特許第6818615号(P6818615)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6818615
(24)【登録日】2021年1月5日
(45)【発行日】2021年1月20日
(54)【発明の名称】ネットワーク中継システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/46 20060101AFI20210107BHJP
【FI】
   H04L12/46 E
【請求項の数】2
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-72138(P2017-72138)
(22)【出願日】2017年3月31日
(65)【公開番号】特開2018-174472(P2018-174472A)
(43)【公開日】2018年11月8日
【審査請求日】2020年1月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡野 洋一
【審査官】 大石 博見
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−060513(JP,A)
【文献】 特開平03−231534(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝送ゲートウェイ装置と、第1ノード装置と、第2ノード装置と、を備えるネットワーク中継システムであって、
前記伝送ゲートウェイ装置は、
周期的に伝送データが交換されるスキャン伝送に用いられる第1伝送路に接続可能な第1ノード部と、
前記第1ノード装置及び前記第2ノード装置が接続された伝送路であって、周期的に伝送データが交換されるスキャン伝送に用いられる第2伝送路に接続可能な第2ノード部と、を備え、
前記第1ノード部は、
予め定められた記憶領域毎に、伝送データを記憶可能なコモンメモリと、
前記第1伝送路に接続されたノード装置から、第1伝送路コモンメモリブロック番号と、伝送データとを、前記第1伝送路を介して受信する第1受信部と、
前記コモンメモリのうち、前記第1伝送路コモンメモリブロック番号に対応するコモンメモリオフセットアドレスで指定された前記記憶領域に、受信した前記伝送データを書き込む第1書込部と、
前記第1書込部により前記コモンメモリに書き込まれた伝送データを、前記第1伝送路から送信する第1送信部と、を備え、
前記第2ノード部は、
前記第1ノード装置から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号を特定可能な情報と、伝送データを記憶する記憶領域を示す第1コモンメモリオフセットアドレスと、を対応付けて記憶すると共に、前記第2ノード装置から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号を特定可能な情報と、伝送データを記憶する記憶領域を示す第2コモンメモリオフセットアドレスと、を対応付けて記憶するアドレスマッピングメモリと、
前記第1ノード装置及び前記第2ノード装置の各々から、第2伝送路コモンメモリブロック番号と、伝送データとを、前記第2伝送路を介して受信する第2受信部と、
前記第1ノード装置から受信した前記第2伝送路コモンメモリブロック番号と、前記アドレスマッピングメモリと、に基づいて特定された記憶領域に、前記第1ノード装置から受信した前記伝送データを書き込むと共に、前記第2ノード装置から受信した前記第2伝送路コモンメモリブロック番号と、前記アドレスマッピングメモリと、に基づいて特定された記憶領域に、前記第2ノード装置から受信した前記伝送データを書き込む第2書込部と、
前記第2書込部により前記コモンメモリに書き込まれた前記伝送データを、前記第2伝送路から送信する第2送信部と、
前記第1ノード装置から受信した前記伝送データが異常と判定された場合に、前記アドレスマッピングメモリに対して、前記第1コモンメモリオフセットアドレスと対応付けられる情報を、前記第1ノード装置から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号を特定可能な情報から、前記第2ノード装置から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号を特定可能な情報に交換する交換部と、を備え、
前記第1送信部は、さらに、前記第1コモンメモリオフセットアドレスから読み出した前記伝送データを、前記第1伝送路から送信する、
ネットワーク中継システム。
【請求項2】
前記第1送信部は、前記第1コモンメモリオフセットアドレス及び前記第2コモンメモリオフセットアドレスから読み出した前記伝送データを1つの伝送データとして、前記第1伝送路から送信する、
請求項1に記載のネットワーク中継システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ネットワーク中継システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、伝送路に接続された複数の情報処理装置(以下、ノード装置と称する)において、データを共有するための技術が提案されている。例えば、伝送路を周回するトークンをノード装置が獲得する毎に、記憶領域を送信し合うことで、伝送路に接続された複数のノード装置全てが情報を共有できる技術として、スキャン伝送が提案されている。
【0003】
スキャン伝送においては、伝送路に接続される各ノード装置が、いわゆるコモンメモリという同一構成のメモリを備えている。ノード装置が、コモンメモリのうち、他のノード装置から受信した伝送データ毎に、当該伝送データに割り当てられた記憶領域を更新することで、複数のノード装置間でコモンメモリの同一性を保持している。
【0004】
スキャン伝送では、複数の伝送路間でデータを受け渡す技術についても提案されている。例えば、複数の伝送路間を接続するスキャン伝送用のゲートウェイ装置を備えることで、複数の伝送路間で伝送データを共有することが可能となる。
【0005】
さらには、スキャン伝送において、同一の伝送データを複数の記憶領域で保持することで、信頼性を向上させたいという要望が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2014−60513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来技術においては、複数の伝送路で送信される伝送データを二重化するために、コモンメモリで当該伝送データを適切に管理する技術が提案されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態のネットワーク中継システムは、ゲートウェイ装置と、第1ノード装置と、第2ノード装置と、を備える。ゲートウェイ装置は、第1ノード部と、第2ノード部と、を備える。第1ノード部は、周期的に伝送データが交換されるスキャン伝送に用いられる第1伝送路に接続可能とする。第2ノード部は、第1ノード装置及び第2ノード装置が接続された伝送路であって、周期的に伝送データが交換されるスキャン伝送に用いられる第2伝送路に接続可能とする。第1ノード部は、コモンメモリと、第1受信部と、第1書込部と、第1送信部と、を備える。コモンメモリは、予め定められた記憶領域毎に、伝送データを記憶可能とする。第1受信部は、第1伝送路に接続されたノード装置から、第1伝送路コモンメモリブロック番号と、伝送データとを、第1伝送路を介して受信する。第1書込部は、コモンメモリのうち、第1伝送路コモンメモリブロック番号に対応するコモンメモリオフセットアドレスで指定された記憶領域に、受信した伝送データを書き込む。第1送信部は、第1書込部によりコモンメモリに書き込まれた伝送データを、第1伝送路から送信する。第2ノード部は、アドレスマッピングメモリと、第2受信部と、第2書込部と、第2送信部と、交換部と、を備える。アドレスマッピングメモリは、第1ノード装置から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号を特定可能な情報と、伝送データを記憶する記憶領域を示す第1コモンメモリオフセットアドレスと、を対応付けて記憶すると共に、第2ノード装置から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号を特定可能な情報と、伝送データを記憶する記憶領域を示す第2コモンメモリオフセットアドレスと、を対応付けて記憶する。第2受信部は、第1ノード装置及び第2ノード装置の各々から、第2伝送路コモンメモリブロック番号と、伝送データとを、第2伝送路を介して受信する。第2書込部は、第1ノード装置から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号と、アドレスマッピングメモリと、に基づいて特定された記憶領域に、第1ノード装置から受信した伝送データを書き込むと共に、第2ノード装置から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号と、アドレスマッピングメモリと、に基づいて特定された記憶領域に、第2ノード装置から受信した伝送データを書き込む。第2送信部は、第2書込部によりコモンメモリに書き込まれた伝送データを、第2伝送路から送信する。交換部は、第1ノード装置から受信した伝送データが異常と判定された場合に、アドレスマッピングメモリに対して、第1コモンメモリオフセットアドレスと対応付けられる情報を、第1ノード装置から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号を特定可能な情報から、第2ノード装置から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号を特定可能な情報に交換する。第1送信部は、さらに、第1コモンメモリオフセットアドレスから読み出した伝送データを、第1伝送路から送信する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、第1の実施形態のネットワーク中継システムの構成例を示した図である。
図2図2は、第1の実施形態の伝送ゲートウェイ装置の構成例を示した図である。
図3図3は、第1の実施形態のネットワーク中継システムにおける、第1伝送路から受信した伝送データを、第2伝送路に送信するまでの流れを例示した図である。
図4図4は、第1の実施形態のネットワーク中継システムにおける、第2伝送路から受信した伝送データを、第1伝送路に送信するまでの流れを例示した図である。
図5図5は、第1の実施形態のアドレスマッピングメモリの構成例を示した図である。
図6図6は、第1の実施形態のネットワーク中継システムにおける、二重化された伝送データの送信制御を示した図である。
図7図7は、第1の実施形態のネットワーク中継システムにおける、第2伝送路から受信した伝送データを、第1伝送路の伝送データとして送信するまでの処理を示した図である。
図8図8は、第1の実施形態のネットワーク中継システムにおける、第2伝送路から受信した伝送データを、第1伝送路の伝送データとして送信するまでの処理を示した図である。
図9図9は、第2の実施形態のネットワーク中継システムにおける、第2伝送路から受信した伝送データを、第1伝送路の伝送データとして送信するまでの処理を示した図である。
図10図10は、第2の実施形態のネットワーク中継システムにおける、第2伝送路から受信した伝送データを、第1伝送路の伝送データとして送信するまでの処理を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら実施形態に係るネットワーク中継システムについて詳細に説明する。本実施形態に係るネットワーク中継システムは、複数の伝送路を備えているものとする。そして、ネットワーク中継システムは、各伝送路に接続されたノード装置との間で伝送データを送受信することで、伝送データを共有する。なお、以下、複数の実施形態を説明するが、先に説明した実施形態等の構成要素と略同一の機能の構成要素には同一の符号を付けて、重複した説明を省略する。
【0011】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態のネットワーク中継システムの構成例を示した図である。図1に示されるように、ネットワーク中継システム1は、第1伝送路10と、第2伝送路20と、を有している。
【0012】
第1伝送路10は、複数のノード装置を接続するための伝送路であって、第1ノード装置11と、第2ノード装置12と、第3ノード装置13と、……、第Nノード装置14と、伝送ゲートウェイ装置100と、が接続されている。伝送ゲートウェイ装置100は、図1に示されるように、j番目のノード装置として機能する。なお、N及びjは、4以上の自然数であって、N>jとする。
【0013】
第2伝送路20は、複数のノード装置を接続するための伝送路であって、第1ノード装置21と、第2ノード装置22と、第3ノード装置23と、……、第Mノード装置24と、伝送ゲートウェイ装置100と、が接続されている。伝送ゲートウェイ装置100は、図1に示されるように、k番目のノード装置として機能する。なお、M及びkは、4以上の自然数であって、M>kとする。
【0014】
図1に示されるように、第1伝送路10及び第2伝送路20は、伝送ゲートウェイ装置100を介して、互いに接続されている。
【0015】
そして、伝送ゲートウェイ装置100は、第1伝送路10上のj番目のノード装置と、第2伝送路20上のk番目のノード装置と、を組み合わせた構成となる。これにより、第1伝送路10の伝送データは、伝送ゲートウェイ装置100を経由して、第2伝送路20上の各ノード装置に対して伝送される。
【0016】
例えば、第1伝送路10の第1ノード装置11の送信データは、伝送ゲートウェイ装置100を介することで、第2伝送路20の第Mノード装置24が受信できる。
【0017】
そして、伝送路(例えば第1伝送路10又は第2伝送路20)に接続されるノード装置は、コモンメモリと称する同一容量のメモリを備えている。コモンメモリには、当該伝送路に接続されるノード装置毎に割り当てられた記憶領域が設定されている。そして、伝送路に接続されたノード装置は、周期的(サイクリック)に、自装置の伝送データを、同報通信(スキャン伝送)を行う。同報通信(スキャン伝送)された伝送データは、伝送路に接続された各ノード装置のコモンメモリのうち、当該伝送データ用に割り当てられた記憶領域に格納される。これにより伝送路に接続されたノード装置に設けられたコモンメモリは、同一内容の伝送データを共有する。
【0018】
これにより、第1伝送路10に接続されたノード装置(例えば、第2ノード装置12、第3ノード装置13、……、第Nノード装置14)は、第1ノード装置11が送信する伝送データを利用できる。第2伝送路20に接続されたノード装置も同様とする。
【0019】
図2は、本実施形態の伝送ゲートウェイ装置100の構成例を示した図である。伝送ゲートウェイ装置100は、周期的に伝送データが交換されるスキャン伝送に用いられる第1伝送路10と第2伝送路20との間に配置されている。伝送ゲートウェイ装置100は、第1伝送路10に接続されたノード装置として機能する第1ノード部210と、第2伝送路20に接続されたノード装置として機能する第2ノード部220と、を備えている。
【0020】
第1ノード部210は、周期的に伝送データが交換されるスキャン伝送に用いられる第1伝送路10にノード装置として接続するための構成であって、第1通信LSI211と、コモンメモリ250と、を備えている。
【0021】
第2ノード部220は、周期的に伝送データが交換されるスキャン伝送に用いられる第2伝送路20にノード装置として接続するための構成であって、第2通信LSI221と、アドレスマッピングメモリ260と、を備えている。
【0022】
図3は、第1伝送路10から受信した伝送データを、第2伝送路20に送信するまでの流れを例示した図である。図3に示されるように、第1通信LSI211が、第1伝送路10から伝送データを受信した場合に、当該伝送データと共に受信した第1伝送路コモンメモリブロック番号に対応する第1コモンメモリオフセットアドレスで示される、コモンメモリ250の記憶領域に、伝送データを書き込む。
【0023】
そして、コモンメモリ250に書き込まれた伝送データは、第2伝送路20でスキャン伝送を行うために読み出される。その際に、伝送データが格納されていた記憶領域の第1コモンメモリオフセットアドレスは、アドレスマッピングメモリ260に基づいて、第2伝送路20で用いられている第2伝送路コモンメモリブロック番号に変換される。そして、第2通信LSI221は、変換された第2伝送路コモンメモリブロック番号と共に、読み出された伝送データを、第2伝送路20から送信する。
【0024】
図4は、第2伝送路20から受信した伝送データを、第1伝送路10に送信するまでの流れを例示した図である。図4に示されるように、第2通信LSI221が、第2伝送路20から伝送データを受信した場合に、当該伝送データと共に受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号が、アドレスマッピングメモリ260に基づいて、第1伝送路10で用いられている第1コモンメモリオフセットアドレスに変換される。
【0025】
そして、第2通信LSI221は、受信した伝送データを、変換された第1コモンメモリオフセットアドレスで示される、コモンメモリ250の記憶領域に書き込む。
【0026】
そして、コモンメモリ250に書き込まれた伝送データは、第1伝送路10でスキャン伝送を行うために読み出される。そして、第1通信LSI211は、読み出された記憶領域の第1コモンメモリオフセットアドレスに対応する第1伝送路コモンメモリブロック番号と共に、読み出された伝送データを、第1伝送路10から送信する。
【0027】
本実施形態においては、伝送路毎にコモンメモリを設ける代わりに、1つのコモンメモリ250と、アドレスマッピングメモリ260と、を備えることで、複数の伝送路を介して、伝送データを送受信することができる。
【0028】
次に、第1ノード部210の構成について説明する。コモンメモリ250は、第1コモンメモリオフセットアドレスで指定された記憶領域毎に、ノード装置から受信した伝送データを記憶可能なメモリとする。第1コモンメモリオフセットアドレスとは、第1伝送路10の基準アドレスに対するオフセットアドレスとする。本実施形態においては、第1伝送路10のコモンメモリで用いられるアドレスとして、第1コモンメモリオフセットアドレスを用いた例とする。
【0029】
第1通信LSI211は、第1送信制御部212(第1送信部)と、第1受信制御部(第1受信部)213と、第1書込制御部(第1書込部)214と、を備え、第1伝送路10と接続するための図示しない通信I/Fを介して、伝送データの送受信を制御する。
【0030】
第1受信制御部213は、第1伝送路10に接続された複数のノード装置の各々から、第1伝送路コモンメモリブロック番号と、伝送データとを、第1伝送路10を介して受信する。
【0031】
第1書込制御部214は、コモンメモリ250のうち、第1伝送路コモンメモリブロック番号に対応する第1コモンメモリオフセットアドレスで指定された記憶領域に、第1伝送路コモンメモリブロック番号と共に受信した伝送データを書き込む。第1伝送路コモンメモリブロック番号は、コモンメモリ250のうち、伝送データを送信したノード装置に対して割り当てられた記憶領域を特定するための識別情報とする。本実施形態においては、第1通信LSI211が、第1伝送路コモンメモリブロック番号と、第1コモンメモリオフセットアドレスと、の対応付けを予め保持している。
【0032】
第1送信制御部212は、コモンメモリ250に書き込まれた伝送データを、第1伝送路10から送信する。送信する伝送データには、第2ノード部220によりコモンメモリ250に書き込まれた伝送データが含まれている。そして、第1送信制御部212は、読み出した伝送データを、当該伝送データが記憶されていた第1コモンメモリオフセットアドレスに対応する第1伝送路コモンメモリブロック番号と共に、第1伝送路10から送信する。
【0033】
次に、第2ノード部220の構成について説明する。本実施形態のアドレスマッピングメモリ260は、第1伝送路10のコモンメモリで用いられる第1コモンメモリオフセットアドレスと、第2伝送路20のコモンメモリで用いられる第2伝送路コモンメモリブロック番号と、を対応付けて記憶する。これにより、第1伝送路10のコモンメモリと、第2伝送路20のコモンメモリと、の間のアドレスの違いを吸収できる。
【0034】
図5は、アドレスマッピングメモリ260の構成例を示した図である。図5に示されるように、第2伝送路20のコモンメモリブロック番号と、マッピングメモリオフセットアドレスと、第1伝送路10の第1コモンメモリオフセットアドレスと、を対応付けて記憶している。
【0035】
図5に示されるように、第2伝送路20上のコモンメモリは、あるメモリサイズの固まりの集合として扱うよう、コモンメモリブロック番号(例えば、“Bn.0”)が付けられている。本実施形態においては、第2伝送路20のコモンメモリブロック番号に80Hを乗算することで、第2伝送路20のコモンメモリアドレスが算出される。図5に示される例では、コモンメモリブロック番号(例えば“Bn.0”)と共に、コモンメモリブロック番号から算出されるコモンメモリオフセットアドレス(例えば“0H”)を示すこととした。つまり、第2伝送路20のコモンメモリブロック番号は、実質的に、第2伝送路20の第2コモンメモリオフセットアドレスとして用いることができる。
【0036】
具体的には、アドレスマッピングメモリ260は、第1ノード装置21から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号と、第1ノード装置21から受信した伝送データを記憶する記憶領域を示す第1コモンメモリオフセットアドレスと、を対応付けて記憶すると共に、第2ノード装置22から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号と、第2ノード装置22から受信した伝送データを記憶する記憶領域を示す第1コモンメモリオフセットアドレスと、を対応付けて記憶していることになる。なお、本実施形態は、第1コモンメモリオフセットアドレスと対応付ける情報が、第2伝送路コモンメモリブロック番号の場合について説明するが、第2伝送路コモンメモリブロック番号に制限するものではなく、第2伝送路コモンメモリブロック番号を特定可能な情報であればよく、例えば、第2伝送路コモンメモリブロック番号に対応するメモリオフセットアドレスであってもよい。
【0037】
本実施形態においては、第1ノード装置21が送信する伝送データと、第2ノード装置22が送信する伝送データと、を同一データとすることで、伝送データの二重化を実現する例とする。
【0038】
図2に戻り、第2ノード部220の構成について説明する。まず、第2通信LSI221は、第2送信制御部(第2送信部)222と、第2受信制御部(第2受信部)223と、第2書込制御部(第2書込部)224と、変換制御部(変換部)225と、を備え、第2伝送路20と接続するための図示しない通信I/Fを介して、伝送データの送受信を制御する。
【0039】
第2受信制御部223は、第2伝送路20に接続された複数のノード装置(例えば第1ノード装置21、及び第2ノード装置22)の各々から、第2伝送路コモンメモリブロック番号と、伝送データとを、第2伝送路20を介して受信する。
【0040】
第2書込制御部224は、第1ノード装置21から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号と、アドレスマッピングメモリ260と、に基づいて特定された記憶領域に、第1ノード装置21から受信した伝送データを書き込む。同様に、第2書込制御部224は、第2ノード装置22から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号と、アドレスマッピングメモリ260と、に基づいて特定された記憶領域に、第2ノード装置22から受信した伝送データを書き込む。
【0041】
具体的には、第2書込制御部224は、アドレスマッピングメモリ260を参照して、伝送データと共に受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号と対応付けられている、第1伝送路10の第1コモンメモリオフセットアドレスを特定する。
【0042】
第2書込制御部224は、コモンメモリ250のうち、特定された第1コモンメモリオフセットアドレスで指定された記憶領域に、第2伝送路コモンメモリブロック番号と共に受信した伝送データを書き込む。
【0043】
第2送信制御部222は、コモンメモリ250に書き込まれた伝送データを、第2伝送路20から送信(スキャン伝送)する。送信する伝送データには、第1ノード部210によりコモンメモリ250に書き込まれた伝送データが含まれている。
【0044】
また、第2送信制御部222は、伝送データと共に、伝送データが書き込まれていた記憶領域を指定する第1コモンメモリオフセットアドレスと、アドレスマッピングメモリ260で対応付けられた第2伝送路コモンメモリブロック番号を、第2伝送路20から送信する。
【0045】
変換制御部225は、第1ノード装置21から受信した伝送データや、第2ノード装置22から受信した伝送データ等の二重化されている伝送データについて、異常が生じたか否かを判定する。そして、変換制御部225は、二重化された伝送データのうち一方の伝送データに異常が生じたと判定した場合に、当該一方の伝送データを予備エリアに格納し、他方の伝送データを有効エリアに格納するように、アドレスマッピングメモリ260を更新する。
【0046】
具体的には、変換制御部225は、第1ノード装置21から受信した伝送データが異常と判定された場合に、アドレスマッピングメモリ260に対して、有効エリアを指定している第1コモンメモリオフセットアドレスと対応付けられる情報を、第1ノード装置21から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号から、第2ノード装置22から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号に交換する。さらに、変換制御部225は、アドレスマッピングメモリ260に対して、予備エリアを指定している第1コモンメモリオフセットアドレスと対応付けられる情報を、第2ノード装置22から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号から、第1ノード装置21から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号に交換する。これにより、予備エリアに、異常と判定された伝送データが格納され、有効エリアに、異常と判定されていない伝送データが格納される。
【0047】
本実施形態においては、例えば、変換制御部225が、図5に示されるアドレスマッピングメモリ260のうち、領域501に示された、第1伝送路10の第1コモンメモリオフセットアドレス“00080”と“000C0”とを交換することで、第1伝送路10の第1コモンメモリオフセットアドレスと対応付けられる、第2伝送路コモンメモリブロック番号を交換している。
【0048】
本実施形態においては、第2伝送路20で二重化された伝送データを、第1伝送路10に送信する際に、1つの伝送データにまとめて送信することとした。
【0049】
具体的には、第1送信制御部212は、有効エリアを示している、第1コモンメモリオフセットアドレスから読み出した伝送データと、予備エリアを示している第1コモンメモリオフセットアドレスから読み出した伝送データと、をまとめて1つの伝送データとして、第1伝送路10から送信する。例えば、まとめられた伝送データのうち、前半部に、有効エリアから読み出された伝送データが配置され、後半部に、予備エリアから読み出された伝送データを配置される等が考えられる。
【0050】
また、変換制御部225により変換処理がされた場合に、第1送信制御部212は、交換されたアドレスマッピングメモリ260に従って、2つの伝送データを読み出して、当該伝送データと共に、当該伝送データが格納される記憶領域を示す第1伝送路コモンメモリブロック番号を、第1伝送路10から送信する。送信される第1伝送路コモンメモリブロック番号は、有効エリアの先頭アドレスを示している、第1伝送路10の第1コモンメモリオフセットアドレス(例えば“00080”)に対応する第1伝送路コモンメモリブロック番号とする。
【0051】
本実施形態においては、有効エリアを示している第1コモンメモリオフセットアドレスから読み出した伝送データと、予備エリアを示している第1コモンメモリオフセットアドレスから読み出した伝送データと、をまとめて1つの伝送データとして送信する例について説明する。このため、有効エリアに格納される伝送データ、及び予備エリアに格納される伝送データは、まとめて1つの伝送データとして送信可能なデータ量とする。なお、本実施形態は、二重化された伝送データを1つにまとめて送信する手法について説明するが、1つにまとめて送信する手法に制限するものではなく、例えば、有効エリアを示している第1コモンメモリオフセットアドレスから読み出した伝送データのみを送信するように制御を行っても良い。
【0052】
次に、本実施形態のネットワーク中継システム1における伝送データの二重化制御について説明する。本実施形態においては、第2伝送路20に接続された、第1ノード装置21及び第2ノード装置22が、同一のデータを、伝送データとして送信することで、当該伝送データの二重化を実現している。
【0053】
図6は、本実施形態のネットワーク中継システム1における、二重化された伝送データの送信制御を示した図である。図6においては、第1伝送路10における、第1ノード装置11のコモンメモリ601、第2ノード装置12のコモンメモリ602、伝送ゲートウェイ装置100のコモンメモリ603、及び第Nノード装置14のコモンメモリ604が示されている。さらに、第2伝送路20における、第1ノード装置21のコモンメモリ611、第2ノード装置22のコモンメモリ612、及び第Mノード装置24のコモンメモリ613が示されている。そして各コモンメモリにおいては、自装置に割り当てられた記憶領域には、送信される伝送データが格納され、他の装置に割り当てられた記憶領域には、受信した伝送データが格納される。
【0054】
本実施形態においては、第2伝送路20の第1ノード装置21及び第2ノード装置22に対して、同一の伝送データを入力する。図6に示される例では、第1ノード装置21の記憶領域651と、第2ノード装置22の記憶領域652と、に同一の伝送データが入力される。これにより、第2伝送路20に接続されている全てのノード装置のコモンメモリに、二重化された伝送データが格納される。
【0055】
本実施形態の伝送ゲートウェイ装置100は、第2伝送路20の第1ノード装置21から送信された伝送データ661、及び第2ノード装置22から送信された伝送データ662についてアドレス変換を行うことで、同一の記憶領域663に格納することとした。換言すれば、記憶領域663の前半部が、図5の第1コモンメモリオフセットアドレス“00080”で示される記憶領域に該当し、記憶領域663の後半部が、第1コモンメモリオフセットアドレス“000C0”で示される記憶領域に該当する。これにより、第1伝送路10の各ノード装置の二重化された伝送データが1つにまとめられる。
【0056】
このために、本実施形態の伝送ゲートウェイ装置100のアドレスマッピングメモリ260には、二重化された入力データである、2つの伝送データ(図6の第2伝送路20側のデータ1、データ2)に対応する、第1コモンメモリオフセットアドレスを記憶している。
【0057】
具体的には、アドレスマッピングメモリ260は、第1ノード装置21から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号(に対応する第1コモンメモリオフセットアドレス)と、第1伝送路コモンメモリブロック番号に対応する、第1コモンメモリオフセットアドレスと、を対応付けて記憶している。さらに、アドレスマッピングメモリ260は、第2ノード装置22から受信した第2伝送路コモンメモリブロック番号(に対応する第2コモンメモリオフセットアドレス)と、第1伝送路コモンメモリブロック番号に対応する、第1コモンメモリオフセットアドレスと、を対応付けて記憶している。
【0058】
さらに本実施形態の伝送ゲートウェイ装置100においては、変換制御部225が、二重化された入力データのうち、正常な伝送データを、記憶領域の前半の有効エリアに格納し、異常な伝送データを、記憶領域のうち後半の予備エリアに格納するように、アドレスマッピングメモリ260を制御する。
【0059】
具体的には、変換制御部225は、第1ノード装置21から受信した伝送データ、及び第2ノード装置22から受信した伝送データが異常か否かを判定している。伝送データが異常か否かの判定手法は、周知の手法を用いれば良く、例えば伝送データに含まれているフラグで判定する等が考えられる。
【0060】
そして、変換制御部225は、第1ノード装置21から受信した伝送データ、又は第2ノード装置22から受信した伝送データが異常と判定された場合に、アドレスマッピングメモリ260に対して、第1ノード装置21の伝送データと共に受信した第2伝送路20のコモンメモリブロック番号に対応付けられた、第1伝送路10の第1コモンメモリオフセットアドレスと、第2ノード装置22の伝送データと共に受信した第2伝送路20のコモンメモリブロック番号に対応付けられた、第1伝送路10の第1コモンメモリオフセットアドレスと、を交換する。
【0061】
図7は、第2伝送路20から受信した伝送データを、第1伝送路10の伝送データとして送信するまでの処理を示した図である。図7に示される例では、アドレスXhからアドレスYhまでが、第1伝送路10の伝送データを格納する記憶領域とする。そして、アドレスXhからアドレス(X+Y)/2hまでの記憶領域が有効エリアであって、アドレス(X+Y)/2hからアドレスYhまでの記憶領域が予備エリアとする。
【0062】
例えば、変換制御部225は、第1ノード装置21の(コモンメモリブロック番号)Bn.12の伝送データが異常と判定した場合に、(コモンメモリブロック番号)Bn.12に対応付けられている第1コモンメモリオフセットアドレスと、(コモンメモリブロック番号)Bn.13に対応付けられている第1コモンメモリオフセットアドレスと、を交換した値に書き換える。
【0063】
そして、第2書込制御部224が、書き換えられたアドレスマッピングメモリ260を参照して、二重化された伝送データである、第2伝送路20の伝送データ(第1ノード装置21の(コモンメモリブロック番号)Bn.12の伝送データ、及び第2ノード装置22の(コモンメモリブロック番号)Bn.13の伝送データ)を、第2伝送路のコモンメモリブロック番号に対応する第1コモンメモリオフセットアドレスに書き込む。
【0064】
図8は、第2伝送路20から受信した伝送データを、第1伝送路10の伝送データとして送信するまでの処理を示した図である。図8は、変換制御部225が、アドレスマッピングメモリ260に対して、第1ノード装置21の伝送データ用の(コモンメモリブロック番号)Bn.12と対応付けられた第1コモンメモリオフセットアドレスと、第2ノード装置22の伝送データ用の(コモンメモリブロック番号)Bn.13と対応付けられた第1コモンメモリオフセットアドレスと、を交換した例とする。
【0065】
これに従って、アドレスXhからアドレス(X+Y)/2hまでの有効エリアに、第2ノード装置22の伝送データが格納され、アドレス(X+Y)/2hからアドレスYhまでの予備エリアに、第1ノード装置21の伝送データが格納される。
【0066】
本実施形態においては、上述した処理を行うことで、異常なデータを、予備エリアに格納することができる。
【0067】
本実施形態においては、二重化された伝送データがまとめて送信されるため、各ノード装置の記憶領域、及び送信負担を軽減できる。さらには、有効エリアに、正常な伝送データが格納される傾向にあるため、二重化された伝送データのうち、好ましい伝送データを選択する処理を軽減することができる。本実施形態においては、正常な伝送データと共に、異常な伝送データも送信されることで、管理者は、どのような異常が生じたのか確認することができる。
【0068】
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、二重化された伝送データである、有効エリアに格納された伝送データと、予備エリアに格納された伝送データと、をまとめて送信する場合について説明した。しかしながら、第1の実施形態はまとめて送信する手法に制限するものではない。そこで第2の実施形態においては、二重化された伝送データのうち、正常な伝送データを送信する手法について説明する。第2の実施形態のネットワーク中継システムは、第1の実施形態と同様の構成として、説明を省略する。
【0069】
ところで、スキャン伝送で用いるコモンメモリ250は、基本的にスキャン伝送で使用される記憶領域で構成されているが、実際にはスキャン伝送の対象にならない記憶領域も存在する。そこで、本実施形態においては、スキャン伝送の対象にならない記憶領域を、予備エリアとして設定する場合について説明する。
【0070】
これにより、第2の実施形態のネットワーク中継システム1では、有効エリアに格納された伝送データを第1伝送路10から送信し、予備エリアに格納された伝送データを第1伝送路10からの送信を抑止する。
【0071】
図9は、第2伝送路20から受信した伝送データを、第1伝送路10の伝送データとして送信するまでの処理を示した図である。図9に示される例では、アドレスXhからアドレスYhまでの記憶領域が有効エリアであって、アドレスZhからの記憶領域が予備エリアとする。予備エリアは、スキャン伝送に使用されない記憶領域とする。
【0072】
そして、第2書込制御部224が、アドレスマッピングメモリ260を参照して、第2伝送路20の伝送データ(第1ノード装置21の(コモンメモリブロック番号)Bn.12の伝送データ、及び第2ノード装置22の(コモンメモリブロック番号)Bn.13の伝送データ)を、コモンメモリブロック番号に対応する第1コモンメモリオフセットアドレスに書き込む。これにより、第1ノード装置21の(コモンメモリブロック番号)Bn.12の伝送データがスキャン伝送の対象となり、第2ノード装置22の(コモンメモリブロック番号)Bn.13の伝送データが、スキャン伝送されない予備エリアに格納される。
【0073】
図10は、第2伝送路20から受信した伝送データを、第1伝送路10の伝送データとして送信するまでの処理を示した図である。図10は、変換制御部225が、アドレスマッピングメモリ260に対して、第1ノード装置21の伝送データ用の(コモンメモリブロック番号)Bn.12と対応付けられた第1コモンメモリオフセットアドレスと、第2ノード装置22の伝送データ用の(コモンメモリブロック番号)Bn.13と対応付けられた第1コモンメモリオフセットアドレスと、を交換した例とする。なお、変換制御部225は、第1の実施形態と同様の交換処理を行うものとして説明を省略する。
【0074】
これに従って、アドレスXhからアドレスYhまでの有効エリアに、第2ノード装置22の伝送データが格納され、アドレスZhからの予備エリアに、第1ノード装置21の伝送データが格納される。
【0075】
本実施形態においては、コモンメモリ250に、二重化された伝送データを格納するために、予備エリアを確保する必要があるが、二重化された伝送データのうち正常な伝送データのみ送信するため、第1伝送路10でスキャン伝送するデータ量を削減できる。これにより、ネットワークの負荷を軽減できる。また、異常なデータを確認したい場合には、伝送ゲートウェイ装置100のコモンメモリ250の予備エリアを参照すれば良いため、どのような異常が生じたのか確認できる。
【0076】
第2の実施形態の処理は、第1ノード装置21から受信した伝送データと、第2ノード装置22から受信した伝送データと、のデータ量の関係で、第1の実施形態のように、1つの伝送データとしてまとめて送信できない場合に有用になる。
【0077】
上述した実施形態によれば、伝送データを二重化することで、信頼性を向上させることができる。さらには、二重化された伝送データについて正常か否かを判定して、判定結果に応じて、格納する記憶領域を変更することで、ユーザが正常な伝送データか否かを確認する負担を軽減できる。
【0078】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0079】
1…ネットワーク中継システム、10…第1伝送路、11〜14、21〜24…ノード装置、20…第2伝送路、100…伝送ゲートウェイ装置、210…第1ノード部、212…第1送信制御部、213…第1受信制御部、214…第1書込制御部、220…第2ノード部、222…第2送信制御部、223…第2受信制御部、224…第2書込制御部、250…コモンメモリ、260…アドレスマッピングメモリ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10