特許第6816294号(P6816294)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6816294複数の積層体を有するコアを含む使い捨て吸収性物品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6816294
(24)【登録日】2020年12月25日
(45)【発行日】2021年1月20日
(54)【発明の名称】複数の積層体を有するコアを含む使い捨て吸収性物品
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/535 20060101AFI20210107BHJP
   A61F 13/537 20060101ALI20210107BHJP
   A61F 13/53 20060101ALI20210107BHJP
   A61F 13/475 20060101ALI20210107BHJP
【FI】
   A61F13/535 200
   A61F13/537 220
   A61F13/537 320
   A61F13/53 300
   A61F13/537 310
   A61F13/475 112
【請求項の数】15
【全頁数】44
(21)【出願番号】特願2019-539742(P2019-539742)
(86)(22)【出願日】2017年10月11日
(65)【公表番号】特表2019-529057(P2019-529057A)
(43)【公表日】2019年10月17日
(86)【国際出願番号】US2017056038
(87)【国際公開番号】WO2018071470
(87)【国際公開日】20180419
【審査請求日】2019年4月3日
(31)【優先権主張番号】62/406,716
(32)【優先日】2016年10月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100141830
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 卓久
(74)【代理人】
【識別番号】100152423
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 一真
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン、リベフ、ハーディー
(72)【発明者】
【氏名】ロンダ、リン、グラスマイヤー
(72)【発明者】
【氏名】エドワード、ポール、カーリン
【審査官】 西本 浩司
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第02594238(EP,A2)
【文献】 米国特許第05853402(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0053547(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0184150(US,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第00631768(EP,A1)
【文献】 国際公開第2000/076447(WO,A1)
【文献】 国際公開第2011/056205(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/15 − 13/84
A61L 15/16 − 15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収性物品であって、
a.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有する一次トップシートと、
b.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有するバックシートと、
c.長さに沿って前端部、中央部、及び後端部を有する吸収性コアと、を含むシャーシを備え、前記コアが、前記一次トップシートの衣類に面する前記表面と前記バックシートの身体に面する前記表面との間に配設されており、かつ前記コアが、
1)第1の分配層の上に配設された第1の超吸収性層を含む、第1の積層体と、
2)第2の超吸収性層に接合された第2の分配層を含む、第2の積層体とを備え、前記コアの中央部が、前記第1の積層体及び前記第2の積層体のオーバーラップ接合から形成されるように、前記第1の分配層が、前記コアの前記中央部において前記第2の分配層に接合されているとともに、前記第1および第2の分配層は、前記コアの長さに沿って、それらのそれぞれの第1の端部または第2の端部がz方向に整列しないように互い違いに配置されている、吸収性物品。
【請求項2】
前記前端部及び前記後端部が、前記コアの前記中央部の対向する端部にそれぞれ配設されている、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記第1及び第2の超吸収性層が、互いに異なる横断方向の幅を有する、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記第1又は第2の超吸収性層が、5%未満のエアフェルト材料を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記第1の超吸収性層が、前記第1の分配層の上に不連続パターンで配設されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記第1及び第2の分配層の各々が、エアレイド材料を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記第1の積層体が、前記第1の超吸収性層と前記第1の分配層との間に任意選択の層を備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記第2の積層体が、前記第2の超吸収性層と前記第2の分配層との間に任意選択の層を備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項9】
前記第1及び第2の積層体の各々が、同じ積層体のそれぞれの第2の端部に形状的に相補的な第1の端部を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項10】
前記第1及び第2の積層体の前記第1の端部が、互いに対向し、前記吸収性コアの前端部及び後端部をそれぞれ形成する、請求項9に記載の吸収性物品。
【請求項11】
前記第1及び第2の積層体の入れ子式の切れ目が、半円、半楕円、山形、矩形、正弦波、又はジグソーの形態である、請求項10に記載の吸収性物品。
【請求項12】
バリアカフの形態の弾性ストランドが、前記物品の長さに沿って前記一次トップシートに接合されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項13】
前記第1及び第2の超吸収性層が、同じ超吸収性ポリマーを含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項14】
前記一次トップシートの下かつ前記コアの身体に面する前記表面の上に配設された二次トップシートを更に備える、請求項1〜13のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項15】
吸収性物品であって、
a.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有する一次トップシートと、
b.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有するバックシートと、
c.長さに沿って前端部、中央部、及び後端部を有する吸収性コアと、を含むシャーシを備え、前記コアが、前記一次トップシートの衣類に面する前記表面と前記バックシートの身体に面する前記表面との間に配設されており、かつ前記コアが、
1)第1の分配層の上に配設された第1の超吸収性層を含む、第1の積層体と、
2)第2の超吸収性層に接合された第2の分配層を含む、第2の積層体とを備え、前記第1の分配層が、前記コアの前記中央部において前記第2の超吸収性層に接合されているとともに、前記コアの前記中央部が、前記第1の積層体及び前記第2の積層体のオーバーラップ接合から形成されるように、前記第1および第2の分配層は、前記コアの長さに沿って、それらのそれぞれの第1の端部または第2の端部がz方向に整列しないように互い違いに配置されている、吸収性物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体滲出物を吸収し、収容するのに適した使い捨て吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な使い捨て吸収性物品は、身体滲出物を取り扱う又は管理するために消費者によって信頼されている。このような消費者としては、乳児、幼児、子供、若者、成人及び高齢者を挙げることができる。したがって、そのような物品によって管理される流体又は身体滲出物の種類も同様に異なり得、尿、便、経血、及び他の排出物を含む。典型的には、成人の場合、物品は、生理用ナプキン、成人失禁用パッド及び成人失禁用おむつ又は下着の形態をとる。着用者に対するこれらの製品の望ましさを駆り立てる主な因子のうちの1つは、失禁を経験したときに、その発生が他者によって、更により理想的には着用者によっても気付かれないという保証を与えることである。
【0003】
製造者によって広く利用されている使い捨て吸収性物品の性能及び全体の自由度を向上させる1つの方法は、増加した量の液体を吸入することができ、結果として膨潤したヒドロゲル材料を形成する超吸収性ポリマーの包含であった。結果として得られるヒドロゲルは、排出される体液などの流体を構造内に保持するのに役立つ。特定の形態のヒドロゲル形成材料が繊維ウェブに組み込まれているこのタイプの吸収性構造は、1986年9月9日発行のWeisman and Goldmanの米国特許第4,610,678号に開示されている。
【0004】
これらの超吸収性材料を備えた使い捨て吸収性物品は、高度に吸収性であり、嵩張りが少ない傾向があるが、これらの製品の多くの使用者は、高い肥満度指数(body mass index、BMI)を有するため、これらの製品は依然として不完全な点が多い。特に、このような使用者は、着用中に吸収性物品の誇大なバンチングを経験する傾向があり、その結果、漏れの発生機会が増加し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第4,610,678号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
結果として、使用中の着用者に対する自由度のレベルを維持しながら、高いBMIを有する消費者に、漏れからの高い保護を提供することを目的とする使い捨て吸収性物品の必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による使い捨て吸収性物品は、比較的小さな流体の排出から比較的大きな流体の排出を経験する使用者に漏れ保護を提供するのに適している。一実施形態では、吸収性物品は、身体に面する表面及び衣類に面する表面を有する一次トップシートと、身体に面する表面及び衣類に面する表面を有するバックシートと、長さに沿って前端部、中央部、及び後端部を有する吸収性コアと、を含むシャーシを備え、当該コアは、当該一次トップシートの衣類に面する表面と当該バックシートの身体に面する表面との間に配設されており、かつ当該コアは、1)第1の分配層の上に配設された第1の超吸収性層を含む、第1の積層体と、2)第2の超吸収性層に接合された第2の分配層を含む、第2の積層体とを含み、当該第1の分配層は、コアの長さに沿ってオフセットして、当該コアの中央部が、当該第1の積層体及び第2の積層体のオーバーラップ接合から形成されるように当該第2の分配層に接合されている。
【0008】
第2の実施形態は、身体に面する表面及び衣類に面する表面を有する一次トップシートと、身体に面する表面及び衣類に面する表面を有するバックシートと、当該一次トップシートの衣類に面する表面と当該バックシートの身体に面する表面との間に配設されている吸収性コアと、を含むシャーシを備える吸収性物品を対象とし、当該コアは、1)それぞれの第2の端部に形状的に相補的である第1の端部を有する第1の積層体であって、第1の分配層の上に配設された第1の超吸収性層を含む、第1の積層体と、2)それぞれの第2の端部に形状的に相補的である第1の端部を有する第2の積層体であって、第2の超吸収性層に接合された第2の分配層を含む、第2の積層体とを含み、当該第1の分配層は、吸収性物品の長さに沿ってオフセットして、当該第2の分配層に接合され、吸収性コアは、第2の積層体の第1の端部によって形成された前端部を有する。
【0009】
第3の実施形態は、身体に面する表面及び衣類に面する表面を有する一次トップシートと、身体に面する表面及び衣類に面する表面を有するバックシートと、当該一次トップシートの衣類に面する表面と当該バックシートの身体に面する表面との間に配設されている吸収性コアと、を含むシャーシを備える吸収性物品を更に対象とし、当該コアは、1)第1の分配層の上に配設された第1の超吸収性層を含む、第1の積層体と、
2)第2の超吸収性層に接合された第2の分配層を含む、第2の積層体と
を含み、当該第1の分配層は、吸収性物品の長さに沿って当該第2の分配層に接合され、第1の積層体又は第2の積層体の一方が、他方よりも大きい横断方向の幅を有する。
【0010】
第4の実施形態は、身体に面する表面及び衣類に面する表面を有する一次トップシートと、身体に面する表面及び衣類に面する表面を有するバックシートと、当該一次トップシートの衣類に面する表面と当該バックシートの身体に面する表面との間に配設されている吸収性コアと、を含むシャーシを備える吸収性物品に関し、当該コアは、1)第1の分配層の上に配設された第1の超吸収性層を含む、第1の積層体と、2)第2の超吸収性層に接合された第2の分配層を含む、第2の積層体とを含み、当該第1の分配層は、当該第2の分配層に接合され、第1の超吸収性層及び第2の超吸収性層の一方又は両方は、それらが接合されるそれぞれの第1の分配層又は第2の分配層よりも小さい横断方向の幅を有する。
【0011】
第5及び更なる実施形態は、身体に面する表面及び衣類に面する表面を有する一次トップシートと、身体に面する表面及び衣類に面する表面を有するバックシートと、当該一次トップシートの衣類に面する表面と当該バックシートの身体に面する表面との間に配設されている吸収性コアと、を含むシャーシを備える吸収性物品に関し、当該コアは、1)第1の分配層の上に不連続に配設された第1の超吸収性層を含む、第1の積層体と、2)第2の超吸収性層に接合された第2の分配層を含む、第2の積層体とを含み、当該第1の分配層は、当該第2の分配層に接合されている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本明細書は、本発明を構成するとみなされる主題を具体的に指摘しかつ明確に主張する特許請求の範囲を結論とするが、本発明は、添付の図面と関連してなされた以下の説明によって更に理解されると考えられ、添付の図面において参照符号が、実質的に同一の要素を示すために用いられている。
図1】本発明の使い捨て吸収性物品の例示的な実施形態を示す平面図であり、これは失禁用パッドである。
図2図1に示される失禁用パッドの、線2−2に沿って取られた断面図である。
図3図1のパッドの、一次トップシートを取り除いた平面図である。
図4図3のパッドの吸収性コアの、線3−3に沿って取られた断面図である。
図5図3のパッドの代替吸収性コアの、線2−2に沿って取られた断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の使い捨て吸収性物品、特に失禁用パッド又はパンツは、使用中にバンチングを受けにくい、改良された快適なフィットを可能にする可撓性を提供することができる。特に、本発明の物品は、提案される構成及びそれに含まれる層の配向から高められた構造弾力性を示すことが想定される。本開示の目的のために、失禁用パッド、使い捨て吸収性物品又は吸収性物品についての言及を用いる。しかしながら、本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、生理用パッド、おむつ、トレーニングパンツ、成人失禁用パンツなどが挙げられるが、これらに限定されない複数の吸収性物品に適用することができる。
【0014】
失禁用パッドのような使い捨て吸収性物品を設計する場合、特に改良されたフィット性及び性能が望まれる場合に考慮されるいくつかの要素がある。第1に、パッドの剛性は重要な要素である。一般的に、より薄いパッドは、より嵩高な対応物よりも低い剛性をもたらす。より嵩高なパッドは、着用中に典型的な圧縮に屈する可能性は低いが、より嵩高なパッドは、使用中に失禁用パッドを目立たせる可能性があるために望ましくない。更に、吸収性コアのある程度の可撓性は、使用中に失禁用パッドを使用者の身体の輪郭により容易に適合させることを可能にし得る。第2に、パッドの吸収性は、パッドが消費者にとって有益であるかどうかを決定する際の鍵となる。理想的には、パッドは、小さい負荷又は大きい負荷の滲出物のいずれも収容するのに適している。この収容手段は、いずれの種類の負荷も十分に格納するだけでなく、そのような負荷をパッドの身体に接する表面から効果的かつ迅速にウィッキングすることができ、負荷を放出した後に、使用者は湿潤感をほとんど感じることがない。負荷が小さい場合、パッドを直ぐに取り換えることが実現可能でないか又は望ましくない場合があるため、着用者は、放出後相当の期間にわたってパッドを着用し続けることができるべきである。
【0015】
過去において、失禁用パッドの設計は、これらの要素に対して少しの妥協を必要とした。これに対して、本発明に従って設計された、失禁用を含むがこれに限定されない吸収性物品は、これらの要素に対応し、特に肥満度指数(BMI)が平均よりも高い着用者のために、漏れに対して改良された保護を示す吸収性物品に到達する。すなわち、本発明の失禁用パッドは、良好なコア柔軟性、優れたウィッキング、分配、及び全体吸収性を提供し、ある特定の実施形態では、使用中に起立し、適切な位置で着用者に接触するバリアカフを構造の一部として含み、パッドからの漏れの可能性から更に保護することができる。
【0016】
図1は、本発明の吸収性物品、又はより具体的には失禁用パッド若しくは生理用ナプキン10(本明細書では主に「失禁用パッド」と称される)が、長手方向軸線80及び横方向軸線90を含み得ることを示す。長手方向軸線80は、失禁用パッド10の最長寸法に対して概ね平行に延在する。横方向軸線90は、長手方向軸線80に対して概ね垂直に延在し、平面上に平らに広げた状態の失禁用パッド10と同じ平面に置かれる。横方向軸線90は、失禁用パッド10の長さが、長手方向軸線80と平行である場合にその長さを二分し、長手方向軸線80は、失禁用パッド10の幅が横方向軸線90と平行である場合にその幅を二分する。更に、示されるように、MD方向は、失禁用パッド10の長手方向軸線80に対して概ね平行であり得、CD方向は、横方向軸線90に対して概ね平行であり得る。
【0017】
失禁用パッド10は、概ね細長い楕円形からなる。しかしながら、任意の好適な形状が用いられてもよい。いくつかの例としては、砂時計(ピーナッツ)、オフセット砂時計(一方の端部が反対側の端部よりも幅が広く、両端部の間の中間部が狭い)などが挙げられる。失禁用パッド10は、長手方向軸線80を中心に対称であってもよく、又は長手方向軸線80を中心に非対称であってもよい。同様に、失禁用パッド10は、横方向軸線90を中心に対称であってもよく、又は横方向軸線90を中心に非対称であってもよい。
【0018】
失禁用パッド10は、長手方向軸線80に対して概ね平行に延在する複数の側縁部22及び24を含むシャーシ20を更に備え得る。一対の端縁部26及び28は、側縁部22及び24のそれぞれと接合する。一方の端縁部26は、失禁用パッド10の第1の端部区域40で側縁部22及び24に接合し、もう一方の端縁部28は、失禁用パッド10の第2の端部区域48で側縁部22及び24に接合し、第2の端部区域48は、第1の端部区域40と対向する。中間区域44は、第1の端部区域40と第2の端部区域48との間に配設される。
【0019】
図1のシャーシ20は、図2の断面図に示される。とりわけ、シャーシ20は、一次トップシート203を含む。この一次トップシートは、身体に面する表面203A及び衣類に面する表面203Bを有する。パッド10のこのシャーシ20は、バックシート207を更に含み、これはまた、それ自体の身体に面する表面207A及び対向する衣類に面する表面207Bを含む。これら2つの構成要素は、吸収性コア205を挟む。換言すれば、吸収性コア205は、トップシート203とバックシート207との間に配設される。3つの構成要素(すなわち、トップシート203、バックシート207及び吸収性コア205)の全てが、パッド10のシャーシ20を形成する。追加の層が、このシャーシ20内に、特にトップシート203とバックシート207との間に非常に良好に含まれ得るが、これらの層は、吸収性コアから分離され、離間していることに留意すべきである。好適な追加の層には、二次トップシート、捕捉層、後述されることになる層全体及びその上の追加の分配層、並びに他の有用な層が含まれ得る。二次トップシートの場合、一次トップシート203の下かつコアの身体に面する表面上に配設されている。ある特定の実施形態では、二次トップシート(「secondary topsheet、STS」としても知られる)は、吸収性コア205よりも大きい長さ及び幅を有する。
【0020】
シャーシ20は、着用者に面する表面20A及び衣類に面する表面20Bを更に含む。着用者に面する表面20Aはトップシート203を含み得、衣類に面する表面20Bはバックシートを含み得る。
【0021】
吸収性コア205は、複数の層から形成されており、体液又は滲出物を迅速に捕捉し、コアの長さに沿って分配するように配向されている。図3は、本発明の吸収性コアを示す。バックシート207の上に位置付けられた吸収性コア205を見せるために一次トップシート203を取り除いたパッド10の平面図を示す。図4は、この吸収性コア205の断面をより詳細に示す。吸収性コア205は、第1の分配層62上に配設された第1の超吸収性層61を含む、第1の積層体60を含む。第1の積層体60は、上面60Aと、上面に対向する下面60Bとを有する。追加として、第1積層体60は、第1の端部66と、第1の端部66に対向する第2の端部67とを有する。吸収性コア205は、第2の分配層72上に配設された第2の超吸収性層71を含む、第2の積層体70を更に含む。この第2の積層体70はまた、上面70A及び下面70B、第1の端部76、並びに同様に対向する第2の端部77を有する。図3及び4の実施形態では、第1の分配層62は、コアの長さに沿ってオフセットして、又はオフセット構成で第2の分配層72に接合される。本明細書で使用するとき、「オフセット」又は「オフセットして」とは、関心対象の層又は積層体がねじれていること、及び層又は積層体が互いに重なっているとき、それぞれの第1の端部又は第2の端部が、z方向に整列していないこと(すなわち、1つの層又は積層体の第1の端部が、下又は上に隣接した層又は積層体の第2の端部と隣接していない)。第1及び第2の分配層62、72のこのオフセット接合は、吸収性コア205の中央部205Cを形成する2つの積層体の、オーバーラップ及び接合した領域をもたらす。コアの中央部205Cは、結果として、コアの前端部及び後端部205Rの両方によって各側に結合される。換言すれば、前端部205F及び後端部205Rは、コア205の対向する端部にそれぞれ配設されている。前端部205Fは、第1の積層体60の第1の端部66又は第2の端部67から形成され、一方コア205の後端部205Fは、第2の積層体70の第1の端部76又は第2の端部77によって形成される。図3の実施形態では、第1及び第2の積層体の第1の端部66、76は、互いに対向し、吸収性コア205の前端部205F及び後端部205Rをそれぞれ形成する。代替の実施形態では、第1及び第2の積層体の第2の端部67、77は、互いに対向し、吸収性コア205の前端部205F及び後端部205Rをそれぞれ形成し得る。両方の例において、第1の端部66、76は、第1及び第2の積層体の入れ子式の切れ目から導出された雄型接続の形態である。同様に、第2の端部67、77は、第1及び第2の積層体それぞれの入れ子式の切れ目から導出された雌型接続の形態である。
【0022】
代替の実施形態では、第1の積層体60及び第2の積層体70は、わずかに異なる構成で互いに接合されてもよく、第1の分配層62は、第2の分配層の代わりに第2の超吸収性層71に接合されている。この例において、積層体は、第1の分配層62が第2の分配層の代わりに第2の超吸収性層71に接合されることを除いて、同様にオフセットして互いに接合されている。
【0023】
更なる代替の実施形態では、第1の積層体60は、結果として得られる物品の目的に最も適した他の超吸収性層又は分配層のいずれによっても第2の積層体70に接合される。この接合はまた、オフセットして行われ、その結果、前部及び後部よりも厚い中央部を有する、より長いコアがもたらされる。
【0024】
一実施形態では、コア205の中央部205Cを形成するオーバーラップ領域又は区域は、より大きい能力、より大きい空隙容積、又は吸収性コア205の前端部205F及び後端部205Fよりも大きい厚さのうちの少なくとも1つの特徴を有する。この実施形態は、そのようなパッドの女性使用者が典型的にパッドに接触し、流体を排出する中央部において高められた漏れ保護を提供するために特に有用である。
【0025】
出願人はここで、本明細書で想定する使い捨て吸収性物品の個々の構成要素へのより詳細な洞察を提供する。
【0026】
一次トップシート
シャーシ20の一次トップシート203(本明細書では「トップシート」とも称される)は、吸収性層コア205の身体に面する表面203Aに隣接して位置付けられ、当該技術分野において周知のものなどの取り付け方法(図示せず)によってそれに及びバックシート207に接合されてもよい。好適な取り付け方法は、バックシート207を吸収性コア205に接合することに関して説明される。トップシート203及びバックシート207を、失禁用パッドの周辺部で互いに直接接合してもよく、またそれらを吸収性コア205又は物品の全体若しくは部分領域に及ぶ二次トップシートのようなシャーシ内の追加の任意選択の層に直接接合することによって一緒に間接的に接合され得る。この間接的又は直接接合は、当該技術分野において周知の取り付け方法によって達成され得る。
【0027】
吸収性物品は、着用者の皮膚に対して適合し、柔らかな感触であり、刺激がないものなど、任意の既知の、又は他の有効な一次トップシートを含んでもよい。好適な一次トップシート材料としては、着用者の身体に向かって配向され、身体に接触して、流体がトップシートを通って着用者の皮膚に逆流することなく、身体の排泄物がそれを通って迅速に浸透できる、液体透過性材料が挙げられる。一次トップシートが、トップシートを通る流体の迅速な移動を可能にできる一方、ローション組成物が着用者の皮膚の外側又は内側部分の上へ移動又は移行するようにする。好適なトップシートは、織布材料及び不織布材料、有孔形成熱可塑性フィルム、有孔プラスチックフィルム、及び交絡繊維有孔フィルムを含む有孔フィルム材料、ハイドロフォーミングされた熱可塑性フィルム、多孔質発泡体、網状発泡体、網状熱可塑性フィルム、熱可塑性スクリム、又はこれらの組み合わせなどの様々な材料で作製され得る。
【0028】
トップシートとして使用するのに好適な有孔フィルム材料としては、身体滲出物に対して非吸収性及び透過性であり、トップシートを通る流体の逆流を最小にするか又は排除する有孔のプラスチックフィルムが挙げられる。有孔及び非有孔形成フィルムを含む他の好適な形成フィルムの非限定例は、1975年12月30日にThompsonに付与された米国特許第3,929,135号、1982年4月13日にMullaneらに付与された、米国特許第4,324,246号、1982年8月3日にRadelらに付与された、米国特許第4,342,314号、1984年7月31日にAhrらに付与された、米国特許第4,463,045号、1991年4月19日にBairdに付与された、米国特許第5,006,394号、1986年9月2日にCurroらに付与された、米国特許第4,609,518号、及び1986年12月16日にCurroらに付与された、米国特許第4,629,643号においてより完全に記載されている。市販されている形成フィルムのトップシートとしては、Procter&Gamble Company(Cincinnati,Ohio)より商標名DRI−WEAVE(商標)として市販されているトップシート材料が挙げられる。
【0029】
トップシートとして使用するのに好適な織布及び不織布材料の非限定例としては、天然繊維、改質天然繊維、合成繊維、又はそれらの組み合わせから製造されたファイバー材料が挙げられる。これらのファイバー材料は、親水性又は疎水性のどちらかであってもよいが、トップシートは疎水性であるか又は疎水性にされることが好ましい。親水性成分を含有するトップシートを作製する任意の既知の方法を用いて、任意選択としてトップシートの一部を親水性にすることができる。1つのそのような方法として、米国特許第4,950,264号(1990年8月21日発行、Osborn)に記載されるような、不織布/有孔熱可塑性樹脂成形フィルムトップシートの有孔フィルム成分を界面活性剤を使用して処理する方法が挙げられる。界面活性剤を使用してトップシートを処理するプロセスを記載する他の好適な方法は、米国特許第4,988,344号及び同第4,988,345号(いずれも1991年1月29日発行、Reisingら)に記載されている。トップシートは、親水性繊維、疎水性繊維又はそれらの組み合わせを有してよい。
【0030】
特定の好適なトップシートは、約1.5のデニールを有するステープル長ポリプロピレン繊維、例えばHercules,Inc.(Wilmington,Del)から市販されているHercules型151ポリプロピレンを含む。本明細書で使用するとき、用語「ステープル長の繊維」は、少なくとも約15.9mm(0.62インチ)の長さを有する繊維を指す。
【0031】
一次トップシートが不織布ウェブの形態の不織布繊維性材料を含む場合、不織布ウェブは、不織布ウェブを作製する任意の既知の手順により製造されてもよく、この非限定例としては、スパンボンディング、カーディング、ウェットレイド、エアレイド、メルトブローン、ニードルパンチング、機械交絡、熱機械交絡及び水流交絡が挙げられる。好適なメルトブローンプロセスの特定の例は、1976年8月31日にBuntinらに付与された米国特許第3,978,185号に開示されている。不織布は、2010年8月31日に付与された「Compression Resistant Nonwovens」という表題の米国特許第7,785,690号に記載されるように、圧縮抵抗性であり得る。不織布ウェブは、2010年11月23日に付与された「Looped Nonwoven Web」という表題の米国特許第7,838,099号に記載されるように、ループを有し得る。
【0032】
他の好適な不織布材料としては、低坪量不織布、すなわち、約18g/m〜約25g/mの坪量を有する不織布が挙げられる。そのような不織布材料の例は、Walpole,MassachusettsにあるInternational Paper Companyの事業部であるVeratec,Incorporationから商標名P−8で市販されている。他の不織布は、米国特許第5,792,404号及び同第5,665,452号に記載されている。
【0033】
トップシートは、2014年5月20日に付与された「Absorbent Article Having a Tufted Topsheet」という表題の米国特許第8,728,049号、2009年6月30日に付与された「Tufted Fibrous Web」という表題の米国特許第7,553,532号、2007年2月6日に付与された「Tufted Laminated Web」という表題の米国特許第7,172,801号、又は2013年5月14日に付与された「Capped Tufted Laminate Web」という表題の米国特許第8,440,286号に記載されるように、タフトを含み得る。一次トップシートは、2010年1月19日に付与された「Inverse Textured Web」という表題の米国特許第7,648,752号に記載されるように、逆織りウェブを有し得る。タフトはまた、2008年8月12日に付与された「Tufted Laminate Web」という表題の米国特許第7,410,683号に記載されている。
【0034】
一次トップシートは、2010年2月2日に付与された「Method of Making a Polymeric Web Exhibiting A Soft and Silky Tactile Impression」という表題の米国特許第7,655,176号、又は2008年7月22日に付与された「Polymeric Web Exhibiting A Soft And Silky Tactile Impression」という表題の米国特許第7,402,723号に記載されているように、明確な毛髪様フィブリルのパターンを有し得る。
【0035】
一次トップシートは、2013年12月24日に付与された「Absorbent Article」という表題の米国特許第8,614,365号に記載されているように、1つ以上の構造的に修飾されたゾーンを含み得る。一次トップシートは、2014年4月22日に付与された「Sanitary Napkin for Clean Body Benefit」という表題の米国特許第8,704,036号に記載されるように、平面変形のうちの1つ以上を有し得る。一次トップシートは、2000年2月15日に付与された「Topsheet For Absorbent Articles Exhibiting Improved Masking Properties」という表題の米国特許第6,025,535号に記載されるように、マスキング組成物を有し得る。
【0036】
別の好適な一次トップシート又は二次トップシートと組み合わせた一次トップシートは、Jill M.Orrの名前で2016年3月11日に出願された「A Three−Dimensional Substrate Comprising a Tissue Layer」という表題の米国仮特許出願第62/306,676号に詳述されるように、3次元基材から形成され得る。この3次元基材は、第1の表面、第2の表面、ランド領域を有し、また3次元基材の第2の表面から外方に延びる3次元突出部を含み、この3次元突出部は、ランド領域によって囲繞される。基材は、対面関係にある少なくとも2つの層を含む、積層体であり、第2の層は、3次元基材の第2の表面から外方に面する組織層であり、組織層は、組織層の少なくとも80重量%のパルプ繊維を含む。
【0037】
一次トップシートは、1つ以上の層、例えばスパンボンド−メルトブローン−スパンボンド材料を有し含み得る。一次トップシートは、有孔であってもよく、任意の好適な3次元特徴部を有してよく、及び/又は複数のエンボスを有してもよい(例えば、ボンドパターン)。トップシートは、1997年5月13日にBensonらに付与された、米国特許第5,628,097号に開示されているように、材料をオーバーボンディングした後、リング圧延によってオーバーボンドを破断することによって有孔にすることができる。シャーシ20(すなわち、一次トップシート及び/又はバックシート)における追加の横方向拡張性は、様々な方法で提供され得る。例えば、一次トップシート又はバックシートのいずれかを、多くの既知の方法のうちのいずれかによってプリーツ加工することができる。あるいは、シャーシ(すなわち、また一次トップシート及び/又はバックシート)の全体又は一部は、Chappellらの名前で1996年5月21日に付与された米国特許第5,518,801号に記載されるものなどの形成ウェブ材料又はウェブ材料の形成積層体で作製されてもよい。そのような形成ウェブ材料は、概ね長手方向で配向された隆起部及び谷部が交互になったパターンを作り出すように、原材料がエンボス加工又は別の変形方法によって改変されている、明確な横方向に延在する領域を含んでいてもよい。形成ウェブ材料はまた、横方向に延在する改変区域の間に位置した、横方向に延在する非改変区域を含む。
【0038】
二次トップシート
前述したように、本開示の使い捨て吸収性物品は、追加の層を含み得、それらのうちの1つは、二次トップシートを含む。前述したように、二次トップシートは、吸収性コアから分離され、離間していてもよい。更に、二次トップシートは、一次トップシート203の下かつコアの身体に面する表面上に配設されている。いくつかの形態では、二次トップシートは、約40gsm〜約100gsm、約45gsm〜約75gsm又は約50gsm〜約60gsmの秤量を有し得、具体的には、これらの範囲内の任意の値又はこれにより生成された任意の範囲を含む。いくつかの形態で、二次トップシートは、繊維の均質な混合を含んでもよい。
【0039】
他の形態で、二次トップシートは、繊維の異種混合を含んでもよい。例えば、典型的には、複数のカードマシンは、スパンレースプロセスを行う。カードに供給される繊維の種類は、上述のように均一にブレンドすることができる。又はこれに対して、カードマシンに提供される繊維の種類又は繊維の重量パーセントは異なり得る。そのような形態で、繊維の種類及び/又は繊維の重量パーセントが、カードマシンによって異なる場合、結果として得られるスパンレース構造は、スパンレースプロセス後に互いに一体になる複数の異種層を含み得る。
【0040】
二次トップシートが複数の異種層を含む形態の場合、捕捉勾配は、二次トップシートの各層内の繊維の精選により達成することができる。例えば、一次トップシートに最も近い第1の層は、一次トップシートから遠くに配設されている層とは対照的に、より少量の吸収性繊維を含み得る。そのような形態で、第1の層は、約20重量%〜約30重量%の吸収性繊維を含み得るが、一次トップシートから最も遠くに配設されている対向層は、約35重量%の吸収性繊維を含み得る。そのような形態で、補剛繊維の重量%は、層間で一定のままであり得るか、又は吸収性勾配に加えて二次トップシートに剛性勾配をもたらすように異なっていてもよい。同様に、いくつかの形態で、弾性繊維は、層間で一定のままであり得るか、又は吸収性勾配に加えて若しくは剛性勾配に加えて、透過性勾配をもたらすように異なっていてもよい。本開示の二次トップシートが、2〜4層を含む形態が企図される。
【0041】
二次トップシートに含まれ得るいくつかの例示的な繊維は、吸収性繊維、補剛繊維及び弾性繊維を含み得る。吸収性繊維、補剛繊維及び/又は弾性繊維のうちの少なくとも1つが親水性コーティングを含む形態が企図される。好適な親水性コーティングは、当該技術分野において既知である。更に、いくつかの形態で、二次トップシートの上記の繊維のうちの1つ以上は、例えば約38mmのステープル長を含み得る。
【0042】
任意の好適な吸収性繊維を利用してもよい。従来の吸収性繊維としては、綿、レーヨン又は再生セルロースが挙げられる。いくつかの特定の形態で、二次トップシートは、粘性セルロース繊維を含んでもよい。トップシートに対する二次トップシートの近接性に起因して、吸収性繊維は、トップシートから二次トップシートの下に配設された吸収性コアへの液体の侵襲を防ぐのを助けることができる。いくつかの形態では、二次トップシートは、約20重量%〜約50重量%、約21重量%〜約40重量%、約25重量%〜約30重量%であり得、具体的には、これらの範囲内の任意の値又はこれにより生成された任意の範囲を含む。特定の一形態では、二次トップシートは、約25重量%の吸収性繊維を含んでもよい。
【0043】
より高い重量%の吸収性繊維が、より粘性のある流体侵襲、例えば経血液に有益であり得ることは特筆に値する。しかしながら、より高い重量%の吸収性繊維の導入は、二次トップシートの弾力性及び剛性に負の影響を及ぼし得る。また、吸収性繊維の重量%が低すぎると、より「濡れ感」のあるトップシートをもたらし得、これは消費者の心に製品のマイナスの印象をもたらし得る。上に提供された重量%は、尿流体侵襲の設定において良好に機能し得る。
【0044】
任意の好適なサイズの吸収性繊維を利用することができる。適切なサイズの測定値は、線形密度にリンクさせることができる。いくつかの形態では、吸収性繊維線形密度は、約2dtex〜約4dtex、約2.5dtex〜約3.7dtex、又は約2.8dtex〜約3.5dtexの範囲であってもよく、具体的には、これらの範囲内の任意の値又はこれにより生成された任意の範囲を含む。特定の一形態では、吸収性繊維は、約3.3のデシテックスを含み得る。
【0045】
吸収性繊維は、任意の好適な形状を有し得る。いくつかの形態では、三葉形態を利用してもよい。三葉形状は、ウィッキングを向上させ、マスキングを向上させることができる。三葉レーヨンは、Kelheim Fibresから入手可能であり、Galaxyという商品名で販売されている。
【0046】
吸収性繊維に加えて、前述したように、二次トップシートはまた、補剛繊維を含んでもよい。補剛繊維を利用して、二次トップシートウェブ材料に構造的一体性をもたらすのを助けることができる。補剛繊維は、機械方向及び横断機械方向に二次トップシートの構造的一体性の増加を助けることができ、これが使い捨て吸収性物品への組み込みのために二次トップシートを加工する間のウェブ操作を容易にする。例えば、本開示の二次トップシートは、熱硬化されてもよい。熱硬化プロセスは、補剛繊維の間で複数の接続点を作成することができる。一般に、接続点の数が多いほど、二次トップシートの剛性は高くなる。そのため、複数の接続ポイントの作成が加工性に有益でありながら、過剰な接続点が作成されると、それぞれの使い捨て吸収性物品において不快な二次トップシートにつながり得る。それを考慮して、補剛繊維の構成材料、補剛繊維の重量%及び加工の熱は、慎重に選択されるべきである。熱補剛プロセスは、以下で論じられている。
【0047】
前述を考慮して、任意の好適な補剛繊維を利用することができる。好適な補剛繊維のいくつかの例としては、ポリエチレン及びポリエチレンテレフタレート成分又はポリエチレンテレフタレート及びコポリエチレンテレフタレート成分を含む、2成分繊維が挙げられる。2成分繊維の構成成分は、コアシース配置、並列配置、偏心コアシース配置、三葉配置などで配置することができる。特定の一実施例では、補剛繊維は、ポリエチレンがシースである同心コアシース配置で配置されたポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート成分を有する2成分繊維を含み得る。いくつかの形態では、単成分繊維を利用することができる。そのような形態では、単成分の構成材料は、ポリプロピレンを含んでもよい。
【0048】
任意の好適なサイズの補剛繊維を利用することができる。補剛繊維の好適な線形密度は、約4dtex〜約12dtex、約4.5dtex〜約10dtex、又は約5dtex〜約7dtexであってもよく、具体的には、これらの範囲内の任意の値又はこれにより生成された任意の範囲を含む。特定の一形態では、補剛繊維は、コア及び同心シース配置で配置された5.8dtexのポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート2成分繊維を含み得る。
【0049】
任意の好適な重量%の補剛繊維は、二次トップシートにおいて同様に利用することができる。しかしながら、いくつかの形態では、本開示の二次トップシートを、熱処理(熱硬化)することができる。熱処理は、二次トップシートの繊維の間に接続点を作成することができる。そのため、補剛繊維の割合が高い場合には、より多くの接続点が作成され得る。追加の接続点は、はるかに剛性の高い二次トップシートをもたらし得、これが快適性にマイナスの影響をもたらし得る。いくつかの形態では、二次トップシートは、約20重量%〜約40重量%の補剛繊維、又は約25重量%〜約35重量%の補剛繊維を含んでもよく、具体的には、これらの範囲内の任意の値又はこれにより生成された任意の範囲を含む。
【0050】
前述のように、本開示の二次トップシートは、追加として弾性繊維を含んでもよい。弾性繊維は、二次トップシートがその通気性を維持するのを助けることができる。任意の好適なサイズの繊維を利用することができる。いくつかの形態では、弾性繊維は、約6dtex〜約12dtex、約8dtex〜約11dtex又は約9dtex〜約10dtexの線形密度を有し得、具体的には、これらの範囲内の任意の値又はこれにより生成された任意の範囲を含む。特定の一形態では、弾性繊維は、約10dtexの線形密度を含み得る。特定の一実施例では、弾性繊維は、10dtexの中空螺旋状ポリエチレンテレフタレート繊維を含み得る。
【0051】
より小さい繊維サイズが利用される場合、二次トップシートの弾性が低下することが予想されることは特筆に値する。また、その重量%でサイズを減少させた場合、より高い1グラム当たりの繊維数は、二次トップシートの透過性の減少と同等である。更に、いくつかの従来の二次トップシートは、超吸収性ポリマー、例えばAGMを利用して、それぞれのトップシートの排水を助けることができる。前述のように、AGMは、流体侵襲を吸収すると典型的に膨潤し、二次トップシート内の開口部を閉塞させることによって、二次トップシートの透過性を低減することができる。しかしながら、一般に、従来の二次トップシートは、より低い透過性を有し、AGMが膨潤時にこれらの従来の二次トップシートの開口部を閉塞させる可能性を低減するのを助ける。これに対して、本開示の二次トップシートの透過性が高いため、AGMは、追加の対策なしにそれと共に利用するには適していない場合があり、AGMがその透過性を大幅に低減しないことを保証する。むしろ、AGMは、吸収性物品の別個の層に提供され得る。
【0052】
任意の好適な重量%の弾性繊維を利用することができる。いくつかの形態では、本開示の二次トップシートは、約25重量%〜約55重量%の弾性繊維、35重量%〜50重量%の弾性繊維又は40重量%〜45重量%の弾性繊維を含んでもよく、具体的には、これらの範囲内の任意の値又はこれにより作られる任意の範囲を含む。いくつかの特定の形態で、二次トップシートは、約45重量%の弾性繊維を含んでもよい。いくつかの特定の形態では、二次トップシートは、約45%、10dtexの中空螺旋状ポリエチレンテレフタレート繊維を含み得る。
【0053】
熱補剛プロセスに関して、任意の好適な温度を利用することができる。また好適な温度は、補剛繊維の構成化学によって、並びに二次トップシートウェブの加工速度によって部分的に影響され得る。いくつかの形態で、二次トップシートウェブは、摂氏132度の温度で熱補剛されてもよい。二次トップシートウェブにわたって均一な剛性特性をもたらすために、任意の加熱操作を設定して、二次トップシートウェブに均一な加熱をもたらすべきであることも特筆に値する。小さい温度の変動であっても、二次トップシートウェブの引張強度に大きな影響を及ぼし得る。例えば、50gsmの坪量を有する2つの比較可能な二次トップシートについて(いずれも上記配合を有する)、小さい温度差で有意な差が生じた。135℃での熱補剛プロセスは、1つの試料についてCD方向の引張強度をもたらし、これは132℃の補剛プロセスに供した試料のCD方向の引張強度の2倍であった。同様の結果は、比較可能な組成及び約70gsmの坪量を有する試料について見られた。更に、MD方向の引張強度については約1.5倍の差があり、より高い温度、すなわち135℃に曝された試料は、MD方向により高い引張強度を有していた。
【0054】
データを下の表1に提供する。これは市販の二次トップシート及び実験二次トップシートの比較を含む。
【0055】
【表1】
【0056】
表1からの実験用試料は、Kelheim Fibresから入手可能な25% galaxy 3.3dtex三葉レーヨン、30% 5.8detex PE/PET2成分、同心コア/シース−PEシース、45% 10dtex、ステープル長38mm、中空螺旋状ポリエチレンテレフタレート繊維を含む、50gsm秤量の二次トップシートであった。
【0057】
バックシート
シャーシ20のバックシート207は、吸収性構造体205の衣類に面する表面に隣接して位置付けられてもよく、当該技術分野において周知のものなどの取り付け方法(図示せず)によって、それに接合されてもよい。例えば、バックシート207は、均一な連続層の接着剤、パターン層の接着剤、又は独立した線、螺旋若しくは点の配列の接着剤によって、吸収性コア205に固定されてもよい。あるいは、取り付け方法は、熱接着、圧力接着、超音波接着、動的機械的接着、若しくは当該技術分野で既知の他のいかなる好適な取り付け方法又はこれら取り付け方法の組み合わせを含んでもよい。本開示の形態は、吸収性コア205がバックシート207、トップシート203又はその両方に結合されないものもまた企図される。
【0058】
バックシート207は、液体(例えば、尿)に対して不透過性又は実質的に不透過性であってもよく、また、薄いプラスチックフィルムから製造されてもよいが、他の可撓性の液体不透過性材料を使用することもできる。本明細書で使用するとき、用語「可撓性」は、順応性があり、人体の一般的な形状及び輪郭に容易に適合する材料を指す。バックシート207は、吸収性コア205中に吸収され収容された浸出物が、下着などの失禁用パッド10に接触する衣類を濡らすことを防ぐか、又は少なくとも抑制し得る。しかしながら、いくつかの例では、バックシート207は、蒸気が吸収性コア205から脱出することを可能にする(即ち、通気性である)が、他の例では、バックシート207は、蒸気が逃げることを可能にしない(すなわち、非通気性である)場合がある。したがって、バックシート205は、ポリエチレン又はポリプロピレンの熱可塑性フィルムなどのポリマーフィルムを含む場合がある。バックシート207に好適な材料は、例えば約0.012mm(0.5mil)〜約0.051mm(2.0mil)の厚さを有する熱可塑性フィルムである。当該技術分野において既知の任意の好適なバックシートが本発明と共に用いられてもよい。
【0059】
バックシート207は、その衣類の表面へと吸収性コア205を通過し得る任意の吸収された体液に対するバリアとして作用し、結果として下着又は他の衣類を汚す危険性を低減する。更に、バックシートのバリア性は、着用者が所望する場合、陰唇間吸収性物品を手で取り外すことを可能にし、手が汚れる危険性を低減する。好ましい材料は、快適さのための柔らかさ及び心地良さを提供する柔軟な、平滑な、弾性の液体及び蒸気透過材であり、動いたときに望ましくない音を生じないように、低ノイズ生成である。
【0060】
バックシートは、1999年3月23日に付与された米国特許第5,885,265号(Osborn,III.)に記載されるように、一次湿潤強度樹脂を組み込んだ湿式繊維集合体を含み得る。バックシートは、接着剤材料が上に広がるのを妨げることなく、バックシートを体液に対して遮水性にする耐水樹脂状材料で更にコーティングされてもよい。
【0061】
別の好適なバックシート材料は、約0.012mm(0.5mil)〜約0.051mm(2.0mil)の厚さを有するポリエチレンフィルムである。バックシートは、より布様の外観を提供するために、エンボス加工及び/又はつや消し仕上げされてもよい。更に、体液がバックシートを通過することを防ぎながらも、バックシートは、蒸気を吸収性コア42から逃がすのを可能にし得る(すなわち、バックシートは通気性である)。好ましい微孔質ポリエチレンフィルムは、Tredegar Corporation(Virginia,USA)からコード番号XBF−1 12Wで入手可能である。
【0062】
伸縮性であるが非弾性のバックシートの場合、使用され得る1つの材料は、ポリエチレンテレフタレート又はポリプロピレン繊維で形成された約30〜40g/m2の秤量を有する、疎水性、伸縮性のスパンレース不織布材料である。この材料は通気性、すなわち水蒸気及び他のガスに対して透過性である。
【0063】
弾性バックシートの場合、使用され得る1つの材料は、Exxon Corporationから商品名EXX500で販売されている弾性フィルムである。このフィルムの材料は、スチレンブロックコポリマーからなるエラストマー基材組成物から形成される。しかしながら、この材料は通気性でない。弾性バックシートに使用され得る別の材料は、弾性ストランドをフィルムに取り付けることなく弾性様の特性を提供するプロセスを経たプラスチックフィルムであり、例えば、米国特許第4,342,314号(Radelら)及び同第4,463,045号(Ahrら)に従って作製された形成フィルムを含む。
【0064】
本明細書で使用するための適当な通気性バックシートには、当該技術分野では周知のあらゆる通気性バックシートが含まれる。原則として、通気性を有し液体に対して不透過性の単一層通気性バックシートと、少なくとも2層を有し、これらが組み合わされて通気性及び液体不透過性を与えるバックシートの2種類の通気性バックシートがある。本明細書での使用に適した単一層通気性バックシートとしては、例えば、GBA2184389、GBA2184390、GBA2184391、米国特許第4,591,523号、同第3,989,867号、同第3,156,242号、及び国際公開第97/24097号に記載されるものが挙げられる。
【0065】
バックシートは、2002年10月8日に付与された米国特許第6,462,251号(Cimini)に記載されるように、2つの層、すなわち気体透過性の有孔形成フィルム層を含む第1の層と、通気性有孔形成フィルム層とを有し得る。本明細書での使用に適した二層又は多層バックシートとしては、米国特許第3,881,489号、同第4,341,216号、同第4,713,068号、同第4,818,600号、欧州特許第203821号、同第710471号、同第710472号、及び同第793952号に例示されているものが挙げられる。
【0066】
バックシートは、2デニールのポリプロピレン繊維の、比較的疎水性の18グラム/平方メートル(gsm)のスパンボンド不織布ウェブであってもよい。バックシートはまた、当該技術分野で既知のように積層体であってもよい。
【0067】
バックシートは、2003年9月23日に付与された米国特許第6,623,464号(Bewick−Sonntag)又は2003年12月16日に付与された米国特許第6,664,439号(Arndt)に記載されるように、蒸気透過性であり得る。バックシートは、当該技術分野において既知のいずれの蒸気透過性材料からも形成することができる。バックシートは、微孔質フィルム、有孔形成フィルム又は当該技術分野において既知のように、蒸気透過性であるか若しくは蒸気透過性にされる他のポリマーフィルムであり得る。
【0068】
バックシートは、約20gsm〜約50gsmの坪量を有する不織布ウェブであってもよい。一実施形態では、バックシートは、Fiberweb NeubergerからF102301001の名称で入手可能な4デニールポリプロピレン繊維の、比較的疎水性の23gsmスパンボンド不織布ウェブである。バックシートは、2002年8月20日に付与された米国特許第6,436,508号(Ciammaichella)に記載されるように、非水溶性の液体膨潤性材料でコーティングされていてもよい。
【0069】
バックシートは、衣類に面する側と、反対側の身体に面する側とを有する。バックシートの衣類に面する側は、非接着領域と接着領域とを含む。接着領域は、任意の従来の手段によって提供され得る。感圧性接着剤が、この目的に対して十分に機能することが一般に見出されてきた。
【0070】
吸収性コア
本発明の吸収性コア205は、楕円形、ディスコ矩形(discorectangle)、矩形、非対称形状及び砂時計形を含むが、これらに限定されない任意の好適な形状を含み得る。例えば、本発明のいくつかの形態では、吸収性コア205は、輪郭ある形状、例えば中間区域が端部区域よりも狭い形状を含み得る。更に別の例としては、吸収性コアは、パッドの一方の端部区域により広い部分を有し、パッドのもう一方の端部のより狭い端部区域に向かって先細りになる、先細形状を含み得る。吸収性コア205は、MD及びCDに様々な剛度を含み得る。
【0071】
先に詳述されるように、吸収性コア205は、第1の積層体及び第2の積層体を含む。いずれも、概して圧縮性で、形状適合性があり、着用者の皮膚を刺激せず、尿、及び経血を含む他のある特定の身体排出物などの液体を吸収して保持することが可能である。
【0072】
吸収性コア205の構成及び構造は変化してもよい(例えば、吸収性コア205は、変化するキャリパ領域、親水性勾配、超吸収性勾配又はより低い平均密度及びより低い平均坪量の捕捉ゾーンを有してもよい)。更に、吸収性コア205の寸法及び吸収能力も、様々な着用者に適応するように変更されてもよい。しかしながら、吸収性コア205の合計吸収能力は、使い捨て吸収性物品又は失禁用パッド10の設計負荷及び意図された用途に適合するべきである。
【0073】
本発明のいくつかの形態では、吸収性コア205は、第1及び第2の積層体の他に、複数の多機能層を含むことができる。例えば、吸収性コア205は、第1及び第2の積層体、並びに他の任意の層を包囲するのに有用なコアラップ(図示せず)を含むことができる。コアラップは、2つの不織布材料、基材、積層体、フィルム又は他の材料によって形成され得る。一態様では、コアラップは、単一の材料、基材、積層体、又は、少なくとも部分的にその周りを包む他の材料のみを含み得る。
【0074】
本開示の吸収性コア205は、例えば、第1及び第2の積層体内にSAP又は他の吸収性材料を固定化するのを助けるために、1つ以上の接着剤を含むことができる。
【0075】
様々なコア設計による相対的に高い量のSAPを含む吸収性コアが、Goldmanらの米国特許第5,599,335号、Busamらの欧州特許第1,447,066号、Tanzerらの国際公開第95/11652号、Hundorfらの米国特許出願公開第2008/0312622(A1)号及びVan Malderenの国際公開第2012/052172号に開示されている。これらを使用して、超吸水性層を構成することができる。
【0076】
本開示のコアへの付加が想定される。特に、電流多積層体吸収性コアへの電位付加は、1986年9月9日にWeismanらに付与された「High−Density Absorbent Structures」という表題の米国特許第4,610,678号に記載されている。1987年6月16日にWeismanらに付与された「Absorbent Articles With Dual−Layered Cores」という表題の米国特許第4,673,402号、1989年12月19日にAngstadtに付与された「Absorbent Core Having A Dusting Layer」という表題の米国特許第4,888,231号及び1989年5月30日にAlemanyらに付与された「High Density Absorbent Members Having Lower Density and Lower Basis Weight Acquisition Zones」という表題の米国特許第4,834,735号に記載されている。吸収性コアは、1993年8月10日にAlemanyらに付与された「Absorbent Article With Elastic Waist Feature and Enhanced Absorbency」という表題の米国特許第5,234,423号及び米国特許第5,147,345号に詳説されるように、吸収剤貯蔵コア上に位置付けられた、化学的に剛性化された繊維の捕捉/分配コアを含有する二重コア系を模倣する追加の層を更に備えてもよい。これらは、本発明の吸収性コアの以下に記載される積層体のこれらの効果を打ち消さないか、又は競合しない程度に有用である。
【0077】
積層体
吸収性コア205の第1及び第2の積層体60、70は、先に詳述されているが、これらの積層体が、互いに同じであるか又は異なる横断方向の幅を有し得ることに留意することが重要である。例えば、第1の積層体は、当該第2の積層体よりも小さい横断方向の幅又は当該第2の積層体よりも大きい横断方向の幅を有し得る。ある特定の例では、第1及び第2の積層体は、同じ機械方向の長さを有し、他の例では、第1及び第2の積層体は、異なる機械方向の長さを有する。後者の例では、第1の積層体は、第2の積層体よりも小さい機械方向の長さを有し得るか、又は逆に第1の積層体は、当該第2の積層体よりも大きい機械方向の長さを有し得る。
【0078】
第1及び第2の積層体60、70は、それぞれの超吸収性層と分配層との間に配設された任意の中間層を更に含んでいてもよい。この任意の中間層は、一般にシャーシの任意選択の層に対して本明細書で詳述される材料を含むことができる。
【0079】
更に、本発明は、第1及び第2の積層体を必要とするが、本発明の吸収性物品又は失禁用パッドは、超吸収性層及び分配層を含む任意選択の積層体を更に含んでもよい。この任意選択の積層体は、第3、第4、第5又は更に追加の積層体の形態をとり得る。超吸収性層及び分配層は、第1及び第2の超吸収性層及び分配層に対して先に詳述される同じ又は異なる特性を示し得る。この任意選択の積層体は、第1の積層体若しくは第2の積層体の身体に面する表面上、又は第1の積層体若しくは第2の積層体の衣類に面する表面上に配設することができる。
【0080】
第1及び第2の積層体の各々は、そのそれぞれの第2の端部67、77に対して形状的に相補的である第1の端部66、76を有する。より具体的には、第1の積層体の第1の端部66は、同じ積層体の第2の端部67に形状的に適合する。第2の積層体の第2の端部77に対する第2の積層体の第1の端部76に対しても同様に適合する。例えば、第1の積層体の第1の端部66は、第1の積層体の第2の端67に嵌合する。この適合は、整合又は形状嵌合する端部を提供する積層体における入れ子式の切れ目から生じる。これはまた、第2の積層体のそれぞれの第1の端部76及び第2の端部77についても該当する。同様に、この特徴はまた、吸収性コアに組み込まれる場合があるいずれの任意選択の積層体においても一般的であり得る。この積層体の入れ子又は入れ子式の切れ目特徴部は、製造中のトリムの無駄を低減することができる。第1及び第2の分配層をオーバーラップさせ、接合してオーバーラップ領域を含む中央部205Cを有する吸収性コアを形成するときに、それぞれの第1の端部を互いに対向させるように、第1及び第2の積層体を構成可能であることも見出された。コア205Fの前端部は、第1の積層体又は第2の積層体のいずれかの第1の端部66、76から形成されている。コア205Rの後端部は、第1の積層体又は第2の積層体の他方の第1の端部66、76から同様に形成されている。この構成により、整合する(すなわち、雄型接続)端部を有する吸収性コアが得られる。各積層体の第1の端部は、雄型接続を有するが、各積層体の第2の端部は、雌型接続を有する。そのような場合、第1の端部の雄型接続は、同じ積層体の第2の端部の雌型接続に嵌合(形状に適合)する。別の実施形態では、コアの前端部は、第1の積層体又は第2の積層体のいずれかの第1の端部66、76から形成されるが、コアの後端部は、第1の積層体又は第2の積層体の他方の第2の端部67、77から形成される。この場合、第2の端部は、雌型接続として形成されているため、同じコアの前端部と整合しない。第3の実施形態では、コアの前端部は、第1の積層体又は第2の積層体のいずれかの第2の端部から形成される。コアの後端部も同様に、残りの第1の積層体又は第2の積層体の第2の端部から形成される。この構成により、整合する(すなわち、雌型接続)端部を有する吸収性コアが得られる。しかしながら、第1及び第2の積層体の幅は、本明細書に記述されるように同じであっても異なっていてもよいことに留意すべきである。第1及び第2の積層体の各々の第1及び第2の端部の入れ子式の切れ目は、円弧、半円、半楕円、山形、矩形、正弦波、ジグソー及びそれらの組み合わせからなる群から選択される形状を有する。
【0081】
一実施形態では、トップシート及びバックシートに加えて、コアは、それぞれの第2の端部に形状的に相補的である第1の端部を有する第1の積層体を含み得、当該積層体は、第1の分配層の上に配設された第1の超吸収性層と、それぞれの第2の端部に形状的に相補的である第1の端部を有する第2の積層体とを含み、当該積層体は、第2の超吸収性層に接合された第2の分配層を含み、当該第1の積層体層は、吸収性物品の長さに沿ってオフセットして、当該第2の積層体層に接合され、吸収性コアは、第2の積層体の第1の端部によって形成された前端部を有する。
【0082】
本発明の積層体の製造方法に関して、第1の積層体及び第2の積層体を、その機械方向の長さに沿ってスリットされた単一の積層体から形成することが好ましいことが見出された。この方法は、第1及び第2の超吸収性層が同じであり、第1及び第2の分配層が同じである場合にのみ有用である。この同一性は、形状、坪量及び材料のうちの1つ以上についてであってもよい。分配層の材料の同一性は好適である。単一の積層体をスリットして第1の積層体及び第2の積層体を形成すると、これらの第1及び第2の積層体が接合される。ある特定の実施形態では、第1及び第2の積層体は、本明細書で詳述されるように、それぞれの分配層で互いにオフセットして接合され、当業者に知られている標準的な機械的、熱的、又は化学的方法を介して接合されてもよい。
【0083】
ある特定の実施形態では、第1又は第2の積層体は、機械方向又は横断方向に沿って走行する1つ以上の凹部を含むことができる。これらの凹部領域は、それが第1の積層体のものであるか、第2の積層体のものであるか、又は両方であるかにかかわらず、超吸収性層及び分配層のうちの1つ以上の不連続パターンで一致し得る。これらの凹部領域は、第1又は第2の積層体のエンボス加工によって形成するだけでよい。これらの凹部領域は、代替として、第1及び/又は第2の積層体を介してスリット、切断、リング圧延又はそうでなければ機械的変形をもたらすことによって形成され得る。本明細書に記述される凹部領域形成の各様式は、全体物品の優先的屈曲店を提供することができる凹部領域をもたらすことが意図される。例えば、図5は、代替コア205’の2−2での代替断面図を示し、凹部領域88は、機械方向の吸収性コア205の第1及び第2の積層体60’、70’におけるギャップ又はエンボス加工チャネルのいずれかである。これらの凹部領域88は、それらの長さの各々の全体に沿って第1及び第2の積層体60’、70’の両方に存在する必要はない。凹部領域88は、第1及び第2の積層体60’、70’のオーバーラップ接合においてのみ機械方向に存在し得る。あるいは、凹部領域88は、第1及び第2の積層体60’、70’の長さに沿って横断方向に、又は2つの積層体のオーバーラップ接合においてのみ存在し得る。これらのような例では、凹部領域が形成された積層体は、より容易に屈曲しやすくなる。凹部領域88が第1及び第2の積層体のうちの1つのみに存在する例では、パッド20が凹部領域88で屈曲する優先傾向となることが期待される。これは、第1の積層体が第2の積層体よりも身体に近い場合に、パッドが身体から離れて屈曲する可能性があることを意味する。身体から離れて配置された第2の積層体70’が、凹部領域を含み、第1の積層体60’が含まない事象において、反対も同様に真であり得る。この例では、パッド20は、身体に向かって屈曲する優先傾向を示すことができる。パッドの全体的な構成に応じて、特定の例では、いずれかの種類の屈曲が好適であり得る。
【0084】
超吸収性層
第1及び第2の積層体60、70の第1及び第2の超吸収性層61、71は、超吸収性ポリマー又は吸収性ゲル化材料(absorbent gelling materials、AGM)を含む。超吸収性層は、AGM粒子又はAGM繊維を含むことができる。一般に、それらのAGMは、それらの流体吸収性のためにのみ使用されている。このような材料は、流体(例えば、尿、血液など)と接触してヒドロゲルを形成する。他の非常に好ましい種類のヒドロゲル形成、吸収性ゲル化材料は、加水分解されたポリ酸、特に中和されたポリアクリル酸に基づく。この種類のヒドロゲル形成ポリマー材料は、水又は体液などの流体(すなわち、液体)と接触したときに、そのような流体を吸収し、それによりヒドロゲルを形成するものである。このようにして、本明細書において流体吸収性構造に排出される流体を捕捉し、保持することができる。これらの好ましい超吸収性ポリマーは、一般に、重合性、不飽和の酸含有モノマーから調製された実質的に水不溶性の、わずかに架橋された、部分中和されたヒドロゲル形成ポリマー材料を含む。不飽和の酸含有モノマーから形成されるポリマー成分は、全体ゲル化剤を含み得るか、又はデンプン若しくはセルロースなどの他の種類のポリマー部分にグラフト化されてもよい。加水分解ポリアクリル酸グラフト化デンプン材料は、この後者の種類である。したがって、好ましい超吸収性ポリマーは、加水分解ポリアクリロニトリルグラフト化デンプン、加水分解ポリアクリレートグラフト化デンプン、ポリアクリレート類、無水マレイン酸イソブチレンコポリマー及びそれらの組み合わせを含む。特に好ましい超吸収性ポリマーは、加水分解ポリアクリレート類及び加水分解ポリアクリレートグラフト化デンプンである。
【0085】
好ましい超吸収性ポリマーのポリマー成分の性質が何であっても、そのような材料は、一般にわずかに架橋される。架橋は、これらの好ましいヒドロゲル形成吸収性材料を実質的に水不溶性にするのに役立ち、架橋はまた、ゲル体積、及びそこから形成されるヒドロゲルに特徴的な抽出可能なポリマー特性を部分的に決定する。好適な架橋剤は、当該技術分野において周知であり、例えば、(1)少なくとも2つの重合性二重結合を有する化合物、(2)少なくとも1つの重合性二重結合及び酸含有モノマー材料と反応性の少なくとも1つの官能基を有する化合物、(3)酸含有モノマー材料と反応性の少なくとも2つの官能基を有する化合物、並びに(4)イオン性架橋を形成し得る多価金属化合物を含む。好ましい架橋剤は、不飽和モノカルボン酸又はポリカルボン酸とポリオールとのジエステル又はポリエステル、ビスアクリルアミド、及びジアリルアミン又はトリアリルアミンである。他の好ましい架橋剤は、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、トリメチロールプロパントリアクリレート及びトリアリルアミンである。架橋剤は、一般的に、約0.001モル%〜約5モル%の好ましい材料を含む。より好ましくは、架橋剤は、約0.01モル%〜約3モル%の、本明細書で使用される吸収性ゲル化材料を含む。
【0086】
好ましいわずかに架橋したヒドロゲル形成吸収性ゲル化材料は、一般に部分的に中和した形で用いられる。本発明に記載される目的では、このような材料は、ポリマーを形成するために使用されるモノマーの少なくとも約25モル%、50モル%、又は更には75モル%が、塩生成カチオンで中和された酸基含有モノマーであるときに、部分的に中和しているとみなされる。好適な塩生成カチオンには、アルカリ金属、アンモニウム、置換アンモニウム及びアミンが挙げられる。総モノマーのうち中和された酸基を含有するモノマーに使用される割合は、「中和度」と呼ばれる。典型的には、市販の超吸水性ポリマーは、約90%よりもいくらか少ない中和度を有する。
【0087】
本明細書で使用される好ましい超吸水性ポリマーは、流体吸収性物品において遭遇する流体を吸収するために比較的高い容量を有するものである。この容量は、当該超吸収性ポリマーの「ゲル体積」を参照することによって定量化することができる。ゲル体積は、任意の所与の流体吸収性ゲル化剤緩衝剤によって吸収される合成尿の量に関して定義することができ、ゲル化剤グラム当たりの合成尿のグラムとして規定される。
【0088】
合成尿中のゲル体積は、約20部の合成尿で試験される約0.1〜0.2部の乾燥流体吸収性ゲル化材料の懸濁液を形成することによって決定することができる。この懸濁液は、約1時間の緩やかな撹拌下で常温に維持され、それにより膨潤平衡が達成される。次いで、ゲル体積(流体吸収性ゲル化材料のグラム当たりの合成尿のグラム)は、懸濁液中のゲル化剤の重量分率、及び懸濁液の全体積に対する形成ヒドロゲルから除外した液体体積の比から算出される。本発明において有用な好ましい超吸水性ポリマーは、吸収性ゲル化材料のグラム当たり約20〜70グラム、より好ましくは約30〜60グラムのゲル体積の合成尿を有するであろう。
【0089】
前述される吸収性ポリマーは、典型的には離散粒子の形態で使用される。このような超吸収性ポリマーは、任意の所望の形状、例えば、球状又は半円球状、立方晶、ロッド様の多面体などであり得る。針及びフレークのような最大寸法/最小寸法の比を有する形状もまた、本明細書での使用のために考慮される。流体吸収性ゲル化材料粒子の凝集体を使用してもよい。
【0090】
流体吸収性ゲル化材料粒子のサイズは、広範囲にわたって変化してもよい。産業衛生の理由のために、約30ミクロンより小さい平均粒径は望ましくない。約2mmよりも大きい最小寸法を有する粒子もまた、吸収性物品においてザラツキ感を生じさせる場合があり、これは消費者の審美的観点から望ましくない。更に、流体吸収の速度は、粒径によって影響を受け得る。より大きい粒子は、非常に低減された吸収速度を有する。流体吸収性ゲル化材料粒子は、好ましくは実質的に全ての粒子に対して約30ミクロン〜約2mmの粒径を有する。本明細書で使用するとき、「粒径」とは、個々の粒子の最少寸法の加重平均を意味する。
【0091】
これらの層は、好ましくはエアフェルトを実質的に含まないため、エアフェルトを含み得る混合層とは異なる。本明細書で使用するとき、「エアフェルトを実質的に含まない」とは、5%、3%、1%、又は更には0.5%未満のエアフェルトを意味する。好ましい場合、超吸収性層において測定可能なエアフェルトがない。第1の超吸収性層の場合、好ましくは第1の分配層の上に不連続に配設される。本明細書で使用するとき、「不連続に」又は「不連続パターンで」とは、超吸収性ポリマーが、切断された形状の領域のパターンで第1の分配層に適用されることを意味する。これらの超吸収性ポリマーの領域又は超吸収性ポリマーを含まない領域は、線状ストリップ、非線形ストリップ、円、矩形、三角形、ウェーブ、メッシュ及びそれらの組み合わせを含み得るが、これらに限定されない。しかしながら、第2の超吸収性層のような第1の超吸収性層は、それぞれの分配層の上に連続したパターンで配設されていてもよい。本明細書で使用するとき、「連続パターン」又は「連続して」とは、材料が、超吸収性担体材料及び/又は隣接した分配層に途切れることなく配設及び/又は固定され、それによりむしろ分配層の全体が超吸収性ポリマーによって被覆される。
【0092】
ある特定の実施形態では、第1及び第2の超吸収性層は、同じ超吸収性ポリマーを含むことができる。他の実施形態では、第1及び第2の超吸収性層は、互いに異なる超吸収性層を含み得る。これは、上述される異なる蒸着パターンに加えてもよい。
【0093】
0.2mm、0.3mm、0.4mm、又は0.5mm〜1mm、1.2mm、1.4mm、1.8mm、又は2mmの厚さを有する超吸水性層が配設される。第1及び第2の超吸収性層は、それぞれの分配層に適用されるときと同じ又は異なる横断方向の幅を有し得る。例えば、第1及び第2の超吸収性層の横断方向の幅は、20mm、25mm、30mm、35mm、又は40mm〜50mm、60mm、65mm、70mm、80mm、又は90mmであり得る。あるいは、第1及び第2の超吸収性層の幅が横断方向の幅で互いに異なる実施形態では、第1の超吸収性層は、第2の超吸収性層よりも小さい横断方向の幅を有し得る。特に、第1の超吸収性層は、第2の超吸収性層の約95%、90%、80%、70%、又は更には60%未満の横断方向の幅を有し得る。
【0094】
ある特定の実施形態では、第1及び第2の超吸収性層の一方若しくは両方は、超吸収性担体層及び/又はそれぞれ隣接する第1若しくは第2の分配層の横断方向の幅の約50%、60%、70%、80%、90%若しくは更には95%超に及ぶ。
【0095】
シャーシに含まれ得る任意選択の層のように、吸収性コアはまた、同様の任意選択の層を含み得る。それらは、繊維状構造体、エアレイドウェブ、湿式ウェブ、高ロフト不織布、ニードルパンチウェブ、水流交絡ウェブ、繊維トウ、織物ウェブ、ニットウェブ、フロック加工されたウェブ、スパンボンドウェブ、層状のスパンボンド/メルトブローンウェブ、カード繊維ウェブ、セルロース繊維及びメルトブローン繊維のコフォームウェブ、ステープル繊維及びメルトブローン繊維のコフォームウェブ、並びにこれらの層状の組み合わせである層状ウェブからなる群から選択されるウェブであり得る。
【0096】
コア及びシャーシのこれらの任意選択の層は、クレープ状セルロース詰め綿、フラッフ化セルロース繊維、エアフェルト及びテキスタイル繊維などの材料を含み得る。任意選択の層の材料はまた、例えば、合成繊維、熱可塑性微粒子又は繊維、3成分繊維、及び、例えば、以下のポリマーの組み合わせ:ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリエチルビニルアセテート/ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリエステル、ポリプロピレン/ポリエステル、コポリエステル/ポリエステルなどを有するシース/コア繊維などの2成分繊維などの繊維であり得る。任意選択の層は、上掲の材料及び/又は上掲の複数の材料(単独で又は組み合わせて)の任意の組み合わせであり得る。
【0097】
任意選択の層の材料は、シャーシ内のそれらの配置に応じて疎水性又は親水性であってもよい。
【0098】
任意選択の層の材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル及びそれらのブレンドなどのポリマーを含む構成繊維を含むことができる。繊維は、スパンボンド繊維であってもよい。繊維は、メルトブロー繊維であってもよい。繊維は、セルロース、レーヨン、綿、若しくは他の天然材料、又はポリマーと天然材料とのブレンドを含んでもよい。繊維はまた、ポリアクリレートなどの超吸収性材料又は好適な材料のいかなる組み合わせをも含み得る。繊維は、単成分、2成分、及び/又は2構成成分、非円形(例えば、毛管チャネル繊維)であってもよく、0.1〜500マイクロメートルの範囲の主断面寸法(例えば、円形繊維の直径)を有してもよい。不織布前駆体ウェブの構成繊維は、化学(例えば、ポリエチレン及びポリプロピレン)、(単及び2)成分、デニール(マイクロデニール及び20デニール超)、形状(すなわち、毛管及び円形)などの特徴の点で異なる、異なる繊維型の混合物でもあり得る。構成繊維は、約0.1デニール〜約100デニールの範囲であってもよい。
【0099】
任意選択の層は、熱可塑性粒子又は繊維を含み得る。材料、具体的には熱可塑性繊維は、ポリオレフィン、例えば、ポリエチレン(例えば、PULPEX(商標))及びポリプロピレン、ポリエステル、コポリエステル、並びに前述のいずれかのコポリマーを含む、様々な熱可塑性ポリマーから製造することができる。
【0100】
所望の特性によって、好適な熱可塑性材料としては、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリアクリル酸、ポリアミド、ポリスチレンなどから誘導された、界面活性剤で処理した熱可塑性繊維又はシリカで処理した熱可塑性繊維など、親水性にされた疎水性繊維が挙げられる。疎水性の熱可塑性繊維の表面は、例えば、繊維に界面活性剤をスプレーすることにより、繊維を界面活性剤に浸すことにより、又は熱可塑性繊維を製造する際にポリマーメルトの一部分として界面活性剤を含むことにより、非イオン性界面活性剤又はアニオン性界面活性剤などの界面活性剤で処理することによって親水性にすることができる。融解し再凝固すると、界面活性剤は熱可塑性繊維の表面に留まる傾向がある。好適な界面活性剤としては、ICI Americas,Inc.(Wilmington,Del)により製造されたBrij76などの非イオン性界面活性剤、及びGlyco Chemical,Inc.(Greenwich,Conn)により、Pegosperse(商標)で販売される様々な界面活性剤が挙げられる。非イオン性界面活性剤以外に、アニオン性界面活性剤を使用することもできる。これらの界面活性剤は、例えば、熱可塑性繊維1平方センチメートル当たり約0.2〜約1gの濃度で熱可塑性繊維に適用されてもよい。
【0101】
好適な熱可塑性繊維は、単一のポリマーから製造してもよく(単成分繊維)、又は2種類以上のポリマーから製造してもよい(例えば、2成分繊維)。シースを含むポリマーは、コアを構成するポリマーとは異なる、典型的にはより低い温度で溶融することが多い。結果として、これらの2成分繊維は、シースポリマーの溶融に起因して熱的接合をもたらし、一方でコアポリマーの望ましい強度特性を保持する。
【0102】
本発明で使用するのに適した2成分繊維としては、次のポリマーの組み合わせ:ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリエチルビニルアセテート/ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリエステル、ポリプロピレン/ポリエステル、コポリエステル/ポリエステルなどを有するシース/コア繊維を挙げることができる。本明細書で使用するのに特に適した2成分熱可塑性繊維は、ポリプロピレン又はポリエステルのコアと、より低い温度で溶融するコポリエステル、ポリエチルビニルアセテート又はポリエチレンのシースと、を有するもの(例えば、DANAKLON(商標)、CELBOND(商標)又はCHISSO(商標)2成分繊維)である。これらの2成分繊維は、同心であっても偏心であってもよい。本明細書で使用するとき、「同心」及び「偏心」という用語は、シースが、2成分繊維の断面積を通じて、均一又は不均一な厚さを有するか否かを指す。偏心の2成分繊維は、より薄い繊維厚さでより高い圧縮強さを提供する上で望ましい場合がある。本明細書で使用するのに適した2成分繊維は、非捲縮(すなわち、非屈曲)又は捲縮(すなわち、屈曲)のいずれかであってよい。2成分繊維は、主に二次元的、即ち「平面的」な捲縮を達成するために、典型的な紡織手段、例えば押込み加工ボックス(stuffer-box)法又はギアクリンプ法によって捲縮させてもよい。
【0103】
2成分繊維の長さは、繊維及びウェブ形成プロセスに所望される特定の特性に応じて様々であってよい。典型的には、エアレイドウェブにおいて、これらの熱可塑性繊維は、約2mm〜約12mm長、例えば約2.5mm〜約7.5mm長及び約3.0mm〜約6.0mm長などの長さを有する。不織布繊維は、5mm長〜75mm長、例えば、10mm長、15mm長、20mm長、25mm長、30mm長、35mm長、40mm長、45mm長、50mm長、55mm長、60mm長、65mm長又は70mm長などであり得る。これらの熱可塑性繊維の特性はまた、繊維の直径(キャリパー)を変化させることによっても調整することができる。これらの熱可塑性繊維の直径は、典型的に、デニール(9000メートル当たりのグラム)又はデシテックス(10,000メートル当たりのグラム)に関して定義される。エアレイド製造機械で使用されるとき、好適な2成分型熱可塑性繊維は、例えば約1.4〜約10デシテックス、及び約1.7〜約7デシテックスなどの、約1.0〜約20デシテックスの範囲のデシテックスを有し得る。
【0104】
これら熱可塑性材料の、特に熱可塑性繊維の圧縮弾性率もまた重要であり得る。熱可塑性繊維の圧縮弾性率は、それらの長さ及び直径だけではなく、それらが作製されるポリマー又はポリマー類の組成及び特性、繊維の形状及び構成(例えば、同心であるか偏心であるか、捲縮しているか捲縮していないか)などの要因によっても影響される。これらの熱可塑性繊維の圧縮弾性率における違いを、特性、特に対応する熱結合された繊維性マトリックスの密度特性を変えるために使用することができる。
【0105】
任意選択の層はまた、典型的に結合剤繊維としては機能しないが、繊維ウェブの機械的特性を変化させる合成繊維を含んでもよい。合成繊維は、酢酸セルロース、ポリフッ化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、アクリル(オーロンなど)、ポリ酢酸ビニル、不溶性ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド(ナイロンなど)、ポリエステル、2成分繊維、3成分繊維、これらの混合物などを含む。これらには、例えば、ポリエステル繊維、例えばポリエチレンテレフタレート(例えば、DACRON(商標)及びKODEL(商標))、高融点捲縮ポリエステル繊維(例えば、Eastman Chemical Co.により作製されるKODEL(商標)431)親水性ナイロン(HYDROFIL(商標))などを挙げることができる。好適な繊維は、親水化させた疎水性繊維、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリアクリル酸、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタンなどから誘導された、界面活性剤処理又はシリカ処理された熱可塑性繊維などであってもよい。非接合熱可塑性繊維の場合、それらの長さは、これらの繊維に望ましい特定の特性に応じて変化し得る。典型的に、それらは、約0.3〜7.5cm、例えば、約0.9〜約1.5cmなどの長さを有する。好適な非接合熱可塑性繊維は、約1.5〜約35デシテックス、例えば、約14〜約20デシテックスなどの範囲のデシテックスを有することができる。
【0106】
分配層
第1及び第2の分配層は、着用者の皮膚から離れた体液をウィッキングして、放出後の継続的な着用の快適さを促進するために有用である。実施形態では、第1及び第2の積層体の第1及び第2の分配層は、互いに対面するだけでなく、オフセットして接合されて、コアの一部を形成する。分配層は、1つ以上のセルロース及び交換された木材パルプを含む。これは、エアレイドの形態であってもよい。エアレイドは、化学的に又は熱的に接合することができる。特に、エアレイドは、多接合エアレイド(multi bonded airlaid、MBAL)であってもよい。この例では、分配層は、エアレイドをそれ自体に及び隣接する分配層、超吸収性層又は他の追加(任意選択)の層に少なくとも部分的に接合する繊維状熱可塑性接着剤材料を更に含んでもよい。シャーシの任意選択の層に適した同じ材料が、分配層での使用に適していると想定されることに留意すべきである。第1及び第2の分配層の各々の秤量は、80gsm、80gsm、100gsm、110gsm、120gsm又は130gsm〜140gsm、150gsm、160gsm、180gsm、200gsm、220gsm又は240gsmの範囲である。第1及び第2の積層体の分配層の各々について、好ましい秤量は135gsmである。
【0107】
バリアカフ
失禁用パッド10は、第1のバリアカフ230Aと、第2のバリアカフ230Bと、シャーシ20の衣類に面する表面20B上に配設された固定用接着剤211とを更に含み得る。示されるように、固定用接着剤211は、吸収性コア205と同じ程度に横方向に延在しない場合がある。したがって、パッド巻きが低減された構造が有用となる。
【0108】
第1のバリアカフ230A及び第2のバリアカフ230Bは、任意の好適な位置でシャーシ20に取り付けられ得る。例えば、示されるように、第1のバリアカフ230A及び第2のバリアカフ230Bは、シャーシ20の着用者に面する表面20Aに取り付けられてもよい。示されるように、第1のバリアカフ230A及び第2のバリアカフ230Bは、トップシート203に取り付けられる。いくつかの形態では、第1のバリアカフ230A及び第2のバリアカフ230Bは、シャーシ20の衣類に面する表面20Bに取り付けられ得る。例えば、第1のバリアカフ230A及び第2のバリアカフ230Bは、バックシート207に取り付けられてもよい。他の好適なバリアカフのいくつかの例は、米国特許第4,695,278号、同第4,704,115号、同第4,795,454号、同第4,909,803号、米国特許出願公開第2009/0312730号に記載されている。
【0109】
示されるように、いくつかの形態では、第1のバリアカフ230Aは、第1のカバー231及び第1の弾性部材233を含む。第2のバリアカフ230Bは、第2のカバー235及び第2の弾性部材237を含む。示されるように、第1のカバー231は第1の弾性部材233を完全に包囲し得る。同様に、第2のカバー235は第2の弾性部材237を完全に包囲し得る。
【0110】
第1のバリアカフ230A及び第2のバリアカフ230Bはシャーシ20に取り付けられた別個の要素として示されているが、任意の好適な構成を利用してもよい。例えば、第1のカバー231及び/又は第2のカバー235は、一次トップシート203の一部及び/又はバックシート207の一部を含んでもよい。こうした形態では、第1のバリアカフ230A及び/又は第2のバリアカフ230Bは、シャーシ20と一体に形成されてもよい。第1のバリアカフ230A及び第2のバリアカフ230Bが、シャーシ20と一体に形成されている形態を図2Bに示し、本明細書で後述する。
【0111】
図2を参照すると、第1の弾性部材233及び第2の弾性部材237は、任意の好適な手段によって第1のカバー231及び第2のカバー235にそれぞれ取り付けられてよい。一例では、第1の弾性部材は、第1のカバー231に接着によって取り付けられてもよい。同様に、第2の弾性部材237も第2のカバー235に接着によって取り付けられてもよい。例えば、示されるように、第1の接着剤部分251及び253は、弾性部材233及び237をそれらそれぞれのカバー231及び235に取り付けてもよい。同様に、第2の接着剤部分255及び257は、それらそれぞれのカバー231及び235を一次トップシート203に取り付けてもよい。後述するとおり、第1の弾性部材233及び第2の弾性部材237は、それぞれ、一部分でのみ第1のカバー231及び第2のカバー235に取り付けることができる。第1の弾性部材233及び/又は第2の弾性部材237が、それらそれぞれのカバー231及び235と共に、又はこれらとは独立して、シャーシ20に取り付けられる更なる形態が企図される。
【0112】
図2を参照すると、弾性部材233及び237は、吸収性コア205の側縁部205A及び205Bの横方向内側に配設され得る。他の形態では、弾性部材233及び237は、吸収性コア205の側縁部205A及び205Bの横方向外側に配設され得る。更に他の形態では、弾性部材233及び237は、第1の端部区域40及び第2の端部区域48では、吸収性コア205の側縁部205A及び205Bの横方向内側に配設されてもよいが、中間区域44では、吸収性コア205の側縁部205A及び205Bの横方向の外側に配設されてもよい。弾性部材233及び237が、第1の端部区域40では、吸収性コア205の側縁部205A及び205Bの横方向内側に配設されるが、中間区域44及び/又は第2の端部区域48では、吸収性コア205の側縁部205A及び205Bの外側に配設される、更なる形態が企図される。
【0113】
バリアカフに含まれる弾性部材は、様々な糊剤長さで、様々な糊剤、並びに糊剤量及び配置を用いて接着され得る。糊剤の配置は、特にコアの可撓性を念頭に置いて設計する場合に考慮すべきである、更なる別の可変要素である。弾性部材及びカバーの糊剤接着は、パッド上に固定点を作り出す。
【0114】
本発明のバリアカフのカバーは、異なるMD及びCDの可撓性を有する様々な種類の不織布から製造することができる。カバーは、例えば接着剤のスロットコーティングされたストライプ、糊剤ビーズ、超音波シール、又は他の好適な結合剤によって吸収性物品のトップシートに結合することができる。本発明の特定の形態では、例えば、圧着、又は例えば接着剤などの他の好適な接合剤を用いるなどして、パッドの側縁部22及び24でカバーをバックシートに接合させてもよい(図1を参照)。
【0115】
弾性部材は任意の好適な弾性材料からなってもよい。いくつかの好適な例としては、Spandex(商標)若しくは他の同様のポリウレタン、天然若しくは合成ゴム、スチレンブロックコポリマー、メタロセンポリオレフィン、Lycra(商標)又は当該技術分野で既知の任意の他の好適なエラストマー材料が挙げられる。弾性部材は、処理を容易にするために、物品の使用中に耐久性を有し、かつ400%もの高いひずみ下でも優れた弾性(ひずみ後の回復)を示すことが好ましい。
【0116】
更に、本開示の弾性部材は任意の好適なデシテックスを含み得る。他の形態では、弾性部材は680以下のデシテックスを含み得る。他の形態では、弾性部材は680〜470、具体的にはその範囲、及びその範囲によって作られる任意の範囲内の全ての数値を含むデシテックスを有し得る。
【0117】
第1のバリアカフ230Aと第2のバリアカフ230Bとの間の最小間隔は、主に女性の解剖学的形状によって生じ得る。しかしながら、バリアカフ(及びそれらそれぞれの弾性部材)が、吸収性コア205から過度に外側に配設され、また吸収性コア205から過度に内側に配設された場合は、トレードオフが発生する場合がある。そのため、それぞれのバリアカフの最遠位弾性部材間の間隔は慎重に選択するべきである。最狭幅から開始して、第1のバリアカフ230A及び第2のバリアカフ230Bの最遠位弾性部材間の間隔は、パッドに加えられるであろう力も考慮に入れつつ、使用中に吸収性コア205への十分なアクセスを可能とするのに十分なだけ大きくあるべきである。狭過ぎる場合、吸収性コア205の一部分へのアクセスは妨げられる場合があり、これにより、バリアカフ230A及び230Bが存在するにもかかわらず漏出が生じる可能性がある。本発明のいくつかの形態では、互いに対して最遠位にある第1のバリアカフ230Aの弾性部材と第2のバリアカフ230Bの弾性部材との間の最小間隔は、少なくとも20mmであり得る。任意の好適な間隔が利用され得る。例えば、本発明のいくつかの形態では、間隔は、約20mm以上、約30mm超、約33mm超、約35mm超、約40mm超、約45mm超、約50mm超、約54mm超、約60mm超、約65mm超、70mm以下、又は約65mm未満、又は約60mm未満、約55mm未満、約50mm未満、約45mm未満、約40mm未満、約35mm未満、約30mm未満、約25mm未満であり得、具体的にはこれらの範囲又はこれらによって作られる全ての範囲内の全ての値が含まれる。
【0118】
折り目
フィットに寄与する更に別の因子また、パッドの折り又は折り目である。パッドを消費者がより手軽に使えるように、かつ輸送及び保管を容易にするために、パッドは、一般に1つ以上の折り目を含む。更に、パッドを折り畳むことは、保管中の弾性クリープの可能性を低減させ得る。しかしながら、これらの折り目は、弾性力が作用してパッド形状を変形させ得る屈曲点として作用する場合がある。また、上述した固定点と同様に、折り目を過度に離れて配設された固定点は問題となり得る。折り目を過度に離れて配設された固定点は、MD方向でパッドに作用するトルクレバーアームを増加させ、パッド巻き、及び/又は折り畳まれた状態へのパッドの折り返しを生じさせ得る。
【0119】
図1を再び参照すると、失禁用パッド10は、第1の折り目50及び第2の折り目55を更に含み得る。第1の折り目50は、第1の端部区域40と中間区域44との間の境界を画定し得る。第2の折り目55は、第2の端部区域48と中間区域44との間の境界を画定し得る。第1の端部区域40は、端縁部26、第1の折り目50、並びに端縁部26と第1の折り目50との間に配設された側縁部22及び24の一部分によって画定され得る。中間領域44は、第1の折り目50、第2の折り目55、並びに第1の折り目50と第2の折り目55との間に配設された側縁部22及び24の一部分によってであり得る。第2の端部区域48は、第2の折り目55、端縁部28、並びに端縁部28と第2の折り目55との間に配設された側縁部22及び24の一部分によって画定される。折り目50及び55は、失禁用パッド10の包装プロセスによって作られた折り目と平行かつ同一線状(平均で)であり得る。
【0120】
いくつかの形態では、第1の折り目50及び第2の折り目55は、折り目50及び55がパッドを3分割するように構成され得る。他の形態では、第1の折り目50は端縁部28に向かってオフセットされてもよく、第2の折り目55は端縁部28に向かってオフセットされてもよい。こうした形態では、これは、パッドが折り畳まれた構成にあるときに、第2の端部区域48が中間区域44と第1の端部区域40との間に折り込まれることを可能にし得る。
【0121】
追加の特徴部
本発明のいくつかの形態では、失禁用パッド又は生理用ナプキンは、ウィングを備え得る。ウィングは、失禁用パッドに更なる漏れ保護を提供し得、またパッドをユーザの下着に固定するのを助け得る。当該技術分野で既知の任意の好適なウィング構成を用いてもよい。
【0122】
全ての構成要素が、当該技術分野において既知のホットメルト接着剤などの接着剤を用いて一体に接着され得る。接着剤は、Findlay H2128UN又はSavare PM17であり得、Dynafiber HTWシステムを用いて適用され得る。
【0123】
図2によると、パッドは、使用時、こうした目的に好適な任意の支持具又は取付具によって定位置に保持され得る。本発明の特定の形態では、パッドはユーザの下着又はパンティ内に配置され、固定用接着剤211によってこれらに固定される。固定用接着剤211は、ユーザのパンティ股部内にパッドを固定する。シャーシ20の衣類に面する表面20Bの一部又は全部が、固定用接着剤211でコーティングされる。こうした目的に好適な任意の接着剤又は糊剤が、例えば、感圧接着剤を用いた本明細書の固定用接着剤211に用いられ得る。好適な接着剤としては、例えばCentury Adhesives Corporation(Columbus,Ohio)製のCentury A−305−IV、及びNational Starch and Chemical Company(Bridgewater,N.J.)製のInstant Lock 34−2823が挙げられる。好適な接着剤締結具は、米国特許第4,917,697号でも説明されている。使用時に吸収性物品を配置する前、この感圧性接着剤は、使用前に接着剤が乾燥するのを防ぐため、又はパンティの股部分以外の表面に付着するのを防ぐため、除去可能な剥離ライナーで被覆されている。好適な剥離ライナーは、米国特許第4,917,697号及び同第4,556,146号でも説明されている。こうした目的に一般的に用いられる商業的に入手可能な任意の剥離ライナーを本明細書で使用してよい。好適な剥離ライナーの非限定例は、BL30MG−A Silox E1/0及びBL30MG−A Silox 4P/Oであり、いずれもAkrosil Corporation(Menasha,Wis)によって製造される。このパッドは、剥離ライナーを取り外すことによって、その後、吸水性物品をパンティに置き、接着剤がパンティに接触することによって使用され得る。接着剤は、使用中の吸収性物品をパンティ内の所定の位置に保持する。剥離ライナーは、個別にパッドを包装することができる包装紙であってもよい。
【0124】
再度、本明細書における議論の大部分は、失禁用パッド及び生理用ナプキンに関するが、本発明はまた、テープ付きおむつ、プルオンのトレーニングパンツ、成人失禁用おむつ及びパンツ、並びに使い捨て又は耐久性パンティ又は下着に挿入され、使用後に取り除かれ得る失禁及び経血収集用の交換可能なパッドに有用であることが想定される。
【実施例】
【0125】
実施例−パートA
A.吸収性物品であって、
a.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有する一次トップシートと、
b.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有するバックシートと、
c.長さに沿って前端部、中央部、及び後端部を有する吸収性コアと、を含むシャーシを備え、当該コアが、
1)第1の分配層の上に配設された第1の超吸収性層を含む、第1の積層体と、
2)第2の超吸収性層に接合された第2の分配層を含む、第2の積層体とを含むことを特徴として、当該一次トップシートの衣類に面する表面と、当該バックシートの身体に面する表面との間に配設されており、当該第1の分配層が、コアの長さに沿ってオフセットして、当該コアの中央部が、当該第1の積層体及び第2の積層体のオーバーラップ接合から形成されるように当該第2の分配層に接合されている、吸収性物品。
B.当該コアが、前端部及び後端部を更に含み、それらが当該コアの当該中央部の対向する端部にそれぞれ配設されている、段落Aに記載の吸収性物品。
C.当該第1及び第2の超吸収性層が、互いに異なる横断方向の幅を有する、段落A又はBに記載の吸収性物品。
D.当該第1の超吸収性層が、当該第2の超吸収性層よりも小さい横断方向の幅を有する、段落Cに記載の吸収性物品。
E.当該第1及び第2の超吸収性層の各々が、それぞれ隣接する第1又は第2の分配層の横断方向の幅の50%よりも大きく広がる、段落A〜Dのいずれか1つに記載の吸収性物品。
F.当該第1又は第2の超吸収性層が、実質的にエアフェルトを含まない、段落A〜Eのいずれか1つに記載の吸収性物品。
G.当該第1の超吸収性層が、第1の分配層の上に不連続に配設されている、段落A〜Fのいずれか1つに記載の吸収性物品。
H.第1の超吸収性層の不連続パターンが、線状ストリップ、非線状ストリップ、台形、円、矩形、三角形、ウェーブ、メッシュ、及びそれらの組み合わせを含む、段落A〜Gのいずれか1つに記載の吸収性物品。
I.当該第2の超吸収性層が、連続パターンで配設されている、段落A〜Fのいずれか1つに記載の吸収性物品。
J.当該第1及び第2の積層体が、同じ横断方向の幅を有する、段落A〜Iのいずれか1つに記載の吸収性物品。
K.当該第1及び第2の積層体が、異なる横断方向の幅を有する、段落A〜Iのいずれか1つに記載の吸収性物品。
L.当該第1の積層体が、当該第2の積層体よりも小さい横断方向の幅を有する、段落A〜Kのいずれか1つに記載の吸収性物品。
M.当該第1の積層体が、当該第2の積層体よりも大きい横断方向の幅を有する、段落A〜Kのいずれか1つに記載の吸収性物品。
N.当該第1及び第2の積層体が、同じ機械方向の長さを有する、段落A〜Mのいずれか1つに記載の吸収性物品。
O.当該第1及び第2の積層体が、異なる機械方向の長さを有する、段落A〜Mのいずれか1つに記載の吸収性物品。
P.当該第1の積層体が、当該第2の積層体よりも小さい機械方向の長さを有する、段落A〜Oのいずれか1つに記載の吸収性物品。
Q.当該第1の積層体が、当該第2の積層体よりも大きい機械方向の長さを有する、段落A〜Oのいずれか1つに記載の吸収性物品。
R.当該第1及び第2の分配層の各々が、エアレイド材料を含む、段落A〜Qのいずれか1つに記載の吸収性物品。
S.当該第1の積層体が、当該第1の超吸収性層と当該第1の分配層との間に任意選択の層を含む、段落A〜Rのいずれか1つに記載の吸収性物品。
T.当該第2の積層体が、当該第2の超吸収性層と当該第2の分配層との間に任意選択の層を含む、段落A〜Rのいずれか1つに記載の吸収性物品。
U.当該第1及び第2の積層体の各々が、その積層体のそれぞれの第2の端部に形状的に相補的な第1の端部を有する、段落A〜Tのいずれか1つに記載の吸収性物品。
V.当該第1及び第2の積層体の当該第1の端部が、互いに対向し、当該吸収性コアの前端部及び後端部をそれぞれ形成する、段落Uに記載の吸収性物品。
W.当該第1及び第2の積層体の当該第2の端部が、互いに対向し、吸収性コアの前端部及び後端部をそれぞれ形成する、段落Uに記載の吸収性物品。
X.当該第1の端部が、入れ子式の切れ目に由来する雄型接続の形態である、段落Wに記載の吸収性物品。
Y.当該第2の端部が、入れ子式の切れ目に由来する雌型接続の形態である、段落Wに記載の吸収性物品。
Z.当該入れ子式の切れ目が、半円、台形、半楕円、山形、矩形、正弦波、又はジグソーの形態である、段落X又はYに記載の吸収性物品。
AA.バリアカフの形態の当該弾性ストランドが、物品の長さに沿って当該一次トップシートに接合されている、段落A〜Zのいずれか1つに記載の吸収性物品。
BB.第1及び第2の超吸収性層が、同じ超吸収性ポリマーを含む、段落A〜AAのいずれか1つに記載の吸収性物品。
CC.第1及び第2の超吸収性層が、異なる超吸収性ポリマーを含む、段落A〜CCのいずれか1つに記載の吸収性物品。
DD.当該一次トップシートの下かつ当該コアの身体に面する表面の上に配設された二次トップシートを更に備える、段落A〜CCのいずれか1つに記載の吸収性物品。
EE.当該二次トップシートが、当該コアよりも大きい長さ及び幅を有する、段落DDに記載の吸収性物品。
FF.バックシートが、液体不透過性である、段落A〜EEのいずれか1つに記載の吸収性物品。
GG.バックシートが、通気性である、段落FFに記載の吸収性物品。
HH.バックシートが、非通気性である、段落FFに記載の吸収性物品。
II.吸収性物品であって、
a.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有する一次トップシートと、
b.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有するバックシートと、
c.当該一次トップシートの衣類に面する表面と当該バックシートの身体に面する表面との間に配設された吸収性コアと、を含むシャーシを備え、当該コアが、
1)それぞれの第2の端部に形状的に相補的である第1の端部を有する第1の積層体であって、第1の分配層の上に配設された第1の超吸収性層を含む、第1の積層体と、
2)それぞれの第2の端部に形状的に相補的である第1の端部を有する第2の積層体であって、第2の超吸収性層に接合された第2の分配層を含む、第2の積層体とを含むことを特徴とし、当該第1の分配層が、吸収性物品の長さに沿ってオフセットして、当該第2の分配層に接合され、吸収性コアが、第2の積層体の第1の端部によって形成された前端部を有する、吸収性物品。
JJ.当該第1の積層体の当該第2の端部が、コアの後端部を形成している、段落IIに記載の吸収性物品。
KK.当該第1の積層体の当該第1の端部が、吸収性コアの後端部を形成している、段落II又はJJに記載の吸収性物品。
LL.当該第1の端部が、入れ子式の切れ目に由来する雄型接続の形態である、段落II〜KKのいずれか1つに記載の吸収性物品。
MM.当該第1及び第2の超吸収性層が、互いに異なる横断方向の幅を有する、段落II〜LLのいずれか1つに記載の吸収性物品。
NN.当該第1の超吸収性層が、当該第2の超吸収性層よりも小さい横断方向の幅を有する、段落MMに記載の吸収性物品。
OO.当該第1及び第2の超吸収性層の各々が、それぞれ隣接する第1又は第2の分配層の横断方向の幅の50%よりも大きい、段落II〜NNのいずれか1つに記載の吸収性物品。
PP.当該第1又は第2の超吸収性層が、実質的にエアフェルト材料を含まない、段落II〜OOのいずれか1つに記載の吸収性物品。
QQ.当該第1の超吸収性層が、第1の分配層の上に不連続に配設されている、段落II〜PPのいずれか1つに記載の吸収性物品。
RR.第1の超吸収性層の不連続パターンが、線状ストリップ、非線状ストリップ、台形、円、矩形、三角形、ウェーブ、メッシュ、及びそれらの組み合わせを含む、段落II〜QQのいずれか1つに記載の吸収性物品。
SS.当該第2の超吸収性層が、連続パターンで配設されている、段落II〜RRのいずれか1つに記載の吸収性物品。
TT.当該第1及び第2の積層体が、同じ横断方向の幅を有する、段落II〜SSのいずれか1つに記載の吸収性物品。
UU.当該第1及び第2の積層体が、異なる横断方向の幅を有する、段落II〜SSのいずれか1つに記載の吸収性物品。
VV.当該第1の積層体が、当該第2の積層体よりも小さい横断方向の幅を有する、段落II〜UUのいずれか1つに記載の吸収性物品。
WW.当該第1の積層体が、当該第2の積層体よりも大きい横断方向の幅を有する、段落II〜UUのいずれか1つに記載の吸収性物品。
XX.当該第1及び第2の積層体が、同じ機械方向の長さを有する、段落II〜WWのいずれか1つに記載の吸収性物品。
YY.当該第1及び第2の積層体が、異なる機械方向の長さを有する、段落II〜WWのいずれか1つに記載の吸収性物品。
ZZ.当該第1の積層体が、当該第2の積層体よりも小さい機械方向の長さを有する、段落YYに記載の吸収性物品。
AAA.当該第1の積層体が、当該第2の積層体よりも大きい機械方向の長さを有する、段落YYに記載の吸収性物品。
BBB.当該第1及び第2の分配層の各々が、エアレイド材料を含む、段落II〜AAAのいずれか1つに記載の吸収性物品。
CCC.当該第1の積層体が、当該第1の超吸収性層と当該第1の分配層との間に任意選択の層を含む、段落II〜BBBのいずれか1つに記載の吸収性物品。
DDD.当該第2の積層体が、当該第2の超吸収性層と当該第2の分配層との間に任意選択の層を含む、段落II〜CCCのいずれか1つに記載の吸収性物品。
EEE.当該第1及び第2の積層体の各々が、その積層体のそれぞれの第2の端部に形状的に相補的な第1の端部を有する、段落II〜DDDのいずれか1つに記載の吸収性物品。
FFF.第1及び第2の積層体の当該第1の端部が、互いに対向し、吸収性コアの前端部及び後端部をそれぞれ形成する、段落II〜EEEのいずれか1つに記載の吸収性物品。
GGG.第1及び第2の積層体の当該第2の端部が、互いに対向し、吸収性コアの前端部及び後端部をそれぞれ形成する、段落II〜EEEのいずれか1つに記載の吸収性物品。
HHH.当該第1の端部が、入れ子式の切れ目に由来する雄型接続の形態である、段落II〜FFFのいずれか1つに記載の吸収性物品。
III.当該第2の端部が、入れ子式の切れ目に由来する雌型接続の形態である、段落II〜HHHのいずれか1つに記載の吸収性物品。
JJJ.当該入れ子式の切れ目が、半円、台形、半楕円、山形、矩形、正弦波、又はジグソーの形態である、段落HHH〜IIIのいずれか1つに記載の吸収性物品。
KKK.バリアカフの形態の当該弾性ストランドが、物品の長さに沿って当該一次トップシートに接合されている、段落II〜JJJのいずれか1つに記載の吸収性物品。
LLL.第1及び第2の超吸収性層が、同じ超吸収性ポリマーを含む、段落II〜KKKのいずれか1つに記載の吸収性物品。
MMM.第1及び第2の超吸収性層が、異なる超吸収性ポリマーを含む、段落II〜KKKのいずれか1つに記載の吸収性物品。
NNN.当該一次トップシートの下かつ当該コアの身体に面する表面の上に配設された二次トップシートを更に備える、段落II〜MMMのいずれか1つに記載の吸収性物品。
OOO.当該二次トップシートが、当該コアよりも大きい長さ及び幅を有する、段落NNNに記載の吸収性物品。
PPP.吸収性物品であって、
a.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有する一次トップシートと、
b.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有するバックシートと、
c.当該一次トップシートの衣類に面する表面と当該バックシートの身体に面する表面との間に配設された吸収性コアと、を含むシャーシを備え、当該コアが、
1)第1の分配層の上に配設された第1の超吸収性層を含む、第1の積層体と、
2)第2の超吸収性層に接合された第2の分配層を含む、第2の積層体とを含むことを特徴とし、当該第1の分配層が、吸収性物品の長さに沿って当該第2の分配層に接合され、第1の積層体又は第2の積層体のいずれかが、他方よりも大きい横断方向の幅を有する、吸収性物品。
QQQ.当該第1の分配層が、吸収性物品の長さに沿ってオフセットして、当該第2の分配層に接合されている、段落PPPに記載の吸収性物品。
RRR.吸収性物品であって、
a.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有する一次トップシートと、
b.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有するバックシートと、
c.当該一次トップシートの衣類に面する表面と当該バックシートの身体に面する表面との間に配設された吸収性コアと、を含むシャーシを備え、当該コアが、
1)第1の分配層の上に配設された第1の超吸収性層を含む、第1の積層体と、
2)第2の超吸収性層に接合された第2の分配層を含む、第2の積層体とを含むことを特徴とし、当該第1の分配層が、当該第2の分配層に接合され、第1及び第2の超吸収性層の一方又は両方が、それらが接合されるそれぞれの第1又は第2の分配層よりも小さい横断方向の幅を有する、吸収性物品。
SSS.吸収性物品であって、
a.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有する一次トップシートと、
b.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有するバックシートと、
c.当該一次トップシートの衣類に面する表面と当該バックシートの身体に面する表面との間に配設された吸収性コアと、を含むシャーシを備え、当該コアが、
1)第1の分配層の上に不連続に配設された第1の超吸収性層を含む、第1の積層体と、
2)第2の超吸収性層に接合された第2の分配層を含む、第2の積層体とを含むことを特徴とし、当該第1の分配層が、当該第2の分配層に接合されている、吸収性物品。
TTT.吸収性物品であって、
a.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有する一次トップシートと、
b.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有するバックシートと、
c.長さに沿って前端部、中央部、及び後端部を有する吸収性コアと、を含むシャーシを備え、当該コアが、当該一次トップシートの衣類に面する表面と当該バックシートの身体に面する表面との間に配設されており、かつ当該コアが、
1)第1の分配層の上に配設された第1の超吸収性層を含む、第1の積層体と、
2)第2の超吸収性層に接合された第2の分配層を含む、第2の積層体とを含み、当該第1の分配層が、コアの長さに沿ってオフセットして、当該コアの中央部が、当該第1及び第2の積層体のオーバーラップ接合から形成されるように当該第2の超吸収性層に接合されている、吸収性物品。
UUU.吸収性物品であって、
a.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有する一次トップシートと、
b.身体に面する表面及び衣類に面する表面を有するバックシートと、
c.当該一次トップシートの衣類に面する表面と当該バックシートの身体に面する表面との間に配設された吸収性コアと、を含むシャーシを備え、当該コアが、
1)それぞれの第2の端部に形状的に相補的である第1の端部を有する第1の積層体であって、第1の分配層の上に配設された第1の超吸収性層を含む、第1の積層体と、
2)それぞれの第2の端部に形状的に相補的である第1の端部を有する第2の積層体であって、第2の超吸収性層に接合された第2の分配層を含む、第2の積層体とを含み、当該第1の積層体層が、吸収性物品の長さに沿ってオフセットして、当該第2の積層体層に接合され、吸収性コアが、第2の積層体の第1の端部によって形成された前端部を有する、吸収性物品。
【0126】
実施例−パートB
実施例1〜12は、本開示に従って構築される。
【0127】
(実施例1)
砂時計形状を有する長さおよそ270mmの失禁用パッド又は生理用ナプキンが構築される。92mmの最大幅及び長さの中央で78mmの幅を有する。製品は、その長さに沿って2本の折り目を有する。層は、当該技術分野で知られている適切なホットメルト接着剤を使用して接着結合される。外周部は、(熱及び圧力を介して)捲縮されている。このパッドは、以下の構成要素を含む。
1)親水性界面活性剤処理が施され、プリントされたキルティングパターンを有する18gsm PE/PP bico(シース/コア)不織布を含む一次トップシート。
2)MDで連続し、CDで幅59mmであり、45%の中空螺旋状PET繊維(10dtex、ステープル長38mm)、30%のシース/コアPE/PET Bico繊維(5.8dtex)、25%の三葉レーヨン繊維(3.3dtex)の材料から形成された二次トップシート。
3)少なくとも以下2つの積層体を含む吸収性コア。
a)第1の積層体は、(長手方向軸線又は中心線上で)幅39mm×長さ218mmである。積層体の全ての層は、この全長である。第1の積層体の第1の端部は、雄型接続形状で半径40mmの入れ子式の切れ目を示し、雌型接続である同じ積層体の第2の端部の形状を補完する。したがって、第1及び第2の端部は嵌合する。第1の超吸収性層は、10gsm SMS PP不織布(幅39mm)のAGM担体材料及び幅28mmの超吸収性粒子(AGM)の層から形成され、第1の積層体全体に配置されたおよそ10平方mmのAGMを含まない領域が形成され、合計1.25gの総AGMがそこで利用される。第1の超吸収性層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅39mmのエアレイド材料(120gsm)に接合される。
b)第2の積層体は、長手方向軸線又は中心線上で幅59mm×長さ218mmである。第2の積層体の第1の端部は、雄型接続形状で半径40mmの入れ子式の切れ目を示し、雌型接続形状をとる同じ積層体の第2の端部の形状を補完する。第2の分配層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅59mmのエアレイド材料(120gsm)を含む。第2の超吸収性層は、幅59mmの10gsm SMS PP不織布のAGM担体材料を含み、幅48mmの超吸収性粒子(AGM)の層が、MD及びCDに連続パターンでその上に配置されており、AGMは合計2.14gである。
【0128】
第1及び第2の積層体は、当該第1及び第2の積層体と接触し、第1の(雄型接続又は凸状)端部に対向する第1及び第2の分配層と共に配置され、結果として得られるパッドの端部を形成し、長手方向軸に沿った前端部から後端部までの全長は、251mmである。
4)バックシートは、14gsmのポリプロピレンフィルムを含む。
5)各々が14gsmの秤量を有し(40mmの間隔でMDに連続してトップシートに糊剤接着される)、約34mmの内側対内側の間隔(CD縁部まで続く)を有する、バリアカフ不織布の第1のカバー/第2のカバー。
6)バリアカフ弾性部材又はストランドは、Lycra(登録商標)から形成される。1つのカフに2つのストランドが存在し、各々が470dtexを有し、各々が約60%伸張され、120mmにわたって糊剤接着される(先頭縁部からおよそ85mm及び後縁部から65mmが取り付けられる)。弾性体の内側対内側の間隔は約41mm、及び各カフの各ストランド間の間隔は約4mm。
【0129】
(実施例2)
砂時計形状を有する長さおよそ348mmの失禁用パッド又は生理用ナプキンが構築される。106mmの最大幅及び長さの中央で88mmの幅を有する。製品は、その長さに沿って2本の折り目を有する。層は、当該技術分野で知られている適切なホットメルト接着剤を使用して接着結合される。外周部は、(熱及び圧力を介して)捲縮されている。このパッドは、以下の構成要素を含む。
1)実施例1におけるものと同じ特性を有する一次トップシート。
2)MDで連続して75gsm及びCDで幅72mmの二次トップシート。(a)25%の中空螺旋状PET繊維(10dtex、ステープル長38mm)、(b)35%の三葉レーヨン繊維(3.3dtex、長さ38mm)及び(c)40%の丸いPP繊維(1.7dtex、長さ38mm)の均一なブレンド。一次トップシート及び二次トップシートは、Jill M.Orrの名前で2016年3月11に出願された米国仮特許出願第62/306,676号において詳述されているように、機械的に結合されている。
3)少なくとも以下2つの積層体を含む吸収性コア。
a)矩形の第1の積層体は、(長手方向軸線又は中心線上で)幅49mm×長さ230mmである。積層体の全ての層は、この全長である。第1の超吸収性層は、10gsm SMS PP不織布(幅49mm)のAGM担体材料及び担体材料の上に連続して配設された幅49mmの超吸収性粒子(AGM)の層から形成され、AGMの総量は、2.81gである。第1の超吸収性層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅49mmのエアレイド材料(120sm)に接合される。
b)第2の積層体は、長手方向軸線又は中心線上で幅69mm×長さ288mmである。第2の分配層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅59mmのエアレイド材料(120gsm)を含む。第2の超吸収性層は、幅114mmの10gsm SMS PP不織布のAGM担体材料を含み、幅61mmの超吸収性粒子(AGM)の層が、MD及びCDに連続パターンでその上に配置されており、AGMを含まない領域は、層全体で10平方mmであり、AGMの総量は、4.3gである。
【0130】
第1及び第2の積層体は、互いに接触及び接合して、またパッドのCD及びMDの両方においてそれらが整列するように接合される。あるいは、それらはコアのみの中央部分のみでオーバーラップし、製品の長手方向軸に沿って広がり、所望の製品の長さに到達することができる。
4)バックシートは、14gsmのポリプロピレンフィルムを含む。
5)各々が15gsmの秤量を有し(62mmの間隔でMDに連続してトップシートに糊剤接着され、50mmの間隔で製品の端部に約63mmにわたって断続的に糊剤接着される)、約44mmの内側対内側の間隔(CD縁部まで続く)を有する、バリアカフ不織布の第1のカバー/第2のカバー。
6)バリアカフ弾性部材又はストランドは、Lycra(登録商標)から形成される。1つのカフに2つのストランドが存在し、各々が470dtexを有し、各々が約80%伸張され、170mmにわたって糊剤接着される(先頭縁部からおよそ99mm及び後縁部から80mmが取り付けられる)。弾性体の内側対内側の間隔は約51mm、及び各カフの各ストランド間の間隔は約4mm。
【0131】
(実施例3)
砂時計形状を有する長さおよそ348mmの失禁用パッド又は生理用ナプキンが構築される。106mmの最大幅及び長さの中央で88mmの幅を有する。製品は、その長さに沿って2本の折り目を有する。層は、当該技術分野で知られている適切なホットメルト接着剤を使用して接着結合される。外周部は、(熱及び圧力を介して)捲縮されている。このパッドは、以下の構成要素を含む。
1)実施例1におけるものと同じ特性を有する一次トップシート。
2)実施例2と同じ特性をし、実施例2において一次トップシートと機械的に結合されている二次トップシート。
3)少なくとも以下2つの積層体を含む吸収性コア。
a)矩形の第1の積層体は、(長手方向軸線又は中心線上で)幅69mm×長さ288mmである。積層体の全ての層は、この全長である。第1の超吸収性層は、10gsm SMS PP不織布(幅114)のAGM担体材料、並びにMD及びCDで担体材料の上に連続して配設される幅50mmの超吸収性粒子(AGM)の層から形成され、AGMの総量は、3.59gであり、積層体の一方の側に5mmのギャップを残し、他方の側に14mmのギャップを、いずれもCDで残す。第1の超吸収性層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅69mmのエアレイド材料(135gsm)に接合される。
b)第1の積層体と同じ第2の積層体が形成される。
【0132】
第1及び第2の積層体は、互いに配置及び接合され、分配層は互いに対面し、それぞれの超吸収性層上のそれぞれの整合ギャップはCDで互いに整列されている。積層体は、MD及びCDで製品の中心に整列されるべきである。
4)バックシートは、14gsmのポリプロピレンフィルムを含む。
5)各々が15gsmの秤量を有し(62mmの間隔でMDに連続してトップシートに糊剤接着され、50mmの間隔で製品の端部に約63mmにわたって断続的に糊剤接着される)、約44mmの内側対内側の間隔(CD縁部まで続く)を有する、バリアカフ不織布の第1のカバー/第2のカバー。
6)バリアカフ弾性部材又はストランドは、Lycra(登録商標)から形成される。1つのカフに2つのストランドが存在し、各々が470dtexを有し、各々が約80%伸張され、170mmにわたって糊剤接着される(先頭縁部からおよそ99mm及び後縁部から80mmが取り付けられる)。弾性体の内側対内側の間隔は約51mm、及び各カフの各ストランド間の間隔は約4mm。
【0133】
(実施例4)
砂時計形状を有する長さおよそ400mmの失禁用パッド又は生理用ナプキンが構築される。119mmの最大幅及び長さの中央で98mmの幅を有する。製品は、その長さに沿って2本の折り目を有する。層は、当該技術分野で知られている適切なホットメルト接着剤を使用して接着結合される。外周部は、(熱及び圧力を介して)捲縮されている。このパッドは、以下の構成要素を含む。
1)実施例1におけるものと同じ特性を有する一次トップシート。
2)MDで連続し、CDで幅59mmであり、45%の中空螺旋状PET繊維(10dtex、ステープル長38mm)、30%のシース/コアPE/PET Bico繊維(5.8dtex)、25%の三葉レーヨン繊維(3.3dtex)の材料から形成された二次トップシート。
3)少なくとも以下2つの積層体を含む吸収性コア。
a)第1の積層体は、(長手方向軸線又は中心線上で)幅59mm×長さ310mmである。積層体の全ての層は、この全長である。第1の積層体の第1の端部は、雄型接続形状で半径51.6mmの入れ子式の切れ目を示し、雌型接続である同じ積層体の第2の端部の形状を補完する。したがって、第1及び第2の端部は、互いに嵌合する。第1の超吸収性層は、10gsm SMS PP不織布(幅59mm)のAGM担体材料、及び幅28mmの超吸収性粒子(AGM)の層から形成され、第1の積層体全体に配置されたおよそ10平方mmのAGMを含まない領域が形成され、合計4.55gの総AGMがそこで利用される。第1の超吸収性層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅59mmのエアレイド材料(135gsm)に接合される。
b)第2の積層体は、長手方向軸線又は中心線上で幅79mm×長さ310mmである。第2の積層体の第1の端部は、雄型接続形状で半径51.6mmの入れ子式の切れ目を示し、雌型接続である同じ積層体の第2の端部の形状を補完する。第2の分配層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅79mmのエアレイド材料(120gsm)を含む。第2の超吸収性層は、幅79mmの10gsm SMS PP不織布のAGM担体材料を含み、幅71mmの超吸収性粒子(AGM)の層が、MD及びCDに連続パターンでその上に配置されており、AGMは合計5.7gである。
【0134】
第1及び第2の積層体は、結果として得られるパッドのそれぞれの端部を形成する雄型接続又は凸形状を有する、各積層体の対向する第1の端部に接触し、接合する分配層と共に配置される。このパッドは、381mmの長手方向軸に沿って前端部から後端部までの全長を有する。
4)バックシートは、14gsmのポリプロピレンフィルムを含む。
5)各々が15gsmの秤量を有し(72mmの間隔でトップシートにMD内で連続して糊剤接着され、60mmの間隔で製品の端部に約87mmにわたって断続的に糊剤接着される)、約54mmの内側対内側の間隔(CD縁部まで続く)を有する、バリアカフ不織布の第1のカバー/第2のカバー。
6)バリアカフ弾性部材又はストランドは、Lycra(登録商標)から形成される。1つのカフに2つのストランドが存在し、各々が470dtexを有し、各々が約80%伸張され、195mmにわたって糊剤接着される(先頭縁部からおよそ113mm及び後縁部から93mmが取り付けられる)。弾性体の内側対内側の間隔は約61mm、及び各カフの各ストランド間の間隔は約4mm。
【0135】
(実施例5)
砂時計形状を有する長さおよそ348mmの失禁用パッド又は生理用ナプキンが構築される。106mmの最大幅及び長さの中央で88mmの幅を有する。製品は、その長さに沿って2本の折り目を有する。層は、当該技術分野で知られている適切なホットメルト接着剤を使用して接着結合される。外周部は、(熱及び圧力を介して)捲縮されている。このパッドは、以下の構成要素を含む。
1)親水性界面活性剤処理が施され、プリントされたキルティングパターンを有する18gsm PE/PP bico(シース/コア)不織布を含む一次トップシート。
2)MDで連続して75gsm及びCDで幅72mmの二次トップシート。(a)25%の中空螺旋状PET繊維(10dtex、ステープル長38mm)、(b)35%の三葉レーヨン繊維(3.3dtex、長さ38mm)及び(c)40%の丸いPP繊維(1.7dtex、長さ38mm)の均一なブレンド。一次トップシート及び二次トップシートは、実施例2に詳述されるように機械的に結合される。
3)少なくとも以下2つの積層体を含む吸収性コア。
a)第1の積層体は、(長手方向軸線又は中心線上で)幅59mm×長さ288mmである。積層体の全ての層は、この全長である。第1の積層体の第1の端部は、雄型接続形状で半径46.5mmの入れ子式の切れ目を示し、雌型接続を有する同じ積層体の第2の端部の形状を補完する。したがって、第1及び第2の端部は嵌合する。コアの前端部及び後端部の両方は、雄(又は凸)結合形状を有する。第1の超吸収性層は、10gsm SMS PP不織布(幅59mm)のAGM担体材料、及び幅59mmの超吸収性粒子(AGM)の層から形成され、AGMは、CD及びMDにおいて連続パターンで配設されており、合計4.3gが使用される。第1の超吸収性層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅59mmのエアレイド材料(135gsm)に接合される。
b)第2の積層体は、長手方向軸線又は中心線上で幅69mm×長さ288mmである。第2の積層体の第1の端部は、雄型接続形状で半径46.5mmの入れ子式の切れ目を示し、雌型接続を有する同じ積層体の第2の端部の形状を補完する。第2の分配層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅59mmのエアレイド材料(135gsm)を含む。第2の超吸収性層は、幅114mmの10gsm SMS PP不織布のAGM担体材料を含み、その上に幅61mmの超吸収性粒子(AGM)の層が、MD及びCDにおいて層全体に10平方mmのAGMを含まない領域を有するパターンで配設されており、AGMの総量は4.3gである。
【0136】
第1及び第2の積層体は、対向する雄型接続又は凸状端部と共に、MDでオーバーラップして製品の中央に配置され、長手方向軸に沿った前端部から後端部までの全長は、329mmである。
4)バックシートは、14gsmのポリプロピレンフィルムを含む。
5)各々が15gsmの秤量を有し(62mmの間隔でMDに連続してトップシートに糊剤接着され、50mmの間隔で製品の端部に約63mmにわたって断続的に糊剤接着される)、約44mmの内側対内側の間隔(CD縁部まで続く)を有する、バリアカフ不織布の第1のカバー/第2のカバー。
6)バリアカフ弾性部材又はストランドは、Lycra(登録商標)から形成される。1つのカフに2つのストランドが存在し、各々が470dtexを有し、各々が約80%伸張され、170mmにわたって糊剤接着される(先頭縁部からおよそ99mm及び後縁部から80mmが取り付けられる)。弾性体の内側対内側の間隔は約51mm、及び各カフの各ストランド間の間隔は約4mm。
【0137】
(実施例6)
おむつは、およそ400mmであり、脚孔が切断され、シャーシから取り除かれている。CD最外縁部は、腰部ループを形成するように縫合されている。おむつのシャーシは、以下の構成要素を含む。
1)親水性界面活性剤処理を施した15gsm PPスパンボンド不織布である一次トップシート。このトップシート材は、長さ400mmである。
2)MDで250mm及びCDで幅75mmであり、45%の中空螺旋状PET繊維(10dtex、ステープル長38mm)、30%のシース/コアPE/PET Bico繊維(5.8dtex)、25%の三葉レーヨン繊維(3.3dtex)の材料を含む二次トップシート。このSTSの前縁部は、おむつの前方から50mmに置かれ、CDの中心にある。
3)捕捉に適した任意選択の層は、長さ250mmであり、CDで70mmがSTS上の中心とされる。この層のカールしたパルプ繊維は、パルプ繊維を表面架橋することによって作成する。
4)本明細書において詳述される2つの積層体を含む吸収性コア。
a)幅49mm×長さ250mm(長手方向軸上)の第1の積層体は、この積層体中の全ての材料が全長である。第1の積層体は、製品の後方に面する「雄型」接続(凸部)を有する台形形状の入れ子式の切れ目を示す(3分割の第1及び第3の部分は、横方向軸線に対して30度の角度であり、真ん中の3分の1は、横方向軸線を与える)。第1の超吸収性層は、10gsm SMS PP不織布のAGM担体材料を含む(幅69mm、第1の積層体の片側に巻き付けられ、反対側と同一平面である)。超吸収性粒子は、担体及び/又は積層体の領域にわたって配置されたおよそ10平方mmのAGMを含まない領域を有する、38mm幅の領域内で担体材料上に配設され、AGMの総量は4gである。第1の分配層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)を含む幅49mmのエアレイド材料(160gsm)を含む。
b)幅89mm×長さ250mmの第2の積層体は、おむつの前方に面する「雄」側(凸部)を有する台形形状の入れ子式の切れ目を有する(3分割の第1及び第3の部分は、横方向軸線に対して30度の角度であり、真ん中の3分の1は、横方向軸線を与える)。第2の分配層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅89mmのエアレイド材料(160gsm)を含む。第2の超吸収性層は、超吸水性ポリマー粒子(AGM)の層を、MD及びCDに幅78mmの連続パターンで含み、AGMの総量は8gである。このAGMは、10gsm SMS PP不織布のAGM担体材料上に配設される(幅109mm、積層体の片側に巻き付けられ、反対側と同一平面である)。
【0138】
積層体は、対向する雄型端部と共に配置され、長手方向中心線上の一端から他端までの全長は、310mmである(製品の前縁部から25mmに前縁部を有する)。
5)25gsmのポリプロピレンフィルム(通気性)であるバックシート。
6)25gsmのスパンボンドPE/PP bicoのバックシート(衣類に面する側)を被覆する不織布。
7)バリアカフ−各々が14gsmの秤量を有し(90mmの間隔でMDに連続してトップシートに糊剤接着される)、約74mmの内側対内側の間隔(CD縁部まで続く)を有する、不織布の第1のカバー/第2のカバー。
8)バリアカフ−Lycra(登録商標)の弾性部材−1つのカフに2つのストランド、各々が680dtexを有し、各々が約150%伸張され、220mmにわたって糊剤接着されている(後縁部からおよそ70mm及び前縁部から45mmが取り付けられる)。弾性体の内側対内側の間隔は約70mm及び各カフの各ストランド間の間隔は約4mm。
9)リング圧延のような技術分野において周知の手段によって活性化されたスチレンブロックコポリマー弾性材料からなる真空形成フィルムのいずれかの側の18gsm Bico(PE/PPシースコア)の伸縮性積層体の外側シャーシ(おむつ/使い捨てパンツの技術分野において知られている)。
【0139】
(実施例7)
砂時計形状を有する長さおよそ270mmの失禁用パッド又は生理用ナプキンが構築される。92mmの最大幅及び長さの中央で78mmの幅を有する。製品は、その長さに沿って2本の折り目を有する。層は、当該技術分野で知られている適切なホットメルト接着剤を使用して接着結合される。外周部は、(熱及び圧力を介して)捲縮されている。このパッドは、以下の構成要素を含む。
1)親水性界面活性剤処理が施され、プリントされたキルティングパターンを有する18gsm PE/PP bico(シース/コア)不織布を含む一次トップシート。
2)MDで連続し、CDで幅59mmであり、45%の中空螺旋状PET繊維(10dtex、ステープル長38mm)、30%のシース/コアPE/PET Bico繊維(5.8dtex)、25%の三葉レーヨン繊維(3.3dtex)の材料から形成された二次トップシート。
3)少なくとも以下2つの積層体を含む吸収性コア。
a)第1の積層体は、(長手方向軸線又は中心線上で)幅39mm×長さ200mmである。積層体の全ての層は、この全長である。第1の積層体の第1の端部は、雄型接続形状で半径40mmの入れ子式の切れ目を示し、雌型接続である同じ積層体の第2の端部の形状を補完する。したがって、第1及び第2の端部は嵌合する。第1の超吸収性層は、10gsm SMS PP不織布(幅39mm)のAGM担体材料、及び幅28mmの超吸収性粒子(AGM)の層から形成され、第1の積層体全体に配置されたおよそ10平方mmのAGMを含まない領域が形成され、合計1.25gの総AGMがそこで利用される。第1の超吸収性層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅39mmのエアレイド材料(160gsm)に接合される。
b)第2の積層体は、長手方向軸線又は中心線上で幅59mm×長さ200mmである。第2の積層体の第1の端部は、雄型接続形状で半径40mmの入れ子式の切れ目を示し、雌型接続形状をとる同じ積層体の第2の端部の形状を補完する。第2の分配層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅59mmのエアレイド材料(120gsm)を含む。第2の超吸収性層は、幅59mmの10gsm SMS PP不織布のAGM担体材料を含み、幅48mmの超吸収性粒子(AGM)の層が、MD及びCDに連続パターンでその上に配置されており、AGMは合計2.14gである。
【0140】
第1及び第2の積層体は、当該第1及び第2の積層体と接触し、第1の(雄型接続又は凸状)端部に対向する第1及び第2の分配層と共に配置され、結果として得られるパッドの端部を形成し、長手方向軸に沿った前端部から後端部までの全長は、251mmである。
4)バックシートは、14gsmのポリプロピレンフィルムを含む。
5)各々が15gsmの秤量を有し(40mmの間隔でMDに連続してトップシートに糊剤接着される)、約34mmの内側対内側の間隔(CD縁部まで続く)を有する、バリアカフ不織布の第1のカバー/第2のカバー。
6)バリアカフ弾性部材又はストランドは、Lycra(登録商標)から形成される。1つのカフに2つのストランドが存在し、各々が470dtexを有し、各々が約60%伸張され、120mmにわたって糊剤接着される(先頭縁部からおよそ85mm及び後縁部から65mmが取り付けられる)。弾性体の内側対内側の間隔は約41mm、及び各カフの各ストランド間の間隔は約4mm。
【0141】
(実施例8)
砂時計形状を有する長さおよそ348mmの失禁用パッド又は生理用ナプキンが構築される。106mmの最大幅及び長さの中央で88mmの幅を有する。製品は、その長さに沿って2本の折り目を有する。層は、当該技術分野で知られている適切なホットメルト接着剤を使用して接着結合される。外周部は、(熱及び圧力を介して)捲縮されている。このパッドは、以下の構成要素を含む。
1)親水性界面活性剤処理が施され、プリントされたキルティングパターンを有する18gsm PE/PP bico(シース/コア)不織布を含む一次トップシート。
2)MDで連続し、CDで幅69mmであり、45%の中空螺旋状PET繊維(10dtex、ステープル長38mm)、30%のシース/コアPE/PET Bico繊維(5.8dtex)、25%の三葉レーヨン繊維(3.3dtex)の材料から形成された二次トップシート。一次トップシートに機械的に結合される。
3)少なくとも以下2つの積層体を含む吸収性コア。
a)第1の積層体は、(長手方向軸線又は中心線上で)幅50mm×長さ288mmである。積層体の全ての層は、この全長である。第1の積層体の第1の端部は、雄型接続形状で半径約46.5mmの入れ子式の切れ目を示し、雌型接続である同じ積層体の第2の端部の形状を補完する。超吸収性層は、10gsm SMS PP不織布(幅50mm)のAGM担体材料、及び幅38.5mmの超吸収性粒子(AGM)の層から形成され、層全体に約10平方mmのAGMを含まない領域を有し、AGMの総量は2.91gである。第1の超吸収性層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅50mmのエアレイド材料(160gsm)に接合される。
b)幅68mm×長さ288mmの第2の積層体が形成される。第2の積層体の第1の端部は、第1の積層体と同じ半径を有する入れ子式の切れ目を示し、また相補的な雌型接続の第2の端部を有する。超吸収性層は、第1の積層体と同じであるが、幅68mmのAGM担体材料、及び幅61mmの超吸収性粒子の層から形成され、層全体に約10平方mmのAGMを含まない領域を有し、AGMの総量は4.27gである。第2の超吸収性層は、第1の積層体と同じであるが、幅59mmのエアレイド材料に接合されている。
【0142】
第1及び第2の積層体は、長手方向の中心に置かれ、機械方向に(MDで外方向に面する第1の端部の雄型接続と)オーバーラップし、それにより2つの積層体の複合構造は、長さ329mmとなる。積層体は、互いに面する分配層及びCDで互いに整列されたそれぞれの超吸収性層上のそれぞれの整合ギャップと共に、互いに接合される。積層体は、MD及びCDで製品の中心に整列されるべきである。
4)バックシートは、14gsmのポリプロピレンフィルムを含む。
5)各々が15gsmの秤量を有し(62mmの間隔でMDに連続してトップシートに糊剤接着され、50mmの間隔で製品の端部に約63mmにわたって断続的に糊剤接着される)、約44mmの内側対内側の間隔(CD縁部まで続く)を有する、バリアカフ不織布の第1のカバー/第2のカバー。
6)バリアカフ弾性部材又はストランドは、Lycra(登録商標)から形成される。1つのカフに2つのストランドが存在し、各々が470dtexを有し、各々が約80%伸張され、170mmにわたって糊剤接着される(先頭縁部からおよそ99mm及び後縁部から80mmが取り付けられる)。弾性体の内側対内側の間隔は約51mm、及び各カフの各ストランド間の間隔は約4mm。
【0143】
(実施例9)
砂時計形状を有する長さおよそ348mmの失禁用パッド又は生理用ナプキンが構築される。106mmの最大幅及び長さの中央で88mmの幅を有する。製品は、その長さに沿って2本の折り目を有する。層は、当該技術分野で知られている適切なホットメルト接着剤を使用して接着結合される。外周部は、(熱及び圧力を介して)捲縮されている。このパッドは、以下の構成要素を含む。
1)親水性界面活性剤処理が施され、プリントされたキルティングパターンを有する18gsm PE/PP bico(シース/コア)不織布を含む一次トップシート。
2)MDで連続し、CDで幅59mmであり、45%の中空螺旋状PET繊維(10dtex、ステープル長38mm)、30%のシース/コアPE/PET Bico繊維(5.8dtex)、25%の三葉レーヨン繊維(3.3dtex)の材料から形成された二次トップシート。一次トップシートに機械的に結合される。
3)少なくとも以下2つの積層体を含む吸収性コア。
a)第1の積層体は、(長手方向軸線又は中心線上で)幅50mm×長さ264mmである。積層体の全ての層は、この全長である。第1の積層体の第1の端部は、雄型接続形状で半径約46.5mmの入れ子式の切れ目を示し、雌型接続である同じ積層体の第2の端部の形状を補完する。超吸収性層は、10gsm SMS PP不織布(幅50mm)のAGM担体材料、及び幅38.5mmの超吸収性粒子(AGM)の層から形成され、層全体に約10平方mmのAGMを含まない領域を有し、AGMの総量は2.91gである。第1の超吸収性層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅59mmのエアレイド材料(160gsm)に接合される。
b)幅68mm×長さ264mmの第2の積層体が形成される。第2の積層体の第1の端部は、第1の積層体と同じ半径を有する入れ子式の切れ目を示し、また相補的な雌型接続の第2の端部を有する。超吸収性層は、第1の積層体と同じであるが、幅68mmのAGM担体材料、及び幅61mmの超吸収性粒子の層から形成され、層全体に約10平方mmのAGMを含まない領域を有し、AGMの総量は4.27gである。第2の超吸収性層は、第1の積層体と同じであるが、幅59mmのエアレイド材料に接合されている。
【0144】
第1及び第2の積層体は、長手方向の中心に置かれ、機械方向に(MDで外方向に面する第1の端部の雄型接続と)オーバーラップし、それにより2つの積層体の複合構造は、長さ329mmとなる。積層体は、互いに面する分配層及びCDで互いに整列されたそれぞれの超吸収性層上のそれぞれの整合ギャップと共に、互いに接合される。積層体は、MD及びCDで製品の中心に整列されるべきである。
4)バックシートは、14gsmのポリプロピレンフィルムを含む。
5)各々が15gsmの秤量を有し(62mmの間隔でトップシートにMD内で連続して糊剤接着され、50mmのCD間隔で製品の端部に約68mmにわたって断続的に糊剤接着される)、約44mmの内側対内側の間隔(CD縁部まで続く)を有する、バリアカフ不織布の第1のカバー/第2のカバー。
6)バリアカフ弾性部材又はストランドは、Lycra(登録商標)から形成される。1つのカフに2つのストランドが存在し、各々が470dtexを有し、各々が約80%伸張され、170mmにわたって糊剤接着される(先頭縁部からおよそ99mm及び後縁部から80mmが取り付けられる)。弾性体の内側対内側の間隔は約51mm、及び各カフの各ストランド間の間隔は約4mm。
【0145】
(実施例10)
砂時計形状を有する長さおよそ348mmの失禁用パッド又は生理用ナプキンが構築される。106mmの最大幅及び長さの中央で88mmの幅を有する。製品は、その長さに沿って2本の折り目を有する。層は、当該技術分野で知られている適切なホットメルト接着剤を使用して接着結合される。外周部は、(熱及び圧力を介して)捲縮されている。このパッドは、以下の構成要素を含む。
1)親水性界面活性剤処理が施され、プリントされたキルティングパターンを有する18gsm PE/PP bico(シース/コア)不織布を含む一次トップシート。
2)二次トップシートは、MDで連続し、CDで幅72mmであり、25%の中空螺旋状PET繊維(10dtex、ステープル長38mm)、35%の三葉レーヨン繊維(3.3dtex、長さ38mm)、及び40%の丸いPP繊維(1.7dtex、長さ38mm)の均一なブレンドから形成される。リング圧延から深さ0.0343cm(0.0135”)の係合を有する固体形成を有する、一次トップシートに機械的に結合されている。
3)少なくとも以下2つの積層体を含む吸収性コア。
a)第1の積層体は、幅49mm×長さ230mmの矩形形状であり、この積層体中の全ての材料が全長及び全幅である。超吸収性層は、10gsm SMS PP不織布(幅49mm)のAGM担体材料、及び幅49mmであり、MD及びCDで連続的に適用される超吸収性粒子(AGM)の層から形成され、AGMの総量は2.81gである。第1の超吸収性層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅49mmのエアレイド材料(135gsm)に接合される。
b)第2の積層体は、第1の積層体が形成されるのと同じように形成されるが、上下逆さまに適用される。幅69mm×長さ288mmの矩形形状である。超吸収性層は、第1の積層体と同じであるが、幅114mmのAGM担体材料、及び幅61mmであり、MD及びCDで連続する超吸収性粒子の層から形成され、層全体に約10平方mmのAGMを含まない領域を有し、AGMの総量は4.3gである。第2の超吸収性層は、第1の積層体と同じエアレイド材料に接続され、このエアレイドは、59mmの幅を有する。
【0146】
第1及び第2の積層体は、MD及びCDの中心にあり、互いに重ねられている。積層体は、互いに面する分配層及びCDで互いに整列されたそれぞれの超吸収性層上のそれぞれの整合ギャップと共に、互いに接合される。
4)バックシートは、14gsmのポリプロピレンフィルムを含む。
5)各々が15gsmの秤量を有し(62mmの間隔でMDに連続してトップシートに糊剤接着され、50mmのCD間隔で製品の端部に約63mmにわたって断続的に糊剤接着される)、約44mmの内側対内側の間隔(CD縁部まで続く)を有する、バリアカフ不織布の第1のカバー/第2のカバー。
6)バリアカフ弾性部材又はストランドは、Lycra(登録商標)から形成される。1つのカフに2つのストランドが存在し、各々が470dtexを有し、各々が約80%伸張され、170mmにわたって糊剤接着される(先頭縁部からおよそ99mm及び後縁部から80mmが取り付けられる)。弾性体の内側対内側の間隔は約51mm、及び各カフの各ストランド間の間隔は約4mm。
【0147】
(実施例11)
砂時計形状を有する長さおよそ400mmの失禁用パッド又は生理用ナプキンが構築される。119mmの最大幅及び長さの中央で98mmの幅を有する。製品は、その長さに沿って2本の折り目を有する。層は、当該技術分野で知られている適切なホットメルト接着剤を使用して接着結合される。外周部は、(熱及び圧力を介して)捲縮されている。このパッドは、以下の構成要素を含む。
1)親水性界面活性剤処理が施され、プリントされたキルティングパターンを有する18gsm PE/PP bico(シース/コア)不織布を含む一次トップシート。
2)MDで連続し、CDで幅79mmであり、45%の中空螺旋状PET繊維(10dtex、ステープル長38mm)、30%のシース/コアPE/PET Bico繊維(5.8dtex)、25%の三葉レーヨン繊維(3.3dtex)の材料から形成された二次トップシート。一次トップシートに機械的に結合される。
3)少なくとも以下2つの積層体を含む吸収性コア。
a)第1の積層体は、(長手方向軸線又は中心線上で)幅50.5mm×長さ339mmである。積層体の全ての層は、この全長である。第1の積層体の第1の端部は、雄型接続形状で半径51.6mmの入れ子式の切れ目を示し、雌型接続である同じ積層体の第2の端部の形状を補完する。したがって、第1及び第2の端部は、互いに嵌合する。第1の超吸収性層は、幅70mmの10gsm SMS PP不織布のAGM担体材料(片側で11mmがエアレイド材料に巻き付けられている)、及び幅38.5mmの超吸収性粒子(AGM)の層から形成され、第1の積層体全体に配置されたおよそ10平方mmのAGMを含まない領域が形成され、合計4.55gの総AGMがそこで利用される。第1の超吸収性層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅59mmのエアレイド材料(135gsm)に接合される。
b)第2の積層体は、長手方向軸線又は中心線上で幅77.5mm×長さ339mmである。第2の積層体の第1の端部は、雄型接続形状で半径51.6mmの入れ子式の切れ目を示し、雌型接続である同じ積層体の第2の端部の形状を補完する。第2の分配層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅79mmのエアレイド材料(135gsm)を含む。第2の超吸収性層は、幅90mmの10gsm SMS PP不織布のAGM担体材料を含み(11mmがエアレイド材料の裏側に巻き付けられている)、幅65.5mmの超吸収性粒子(AGM)の層が、MD及びCDに連続パターンでその上に配置されており、AGMの総量は5.7gである。
【0148】
第1及び第2の積層体は、結果として得られるパッドのそれぞれの端部を形成する雄型接続又は凸形状を有する、各積層体の対向する第1の端部に接触し、接合する分配層と共に配置される。このパッドは、381mmの長手方向軸に沿って前端部から後端部までの全長を有する。
4)バックシートは、14gsmのポリプロピレンフィルムを含む。
5)各々が15gsmの秤量を有し(72mmの間隔でトップシートにMD内で連続して糊剤接着され、60mmの間隔で製品の端部に約87mmにわたって断続的に糊剤接着される)、約54mmの内側対内側の間隔(CD縁部まで続く)を有する、バリアカフ不織布の第1のカバー/第2のカバー。
6)バリアカフ弾性部材又はストランドは、Lycra(登録商標)から形成される。1つのカフに2つのストランドが存在し、各々が470dtexを有し、各々が約80%伸張され、195mmにわたって糊剤接着される(先頭縁部からおよそ113mm及び後縁部から93mmが取り付けられる)。弾性体の内側対内側の間隔は約61mm、及び各カフの各ストランド間の間隔は約4mm。
【0149】
(実施例12)
砂時計形状を有する長さおよそ約400mmの失禁用パッド又は生理用ナプキンが構築される。119mmの最大幅及び長さの中央で98mmの幅を有する。製品は、その長さに沿って2本の折り目を有する。層は、当該技術分野で知られている適切なホットメルト接着剤を使用して接着結合される。外周部は、(熱及び圧力を介して)捲縮されている。このパッドは、以下の構成要素を含む。
1)親水性界面活性剤処理が施され、プリントされたキルティングパターンを有する18gsm PE/PP bico(シース/コア)不織布を含む一次トップシート。
2)MDで連続し、CDで幅59mmであり、45%の中空螺旋状PET繊維(10dtex、ステープル長38mm)、30%のシース/コアPE/PET Bico繊維(5.8dtex)、25%の三葉レーヨン繊維(3.3dtex)の材料から形成された二次トップシート。一次トップシートに機械的に結合される。
3)少なくとも以下2つの積層体を含む吸収性コア。
a)第1の積層体は、(長手方向軸線又は中心線上で)幅59mm×長さ310mmである。積層体の全ての層は、この全長である。第1の積層体の第1の端部は、雄型接続形状で半径51.6mmの入れ子式の切れ目を示し、雌型接続である同じ積層体の第2の端部の形状を補完する。したがって、第1及び第2の端部は、互いに嵌合する。第1の超吸収性層は、10gsm SMS PP不織布(幅59mm)のAGM担体材料、及び幅59mmの超吸収性粒子(AGM)の層から形成され、第1の積層体全体に配置されたおよそ10平方mmのAGMを含まない領域が形成され、合計4.55gの総AGMがそこで利用される。第1の超吸収性層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅39mmのエアレイド材料(135gsm)に接合される。
b)第2の積層体は、長手方向軸線又は中心線上で幅79mm×長さ310mmである。第2の積層体の第1の端部は、雄型接続形状で半径51.6mmの入れ子式の切れ目を示し、雌型接続である同じ積層体の第2の端部の形状を補完する。第2の分配層は、パルプ(82.5%)、bico繊維(15%)及びラテックス(2.5%)からなる幅79mmのエアレイド材料(135gsm)を含む。第2の超吸収性層は、幅79mmの10gsm SMS PP不織布のAGM担体材料を含み、幅71mmの超吸収性粒子(AGM)の層が、MD及びCDに連続パターンでその上に配置されており、AGMは合計5.7gである。
【0150】
第1及び第2の積層体は、結果として得られるパッドのそれぞれの端部を形成する雄型接続又は凸形状を有する、各積層体の対向する第1の端部に接触し、接合する分配層と共に配置される。このパッドは、381mmの長手方向軸に沿って前端部から後端部までの全長を有する。
4)バックシートは、14gsmのポリプロピレンフィルムを含む。
5)各々が15gsmの秤量を有し(72mmの間隔でトップシートにMD内で連続して糊剤接着され、60mmの間隔で製品の端部に約87mmにわたって断続的に糊剤接着される)、約54mmの内側対内側の間隔(CD縁部まで続く)を有する、バリアカフ不織布の第1のカバー/第2のカバー。
6)バリアカフ弾性部材又はストランドは、Lycra(登録商標)から形成される。1つのカフに2つのストランドが存在し、各々が470dtexを有し、各々が約80%伸張され、195mmにわたって糊剤接着される(先頭縁部からおよそ113mm及び後縁部から93mmが取り付けられる)。弾性体の内側対内側の間隔は約61mm、及び各カフの各ストランド間の間隔は約4mm。
図1
図2
図3
図4
図5