【実施例】
【0114】
本発明は下記の例を参照することによってより十分に理解されるであろう。ただし、それらは本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。
略号
ACN: アセトニトリル
DMAP: 4−ジメチルアミノピリジン
CDCl
3: 重水素化クロロホルム
DCM: ジクロロメタン
DMF: ジメチルホルムアミド
EtOAc: 酢酸エチル
FBS: ウシ胎仔血清
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー
MS(ESI): 質量分析(電子スプレーイオン化)
BSA: N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド
NMR: 核磁気共鳴
obsd.: 実測値
NaBH
4: 水素化ホウ素ナトリウム
TBAF: フッ化テトラブチルアンモニウム
EC
50: そのアゴニストについて可能性のある最大応答の50%を生じるアゴニストのモル濃度
TEA: トリエチルアミン
TMSOTf: トリメチルシリル トリフルオロメタンスルホネート
一般的実験条件
中間体および最終化合物は、下記の装置のうちの1つを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製された:i)Biotage SP1システムおよびQuad 12/25 Cartridgeモジュール.ii)ISCO コンビ−フラッシュ(combi-flash)クロマトグラフィー装置。シリカゲルの銘柄およびポアサイズ:i)KP−SIL 60Å,粒径:40〜60μm;ii)CAS登録NO:シリカゲル:63231−67−4,粒径:47〜60ミクロン シリカゲル;iii)ZCX,Qingdao Haiyang Chemical Co.,Ltd.から,ポア:200−300または300−400。
【0115】
中間体および最終化合物は、X Bridge(商標) Perp C
18(5μm,OBD(商標) 30×100mm)カラムまたはSunFire(商標) Perp C
18(5μm,OBD(商標) 30×100mm)カラムを用いる逆相カラムでの分取HPLCにより精製された。
【0116】
LC/MSスペクトルはWaters UPLC−SQD Massを用いて得られた。標準LC/MS条件は下記のとおりであった(作動時間3分):
酸性条件:A:0.1%ギ酸および1%アセトニトリル,H
2O中;B:0.1%ギ酸,アセトニトリル中;
塩基性条件:A:0.05% NH
3・H
2O,H
2O中;B:アセトニトリル。
【0117】
質量スペクトル(MS):一般に親質量を示すイオンのみをレポートし、別に記載しない限り、引用したイオンは正質量イオン(M+H)
+である。
NMRスペクトルはBruker Avance 400MHzを用いて得られた。
【0118】
空気感受性試薬を伴うすべての反応をアルゴン雰囲気下で実施した。別に記載しない限り、試薬を供給業者から受け取ったままでさらに精製することなく使用した。
製造例
実施例1
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0119】
【化20】
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【0120】
O−[(3aR,5R,6S,6aR)−5−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−6−イル] メチルスルファニルメタンチオエートの製造
【0121】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
【0122】
NaH(鉱油中60%,,4g,100mmol)の、THF(80mL)中における懸濁液に、ジアセトン−α−D−グルコース(10.5g,40mmol)およびイミダゾール(136mg,2mmol)の、THF(20mL)中における溶液を、内部温度を15℃未満に維持しながら滴加した。生成した混合物を10℃で15分間撹拌した。この混合物に二硫化炭素(14.8g,200mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物にヨードメタン(24.6g,200mmol)を添加し、室温でさらに2時間撹拌し、次いで飽和NH
4Cl溶液(70mL)により停止し、EtOAc(100mL)で2回抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:10 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、14.6gのO−[(3aR,5R,6S,6aR)−5−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−6−イル] メチルスルファニルメタンチオエート(化合物1a)を無色の油として得た。
【0123】
化合物1a:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 5.89-5.97 (m, 2H), 4.65-4.73 (m, 1H), 4.29-4.39 (m, 2H), 4.04-4.17 (m, 2H), 2.61 (s, 3H), 1.56 (s, 3H), 1.44 (s, 3H), 1.35 (d, J = 4.02 Hz, 6H)。
【0124】
(3aR,5S,6aR)−5−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソールの製造
【0125】
【化22】
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【0126】
O−[(3aR,5R,6S,6aR)−5−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−6−イル] メチルスルファニルメタンチオエート(化合物1a,14g,40mmol)の、トルエン中における溶液に、水素化トリ−n−ブチルスズ(23.2g,80mmol)およびアゾジイソブチロニトリル(82mg,0.5mmol)を添加し、生成した混合物を130℃で窒素下に3時間加熱した。反応が完了した後、反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:10 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、8.2gの(3aR,5S,6aR)−5−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール(化合物1b)を油として得た。
【0127】
化合物1b:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 5.82 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 4.73-4.80 (m, 1H), 4.12 (m, 3H), 3.78-3.88 (m, 1H), 2.15-2.24 (m, 1H), 1.73-1.83 (m, 1H), 1.52 (s, 3H), 1.43 (s, 3H), 1.36 (s, 3H), 1.32 (s, 3H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+NH
4)
+]: 262。
【0128】
(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]エタン−1,2−ジオールの製造
【0129】
【化23】
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【0130】
(3aR,5S,6aR)−5−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール(化合物1b,10.0g,40.9mmol)の、水中60%HOAc(20mL)中における溶液を、40℃で16時間撹拌した。飽和NaHCO
3溶液により反応混合物をpH8〜8.5に調整し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせて濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:2 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、5.2gの(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]エタン−1,2−ジオール(化合物1c)を得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+NH
4)
+]: 222。
【0131】
(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−カルボアルデヒドの製造
【0132】
【化24】
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【0133】
(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]エタン−1,2−ジオール(化合物1c,18g,90mmol)の、MeOH(250mL)中における溶液(氷浴中で冷却)に、メタ過ヨウ素酸ナトリウム(23.1g,108mmol)を添加した。室温で12時間撹拌した後、得られた懸濁液を濾過した。濾液を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:2 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、14gの(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−カルボアルデヒド(化合物1d)を得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+NH
4)
+]: 190。
【0134】
1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロパン−1−オールの製造
【0135】
【化25】
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【0136】
(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−カルボアルデヒド(化合物1d,296mg,2mmol)の、THF(20mL)中における溶液に、エチルマグネシウムブロミド(THF中2M,2mL,2mmol)を−20℃でアルゴン下に添加した。−20℃で20時間撹拌した後、反応を飽和NH
4Cl溶液により停止し、EtOAc(30mL)で3回抽出した。有機層を合わせて真空中で濃縮すると、粗生成物1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロパン−1−オール(化合物1e)が得られ、それをさらに精製せずに次の工程に用いた。MS 実測値 (ESI
+) [(M+NH
4)
+]: 316。
【0137】
[(3R,5S)−2−アセトキシ−5−(1−アセトキシプロピル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテートの製造
【0138】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
【0139】
1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロパン−1−オール(化合物1e,前記で製造した粗製のもの)の、酢酸(2mL)および無水酢酸(2mL)の混合物中における溶液に、H
2SO
4(0.2mmol)を添加した。室温で24時間撹拌した後、溶液をEtOAc(40mL)により希釈し、飽和NaHCO
3溶液によりpH5.0に調整した。分離した有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:3 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、510mgの[(3R,5S)−2−アセトキシ−5−(1−アセトキシプロピル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物1f)を得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+NH
4)
+]: 316。
【0140】
[(2R,3R,5S)−5−(1−アセトキシプロピル)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテートの製造
【0141】
【化27】
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【0142】
5−アミノ−3,6−ジヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(CAS #:30161−97−8,Cat.#:as J92−094790,J&K Scientificから市販,276mg,1.5mmol)の、ACN(20mL)中における懸濁液に、BSA(913.5mg,4.5mmol)を添加した。反応混合物を70℃で0.5時間、アルゴン下に撹拌すると、透明な溶液が生成した。その溶液を室温に冷却した後、[(3R,5S)−2−アセトキシ−5−(1−アセトキシプロピル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物1f,450mg,1.6mmol)およびTMSOTf(510mg,2.3mmol)を順に添加した。70℃で14時間加熱した後、溶媒を真空中で蒸発させた。残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3溶液(30mL)の間で分配した。有機層を採集し、水層をEtOAc(30mL)で2回抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮すると、412mgの粗生成物[(2R,3R,5S)−5−(1−アセトキシプロピル)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物1g)が得られ、それを精製せずに次の工程に用いた。MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 411。
【0143】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオンの製造
【0144】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0145】
[(2R,3R,5S)−5−(1−アセトキシプロピル)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物1g,粗製,412mg)の、メタノール(25mL)中における溶液に、K
2CO
3(272mg,2mmol)を添加した。室温で12時間撹拌した後、HOAc(120mg,2mmol)の添加により反応混合物をpH8.2に調整し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製および分離して、133.1mgの実施例1−Aおよび118.2mgの実施例1−Bを白色固体として得た。
【0146】
実施例1−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.93-6.00 (m, 1H), 4.91-4.94 (m, 1H), 4.15-4.25 (m, 1H), 3.44-3.53 (m, 1H), 2.49-2.61 (m, 1H), 1.89-1.96 (m, 1H), 1.41-1.61 (m, 2H), 1.01 (t, J = 7.40 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 327。
【0147】
実施例1−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.89-5.96 (m, 1H), 4.90-4.97 (m, 1H), 4.09-4.20 (m, 1H), 3.61-3.69 (m, 1H), 2.57-2.68 (m, 1H), 1.91-1.96 (m, 1H), 1.55-1.65 (m, 1H), 1.35-1.46 (m, 1H), 1.00 (t, J = 7.40 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 327。
【0148】
実施例2
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−イル]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−オン
【0149】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0150】
[(2R,3R,5S)−5−(1−アセトキシプロピル)−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテートの製造
【0151】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0152】
5−アミノ−3H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−オン(CAS #:848691−22−5,Cat.#:as SY028954,Shanghai Shaoyuan Co. Ltd.から市販,326mg,2mmol)の、ACN(40mL)中における懸濁液に、BSA(1.2g,6mmol)を添加した。得られた反応混合物を次いで70℃で1時間、アルゴン下に撹拌すると、透明な溶液が生成した。その溶液を室温に冷却した後、[(3R,5S)−2−アセトキシ−5−(1−アセトキシプロピル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物1f,432mg,1.5mmol)およびTMSOTf(666mg,3mmol)を順に添加した。撹拌しながら70℃で14時間加熱した後、溶媒を真空中で蒸発させた。残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3溶液(30mL)の間で分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(30mL)で2回抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮すると、粗製[(2R,3R,5S)−5−(1−アセトキシプロピル)−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテートが得られた。この粗生成物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:1 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、310mgの[(2R,3R,5S)−5−(1−アセトキシプロピル)−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物2a)を得た。
【0153】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−イル]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−オンの製造
【0154】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0155】
[(2R,3R,5S)−5−(1−アセトキシプロピル)−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物2a,180mg,0.5mmol)の、メタノール(25mL)中における溶液に、K
2CO
3(136mg,1mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、HOAc(120mg,2mmol)の添加により反応混合物をpH7.0に調整し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製および分離して、9.5mgの実施例2−Aおよび2.8mgの実施例2−Bを白色固体として得た。
【0156】
実施例2−A:
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm: 8.35 (s, 1H), 6.85 (s, 2H), 5.81-5.87 (m, 1H), 5.43-5.52 (m, 1H), 4.73-4.81 (m, 1H), 4.48-4.59 (m, 1H), 3.95-4.05 (m, 1H), 3.27-3.32 (m, 1H), 2.31-2.41 (m, 1H), 1.69-1.78 (m, 1H), 1.36-1.48 (m, 1H), 1.18-1.33 (m, 1H), 0.88 (t, J=7.40 Hz, 3H). MS 実測値(ESI
+) [(M+H)
+]: 313。
【0157】
実施例2−B:
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm: 8.35 (s, 1H), 6.84 (s, 2H), 5.79-5.88 (m, 1H), 5.37-5.54 (m, 1H), 4.77-4.86 (m, 1H), 4.52-4.62 (m, 1H), 3.87-4.01 (m, 1H), 3.30-3.34 (m, 1H), 2.39-2.49 (m, 1H), 1.86 (ddd, J=2.76, 6.21, 12.61 Hz, 1H), 1.49 (ddd, J=3.26, 7.47, 13.61 Hz, 1H), 1.14-1.28 (m, 1H), 0.86 (t, J=7.40 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 313。
【0158】
実施例3
[(2R,3R,5S)−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート
【0159】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【0160】
表題化合物を下記のスキームに従って製造した:
【0161】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0162】
1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロポキシ−tert−ブチル−ジフェニル−シランの製造
【0163】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0164】
1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロパン−1−オール(化合物1e,2.02g,10mmol)の、DMF(30mL)中における溶液に、イミダゾール(6.5g,100mmol)およびtert−ブチルクロロジフェニルシラン(8.22g,30mmol)を撹拌しながら添加した。室温で2時間撹拌した後、得られた溶液をEtOAc(200mL)により希釈し、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。有機層を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:10 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、3.6gの1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロポキシ−tert−ブチル−ジフェニル−シラン(化合物3a)を得た。
【0165】
化合物3a:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.65-7.79 (m, 4H), 7.33-7.49 (m, 6H), 5.52-5.81 (m, 1H), 4.64-4.72 (m, 1H), 4.19-4.32 (m, 1H), 3.67-4.01 (m, 1H), 1.98-2.05 (m, 1H), 1.74-1.94 (m, 1H), 1.61 (s, 6H), 1.34-1.44 (m, 2H), 1.07 (d, J = 1.25 Hz, 9H), 0.72-0.83 (m, 3H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+NH
4)
+]: 458。
【0166】
[(2R,3R,5S)−2−アセトキシ−5−[1−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシプロピル]テトラヒドロフラン−3−イル]アセテートの製造
【0167】
【化35】
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【0168】
1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロポキシ−tert−ブチル−ジフェニル−シラン(化合物3a,3.6g,8.2mmol)の、DCM(30mL)中における溶液に、酢酸(15mL)、無水酢酸(15mL)およびH
2SO
4(0.8mmol)を添加した。室温で24時間撹拌した後、TEA(5mL)を反応混合物に添加した。得られた溶液をDCM(30mL)で希釈した。分離した有機層を飽和NaHCO
3溶液、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。有機層を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:30 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、3.7gの[(2R,3R,5S)−2−アセトキシ−5−[1−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシプロピル]テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物3b)を得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+NH
4)
+]: 502。
【0169】
[(2R,3R,5S)−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−[1−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシプロピル]テトラヒドロフラン−3−イル]アセテートの製造
【0170】
【化36】
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【0171】
5−アミノ−3H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−オン(1.08g,6mmol)の、ACN(100mL)中における懸濁液に、BSA(3.6g,18mmol)を添加した。反応混合物を70℃で1時間、アルゴン下に撹拌すると、透明な溶液が生成した。その溶液を室温に冷却した後、[(2R,3R,5S)−2−アセトキシ−5−[1−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシプロピル]テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物3b,1.45g,3mmol)およびTMSOTf(2.0g,9mmol)を順に添加した。撹拌しながら70℃で14時間加熱した後、溶媒を真空中で除去した。残留物をEtOAc(50mL)と飽和NaHCO
3溶液(30mL)の間で分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(50mL)で2回抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:1 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、1.04gの[(2R,3R,5S)−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−[1−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシプロピル]テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物3c)を得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 593。
【0172】
[(2R,3R,5S)−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテートの製造
【0173】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0174】
[(2R,3R,5S)−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−[1−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシプロピル]テトラヒドロフラン−3−イル](化合物3c,1.04g,1.8mmol)の、THF(20mL)中における溶液に、TBAF溶液(THF中1M,6mL,6mmol)を撹拌しながら添加した。室温で4時間撹拌した後、反応混合物を飽和NH
4Cl溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:2 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製すると620mgの[(2R,3R,5S)−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(実施例3)が得られ、それをさらに分取HPLCにより精製および分離して、112.8mgの実施例3−Aおよび99.8mgの実施例3−Bを白色固体として得た。
【0175】
実施例3−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 8.22 (s, 1H), 6.04-6.07 (m, 1H), 5.74-5.80 (m, 1H), 4.12-4.19 (m, 1H), 3.50-3.57 (m, 1H), 2.76 (ddd, J = 7.40, 10.23, 13.49 Hz, 1H), 2.10 (s, 3H), 2.04-2.10 (m, 1H), 1.54-1.63 (m, 1H), 1.42-1.52 (m, 1H), 1.02 (t, J = 7.40 Hz, 3H). MS 実測値(ESI
+) [(M+H)
+]: 355。
【0176】
実施例3−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 8.22 (s, 1H), 5.99-6.07 (m, 1H), 5.70-5.81 (m, 1H), 4.06-4.18 (m, 1H), 3.61-3.71 (m, 1H), 2.77-2.90 (m, 1H), 2.11-2.16 (m, 1H), 2.09 (s, 3H), 1.57-1.68 (m, 1H), 1.34-1.46 (m, 1H), 1.01 (t, J = 7.40 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 355。
【0177】
実施例4
1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル アセテート
【0178】
【化38】
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【0179】
[(2R,3R,5S)−5−(1−アセトキシプロピル)−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物2a,150mg,0.4mmol)の、メタノール(25mL)中における溶液に、K
2CO
3(14mg,0.1mmol)を添加した。室温で0.5時間撹拌した後、HOAc(12.6mg,0.2mmol)の添加により反応物をpH7.0に調整し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製および分離して、17.5mgの実施例4−Aおよび8.5mgの実施例4−Bを白色固体として得た。
【0180】
実施例4−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 8.20 (s, 1H), 5.98-6.08 (m, 1H), 4.93-5.01 (m, 2H), 4.31-4.42 (m, 1H), 2.56-2.70 (m, 1H), 2.03 (s, 3H), 1.87-1.95 (m, 1H), 1.54-1.78 (m, 2H), 0.93 (t, J = 7.53 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 355。
【0181】
実施例4−B:
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm: 8.28-8.39 (m, 1H), 6.81-6.92 (br. s., 2H), 5.76-5.86 (m, 1H), 5.46-5.58 (br. s, 1H), 4.92-5.02 (m, 1H), 4.79-4.89 (m, 1H), 4.14-4.23 (m, 1H), 2.42-2.48 (m, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.78-1.88 (m, 1H), 1.55-1.70 (m, 1H), 1.34-1.49 (m, 1H), 0.82 (t, J = 7.40 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 355。
【0182】
実施例5
[(2R,3R,5S)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート
【0183】
【化39】
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【0184】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(実施例1,328mg,1mmol)の、DCM(15mL)中における溶液に、TEA(404mg,4mmol)および無水酢酸(48mg,1mmol)を撹拌しながら添加した。室温で2時間撹拌した後、得られた溶液を酢酸(240mg,4mmol)により停止し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製および分離して、31.5mgの実施例5−Aおよび20.0mgの実施例5−Bを白色固体として得た。
【0185】
実施例5−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.96 (d, J = 2.51 Hz, 1H), 5.63-5.77 (m, 1H), 4.05-4.17 (m, 1H), 3.47-3.55 (m, 1H), 2.62-2.79 (m, 1H), 2.09 (s, 3H), 2.00-2.06 (m, 1H), 1.51-1.63 (m, 1H), 1.41-1.51 (m, 1H), 1.02 (t, J = 7.53 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 369。
【0186】
実施例5−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.95 (d, J = 2.51 Hz, 1H), 5.68-5.77 (m, 1H), 4.04-4.14 (m, 1H), 3.60-3.69 (m, 1H), 2.73-2.84 (m, 1H), 2.09 (s, 4H), 1.57-1.67 (m, 1H), 1.35-1.45 (m, 1H), 1.01 (t, J = 7.40 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 369。
【0187】
実施例6
[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]アセテート
【0188】
【化40】
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【0189】
表題化合物を下記のスキームに従って製造した:
【0190】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0191】
[(2R)−2−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−2−ヒドロキシ−エチル] 4−メチルベンゼンスルホネートの製造
【0192】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0193】
(1R)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]エタン−1,2−ジオール(100g,490mmol)の、乾燥ピリジン(1000mL)中における溶液に、p−トルエンスルホニルクロリド(139g,735mmol)を0℃で添加した。室温で12時間撹拌した後、得られた溶液を水(100mL)により停止し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:10−1:3 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、130gの[(2R)−2−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−2−ヒドロキシ−エチル] 4−メチルベンゼンスルホネート(化合物6a)をわずかに黄色の油として得た。
【0194】
化合物6a:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.82 (d, J = 8.00 Hz, 2H), 7.38 (d, J = 8.00 Hz, 2H), 5.78 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 4.75 (t, J = 4.00 Hz, 1H), 4.20- 4.12 (m, 2H), 4.03- 3.97 (m, 2H), 2.48 (s, 3H), 2.39 (d, J = 3.51 Hz, 1H), 2.08-2.15 (m, 1 H), 1.75-1.80 (m, 1 H), 1.51 (s, 3 H), 1.33 (s, 3 H)。
【0195】
(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−5−[(2R)−オキシラン−2−イル]−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソールの製造
【0196】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0197】
[(2R)−2−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−2−ヒドロキシ−エチル] 4−メチルベンゼンスルホネート(化合物6a,100g,280mmol)の、無水THF(1500mL)中における溶液(−70℃に冷却)に、カリウム ビス(トリメチルシリル)アミド(340mL,340mmol,THF中1M)をN
2雰囲気下で添加した。−70℃で1時間撹拌した後、反応混合物を飽和NH
4Cl溶液に注入した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:3 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、40.5gの(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−5−[(2R)−オキシラン−2−イル]−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール(化合物6b)をわずかに黄色の油として得た。
【0198】
化合物6b:
1H NMR: (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 5.87 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 4.77 (t, J = 4.00, 1H), 4.20-4.28 (m, 1H), 3.14-3.20 (m, 1H), 2.83-2.88 (m, 1H), 2.63 (dd, J = 5.00, 2.80 Hz, 1H), 2.09 (dd, J = 12.00, 4.00 Hz, 1H), 1.69-1.79 (m, 1H), 1.52 (s, 3H), 1.34 (s, 3H)。
【0199】
(1R)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロパン−1−オールの製造
【0200】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0201】
CuI(19.3g,107mmol)の、乾燥THF(2000mL)中における懸濁液に、N
2雰囲気下でメチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中3M,537mL,1.61mol)を−70℃で添加した。この温度で1時間撹拌した後、(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−5−[(2R)−オキシラン−2−イル]−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソールの溶液(化合物6b,100g,537mmol,無水THF 200mLに溶解)を反応混合物に滴加した。−70℃でさらに2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NH
4Cl溶液に注入した。有機層を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:3 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、82gの(1R)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロパン−1−オール(化合物6c)をわずかに黄色の固体として得た。
【0202】
化合物6c:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 5.83 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 4.81 - 4.73 (m, 1H), 4.26-4.19 (m, 1H), 3.91-3.82 (m, 1H), 2.08-2.02 (m, 1H), 1.93 - 1.89 (m, 1H), 1.54 (s, 3H), 1.49-1.39 (m, 2H), 1.34 (s, 3H), 1.02 (t, J = 7.53 Hz, 3H)。
【0203】
[(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロピル] 4−ニトロベンゾエートの製造
【0204】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0205】
(1R)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロパン−1−オール(化合物6c,50g,245mmol)、トリフェニルホスフィン(195g,743mmol)、4−ニトロ安息香酸(124g,743mmol)の、THF(1200mL)中における撹拌溶液に、アゾジカルボン酸ジエチル(130g,743mmol)を0℃でN
2下に滴加した。18℃で10時間撹拌した後、混合物を飽和NaHCO
3溶液の添加により停止し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:3 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、61gの[(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロピル] 4−ニトロベンゾエート(化合物6d)わずかに黄色の固体として得た。
【0206】
化合物6d:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 8.34-8.22 (m, 4 H), 5.85 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 5.23- 5.17 (m, 1H), 4.76 (t, J = 4.27 Hz, 1H), 4.48- 4.39 (m, 1H), 2.12 (dd, J = 13.30, 4.52 Hz, 1H), 1.88- 1.78 (m, 2H), 1.71-1.62 (m, 1H), 1.55 (s, 3 H), 1.34 (s, 3 H), 1.01 (t, J = 7.40 Hz, 3 H)。
【0207】
(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロパン−1−オールの製造
【0208】
【化46】
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【0209】
[(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロピル] 4−ニトロベンゾエート(化合物6d,100g,285mmol)の、メタノール(1200mL)中における溶液に、K
2CO
3(78.7g,570mmol)を添加した。室温で10分間撹拌した後、得られた混合物を濾過した。濾液を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:8 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、54.7gの(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロパン−1−オール(化合物6e)わずかに黄色の固体として得た。
【0210】
化合物6e:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 5.81 (d, J = 3.64 Hz, 1H), 4.75 (t, J = 4.20 Hz, 1H), 4.18- 4.11 (m, 1H), 3.49-3.40 (m, 1H), 2.07-2.00 (m, 2H), 1.84-1.75 (m, 1H), 1.59- 1.47 (m, 5H), 1.32 (s, 3H), 1.01 (t, J = 7.40 Hz, 3H)。
【0211】
[(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロピル]アセテートの製造
【0212】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0213】
(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロパン−1−オール(化合物6e,13.5g,67mmol)、TEA(81g,804mmol)、DMAP(1.6g,13mmol)の、無水DCM(150mL)中における撹拌溶液に、無水酢酸(62g,603mmol)を添加した。22℃で10時間撹拌した後、反応を飽和NaHCO
3溶液により停止した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:8 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、13gの[(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロピル]アセテート(化合物6f)を無色の油として得た。
【0214】
化合物6f:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 5.83 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 4.92 (dt, J = 7.97, 5.18 Hz, 1H), 4.74 (t, J = 4.00 Hz, 1H), 4.35- 4.27 (m, 1H), 2.12 (s, 3H), 2.08 - 1.99 (m, 1H), 1.74- 1.56 (m, 3H), 1.53 (s, 3H), 1.34 (s, 3H), 0.95 (t, J = 7.40 Hz, 3H)。
【0215】
[(3R,5S)−2−アセトキシ−5−[(1S)−1−アセトキシプロピル]テトラヒドロフラン−3−イル]アセテートの製造
【0216】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0217】
[(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロピル]アセテート(化合物6f,4.8g,20mmol)、酢酸(12.2g,200mmol)および無水酢酸(10.2g,100mmol)の、無水DCM(100mL)中における溶液に、濃H
2SO
4(0.5mL)を0℃で添加した。22℃で3時間撹拌した後、反応を飽和NaHCO
3溶液の添加により停止した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(1:8 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、2.3gの[(3R,5S)−2−アセトキシ−5−[(1S)−1−アセトキシプロピル]テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物6g)を無色の油として得た。
【0218】
化合物6g:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 6.12 (s, 1H), 5.19 (d, J = 4.52 Hz, 1H), 4.83-4.91 (m, 1H), 4.34-4.44 (m, 1H), 2.09- 2.19 (m, 9H), 1.51-1.74 (m, 4H), 0.94 (t, J = 7.40 Hz, 3H)。
【0219】
[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−アセトキシプロピル]−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテートの製造
【0220】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0221】
5−アミノ−3,6−ジヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(1.4g,7.5mmol)の、ACN(20mL)中における懸濁液に、BSA(7.7g,38mmol)を添加した。反応混合物を70℃で0.5時間、アルゴン下に撹拌すると、透明な溶液が生成した。その溶液を室温に冷却した後、[(3R,5S)−2−アセトキシ−5−[(1S)−1−アセトキシプロピル]テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物6g,720mg,2.5mmol)およびTMSOTf(8.3g,38mmol)を順に添加した。撹拌しながら70℃で14時間加熱した後、溶媒を真空中で除去した。残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3溶液(30mL)の間で分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(30mL)で2回抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、470mgの[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−アセトキシプロピル]−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物6h)をわずかに黄色の固体として得た。MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 411。
【0222】
[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]アセテートの製造
【0223】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0224】
[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−アセトキシプロピル]−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物6h,210mg,0.5mmol)の、メタノール(25mL)中における溶液に、K
2CO
3(136mg,1mmol)を添加した。室温で10分間撹拌した後、HOAc(120mg,2mmol)の添加により反応物をpH7.0に調整し、真空中で濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製して、66.7mgの[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]アセテート(実施例6)を白色固体として得た。
【0225】
実施例6:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.94 (d, J = 1.51 Hz, 1H), 5.00- 4.93 (m, 2H), 4.37- 4.30 (m, 1H), 2.63- 2.54 (m, 1H), 2.05 (s, 3 H), 1.91- 1.83 (m, 1H), 1.74-1.58 (m, 2H), 0.93 (t, J = 7.40 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 369。
【0226】
実施例7
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシエチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0227】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0228】
表題化合物を、実施例1と同様にして、メチルマグネシウムブロミドをエチルマグネシウムブロミドの代わりに用いて製造した。実施例7を分取HPLCにより精製および分離して、実施例7−Aおよび実施例7−Bを白色固体として得た。
【0229】
実施例7−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.91-5.97 (m, 1H), 4.91-4.96 (m, 1H), 4.07-4.13 (m, 1H), 3.86-3.95 (m, 1H), 2.58-2.68 (m, 1H), 1.92-2.01 (m, 1H), 1.17 (d, J = 6.53 Hz, 3H). MS 実測値(ESI
-) [(M-H)
-]: 313。
【0230】
実施例7−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.97 (d, J = 2.76 Hz, 1H), 4.90-4.94 (m, 1H), 4.06-4.14 (m, 1H), 3.73-3.82 (m, 1H), 2.46-2.58 (m, 1H), 1.86-1.96 (m, 1H), 1.17 (d, J = 6.27 Hz, 3H). MS 実測値(ESI
-) [(M-H)
-]: 313。
【0231】
実施例8
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシブタ−3−エニル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0232】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0233】
表題化合物を、実施例1と同様にして、アリルマグネシウムブロミドをエチルマグネシウムブロミドの代わりに用いて製造した。実施例8を分取HPLCにより精製および分離して、実施例8−Aおよび実施例8−Bを白色固体として得た。
【0234】
実施例8−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.94-5.99 (m, 1H), 5.86-5.92 (m, 1H), 5.05-5.15 (m, 3H), 4.18-4.26 (m, 1H), 3.64 (m, 1H), 2.51-2.60 (m, 1H), 2.19-2.34 (m, 2H), 1.95 (m, 1H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 339。
【0235】
実施例8−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.83-5.99 (m, 2H), 4.96-5.21 (m, 3H), 4.17 (d, J = 5.02 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 2.58-2.73 (m, 1H), 2.27-2.38 (m, 1H), 2.19 (td, J = 7.06, 14.24 Hz, 1H), 1.89-2.01 (m, 1H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 339。
【0236】
実施例9
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシペンチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0237】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0238】
表題化合物を、実施例1と同様にして、ブチルマグネシウムブロミドをエチルマグネシウムブロミドの代わりに用いて製造した。実施例9を分取HPLCにより精製および分離して、実施例9−Aおよび実施例9−Bを白色固体として得た。
【0239】
実施例9−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.95 (d, J = 3.26 Hz, 1H), 4.95-5.01 (m, 1H), 4.16-4.22 (m, 1H), 3.51-3.60 (m, 1H), 2.49-2.58 (m, 1H), 1.90-2.00 (m, 1H), 1.44-1.55 (m, 3H), 1.20-1.40 (m, 3H), 0.87-0.98 (m, 3H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 355。
【0240】
実施例9−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.90-5.95 (m, 1H), 4.93-4.99 (m, 1H), 4.12-4.20 (m, 1H), 3.69-3.77 (m, 1H), 2.59-2.67 (m, 1H), 1.90-1.98 (m, 1H), 1.49-1.60 (m, 2H), 1.29-1.44 (m, 4H), 0.91-0.97 (m, 3H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 355。
【0241】
実施例10
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシブチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0242】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0243】
表題化合物を、実施例1と同様にして、プロピルマグネシウムブロミドをエチルマグネシウムブロミドの代わりに用いて製造した。実施例10を分取HPLCにより精製および分離して、実施例10−Aおよび実施例10−Bを白色固体として得た。
【0244】
実施例10−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.93-5.99 (m, 1H), 4.92-4.95 (m, 1H), 4.13-4.22 (m, 1H), 3.53-3.63 (m, 1H), 2.48-2.60 (m, 1H), 1.87-1.99 (m, 1H), 1.50-1.61 (m, 1H), 1.36-1.50 (m, 3H), 0.91-1.01 (m, 3H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 341。
【0245】
実施例10−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.90-5.96 (m, 1H), 4.92-4.96 (m, 1H), 4.11-4.19 (m, 1H), 3.71-3.80 (m, 1H), 2.56-2.69 (m, 1H), 1.89-1.99 (m, 1H), 1.46-1.60 (m, 2H), 1.34-1.45 (m, 2H), 0.96 (t, J = 6.90 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 341。
【0246】
実施例11
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[シクロペンチル(ヒドロキシ)メチル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0247】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0248】
[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−シクロペンチル−メタノールの製造
【0249】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0250】
(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−カルボアルデヒド(4.0g,23.2mmol)の、THF(20mL)中における溶液に、シクロペンチルマグネシウムブロミド(THF中1M,30mL,30mmol)を−20℃でアルゴン下に添加した。−20℃で20時間撹拌した後、反応を飽和NH
4Cl溶液により停止した。反応混合物をEtOAc(30mL)で3回抽出した。有機層を合わせて真空中で濃縮すると、1.2gの粗生成物[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−シクロペンチル−メタノール(化合物11a)が無色の油として得られ、それをさらに精製せずに次の工程に用いた。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 243。
【0251】
[[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−シクロペンチル−メチル]ベンゾエートの製造
【0252】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0253】
[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−シクロペンチル−メタノール(化合物11a,1.2g,5.0mmol)、TEA(3.2g,31.2mmol)およびDMAP(100mg)の、DCM(50mL)中における溶液に、ベンゾイルクロリド(1.4g,10.0mmol)を徐々に0℃で添加した。混合物を25℃で4時間撹拌し、次いで飽和NaHCO
3溶液により停止した。反応混合物をEtOAc(100mL)で2回抽出した。有機層を合わせてブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:20−1:5 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、1.4gの[[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−シクロペンチル−メチル]ベンゾエート(化合物11b)を無色の油として得た。
【0254】
[シクロペンチル−[(2S,4R)−4,5−ジアセトキシテトラヒドロフラン−2−イル]メチル]ベンゾエートの製造
【0255】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0256】
[[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−シクロペンチル−メチル]ベンゾエート(化合物11b,800mg,2.3mmol)の、酢酸(2mL)および無水酢酸(2mL)の混合物中における溶液に、H
2SO
4(0.2mmol)を添加した。室温で24時間撹拌した後、溶液をEtOAc(40mL)により希釈し、飽和NaHCO
3溶液の添加によりpH5.0に調整した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:3 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、480mgの[シクロペンチル−[(2S,4R)−4,5−ジアセトキシテトラヒドロフラン−2−イル]メチル]ベンゾエート(化合物11c)を得た。
【0257】
[[(2S,4R,5R)−4−アセトキシ−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]−シクロペンチル−メチル]ベンゾエートの製造
【0258】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0259】
5−アミノ−3,6−ジヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(370mg,2.0mmol)の、ACN(20mL)中における懸濁液に、BSA(2.1g,10mmol)を添加した。得られた反応混合物を次いで70℃で0.5時間、アルゴン下に撹拌すると、透明な溶液が生成した。その溶液を室温に冷却した後、[シクロペンチル−[(2S,4R)−4,5−ジアセトキシテトラヒドロフラン−2−イル]メチル]ベンゾエート(化合物11c,400mg,1.0mmol)およびTMSOTf(2.25g,10mmol)を順に添加した。撹拌しながら70℃で14時間加熱した後、溶媒を真空中で蒸発させた。残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3溶液(30mL)の間で分配した。有機層を採集し、水層をEtOAc(30mL)で2回抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:1 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、160mgの[[(2S,4R,5R)−4−アセトキシ−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]−シクロペンチル−メチル]ベンゾエート(化合物11d)を得た。
【0260】
化合物11d:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.96-7.99 (m, 2H), 7.59-7.61 (m, 1H), 7.44-7.50 (m, 2H), 5.82-5.93 (m, 1H), 5.23-5.26 (m, 1H) ,4.45-4.52 (m, 1H) , 3.73-3.76 (m, 1H) , 2.81-2.85 (m, 1H) , 2.41-2.43 (m, 1H) , 2.09 (s, 3H) , 1.31-1.89 (m, 8H)。
【0261】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[シクロペンチル(ヒドロキシ)メチル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオンの製造
【0262】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0263】
[[(2S,4R,5R)−4−アセトキシ−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]−シクロペンチル−メチル]ベンゾエート(化合物11d,70mg,0.14mmol)の、メタノール(10mL)中における溶液に、K
2CO
3(136mg,1mmol)を添加した。室温で12時間撹拌した後、HOAc(120mg,2mmol)の添加により反応混合物をpH7.0に調整し、真空中で濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製して、4.7mgの5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[シクロペンチル(ヒドロキシ)メチル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(実施例11)を白色固体として得た。
【0264】
実施例11:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.91-5.93 (m, 1H), 4.94-4.98 (m, 2H), 4.31-4.36 (m, 1H), 2.56-2.61 (m, 1H), 2.00-2.06 (m, 2H), 1.31-1.72 (m, 8H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 369。
【0265】
実施例12
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0266】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0267】
表題化合物を、実施例1と同様にして、ベンジルマグネシウムブロミドをエチルマグネシウムブロミドの代わりに用いて製造した。実施例12を分取HPLCにより精製および分離して、実施例12−Aおよび実施例12−Bを白色固体として得た。
【0268】
実施例12−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 7.24-7.33 (m, 4H), 7.16-7.24 (m, 1H), 5.93-5.98 (m, 1H), 4.94-4.97 (m, 1H), 4.22 (dt, J = 4.02, 7.53 Hz, 1H), 3.76-3.84 (m, 1H), 2.74-2.90 (m, 2H), 2.60 (td, J = 7.53, 13.05 Hz, 1H), 1.97 (m, 1H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 389。
【0269】
実施例12−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 7.51-7.57 (m, 1H), 7.09-7.25 (m, 4H), 5.91-5.96 (m, 1H), 5.10-5.15 (m, 1H), 4.93-5.00 (m, 2H), 4.39-4.48 (m, 1H), 2.74-2.87 (m, 1H), 2.28-2.35 (m, 2H), 1.82-1.92 (m, 1H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 389。
【0270】
実施例13
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−3−メチル−ブチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0271】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0272】
表題化合物を、実施例1と同様にして、イソ−ブチルマグネシウムブロミドをエチルマグネシウムブロミドの代わりに用いて製造した。実施例13を分取HPLCにより精製および分離して、実施例13−Aおよび実施例13−Bを白色固体として得た。
【0273】
実施例13−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.93-5.99 (m, 1H), 4.91-4.95 (m, 1H), 4.10-4.19 (m, 1H), 3.62-3.69 (m, 1H), 2.48-2.59 (m, 1H), 1.81-1.98 (m, 2H), 1.41-1.52 (m, 1H), 1.15-1.25 (m, 1H), 0.95 (t, J = 6.78 Hz, 6H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 355。
【0274】
実施例13−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.89-5.96 (m, 1H), 4.92-4.98 (m, 1H), 4.08-4.17 (m, 1H), 3.81-3.89 (m, 1H), 2.58-2.69 (m, 1H), 1.89-1.99 (m, 1H), 1.78-1.89 (m, 1H), 1.23-1.40 (m, 2H), 0.94 (dd, J = 6.65, 14.18 Hz, 6H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 355。
【0275】
実施例14
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[シクロプロピル(ヒドロキシ)メチル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0276】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0277】
[(3R,5S)−2−アセトキシ−5−[アセトキシ(シクロプロピル)メチル]テトラヒドロフラン−3−イル]アセテートの製造
【0278】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0279】
化合物14aを、[(3R,5S)−2−アセトキシ−5−(1−アセトキシプロピル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物1f)と同様にして、シクロプロピルマグネシウムブロミドをエチルマグネシウムブロミドの代わりに用いて製造した。
【0280】
[(2R,3R,5S)−5−[アセトキシ(シクロプロピル)メチル]−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテートの製造
【0281】
【化65】
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【0282】
化合物14bを、[(2R,3R,5S)−5−(1−アセトキシプロピル)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物1g)と同様にして、[(3R,5S)−2−アセトキシ−5−[アセトキシ(シクロプロピル)メチル]テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物14a)を[(3R,5S)−2−アセトキシ−5−(1−アセトキシプロピル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物1f)の代わりに用いて製造した。MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 441。
【0283】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[シクロプロピル(ヒドロキシ)メチル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオンの製造
【0284】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0285】
表題化合物を、実施例1と同様にして、[(2R,3R,5S)−5−[アセトキシ(シクロプロピル)メチル]−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物14b)を[(2R,3R,5S)−5−(1−アセトキシプロピル)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物1g)の代わりに用いて製造した。実施例14を分取HPLCにより精製および分離して、実施例14−Aおよび実施例14−Bを白色固体として得た。
【0286】
実施例14−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.94-6.00 (m, 1H), 4.93-4.96 (m, 1H), 4.27-4.35 (m, 1H), 2.91-2.98 (m, 1H), 2.54-2.66 (m, 1H), 1.98-2.06 (m, 1H), 0.88-0.99 (m, 1H), 0.46-0.56 (m, 2H), 0.26-0.39 (m, 2H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 339。
【0287】
実施例14−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.93-5.96 (m, 1H), 4.92-5.00 (m, 1H), 4.30-4.38 (m, 1H), 3.09-3.16 (m, 1H), 2.68-2.79 (m, 1H), 1.94-2.05 (m, 1H), 0.81-0.92 (m, 1H), 0.49-0.58 (m, 2H), 0.35-0.43 (m, 1H), 0.25-0.33 (m, 1H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 339。
【0288】
実施例15
[[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−シクロプロピル−メチル]アセテート
【0289】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0290】
[(2R,3R,5S)−5−[アセトキシ(シクロプロピル)メチル]−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物14b,粗製,220mg,0.5mmol)の、メタノール(25mL)中における溶液に、K
2CO
3(136mg,1mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後、HOAc(120mg,2mmol)の添加により反応物をpH7.0に調整し、真空中で濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製および分離して、7.5mgの実施例15−Aおよび7.5mgの実施例15−Bを白色固体として得た。
【0291】
実施例15−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.94-5.98 (m, 1H), 4.83-4.87 (m, 1H), 4.39-4.47 (m, 2H), 2.62-2.70 (m, 1H), 1.92-2.07 (m, 4H), 1.03-1.12 (m, 1H), 0.60-0.66 (m, 1H), 0.38-0.55 (m, 3H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 381。
【0292】
実施例15−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.89-5.96 (m, 1H), 4.94-4.99 (m, 1H), 4.60-4.67 (m, 1H), 4.37-4.45 (m, 1H), 2.75-2.88 (m, 1H), 2.04 (s, 3H), 1.90-2.00 (m, 1H), 0.98-1.08 (m, 1H), 0.58-0.66 (m, 1H), 0.46-0.53 (m, 1H), 0.36 (m, 2H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 381。
【0293】
実施例16
[(S)−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−シクロプロピル−メチル]アセテート
【0294】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
[(2R,3R,5S)−5−[アセトキシ(シクロプロピル)メチル]−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(16a)の製造
【0296】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0297】
化合物16aを、[(2R,3R,5S)−5−(1−アセトキシプロピル)−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物2a)と同様にして、[(3R,5S)−2−アセトキシ−5−[アセトキシ(シクロプロピル)メチル]テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物14a)を[(3R,5S)−2−アセトキシ−5−(1−アセトキシプロピル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物1f)の代わりに用いて製造した。
【0298】
[(S)−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−シクロプロピル−メチル]アセテートの製造
【0299】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0300】
表題化合物を、実施例
2と同様にして、[(2R,3R,5S)−5−[アセトキシ(シクロプロピル)メチル]−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物16a)を[(2R,3R,5S)−5−(1−アセトキシプロピル)−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物2a)の代わりに用いて製造した。実施例16を分取HPLCにより精製および分離して、実施例16−Aおよび実施例16−Bを白色固体として得た。
【0301】
実施例16−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 8.21 (s, 1H), 6.06 (d, J = 1.51 Hz, 1H), 4.93-4.98 (m, 1H), 4.38-4.52 (m, 2H), 2.64-2.76 (m, 1H), 2.02 (s, 3H), 1.96-2.00 (m, 1H), 1.02-1.12 (m, 1H), 0.59-0.67 (m, 1H), 0.49-0.55 (m, 1H), 0.36-0.48 (m, 2H). MS 実測値 (ESI
-) [(M+H)
+]: 367。
【0302】
実施例16−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 8.18-8.25 (m, 1H), 5.98-6.07 (m, 1H), 4.96-5.03 (m, 1H), 4.64-4.72 (m, 1H), 4.40-4.51 (m, 1H), 2.80-2.91 (m, 1H), 2.03 (s, 3H), 1.94-2.00 (m, 1H), 0.96-1.09 (m, 1H), 0.58-0.68 (m, 1H), 0.44-0.55 (m, 1H), 0.27-0.41 (m, 2H). MS 実測値 [(M+H)
+]: 367。
【0303】
実施例17
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[シクロプロピル(ヒドロキシ)メチル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−オン
【0304】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
表題化合物を、実施例2と同様にして、[(2R,3R,5S)−5−[アセトキシ(シクロプロピル)メチル]−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物16a)を[(2R,3R,5S)−5−(1−アセトキシプロピル)−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物2a)の代わりに用いて製造した。実施例17を分取HPLCにより精製および分離して、実施例17−Aおよび実施例17−Bを白色固体として得た。
【0306】
実施例17−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 8.22 (s, 1H), 6.07 (d, J = 3.01 Hz, 1H), 4.93-4.98 (m, 1H), 4.29-4.40 (m, 1H), 2.93-3.01 (m, 1H), 2.59-2.69 (m, 1H), 2.00-2.09 (m, 1H), 0.89-0.98 (m, 1H), 0.49-0.58 (m, 2H), 0.32-0.41 (m, 2H). MS 実測値 (ESI
-) [(M+H)
+]: 325。
【0307】
実施例17−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 8.23 (s, 1H), 5.99-6.06 (m, 1H), 4.96-5.02 (m, 1H), 4.33-4.40 (m, 1H), 3.10-3.17 (m, 1H), 2.74-2.81 (m, 1H), 2.00-2.07 (m, 1H), 0.83-0.92 (m, 1H), 0.49-0.58 (m, 2H), 0.36-0.42 (m, 1H), 0.26-0.33 (m, 1H). MS 実測値 [(M+H)
+]: 325。
【0308】
実施例18
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシプロパ−2−イニル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0309】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0310】
表題化合物を、実施例1と同様にして、エチニルマグネシウムブロミドをエチルマグネシウムブロミドの代わりに用いて製造した。実施例18を分取HPLCにより精製および分離して、実施例18−Aおよび実施例18−Bを白色固体として得た。
【0311】
実施例18−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 6.00 (d, J = 2.51 Hz, 1H), 4.90-4.98 (m, 1H), 4.35-4.42 (m, 1H), 4.22-4.33 (m, 1H), 2.56-2.63 (m, 1H), 1.97-2.11 (m, 1H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 323。
【0312】
実施例18−B:
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm: 11.26-11.41 (br. s, 1H), 6.90-7.07 (br. s, 2H), 5.71-5.77 (m, 1H), 5.56-5.64 (m, 1H), 5.44-5.50 (m, 1H), 4.78-4.86 (m, 1H), 4.16-4.23 (m, 1H), 4.02-4.13 (m, 1H), 2.41-2.47 (m, 1H), 1.80-1.92 (m, 1H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 323。
【0313】
実施例19
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシブタ−2−イニル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0314】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0315】
表題化合物を、実施例1と同様にして、プロピニルマグネシウムブロミドをエチルマグネシウムブロミドの代わりに用いて製造した。実施例19を分取HPLCにより精製および分離して、実施例19−Aおよび実施例19−Bを白色固体として得た。
【0316】
実施例19−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.97-6.03 (m, 1H), 4.92-4.97 (m, 1H), 4.32-4.37 (m, 1H), 4.22-4.29 (m, 1H), 2.57-2.66 (m, 1H), 1.99-2.07 (m, 1H), 1.84 (d, J = 2.26 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 337。
【0317】
実施例19−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.93-5.98 (m, 1H), 4.95-5.01 (m, 1H), 4.41-4.46 (m, 1H), 4.24-4.32 (m, 1H), 2.67-2.77 (m, 1H), 1.98-2.07 (m, 1H), 1.83 (d, J = 2.01 Hz, 3H). MS 実測値(ESI
-) [(M-H)
-]: 337。
【0318】
実施例20
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−[ヒドロキシ(2−チエニル)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0319】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0320】
表題化合物を、実施例1と同様にして、2−チエニルリチウムをエチルマグネシウムブロミドの代わりに用いて製造した。実施例20を分取HPLCにより精製および分離して、実施例20−Aおよび実施例20−Bを白色固体として得た。
【0321】
実施例20−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 7.33-7.39 (m, 1H), 7.07-7.11 (m, 1H), 6.98-7.02 (m, 1H), 6.02-6.06 (m, 1H), 4.90-4.97 (m, 2H), 4.46-4.52 (m, 1H), 2.52-2.57 (m, 1H), 1.71-1.76 (m, 1H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 381。
【0322】
実施例20−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 7.30-7.34 (m, 1H), 7.02-7.05 (m, 1H), 6.98 (d, J = 5.02 Hz, 1H), 5.96 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 5.09-5.14 (m, 1H), 4.98-5.04 (m, 1H), 4.43-4.49 (m, 1H), 2.69-2.77 (m, 1H), 1.94-2.02 (m, 1H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 381。
【0323】
実施例21
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−メトキシ−エチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0324】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
表題化合物を下記のスキームに従って製造した:
【0326】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0327】
(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−2−メトキシ−エタノールの製造
【0328】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0329】
[(2S)−2−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−2−ヒドロキシ−エチル] 4−メチルベンゼンスルホネート(化合物6a,3.2g,8.9mmol)の、メタノール(50mL)中における撹拌溶液に、K
2CO
3(5.4g,40mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、得られた溶液を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:10 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、1.62gの(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−2−メトキシ−エタノール(化合物21b)を無色の油として得た。
【0330】
化合物21b:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 5.76-5.83 (m, 1H), 4.67-4.77 (m, 1H), 4.15-4.25 (m, 1H), 3.90-4.00 (m, 1H), 3.46 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 3.31-3.42 (m, 4H), 2.57-2.68 (m, 1H), 2.01-2.10 (m, 1H), 1.78-1.90 (m, 1H), 1.49 (s, 3H), 1.31 (s, 3H)。
【0331】
1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−2−メトキシ−エタノンの製造
【0332】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0333】
(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−2−メトキシ−エタノール(化合物21b,1.62g,7.4mmol)の、DCM(50mL)中における溶液に、デス−マーチン ペルヨージナン(Dess-Martine periodinane)(4.7g,11mmol)を撹拌しながら添加した。室温で2時間撹拌した後、得られた溶液を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:2 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、1.4gの1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−2−メトキシ−エタノン(化合物21c)を無色の油として得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+NH
4)
+]: 234。
【0334】
1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−2−メトキシ−エタノールの製造
【0335】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0336】
1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−2−メトキシ−エタノン(化合物21c,1.4g,6.5mmol)の、メタノール(50mL)中における撹拌溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(494mg,13mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、得られた溶液を飽和NH
4Cl溶液により停止し、真空中で濃縮した。残留物をEtOAcに懸濁し、次いで濾過した。濾液を真空中で濃縮して、1.24gの粗生成物1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−2−メトキシ−エタノール(化合物21d)を無色の油として得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+NH
4)
+]: 236。
【0337】
[(2R,3R,5S)−2−アセトキシ−5−(1−アセトキシ−2−メトキシ−エチル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテートの製造
【0338】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0339】
1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]−2−メトキシ−エタノール(化合物21d,1.24g,5.7mmol)の、酢酸(4mL)および無水酢酸(4mL)の混合物中における溶液に、H
2SO
4(0.3mmol)を添加した。室温で24時間撹拌した後、溶液をEtOAc(40mL)により希釈し、飽和NaHCO
3溶液の添加によりpH8.0に調整した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:2 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、1.5gの[(2R,3R,5S)−2−アセトキシ−5−(1−アセトキシ−2−メトキシ−エチル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物21e)を無色の油として得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+NH
4)
+]: 322。
【0340】
[(2R,3R,5S)−5−(1−アセトキシ−2−メトキシ−エチル)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテートの製造
【0341】
【化81】
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【0342】
5−アミノ−3,6−ジヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(368mg,2.0mmol)の、ACN(20mL)中における懸濁液に、BSA(1.2mg,6.0mmol)を添加した。反応混合物を70℃で0.5時間、アルゴン下に撹拌すると、透明な溶液が生成した。その溶液を室温に冷却した後、[(2R,3R,5S)−2−アセトキシ−5−(1−アセトキシ−2−メトキシ−エチル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物21e,304mg,1.0mmol)およびTMSOTf(666mg,3.0mmol)を順に添加した。撹拌しながら70℃で14時間加熱した後、溶媒を真空中で除去した。残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3溶液(30mL)の間で分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(30mL)で2回抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮すると、320mgの粗生成物[(2R,3R,5S)−5−(1−アセトキシ−2−メトキシ−エチル)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物21f)が得られ、それを精製せずに次の工程に用いた。MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 427。
【0343】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−メトキシ−エチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオンの製造
【0344】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
[(2R,3R,5S)−5−(1−アセトキシ−2−メトキシ−エチル)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物21f,前記で製造)の、メタノール(25mL)中における溶液に、K
2CO
3(272mg,2mmol)を添加した。室温で12時間撹拌した後、HOAc(240mg,4mmol)の添加により反応混合物をpH7〜8に調整し、真空中で濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製および分離して、22.6mgの実施例21−Aおよび22.3mgの実施例21−Bを白色固体として得た。
【0346】
実施例21−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.92-5.98 (m, 1H), 4.92-4.95 (m, 1H), 4.29-4.37 (m, 1H), 3.72-3.79 (m, 1H), 3.42-3.51 (m, 2H), 3.38 (s, 3H), 2.56-2.68 (m, 1H), 1.91-2.01 (m, 1H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 343。
【0347】
実施例21−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.91-5.96 (m, 1H), 4.92-4.95 (m, 1H), 4.20-4.28 (m, 1H), 3.85-3.91 (m, 1H), 3.49-3.56 (m, 1H), 3.39-3.45 (m, 1H), 3.37 (s, 3H), 2.63-2.73 (m, 1H), 1.95-2.03 (m, 1H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 343。
【0348】
実施例22
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(1−ヒドロキシプロピル)−3−メチルスルファニル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0349】
【化83】
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【0350】
表題化合物を下記のスキームに従って製造した:
【0351】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル アセテートの製造
【0353】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0354】
[(2R,3R,5S)−5−(1−アセトキシプロピル)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート(化合物1g,7.0g,16.9mmol)の、メタノール(200mL)中における溶液に、K
2CO
3(1.18g,8.5mmol)を添加した。室温で12時間撹拌した後、HOAc(1.2g,17mmol)の添加により反応混合物をpH6.0に調整し、真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:2 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、2.8gの1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル アセテート(化合物22a)を黄色固体として得た。MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 369。
【0355】
1−[(2S,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−オキソ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル アセテートの製造
【0356】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0357】
1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル アセテート(化合物22a,2.8g,7.6mmol)の、THF(100mL)中における撹拌溶液に、デス−マーチン ペルヨージナン(4.8g,11.3mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、得られた溶液を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:10 メタノール:DCMで溶離)により精製して、2.8gの粗生成物1−[(2S,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−オキソ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル アセテート(化合物22b)を得た。MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 367。
【0358】
1−[(2S,4S,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル アセテートの製造
【0359】
【化87】
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【0360】
1−[(2S,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−オキソ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル アセテート(化合物22b,2.8g,7.6mmol)の、THF(50mL)中における撹拌溶液に、水素化リチウム トリ−tert−ブトキシアルミニウム(THF中1M,15mL,15mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、得られた溶液を飽和NH
4Cl溶液により停止し、濾過した。濾液を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:10 メタノール:DCMで溶離)により精製して、1.76gの粗生成物1−[(2S,4S,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル アセテート(化合物22c)を得た。MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 369. (参照: Tetrahedron 1984, 40, 125-135)。
【0361】
1−[(2S,4S,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル アセテートの製造
【0362】
【化88】
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【0363】
1−[(2S,4S,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル アセテート(化合物22c,1.76g,0.46mmol)の、DCM(30mL)中における撹拌溶液に、ピリジン(154mg,1.9mmol)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(197mg,0.7mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、得られた溶液を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。有機層を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:10 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、420mgの1−[(2S,4S,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル アセテート(化合物22d)を得た。MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 502。
【0364】
1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−メチルスルファニル−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル アセテートの製造
【0365】
【化89】
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【0366】
1−[(2S,4S,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル アセテート(化合物22d,420mg,0.83mmol)の、DMF(7mL)中における撹拌溶液に、ナトリウムチオメトキシド(84mg,1.2mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、得られた溶液をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮すると、粗生成物1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−メチルスルファニル−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル アセテート(化合物22e)が得られ、それをさらに精製せずに次の工程に用いた。MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 399。
【0367】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(1−ヒドロキシプロピル)−3−メチルスルファニル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオンの製造
【0368】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0369】
1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−メチルスルファニル−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル アセテート(化合物22e,200mg,0.5mmol)の、メタノール(25mL)中における溶液に、K
2CO
3(272mg,2mmol)を添加した。室温で12時間撹拌した後、HOAc(120mg,2mmol)の添加により反応混合物をpH7.0に調整し、真空中で濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製および分離して、4.7mgの実施例22−Aおよび1.8mgの実施例22−Bを白色固体として得た。
【0370】
実施例22−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 6.09-6.16 (m, 1H), 4.09-4.16 (m, 1H), 3.97-4.06 (m, 1H), 3.47-3.57 (m, 1H), 2.61-2.72 (m, 1H), 2.13 (s, 3H), 1.95-2.06 (m, 1H), 1.41-1.61 (m, 2H), 1.01 (t, J = 7.2Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 357。
【0371】
実施例22−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 6.05-6.12 (m, 1H), 4.01-4.11 (m, 2H), 3.65-3.74 (m, 1H), 2.67-2.78 (m, 1H), 2.12 (s, 3H), 1.98-2.05 (m, 1H), 1.52-1.65 (m, 1H), 1.31-1.47 (m, 1H), 1.01 (t, J = 7.2Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 357。
【0372】
実施例23
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−アジド−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0373】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
表題化合物を、実施例22と同様にして、ナトリウムアジドをナトリウムチオメトキシドの代わりに用いて製造した。実施例23を分取HPLCにより精製および分離して、実施例23−Aおよび実施例23−Bを白色固体として得た。
【0375】
実施例23−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.93-5.99 (m, 1H), 4.95-5.00 (m, 1H), 4.06-4.14 (m, 1H), 3.47-3.55 (m, 1H), 2.63-2.75 (m, 1H), 2.03-2.12 (m, 1H), 1.51-1.61 (m, 1H), 1.43-1.51 (m, 1H), 1.01 (t, J = 7.40 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 352。
【0376】
実施例23−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.92-5.97 (m, 1H), 4.94-4.98 (m, 1H), 4.02-4.10 (m, 1H), 3.62-3.68 (m, 1H), 2.72-2.80 (m, 1H), 2.06-2.15 (m, 1H), 1.53-1.68 (m, 1H), 1.33-1.45 (m, 1H), 1.00 (t, J = 7.40 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 352。
【0377】
実施例24
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシアリル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0378】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0379】
表題化合物を、実施例1と同様にして、エチレンマグネシウムブロミドをエチルマグネシウム
ブロミドの代わりに用いて製造した。実施例24を分取HPLCにより精製および分離して、実施例24−Aおよび実施例24−Bを白色固体として得た。
【0380】
実施例24−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.96-6.01 (m, 1H), 5.86-5.96 (m, 1H), 5.33-5.43 (m, 1H), 5.16-5.22 (m, 1H), 4.91-4.95 (m, 1H), 4.16-4.23 (m, 1H), 4.09-4.16 (m, 1H), 2.53-2.63 (m, 1H), 1.87-1.95 (m, 1H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 357。
【0381】
実施例24−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.93-5.95 (m, 1H), 5.84-5.92 (m, 1H), 5.37 (td, J = 1.76, 17.32 Hz, 1H), 5.17-5.23 (m, 1H), 4.93-4.99 (m, 1H), 4.29 (br. s., 1H), 4.22 (d, J = 4.52 Hz, 1H), 2.57-2.68 (m, 1H), 1.88-1.98 (m, 1H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 357。
【0382】
実施例25
5−アミノ−3−((2R,3R,5S)−3−アジド−5−((S)−1−ヒドロキシエチル)テトラヒドロフラン−2−イル)チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7(3H,6H)−ジオン
【0383】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0384】
表題化合物を下記のスキームに従って製造した:
【0385】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0386】
(2R,3S,5R)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]テトラヒドロフラン−2,3,4−トリオールの製造
【0387】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0388】
D−アラビノース(50g,0.33mol)の、DMF(500mL)中における撹拌溶液に、イミダゾール(45g,0.66mol)およびtert−ブチルクロロジフェニルシラン(109g,0.4mol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、得られた溶液をEtOAc(2000mL)で希釈し、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。有機層を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:11 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、33gの(2R,3S,5R)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]テトラヒドロフラン−2,3,4−トリオール(化合物25a)を得た。
【0389】
化合物25a:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.66-7.75 (m, 4H), 7.38-7.52 (m, 6H), 5.44-5.50 (m, 1H), 4.30 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 4.25 (m, 1H), 4.09 (m, 1H), 3.93-4.00 (m, 1H), 3.84-3.89 (m, 1H), 3.74-3.78 (m, 1H), 1.02-1.09 (m, 9H)。
【0390】
(3aS,5R,6aS)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−6−オールの製造
【0391】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0392】
(2R,3S,5R)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]テトラヒドロフラン−2,3,4−トリオール(化合物25a,33g,85mmol)の、アセトン(250mL)中における撹拌溶液に、2,2−ジメトキシプロパン(13.2g,127mmol)およびp−トルエンスルホン酸(1g,5.8mmol)を添加した。60℃で2時間撹拌した後、得られた溶液を飽和NaHCO
3溶液の添加によりpH7.0に調整し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:11 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、20gの(3aS,5R,6aS)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−6−オール(化合物25b)を得た。
【0393】
化合物25b:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.66-7.71 (m, 4H), 7.41 (d, J = 7.78 Hz, 6H), 5.87-5.93 (m, 1H), 4.55-4.60 (m, 1H), 4.42-4.49 (m, 1H), 4.04-4.10 (m, 1H), 3.80-3.89 (m, 2H), 1.35 (s, 3H), 1.31 (s, 3H), 1.09 (s, 9H)。
【0394】
[(3aS,5R,6aS)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−6−イル]オキシ−フェノキシ−メタンチオンの製造
【0395】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0396】
(3aS,5R,6aS)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−6−オール(化合物25b,23g,50mmol)の、DCM(200mL)中における溶液に、DCM中のO−フェニル クロロメタンチオエート(10.3g,60mmol)およびピリジン(7.9g,100mmol)を添加した。室温で一夜撹拌した後、得られた混合物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の0−30% EtOAcで溶離)により精製して、20gの[(3aS,5R,6aS)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−6−イル]オキシ−フェノキシ−メタンチオン(化合物25c)を得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+NH
4)
+]: 582。
【0397】
[(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]メトキシ−tert−ブチル−ジフェニル−シランの製造
【0398】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0399】
[(3aS,5R,6aS)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−6−イル]オキシ−フェノキシ−メタンチオン(化合物25c,17g,30mmol)の、トルエン(150mL)中における溶液に、トリ(トリメチルシリル)シラン(16.4g,66mmol)およびアゾジイソブチロニトリル(98mg,0.6mmol)を添加し、混合物を130℃で窒素下に3時間加熱した。反応が完了した後、反応物を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:10 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、11gの[(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]メトキシ−tert−ブチル−ジフェニル−シラン(化合物25d)を得た。
【0400】
化合物25d:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.70 (qd, J = 1.89, 5.87 Hz, 4H), 7.37-7.46 (m, 6H), 5.78-5.83 (m, 1H), 4.72-4.78 (m, 1H), 4.27-4.35 (m, 1H), 3.84 (d, J = 6.78 Hz, 2H), 2.25-2.33 (m, 1H), 2.13-2.19 (m, 1H), 1.35 (s, 3H), 1.30 (s, 3H), 1.08 (s, 9H)。
【0401】
[(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]メタノールの製造
【0402】
【化99】
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【0403】
[(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]メトキシ−tert−ブチル−ジフェニル−シラン(化合物25d,11g,26.6mmol)の、THF(100mL)中における溶液に、TBAF溶液(THF中1M,6mL,6mmol)を撹拌しながら添加した。室温で4時間撹拌した後、反応溶液を飽和NH
4Cl溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:2 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、5.8gの[(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]メタノール(化合物25e)を得た。
【0404】
化合物25e:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 5.81-5.89 (m, 1H), 4.75-4.83 (m, 1H), 4.32-4.41 (m, 1H), 3.81-3.91 (m, 1H), 3.60-3.70 (m, 1H), 2.21-2.28 (m, 1H), 1.97-2.09 (m, 1H), 1.57-1.59 (s, 6H)。
【0405】
(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−カルボアルデヒドの製造
【0406】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0407】
[(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]メタノール(化合物25e,2g,11.5mmol)の、THF(20mL)中における撹拌溶液に、デス−マーチン ペルヨージナン(7.2g,17.2mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、得られた溶液を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:3 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、1.2gの(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−カルボアルデヒド(化合物25f)を得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+NH
4)
+]: 190。
【0408】
1−[(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]エタノールの製造
【0409】
【化101】
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【0410】
(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−カルボアルデヒド(化合物25f,800mg,1mmol)の、THF(20mL)中における溶液に、メチルマグネシウムブロミド(THF中2M,0.7mL,1.4mmol)を−20℃でアルゴン下に添加した。−20℃で20時間撹拌した後、反応を飽和NH
4Cl溶液により停止し、EtOAc(30mL)で3回抽出した。有機層を合わせて真空中で濃縮すると、400mgの粗生成物1−[(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]エタノール(化合物25g)が得られ、それをさらに精製せずに次の工程に用いた。MS 実測値 (ESI
+) [(M+NH
4)
+]: 206。
【0411】
1−[(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]エチル ベンゾエートの製造
【0412】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0413】
1−[(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]エタノール(化合物25g,200mg,1.06mmol)の、DCM(8mL)中における冷却溶液に、ベンゾイルクロリド(178mg,1.28mmol)およびDMAP(259mg,2mmol)を添加した。添加後、混合物を自然に室温まで温め、室温で一夜撹拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、NH
4Clの飽和水溶液で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:3 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、170mgの1−[(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]エチル ベンゾエート(化合物25h)を得た。
【0414】
化合物25h:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 8.05 (s, 2H), 7.56-7.63 (m, 1H), 7.46 (s, 2H), 5.85 (d, J = 4.02 Hz, 1H), 5.38-5.52 (m, 1H), 4.73-4.83 (m, 1H), 4.13-4.25 (m, 1H), 2.22 (d, J = 4.77 Hz, 2H), 1.62 (s, 3H), 1.46 (d, J = 6.27 Hz, 3H), 1.34 (s, 3H)。
【0415】
1−[(2S,4S)−4−ヒドロキシ−5−メトキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]エチル ベンゾエートの製造
【0416】
【化103】
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【0417】
1−[(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]エチル ベンゾエート(化合物25h,170mg,18mmol)の、HCl溶液(MeOH中0.1N,3mL)中における溶液を、室温で一夜撹拌した。得られた混合物を水酸化アンモニウムで中和し、真空中で濃縮した。残留物をEtOAcに懸濁し、次いで濾過し、濾液を真空中で濃縮すると、148mgの粗生成物1−[(2S,4S)−4−ヒドロキシ−5−メトキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]エチル ベンゾエート(化合物25i)が得られ、それを次の工程にそのまま用いた。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 267。
【0418】
1−[(2S,4S)−5−メトキシ−4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)テトラヒドロフラン−2−イル]エチル ベンゾエートの製造
【0419】
【化104】
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【0420】
1−[(2S,4S)−4−ヒドロキシ−5−メトキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]エチル ベンゾエート(化合物25i,483mg)およびDMAP(885mg,7.3mmol)の、DCM(20mL)中における溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(665mg,2.36mmol)を0℃で添加した。室温で0.5時間撹拌した後、反応を飽和NaHCO
3溶液により停止し、DCMで3回抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮すると、740mgの粗生成物1−[(2S,4S)−5−メトキシ−4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)テトラヒドロフラン−2−イル]エチル ベンゾエート(化合物25j)が油として得られ、それをさらに精製せずに次の工程にそのまま用いた。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 400。
【0421】
1−[(2S,4R)−4−アジド−5−メトキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]エチル ベンゾエートの製造
【0422】
【化105】
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【0423】
1−[(2S,4S)−5−メトキシ−4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)テトラヒドロフラン−2−イル]エチル ベンゾエート(化合物25j,400mg,1mmol)の、DMF(2mL)中における溶液に、ナトリウムアジド(65mg,1.05mmol)を室温で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をEtOAcとH
2Oの間で分配し、有機層を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮すると、600mgの粗生成物1−[(2S,4R)−4−アジド−5−メトキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]エチル ベンゾエート(化合物25k)が得られ、それをさらに精製せずに次の工程に用いた。
【0424】
1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−アジド−テトラヒドロフラン−2−イル]エチル ベンゾエートの製造
【0425】
【化106】
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【0426】
5−アミノ−3,6−ジヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(186mg,1mmol)の、ACN(10mL)中における懸濁液に、BSA(630mg,3mmol)を添加した。得られた反応混合物を次いで70℃でアルゴン下に0.5時間撹拌すると、透明な溶液が生成した。その溶液を室温に冷却した後、1−[(2S,4R)−4−アジド−5−メトキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]エチル ベンゾエート(化合物25k,300mg,1.0mmol)およびTMSOTf(1.15g,5mmol)を順に添加した。70℃で14時間加熱した後、溶媒を真空中で除去した。残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3溶液(30mL)の間で分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(30mL)で2回抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮すると、600mgの粗生成物1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−アジド−テトラヒドロフラン−2−イル]エチル ベンゾエート(化合物25l)が得られ、それをさらに精製せずに次の工程に用いた。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 442。
【0427】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−アジド−5−(1−ヒドロキシエチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオンの製造
【0428】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0429】
1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−アジド−テトラヒドロフラン−2−イル]エチル ベンゾエート(化合物25l,600mg,粗製)の、MeOH(8mL)中における溶液に、K
2CO
3(187mg,1.4mmol)を添加した。室温で5時間撹拌した後、反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製して、30mgの5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−アジド−5−(1−ヒドロキシエチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(実施例25)を白色固体として得た。
【0430】
実施例25:
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm: 11.26 (s, 1H), 6.96 (br. s., 2H), 5.76 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 5.03 (dt, J = 7.4, 2.8 Hz, 1H), 4.71 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 3.80 (dt, J = 9.2, 6.1 Hz, 1H), 3.57-3.67 (m, 1H), 2.53-2.68 (m, 1H), 2.04 (ddd, J = 13.2, 6.0, 2.6 Hz, 1H), 1.05 (d, J = 6.3 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 338。
【0431】
実施例26
3−[(2R,3R,5S)−3−アリル−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−イル]−5−アミノ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0432】
【化108】
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【0433】
表題化合物を下記のスキームに従って製造した:
【0434】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0435】
1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロピル ベンゾエートの製造
【0436】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0437】
粗製1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロパン−1−オール(化合物1e,8.08g,40.0mmol)およびピリジン(16.1mL,200mmol)の、DCM中における撹拌溶液に、ベンゾイルクロリド(5.0mL,43.0mmol)を0℃で滴加した。添加後、混合物を室温に温め、室温で一夜撹拌した。得られた混合物を1N塩酸、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:3 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、6.86gの1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロピル ベンゾエート(化合物26a)を得た。
【0438】
1−[(2S,4R)−4,5−ジアセトキシテトラヒドロフラン−2−イル]プロピル ベンゾエートの製造
【0439】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0440】
1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロピル ベンゾエート(化合物26a,6.73g,22.0mmol)および無水酢酸(11mL)の、酢酸(44mL)およびクロロホルム(11mL)中における撹拌溶液に、濃硫酸(200μL)を滴加した。室温で一夜撹拌した後、得られた混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、NaHCO
3の飽和水溶液(100mL)で3回洗浄した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:20−1:10 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、5.1gの1−[(2S,4R)−4,5−ジアセトキシテトラヒドロフラン−2−イル]プロピル ベンゾエート(化合物26b)を粘稠な油として得た。
【0441】
1−[(2S,4R,5R)−4−アセトキシ−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル ベンゾエートの製造
【0442】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0443】
5−アミノ−3,6−ジヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(2.82g,16.8mmol)の、ACN(100mL)中における懸濁液に、BSA(10.4mL,42mmol)を添加した。得られた反応混合物を次いで70℃でアルゴン下に0.5時間撹拌すると、透明な溶液が生成した。その溶液を室温に冷却した後、1−[(2S,4R)−4,5−ジアセトキシテトラヒドロフラン−2−イル]プロピル ベンゾエート(化合物26b,4.9g,14.0mmol)およびTMSOTf(4.7mL,2.321mmol)を順に添加した。撹拌しながら70℃で14時間加熱した後、溶媒を真空中で除去した。残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3溶液(30mL)の間で分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(30mL)で2回抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:200 メタノール:DCMで溶離)により精製して、5.27gの粗生成物1−[(2S,4R,5R)−4−アセトキシ−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル ベンゾエート(化合物26c)を淡黄色固体として得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 475。
【0444】
1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル ベンゾエートの製造
【0445】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0446】
1−[(2S,4R,5R)−4−アセトキシ−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル ベンゾエート(化合物26c,4.98g,10.5mmol)の、メタノール(105mL)中における溶液に、K
2CO
3(1.38g,10.0mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後、HOAc(1.2g,20.0mmol)で反応物をpH7.0に調整し、真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:200 メタノール:DCMで溶離)により精製して、4.5gの1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル ベンゾエート(化合物26d)を淡褐色固体として得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 433。
【0447】
1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−フェノキシカルボチオイルオキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル ベンゾエートの製造
【0448】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0449】
1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル ベンゾエート(化合物26d,4.32g,10.0mmol)の、DCM(60mL)中における溶液に、DMAP(2.44g,20mmol)およびO−フェニル クロロメタンチオエート(1.6mL,12.0mmol)を撹拌しながら添加した。室温で2時間撹拌した後、得られた溶液を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:10−1:1 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、1.9gの1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−フェノキシカルボチオイルオキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル ベンゾエート(化合物26e)を得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 569。
【0450】
1−[(2S,4R,5R)−4−アリル−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル ベンゾエートの製造
【0451】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0452】
1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−フェノキシカルボチオイルオキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル ベンゾエート(化合物26e,1.14g,2.0mmol)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(168mg,1mmol)およびアリル(トリブチル)スタンナン(3.08mL,10mmol)の、無水トルエン(15mL)中における混合物を、アルゴンで脱気し、次いで撹拌しながら80℃で4時間加熱した。得られた混合物を飽和NH
4F水溶液と共に室温で2時間撹拌し、DCMで2回抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:3 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、820mgの1−[(2S,4R,5R)−4−アリル−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル ベンゾエート(化合物26f)を褐色固体として得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 457。
【0453】
3−[(2R,3R,5S)−3−アリル−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−イル]−5−アミノ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオンの製造
【0454】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0455】
1−[(2S,4R,5R)−4−アリル−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル ベンゾエート(化合物26f,800mg,1.75mmol)の、メタノール(25mL)中における溶液に、K
2CO
3(483mg,3.5mmol)を添加した。室温で12時間撹拌した後、反応物を飽和NH
4Cl溶液により希釈し、DCMで抽出した。有機層を合わせて真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、200mgの3−[(2R,3R,5S)−3−アリル−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−イル]−5−アミノ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(実施例26)を得た。100mgの実施例26をさらに超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)により精製して、32.0mgの実施例26−Aおよび30.8mgの実施例26−Bを白色固体として得た。
【0456】
実施例26:
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm: 11.32 (br. s., 1H), 6.89 (br. s., 2H), 5.64-5.81 (m, 2H), 4.92-5.10 (m, 2H), 4.45-4.63 (m, 1H), 3.74-3.93 (m, 1H), 3.37-3.48 (m, 1H), 2.97-3.14 (m, 1H), 2.12-2.39 (m, 3H), 1.61-1.79 (m, 1H), 1.36-1.52 (m, 1H), 1.14-1.29 (m, 1H), 0.88 (q, J = 7.36 Hz, 3H)MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 353。
【0457】
実施例26−A:
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm: 11.24 (br. s., 1H), 6.87 (br. s., 2H), 5.66-5.80 (m, 2H), 4.95-5.11 (m, 2H), 4.45 (d, J = 6.53 Hz, 1H), 3.82-3.93 (m, 1H), 3.39-3.49 (m, 1H), 2.95-3.06 (m, 1H), 2.14-2.30 (m, 3H), 1.66 (ddd, J = 4.89, 7.09, 12.11 Hz, 1H), 1.34-1.49 (m, 1H), 1.18-1.33 (m, 1H), 0.88 (t, J = 7.28 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 353。
【0458】
実施例26−B:
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm: 11.28 (br. s., 1H), 6.87 (br. s., 2H), 5.65-5.79 (m, 2H), 4.92-5.10 (m, 2H), 4.57 (d, J = 4.77 Hz, 1H), 3.78 (q, J = 6.78 Hz, 1H), 3.39-3.50 (m, 1H), 3.03-3.15 (m, 1H), 2.35 (ddd, J = 5.77, 8.66, 12.42 Hz, 1H), 2.16 (t, J = 7.15 Hz, 2H), 1.73 (td, J = 7.34, 12.42 Hz, 1H), 1.42-1.55 (m, 1H), 1.14-1.28 (m, 1H), 0.87 (t, J = 7.28 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 353。
【0459】
実施例27
実施例27−Aおよび実施例27−B: 5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシプロピル]−3−プロピル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオンおよび5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1R)−1−ヒドロキシプロピル]−3−プロピル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0460】
【化117】
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【0461】
実施例26−A(50mg,0.15mmol)の、メタノール中における溶液を、PtO
2(10mg)と共に水素雰囲気下に4時間、室温で撹拌した。反応混合物を濾過してPtO
2を除去した。濾液を真空中で濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製および分離して、32.1mgの実施例27−Aを白色固体として得た。
【0462】
実施例27−A:
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm: 10.86-11.27 (br. s, 1H), 6.81-7.00 (br. s, 2H), 5.64-5.72 (m, 1H), 4.41-4.49 (m, 1H), 3.82-3.91 (m, 1H), 2.81-2.95 (m, 1H), 2.16-2.30 (m, 1H), 1.57-1.69 (m, 1H), 1.34-1.50 (m, 4H), 1.22-1.34 (m, 4H), 0.79-0.94 (m, 6H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 355。
【0463】
実施例27−Bを、実施例27−Aと同様にして、実施例26−Bを実施例26−Aの代わりに用いて製造した。
実施例27−B:
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm: 11.18-11.47 (br. s., 1H), 6.79-7.02 (br. s., 2H), 5.61-5.75 (m, 1H), 4.57 (d, J = 4.27 Hz, 1H), 3.69-3.85 (m, 1H), 3.45 (m, 1H), 2.94-3.08 (m, 1H), 2.35 (m, 1H), 1.71 (m, 1H), 1.42-1.55 (m, 1H), 1.31-1.42 (m, 2H), 1.12-1.31 (m, 3H), 0.69-0.95 (m, 6H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 355。
【0464】
実施例28
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシプロピル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0465】
【化118】
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【0466】
表題化合物を下記のスキームに従って製造した:
【0467】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0468】
(2S)−5−オキソテトラヒドロフラン−2−カルボン酸の製造
【0469】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0470】
(S)−2−アミノペンタン二酸(100g,680mmol)の、H
2O(500mL)中における溶液に、HCl(140mL,1.6mol)を添加し、次いでH
2O(100mL)中のNaNO
2(70.4g,1.02mol)を徐々に−5℃〜0℃で添加し、反応混合物を室温で24時間撹拌した。溶媒を真空中で50℃未満において濃縮した。残留物をEtOAc(500mL)に懸濁し、濾過した。濾液をNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮すると、56gの粗生成物(2S)−5−オキソテトラヒドロフラン−2−カルボン酸(化合物28a)が黄色の油として得られ、それをさらに精製せずに次の工程に用いた。
【0471】
(2S)−5−オキソテトラヒドロフラン−2−カルボニルクロリドの製造
【0472】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0473】
(2S)−5−オキソテトラヒドロフラン−2−カルボン酸(化合物28a,70g,539mmol)および1滴のDMFの、無水DCM(500mL)中における溶液に、オキサリルジクロリド(137g,1.07mol)を滴加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を次いで真空中で濃縮すると、70gの粗生成物(2S)−5−オキソテトラヒドロフラン−2−カルボニルクロリド(化合物28b)が得られ、それをさらに精製せずに次の工程に用いた。
【0474】
(5S)−5−プロパノイルテトラヒドロフラン−2−オンの製造
【0475】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0476】
(2S)−5−オキソテトラヒドロフラン−2−カルボニルクロリド(化合物28b,70g,473mmol)の、乾燥THF(400mL)中における溶液に、エチルマグネシウムブロミド(173mL,520mmol,THF中3M)を徐々に−78℃でN
2下に添加した。添加後、反応混合物を−78℃でさらに2時間撹拌した。混合物を次いで飽和NH
4Cl溶液により停止し、EtOAc(500mL)で2回抽出した。有機層を合わせて真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:7−1:3 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、35gの(5S)−5−プロパノイルテトラヒドロフラン−2−オン(化合物28c)を黄色の油として得た。
【0477】
(5S)−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−オンの製造
【0478】
【化123】
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【0479】
(5S)−5−プロパノイルテトラヒドロフラン−2−オン(化合物28c,35g,246.5mmol)の溶液に、L−セレクトリド(320mL,320mmol,THF中1M)を−78℃でN
2下に添加した。添加後、反応混合物を−78℃で2時間撹拌した。反応混合物を次いで2N HCl(200mL)で停止し、EtOAc(400mL)で2回抽出した。有機層を合わせてブライン(100mL)で洗浄し、真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:7−1:3 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、20gの(5S)−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−オン(化合物28d)を黄色の油として得た(参照: Eur. J. Med. Chem. 1997, 32, 617-623)。
【0480】
(5S)−5−[(1S)−1−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシプロピル]テトラヒドロフラン−2−オンおよび(5S)−5−[(1R)−1−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシプロピル]テトラヒドロフラン−2−オンの製造
【0481】
【化124】
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【0482】
(5S)−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−オン(化合物28d,9g,62.5mmol)の、DMF(100mL)中における溶液に、tert−ブチルクロロジフェニルシラン(42.8g,156mmol)およびイミダゾール(10.6g,156mmol)をN
2下で添加した。50℃で12時間撹拌した後、混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせてブライン(100mL)で洗浄し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:20−1:3 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、18gの(5S)−5−[1−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシプロピル]テトラヒドロフラン−2−オンを得た。10gの混合物をさらにSFCにより精製および分離して、5.6gの(5S)−5−[(1S)−1−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシプロピル]テトラヒドロフラン−2−オン(化合物28e−S)および2gの(5S)−5−[(1R)−1−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシプロピル]テトラヒドロフラン−2−オン(化合物28e−R)を得た(参照: Tetrahedron. 1997, 53, 6281-6294)。
【0483】
化合物28e−S:
1H NMR (CDCl
3 400 MHz) δ ppm: 7.73-7.69 (m, 4H), 7.46- 7.39 (m, 6H), 4.56 (m, 1H), 3.66 (m, 1H), 2.64-2.47 (m, 2H), 2.20-2.15 (m, 1H), 1.72-1.67 (m, 1H), 1.47-1.42 (m, 1H), 1.15-1.05 (m, 9H), 0.82-0.73 (t, 3H)。
【0484】
化合物28e−R:
1H NMR (CDCl
3 400 MHz) δ ppm: 7.72-7.69 (m, 4H), 7.48- 7.39 (m, 6H), 4.54 (m, 1H), 3.92 (m, 1H), 2.60-2.47 (m, 2H), 2.38-2.31 (m, 1H), 2.19-2.12 (m, 1H), 1.50-1.41 (m, 1H), 1.05 (s, 9H), 0.74-0.72 (t, 3H)。
【0485】
(3R,5S)−5−[(1S)−1−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシプロピル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−オンの製造
【0486】
【化125】
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【0487】
(5S)−5−[(1S)−1−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシプロピル]テトラヒドロフラン−2−オン(化合物28e−S,3.0g,7.8mmol)の、THF(60mL)中における溶液に、−78℃でリチウム ジイソプロピルアミド(THF中2M,5.9mL,11.8mmol)を滴加した。添加後、反応物を−78℃で1時間撹拌した。混合物にヨードメタン(5.5g,39mmol)を添加し、混合物を−78℃でさらに1時間撹拌した。混合物を飽和NH
4Cl溶液(40mL)で停止し、EtOAc(100mL)で2回抽出した。有機層を合わせてブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:20−1:10 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、2.7gの(3R,5S)−5−[(1S)−1−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシプロピル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−オン(化合物28f)を無色の油として得た(参照: Tetrahedron. 1997, 53, 6281-6294)。
【0488】
(3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシプロピル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−オンの製造
【0489】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0490】
(3R,5S)−5−[(1S)−1−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシプロピル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−オン(化合物28f,2.7g,6.8mmol)の、THF(10mL)中における溶液に、TBAF(THF中1M,13.6mL,13.6mmol)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。次いで混合物を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:30−1:20 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、1.02gの(3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシプロピル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−オン(化合物28g)を無色の油として得た。
【0491】
[(1S)−1−[(2S,4R)−4−メチル−5−オキソ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]ベンゾエートの製造
【0492】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0493】
(3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシプロピル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−オン(化合物28g,1.0g,6.3mmol)、TEA(3.2g,31.2mmol)およびDMAP(100mg)の、DCM(50mL)中における溶液に、ベンゾイルクロリド(1.8g,12.6mmol)を徐々に0℃で添加した。混合物を25℃で4時間撹拌し、次いで飽和NaHCO
3溶液により停止し、EtOAc(100mL)で2回抽出した。有機層を合わせてブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:20−1:5 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、1.4gの[(1S)−1−[(2S,4R)−4−メチル−5−オキソ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]ベンゾエート(化合物28h)を無色の油として得た。
【0494】
[(1S)−1−[(2S,4R)−5−ヒドロキシ−4−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]ベンゾエートの製造
【0495】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0496】
[(1S)−1−[(2S,4R)−4−メチル−5−オキソ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]ベンゾエート(化合物28h,1.3g,5.0mmol)の、THF(100mL)中における溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム(11mL,11mmol)を−78℃で滴加し、混合物を−78℃で2時間撹拌した。混合物を飽和NH
4Cl溶液(5mL)により停止し、EtOAc(100mL)で2回抽出した。有機層を合わせてブライン(50ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮すると、1.2gの粗生成物[(1S)−1−[(2S,4R)−5−ヒドロキシ−4−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]ベンゾエート(化合物28i)が得られ、それをさらに精製せずに次の工程に用いた。
【0497】
[(1S)−1−[(2S,4R)−5−アセトキシ−4−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]ベンゾエートの製造
【0498】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0499】
[(1S)−1−[(2S,4R)−5−ヒドロキシ−4−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]ベンゾエート(化合物28i,粗製,1.2g,4.5mmol)の、ピリジン(60mL)中における溶液に、無水酢酸(0.918g,9mmol)およびDMAP(200mg)を撹拌しながら添加した。25℃で2時間撹拌した後、混合物を飽和NaHCO
3溶液で停止し、EtOAc(40mL)で抽出した。有機層を合わせてブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:20−1:5 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、1.0gの[(1S)−1−[(2S,4R)−5−アセトキシ−4−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]ベンゾエート(化合物28j)を無色の油として得た。
【0500】
[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]ベンゾエート(化合物28k−A)および[(1R)−1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]ベンゾエート(化合物28k−B)の製造
【0501】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0502】
5−アミノ−3,6−ジヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(872mg,4.7mmol)の、ACN(20mL)中における懸濁液に、BSA(913.5mg,4.5mmol)を添加した。得られた反応混合物を次いで70℃でアルゴン下に2時間撹拌すると、透明な溶液が生成した。その溶液を室温に冷却した後、[(1S)−1−[(2S,4R)−5−アセトキシ−4−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]ベンゾエート(化合物28j,294mg,0.95mmol)およびTMSOTf(1.44g,6.6mmol)を順に添加した
。20℃で14時間撹拌した後、溶媒を真空中で除去した。残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3溶液(30mL)の間で分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(30mL)で2回抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製および分離して、9.7mgの[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]ベンゾエート(化合物28k−A)および8.4mgの[(1R)−1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]ベンゾエート(化合物28k−B)を白色固体として得た。
【0503】
化合物28k−A:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 7.97-8.05 (m, 2H), 7.55-7.62 (m, 1H), 7.41-7.48 (m, 2H), 5.77 (d, J = 4.14 Hz, 1H), 5.19 -5.27 (m, 1H), 4.35 (dt, J = 8.38, 6.48Hz, 1H), 3.16 (dd, J = 7.40, 4.27 Hz, 1H), 2.57 (dt, J = 12.33, 8.77 Hz, 1 H), 1.67 -1.87 (m, 3H), 1.16 (d, J = 7.28 Hz, 3H), 0.95 (t, J = 7.47 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 431。
【0504】
化合物28k−B:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 8.03-8.08 (m, 2H), 7.61-7.66 (m, 1H), 7.48-7.55 (m, 2H), 6.41 (d, J = 7.65 Hz, 1H), 5.06 (td, J = 6.65, 4.27 Hz, 1H), 4.75 (d, J = 7.15 Hz, 1H), 2.72-2.84 (m, 1H), 2.25-2.42 (m, 1H), 1.97-2.06 (m, 1H), 1.75-1.85 (m, 2H), 0.97 (t, J = 7.40 Hz, 3H), 0.89 (d, J = 6.90 Hz, 3 H). MS 実測値(ESI
+) [(M+H)
+]: 431。
【0505】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシプロピル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオンの製造
【0506】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0507】
化合物[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]ベンゾエート(化合物28k−A,120mg,0.27mmol)の、MeOH(2mL)中における溶液に、K
2CO
3(58mg,0.42mmol)を添加した。室温で5時間撹拌した後、CO
2の吹き込みにより反応混合物をpH7に調整し、次いで真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、24mgの5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシプロピル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(実施例28)を白色固体として得た。
【0508】
実施例28:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.81 (d, J = 7.03 Hz, 1 H), 4.03-4.18 (m, 1 H), 3.45-3.48 (m, 1 H), 3.05-3.11 (m, 1 H), 2.37-2.42 (m, 1 H), 1.80-1.85 (m, 1 H), 1.40 -1.62 (m, 2 H), 1.11 (d, J = 6.78 Hz, 3 H), 1.00 (t, J = 7.40 Hz, 3 H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 327。
【0509】
実施例29
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシブタ−2−イニル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0510】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0511】
表題化合物を、実施例28と同様にして、1−プロピニルマグネシウムブロミドをエチルマグネシウムブロミドの代わりに用いて製造した。分取HPLCにより精製した後、5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシブタ−2−イニル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(実施例29)を白色固体として得た。
【0512】
実施例29:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.83-5.85 (m, 1H), 4.74-4.78 (m, 1H), 4.42-4.44 (m, 1H), 4.12-4.13 (m, 1H), 3.15-3.17 (m, 1H), 1.87-1.89(m, 1H), 1.83-1.84 (m, 3H), 1.10-1.12 (m, 3H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 337。
【0513】
実施例30
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(S)−シクロプロピル(ヒドロキシ)メチル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0514】
【化133】
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【0515】
表題化合物を、実施例28と同様にして、シクロプロピルマグネシウムブロミドをエチルマグネシウムブロミドの代わりに用いて製造した。分取HPLCにより精製した後、5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(S)−シクロプロピル(ヒドロキシ)メチル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(実施例30)を白色固体として得た。
【0516】
実施例30:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.82 (d, J = 6.78 Hz, 1H), 4.20 (dt, J = 7.87, 5.22 Hz, 1H), 3.05 (d, J = 7.78 Hz, 1H), 2.92 (dd, J = 8.34, 4.58 Hz, 1H), 2.38-2.47 (m, 1H), 1.83 (dt, J = 12.39, 7.73 Hz, 1H), 1.10 (d, J = 6.90 Hz, 3 H), 0.87-0.98 (m, 1H), 0.46-0.52 (m, 2 H), 0.26-0.39 (m, 2 H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 339。
【0517】
実施例31
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0518】
【化134】
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【0519】
表題化合物を、実施例
28と同様にして、メチルマグネシウムブロミドをエチルマグネシウムブロミドの代わりに用いて製造した。分取HPLCにより精製した後、5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(実施例31)を白色固体として得た。
【0520】
実施例31:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.81 (d, J = 6.52 Hz, 1H), 3.90-4.06 (m, 1H), 3.74-3.86 (m, 1H), 2.97-3.16 (m, 1H), 2.25-2.41 (m, 1H), 1.68-1.83 (m, 1H), 1.15 (d, J = 6.40 Hz, 3H), 1.10 (d, J = 6.90 Hz, 3H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 313。
【0521】
実施例32
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−ピロリジン−1−イル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0522】
【化135】
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【0523】
表題化合物を下記のスキームに従って製造した:
【0524】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0525】
[(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]メチル ベンゾエートの製造
【0526】
【化137】
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【0527】
粗製[(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]メタノール(化合物25e,7.6g,43.6mmol)およびTEA(8.6g,109mmol)の、DCM中における冷却溶液に、ベンゾイルクロリド(9.1g,65.5mmol)を0℃で撹拌しながら滴加した。添加後、混合物を自然に室温まで温め、室温で一夜撹拌した。得られた混合物を1N塩酸、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の0−30% EtOAcで溶離)により精製して、5.8gの1−[(3a
S,5S,6a
S)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロピル ベンゾエート(化合物32a)を得た。
【0528】
化合物32a:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 8.06-8.16 (m, 2H), 7.54-7.62 (m, 1H), 7.42-7.52 (m, 2H), 5.88 (d, J = 3.76 Hz, 1H), 4.81 (d, J = 1.00 Hz, 1H), 4.51-4.65 (m, 2H), 4.46 (dd, J = 4.64, 10.16 Hz, 1H), 2.27-2.34 (m, 1H), 2.19 (s, 1H), 1.63 (s, 3H), 1.36 (s, 3H)。
【0529】
[(2S,4S)−4−ヒドロキシ−5−メトキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエートの製造
【0530】
【化138】
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【0531】
[(3aS,5S,6aS)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]メチル ベンゾエート(化合物32a,5.1g,18mmol)の、MeOH(50mL)中における溶液に、H
2SO
4(0.5mL)を室温で添加した。80℃で0.5時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、固体NaHCO
3により中和し、真空中で濃縮した。残留物をEtOAcに再溶解し、水で2回洗浄した。分離した有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮すると、4.1gの粗生成物[(2S,4S)−4−ヒドロキシ−5−メトキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物32b)が油として得られ、それを次の工程にそのまま用いた。MS 実測値(ESI
+) [(M+NH
4)
+]: 270。
【0532】
[(2S,4S)−5−メトキシ−4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエートの製造
【0533】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0534】
[(2S,4S)−4−ヒドロキシ−5−メトキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物32b,4.1g,17mmol)、ピリジン(4.8g,60mmol)およびDMAP(300mg,2.5mmol)の、DCM(50mL)中における溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(8.5g,30mmol)を−30℃で添加した。−30℃〜0℃で2時間撹拌した後、反応を飽和NaHCO
3溶液により停止し、DCMで3回抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮すると、6.6gの粗生成物[(2S,4S)−5−メトキシ−4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物32c)が油として得られ、それをさらに精製せずに次の工程に用いた。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 385。
【0535】
[(2S,4R)−5−メトキシ−4−ピロリジン−1−イル−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエートの製造
【0536】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0537】
[(2S,4S)−5−メトキシ−4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物32c,400mg,1.04mmol)の、DMF(3mL)中における溶液に、ピロリジン(142mg,2.0mmol)を室温で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせて真空中で濃縮すると、230mgの粗生成物[(2S,4R)−5−メトキシ−4−ピロリジン−1−イル−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物32d)が油として得られ、それをさらに精製せずに次の工程に用いた。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 306。
【0538】
[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ピロリジン−1−イル−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエートの製造
【0539】
【化141】
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【0540】
5−アミノ−3,6−ジヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(138mg,0.75mmol)の、ACN(5mL)中における懸濁液に、BSA(535mg,2.6mmol)を添加した。得られた反応混合物を次いで70℃でアルゴン下に0.5時間撹拌すると、透明な溶液が生成した。その溶液を室温に冷却した後、[(2S,4R)−5−メトキシ−4−ピロリジン−1−イル−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物32d,230mg,0.75mmol)およびTMSOTf(832mg,3.75mmol)を順に添加した。撹拌しながら70℃で14時間加熱した後、溶媒を真空中で除去した。残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3溶液(30mL)の間で分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(30mL)で2回抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮して、250mgの粗生成物[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ピロリジン−1−イル−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物32e)を黄色固体として得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 458。
【0541】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−ピロリジン−1−イル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオンの製造
【0542】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0543】
化合物[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ピロリジン−1−イル−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物32e,250mg,0.54mmol)の、MeOH(8mL)中における溶液に、K
2CO
3(138mg,1.0mmol)を添加した。室温で5時間撹拌した後、反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製して、10.0mgの5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−ピロリジン−1−イル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(実施例32)を白色固体として得た。
【0544】
実施例32:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 6.08 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.30-4.37 (m, 1H), 3.78-3.89 (m, 2H), 3.54-3.61 (m, 1H), 2.57-2.64 (m, 2H), 2.50-2.56 (m, 2H), 2.42-2.49 (m, 1H), 2.20-2.30 (m, 1H), 1.79 (m, 4H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 354。
【0545】
実施例33
N−[(2R,3R,5S)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−イル]メタンスルホンアミド
【0546】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0547】
表題化合物を下記のスキームに従って製造した:
【0548】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0549】
[(2S,4R,5R)−4−アジド−5−メトキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエートの製造
【0550】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0551】
[(2S,4S)−5−メトキシ−4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物32c,1.1g,2.8mmol)の、DMF(5mL)中における溶液に、ナトリウムアジド(372mg,5.7mmol)を室温で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせて真空中で濃縮すると、1.1gの粗生成物[(2S,4R,5R)−4−アジド−5−メトキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物33a)が油として得られ、それをさらに精製せずに次の工程に用いた。
【0552】
[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−アジド−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエートの製造
【0553】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0554】
5−アミノ−3,6−ジヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(730mg,3.97mmol)の、ACN(15mL)中における懸濁液に、BSA(2.8mg,13.8mmol)を添加した。得られた反応混合物を次いで70℃でアルゴン下に0.5時間撹拌すると、透明な溶液が生成した。その溶液を室温に冷却した後、[(2S,4R,5R)−4−アジド−5−メトキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物33a,粗製,1.1g,3.97mmol)およびTMSOTf(4.4g,19.5mmol)を順に添加した。撹拌しながら70℃で14時間加熱した後、溶媒を真空中で除去した。残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3溶液(30mL)の間で分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(30mL)で2回抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮して、500mgの粗生成物[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−アジド−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物33b)を黄色固体として得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 430。
【0555】
[(2S,4R,5R)−4−アミノ−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエートの製造
【0556】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0557】
化合物[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−アジド−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物33b,200mg,0.466mmoL)およびトリフェニルホスフィン(364mg,1.39mmoL)の、THF(10mL)中における溶液に、水(0.5mL)を室温で添加した。80℃で1時間撹拌した後、反応物を濾過し、濾液を真空中で濃縮すると、80mgの粗生成物[(2S,4R,5R)−4−アミノ−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物33c)が得られ、それを次の工程にそのまま用いた。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 404。
【0558】
[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−(メタンスルホンアミド)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエートの製造
【0559】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
【0560】
化合物[(2S,4R,5R)−4−アミノ−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物33c,粗製,80mg,0.198mmoL)の、DCM(10mL)およびTHF(2mL)中における溶液に、TEA(44mg,0.436mmoL)およびメタンスルホニルクロリド(27mg,0.237mmol)を0℃で添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物をDCMにより希釈し、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮すると、80mgの粗生成物[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−(メタンスルホンアミド)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物33d)が得られ、それを次の工程にそのまま用いた。MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 480。
【0561】
N−[(2R,3R,5S)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−イル]メタンスルホンアミドの製造
【0562】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0563】
[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−(メタンスルホンアミド)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物33d,粗製,80mg,0.54mmol)の、MeOH(5mL)中における溶液に、K
2CO
3(80mg,0.6mmol)を添加した。室温で5時間撹拌した後、反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製して、8.0mgのN−[(2R,3R,5S)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−イル]メタンスルホンアミド(実施例33)を白色固体として得た。
【0564】
実施例33: 8mg,
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm: 11.45-11.78 (br. s., 1H), 7.82 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.99 (br. s., 2H), 5.79 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.68-4.84 (m, 2H), 4.15 (dt, J = 12.7, 6.3 Hz, 1H), 3.46 (m, 2H), 2.89 (s, 3H), 2.37-2.44 (m, 1H), 1.90-2.00 (m, 1H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 378。
【0565】
実施例34
N−[(2R,3R,5S)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセトアミド
【0566】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0567】
表題化合物を、実施例33と同様にして、アシルクロリドをメチルスルホニルクロリドの代わりに用いて製造した。分取HPLCにより精製した後、N−[(2R,3R,5S)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセトアミド(実施例34)を白色固体として得た。
【0568】
実施例34:
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm: 6.09 (dd, J = 9.0, 5.8 Hz, 1H), 5.08 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 3.92-4.01 (m, 1H), 3.66 (dd, J = 11.4, 6.1 Hz, 1H), 3.50-3.53 (m, 1H), 3.10-3.23 (m, 2H), 1.56-1.61 (m, 1H), 1.23-1.38 (m, 1H), 0.93 (t, J = 7.3 Hz, 1H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 342。
【0569】
実施例35
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−モルホリノ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0570】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0571】
表題化合物を、実施例32と同様にして、モルホリンをピロリジンの代わりに用いて製造した。分取HPLCにより精製した後、5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−モルホリノ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(実施例35)を白色固体として得た。
【0572】
実施例35:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 6.17 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.26 (tt, J = 7.5, 4.8 Hz, 1H), 3.88-3.97 (m, 1H), 3.65-3.75 (m, 6H), 2.52-2.64 (m, 4H), 2.37 (ddd, J = 13.2, 8.8, 7.4 Hz, 1H), 2.21 (ddd, J = 13.1, 7.8, 5.0 Hz, 1H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 370。
【0573】
実施例36
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−(1−ピペリジル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0574】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0575】
表題化合物を、実施例32と同様にして、ピペリジンをピロリジンの代わりに用いて製造した。分取HPLCにより精製した後、5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−(1−ピペリジル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(実施例36)を白色固体として得た。
【0576】
実施例36:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 6.16 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 4.28 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.01 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 3.74 (dd, J = 3.6, 11.6 Hz, 1H), 3.63 (dd, J = 4.8, 12.0 Hz, 1H), 2.54-2.21 (m, 6H), 1.63-1.48 (m, 6H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 368。
【0577】
実施例37
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−(ジメチルアミノ)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0578】
【化153】
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【0579】
表題化合物を、実施例32と同様にして、ジメチルアミンをピロリジンの代わりに用いて製造した。分取HPLCにより精製した後、5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−(ジメチルアミノ)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(実施例37)を白色固体として得た;
実施例37:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 6.08 (d, J = 6.52 Hz, 1H), 4.26-4.32 (m, 1H), 3.87-3.95 (m, 1H), 3.77 (dd, J = 11.92, 2.89 Hz, 1H), 3.57 (dd, J = 11.92, 3.64 Hz, 1H), 2.41 (ddd, J = 13.11, 8.47, 5.02 Hz, 1H), 2.27 (s, 6H), 2.19 (ddd, J = 12.89, 8.63, 7.59 Hz, 1H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 328。
【0580】
実施例38
(2R,3S,5S)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−カルボニトリル
【0581】
【化154】
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【0582】
表題化合物を下記のスキームに従って製造した:
【0583】
【化155】
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【0584】
[(2S,4R,5R)−4−アセトキシ−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエートの製造
【0585】
【化156】
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【0586】
5−アミノ−3,6−ジヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(4.42g,24.0mmol)の、ACN(20mL)中における懸濁液に、BSA(14.8mL,60.0mmol)を添加した。得られた反応混合物を次いで70℃でアルゴン下に0.5時間撹拌すると、透明な溶液が生成した。その溶液を室温に冷却した後、[(2S,4R)−4,5−ジアセトキシテトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(CAS #:4613−71−2,Cat.#:MD04725,Carbosynth Limitedから市販,6.45g,20.0mmol)およびTMSOTf(5.5mL,30.0mmol)を順に添加した。撹拌しながら70℃で14時間加熱した後、溶媒を真空中で除去した。残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3溶液(30mL)の間で分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(100mL)で2回抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、5.7gの[(2S,4R,5R)−4−アセトキシ−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物38a)を淡黄色固体として得た。
【0587】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(化合物38b)および[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物38c)の製造
【0588】
【化157】
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【0589】
[(2S,4R,5R)−4−アセトキシ−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物38a,4.72g,10.6mmol)および炭酸カリウム(1.46g,10.6mmol)の、メタノール(106mL)中における混合物を、室温で3.5時間撹拌した。反応を酢酸(1.5mL)の添加により停止した。得られた混合物を真空中で濃縮して溶媒を除去し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(DCM中の0−5%メタノールで溶離)により精製して、1.0gの5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(化合物38b)および2.8gの[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物38c)を淡色固体として得た。
【0590】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオンの製造
【0591】
【化158】
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【0592】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(化合物38b,3.8g,12.7mmol)の、DMF(30mL)中における溶液に、イミダゾール(2.6g,38mmol)およびtert−ブチルクロロジメチルシラン(4.2g,28mmol)を撹拌しながら添加した。室温で2時間撹拌した後、得られた溶液をEtOAc(200mL)により希釈し、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。有機層を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:5 EtOAc:石油エーテルで溶離)により精製して、3.3gの5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(化合物38d)を得た。
【0593】
化合物38d:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm: 11.21 (s, 1H), 6.94 (br. s., 2H), 5.70-5.80 (m, 1H), 5.44 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.79 (ddt, J = 6.6, 4.4, 2.2 Hz, 1H), 4.11-4.24 (m, 1H), 3.58-3.70 (m, 2H), 2.32 (ddd, J = 12.7, 9.4, 6.8 Hz, 1H), 1.80 (ddd, J = 12.7, 6.1, 2.0 Hz, 1H), 0.79-0.92 (s, 9H), 0 (s, 6H)。
【0594】
5−アミノ−3−[(2R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]−3−オキソ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオンの製造
【0595】
【化159】
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【0596】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(化合物38d,3.3g,7.8mmol)の、THF(100mL)中における溶液に、デス−マーチン ペルヨージナン(3.68g,8.76mmol)を撹拌しながら添加した。室温で2時間撹拌した後、得られた溶液を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:10 メタノール:DCMで溶離)により精製して、2.4gの粗生成物5−アミノ−3−[(2R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]−3−オキソ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(化合物38e)を得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 413。
【0597】
5−アミノ−3−[(2R,3S,5S)−5−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオンの製造
【0598】
【化160】
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【0599】
5−アミノ−3−[(2R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]−3−オキソ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(化合物38e,1.0g,2.43mmol)の、THF(5mL)中における撹拌溶液に、水素化リチウム トリ−tert−ブトキシアルミニウム溶液(THF中1M,2.7mL,2.7mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、得られた溶液を飽和NH
4Cl溶液により停止し、濾過した。濾液を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(1:10 メタノール:DCMで溶離)により精製して、750mgの粗生成物5−アミノ−3−[(2R,3S,5S)−5−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(化合物38f)を得た(参照: Tetrahedron 1984, 40, 125-135)。
【0600】
化合物38f:
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm: 7.00 (br. s., 2H), 6.08 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.35 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.53-4.65 (m, 1H), 3.91-3.99 (m, 1H), 3.82-3.89 (m, 1H), 3.70 (dd, J = 10.5, 4.3 Hz, 1H), 2.11 (t, J = 8.7 Hz, 2H), 0.84-0.86 (m, 9H), 0.84-0.88 (m, 10H), 0.84-0.86 (m, 9H), 0.01 (d, J = 2.3 Hz, 6H)。
【0601】
[5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル] トリフルオロメタンスルホネートの製造
【0602】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0603】
5−アミノ−3−[(2R,3S,5S)−5−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(化合物38f,100mg,0.24mmol)の、DCM(15mL)中における撹拌溶液に、DMAP(147mg,1.2mmol)およびトリフルオロメタンスルホニルクロリド(122mg,0.7mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、得られた溶液を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。有機層を真空中で濃縮すると、120mgの粗生成物[5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル] トリフルオロメタンスルホネート(化合物38g)が得られ、それをさらに精製せずに次の工程に用いた。MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 679。
【0604】
(2R,3S,5S)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]テトラヒドロフラン−3−カルボニトリルの製造
【0605】
【化162】
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【0606】
[5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]−3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル] トリフルオロメタンスルホネート(化合物38g,粗製,120mg,0.2mmol)の、DMF(2mL)中における撹拌溶液に、シアン化ナトリウム(100mg,2.3mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、得られた溶液をEtOAcにより希釈し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮すると、100mgの粗生成物(2R,3S,5S)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]テトラヒドロフラン−3−カルボニトリル(化合物38h)が得られ、それをさらに精製せずに次の工程に用いた。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 424。
【0607】
(2R,3S,5S)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−カルボニトリルの製造
【0608】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0609】
(2R,3S,5S)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]テトラヒドロフラン−3−カルボニトリル(化合物38h,粗製,100mg)の、THF(5mL)中における撹拌溶液に、TBAF溶液(THF中1M,6mL,6mmol)を0℃で添加した。室温で4時間撹拌した後、反応溶液を飽和NH
4Cl溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、9mgの(2R,3S,5S)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−カルボニトリル(実施例38)を白色固体として得た。
【0610】
実施例38:
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm: 11.11-11.99 (br. s., 1H), 7.10 (br. s., 2H), 6.15 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.86 (br. s., 1H), 4.33 (dt, J = 9.5, 4.7 Hz, 1H), 4.07-4.20 (m, 1H), 3.50 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 2.44-2.48 (m, 1H), 2.23-2.36 (m, 1H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]:310。
【0611】
実施例39
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−メチルスルファニル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0612】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0613】
表題化合物を、実施例38と同様にして、ナトリウムメチルスルフィドをシアン化ナトリウムの代わりに用いて製造した。分取HPLCにより精製した後、5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−メチルスルファニル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(実施例39)を白色固体として得た。
【0614】
実施例39:
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm: 11.37-11.55 (br. s., 1H), 6.91-7.10 (br. s., 2H), 5.94 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.75 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 4.03-4.15 (m, 2H), 3.45-3.55 (m, 3H), 2.09 (s, 3H), 1.92 (ddd, J = 12.8, 6.8, 4.8 Hz, 1H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 331。
【0615】
実施例40
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0616】
【化165】
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【0617】
表題化合物を下記のスキームに従って製造した:
【0618】
【化166】
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【0619】
(2S)−2−(ヒドロキシメチル)−2H−フラン−5−オンの製造
【0620】
【化167】
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【0621】
エチル(Z)−3−[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]プロパ−2−エノエート(CAS #:91926−90−8,Cat.#:PB1131897,Pharma Block (Nanjing) R&D Co.,Ltd.から市販,4.0g,20.0mmol)の、メタノール中における溶液に、触媒量の濃硫酸(25μLのメタノール中10%濃硫酸)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(DCM中の0−10%メタノールで溶離)により精製して、2.25gの(2S)−2−(ヒドロキシメチル)−2H−フラン−5−オン(化合物40b)を粘稠な油として得た。
【0622】
(2S)−2−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−2H−フラン−5−オンの製造
【0623】
【化168】
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【0624】
2.25gの(2S)−2−(ヒドロキシメチル)−2H−フラン−5−オン(化合物40b,2.11g,16.0mmol)およびイミダゾール(1.63g,24.0mmol)の、DCM中における溶液に、tert−ブチル(クロロ)ジフェニルシラン(5.2mL,20.0mmol)を滴加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物をブラインで洗浄した。水層をDCMで抽出した。有機層を合わせて1N塩酸で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の0−30% EtOAcで溶離)により精製して、4.6gの(2S)−2−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−2H−フラン−5−オン(化合物40c)を白色固体として得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 353。
【0625】
(5S)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]テトラヒドロフラン−2−オンの製造
【0626】
【化169】
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【0627】
(2S)−2−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−2H−フラン−5−オン(化合物40c,2.8g,8.0mmol)の、EtOAc(40mL)中における溶液を、カーボン上10%パラジウム(280mg)と共に水素雰囲気下で一夜撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、2.7gの(5S)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]テトラヒドロフラン−2−オン(化合物40d)を粘稠な油として得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 355。
【0628】
(3S,5S)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)テトラヒドロフラン−2−オンの製造
【0629】
【化170】
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【0630】
(5S)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]テトラヒドロフラン−2−オン(化合物40d,5.00g,14.0mmol)の、乾燥テトラヒドロフラン(28mL)中における冷却溶液に、リチウム ビス(トリメチルシリル)アザニド溶液(THF中1.3M,11.8mL,15.4mmol)を−78℃でアルゴン下に滴加した。添加後、混合物を−78℃で1時間撹拌した。次いで蒸留アセトン(1.23mL,15.4mmol)を混合物に滴加し、得られた混合物を−78℃でさらに2時間撹拌した。反応を飽和NH
4Cl溶液の添加により停止し、EtOAc(30mL)で3回抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の0−30% EtOAcで溶離)により精製して、5.7gの(3S,5S)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)テトラヒドロフラン−2−オン(化合物40e)を黄色の油として得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+NH
4)
+]: 430. (合成については下記を参照されたい: Tetrahedron 1997,53, 6281-6294)。
【0631】
(3R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−3−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)テトラヒドロフラン−2−オンの製造
【0632】
【化171】
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【0633】
三フッ化ジエチルアミノ硫黄(414μL,3.0mmol)の、DCM(10mL)中における溶液に、−78℃で、(3S,5S)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)テトラヒドロフラン−2−オン(化合物40e,1.03g,2.5mmol)の、DCM(10mL)中における溶液を、滴加した。得られた混合物を室温に温め、室温で一夜撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の0−20% EtOAcで溶離)により精製して、820mgの(3R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−3−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)テトラヒドロフラン−2−オン(化合物40f)を粘稠な油として得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 415。
【0634】
[(3R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−3−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)テトラヒドロフラン−2−イル]アセテートの製造
【0635】
【化172】
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【0636】
(3R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−3−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)テトラヒドロフラン−2−オン(化合物40f,820mg,1.92mmol)の、乾燥DCM(10mL)中における冷却溶液に、−78℃で水素化ジイソブチルアルミニウム(トルエン中1.0M,6.0mL,6.0mmol)を滴加した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌した。次いで混合物にピリジン(790mg,10mmol)、無水酢酸(0.93mL,10.0mmol)およびDMAP(732mg,6.0mmol)を添加した。反応混合物を徐々に−20℃に温め、反応が完了するまで−20℃で数時間撹拌した。得られた混合物をブラインで停止し、EtOAc(30mL)で3回抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の0−20% EtOAcで溶離)により精製して、360mgの[(3R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−3−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)テトラヒドロフラン−2−イル]アセテート(化合物40g)を粘稠な油として得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 459。
【0637】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−3−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオンの製造
【0638】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0639】
5−アミノ−3,6−ジヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(162mg,0.87mmol)およびビス(トリメチルシリル)アセトアミド(527mg,2.61mmol)の混合物を、撹拌しながら75℃でアルゴン下に、混合物が透明になるまで加熱した。混合物を室温に冷却した。この反応混合物に、[(3R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−3−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)テトラヒドロフラン−2−イル]アセテート(化合物40g,280mg,1.02mmol)およびトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(290mg,1.31mmol)を導入した。得られた混合物を75℃でアルゴン下に3時間加熱した。次いで得られた混合物を真空中で濃縮して溶媒を除去し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(DCM中の0−5%メタノールで溶離)により精製して、225mgの5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−3−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(化合物40h)を褐色固体として得た。MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 583。
【0640】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオンの製造
【0641】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
【0642】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−3−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(化合物40h,66mg,0.12mmol)およびNH
4F(133mg,3.6mmol)の、メタノール中における混合物を、1.5時間、加熱還流した。得られた混合物を真空中で濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製して、10mgの5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(実施例40)を白色固体として得た。
【0643】
実施例40:
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm: 11.27-11.40 (br. s., 1H), 6.90-7.08 (br. s., 2H), 6.03-6.10 (m, 1H), 4.65-4.74 (m, 1H), 3.92-4.03 (m, 1H), 3.42-3.53 (m, 2H), 3.18-3.30 (m, 1H), 2.10-2.23 (m, 1H), 1.96-2.06 (m, 1H), 1.19-1.42 (m, 6H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 345。
【0644】
実施例41:
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−(2−メチルアリル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
【0645】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
【0646】
表題化合物を下記のスキームに従って製造した:
【0647】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0648】
[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−フェノキシカルボチオイルオキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエートの製造
【0649】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
【0650】
[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物38c,2.08g,5.0mmol)、O−フェニル クロロメタンチオエート(0.80mL)およびDMAP(1.22g,10.0mmol)の、DCM(50mL)中における混合物を、室温で一夜撹拌した。得られた混合物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の0−30% EtOAcで溶離)により精製して、2.20gの[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−フェノキシカルボチオイルオキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物41a)を淡色固体として得た。MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 539。
【0651】
[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−(2−メチルアリル)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエートの製造
【0652】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0653】
[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−フェノキシカルボチオイルオキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物41a,324mg,0.60mmol)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(50mg,0.30mmol)およびトリブチル(2−メチルアリル)スタンナン(0.70mL,3.0mmol)の、無水トルエン(10mL)中における混合物を、アルゴンで脱気し、次いで撹拌しながら80℃で4時間加熱した。得られた混合物を飽和NH
4F水溶液と共に室温で2時間撹拌し、次いでDCMで2回抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の0−30% EtOAcで溶離)により精製して、190mgの[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−(2−メチルアリル)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物41b)を褐色固体として得た。MS 実測値 (ESI
-) [(M-H)
-]: 441。
【0654】
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−(2−メチルアリル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオンの製造
【0655】
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0656】
[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−(2−メチルアリル)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル ベンゾエート(化合物41b,180mg,0.41mmol)の、メタノール中における溶液を、K
2CO
3(150mg,1.09mmol)と共に室温で4時間撹拌した。反応を酢酸の添加により停止し、得られた混合物を真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、41mgの3−[(2R,3R,5S)−3−
(2−メチルアリル
)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−5−アミノ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(実施例41)を白色粉末として得た。
【0657】
実施例41:
1H NMR (400 MHz, d
6-DMSO) δ ppm: 11.03-11.29 (m, 1H), 6.76-7.04 (m, 2H), 5.68 (d, J = 6.02 Hz, 1H), 4.62-4.70 (m, 3H), 3.96-4.10 (m, 1H), 3.47 (t, J = 5.27 Hz, 2H), 3.24-3.30 (m, 1H), 2.16-2.25 (m, 1H), 2.13 (d, J = 7.53 Hz, 2H), 1.67-1.76 (m, 1H), 1.62 (s, 3H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 339。
【0658】
実施例42
[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル] 2−メチルプロパノエート
【0659】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0660】
表題化合物を下記のスキームに従って製造した:
【0661】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
【0662】
[(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロピル] 2−メチルプロパノエートの製造
【0663】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0664】
(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロパン−1−オール(化合物6e,505.6mg,2.5mmol)の、ピリジン中における冷却溶液に、氷水浴で冷却しながらイソブチリルクロリド(0.39mL,3.72mmol)を滴加した。添加後、混合物を室温に温め、室温で一夜撹拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、飽和NH
4Cl溶液で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の0−30% EtOAcで溶離)により精製して、470mgの[(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロピル] 2−メチルプロパノエート(化合物42a)を得た。
【0665】
[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−4,5−ジアセトキシテトラヒドロフラン−2−イル]プロピル] 2−メチルプロパノエートの製造
【0666】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0667】
[(1S)−1−[(3aR,5S,6aR)−2,2−ジメチル−3a,5,6,6a−テトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル]プロピル] 2−メチルプロパノエート(化合物42a,470mg,1.73mmol)、無水酢酸(0.81mL,8.64mmol)および酢酸(0.51mL,8.64mmol)の、DCM(10mL)中における撹拌溶液に、濃硫酸(18.4μL,0.17mmol)を添加した。得られた混合物を室温で一夜撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の0−20% EtOAcで溶離)により精製して、105mgの[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−4,5−ジアセトキシテトラヒドロフラン−2−イル]プロピル] 2−メチルプロパノエート(化合物42b)を得た。
【0668】
[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−4−アセトキシ−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル] 2−メチルプロパノエートの製造
【0669】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【0670】
5−アミノ−3,6−ジヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン(63mg,0.34mmol)の、ACN(5mL)中における懸濁液に、BSA(252μL,1.02mmol)を添加した。得られた反応混合物を次いで70℃でアルゴン下に0.5時間撹拌すると、透明な溶液が生成した。その溶液を室温に冷却した後、[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−4,5−ジアセトキシテトラヒドロフラン−2−イル]プロピル] 2−メチルプロパノエート(化合物42b,105mg,0.34mmol)およびTMSOTf(113μL,0.51mmol)を順に添加した。撹拌しながら70℃で14時間加熱した後、得られた混合物を真空中で濃縮して溶媒を除去し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(DCM中の0−5%メタノールで溶離)により精製して、75mgの[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−4−アセトキシ−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル] 2−メチルプロパノエート(化合物42c)を淡黄色固体として得た。
【0671】
[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル] 2−メチルプロパノエートの製造
【0672】
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
【0673】
[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−4−アセトキシ−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル] 2−メチルプロパノエート(化合物42c,70mg,0.16mmol)およびK
2CO
3(13.2mg,0.096mmol)の、メタノール(0.5mL)およびテトラヒドロフラン(2mL)中における混合物を、室温で一夜撹拌した。反応を酢酸(1滴)の添加により停止した。得られた混合物を真空中で濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取HPLCにより精製して、18.2mgの[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル] 2−メチルプロパノエート(実施例42)を淡色固体として得た。
【0674】
実施例42:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm: 5.89-5.95 (m, 1H), 4.93-5.01 (m, 2H), 4.29-4.38 (m, 1H), 2.51-2.63 (m, 2H), 1.83-1.93 (m, 1H), 1.58-1.76 (m, 2H), 1.15 (dd, J = 4.02, 7.03 Hz, 6H), 0.88-0.95 (m, 3H). MS 実測値 (ESI
+) [(M+H)
+]: 399。
【0675】
実施例43
HEK293−Blue−hTLR−7細胞アッセイ:
安定HEK293−Blue−hTLR−7細胞系をInvivoGenから購入した(Cat.#:hkb−htlr7,米国カリフォルニア州サンディエゴ)。これらの細胞は、NF−κBの活性化をモニタリングすることによりヒトTLR7の刺激を調べるためにデザインされた。SEAP(secreted embryonic alkaline phosphatase(分泌型胚アルカリホスファターゼ))レポーター遺伝子を、5つのNF−κBおよびAP−1−結合部位に融合したIFN−βミニマルプロモーター(minimal promotor)の制御下においた。HEK−Blue hTLR7細胞をTLR7リガンドで刺激することによりNF−κBおよびAP−1を活性化することによって、SEAPを誘導した。したがって、このレポーター発現はヒトTLR7を20時間刺激した際にNF−κBプロモーターにより調節された。細胞培養上清SEAPレポーター活性は、QUANTI−Blue(商標)キット(Cat.#:rep−qb1,Invivogen,米国カリフォルニア州サンディエゴ)、すなわちアルカリホスファターゼの存在下で紫色または青色に変化する検出媒体を用いて、640nmの波長で決定された。
【0676】
HEK293−Blue−hTLR7細胞を、細胞250,000〜450,000個/mLの密度、180μLの体積で、96−ウェルプレートにおいて、4.5g/Lのグルコース、50U/mLのペニシリン、50mg/mLのストレプトマイシン、100mg/mLのノルモシン(Normocin)、2mMのL−グルタミン、10%(v/v)の熱不活性化ウシ胎仔血清を含有するダルベッコの改変イーグル培地(DMEM)中で、24時間インキュベートした。次いで、系列希釈した被験化合物20μLを添加し、1%の最終DMSOの存在下に37℃でCO
2インキュベーター内における20時間のインキュベーションを実施して、HEK293−Blue−hTLR−7細胞をインキュベートした。次いで各ウェルからの上清20μLを、180μLのQuanti−blue基質溶液と共に37℃で2時間インキュベートし、620〜655nmで分光光度計を用いて吸光度を読み取った。TLR7活性化が下流NF−κB活性化をもたらすシグナル伝達経路は広く受け入れられており、したがって類似のレポーターアッセイが同様にTLR7アゴニストを評価するために広く用いられている(Tsuneyasu Kaisho and Takashi Tanaka, Trends in Immunology, Volume 29, Issue 7, July 2008, Pages 329.sci; Hiroaki Hemmi et al, Nature Immunology 3, 196 - 200 (2002)。
【0677】
本発明化合物のHEK293−hTLR−7アッセイにおけるTLR7アゴニズム活性を表1に挙げる。実施例を前記アッセイで試験して、約10μM〜約90μMのEC
50をもつことが認められた。
【0678】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0679】
特許WO2006066080(A1)に化合物122として開示されている基準化合物(本明細書中でANA−122と呼ぶ)も前記のHEK293−hTLR−7アッセイにおいてTLR7アゴニズム活性が試験され、ANA−122のEC
50は446μMであることが認められた。
【0680】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
【0681】
実施例44
プロドラッグ:式(II)または式(IIa)の代謝
プロドラッグである式(II)または式(IIa)から本発明の式(I)または式(Ia)の化合物への代謝変換を評価するために、試験を行なった。プロドラッグである式(II)または式(IIa)は、それらがプロドラッグとして作用するならば、体内で代謝されて本発明の式(I)または式(Ia)の活性化合物および他の化合物になることができる。動物またはヒトの体内でのプロドラッグ代謝変換度を査定するために、しばしば肝細胞が用いられる。
【0682】
プロドラッグである実施例2−A、実施例3−A、実施例4−A、実施例16−Aおよび実施例17−Aから対応する活性形態である実施例1−Aおよび実施例14−Aへの代謝変換を評価するために、ヒト肝細胞の存在下で試験を行なった。活性形態である実施例1−Aおよび実施例14−Aの形成を、この試験においてモニターした。比較のために、ファムシクロビル(famciclovir)からペンシクロビル(penciclovir)への代謝変換も査定した。
【0683】
肝細胞懸濁液
凍結保存肝細胞プレーティング培地(Cat.#:PY−HMD−01)をRILD Research Institute for Liver Diseases(Shanghai) Co.Ltd.から購入した。凍結保存したヒト肝細胞(Cat.#:X008005,Lot#:VRR)をIn Vitro Technologies(メリーランド州ボルチモア)から購入した。
【0684】
肝細胞懸濁原液を、凍結保存肝細胞からプレーティング培地中に細胞1.8×10
6個/mLの密度で調製した。
化合物の作業溶液
化合物をDMSOに溶解して50mM原液を作成した。10μLの原液を5mLのプレーティング培地に希釈して、100μMの作業溶液を得た。
【0685】
インキュベーション
24ウェル細胞培養プレート内で200μLの肝細胞懸濁液(イヌ(Cyno)またはヒト)および200μLの作業溶液を混合することにより、反応懸濁液を調製した。最終インキュベーションは細胞0.9×10
6個/mLおよび化合物50μMを含有していた。上記混合物を、37℃で、加湿した5% CO
2雰囲気において、150rpmで振とうしながらインキュベートした。
【0686】
分析用試料の調製
180分間のインキュベーション後、200μLのインキュベーション混合物を1.5mLチューブへ移し、400μLの停止溶液(氷冷アセトニトリル,0.2μMのトルブタミド(Tolbutamide)を内部標準として含む)で停止した。試料を12000rpmで10分間遠心し、得られた上清にLC−MS/MS分析を施した。
【0687】
検量曲線を下記の方法で作成した。200μLの細胞懸濁液(細胞180万個/mLの細胞密度)に、198μLの肝細胞プレーティング培地、およびDMSO中の適宜な濃度の化合物2μLを添加した。試料を十分に混合し、200μLの混合物を400uLの停止溶液(前記を参照)へ移した。標準曲線の範囲は1μMから25μMまでである。
【0688】
生物学的分析
化合物をAPI5500 LC−M
S/M
S装置によりESI−Positive MRMモードで定量した。プロドラッグ変換および代謝産物生成の結果を表2にまとめる。
【0689】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0690】
ヒト肝細胞において、実施例2−A、実施例3−A、実施例4−A、実施例16−Aおよび実施例17−Aの化合物ならびにファムシクロビルは代謝されて、それぞれ対応する活性代謝産物、実施例1−A、実施例14−Aおよびペンシクロビルが得られた。
【0691】
実施例45
TLR7アゴニストである実施例1−AはマウスTLR7を活性化する
InvivoGenから入手できる安定HEK293−Blue−mTLR7細胞系(Cat.#:hkb−mtlr7,米国カリフォルニア州サンディエゴ)を用いて、TLR7アゴニストである実施例1−AがマウスTLR7を活性化する力価を査定した。実施例43に記載したHEK293−Blue−hTLR7と同様に、HEK293−Blue−mTLR7はNF−κBの活性化をモニタリングすることによりマウスTLR7の刺激を調べるためにデザインされている。SEAPレポーター遺伝子を5つのNF−κBおよびAP−1−結合部位に融合したIFN−βミニマルプロモーターの制御下においた。TLR7リガンドでマウスTLR7を刺激した際のNF−κBおよびAP−1の活性化により、SEAP発現を誘導した。細胞培養上清中のSEAP発現は、QUANTI−Blue(商標)キット(Cat.#:rep−qb1,Invivogen,米国カリフォルニア州サンディエゴ)、すなわちアルカリホスファターゼの存在下で紫/青色に変化する検出媒体を用いて、655nmの波長で決定された。
【0692】
HEK293−Blue−mTLR7細胞を、細胞250,000〜450,000個/mLの密度、180μLの体積で、96ウェルプレートにおいて、4.5g/Lのグルコース、50U/mLのペニシリン、50mg/mlのストレプトマイシン、100mg/mLのノルモシン、2mMのL−グルタミン、10%(v/v)の熱不活性化ウシ胎仔血清を含有するダルベッコの改変イーグル培地(DMEM)中で、24時間インキュベートした。次いで、系列希釈した被験化合物20μLと共に、1%の最終DMSOの存在下に、37℃でCO
2インキュベーター内において20時間、上記HEK293−細胞をインキュベートした。次いで各ウェルからの上清20μLを、180μLのQuanti−blue基質溶液と共に37℃で2時間インキュベートし、655nmで分光光度計を用いて吸光度を読み取った。
【0693】
図1に示すように、実施例1−Aは用量依存的にマウスTLR7を活性化し、71.8μMのEC
50をもつ。
実施例46
TLR7アゴニストである実施例1−Aは、マウス末梢血単核細胞(peripheral blood mononuclear cell)(PBMC)においてインビトロで抗ウイルス性サイトカインを誘導する
本発明の化合物による白血球におけるTLR7活性化を立証するために、マウスPBMC(ALLCells,LLC.から入手できる)を実施例1−Aにより刺激した。7000万個のネズミPBMC(C57bl/6株)を、24−ウェルプレートの各ウェルに、10%のウシ胎仔血清を含有するRPMI−1640培地1.5mL中、2×10
6/mLの濃度で播種した。播種したPBMCを、2から10μMまでの濃度範囲にわたる実施例1−Aと共に24時間インキュベートした。50μLの細胞培養培地を採集し、36plex Procarta multiplexキット(ebioscience EPX360−26092−901,eBioscience)で分析し、それにより製造業者の指示に従って15種類のサイトカイン被検体のレベルを測定した。
【0694】
図2に示すように、高レベルのIFNα、IP10、TNFα、およびIL−6が実施例1−Aにより用量依存的に誘導されることが認められた。刺激されたPBMCにおけるこれらのサイトカインのレベル上昇は、TLR7アゴニストである実施例1−Aが免疫活性化を誘導し、感染性疾患を処置する可能性を有することを立証する。
【0695】
実施例47
実施例4−AはAAV−HBVモデルにおいてHBV DNAおよびHBsAgを減少させる
AAV−HBVマウスモデルを用いて実施例4−Aをそれのインビボ抗ウイルス効力について評価した。HBV感染についてのこのマウスモデルは、複製可能なHBV(B型肝炎ウイルス)ゲノムを保有する組換えアデノ随伴ウイルス(AAV)(AAV−HBV)をC57BL/6マウスに注射することにより作製された。感染後2〜3週間で、高レベルのHBVウイルスマーカー、たとえばHBVゲノムDNAおよびHBsAg(HBV表面抗原)が感染マウスの血清中に検出された。持続性HBVウイルス血症および十分にコンピテントな免疫系を備えたこのAAV−HBVモデルは、実施例4−Aのインビボ効力を調べるために適切である。
【0696】
実施例4−Aの抗ウイルス効力を査定するために、それぞれ100mg/kgおよび300mg/kgで2つの独立したインビボ試験を実施した。各試験のために、特定病原体を含まない10匹の4〜5週齢雄C57BL/6マウスをShanghai Laboratory Animal Center of Chinese Academy of Sciences(SLAC)から入手し、所内動物飼育ガイドライン(Institutional Animal Care guideline)に従って動物飼育施設で個別換気ケージ内に管理した温度および照明条件下で飼育した。AAV−HBVウイルス原液をBeijing FivePlus Molecular Medicine Institute(中国北京)から購入した。C57BL/6マウスに緩衝食塩水中200μLの組換えウイルスを尾静脈注射により注射した。マウスを注射後14日目に採血して、血清中のHBsAg、HBeAg、およびHBVゲノムDNAのレベルをモニターし、これらのHBVバイオマーカーレベルに基づいてランダムにグループ分けした。次いで、グループ分けしたマウスを表3に示す試験デザインに従って処理した。
【0697】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0698】
グループ1および3のマウスを、ビヒクルプラセボ(水中、2%のKlucel LF、0.1%のポリソルベート80、および0.1%のパラベン)で処理した;グループ2および4のマウスに、それぞれ100mg/kgおよび300mg/kgの実施例4−Aを隔日(QOD)に経口投与した。すべてのマウスを合計6週間処理した。血清試料を週2回採集してHBVバイオマーカーのレベルをモニターした。血清HBsAgはCLIAキット(Autobio Diagnostics Co., Ltd,中国鄭州市)を用いて製造業者の指示に従って測定された。HBsAgの定量下限(LLQ)は0.1ng/mLであった。500倍の血清希釈(HBsAgについて)を用いて標準曲線の直線範囲内の数値を得た。血清HBV DNAは、MagNA Pure 96 DNA and Viral NA Small Volume Kit(Roche)を用いて製造業者の指示に従って抽出された。ヌクレオチド2969から3096までの128bp HBVゲノム領域の特異的な増幅および検出のためのHBV特異的プライマーおよびプローブのセットを用いて、DNA試料をリアルタイム定量PCR(qPCR)により分析した。HBV DNAについてのLLQは20コピー/μLであった。
【0699】
図3に示すように、6週間の処理後に、実施例4−Aは100mg/kgでHBV DNAの2−log以上の低減およびHBsAgの1.5−log以上の低減を誘導した。より高い300mg/kgの用量で、実施例4−Aは処理終了時にHBV DNAを3−log以上、HBsAgを2.7−log、低減した。この試験の結果は、実施例4−Aのインビボ抗ウイルス効力を明瞭に立証し、本発明の化合物が感染性疾患に対する新規療法を開発する可能性を強調する。
[1]式(I)の化合物
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
R
1は、ヒドロキシ、C
1−6アルキル、ハロC
1−6アルキル、C
1−6アルキルカルボニル−O−、C
1−6アルキル−S−、アジド、シアノ、C
2−6アルケニル、C
1−6アルキルスルホニル−NH−、(C
1−6アルキル)
2N−、C
1−6アルキルカルボニル−NH−または複素環式アミノであり;
R
2は、水素、C
1−6アルキル、C
1−6アルコキシC
1−6アルキル、C
3−7シクロアルキル、C
2−6アルキニル、C
2−6アルケニル、ベンジルおよびチオフェニルであり;
R
3は、水素またはC
1−6アルキルカルボニルである]
またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー;
ただし、5−アミノ−7−ヒドロキシ−3−[3−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−オン;[2−(5−アミノ−7−ヒドロキシ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート;[4−アセトキシ−5−(5−アミノ−7−ヒドロキシ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル アセテート、およびそれらのジアステレオマーを除外する。
[2]R
1が、ヒドロキシ、メチル、プロピル、フルオロイソプロピル、アセチルオキシ、メチルスルファニル、アジド、シアノ、アリル、2−メチルアリル、メチルスルホニルアミノ、ジメチルアミノ、アセチルアミノ、ピロリジニル、モルホリニルまたはピペリジニルであり;
R
2が、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、ビニル、アリル、ベンジル、エチニル、1−プロピニル、メトキシメチルまたはチオフェニルであり;
R
3が、水素、アセチルまたはイソブチリルである;
[1]に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[3][1]または[2]に記載の式(Ia)の化合物
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
R
1は、ヒドロキシ、C
1−6アルキル、ハロC
1−6アルキル、C
1−6アルキルカルボニル−O−、C
1−6アルキル−S−、アジド、シアノ、C
2−6アルケニル、C
1−6アルキルスルホニル−NH−、(C
1−6アルキル)
2N−、C
1−6アルキルカルボニル−NH−または複素環式アミノであり;
R
2は、水素、C
1−6アルキル、C
1−6アルコキシC
1−6アルキル、C
3−7シクロアルキル、C
2−6アルキニル、C
2−6アルケニル、ベンジルまたはチオフェニルであり;
R
3は、水素またはC
1−6アルキルカルボニルである]
またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー;
ただし、5−アミノ−7−ヒドロキシ−3−[3−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−オン;[2−(5−アミノ−7−ヒドロキシ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート;[4−アセトキシ−5−(5−アミノ−7−ヒドロキシ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル アセテート、およびそれらのジアステレオマーを除外する。
[4]R
1が、ヒドロキシ、メチル、プロピル、フルオロイソプロピル、アセチルオキシ、メチルスルファニル、アジド、シアノ、アリル、2−メチルアリル、メチルスルホニルアミノ、ジメチルアミノ、アセチルアミノ、ピロリジニル、モルホリニルまたはピペリジニルであり;
R
2が、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、ビニル、アリル、ベンジル、エチニル、1−プロピニル、メトキシメチルまたはチオフェニルであり;
R
3が、水素、アセチルまたはイソブチリルである;
[3]に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[5]R
1が、ヒドロキシ、C
1−6アルキル、C
1−6アルキルカルボニル−O−、C
1−6アルキル−S−、アジドまたはC
2−6アルケニルであり;
R
2が、C
1−6アルキル、C
1−6アルコキシC
1−6アルキル、C
3−7シクロアルキル、C
2−6アルキニル、C
2−6アルケニル、ベンジルおよびチオフェニルであり;
R
3が、水素またはC
1−6アルキルカルボニルである;
[1]〜[4]のいずれかに記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[6]R
1が、ヒドロキシ、メチル、プロピル、アセチルオキシ、メチルスルファニル、アジドまたはアリルであり;
R
2が、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、ビニル、アリル、ベンジル、エチニル、1−プロピニル、メトキシメチルまたはチオフェニルであり;
R
3が、水素、アセチルまたはイソブチリルである;
[5]に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[7]R
1がヒドロキシ、C
1−6アルキル、C
1−6アルキル−S−、アジドまたはC
2−6アルケニルである、[5]または[6]に記載の化合物。
[8]R
1がヒドロキシ、メチル、n−プロピル、メチルスルファニル、アジドまたはアリルである、[5]〜[7]のいずれかに記載の化合物。
[9]R
2がC
1−6アルキル、C
3−7シクロアルキル、C
2−6アルキニルまたはC
2−6アルケニルである、[5]〜[8]のいずれかに記載の化合物。
[10]R
2がメチル、エチル、n−プロピル、シクロプロピル、ビニル、エチニルまたは1−プロピニルである、[5]〜[9]のいずれかに記載の化合物。
[11]R
3が水素またはC
1−6アルキルカルボニルである、[5]〜[10]のいずれかに記載の化合物。
[12]R
3が水素またはイソブチリルである、[5]〜[11]のいずれかに記載の化合物。
[13]R
1が、ヒドロキシ、C
1−6アルキル、C
1−6アルキル−S−、アジドまたはC
2−6アルケニルであり;
R
2が、C
1−6アルキル、C
3−7シクロアルキル、C
2−6アルキニルまたはC
2−6アルケニルであり;
R
3が、水素またはC
1−6アルキルカルボニルである;
[5]〜[12]のいずれかに記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[14]R
1が、ヒドロキシ、メチル、プロピル、メチルスルファニル、アジドまたはアリルであり;
R
2が、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピル、ビニル、エチニルまたは1−プロピニルであり;
R
3が、水素またはイソブチリルである;
[5]〜[13]のいずれかに記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[15]R
1が、ハロC
1−6アルキル、C
1−6アルキル−S−、シアノ、C
2−6アルケニル、C
1−6アルキルスルホニル−NH−、(C
1−6アルキル)
2N−、C
1−6アルキルカルボニル−NH−または複素環式アミノであり;
R
2が、水素であり;
R
3が、水素である;
[1]〜[4]のいずれかに記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[16]R
1が、フルオロイソプロピル、メチルスルファニル、シアノ、2−メチルアリル、メチルスルホニルアミノ、ジメチルアミノ、アセチルアミノ、ピロリジニル、モルホリニルまたはピペリジニルであり;
R
2が、水素であり;
R
3が、水素である;
[15]に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[17]R
1がC
1−6アルキル−S−または複素環式アミノである、[15]または[16]に記載の化合物。
[18]R
1がメチルスルファニルまたはピロリジニルである、[15]〜[17]のいずれかに記載の化合物。
[19]下記のものから選択される、[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物:
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
[(2R,3R,5S)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート;
[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル]アセテート;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシエチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシブタ−3−エニル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシペンチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシブチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[シクロペンチル(ヒドロキシ)メチル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−3−メチル−ブチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[シクロプロピル(ヒドロキシ)メチル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
[[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−シクロプロピル−メチル]アセテート;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシプロパ−2−イニル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシブタ−2−イニル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−[ヒドロキシ(2−チエニル)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−メトキシ−エチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(1−ヒドロキシプロピル)−3−メチルスルファニル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−アジド−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシアリル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−((2R,3R,5S)−3−アジド−5−((S)−1−ヒドロキシエチル)テトラヒドロフラン−2−イル)チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7(3H,6H)−ジオン;
3−[(2R,3R,5S)−3−アリル−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−イル]−5−アミノ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシプロピル]−3−プロピル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1R)−1−ヒドロキシプロピル]−3−プロピル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシプロピル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシブタ−2−イニル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(S)−シクロプロピル(ヒドロキシ)メチル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−ピロリジン−1−イル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
N−[(2R,3R,5S)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−イル]メタンスルホンアミド;
N−[(2R,3R,5S)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセトアミド;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−モルホリノ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−(1−ピペリジル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−(ジメチルアミノ)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
(2R,3S,5S)−2−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−カルボニトリル;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−メチルスルファニル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−(2−メチルアリル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン
および[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル] 2−メチルプロパノエート;
またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[20]下記のものから選択される、[1]〜[19]のいずれかに記載の化合物:
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシブチル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[シクロプロピル(ヒドロキシ)メチル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシプロパ−2−イニル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシブタ−2−イニル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(1−ヒドロキシプロピル)−3−メチルスルファニル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−アジド−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシアリル)テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
3−[(2R,3R,5S)−3−アリル−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−イル]−5−アミノ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシプロピル]−3−プロピル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1R)−1−ヒドロキシプロピル]−3−プロピル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシプロピル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシブタ−2−イニル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(S)−シクロプロピル(ヒドロキシ)メチル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−3−メチル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−ピロリジン−1−イル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−3−メチルスルファニル−テトラヒドロフラン−2−イル]−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2,7−ジオン;
および[(1S)−1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2,7−ジオキソ−6H−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル] 2−メチルプロパノエート;
またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[21]式(II)の化合物
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
R
4は、ヒドロキシ、C
1−6アルキル、ハロC
1−6アルキル、C
1−6アルキルカルボニル−O−、C
1−6アルキル−S−、アジド、シアノ、C
2−6アルケニル、C
1−6アルキルスルホニル−NH−、(C
1−6アルキル)
2N−、C
1−6アルキルカルボニル−NH−または複素環式アミノであり;
R
5は、水素、C
1−6アルキル、C
1−6アルコキシC
1−6アルキル、C
3−7シクロアルキル、C
2−6アルキニル、C
2−6アルケニル、ベンジルおよびチオフェニルであり;
R
6は、水素またはC
1−6アルキルカルボニルである]
またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー;
ただし、5−アミノ−3−[3−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−オン;[2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート;[4−アセトキシ−5−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル アセテート、およびそれらのジアステレオマーを除外する。
[22]R
4が、ヒドロキシ、メチル、n−プロピル、フルオロイソプロピル、アセチルオキシ、メチルスルファニル、アジド、シアノ、アリル、2−メチルアリル、メチルスルホニルアミノ、ジメチルアミノ、アセチルアミノ、ピロリジニル、モルホリニルまたはピペリジニルであり;
R
5が、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、ビニル、アリル、ベンジル、エチニル、1−プロピニル、メトキシメチルまたはチオフェニルであり;
R
6が、水素、アセチルまたはイソブチリルである;
[21]に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[23][21]または[22]に記載の式(IIa)の化合物
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
R
4は、ヒドロキシ、C
1−6アルキル、ハロC
1−6アルキル、C
1−6アルキルカルボニル−O−、C
1−6アルキル−S−、アジド、シアノ、C
2−6アルケニル、C
1−6アルキルスルホニル−NH−、(C
1−6アルキル)
2N−、C
1−6アルキルカルボニル−NH−または複素環式アミノであり;
R
5は、水素、C
1−6アルキル、C
1−6アルコキシC
1−6アルキル、C
3−7シクロアルキル、C
2−6アルキニル、C
2−6アルケニル、ベンジルおよびチオフェニルであり;
R
6は、水素またはC
1−6アルキルカルボニルである]
またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー;
ただし、5−アミノ−3−[3−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−オン;[2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート;[4−アセトキシ−5−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]メチル アセテート、およびそれらのジアステレオマーを除外する。
[24]R
4が、ヒドロキシ、メチル、n−プロピル、フルオロイソプロピル、アセチルオキシ、メチルスルファニル、アジド、シアノ、アリル、2−メチルアリル、メチルスルホニルアミノ、ジメチルアミノ、アセチルアミノ、ピロリジニル、モルホリニルまたはピペリジニルであり;
R
5が、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、ビニル、アリル、ベンジル、エチニル、1−プロピニル、メトキシメチルまたはチオフェニルであり;
R
6が、水素、アセチルまたはイソブチリルである;
[21]〜[23]のいずれかに記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[25]R
4が、ヒドロキシ、C
1−6アルキル、C
1−6アルキル−S−、アジドまたはC
2−6アルケニルであり;
R
5が、C
1−6アルキル、C
3−7シクロアルキル、C
2−6アルキニルまたはC
2−6アルケニルであり;
R
6が、水素またはC
1−6アルキルカルボニルである;
[21]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[26]R
4が、ヒドロキシ、メチル、プロピル、メチルスルファニル、アジドまたはアリルであり;
R
5が、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピル、ビニル、エチニルまたは1−プロピニルであり;
R
6が、水素またはイソブチリルである;
[21]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[27]R
4が、ヒドロキシまたはC
1−6アルキルカルボニル−O−であり;
R
5が、C
1−6アルキルまたはC
3−7シクロアルキルであり;
R
6が、水素またはC
1−6アルキルカルボニルである;
[21]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[28]R
4が、ヒドロキシまたはアセチルオキシであり;
R
5が、エチルまたはシクロプロピルであり;
R
6が、水素またはアセチルである;
[21]〜[25]のいずれかに記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[29]下記のものから選択される、[21]〜[28]のいずれかに記載の化合物:
5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−3−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−2−イル]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−オン;
[(2R,3R,5S)−2−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロフラン−3−イル]アセテート;
1−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]プロピル アセテート;
[(S)−[(2S,4R,5R)−5−(5−アミノ−2−オキソ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−4−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]−シクロプロピル−メチル]アセテート;
および5−アミノ−3−[(2R,3R,5S)−5−[シクロプロピル(ヒドロキシ)メチル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−オン;
またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[30]下記の工程を含む、[1]〜[29]のいずれかに記載の化合物の製造方法:
(a)式(X)の化合物
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
[式中のR
aはR
2またはR
5であり;R
bはアシル、ベンゾイル、tert−ブチル(ジメチル)シリルまたはtert−ブチル(ジフェニル)シリルであり;R
cは水素またはヒドロキシである]を塩基またはフルオリド試薬と反応させる;
(b)式(P1)の化合物
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
[式中のR
aはR
2またはR
5であり;R
cは水素またはヒドロキシである]を酸無水物または酸塩化物と反応させる;
(c)式(XIV)の化合物
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
[式中のR
aはR
2またはR
5であり;R
bはアシル、ベンゾイルまたはtert−ブチル(ジフェニル)シリルであり;R
cは水素またはヒドロキシであり;R
dはトリフルオロメチルスルホニルまたはp−トリルスルホニルであり;R
eはR
1またはR
4である]を塩基またはフルオリド試薬と反応させる;
(d)式(XXIII)の化合物
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
[式中のR
aはR
2またはR
5であり;R
cは水素またはヒドロキシであり;R
eはR
1またはR
4である]を塩基と反応させる;
(e)式(XXVI)の化合物
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
[式中のR
cは水素またはヒドロキシであり;R
eはR
1またはR
4である]を塩基と反応させる;
(f)式(XXXI)の化合物
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
[式中のR
aはR
2またはR
5であり;R
cは水素またはヒドロキシであり;R
eはR
1またはR
4である]を塩基と反応させる;
またはR
a、R
b、R
c、R
d、R
e、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびR
6は[1]〜[18]、[21]〜[28]のいずれかに定めたものである。
[31]
治療上活性な物質として使用するための、[1]〜[29]のいずれかに記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[32][1]〜[29]のいずれかに記載の化合物および
治療上不活性
なキャリヤーを含む、医薬組成物。
[33]B型肝炎ウイルス感染症の治療または予防のための、[1]〜[29]のいずれかに記載の化合物の使用。
[34]B型肝炎ウイルス感染症の治療または予防に用いる医薬の調製のための、[1]〜[29]のいずれかに記載の化合物の使用。
[35]TLR7アゴニストとしての、[1]〜[29]のいずれかに記載の化合物の使用。
[36]インターフェロン−αの産生を誘導するための、[1]〜[29]のいずれかに記載の化合物の使用。
[37]B型肝炎ウイルス感染症の治療または予防のための、[1]〜[29]のいずれかに記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[38][30]に記載の方法に従って製造した、[1]〜[29]のいずれかに記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩、エナンチオマーもしくはジアステレオマー。
[39]B型肝炎ウイルス感染症の治療または予防のための方法であって、療法有効量の[1]〜[29]のいずれかに記載の化合物を投与することを含む方法。
[40]前記の発明。