特許第6817461号(P6817461)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6817461フラッシュメモリシステム内のアドレス障害検出
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6817461
(24)【登録日】2020年12月28日
(45)【発行日】2021年1月20日
(54)【発明の名称】フラッシュメモリシステム内のアドレス障害検出
(51)【国際特許分類】
   G11C 29/02 20060101AFI20210107BHJP
   G11C 8/20 20060101ALI20210107BHJP
【FI】
   G11C29/02 130
   G11C8/20
【請求項の数】74
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2019-551964(P2019-551964)
(86)(22)【出願日】2018年2月1日
(65)【公表番号】特表2020-511731(P2020-511731A)
(43)【公表日】2020年4月16日
(86)【国際出願番号】US2018016497
(87)【国際公開番号】WO2018175001
(87)【国際公開日】20180927
【審査請求日】2019年12月4日
(31)【優先権主張番号】15/467,174
(32)【優先日】2017年3月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500147506
【氏名又は名称】シリコン ストーリッジ テクノロージー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SILICON STORAGE TECHNOLOGY, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】特許業務法人 英知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】トラン、ヒュー、バン
(72)【発明者】
【氏名】リウ、シアン
(72)【発明者】
【氏名】ドー、ナン
【審査官】 後藤 彰
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2010/0107006(US,A1)
【文献】 特開昭63−302495(JP,A)
【文献】 特開平06−267283(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/134178(WO,A1)
【文献】 特開平06−201792(JP,A)
【文献】 特開2016−071910(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 29/02
G11C 8/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フラッシュメモリシステムであって、
行及び列に配置されたフラッシュメモリセルを備えるメモリアレイと、
入力として行アドレスを受信するための行デコーダであって、前記行デコーダは、複数のワード線に結合されており、各ワード線は、前記メモリアレイ内のフラッシュメモリセルの行に結合されている、行デコーダと、
行及び列に配置されたメモリセルを備えるアドレス障害検出アレイであって、前記複数のワード線のそれぞれは、前記アドレス障害検出アレイ内の行に結合されている、アドレス障害検出アレイと、
前記行デコーダによるワード線のアサーションに応答して前記行デコーダによって受信された行アドレスを前記アドレス障害検出アレイから出力された値と比較するための、及び比較された値が異なる場合に障害を示すためのコンパレータと、を備え
行アドレス内の各「0」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイは「01」の値を記憶しており、行アドレス内の各「1」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイは「10」の値を記憶している、フラッシュメモリシステム。
【請求項2】
フラッシュメモリシステムであって、
行及び列に配置されたフラッシュメモリセルを備えるメモリアレイと、
入力として行アドレスを受信するための行デコーダであって、前記行デコーダは、複数のワード線に結合されており、各ワード線は、前記メモリアレイ内のフラッシュメモリセルの行に結合されている、行デコーダと、
行及び列に配置されたメモリセルを備えるアドレス障害検出アレイであって、前記複数のワード線のそれぞれは、前記アドレス障害検出アレイ内の行に結合されている、アドレス障害検出アレイと、
前記行デコーダによるワード線のアサーションに応答して前記行デコーダによって受信された行アドレスを前記アドレス障害検出アレイから出力された値と比較するための、及び比較された値が異なる場合に障害を示すためのコンパレータと、を備え
行アドレス内の各「0」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイは「10」の値を記憶しており、行アドレス内の各「1」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイは「01」の値を記憶している、フラッシュメモリシステム。
【請求項3】
前記アドレス障害検出アレイは、パワーダウン動作中に前記アドレス障害検出アレイ内の1つ以上の列を接地に引く1つ以上のソース線トランジスタを備える、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記アドレス障害検出アレイは、セルの列を備え、セル内の第1の値は、前記セルを含む行内のビットが反転様式で記憶されたことを示し、前記セル内の第2の値は、前記セルを含む前記行内のビットが非反転様式で記憶されたことを示す、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項5】
前記メモリアレイ内の各フラッシュメモリセルは、スプリットゲート型フラッシュメモリセルである、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項6】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルは、スプリットゲート型フラッシュメモリセルである、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項7】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルは、ROMセルである、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項8】
前記メモリアレイ内の各フラッシュメモリセルは、ソース側ホットエレクトロンプログラミングメカニズムによってプログラミングされている、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項9】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルは、ソース側ホットエレクトロンプログラミングメカニズムによってプログラミングされたフラッシュメモリセルである、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項10】
前記メモリアレイ内の各フラッシュメモリセルは、浮遊ゲート及び消去ゲートを備え、前記浮遊ゲートの上隅部は、消去効率を高めるために、前記消去ゲートの入隅部の方へ突出している、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項11】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルは、浮遊ゲート及び消去ゲートを備えるフラッシュメモリセルであり、前記浮遊ゲートの上隅部は、消去効率を高めるために、前記消去ゲートの入隅部の方へ突出している、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項12】
前記メモリアレイ内の各フラッシュメモリセルについて、フラッシュメモリセル内の消去状態が「1」値を表し、フラッシュメモリセル内のプログラミングされた状態が「0」値を表す、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項13】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルはフラッシュメモリセルであり、前記フラッシュメモリセル内の消去状態が「1」値を表し、前記フラッシュメモリセル内のプログラミングされた状態が「0」値を表す、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項14】
前記メモリアレイ及び前記アドレス障害検出アレイは、異なる制御ゲート線、消去ゲート線及びソース線に結合されている、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項15】
前記アドレス障害検出アレイ内のデータを読み出すための感知回路を更に備える、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項16】
前記感知回路は、差動感知回路である、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記感知回路は、シングルエンド感知回路である、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
フラッシュメモリシステムであって、
行及び列に配置されたフラッシュメモリセルを備えるメモリアレイと、
入力として行アドレスを受信するための行デコーダであって、前記行デコーダは、複数のワード線に結合されており、各ワード線は、前記メモリアレイ内のフラッシュメモリセルの行に結合されている、行デコーダと、
メモリセルの列を備えるアドレス障害検出アレイであって、前記複数のワード線のそれぞれは、前記列内のメモリセルに結合されている、アドレス障害検出アレイと、
前記列によって引き込まれた電流を基準電流と比較するための、及び前記列によって引き込まれた前記電流が前記基準電流を超える場合に障害を示すためのアナログコンパレータと、を備え
行アドレス内の各「0」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイは「01」の値を記憶しており、行アドレス内の各「1」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイは「10」の値を記憶している、フラッシュメモリシステム。
【請求項19】
フラッシュメモリシステムであって、
行及び列に配置されたフラッシュメモリセルを備えるメモリアレイと、
入力として行アドレスを受信するための行デコーダであって、前記行デコーダは、複数のワード線に結合されており、各ワード線は、前記メモリアレイ内のフラッシュメモリセルの行に結合されている、行デコーダと、
メモリセルの列を備えるアドレス障害検出アレイであって、前記複数のワード線のそれぞれは、前記列内のメモリセルに結合されている、アドレス障害検出アレイと、
前記列によって引き込まれた電流を基準電流と比較するための、及び前記列によって引き込まれた前記電流が前記基準電流を超える場合に障害を示すためのアナログコンパレータと、を備え
行アドレス内の各「0」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイは「10」の値を記憶しており、行アドレス内の各「1」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイは「01」の値を記憶している、フラッシュメモリシステム。
【請求項20】
前記アドレス障害検出アレイは、パワーダウン動作中に前記アドレス障害検出アレイ内の1つ以上の列を接地に引く1つ以上のソース線トランジスタを備える、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項21】
前記メモリアレイ内の各フラッシュメモリセルは、スプリットゲート型フラッシュメモリセルである、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項22】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルは、スプリットゲート型フラッシュメモリセルである、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項23】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルは、ROMセルである、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項24】
前記メモリアレイ内の各フラッシュメモリセルは、ソース側ホットエレクトロンプログラミングメカニズムによってプログラミングされている、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項25】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルは、ソース側ホットエレクトロンプログラミングメカニズムによってプログラミングされたフラッシュメモリセルである、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項26】
前記メモリアレイ内の各フラッシュメモリセルは、浮遊ゲート及び消去ゲートを備え、前記浮遊ゲートの上隅部は、消去効率を高めるために、前記消去ゲートの入隅部の方へ突出している、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項27】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルは、浮遊ゲート及び消去ゲートを備えるフラッシュメモリセルであり、前記浮遊ゲートの上隅部は、消去効率を高めるために、前記消去ゲートの入隅部の方へ突出している、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項28】
前記メモリアレイ内の各フラッシュメモリセルについて、フラッシュメモリセル内の消去状態が「1」値を表し、フラッシュメモリセル内のプログラミングされた状態が「0」値を表す、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項29】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルは、フラッシュメモリセルであり、前記フラッシュメモリセル内の消去状態が「1」値を表し、前記フラッシュメモリセル内のプログラミングされた状態が「0」値を表す、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項30】
前記メモリアレイ及び前記アドレス障害検出アレイは、異なる制御ゲート線、消去ゲート線及びソース線に結合されている、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項31】
前記アナログコンパレータは、どの行も選択されていない場合に障害を示す、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項32】
前記アナログコンパレータは、1行のみが選択された場合に障害がないことを示す、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項33】
前記アナログコンパレータは、2つ以上の行が選択された場合に障害を示す、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項34】
前記アドレス障害検出アレイ内のデータを読み出すための感知回路を更に備える、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項35】
前記感知回路は、差動感知回路である、請求項34に記載のシステム。
【請求項36】
前記感知回路は、シングルエンド感知回路である、請求項34に記載のシステム。
【請求項37】
フラッシュメモリシステムであって、
行及び列に配置されたフラッシュメモリセルを備えるメモリアレイと、
入力として行アドレスを受信するための行デコーダであって、前記行デコーダは、複数のワード線に結合されており、各ワード線は、前記メモリアレイ内のフラッシュメモリセルの行に結合されている、行デコーダと、
行及び列に配置されたメモリセルを備えるアドレス障害検出アレイであって、前記列はインジケータ列を含み、前記複数のワード線のそれぞれは、前記アドレス障害検出アレイ内の行に結合されており、インジケータ列内の各メモリセルは、同じ値を記憶している、アドレス障害検出アレイと、
前記行デコーダによるワード線のアサーションに応答して前記行デコーダによって受信された行アドレスを前記アドレス障害検出アレイから出力された値と比較するための、及び比較された値が異なる場合に障害を示すための第1のコンパレータと、
前記インジケータ列によって引き込まれた電流を基準電流と比較するための、及び前記インジケータ列によって引き込まれた前記電流が前記基準電流を超える場合に障害を示すための第2のコンパレータと、を備える、フラッシュメモリシステム。
【請求項38】
行アドレス内の各「0」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイが「01」の値を記憶し、行アドレス内の各「1」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイが「10」の値を記憶している、請求項37に記載のシステム。
【請求項39】
前記アドレス障害検出アレイは、セルの列を備え、セル内の第1の値は、前記セルを含む行内のビットが反転様式で記憶されたことを示し、前記セル内の第2の値は、前記セルを含む前記行内のビットが非反転様式で記憶されたことを示す、請求項37に記載のシステム。
【請求項40】
前記アドレス障害検出アレイは、セルの列を備え、各セルは、「1」値を記憶している、請求項37に記載のシステム。
【請求項41】
前記メモリアレイ内の各フラッシュメモリセルは、スプリットゲート型フラッシュメモリセルである、請求項37に記載のシステム。
【請求項42】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルは、ROMセルである、請求項37に記載のシステム。
【請求項43】
フラッシュメモリシステムであって、
行及び列に配置されたフラッシュメモリセルを備えるメモリアレイと、
入力として列アドレスを受信するための列デコーダであって、前記列デコーダは、複数のビット線に結合されており、各ビット線は、前記メモリアレイ内のフラッシュメモリセルの列に結合されている、列デコーダと、
行及び列に配置されたメモリセルを備えるアドレス障害検出アレイであって、前記複数のビット線のそれぞれは、前記アドレス障害検出アレイ内の行に結合されている、アドレス障害検出アレイと、
前記列デコーダによるビット線のアサーションに応答して前記列デコーダによって受信された列アドレスを前記アドレス障害検出アレイから出力された値と比較するための、及び比較された値は異なる場合に障害を示すためのコンパレータと、を備え
列アドレス内の各「0」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイが「01」の値を記憶しており、列アドレス内の各「1」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイが「10」の値を記憶している、フラッシュメモリシステム。
【請求項44】
フラッシュメモリシステムであって、
行及び列に配置されたフラッシュメモリセルを備えるメモリアレイと、
入力として列アドレスを受信するための列デコーダであって、前記列デコーダは、複数のビット線に結合されており、各ビット線は、前記メモリアレイ内のフラッシュメモリセルの列に結合されている、列デコーダと、
行及び列に配置されたメモリセルを備えるアドレス障害検出アレイであって、前記複数のビット線のそれぞれは、前記アドレス障害検出アレイ内の行に結合されている、アドレス障害検出アレイと、
前記列デコーダによるビット線のアサーションに応答して前記列デコーダによって受信された列アドレスを前記アドレス障害検出アレイから出力された値と比較するための、及び比較された値は異なる場合に障害を示すためのコンパレータと、を備え
列アドレス内の各「0」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイが「10」の値を記憶しており、列アドレス内の各「1」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイが「01」の値を記憶している、フラッシュメモリシステム。
【請求項45】
フラッシュメモリシステムであって、
行及び列に配置されたフラッシュメモリセルを備えるメモリアレイと、
入力として列アドレスを受信するための列デコーダであって、前記列デコーダは、複数のビット線に結合されており、各ビット線は、前記メモリアレイ内のフラッシュメモリセルの列に結合されている、列デコーダと、
行及び列に配置されたメモリセルを備えるアドレス障害検出アレイであって、前記複数のビット線のそれぞれは、前記アドレス障害検出アレイ内の行に結合されている、アドレス障害検出アレイと、
前記列デコーダによるビット線のアサーションに応答して前記列デコーダによって受信された列アドレスを前記アドレス障害検出アレイから出力された値と比較するための、及び比較された値は異なる場合に障害を示すためのコンパレータと、を備え
前記アドレス障害検出アレイは、セルの列を備え、各セルは、「1」値を記憶している、フラッシュメモリシステム。
【請求項46】
前記アドレス障害検出アレイは、セルの列を備え、セル内の第1の値は、前記セルを含む行内のビットが反転様式で記憶されたことを示し、前記セル内の第2の値は、前記セルを含む前記行内のビットが非反転様式で記憶されたことを示す、請求項43から45のいずれか一に記載のシステム。
【請求項47】
前記メモリアレイ内の各フラッシュメモリセルは、スプリットゲート型フラッシュメモリセルである、請求項43から45のいずれか一に記載のシステム。
【請求項48】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルは、ROMセルである、請求項43から45のいずれか一に記載のシステム。
【請求項49】
フラッシュメモリシステムであって、
行及び列に配置されたフラッシュメモリセルを備えるメモリアレイと、
入力として行アドレスを受信するための行デコーダであって、前記行デコーダは、複数のワード線に結合されており、各ワード線は、前記メモリアレイ内のフラッシュメモリセルの行に結合されている、行デコーダと、
入力として列アドレスを受信するための列デコーダであって、前記列デコーダは、複数のビット線に結合されており、各ビット線は、前記メモリアレイ内のフラッシュメモリセルの列に結合されている、列デコーダと、
行及び列に配置されたメモリセルを備えるアドレス障害検出アレイであって、前記複数のワード線のそれぞれ及び前記複数のビット線のそれぞれは、前記アドレス障害検出アレイ内の行に結合されている、アドレス障害検出アレイと、
前記行デコーダによるワード線のアサーションに応答して前記行デコーダによって受信された行アドレスを前記アドレス障害検出アレイから出力された値と比較するための、及び比較された値が異なる場合に障害を示すための第1のコンパレータと、
前記列デコーダによるビット線のアサーションに応答して前記列デコーダによって受信された列アドレスを前記アドレス障害検出アレイから出力された値と比較するための、及び比較された値が異なる場合に障害を示すための第2のコンパレータと、を備え
行アドレス又は列アドレス内の各「0」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイが「01」の値を記憶しており、行アドレス又は列アドレス内の各「1」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイが「10」の値を記憶している、フラッシュメモリシステム。
【請求項50】
フラッシュメモリシステムであって、
行及び列に配置されたフラッシュメモリセルを備えるメモリアレイと、
入力として行アドレスを受信するための行デコーダであって、前記行デコーダは、複数のワード線に結合されており、各ワード線は、前記メモリアレイ内のフラッシュメモリセルの行に結合されている、行デコーダと、
入力として列アドレスを受信するための列デコーダであって、前記列デコーダは、複数のビット線に結合されており、各ビット線は、前記メモリアレイ内のフラッシュメモリセルの列に結合されている、列デコーダと、
行及び列に配置されたメモリセルを備えるアドレス障害検出アレイであって、前記複数のワード線のそれぞれ及び前記複数のビット線のそれぞれは、前記アドレス障害検出アレイ内の行に結合されている、アドレス障害検出アレイと、
前記行デコーダによるワード線のアサーションに応答して前記行デコーダによって受信された行アドレスを前記アドレス障害検出アレイから出力された値と比較するための、及び比較された値が異なる場合に障害を示すための第1のコンパレータと、
前記列デコーダによるビット線のアサーションに応答して前記列デコーダによって受信された列アドレスを前記アドレス障害検出アレイから出力された値と比較するための、及び比較された値が異なる場合に障害を示すための第2のコンパレータと、を備え
行アドレス又は列アドレス内の各「0」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイが「10」の値を記憶しており、行アドレス又は列アドレス内の各「1」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイが「01」の値を記憶している、フラッシュメモリシステム。
【請求項51】
前記アドレス障害検出アレイは、パワーダウン動作中に前記アドレス障害検出アレイ内の1つ以上の列を接地に引く1つ以上のソース線トランジスタを備える、請求項49または50に記載のシステム。
【請求項52】
前記アドレス障害検出アレイは、セルの列を備え、セル内の第1の値は、前記セルを含む行内のビットが反転様式で記憶されたことを示し、前記セル内の第2の値は、前記セルを含む前記行内のビットが非反転様式で記憶されたことを示す、請求項49または50に記載のシステム。
【請求項53】
前記メモリアレイ内の各フラッシュメモリセルは、スプリットゲート型フラッシュメモリセルである、請求項49または50に記載のシステム。
【請求項54】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルは、スプリットゲート型フラッシュメモリセルである、請求項49または50に記載のシステム。
【請求項55】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルは、ROMセルである、請求項49または50に記載のシステム。
【請求項56】
前記メモリアレイ内の各フラッシュメモリセルは、ソース側ホットエレクトロンプログラミングメカニズムによってプログラミングされている、請求項49または50に記載のシステム。
【請求項57】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルは、ソース側ホットエレクトロンプログラミングメカニズムによってプログラミングされたフラッシュメモリセルである、請求項49または50に記載のシステム。
【請求項58】
前記メモリアレイ内の各フラッシュメモリセルは、浮遊ゲート及び消去ゲートを備え、前記浮遊ゲートの上隅部は、消去効率を高めるために、前記消去ゲートの入隅部の方へ突出している、請求項49または50に記載のシステム。
【請求項59】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルは、浮遊ゲート及び消去ゲートを備えるフラッシュメモリセルであり、前記浮遊ゲートの上隅部は、消去効率を高めるために、前記消去ゲートの入隅部の方へ突出している、請求項49または50に記載のシステム。
【請求項60】
前記メモリアレイ内の各フラッシュメモリセルについて、フラッシュメモリセル内の消去状態は、「1」値を表し、フラッシュメモリセル内のプログラミングされた状態は、「0」値を表す、請求項49または50に記載のシステム。
【請求項61】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルは、フラッシュメモリセルであり、前記フラッシュメモリセル内の消去状態は、「1」値を表し、前記フラッシュメモリセル内のプログラミングされた状態は、「0」値を表す、請求項49または50に記載のシステム。
【請求項62】
前記メモリアレイ及び前記アドレス障害検出アレイは、異なる制御ゲート線、消去ゲート線及びソース線に結合されている、請求項49または50に記載のシステム。
【請求項63】
どの行も選択されていない場合に障害を示すアナログコンパレータを更に備える、請求項49または50に記載のシステム。
【請求項64】
1行のみが選択された場合に障害がないことを示すアナログコンパレータを更に備える、請求項49または50に記載のシステム。
【請求項65】
2つ以上の行が選択された場合に障害を示すアナログコンパレータを更に備える、請求項49にまたは50記載のシステム。
【請求項66】
前記アドレス障害検出アレイ内のデータを読み出すための感知回路を更に備える、請求項49または50に記載のシステム。
【請求項67】
前記感知回路は、差動感知回路である、請求項66に記載のシステム。
【請求項68】
前記感知回路は、シングルエンド感知回路である、請求項66に記載のシステム。
【請求項69】
フラッシュメモリシステムであって、
行及び列に配置されたフラッシュメモリセルを備えるメモリアレイと、
入力として行アドレスを受信するための行デコーダであって、前記行デコーダは、複数のワード線に結合されており、各ワード線は、前記メモリアレイ内のフラッシュメモリセルの行に結合されている、行デコーダと、
入力として列アドレスを受信するための列デコーダであって、前記列デコーダは、複数のビット線に結合されており、各ビット線は、前記メモリアレイ内のフラッシュメモリセルの列に結合されている、列デコーダと、
行及び列に配置されたメモリセルを備えるアドレス障害検出アレイであって、前記列はインジケータ列を含み、前記複数のワード線のそれぞれ及び前記複数のビット線のそれぞれは、前記アドレス障害検出アレイ内の行に結合されており、前記インジケータ列内の各メモリセルは、同じ値を記憶している、アドレス障害検出アレイと、
前記行デコーダによるワード線のアサーションに応答して前記行デコーダによって受信された行アドレスを前記アドレス障害検出アレイから出力された値と比較するための、及び比較された値が異なる場合に障害を示すための第1のコンパレータと、
前記列デコーダによるビット線のアサーションに応答して前記列デコーダによって受信された列アドレスを前記アドレス障害検出アレイから出力された値と比較するための、及び比較された値が異なる場合に障害を示すための第2のコンパレータと、
前記インジケータ列によって引き込まれた電流を基準電流と比較するための、及び前記インジケータ列によって引き込まれた前記電流が前記基準電流を超える場合に障害を示すための第3のコンパレータと、を備える、フラッシュメモリシステム。
【請求項70】
行アドレス又は列アドレス内の各「0」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイが「01」の値を記憶しており、行アドレス又は列アドレス内の各「1」ビットについて、前記アドレス障害検出アレイが「10」の値を記憶している、請求項69に記載のシステム。
【請求項71】
前記アドレス障害検出アレイは、セルの列を備え、セル内の第1の値は、前記セルを含む行内のビットが反転様式で記憶されたことを示し、前記セル内の第2の値は、前記セルを含む前記行内のビットが非反転様式で記憶されたことを示す、請求項69に記載のシステム。
【請求項72】
前記アドレス障害検出アレイは、セルの列を備え、各セルは、「1」値を記憶している、請求項69に記載のシステム。
【請求項73】
前記メモリアレイ内の各フラッシュメモリセルは、スプリットゲート型フラッシュメモリセルである、請求項69に記載のシステム。
【請求項74】
前記アドレス障害検出アレイ内の各メモリセルは、ROMセルである、請求項69に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2017年3月23日に出願された米国特許出願第15/467,174号の利益を主張する。
フラッシュメモリシステム内のアドレス障害検出を実行するためのシステム及び方法が開示される。
【背景技術】
【0002】
不揮発性メモリセルは、当該技術分野において周知である。5つの端子を含む、先行技術の不揮発性スプリットゲート型メモリセル10の1つを図1に示す。メモリセル10は、P型などの第1の導電型の半導体基板12を備える。基板12は、その上にN型などの第2の導電型の第1の領域14(ソース線SLとしても知られる)が形成されている表面を有する。N型の第2の領域16(ドレイン線としても知られる)もまた、基板12の表面に形成される。第1の領域14と第2の領域16との間は、チャネル領域18である。ビット線BL20は、第2の領域16に接続されている。ワード線WL22は、チャネル領域18の第1の部分の上方に位置付けられ、そこから絶縁される。ワード線22は、第2の領域16とほとんど又は全く重ならない。浮遊ゲートFG24は、チャネル領域18の別の部分の上方にある。浮遊ゲート24は、そこから絶縁され、ワード線22に隣接する。浮遊ゲート24はまた、第1の領域14にも隣接する。浮遊ゲート24は、第1の領域14に重なり、第1の領域14から浮遊ゲート24への結合を提供することができる。結合ゲートCG(制御ゲートとしても知られる)26は、浮遊ゲート24の上方にあり、そこから絶縁される。消去ゲートEG28は、第1の領域14の上方にあり、浮遊ゲート24及び結合ゲート26に隣接し、そこから絶縁される。浮遊ゲート24の上隅部は、消去効率を高めるために、T字形状の消去ゲート28の入隅部の方を向いていてもよい。消去ゲート28はまた、第1の領域14からも絶縁される。メモリセル10は、米国特許第7,868,375号においてより具体的に説明されており、この開示内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0003】
先行技術の不揮発性メモリセル10の消去及びプログラムのための1つの例示的な動作は、次のとおりである。メモリセル10は、消去ゲート28に高電圧を印加し、他の端子が0ボルトに等しくなることによって、ファウラー・ノルトハイムトンネリングメカニズムによって消去される。電子が浮遊ゲート24から消去ゲート28にトンネリングすることにより、浮遊ゲート24が陽電荷を帯び、読み出し状態のセル10がオンになる。その結果生じるセルの消去状態は、「1」状態として知られる。
【0004】
メモリセル10は、結合ゲート26に高電圧を印加し、ソース線14に高電圧を印加し、消去ゲート28に中電圧を印加し、ビット線20にプログラミング電流を印加することにより、ソース側ホットエレクトロンプログラミングメカニズムによってプログラミングされる。ワード線22と浮遊ゲート24との間の隙間を横切って流れる電子の一部は、浮遊ゲート24の中へ注入するための十分なエネルギーを得ることにより、浮遊ゲート24が陰電荷を帯び、読み出し状態のセル10をオフにする。その結果生じるセルのプログラミングされた状態は、「0」状態として知られる。
【0005】
メモリセル10は、電流感知モードにおいて以下のように読み出される。バイアス電圧をビット線20上に印加し、バイアス電圧をワード線22上に印加し、バイアス電圧を結合ゲート26上に印加し、バイアス電圧又はゼロ電圧を消去ゲート28上に印加し、接地をソース線14上に印加する。消去状態では、ビット線20からソース線14に流れるセル電流が存在し、プログラム状態では、ビット線20からソース線14へのわずかな又はゼロのセル電流のフローが存在する。代替的に、メモリセル10を逆電流感知モードで読み出すことができ、このモードでは、ビット線20を接地して、バイアス電圧をソース線24上に印加する。このモードでは、電流は、ソース線14からビット線20へと逆方向に進む。
【0006】
メモリセル10は、代替的に、以下のようにして電圧感知モードで読み出すことができる。バイアス電流(接地への)をビット線20上に印加し、バイアス電圧をワード線22上に印加し、バイアス電圧を結合ゲート26上に印加し、バイアス電圧を消去ゲート28上に印加し、バイアス電圧をソース線14上に印加する。消去状態では、ビット線20上にセル出力電圧(0Vを大幅に超える)が存在し、プログラム状態では、ビット線20上にわずかな又はゼロに近い出力電圧が存在する。代替的に、メモリセル10を逆電圧感知モードで読み出すことができ、このモードでは、ビット線20をバイアス電圧にバイアスして、バイアス電流(接地への)をソース線14上に印加する。このモードでは、メモリセル10の出力電圧は、ビット線20上の代わりにソース線14上にある。
【0007】
先行技術では、正又はゼロ電圧の種々の組み合わせをワード線22、結合ゲート26、及び浮遊ゲート24に印加して、読み出し、プログラム、及び消去動作を行っていた。
【0008】
読み出し、消去、又はプログラムコマンドに応答して、論理回路270(図2)は、選択メモリセル10及び非選択メモリセル10の両方の様々な部分に、適時に、かつ妨害が最も少ない手法で、様々な電圧を供給させる。
【0009】
選択及び非選択メモリセル10に対し、印加される電圧及び電流は以下のとおりである。以下に使用されるように、次の略語、つまり、ソース線又は第1の領域14(SL)、ビット線20(BL)、ワード線22(WL)、結合ゲート26(CG)が使用される。
表1:読み出し、消去及びプログラムのための正電圧を使用したフラッシュメモリセル10の動作
【表1】
【0010】
本出願人による最近の出願である米国特許出願第14/602,262号(2015年1月21日に出願)(参照により組み込まれる)において、本出願人は、読み出し、プログラム、及び/又は消去動作の間に、負電圧をワード線22及び/又は結合ゲート26に印加することができた発明を開示した。この実施形態では、電圧及び電流は選択及び非選択のメモリセル10に、以下のように印加された。
表2:読み出し及び/又はプログラムのための負電圧を使用したフラッシュメモリセル10の動作
【表2】
【0011】
米国特許出願第14/602,262号の別の実施形態では、読み出し、消去、及びプログラム動作の間にメモリセル10が非選択であるときに負電圧をワード線22に印加することができ、消去動作の間に負電圧を結合ゲート26に印加することができ、以下の電圧が印加されるようになっている。
表3:消去のための負電圧を使用したフラッシュメモリセル10の動作
【表3】
【0012】
前述で列記したCGINH信号は、抑止信号であり、選択セルと消去ゲート28を共有する非選択セルの結合ゲート26に印加される。
【0013】
図2は、別の先行技術のフラッシュメモリセル210の一実施形態を示す。先行技術のフラッシュメモリセル10と同様に、フラッシュメモリセル210は、基板12、第1の領域(ソース線)14、第2の領域16、チャネル領域18、ビット線20、ワード線22、浮遊ゲート24及び消去ゲート28を備える。先行技術のフラッシュメモリセル10とは異なり、フラッシュメモリセル210は、結合ゲート又は制御ゲートを含まず、4つの端子、すなわち、ビット線20、ワード線22、消去ゲート28及びソース線14のみを含む。これは、フラッシュメモリセルのアレイを動作させるために必要とされる、デコーダ回路などの回路の複雑性を大幅に低減する。
【0014】
消去動作(消去ゲートを通した消去)及び読み出し動作は、制御ゲートバイアスがないことを除いて、図1のものと同様である。プログラミング動作もまた、制御ゲートバイアスなしで行われるため、ソース線上のプログラム電圧は、制御ゲートバイアスの不足を補償するためにより高い。
【0015】
表4は、読み出し、消去及びプログラム動作を実行するために4つの端子に印加され得る典型的な電圧範囲を示す。
表4:フラッシュメモリセル210の動作
【表4】
【0016】
図3は、別の先行技術のフラッシュメモリセル310の一実施形態を示す。先行技術のフラッシュメモリセル10と同様に、フラッシュメモリセル310は、基板12、第1の領域(ソース線)14、第2の領域16、チャネル領域18、ビット線20、浮遊ゲート24及び消去ゲート28を備える。先行技術のフラッシュメモリセル10とは異なり、フラッシュメモリセル310は、結合ゲート又は制御ゲート又は消去ゲートを含まない。加えて、ワード線322は、ワード線22に置き換わり、図示されるように、ワード線22とは異なる物理的形状を有する。
【0017】
先行技術の不揮発性メモリセル310の消去及びプログラムのための1つの例示的な動作は、次のとおりである。セル310は、ワード線322に高電圧を印加し、ビット線及びソース線に0ボルトを印加することにより、ファウラー・ノルドハイムトンネリングメカニズムによって消去される。電子が浮遊ゲート24からワード線322にトンネリングすることにより、浮遊ゲート24が陽電荷を帯び、読み出し状態のセル310がオンになる。その結果生じるセルの消去状態は、「1」状態として知られる。セル310は、ソース線14に高電圧を印加し、ワード線322に小電圧を印加し、ビット線320にプログラミング電流を印加することにより、ソース側ホットエレクトロンプログラミングメカニズムによってプログラミングされる。ワード線322と浮遊ゲート24との間の隙間を横切って流れる電子の一部は、浮遊ゲート24の中へ注入するための十分なエネルギーを得ることにより、浮遊ゲート24が陰電荷を帯び、読み出し状態のセル310をオフにする。その結果生じるセルのプログラミングされた状態は、「0」状態として知られる。
【0018】
メモリセル310内での読み出し、プログラム、消去及びスタンバイ操作に使用可能な例示的な電圧を下の表5に示す。
表5:フラッシュメモリセル310の動作
【表5】
【0019】
先行技術においても、メモリシステムにおいてアドレス障害検出を実行するための様々な技術が知られている。アドレス障害は、材料の欠陥に起因して、又は太陽フレアなどの放射に起因して、時には発生し、これは、アドレス内で「1」ビットを「0」ビットに、また逆にフリップさせ得る。アドレス障害の結果は、デコーダが動作のための意図されたアドレスを受信する可能性があることであるが、障害の発生に起因して、デコーダ内のビットが変更されることになり、デコーダは、異なるアドレスに対応するワード線をアクティブ化する可能性があり、これによって、メモリアレイ内の誤った行にアクセスされることになる。別の可能性のある結果は、障害により、デコーダは、意図されたアドレスに対応するワード線、及び意図されたアドレスとは異なる別のアドレスに対応するワード線をアクティブ化することである。検出されない又は修正されない場合、アドレス障害は、誤った読み出し又は書き込み/プログラム動作を発生させる。
【0020】
図4は、先行技術のメモリシステム400を示す。先行技術のメモリシステム400は、行デコーダ410及びアレイ420を備える。行デコーダ410は、アドレスXを受信し、本明細書でこのアドレスは、アレイ420内の選択された行に対応するアドレス又はアドレスの一部である。行デコーダ410は、アドレスXを復号し、その選択された行に対応するワード線を選択する。この簡略化された例では、4本のワード線、すなわち、WL0(アドレス0000に対応する)、WL1(アドレス0001に対応する)、WL2(アドレス0010に対応する)及びWL3(アドレス0011に対応する)が示されている。選択されたワード線は、アレイ420内のメモリセルの行をアクティブ化する。したがって、例えば、アドレス0010が受信された場合、行デコーダ410は、WL2(アドレス0010に対応する)をアクティブ化する。
【0021】
図5は、図4のような先行技術のメモリシステム400を示す。しかしながら、この状況では、アドレス障害が発生した。行デコーダ410は、アドレス0010を受信するが、このとき、WL2(アドレス0010に対応する)をアクティブ化する代わりに、行デコーダ410は、行デコーダ410で発生した障害に起因してWL3(アドレス0011に対応する)を代わりにアクティブ化する。この障害が検出されない又は修正されない場合、誤った読み出し又はプログラム動作が発生する。
【0022】
図6は、図4及び図5のような先行技術のメモリシステム400を示す。しかしながら、この状況では、図4のものとは異なるタイプのアドレス障害が発生した。行デコーダ410は、アドレス0010を受信するが、このとき、WL2(アドレス0010に対応する)のみをアクティブ化する代わりに、行デコーダ410は、行デコーダ410で発生した障害に起因してWL2及びWL3(アドレス0011に対応する)を代わりにアクティブ化する。この障害が検出されない又は修正されない場合、誤った読み出し又はプログラム動作が発生する。
【0023】
図7は、先行技術のメモリシステム700を示す。メモリシステム700は、前の図のメモリシステムのような行デコーダ410及びアレイ420を備える。しかしながら、WL0、WL1、WL2及びWL3などのワード線はまた、ROM(読み出し専用メモリ)710に結合される。ROM710は、検証機能を実行する。各ワード線は、ROM710内のセルの行に結合される。特定のワード線がアクティブ化されると、ROM710内の対応するセルの行がアクティブ化される。設計により、各ワード線は、ROM710内の1行に対応し、ROM710内の各行は、そのセル内に異なる値を記憶する。この例では、ROM710内の各行は、その行に結び付けられたワード線に対応するアドレスと同一の値を記憶する。したがって、WL0はアドレス0000に対応し、WL0に取り付けられたROM710内の行に記憶された値もまた、0000である。
【0024】
図8では、メモリシステム700が、再び示されている。行デコーダ410は、アドレス0010を受信するが、障害状態に起因して、WL3(アドレス0011に対応する)は、WL2(アドレス0010に対応する)の代わりに選択される。これにより、メモリセルの誤った行がアレイ420内で選択されることになる。WL3がアクティブ化されるので、WL3に対応するROM710内の行もアクティブ化され、ROM710は、その行に記憶された値0011を出力する。コンパレータ450は、行デコーダ410によって受信されたアドレス(すなわち、0010)と、ROM710の出力(すなわち、0011)とを比較し、それらの値が一致しないと判定する。次いで、コンパレータ450は、一致が見つからなかったことを意味すると理解される値(例えば、「0」)を出力することができ、これは、アドレス障害が発生したことを示す。
【0025】
先行技術のメモリシステム700は、誤ったワード線がアクティブ化されるアドレス障害を検出することができるが、先行技術のメモリシステム700は、1行のみの代わりに複数の行が選択される少なくともいくつかの状況における障害を検出することができない。図9には、メモリシステム700が、再び示されている。この例では、意図された行のためのワード線(すなわち、アドレス0010のためのWL2)がアクティブ化され、別のワード線(すなわち、アドレス0011のためのWL3)がアクティブ化される、アドレス障害が発生する。WL2及びWL3は両方ともアクティブ化され、ROM710内の両方の行についてのコンテンツが出力されることになる。論理的に、ROM710は、2行がアクティブ化されると、出力がその2行の「OR」になるように設計される。したがって、0010及び0011の記憶された値は、出力を0011にさせる。コンパレータ450は、行デコーダ410によって受信されたアドレス(すなわち、0010)とROM710の出力(すなわち、0011)とを比較する。この場合、障害が検出される。しかしながら、代わりに、意図されたアドレスが0011であった場合、かつ0010及び0011に対応するワード線が再びアクティブ化されたように障害があった場合には、ROM710の出力は、0011(行デコーダ410によって受信されたアドレスと同じである)となり、コンパレータは、障害を検出しない。したがって、メモリシステム700は、1行の代わりに2行が選択されるこのタイプのアドレス障害を特定するのに常に有効ではないことが理解され得る。
【0026】
必要なのは、メモリシステム内の2つのタイプのアドレス障害、すなわち、誤ったワード線がアサートされる第1の状況、及び正しいワード線がアサートされるが、第2の行もアサートされる第2の状況を特定することができる改善されたアドレス障害検出システムである。
【発明の概要】
【0027】
フラッシュメモリシステム内のアドレス障害検出を実行するためのシステム及び方法が開示される。アドレス障害検出アレイは、アクティブ化されたワード線又はビット線が、受信されたアドレスに基づいてアクティブ化されることが実際に意図されたワード線又はビット線であることを確認するために使用され、これは、誤ったワード線又はビット線がアクティブ化される障害のタイプを特定する。アドレス障害検出アレイはまた、2つ以上のワード線又はビット線がアクティブ化されたかどうかを示すためにも使用され、これは、2つ以上のワード線又はビット線がアクティブ化される障害のタイプを特定する。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【図面の簡単な説明】
【0065】
図1】本発明を適用可能な先行技術の不揮発性メモリセルの断面図である。
図2】本発明を適用可能な別の先行技術の不揮発性メモリセルの断面図である。
図3】本発明を適用可能な別の先行技術の不揮発性メモリセルの断面図である。
図4】先行技術のメモリシステムを示す。
図5図4の先行技術のメモリシステムにおいて発生し得る1つのタイプのアドレス障害を示す。
図6図4の先行技術のメモリシステムにおいて発生し得る別のタイプのアドレス障害を示す。
図7】先行技術のアドレス障害検出システムを示す。
図8図7の先行技術のアドレス障害検出システム及び1つのタイプのアドレス障害を示す。
図9図7の先行技術のアドレス障害検出システム及び別のタイプのアドレス障害を示す。
図10図1図3に示されるタイプの不揮発性メモリセルを備え、改善されたアドレス障害検出システムを備えるダイのレイアウト図である。
図11】アドレス障害検出システムの一実施形態を示す。
図12】アドレス障害検出システムの別の実施形態を示す。
図13A】アドレス障害検出システムの別の実施形態を示す。
図13B】アドレス障害検出システムの別の実施形態を示す。
図14】アドレス障害検出システムの別の実施形態を示す。
図15】アドレス障害検出システムの別の実施形態を示す。
図16】アドレス障害検出システムの別の実施形態を示す。
図17】アドレスに関する検証データのための先行技術の符号化スキームを示す。
図18A】アドレスに関する検証データのための符号化スキームの一実施形態を示す。
図18B】アドレスに関する検証データのための符号化スキームの別の実施形態を示す。
図19】アドレスに関する検証データのための符号化スキームの別の実施形態を示す。
図20】アドレスに関する検証データのための符号化スキームの別の実施形態を示す。
図21】アドレス障害検出システムの一実施形態を示す。
図22】アドレス障害検出システムの別の実施形態を示す。
図23】アドレス障害検出システムの別の実施形態を示す。
図24】アドレス障害検出システムの別の実施形態を示す。
図25】アドレス障害検出システムの別の実施形態を示す。
図26】アドレス障害検出システムの別の実施形態を示す。
図27】アドレス障害検出システムの実施形態で使用するための感知回路の一実施形態を示す。
図28図27の感知回路で使用されるコンパレータの一実施形態を示す。
図29】アドレス障害検出システムの実施形態で使用するための感知回路の別の実施形態を示す。
図30】アドレス障害検出システムの実施形態で使用するための感知回路の別の実施形態を示す。
図31】実施形態で使用するためのフラッシュメモリセルのレイアウトを示す。
図32】実施形態で使用するためのROMセルとして構成されたフラッシュメモリセルのレイアウトを示す。
図33】アドレス障害検出システムの実施形態と共に使用するための行デコーダの一実施形態を示す。
図34】アドレス障害検出システムの実施形態と共に使用するための消去ゲートデコーダの一実施形態を示す。
図35】アドレス障害検出システムの実施形態と共に使用するためのソース線デコーダの一実施形態を示す。
図36】アドレス障害検出システムの実施形態と共に使用するための制御ゲートデコーダの一実施形態を示す。
図37】アドレス障害検出システムの実施形態との高電圧レベルシフタ使用の一実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0066】
図10は、本発明のアドレス障害検出システムを備えるフラッシュメモリシステムの一実施形態を示す。ダイ1000は、データを記憶するためのメモリアレイ1001、1002、1003及び1004であって、各メモリアレイは、図1のようなメモリセル10、図2のようなメモリセル210、図3のようなメモリセル310又は他の既知のタイプのメモリセルを任意選択的に利用する、メモリアレイと、メモリアレイ1001、1002、1003及び1004内の行にそれぞれアクセスして読み出し又は書き込みを行うために使用される、行デコーダ回路1005、1006、1007及び1008と、メモリアレイ1001、1002、1003及び1004内の列にそれぞれアクセスして読み出し又は書き込みを行うために使用される、列デコーダ回路1009、1010、1011及び1012と、メモリアレイ1001及び1003からデータを読み出すために使用される感知回路1013と、メモリアレイ1002及び1004からデータを読み出すために使用される感知回路1014と、アナログ回路1050と、冗長性及び組み込み自己試験などの様々な制御機能を提供するための制御論理回路1051と、正及び負電圧源をシステムに提供するために使用される高電圧回路1052と、メモリアレイ1001、1002、1003及び1004のための消去及びプログラム動作のための増加した電圧を提供するためのチャージポンプ回路1053と、チップ上の他のマクロに接続するためのインターフェースピンを提供するためのインターフェース回路(ITFC)1054と、必要に応じて、読み出し、消去、及びプログラム動作中に使用する高電圧デコーダ回路1018、1019、1020及び1021と、を備える。ダイ1000は、以下でより詳細に論じられる、アドレス障害検出ブロック1022、1023、1024及び1025と、アレイ障害検出感知回路1026、1027、1028及び1029を更に備える。
【0067】
図11は、改善されたアドレス障害検出システム及び方法の一実施形態を示す。メモリシステム1100は、行デコーダ1110、アレイ1120、高電圧デコーダ1140、列デコーダ1150及び感知増幅器1160を備え、これらのそれぞれは、図10の同様の説明を用いた構成要素に対応する。
【0068】
メモリシステム1100は、アドレス障害検出アレイ1130、アドレス障害検出回路1170及びコンパレータ1180を更に備える。アドレス障害検出回路1130は、行デコーダ1110及び/又は列デコーダ1150によって受信することができる、可能なアドレスごとに符号化された値を記憶するROMアレイ、フラッシュアレイ又は他の不揮発性メモリデバイスを備える。
【0069】
可能なアドレスごとに検証データを生成するための様々な符号化スキームが企図される。先行技術の符号化スキームを図17に示す。アドレス障害検出アレイ1130は、可能なアドレスごとに符号化された値を含む。この例では、行デコーダ1110及び/又は列デコーダ1150によって受信することができるアドレスである4ビットアドレスが示されている。簡略化のために、アドレスの行部分は、0000〜1111の範囲の4ビットであると想定される。これらの可能なアドレスのそれぞれは、ワード線と関連付けられており、これは、ここでは、WL0〜WL15(16個の異なる行アドレス及びワード線)の範囲である。各ワード線は、アドレス障害検出アレイ1130内の行をアクティブ化し、各行は、そのワード線と関連付けられた行アドレスに等しい値を記憶する。したがって、アドレス0000は、WL0と関連付けられており、これは次に、アドレス障害検出アレイ1130内の値0000を記憶する行をアクティブ化する。
【0070】
図11を再び参照すると、図17の符号化スキームの下で、アドレスXは、行デコーダ1110によって受信され、この行デコーダ1110は次に、アレイ1120内の行及びアドレス障害検出アレイ1130内の行にアクセスするワード線をアクティブ化する。アドレス障害検出回路1170は、アドレス障害検出アレイ1130内の各列の値を感知する。各列の値は、アドレス障害検出アレイ1130内のアクティブ化された各行における値の論理「OR」となる。各列からの値は、コンパレータ1180への入力となり、このコンパレータは、アドレスXに対する受信された値(又は、この例では、アドレスXの行アドレス部分)を比較する。前述したように、コンパレータ1180の出力は、誤った行がアクティブ化されている状況における障害を特定し、その理由は、その状況では、コンパレータは、2つの入力値が異なることを示す値を出力することになるからである。しかしながら、このスキーム単独では、障害に起因して2行がアクティブ化されている障害を伴うあらゆる状況において有効ではない。
【0071】
改善された符号化スキームを図18Aに示す。当業者であれば、アドレス障害検出アレイ1130内の「1」値を記憶及び検出することは、「0」値の場合よりも多くのエネルギーを消費することを理解するであろう。この符号化スキームでは、追加のビットが記憶され、ここでは「PB」(極性ビット)とラベル付けされる。PBが「0」である場合、符号化されたビットは、関連付けられたアドレスと直接一致する。PBが「1」である場合、符号化されたビットは、関連付けられたアドレスの反転バージョンである。この実施形態では、アドレス内のビットの半分超が「1」であるときは常に、「1」値がPBに使用される。例えば、アドレス「1111」については、「0000」の値がアドレス障害検出アレイ1130内に記憶され、「1」がその値のためにPBビットに記憶され、それぞれの値が対応するアドレスの反転バージョンであることを示す。このスキームに従うことにより、メモリシステムは、図17の先行技術のスキームを使用している場合よりも少ないエネルギーを消費することになる。
【0072】
図18Bは、複数行検出(MRD)のための追加の列を有する、図18Aの符号化スキームと同様の改善された符号化スキームを示す。MRD列は、各行に「1」を含有する。複数行検出の詳細な説明は、以下に包含される。
【0073】
別の改善された符号化スキームを図19に示す。ここで、アドレス内の各「0」は、アドレス障害検出アレイ1130内の「01」として符号化され、アドレス内の各「1」は、アドレス障害検出アレイ1130内の「10」として符号化される。したがって、アドレス「0000」は「01010101」として符号化され、アドレス「1111」は「10101010」として符号化される。アドレス内の各ビットAxは、EAx及びEBxとして符号化される。これは、アドレス障害検出回路1130内の符号化された値は、対応するアドレスの2倍のビットを含むことを意味する。任意の2つのアドレスは、少なくとも1つのビットだけ互いに常に異なるため、2つのアドレスに対応する任意の2つの符号化された値の合計は、少なくとも1つのビット対(EAx及びEBx)に「11」パターンを含む。したがって、アドレス障害検出アレイ1130の感知された値に「11」パターンを検出することは、2つのアドレスがアクティブ化されていることを示し、これは、障害状態である。これは、図17の先行技術の解決策が、少なくとも時には検出することができない障害状態のタイプである。
【0074】
図12は、図19の符号化スキームを実装するためのアドレス障害検出システム及び方法の実施形態を示す。メモリシステム1200は、アドレス障害検出回路1210がアドレス障害検出回路1170とは異なる設計に従うことを除いて、メモリシステム1100と同じ構成要素を備える。ここで、アドレス障害検出回路1210は、アドレス障害検出アレイ1130内の各列からの出力を受信し、任意の所与の列内の値は、論理的に「OR」にされ、その列の出力を生成する。
【0075】
図12は、アドレス障害検出回路1210の一実施形態を更に示す。ビットEAx及びEBxを含む行のアクティブ化に応答して(ここで、x=アドレス障害検出回路1210の各行内の符号化されたアドレスビットの数)、各ビット対EAx及びEBxは、アドレス障害検出回路1210に入力される。アドレス障害検出回路1210は、図示のように構成されたNANDゲート1201及び1204、NORゲート1202並びにインバータ1203を備える。アドレス障害検出回路1210の出力は、入力が「01」又は「10」である場合は「0」となり、そうでなければ「1」となる。「1」は、障害状態を示し(通常動作中に「11」又は「00」パターンが発生すべきではないため)、EAx及びEBxを「11」とさせる唯一の状況である1行の代わりに2行がアクティブ化されたこと、又はEAx及びEBxを「00」とさせる唯一の状況である受信されたアドレスが変更されていることを示す。したがって、アドレス障害検出回路1210は、2行が不適切にアクティブ化された障害状況を検出することができ、これは、先行技術のシステムにはない特徴である。
【0076】
図13Aは、改善されたアドレス障害検出システムの別の実施形態を示す。メモリシステム1300は、前述の実施形態のように、行デコーダ1110、アレイ1120及び列デコーダ1150を含む。メモリシステム1300は、アドレス障害検出アレイ1330、アドレス障害検出アレイ1331及びアドレス障害検出回路1310を更に含む。列デコーダ1150は、マルチプレクサのセットであり、多くの場合、階層型マルチプレクサを備える。図13Bを参照すると、例示的な列デコーダ1150の一部が示されている。アレイ1120内の各列は、ビット線に結合される。ここで、4本のビット線が示され、BL0〜BL3とラベル付けされている。マルチプレクサの第1の階層は、アクティブ化される一対の隣接するビット線を選択する。2つのそのようなマルチプレクサ、すなわち、T0及びT1が示されている。マルチプレクサの第2の階層は、一対の隣接するビット線の中からビット線を選択する。ここで、各ビット線は、V0〜V3とラベル付けされている、それ自体のマルチプレクサを有する。したがって、BL0が選択されることが意図される場合、W0及びV0がアクティブ化される。
【0077】
再び図13Aを参照すると、列デコーダ1150は、行デコーダ1110と同様に障害の影響を受けやすいことが理解され得る。この例では、アドレスXが、列デコーダ1150に入力される。ここで、アドレスXは、行アドレス部分及び列アドレス部分を備える。アドレスXは、どのマルチプレクサがアクティブ化されるかを示すビットを含む(これは次に、ビット線をアサートする)。各ビット線は、アドレス障害検出アレイ1310内の行に結合される。ビット線がアサートされると、アドレス障害検出アレイ1330内の行がアサートされ、アドレス障害検出アレイ1331内の行がアサートされ、値が出力される。その値は、アドレスXの列部分と比較することができる。値が異なる場合、障害が発生しており、誤ったビット線がアサートされている。
【0078】
図13Aの実施形態で使用するための例示的な符号化スキームを図20に示す。ここでは、マルチプレクサの2つの階層が使用される。第1の階層は、値T[0]〜T[3]によって制御されるマルチプレクサを備え、第2の階層は、値V[0]〜V[7]によって制御されるマルチプレクサを備える。追加の階層が可能であることを理解されたい。ここで、第1の階層内の各マルチプレクサは、3ビット値(例えば、V[0]=000)に関連付けられ、第2の階層内の各マルチプレクサは、2ビット値(例えば、T[0]=00)に関連付けられる。アドレス障害検出アレイ1330及び1331は、各マルチプレクサ値のための符号化された値を含む。図19のように、アドレスの列構成要素における各「0」は、「01」として符号化され、アドレス内の各「1」は、「10」として符号化される。
【0079】
再び図13Aを参照すると、図20の符号化スキームを使用することができる。アドレス障害検出回路1310は、アドレス障害検出回路1210と同じ設計に従い、アドレス障害検出アレイ1310内に記憶された符号化された値のビット対において「11」又は「00」パターンが検出される場合に「0」を出力する。したがって、メモリシステム1300は、アドレスの列構成要素内の障害を検出することができる。
【0080】
図14及び図15は、既に説明した実施形態の変形を示す。分かり得るように、実施形態の機能ブロックは、異なる構成で配置することができる。図14では、高電圧デコーダ1140は、アレイ1120とアドレス障害検出アレイ1130との間に結合されている。システムは、他の点では、前の実施形態と同じように動作する。図15では、行デコーダ1110は、アレイ1120とアドレス障害検出アレイ1130との間に結合されている。アドレス障害検出感知増幅器1510は、アドレス障害検出アレイ1130とアドレス障害検出回路1310との間に結合されている。システムは、他の点では、前の実施形態と同じように動作する。
【0081】
図16は、メモリシステム1600を示す。ここで、行デコーダ1603は、2つのアレイ、アレイ1601及びアレイ1602と共に動作する。アレイ1601は、高電圧デコーダ1604、列デコーダ1606及び感知増幅器1608に結合される。アレイ1602は、高電圧デコーダ1605、列デコーダ1607及び感知増幅器1609に結合される。単一アドレス障害検出アレイ1610が使用される。アドレス障害検出アレイ1610は、アドレス障害検出回路1611及びコンパレータ1612に結合され、前述の実施形態と同様に動作することができる。
【0082】
図21は、メモリシステム2100を示す。メモリシステム2100は、アレイ1120、アドレス障害検出アレイ1130及びアナログコンパレータ2110を備える。この例では、アドレス障害検出アレイ1130は、それぞれ「1」値を記憶するフラッシュメモリ又はROMセルの単一の列を備える。ワード線がアサートされると、その行内の対応するセルは、電流Irを生成する「1」を出力する。Irの典型的な値は、20μAである。2つ以上のワード線がアサートされる場合(これは、障害が意図されたワード線及び意図しないワード線をアサートさせるときに起こる)、アドレス障害検出アレイ1130内の2つ以上のセルは、「1」を出力し、合計出力電流は、n*Irであり、ここで、nは、アクティブ化されたワード線の数である。出力は、アナログコンパレータ2110に入力される。基準電流もまた、アナログコンパレータに入力される。例示的な基準電流は、1.3Irである。アドレス障害検出アレイ1130からの入力が1.3Irを超える場合、アナログコンパレータ2110の出力は「1」となり、これは、2つ以上のワード線がアクティブ化されることを表し、それは、障害状態を示す。アドレス障害検出アレイ1130からの入力が1.3Ir未満である場合、出力は「0」となり、これは、1つ又はゼロのワード線がアクティブ化されることを表し、それは、非障害状態を示す。(ゼロのワード線状況が障害であることは可能である。本実施形態は、その状態を検出しない。)1.3以外の他の倍数が選択され得ることを理解されたい。
【0083】
アドレス障害検出アレイ1130がフラッシュメモリセルを備えるいくつかの実施形態では、セル内の「1」状態は、(Irのセル電流を有する)消去状態であり、セル内の「0」状態は、(約0μAのセル電流を有する)プログラミングされた状態である。アドレス障害検出アレイ1130がフラッシュメモリセルを備える他の実施形態では、セル内の「1」は、消去状態であり、セル内の「0」状態は、セルとアレイ列との間にビット線接触がない状態である。
【0084】
図22は、メモリシステム2200を示す。メモリシステム2200は、アドレス障害検出アレイ1130内に2列のセルを有することを除いて、図21のメモリシステム2100と同様である。メモリシステム2200は、アレイ1120、アドレス障害検出アレイ1130並びにアナログコンパレータ2210及び2220を備える。この例では、アドレス障害検出アレイ1130は、「1」値をそれぞれ記憶する2列のフラッシュメモリ又はROMセルを備える。ワード線がアサートされると、その行内の対応するセルがそれぞれ、電流Irに対応する「1」を出力する。Irの典型的な値は、20μAである。2つ以上のワード線がアサートされた場合(これは、障害状態のタイプである)、アドレス障害検出アレイ1130内の2つ以上の対のセルは、「1」を出力し、各列内の合計出力電流は、n*Irであり、ここで、nは、アクティブ化されたワード線の数である。出力は、アナログコンパレータ2210及び2220に入力される。0.5Ir及び1.1Irなどの基準電流も、アナログコンパレータ2210及び2220にそれぞれ入力される。アドレス障害検出アレイ1130からの入力が1.1Irを超える場合、コンパレータ2220の出力は、2つ以上のワード線がアクティブ化されることを表す「1」となり、それは、障害状態を示す。アドレス障害検出アレイ1130からの入力が0.5Irを超えるが1.1Ir未満である場合、コンパレータ2210の出力は「1」となり、コンパレータ2220の出力は、正確に1つのワード線がアクティブ化されることを表す「0」となり、それは、非障害状態を示す。アドレス障害検出アレイ1130からの入力が0.5Ir未満である場合、コンパレータ2210の出力は、どのワード線もアクティブ化されないことを表す「0」となり、それは、障害状態を示す。特定の数(例えば、3)のワード線が障害状態にあるかどうかを判定するために、1.1以外の他の倍数が選択され得ることが理解され得る。
【0085】
図23は、メモリシステム2300を示す。メモリシステム2300は、アレイ1120、アドレス障害検出アレイ1130及びアナログコンパレータ2310を備える。メモリシステム2300は、アドレス障害検出アレイ1130が、それ自体の制御ゲート信号(CGAFD)、消去ゲート信号(EGAFD)及びソース線ゲート信号(SLGAFD)によって制御されることを除いて、図21のメモリシステム2100と同じである。図21のように、アレイ1120及びアドレス障害検出アレイ1130は、ワード線を共有する。したがって、この実施形態では、アレイ1120及びアドレス障害検出アレイ1130は、ワード線を共有するが、別個の高電圧制御線を使用する。
【0086】
図24は、メモリシステム2400を示す。メモリシステム2400は、アレイ1120及びアドレス障害検出アレイ1130を備える。アドレス障害検出アレイ1130は、フラッシュメモリセルの1つ以上の列を備える。アレイ1120及びアドレス障害検出アレイ1130はワード線及び高電圧制御線(制御ゲート、消去ゲート及びソース線ゲート信号)を共有するため、アドレス障害検出アレイ1130の特定の行内のセルは、その同じ行内のセルがアレイ1120内で消去されると、消去される。したがって、適切な値が、消去動作に続いてコントローラ又は他のデバイスによって、アドレス障害検出アレイ1130内の消去された各行にプログラミングされる必要がある。アドレス障害検出アレイ1130内の特定の列は、図17図20の符号化スキーム又は別の符号化スキームを使用して、可能な各アドレスの行部分及び/又は列のために符号化された検証ビットを含む。
【0087】
図25は、メモリシステム2500を示す。メモリシステム2500は、アレイ1120及びアドレス障害検出アレイ1130を備える。アドレス障害検出アレイ1130は、フラッシュメモリセルの1つ以上の列を備える。メモリシステム2500は、メモリシステム2500は、パワーダウン動作中に1つ以上のビット線を接地に引き下げる回路2510及び2520を備えることを除いて、メモリシステム2400と同一である。メモリシステム2500は、アドレス障害検出アレイ1130内の各列又はより少ない量のためのそのような回路上に備えることができることを理解されたい。アドレス障害検出アレイ1130内の特定の列は、図17図20の符号化スキーム又は別の符号化スキームを使用して、可能な各アドレスの行部分及び/又は列のために符号化された検証ビットを含む。
【0088】
図26は、メモリシステム2600を示す。メモリシステム2600は、アレイ1120、アドレス障害検出アレイ1130及びアナログコンパレータ2630を備える。アドレス障害検出アレイ1130は、フラッシュメモリセルの1つ以上の列を備える。メモリシステム2600は、メモリシステム2600が極性列2610及び複数行検出MRD列2620を備えることを除いて、メモリシステム2500と同一である。極性列2610は、図18のPBビットの機能を実行するために、各行に対して単一のビットを含む。複数行検出列2620は、「1」を記憶する各行に対して単一のセルを含む。この列は、図21に関して前述した機能を実装する。アドレス障害検出アレイ1130内の他の列は、図17図20の符号化スキーム又は別の符号化スキームを使用して、可能な各アドレスの行部分及び/又は列のために符号化された検証ビットを含む。
【0089】
本明細書に説明される実施形態の全てにおいて、障害が示される場合、メモリシステムは適切なステップをとることができる。例えば、メモリシステムは、障害によって影響を受けた任意の読み出し動作の結果を無視することができ、読み出し動作を繰り返すことができる。メモリシステムはまた、障害によって影響を受けた任意の書き込み動作を繰り返すことができる。アレイ1120がフラッシュメモリセルを備える状況では、メモリシステムは、書き込み(プログラミング)動作を繰り返す前に、アレイの関連部分を最初に消去することができる。
【0090】
図27は、感知回路の一実施形態を示す。感知回路2700は、バイアストランジスタ2702及び2703、電流ソーストランジスタ2701及び2703並びにコンパレータ2705を備える。バイアストランジスタ2702は、アドレス障害検出アレイ1130内のビット線(列)に接続する。バイアストランジスタ2703は、ダミービット線又は基準電流発生器に接続する。
【0091】
電流ソーストランジスタ2701及び2703のための適切なトランジスタを選択することによって、異なる構成を選択することができる。1つの構成では、コンパレータ2705の出力は、1つのワード線がアサートされているか否かを示す。電流ソーストランジスタ2701及び2703は、0.5*IRに等しい電流を発生するように選択され、ここで、IRは、ワード線がアサートされたときに単一のセルによって引き込まれる電流である。この構成では、コンパレータ2705からの「0」の出力は、どのワード線もアサートされないことを示し、「1」の出力は、1つのワード線がアサートされることを示す。
【0092】
別の構成では、コンパレータ2705の出力は、2つ以上のワード線がアサートされるか否かを示す。電流ソーストランジスタ2701及び2703は、1.1*IRに等しい電流を発生するように選択され、ここで、IRは、ワード線がアサートされるときに単一のセルによって引き込まれる電流である。この構成では、コンパレータ2705からの「0」の出力は、1つのワード線又はより少ないワード線がアサートされることを示し、2つ以上のワード線がアサートされることを示す。
【0093】
図28は、感知回路2700の追加的な詳細を示す。バイアススイッチ2801及び2802もまた示されている。
【0094】
図29は、感知回路の別の実施形態を示す。感知回路2900は、バイアストランジスタ2902及び2904並びに電流ミラートランジスタ2901及び2903を備える。バイアストランジスタ2902は、アドレス障害検出アレイ1130内のビット線(列)に接続する。バイアストランジスタ2904は、接地に接続する。出力は、「1」又は「0」がアドレス障害検出アレイ1130からそのビット線上で出力されているかどうかを示す。
【0095】
図30は、感知回路の別の実施形態を示す。感知回路3000は、バイアストランジスタ3004及び3006、電流ミラートランジスタ3001及び3005並びにトランジスタ3002及び3003を備える。バイアストランジスタ3004は、アドレス障害検出アレイ1130内のビット線(列)に接続する。バイアストランジスタ3006は、接地に接続する。出力は、「1」又は「0」がアドレス障害検出アレイ1130からそのビット線上で出力されているかどうかを示す。
【0096】
図31は、アドレス障害検出アレイ1130内に使用することができるフラッシュメモリセル3100のレイアウトを示す。フラッシュメモリセル3100は、図1のメモリセル10のアーキテクチャに従う。
【0097】
図32は、アドレス障害検出アレイ1130内に使用することができるROMセル3200のレイアウトを示す。ROMメモリセル3200は、図1のメモリセル10のアーキテクチャに従うが、ROMセルとして動作するように修正される。
【0098】
図33は、メモリアレイ(メモリアレイ1001、1002、1003及び1004など)内のセクタの8本のワード線のための行デコーダ3300を示す。行デコーダ3300は、上述の実施形態では行デコーダ1110用に使用することができる。行デコーダ3300は、メモリアレイ内のセクタを選択する線XPA、XPB、XPC及びXPDとしてここでは示される、プリデコードされたアドレス信号を受信するNANDゲート3301を備える。XPA、XPB、XPC及びXPDが全て「高」である場合、NANDゲート3301の出力は「低」となり、この特定のセクタが選択される。
【0099】
行デコーダ3300は、インバータ3302、ワード線WL0を生成するためのデコーダ回路3310、WL7を生成するためのデコーダ回路3320、並びにワード線WL1、WL2、WL3、WL4、WL5及びWL6を生成するための追加のデコーダ回路(図示せず)を更に備える。
【0100】
デコーダ回路3310は、図示されるように構成された、PMOSトランジスタ3311、3312及び3314、並びにNMOSトランジスタ3313及び3315を備える。デコーダ回路3310は、NANDゲート3301の出力、インバータ3302の出力及びプリデコードされたアドレス信号XPZB0を受信する。この特定のセクタが選択され、XPZB0が「低」である場合、WL0がアサートされる。XPZB0が「高」である場合、WL0はアサートされない。
【0101】
デコーダ回路3320は、図示されるように構成された、PMOSトランジスタ3321、3322及び3324並びにNMOSトランジスタ3323及び3325を備える。デコーダ回路3320は、NANDゲート3301の出力、インバータ3302の出力及びプリデコードされたアドレス信号XPZB7を受信する。この特定のセクタが選択され、XPZB7が「低」である場合、WL7がアサートされる。XPZB7が「高」である場合、WL7はアサートされない。
【0102】
WL1、WL2及びWL3、WL4、WL5及びWL6のためのデコーダ回路(ここで図示される)は、それらが、XPZB0又はXPZB7の代わりにそれぞれ、入力XPZB1、XPZB2、XPZB3、XPZB4、XPZB5及びXPZB6を受信することを除いて、デコーダ回路3310及び3320と同じ設計に従うことが理解される。
【0103】
このセクタが選択され、WL0がアサートされることが望ましい状況では、NANDゲート3301の出力は「低」となり、インバータの出力は「高」となる。PMOSトランジスタ3311がオンにされ、PMOSトランジスタ3312とNMOSトランジスタ3313との間のノードは、ワード線WL0がアサートされるときに「低」となるXPZB0の値を受信する。これは、PMOSトランジスタ3314をオンにし、それは、WL0「高」をZVDDに引き、これは、アサートされた状態を示す。この場合において、XPZB7は「高」であり、WL7がアサートされないことを意味し、これはPMOSトランジスタ3322とNMOSトランジスタ3323との間のノードをXPZB7の値(これは「高」である)に引き、これはNMOSトランジスタ3325をオンにし、WLを「低」にさせ、これは、アサートされない状態を示す。このようにして、このセクタが選択されると、ワード線WL0...WL7のうちの1つを選択することができる。
【0104】
図34は、高電圧デコーダ1018〜1021の一部として消去ゲートデコーダ3400を示す。消去ゲートデコーダ3400は、図示のように構成されたNMOSトランジスタ3401並びにPMOSトランジスタ3402及び3403を備える。PMOSトランジスタ3403は、電流ミラーバイアスレベルとしてEGHV_BIASを有する電流リミッタである。この消去ゲート信号(EG)がアサートされる場合、EN_HV_Nは低(例えば、0V又は1.2V又は2.5V)となり、これは、PMOSトランジスタ3402をオンにし、NMOSトランジスタ3401をオフにして、これは、消去ゲート(EG)を高(すなわち、=VEGSUP、例えば、11.5V)にさせる。この消去ゲート信号(EG)がアサートされない場合、EN_HV_Nは高となり、これは、PMOSトランジスタ3402をオフにし、NMOSトランジスタ3401をオンにして、これは、消去ゲート(EG)を低(すなわち、=VEGSUP_LOWレベル、例えば、0V又は1.2V又は2.5V)にさせる。
【0105】
図35は、高電圧デコーダ1018〜1021の一部としてソース線デコーダ3500を示す。ソース線デコーダ3500は、図示されるように構成された、NMOSトランジスタ3501、3502、3503及び3504を備える。NMOSトランジスタ3501は、SLRD_EN信号に応答して読み出し動作中にソース線(SL)を低に引く。NMOSトランジスタ3502は、SLP_EN信号に応答してプログラミング動作中にソース線(SL)を低に引く。NMOSトランジスタ3503は、出力VSLMONを介して、モニタリング機能を実行する。NMOSトランジスタ3504は、EN_HV信号に応答してソース線(SL)に電圧を提供する。
【0106】
図36は、高電圧デコーダ1018〜1021の一部として制御ゲートデコーダ3600を示す。制御ゲートデコーダ3600は、NMOSトランジスタ3601及びPMOSトランジスタ3602を備える。NMOSトランジスタ3601は、信号EN_HV_Nに応答して制御ゲート信号(CG)を引き下げる。PMOSトランジスタ3602は、信号EN_HV_Nに応答して制御ゲート信号(CG)を引き上げる。
【0107】
図37は、高電圧デコーダ1018〜1021の一部としてラッチ電圧シフタ3700を示す。ラッチ電圧シフタ3700は、図示された構成において、低電圧ラッチインバータ3709、NMOSトランジスタ3703、3704、3707及び3708並びにPMOSトランジスタ3701、3702、3705及び3706を備える。ラッチ電圧シフタ1800は、入力としてEN_SECを受信し、EN_SEC及び接地よりも大きい電圧振幅を有するEN_HV及びEN_HV_Nを出力する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37