(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6817360
(24)【登録日】2020年12月28日
(45)【発行日】2021年1月20日
(54)【発明の名称】棚板の配線用切欠のキャップ部材とその取付構造
(51)【国際特許分類】
A47B 97/00 20060101AFI20210107BHJP
A47B 96/02 20060101ALI20210107BHJP
【FI】
A47B97/00 M
A47B96/02 A
A47B96/02 Z
A47B96/02 G
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-43769(P2019-43769)
(22)【出願日】2019年3月11日
(65)【公開番号】特開2020-146107(P2020-146107A)
(43)【公開日】2020年9月17日
【審査請求日】2019年10月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000204985
【氏名又は名称】大建工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082429
【弁理士】
【氏名又は名称】森 義明
(74)【代理人】
【識別番号】100162754
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 真樹
(72)【発明者】
【氏名】谷口 雄祐
(72)【発明者】
【氏名】御手洗 佳枝
【審査官】
伊藤 翔子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2017−86377(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2004/211584(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 97/00
A47B 96/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
家具の棚板に設けた配線用の切欠を上下から覆う一対のキャップ部材において、
前記一対の各キャップ部材は、前記切欠の全体を覆う面積を持つキャップ本体と、
前記キャップ本体に突設され、前記切欠の近傍に穿設された取付孔に上下から圧入される取付ピンと、前記切欠の切断端面に接触する第1係止舌片、及び家具の背板に接触する第2係止舌片とが設けられ、
一方のキャップ部材には、前記切欠部分に合わせて接合筒部が設けられ、
他方のキャップ部材には、前記接合筒部に合わせて前記接合筒部に挿入される挿入突起部が設けられていることを特徴とする棚板の配線用切欠のキャップ部材。
【請求項2】
背板側長辺から側板側短辺に至るキャップ本体の角部を切除するために角部切取用溝が、キャップ本体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の棚板の配線用切欠のキャップ部材。
【請求項3】
一方のキャップ部材において、第1接合筒部と第2接合筒部との間を通過し、側板側短辺から内側短辺に至る横方向切取溝がキャップ本体に設けられ、
他方のキャップ部材において、第1挿入突起部と第2挿入突起部との間を通過し、側板側短辺から内側短辺に至る横方向切取溝がキャップ本体に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の棚板の配線用切欠のキャップ部材。
【請求項4】
家具内に取り付けられ、奥角部分が切り取られて配線用の切欠が形成され、切欠の近傍にて上下に貫通した取付孔を有する棚板と、前記棚板の上下に配置された請求項1〜3のいずれかに記載の一対のキャップ部材とで構成され、
前記キャップ部材の取付ピンは前記取付孔に上下からそれぞれ圧入され、
第1係止舌片は前記切欠の切断端面に接触し、第2係止舌片は家具の背板に接触するように前記切欠内に挿入されており、
一方のキャップ部材の接合筒部に、他方のキャップ部材の挿入突起部が挿入されていることを特徴とするキャップ部材の棚板への取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、AV機器などを収納する収納家具の固定棚或いは自在棚の奥角部分に切り欠かれた配線用切欠を、不使用時に上下から閉塞するキャップ部材並びにその取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からビデオデッキ、DVDレコーダー、BDレコーダーや薄型テレビなどのAV機器、テープ、ディスク、映像ソフトなどの備品を1箇所にまとめて見栄えよく収納することができる収納家具が用いられ、例えば、リビングの壁に沿って配置されている。これら家電製品には配線が必要であるため、家具内部に引き込まれた配線が外から見えにくいようにするため、或いは邪魔にならないようにするため、収納家具の棚板の奥角部分に配線用の切欠が切り欠かれている。
【0003】
上記備品はユーザーによっては常に使用されるという訳でなく、棚にスペースが発生することがある。このような場合、使用しない上記配線用の切欠が上から見え見栄えが悪いという指摘があった。そこで棚板の上からキャップ部材を配線用の切欠に取り付け、棚板の上から配線用の切欠が見えないようにしていた(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平2013−111116公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記キャップをすることによって、棚板の上から配線用の切欠が見えないものの、棚板が目線の位置よりも高い位置にある場合、(特に、看者が座っている場合、)棚板の下から配線用の切欠が見えやはり見栄えが悪いということが指摘されていた。
【0006】
加えてこのキャップ部材の棚板への固定は、キャップ本体の下面の2本の取付ピンの棚板に穿設された取付孔への挿入だけで行われており、切欠の下からキャップ部材に力が加わると外れやすいという欠点も指摘されていた。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、配線をしない場合に棚板の配線用の切欠を上下から塞いでその見栄えを高めることが出来るキャップ部材の提供と、該キャップ部材が装着された見栄えの良い取付構造を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、家具1の棚板5に設けた配線用の切欠6を上下から覆う一対のキャップ部材10a・10bであって、
前記一対の各キャップ部材10a・10bは、前記切欠6の全体を覆う面積を持つキャップ本体11a・11bと、
前記キャップ本体11a・11bに突設され、前記切欠6の近傍に穿設された取付孔7に上下から圧入される取付ピン12a、12bと、前記切欠6の切断端面6aに接触する第1係止舌片13a・13b、及び家具1の背板3に接触する第2係止舌片14a・14bとが設けられ、
一方のキャップ部材10aには、前記切欠6部分に合わせて接合筒部15a(16a)が設けられ、
他方のキャップ部材10bには、前記接合筒部15a(16a)に合わせて前記接合筒部15a(16a)に挿入される挿入突起部15b(16b)が設けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項2は、請求項1に記載の発明において、背板側長辺17a・17bから側板側短辺18a・18bに至るキャップ本体11a・11bの角部30a・30bを切除するために角部切取用溝32a・32bがキャップ本体11a・11bに設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項3は、請求項1又は2に記載の発明において、一方のキャップ部材10aにおいて、第1接合筒部15aと第2接合筒部16aとの間を通過し、側板側短辺18aから内側短辺20aに至る横方向切取溝31aがキャップ本体11aに設けられ、
他方のキャップ部材10bにおいて、第1挿入突起部15bと第2挿入突起部16bとの間を通過し、側板側短辺18bから内側短辺20bに至る横方向切取溝31bがキャップ本体11bに設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3に記載のキャップ部材10a・10bの棚板5への取付構造であって、
家具1内に取り付けられ、奥角部分が切り取られて配線用の切欠6が形成され、切欠6の近傍にて上下に貫通した取付孔7を有する棚板5と、前記棚板5の上下に配置された請求項1〜3のいずれかに記載の一対のキャップ部材10a・10bとで構成され、
前記キャップ部材10a・10bの取付ピン12a・12bは前記取付孔7に上下からそれぞれ圧入され、
第1係止舌片13a・13bは前記切欠6の切断端面6aに接触し、第2係止舌片14a・14bは家具1の背板3に接触するように前記切欠6内に挿入されており、
一方のキャップ部材10aの接合筒部15a(16a)に、他方のキャップ部材10bの挿入突起部15b(16b)が挿入されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1及び4は、棚板5に配線用の切欠6の全面を上下から被覆できるので、配線しない場合には、上からは勿論、下からも該切欠6が視認されず、該棚板5を有する家具1の外観を高めることが出来る。加えて、棚板5の取り付けは、取付ピン12a・12bだけでなく、接合筒部15a(16a)と挿入突起部15b(16b)とで行われるので、上下のキャップ部材10a・10bが棚板5に確実に固定される。
【0012】
請求項2では、角部切取用溝32a・32bがキャップ本体11a・11bに設けられているので、角部切取用溝32a・32bに沿ってキャップ本体11a・11bの角部30a・30bを切除することで、配線を切欠6に通す場合に配線と切欠6との間の余分な隙間を塞ぐことが出来る。
【0013】
請求項3では、横方向切取溝31a・31bがキャップ本体11a・11bにそれぞれ設けられているので、横方向切取溝31a・31bに沿ってキャップ本体11a・11bの奥端部分を切除することで、配線を切欠6に通す場合に配線と切欠6との間の余分な隙間を塞ぐことが出来る。
加えて、一方の横方向切取溝31aが第1接合筒部15aと第2接合筒部16aとの間、他方の横方向切取溝31a・31bが第1挿入突起部15bと第2挿入突起部16bとの間を通過するように設けられているので、上記のように奥端部分を切除したとしても、第1接合筒部15aとこれに挿入される第1挿入突起部15bが残留するので、キャップ部材10a・10bの固定状態は維持される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明のキャップ部材の装着状態を示す一部切欠分解斜視図である。
【
図2】本発明のキャップ部材の装着状態を示す特大斜視図である。
【
図5】本発明の下側のキャップ部材の斜視図とその部分拡大図である。
【
図6】本発明の下側のキャップ部材の平面図である。
【
図7】本発明のキャップ部材の切取用溝の部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を図示実施例に従って詳述する。本発明が適用される家具1は、壁面9に沿って配置されるような本棚、テレビ台、飾り棚、書棚など固定又は自在棚板5(以下、単に棚板5という。)を有する壁面収納家具である。そして家具1の側板2と背板3に臨む棚板5の奥角部分が四角に切り取られて配線用の切欠6が形成されている。
配線用の切欠6はプラグが通過できる大きさであればよく、奥行きで35mm程度、横幅で14mm程度である。この切欠6の最大横幅を符号H、最大奥行き長さを符号Sで示す。そして、切欠6の長辺に沿って切欠6の近傍に棚板5を上下に貫通する2つの取付孔7が穿設されている。
【0016】
本発明のキャップ部材10a・10bは一対で用いられ、これらで配線用の切欠6が上下から閉塞される。上下のキャップ部材10a・10bは、キャップ本体11a・11b、取付ピン12a・12b、第1・第2係止舌片13a・13b/14a・14b、及び第1、第2接合筒部15a・16a、第1、第2挿入突起部15b・16bとで構成されている。そして、切欠6をキャップ部材10a・10bで閉塞した時、取付ピン12a・12b、第1・第2係止舌片13a・13b/14a・14b、及び第1、第2接合筒部15a・16a、第1、第2挿入突起部15b・16bは、キャップ本体11a・11bの対向面に形成されている。なお、キャップ部材10a・10bは、後述する第1、第2接合筒部15a・16a、第1、第2挿入突起部15b・16b以外の部分は対称に作られている。
本発明のキャップ部材10a・10bの説明は、下側のキャップ部材10aを中心に説明し、相違する第1、第2接合筒部15a・16a、第1、第2挿入突起部15b・16b以外の部分は上側のキャップ部材10bの説明に援用する。以下、本発明の下側のキャップ部材10aに付いて説明する。
【0017】
キャップ部材10aは、キャップ本体11a、2本の取付ピン12a、第1・第2係止舌片13a・14a、及び第1・第2接合筒部15a・16aとで構成されている。キャップ部材10a全体は樹脂製である。
キャップ本体11aは薄板で、配線用の上記切欠6(最大横幅H及び最大奥行き長さS)をキャップできる大きさであればよく、本実施例ではキャップ本体11aの横幅を90mm〜100mm、奥行き幅を30mm〜40mmの長方形とした。勿論、その形状は長方形に限られないが、キャップ部材10aの設置場所が家具1の棚板5の奥角部分であるから少なくとも直交する隣接二辺(背板側長辺17a、側板側短辺18aと呼ぶ。)が直線状に形成された形状を持てば足る。
【0018】
本実施例ではキャップ本体11aは上記のように長方形で、背板3と側板2に接する背板側長辺17aと側板側短辺18a、及びその反対側の二辺(これらを前側長辺19a、内側短辺20aと呼ぶ。)も直線状に形成されている。
前記前側長辺19aと内側短辺20aのコーナー部分が円弧状に形成され、且つ、前記前側長辺19aと内側短辺20aの表面側の縁は全長にわたって先端に近付くに連れて次第に薄肉となるテーパー面21となるように形成されている。
【0019】
そして、キャップ本体11aの背板側長辺17aに沿って直線状の横方向切取用溝31aがキャップ本体11aの長手方向の全長に亙って2条形成されている。この横方向切取用溝31aの本数は2本に限られず、1本でもよいし、3本以上でもよい。
【0020】
また、背板3、側板2のそれぞれ接する背板側長辺17a、側板側短辺18aの直交するキャップ本体11aの角部30aには、この角部30aを切り取ることが出来るようにL形の角部切取用溝32aが刻設されている。
この角部切取用溝32aは、背板側長辺17aから横方向切取用溝31aに直交してこれらを越え、更にその先端から直角に曲がって側板側短辺18aに至る。
両切取用溝31a・32aの断面形状はカッターの刃をガイドしやすいようにキャップ本体11aの厚みの半分程度の深さで横断面V字状に形成されている(
図7参照)。両切取用溝31a・32aは、図の実施例では、キャップ本体11a・11bの対向面に形成されているが、反対の面に形成してもよい。
【0021】
キャップ部材10a全体は、ABSのような硬質樹脂で形成するようにしてもよいし、キャップ本体11aの一部をスチロール樹脂のような軟質樹脂で形成してこの部分を切除可能部分とし、その余の部分を非切除部分とし、この部分を前記硬質樹脂で形成してもよい。
図6中、格子模様の部分が非切除部分、白抜きの部分が切除可能部分である。
【0022】
白抜きの切除可能部分は、角部切取用溝32aで囲まれた部分と、前側長辺19aに近い方の横方向切取用溝32aと背板側長辺17aとで囲まれた細長い部分の内の側板側短辺18aから背板側長辺17aの全長の3/4〜4/5まで(換言すれば、切欠6の短辺の内側)の部分の和である。
ただし、この切除可能部分も含めて、キャップ部材10a全体をABSのような硬質樹脂で形成したとしても、両切取用溝31a、32aがV溝に形成されているため、カッターでの切断は可能である。
【0023】
図の実施例のように、キャップ本体11aの両切取用溝31a、32aが形成されている面(対向面)には、既述の2本の取付ピン12a、第1・第2係止舌片13a・14a、及び第1・第2接合筒部15a・16aが形成されている。
【0024】
2本の取付ピン12aは、前側長辺19aに沿い、前側長辺19aの近傍に突設されている。取付ピン12aの取り付け位置と間隔は、取付孔7の形成位置と間隔に等しい。取付ピン12aの高さは、取付孔7の1/2以下である。
取付ピン12a外形は、円柱状のピン本体41aとその外面に長手方向に設けられた複数本(図の実施例では4本)のリブ42aとで構成されている。
リブ42aはキャップ本体11a側のピン基部とその近くの部分の突出代が大きく、ピン先端に近付くに連れてその突出代が小さくなり、ピン先端手前でピン本体41aの外面に一致する。即ち、リブ42aは、ピン本体41aの外面に沿って設けられた背の高い直角三角形或いは台形を有する。
そして、ピン基部におけるピン本体41aを中心として互いに反対側にある2つのリブ42a間の距離をD1とし、ピン本体41aの先端の直径をD2とすると、ピン本体41aの先端の直径D2は、取付孔7の内径より小さく、ピン基部のリブ42a間の距離D1は取付孔7の内径より若干大きく、挿入時、両取付ピン12aは取付孔7に圧入される。
【0025】
第1係止舌片13aは、上記白抜き部分(
図6参照)で示す切除可能部分から外れ、その一方の側面が側板側短辺18aに一致して立設され、その第1凹凸面53aが前側長辺19a側に向けて設けられている。第1凹凸面53aはキャップ本体11aの面に平行な係止稜線を持つ断面三角形の凹凸形状に形成されている。
背板側長辺17aから第1係止舌片13aの第1凹凸面53aまでの距離は、棚板5の切欠6の奥行き幅より若干大きく形成されている。
図6のL形の太線は切欠6を示し、装着時、第1係止舌片13aの第1凹凸面53aが切欠6の切断端面6aに強く接している状態を示している。
【0026】
第2係止舌片14aは、第1係止舌片13aと同じ形状で、内側短辺20aに近い部分の非切除可能部分で、背板側長辺17aに沿って立設されている。第2係止舌片14aの背板3側の面(第2凹凸面64a)は、第1凹凸面53aと同様の凹凸形状に形成され、この第2凹凸面64aは背板側長辺17aより若干背方に突出している。従って、切欠6に装着時にこの第2凹凸面64aが強く接することになる。
第1・第2係止舌片13a・14aの高さは、棚板5の厚みの1/2を越えない高さに形成される。
【0027】
下側のキャップ部材10aに設けられる第1・第2接合筒部15a・16aは同一形状で、第1接合筒部15aは、角部切取用溝32aの切除側(角部切取用溝32aを挟んで第1係止舌片13aの反対側)に立設されている。
第2接合筒部16aは、横方向切取用溝31aと角部切取用溝32aのコーナー部分で、第2係止舌片14a側に立設されている。第1・第2接合筒部15a・16aの高さは、棚板5の厚みより若干短く形成され、その内径は後述する第1・第2挿入突起部15b、16bの外径にほぼ等しく、装着時に若干圧入気味に挿入される。
【0028】
上側のキャップ部材10bは、上記第1・第2接合筒部15a・16aに挿入される第1・第2挿入突起部15b、16b以外は、既述のように同一形状である。
第1・第2挿入突起部15b、16bの外径は、下側の第1・第2接合筒部15a・16aの内径にほぼ等しく、上記のように圧入気味に挿入されるようになっている。その高さは、棚板5の厚みより若干短く形成されている。なお、第1・第2接合筒部15a・16aとこれに対応する第1・第2挿入突起部15b、16bとはキャップ部材10a・10bにおいて、同一位置に設けられている。
【0029】
しかして、
図1に示すように壁面9に沿わせて家具1を配置する。家具1内に配線(図示せず)を引き込む必要がない場合、棚板5の切欠6の上下から一対のキャップ部材10a・10bをあてがい、該切欠き6を上下からキャップ本体11a・11bで閉塞する。この時、上下計4本の取付ピン12a・12bが、2個の取付孔7にそれぞれ上下から圧入され、リブ42a・42bの基部が取付孔7の内面に強く接触する。
【0030】
また、第1接合筒部15aに第1挿入突起部15bが圧入され、第2接合筒部16aに第2挿入突起部16bが圧入される。これにより、上下のキャップ部材10a・10bは切欠6の全面を覆った状態で互いに強固に固定される。
これにより、棚板5の上下において、切欠6が外部から視認されるようなことがない。
【0031】
これに加えて、下側のキャップ部材10aの第1係止舌片13aの第1凹凸面53a、及び上側のキャップ部材10bの第1係止舌片13bの第1凹凸面53bは上下の同位置において、切欠6の切断端面6aを強く圧接する。
同時に下側のキャップ部材10aの第2係止舌片14aの第2凹凸面64a、及び上側のキャップ部材10bの第2係止舌片14bの第2凹凸面64bは上下の同位置において、背板3に強く圧接する。これにより上下のキャップ部材10a・10bは、棚板5の上下の平面に平行な方向において強固に固定され、水平の外力が加わっても水平方向にずれない。
【0032】
なお、棚板5の上に電子機器が配置され、配線(図示せず)が家具1内に引き込まれる場合があるが、その場合は、キャップ部材10a・10bを使用せず、配線を切欠6内を通すようにしてもよいが、配線と切欠6との間に大きな隙間が発生する場合、キャップ部材10a・10bの横方向切取用溝31a・31bや角部切取用溝32a・32bを利用して切除可能部分を適当な大きさで切除し、切欠6の一部分を被覆するようにしてもよい。
【0033】
この場合、角部切取用溝32a・32bを利用して角部30a・30bを切除する場合は、第2接合筒部16a、第2挿入突起部16bが残るので、キャップ部材10a・10bの固定は維持される。横方向切取用溝31a・31bを利用する場合、通常、キャップ本体11a・11bの全長に亙って切除することはなく、切欠6の内側の切除可能範囲内の適所と、側板側短辺18a・18bとの間で切除されることになる。そしてこの場合は、第1接合筒部15a、第1挿入突起部15bが残るので、キャップ部材10a・10bの固定は上記同様維持される。
棚板5はキャップ部材10a・10bの使用により、優れた外観を呈する事となる。
【符号の説明】
【0034】
D1:ピン基部側のリブ間距離、D2:ピン先端の直径、H:横幅、S:奥行き幅、1:家具、2:側板、3:背板、5:棚板、6:切欠、6a:切断端面、7:取付孔、9:壁面、10a・10b:キャップ部材、11a・11b:キャップ本体、12a・12b:取付ピン、13a・13b:第1係止舌片、14a・14b:第2係止舌片、15a:第1接合筒部、15b:第1挿入突起部、16a:第2接合筒部、16b:第2挿入突起部、17a・17b:背板側長辺、18a・18b:側板側短辺、19a・19b:前側長辺、20a・20b:内側短辺、21:テーパー面、30a・30b:角部、31a・31b:横方向切取用溝、32a・32b:角部切取用溝、41a・41b:ピン本体、42a・42b:リブ、53a・53b:第1凹凸面、64a・64b:第2凹凸面。