(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る特定装置、特定方法及び特定プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る特定装置、特定方法及び特定プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
(実施形態)
〔1.特定処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る特定処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る特定処理の一例を示す図である。
図1では、実施形態に係る特定処理が特定装置100により実行される例を示す。
図1では、実施形態に係る特定処理が、コンテンツ配信サーバに入稿された入稿時の入稿情報に紐付くリンク先の情報と、所定の期間経過後のリンク先の情報とに基づいて入稿情報を特定する例を示す。ここで、入稿された入稿時とは、入稿された入稿情報が最初に審査される審査時、審査前、又は、審査直後であってもよいものとする。なお、入稿情報の審査とは、例えば、入稿情報を配信する管理者によって行われるものとする。例えば、入稿情報が法律に違反していないか、また、入稿情報を配信する管理者によって定められたガイドラインに違反していないか等に基づいて、入稿情報が審査されるものとする。このように、入稿情報の審査とは、入稿情報の配信に対する適格性を審査する。なお、所定の期間経過後とは、入稿情報の審査後の所定のタイミングを示す。
【0012】
なお、
図1では、入稿情報のURL(Uniform Resource Locator)情報に基づいてリンク先の情報を特定する場合を示すが、リンク先の所在を特定する情報であればどのようなものであってもよい。なお、
図1では、美容や健康に関する広告情報が入稿される場合を示すが、これらに限定されないものとする。
図1では、入稿時の入稿情報に紐付くリンク先の情報と、所定の期間経過後のリンク先の情報との差分に基づいて情報が差し替えられた入稿情報を特定することができる例を示す。これにより、情報の差し替えの不正を防止したいといった要望に応えることができる。なお、下記実施形態では、入稿時の入稿情報に紐付くリンク先の情報とは、入稿情報を選択(例えば、クリックやタップなど)することにより表示されるリンク先の情報を示す。
【0013】
〔情報処理システムの構成〕
図1の説明に先立って、
図2を用いて特定システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る特定システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、特定システム1は、特定装置100と、コンテンツ配信サーバ200と、リンク先管理サーバ300とが含まれる。特定装置100と、コンテンツ配信サーバ200と、リンク先管理サーバ300とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示した特定システム1には、複数台の特定装置100や、複数台のコンテンツ配信サーバ200や、複数台のリンク先管理サーバ300が含まれてもよい。
【0014】
特定装置100は、例えば、PC、WS(Work Station)等の情報処理装置であり、リンク先管理サーバ300からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいてリンク先の情報の差し替えがあった入稿情報を特定する。
【0015】
コンテンツ配信サーバ200は、例えば、PC、WS等の情報処理装置であり、所定のウェブサービスに対し、ネットワークNを介してコンテンツを配信する。
【0016】
リンク先管理サーバ300は、例えば、PC、WS等の情報処理装置であり、コンテンツ配信サーバ200に入稿された入稿情報に紐付くリンク先の情報を管理する。
【0017】
なお、
図2では、特定装置100とコンテンツ配信サーバ200とリンク先管理サーバ300とは、別装置である場合を示したが、特定装置100とコンテンツ配信サーバ200とリンク先管理サーバ300とが一体であってもよい。また、特定装置100とコンテンツ配信サーバ200、特定装置100とリンク先管理サーバ300、又は、コンテンツ配信サーバ200とリンク先管理サーバ300が一体であってもよい。また、特定装置100とコンテンツ配信サーバ200とリンク先管理サーバ300とは、それぞれ同一とみなされる管理者によって管理されていてもよい。
【0018】
図1の説明に戻る。
図1の例では、入稿ページC10が入稿される場合を示す。
図1に示す例では、タイトルTL1や、文章WD1や、バナーBA1や、URL情報UR1が入稿される場合を示す。
図1に示す例では、タイトルTL1が「健康美容にピッタリ」といった入稿ページC10のタイトル情報を示す。
図1に示す例では、文章WD1が「美と健康をお客様に届けたいXXX・・・」といった入稿ページC10の文章情報を示す。例えば、文章WD1は、入稿ページC10のトピックに関する概略情報や説明情報を示す。
【0019】
図1に示す例では、バナーBA1が、タイトルTL1や文章WD1などの入稿情報と共に、コンテンツ配信サーバ200により送信されるバナー情報を示す。
図1に示す例では、バナーBA1が野菜ジュースに関する広告情報である場合を示す。例えば、バナーBA1は、入稿ページC10を入稿した広告主や広告主と関連がある事業者がオファーする商品情報である。また、
図1に示す例では、URL情報UR1が、タイトルTL1や文章WD1などの入稿情報と共に、コンテンツ配信サーバ200により送信されるURL情報を示す。
図1に示す例では、URL情報UR1が「http:/www.koukoku-nyukou.co.xx」である場合を示す。例えば、URL情報UR1は、入稿ページC10を入稿した広告主が管理する所定のウェブサイトのURL情報を示す。例えば、URL情報UR1は、入稿ページC10を入稿した広告主と関連がある事業者が管理する所定のウェブサイトのURL情報を示してもよい。
【0020】
なお、入稿ページC10は、複数のタイトル情報や、複数の文章情報や、複数のバナー情報や、複数のURL情報を有してもよい。なお、入稿ページC10には、タイトル情報、文章情報、バナー情報、URL情報といった
図1に示される情報以外の情報が入稿されてもよい。
【0021】
また、
図1の例では、入稿ページC10のURL情報UR1に紐付いてリンク先の情報が表示される場合を示す。
図1の例では、入稿ページC10の入稿時には、URL情報UR1に紐付いて、リンク先ページC20が表示される場合を示す。なお、入稿ページC10の入稿時とは、入稿ページC10の審査時と読み替えてもよい。例えば、入稿ページC10の入稿時が、入稿ページC10がコンテンツ配信サーバ200や外部サーバによって審査される審査時や、審査前や、審査直後であってもよい。
【0022】
例えば、
図1の例では、入稿ページC10の入稿時にURL情報UR1がクリックやタップされることにより、リンク先ページC20が表示される場合を示す。
図1の例では、リンク先ページC20の所定の領域AR21に文章WD21が表示され、所定の領域AR22に文章WD22が表示され、所定の領域AR23に画像IM21が表示される場合を示す。
【0023】
図1に示す例では、所定の領域AR21に、「A1A1A1・・・」といった文章情報が表示される場合を示す。例えば、文章WD21は、リンク先ページC20のトピックに関する概略情報や説明情報であってもよい。また、
図1に示す例では、所定の領域AR22に、「B1B1B1・・・」といった文章情報が表示される場合を示す。例えば、文章WD22は、リンク先ページC20のトピックに関する概略情報や説明情報であってもよい。また、
図1に示す例では、所定の領域AR23に、野菜ジュースに関する広告情報が表示される場合を示す。例えば、画像IM21は、リンク先ページC20を管理する管理者がオファーする商品情報であってもよい。
【0024】
なお、リンク先ページC20は、複数の文章情報や、複数の画像情報を有してもよい。なお、リンク先ページC20には、文章情報、画像情報といった
図1に示される情報以外の情報が表示されてもよい。
【0025】
また、
図1の例では、入稿ページC10の入稿時から所定の期間経過後には、URL情報UR1に紐付いて、リンク先ページC30が表示される場合を示す。なお、入稿時から所定の期間経過後とは、入稿ページC10の審査時から所定の期間経過後を示す。言い替えると、所定の期間経過後とは、入稿ページC10の審査後の所定のタイミングを示す。例えば、入稿ページC10がコンテンツ配信サーバ200や外部サーバによって審査されてから所定の期間経過後を示す。
図1の例では、入稿ページC10の入稿時から所定の期間経過後にURL情報UR1がクリックやタップされることにより、リンク先ページC30が表示される場合を示す。
図1の例では、リンク先ページC30の所定の領域AR31に文章WD31が表示され、所定の領域AR32に文章WD32が表示され、所定の領域AR33に画像IM31が表示される場合を示す。
【0026】
図1に示す例では、所定の領域AR31に、「A2A2A2・・・」といった文章情報が表示される場合を示す。例えば、文章WD31は、リンク先ページC30のトピックに関する概略情報や説明情報であってもよい。また、
図1に示す例では、所定の領域AR32に、「B2B2B2・・・」といった文章情報が表示される場合を示す。例えば、文章WD32は、リンク先ページC30のトピックに関する概略情報や説明情報であってもよい。また、
図1に示す例では、所定の領域AR33に、野菜ジュースの効能に関する広告情報が表示される場合を示す。例えば、
図1に示す例では、画像IM31が「野菜ジュースが発がん性物質を無害化する」といった情報を有する場合を示す。
【0027】
なお、リンク先ページC30は、複数の文章情報や、複数の画像情報を有してもよい。なお、リンク先ページC30には、文章情報、画像情報といった
図1に示される情報以外の情報が表示されてもよい。
【0028】
なお、
図1の例では、リンク先ページC20の所定の領域AR21が、リンク先ページC30の所定の領域AR31に対応し、リンク先ページC20の所定の領域AR22が、リンク先ページC30の所定の領域AR32に対応し、リンク先ページC20の所定の領域AR23が、リンク先ページC30の所定の領域AR33に対応する場合を示す。なお、リンク先ページC30に含まれる所定の領域と、リンク先ページC20に含まれる所定の領域とは対応しなくてもよい。例えば、リンク先ページC30は、リンク先ページC20とは対応しない所定の領域を有していてもよい。例えば、リンク先ページC30は、リンク先ページC20には含まれていないタイトル情報や、複数の画像情報を有していてもよい。
【0029】
以下、
図1を用いて、特定処理の一例を説明する。例えば、広告主A1は、コンテンツ配信サーバ200に対して入稿情報を入稿したとする。特定装置100は、コンテンツ配信サーバ200に入稿された入稿情報のURL情報を取得する(ステップS101)。
図1に示す例では、特定装置100は、入稿ページC10のURL情報UR1を取得する。なお、特定装置100は、入稿ページC10に含まれるURL情報以外の情報を取得してもよい。また、特定装置100は、入稿情報の入稿時におけるURL情報UR1に紐付くリンク先の情報を取得する(ステップS102)。
図1に示す例では、特定装置100は、リンク先ページC20を取得する。
【0030】
また、特定装置100は、入稿情報の入稿時から所定の期間経過後におけるURL情報UR1に紐付くリンク先の情報を取得する(ステップS103)。例えば、広告主A1は、URL情報UR1に紐付くリンク先の情報を変更したとする。
図1に示す例では、特定装置100は、リンク先ページC30を取得する。また、特定装置100は、入稿時におけるURL情報UR1に紐付くリンク先の情報と、入稿時から所定の期間経過後におけるURL情報UR1に紐付くリンク先の情報とに基づいて入稿情報を判定する(ステップS104)。
図1に示す例では、特定装置100は、リンク先ページC20とリンク先ページC30とに基づいて入稿情報を判定する。
【0031】
具体的な例を挙げると、特定装置100は、リンク先の画像情報に基づいて入稿情報を判定する。例えば、リンク先ページC20の画像IM21は、単なる野菜ジュースに関する広告情報であるのに対して、リンク先ページC30の画像IM31は、「野菜ジュースが発がん性物質を無害化する」といった情報を有する。この場合には、特定装置100は、画像IM31が有する情報と画像IM21が有する情報との差分を算出して、算出した差分が所定の条件を満たす入稿情報を判定する。
【0032】
〔2.リンク先管理サーバの構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係るリンク先管理サーバ300の構成について説明する。
図3は、実施形態に係るリンク先管理サーバ300の構成例を示す図である。
図3に示すように、リンク先管理サーバ300は、通信部310と、サイト情報記憶部320と、制御部330とを有する。なお、リンク先管理サーバ300は、リンク先管理サーバ300の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0033】
(通信部310)
通信部310は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部310は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、特定装置100と、コンテンツ配信サーバ200との間で情報の送受信を行う。
【0034】
(サイト情報記憶部320)
サイト情報記憶部320は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。サイト情報記憶部320は、リンク先管理サーバ300の管理者によって管理される所定のウェブサイトに関する情報を記憶する。例えば、サイト情報記憶部320は、所定のウェブサイトに含まれる文字情報や画像に関する情報を記憶する。また、サイト情報記憶部320は、所定のウェブサイトのサイト容量や、画像の容量や、画像数などの情報を記憶する。また、サイト情報記憶部320は、画面に表示された情報を画像として保存した画面キャプチャ情報を記憶する。ここで、画面キャプチャ情報は、例えば画面に表示された情報をスクリーンショットすることにより取得される情報を示す。また、サイト情報記憶部320は、サイトに情報を表示させるための言語情報を記憶する。例えば、サイト情報記憶部320は、HTML(HyperText Markup Language)情報や、CSS(Cascading Style Sheets)情報や、Java Script(登録商標)情報などを記憶する。
【0035】
(制御部330)
制御部330は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、リンク先管理サーバ300内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部330は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0036】
図3に示すように、制御部330は、配信部331と、総合管理部332とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部330の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0037】
(配信部331)
配信部331は、所定のウェブサイトに関する情報を配信する。例えば、配信部331は、所定のウェブサイトに含まれる文字情報や画像に関する情報を配信する。例えば、配信部331は、サイト情報記憶部320に記憶された、又は、外部サーバから送信された所定のウェブサイトに関する情報を配信する。
【0038】
(総合管理部332)
総合管理部332は、配信部331により配信される所定のウェブサイトに関する情報を管理する。例えば、総合管理部332は、所定のウェブサイトに対する編集などの操作に応じてサイト情報記憶部320を更新する。例えば、総合管理部332は、リンク先管理サーバ300を管理する管理者から受け付けられた操作や、所定のウェブサイトを投稿した投稿主から受け付けられた操作に応じてサイト情報記憶部320を更新する。
【0039】
〔3.コンテンツ配信サーバの構成〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ200の構成について説明する。
図4は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ200の構成例を示す図である。
図4に示すように、コンテンツ配信サーバ200は、通信部210と、コンテンツ情報記憶部220と、制御部230とを有する。なお、コンテンツ配信サーバ200は、コンテンツ配信サーバ200の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0040】
(通信部210)
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、特定装置100と、リンク先管理サーバ300との間で情報の送受信を行う。
【0041】
(コンテンツ情報記憶部220)
コンテンツ情報記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。コンテンツ情報記憶部220は、広告主により入稿された入稿情報を記憶する。
図1に示す例では、コンテンツ情報記憶部220は、広告主A1により入稿された入稿ページC10に含まれる情報を記憶する。また、コンテンツ情報記憶部220は、入稿された入稿情報のうち審査に通過した入稿情報を記憶してもよい。例えば、コンテンツ情報記憶部220は、コンテンツ配信サーバ200を管理する管理者による審査に通過した入稿情報のみを記憶してもよい。
【0042】
(制御部230)
制御部230は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、コンテンツ配信サーバ200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0043】
図4に示すように、制御部230は、受付部231と、判定部232と、配信部233と、総合管理部234とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、
図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0044】
(受付部231)
受付部231は、広告主により入稿された入稿情報を受け付ける。例えば、受付部231は、リンク先の所在を示すURL情報を含む入稿情報を受け付ける。ここで、入稿情報とは、広告情報であってもよい。
【0045】
(判定部232)
判定部232は、受付部231によって受け付けられた入稿情報を判定する。例えば、判定部232は、コンテンツ配信サーバ200を管理する管理者により予め定められた所定の条件を満たす入稿情報であるか否かを判定する。例えば、判定部232は、受付部231によって受け付けられた入稿情報が、法律に違反していないか、また、入稿情報を配信する管理者によって定められたガイドラインに違反していないかを判定する。
【0046】
(配信部233)
配信部233は、判定部232による判定結果に基づいて、所定の条件を満たすと判定された入稿情報を配信する。
図1に示す例では、配信部233は、入稿ページC10に含まれる情報を配信する。また、配信部233は、コンテンツ配信サーバ200を管理する管理者が提供する所定のウェブサービス上で入稿情報を配信する。なお、配信部233は、所定の条件を満たすと判定された入稿情報を外部サーバに送信してもよい。
【0047】
(総合管理部234)
総合管理部234は、配信部233により配信される入稿情報を管理する。例えば、総合管理部234は、入稿情報に対する編集などの操作が行われたか否かを管理する。例えば、総合管理部234は、入稿情報に対する操作が行われた場合には、コンテンツ情報記憶部220を更新する。例えば、総合管理部234は、コンテンツ配信サーバ200を管理する管理者から受け付けられた操作や、入稿情報を入稿した広告主から受け付けられた操作に応じてコンテンツ情報記憶部220を更新する。
【0048】
〔4.特定装置の構成〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る特定装置100の構成について説明する。
図5は、実施形態に係る特定装置100の構成例を示す図である。
図5に示すように、特定装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、特定装置100は、特定装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0049】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、コンテンツ配信サーバ200と、リンク先管理サーバ300との間で情報の送受信を行う。
【0050】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図5に示すように、記憶部120は、入稿情報記憶部121と、リンク先情報記憶部122とを有する。
【0051】
入稿情報記憶部121は、コンテンツ配信サーバ200に入稿された入稿時の入稿情報を記憶する。例えば、入稿情報記憶部121は、広告主A1が利用する端末装置10によって受け付けられた入稿情報を記憶する。ここで、
図6に、実施形態に係る入稿情報記憶部121の一例を示す。
図6に示すように、入稿情報記憶部121は、「入稿ID」、「広告主」、「タイトル」、「URL」、「入稿日時」、「審査#」といった項目を有する。
【0052】
「入稿ID」は、入稿情報を識別するための識別情報を示す。「広告主」は、「入稿ID」に対応する入稿情報を入稿した広告主を識別するための識別情報を示す。「タイトル」は、入稿情報のタイトルを示す。なお、
図6では「タイトル」に「TL1」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、入稿情報のタイトル情報のデータが記憶される。
図1に示す例では、「タイトル」に「健康美容にピッタリ」といった情報が記憶される。
【0053】
「URL」は、入稿情報に紐付くリンク先の情報を表示させるためのURL情報を示す。なお、
図6では「URL」に「UL1」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、URL情報が記憶される。「入稿日時」は、入稿情報が入稿された日時や日付に関する情報を示す。
図6では、入稿ID「X1」に対応する入稿情報が2018年10月29日14時10分に入稿されたことを示す。ここで、「入稿日時」は、入稿情報が審査された審査の日時や日付に関する情報であってもよい。例えば、入稿情報がコンテンツ配信サーバ200を管理する管理者による審査に通過した日時や日付に関する情報を示してもよい。
【0054】
「条件#」は、入稿情報に対する審査に関する所定の条件を示す。例えば、「条件#」は、コンテンツ配信サーバ200を管理する管理者により予め定められた所定の条件が記憶される。例えば、「条件#」には、法律に違反していないか、又は、コンテンツ配信サーバ200を管理する管理者により定められたガイドラインに違反していないかといった所定の条件を示す条件式が記憶される。なお、
図6では「条件#」に「条件#1」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、条件のデータが記憶される。
【0055】
リンク先情報記憶部122は、入稿時における入稿情報に紐付くリンク先の情報を記憶する。例えば、リンク先情報記憶部122は、入稿時における入稿情報のURL情報に紐付くリンク先の情報を記憶する。ここで、
図7に、実施形態に係るリンク先情報記憶部122の一例を示す。
図7に示すように、リンク先情報記憶部122は、「LPID」、「入稿ID」、「サイト情報1」、「サイト情報2」、「サイト情報3」といった項目を有する。
【0056】
「LPID」は、リンク先の情報を識別するための識別情報を示す。例えば、「LPID」は、リンク先ページを識別するための識別情報を示す。「入稿ID」は、入稿情報を識別するための識別情報を示す。「サイト情報1」は、リンク先のサイト情報を示す。例えば、「サイト情報1」は、「LP1」に対応するリンク先ページにおけるサイト情報の特徴を示す。例えば、「サイト情報1」には、リンク先のタイトル情報や、文章情報や、画像情報が記憶される。なお、
図7では「サイト情報1」に「AAA11」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、サイト情報のデータが記憶される。
【0057】
なお、「サイト情報2」は、「サイト情報1」とは異なるサイト情報を示す。なお、「サイト情報3」は、「サイト情報1」乃至「サイト情報2」とは異なるサイト情報を示す。具体的な例を挙げると、「サイト情報1」は、リンク先のタイトル情報を示し、「サイト情報2」は、リンク先の文章情報を示し、「サイト情報3」は、リンク先の画像情報を示す。更に、「サイト情報4」は、リンク先のサイト容量を示し、「サイト情報5」は、リンク先のHTML情報を示し、「サイト情報6」は、リンク先の画面キャプチャ情報を示してもよい。
【0058】
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、コンテンツ配信サーバ200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0059】
図5に示すように、制御部130は、第1取得部131と、第2取得部132と、算出部133と、特定部134と、判定部135とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0060】
(第1取得部131)
第1取得部131は、入稿時の入稿情報に紐付くリンク先の情報を取得する。例えば、第1取得部131は、入稿情報のURL情報に紐付くリンク先の情報を取得する。例えば、第1取得部131は、リンク先のタイトル情報や、文章情報や、画像情報を取得する。例えば、第1取得部131は、リンク先情報記憶部122に記憶された情報を取得する。
図1に示す例では、第1取得部131は、リンク先ページC20に含まれる情報を取得する。具体的には、
図1に示す例では、第1取得部131は、文章WD21や、文章WD22や、画像IM21を取得する。また、第1取得部131は、入稿時におけるリンク先のサイト容量や、画像容量や、画像数や、HTML・CSS・Java Script(登録商標)などのサイトに情報を表示させるための言語情報や、画面キャプチャ情報を取得する。
【0061】
(第2取得部132)
第2取得部132は、所定のタイミングにおける入稿情報に紐付くリンク先の情報を取得する。例えば、第2取得部132は、入稿情報の入稿時から所定の期間経過後の入稿情報に紐付くリンク先の情報を取得する。例えば、第2取得部132は、入稿時から所定の期間経過後のリンク先のタイトル情報や、文章情報や、画像情報を取得する。
図1に示す例では、第2取得部132は、リンク先ページC30に含まれる情報を取得する。具体的には、
図1に示す例では、第2取得部132は、文章WD31や、文章WD32や、画像IM31を取得する。また、第2取得部132は、所定のタイミングにおけるリンク先のサイト容量や、画像容量や、画像数や、HTML・CSS・Java Script(登録商標)などのサイトに情報を表示させるための言語情報や、画面キャプチャ情報を取得する。
【0062】
(算出部133)
算出部133は、第1取得部131によって取得されたリンク先の情報と、第2取得部132によって取得されたリンク先の情報との差分を算出する。例えば、算出部133は、第1取得部131によって取得されたリンク先の情報の複数の要素と、第2取得部132によって取得されたリンク先の情報の複数の要素とに基づいて差分を算出する。なお、算出される差分とは、第1取得部131によって取得されたリンク先の情報と、第2取得部132によって取得されたリンク先の情報との編集距離であってもよい。
図1に示す例を挙げると、算出部133は、例えば画像IM21により示される情報と画像IM31により示される情報との差分を算出する。この場合には、算出部133は、「野菜ジュースが発がん性物質を無害化する」といった情報を有する画像IM31と、画像IM21との差分を算出する。
【0063】
例えば、算出部133は、複数の要素として、リンク先の情報のうちサイト容量の変化に基づいて差分を算出する。具体的には、算出部133は、複数の要素として、サイト容量のうち画像の容量に基づいて差分を算出する。また、算出部133は、複数の要素として、画像数の変化に基づいて差分を算出する。
【0064】
例えば、算出部133は、複数の要素として、リンク先の情報のうちサイトに情報を表示させるための言語情報(例えば、HTML、CSS、Java Script(登録商標)など)の変化に基づいて差分を算出する。例えば、算出部133は、複数の要素として、リンク先の情報のうちCSS情報の変化に基づいて差分を算出する。例えば、算出部133は、画面に表示された情報を画像として保存した画面キャプチャ情報の変化に基づいて差分を算出する。
【0065】
また、算出部133は、複数の要素毎に所定の順序に基づいて、所定の順序毎に対応した差分を算出する。例えば、算出部133は、サイト容量の変化に基づいて差分を算出し、サイト容量の変化に基づく差分が所定の条件を満たさない場合には、HTML情報の変化に基づいて差分を算出し、HTML情報の変化に基づく差分が所定の条件を満たさない場合には、画面キャプチャ情報の変化に基づいて差分を算出してもよい。ここで、所定の条件を満たさない場合とは、例えば、差分が所定の範囲内である場合を示す。なお、所定の順序に基づく差分は、所定の順序毎に段階的に蓄積されてもよいし、所定の順序毎にリセットされてもよい。
【0066】
ここで、所定の順序に基づく差分が、所定の順序毎に段階的に蓄積される場合の具体的な例を挙げる。例えば、所定の範囲内の上限を100とする。例えば、算出部133は、サイト容量の変化による差分が30と算出された場合には、所定の範囲内であるため、HTML情報の差分を算出する。例えば、算出部133は、HTML情報の変化による差分が50と算出された場合には、サイト容量に基づく差分との合計が80であるため、所定の範囲内となる。そして、算出部133は、画面キャプチャ情報の差分を算出する。例えば、算出部133は、画面キャプチャ情報の変化による差分が40と算出された場合には、サイト容量に基づく差分とHTML情報に基づく差分との合計が120となるため、所定の範囲を超える。
【0067】
例えば、算出部133は、複数の要素と、複数の要素の各々に対して設定された重みとの内積に基づいて差分を算出する。例えば、算出部133は、複数の要素x
1〜x
nと、対応する複数の要素の重みw
1〜w
nとに基づいて下記(1)のようなモデルを形成して差分を算出してもよい。
【0068】
y=w
1*x
1+w
2*x
2+・・・+w
n*x
n+b …(1)
【0069】
ここで、学習結果に基づいて、複数の要素の各々に対する重みが設定されてもよい。例えば、算出部133は、サイト容量に基づく差分が、画面キャプチャ情報に基づく差分よりも、入稿情報の特定に重要であると学習された場合には、サイト容量に基づく要素の重みの値を、画面キャプチャ情報に基づく要素の重みの値よりも大きくしてもよい。
【0070】
(特定部134)
特定部134は、算出部133によって算出された差分が所定の条件を満たす入稿情報を特定する。具体的には、特定部134は、第1取得部131によって取得されたリンク先の情報と、第2取得部132によって取得されたリンク先の情報との差分が所定の条件を満たす入稿情報を特定する。また、特定部134は、複数の要素毎に所定の条件を満たす入稿情報を特定してもよい。なお、特定部134は、入稿情報として広告情報を特定する。
【0071】
また、特定部134は、算出部133によって算出された差分が所定の閾値を超えた場合に入稿情報を特定する。例えば、特定部134は、算出部133によって算出されたサイト容量に基づく差分が所定の閾値を超えた場合に入稿情報を特定する。例えば、特定部134は、算出部133によって算出された画像の容量に基づく差分が所定の閾値を超えた場合に入稿情報を特定する。例えば、特定部134は、算出部133によって算出された画像数に基づく差分が所定の閾値を超えた場合に入稿情報を特定する。
【0072】
具体的な例を挙げると、入稿時の入稿情報に紐付くリンク先の情報のサイト容量が1MBであり、入稿時から所定の期間経過後の入稿情報に紐付くリンク先の情報のサイト容量が10MBであるとする。この場合には、特定部134は、サイト容量の差分である9MBが所定の閾値を超えた場合には、入稿情報を特定する。また、例えば、入稿時の入稿情報に紐付くリンク先の情報に含まれる画像数が1であり、入稿時から所定の期間経過後の入稿情報に紐付くリンク先の情報に含まれる画像数が5であるとする。この場合には、特定部134は、画像数の差分が所定の閾値を超えた場合には、入稿情報を特定する。
【0073】
例えば、特定部134は、算出部133によって算出されたHTML情報に基づく差分が所定の閾値を超えた場合に入稿情報を特定する。例えば、特定部134は、算出部133によって算出されたCSS情報に基づく差分が所定の閾値を超えた場合に入稿情報を特定する。例えば、特定部134は、算出部133によって算出された画面キャプチャ情報に基づく差分が所定の閾値を超えた場合に入稿情報を特定する。
【0074】
特定部134は、所定の順序毎に算出された差分が所定の条件を満たす入稿情報を特定する。例えば、特定部134は、所定の順序毎に算出された差分が所定の順序毎に段階的に蓄積されて、蓄積された差分が所定の条件を満たす入稿情報を特定してもよい。また、例えば、特定部134は、複数の要素毎に算出された差分の組み合わせに基づいて所定の条件を満たす入稿情報を特定してもよい。具体的には、特定部134は、複数の要素として、タイトル情報や、文章情報や、画像情報や、サイト容量や、画像容量や、サイトに情報を表示させるための言語情報(例えば、HTML)や、画面キャプチャ情報に基づく差分の組み合わせに基づいて、所定の条件を満たす入稿情報を特定してもよい。
【0075】
(判定部135)
判定部135は、特定部134によって特定された入稿情報が、コンテンツ配信サーバ200を管理する管理者により予め定められた所定の条件を満たすか否かを判定する。例えば、判定部135は、入稿情報記憶部121に記憶された所定の条件を満たすか否かを判定する。例えば、判定部135は、「入稿ID」に対応する「条件#」により示される所定の条件を満たすか否かを判定する。
【0076】
判定部135は、特定部134によって特定された入稿情報が、所定の条件を満たさないと判定した場合には、不正な入稿情報であると判定する。例えば、判定部135は、特定部134によって特定された入稿情報に紐付くリンク先の情報が、コンテンツ配信サーバ200を管理する管理者により定められたガイドラインや、国が定める法律に違反していると判定した場合には、不正な入稿情報であると判定する。例えば、判定部135は、健康食品において科学的に証明されていない効能の記載がリンク先の情報に含まれていた場合には、国が定める薬事法に違反するため、不正な入稿情報であると判定する。
【0077】
図1に示す例を挙げると、リンク先ページC30において、「野菜ジュースが発がん性物質を無害化する」といった情報を示す画像情報が表示される場合を示しているが、「野菜ジュースが発がん性物質を無害化する」といった科学的な根拠はないため、判定部135は、入稿時から所定の期間経過後の入稿情報は不正であると判定する。なお、判定部135は、不正であると判定した場合には、入稿情報を配信対象から除外するための情報をコンテンツ配信サーバ200に送信してもよい。
【0078】
〔5.特定処理のフロー〕
次に、
図8を用いて、実施形態に係る特定システム1による特定処理の手順について説明する。
図8は、実施形態に係る特定システム1による特定処理の手順を示すフローチャートである。
【0079】
図8に示すように、特定装置100は、入稿時の入稿情報に紐付くリンク先の情報を取得する(ステップS201)。例えば、特定装置100は、入稿時における入稿情報のURL情報に紐付くリンク先の情報を取得する。また、特定装置100は、所定のタイミングにおける入稿情報に紐付くリンク先の情報を取得する(ステップS202)。例えば、特定装置100は、入稿情報の入稿時から所定の期間経過後の入稿情報に紐付くリンク先の情報を取得する。また、特定装置100は、入稿時のリンク先の情報と、所定のタイミングにおけるリンク先の情報とに基づいて差分を算出する(ステップS203)。例えば、特定装置100は、入稿時のリンク先の情報と、所定のタイミングにおけるリンク先の情報とに基づいて編集距離を算出する。
【0080】
また、特定装置100は、算出した差分が所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS204)。また、特定装置100は、算出した差分が所定の条件を満たさない場合(ステップS204;No)、入稿情報を特定せずに終了する。また、特定装置100は、算出した差分が所定の条件を満たす場合(ステップS204;Yes)、入稿情報を特定する(ステップS205)。例えば、特定装置100は、算出した差分が所定の条件を満たす場合には、情報の差し替えがあった不正な入稿情報として特定する。
【0081】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る特定装置100は、第1取得部131と、第2取得部132と、特定部134を有する。第1取得部131は、入稿時の入稿情報に紐付くリンク先の情報を取得する。第2取得部132は、所定のタイミングにおけるリンク先の情報を取得する。特定部134は、第1取得部131によって取得されたリンク先の情報と、第2取得部132によって取得されたリンク先の情報との差分が所定の条件を満たす入稿情報を特定する。
【0082】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、リンク先が差し替えられた入稿情報を効果的に特定することができる。
【0083】
また、実施形態に係る特定装置100は、算出部133を有する。算出部133は、リンク先の情報を示す複数の要素に基づいて差分を算出する。
【0084】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、リンク先が差し替えられた入稿情報を効果的に特定することができる。
【0085】
また、算出部133は、複数の要素として、リンク先の情報のうち、サイト容量の変化に基づいて差分を算出する。
【0086】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、リンク先が差し替えられた入稿情報を効果的に特定することができる。
【0087】
また、特定部134は、算出部133によって算出されたサイト容量に基づく差分が所定の閾値を超えた場合に入稿情報を特定する。
【0088】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、リンク先が差し替えられた入稿情報を効果的に特定することができる。
【0089】
また、算出部133は、サイト容量のうち画像の容量に基づいて差分を算出する。また、特定部134は、算出部133によって算出された画像の容量に基づく差分が所定の閾値を超えた場合に入稿情報を特定する。
【0090】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、リンク先が差し替えられた入稿情報を効果的に特定することができる。
【0091】
また、算出部133は、複数の要素として、リンク先の情報のうち、サイトに情報を表示させるための言語情報の変化に基づいて差分を算出する。また、特定部134は、算出部133によって算出された言語情報に基づく差分が所定の閾値を超えた場合に入稿情報を特定する。
【0092】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、リンク先が差し替えられた入稿情報を効果的に特定することができる。
【0093】
また、算出部133は、複数の要素として、リンク先の情報のうち、画像数の変化に基づいて差分を算出する。また、特定部134は、算出部133によって算出された画像数に基づく差分が所定の閾値を超えた場合に入稿情報を特定する。
【0094】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、リンク先が差し替えられた入稿情報を効果的に特定することができる。
【0095】
また、算出部133は、複数の要素として、リンク先の情報のうち、画面に表示された情報を画像として保存した画面キャプチャ情報の変化に基づいて差分を算出する。また、特定部134は、算出部133によって算出された画面キャプチャ情報に基づく差分が所定の閾値を超えた場合に入稿情報を特定する。
【0096】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、リンク先が差し替えられた入稿情報を効果的に特定することができる。
【0097】
また、算出部133は、複数の要素と、複数の要素の各々に対して設定された重みとの内積に基づいて、差分を算出する。
【0098】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、リンク先が差し替えられた入稿情報を効果的に特定することができる。
【0099】
また、算出部133は、複数の要素毎に所定の順序に基づいて、所定の順序毎に対応した差分を算出する。また、特定部134は、所定の順序毎に対応した差分が所定の条件を満たす入稿情報を特定する。
【0100】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、リンク先が差し替えられた入稿情報を効果的に特定することができる。
【0101】
また、実施形態に係る特定装置100は、判定部135を有する。判定部135は、特定部134によって特定された入稿情報が、入稿情報を管理するシステム上で予め設定された所定の条件を満たすか否かを判定する。
【0102】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、リンク先が差し替えられた入稿情報を効果的に特定することができる。
【0103】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る特定装置100、コンテンツ配信サーバ200およびリンク先管理サーバ300は、例えば、
図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図9は、特定装置100、コンテンツ配信サーバ200およびリンク先管理サーバ300の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0104】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0105】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0106】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0107】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0108】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る特定装置100、コンテンツ配信サーバ200およびリンク先管理サーバ300として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130、230および330の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0109】
〔8.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0110】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0111】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0112】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0113】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。