(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6818750
(24)【登録日】2021年1月5日
(45)【発行日】2021年1月20日
(54)【発明の名称】導電性車線区画線および導電性車線区画線を備える道路
(51)【国際特許分類】
E01C 9/00 20060101AFI20210107BHJP
E01F 9/512 20160101ALI20210107BHJP
E01F 9/524 20160101ALI20210107BHJP
【FI】
E01C9/00
E01F9/512
E01F9/524
【請求項の数】15
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-522875(P2018-522875)
(86)(22)【出願日】2016年7月22日
(65)【公表番号】特表2018-521251(P2018-521251A)
(43)【公表日】2018年8月2日
(86)【国際出願番号】EP2016067595
(87)【国際公開番号】WO2017017040
(87)【国際公開日】20170202
【審査請求日】2019年3月6日
(31)【優先権主張番号】15178356.0
(32)【優先日】2015年7月24日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】518026604
【氏名又は名称】ルコビット・アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100117411
【弁理士】
【氏名又は名称】串田 幸一
(72)【発明者】
【氏名】リーグラー,ロベルト
【審査官】
石川 信也
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭50−030330(JP,A)
【文献】
米国特許第03836275(US,A)
【文献】
米国特許第03846672(US,A)
【文献】
米国特許第04428990(US,A)
【文献】
実開昭62−149222(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01C 9/00
E01F 9/512
E01F 9/524
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
担体帯状体(7)と、
前記担体帯状体(7)に沿って延在する少なくとも第1の導電線(9)及び第2の導電線(10)と、
前記導電線(9,10)を被覆する電気的絶縁被覆層(12)と、
電流および/またはデータの供給のためのインタフェースによって形成され、前記導電線(9,10)を供給ライン(6)に接続する少なくとも1つの給電口とを備える、導電性車線区画線(2)であって、
インタフェースが、前記車線区画線(2)に沿って、互いに離間して配置され、電気的接触部位を有し、電気的接触部位を介して電気的要素が、前記導電線(9,10)のうちの少なくとも1つに接続可能である、導電性車線区画線(2)であって、
前記車線区画線(2)が、フィルム状設計を有し、5mm未満の厚さを有し、前記導電線(9,10)は前記担体帯状体(7)に配置され、
前記電気的接触部位は、前記車線区画線(2)から横方向に突出した接触要素(22)によって形成され、前記接触要素(22)は前記供給ラインを有し、前記供給ラインが、前記導電線(9)の第1の接触部位(14)を第1の電気的接点(18)に接続し、および前記導電線(10)の第2の接触部位(15)を第2の電気的接点(19)に接続し、
または前記電気的接触部位は前記第1、第2の接触部位を形成するために、前記車線区画線(2)と取り外し可能に接続される前記被覆層(12)の部分から形成され、前記被覆層(12)の前記第1、第2の接触部位の領域が、取り外し可能な接着性保護帯状体(13)によって形成され、前記接着性保護帯状体(13)は、所定の分断点または貫通孔を介して前記被覆層(12)の隣接部に接続され、前記導電線(9,10)は、前記保護帯状体(13)を取り外すことによって露出されるように、前記担体帯状体(7)上に配置されることを特徴とする、導電性車線区画線(2)。
【請求項2】
前記導電線(9,10)のうちの少なくとも1つが、データラインとして実装されることを特徴とする、請求項1に記載の導電性車線区画線(2)。
【請求項3】
少なくとも1つの導電線(9または10)が、電流運搬相であり、1つの導電線(10または9)が、中性線であることを特徴とする、請求項1または2に記載の導電性車線区画線(2)。
【請求項4】
前記電気的要素が、電気的装置、照明要素、またはセンサであることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)。
【請求項5】
前記導電線(9,10)が、前記担体帯状体(7)に沿って延在し、前記担体帯状体(7)上で互いに隣接して配置され、前記被覆層(12)が、前記電気的接触部位を形成するために、前記車線区画線(2)に取り外し可能に接続された部分を備え、前記導電線(9,10)のうちの少なくとも1つが、前記被覆層(12)を部分的に除去することによって、前記接触部位の前記領域での接触のために少なくとも部分的に露出させることができることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)。
【請求項6】
絶縁層(11)が、前記導電線(9,10)間に配置され、前記被覆層(12)が、光を反射することを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)。
【請求項7】
前記車線区画線(2)が、少なくとも、1つの第1の接触部位(14)および1つの第2の接触部位(15)を有する少なくとも1つの接触要素(22)を備え、前記接触要素(22)は、前記第1の接触部位(14)および前記第2の接触部位(15)に接続された接続リード(17)を有し、前記保護帯状体(13)を除去した後、前記第1の接触部位(14)が、前記導電線(9)と電気的に接触し、前記第2の接触部位(15)が、前記導電線(10)と電気的に接触するように、前記接触部位に取り付けることができることを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)。
【請求項8】
少なくとも1つの追加の導電線が提供され、前記接触要素(22)が、さらに前記追加の導電線と電気的に接触するように設計され、したがって前記接続リード(17)をそれに接触させることができることを特徴とする、請求項7に記載の導電性車線区画線(2)。
【請求項9】
前記第1の導電線(9)および前記第2の導電線(10)に隣接して配置された少なくとも1つの追加の導電線が提供され、少なくとも2つのさらなる接触要素(22)が提供され、前記接触要素(22)の第1の構成が、前記第1の導電線(9)および前記第2の導電線(10)を前記接続リード(17)に接触させることができ、前記接触要素(22)の第2の構成が、前記追加の導電線および、前記第1の導電線(9)または前記第2の導電線(10)を前記接続リード(17)に接触させることができることを特徴とする、請求項7または8に記載の導電性車線区画線(2)。
【請求項10】
前記接触要素(22)が、その上面で前記被覆層(12)と同一の構成を有し、その下面で前記接触部位上に結合するために前記第1の接触部位(14)および第2の接触部位の少なくとも外側で接着するように設計されることを特徴とする、請求項8または9に記載の導電性車線区画線(2)。
【請求項11】
前記車線区画線(2)が、前記接触要素(22)の代替物として前記接触部位上に取り付けられ得て、かつ照明要素上に配置された光源を前記車線区画線の前記導電線(9,10)に接続する前記第1の接触部位(14)および前記第2の接触部位(15)を有する前記照明要素をさらに備えることを特徴とする、請求項1から10のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)。
【請求項12】
前記車線区画線(2)が、前記接触要素(22)の代替物として前記接触部位上に取り付けられ得る少なくとも1つの機能要素を備え、前記機能要素は、少なくとも1つの環境変数を検出するために、特に温度センサ、振動センサ、霧センサ、接触センサ、または重量センサの形態で少なくとも1つのセンサを有し、
前記センサの信号を評価し、前記センサの信号をデータ信号に変換し、それを少なくとも1つの導電線に結合することができる制御装置が提供されることを特徴とする、請求項1から11のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)。
【請求項13】
前記車線区画線(2)が、少なくとも1つのデータ伝送導電線を有し、データを給送および/または評価するための少なくとも1つのプロセッサが、前記車線区画線(2)に接続され、前記車線区画線(2)は、前記車線区画線(2)の前記電気的接触部位についてのデータを供給できるまたはそこからデータ読み取ることができるインテリジェントまたは受動的センサに前記電気的接触部位を介して接続されることを特徴とする、少なくとも1つの車線と、請求項1から12のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)とを有する、道路。
【請求項14】
照明が前記車線区画線(2)に前後に並んで接続され、前記照明は、発光ダイオードの形態の照明手段を有し、制御信号が、前記データ伝送導電線を介して前記プロセッサから前記発光ダイオードに伝送可能であり、前記制御信号を介して前記発光ダイオードの色および/またはその点滅周波数が制御され得ることを特徴とする、請求項13に記載の道路。
【請求項15】
前記道路が、前記電気的接触部位を介して前記車線区画線に接続されるセンサを有し、前記センサが、圧力センサ、速度測定用に車線(1)の横断方向で前後に配置された二重圧力センサ、温度センサ、照度センサ、野生動物の検知用の熱センサ、および/または風力センサであることを特徴とする、請求項13または14のいずれかに記載の道路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の導電性車線区画線(導電性路面表示:electrically conductive carriageway marking)に関し、詳細には、担体帯状体(carrier strip)と、担体帯状体の長さ方向に沿って延在する少なくとも2つの導電線と、導電線を被覆する電気的絶縁被覆層とを含み、電流および/またはデータを供給するためのインタフェースによって形成され、導電線を供給ラインに接続する少なくとも1つの給電口を備える、導電性車線区画線に関する。本発明は、さらに、そのような車線区画線を有する道路に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の導電性車線区画線は、WO2013017410A1により知られる。この車線区画線は、車線(車道:carriageway)に適用される層構造を有する。この目的のために、伝送路が、車線区画線を収納する車線内に埋め込まれる。ここで使用される層構造は担体層、その下層に配置される保護層、および接着材層からなる。担体層上では、2つの導電層が、一方はリターン電極として、もう一方はフロント電極として、互いの上部を接して配置される。フロント電極の下層に、光制限層が提供され、このとき模倣光は光制限層により、透明なフロント電極および多層透明被覆層を通して輝き得る。フロント電極およびリターン電極は、光制限層に必要な電圧を供給し、AC電力源に接続される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この周知の車線区画線は、被覆層を照明することのみに使用でき、他の電気消費体に接続できないという弱点を有する。別の弱点は、複雑な層構造により、伝送路は、車線内に置かれなければならず、そのことは追加の作業を必要とするだけでなく、車線に損傷を与えもする。したがって、たとえば、車線区画線が変更され、区画線が除去されるたびに、伝送路は再充填される必要がある。
【0004】
US3836275A1は、車線区画線用システムを開示しており、その中では、夜間または雨中の視認性の改善をもたらすために、発光素子、具体的には発光ダイオードが使用される。この改善を達成するために、伝送路が車線内に設置され、その内部には予め作成された帯状体が挿入され、帯状体は互いに離間されたポケット形状の凹部を有し、その内部に発光素子が挿入される。帯状体を通る電気導体が、凹部の両端で露出されることで、凹部内部に挿入されたとき、電気導体は、発光素子に対応する接点と接触するようになる。しかし、このシステムは、上述のWO2013017410A1のシステムと同様の弱点を有する。
【0005】
本発明の目的は、したがって、簡単に設置でき、可能な限り広範に適用できる、導電性車線区画線を作成することである。本発明のさらなる目的は、センサまたは照明要素を簡単に備え得る道路を作成することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本目的は、請求項1で権利を主張する導電性車線区画線による本発明により達成される。本道路に関して、本目的は、請求項14で権利を主張する道路によって、達成される。
車線は、好ましくはフィルム状に設計され、5mm未満の厚さを有する。具体的な好ましい設計では、厚さが2mm未満であることで、好ましく伸縮性を持つように構築された車線区画線は、まず車線の表面内部に、削りとる必要がある溝を必要とせず、かつ車線区画線をそれほど持ち上げずに、車線上に接着され得る。溝は、車線が損傷し、車線区画線が除去されなければならない際に、対応するくぼみが残される、または時間のかかる工程で充填される必要があるという、弱点を有する。嵩上げされた、厚い車線区画線は、車線に接する方向で接近する車両の操舵に影響を与え得て、車線区画線上を走行するとき、揺さぶりが生じるという弱点を有する。一方、一定の厚さは、非常に望ましく、運転者に、彼または彼女が区画線と交差しつつあることに気付かせることができる。
【0007】
車線区画線のある可能な設計では、導電線は、担体帯状体上で互いに隣接して配置され、担体帯状体に沿って延び、接触部位を形成するために被覆層は、車線区画線の下部に取り外し可能に接続された部位を有し、接触部位の領域で被覆層を部分的に除去することによって、導電線のうちの少なくとも1つが、接触のために少なくとも部分的に露出され得る。
【0008】
車線区画線の本発明による構造により、次に、導体が必然的に作成され、導体により同時に車線区画線を形成する。本導体は、供給ラインもしくはデータライン、またはその組合せであり得る。互いに平行に配置され、芯線によって形成される導電線の数は、ほとんど無制限である。電圧および電流の大きさに依存するため、数ミリメートルまでのある幅は、給電およびデータ転送用に十分であり、通常約100mm幅の車線区画線では、複数の導電線が、互いに隣接して配置され得て、好ましくは互いに平行に延在し得る。加えて、導電線を互いの上部面に束状に配置することも、当然可能である。
【0009】
本発明は、ここで単純な例示的な実施形態に基づいてさらに詳細に説明される。本発明による車線区画線の基本構造は、車線上に接着され得る担体帯状体を備える。耐久性をもち、なおかつ伸縮性のある接着材が、好ましくは本目的に使用される。導電線は、このとき、この担体帯状体に直接または間接的に適用される。本発明によれば、これらの導電線は、導電性に設計されて、したがって接着または印刷が可能な導電性材料からなる。このとき、たとえば、スクリーン印刷による箔状帯状体または金属粒子が使用され得る。この構造の具体的な利点は、連続生産が可能になることである。
【0010】
2つの導電線間には絶縁層が備えられ得て、これは、導電線が一定の厚さを有する場合特に有益である。本件では、絶縁層が、同一の厚さを有し得ることで、外部絶縁層および導電線と共に平滑な表面を形成する。被覆層は、このとき、この部分的に導電性をもつ中間層に適用される。
【0011】
被覆層は、必然的に構造面での制限はないが、多層化を必要としない。周知の車線区画線および広く知られる建設現場の区画線または道路境界区画線の場合ではさらに、被覆層は、光反射材料で製造され得る。多層構造は、たとえば反射するように設計され、その上層に積層された機能層を有する接着性底部層などで構成され得る。
【0012】
本発明の基本思想は、このように構築された車線区画線が、接触部位を有するとき、接触部位によって電気信号または印加電圧が取り出し得て、あるいは他の電流または信号が結合され得るという事実である。本目的のために、被覆層は、導電線を露出させるために接触部位の領域を少なくとも部分的に除去できるように、設計される。
【0013】
たとえば接触部位の間では、被覆層は導電線を支持する車線区画線の下層領域に恒久的に接続され得る一方で、接触部位の領域では、被覆層は取り外し可能であり得る。たとえば、この目的を達成するために、被覆層の各領域の下部は、除去可能な接着材を取り外し可能な接着材ラベルの様式で塗布され得る。
【0014】
本発明の好ましい構成は、互いの間で固定間隔の接触部位を有する車線区画線で構成され、このとき、これらの接触部位は、剥がしとることができる接着性の保護帯状体によって被覆される。保護帯状体は、貫通孔または所定の分断点あるいは所定の分裂点を介して、被覆層の隣接部分と接続され得る。しかしながら、下層の導電線の周囲からの電気的絶縁が確実である限り、このことは必然的な前提条件ではない。
【0015】
導電線の信号が、取り出されるその段階で、接着テープは、まだ設置されていないか、好ましくは既に設置された車線区画線から除去され、その結果、導電線が露出させられる。本発明のある可能な構成では、保護帯状体の代わりに、接触要素がここで車線区画線上に配置され得る。これもまた、好ましくは接着性であることで、保護帯状体の代わりに被覆層で可動段差上に簡単に貼付され得る。
【0016】
接触要素は、たとえば、その下部に位置する導電性の2つの接触部位を有し得て、車線区画線の露出部上に接触要素を貼付または塗布するとき、露出させた導電線に当接する。ある可能な構成では、接触要素は、接触要素から引き出される接続リードを有し得て、たとえば電気消費体またはその他のデータ処理装置によって接続され得る。そして次に、実際の接続リードが、導体トラックによって、接触部位に接続されることで、接触要素は、接続リードと導電線との間の電気的接続を生成する。
【0017】
本発明の可能な用途は、たとえば、建設現場の範囲の交通警告標識を制御し、給電することである。ここで、たとえば、2つの導電線が、互いに隣接して提供され得ることで、接触要素は、接続リードを介して、警告標識の照明要素に電気を供給できる。この場合、これにより、導電線のうちの1つは、1相として振る舞い、もう1つは中性線として作動する。追加のデータラインが提供される場合、活性化および/または非活性化信号が、追加で伝送され、受信される。この目的を達成するために、接触要素または接続された電気消費体、上述の例では、警告標識がこのとき、制御信号を評価できる対応する回路を有することになる。別法として、当然、この制御信号は、通電導体上でさらに変調され得る。
【0018】
本発明のある応用では、接触部位は、被覆層内部で互いに等間隔に提供される。これは、たとえば、100cm毎に出現してもよい。しかし、最終的にそれは、車線区画線の用途により、具体的には接続される装置の数および機能に依存する。
【0019】
このように、車線区画線は、照明要素に電圧を供給するために専用で使用され得る。この場合、接触部位は、照明要素が、通常それらの間で有するのと同様の間隔を有すれば十分である。建設現場の分野では、これは、たとえば、約10mの距離である。しかし、交通警告標識は、通常カーブした範囲および建設現場の開始点付近では、さらにいっそう間隔が接近しており、接触部位の全部は使用されないようにして間隔を短縮することが、通常は好ましい。
【0020】
上述の警告標識などの外部機能装置の電気的接続は、導電性の車線区画線の唯一の可能な用途である。したがって、接触要素の代わりに、機能要素を直接車線区画線上に配置し、接触部位を使用させることもまた可能である。そのような機能要素は、たとえば、光源でもあり得る。道路建設では、反射板を有するいわゆるキャッツアイなどの同様の要素が、既に知られている。これらは、ここで導電性車線区画線を使用することで、能動的光源として設計され得る。制御ラインに接続することで、行程の方向に光を走行させる形式などの、照明効果も達成され得る。
【0021】
光源として発光ダイオードが使用される場合、色も変更され得て、適切な信号が制御ラインを介して提供され、または相接続によって変調され得る。これは、車線区画線への直接取付け、および外部装置の場合の両方で、機能要素に適用する。
【0022】
別の非常に興味深い可能性のある本発明の用途は、たとえば、接触部位に接続され車線と垂直に走る信号ケーブルを含み、このケーブルは、横断を、具体的には通行の方向を検知することができる。この目的のために、たとえば、2つのライン形状の圧力センサが、互いに非常に隣接して連続的に車線と垂直に提供され得て、一連の信号増加を評価することで、車がどの方向に走行しているかを判定することができる。ピエゾフィルムなどからなり得るこれらのライン形状センサの接続は、信号を評価し、信号導体を介してその結果を中央制御装置に転送することができる制御装置などの機能要素によって形成される。別法として、この機能要素自体が、制御装置であり得ることで、転送が冗長化される。たとえば、評価により車両が高速道路を誤った方向に走行していることが明らかにされた場合、下流の上述の照明要素はこのとき、運転者に間違いを知らせるために、発光ダイオードを使用して赤色を点滅させることができる。警報はまた、データリンクを介して開始され得る。他の運転者へ警告を発することも、照明要素を使用することで可能である。
【0023】
同様に、上述の横断した圧力センサなどの適切なセンサを使用して、道路を移動する車両の現在の速度を測定することができる。この測定で車両が異常に遅く移動していることが明らかにされた場合、交通渋滞を予測することができ、そのことを遠隔の照明要素を使用して後続の通行者に知らせることができる。
【0024】
たとえば、本発明による車線区画線が、高速道路に沿って配置された場合、このとき、高速道路と垂直に走る、互いに比較的近接した対で設置された、圧力センサの手段によって、交通の流れの現在の速度が測定できる。この速度が、指定された最低水準より低く低下した場合、接触部位の領域内の車線区画線上に配置された機能要素は、組込みロジックを使用してこの危機的状態を検知し、それを車線区画線内に統合されたデータラインを介して中央制御装置に転送することができる。本発明の好ましい構成では、これが交通渋滞の終端がどこに位置するかを判定するために、さらにセンサを使用し得る。
【0025】
このように取得される道路占有に関する結果が使用され得る1つの方法は、差し迫った渋滞の混雑の先頭の領域内にいる後続の通行者に、外部のものまたは車線区画線上に配置されるもののいずれかの照明要素を使用して、警告することである。本目的のために、たとえば、警報が発生した際に、接触部位上に点滅光が提供され得る。これらの電灯が発光ダイオードである場合、そのときは色もまた調整することが可能で、混雑からかなりの距離にあるとき光は黄色に点滅し、より近くに接近しながら赤色が次に選択される。さらに、点滅周波数を利用し、危機的状況が、目立つ方法で伝えられ得る。現在の道路占有を判定するさらなる利点は、このように取得されたデータが、交通監視サービスおよび放送局に自動送信され得るという事実である。
【0026】
具体的には、車線区画線が、データ送信に使用されるとき、データ処理装置もまた、接触部位によって接続され得る。これらのデータ処理装置は、車線に沿って一定の間隔で分散化され、測定したデータを評価し、データラインを介して測定したデータを車線区画線内で中継することができる。同じ方法で、温度測定器もまた、ドライバーに差し迫った凍結状況を警告するために接続され得る。同じ方法は、高速道路に隣接した橋の区域などに配置され得る風速測定器、および車線区画線のデータラインによって中継され得る信号に適用される。また、鹿の横断の警告までも、熱画像カメラを使用することで可能である。
【0027】
具体的には、低消費電力発光ダイオードが照明手段として使用される場合、導電性車線区画線は、特に低コストで使用され得る。車線区画線が、相導体および中性導体を提供し、追加で少なくとも1つのデータラインを有し、それによって、このように提供された給電に接続された異なる照明手段が制御できる場合、特に有利である。この方法では、上述の交通警告標識だけでなく、進路灯も、および交通信号灯までも制御され得る。
【0028】
別の本発明により可能な車線区画線の用途は、逸脱警告システムである。現在逸脱警告システムを有する車両が、車線区画線を光学的に検出するのに対して、車線区画線内の電流通過導体を提供することによって、車両のこの導体への接近を電気的に特に誘導性により、検出することが可能である。このシステムに必要なセンサ技術は、車線区画線がたとえば雪または落葉に覆われたときに、より信頼できるだけでなく、効果的でもある。さらに、車線区画線の検出は、これにより特に低コストの方法で実行され得る。したがって本発明は、車線区画線内の電流通過導体を、特に車線区画線と車両との間の距離を算出するために検出可能なレーン逸脱警告システムおよび検出手段を装備する車両に、さらに関する。本発明は、当然、電流通過導体を有する車線区画線を含む。
【0029】
本発明のさらなる利点、特徴、および詳細は、図面への参照による好ましい例示的な実施形態についての以下の説明から得られる。
図面は以下の通りである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の可能な用途を有する車線の図である。
【
図4】車線区画線に接触するための接触要素の図である。
【
図5】取り付けられている接触要素を有する車線区画線の図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1は、例として概略的に示す本発明による車線区画線2を有する道路の車線1を示す。この場合、それは、建設現場の範囲の道路である。車線1の両側に、警告標識4が、その上端部に照明要素5を配置して設置されている。今日使用されているこの交通標識4は、通常、上端部が比較的重いという弱点を有する、電池式電灯によって照明され、このことは、通過車両との衝突で深刻な結果が生じ得ることを意味する。
【0032】
本発明による車線区画線2はここで、供給ライン6による給電を使用することによって、電池を不要にすることができる。この目的のために適切な車線区画線2を、
図2の断面図で示す。
図2では、切断面の通常の破線の表現は、個々の層をより良好に表現するために、意図的に省略している。車線区画線2は、接着層8を使用して車線1に接着されている。それは、車線1の縁部に沿って走る担体帯状体7で構成される。
【0033】
図中、図解を明確にするために、車線区画線2は、ほとんどの場合でそうであるよりも厚く示す。車線区画線2は好ましくは、フィルム状の構造で、5mm未満の厚さを有し、縁部で角が落とされ得る。好ましい厚さの2mmまたはそれ未満であることで、既知の建設現場区画線のように、車線区画線2は、車線1上に平坦な薄い帯状体として接着することができる。車線区画線2は、好ましくは伸縮性を有するように構成される。
【0034】
第1の導電線9および第2の導電線10が、車線7に平坦な導体トラックとして適用される。これらは、たとえばフィルムシートとして、または印刷された導電性層として実装される。導体トラックとして作動する導電線9、10間には、絶縁層11がここで提供されるが、特に薄い導電線9、10を有する場合は、重要ではない。さらに、絶縁層は、両側縁部に配置され、その両側が導電線9、10を横方向で外部に対して被覆する。このように形成された中間層上には、従来の車線区画線でのように被覆層12が、やはり提供され、特に建設現場での用途から知られるものは、反射するものであり得る。このことにより、車線区画線が、導体トラックとしても使用され得ることになる。
【0035】
供給ライン6が次に、導電線9、10に接続され得るように、接触部位が提供される。接触部位を
図3に示す。接触部位を形成するために、被覆層は、貫通孔を介して隣接する縁部に接続された保護帯状体13を有する。これが次に、接触部位が必要とされる場合、除去され、それにより、下層の導電線9、10を露出する。供給ライン6または他の任意の機能要素が、これで接触部位に接続されることが可能になる。
【0036】
導電線9、10への接続は、たとえば接触要素22によって行われる。そのような接触要素22を
図4に図示する。接触要素22は、保護帯状体13を除去することで残る段差を被覆する被覆帯状体からなる。被覆帯状体は、より良好な封止を提供するために、両端上の被覆層を重複させてもよい。
【0037】
導体トラックは、接触要素の下面の第1の接触部位14および第2の接触部位15を供給ライン10に接続する接点18、19として、被覆帯状体内に導入される。接触要素22が、接触部位内の車線区画線2の下部に接着されるとき、接触部位14、19は結果として、導電線9、10に当接する。示されている例示的な実施形態では、接点18は被覆帯状体の下面に、接点19はその上面に提供され、後者は、次に被覆帯状体を介して第1の接触部位に接続される。被覆は、図示されないが、被覆帯状体を周囲から絶縁する。
【0038】
例示的な実施形態で示す接触要素22は、位置決め支援用に、車線区画線2の右縁部に第1の中央揃え要素20および左縁部に第2の中央揃え要素21を有する。これらは、下向きに突出する小さな要素であり、それにより、組立中に、左右に配置された2つの中央揃え要素が、車線区画線2の両端で絶縁層を把持すれば、正しい位置が、横断方向で必ず採用される。同時に、2つの中央揃え要素のうちの1つは、接触要素22をその下側に配置された車線区画線2の層と確実に結合させるために、固定点として使用され得る。
【0039】
図5は、
図4の接触要素22の組み立てられた状況を示す。絶縁層の左右にある2つの中央揃え要素20、21が、車線区画線2の両端上に静止していることが明らかである。接触部位14、15は、導電線9、10の上に配置され、それにより、電気的接続を実装する。
【0040】
図6は、本発明による車線区画線2の別の構成を示す。これは担体層7を有し、その上に第1の導電線9および第2の導電線10が、フィルム状の導体の形態で配置される。ここで、導体トラックは、フィルム状である必要はなく、標準のより線、固体銅のリード線、またはツイストペア線も使用され得る。ここでも、被覆層12は、導電線9、10上に配置される。
図7は、この構造を断面図で示す。
【0041】
図4および5で示した接触要素22の代わりに、
図6および7による構成では、車線区画線2の側面から突出している接触要素22が、使用される。この接触要素22は、その端部に、ここでは図示されていないが、第1の接触部位19に接触するための領域だけでなく第2の接触部位18と接触するための領域を有する。接触要素22は、担体層7と被覆層12との間で車線区画線2内に延在する。
【0042】
上の例では、接触要素22は、導電線10の下、および導電線9の上に延在する。しかし、これは、図解目的のためだけのものである。接触要素22は、ここで図示されていない第1の接触部位14を介して芯材9に、同様にここで図示されていない第2の接触部位15を介して導電線10に電気的に接続される。この目的を達成するために、接触要素22は、露出された導電性の接触部位を備え得て、それらは、たとえば導電線9に対してはその下面で、導電線10に対してはその上面で、その時これらの接触部位に対して同様に露出された第1の接触部位14および第2の接触部位15に当接する。
【0043】
外側横方向に突出した接触要素22の領域は、必ずしも可撓性ではないが、可撓性であることが好ましい。その領域は、電気消費体またはセンサへの接続用のプラグまたはソケットを有し得る接続ケーブル内へ通じ得る。インタフェースの他の実施形態は、当然、特にデータ通信技術で周知のプラグまたはソケットもまた可能である。特に、スイッチング断続用のまたは運転状態間のパルス信号は、しかし他の信号も、電磁誘導などを介した無接触方式で、さらに送信され得る。
【0044】
接触要素22は、
図6および
図7で示したように、好ましくは車線区画線2に沿って互いに離間される。接触部位18、19は、好ましくは、電気消費体を接続するために、絶縁が除去され得るような方法で、電気的に絶縁される。接触要素22の外側へ突出した領域が、ケーブル、ソケット、またはプラグコネクタ内へ通過する場合、これは当然、絶対に必要ではない。
【0045】
図6は、車線区画線2の特に有利な構成を詳細に示す。図中で、接触要素22は、前部で車線1(図示せず)上に平坦に設置されることで、電気消費体は、接触部位19および18(図示せず)によって接続され得る。後部で、接触要素22は、確認でき、封止されている。この目的を達成するために、車線区画線2を車線1(図示せず)に接着する前に、この接触要素は折りたたまれ、それから車線区画線2を車線1上に固定する接着層8(図示せず)内部に配置される。接触部位18、19は、接着材層によって、または最初から存在するか、または別箇に適用される被覆のどちらかの他の被覆手段によって、電気的に絶縁され得る。
【0046】
図6の車線区画線2の設計によって、消費体接続用に必要な、それらの接触要素22のみが使用されることが可能になる。一方、接触要素22は、付加的に取り付けられる必要はなく、車線区画線2の組立が非常に単純になる。
図6の後部で示すように、接触要素22を折りたたむことおよび折りたたんだ部分を接着することはさらに、絶対に必要ではないが、接触要素22の不必要な部分が、固定されない端子耳として車線区画線2から横方向に突出すること、およびその後あるいは除雪車によって破り取られることを防止する。
【0047】
当然、
図4または5、および
図6または7による実施形態はさらに、互いにと組み合わされ得ることで、たとえば、追加の接点が遡ってさらに作成され得る。示された2つの接続の選択肢はさらに、例としてのみ理解され、最終的には、全ての他のタイプの、側面に迂回させたケーブルとの接続、車線区画線2との直接接続、または他の側面で露出されることになる第1の接触部位14および第2の接触部位15の横方向の取り出しとの接続が、実施され得る。
【0048】
導電線9、10の数は、本発明の実施態様のとって重要ではない。加えて、導電線9、10は、電流搬送の導体であるが、データも導電線9、10を通じて伝送され得る。データ伝送はまた、導電線9、10を介した電流輸送に付加的に実行され得て、たとえばデータ信号はそのとき、搬送周波数として使用されるAC電圧上に変調される。
【0049】
別法として、別個のデータラインも使用され得て、導電線9、10は、どちらも同一である必要はない。したがって、たとえば、電流搬送用導電線9、10として平坦な導電性のフィルムが使用され得て、一方より線の標準電線(ツイストペアとして知られる)が、データ通信技術で知られるように、データ伝送に使用され得る。導電線9、10は、交通または信号装置からの干渉効果を防止するために付加的絶縁体または絶縁層を使用して遮蔽され得る。
以上説明したように、本発明は以下の形態を有する。
形態1
担体帯状体(7)と、
前記担体帯状体(7)に沿って延在する少なくとも2つの導電線(9,10)と、
前記導電線(9,10)を被覆する電気的絶縁被覆層(12)と、
電流および/またはデータの供給のためのインタフェースによって形成され、前記導電線(9,10)を供給ラインに接続する少なくとも1つの給電口とを備える、導電性車線区画線(2)であって、
インタフェースが、前記車線区画線(2)に沿って、互いに離間して配置され、電気的接触部位を有し、電気的接触部位を介して電気的要素が、前記導電線のうちの少なくとも1つに接続可能である、導電性車線区画線(2)であって、
前記車線区画線(2)上または近傍に、前記車線(1)に沿って配置された電気的要素を接続するために、前記接触部位は、前記接触部位が前記車線区画線から横方向に突出した接触要素(22)によって形成されるように実装され、前記供給ラインが、前記導電線(9)の第1の接触部位(14)および前記導電線(10)の第2の接触部位(15)を、取り出しが可能な電気的接点(18,19)に接続し、または前記接触部位の前記領域で、前記被覆層(12)が、取り外し可能な接着性保護帯状体(13)によって形成され、前記接着性保護帯状体(13)は、所定の分断点または貫通孔を介して前記被覆層(12)の前記隣接部に接続され、前記導電線は、前記保護帯状体(13)を取り外すことによって露出されるように、前記担体帯状体(7)上に配置されることを特徴とする、導電性車線区画線(2)。
形態2
前記導電線(9,10)のうちの少なくとも1つが、データラインとして実装されることを特徴とする、形態1に記載の導電性車線区画線(2)。
形態3
少なくとも1つの導電線(9または10)が、電流運搬相として実装され、1つの導電線(10または9)が、中性線として実装されることを特徴とする、形態1または2に記載の導電性車線区画線(2)。
形態4
前記電気的要素が、電気的装置、照明要素、またはセンサであることを特徴とする、形態1から3のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)。
形態5
前記導電線(9,10)が、前記担体帯状体(7)に沿って延在し、前記担体帯状体(7)上で互いに隣接して配置され、前記被覆層(12)が、前記接触部位を形成するために、前記車線区画線(2)に取り外し可能に接続された部分を備え、前記導電線(9,10)のうちの少なくとも1つが、前記被覆層(12)を部分的に除去することによって、前記接触部位の前記領域での接触のために少なくとも部分的に露出させることができることを特徴とする、形態1から4のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)。
形態6
前記車線区画線(2)が、フィルム状設計を有し、5mm未満、好ましくは2mm未満の厚さを有することを特徴とする、形態1から5のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)。
形態7
前記車線区画線(2)が、少なくとも、1つの第1の接触部位(14)および1つの第2の接触部位(15)を有する少なくとも1つの接触要素(22)を備え、前記接触要素(22)は、前記第1の接触部位(14)および前記第2の接触部位(15)に接続された接続リード(17)を有し、前記保護帯状体(13)を除去した後、前記第1の接触部位(14)が、前記導電線(9)と電気的に接触し、前記第2の接触部位(14)が、前記導電線(10)と電気的に接触するように、前記接触部位に取り付けることができることを特徴とする、形態1から6のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)。
形態8
絶縁層(11)が、前記導電線(8,10)間に配置され、前記被覆層(12)が、光を反射することを特徴とする、形態1から7のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)。
形態9
少なくとも1つの追加の導電線が提供され、前記接触要素(22)が、さらに前記追加の導電線と電気的に接触するように設計され、したがって前記接続リード(17)をそれに接触させることができることを特徴とする、形態1から8のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)。
形態10
前記第1の導電線(9)および前記第2の導電線(10)に隣接して配置された少なくとも1つの追加の導電線が提供され、少なくとも2つのさらなる接触要素(22)が提供され、前記接触要素(22)の第1の構成が、前記第1の導電線(9)および前記第2の導電線(10)を前記接続リード(17)に接触させることができ、前記接触要素(22)の第2の構成が、前記追加の導電線および、前記第1の導電線(9)または前記第2の導電線(10)を前記接続リード(17)に接触させることができることを特徴とする、形態1から8のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)。
形態11
前記接触要素(22)が、その上面で前記被覆層(12)と同一の構成を有し、その下面で前記接触部位上に結合するために前記第1の接触部位14および第2の接触部位の少なくとも外側で接着するように設計されることを特徴とする、形態7から10のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)。
形態12
前記車線区画線(2)が、前記接触要素(22)の代替物として前記接触部位上に取り付けられ得て、かつ照明要素上に配置された光源を前記車線区画線の前記導電線(9,10)に接続する前記第1の接触部位(14)および前記第2の接触部位(15)を有する前記照明要素をさらに備えることを特徴とする、形態1から11のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)。
形態13
前記車線区画線(2)が、前記接触要素(22)の代替物として前記接触部位上に取り付けられ得る少なくとも1つの機能要素を備え、前記機能要素は、少なくとも1つの環境変数を検出するために、特に温度センサ、振動センサ、霧センサ、接触センサ、または重量センサの形態で少なくとも1つのセンサを有し、
前記センサの信号を評価し、前記センサの信号をデータ信号に変換し、それを少なくとも1つの導電線に結合することができる制御装置が提供されることを特徴とする、形態1から12のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)。
形態14
前記車線区画線(2)が、少なくとも1つのデータ伝送導電線を有し、データを給送および/または評価するための少なくとも1つのプロセッサが、前記車線区画線(2)に接続され、前記車線区画線(2)は、前記車線区画線(2)の前記接触部位についてのデータを供給できるまたはそこからデータ読み取ることができるインテリジェントまたは受動的センサに前記接触部位を介して接続されることを特徴とする、少なくとも1つの車線と、形態1から13のいずれかに記載の導電性車線区画線(2)とを有する、道路。
形態15
照明が前記車線区画線(2)に前後に並んで接続され、前記照明は、発光ダイオードの形態の照明手段を有し、制御信号が、前記データ伝送導電線を介して前記プロセッサから前記発光ダイオードに伝送可能であり、前記信号を介して前記発光ダイオードの色および/またはその点滅周波数が制御され得ることを特徴とする、形態14に記載の道路。
形態16
前記道路が、前記接触部位を介して前記車線区画線に接続されるセンサを有し、前記センサが、圧力センサ、速度測定用に車線(1)の横断方向で前後に配置された二重圧力センサ、温度センサ、照度センサ、野生動物の検知用の熱センサ、および/または風力センサであることを特徴とする、形態14または15のいずれかに記載の道路。
【符号の説明】
【0050】
1 車線
2 車線区画線
3 中央帯状体
4 警告標識
5 照明要素
6 供給ライン
7 担体帯状体
8 接着層
9 導電線
10 導電線
11 絶縁層
12 被覆層
13 保護帯状体
14 第1の接触部位
15 第2の接触部位
16 絶縁範囲
17 接続ケーブル
18 第2の接触部位の接点
19 第1の接触部位の接点
20 第1の中央揃え要素
21 第2の中央揃え要素
22 接触要素