(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、シアン酸及び/又はイソシアン酸がカビや雑菌等に対して良好な除菌効果を奏することを見出したことに基づく発明である。
【0010】
本発明の除菌剤は、シアン酸及び/又はイソシアン酸を有効成分とする除菌剤である。以下、本発明の除菌剤についてさらに詳細に説明する。
【0011】
本発明の除菌剤は、シアン酸及び/又はイソシアン酸を有効成分とするため、シアン酸及び/又はイソシアン酸がカビや雑菌等に対して良好な除菌効果を奏することができる。
本発明の除菌剤の有効成分であるシアン酸及びイソシアン酸は、下記の構造式で表される。
【0014】
イソシアン酸は、シアン酸の互変異性体であり、通常、これらの化合物は容易に相互に変化する互変異性混合物として存在する。シアン酸及びイソシアン酸は無色の液体または、沸点が室温付近で低いため、無色の気体である。
【0015】
本発明の除菌剤におけるシアン酸及び/又はイソシアン酸は、成分単体としての使用以外にも、別の物質を分解、あるいは反応等させることにより生成させて使用することもできる。そのため、本発明の除菌剤におけるシアン酸及び/又はイソシアン酸は如何なる方法によって得られるものであるかを問わない。すなわち、シアン酸及び/又はイソシアン酸である限り、如何なる方法で得られた場合であっても、本発明の効果を奏することができる。なお、シアン酸及び/又はイソシアン酸は、例えばガスクロマトグラフィー質量分析(GC-MS)等により確認することができる。
例えばシアン酸及び/又はイソシアン酸は、シアヌル酸を熱分解することにより得ることができる。シアヌル酸を300℃以上に加熱することにより、シアン酸及び/又はイソシアン酸が発生する。加熱温度は、安全性という理由から600℃以下であることが好ましい。シアヌル酸は、商業的に入手可能であり、例えば純正化学株式会社、東京化成工業株式会社、及び和光純薬工業株式会社等によって販売されている。
【0016】
本発明の除菌剤の剤型は、例えば、固形剤、液剤、及びガスが挙げられる。固形剤では、粉末、顆粒、錠剤、カプセル製剤、及び任意の単体に含浸した製剤等が挙げられ、液剤では、任意の溶媒と混合した液剤、及びガスを圧縮することによる液剤等が挙げられる。シアン酸及びイソシアン酸は常温で液体または気体であるが、従来公知の方法を種々用いることによって、本発明の除菌剤を上記所望の剤型とすることができる。
【0017】
本発明の除菌剤の有効成分であるシアン酸及び/又はイソシアン酸は、対象となる細菌やカビ等の種類、空間の体積により適宜決定すればよいが、例えば、0.01g〜20g、好ましくは0.1g〜10g、さらに好ましくは0.5g〜5gとなるように含有するのが良い。
【0018】
本発明の除菌剤はシアン酸及び/又はイソシアン酸を必須の有効成分とするが、その他本発明の効果を阻害しない範囲で、必要に応じてその他の任意成分を更に含有してもよい。任意成分としては、例えば、香料、精油、溶剤、消臭剤、揮散補助剤、安定化剤、殺虫剤、及び害虫忌避剤等が挙げられる。
【0019】
香料、精油としては、用途に応じて天然香料及び合成香料、天然抽出物等からなる群から適宜選択される1種または2種以上の組み合わせが用いられる。
【0020】
天然香料としては、例えば、オレンジ油、レモン油、ラベンダー油、ラバンジン油、ベルガモット油、パチュリ油、シダーウッド油、及びペパーミント油等の天然精油等が挙げられる。
合成香料としては、例えば、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、p−サイメン、ターピノレン、α−ターピネン、γ−ターピネン、α−フェランドレン、ミルセン、カンフェン、及びオシメン等の炭化水素テルペン;ヘプタナール、オクタナール、デカナール、ベンズアルデヒド、サリシリックアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、シトロネラール、ハイドロキシシトロネラール、ハイドロトロピックアルデヒド、リグストラール、シトラール、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、リリアール、シクラメンアルデヒド、リラール、ヘリオトロピン、アニスアルデヒド、ヘリオナール、バニリン、及びエチルバニリン等のアルデヒド類;エチルフォーメート、メチルアセテート、エチルアセテート、メチルプロピオネート、メチルイソブチレート、エチルイソブチレート、エチルブチレート、プロピルブチレート、イソブチルアセテート、イソブチルイソブチレート、イソブチルブチレート、イソブチルイソバレレート、エチル−2−メチルバレレート、イソアミルアセテート、テルピニルアセテート、イソアミルプロピオネート、アミルプロピオネート、アミルイソブチレート、アミルブチレート、アミルイソバレレート、アリルヘキサノエート、エチルアセトアセテート、エチルヘプチレート、ヘプチルアセテート、メチルベンゾエート、エチルベンゾエート、エチルオクチレート、スチラリルアセテート、ベンジルアセテート、ノニルアセテート、ボルニルアセテート、リナリルアセテート、オルト−ter−ブチルシクロヘキシルアセテート、安息香酸リナリル、ベンジルベンゾエート、トリエチルシトレート、エチルシンナメート、メチルサリシレート、ヘキシルサリシレート、ヘキシルアセテート、ヘキシルブチレート、メンチルアセテート、ターピニルアセテート、アニシルアセテート、フェニルエチルイソブチレート、ジャスモン酸メチル、ジヒドロジャスモン酸メチル、エチレンブラシレート、γ−ウンデカラクトン、γ−ノニルラクトン、シクロペンタデカノライド、及びクマリン等のエステル・ラクトン類;アニソール、p−クレジルメチルエーテル、ジメチルハイドロキノン、メチルオイゲノール、β−ナフトールメチルエーテル、β−ナフトールエチルエーテル、アネトール、ジフェニルオキサイド、ローズオキサイド、ガラクソリド、及びアンブロックス等のエーテル類;イソプロピルアルコール、cis−3−ヘキセノール、ヘプタノール、2−オクタノール、ジメトール、ジヒドロミルセノール、リナロール、ベンジルアルコール、シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、ターピネオール、テトラハイドロゲラニオール、l−メントール、セドロール、サンタロール、チモール、アニスアルコール、フェニルエチルアルコール、及びヘキサノール等のアルコール類;ジアセチル、メントン、イソメントン、チオメントン、アセトフェノン、α−又はβ−ダマスコン、α−又はβ−ダマセノン、α−、β−又はγ−ヨノン、α−、β−又はγ−メチルヨノン、メチル−β−ナフチルケトン、ベンゾフェノン、テンタローム、アセチルセドレン、α−又はβ−イソメチルヨノン、α−、β−又はγ−イロン、マルトール、エチルマルトール、cis−ジャスモン、ジヒドロジャスモン、l−カルボン、ジヒドロカルボン、及びメチルアミルケトン等のケトン類、カンファー、1,8−シネオール、アリルアミルグリコレート、イソプレゴール、リグストラル、及びアリルカプロエート等が挙げられる。これらの香料は、1種単独で使用されても、また2種以上を任意に組み合わせて、調合香料として使用することもできる。さらに、香料は香料成分、溶剤、香料安定化剤などを含有する混合物(香料組成物)として使用することもできる。
【0021】
溶剤としては、例えば、水、アルコール類、パラフィン類、エーテル類、及びエステル類等が挙げられる。これらの溶剤は、1種単独で使用しても、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。また、上記香料成分とともに混合し、香料組成物として使用することもできる。
【0022】
消臭剤としては、例えば、メタクリル酸ラウリル、ゲラニルクロリネート、カテキン、4−ヒドロキシ−6−メチル−3−(4−メチルペンタノイル)−2−ピロン、シクロデキストリン、ポリフェノール、オキシフラバン、及びフラボノール等の1種または2種以上が挙げられる。
【0023】
揮散補助剤としては、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、炭酸亜鉛、炭酸カルシウム、二酸化チタン、カーボンブラック、三酸化アンチモン、デカブロモジフェニレンオキサイド、無水トリメリット酸、無水マレイン酸、ベンゾトリアゾール、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、及び尿素等の1種または2種以上が挙げられる。
【0024】
安定化剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、及びトコフェロール等の1種または2種以上が挙げられる。
【0025】
殺虫剤としては、例えば、天然ピレトリン、ピレトリン、アレスリン、フタルスリン、レスメトリン、フラメトリン、ペルメトリン、フェノトリン、シフェノトリン、プラレトリン、トランスフルトリン、メトフルトリン、プロフルトリン、イミプロトリン、エムペントリン、エトフェンプロックス、及びシラフルオフェン等のピレスロイド系化合物;プロポクスル、及びカルバリル等のカーバメイト系化合物;フェニトロチオン、及びDDVP等の有機リン系化合物;メトキサジアゾン等のオキサジアゾール系化合物;フィプロニル等のフェニルピラゾール系化合物;イミダクロプリド、及びジノテフラン等のネオニコチノイド系化合物;アミドフルメト等のニトログアジニン系化合物;メトプレン、及びハイドロプレン等の昆虫幼若ホルモン様化合物;プレコセン等の抗幼若ホルモン様化合物;エクダイソン等の脱皮ホルモン様化合物;フィトンチッド、薄荷油、オレンジ油、桂皮油、及び丁子油等の精油類;イソボルニルチオシアノアセテート(IBTA)、イソボルニルチオシアノエチルエーテル(IBTE)、四級アンモニウム塩、及びサリチル酸ベンジル等の1種または2種以上が挙げられる。
【0026】
害虫忌避剤としては、例えば、ディート、ジ−n−ブチルサクシネート、ヒドロキシアニソール、ロテノン、エチル−ブチルアセチルアミノプロピオネート、イカリジン(ピカリジン)、及び3−(N−n−ブチル−N−アセチル)アミノプロピオン酸エチルエステル(「IR3535」)等の1種又は2種以上が挙げられる。
【0027】
本発明の除菌剤の使用方法としては、有効成分であるシアン酸及び/又はイソシアン酸を除菌対象に対して有効に適用できる方法であれば特に制限されず、当業者であれば従来公知の種々の方法を採用することができる。
【0028】
本明細書において「除菌」とは、対象物(例えば、屋内の天井や壁など)から増殖可能なカビ、細菌等の微生物の数(生菌数)が減少することをいう。
本発明において、除菌する対象としては、例えば、細菌及び真菌等が挙げられる。細菌としては、具体的に、緑膿菌(Pseudomonasaeruginosa)等のシュードモナス(Pseudomonas)属細菌、大腸菌(Escherichiacoli)等のエシェリヒア(Escherichia)属、Bacillussubtilis、及びBacilluscereus等のバチルス(Bacillus)属細菌、Methylobacteriummesophilicum等のメチロバクテリウム(Methylobacterium)属、黄色ブドウ球菌(Staphylococcusaureus)等のスタフィロコッカス(Staphylococcus)属、及び乳酸菌等のグラム陽性菌が挙げられる。
【0029】
真菌としては、具体的に、クロカワカビ(Cladosporiumcladosporioides)等のクラドスポリウム(Cladosporium)属、アオカビ(Penicilliumcitrinum)等のPenicillium属、コウジカビ(Aspergillusbrasiliensis)等のAspergillus属、ススカビ(Alternariaalternata)等のAlternaria属、アカカビ(Fusariumsolani)等のFusarium属、Eurotiumherbariorum等のユーロチウム(Eurotium)属、赤色酵母(Rhodotorulamucilaginosa)等のロドトルラ(Rhodotorula)属、アウレオバシジウム(Aureobasidum)属、エキソフィアラ(Exophiala)属等の黒色酵母類、フォーマ(Phoma)属、及びカンジダ(Candida)属、サッカロマイセス(Saccharomyces)属等が挙げられる。
【0030】
本発明の除菌剤による除菌効果は除菌率によって定量的に表すことができる。除菌率が、70%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、99%以上であることがさらに好ましい。
なお除菌率は、下記の式で表される。
除菌率(%)={1−検体処理後の菌数(コロニー数)/検体未処理の菌数(コロニー数)}×100
詳細は後述する実施例に記載の方法で求められる。
【0031】
本発明はまた、シアン酸及び/又はイソシアン酸を有効成分とし、除菌の対象となる空間を除菌することができる。そのため、空間を除菌する方法を提供できる。すなわち、シアン酸及び/又はイソシアン酸を所定の空間に適用することによって、該空間に存在するカビや雑菌等の除菌対象を除菌する方法を提供できる。
【0032】
本発明の除菌剤の有効成分であるシアン酸及び/又はイソシアン酸は、除菌の対象となる空間内におけるシアン酸及び/又はイソシアン酸の濃度を対象となる細菌やカビ等の種類、空間の体積により適宜決定すればよいが、例えば、5ppm〜1500ppm、好ましくは25ppm〜1000ppm、さらに好ましくは100ppm〜700ppmとなるようにするのが良い。上記範囲であることにより、十分な除菌効果を得ることができる。
【0033】
また、所定の空間にシアン酸及び/又はイソシアン酸を適用する方法も特に制限されない。例えば、シアン酸及び/又はイソシアン酸は常温で気体または液体であるが、例えば液体を霧状にして使用してもよいし、あるいは、後述するように加熱等によりガス状にして、揮散させて使用してもよい。液体を霧状にして使用したり、あるいはガス状にして揮散させて使用したりすることで、空間のより広範囲にシアン酸及び/又はイソシアン酸をいきわたらせ、より広い空間の除菌を行うことができる。
【0034】
具体的には、例えば、後述する実施例に示すように、シアヌル酸の熱分解によりシアン酸及び/又はイソシアン酸を発生させ、揮発させて使用することができる。この場合、例えば、除菌の対象となる空間内にシアヌル酸を設置し、これを加熱により分解させ、該空間内にシアン酸及び/又はイソシアン酸を揮発させることにより、除菌効果を得ることができる。
加熱する方法は特に制限されず、直接加熱、間接加熱を問わず従来公知の種々の加熱方法で加熱できる。例えば、直接的に着火して加熱する方法;ニクロム線等の電熱線、平板状やリング状、さらに半導体を利用した加熱ヒーター等を用いた電気加熱システムを使用して加熱する方法;加熱剤として加水発熱物質と加水発熱反応用液とを用いて発熱させる加水発熱システムを熱源に用いて加熱する方法;鉄粉と塩素酸アンモニウム等の酸化剤とを混合する、金属と該金属よりイオン化傾向の小さい金属酸化物又は酸化剤とを混合する、鉄と硫酸カリウム、硫酸鉄、金属塩化物、硫化鉄等の混合物を水や酸素と接触させる、鉄よりイオン化傾向が大きい金属と鉄よりイオン化傾向が小さい金属のハロゲン化物との混合物を水と接触させる、金属と重硫酸塩との混合物を水と接触させる、アルミニウムとアルカリ金属硝酸塩との混合物に水を加える、等の酸化反応により加熱する方法;硫酸ソーダと炭化鉄との混合物を酸素と接触させる金属硫化物の酸化反応を利用して加熱する方法;等が挙げられる。
【0035】
除菌の対象となる空間とは、特に制限されるものではないが、例えば、玄関、居間、洗面所、便所、及び浴室などの居住空間、押入れやクローゼットなどカビや雑菌が繁殖しやすい空間等が挙げられる。
【0036】
シアン酸及び/又はイソシアン酸は、ガス状にして使用する場合において、時間の経過とともに減少する。したがって、シアン酸及び/又はイソシアン酸のガス状態での除菌効果がとくに優れる期間は、シアン酸及び/又はイソシアン酸が揮発した後、およそ1分間〜60分間であると言える。より好ましくは、発生後5分間〜30分間である。
【0037】
本発明において、シアン酸及び/又はイソシアン酸が、カビや雑菌等に対して良好な除菌効果を発揮する機構は定かではないが、シアン酸及び/又はイソシアン酸が、カビや雑菌等の菌体の細胞に作用し、菌体を死滅させると推測される。
【実施例】
【0038】
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明は下記実施例に何ら制限されるものではない。
【0039】
<本発明の除菌剤の除菌効果の確認>
[真菌を接種したPDA培地の作製]
以下の手順でクロカワカビを接種させたPDA培地を作製した。
1.PDA(ポテトデキストロース寒天)10mLを用いて、試験管にPDA斜面培地を作製した。
2.上記1.で作製したPDA斜面培地上にクロカワカビ(Cladosporiumcladosporioides)の胞子を接種し、25℃で4日間、クロカワカビを培養した。
3.上記2.で作製したクロカワカビの斜面培地に生理食塩水9mL、PDB(ポテトデキストロース培地)1mLを加え、白金耳を用いて培地表面からクロカワカビをかきおとし、胞子液を作製した。
4.上記3.の胞子液を濾過し、濾液を生理食塩水で10000倍に希釈した。
5.上記4.で作製した溶液100μLを、φ85mmの滅菌シャーレ((株)アテクト製商品名:フルステリ深型シャーレ滅菌済みφ90×20)にPDA12mLを用いて作製したPDA培地に接種し、「真菌を接種したPDA培地」を作製した。
【0040】
[検体の処理]
48cm×59cm×70cmの約200リットルの容器に、上記で作製した真菌を接種したPDA培地を側面と天面それぞれ2ヶ所ずつに設置した(側面:
図1中の1,2、天面:
図1中の3,4)。200リットル容器内で1000mgのシアヌル酸を、300〜400℃の金属プレート上で約5分間加熱した。加熱開始後、90分間曝露した。その後、シャーレを回収し、培養器の中で、25℃で3日間保管したものを「検体処理」とした。
また同様にして、真菌を接種したPDA培地を床面に設置し、上記処理を行わず、90分間放置した。その後シャーレを回収し、培養器の中で、25℃で3日間保管したものを、「検体未処理」とした。「検体未処理」は計2回行った。
保管後のシャーレから菌数(CFU/培地)を計測し、下記式により除菌率を求めた。
除菌率(%)={1−検体処理後の菌数(コロニー数)/検体未処理の菌数(コロニー数)}×100
結果を下記表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
表1に示すとおり、除菌率は、天面、側面いずれの箇所も90%を超えており、良好な除菌効果が得られた。
上記の試験の結果から、シアン酸及び/又はイソシアン酸は優れた除菌効果を有することが分かった。