(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
商と余りとを計算する商余り除算の計算結果の商の数値データを利用する商利用状態、又は前記計算結果の余りの数値データを利用する余り利用状態の何れかの状態を設定する設定手段と、
入力された数値データについて、前記商余り除算の実行指示に対応する操作を受け付けると、前記入力された数値データに基づいて前記商余り除算を実行し、前記商余り除算の実行結果として、商の数値データと余りの数値データとを表示させる商余り表示制御手段と、
前記商余り表示制御手段により前記商の数値データと前記余りの数値データとが表示された状態で、前記商余り除算に対応するキーの操作を受け付けると、前記設定手段による設定に応じた商の数値データ又は余りの数値データを、前記商余り除算に利用可能に入力する設定対応商余り入力手段と、
入力された数値データについて、前記商余り除算の実行指示に対応する第2操作を受け付けると、前記入力された数値データに基づいて前記商余り除算を実行し、前記商余り除算の実行結果として、商の数値データと余りの数値データとのうち、前記設定手段による設定に応じた商の数値データ又は余りの数値データのみを表示させる第2商余り表示制御手段と、
を備え、
前記第2商余り表示制御手段は、前記商余り除算の実行結果として表示する、前記設定手段による設定に応じた商の数値データ又は余りの数値データを、前記商余り除算に利用可能に入力する第2設定対応商余り入力手段を有することを特徴とする計算装置。
前記商余り表示制御手段により商の数値データと余りの数値データとが表示される毎に、前記設定手段による設定に応じた商の数値データ又は余りの数値データを加算して記憶する加算記憶手段と、
前記加算記憶手段により記憶された前記商の数値データ又は前記余りの数値データを加算した加算結果の数値データについて、前記加算結果の数値データに対応する商の数値データと余りの数値データとを表示させる加算結果商余り表示制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の計算装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
図1は、本発明の計算装置の実施形態に係る電卓(電子式卓上計算機)10の外観構成を示す正面図である。
【0014】
この電卓10は、机上に置いても片手で持っても操作し易い小型の本体ケースの手前側にキー入力部11を備え、キー入力部11の奥側に表示部12を備えている。
【0015】
前記キー入力部11には、オールクリアキー(初期表示操作キー)[AC]11a、クリアキー[C]、数値データ入力用の各数値キー([0][00][1]〜[9][.])、演算データ入力用の各演算子キー([+][−][×][÷][+/-][÷余り]11b等)、月日データ入力キー[日数]11c、計算実行キー[=]、総合計表示キー[GT]11d、数値メモリ操作用の各キー([MRC][M−][M+])等が備えられる。
【0016】
前記[÷余り]キー11bは、除算の計算結果を商と余りで算出するための演算子キーである。また、前記[÷余り]キー11bは、前記[AC]キー11aの操作後は、前記除算により算出された商を利用して次の計算を行なう商利用モードと、余りを利用して次の計算を行なう余り利用モードとの何れの利用モードに設定されているかを確認するための利用モード確認キーとして機能し、さらに、前記商利用モードと余り利用モードとの設定を切替えるための利用モード切替キー[商⇔余り]としても機能する。電源投入時等のリセット時は、前記商利用モードに初期設定される。
【0017】
なお、前記[÷]キーは、前記[日数]キー11cにより月日データを入力する際に、第1の月日と第2の月日との期間を入力する期間キー[〜]としても機能する。
【0018】
前記表示部12は、10桁のセグメントからなる液晶表示パネルを備え、入力された計算式や計算実行された計算結果に応じた数値データ、シンボルデータ等がその都度表示される。
【0019】
前記
図1における表示部12では、前記[÷余り]キー11bの演算データに従い除算された計算結果の商“2”と余り“21”が表示されている状態を示し、前記余り利用モードでは[余り]シンボルRが表示され、商利用モードでは[商]シンボルQが表示される。
【0020】
図2は、前記電卓10の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0021】
前記電卓10の電子回路は、コンピュータであるCPU(プロセッサ)21を備えている。前記CPU21は、メモリ22に記憶される電卓制御プログラムに従い回路各部の動作を制御し、前記キー入力部11のユーザ操作に応じた各種の計算機能を実行する。
【0022】
前記CPU(プロセッサ)21には、前記キー入力部11、表示部12、メモリ22、記録媒体読取部24が接続される他に、外部機器(30)との通信を行なう通信部25も接続される。
【0023】
前記電卓制御プログラムは、前記メモリ22に予め記憶されるか、メモリカード等の外部記録媒体23から記録媒体読取部24により読み取られて前記メモリ22に記憶されるか、通信ネットワークN上のWebサーバ(プログラムサーバ)30から通信部25を介してダウンロードされ前記メモリ22に記憶される。
【0024】
前記電卓制御プログラムには、ユーザ操作に応じた各種の計算処理を前記CPU21に実行させるための計算処理プログラム22aが含まれる。
【0025】
また、前記メモリ22には、計算式データエリア22b、計算結果(=)データエリア22c、総合計(GT)メモリエリア22d、AC後状態フラグエリア22eが確保される。
【0026】
前記計算式データエリア22bには、前記キー入力部11の操作に応じて入力される計算式の被演算数と演算数の数値データ、前記計算式の演算子に従い前記被演算数と演算数の数値データを計算した計算データを新たな被演算数の数値データとして記憶するためのXレジスタとYレジスタ、及び前記演算子の演算データを記憶するための演算データレジスタが確保される。
【0027】
例えば、前記計算式の先頭の被演算数の数値データが入力されると当該被演算数の数値データは前記Xレジスタに記憶される。続いて前記演算子が入力された後に演算数の数値データが入力されると、当該演算子の演算データは前記演算データレジスタに記憶され、前記演算数の数値データは前記Yレジスタに記憶される。ここで、続けて次の演算子が入力された場合は、前記Xレジスタに記憶された被演算数の数値データと前記Yレジスタに記憶された演算数の数値データとが前記演算データレジスタに記憶(保留)された演算データに従い計算され、計算された計算データが新たな被演算数として前記Xレジスタに上書きされて記憶される。また、前記次(今回)の演算子の演算データが前記演算データレジスタに上書きされて記憶される。続いて入力された次の演算数の数値データは前記Yレジスタに上書きされて記憶される。そして、前記[=](計算実行)キーが操作された場合は、前記Xレジスタに記憶された被演算数の数値データと前記Yレジスタに記憶された演算数の数値データとが前記演算データレジスタに記憶された演算データに従い計算され、計算結果データとして前記計算結果(=)データエリア22cに記憶される。
【0028】
なお、前記[÷余り]キー11bの演算データに従い商と余りの計算結果データが算出された際に、前記商利用モードに設定されている状態では、当該商の数値データが次の計算の被演算数として前記Xレジスタに記憶され、また前記余り利用モードに設定されている状態では、当該余りの数値データが次の計算の被演算数として前記Xレジスタに記憶される。
【0029】
前記計算結果(=)データエリア22cは、前記[=](計算実行)キーの操作に応じて計算実行された計算結果データが記憶される。
【0030】
前記総合計(GT)メモリエリア22dには、前記[=](計算実行)キーの操作に応じて計算実行された計算結果データが前記計算結果(=)データエリア22cに記憶される毎に当該計算結果データが順次加算され、当該加算された結果の加算結果データとして記憶される。前記総合計(GT)メモリエリア22dに記憶された加算結果データは前記[AC](オールクリア)キー11aの操作に応じて“0”にクリアされる。
【0031】
なお、前記[÷余り]キー11bの演算データに従い計算実行された商と余りの計算結果データが算出された際に、前記商利用モードに設定されている状態では、当該商の数値データが前記総合計(GT)メモリエリア22dの加算結果データに加算され、前記余り利用モードに設定されている状態では、当該余りの数値データが前記総合計(GT)メモリエリア22dの加算結果データに加算される。
【0032】
前記AC後状態フラグエリア22eには、前記[AC]キー11aによりオールクリアの入力操作が行われた後にその状態を示すフラグ(AC後状態フラグ)がONに設定されて記憶され、他のキーによる入力操作が行われた後に当該AC後状態フラグがOFFに設定されて記憶される。
【0033】
このように構成された電卓10は、前記CPU21が前記電卓制御プログラム(計算処理プログラム22a含む)に記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べるような、各種の計算機能を実現する。
【0034】
次に、前記構成の電卓10による各種の計算機能に応じた動作について説明する。
【0035】
図3,
図4,
図5は、前記電卓10の計算処理プログラム22aに従った計算処理(その1,2,3)を示すフローチャートである。
【0036】
(第1実施形態)
図6は、前記電卓10の計算処理に従った第1実施形態のユーザ操作に対応する表示動作を示す図である。
【0037】
ここでは、薬局において、1箱に3シート(1シートに14個(計42個の錠剤))入った薬があり、前記電卓10を利用することで、患者が必要とする錠剤の個数と、当該必要個数が何箱+何シート+ばら何個になるかを求めることを仮定する。
【0038】
前記電卓10において、
図6(A)に示すように、前記[AC](オールクリア)キー11aによりAC入力操作が行われると(ステップS1(Yes))、前記総合計(GT)メモリエリア22dに記憶されている加算結果データが“0”にクリアされる(ステップS2)。
【0039】
また、前記計算式データエリア22bのXレジスタ,Yレジスタ,演算データレジスタがクリア(消去)され、さらに、前記表示部12の数値データがクリアされて“0.”が表示される(ステップS3)。
【0040】
すると、前記AC後状態フラグエリア22eに記憶されるAC後状態フラグがONに設定される(ステップS4)。
【0041】
そして、前記[÷余り]キー11bを使用して商と余りの計算を行なうのに、現在の利用モードを確認するため、当該[÷余り]キー11bにより[÷余り]の演算データが入力されると(ステップS9(Yes))、前記AC後状態フラグがONに設定されていると判断され(ステップS10(Yes))、現在の利用モードが商利用モードであることを示す[商]シンボルQが表示部12に表示される(ステップS11)。
【0042】
ここで、
図6(B)に示すように、前記[÷余り]キー11bが繰り返し操作されると(ステップS12(Yes))、現在の利用モードが商利用モードに設定されている場合には余り利用モードに切替えられて設定され、現在の利用モードが余り利用モードに設定されている場合には商利用モードに切替えられて設定される(ステップS13)。ここでは、前記商利用モードから余り利用モードに切替えられて設定され、前記表示部12に[余り]シンボルRが表示される。
【0043】
すると、前記AC後状態フラグエリア22eに記憶されるAC後状態フラグがOFFに設定される(ステップS8)。
【0044】
次に、
図6(C)に示すように、前記[AC]キー11aの再操作後(ステップS1〜S4)、前記患者に薬が必要な期間(日数)を計算するのに、
図6(D)(E)に示すように、前記[日数]キー11cを使用して、4[日数(月)]→8[日数(日)]→[÷(〜)]→5[日数(月)]→13[日数(日)]と月日の数値データを入力すると(ステップS5(Yes))、前記表示部12に[日数計算]シンボルと[〜(期間)]シンボルが表示されて当該入力された月日の数値データ“4−8”と“5−13”が順次表示される(ステップS6)。
【0045】
そして、例えば、後から入力された月日“5−13”に対応した数値データが被演算数として前記計算式データエリア22bのXレジスタに記憶され、先に入力された月日“4−8”に対応した数値データが演算数として前記計算式データエリア22bのXレジスタに記憶され、演算子[−]に対応した演算データが演算データレジスタに記憶される(ステップS7)。
【0046】
また、前記AC後状態フラグエリア22eに記憶されるAC後状態フラグがOFFに設定される(ステップS8)。
【0047】
ここで、前記患者に薬が必要な期間(日数)に必要とする前記錠剤の総個数(日数×3個(/1日))を計算するのに、
図6(F)(G)に示すように、演算子キー[×]と数値キー[3]を操作する。
【0048】
前記
図6(F)で示したように、演算子[×]に対応した演算データ(÷余り以外)が入力されると(ステップS14(Yes))、前記計算式データエリア22bのXレジスタ、Yレジスタ、演算データレジスタに、それぞれ前記被演算数としての月日“5−13”に対応した数値データ、演算数としての月日“4−8”に対応した数値データ、演算子[−]に対応した演算データが入力(記憶)済みであると判断される(ステップS15(Yes))。
【0049】
また、前記演算データレジスタに保留されている演算データ[−]は、[÷余り]の演算データではないと判断される(ステップS16(No))。
【0050】
すると、前記演算データレジスタに記憶されている演算データ[−]に従い、前記Xレジスタに記憶された月日“5−13”に対応した数値データから前記Yレジスタに記憶された月日“4−8”に対応した数値データを減算する計算が実行され、該当期間(日数)に対応する計算結果の数値データ“35”が表示される(ステップS24)。
【0051】
すると、前記計算結果の数値データ“35”が前記計算式データエリア22bのXレジスタに次の計算の被演算数として記憶される(ステップS25)。
【0052】
そして、今回入力された演算子[×]に対応した演算データが前記計算式データエリア22bの演算データレジスタに記憶される(ステップS21)。
【0053】
また、前記
図6(G)で示したように、数値キー[3]に対応した数値データ“3”が入力されると(ステップS5(Yes))、入力された数値データ“3”が表示され(ステップS6)、前記計算式データエリア22bのYレジスタに次の計算の演算数として記憶される(ステップS7,S8)。
【0054】
ここで、
図6(H)に示すように、[÷余り]キー11bが操作され、[÷余り]の演算データが入力されると(ステップS9(Yes))、前記AC後状態フラグエリア22eのAC後状態フラグはONではなくOFFに設定されていると判断される(ステップS10(No))。また、前記計算式データエリア22bのXレジスタ、Yレジスタ、演算データレジスタに、それぞれ前記被演算数としての数値データ“35”(日数)、演算数としての数値データ“3”(個)、演算子[×]に対応した演算データが入力(記憶)済みであると判断される(ステップS15(Yes))。
【0055】
そして、前記演算データレジスタに保留されている演算データ[×]は、[÷余り]の演算データではないと判断される(ステップS16(No))。
【0056】
すると、前記演算データレジスタに記憶されている演算データ[×]に従い、前記Xレジスタに記憶された数値データ“35”(日数)に前記Yレジスタに記憶された数値データ“3”(個)を乗算する計算が実行され、前記患者に必要な薬(錠剤)の総個数に対応する計算結果の数値データ“105”が表示される(ステップS24)。
【0057】
すると、前記計算結果の数値データ“105”が前記計算式データエリア22bのXレジスタに次の計算の被演算数として記憶される(ステップS25)。
【0058】
そして、今回入力された演算子[÷余り]に対応した演算データが前記計算式データエリア22bの演算データレジスタに記憶される(ステップS21)。
【0059】
ここで、
図6(I)に示すように、前記1箱に入った薬の個数(計42個)に対応した数値データ“42”が入力されると(ステップS5(Yes))、入力された数値データ“42”が表示され(ステップS6)、前記計算式データエリア22bのYレジスタに次の計算の演算数として記憶される(ステップS7,S8)。
【0060】
そして、
図6(J)に示すように、[=](計算実行)キーが操作されると(ステップS31(Yes))、前記計算式データエリア22bの演算データレジスタに保留された演算データ[÷余り]が記憶されていると判断される(ステップS32,S33(Yes))。
【0061】
すると、前記演算データレジスタに記憶されている演算データ[÷余り]に従い、前記Xレジスタに記憶された数値データ“105”(患者に必要な薬の総個数)を前記Yレジスタに記憶された数値データ“42”(1箱に入った薬の個数)で除算する計算が実行され、前記患者に必要な薬の箱数とこれに加えて必要な薬の個数とに対応する計算結果の商の数値データ“2”と余りの数値データ“21”とが表示される(ステップS34)。
【0062】
ここで、現在、余り利用モードに設定されていると判断されると(ステップS35(Yes))、総合計(GT)メモリエリア22dに記憶されている加算結果データ(ここでは“0”)に対して、前記計算結果である余りの数値データ“21”が加算され、更新された加算結果データ“21”として前記総合計(GT)メモリエリア22dに記憶される(ステップS36)。
【0063】
なお、前記ステップS35において、商利用モードに設定されていると判断された場合は(ステップS35(No))、前記総合計(GT)メモリエリア22dに記憶されている加算結果データ(ここでは“0”)に対して、前記計算結果である商の数値データ“2”が加算され、更新された加算結果データ“2”として前記総合計(GT)メモリエリア22dに記憶される(ステップS37)。
【0064】
続いて、
図6(K)に示すように、[÷余り]キー11bが操作され、[÷余り]の演算データが入力されると(ステップS9(Yes))、前記AC後状態フラグエリア22eのAC後状態フラグはONではなくOFFに設定されていると判断される(ステップS10(No))。また、前記計算式データエリア22bのXレジスタ、Yレジスタ、演算データレジスタに、数値データや演算データは入力(記憶)済みではないと判断される(ステップS15(No))。
【0065】
すると、前記
図6(J)で示したように、前記商と余りの表示状態“2−21”であり(ステップS26(Yes))、前記余り利用モードに設定されていると判断され(ステップS27(Yes))、前記余りの数値データ“21”(前記薬2箱に加えて患者に必要な薬の個数)が、前記表示部12に表示され、次の計算の被演算数として前記計算式データエリア22bのXレジスタに記憶される(ステップS28)。
【0066】
そして、今回入力された演算子[÷余り]に対応した演算データが前記計算式データエリア22bの演算データレジスタに記憶される(ステップS21)。
【0067】
前記ステップS27において、商利用モードに設定されていると判断された場合は(ステップS27(No))、前記商の数値データ“2”が、前記表示部12に表示され、次の計算の被演算数として前記計算式データエリア22bのXレジスタに記憶される(ステップS29)。そして、今回入力された演算子[÷余り]に対応した演算データが前記計算式データエリア22bの演算データレジスタに記憶される(ステップS21)。
【0068】
なお、前記
図6(H)で示したように計算されて表示された、前記患者に必要な薬(錠剤)の総個数“105”について、42個入りの薬の箱が2箱とこれに加えて必要な薬の個数に相当することが分かっている場合には、前記
図6(J)で示した[=](計算実行)キーの操作を省略し、前記
図6(I)で示した数値データ“42”を入力した後に(ステップS5〜S8)、続けて、前記
図6(K)で示したように、[÷余り]キー11bを操作して、[÷余り]の演算データを入力してもよい(ステップS9(Yes),S10(No))。
【0069】
この場合、前記計算式データエリア22bのXレジスタ、Yレジスタ、演算データレジスタに、それぞれ前記被演算数としての数値データ“105”、演算数としての数値データ“42”、演算子[÷余り]に対応した演算データが入力(記憶)済みであると判断される(ステップS15(Yes))。また、前記演算データレジスタに保留されている演算データは、[÷余り]の演算データであると判断される(ステップS16(Yes))。
【0070】
よって、前記演算データレジスタに記憶されている演算データ[÷余り]に従い、前記Xレジスタに記憶された数値データ“105”を前記Yレジスタに記憶された数値データ“42”で除算する計算が実行され、前記同様に算出された患者に必要な薬の箱数とこれに加えて必要な薬の個数とに対応する計算結果の商の数値データ“2”と余りの数値データ“21”とが一時記憶される(ステップS17)。
【0071】
そして、現在、余り利用モードであると判断され(ステップS18(Yes))、前記余りの数値データ“21”(前記薬2箱に加えて患者に必要な薬の個数)が、次の計算の被演算数として前記計算式データエリア22bのXレジスタに記憶され(ステップS19)、前記表示部12に表示される(ステップS20)。
【0072】
そして、今回入力された演算子[÷余り]に対応した演算データが前記計算式データエリア22bの演算データレジスタに記憶される(ステップS21)。
【0073】
なお、前記ステップS18において、商利用モードに設定されていると判断された場合は(ステップS18(No))、前記商の数値データ“2”が、次の計算の被演算数として前記計算式データエリア22bのXレジスタに記憶され(ステップS22)、前記表示部12に表示される(ステップS23)。
【0074】
続いて、
図6(L)に示すように、前記1シートに入った薬の個数(14個)に対応した数値データ“14”が入力されると(ステップS5(Yes))、入力された数値データ“14”が表示され(ステップS6)、前記計算式データエリア22bのYレジスタに次の計算の演算数として記憶される(ステップS7,S8)。
【0075】
そして、
図6(M)に示すように、[=](計算実行)キーが操作されると(ステップS31(Yes))、前記計算式データエリア22bの演算データレジスタに保留された演算データ[÷余り]が記憶されていると判断される(ステップS32,S33(Yes))。
【0076】
すると、前記患者に必要な薬が何箱になるかを計算した場合と同様に、前記演算データレジスタに記憶されている演算データ[÷余り]に従い、前記Xレジスタに記憶された数値データ“21”(前記2箱に加えて患者に必要な薬の個数)を前記Yレジスタに記憶された数値データ“14”(1シートに入った薬の個数)で除算する計算が実行され、前記患者に必要な薬のシートの枚数とばらの個数とに対応する計算結果の商の数値データ“1”と余りの数値データ“7”とが表示される(ステップS34)。
【0077】
これにより、前記患者が必要とする薬の総個数(105個)と、当該必要個数が2箱+1シート+ばら7個になることを、簡単に見通し良く求めることができる。
【0078】
なお、前記[=](計算実行)キーが操作された際に(ステップS31(Yes))、前記計算式データエリア22bの演算データレジスタに保留された演算データが[÷余り]以外の演算データであると判断された場合は(ステップS32,S33(No))、当該計算式データエリア22bに記憶されている計算式データに対応した計算が実行され、計算結果の数値データが表示される(ステップS38)。
【0079】
そして、前記総合計(GT)メモリエリア22dに記憶されている加算結果データに対して、前記計算結果の数値データが加算され、更新された加算結果データとして前記総合計(GT)メモリエリア22dに記憶される(ステップS39)。
【0080】
また、前記[=](計算実行)キーが操作された際に(ステップS31(Yes))、前記計算式データエリア22bの演算データレジスタに保留された演算データが無いと判断された場合は(ステップS32(No))、前記表示部12に現在表示されている数値データがそのまま計算結果の数値データとして前記計算結果(=)データエリア22cに記憶され一時保存される(ステップS40)。そして、前記同様に、前記総合計(GT)メモリエリア22dに記憶されている加算結果データが更新される(ステップS39)。
【0081】
したがって、前記構成の電卓10による第1実施形態の計算機能によれば、患者に必要な薬の総個数を、例えば服用期間(35日)と1日当たりの服用個数(3個)とに基づき算出し(105個)、[÷余り]の演算データを入力して1箱あたりの薬の個数(42個)を入力し計算実行すると、計算結果の数値データが、前記患者に必要な薬の箱数とばら個数とに対応した商の数値データ“2”(箱)と余りの数値データ“21”(個)として算出される。この際、余り利用モードに設定されていれば、前記余りの数値データ“21”(個)が次の計算の被演算数として計算式データエリア22bのXレジスタに記憶され、続けて、前記[÷余り]の演算データを入力して1シートあたりの薬の個数(14個)を入力し計算実行すると、計算結果の数値データが、前記2箱に加えて必要な薬のシート数とばら個数とに対応した商の数値データ“1”(シート)と余りの数値データ“7”(個)として算出される。
【0082】
このように、除算により得られた余りの数値データを容易に次の計算に用いて連続した計算を行なうことが可能になるので、例えば薬局において、前記患者に対し必要な薬が何箱+何シート+ばら何個になるかを、簡単に見通し良く求めることができる。
【0083】
(第2実施形態)
図7は、前記電卓10の計算処理に従った第2実施形態のユーザ操作に対応する表示動作を示す図である。
【0084】
この第2実施形態では、前記[÷余り]の計算機能を利用して、複数の患者にそれぞれ必要な薬を何シート+ばら何個と求めて渡して行くときに、単純に患者の順番で前記シートをばらして行くと、例えば1個のばらが出て纏めにくく、患者側でも無くし易い場合が出る。このため、各患者に渡すばらのシートの部分をできるだけ大きな纏まりにして見通し良く分けることができるように、予め、各患者に渡すばらの個数を合わせて何シート+ばら何個になるかを求めることを仮定する。
【0085】
この第2実施形態において、前記第1実施形態と同様のユーザ操作に対応する表示動作については、前記
図3〜
図5に示すフローチャートのステップ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0086】
前記第1実施形態と同様に、
図7(A)に示すように、[AC]キー11a及び[÷余り]キー11bの操作に応じて余り利用モード([余り]シンボルR表示)に設定されている状態で(ステップS1〜S4/S8〜S13)、例えば、患者Aが12日間に服用する薬の総個数を求めるため、
図7(B)(C)に示すように、計算式データ“12[×]3”を入力する。
【0087】
すると、前記入力された演算子[×]の演算データは、前記[÷余り]の演算データ以外の演算データで(ステップS14(Yes))、前記計算式データエリア22bに計算式データが入力済みではなく(ステップS15(No))、前記表示部12は商と余りの表示状態ではないので(ステップS26(No))、当該表示部12に表示されている数値データ“12”(
図7(B)参照)が被演算数として前記計算式データエリア22bのXレジスタに記憶される(ステップS30)。
【0088】
また、今回入力された前記演算子[×]の演算データが、前記計算式データエリア22bの演算データレジスタに記憶される(ステップS21)。
【0089】
そして、続いて入力された数値データ“3”(
図7(C)参照)が演算数として前記計算式データエリア22bのYレジスタに記憶される(ステップS5〜S8)。
【0090】
ここで、前記入力された計算式データ“12[×]3”の計算を実行して求められる前記患者Aに必要な薬の総個数を対象に、前記1シートの薬の個数“14”により前記[÷余り]の計算を行なうため、
図7(D)(E)に示すように、前記[÷余り]キー11aを操作して[÷余り]の演算データを入力し、前記1シートの薬の個数である数値データ“14”を入力する。
【0091】
すると、前記[÷余り]の演算データの入力(
図7(D)参照)に応じて(ステップS9(Yes))、前記AC後状態フラグ(22e)がONではなく(ステップS10(No))、前記計算式データ“12[×]3”は入力済みで(ステップS15(Yes))、前記演算データレジスタに記憶されて保留されている演算データ[×]は[÷余り]の演算データではないと判断される(ステップS16(No))。そして、前記保留されている演算データ[×]に従い前記計算式データ“12[×]3”の計算が実行され、その計算結果の数値データ“36”が、前記表示部12に表示され(ステップS24)、次の計算の被演算数として前記計算式データエリア22bのXレジスタに記憶される(ステップS25)。また、今回入力された前記[÷余り]の演算データが前記計算式データエリア22bの演算データレジスタに記憶される(ステップS21)。
【0092】
そして、前記数値データ“14”の入力(
図7(E)参照)に応じて、当該入力された数値データ“14”が演算数として前記計算式データエリア22bのYレジスタに記憶される(ステップS5〜S8)。
【0093】
ここで、
図7(F)に示すように、[=](計算実行)キーが操作されると(ステップS31(Yes))、前記演算データレジスタに保留された[÷余り]の演算データがあるので(ステップS32,S33(Yes))、前記演算データ[÷余り]に従い、前記Xレジスタに記憶された数値データ“36”(患者Aに必要な薬の総個数)を前記Yレジスタに記憶された数値データ“14”(1シートの薬の個数)で除算する計算が実行され、前記患者Aに必要な薬のシート数とこれに加えて必要な薬のばら個数とに対応する計算結果の商の数値データ“2”と余りの数値データ“8”とが表示される(ステップS34)。
【0094】
ここで、現在、余り利用モードに設定されているので(ステップS35(Yes))、前記総合計(GT)メモリエリア22dに記憶されている加算結果データ(ここでは“0”)に対して、前記計算結果である余りの数値データ“8”が加算され、更新された加算結果データ“8”として前記総合計(GT)メモリエリア22dに記憶される(ステップS36)。
【0095】
また、患者Bについても、前記患者Aと同様に、
図7(G)(H)(I)に示すように、計算式データ“25(日)[×]3(個)”、演算データ[÷余り]、数値データ“14”(個/シート)、[=]キー、と順次入力するとこで、当該患者Bに必要な薬の総個数“75”が算出されて表示される(ステップS14,S15(No)→S26(No)→S30→S21→S5〜S8→S9,S10(No)→S15,S16(No)→S24)。また、前記患者Bに必要な薬の総個数“75”に対応した薬のシート数とこれに加えて必要な薬のばら個数とに対応する商の数値データ“5”と余りの数値データ“5”とが算出されて表示される(ステップS25→S21→S5〜S8→S31〜S34)。
【0096】
ここでも、現在、余り利用モードに設定されているので(ステップS35(Yes))、前記総合計(GT)メモリエリア22dに記憶されている加算結果データ(ここでは前記患者Aに渡す薬のシート以外のばら個数“8”)に対して、前記患者Bに渡す薬のシート以外のばら個数である余りの数値データ“5”が加算され、更新された加算結果データ“13”として前記総合計(GT)メモリエリア22dに記憶される(ステップS36)。
【0097】
さらに、患者Cについても、前記患者A,Bと同様に、
図7(J)(K)(L)に示すように、計算式データ“18(日)[×]3(個)”、演算データ[÷余り]、数値データ“14”(個/シート)、[=]キー、と順次入力するとこで、当該患者Cに必要な薬の総個数“54”が算出されて表示される(ステップS14,S15(No)→S26(No)→S30→S21→S5〜S8→S9,S10(No)→S15,S16(No)→S24)。また、前記患者Cに必要な薬の総個数“54”に対応した薬のシート数とこれに加えて必要な薬のばら個数とに対応する商の数値データ“3”と余りの数値データ“12”とが算出されて表示される(ステップS25→S21→S5〜S8→S31〜S34)。
【0098】
そして、前記同様に、余り利用モードに設定されているので(ステップS35(Yes))、前記総合計(GT)メモリエリア22dに記憶されている加算結果データ(ここでは前記患者A,Bに渡す薬のシート以外の合計のばら個数“13”)に対して、前記患者Cに渡す薬のシート以外のばら個数である余りの数値データ“12”が加算され、更新された加算結果データ“25”として前記総合計(GT)メモリエリア22dに記憶される(ステップS36)。
【0099】
ここで、
図7(M)に示すように、[GT]キー11dにより総合計の表示を指示する操作が行われると(ステップS41(Yes))、前記総合計(GT)メモリエリア22dに記憶されている加算結果データ“25”が読み出されて表示され、前記患者A,B,Cに渡す薬のシート以外の合計のばら個数を確認できる。
【0100】
そして、前記各患者A,B,Cに渡す薬のシート以外の合計のばら個数“25”について、何シート+ばら何個に相当するかを求めるため、
図7(N)(O)(P)に示すように、前記同様に[÷余り]キー11bにより[÷余り]の演算データを入力し、前記1シートに入った薬の個数である数値データ“14”を入力し、前記[=]キーにより計算の実行を指示する。
【0101】
すると、前記同様に、前記入力されて表示された数値データ“25”(各患者に渡すシート以外の合計のばら個数)(
図7(N)参照)が、被演算数として前記計算式データエリア22bのXレジスタに記憶され、今回入力された前記[÷余り]の演算データが前記計算式データエリア22bの演算データレジスタに記憶される(ステップS9,S10(No)→S15(No)→S26(No)→S30→S21)。また、前記入力されて表示された数値データ“14”(1シートに入った薬の個数)(
図7(O)参照)が、演算数として前記計算式データエリア22bのYレジスタに記憶される(ステップS5〜S8)。
【0102】
そして、前記各患者A,B,Cに渡す薬のシート以外の合計のばら個数“25”が、何シート+ばら何個になるかに対応する商の数値データ“1”と余りの数値データ“11”として算出されて表示される(ステップS31〜S34)。
【0103】
これにより、前記患者Aに2シート+ばら8個(
図7(F)参照)、前記患者Bに5シート+ばら5個(
図7(I)参照)、前記患者Cに3シート+ばら12個(
図7(L)参照)の薬を渡すのを容易に知ることができるだけでなく、予め、前記各患者に渡すばらの合計が1シート+ばら11個になることを容易に知ることができる。よって、例えば前記患者Cにはばら12個の纏まり、前記患者Aにはばら8個の纏まり、前記患者Bにはばら2個と3個の纏まりとして見通し良く分けて渡せるようになる。
【0104】
したがって、前記構成の電卓10による第2実施形態の計算機能によれば、前記第1実施形態と同様に、除算により得られた余りの数値データを容易に次の計算に用いて連続した計算を行なうことで、例えば薬局において、患者に対し必要な薬が何箱+何シート+ばら何個になるかを、簡単に見通し良く求めることができる。
【0105】
しかも、前記第2実施形態の計算機能によれば、前記余り利用モードを設定した状態では、前記除算により余りの数値データが得られる毎に、当該余りの数値データを前記総合計(GT)メモリエリア22dの加算結果データに繰り返し加算して記憶でき、当該加算結果データを[GT]キー11dにより読み出して次の計算に用いることができる。
【0106】
これにより、例えば、複数の患者にそれぞれ必要な薬を何シート+ばら何個と求めて渡して行くときに、予め、各患者に渡すばらの個数を合わせて何シート+ばら何個になるか容易に求めることができ、各患者に渡すばらのシートの部分をできるだけ大きな纏まりにして見通し良く分けて渡すことができる。
【0107】
なお、前記各実施形態において記載した計算装置(電卓10)による各処理の手法、すなわち、
図3,
図4,
図5のフローチャートに示す計算処理等の各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録装置の媒体に格納して配布することができる。そして、そして、電子式計算機のコンピュータ(CPU)は、前記外部記録装置の媒体に記憶されたプログラムを記憶装置に読み込み、読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明した[÷余り]の計算機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0108】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(N)上を伝送させることができ、前記通信ネットワーク(N)に接続されたコンピュータ装置(プログラムサーバ)から前記プログラムのデータを、電子式計算機に取り込んで記憶装置に記憶させ、前述した[÷余り]の計算機能を実現することもできる。
【0109】
本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【0110】
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0111】
[1]
ユーザ操作に応じて、商と余りとを計算する商余り除算の計算結果の商の数値データを利用する商利用状態、又は前記計算結果の余りの数値データを利用する余り利用状態の何れかの状態を初期設定する初期設定手段と、
ユーザ操作に応じて入力された数値データについて、ユーザにより前記商余り除算の指定がされると、前記入力された数値データに対応する商の数値データと余りの数値データとを表示させる商余り表示制御手段と、
前記商余り表示制御手段により前記商の数値データと前記余りの数値データとが表示された状態で、ユーザにより演算の指定がされると、前記初期設定手段による初期設定に応じた商の数値データ又は余りの数値データを、前記指定された演算に利用可能に入力する初期設定対応商余り入力手段と、
を備えたことを特徴とする計算装置。
【0112】
[2]
前記初期設定手段は、ユーザの初期表示操作後に、ユーザにより複数回以上の前記商余り除算の指定がされることにより、前記商利用状態、又は前記余り利用状態の何れかの状態を初期設定する、
ことを特徴とする[1]に記載の計算装置。
【0113】
[3]
前記初期設定手段は、ユーザの初期表示操作後に、ユーザにより前記商余り除算の指定が1回行われると、前記初期設定されている前記商利用状態を示す表示、又は前記初期設定されている前記余り利用状態を示す表示を行う状態表示制御手段を備える、
ことを特徴とする[1]又は[2]に記載の計算装置。
【0114】
[4]
前記商余り表示制御手段により商の数値データと余りの数値データとが表示される毎に、前記初期設定手段による初期設定に応じた商の数値データ又は余りの数値データを加算して記憶する加算記憶手段と、
前記加算記憶手段により記憶された前記商の数値データ又は前記余りの数値データを加算した加算結果の数値データについて、前記加算結果の数値データに対応する商の数値データと余りの数値データとを表示させる加算結果商余り表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする[1]乃至[3]の何れかに記載の計算装置。
【0115】
[5]
ユーザ操作に応じて、商と余りとを計算する商余り除算の計算結果の商の数値データを利用する商利用状態、又は前記計算結果の余りの数値データを利用する余り利用状態の何れかの状態を初期設定し、
ユーザ操作に応じて入力された数値データについて、ユーザにより前記商余り除算の指定がされると、前記入力された数値データに対応する商の数値データと余りの数値データとを表示させ、
前記商の数値データと前記余りの数値データとが表示された状態で、ユーザにより演算の指定がされると、前記初期設定に応じた商の数値データ又は余りの数値データを、前記指定された演算に利用可能に入力する、
ようにした計算方法。
【0116】
[6]
コンピュータを、
ユーザ操作に応じて、商と余りとを計算する商余り除算の計算結果の商の数値データを利用する商利用状態、又は前記計算結果の余りの数値データを利用する余り利用状態の何れかの状態を初期設定する初期設定手段と、
ユーザ操作に応じて入力された数値データについて、ユーザにより前記商余り除算の指定がされると、前記入力された数値データに対応する商の数値データと余りの数値データとを表示させる商余り表示制御手段と、
前記商余り表示制御手段により前記商の数値データと前記余りの数値データとが表示された状態で、ユーザにより演算の指定がされると、前記初期設定手段による初期設定に応じた商の数値データ又は余りの数値データを、前記指定された演算に利用可能に入力する初期設定対応商余り入力手段、
として機能させるためのコンピュータ読み込み可能なプログラム。