(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記携帯端末の画面の向きを決定することは、前記携帯端末において加速度センサを使用することによって、前記携帯端末の前記画面が上向き又は下向きであるかどうかを決定することを有する、
請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の方法。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、画面が上向き又は下向きのいずれかである場合に、ユーザが正確な方向指示を得ることができるように、方向を指示する方法及びシステムを提供する。
【0004】
本発明の実施形態における具体的な技術的解決法は、次の通りである。
【0005】
第1の態様に従って、本発明の実施形態は、携帯端末で実行される、方向を指示する方法であって、前記携帯端末の画面の向き、及び前記携帯端末の位置の東西南北4方向におけるいずれかの方向を決定することと、90°ごとの方向が時計回り方向において夫々東、北、西、及び南であるように、前記携帯端末の前記画面が下向きであると決定される場合に、前記東西南北4方向における前記決定されたいずれかの方向に基づき、他の方向を決定することと、前記携帯端末の前記画面に全ての前記決定された方向を表示することとを含む方法を提供する。
【0006】
本発明のこの実施形態では、前記画面が下向きであると決定される場合に、前記携帯端末は、前記画面が下向きであるときに4方向における2方向が誤って示されるという先行技術の問題を解消するために、前記画面が上向きであるときに決定されるのとは異なる方向指示を決定し、それにより、方向指示の正確さは改善される。
【0007】
第1の態様の第1の可能な実施において、前記携帯端末は、該携帯端末の前記画面が下向きであると決定される場合に、前記携帯端末の前記位置の北方向の決定された位置に基づき、90°の時計回り方向の回転の位置を西であると決定し、180°の時計回り方向の回転の位置を南であると決定し、270°の時計回り方向の回転の位置を東であると決定する。1つの方向が決定された後、他の方向は、他の方向と当該方向との間の関係を決めることによって決定され、それにより、論理計算の結果は、電子羅針盤のインターフェイスにおいて直ちに表現され得る。
【0008】
第2の態様に従って、本発明の実施形態は、方向を指示する方法であって、携帯端末の画面の向きを決定することと、前記携帯端末の前記画面が下向きであると決定される場合に、前記画面上のいずれかの点から開始して、前記携帯端末の前記画面に時計回り方向において90°ごとに東方向、北方向、西方向、及び南方向を夫々表示することと、前記携帯端末の位置の東西南北4方向におけるいずれかの方向を決定し、90°ごとの方向が時計回り方向において夫々東、北、西、及び南であるように、前記決定された方向に基づき、他の方向を決定することと、前記携帯端末の前記画面に全ての前記決定された方向を表示することとを含む方法を更に提供する。
【0009】
本発明のこの実施形態で提供される方法に従って、表示インターフェイスの画面の向きは、電子コンパス・インターフェイスが表示される場合に考慮され、それにより、正確な方向指示は、画面が下向きであるときに確かにされ得る。これは、特別な人々の要求を容易にし、既存の電子コンパスの欠点を補償し、且つ、方向指示の正確さを改善する。
【0010】
第3の態様に従って、本発明の実施形態は、携帯端末によって実行される、方向を指示する方法であって、前記携帯端末の画面の向きを決定することと、前記携帯端末の前記画面が現在下向きであると決定される場合に、X軸と前記携帯端末の回転軸として使用されるZ軸との間の夾角である第1夾角と180°との和を、該第1夾角の求められた値が0°から180°の範囲内であるときには、第2夾角の値として使用し、あるいは、第1夾角と180°との間の差を、該第1夾角の値が181°から360°の範囲内にあると決定されるときには、第2夾角の値として使用することと、前記第2夾角の値が0°である位置を北であると、前記第2夾角の値が90°である位置を東であると、前記第2夾角の値が180°である位置を南であると、前記第2夾角の値が270°である位置を西であると決定することと、前記携帯端末の前記画面に全ての前記決定された方向を表示することとを含む方法を更に提供する。
【0011】
本発明のこの実施形態は、画面が下向きである場合に、例えば、ユーザが横になりながら携帯電話機を見る場合に、ユーザが正確な方向指示を得ることを可能にする。これは、既存の解決法における欠点を補償し、ユーザ満足を改善し、方向指示の正確さを改善し、電子コンパス製品の使いやすさを高める。
【0012】
第3の態様の第1の可能な実施において、前記携帯端末の前記画面が現在上向きであると決定される場合に、前記携帯端末は、前記第1夾角の前記求められた値が0°である位置を北であると、前記第1夾角の値が90°である位置を東であると、前記第1夾角の値が180°である位置を南であると、前記第1夾角の値が270°である位置を西であると決定する。
【0013】
本発明のこの実施形態は、携帯電話機の画面が下向きであるときに東西方向は正確に示されるが南北方向は誤って示されるか、あるいは、南北方向は正確に示されるが東西方向は交換されるという先行技術の問題を解消するために、画面が、上方向又は下方向を向いている場合に異なる方向レイアウトを表示することを可能にし、それにより、方向指示の正確さは改善される。
【0014】
第4の態様に従って、本発明の実施形態は、方向を指示する装置であって、ディスプレイを含み、当該装置の位置の東西南北方向におけるいずれかの方向を決定し、且つ、前記ディスプレイの向きを決定するよう構成される加速度センサと、前記ディスプレイが下向きであると決定される場合に、該ディスプレイに、該ディスプレイ上のいずれかの点から開始して、時計回り方向において90°ごとに東方向、北方向、西方向、及び南方向を夫々表示するように指示し、90°ごとの方向が時計回り方向において夫々東、北、西、及び南であるように、前記加速度センサを使用することによって決定された方向に基づき、他の方向を決定し、前記ディスプレイに、全ての前記決定された方向を表示するように指示するよう構成されるプロセッサとを更に含む装置を更に提供する。この装置は、第1の態様の方法の実施形態に対応している。画面が下向きであるときに4方向における2方向が誤って示されるという先行技術の問題を解消するために、画面が下向きであると決定される場合に、画面が上向きである場合に決定されるのとは異なる方向指示が決定され、それにより、方向指示の正確さは改善される。
【0015】
第5の態様に従って、本発明の実施形態は、方向を指示する装置であって、ディスプレイを含み、当該装置の位置の東西南北方向におけるいずれかの方向を決定し、且つ、前記ディスプレイの向きを決定するよう構成される加速度センサと、前記ディスプレイが下向きであると決定される場合に、該ディスプレイに、該ディスプレイ上のいずれかの点から開始して、時計回り方向において90°ごとに東方向、北方向、西方向、及び南方向を夫々表示するように指示し、90°ごとの方向が時計回り方向において夫々東、北、西、及び南であるように、前記加速度センサを使用することによって決定された方向に基づき、他の方向を決定し、前記ディスプレイに、全ての前記決定された方向を表示するように指示するよう構成されるプロセッサとを更に含む装置を更に提供する。この実施形態は、第2の態様の前述の実施形態に対応している。表示インターフェイスの画面の向きは、電子コンパス・インターフェイスが表示される場合に考慮され、それにより、正確な方向指示は、画面が下向きであるときに確かにされ得る。これは、特別な人々の要求を容易にし、既存の電子コンパスの欠点を補償し、且つ、方向指示の正確さを改善する。
【0016】
第6の態様に従って、本発明の実施形態は、方向を指示する装置であって、ディスプレイを含み、該ディスプレイの向きを決定し、且つ、当該装置のZ軸及びX軸の間の第1夾角の値を求めるよう構成される加速度センサと、前記第1夾角の値が0°から180°の範囲内にあると決定される場合には、前記第1夾角と180°との和を第2夾角の値として使用し、あるいは、前記第1夾角の値が181°から360°の範囲にあると決定される場合には、第1夾角と180°との間の差を第2夾角の値として使用し、前記第2夾角の値が0°である位置を北であると、前記第2夾角の値が90°である位置を東であると、前記第2夾角の値が180°である位置を南であると、前記第2夾角の値が270°である位置を西であると決定し、前記ディスプレイに、全ての前記決定された方向を表示するように指示するよう構成されるプロセッサとを更に含む装置を更に提供する。この実施形態は、第3の態様の前述の方法の実施形態に対応している。ユーザは、画面が下向きである場合に、例えば、ユーザが横になりながら携帯電話機を見る場合に、正確な方向指示を得ることを可能にされる。これは、既存の解決法における欠点を補償し、ユーザ満足を改善し、方向指示の正確さを改善し、電子コンパス製品の使いやすさを高める。
【0017】
その上、本発明の実施形態は、方向を指示する装置、及びプログラム・コードを含むコンピュータプログラム製品を更に提供する。当該装置及び前記コードは、前述の方法の実施形態を実行し、前述の方法の実施形態に対応する有利な効果を有している。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施形態は、スマートフォンが水平方向に保持されていない場合に、例えば、画面が下向きである場合に、方向が正確に指示され得るように、方向を指示する方法及びシステムを提供する。
【0022】
本発明における技術的解決法を当業者により良く理解してもらうよう、以下は、本発明の実施形態において添付の図面を参照して、本発明の実施形態において技術的解決法を明りょうに且つ完全に記載する。明らかに、記載される実施形態は、本発明の実施形態の全てよりむしろ、単に一部にすぎない。創造的な取り組みなしで本発明の実施形態に基づき当業者によって獲得される全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲内にあるべきである。
【0023】
本発明の明細書、特許請求の範囲、及び添付の図面において、語“第1”、“第2”等は(それらが存在する場合に)、類似したオブジェクトを区別するよう意図されるが、必ずしも特定の順位又は順序を示すわけではない。そのようにして呼ばれるデータは、ここで記載される本発明の実施形態がここで図解又は記載される順序以外の他の順序で実施され得るように、適切な状況において互いに交換できる。更に、語“含む”、“包含する”及び何らかの他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意味し、例えば、ステップ又はユニットの一覧を含むプロセス、方法、システム、製品、又はデバイスは、必ずしもそれらのユニットに制限されず、明示的にリストアップされたり又はそのようなプロセス、方法、システム、製品、若しくはデバイスに固有であったりしない他のユニットを含んでよい。
【0024】
コンパスは、方向を区別する簡単な器具であり、ノース・アロー(north arrow)とも称される。コンパスの前身は、古代中国の四大発明の1つである指南杓(south-pointing ladle)である。主要構成部分は、軸に取り付けられて自由に回転することができる磁針である。磁針は、地球磁場の作用下で磁気子午線の接線方向にとどまり、磁針のN極は、地球の北磁極を指す。この動作は、方向を特定するために使用され得る。コンパスは、通常、ナビゲーション、測地測量、旅行、及び軍隊のような分野で使用される。
【0025】
現在、大部分の携帯端末は、電子コンパス機能を既に提供することができ、それにより、現在位置の東西南北の方向は、携帯端末のユーザに方向情報を提供するために、2Dダイヤルを使用することによって携帯電話機の画面に示される。
図1を参照すると、
図1は、携帯端末における電子コンパス・インターフェイスの例である。電子コンパス・インターフェイスは、東西南北の4方向、及び360°の範囲内の角度を含む。ユーザが携帯端末を回転させる場合に、電子コンパス・インターフェイスに表示される方向も、ユーザのための正確な方向指示を確かにするために回転する。電子コンパスは、電子羅針盤とも呼ばれる。一般に、電子羅針盤は、2種類の材料を使用することによって実装され得る。1つは、ホール(Hall)材料であり、もう1つは、磁気抵抗材料である。簡単に言えば、ホール原理は、一定の電流が導体を通る場合に、導体の横方向電圧が磁気誘導の強さとともに線形に変化することである。磁気誘導の強さの値は、携帯電話機の電圧を測定することによって測定され得る。地球磁場は地表面と平行であると考えられ得る。2つのそのようなホール・デバイスが携帯電話機の平面において垂直に置かれる場合に、2つのホール・デバイスにおける地球磁場の磁気誘導の強さの成分が読み取られ得る。それにより、地球磁場の方向が求められる。これは、力の分解に似ている。磁気抵抗材料は、磁気誘導の強さの変化とともに抵抗が変化することを特徴とする。磁気抵抗材料は、ブリッジを構成するために使用され得、単一方向における磁気誘導の強さは、ブリッジの2つのノードの間の電圧を測定することによって測定され得る。同様に、磁場の方向は、携帯端末においてお互いと垂直である2つのブリッジを置くことによって、測定され得る。磁場の方向が測定された後、東、南、西、及び北が決定され得る。しかし、携帯端末における磁気センサが傾いている場合には、磁気センサを通る磁束が変化する。これは、方向指示におけるエラーを引き起こす。しかし、電子コンパスの傾きに対する補償は、傾斜角度が加速度センサを使用することによって測定され得るという原理を使用することによって、行われ得る。そのため、磁場の方向は、重力(加速度)センサと組み合わせて三次元空間において測定され得る。
【0026】
以下は、本発明の実施形態において使用されるセンサについて簡単に記載し、全てのそのようなセンサは先行技術である。加速度センサはGセンサとも呼ばれ、3つの方向、すなわち、画面の水平方向x、(画面の水平方向と垂直な)y、及び(画面の面方向と垂直な)z、における加速度値を返す。携帯電話機の左右方向がx軸であり、上下方向がy軸であり、画面と垂直である方向がz軸である。値は重力の影響を受け、m/s
2を単位とする。携帯電話機がテーブル面に水平に置かれている場合に、x軸はデフォルト設定で0であり、y軸はデフォルト設定で0であり、z軸はデフォルト設定で9.81である。携帯電話機がテーブル面に下向きに置かれている場合に、z軸は−9.81である。携帯電話機が左に傾く場合に、x軸は正の値である。携帯電話機が右に傾く場合に、x軸は負の値である。携帯電話機が上方に傾く場合に、y軸は負の値である。携帯電話機が下方に傾く場合に、y軸は正の値である。
【0027】
重力(gravity)センサは、略してGV−センサと呼ばれ、重力データを出力する。地球上で、重力値は、m/s
2を単位として、9.8である。座標系は、加速度センサのそれと同じである。デバイスがリセットされる場合に、重力センサの出力は、加速度センサのそれと同じである。
【0028】
直線加速度(linear acceleration)センサは、略してLA−センサと呼ばれる。直線加速度は、重力の影響が減じられるデータを得る加速度センサである。データはm/s
2を単位とする。座標系は、加速度センサのそれと同じである。
【0029】
方位(orientation)センサは、略してO−センサと呼ばれ、3つの軸における角度データを返す。方向データは角度を単位とする。正確な角度データを得るよう、電子(electronic)コンパス・センサE−コンパスは、G−センサのデータを入手し、計算によってO−センサのデータを生成する必要がある。さもなければ、水平方向における角度しか求められ得ない。方位センサは、3つのデータ片、すなわち、アジマス、ピッチ、及びロール、を供給する。アジマスは、携帯電話機が水平に置かれている場合に返される磁北極とY軸との間の夾角であり、その夾角は、0°=北、90°=東、180°=南、及び270°=西として、0°から360°の範囲内である。ピッチは、x軸と水平面との間の夾角であり、その夾角は、−180°から180°の範囲内である。z軸がy軸の方へ回転する場合に、角度は正の値である。ロールは、y軸と水平面との間の夾角であり、その夾角は、歴史的な理由により−90°から90°の範囲内である。x軸がz軸の方に動く場合に、角度は正の値である。
【0030】
本発明の実施形態で述べられる向きは、2つの向き、すなわち、上向き及び下向き、を含む。上向きは、地球の中心から離れる方向であり、下向きは、地球の中心を指す方向である。
【0031】
本発明の実施形態は、方向を指示する方法を提供する。
図2を参照すると、
図2は、本発明の実施形態で開示されている、方向を指示する方法の略フローチャートである。
図2に示されるように、方向を指示する方法は、次のステップを含んでよい。
【0032】
S101。“北”の方向を決定する。具体的に、携帯端末の位置の東西南北4方向におけるいずれかの方向が決定される。このステップは先行技術であり、ここでは説明されない。
【0033】
S103。携帯電話機の画面の向きを決定する。このステップは、上記のセンサを使用することによって実施され得、同様に先行技術である。しかし、ステップS101及びS103の実行順序は、ステップS103の前にステップS101が実行されるか、又はステップS101の前にステップS103が実行されるか、あるいは、2つのステップが同時に実行されるものであってよい点が留意されるべきである。
【0034】
S105。携帯電話機の画面が下向きであると決定される場合に、決定された北方向から開始して、90°の時計回り方向の回転を西であると、180°の時計回り方向の回転を南であると、270°の時計回り方向の回転を東であると決定する。同様に、南、西、又は北がステップS101で決定される場合には、その決定された方向に基づき、具体的に、90°ごとの方向が、決定された方向から開始して、時計回り方向において夫々東、北、西、及び南であるように、他の3つの方向が決定される。例えば、西が決定される場合には、残り3つの方向は、90°の時計回り方向の回転が南であり、180°の時計回り方向の回転が東であり、270°の時計回り方向の回転が北であるように、西方向から開始することによって決定される。
【0035】
S107。携帯電話機の画面が上向きであると決定される場合に、決定された北方向から開始して、90°の時計回り方向の回転を東であると、180°の時計回り方向の回転を南であると、270°の時計回り方向の回転を西であると決定する。ステップS105と同様に、南、西、又は北がステップS101で決定される場合には、その決定された方向に基づき、具体的に、90°ごとの方向が、決定された方向から開始して、夫々東、南、西、及び北であるように、他の3つの方向が決定される。例えば、東が決定される場合に、残り3つの方向は、90°の時計回り方向の回転が南であり、180°の時計回り方向の回転が西であり、270°の時計回り方向の回転が北であるように、東方向から開始することによって決定される。
【0036】
S109。論理計算の結果をインターフェイスに描く。すなわち、先に決定された方向が、携帯端末の表示インターフェイスに表示される。
【0037】
携帯端末の画面の向きは、電子コンパス・インターフェイスが表現される場合に考慮され、それにより、携帯端末のユーザは、画面が下向きである場合、例えば、ユーザが横たわっている場合でさえ、正確な方向指示を得ることができる。これは、ユーザによる使用にとって都合がよく、方向指示の正確さを改善する。
【0038】
本発明の実施形態は、方向を指示する方法を更に提供する。
図3を参照すると、
図3は、本発明の実施形態において開示される、方向を指示する他の方法の略フローチャートである。
図3に示されるように、方向を指示する方法は、次のステップを含んでよい。
【0039】
S201。携帯電話機の画面の向きを決定する。このステップは、上記のセンサを使用することによって実施され得、同様に先行技術である。このステップは、ステップS103と同じである。
【0040】
S203。携帯電話機の画面が上向きであると決定される場合に、北方向の位置として画面上のいずれかの点を使用し、北方向から開始して、90°の時計回り方向の回転を東であると、180°の時計回り方向の回転を南であると、270°の時計回り方向の回転を西であると決定する。
【0041】
S205。携帯電話機の画面が下向きであると決定される場合に、北方向の位置として画面上のいずれかの点を使用し、北方向から開始して、90°の時計回り方向の回転を西であると、180°の時計回り方向の回転を南であると、270°の時計回り方向の回転を東であると決定する。
【0042】
S207。論理計算の結果をインターフェイスに描く。すなわち、先に決定された方向が、携帯端末の表示インターフェイスに表示される。このステップは、ステップS109と同じである。
【0043】
S209。“北”方向を正確な方向へ回転させる。具体的に、携帯端末の現在位置のいずれかの方向、例えば、北、が決定され、次いで、表示インターフェイスに表示されている北方向が、決定された北と整列される。ユーザの視点から、携帯端末の表示インターフェイス上の電子羅針盤は、回転し、回転を止めた後に正確な方向を指す。確かに、携帯端末の北以外の他の方向も決定され得、その場合に、表示インターフェイス上の方向は、その、他の方向と整列される。例えば、東方向が決定され、表示インターフェイス上の東は、決定された東方向へ回転される。
【0044】
本発明のこの実施形態は、正確な方向指示を実施する他の方法を提供する。携帯端末の画面の向きは、方向が示される場合にも考慮される。そのため、携帯端末のユーザは、画面が下向きであるときに、正確な方向を得ることができる。これは、ユーザによる使用にとって都合がよく、方向指示の正確さを改善する。
【0045】
本発明の実施形態は、方向を指示する方法を更に提供する。方法は、具体的に、
携帯端末の画面の向きを決定し、前記携帯端末の前記画面が現在下向きであると決定される場合に、
第1夾角の求められた値の範囲を決定し、該第1夾角は前記携帯端末のZ軸及びX軸の間の夾角であり、加速度センサのようなセンサから求められ得、該第1夾角の値が0°から180°の範囲内であると決定される場合には、前記第1夾角と180°との和を第2夾角の値として使用して、あるいは、前記第1夾角の値が181°から360°の範囲内であると決定される場合には、前記第1夾角と180°との間の差を第2夾角の値として使用して、前記第2夾角の値が0°である位置を北であると、前記第2夾角の値が90°である位置を東であると、前記第2夾角の値が180°である位置を南であると、前記第2夾角の値が270°である位置を西であると決定し、代替的に、前記第1夾角の値が0°から180°の範囲内であると決定される場合に、前記第1夾角と180°との和を前記第1夾角の値として使用して、あるいは、前記第1夾角の値が181°から360°の範囲内であると決定される場合に、前記第1夾角と180°との間の差を前記第1夾角の値として使用して、前記第1夾角の値が0°である位置を北であると、前記第1夾角の値が90°である位置を東であると、前記第1夾角の値が180°である位置を南であると、前記第1夾角の値が270°である位置を西であると決定し、
全ての前記決定された方向を前記携帯端末の前記画面に表示する
ことを含む。
【0046】
その上、前記携帯端末の前記画面が現在上向きであると決定される場合に、前記第1夾角の値が0°である位置は北であると決定され、前記第1夾角の値が90°である位置は東であると決定され、前記第1夾角の値が180°である位置は南であると決定され、前記第1夾角の値が270°である位置は西であると決定される。代替的に、前記第1夾角の前記求められた値は、前記第2夾角に割り当てられてよく、前記第1夾角の値が0°である位置は北であると決定され、前記第1夾角の値が90°である位置は東であると決定され、前記第1夾角の値が180°である位置は南であると決定され、前記第1夾角の値が270°である位置は西であると決定される。
【0047】
本発明のこの実施形態は、前述の2つの方法の実施形態と同じである。携帯端末の画面の異なった上向き及び下向きのシナリオは、画面が下向きであるときに方向が誤って表示されるという先行技術の問題を解消するために、違うように扱われる。それにより、携帯端末のユーザは、画面が下向きである場合に、正確な方向指示を得ることができる。これは、ユーザによる使用にとって都合がよく、方向指示の正確さを改善する。
【0048】
本発明の実施形態は、方向を指示する装置を更に提供する。装置は、具体的に、前述の方法の実施形態を実装するよう構成され、具体的に、
電子羅針盤のインターフェイス、すなわち、当該装置の現在位置の様々な正確な方向、を表示するよう構成されるディスプレイと、
当該装置の位置の東西南北方向におけるいずれかの方向を決定し、且つ、前記ディスプレイが上向き又は下向きであるかどうかを決定するために、様々なセンサデータを取得するよう構成されるセンサと、
90°ごとの方向が時計回り方向において夫々東、北、西、及び南であるように、前記ディスプレイが下向きであると決定される場合に、当該携帯装置の位置の東西南北4方向における前記決定されたいずれかの方向に基づき、他の方向を決定し、前記ディスプレイに、全ての前記決定された方向を表示するように指示するよう構成されるプロセッサと
を含んでよい。前記プロセッサは、90°ごとの方向が時計回り方向において夫々東、南、西、及び北であるように、前記ディスプレイが上向きであると決定される場合に、当該携帯端末の位置の東西南北4方向における前記決定されたいずれかの方向に基づき、他の方向を決定するよう更に構成される。具体的に、例えば、当該携帯端末の画面が下向きであると決定される場合に、前記プロセッサは、当該携帯端末の位置の北方向の決定された位置に基づき、90°の時計回り方向の回転の位置を西であると決定し、180°の時計回り方向の回転の位置を南であると決定し、270°の時計回り方向の回転の位置を東であると決定し、あるいは、東方向の決定された位置に基づき、90°の時計回り方向の回転の位置を北であると決定し、180°の時計回り方向の回転の位置を西であると決定し、270°の時計回り方向の回転の位置を南であると決定し、あるいは、南方向の決定された位置に基づき、90°の時計回り方向の回転の位置を東であると決定し、180°の時計回り方向の回転の位置を北であると決定し、270°の時計回り方向の回転の位置を西であると決定する。同様に、前記ディスプレイが上向きであると決定される場合に、前記プロセッサは、当該携帯端末の位置の北方向の決定された位置に基づき、90°の時計回り方向の回転の位置を東であると決定し、180°の時計回り方向の回転の位置を南であると決定し、270°の時計回り方向の回転の位置を西であると決定し、あるいは、当該携帯端末の位置の東方向の決定された位置に基づき、90°の時計回り方向の回転の位置を南であると決定し、180°の時計回り方向の回転の位置を西であると決定し、270°の時計回り方向の回転の位置を北であると決定し、あるいは、当該携帯端末の位置の南方向の決定された位置に基づき、90°の時計回り方向の回転の位置を西であると決定し、180°の時計回り方向の回転の位置を北であると決定し、270°の時計回り方向の回転の位置を東であると決定し、あるいは、当該携帯端末の位置の東方向の決定された位置に基づき、90°の時計回り方向の回転の位置を北であると決定し、180°の時計回り方向の回転の位置を東であると決定し、270°の時計回り方向の回転の位置を南であると決定する。
【0049】
本発明のこの実施形態において提供される、方向を指示する装置に従って、当該携帯端末の前記画面の向きは、電子コンパス・インターフェイスが表現される場合に考慮され、それにより、当該携帯端末のユーザは、前記画面が下向きである場合、例えば、ユーザが横たわっている場合でさえ、正確な方向指示を得ることができる。これは、ユーザの使用にとって都合がよく、方向指示の正確さを改善する。
【0050】
本発明の実施形態は、方向を指示する装置を更に提供する。当該装置は、具体的に、前述の方法の実施形態を実装するよう構成され、具体的に、ディスプレイ、センサ、及びプロセッサを含んでよい。前記ディスプレイ及び前記センサの機能は、前の装置の実施形態におけるディスプレイ及びセンサの機能と同じである。違いは、前記プロセッサの機能にある。具体的に:
【0051】
前記ディスプレイは、電子羅針盤のインターフェイス、すなわち、当該装置の現在位置の様々な正確な方向、を表示するよう構成される。
【0052】
前記センサは、当該装置の位置の東西南北方向におけるいずれかの方向を決定し、且つ、前記ディスプレイが上向き又は下向きであるかどうかを決定するために、様々なセンサデータを取得するよう構成される。
【0053】
前記プロセッサは、前記ディスプレイが下向きであると決定される場合に、該ディスプレイに、該ディスプレイ上のいずれかの点から開始して、時計回り方向において90°ごとに東方向、北方向、西方向、及び南方向を夫々表示するように指示し、90°ごとの方向が時計回り方向において夫々東、北、西、及び南であるように、加速度センサを使用することによって決定された方向に基づき、他の方向を決定し、前記ディスプレイに、全ての前記決定された方向を表示するように指示するよう構成される。
【0054】
この装置の実施形態と前の装置の実施形態との間の相違は、電子羅針盤のインターフェイスが最初の表示においていずれかの方向を表示する点であり、該いずれかの方向は、望ましくは、不正確な方向である。しかし、前記いずれかの方向は、正しい方向によって直ちに置き換えられ、ユーザは、電子羅針盤が正しい方向へ回転する画像を見ることができる。この実施形態は、画面が上向き又は下向きのいずれかである場合に方向が正確に指示され得ることを実装し、それにより、方向指示の正確さは改善され得る。その上、ユーザは、最初の方向から正しい方向への動的な回転プロセスを見ることができる。これは、実際の物理的なコンパスにより近く、ユーザ経験を改善することができる。
【0055】
本発明の実施形態は、方向を指示する装置を更に提供する。当該装置は、具体的に、前述の方法の実施形態を実装するよう構成され、具体的に、ディスプレイ、センサ、及びプロセッサを含んでよい。前記ディスプレイ及び前記センサの機能は、前の装置の実施形態におけるディスプレイ及びセンサの機能と同じである。違いは、前記プロセッサの機能にある。具体的に:
【0056】
前記ディスプレイは、電子羅針盤のインターフェイス、すなわち、当該装置の現在位置の様々な正確な方向、を表示するよう構成される。
【0057】
前記センサは、当該装置の位置の東西南北方向におけるいずれかの方向を決定し、且つ、前記ディスプレイが上向き又は下向きであるかどうかを決定するために、様々なセンサデータを取得するよう構成される。
【0058】
前記プロセッサは、前記センサから、現在位置での当該装置のZ軸及びX軸の間の第1夾角の値を求め、該第1夾角の値が0°から180°の範囲内であると決定される場合に、前記第1夾角と180°との和を第2夾角の値として使用して、あるいは、前記第1夾角の値が181°から360°の範囲内であると決定される場合に、第1夾角と180°との間の差を第2夾角の値として使用して、該第2夾角の値が0°である位置を北であると決定し、前記第2夾角の値が90°である位置を東であると決定し、前記第2夾角の値が180°である位置を南であると決定し、前記第2夾角の値が270°である位置を西であると決定し、前記ディスプレイに、全ての前記決定された方向を表示するように指示するよう構成される。代替的に、前記第1夾角の値が0°から180°の範囲内であると決定される場合に、該第1夾角と180°との和が前記第1夾角の値として使用され、あるいは、前記第1夾角の値が181°から360°の範囲内であると決定される場合に、前記第1夾角と180°との間の差が前記第1夾角の値として使用され、前記第1夾角の値が0°である位置は北であると決定され、前記第1夾角の値が90°である位置は東であると決定され、前記第1夾角の値が180°である位置は南であると決定され、前記第1夾角の値が270°である位置は西であると決定される。
【0059】
その上、当該携帯端末の前記画面が現在上向きであると決定される場合に、前記第1夾角の値が0°である位置は北であると決定され、前記第1夾角の値が90°である位置は東であると決定され、前記第1夾角の値が180°である位置は南であると決定され、前記第1夾角の値が270°である位置は西であると決定される。代替的に、前記第1夾角の前記求められた値は、前記第2夾角に割り当てられてよく、前記第1夾角の値が0°である位置は北であると決定され、前記第1夾角の値が90°である位置は東であると決定され、前記第1夾角の値が180°である位置は南であると決定され、前記第1夾角の値が270°である位置は西であると決定される。
【0060】
本発明のこの実施形態は、前述の2つの装置の実施形態と同じである。携帯端末の画面の異なった上向き及び下向きのシナリオは、画面が下向きであるときに方向が誤って表示されるという先行技術の問題を解消するために、違うように扱われる。それにより、携帯端末のユーザは、画面が下向きである場合に、正確な方向指示を得ることができる。これは、ユーザによる使用にとって都合がよく、方向指示の正確さを改善する。
【0061】
当業者は、実施形態における方法のプロセスの全て又はいくつが、コンピュータプログラムが関連するハードウェアに指示することによって実装され得ると理解し得る。プログラムは、コンピュータ読出可能な記憶媒体に記憶されてよい。プログラムが実行されるときに、実施形態における方法のプロセスが実行される。前述の記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、リード・オンリー・メモリ(Read-Only Memory,ROM)、又はランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory,RAM)を含んでよい。
【0062】
本発明の前述の全ての実施形態における携帯端末は、携帯電話機、タブレット型コンピュータ、及びスマート・カメラのような様々な端末であってよく、ここで具体的に制限されない。
【0063】
簡便な記載のために、前述の装置の詳細な作業プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスが参照されてよく、詳細は再度ここで記載されないことが、当業者によって明らかに理解され得る。
【0064】
本願で与えられているいくつかの実施形態において、開示されているシステム、装置、及び方法は、他の様態で実施されてよいことが理解されるべきである。例えば、記載される装置の実施形態は、単に例にすぎない。例えば、ユニット区分は、単に論理的な機能区分にすぎず、実際の実施では他の区分であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、他のシステムに結合されるか、又は組み入れられてよく、あるいは、いくつかの特徴は、無視されるか、又は実行されなくてよい。
【0065】
別個の部分として記載されるユニットは、物理的に分かれていてもいなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1つの位置に設置されてよく、あるいは、複数のネットワークユニットにおいて分散されてよい。ユニットのいくつか又は全ては、実施形態の解決法の目的を達成するよう、実際のニーズに従って選択されてよい。
【0066】
その上、本発明の実施形態における機能ユニットは、1つのプロセッシング・ユニットに組み入れられてよく、あるいは、ユニットの夫々は、物理的に単独で存在してよく、あるいは、2つ以上のユニットが1つのユニットに組み入れられる。
【0067】
本発明の実施形態における技術的解決法が、ソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合に、その技術的解決法は、コンピュータ読出可能な記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づき、本発明の技術的解決法は本質的に、又は先行技術に寄与する部分は、又は技術的解決法の全て若しくはいくつかは、ソフトウェア製品の形で実装されてよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ・デバイス(パーソナル・コンピュータ、サーバ、又はネットワーク・デバイスであってよい。)に、本発明の実施形態において記載される方法のステップの全て又はいくつかを実行するよう指示するいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュ・ドライブ、リムーバブル・ハード・ディスク、リード・オンリー・メモリ(ROM,Read-Only Memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM,Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクのような、プログラム・コードを記憶することができる如何なる媒体も含む。
【0068】
前述の実施形態は、本発明を制限することではなく、単に、本発明の技術的解決法を説明することを目的としている。本発明は、前述の実施形態を参照して詳細に記載されるが、当業者は、本発明の実施形態の技術的解決法の精神及び適用範囲から外れることなしに、彼らが前述の実施形態で記載されている技術的解決法に対して変更を施したり、あるいは、そのいくつかの技術的特徴に対して同等の置換を行ったりしてよいと理解するはずである。