(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
<本発明の実施の形態に係るホットプレートの構成>
本発明の実施の形態に係るホットプレート100は、折り畳み可能な吸煙機構付の独立二面プレート式ホットプレートであって、
図1から
図4に示されるように、主に、本体101、フィルタ取付枠体120、調理プレート140A,140Bおよびマグネットプラグ付の電源コード(図示せず)から構成されている。なお、本実施の形態に係るホットプレート100では、フィルタ取付枠体120、調理プレート140A,140Bおよびマグネットプラグ付の電源コードは、
図5から
図7に示されるように、本体101に対して着脱自在とされている。以下、これらの構成部品について詳述する。
【0016】
(1)本体
本体101は、
図1から
図4に示されるように、主に、台座部110、第1調理構造部130Aおよび第2調理構造部130B、ならびに第1取っ手150Aおよび第2取っ手150Bから構成されている。以下、これらの要素部位について詳述する。
【0017】
(1−1)台座部
台座部110は、
図1から
図4に示されるように、主に、筐体111、昇降ラック113、ロックレバー114、昇降ガイド118a,118b、電装品ボックス119、ダブルクロスフローファンユニットWUおよびマグネットプラグ受けMP(
図13参照)から構成されている。以下、これらの要素部位について詳述する。
【0018】
筐体111は、
図4に示されるように、上方が開口する略直方体形を呈している。そして、この筐体111には、電装品ボックス119およびダブルクロスフローファンユニットWUが収容されている。また、この筐体111には、
図1に示されるように昇降ラック113が上下方向に出没可能なように収容されている。さらに、この筐体111の左右の内面には、
図4に示されるように昇降ガイド118a,118bが形成されている。加えて、この筐体111の左右には、
図1に示されるようにロックレバー114が配設されている。
【0019】
昇降ラック113は、上述の通り、上下方向に出没可能なように筐体111に収容されている。また、この昇降ラック113の下端部には、ダブルクロスフローファンユニットWUが固定的に取り付けられている。すなわち、昇降ラック113が昇降する際、ダブルクロスフローファンユニットWUも同様に昇降する。そして、この昇降ラック113は、第1調理構造部130Aおよび第2調理構造部130Bの台座部110への係合部分に設けられるピニオン112a,112bと噛み合っており、第1調理構造部130Aおよび第2調理構造部130Bが閉じた状態(以下「閉状態」という。)から開いた状態(以下「開状態」という。)となるときにピニオン112a,112bの回転によって上昇し、第1調理構造部130Aおよび第2調理構造部130Bが開状態から閉状態となるときにピニオン112a,112bの逆回転によって下降する。すなわち、第1調理構造部130Aおよび第2調理構造部130Bが閉状態から開状態となるときにダブルクロスフローファンユニットWUが上昇し、第1調理構造部130Aおよび第2調理構造部130Bが開状態から閉状態となるときにダブルクロスフローファンユニットWUが下降する。なお、以下、説明の便宜上、昇降ラック113およびピニオン112a,112bを併せて折畳機構FMとする。
【0020】
ロックレバー114は、第1調理構造部130Aおよび第2調理構造部130Bを開いた状態に維持するためのレバーであって、上側部分が筐体111の側壁に向かって付勢されている。そして、第1調理構造部130Aおよび第2調理構造部130Bを閉状態から開状態にするときにおいて昇降ラック113が上昇し切ると、ロックレバー114の上側部分が、付勢力によって昇降ラック113の下側にできる空間(以下「ラック下側空間」という)に進入し、その結果、昇降ラック113が落下しないように昇降ラック113を支持する。なお、ユーザが第1調理構造部130Aおよび第2調理構造部130Bを開状態から閉状態にするときは、ユーザがロックレバー114の下側部分を筐体111の側壁に向かって押圧することによってロックレバー114の上側部分をラック下側空間から外側に向かって引き抜く。この結果、ラック下側空間に何もなくなり、昇降ラック113を下降させることができる状態となる。
【0021】
昇降ガイド118a,118bは、
図4に示されるように左右方向に一対ずつ形成されている。そして、これらの昇降ガイド118a,118bは、ダブルクロスフローファンユニットWUの左右端部に接しており、昇降ラック113の昇降に伴うダブルクロスフローファンユニットWUの昇降の方向を規制する役目を担っている。
【0022】
電装品ボックス119は、
図4に示されるように筐体111の長手方向中央部の底壁に載置されている。そして、この電装品ボックス119は、電源回路基板や制御回路基板等を収容しており、ヒータ134a,134bや、温度調節レバー(図示せず)、調理プレート140A,140B近傍に配設されるサーミスタ(図示せず)、煙検知センサー(図示せず)等に接続されており、ヒータ134a,134bに必要な電力を供給すると共に、調理プレート140A,140Bの温度制御等を行う。
【0023】
ダブルクロスフローファンユニットWUは、
図8から
図11に示されるように、2つのクロスフローファンユニットCUa,CUbから構成されている。具体的には、このダブルクロスフローファンユニットWUは、2つのクロスフローファンユニットCUa,CUbが平面視において点対称の関係となるように隣接して配設されることによって構成されている(
図7や
図8等参照)。
【0024】
各クロスフローファンユニットCUa,CUbは、
図12に示されるように、送風羽根115a,115b、外ケース116a,116b、モータ117a,117b、下側プーリーP1a,P1b、上側プーリーP2a,P2bおよびプーリーベルトBLa,BLbから構成されている。
【0025】
送風羽根115a,115bは、送風方向が回転軸方向に対して直交する型の羽根であって、
図8から
図12に示されるように回転軸の両端に突起SFa,SFbを有している。そして、この突起SFa,SFbが外ケース116a,116bの軸受け孔に挿通される。この結果、送風羽根115a,115bは、外ケース116a,116bに対して回転可能に固定される。そして、片側の突起SFa,SFbには、
図8から
図12に示されるように上側プーリーP2a,P2bが取り付けられている。モータ117a,117bは、
図8から
図12に示されるように、外ケース116a,116bの上側プーリー取付側部分の直下に配設されている。そして、モータ117a,117bの回転軸の先端部分には下側プーリーP1a,P1bが取り付けられている。
図8から
図12に示されるように、下側プーリーP1a,P1bは上側プーリーP2a,P2bの直下に配設されており、下側プーリーP1a,P1bと上側プーリーP2a,P2bとにはプーリーベルトBLa,BLbが架け渡されている。すなわち、各クロスフローファンユニットCUa,CUbでは、モータ117a,117bが駆動すると、その回転動力は下側プーリーP1a,P1b、プーリーベルトBLa,BLbおよび上側プーリーP2a,P2bを介して送風羽根115a,115bに伝達され、その結果、送風羽根115a,115bが回転する。
【0026】
そして、このダブルクロスフローファンユニットWUは、
図7に示されるように送風羽根115a,115bが上側を向くようにして第1調理構造部130Aおよび第2調理構造部130Bの間に配設されている。そして、このダブルクロスフローファンユニットWUの直上には、
図4に示されるように吸気口SOが形成されている(すなわち、平面視において、第1調理構造部130Aおよび第2調理構造部130Bの間に吸気口SOが形成されている(例えば、
図7等参照)。)。なお、この吸気口SOの長手方向の長さは、調理プレート140A,140Bの長手方向の長さとほぼ同一である。また、本実施の形態に係るホットプレート100では、
図4に示されるように、第1調理構造部130Aおよび第2調理構造部130Bが開状態であるときに、送風羽根115a,115bの突起SFa,SFb(すなわち回転軸)が、「調理プレート140A,140Bの底壁の裏面」と「カバー部材131a,131b(後述)の底壁の上面」との間、より詳細には遮熱板133a,133bの底壁とほぼ同等の高さに設定されている。また、送風羽根115a,115bの上端部は、
図4に示されるように調理プレート140A,140Bの底壁の高さ位置とほぼ同一とされている。
【0027】
マグネットプラグ受けMPは、
図13に示されるように筐体111の長手方向中央部の側壁に貫通して配設されている。そして、このマグネットプラグ受けMPには、マグネットプラグが接続される。なお、電源コードのマグネットプラグと反対側には電源プラグ(図示せず)が取り付けられており、この電源プラグが外部電源へ接続される。
【0028】
(1−2)第1調理構造部および第2調理構造部
第1調理構造部130Aは、主に、カバー部材131a、遮熱板133aおよびヒータ134aから構成されている。以下、これらの要素部位について詳述する。なお、第2調理構造部130Bは、
図2から
図4および
図7に示されるように、構造上、台座部110の中心線を中心軸として第1調理構造部130Aと左右対称の関係にある。このため、第2調理構造部130Bの説明は、添字「a」を「b」に代えることによって足りるため、ここでは省略する。
【0029】
カバー部材131aは、
図4に示されるように、上方に開口する略方形皿型の樹脂成形体であって、その内部に遮熱板133aおよびヒータ134aを収容する。より具体的には、カバー部材131aは、
図4に示されるように、主に、側壁部SWa、底壁部BWaおよび脚部Laから構成されている。脚部Laは、
図4に示されるように底壁部BWaから上方に向かって延びており、遮熱板133aを支持している。すなわち、底壁部BWaと遮熱板133aとの間には空間(以下「送風空間」と称する。)Paが形成される。なお、この送風空間Paには、ダブルクロスフローファンユニットWUの送風羽根115aで生じる風が通過する。
【0030】
遮熱板133aは、ヒータ134aにより生じる熱からカバー部材131a等を保護する板であって、
図4に示されるように、ヒータ134aの下方に配置されている。また、この遮熱板133aは、ヒータ134aの輻射熱を積極的に反射する形状とされている。また、この遮熱板133aには、
図4および
図7に示されるようにヒータ保持脚135aが配設されている。そして、このヒータ保持脚135aによって、遮熱板133aの上面から少し浮いた位置にヒータ134aが固定的に保持される。さらに、この遮熱板133aの取っ手側の端部には、吹出ガイドGaが取り付けられている。この吹出ガイドGaは、カバー部材131aの第1取っ手側の上端壁(側壁部SWaの上端から内側に向かって延びている部分天壁)と共に、ダブルクロスフローファンユニットWUの送風羽根115aで生じる風の排気口EOaを構成すると共に、その風を排気口EOaまで案内する役目を担っている。なお、本実施の形態に係るホットプレート100において、排気口EOaは、
図4に示されるように、調理プレート140A,140Bの調理面よりも上側に位置するように設定されている。また、この排気口EOaは、平面視において調理プレート140Aを介して吸気口SOと直線的に対向している(言い換えると、吸気口SOと排気口EOaとは、平面視において調理プレート140Aの互いに対向する辺の外側に形成されている。)。
【0031】
ヒータ134aは、5回曲げのシーズヒータであって、上述の通り、遮熱板133aのヒータ保持脚135aに固定的に配設されている。なお、このヒータ134aは、
図4に示されるように送風羽根115a,115bの突起SFa,SFb(すなわち回転軸)よりも僅かに高いに位置に位置している。また、このヒータ134aは、上述の通り、台座部110の電装品ボックス119に接続されている。そして、本実施の形態に係るホットプレート100では、このヒータ134aの上に直接、調理プレート140Aが載置される。
【0032】
そして、本実施の形態に係るホットプレート100では、第1調理構造部130Aおよび第2調理構造部130Bは、
図1および
図13に示されるように、台座部110を中心として両開き可能となるように台座部110に取り付けられている。
【0033】
(1−3)第1取っ手および第2取っ手
第1取っ手150Aおよび第2取っ手150Bは、使用者が折畳み時の本体101(
図13参照)を持ち運ぶときに利用されるコの字状の取っ手であって、第1調理構造部130Aのカバー部材131aおよび第2調理構造部130Bのカバー部材131bの左右の側壁部SWa,SWbに回動自在に取り付けられている。なお、これらの取っ手150A,150Bは、
図3において上下方向に回動することができる。また、第1取っ手150Aおよび第2取っ手150Bは、
図1に示されている状態すなわち開状態において支持脚の役目を担っている。
【0034】
(2)調理プレート
本発明の実施の形態に係る調理プレート140A,140Bは、
図1、
図2および
図4に示されるように、方形皿型の金属プレートであって、第1調理構造部130Aおよび第2調理構造部130Bのヒータ134a,134bそれぞれに対して着脱自在に載置される。
【0035】
(3)フィルタ取付枠体
フィルタ取付枠体120は、油煙捕集フィルタ(図示せず)を支持するための三角山型の網目体であって、
図5および
図6に示されるように、本体101の中央部分に対して着脱自在に載置される。なお、このフィルタ取付枠体120は、その面積の90%以上が空気透過面積となるように形成されているため、圧損が極めて小さい。また、このフィルタ取付枠体120は、実質的に、吸気口の位置を実際の吸気口SOの位置よりも上側、具体的には調理プレート140A,140Bの調理面よりも上側に位置している。また、このフィルタ取付枠体120にはフッ素樹脂がコーティングしてある。このため、このフィルタ取付枠体120を洗浄する際、油汚れが落ちやすい。なお、油煙捕集フィルタは、例えば、フッ素樹脂繊維クロス等であることが好ましい。
【0036】
<本実施の形態に係るホットプレートの吸煙機能>
本実施の形態に係るホットプレート100では、図示しない煙検知センサーが油煙を検知すると、電装品ボックス119の制御回路基板によってダブルクロスフローファンユニットWUのモータ117a,117bが駆動される。モータ117a,117bが駆動されると、上述の通り、送風羽根115a,115bが回転して風を発生される。その発生した風は、送風空間Pa,Pbを通って排気口EOa,EObから排出される。そして、排気口EOa,EObから排出された風は、調理プレート140A,140Bの上部を通過する。その際、その風は、調理プレート140A,140Bから立ち上る油煙をフィルタ取付枠体側すなわち油煙捕集フィルタに向かって押し流す。その後、その風は、油煙捕集フィルタ、フィルタ取付枠体120および吸気口SOを通ってダブルクロスフローファンユニットWUに吸引された後、再び送風空間Pa,Pbへと送られる。本実施の形態に係るホットプレート100では、このようにして循環風が形成されて油煙が除去される。
【0037】
<本実施の形態に係るホットプレートの本体の折畳機能>
本実施の形態に係るホットプレート100の本体101は、上述の通り、折畳機構FMを備えており、開状態(
図1参照)と閉状態(
図13参照)の2つの状態を取り得る。以下、この本体101が閉状態から開状態となる際の折畳機構FMの動作と、開状態から閉状態となる際の折畳機構FMの動作とを説明する。
【0038】
(1)閉状態から開状態となる際の折畳機構FMの動作
本体101が閉状態から開状態となる際、第1調理構造部130Aおよび第2調理構造部130Bそれぞれに設けられているピニオン112a,112bの回転によって昇降ラック113が上昇する。そして、この昇降ラック113に上昇に伴って、昇降ラック113の下端部に固定的に取り付けられているダブルクロスフローファンユニットWUも同時に上昇する。その結果、ダブルクロスフローファンユニットWUの上面が、調理プレート140A,140Bの調理面の高さ位置に近い位置まで上昇する。
【0039】
そして、昇降ラック113が上昇し切ると、ロックレバー114の上側部分が、付勢力によってラック下側空間に進入し、その結果、昇降ラック113が落下しないように昇降ラック113を支持する。
【0040】
(2)開状態から閉状態となる際の折畳機構FMの動作
本体101が開状態から閉状態となる際、先ず、ホットプレート100からフィルタ取付枠体120が取り外される。この状態でユーザがロックレバー114の下側部分を筐体111の側壁に向かって押圧することによってロックレバー114の上側部分をラック下側空間から外側に向かって引き抜く。続いて、この状態でユーザが第1調理構造部130Aおよび第2調理構造部130Bを上方に持ち上げて閉じていくと、第1調理構造部130Aおよび第2調理構造部130Bそれぞれに設けられているピニオン112a,112bの逆回転によって昇降ラック113が下降する。そして、この昇降ラック113に下降に伴って、昇降ラック113の下端部に固定的に取り付けられているダブルクロスフローファンユニットWUも同時に下降する。
【0041】
そして、昇降ラック113が下降し切ると、ダブルクロスフローファンユニットWUが台座部110の筐体111に収容される。
【0042】
<本発明の第1実施形態に係るホットプレートの特徴>
(1)
本発明の実施の形態に係るホットプレート100では、平面視において2枚の調理プレート140A,140Bの間に吸気口SOが形成されている。すなわち、このホットプレート100では、調理プレート140A,140Bに吸気口SOが形成されていない。このため、このホットプレート100では、調理面を小さくする必要がない。したがって、このホットプレート100では、調理面を十分に広く確保することができる。
【0043】
(2)
本発明の実施の形態に係るホットプレート100では、吸煙動作時、調理プレート140A,140Bの短手方向に向かって循環風が流れる。このため、このホットプレート100では、効率よく吸煙することができる。
【0044】
(3)
本発明の実施の形態に係るホットプレート100では、平面視において排気口EOa,EObが調理プレート140A,140Bを介して吸気口SOと直線的に対向する。このため、このホットプレート100では、排気口EOa,EObから排出された空気は調理プレート140A,140Bの調理面の上を通過して吸気口SOに入る。すなわち、このホットプレート100では、調理プレート140A,140Bの調理面上に空気を循環させることができる。
【0045】
(4)
本発明の実施の形態に係るホットプレート100では、側面視において調理プレート140A,140Bと対向する位置に送風羽根115a,115bが配設されている。すなわち、このホットプレート100では、上下方向における調理プレート140A,140Bの調理面と送風羽根115a,115bの回転軸(突起SFa,SFb)との距離が極めて短い。このため、このホットプレート100では、調理プレート140A,140Bの調理面から立ち上る油煙を効率的に回収することができる。
【0046】
(5)
本発明の実施の形態に係るホットプレート100には折畳機構FMが設けられている。このため、このホットプレート100は、収容に非常に便利である。また、このホットプレート100では、本体101の折畳み時にダブルクロスフローファンユニットWUが下降する。このため、本体101はコンパクトに折り畳むことができる。
【0047】
<変形例>
(A)
先の実施の形態に係るホットプレート100では特に言及しなかったが、着脱可能な蓋体を付属させてもよい。
【0048】
(B)
先の実施の形態に係るホットプレート100では調理プレート140A,140Bとして方形皿型の金属プレートが用意されているだけであったが、その他、プレート枠、穴開き波形プレート、たこ焼きプレート等の他の形態のプレートが付属されていてもよい。例えば、プレート枠は、調理プレート140A,140Bと同じ大きさの枠体であって、内部に穴開き波形プレートおよびたこ焼きプレート等を交換可能に収容するようにしてもよい。
【0049】
(C)
先の実施の形態に係るホットプレート100では煙検知センサーが油煙を検知すると、ダブルクロスフローファンユニットWUのモータ117a,117bが駆動されたが、操作部(操作ボタンや操作レバー等)を新たに設けて、操作部が操作された際にダブルクロスフローファンユニットWUのモータ117a,117bが駆動されるようにしてもよい(すなわち、モータ117a,117bを手動で駆動させるようにする。)。
【0050】
(D)
先の実施の形態に係るホットプレート100では特に言及しなかったが、煙検知センサーを各調理構造部130A,130Bに設けて、吸煙制御をそれぞれ独立して行うことができるようにしてもよい。
【0051】
(E)
先の実施の形態に係るホットプレート100では調理プレート140A,140Bが着脱自在とされたが、調理プレート140A,140Bは固定化されていてもよい(すなわち、着脱できないようにしてもよい。)。かかる場合、本体101の折畳み時、調理プレート140A,140Bの調理面が互いに対向するように本体101が折り畳まれる。
【0052】
(F)
先の実施の形態に係るホットプレート100には折畳機構FMが設けられていたが、折畳機構FMは設けられなくてもよい。
【0053】
(G)
先の実施の形態に係るホットプレート100では吸気口SOの長手方向の長さが調理プレート140A,140Bの長手方向の長さとほぼ同一とされていたが、吸気口SOの長手方向の長さを調理プレート140A,140Bの長手方向の長さよりも長くしてもよい。
【0054】
(H)
先の実施の形態に係るホットプレート100では特に言及しなかったが、リンク機構等を利用してフィルタ取付枠体120を折り畳むことができるようにしてもよい。その際、折り畳んだフィルタ取付枠体120を、閉状態の本体101に収容するようにしてもよい。なお、かかる場合、フィルタ取付枠体を固着させて、本体101が開状態から閉状態になるのに伴ってフィルタ取付枠体が折り畳まれるようにしてもよい。
【0055】
(I)
先の実施の形態に係るホットプレート100ではクロスフローファンユニットCUa,Cubが2つ設けられたが、クロスフローファンユニットを1つにしてもよい。ただし、かかる場合において、先の実施の形態に係るホットプレート100と同様に両方の調理プレート140A,140Bで吸煙を行おうとする際は、分風板(風を2方向に分けるための板)を設けて左右2方向に吹き出しを行う必要がある。
【0056】
その一方、片側の調理プレートでのみ吸煙を行おうとする際は分風板の設置は必要なく、単に片側のクロスフローファンユニットを除去すればよい。かかる例としては、片側の調理プレートで油煙が発生するもの(例えば、焼肉等)を調理し、もう片側の調理プレートで油煙が発生しないか、ほとんど発生しないもの(例えば、お好み焼きやたこ焼き等)を調理する例が挙げられる。
【0057】
(J)
先の実施の形態に係るホットプレート100では特に言及しなかったが、遮熱板133a,133bの底壁に貫通孔を形成し、その貫通孔を調理プレートの裏側の突起で塞ぐようにしてもよい。かかる場合、送風空間Pa,Pbに流れる風によって調理プレートを直接的に空冷することができる。なお、その際、突起の上側のプレート部分に油が貯まるように調理プレートの調理面に傾斜をつけてもよい。
【0058】
(K)
先の実施の形態に係るホットプレート100では本体101の開閉に伴ってダブルクロスフローファンユニットWUが昇降する折畳機構FMが採用されていたが、このような昇降動作がない折畳機構が採用されてもかまわない。
【0059】
(L)
先の実施の形態に係るホットプレート100では平面視において2枚の調理プレート140A,140Bの間にダブルクロスフローファンユニットWUが配設されていたが、クロスフローファンユニットCUa,CUbをそれぞれカバー部材131a,131bの取っ手側端部に移設してもよいし、2枚の調理プレート140A,140Bの間にダブルクロスフローファンユニットWUを設けると共に、カバー部材131a,131bの取っ手側端部それぞれにクロスフローファンユニットを設けてもよい。ただし、送風方向は先の実施の形態に係るホットプレート100と同方向にするのが好ましい。
【0060】
(M)
先の実施の形態に係るホットプレート100ではダブルクロスフローファンユニットWUの各クロスフローファンユニットCUa,CUbに対して1つのモータ117a,117bが配設されたが、ダブルクロスフローファンユニットWUにモータが1つだけ設けられてもよい。かかる場合、例えば、モータの回転軸を上方に向け、その動力を両かさ歯車機構を介して下側プーリーP1a,P1bに伝達させる必要がある。
【0061】
(N)
先の実施の形態に係るホットプレート100では特に言及しなかったが、調理プレート140A,140Bの温度を別々に制御するようにしてもよい。
【0062】
(O)
先の実施の形態に係るホットプレート100では平面視において排気口EOa,EObから吸気口SOに向かって送風が行われたが、この送風方向を逆にしてもかまわない。ただし、かかる場合、ダブルクロスフローファンユニットWUの上方に、風を調理プレート140A,140B上に導くための案内板を設ける必要がある。
【0063】
(P)
先の実施の形態に係るホットプレート100では本体101が開状態から閉状態となる際、ホットプレート100からフィルタ取付枠体120のみが取り外されたが、フィルタ取付枠体120と併せて調理プレート140A,140Bも取り外されてもかまわない。