を含んでもよい。一例として、UEグループ={UE 、UE 、...、UE }に対して送信されるグループ共通PDCCHは、k個のスロットフォーマットパターン={Pattern 、Pattern 、...、Pattern }を指示することができる。各UEはk個のスロットフォーマットパターンのうち自分に該当する位置のスロットフォーマットパターンを獲得することができる。一例として、UE に、図2に示された12個のパターンのうち4個のパターン#5〜8がサブセットとして上位層シグナリングされて、上位層シグナリングされたパターン#5〜8が再びインデックスされてパターン#1〜4に該当すると仮定する。仮に、グループ共通PDCCHを通じてUEに指示されたPattern のインデックスが#2であれば、UE はネットワークが指示するスロットフォーマットが[D−centric,U]であることを把握することができる。
【0069】
スロットタイプパターンのサブセットに関する情報は、MAC CE(control element)を通じてUEに伝達されるか、或いはグループ共通PDCCHを通じて送信される。又は、ネットワークはシステム情報を通じてパターンが指示される区間(period)を前もって定義することもできる。又はスロットタイプパターンのサブセットに関する情報は、UE−specific上位層シグナリングを通じて送信されることもできる。
【0070】
長い区間に対するパターンは短い区間に対するパターンを繰り返す形態で定義されることもできる。この場合、ネットワークが2つのスロットフォーマットを同時に指示する状況では、長い区間に対するパターン情報が短い区間に対するパターン情報の代わりになれるというメリットがある。
【0071】
(iii)シンボル単位の指示
【0072】
本発明の別の一実施例では、グループ共通PDCCHはスロットを構成するシンボル単位でスロットタイプを指示することができる。例えば、表D/U/Reservedなどのリソースタイプがシンボル単位として適用される。
【0073】
表5は1スロットが7つのシンボルからなっているという仮定下で例示的なスロットフォーマットを表す。
【0074】
【表5】
【0075】
(iv)Symbolパターン
【0076】
以上ではグループ共通PDCCHがスロットパターンのインデックスを指示する方法について説明したが、本発明の別の一実施例によれば、グループ共通PDCCHがシンボルパターンのインデックスを指示することもできる。
【0077】
表6は1スロットが7つのシンボルからなっているという仮定下で例示的なシンボルパターン(又はスロットフォーマット)を表している。
【0078】
【表6】
【0079】
(2)Other information
【0080】
グループ共通PDCCHはスロットフォーマットの情報以外にもさらに他の情報を含む。
【0081】
(i)Puncturing Indication:グループ共通PDCCHはURLLCのためのパンクチャリング(Puncturing)情報を含む。URLLCとして使用される区間はスロット単位で指示されるか、或いはシンボル単位で指示される。
【0082】
(ii)Semi−Static Resource information:グループ共通PDCCHはCSI−RSのように準−静的リソースに関する情報を含む。一例として、グループ共通PDCCHは該当準−静的リソースが何であるか、該当準−静的リソースに周期を有する場合、その周期及び送信される時間範囲などの情報を指示することができる。
【0083】
2.Group Common PDCCHの送信
【0084】
ネットワークがグループ共通PDCCHを送信する方法として、(1)グループ共通PDCCHのために予約された(reserved)リソースを確保して送信する方法と、(2)グループ共通PDCCHのための探索空間を構成して送信する方法とが考えられる。ただし、グループ共通PDCCHのための探索空間を設定することは、グループ共通PDCCHのためのリソースを予約することと解釈されてもよく、その逆の場合も同様に解釈されてもよい。このような方法(1)と方法(2)との区分は、説明の便宜のための論理的な区分であり、方法(1)と方法(2)とは互いにかち合わない範囲内で組み合わされてもよい。
【0085】
(1)Reservedリソースを用いたグループ共通PDCCHの送信
【0086】
ネットワークはグループ共通PDCCHを送信可能なリソース(e.g.,RE、REG、RB、CCEなど)を予め確保しておく。
【0087】
グループ共通PDCCHも制御チャンネルであるので、CORESET上に配置できる。またグループ共通PDCCHのためのReservedリソースの位置は、他の制御チャンネルとのblockingが最小になるように配置することが好ましい。特に、グループ共通PDCCHはCSSとのblockingを最大限に避ける必要がある。
【0088】
Logical Domainで制御チャンネルが送信される位置が定義される時、グループ共通PDCCHのためのReservedリソースの論理的な位置は、CSSの直前或いは直後である。又はグループ共通PDCCHのためのReservedリソースは、CORESETの最後に位置するか或いはCSSの開始インデックス又は終了インデックスから一定のオフセットほど離隔した位置に配置される。この時、オフセットはセル別/グループ別に異なってもよい。オフセットはシステム情報又は上位層シグナリングなどによりUEに通知される。
【0089】
又はグループ共通PDCCHのためのリソースはCSS内に配置されてもよい。この時、グループ共通PDCCHのサイズは、CSS内の制御チャンネル候補のうち最小候補のサイズと同一であるか又は小さい。この場合、CSSの候補の内部にグループ共通PDCCHのためのReservedリソースが含まれることができるが、CSS内のReservedリソースでグループ共通PDCCHが検出されたか否かに関係なく、UEはCSSに対するブラインド検出(BD)を基本的に行うことができる。
【0090】
グループ共通PDCCHのためのreservedリソースに対する情報(e.g.,reservedリソースの位置)は、システム情報又は上位層シグナリングなどによってUEに通知されてもよい。CSS上の候補によってグループ共通PDCCHが送信される場合、CSS内でPDCCH(e.g.,グループ共通PDCCHではないセル共通制御情報)を送信するために使用可能な候補が減少でき、これはCSS blockingと類似した結果をもたらす。よって、グループ共通PDCCHがCSSに設定された場合、端末はグループ共通PDCCHがマッピングされた候補は、他のチャンネルのCSS候補としては用いられないと仮定して、これを有効ではない候補(Invalid candidate)と仮定することができる。UEはInvalid Candidateに対するブラインド検出をスキップして、次の候補に移ってもよい。また、グループ共通PDCCHが一般的なPDCCHと同様にCSSを用いて送信されることと定義されてもよく、この場合、CSSに対する一般的なブラインド検出過程がグループ共通PDCCHに対しても同様に行われてもよい。
【0091】
図3は、本発明の一実施例によって、グループ共通PDCCHのためのreservedリソース割り当てを示す。図3において、点線で示されたブロックにはグループ共通PDCCHがマッピングされる。
【0092】
図3(a)は、第1の候補にグループ共通PDCCHのためのreservedリソースが割り当てられた場合を示す。よって、UEは当該ブロックに対してはグループ共通PDCCHのブラインド検出を行うことができる。例えば、UEは第1の候補に対して、後述するG−RNTIを用いてグループ共通PDCCHに対するブラインド検出を行うことができる。図3(a)では、便宜のために、第1の候補のみがグループ共通PDCCHのためのreservedリソースが割り当てられたことを示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、最初のN個の候補がグループ共通PDCCHのためのreservedリソースを含んでもよい。また、上述したように、reservedリソースの位置などは上位層シグナリングを通じてUEに指示されてもよい。一例として、ネットワークはreservedリソースの位置に対する情報としてN値を上位層シグナリングを通じてUEに指示してもよい。
【0093】
図3(b)は、最後の候補の次にグループ共通PDCCHのためのreservedリソースが割り当てられた場合を示す。図3(c)は、最後の候補から所定のオフセットを有する位置にグループ共通PDCCHのためのreservedリソースが割り当てられた場合を示す。
【0094】
(2)探索空間を通じたグループ共通PDCCH送信
【0095】
ネットワークはグループ共通PDCCHが送信できる探索空間を設定して、UEは当該探索空間でブラインド検出を行い、グループ共通PDCCHを検出することができる。
【0096】
(i)With the G−RNTI
【0097】
便宜のためにグループ共通PDCCHが送信できる探索空間をGSS(group common search space)と称する。また、GSS内でグループ共通PDCCHを検出するために必要なRNTI(radio network temporary identifier)をG(group)−RNTIと称する。一例として、グループ共通PDCCHのCRCはG−RNTIを通じてスクランブリング又はマスキングされる。スロットフォーマットを指示するグループ共通PDCCHの送信のためのRNTIの名称は、G−RNTIに限定されず、他の名称、例えばSFI(slot format indication)−RNTIとも称される。
【0098】
1UEは1つ又は複数のG−RNTIを有してもよい。例えば、1つのUEは1つ又は複数のGSSを設定されることができる。GSSはその数には関係なく、以下のように定義される。
【0099】
a.GSS in CSS(common search space)
【0100】
一例として、ネットワークはGSSをCSS内部にランダムに配置してもよい。また、上述したように、ネットワークはGSSをCSS内部で予め定義/上位層シグナリングされた位置に配置してもよい。CSS内にGSSを配置するためにCSSの候補のサイズ及び/又は数に比べてGSSの候補のサイズ及び/又は数が少ないか又は同一であってもよい。例えば、CSS候補のうち一部はGSS候補用として割り当てられてもよい。GSSの候補は互いに連続して配置されてもよく、個別に分散して配置されてもよい。
【0101】
GSSの候補のサイズがCSSの候補のサイズと同一の場合、UEはCSSに対するブラインド検出を行いながらGSSに対するCRC検査のみさらに行えば(e.g., G−RNTIを通じてCRC検査)良いため、GSSの追加配置によって生じる追加のブラインド検出のオーバーヘッドの問題を解決することができる。
【0102】
図4は、本発明の一実施例によって、CSS内に配置されたGSSを示す。
【0103】
GSS候補のうち最大の候補のサイズは、CSSの最小の候補のサイズより小さいか、同じであり、GSS候補の数はCSS候補の数の半分以下である環境を考慮することができる。
【0104】
b.GSS in CORESET
【0105】
USSと同様に、ネットワークはG−RNTIを用いたハッシング関数(hashing function)によってGSSをCORESET全般にわたってランダムに配置してもよい。GSSの候補は互いに連続して配置されてもよく、個別に分散して配置されてもよい。
【0106】
(ii)Without the G−RNTI
【0107】
a.GSS in CSS
【0108】
ネットワークはGSSをCSS内部に配置してもよい。上述したCSS内部にGSSを配置する方法と一部類似しているが、本実施例によれば、CSS内に送信され得る制御チャンネルとのblocking確率を減らすために、ネットワークはGSSを形成してCSS内部に配置することができる。CSS候補のサイズ/数に比べてGSSのサイズ/数が少ないか又は同一であってもよい。
【0109】
G−RNTIのない場合には、GSSの候補位置が定められていることが望ましい。例えば、CSSに含まれた候補のうち最初のK個の候補(又は、N番目乃至M番目の候補)がGSS候補として用いられてもよい。GSSの候補のサイズがCSSの候補のサイズと同一である場合、UEがCSSに対するブラインド検出を行いながらGSSに対するCRC検査のみをさらに行えばよいため、GSSの追加配置によって生じる追加のブラインド検出を減らすことができる。
【0110】
GSSの候補位置がCSS内に予め定義/設定されるのは、G−RNTIのない場合に限られず、G−RNTIが用いられる場合でもGSSの候補の位置がCSS内に予め定義/設定され得ることは当業者であれば理解できる。
【0111】
各々のCSS候補内に配置可能なGSS候補の位置は、システム情報又は上位層シグナリングによってシグナリングされたり予め定義される。GSSの候補は互いに連続して配置されてもよく、個別に分散して配置されてもよい。
【0112】
図5は、本発明の一実施例によって、CSS内に固定された位置を有するGSS候補を示す。
【0113】
一例として、GSSの候補とCSSの候補とが同一のサイズである場合、CSSの偶数目又は奇数目の候補に該当するCCE開始インデックスがGSS候補のCCE開始インデックスとして用いられてもよい。
【0114】
別の一例として、CSSの候補よりもGSS候補のCCEが小さい場合、CSSの偶数目又は奇数目の候補内の偶数目又は奇数目のCCEのインデックスがGSS候補のCCE開始インデックスとして用いられることができる。
【0115】
b.GSS in CORESET
【0116】
GSSがLTEのCSSのように別のRNTI無しに連続して構成できる場合、GSSの開始インデックスはCSSの開始インデックス或いは終了インデックスにオフセットを適用して与えられる。
【0117】
オフセットはセル別/グループ別に異なってもよい。オフセットはシステム情報又は上位層シグナリングなどによりUEに通知される。
【0118】
もしグループ共通PDCCHがCSSの一部に送信される場合(GSS候補が固定されるか或いは固定されない場合)、UEはCSSが送信されるスロット又はmini−スロットにのみグループ共通PDCCHが送信されると仮定できる。
【0119】
もしグループ共通PDCCHがCSSと別のリソースに送信される場合、グループ共通PDCCHが送信できるスロット又はmini−スロットのインターバル及びリソースはCSSとは別に設定される。
【0120】
グループ共通PDCCHのDCI(downlink control information)のサイズがCSSで送信されるDCIと異なる場合、UEがグループ共通PDCCHのためにモニタリングすべきスロットのセットは、CSSモニタリングセットとは異なる。より一般には、 UEがモニタリングするスロット又はmini−スロットのセットがRNTIごとに異なるように構成されるか、或いはUEがモニタリングするスロット又はmini−スロットのセットがDCIのサイズごとに異なるように設定される。
【0121】
3.Slot Format Indication for Multiple Component Carriers
【0122】
UEが複数のキャリアを用いているとき(e.g., carrier aggregation)、ネットワークは各キャリアで用いられるスロットフォーマットをUEに通知してもよい。後述では、各キャリア毎にスロットフォーマットが指示されることを仮定して説明したが、本発明はこれに限定されず、特定の周波数帯域(e.g., BWP)毎にスロットフォーマットが指示されることと解釈できる。例えば、キャリア又はCC(component carrier)は周波数帯域の単位として解釈できる。
【0123】
(1)多重CCに対するグループ共通PDCCHの送信
【0124】
ネットワークは各々のCC毎にグループ共通PDCCHを送信することにより、各々のCC毎にスロットフォーマット指示を送信できる。又はネットワークは1つのPCC(Primary CC)を通じて全てのCCに対するスロットフォーマットを通知できる。
【0125】
UEが使用するCCが多い場合、ネットワークはこれらCCを複数のグループに分類して各々のグループ毎にPCCを定義することができる。ネットワークは各々のグループのPCCを通じて該当グループ内のCCに対するスロットフォーマットを通知することができる。
【0126】
CCをグルーピングする方法は以下の通りである。
【0127】
(i)スロットフォーマットが同じCC
【0128】
ネットワークはスロットフォーマットが同一であるCCを同じグループにグルーピングすることができる。この場合、ネットワークは各々のCC毎にスロットフォーマットを指示する必要がなく、1つのCCに対するスロットフォーマットのみを指示する。従って、スロットフォーマットの指示に求められる情報量とシグナリングのオーバーヘッドが減少する。
【0129】
(ii)numerologyが同じCC
【0130】
ネットワークはニューマロロジーが同一であるCCを同じグループにグルーピングすることができる。この場合、グループ内の全てのCCのスロット長さが同一である。従って、ネットワークは同じ時間長さに対するスロットフォーマットを指示する時、ニューマロロジーの差によって発生するスロットインデックスの差を考慮しなくてもよい。
【0131】
ネットワークが多数のCCに対するスロットフォーマット情報を伝達する場合、グループ共通PDCCHのペイロードサイズが非常に大きくなることができる。グループ共通PDCCHのペイロードの最大サイズは、[1CCに対するスロットフォーマット情報*CCの数]になるので、1CCに対するスロットフォーマット情報のサイズを増加させることは難しい。シンボル単位のスロットフォーマットの指示は多い情報量を要求するので、UEに多数のCCが設定された時、使用できるスロットフォーマットの指示はスロットタイプの指示であるか或いはスロットタイプパターンの指示である。
【0132】
多重CCのためのグループ共通PDCCHのペイロードサイズは、CCがグルーピングされたか否かによって決定される。グルーピングされるCCのニューマロロジーが同一である時、指示されるスロットタイプが同一である場合には問題がないが、各々のCCに異なるスロットタイプが指示される場合には1つのスロットフォーマットの指示で複数のCCを支援することは難しい。
【0133】
なお、スロットタイプのパターンを通じてスロットフォーマットを指示する時、グループ内のCCが受けるスロットフォーマットの区間が異なる場合にも問題になる。指示を受けるスロットフォーマの長さがCC毎に異なる場合であって、UEに長い区間に対するスロットフォーマットが送信された時には、短い区間に対するスロットフォーマットに変換することもできる。又はネットワークは1つのスロットフォーマット指示を通じて複数のスロットフォーマット区間に対する指示を行うことができる。
【0134】
一例として、長いスロット区間に対するパターンは、短いスロット区間が繰り返されるパターンにより定義することができる。
【0135】
別の一例として、長いスロット区間に対するパターンに連係される短いスロット区間に対するパターンが予め定義されることができる。UEは長いスロット区間に対するパターンを受けても該当パターンとマッチングされる短いスロット区間のパターンを使用することができる。
【0136】
図6及び図7を参照しながら、より具体的な例を説明する。図6及び図7は本発明の一実施例による多重CCに対するスロットパターンを示す図である。
【0137】
図6及び図7においては、グループ内の複数のCCのうち、スロットパターン区間として4つのスロットが指示されるCCと、スロットパターン区間として2つのスロットが指示されるCCがあると仮定する。
【0138】
図6を参照すると、4スロット区間に対するパターンは、2スロット区間に対するパターンを2回繰り返す形態で定義される。
【0139】
図7を参照すると、4スロット区間に対するパターンと連係される2スロット区間に対するパターンが定義される。
【0140】
各々のCC毎にニューマロロジーが異なるが、スロットパターン指示のための時間長さが同じ場合、スロットパターンの区間はnumerologyの差により決定される。例えば、短いスロット区間に対するパターンはSCSが小さいCCのために使用され、短いスロット区間に対するパターンを通じて定義される長いスロット区間に対するパターンはSCSが大きいCCのために使用される。これは、時間長さが同一である時、SCSが大きいCCのスロット数が、SCSのサイズが小さいCCのスロット数より多いためである。
【0141】
図8は本発明の他の例による多重CCに対するスロットパターンを示す図である。4スロットに対するパターンはSCS 30kHzを使用するCCに対するパターンであり、2スロットに対するパターンはSCS 15kHzを使用するCCに対するパターンであると仮定する。
【0142】
図8(a)において、4スロット区間に対するパターンは2スロット区間に対するパターンを2回繰り返す形態で定義される。
【0143】
図8(b)において、4スロット区間に対するパターンと2スロット区間に対するパターンは互いに連係されている。
【0144】
このように1つのスロットフォーマット指示により、他のニューマロロジーを使用する複数のCCに対するスロットパターンを指示することができる。
【0145】
複数のキャリアに対するスロットフォーマットが1つのグループ共通PDCCHを通じて指示される時、各々のキャリアのスロットフォーマットに対する区間は、グループ共通PDCCHを送信するキャリアを基準としてマッチングされる。もし特定のキャリアのスロットフォーマットの区間が基準となる区間より短い場合、繰り返しパターン/区間にマッチングされた新たなConfigurationセットが与えられる。特定のキャリアのスロットフォーマットの区間が基準となる区間より長い場合にも同様に処理できる。
【0146】
(2)スロットフォーマットの指示方式
【0147】
ネットワーク基準におけるCCインデックスとUE基準におけるCCインデックスは異なることができる。従って、ネットワークはCCに対するスロットフォーマットを通知する時、CCインデックスの差を考慮する。
【0148】
例えば、ネットワーク基準におけるCCをNCC、UE基準におけるCCをUCCとした時、NCC1は多数のUCC(e.g.,UCC1〜UCCn)に分けられる。ネットワークがUEの基準であるUCCを基準としてスロットフォーマットを通知しないと、UEは指示された情報を正しく認識することができない。
【0149】
NCCとUCCの関係は、UE−specificに伝達できる。例えば、NCCに設定されたCCがm個有り、UCCに設定されたCCがn個有る時、NCCとUCCの関係はネットワークにより定義される。NCCとUCCの関係はMAC CE、システム情報又はグループ共通PDCCHによりシグナリングされる。
【0150】
表7は1つのUEに対するNCCとUCCの関係を例示する。
【0151】
【表7】
【0152】
(i)ネットワーク観点でのスロットフォーマットの指示
【0153】
ネットワークはNCCのインデックスに基づいてスロットフォーマットを指示できる。UEは、NCCのインデックスを基準としてスロットフォーマットが指示されると、NCCに対応する自分のUCCのインデックスを探し、指示されたスロットフォーマットを対応する自分のUCCのスロットフォーマットとして使用できる。
【0154】
(ii)UE観点でのスロットフォーマットの指示
【0155】
ネットワークはUCCのインデックスに基づいてスロットフォーマットを指示できる。ネットワークは同じグループに属するUEのうち、UCCを最も多く有しているUEのUCCの数(UCC_max)ほどスロットフォーマットを定義して指示することができる。UCC_maxより小さい数のUCCを有するUEは、自分が有しているUCCの数ほどの指示情報のみを選択的に獲得して、自分のUCC毎のスロットフォーマットを決定する。
【0156】
NCCとUCCのマッピングが複数のUEに対して同様に行われる場合、UCCインデックスに基づいてスロットフォーマットを指示することが容易である。
【0157】
図9は、本発明の一実施例によるスロットフォーマット指示を含む下りリンク制御情報の送受信方法のフローを示す。図9は、上述した実施例に対する例示的な形態であって、上述した内容と重複する説明は省略する。
【0158】
図9を参照すれば、基地局はスロットフォーマットを指示する下りリンク制御情報(DCI)を生成することができる(905)。
【0159】
基地局は、複数のPDCCH(physical downlink control channel)候補を有する共通探索空間(CSS)にグループ共通PDCCHをマッピングすることができる(910)。グループ共通PDCCHは、複数のPDCCH候補を有するCSS内に所定位置のPDCCH候補上にのみ選択的にマッピングすることができる。
【0160】
基地局はグループ共通PDCCHを通じて前記DCIを送信することができる(920)。
【0161】
端末は、複数のPDCCH(physical downlink control channel)候補を有する共通探索空間(CSS)でグループ共通PDCCHに対するブラインド検出を行うことができる(925)。端末は、複数のPDCCH候補を有するCSS内で所定位置のPDCCH候補上でのみ選択的にグループ共通PDCCHの検出を試みることができる。
【0162】
端末はブラインド検出されたグループ共通PDCCHからスロットフォーマットを指示する下りリンク制御情報(DCI)を獲得することができる(930)。
【0163】
端末は上位層シグナリングによってグループ共通PDCCHに対する情報を受信することができる。端末はグループ共通PDCCHに対する情報によって、グループ共通PDCCHのブラインド検出のための所定位置のPDCCH候補を決定することができる。
【0164】
端末にはスロットフォーマット指示のためのRNTI(radio network temporary identifier)が割り当てられてもよい。端末は前記スロットフォーマット指示のためのRNTIを用いてグループ共通PDCCHに対するブラインド検出を行うことができる。
【0165】
端末は所定位置のPDCCH候補のCRC(cyclic redundancy check)情報をスロットフォーマット指示のためのRNTIを用いて検査することで、所定位置のPDCCH候補がグループ共通PDCCHに該当するか否かを判別することができる。
【0166】
端末はCSSに含まれた複数のPDCCH候補のうち、グループ共通PDCCHの検出を試みない残りのPDCCH候補上では、スロットフォーマットを指示するDCIとは異なるDCIを運ぶ他のPDCCHに対する検出を試みることができる。端末は所定位置のPDCCH候補上ではグループ共通PDCCHのみならず、他のPDCCHに対する検出を試みることもできる。
【0167】
端末はCSSに含まれた複数のPDCCH候補のうち少なくとも先頭のPDCCH候補に対してはグループ共通PDCCHの検出を試みることができる。
【0168】
グループ共通PDCCHのためのグループ探索空間(GSS)はCSS内に設定されてもよい。
【0169】
グループ共通PDCCHのブラインド検出のための所定位置のPDCCH候補の数は、CSSに含まれた複数のPDCCH候補の数を超えなくてもよい。
【0170】
所定位置のPDCCH候補の数が2つ以上である場合、グループ共通PDCCHのブラインド検出のための2つ以上のPDCCH候補は互いに連続してもよい。
【0171】
端末は、各々が複数のスロットに対する組み合わせに該当するスロットフォーマットパターンを上位層シグナリングによって受信することができる。スロットフォーマットパターンのうち1つがDCIを通じて端末に指示されることができる。
【0172】
図10は本発明の一例による無線通信システム100における基地局105及び端末110の構成を示すブロック図である。基地局105はeNB又はgNBとも称される。端末110はUEとも称される。
【0173】

無線通信システム100を簡略に示すために、1つの基地局105と1つの端末110を示したが、無線通信システム100は1つ以上の基地局及び/又は1つ以上の端末を含む。
【0174】
基地局105は、送信(Tx)データプロセッサー115、シンボル変調器120、送信器125、送受信アンテナ130、プロセッサー180、メモリ185、受信器190、シンボル復調器195及び受信データプロセッサー197を含むことができる。そして、端末110は、送信(Tx)データプロセッサー165、シンボル変調器175、送信器175、送受信アンテナ135、プロセッサー155、メモリ160、受信器140、シンボル復調器155及び受信データプロセッサー150を含むことができる。送受信アンテナ130、135はそれぞれ基地局105及び端末110に1つとして示されているが、基地局105及び端末110は複数の送受信アンテナを備えている。よって、本発明による基地局105及び端末110はMIMO(Multiple Input Multiple Output)システムを支援する。また、本発明による基地局105はSU−MIMO(Single User−MIMO)MU−MIMO(Multi User−MIMO)方式の全てを支援することができる。
【0175】
下りリンク上で、送信データプロセッサー115はトラフィックデータを受信し、受信したトラフィックデータをフォーマットしてコードし、コードされたトラフィックデータをインターリービングして変調し(又はシンボルマッピングし)、変調シンボル(「データシンボル」)を提供する。シンボル変調器120はこのデータシンボルとパイロットシンボルを受信及び処理してシンボルのストリームを提供する。
【0176】
シンボル変調器120は、データ及びパイロットシンボルを多重化し、これを送信器125に送信する。ここで、それぞれの送信シンボルはデータシンボル、パイロットシンボル又はゼロの信号値であり得る。それぞれのシンボル周期で、パイロットシンボルが連続的に送信されることもできる。パイロットシンボルは周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、時分割多重化(TDM)又はコード分割多重化(CDM)シンボルであり得る。
【0177】
送信器125はシンボルのストリームを受信し、これを1つ以上のアナログ信号に変換し、さらにこのアナログ信号を追加的に調節して(例えば、増幅、フィルタリング及び周波数アップカンバーティング(upconverting))して、無線チャンネルを介した送信に適した下りリンク信号を発生させる。すると、送信アンテナ130は発生した下りリンク信号を端末に送信する。
【0178】
端末110の構成において、受信アンテナ135は基地局からの下りリンク信号を受信し、受信された信号を受信器140に提供する。受信器140は受信された信号を調整し(例えば、フィルタリング、増幅、及び周波数ダウンカンバーティング(downconverting))、調整された信号をデジタル化してサンプルを獲得する。シンボル復調器145は受信されたパイロットシンボルを復調し、チャンネル推定のためにこれをプロセッサー155に提供する。
【0179】
また、シンボル復調器145はプロセッサー155から下りリンクに対する周波数応答推定値を受信し、受信されたデータシンボルに対してデータ復調を行って(送信されたデータシンボルの推定値である)データシンボル推定値を獲得し、データシンボル推定値を受信(Rx)データプロセッサー150に提供する。受信データプロセッサー150はデータシンボル推定値を復調(すなわち、シンボルデマッピング(demapping))し、デインターリービング(deinterleaving)し、デコードして送信トラフィックデータを復旧する。
【0180】
シンボル復調器145及び受信データプロセッサー150による処理はそれぞれ基地局105でのシンボル変調器120及び送信データプロセッサー115による処理に対して相補的である。
【0181】
端末110は上りリンク上で、送信データプロセッサー165はトラフィックデータを処理してデータシンボルを提供する。シンボル変調器170はデータシンボルを受信して多重化し、変調を行い、シンボルのストリームを送信器175に提供することができる。送信器175はシンボルのストリームを受信及び処理して上りリンク信号を発生させる。そして、送信アンテナ135は発生した上りリンク信号を基地局105に送信する。端末及び基地局における送信機及び受信機は1つのRE(Radio Frequency)ユニットで構成されてもよい。
【0182】
基地局105で、端末110から上りリンク信号が受信アンテナ130を介して受信され、受信器190は受信した上りリンク信号を処理してサンプルを獲得する。ついで、シンボル復調器195はこのサンプルを処理し、上りリンクに対して受信されたパイロットシンボル及びデータシンボル推定値を提供する。受信データプロセッサー197はデータシンボル推定値を処理し、端末110から送信されたトラフィックデータを復旧する。
【0183】
端末110及び基地局105のそれぞれのプロセッサー155、180はそれぞれ端末110及び基地局105での動作を指示(例えば、制御、調整、管理など)する。それぞれのプロセッサー155、180はプログラムコード及びデータを格納するメモリユニット160、185と連結されることができる。メモリ160、185はプロセッサー180に連結され、オペレーティングシステム、アプリケーション、及び一般ファイル(general files)を格納する。
【0184】
プロセッサー155、180はコントローラー(controller)、マイクロコントローラー(microcontroller)、マイクロプロセッサー(microprocessor)、マイクロコンピューター(microcomputer)などとも言える。一方、プロセッサー155、180はハードウェア(hardware)又はファームウエア(firmware)、ソフトウェア、又はこれらの組合せによって実現されることができる。ハードウェアを用いて本発明の実施例を実現する場合には、本発明を実行するように構成されたASICs(application specific integrated circuits)又はDSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)などがプロセッサー155、180に備えられることができる。
【0185】
一方、ファームウエア又はソフトウェアを用いて本発明の実施例を具現する場合には、本発明の機能又は動作を行うモジュール、過程又は関数などを含むようにファームウエア又はソフトウェアが構成されることができ、本発明を実行するように構成されたファームウエア又はソフトウェアはプロセッサー155、180内に備えられるか、メモリ160、185に格納されてプロセッサー155、180によって駆動されることができる。
【0186】
端末と基地局の無線通信システム(ネットワーク)間の無線インターフェースプロトコルのレイヤーは通信システムでよく知られたOSI(open system interconnection)モデルの下位3個レイヤーに基づいて第1レイヤーL1、第2レイヤーL2及び第3レイヤーL3に分類されることができる。物理レイヤーは前記第1レイヤーに属し、物理チャンネルを介して情報送信サービスを提供する。RRC(Radio Resource Control)レイヤーは前記第3レイヤーに属し、UEとネットワーク間の制御無線リソースを提供する。端末、基地局は無線通信ネットワークとRRCレイヤーを介してRRCメッセージを交換することができる。
【0187】
以上で説明した実施例は本発明の構成要素と特徴が所定の形態に結合されたものである。各構成要素又は特徴は別途の明示的言及がない限り選択的なものとして考慮されなければならない。各構成要素又は特徴は他の構成要素又は特徴と結合しない形態に実施されることができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明する動作の順序は変更されることができる。一実施例の一部の構成又は特徴は他の実施例に含まれることができ、あるいは他の実施例の対応する構成又は特徴と取り替えられることができる。特許請求の範囲で明示的な引用関係がない請求項を結合して実施例を構成したり出願後の補正によって新しい請求項として含ませることができるのは明らかである。
【0188】
本発明は本発明の精神及び必須特徴から逸脱しない範囲内で他の特定の形態に具体化されることができるのは当業者に明らかである。よって、前記の詳細な説明は全ての面で制限的に解釈されてはいけなく例示的なものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は添付の請求項の合理的解釈によって決定されなければならなく、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0189】
以上のように本発明は様々な無線通信システムに適用できる。
図1
図2
図3(a)】
図3(b)】
図3(c)】
図4(a)】
図4(b)】
図4(c)】
図4(d)】
図5(a)】
図5(b)】
図6
図7(a)】
図7(b)】
図8(a)】
図8(b)】
図9
図10