【文献】
わくわくパソコン超活用 ネットとソフトの優れた「無料」を発掘 →ちょー助,アスキー ドットPC,日本,株式会社アスキー,2007年 3月 1日,第10巻, 第3号,pp.86-87
【文献】
お答えします Q & A,日経パソコン,日本,日経BP社,2012年11月12日,第661号,p.97,ISSN:0287-9506
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
食事を伴うイベントの幹事が店舗を選ぶ際に、イベントへの参加者の満足度を高めるためには、それらの参加者の各々から食事に関する制限や嗜好等の属性(以下、「食属性」という)を聴き取る必要があるが、その作業は幹事にとって大きな負担である。
【0006】
また、イベントの幹事は食事制限がある参加者がいる場合、その情報を店舗に伝える必要があるが、その作業も幹事にとって大きな負担である。
【0007】
さらに、参加者から幹事へ、幹事から店舗へ、と情報が伝言される際に、その情報が正しく伝わらない場合がある。なお、結婚式、その他宴会等のイベントにおいては、幹事と店舗の間にプランナー等の第三者がさらに介在することがあり、その場合、伝言される情報が正しく伝わらない危険性はさらに高まる。参加者の食事制限に関する情報が店員に誤って伝わると、イベント中に参加者に、アレルギー等の問題が発生する危険性がある。
【0008】
このような事情に鑑みて、本発明は、外食サービスの利用者の食属性に関する情報を、幹事や店員等の関係者が容易に正しく共有できる手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明は、食事を伴うイベントを主催する関係者が使用する端末装置から、前記イベントに応じたネットワーク上のアドレスの生成の要求を受信する受信手段と、前記要求に応じて、前記イベントの複数の参加者のうちの任意の参加者が自分の食事に関する属性を示す食属性データの登録をするために用いる1つの
第1のアドレス
と、前記イベントに伴う食事サービスを提供する関係者が前記イベントの参加者の食属性データを確認するために用いる1つの第2のアドレスとを生成する生成手段と、前記
第1のアドレス
と前記第2のアドレスとを前記端末装置へ送信する送信手段と、前記
第1のアドレスにより識別されるネットワーク上のデータ格納場所に、前記イベントの参加者に食属性データの入力を促すWebページの表示を指示する
第1のWebページデータを記憶する記憶手段とを備え、前記受信手段は、前記イベントの複数の参加者のうちの任意の参加者が使用する端末装置で実行されているWebブラウザからの前記
第1のアドレスに対する要求を受信し、前記送信手段は、前記
第1のアドレスに対する要求に応じて、前記
第1のWebページデータを要求元の端末装置に送信し、前記受信手段は、前記送信手段が送信した前記
第1のWebページデータに対する応答として送信されてくる食属性データを受信し、前記記憶手段は、前記イベントを識別するイベント識別データに対応付けて前記受信手段が受信した食属性データを記憶
し、前記受信手段は、前記イベントに伴う食事サービスを提供する関係者が使用する端末装置で実行されているWebブラウザからの前記第2のアドレスに対する要求を受信し、前記送信手段は、前記第2のアドレスに対する要求に応じて、前記記憶手段が前記イベントを識別するイベント識別データに対応付けて記憶している食属性データの少なくとも一部を含み当該食属性データの少なくとも一部を通知するWebページの表示を指示する第2のWebページデータを要求元の端末装置に送信するシステムを第1の態様として提供する。
【0010】
上記の第1の態様に係るシステムによれば、参加者は自分の食属性に関する情報を、例えばWebサービスを利用するためのアカウントの作成等の手間を要することなく、容易に発信できる。
さらに、上記の第1の態様に係るシステムによれば、例えば、イベントにおける食事を提供する店舗の店員等の関係者は、Webサービスを利用するためのアカウントの作成等の手間を要することなく、イベントの各参加者の食属性に関する情報を容易に正しく知ることができる。
【0013】
上記の第
1の態様において、前記記憶手段が記憶している食属性データを所定の規則に従い要約した要約食属性データを生成する要約手段を備え、前記送信手段は前記要約手段が生成した要約食属性データを、前記記憶手段が記憶している食属性データの少なくとも一部として
含む前記第2のWebページデータを、前記第2のアドレスに対する要求の要求元の端末装置に送信する、という構成が第
2の態様として採用されてもよい。
【0014】
上記の第
2の態様に係るシステムによれば、店舗の店員等の関係者は、イベントの参加者の食属性に関する情報のうち自分に関係のある情報を容易に知ることができる。
【0015】
上記の第
1又は第
2の態様において、前記受信手段は、前記第2のアドレスに対する要求の要求元の端末装置からメッセージを受信し、前記送信手段は、
前記第1のWebページデータの要求元である前記イベントの参加者が使用する端末装置に前記メッセージを
含むWebページデータを送信する、という構成が第
3の態様として採用されてもよい。
【0016】
上記の第
3の態様に係るシステムによれば、例えば、店舗の店員は参加者へ食事制限に対する対応の可否等のメッセージを容易に伝えることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、外食サービスの利用者の食属性に関する情報が、幹事や店員等の関係者の間で容易に正しく共有される。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[実施形態]
以下、本発明の一実施形態に係る情報伝達システム1を説明する。情報伝達システム1は食事を伴うイベントの各参加者の食事制限(食事に関する属性の一例)に関する情報を集約し、イベントの幹事や食事サービスを提供する店舗の店員に伝達するシステムである。
【0020】
図1は情報伝達システム1の全体構成を表す。情報伝達システム1はサーバ装置11、幹事用端末装置12、参加者用端末装置13、店員用端末装置14を備える。サーバ装置11と、幹事用端末装置12、参加者用端末装置13及び店員用端末装置14の各々とは、ネットワークを介して通信接続されている。
【0021】
参加者用端末装置13の数はイベントに参加する参加者の人数に応じて変化する。また、店員用端末装置14の数はイベントにおいて食事サービスを提供する店舗の店員の数に応じて変化する。また、サーバ装置11は1つの装置により構成されてもよいし、例えばネットワークを介して相互に通信する複数の装置により構成されてもよい。
【0022】
サーバ装置11はWebサーバ機能を備えるサーバ装置である。サーバ装置11のハードウェアは一般的なサーバ用のコンピュータである。
図2は、サーバ装置11のハードウェアであるコンピュータ10の構成を表す。コンピュータ10は、プログラムに従いデータ処理を行うプロセッサ101、プログラムを含む各種データを記憶するメモリ102、他の装置との間で通信を行う通信インタフェース103を備える。
【0023】
幹事用端末装置12、参加者用端末装置13、店員用端末装置14は各々、デスクトップコンピュータ、ノート型コンピュータ、タブレット型コンピュータ、スマートフォン等の様々な形態のいずれかの端末装置である。
【0024】
図3は、幹事用端末装置12、参加者用端末装置13、店員用端末装置14のハードウェアの一例として採用されるタブレット型のコンピュータ20の構成を表す。コンピュータ20は、コンピュータ10のプロセッサ101、メモリ102、通信インタフェース103と同様の機能を備えるプロセッサ201、メモリ202、通信インタフェース203を備える。また、コンピュータ20は、ユーザに対し各種情報を表示するディスプレイとユーザによるタッチ操作を受け付けるタッチパネルとを備えるタッチスクリーン204を備える。
【0025】
図4は、サーバ装置11の機能構成を表す。すなわち、コンピュータ10がサーバ装置11用のプログラムを実行すると、
図4に表される構成部を備える装置が実現される。以下に
図4に表されるサーバ装置11の機能構成部を説明する。
【0026】
受信手段111はプロセッサ101の制御下で動作する通信インタフェース103により実現され、外部の装置から各種データを受信する。受信手段111が受信するデータには以下が含まれる。
(1)幹事用端末装置12から送信されてくる、イベントに応じたネットワーク上のアドレスの生成の要求
(2)参加者用端末装置13で実行されているWebブラウザから送信されてくる、食事制限登録用アドレス(第1のアドレスの一例)に対するWebページデータの送信の要求
(3)上記(2)の要求に応じて送信手段114が送信したWebページデータに対する応答として送信されてくる食事制限データ(食属性データの一例)
(4)幹事用端末装置12又は店員用端末装置14で実行されているWebブラウザから送信されてくる、食事制限確認用アドレス(第2のアドレスの一例)に対するWebページデータの送信の要求
(5)食事制限確認用アドレスに対する要求の要求元の端末装置から送信されてくる、店舗から幹事への確認事項等のメッセージ
【0027】
記憶手段112はプロセッサ101の制御下で動作するメモリ102により実現され、各種データを記憶する。記憶手段112が記憶するデータには以下が含まれる。
(1)食事制限登録用アドレスにより識別されるネットワーク上のデータ格納場所に記憶される、食事制限登録用ページ(イベントの参加者の食事に関する属性を示す食属性データの入力を促すWebページの一例)の表示を指示するWebページデータ
(2)イベントを識別するイベント識別データ
(3)イベント識別データに対応付けられた食事制限登録用アドレスと食事制限確認用アドレス
(4)イベント識別データに対応付けられた食事制限データ
【0028】
生成手段113はプロセッサ
101により実現され、幹事用端末装置12からの要求に応じて食事制限登録用アドレスと食事制限確認用アドレスを生成する。
【0029】
送信手段114はプロセッサ101の制御下で動作する通信インタフェース103により実現され、各種データを外部の装置に送信する。送信手段114が送信するデータには以下が含まれる。
(1)幹事用端末装置12に対し送信される食事制限登録用アドレスと食事制限確認用アドレス
(2)食事制限登録用アドレスに対する要求に応じて要求元の参加者用端末装置13に対し送信される食事制限登録用ページの表示を指示するWebページデータ
(3)食事制限確認用アドレスに対する要求に応じて要求元の幹事用端末装置12又は店員用端末装置14に対し送信される食事制限確認用ページ(食事制限確認用ページには要約手段115が生成する要約食事制限データが含まれる)
(4)幹事用端末装置12に対し送信される、受信手段111が幹事用端末装置12から受信したメッセージ
【0030】
要約手段115はプロセッサ101により実現され、記憶手段112が記憶している食事制限データを所定の規則に従い要約した要約食事制限データ(要約食属性データの一例)を生成する。所定の規則とは、例えば、「アレルギーの有無」に関し「有る」を示すデータは抽出し、「無い」を示すデータは抽出しない、といった規則である。
【0031】
幹事用端末装置12、参加者用端末装置13及び店員用端末装置14の各々の機能は、Webブラウザを実行している一般的な端末装置の機能であるため、説明を省略する。
【0032】
以下に情報伝達システム1の動作を、幹事用端末装置12、参加者用端末装置13又は店員用端末装置14が表示する画面例を参照しながら説明する。
【0033】
まず、幹事は幹事用端末装置12で実行されているWebブラウザに、コード作成用ページのURL(Uniform Resource Locator、以下「コード作成用アドレス」という)を入力し、Webページの表示を指示する。その操作に応じて、幹事用端末装置12からサーバ装置11にコード作成用アドレスを伴う要求が送信される。サーバ装置11はその要求に応じて、幹事用端末装置12にコード作成用ページのWebページデータを送信する。幹事用端末装置12は要求に応じてサーバ装置11から送信されてくるWebページデータに従い、コード作成用ページを表示する。
【0034】
以下、いずれかの端末装置からサーバ装置11にURLを伴う要求が送信され、その要求に応じてサーバ装置11から送信されてくるWebページデータに従いWebページが表示される場合、端末装置とサーバ装置11の間のデータの送受信についての説明を省略する。
【0035】
図5はコード作成用ページの例を表す。幹事はコード作成用ページにおいて、イベント名(イベント識別データの一例)、食事制限の変更〆切、メモを入力することができる。なお、食事制限の変更〆切は、参加者用端末装置13が自分の食事制限に関する情報を食事制限登録用ページに新規入力する、もしくは、登録済みの情報を変更することが許可される期限を意味する。
【0036】
幹事がコード作成用ページの「+新規コード作成」ボタンをタッチすると、幹事用端末装置12からサーバ装置11に、コード作成用ページにおいて幹事が入力したイベント名等を示すデータが送信される。このデータは、サーバ装置11に対する、食事制限登録用アドレスと食事制限確認用アドレスの生成の要求の役割を果たす。サーバ装置11は幹事用端末装置12から送信されてくるデータを記憶する。続いて、サーバ装置11は受信したイベント名により識別されるイベントに応じた食事制限登録用アドレスと食事制限確認用アドレスを生成する。
【0037】
食事制限登録用アドレスは食事制限登録用ページに応じたURLである。食事制限確認用アドレスは食事制限確認用ページに応じたURLである。サーバ装置11は生成した食事制限登録用アドレスと食事制限確認用アドレスを先に記憶したイベント名に対応付けて記憶する。
【0038】
続いて、サーバ装置11は生成した食事制限登録用アドレスと食事制限確認用アドレスを通知するアドレス通知用ページのWebページデータを生成し、幹事用端末装置12に送信する。幹事用端末装置12はサーバ装置11から送信されてくるWebページデータに従い、
図6に例示のアドレス通知用ページを表示する。アドレス通知用ページには、食事制限登録用アドレスが参加者用のURLとして、また、食事制限確認用アドレスが飲食店確認用のURLとして表示される。
【0039】
幹事は、イベントの参加者の各々に、アドレス通知用ページに表示される食事制限登録用アドレスを通知する。その際、幹事は参加者に食事制限の登録及び変更の締切日も通知する。幹事が参加者に食事制限登録用アドレスを通知する方法としては、例えば、各参加者のメールアドレス宛に、食事制限登録用アドレスをアドレス通知用ページからコピーして貼り付けた電子メールを送信する方法が一例として挙げられる。
【0040】
また、幹事は、イベントにおいて食事サービスを提供する店舗の店員に、アドレス通知用ページに表示される食事制限確認用アドレスを通知する。幹事が店員に食事制限確認用アドレスを通知する方法としては、例えば、店舗が提供している予約用のWebページにおいて備考欄等に食事制限確認用アドレスをアドレス通知用ページからコピーして貼り付けて送信する方法が一例として挙げられる。
【0041】
各々の参加者は、幹事からの通知に応じて、締切日までに、参加者用端末装置13のWebブラウザに食事制限登録用アドレスを入力し、参加者用端末装置13に食事制限登録用ページを表示させる。
図7は食事制限登録用ページを例示している。なお、
図7(A)が食事制限登録用アドレスに応じた食事制限登録用ページであり、
図7(B)〜(D)は
図7(A)の食事制限登録用ページにおいて参加者が入力した情報に応じて遷移し表示される食事制限登録用ページである。
【0042】
例えば、
図7(B)は
図7(A)のページで(食べられないものが)「ある」が選択された場合に表示されるページである。また、
図7(C)は
図7(B)のページで食事制限として「食物アレルギー」が選択された後、アレルゲンを選択するページ(図示略)で「たまご」と「えび」が選択された場合に表示されるページである。また、
図7(D)は
図7(C)のページで「つぎへ」ボタンがタッチされた場合に表示されるページである。
図7(D)のページにて、「送信」ボタンがタッチされると、参加者用端末装置13はこれらの食事制限登録用ページにおいて参加者が入力した情報を示す食事制限データをサーバ装置11に送信する。
【0043】
サーバ装置11は、参加者用端末装置13から送信されてきた食事制限データを、参加者を識別する参加者識別データと共に、イベント識別データに対応付けて記憶する。複数の参加者の各々が食事制限登録用ページにて自分の食事制限に関する情報を登録することで、サーバ装置11には、イベント識別データに対応付けて、それら複数の参加者の各々に関する食事制限データが蓄積されることになる。
【0044】
店員は、店員用端末装置14のWebブラウザに食事制限確認用アドレスを入力し、店員用端末装置14に食事制限確認用ページを表示させることができる。同様に、幹事も、幹事用端末装置12のWebブラウザに食事制限確認用アドレスを入力し、幹事用端末装置12に食事制限確認用ページを表示させることができる。
図8は食事制限確認用ページの一例を表している。食事制限確認用ページには、イベントへの参加者(出席者)の食事制限に関する情報の要約が表示される。
図8の例では、いずれかの参加者にとってのアレルゲンと、各アレルゲンに関し、そのアレルゲンによりアレルギーを生じる参加者の人数が、参加者により登録されている食事制限に関する情報の要約として表示されている。
【0045】
上記のように、店員は食事制限確認用ページを見ることで、参加者の食事制限に関する情報を容易かつ正しく知ることができる。ただし、そのように知った食事制限に関し、店員に正しい知識がなければ、正しい対応を行うことはできない。例えば、ハムやソーセージの多くには卵が使用されていることを店員が知らなければ、参加者に卵アレルギーの人が含まれていることが分かっていても、卵が使用されているハムやソーセージを提供してしまう、という事故が起こり得る。そこで、情報伝達システム1は、店員による食事制限に関する正しい知識の獲得を支援する仕組みを備えている。店員又は幹事は、食事制限確認用ページにおいて、例えば、表示されているアレルゲンの文字をタッチすることで、そのアレルゲンに関する情報を表示する食品情報表示用ページを店員用端末装置14又は幹事用端末装置12に表示させることができる。
【0046】
図9は食品情報表示用ページの一例を表している。
図9は
図8のページにおいて「卵」がタッチされた場合に表示される食品情報表示用ページであり、卵アレルギーについて店員が留意すべき情報が記載されている。この情報には、過去の事故事例の紹介(ヒヤリ・ハット事例)等が含まれる。なお、食品情報表示用ページに応じたWebページデータは、アレルゲン等の食事制限の種類毎に、予めサーバ装置11に記憶されており、店員又は幹事が食事制限確認用ページにおいてタッチ操作等により指定した食事制限の種類に応じたWebページがサーバ装置11から店員用端末装置14又は幹事用端末装置12に送信される。
【0047】
店員は、例えば食事制限確認用ページの「店舗情報」ボタンをタッチすることで、店舗から幹事へメッセージを送信するための店舗情報送信用ページを店員用端末装置14に表示させることができる。
図10は店舗情報送信用ページの一例を表している。店舗情報送信用ページには、店舗名等の店舗の基本情報に加え、店舗から幹事への確認事項を入力する欄が設けられている。店員は、例えば、食事制限確認用ページにおいて通知された食事制限に関し、どのように対応可能か、また、どのような点で対応が難しいか、といった情報や、参加者に事前に同意してもらいたい事項等を、確認事項の欄に入力する。店員が店舗情報送信用ページの「送信」ボタンをタッチすると、店舗情報送信用ページにて入力された確認事項等を含むメッセージがサーバ装置11に送信される。
【0048】
サーバ装置11は、幹事用端末装置12から送信されてくるメッセージを、イベント識別データに対応付けて記憶する。幹事を含む参加者は、参加者用端末装置13又は幹事用端末装置12のWebブラウザに
図7(A)に示した食事制限登録用ページを表示させて、「店舗情報」ボタンをタッチすることで、
図10に示した店舗情報送信用ページにおいて店員が入力した情報を閲覧することができる。これにより、店舗は、例えば参加者の食事制限に対応できない部分があったとしても、その対応困難な部分について事前に参加者に伝え、確認してもらうことができる。
【0049】
上述した情報伝達システム1によれば、幹事はイベントの参加者の各々から食属性に関するヒアリングを行う必要がない。また、参加者が入力した食属性に関する情報が幹事等の人を介さずに店員(複数名の店員がいる場合にはそれらの店員の各々)や幹事に通知されるため、食属性に関する情報が関係者間で正しく共有される。また、店員は参加者への確認事項等のメッセージを、参加者のメールアドレス等を知らなくても、参加者の各々へ通知することができる。その際、幹事がメッセージの転送等を行う必要はない。また、店員は、いずれかの参加者の食事制限に関する留意すべき点等に関する情報を容易に知ることができる。また、複数の参加者の誰にどの食事制限があるか、という情報は関係者間で共有されない。従って、食事制限があることを公表したくない参加者のプライバシーが保護される。
【0050】
[変形例]
上述の実施形態は本発明の一具体例であって、本発明の技術的思想の範囲内において様々に変形可能である。以下にそれらの変形の例を示す。なお、以下に示す2以上の変形例が適宜組み合わされてもよい。
【0051】
(1)上述した実施形態においては、イベントの関係者(幹事、幹事以外の参加者、店員)の間で共有される情報は食事制限に関する情報であるものとしたが、参加者の食の嗜好等を含む食属性に関する情報である限り、食事制限に関する情報に限られなくてよい。例えば、食事制限に加え食の嗜好に関する情報が共有されれば、幹事は情報伝達システム1から通知される参加者の食の嗜好に関する情報に基づき、店舗の選択を行うことができる。
【0052】
(2)上述した実施形態においては、食事制限確認用ページ(
図8参照)には、いずれかの参加者に関するアレルゲンと、それらのアレルゲンの各々によりアレルギーを生じる参加者の人数が、参加者から集められた食事制限データを要約した情報として表示される。食事制限データを要約した情報の態様はこれに限られない。例えば、食事制限のある参加者毎に、食事制限の種類(アレルギー、宗教上の禁忌、菜食主義の制約等)、食事制限の対象となる食材名、食事制限の程度(コンタミネーションの可否等)、といった何をどのような厳格さで食べられないのか、という情報を、例えば表形式で表したものが、食事制限データを要約した情報として、食事制限確認用ページに表示されてもよい。なお、食事制限確認用ページにおいて、食事制限のある参加者の実名を表示してもよい。その場合であても、参加者が匿名を希望する場合は匿名表示とすればよい。
【0053】
(3)上述した実施形態においては、店員や幹事は食事制限確認用ページにアクセスすることによって、参加者の食事制限に関する情報を知ることができるものとしたが、例えば、サーバ装置11が、複数の参加者の各々の参加者用端末装置13から送信されてきた食属性データ、又はそれを要約した要約食属性データを、幹事用端末装置12や店員用端末装置14からの要求を待たずに、幹事や店員のメールアドレス宛に送信してもよい。
【0054】
(4)
図5〜
図10に示したページのデザインは一例であって、様々に変更されてよい。また、各ページに記載の内容も様々に変更されてよい。例えば、
図7(C)には食事制限のある参加者に対してどの程度、食事制限を厳格に守る必要があるか、という点についての質問が含まれている。
図7(C)の例はその質問を直接的に表現しているが、例えば、それらの直接的な質問を、参加者が回答しやすい間接的な質問に置き換えることで、食事制限に関する情報を入力する参加者の負担を軽減してもよい。
【解決手段】食事を伴うイベントの幹事は、端末装置を用いてサーバ装置にアクセスし、イベント名を入力してURLの生成を要求する。サーバ装置はその要求に応じて、食事制限登録用アドレスと食事制限確認用アドレスという2つのURLを生成し、要求元の端末装置に表示させる。幹事は端末装置を用いて、イベントの参加者に食事制限登録用アドレスを、食事サービスを提供する店舗の店員に食事制限確認用アドレスを、例えば電子メールで通知する。参加者は食事制限登録用アドレスを用いて食事制限登録用ページを端末装置に表示させ、そのページで自分の食事制限に関する情報を入力する。参加者の各々により入力された情報はサーバ装置で集約され、幹事及び店舗の店員が用いる端末装置から食事制限確認用アドレスを用いて閲覧可能となる。