特許第6816291号(P6816291)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6816291QOSフロー制御パラメータシグナリング
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6816291
(24)【登録日】2020年12月25日
(45)【発行日】2021年1月20日
(54)【発明の名称】QOSフロー制御パラメータシグナリング
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/10 20090101AFI20210107BHJP
   H04W 28/24 20090101ALI20210107BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20210107BHJP
   H04W 4/24 20090101ALI20210107BHJP
【FI】
   H04W28/10
   H04W28/24
   H04W76/10
   H04W4/24
【請求項の数】26
【全頁数】41
(21)【出願番号】特願2019-538421(P2019-538421)
(86)(22)【出願日】2019年4月24日
(65)【公表番号】特表2020-520131(P2020-520131A)
(43)【公表日】2020年7月2日
(86)【国際出願番号】CN2019084134
(87)【国際公開番号】WO2019206191
(87)【国際公開日】20191031
【審査請求日】2019年9月17日
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2018/085165
(32)【優先日】2018年4月28日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100199277
【弁理士】
【氏名又は名称】西守 有人
(72)【発明者】
【氏名】ガン, ジュイン
(72)【発明者】
【氏名】ウィクストレム, エリク
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 Intel (email discussion convenor),Summary of email discussion on QoS framework,3GPP TSG-SA WG2#116bis S2-164759,フランス,3GPP,2016年 8月23日,Sections 2.2-2.4
【文献】 ETRI,TS 23.502: Updating PDU session modification for UE requested QoS control,3GPP TSG SA WG2#122BIS S2-176005,フランス,3GPP,2017年 8月15日,Page 1
【文献】 Huawei, HiSilicon,TS23.502: Clarification about QoS flow management in PDU session related procedures,3GPP TSG SA WG2#124 S2-179373,フランス,3GPP,2017年12月 4日,Section 1
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークエンティティにおける、ユーザ装置UEにQoSフローのサービス品質QoS制御パラメータをシグナリングする方法(500;600)であって、
前記QoSフローに関連付けられたひとつ以上のデータフロー規則をPCCルールに基づいて生成すること(S510)であって、前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれが前記QoSフローに関連付けられたデータフローに特有のパラメータを含む、生成することと、
前記QoSフローについてのQoSフロープロファイルを生成すること(S520)であって、前記QoSフロープロファイルが同じQoSフローに関連付けられた全てのデータフローについて共通のパラメータを含む、生成することと、
前記ひとつ以上のデータフロー規則と、前記QoSフロープロファイルと、を前記UEに送信すること(S530)と、を含み、
同じQoSフローに関連付けられる複数のデータフロー規則が複数のPCCルールに基づいて生成される場合に、前記複数のデータフロー規則について共通のパラメータを含む単一のQoSフロープロファイルが前記UEへ送信される、方法(500;600)。
【請求項2】
前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれは識別子によって表され、該識別子は互いに異なり、該識別子は前記UEに送信される請求項1に記載の方法(500;600)。
【請求項3】
前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれは、ひとつ以上のサービスデータフローSDFテンプレートに関連するパラメータおよび/またはひとつ以上の関連する優先値を含む請求項1または2に記載の方法(500;600)。
【請求項4】
前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれと、前記QoSフロープロファイルと、は前記QoSフローの識別子を含む請求項1から3のいずれか一項に記載の方法(500;600)。
【請求項5】
前記ひとつ以上のデータフロー規則を前記UEに送信する(S540)ことによって、前記UEに、前記QoSフローの前記ひとつ以上のデータフロー規則を追加するよう知らせることをさらに含む請求項1から4のいずれか一項に記載の方法(500;600)。
【請求項6】
前記QoSフロープロファイルにおける少なくともひとつのパラメータが過去のQoSフロープロファイルにおけるそれから変わった場合、前記少なくともひとつのパラメータを前記UEに送信する(S550)ことによって、前記UEが、前記QoSフローの前記QoSフロープロファイルにおいて前記少なくともひとつのパラメータを更新することを可能とすることをさらに含む請求項1から5のいずれか一項に記載の方法(500;600)。
【請求項7】
データフロー規則の識別子を前記UEに送信する(S640)ことによって、前記UEに、前記識別子によって特定される前記データフロー規則を削除するよう知らせることをさらに含む請求項1から6のいずれか一項に記載の方法(500;600)。
【請求項8】
削除する対象のデータフロー規則が前記QoSフローの最後のものである場合、前記QoSフローの識別子を前記UEに送信する(S650)ことによって、前記UEに、前記QoSフローの前記QoSフロープロファイルと、前記最後のデータフロー規則と、を削除するよう知らせることをさらに含む請求項1から7のいずれか一項に記載の方法(500;600)。
【請求項9】
ユーザ装置UEにおける、パラメータを受信するための方法(700)であって、
サービス品質QoSフローに関連付けられたひとつ以上のデータフロー規則を受信すること(S710)であって、前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれが、PCCルールに基づいて生成され、そのQoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを含む、受信することと、
前記QoSフローについてのQoSフロープロファイルを受信すること(S720)であって、前記QoSフロープロファイルが同じQoSフローに属する全てのデータフローについて共通のパラメータを含む、受信することと、を含み、
同じQoSフローに関連付けられる複数のデータフロー規則が複数のPCCルールに基づいて生成される場合に、前記複数のデータフロー規則について共通のパラメータを含む単一のQoSフロープロファイルが前記UEにより受信される、方法(700)。
【請求項10】
前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれは識別子によって表され、該識別子は互いに異なり、該識別子もまた受信される請求項9に記載の方法(700)。
【請求項11】
前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれと、前記QoSフロープロファイルと、は前記QoSフローの識別子を含む請求項9または10に記載の方法(700)。
【請求項12】
データフロー規則の識別子を受信すること(S730)と、
前記データフロー規則を削除すること(S740)と、をさらに含む請求項9から11のいずれか一項に記載の方法(700)。
【請求項13】
データフロー規則のみを受信すること(S750)をさらに含む請求項9から11のいずれか一項に記載の方法(700)。
【請求項14】
QoSフローの識別子を受信すること(S770)と、
前記データフロー規則と、前記QoSフローに関連付けられた前記QoSフロープロファイルと、を削除すること(S780)と、をさらに含む請求項9から11のいずれか一項に記載の方法(700)。
【請求項15】
少なくともひとつのパラメータを受信すること(S790)と、
前記QoSフロープロファイルにおける前記少なくともひとつのパラメータを、前記受信されたパラメータで更新すること(S7100)と、をさらに含む請求項9から14のいずれか一項に記載の方法(700)。
【請求項16】
ネットワークにおけるネットワーク機能NFエンティティ(1200)であって、
少なくともひとつのプロセッサ(1203)と、
インストラクションを含むメモリ(1205)と、を備え、
前記インストラクションは前記少なくともひとつのプロセッサ(1203)によって実行された場合、前記NFエンティティ(1200)に:
QoSフローに関連付けられたひとつ以上のデータフロー規則をPCCルールに基づいて生成することであって、前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれが前記QoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを含む、生成することと、
前記QoSフローについてのUEに対するQoSフロープロファイルを生成することであって、前記QoSフロープロファイルが同じQoSフローに属する全てのデータフローについて共通のパラメータを含む、生成することと、
前記ひとつ以上のデータフロー規則と、前記QoSフロープロファイルと、を前記UEに送信することと、を行わせ
同じQoSフローに関連付けられる複数のデータフロー規則が複数のPCCルールに基づいて生成される場合に、前記複数のデータフロー規則について共通のパラメータを含む単一のQoSフロープロファイルが前記UEへ送信される、NFエンティティ。
【請求項17】
前記インストラクションは前記少なくともひとつのプロセッサ(1203)によって実行された場合、前記NFエンティティ(1200)に:
前記ひとつ以上のデータフロー規則を前記UEに送信することによって、前記UEに、前記QoSフローの前記ひとつ以上のデータフロー規則を追加するよう知らせることを行わせる請求項16に記載のNFエンティティ。
【請求項18】
前記インストラクションは前記少なくともひとつのプロセッサ(1203)によって実行された場合、前記NFエンティティ(1200)に:
前記QoSフロープロファイルにおけるパラメータが過去のQoSフロープロファイルにおけるそれから変わった場合、前記パラメータを前記UEに送信することによって、前記UEが、前記QoSフローの前記QoSフロープロファイルにおいて前記パラメータを更新することを可能とすることを行わせる請求項16または17に記載のNFエンティティ。
【請求項19】
前記インストラクションは前記少なくともひとつのプロセッサ(1203)によって実行された場合、前記NFエンティティ(1200)に:
データフロー規則の識別子を前記UEに送信することによって、前記UEに、前記識別子によって特定される前記データフロー規則を削除するよう知らせることを行わせる請求項16から18のいずれか一項に記載のNFエンティティ。
【請求項20】
前記インストラクションは前記少なくともひとつのプロセッサ(1203)によって実行された場合、前記NFエンティティ(1200)に:
削除する対象のデータフロー規則が前記QoSフローの最後のものである場合、前記QoSフローの識別子を前記UEに送信することによって、前記UEに、前記QoSフローの前記QoSフロープロファイルと、前記最後のデータフロー規則と、を削除するよう知らせることを行わせる請求項16から19のいずれか一項に記載のNFエンティティ。
【請求項21】
ユーザ装置UE(1400)であって、
少なくともひとつのプロセッサ(1403)と、
インストラクションを含むメモリ(1405)と、を備え、
前記インストラクションは前記少なくともひとつのプロセッサ(1403)によって実行された場合、前記UE(1400)に:
QoSフローに関連付けられたひとつ以上のデータフロー規則を受信することであって、前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれが、PCCルールに基づいて生成され、そのQoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを含む、受信することと、
前記QoSフローについてのQoSフロープロファイルを受信することであって、前記QoSフロープロファイルが同じQoSフローに属する全てのデータフローについて共通のパラメータを含む、受信することと、を行わせ
同じQoSフローに関連付けられる複数のデータフロー規則が複数のPCCルールに基づいて生成される場合に、前記複数のデータフロー規則について共通のパラメータを含む単一のQoSフロープロファイルが前記UEにより受信される、UE。
【請求項22】
前記インストラクションは前記少なくともひとつのプロセッサ(1403)によって実行された場合、前記UE(1400)にさらに:
データフロー規則の識別子を受信することと、
前記データフロー規則を削除することと、を行わせる請求項21に記載のUE。
【請求項23】
前記インストラクションは前記少なくともひとつのプロセッサ(1403)によって実行された場合、前記UE(1400)にさらに:
データフロー規則のみを受信することを行わせる請求項21または22に記載のUE。
【請求項24】
前記インストラクションは前記少なくともひとつのプロセッサ(1403)によって実行された場合、前記UE(1400)にさらに:
QoSフローの識別子を受信することと、
前記データフロー規則と、前記QoSフローに関連付けられた前記QoSフロープロファイルと、を削除することと、を行わせる請求項21から23のいずれか一項に記載のUE。
【請求項25】
前記インストラクションは前記少なくともひとつのプロセッサ(1403)によって実行された場合、前記UE(1400)にさらに:
少なくともひとつのパラメータを受信することと、
前記QoSフロープロファイルにおける前記少なくともひとつのパラメータを、前記受信されたパラメータで更新することと、を行わせる請求項21から24のいずれか一項に記載のUE。
【請求項26】
ンピュータプログラムインストラクションを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムインストラクションは、デバイスの少なくともひとつのプロセッサによって実行された場合、前記デバイスに、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法を行わせるコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、総じて通信分野に関し、特にサービス品質(QoS)フロー制御パラメータをシグナリングする方法、ネットワーク機能(NF)エンティティ、ユーザ装置(UE)および対応する可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、本開示に記載される技術の様々な実施形態の背景を提供することを意図している。このセクションの説明は追求することができる概念を含むことができるが、必ずしも、以前に着想または追求された概念ではない。したがって、本明細書で別段の指示がない限り、このセクションに記載されているものは、本開示の説明および/または特許請求の範囲に対する先行技術ではなく、このセクションに単に含まれることによって先行技術であると認められるものではない。
【0003】
第5世代(5G)ネットワークでは、特有のネットワーク能力およびネットワーク特性を提供する論理ネットワークとしてネットワークスライスが導入される。ネットワークスライスのインスタンス(例えば、ネットワークスライスインスタンス(NSI))は、配備されたネットワークスライスを形成する、ネットワーク機能(NF)インスタンスおよび必要なリソース(例えば、計算、記憶、およびネットワーキングリソース)の集合である。NFは、定義された機能的挙動および3GPP定義インタフェースを有する、ネットワークにおいて3GPPにより採用されたまたは3GPPにより定義された処理機能である。NFは、専用ハードウェア上のネットワーク要素として、専用ハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンスとして、または適切なプラットフォーム上で、例えばクラウドインフラストラクチャ上でインスタンス化された仮想化された機能として、実装することができる。
【0004】
3GPP 5GSはまた、サービス品質(QoS)フローを定義する。QoSフローは、5GシステムにおけるQoS転送処理のための最も細かい粒度である。同じ5G QoSフローにマッピングされたすべてのトラフィックは同じ転送処理(例えば、スケジューリングポリシー、キュー管理ポリシー、レートシェーピングポリシー、RLC構成など)を受信する。異なるQoS転送処理を提供することは、別個の5G QoSフローを必要とする。
【発明の概要】
【0005】
本出願は、5Gまたは将来開発されるシステムにおいて、QoSフロー制御パラメータをどのようにシグナリングするかに関する。
【0006】
本開示の第1態様によると、ネットワークノードにおける、ユーザ装置UEにサービス品質(QoS)フロー制御パラメータをシグナリングする方法が提供される。方法は、QoSフローに関連付けられたひとつ以上のデータフロー規則を生成することであって、前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれが前記QoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを含む、生成することを含む。方法はさらに、前記QoSフローについての前記UEに対するQoSフロープロファイルを生成することであって、前記QoSフロープロファイルが同じQoSフローに属する全てのデータフローについて共通のパラメータを含む、生成することを含む。方法はまた、前記ひとつ以上のデータフロー規則と、前記QoSフロープロファイルと、を前記UEに送信することを含む。
【0007】
例示的な実施の形態では、前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれは識別子によって表され、該識別子は互いに異なり、該識別子は前記UEに送信される。
【0008】
例示的な実施の形態では、前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれは、ひとつ以上のサービスデータフローSDFテンプレートに関連するパラメータおよび/またはひとつ以上の関連する優先値を含む。
【0009】
例示的な実施の形態では、前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれと、前記QoSフロープロファイルと、は前記QoSフローの識別子を含む。
【0010】
例示的な実施の形態では、方法はさらに、前記ひとつ以上のデータフロー規則を前記UEに送信することによって、前記UEに、前記QoSフローの前記ひとつ以上のデータフロー規則を追加するよう知らせることを含んでもよい。
【0011】
例示的な実施の形態では、方法はさらに、前記QoSフロープロファイルにおける前記パラメータが前記過去のQoSフロープロファイルにおけるそれから変わった場合、パラメータを前記UEに送信することによって、前記UEが、前記QoSフローの前記QoSフロープロファイルにおいて前記パラメータを更新することを可能とすることを含んでもよい。
【0012】
例示的な実施の形態では、方法はさらに、データフロー規則の識別子を前記UEに送信することによって、前記UEに、前記識別子によって特定される前記データフロー規則を削除するよう知らせることを含んでもよい。
【0013】
例示的な実施の形態では、方法はさらに、削除する対象のデータフロー規則が前記QoSフローの最後のものである場合、前記QoSフローの識別子を前記UEに送信することによって、前記UEに、前記QoSフローの前記QoSフロープロファイルと、前記最後のデータフロー規則と、を削除するよう知らせることを含んでもよい。
【0014】
本開示の第2態様によると、ユーザ装置(UE)における、パラメータを受信する方法が提供される。方法は、サービス品質QoSフローに関連付けられたひとつ以上のデータフロー規則を受信することであって、前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれがそのQoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを含む、受信することを含む。方法はさらに、前記QoSフローについてのQoSフロープロファイルを受信することであって、前記QoSフロープロファイルが同じQoSフローに属する全てのデータフローについて共通のパラメータを含む、受信することを含む。
【0015】
例示的な実施の形態では、方法はさらに、データフロー規則の識別子を受信することと、前記データフロー規則を削除することと、を含んでもよい。
【0016】
例示的な実施の形態では、方法はさらに、データフロー規則のみを受信することを含んでもよい。
【0017】
例示的な実施の形態では、方法はさらに、QoSフローの識別子を受信することと、前記データフロー規則と、前記QoSフローに関連付けられた前記QoSフロープロファイルと、を削除することと、を含んでもよい。
【0018】
例示的な実施の形態では、方法はさらに、パラメータを受信することと、前記QoSフロープロファイルにおける前記パラメータを、前記受信されたパラメータで更新することと、を含んでもよい。
【0019】
本開示の第3態様によると、ネットワークノードにおける、ユーザ装置(UE)にサービス品質(QoS)規則をシグナリングする方法が提供される。方法は、QoSフローに関連付けられたQoS規則を生成することであって、前記QoS規則は同じQoSフローに属する全てのデータフローに共通のパラメータと、ひとつ以上のパラメータ集合と、を含み、前記ひとつ以上のパラメータ集合のそれぞれは前記QoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを含む、生成することを含む。次いで、この方法は、前記QoS規則を前記UEに送信することを含む。
【0020】
例示的な実施の形態では、前記ひとつ以上のパラメータ集合のそれぞれは識別子によって互いに区別され、該識別子は前記ひとつ以上のパラメータ集合に含まれる。
【0021】
例示的な実施の形態では、前記ひとつ以上のパラメータ集合のそれぞれは、ひとつ以上のサービスデータフローSDFテンプレートに関連するパラメータおよび/またはひとつ以上の関連する優先値を含む。
【0022】
例示的な実施の形態では、方法はさらに、前記QoS規則が既に送信されてしまっている場合、前記パラメータ集合を前記QoS規則の識別子と一緒に前記UEに送信することによって、前記UEが、前記パラメータ集合を含めるように前記QoS規則を更新することを可能とすることを含んでもよい。
【0023】
例示的な実施の形態では、方法はさらに、前記共通パラメータのうちのひとつ以上を前記QoS規則の識別子と一緒に前記UEに送信することによって、前記UEが、前記QoS規則における対応するパラメータを前記受信されたひとつ以上のパラメータで更新することを可能とすることを含んでもよい。
【0024】
例示的な実施の形態では、方法はさらに、前記パラメータ集合の識別子を前記QoS規則の識別子と一緒に前記UEに送信することによって、前記UEが、前記QoS規則から前記パラメータ集合を削除することによって前記QoS規則を更新することを可能とすることを含んでもよい。
【0025】
例示的な実施の形態では、方法はさらに、削除する対象のパラメータ集合が前記QoS規則の最後のものである場合、前記QoSフローの識別子を前記UEに送信することによって、前記UEに、前記QoSフローの前記QoS規則を削除するよう知らせることを含んでもよい。
【0026】
例示的な実施の形態では、方法はさらに、パラメータと、前記パラメータが属する先のパラメータ集合の識別子と、を前記QoS規則の識別子と一緒に前記UEに送信することによって、前記UEが、前記パラメータ集合内の前記パラメータを更新することによって前記QoS規則を更新することを可能とすることを含んでもよい。
【0027】
本開示の第4態様によると、ユーザ装置(UE)における、サービス品質(QoS)規則を受信する方法が提供される。方法は、QoSフローに関連付けられたQoS規則を受信することであって、前記QoS規則は同じQoSフローに属する全てのデータフローに共通のパラメータと、ひとつ以上のパラメータ集合と、を含み、前記ひとつ以上のパラメータ集合のそれぞれは前記QoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを含む、受信することを含む。
【0028】
例示的な実施の形態では、方法はさらに、前記QoS規則の識別子と一緒に前記パラメータ集合を受信することと、前記パラメータ集合を含めるように前記QoS規則を更新することと、を含んでもよい。
【0029】
例示的な実施の形態では、方法はさらに、前記QoS規則の識別子と一緒に前記パラメータ集合の識別子を受信することと、前記QoS規則から前記パラメータ集合を削除することによって、前記QoS規則を更新することと、を含んでもよい。
【0030】
例示的な実施の形態では、方法はさらに、前記QoS規則の識別子と一緒に前記共通パラメータのうちのひとつ以上を受信することと、前記QoS規則における前記対応するパラメータを、前記受信されたもので更新することと、を含んでもよい。
【0031】
例示的な実施の形態では、方法はさらに、パラメータと、前記パラメータが属する先のパラメータ集合の識別子と、を前記QoS規則の識別子と一緒に受信することと、前記パラメータ集合内の前記パラメータを更新することによって前記QoS規則を更新することと、を含んでもよい。
【0032】
本開示の第5態様によると、NFエンティティが提供され、該NFエンティティは、少なくともひとつのプロセッサと、インストラクションを含むメモリと、を備え、前記インストラクションは前記少なくともひとつのプロセッサによって実行された場合、前記NFエンティティに、本開示の第1態様および第3態様による動作を行わせる。
【0033】
本開示の第6態様によると、UEが提供され、該UEは、少なくともひとつのプロセッサと、インストラクションを含むメモリと、を備え、前記インストラクションは前記少なくともひとつのプロセッサによって実行された場合、前記UEに、本開示の第2態様および第4態様による動作を行わせる。
【0034】
本開示の第7態様によると、NFエンティティが提供され、該NFエンティティは、QoSフローに関連付けられたひとつ以上のデータフロー規則を生成することであって、前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれが前記QoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを含む、生成することを行うよう構成された生成モジュールを備え、前記生成モジュールはさらに、前記QoSフローについての前記UEに対するQoSフロープロファイルを生成することであって、前記QoSフロープロファイルが同じQoSフローに属する全てのデータフローについて共通のパラメータを含む、生成することを行うよう構成され、該NFエンティティは、前記ひとつ以上のデータフロー規則と、前記QoSフロープロファイルと、を前記UEに送信するよう構成された送信モジュールを備える。
【0035】
本開示の第8態様によると、UEが提供され、該UEは、サービス品質(QoS)フローに関連付けられたひとつ以上のデータフロー規則を受信することであって、前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれがそのQoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを含む、受信することを行うよう構成された受信モジュールを備え、前記受信モジュールはさらに、前記QoSフローについてのQoSフロープロファイルを受信することであって、前記QoSフロープロファイルが同じQoSフローに属する全てのデータフローについて共通のパラメータを含む、受信することを行うよう構成される。
【0036】
本開示の第9態様によると、NFエンティティが提供され、該NFエンティティは、QoSフローに関連付けられたQoS規則を生成することであって、前記QoS規則は同じQoSフローに属する全てのデータフローに共通のパラメータと、ひとつ以上のパラメータ集合と、を含み、前記ひとつ以上のパラメータ集合のそれぞれは前記QoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを含む、生成することを行うよう構成された生成モジュールと、前記Qos規則を前記UEに送信するよう構成された送信モジュールと、を備える。
【0037】
本開示の第10態様によると、UEが提供され、該UEは、QoSフローに関連付けられたQoS規則を受信することであって、前記QoS規則は同じQoSフローに属する全てのデータフローに共通のパラメータと、ひとつ以上のパラメータ集合と、を含み、前記ひとつ以上のパラメータ集合のそれぞれは前記QoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを含む、受信することを行うよう構成された受信モジュールを備える。
【0038】
本開示の別の態様によると、コンピュータ可読媒体はコンピュータプログラムを保持し、該プログラムはインストラクションを含み、該インストラクションは、デバイスの少なくともひとつのプロセッサによって実行された場合、前記デバイスに、前述の第1、第2、第3、および第4態様による方法を実行させる。
【0039】
本開示の上記の技術的解決策によれば、共通パラメータは1回だけ送信され、それによってシグナリング効率が改善される。
【図面の簡単な説明】
【0040】
本開示の目的、利点、および特性は図面に関連する好ましい実施形態の説明により、より明らかになるのであろう:
図1】本開示の実施形態を実装することができる無線通信システムの一例を示す。
図2】コアNFから構成される5Gネットワークアーキテクチャとして表される無線通信システムを示す。
図3図2の5Gネットワークアーキテクチャで使用されるポイントツーポイント基準ポイント/インタフェースの代わりに、制御プレーン内のNF間のサービスベースインタフェースを使用する5Gネットワークアーキテクチャを示す。
図4】QoSフロー制御パラメータおよび/またはQoS規則をシグナリングするための方法の詳細を示す例示的なシグナリング図を示す。
図5】本開示の例示的な実施形態による、UEにパラメータをシグナリングするための方法のフローチャートを例示的に示す。
図6】本開示の例示的な実施形態による、データフロー規則を削除するための方法のフローチャートを例示的に示す。
図7】本開示の例示的な実施形態による、パラメータを受信するための方法のフローチャートを例示的に示す。
図8】本開示の例示的な実施形態による、UEにQoS規則をシグナリングするための方法のフローチャートを例示的に示す。
図9】本開示の例示的な実施形態による、パラメータ集合を削除するための方法のフローチャートを例示的に示す。
図10】本開示の例示的な実施形態による、QoS規則を受信するための方法のフローチャートを例示的に示す。
図11】本開示の例示的な実施形態による、NFエンティティの概略構造図を例示的に示す。
図12】本開示の例示的な実施形態による、NFエンティティの概略構造図を例示的に示す。
図13】本開示の例示的な実施形態による、NFエンティティの概略構造図を例示的に示す。
図14】本開示の例示的な実施形態による、UEの概略構造図を例示的に示す。
図15】本開示の例示的な実施形態による、NFエンティティの概略構造図を例示的に示す。
図16】本開示の例示的な実施形態による、NFエンティティの概略構造図を例示的に示す。
図17】本開示の例示的な実施形態による、NFエンティティの概略構造図を例示的に示す。
図18】本開示の例示的な実施形態による、UEの概略構造図を例示的に示す。
図19】中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された電気通信ネットワークを概略的に示す。
図20】基地局を介して部分的に無線の接続を介してユーザ装置と通信するホストコンピュータの一般化されたブロック図である。
図21図21図24は、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。
図22図21図24は、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。
図23図21図24は、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。
図24図21図24は、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ装置を含む通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。
【0041】
図面全体を通して、同じまたは類似の参照番号は、同じまたは類似の要素を示すために使用され、図面中の様々な部分は一定の縮尺で描かれておらず、例示の目的のためだけであり、したがって、本開示の範囲に対するいかなる限定および制約としても理解されるべきではないことに留意されたい。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本開示の原理および精神を、例示的な実施形態を参照して説明する。ここで、本明細書で企図される実施形態のいくつかを、添付の図面を参照してより完全に説明する。しかしながら、他の実施形態は本明細書に開示された主題の範囲内に含まれ、開示された主題は本明細書に記載された実施形態のみに限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は主題の範囲を当業者に伝えるために例として提供される。
【0043】
本明細書における「ある実施の形態」、「実施の形態」、「例示的な実施の形態」などへの言及は、説明される実施の形態が特定のフィーチャ、構成または特性を含みうることを示すが、各実施の形態がそのような特定のフィーチャ、構成や特性を含む必要はない。さらに、そのような文言は同じ実施の形態を指すとは限らない。さらに、実施の形態のとの関連で特定のフィーチャ、構成または特性が説明される場合、明示されているか否かに関わらず、他の実施の形態との関係でそのようなフィーチャ、構成または特性を用いることは、当業者の知識の範囲内であると述べる。
【0044】
本明細書で使用される用語は特定の実施形態を説明することのみを目的としており、例示的な実施形態を限定することを意図していない。本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、複数形も含むことが意図される。さらに、用語「備える」、「備えている」、「有する」、「有している」、「含む」、および/または「含んでいる」は、本明細書で使用される場合、述べられた特徴、要素、および/または構成要素などの存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、要素、構成要素、および/またはそれらの組合せの存在または追加を排除しないことが理解されるのであろう。
【0045】
以下の説明および請求の範囲では、そうでないと定義されない限り、本明細書で用いられる全ての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって普通に理解されるような意味と同じ意味を有する。
【0046】
本明細書で説明する技術は、符号分割多重接続(CDMA)、時分割多重接続(TDMA)、周波数分割多重接続(FDMA)、直交周波数分割多重接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多重接続(SC−FDMA)、ロングタームエボリューション(LTE)、および将来開発される他のネットワークなどの様々な無線通信ネットワークに使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。単に例示のために、本技術のいくつかの態様を、以下で、無線通信ネットワークの次世代、すなわち第5世代について説明する。しかし、本明細書で説明される技術は、LTEなどの他の無線ネットワーク、および本明細書で言及される対応する無線技術、ならびに将来提案される無線ネットワークおよび無線技術にも使用され得ることが、当業者には理解されるのであろう。
【0047】
本明細書で使用されるように、用語「UE」は、限定ではなく例として、ユーザ装置(UE)、SS(加入者局)、ポータブル加入者局(PSS)、移動局(MS)、移動端末(MT)、またはアクセス端末(AT)とすることができる。UEは、モバイル電話、携帯電話、スマートフォン、またはパーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末装置、ゲーム端末装置、音楽記憶および再生機器、ウェアラブル端末装置、車載無線端末装置などを含み得るが、これらに限定されない。以下の説明では、「UE」、「端末装置」、「モバイル端末」、および「ユーザ装置」という用語は互換的に使用することができる。
【0048】
図1は、本開示の実施形態を実装することができる無線通信システム100の一例を示す。無線通信システム100は、例えば、5Gニューラジオ(NR)ネットワークまたはLTEセルラ通信システムのようなセルラ通信システムであってもよい。図示のように、この例では、無線通信システム100は、複数の無線アクセスノード120(たとえば、発展型ノードB(eNB)、gNBと呼ばれる5G基地局、または他の基地局または類似のもの)と、複数の無線通信デバイス140(たとえば、従来のUE、マシンタイプ通信(MTC)/マシンツーマシン(M2M)UE)と、を含む。無線通信システム100は、対応する無線アクセスノード120を介してコアネットワーク180に接続されたセル160に編成される。無線アクセスノード120は、無線通信デバイス間または無線通信デバイスと別の通信デバイス(陸線電話など)との間の通信をサポートするのに適した任意の追加の要素とともに、無線通信デバイス140(本明細書では無線通信デバイス140またはUE140とも呼ばれる)と通信することができる。コアネットワーク180は、1つまたは複数のネットワークノードまたは機能210を含む。いくつかの実施形態では、ネットワークノード/機能210は、例えば、図2および図3に示すネットワーク機能のいずれかを含むことができる。
【0049】
図2は、コアNFから構成される5Gネットワークアーキテクチャとして表される無線通信システム200を示し、任意の2つのNF間の対話は、ポイントツーポイント基準点/インタフェースによって表される。
【0050】
アクセス側から見ると、図2に示される5Gネットワークアーキテクチャは、無線アクセスネットワーク(RAN)またはアクセスネットワーク(AN)のいずれかに接続された複数のユーザ装置(UE)、ならびにアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)を備える。典型的には、RANまたはANは、例えば、発展型ノードB(eNB)または5G基地局(gNB)などの基地局を備える。コアネットワーク側から見て、図2に示される5GコアNFは、ネットワークスライス選択機能(NSSF)、認証サーバ機能(AUSF)、統合データ管理(UDM)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、ポリシー制御機能(PCF)、アプリケーション機能(AF)を含む。
【0051】
5Gネットワークアーキテクチャの基準点表現は、必須の標準における詳細な呼フローを開発するために使用される。N1基準点は、UEとAMFとの間でシグナリングを搬送するように定義される。ANとAMFとの間、およびANとUPFとの間を接続するための基準点は、それぞれN2およびN3として定義される。AMFとSMFとの間には基準点N11があり、これは、SMFがAMFによって少なくとも部分的に制御されることを意味する。N4はSMFおよびUPFによって使用され、その結果、UPFはSMFによって生成された制御信号を使用して設定可能であり、UPFはその状態をSMFに報告することができる。N9は異なるUPF間の接続のための基準点であり、N14は、それぞれ異なるAMF間を接続する基準点である。PCFはポリシーをAMFおよびSMPにそれぞれ適用するので、N15およびN7が定義される。N12はAMFがUEの認証を行うために必要である。UEの加入データがAMF及びSMFに必要であることから、N8及びN10が定義される。
【0052】
5Gコアネットワークは、ユーザプレーンと制御プレーンとを分離することを目的とする。ユーザプレーンはユーザトラフィックを搬送し、制御プレーンは、ネットワークにおいてシグナリングを搬送する。図2では、UPFはユーザプレーンにあり、他のすべてのNF、すなわちAMF、SMF、PCF、AF、AUSF、およびUDMは制御プレーンにある。ユーザプレーンと制御プレーンとを分離することにより、各プレーンリソースが独立してスケーリングされることが保証される。また、UPFは、分散方式で制御プレーン機能とは別個に配備することができる。このアーキテクチャでは、UPFは、短い待ち時間を必要とするいくつかのアプリケーションのための、UEとデータネットワークとの間の往復時間(RTT)を短縮するために、UEの非常に近くに配備され得る。
【0053】
コア5Gネットワークアーキテクチャは、モジュール化された機能から構成される。例えば、AMF及びSMFは、制御プレーンにおいて独立した機能である。分離されたAMFおよびSMFは、独立した発展およびスケーリングを可能にする。PCFやAUSFのような他の制御プレーン機能は図2に示すように分離することができ、モジュール化された機能設計は、5Gコアネットワークが様々なサービスを柔軟にサポートすることを可能にする。
【0054】
各NFは、別のNFと直接相互作用する。1つのNFから別のNFにメッセージをルーティングするために中間機能を使用することが可能である。制御プレーンでは、2つのNF間の対話の集合を、その再使用が可能となるように、サービスとして定義する。このサービスは、モジュラリティのサポートを可能にする。ユーザプレーンは、異なるUPF間の転送動作などの対話をサポートする。
【0055】
図3は、図2の5Gネットワークアーキテクチャで使用されるポイントツーポイント基準ポイント/インタフェースの代わりに、制御プレーン内のNF間のサービスベースインタフェースを使用する5Gネットワークアーキテクチャを示す。しかしながら、図2を参照して上述されたNFは、図3に示されるNFに対応する。NFが他の認証されたNFに提供するサービス等は、サービスベースインタフェースを通じて認証されたNFに曝されうる。図3では、サービスベースインタフェースは文字「N」にNFの名称を続けることにより示されており、例えば、AMFのサービスベースインタフェースの場合はNamf、SMFのサービスベースインタフェースの場合はNsmfなどとなる。図3のネットワーク露出機能(NEF)およびネットワーク機能リポジトリ機能(NRF)は、図2には示されていない。しかしながら、図2に示されているすべてのNFは、図2に明示的に示されていないが、必要に応じて図3のNEFおよびNRFと相互作用することができることを、明らかにしておく。
【0056】
図2および図3に示すNFのいくつかの特性は、以下の方法で説明することができる。AMFは、UEベースの認証、許可、モビリティ管理などを提供する。AMFはアクセス技術から独立しているので、多重アクセス技術を使用するUEでさえも、基本的に単一のAMFに接続される。SMFはセッション管理を担当し、IPアドレスをUEに割り当てる。また、データ転送のためにUPFを選択し、制御する。UEが複数のセッションを有する場合、異なるSMFを各セッションに割り当てて、それらを個別に管理し、場合によってはセッションごとに異なる機能を提供することができる。AFはサービス品質(QoS)をサポートするために、ポリシー制御を担当するPCFにパケットフローに関する情報を提供する。この情報に基づいて、PCFは、AMFおよびSMFを適切に動作させるために、モビリティおよびセッション管理に関する方針を決定する。AUSFはUEまたは類似物のための認証機能をサポートし、したがって、UEまたは類似物の認証のためのデータを保持し、一方でUDMがUEの加入データを保持する。データネットワーク(DN)は、5Gコアネットワークの一部ではなく、インターネットアクセスまたはオペレータサービスなどを提供する。
【0057】
NFは、専用ハードウェア上のネットワーク要素として、専用ハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンスとして、または適切なプラットフォーム上で、例えばクラウドインフラストラクチャでインスタンス化された仮想化された機能として、実装することができる。
【0058】
以下、図4及び図5を参照して、本発明の一実施形態によるQoSフロー制御パラメータをシグナリングする方法を説明する。
【0059】
本開示では、QoS規則はポリシーおよび課金制御(PCC)規則に基づいて生成可能であり、QoS規則の優先値はPCC規則の優先値に設定され、QoS規則に含まれる5QIおよび平均化ウィンドウなどのパラメータはいくつかの他のパラメータとともに、QoSフローに結束される。
【0060】
図4は、QoSフロー制御パラメータおよび/またはQoS規則をシグナリングするための方法400の詳細を示す例示的なシグナリング図を示す。
【0061】
図4に示すように、方法400は、ステップS410〜S430を含むことができる。
【0062】
ステップS410において、PCF403は、PCC規則をSMF402に提供することができる。このステップは任意である。PCC規則は、デフォルトでSMF402に提供されてもよい。
【0063】
次いで、SMF402はステップS420において、QoSフロー制御パラメータおよび/またはQoS規則を導出し、ステップS430において、QoSフロー制御パラメータおよび/またはQoS規則をUE401に送信する。
【0064】
同じQoSフロー識別子(QFI)を有する複数のQoS規則が複数のPCC規則から生成される場合、および/または同じQoSフローのための複数のQoS規則が複数のPCC規則から生成される場合、パラメータのいくつかは異なるQoS規則で繰り返される。同じQFIに対するQoS規則の数が増加すると、いくつかのパラメータの繰り返し時間も増加する。繰り返し回数が多ければ多いほど、シグナリング効率は低下する。
【0065】
以下は、同じQFI値を有するx個のQoS規則の例である:
QoS規則1
QoS規則識別子1
QFI1
パケットフィルタ1
優先値1
平均化ウインドウ (GBR の場合)
GFBR UL (GBR の場合)
GFRB DL (GBR の場合)
MFBR UL (GBR の場合)
MFRB DL (GBR の場合)
5QI (QFIと同じでない場合)
EBI (EPS IWKが必要な場合)
マッピングされたQoSパラメータ (EPS IWKが必要な場合)
マッピングされた拡張EPS QoSパラメータ (EPS IWKが必要な場合)
マッピングされたトラフィックフローテンプレート (EPS IWKが必要な場合)
QoS規則2
QoS規則識別子2
QFI1
パケットフィルタ2
優先値2
平均化ウインドウ (繰り返し)
GFBR UL (繰り返し)
GFRB DL (繰り返し)
MFBR UL (繰り返し)
MFRB DL (繰り返し)
5QI (QFIと同じでない場合) (繰り返し)
EBI (繰り返し)
マッピングされたQoSパラメータ (繰り返し)
マッピングされた拡張EPS QoSパラメータ (繰り返し)
マッピングされたトラフィックフローテンプレート (繰り返し)
...
QoS規則x
QoS規則識別子x
QFI1
パケットフィルタx
優先値x
平均化ウインドウ (繰り返し)
GFBR UL (繰り返し)
GFRB DL (繰り返し)
MFBR UL (繰り返し)
MFRB DL (繰り返し)
5QI (QFIと同じでない場合) (繰り返し)
EBI (繰り返し)
マッピングされたQoSパラメータ (繰り返し)
マッピングされた拡張EPS QoSパラメータ (繰り返し)
マッピングされたトラフィックフローテンプレート (繰り返し)
【0066】
図5は、本開示の例示的な実施形態による、UEにパラメータをシグナリングするための方法500のフローチャートを例示的に示す。一実施形態では、方法500は、SMFなどのネットワーク機能(NF)エンティティにおいて実行され得る。
【0067】
図5に示すように、方法500は、ステップS510〜S530を含むことができる。
【0068】
ステップS510において、QoSフローに関連するひとつ以上のデータフロー規則を生成することができる。ひとつ以上のデータフロー規則ルールのそれぞれは、QoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを備える。
【0069】
ステップS520において、QoSフローについてのUEに対するQoSフロープロファイルが生成されうる。QoSフロープロファイルは同じQoSフローに属する全てのデータフローについて共通のパラメータを含む。
【0070】
次に、ステップS530において、ひとつ以上のデータフロー規則と、QoSフロープロファイルと、がUEに送信される。
【0071】
同じQFIに対する複数のQoS規則が複数のPCC規則から生成される場合、パラメータのいくつかが異なるQoS規則で繰り返されることが理解される。本願では、QoSフロープロファイルにはQoSフローに共通するQoS規則のパラメータが含まれ、データフロー規則にはQoSフローに属するデータフロー(例えば、SDF)に特有のQoS規則のパラメータが含まれる。QoSフロープロファイルおよびデータフロー規則は、QoSフローの識別子などの任意のインジケーションによってリンクされ得る。QoSフロープロファイルおよびデータフロー規則をUEに別々に送信することによって、シグナリング効率を改善することができる。例えば、2つ、3つ、またはそれ以上のPCC規則から生成される同じQoSフローについて2つ、3つ、またはそれ以上のQoS規則がある場合、QoSフロープロファイル、および2つ、3つ、またはそれ以上のデータフロー規則を送信することができ、共通の2つ、3つ、またはそれ以上のQoS規則内のパラメータはQoSフロープロファイルに含まれ、一方、共通のパラメータ以外のQoS規則内の他のパラメータはそれぞれのデータフロー規則に含まれる。共通パラメータは、一度だけ送信され、それによって、シグナリング効率が改善される。
【0072】
以下は、上述の同じQFI値に属する3つのデータフローの場合のQoSフロープロファイルおよび3つのデータフロー規則の例である:
データフロー規則1
データフロー規則識別子1
パケットフィルタ1
優先値1
データフロー規則2
データフロー規則識別子2
パケットフィルタ2
優先値2
データフロー規則3
データフロー規則識別子3
パケットフィルタ3
優先値3
QoSフロープロファイル
平均化ウインドウ (GBRの場合)
GFBR UL (GBRの場合)
GFRB DL (GBRの場合)
MFBR UL (GBRの場合)
MFRB DL (GBRの場合)
5QI (QFIと同じでない場合)
EBI (EPS IWKが必要な場合)
マッピングされたQoSパラメータ (EPS IWKが必要な場合)
マッピングされた拡張EPSQoSパラメータ (EPS IWKが必要な場合)
マッピングされたトラフィックフローテンプレート (EPS IWKが必要な場合)
【0073】
データフロー規則及びQoSフロープロファイルは、異なる又は同じ情報要素で送信されてもよい。
【0074】
ある実施の形態では、ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれは識別子によって表され、該識別子は互いに異なり、該識別子はUEに送信される。識別子は、上記の例ではデータフロー規則識別子として示されている。
【0075】
ある実施の形態では、ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれは、ひとつ以上のSDFテンプレートに関連するパラメータおよび/またはひとつ以上の関連する優先値を含む。例えば、上記の例では、各データフロー規則が1つまたは複数のパケットフィルタおよび/または1つまたは複数の優先値を含む。
【0076】
ある実施の形態では、ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれと、UEに対するQoSフロープロファイルと、はQoSフローの識別子を含む。例えば、QoSフローの識別子は、QoSフロー識別子(QFI)であってもよい。
【0077】
図5に示されるように、方法500はさらに、ひとつ以上のデータフロー規則をUEに送信することによって、UEに、QoSフローのひとつ以上のデータフロー規則を追加するよう知らせるステップS540を含んでもよい。例えば、新しいPCC規則が提供され、それが同じQoSフローに結束される場合、新しいQoS規則が新しいPCC規則から生成され得る。新しいデータフロー規則は、新しいQoS規則における(PCC規則によって制御される)サービスデータフローに特有のパラメータによって生成される。QoSフロープロファイル内のパラメータと共通の新しいQoS規則内のパラメータが変化しない場合、ステップS540において、新しいデータフロー規則のみが送信される。別の実施形態では、QoSフロープロファイル内のパラメータと共通の新しいQoS規則内のパラメータのいずれかが変化する場合、すなわち、任意のパラメータが以前のQoSフロープロファイル内のそれから変化する場合、ステップS550において、変更されたパラメータもUEに送信され、それにより、UEが、QoSフローの共通パラメータを更新することが可能となる。
【0078】
図6は、本開示の例示的な実施形態による、データフロー規則を削除するための方法600のフローチャートを例示的に示す。一実施形態では、方法600は、SMFなどのネットワーク機能(NF)エンティティにおいて実行され得る。
【0079】
例えば、PCC規則が削除されると、(PCC規則によって制御される)サービスデータフローに特有のパラメータを含むデータフロー規則が削除される。図6に示すように、方法600は、除去されるべきデータフロー規則がQoSフローの最後の1つかどうかを決定するステップS610をさらに含むことができる。最後のものでない場合、ステップS620において、QoSフロープロファイルを更新する必要があるかどうかが判定される。QoSフロープロファイル内のいずれかのパラメータが変更された場合、ステップS630において、変更されたパラメータとデータフロー規則の識別子とが送信される。QoSフロープロファイルを更新する必要がない場合、ステップS640において、データフロー規則の識別子のみが送信される。除去されるべきデータフロー規則がQoSフローの最後の1つ場合、ステップS650でQoSフローの識別子が送信される。例えば、データフローが除去されるとき、データフロー規則およびQoSフロープロファイルを含む、データフローに関連するパラメータが除去されなければならない。あるいは、S650において、QoSフローの識別子およびデータフロー規則の識別子が送信され、これにより、UEに、データフロー規則およびQoSフロープロファイルを含む、データフローに関連するすべてのパラメータを除去するように通知する。
【0080】
図7は、本開示の例示的な実施形態による、パラメータを受信するための方法700のフローチャートを例示的に示す。一実施形態では、方法700がUEにおいて実行され得る。
【0081】
図7に示すように、方法700は、QoSフローに関連する1つまたは複数のデータフロー規則を受信するステップS710を含むことができる。ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれは、そのQoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを備える。方法700は、QoSフローのためのQoSフロープロファイルを受信するステップS720をさらに含むことができる。QoSフロープロファイルは同じQoSフローに属する全てのデータフローについて共通のパラメータを含む。
【0082】
ある実施の形態では、ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれは識別子によって表され、該識別子は互いに異なり、該識別子は受信もされる。上記の例では、識別子はデータフロー規則識別子である。
【0083】
ある実施の形態では、前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれと、前記QoSフロープロファイルと、は前記QoSフローの識別子を含む。例えば、QoSフローの識別子は、QoSフロー識別子(QFI)であってもよい。
【0084】
ある実施形態では図7に示すように、この方法はデータフロー規則の識別子を受信するステップS730を含むことができる。データフロー規則の識別子が受信されると、データフロー規則が削除されることが通知される。したがって、この方法は、データフロー規則を削除するステップS740を含むことができる。
【0085】
ある実施形態では図7に示すように、この方法はデータフロー規則を受信するステップS750を含むことができる。独立して受信されるデータフロー規則は、それがQoSフローのための新しいデータフロー規則であることを意味する。QoSフローを特定する、データフロー規則に含まれる識別子によって、受信エンティティ(例えば、UE)は、例えば、受信されたデータフロー規則をQoSフローに結束し、それによってQoSフローのQoSフロープロファイルに結束することができる。
【0086】
ある実施形態では図7に示すように、この方法は削除対象のQoSフローの識別子を受信するステップS770を含むことができる。除去されるべきQoSフローの識別子が受信されると、QoSフローに関連するすべてのパラメータが削除されるべきであることが通知される。したがって、方法はさらに、データフロー規則と、QoSフローに関連付けられたQoSフロープロファイルと、を削除するステップS780を含む。
【0087】
ある実施形態では図7に示すように、この方法はパラメータを受信するステップS790を含むことができる。パラメータが受信されると、QoSフロープロファイル内のパラメータが更新されるべきであることが通知される。したがって、方法はさらに、QoSフロープロファイルにおけるパラメータを、受信されたパラメータで更新するステップS7100を含む。
【0088】
加えて、ステップは任意の適切な順序で行われてもよい。例えば、(例えば、ステップS730のように)データフロー規則の識別子が受信され、(例えば、ステップS790のように)パラメータが受信される場合、データフロー規則は削除され、QoSフロープロファイル内のパラメータは、受信されたパラメータで更新される。別の例として、(例えば、ステップS750におけるように)追加されるべきデータフロー規則が受信され、(例えば、ステップS790におけるように)パラメータが受信される場合、データフロー規則はQoSフローにリンクされ、QoSフロープロファイル内のパラメータは受信されたパラメータで更新される。
【0089】
「データフロー規則」、「QoSフロープロファイル」など、本明細書で使用される用語は、単なる例であることを理解されたい。他の適切な名称も適用可能である。例えば、将来開発される規格では、データフロー規則は、従来のQoS規則を維持するために依然として「QoS規則」と命名されてもよく、または「QoSフロープロファイル」は例として「フロープロファイル」などの別の方法で命名されてもよい。
【0090】
図8は、本開示の例示的な実施形態による、UEにQoS規則をシグナリングするための方法800のフローチャートを例示的に示す。一実施形態では、方法800は、SMFなどのネットワーク機能(NF)エンティティにおいて実行され得る。
【0091】
図8に示すように、方法800は、ステップS810およびS820を含むことができる。
【0092】
ステップS810において、QoSフローに関連付けられたQoS規則を生成することができる。QoS規則は同じQoSフローに属する全てのSDFに共通のパラメータと、ひとつ以上のパラメータ集合と、を含み、ひとつ以上のパラメータ集合のそれぞれはQoSフローに属するSDFに特有のパラメータを含む。
【0093】
ステップS820において、生成されたQoS規則は、UEに送信可能である。
【0094】
同じQFIに対する複数のQoS規則が複数のPCC規則から生成される場合、パラメータのいくつかが異なるQoS規則で繰り返されることが理解される。本出願では、新しい(修正された)QoS規則が提案される。QoS規則にはQoSフローに共通するパラメータがいったん含まれ、一方でパラメータ集合にはQoSフローに属するデータフロー(例えば、SDF)に特有のパラメータが含まれる。共通パラメータおよび1つまたは複数のパラメータ集合を備えるQoS規則をUEに送信することによって、シグナリング効率を改善することができる。例えば、2つ、3つ、またはそれ以上のPCC規則から生成される同じQoSフローについて2つ、3つ、またはそれ以上のレガシーQoS規則がある場合、(新しい/修正された)QoS規則が送信されてもよく、共通のパラメータはQoS規則に1回含まれ、共通のパラメータ以外のパラメータはそれぞれのパラメータ集合に含まれる。共通パラメータは、一度だけ送信され、それによって、シグナリング効率が改善される。
【0095】
以下は、複数のデータフローが上述の同じQFI値を使用する場合の新しいQoS規則の例である:
QoS規則
QoS規則識別子
QFI
パラメータ集合1
パケットフィルタ1
優先値1
パラメータ集合2
パケットフィルタ2
優先値2
...
パラメータ集合x
パケットフィルタx
優先値x
// 以下に列挙されるパラメータは、QoSフローに属するすべてのサービスデータフローに関する共通パラメータである
GFBR UL (GBRの場合)
GFRB DL (GBRの場合)
MFBR UL (GBRの場合)
MFBR DL (GBRの場合)
平均化ウインドウ (GBRの場合)
5QI (QFIと同じでない場合)
EBI (EPS IWKが必要な場合)
マッピングされたQoSパラメータ (EPS IWKが必要な場合)
マッピングされた拡張EPS QoSパラメータ (EPS IWKが必要な場合)
マッピングされたトラフィックフローテンプレート
【0096】
ある実施の形態では、前記ひとつ以上のパラメータ集合のそれぞれは識別子によって互いに区別され、該識別子は前記ひとつ以上のパラメータ集合に含まれる。識別子は、上記の例ではパラメータ集合識別子として示されている。
【0097】
ある実施の形態では、ひとつ以上のパラメータ集合のそれぞれは、ひとつ以上のサービスデータフロー(SDF)テンプレートに関連するパラメータおよび/またはひとつ以上の関連する優先値を含む。例えば、上記の例では、各パラメータ集合が1つまたは複数のパケットフィルタおよび/または1つまたは複数の優先値を含む。
【0098】
図8に示されるように、方法800はさらに、QoS規則が既に送信されてしまっている場合、パラメータ集合をQoS規則の識別子と一緒にUEに送信するステップS830によって、UEが、パラメータ集合を含めるようにQoS規則を更新することを可能とすることを含んでもよい。例えば、新しいPCC規則が提供され、それが同じQoSフローに結束される場合、新しいパラメータ集合が新しいPCC規則から生成され得る。QoSフローに共通するパラメータが変化しない場合、ステップS830において、パラメータ集合のみが送信される。別の実施形態では、QoSフローについて共通のQoS規則内のパラメータのいずれかが変化する場合、すなわち、任意のパラメータが以前のQoS規則内のそれから変化する場合、ステップS840において、変更されたパラメータもUEに送信され、それにより、UEが、QoSフローの共通パラメータを更新することが可能となる。
【0099】
図8に示されるように、方法800はさらに、パラメータと、パラメータが属する先のパラメータ集合の識別子と、をQoS規則の識別子と一緒にUEに送信するステップS840によって、UEが、パラメータ集合内のパラメータを更新することによってQoS規則を更新することを可能とすることを含んでもよい。例えば、PCC規則が変更される場合、PCCから生成されたパラメータ集合内の1つまたは複数のパラメータが変更されてもよい。このような場合、変更されたパラメータ及びそのパラメータが属するパラメータ集合の識別子は、UEがパラメータを更新することを可能にするために、UEに送信される。
【0100】
図9は、本開示の例示的な実施形態による、パラメータ集合を削除するための方法900のフローチャートを例示的に示す。一実施形態では、方法900は、SMFなどのネットワーク機能(NF)エンティティにおいて実行され得る。
【0101】
例えば、PCC規則が削除されると、(PCC規則によって制御される)サービスデータフローに特有のパラメータを含むパラメータ集合が削除される。図9に示すように、方法900は、除去されるべきパラメータ集合がQoSフローの最後の1つかどうかを決定するステップS910をさらに含むことができる。最後のものでない場合、ステップS920において、共通パラメータを更新する必要があるかどうかが判定される。共通パラメータのいずれかが変更された場合、ステップS930において、QoS規則の識別子、変更されたパラメータ、およびパラメータ集合の識別子が送信される。共通パラメータを更新する必要がない場合、ステップS940において、パラメータ集合の識別子のみが送信される。削除されるパラメータがQoSフローの最後の1つ場合、ステップS950で、QoSフローの識別子、またはQoS規則の識別子が送信される。例えば、データフローが除去されるとき、共通パラメータおよびパラメータ集合を含む、データフローすなわちQoS規則に関連するパラメータが除去されなければならない。
【0102】
一実施形態では、ステップS830、S840、S930、S940において、送信されたパラメータ集合/パラメータを、パラメータ集合が属するQoS規則に関連付けるために、QoS規則の識別子またはQoSフローの識別子が送信され、その結果、UEは受信されたパラメータ集合/パラメータをQoS規則に関連付けることができる。
【0103】
図10は、本開示の例示的な実施形態による、QoS規則を受信するための方法1000のフローチャートを例示的に示す。一実施形態では、方法1000がUEにおいて実行され得る。
【0104】
図10に示されるように、方法1000は、QoSフローに関連付けられたQoS規則を受信するステップS1010であって、QoS規則は同じQoSフローに属する全てのデータフローに共通のパラメータと、ひとつ以上のパラメータ集合と、を含み、ひとつ以上のパラメータ集合のそれぞれはQoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを含む、受信するステップを含む。
【0105】
ある実施の形態では、前記ひとつ以上のパラメータ集合のそれぞれは識別子によって互いに区別され、該識別子は前記ひとつ以上のパラメータ集合に含まれる。上記の例では、識別子はパラメータ集合識別子である。
【0106】
一実施形態では、図10に示すように、本方法はQoS規則の識別子と共にパラメータ集合を受信するステップS1020を含むことができる。独立して受信されるパラメータ集合は、それがQoSフローのための新しいパラメータ集合であることを意味する。QoSフロー/QoS規則を特定するQoS規則の識別子によって、受信エンティティ(例えば、UE)は、ステップS1030において、受信されたパラメータ集合を含むようにQoS規則を更新することができる。
【0107】
一実施形態では、図10に示すように、本方法はQoS規則の識別子と共にパラメータ集合の識別子を受信するステップS1040を含むことができる。パラメータ集合の識別子が受信されると、パラメータ集合が削除されることが通知される。したがって、方法1000は、QoS規則からパラメータ集合を削除することによってQoS規則を更新するステップS1050を含むことができる。
【0108】
ある実施の形態では、図10に示されるように、方法は、QoS規則の識別子と一緒に共通パラメータのうちのひとつ以上を受信するステップS1060と、QoS規則における対応するパラメータを、受信されたもので更新するステップS1070と、を含んでもよい。受信エンティティ(例えば、UE)が1つ以上の共通パラメータを受信すると、共通パラメータを更新するように通知される。したがって、受信エンティティは、QoS規則内のそれらを、受信されたもので更新する。
【0109】
ある実施の形態では、図10に示されるように、方法は、パラメータと、パラメータが属する先のパラメータ集合の識別子と、をQoS規則の識別子と一緒に受信するステップS1080と、パラメータ集合内のパラメータを更新することによってQoS規則を更新するステップS1090と、を含んでもよい。受信エンティティは、パラメータ集合内の1つまたは複数のパラメータを受信すると、パラメータ集合内のパラメータを更新するように通知される。したがって、受信エンティティは、パラメータ集合内のものを、受信されたもので更新する。
【0110】
以下、図11を参照してNFエンティティの構造を説明する。図11は、本開示の例示的な実施形態による、NFエンティティ1100の概略構造図を例示的に示す。図11のNFエンティティ1100は、図5図6を参照して前述したパラメータをシグナリングするための方法500および600を実行することができる。したがって、NFエンティティ1100に関するいくつかの詳細な説明は、前述したような、パラメータをシグナリングするための方法400および500の対応する説明を参照することができる。
【0111】
図11に示すように、NFエンティティ1100は、生成モジュール1101と、送信モジュール1102と、を含むことができる。当業者には理解されるように、NFエンティティ1100内の通常の構成要素は、本開示の概念を曖昧にしないために、図11では省略されている。また、いくつかのモジュールは、より多くのモジュールに分散されてもよく、またはより少ないモジュールに統合されてもよい。
【0112】
NFエンティティ1100の生成モジュール1101は、QoSフローに関連する1つまたは複数のデータフロー規則と、QoSフローのためのUEに対するQoSフロープロファイルと、を生成するように構成され得る。
【0113】
NFエンティティ1100の送信モジュール1102は、1つまたは複数のデータフロー規則およびQoSフロープロファイルを送信するように構成され得る。
【0114】
ある実施の形態では、NFエンティティ1100の送信モジュール1102は、1つまたは複数のデータフロー規則のみをUEに送信するように構成され得る。例えば、新しいPCC規則が提供され、それが同じQoSフローに結束される場合、新しいQoS規則が新しいPCC規則から生成され得る。新しいデータフロー規則は、新しいQoS規則における(PCC規則によって制御される)サービスデータフローに特有のパラメータによって生成される。QoSフロープロファイル内のパラメータと共通の新しいQoS規則内のパラメータが変化しない場合、新しいデータフロー規則のみが送信される。別の実施形態では、QoSフロープロファイル内のパラメータと共通の新しいQoS規則内のパラメータのいずれかが変化する場合、すなわち、任意のパラメータが以前のQoSフロープロファイル内のそれから変化する場合、NFエンティティ1100の送信モジュール1102はさらに、変更されたパラメータをUEに送信するよう構成されてもよく、それにより、UEが、QoSフローの共通パラメータを更新することが可能となる。
【0115】
一実施形態では、NFエンティティ1100は決定モジュール1103をさらに含むことができる。NFエンティティ1100の決定モジュール1103は、除去されるべきデータフロー規則がQoSフローの最後の1つかどうかを決定するように構成されてもよい。最後のものではないと判定された場合、NFエンティティ1100の決定モジュール1103は、QoSフロープロファイルを更新する必要があるかどうかを判定するように構成され得る。NFエンティティ1100の送信モジュール1102は、QoSフロープロファイルのいずれかのパラメータが変更されたと判定された場合、変更されたパラメータ及びデータフロー規則の識別子を送信する。QoSフロープロファイルを更新する必要がないと判定された場合、NFエンティティ1100の送信モジュール1102は、データフロー規則の識別子のみを送信する。除去されるべきデータフロー規則がQoSフローの最後の1つであると判定された場合、NFエンティティ1100の送信モジュール1102は、QoSフローの識別子を送信する。例えば、データフローが除去されるとき、データフロー規則およびQoSフロープロファイルを含む、データフローに関連するパラメータが除去されなければならない。あるいは、NFエンティティ1100の送信モジュール1102は、QoSフローの識別子およびデータフロー規則の識別子を送信し、それにより、UEに、データフロー規則およびQoSフロープロファイルを含む、データフローに関連するすべてのパラメータを除去するように通知する。
【0116】
以下、図12を参照して、NFエンティティ1200の別の構造を説明する。図12は、本開示の例示的な実施形態による、NFエンティティ1200の概略構造図を例示的に示す。図12のNFエンティティ1200は、図5図6を参照して前述したパラメータをシグナリングするための方法500および600を実行することができる。したがって、NFエンティティ1200に関するいくつかの詳細な説明は、前述したような、パラメータをシグナリングするための方法500および600の対応する説明を参照することができる。
【0117】
図12に示すように、NFエンティティ1200はコンピュータプログラムインストラクションを実行可能な、例えば、任意の適切な中央処理装置、CPU、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、DSPなどを含む、少なくとも1つのコントローラまたはプロセッサ1203を含むことができる。コンピュータプログラムインストラクションは、メモリ1205に格納することができる。メモリ1205は、RAM(Random Access Memory)とROM(Read Only Memory)との任意の組み合わせであってよい。メモリはまた、例えば、磁気メモリ、光メモリ、またはソリッドステートメモリ、または遠隔に取り付けられたメモリのいずれか1つ、またはそれらの組合せとすることができる永続的ストレージを備えることもできる。例示的なNFエンティティ1200は、通信用に構成された通信インタフェース1201をさらに備える。
【0118】
インストラクションはメモリ1205からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1203によって実行されると、NFエンティティ1200に、前述の方法500および600を実行させることができる。
【0119】
特に、インストラクションは、メモリ1205からロードされて少なくともひとつのプロセッサ1203によって実行された場合、NFエンティティ1200に、QoSフローに関連付けられたひとつ以上のデータフロー規則を生成することであって、ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれがそのQoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを含む、生成することと、QoSフローについてのUEに対するQoSフロープロファイルを生成することであって、QoSフロープロファイルが同じQoSフローに属する全てのデータフローについて共通のパラメータを含む、生成することと、を行わせてもよい。インストラクションはメモリ1205からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1203によって実行されると、NFエンティティ1200に、ひとつ以上のデータフロー規則と、QoSフロープロファイルと、をUEに送信させてもよい。
【0120】
ある実施の形態では、ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれは識別子によって表され、該識別子は互いに異なり、該識別子はUEに送信される。識別子は、上記の例ではデータフロー規則識別子として示されている。
【0121】
ある実施の形態では、ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれは、ひとつ以上のSDFテンプレートに関連するパラメータおよび/またはひとつ以上の関連する優先値を含む。例えば、上記の例では、各データフロー規則が1つまたは複数のパケットフィルタおよび/または1つまたは複数の優先値を含む。
【0122】
ある実施の形態では、ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれと、UEに対するQoSフロープロファイルと、はQoSフローの識別子を含む。例えば、QoSフローの識別子は、QoSフロー識別子(QFI)であってもよい。
【0123】
インストラクションはメモリ1205からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1203によって実行されると、NFエンティティ1200に、ひとつ以上のデータフロー規則をUEに送信させてもよい。例えば、新しいPCC規則が提供され、それが同じQoSフローに結束される場合、新しいQoS規則が新しいPCC規則から生成され得る。新しいデータフロー規則は、新しいQoS規則における(PCC規則によって制御される)サービスデータフローに特有のパラメータによって生成される。QoSフロープロファイル内のパラメータと共通の新しいQoS規則内のパラメータが変化しない場合、新しいデータフロー規則のみが送信される。別の実施形態では、QoSフロープロファイル内のパラメータと共通の新しいQoS規則内のパラメータのいずれかが変化する場合、すなわち、任意のパラメータが以前のQoSフロープロファイル内のそれから変化する場合、インストラクションは、メモリ1205からロードされ少なくともひとつのプロセッサ1203によって実行される場合、NFエンティティ1200に、変更されたパラメータをもUEに送信させてもよく、それにより、UEが、QoSフローの共通パラメータを更新することが可能となる。
【0124】
PCC規則が削除されると、(PCC規則によって制御される)サービスデータフローに特有のパラメータを含むデータフロー規則が削除される。インストラクションはメモリ1205からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1203によって実行されると、NFエンティティ1200に、除去されるべきデータフロー規則がQoSフローの最後の1つかどうかを決定させてもよい。それが最後の1つでない場合、インストラクションはメモリ1205からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1203によって実行されると、NFエンティティ1200に、QoSフロープロファイルを更新する必要があるかどうかを判定させてもよい。QoSフロープロファイル内のパラメータのいずれかが変わる場合、インストラクションはメモリ1205からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1203によって実行されると、NFエンティティ1200に、変更されたパラメータと、データフロー規則の識別子と、を送信させてもよい。QoSフロープロファイルを更新する必要がない場合、インストラクションはメモリ1205からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1203によって実行されると、NFエンティティ1200に、データフロー規則の識別子のみを送信させてもよい。除去されるべきデータフロー規則がQoSフローのうちの最後の1つである場合、インストラクションはメモリ1205からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1203によって実行されると、NFエンティティ1200に、QoSフローの識別子を送信させてもよい。例えば、データフローが除去されるとき、データフロー規則およびQoSフロープロファイルを含む、データフローに関連するパラメータが除去されなければならない。あるいは、インストラクションはメモリ1205からロードされ、少なくともひとつのプロセッサ1203によって実行されると、NFエンティティ1200に、QoSフローの識別子およびデータフロー規則の識別子を送信させ、それにより、UEに、データフロー規則およびQoSフロープロファイルを含む、データフローに関連するすべてのパラメータを除去するように通知してもよい。
【0125】
以下、図13を参照してUEの構造を説明する。図13は、本開示の例示的な実施形態による、UE1300の概略構造図を例示的に示す。図13のUE1300は、図7を参照して前述したパラメータを受信するための方法700を実行することができる。したがって、UE1300に関するいくつかの詳細な説明は、前述したような、方法700の対応する説明を参照することができる。
【0126】
図13に示すように、UE1300は、受信モジュール1301を含むことができる。当業者には理解されるように、UE1300内の通常の構成要素は、本開示の概念を曖昧にしないために、図13では省略されている。また、いくつかのモジュールは、より多くのモジュールに分散されてもよく、またはより少ないモジュールに統合されてもよい。
【0127】
UE1300の受信モジュール1301は、QoSフローに関連付けられた1つまたは複数のデータフロー規則を受信するように構成され得る。ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれは、そのQoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを備える。UE1300の受信モジュール1301は、QoSフローのためのQoSフロープロファイルを受信するようにさらに構成され得る。QoSフロープロファイルは同じQoSフローに属する全てのデータフローについて共通のパラメータを含む。
【0128】
ある実施の形態では、ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれは識別子によって表され、該識別子は互いに異なり、該識別子は受信もされる。上記の例では、識別子はデータフロー規則識別子である。
【0129】
ある実施の形態では、前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれと、前記QoSフロープロファイルと、は前記QoSフローの識別子を含む。例えば、QoSフローの識別子は、QoSフロー識別子(QFI)であってもよい。
【0130】
一実施形態では、UE1300の受信モジュール1301は、データフロー規則の識別子を受信するようにさらに構成され得る。
【0131】
一実施形態では、UE1300は削除モジュール1302をさらに含むことができる。受信モジュール1301は、データフロー規則の識別子を受信すると、データフロー規則を削除する旨が通知される。UE1300の削除モジュール1302は、データフロー規則を削除するように構成され得る。
【0132】
一実施形態では、UE1300の受信モジュール1301は、データフロー規則を受信するようにさらに構成され得る。独立して受信されるデータフロー規則は、それがQoSフローのための新しいデータフロー規則であることを意味する。QoSフローを特定する、データフロー規則に含まれる識別子によって、UE1300は、例えば、受信されたデータフロー規則をQoSフローに結束し、それによってQoSフローのQoSフロープロファイルに結束することができる。
【0133】
一実施形態では、UE1300の受信モジュール1301は、除去されるべきQoSフローの識別子を受信するようにさらに構成され得る。除去されるべきQoSフローの識別子が受信されると、QoSフローに関連するすべてのパラメータが削除されるべきであることが通知される。したがって、UE1300の削除モジュール1302は、データフロー規則およびQoSフローに関連するQoSフロープロファイルを削除するように構成され得る。
【0134】
一実施形態では、UE1300の受信モジュール1301は、パラメータを受信するようにさらに構成され得る。パラメータが受信されると、QoSフロープロファイル内のパラメータが更新されるべきであることが通知される。
【0135】
一実施形態では、UE1300は更新モジュール1303を含むことができる。受信モジュール1301がパラメータを受信すると、UE1300の更新モジュール1303は、QoSフロープロファイル内のパラメータを受信されたパラメータで更新するように構成され得る。
【0136】
以下、図14を参照して、NFエンティティの別の構造を説明する。図14は、本開示の例示的な実施形態による、UE1400の概略構造図を例示的に示す。図14のUE1400は、図5を参照して前述したパラメータを受信するための方法700を実行することができる。したがって、UE1400に関するいくつかの詳細な説明は、前述したような、方法500の対応する説明を参照することができる。
【0137】
図14に示すように、UE1400はコンピュータプログラムインストラクションを実行可能な、例えば、任意の適切な中央処理装置、CPU、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、DSPなどを含む、少なくとも1つのコントローラまたはプロセッサ1403を含むことができる。コンピュータプログラムインストラクションは、メモリ1405に格納することができる。メモリ1405は、RAM(Random Access Memory)とROM(Read Only Memory)との任意の組み合わせであってよい。メモリはまた、例えば、磁気メモリ、光メモリ、またはソリッドステートメモリ、または遠隔に取り付けられたメモリのいずれか1つ、またはそれらの組合せとすることができる永続的ストレージを備えることもできる。例示的なUE1400は、通信用に構成された通信インタフェース1401をさらに備える。
【0138】
インストラクションはメモリ1405からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1403によって実行されると、UE1400に、前述の方法700を実行させることができる。
【0139】
特に、インストラクションはメモリ1405からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1403によって実行されると、UE1400に、QoSフローに関連付けられたひとつ以上のデータフロー規則と、QoSフローのQoSフロープロファイルと、を受信させてもよい。ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれは、そのQoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを備える。QoSフロープロファイルは同じQoSフローに属する全てのデータフローについて共通のパラメータを含む。
【0140】
ある実施の形態では、ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれは識別子によって表され、該識別子は互いに異なり、該識別子は受信もされる。上記の例では、識別子はデータフロー規則識別子である。
【0141】
ある実施の形態では、前記ひとつ以上のデータフロー規則のそれぞれと、前記QoSフロープロファイルと、は前記QoSフローの識別子を含む。例えば、QoSフローの識別子は、QoSフロー識別子(QFI)であってもよい。
【0142】
本開示のある実施の形態では、インストラクションはメモリ1405からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1403によって実行されると、UE1400に、データフロー規則の識別子を受信させてもよい。データフロー規則の識別子が受信されると、データフロー規則が削除されることが通知される。インストラクションはメモリ1405からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1403によって実行されると、UE1400に、データフロー規則を削除させてもよい。
【0143】
本開示のある実施の形態では、インストラクションはメモリ1405からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1403によって実行されると、UE1400に、データフロー規則を受信させてもよい。独立して受信されるデータフロー規則は、それがQoSフローのための新しいデータフロー規則であることを意味する。QoSフローを特定する、データフロー規則に含まれる識別子によって、NFエンティティは、例えば、受信されたデータフロー規則をQoSフローに結束し、それによってQoSフローのQoSフロープロファイルに結束することができる。
【0144】
本開示のある実施の形態では、インストラクションはメモリ1405からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1403によって実行されると、UE1400に、除去されるべきQoSフローの識別子を受信させてもよい。除去されるべきQoSフローの識別子が受信されると、QoSフローに関連するすべてのパラメータが削除されるべきであることが通知される。インストラクションはメモリ1405からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1403によって実行されると、UE1400に、データフロー規則と、QoSフローに関連付けられたQoSフロープロファイルと、を削除させてもよい。
【0145】
本開示のある実施の形態では、インストラクションはメモリ1405からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1403によって実行されると、UE1400に、パラメータを受信させてもよい。パラメータが受信されると、QoSフロープロファイル内のパラメータが更新されるべきであることが通知される。インストラクションはメモリ1405からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1403によって実行されると、UE1400に、QoSフロープロファイル内のパラメータを受信されたパラメータで更新させてもよい。
【0146】
以下、図15を参照してNFエンティティの構造を説明する。図15は、本開示の例示的な実施形態による、NFエンティティ1500の概略構造図を例示的に示す。図15のNFエンティティ1500は、図8図9を参照して前述した、QoS規則をUEにシグナリングするための方法800および900を実行することができる。したがって、NFエンティティ1500に関するいくつかの詳細な説明は、前述したような、QoS規則をUEにシグナリングするための方法800および900の対応する説明を参照することができる。
【0147】
図15に示すように、NFエンティティ1500は、生成モジュール1501と、送信モジュール1502と、を含むことができる。当業者には理解されるように、NFエンティティ1500内の通常の構成要素は、本開示の概念を曖昧にしないために、図15では省略されている。また、いくつかのモジュールは、より多くのモジュールに分散されてもよく、またはより少ないモジュールに統合されてもよい。
【0148】
NFエンティティ1500の生成モジュール1501は、QoSフローに関連付けられたQoS規則を生成するように構成され得る。QoS規則は同じQoSフローに属する全てのSDFに共通のパラメータと、ひとつ以上のパラメータ集合と、を含み、ひとつ以上のパラメータ集合のそれぞれはQoSフローに属するSDFに特有のパラメータを含む。
【0149】
NFエンティティ1500の送信モジュール1502は、生成されたQoS規則を送信するように構成され得る。
【0150】
ある実施の形態では、NFエンティティ1500の送信モジュール1502はさらに、QoS規則が既に送信されてしまっている場合、パラメータ集合をQoS規則の識別子と一緒にUEに送信するよう構成され、それによって、UEが、パラメータ集合を含めるようにQoS規則を更新することを可能とする。例えば、新しいPCC規則が提供され、それが同じQoSフローに結束される場合、新しいパラメータ集合が新しいPCC規則から生成され得る。QoSフローに共通するパラメータが変化しない場合、NFエンティティ1500の送信モジュール1502は、パラメータ集合のみを送信する。別の実施形態では、QoSフローに共通のQoS規則内のパラメータのいずれかが変化する場合、すなわち、任意のパラメータが以前のQoS規則内のそれから変化する場合、NFエンティティ1500の送信モジュール1502はまた、変更されたパラメータを送信するよう構成されてもよく、それにより、UEが、QoSフローの共通パラメータを更新することが可能となる。
【0151】
ある実施の形態では、NFエンティティ1500の送信モジュール1502はさらに、パラメータと、パラメータが属する先のパラメータ集合の識別子と、をQoS規則の識別子と一緒にUEに送信するよう構成され、それによって、UEが、パラメータ集合内のパラメータを更新することによってQoS規則を更新することを可能とする。例えば、PCC規則が変更される場合、PCCから生成されたパラメータ集合内の1つまたは複数のパラメータが変更されてもよい。このような場合、変更されたパラメータ及びそのパラメータが属するパラメータ集合の識別子は、UEがパラメータを更新することを可能にするために、UEに送信される。
【0152】
一実施形態では、NFエンティティ1500は決定モジュール1503をさらに含むことができる。NFエンティティ1500の決定モジュール1503は、除去されるべきパラメータ集合がQoSフローの最後の1つかどうかを決定するように構成されてもよい。最後のものではない場合、NFエンティティ1500の決定モジュール1503は、共通パラメータを更新する必要があるかどうかを判定するように構成され得る。共通パラメータのいずれかが変化する場合、NFエンティティ1500の送信モジュール1502は、変更されたパラメータおよびパラメータ集合の識別子を送信するようにさらに構成され得る。共通パラメータを更新する必要がない場合、NFエンティティ1500の送信モジュール1502は、パラメータ集合の識別子のみを送信するようにさらに構成され得る。除去されるべきパラメータがQoSフローの最後の1つである場合、NFエンティティ1500の送信モジュール1502は、QoSフローの識別子またはQoS規則の識別子を送信するようにさらに構成されてもよい。例えば、データフローが除去されるとき、共通パラメータおよびパラメータ集合を含む、データフローすなわちQoS規則に関連するパラメータが除去されなければならない。
【0153】
以下、図16を参照して、NFエンティティ1600の別の構造を説明する。図16は、本開示の例示的な実施形態による、NFエンティティ1600の概略構造図を例示的に示す。図16のNFエンティティ1600は、図8および図9を参照して前述した、QoS規則をUEにシグナリングするための方法800および900を実行することができる。したがって、NFエンティティ1600に関するいくつかの詳細な説明は、前述したような、QoS規則をUEにシグナリングするための方法800および900の対応する説明を参照することができる。
【0154】
図16に示すように、NFエンティティ1600はコンピュータプログラムインストラクションを実行可能な、例えば、任意の適切な中央処理装置、CPU、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、DSPなどを含む、少なくとも1つのコントローラまたはプロセッサ1603を含むことができる。コンピュータプログラムインストラクションは、メモリ1605に格納することができる。メモリ1605は、RAM(Random Access Memory)とROM(Read Only Memory)との任意の組み合わせであってよい。メモリはまた、例えば、磁気メモリ、光メモリ、またはソリッドステートメモリ、または遠隔に取り付けられたメモリのいずれか1つ、またはそれらの組合せとすることができる永続的ストレージを備えることもできる。例示的なNFエンティティ1600は、通信用に構成された通信インタフェース1601をさらに備える。
【0155】
インストラクションはメモリ1605からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1603によって実行されると、NFエンティティ1600に、前述の方法800および900を実行させることができる。
【0156】
特に、インストラクションはメモリ1605からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1603によって実行されると、NFエンティティ1600に、QoSフローに関連付けられたQoS規則を生成させてもよい。QoS規則は同じQoSフローに属する全てのSDFに共通のパラメータと、ひとつ以上のパラメータ集合と、を含み、ひとつ以上のパラメータ集合のそれぞれはQoSフローに属するSDFに特有のパラメータを含む。
【0157】
インストラクションはメモリ1605からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1603によって実行されると、QoS規則が既に送信されている場合、UEがパラメータ集合を含めるようにQoS規則を更新することを可能にするために、NFエンティティ1600に、QoS規則の識別子と一緒にパラメータ集合をUEに送信させ得る。例えば、新しいPCC規則が提供され、それが同じQoSフローに結束される場合、新しいパラメータ集合が新しいPCC規則から生成され得る。QoSフローに共通のパラメータが変わらない場合、インストラクションはメモリ1605からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1603によって実行されると、NFエンティティ1600に、パラメータ集合のみを送信させてもよい。別の実施形態では、QoSフローに共通のQoS規則内のパラメータのいずれかが変化する場合、すなわち、任意のパラメータが以前のQoS規則内のそれから変化する場合、インストラクションは、メモリ1605からロードされ少なくともひとつのプロセッサ1603によって実行される場合、NFエンティティ1600に、変更されたパラメータを送信させてもよく、それにより、UEが、QoSフローの共通パラメータを更新することが可能となる。
【0158】
ある実施の形態では、インストラクションは、メモリ1605からロードされ、少なくともひとつのプロセッサ1603によって実行されると、NFエンティティ1600に、パラメータと、パラメータが属する先のパラメータ集合の識別子と、をQoS規則の識別子と一緒にUEに送信させ、それによって、UEが、パラメータ集合内のパラメータを更新することによってQoS規則を更新することを可能とする。例えば、PCC規則が変更される場合、PCCから生成されたパラメータ集合内の1つまたは複数のパラメータが変更されてもよい。このような場合、変更されたパラメータ及びそのパラメータが属するパラメータ集合の識別子は、UEがパラメータを更新することを可能にするために、UEに送信される。
【0159】
ある実施の形態では、インストラクションはメモリ1605からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1603によって実行されると、NFエンティティ1600に、除去されるべきパラメータ集合がQoSフローの最後の1つかどうかを決定させてもよい。それが最後の1つでない場合、インストラクションはメモリ1605からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1603によって実行されると、NFエンティティ1600に、共通パラメータを更新する必要があるかどうかを判定させてもよい。共通パラメータのうちのいずれかが変わる場合、インストラクションはメモリ1605からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1603によって実行されると、NFエンティティ1600に、変更されたパラメータと、パラメータ集合の識別子と、を送信させてもよい。共通パラメータを更新する必要がない場合、インストラクションはメモリ1605からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1603によって実行されると、NFエンティティ1600に、パラメータ集合の識別子のみを送信させてもよい。除去されるべきパラメータ集合がQoSフローのうちの最後の1つである場合、インストラクションはメモリ1605からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1603によって実行されると、NFエンティティ1600に、QoSフローの識別子またはQoS規則の識別子を送信させてもよい。例えば、データフローが除去されるとき、共通パラメータおよびパラメータ集合を含む、データフローすなわちQoS規則に関連するパラメータが除去されなければならない。
【0160】
以下、図17を参照してUEの構造を説明する。図17は、本開示の例示的な実施形態による、UE1700の概略構造図を例示的に示す。図17のUE1700は、図10を参照して前述したQoS規則を受信するための方法1000を実行することができる。したがって、UE1700に関するいくつかの詳細な説明は、前述したような、方法1000の対応する説明を参照することができる。
【0161】
図17に示すように、UE 1700は、受信モジュール1701を含むことができる。当業者には理解されるように、UE1700内の通常の構成要素は、本開示の概念を曖昧にしないために、図17では省略されている。また、いくつかのモジュールは、より多くのモジュールに分散されてもよく、またはより少ないモジュールに統合されてもよい。
【0162】
UE1700の受信モジュール1701は、QoSフローに関連付けられたQoS規則を受信するよう構成されてもよく、QoS規則は同じQoSフローに属する全てのデータフローに共通のパラメータと、ひとつ以上のパラメータ集合と、を含み、ひとつ以上のパラメータ集合のそれぞれはQoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを含む。
【0163】
ある実施の形態では、前記ひとつ以上のパラメータ集合のそれぞれは識別子によって互いに区別され、該識別子は前記ひとつ以上のパラメータ集合に含まれる。上記の例では、識別子はパラメータ集合識別子である。
【0164】
一実施形態では、UE1700は更新モジュール1702を含むことができる。
【0165】
一実施形態では、UE1700の受信モジュール1701は、QoS規則の識別子と共にパラメータ集合を受信するように構成され得る。独立して受信されるパラメータ集合は、それがQoSフローのための新しいパラメータ集合であることを意味する。QoSフロー/QoS規則を特定するQoS規則の識別子によって、UE1700の更新モジュール1702は、受信されたパラメータ集合を含むようにQoS規則を更新するように構成され得る。
【0166】
一実施形態では、UE1700の受信モジュール1701は、QoS規則の識別子と共にパラメータ集合の識別子を受信するように構成され得る。パラメータ集合の識別子が受信されると、パラメータ集合が削除されることが通知される。UE1700の更新モジュール1702は、QoS規則からパラメータ集合を削除することによって、QoS規則を更新するように構成され得る。
【0167】
一実施形態では、UE1700の受信モジュール1701は、QoS規則の識別子と共に共通パラメータのうちのひとつ以上を受信するように構成され得、UE1700の更新モジュール1702は受信されたパラメータを用いてQoS規則内の対応するパラメータを更新するように構成され得る。受信エンティティ(例えば、UE)が1つ以上の共通パラメータを受信すると、共通パラメータを更新するように通知される。したがって、UE1700は、QoS規則内のそれらを、受信されたもので更新する。
【0168】
一実施形態では、UE1700の受信モジュール1701は、QoS規則の識別子と共に、パラメータと、パラメータが属する先のパラメータ集合の識別子とを受信するように構成されてもよく、UE1700の更新モジュール1702はパラメータ集合内のパラメータを更新することによって、QoS規則を更新するように構成されてもよい。受信エンティティは、パラメータ集合内の1つまたは複数のパラメータを受信すると、パラメータ集合内のパラメータを更新するように通知される。したがって、受信エンティティは、パラメータ集合内のものを、受信されたもので更新する。
【0169】
以下、図18を参照して、NFエンティティの別の構造を説明する。図18は、本開示の例示的な実施形態による、UE1800の概略構造図を例示的に示す。図18のUE1800は、図10を参照して前述したQoS規則を受信するための方法1000を実行することができる。したがって、UE1800に関するいくつかの詳細な説明は、前述したような、方法1000の対応する説明を参照することができる。
【0170】
図18に示すように、UE1800はコンピュータプログラムインストラクションを実行可能な、例えば、任意の適切な中央処理装置、CPU、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、DSPなどを含む、少なくとも1つのコントローラまたはプロセッサ1803を含むことができる。コンピュータプログラムインストラクションは、メモリ1805に格納することができる。メモリ1805は、RAM(Random Access Memory)とROM(Read Only Memory)との任意の組み合わせであってよい。メモリはまた、例えば、磁気メモリ、光メモリ、またはソリッドステートメモリ、または遠隔に取り付けられたメモリのいずれか1つ、またはそれらの組合せとすることができる永続的ストレージを備えることもできる。例示的なUE1800は、通信用に構成された通信インタフェース1801をさらに備える。
【0171】
インストラクションはメモリ1805からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1803によって実行されると、UE1800に、前述の方法1000を実行させることができる。
【0172】
特に、インストラクションは、メモリ1805からロードされ、少なくともひとつのプロセッサ1803によって実行されると、UE1800に、QoSフローに関連付けられたQoS規則を受信させてもよく、QoS規則は同じQoSフローに属する全てのデータフローに共通のパラメータと、ひとつ以上のパラメータ集合と、を含み、ひとつ以上のパラメータ集合のそれぞれはQoSフローに属するデータフローに特有のパラメータを含む。
【0173】
本開示のある実施の形態では、インストラクションはメモリ1805からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1803によって実行されると、UE1800に、QoS規則の識別子と一緒にパラメータ集合を受信させてもよい。独立して受信されるパラメータ集合は、それがQoSフローのための新しいパラメータ集合であることを意味する。QoSフロー/QoS規則を特定するQoS規則の識別子によって、UE1800は、受信されたパラメータ集合を含むようにQoS規則を更新してもよい。
【0174】
本開示のある実施の形態では、インストラクションはメモリ1805からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1803によって実行されると、UE1800に、QoS規則の識別子と一緒にパラメータ集合の識別子を受信させてもよい。パラメータ集合の識別子が受信されると、パラメータ集合が削除されることが通知される。インストラクションは、メモリ1805からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1803によって実行されると、UE1800に、QoS規則からパラメータ集合を削除することによって、QoS規則を更新させることができる。
【0175】
本開示の一実施形態では、インストラクションは、メモリ1805からロードされ、少なくとも1つのプロセッサ1803によって実行されると、UE1800に、QoS規則の識別子と一緒に共通パラメータのうちのひとつ以上を受信させ、受信されたパラメータを用いてQoS規則内の対応するパラメータを更新させることができる。受信エンティティ(例えば、UE)が1つ以上の共通パラメータを受信すると、共通パラメータを更新するように通知される。したがって、受信エンティティは、QoS規則内のそれらを、受信されたもので更新する。
【0176】
本発明のある実施の形態では、インストラクションは、メモリ1805からロードされ、少なくともひとつのプロセッサ1803によって実行されると、UE1800に、パラメータと、パラメータが属する先のパラメータ集合の識別子と、をQoS規則の識別子と一緒に受信させ、パラメータ集合内のパラメータを更新することによってQoS規則を更新させる。受信エンティティは、パラメータ集合内の1つまたは複数のパラメータを受信すると、パラメータ集合内のパラメータを更新するように通知される。したがって、受信エンティティは、パラメータ集合内のものを、受信されたもので更新する。
【0177】
図19を参照すると、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク1911と、コアネットワーク1914と、を備える、3GPPタイプのセルラネットワークなどの電気通信ネットワーク1910を含む。アクセスネットワーク1911は、NB、eNB、gNB、または他のタイプの無線アクセスポイントなどの複数の基地局1912a、1912b、1912cを備え、それぞれは対応するカバレッジエリア1913a、1913b、1913cを定義する。各基地局1912a、1912b、1912cは、有線または無線接続1915を介してコアネットワーク1914に接続可能である。カバレッジ領域1913cに位置する第1ユーザ装置(UE)1991は、対応する基地局1912cに無線接続するか、またはそれによってページングされるように構成される。カバレッジエリア1913a内の第2のUE1992は、対応する基地局1912aに無線で接続可能である。この例では複数のUE1991、1992が示されているが、開示された実施形態は単一のUEがカバレッジエリア内にある状況、または単一のUEが対応する基地局1912に接続している状況にも等しく適用可能である。
【0178】
通信ネットワーク1910はそれ自体がホストコンピュータ1930に接続され、それはスタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェア、またはサーバファーム内の処理資源として具体化され得る。ホストコンピュータ1930は、サービスプロバイダの所有権または制御下にあってもよく、またはサービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダを代理して操作されてもよい。電気通信ネットワーク1910とホストコンピュータ1930との間の接続1921、1922は、コアネットワーク1914からホストコンピュータ1930に直接延在することができ、または任意選択の中間ネットワーク1920を介して進むことができる。中間ネットワーク1920は公衆ネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストネットワークのうちの1つ、または2つ以上の組み合わせとすることができ、中間ネットワーク1920はもしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットとすることができ、特に、中間ネットワーク1920は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含むことができる。
【0179】
図19の通信システム全体は、接続されたUE1991、1992のうちの1つとホストコンピュータ1930との間の接続を可能にする。接続は、オーバザトップ(OTT)接続1950として説明することができる。ホストコンピュータ1930および接続されたUE1991、1992は、アクセスネットワーク1911、コアネットワーク1914、いずれかの中間ネットワーク1920、および可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続1950を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように構成される。OTT接続1950は、OTT接続1950が通過する参加通信デバイスがアップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングを知らないという意味で、トランスペアレントであり得る。例えば、基地局1912は、接続されたUE1991に転送される(例えば、ハンドオーバされる)、ホストコンピュータ1930から発信されるデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されなくてもよく、または通知される必要がなくてもよい。同様に、基地局1912は、UE1991からホストコンピュータ1930に向けて発せられる発信アップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
【0180】
先の段落で論じたUE、基地局、およびホストコンピュータの、一実施形態による、例示的な実装形態を、図20を参照して次に説明する。通信システム2000では、ホストコンピュータ2010は、通信システム2000の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線または無線接続をセットアップおよび維持するように構成された通信インタフェース2016を含むハードウェア2015を備える。ホストコンピュータ2010は、ストレージおよび/または処理能力を有することができる処理回路2018をさらに備える。特に、処理回路2018は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはインストラクションを実行するように適合されたこれらの組合せ(図示せず)を備えることができる。ホストコンピュータ2010は、ホストコンピュータ2010に格納されるか、またはホストコンピュータ2010によってアクセス可能であり、処理回路2018によって実行可能なソフトウェア2011をさらに備える。ソフトウェア2011は、ホストアプリケーション2012を含む。ホストアプリケーション2012は、UE2030およびホストコンピュータ2010で終端するOTT接続2050を介して接続するUE2030などのリモートユーザにサービスを提供するように動作可能であってもよい。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション2012は、OTT接続2050を使用して送信されるユーザデータを提供することができる。
【0181】
通信システム2000は、通信システム内に設けられ、ホストコンピュータ2010およびUE2030と通信することを可能にするハードウェア2025を備える基地局2020をさらに含む。ハードウェア2025は、通信システム2000の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インタフェース2026と、基地局2020によって担当されるカバレッジエリア(図20には示されていない)内に位置するUE2030との少なくとも無線接続2070をセットアップおよび維持するための無線インタフェース2027とを含み得る。通信インタフェース2026は、ホストコンピュータ2010への接続2060を容易にするように構成することができる。接続2060は、直接的であってもよく、電気通信システムのコアネットワーク(図20には示されていない)を通過してもよく、および/または電気通信システムの外部の1つ以上の中間ネットワークを通過してもよい。図示の実施形態では、基地局2020のハードウェア2025はさらに、インストラクションを実行するように構成された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたはこれらの組み合わせ(図示せず)を含んでもよい処理回路2028をさらに含む。基地局2020はさらに、内部に格納された、または外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア2021を有する。
【0182】
通信システム2000は、既に参照したUE2030をさらに含む。そのハードウェア2035は、UE2030が現在位置するカバレッジエリアを担当する基地局との無線接続2070をセットアップし、維持するように構成された無線インタフェース2037を含み得る。UE2030のハードウェア2035はさらに、インストラクションを実行するように構成された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたはこれらの組み合わせ(図示せず)を含んでもよい処理回路2038をさらに含む。UE2030は、UE2030に格納されるか、またはUE2030によってアクセス可能であり、処理回路2038によって実行可能なソフトウェア2031をさらに備える。ソフトウェア2031は、クライアントアプリケーション2032を含む。クライアントアプリケーション2032は、ホストコンピュータ2010の支援により、UE2030を介して人間または非人間のユーザにサービスを提供するように動作可能であってもよい。ホストコンピュータ2010では、実行中のホストアプリケーション2012は、UE2030およびホストコンピュータ2010で終端するOTT接続2050を介して実行中のクライアントアプリケーション2032と通信することができる。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション2032はホストアプリケーション2012から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供することができる。OTT接続2050は、要求データとユーザデータの両方を転送することができる。クライアントアプリケーション2032は、ユーザと対話して、それが提供するユーザデータを生成することができる。
【0183】
図20に示されるホストコンピュータ2010、基地局2020、およびUE 2030は、それぞれ、図19の、ホストコンピュータ1930、基地局1912a、1912b、1912cのうちの1つ、およびUE1991、1992のうちの1つと同一であり得ることに留意されたい。すなわち、これらのエンティティの内部動作は図20に示されるようなものであってもよく、独立して、周囲のネットワークトポロジは図19のものであってもよい。
【0184】
図20ではOTT接続2050を抽象的に描くことで、ホストコンピュータ2010とユーザ装置2030との間の基地局2020を介した通信を説明しており、これはいかなる中間デバイスも明示的に参照しておりおらず、これらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングも示していない。ネットワークインフラストラクチャはUE2030から、またはホストコンピュータ2010を操作するサービスプロバイダから、またはその両方から隠すように構成され得るルーティングを決定し得る。OTT接続2050がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは(例えば、負荷分散の考慮またはネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定をさらに行うことができる。
【0185】
UE2030と基地局2020との間の無線接続2070は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続2070が最後のセグメントを形成するOTT接続2050を使用して、UE 2030に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、待ち時間を改善し、それによって、低減されたユーザ待ち時間およびより良好な応答性などの利点を提供することができる。
【0186】
1つまたは複数の実施形態が改善するデータレート、待ち時間、および他の要因を監視する目的で、測定手順を提供することができる。さらに、測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ2010とUE2030との間のOTT接続2050を再構成するためのオプションのネットワーク機能があってもよい。測定手順および/またはOTT接続2050を再構成するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ2010のソフトウェア2011、またはUE2030のソフトウェア2031、またはその両方において実装され得る。実施形態では、センサ(図示せず)は、OTT接続2050が通過する通信デバイスに配備されるか、またはそれに関連して配備されてもよく、センサは上で例示された監視量の値を供給することによって、または他の物理量の値を供給することによって、測定手順に参加することができ、ソフトウェア2011、2031は他の物理量から監視量を計算または推定することができる。OTT接続2050の再構成はメッセージフォーマット、再送信設定、好ましいルーティングなどを含むことができ、再構成は、基地局2020に影響を及ぼす必要はなく、基地局2020には知られていないか、または知覚できないことがある。このような手順および機能は当技術分野で公知であり、実装可能である。ある実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、待ち時間などのホストコンピュータ2010の測定を容易にする独自のUEシグナリングを含むことができる。測定は、ソフトウェア2011、2031が伝搬時間、エラーなどを監視しながら、OTT接続2050を使用して、メッセージ、特に空または「ダミー」メッセージ、が送信されるようにすることによって実施することができる。
【0187】
図21は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含み、これらは図19および図20を参照して説明したものであってもよい。本開示を簡単にするために、図21に対する図面参照のみがこのセクションに含まれる。本方法の第1のステップ2110において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。第1のステップ2110の任意選択のサブステップ2111において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。第2のステップ2120において、ホストコンピュータは、UEに対するユーザデータを搬送する送信を開始する。任意選択の第3のステップ2130において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。任意選択の第4のステップ2140において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
【0188】
図22は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含み、これらは図19および図20を参照して説明したものであってもよい。本開示を簡単にするために、図22に対する図面参照のみがこのセクションに含まれる。本方法の第1のステップ2210において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。任意選択のサブステップ(図示せず)では、ホストコンピュータがホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。第2のステップ2220において、ホストコンピュータは、UEに対するユーザデータを搬送する送信を開始する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して渡され得る。任意選択の第3のステップ2230において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0189】
図23は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含み、これらは図19および図20を参照して説明したものであってもよい。本開示を簡単にするために、図23に対する図面参照のみがこのセクションに含まれる。本方法の任意選択の第1のステップ2310において、UEは、ホストコンピュータによって提供される入力データを受信する。追加的にまたは代替的に、オプションの第2のステップ2320において、UEは、ユーザデータを提供する。第2のステップ2320の任意選択のサブステップ2321において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。第1のステップ2310のさらなる任意選択のサブステップ2311において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信入力データに応答してユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されるクライアントアプリケーションは、ユーザから受け取ったユーザ入力をさらに考慮することができる。ユーザデータが提供された特定の方法にかかわらず、UEは、任意の第3のサブステップ2330において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。本方法の第4のステップ2340において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0190】
図24は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含み、これらは図19および図20を参照して説明したものであってもよい。本開示を簡単にするために、図24に対する図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法の任意選択の第1のステップ2410では、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局はUEからユーザデータを受信する。任意選択の第2のステップ2420では、基地局は、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。第3のステップ2430において、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0191】
実施形態の前述の説明は例示および説明を提供するが、網羅的であること、または開示を開示された厳密な形態に限定することを意図していない。上記の教示に照らして、修正および変形が可能であり、または本開示の実施から獲得され得る。
【0192】
本開示の態様はまた、方法および/またはコンピュータプログラム製品として具現化されてもよい。したがって、本開示は、ハードウェアおよび/またはハードウェア/ソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)で実施され得る。さらに、実施形態はインストラクション実行システムによって使用されるために、またはインストラクション実行システムに関連して使用されるために、媒体内に具現化されたコンピュータ使用可能またはコンピュータ可読プログラムコードを有する、コンピュータ使用可能またはコンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。このようなインストラクション実行システムは、スタンドアロンまたは分散方式で実施することができる。本明細書で説明される実施形態を実施するために使用される実際のソフトウェアコードまたは専用制御ハードウェアは、本開示を限定するものではない。したがって、態様の動作および挙動は特定のソフトウェアコードを参照することなく説明されたが、当業者は本明細書の説明に基づいて態様を実装するためにソフトウェアおよび制御ハードウェアを設計することができることを理解されたい。
【0193】
さらに、本開示の特定の部分は、1つまたは複数の機能を実行する「論理」として実装され得る。このロジックは、特定用途向け集積回路またはフィールドプログラマブルゲートアレイなどのハードウェア、あるいはハードウェアとソフトウェアの組み合せを含むことができる。
【0194】
本明細書で使用される場合、用語「備える/備えている」は述べられた特徴、整数、ステップ、構成要素、またはグループの存在を指定すると解釈されるが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、構成要素、またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことを強調すべきである。
【0195】
本開示で使用される要素、動作、またはインストラクションは、明示的にそのように記載されない限り、本開示にとって重要または不可欠であると解釈されるべきではない。又、本明細書に使用されている冠詞「a」は、1つ又は複数の項目を包含するべく意図されている。1つの項目のみを意図する場合には、「1つの」という用語又は類似した文言が使用されている。さらに、「に基づく」という語句は特に明記しない限り、「に少なくとも部分的に基づく」ことを意味することを意図している。
【0196】
前述の説明は本開示の実施形態のみを示し、本開示をいかなる形でも限定することを意図しない。したがって、本開示の精神および原理内でなされる任意の修正、置換、改良などは、本開示の範囲に包含されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24