【実施例】
【0024】
先ず、本発明の第1実施例に係る冷却構造について、
図1乃至
図3を用いて詳細に説明する。
【0025】
図1に示すように、回転電機1は、静止側となる固定子2と、回転側となる突極形回転子3とから構成されている。なお、
図1に示した回転電機1においては、軸方向に2等分し、且つ、周方向に4等分した部分を図示しており、そのうち、固定子2を破線で示す一方、突極形回転子3を実線で示している。
【0026】
図1に示すように、円筒状をなす固定子2の径方向内側には、突極形回転子3がハウジング(図示省略)に回転可能に支持されている。そして、
図1乃至
図3に示すように、突極形回転子3は、回転軸11、回転子継鉄12、磁極鉄心13、磁極頭部14、界磁巻線15、絶縁部材16、及び、コイル押さえ部材17等を備えている。
【0027】
回転軸11は、突極形回転子3の回転中心となるものであって、その軸方向両端部が、軸受(図示省略)を介して、上記ハウジングに回転可能に支持されている。また、回転軸11の軸方向中央部には、回転子継鉄12が、回転軸11の軸方向に沿って延在するように、一体的に形成されている。更に、回転子継鉄12の外周部には、複数の磁極鉄心13が形成されており、これらの磁極鉄心13は、回転子継鉄12の外周部から径方向外側に向けて突出すると共に、周方向において等間隔で配置されている。
【0028】
なお、上述したように、回転軸11、回転子継鉄12、及び、磁極鉄心13は、一体的に形成されており、例えば、塊状の磁性材料から切り出し成形されたものとなっている。
【0029】
そして、磁極鉄心13の頂面(径方向外側端面)には、磁極頭部14が複数のボルト(図示省略)によって固定されている。この磁極頭部14の頂面(径方向外側端面)は、固定子2の内周面に沿うような円弧状をなしており、その固定子2の内周面との間において、径方向における所定量の隙間を有している。
【0030】
また、磁極鉄心13の外周面には、絶縁板(図示省略)を介して、界磁巻線(コイル)15が巻き付けられている。この界磁巻線15は、板状をなす導体と板状をなす絶縁板とを径方向において交互に積層することによって構成されており、回転子継鉄12によって径方向内側から支持される一方、磁極頭部14によって径方向外側から覆われて押さえ付けられている。即ち、界磁巻線15は、回転子継鉄12と磁極頭部14とによって、径方向両側から挟持された状態となっている。そして、磁極頭部14と界磁巻線15との間には、板状をなす絶縁部材16が介在されている。
【0031】
更に、周方向において隣接した界磁巻線15間には、複数のコイル押さえ部材17が、軸方向に並んで設けられている。これらのコイル押さえ部材17は、ボルト18によって回転子継鉄12に固定されている。つまり、コイル押さえ部材17は、当該コイル押さえ部材17の回転方向上流側に配置された界磁巻線15の外周面と、当該コイル押さえ部材17の回転方向下流側に配置された界磁巻線15の外周面とに、それぞれ対接した状態で、ボルト18によって径方向外側から径方向内側に向けて締め付け固定されている。
【0032】
このように、コイル押さえ部材17をボルト18によって固定することにより、ボルト18の締め付け力は、コイル押さえ部材17に作用した後、当該コイル押さえ部材17の幅方向両側に配置された界磁巻線15に対して、押圧力として働く。即ち、回転方向上流側に配置された界磁巻線15の外周面と、回転方向下流側に配置された界磁巻線15の外周面とは、コイル押さえ部材17によって、それぞれ周方向外側から押さえ付けられている。
【0033】
従って、突極形回転子3の回転に伴って発生する遠心力が、界磁巻線15に作用しても、これらの界磁巻線15の外周面が、コイル押さえ部材17によって押え付けられているため、上記遠心力の分力による界磁巻線15の変形防止(巻きずれ防止)が図られている。
【0034】
ここで、
図2及び
図3に示すように、界磁巻線15には、複数の溝(巻線溝)15aが設けられている。これらの溝15aは、界磁巻線15の内周面に開口しており、当該界磁巻線15を径方向に貫通するように形成されている。これに対応して、絶縁部材16には、複数の切り欠き16aが形成されており、これらの切り欠き16aは、絶縁部材16の内周端面に開口している。また、磁極頭部14には、複数の通風孔14aが設けられており、これらの通風孔14aは、当該磁極頭部14を径方向に貫通するように形成されている。
【0035】
更に、界磁巻線15の溝15a内及び絶縁部材16の切り欠き16a内には、筒状(中空状)をなす絶縁パイプ(通風部材、通風管)21が、設けられている。このとき、溝15a内及び切り欠き16a内に挿入された絶縁パイプ21の中空孔21aと、磁極頭部14の通風孔14aとは、径方向において一直線状になるように連通しており、それらの間に段差及び隙間を生じることなく、面一となるように接続されている。
【0036】
即ち、通風孔14aと中空孔21aとは、互いに連通することによって、通風路を形成することになり、これらの通風路内には、冷却風Fが径方向内側から外側に向けて(中空孔21a側から通風孔14a側に向けて)流れることになる。このように、冷却風Fを絶縁パイプ21の中空孔21a内に流すことにより、界磁巻線15に対する冷却が可能となっている。
【0037】
以上より、絶縁パイプ21は、磁極鉄心13と界磁巻線15との間における対地絶縁の確保、及び、界磁巻線15において積層された導体間における層間絶縁の確保、更に、界磁巻線15に対する熱伝導性の向上(界磁巻線15に対する冷却性の向上)を得るため、通常使用される絶縁材料で形成されるのではなく、これとは別の絶縁材料で形成されている。
【0038】
具体的には、従来から通常使用されている絶縁材料は、例えば、熱伝導率が0.1W/mkとなっている。これに対して、本発明に係る絶縁パイプ21は、絶縁機能を有する基材としてのガラスマイカシートと、固着材としてのエポキシ樹脂とから構成されており、巻回したガラスマイカシートをエポキシ樹脂によって固着させることにより、全体として、中空状をなしている。そして、ガラスマイカシートは、熱伝導率が0.3〜0.8W/mkとなる絶縁材料によって形成されている。これにより、絶縁パイプ21は、絶縁性を有するだけでなく、高熱伝導性についても有することになる。
【0039】
また、上述したように、中空状をなす絶縁パイプ21を製造する際に、ガラスマイカシートを形成する絶縁材料の熱伝導率を0.3〜0.8W/mkとする替わりに、エポキシ樹脂に対して、高放熱性無機フィラーを添加して、絶縁パイプ21全体の熱伝導率を1〜3W/mkとなるようにしても構わない。このとき、高放熱性無機フィラーとしては、例えば、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素のうち、少なくとも1つのフィラーを使用することが好適となっており、場合によっては、絶縁パイプ21の熱伝導率を、10W/mk以上とすることができる。
【0040】
よって、本発明に係る冷却構造においては、界磁巻線15に励磁電流を流すことにより、当該界磁巻線15の内側に磁界を発生させることができる。そして、固定子2側において発生させた磁界と、突極形回転子3側において発生させた上記磁界との間における、反発力及び吸引力を利用することにより、固定子2に対して突極形回転子3を回転させることができる。このとき、界磁巻線15は、励磁電流が流されることによって発熱する。
【0041】
これに対して、周方向において隣接した界磁巻線15間(磁極鉄心13間)に供給された冷却風Fは、通風路内を、その径方向内側から外側に向けて流れることになる。即ち、冷却風Fが、絶縁パイプ21の中空孔21a内を、その径方向内側から外側に向けて通過すると、発熱した界磁巻線15の熱は、絶縁パイプ21を介して、冷却風Fに伝達されるため、当該界磁巻線15の温度が低下する。
【0042】
従って、本発明に係る冷却構造によれば、界磁巻線15の溝15a内に絶縁パイプ21を設けることにより、冷却風Fが、汚損物及び塵等の異物や湿気と共に、絶縁パイプ21の中空孔21a内に流れ込んだとしても、それらの物質が界磁巻線15の層状の表面に接触することがないため、当該界磁巻線15の絶縁不良及び腐食を防止することができる。
【0043】
また、絶縁パイプ21の中空孔21a内に冷却風Fを流すことにより、冷却風Fを、界磁巻線15の層状の表面に接触させることなく、流すことができると共に、回転する突極形回転子3による径方向外側へのファン効果を得ることができる。これにより、冷却風Fの流動性を向上させることができる。そして、界磁巻線15の内周面に開口する溝15a内に、絶縁パイプ21を設けることにより、冷却風Fを界磁巻線15の内周面側に通過させることができる。この結果、界磁巻線15の内部を効率的に冷却することができる。
【0044】
更に、絶縁パイプ21においては、基材となるマイカシートを、熱伝導率が0.3〜0.8W/mkとなる絶縁材料で形成したり、固着材となるエポキシ樹脂に対して高放熱性無機フィラーを添加して、パイプ自体の熱伝導率を1〜3W/mkや10W/mk以上としたりすることより、絶縁パイプ21の熱伝導性を向上させることができる。これにより、発熱した界磁巻線15の熱を、絶縁パイプ21内を流れる冷却風Fに伝達させ易くすることができるので、界磁巻線15対する冷却性を更に向上させることができる。
【0045】
次に、本発明の第2実施例に係る冷却構造について、
図4及び
図5を用いて詳細に説明する。
【0046】
図4及び
図5に示すように、界磁巻線15には、溝15aよりも大きな溝となる大溝15bが、当該溝15aの径方向外側に形成されている。この大溝15bは、溝15aの径方向外側端部(下流側端部)に連通すると共に、絶縁部材16と径方向において対向している。
【0047】
このとき、大溝15bの溝幅は、溝15aの溝幅及び切り欠き16aの切り欠き幅よりも幅広となっており、大溝15bの溝深さは、溝15aの溝深さ及び切り欠き16aの切り欠き深さよりも深くなっている。なお、溝15aの溝形状と切り欠き16aの切り欠き形状とは一致しており、溝15aの溝幅及び溝深さと、切り欠き16aの切り欠き幅及び切り欠き深さとは、共に同じ幅寸法となっている。
【0048】
つまり、大溝15bは、界磁巻線15における内周面と径方向外側端面とによって形成される角部を跨ぐようにして、当該界磁巻線15の内側に向けて開口しており、絶縁パイプ21の径方向外側端部(下流側端部)の周囲を外側から覆うように形成されている。
【0049】
よって、上述したように、界磁巻線15に、溝15aに連続した大溝15bを設けることにより、大溝15bを設けていないときと比べて、磁極頭部14と界磁巻線15との間の沿面距離を長くすることができる。そして、大溝15bを設けたときの沿面距離は、沿面距離D1,D2となっている。
【0050】
なお、沿面距離D1は、絶縁部材16の切り欠き16aと絶縁パイプ21の径方向外側端部との接続部と、溝15aの径方向外側端部との間における径方向の距離となっており、言い換えれば、前記接続部と溝15aとの間における絶縁パイプ21の表面に沿った径方向最短距離となっている。一方、沿面距離D2は、前記接続部と大溝15bの径方向外側端部(下流側端部)との間における周方向の距離となっており、言い換えれば、前記接続部と大溝15bとの間における絶縁部材16の表面に沿った周方向最短距離となっている。
【0051】
次に、本発明の第3実施例に係る冷却構造について、
図6及び
図7を用いて詳細に説明する。
【0052】
ここで、絶縁パイプ21を界磁巻線15の溝15a内に設ける場合には、絶縁パイプ21を、接着剤を用いて、溝15a内に固定することになる。しかしながら、上述したように、絶縁パイプ21には、発熱した界磁巻線15の熱が伝達されるため、その絶縁パイプ21と溝15aとの間に介在する接着剤においても、その熱の影響を受けることになる。
【0053】
つまり、接着剤は、回転電機1の駆動時において、常に高温に晒されるため、経年変化によって剥がれてしまうだけでなく、熱劣化してしまうことがある。このように、接着剤に剥がれや熱劣化が生じると、その接着力が低下するため、絶縁パイプ21が溝15a内から径方向内側に向けて抜けてしまうおそれがある。
【0054】
そこで、絶縁パイプ21が溝15aから脱落しないための構成を、採用しても構わない。そして、このような構成の具体例として、以下に、
図6及び
図7を用いて説明する。
【0055】
先ず、
図6(a),(b)に示すように、絶縁パイプ21の径方向外側縁部には、嵌合溝31が形成されている。この嵌合溝31は、溝幅が、径方向外側から径方向内側に向かうに従って、徐々に幅広となっており、所謂、溝形状(断面)が台形となる蟻溝となっている。
【0056】
即ち、嵌合溝31は、底部31aと、この底部31aの左右両端に接続する傾斜側部(傾斜部)31bとを有している。このとき、傾斜側部31bにおける径方向外側に位置する上端間は、開放されている。一方、傾斜側部31bにおける径方向内側に位置する下端は、上端よりも溝幅方向外側に配置されると共に、底部31aの左右両端にそれぞれ接続されている。つまり、傾斜側部31bは、径方向外側から径方向内側に向かうに従って、溝幅方向外側に向けて漸次傾斜している。
【0057】
また、嵌合溝31には、係止部材41が嵌合されている。この係止部材41は、樹脂によって形成されており、嵌合溝31の溝形状と一致する台形断面を有している。即ち、係止部材41は、底面41aと、この底面41aの左右両端に接続する傾斜側面(傾斜部)41bとを有している。そして、底面41aは、界磁巻線15の段差面15cに径方向外側から係止可能となっており、傾斜側面41bは、傾斜側部31bと径方向において係合可能となっている。
【0058】
なお、段差面15cは、界磁巻線15において、溝15aと、この溝15aよりも大きな溝となる大溝15bとを、径方向に連続的に形成することによって得られる面であって、溝15aと大溝15bとの間における径方向の境界面となっており、係止部材41を係止可能となっている。
【0059】
従って、絶縁パイプ21を界磁巻線15の溝15a内に設ける際に、絶縁パイプ21の嵌合溝31内に嵌合させた係止部材41を、界磁巻線15の段差面15cに係止させることにより、絶縁パイプ21の径方向内側への移動を規制することができる。これにより、仮に、絶縁パイプ21を溝15a内に固定するための接着剤に、剥がれや熱劣化が生じても、絶縁パイプ21における界磁巻線15の溝15a内からの脱落を防止することができる。
【0060】
更に、嵌合溝31の溝形状、及び、係止部材41の断面形状を、径方向外側に向けて先細り状となる台形とすることにより、嵌合溝31と係止部材41との嵌合時おいて、傾斜側部31bと傾斜側面41bとを径方向において係合させることができる。これにより、嵌合溝31と係止部材41との間における径方向への抜け防止を図ることができる。
【0061】
続いて、
図7(a),(b)に示すように、絶縁パイプ21の径方向側端部には、複数の嵌合孔32が形成されている。これらの嵌合孔32は円形の貫通孔となっている。
【0062】
また、嵌合孔32には、係止部材42の突起部42bが嵌合されている。この係止部材42は、樹脂によって形成されており、このうち、突起部42bは、嵌合孔32の孔形状と一致する円形断面を有している。
【0063】
即ち、係止部材42は、係止部42aと、この係止部42aから突出する突起部42bとを有している。更に、係止部42aと突起部42bとは、共に軸状に形成されると共に、同軸状に配置されている。このとき、係止部42aの径は、突起部42bの径よりも、大きな径となっている。そして、係止部42aは、界磁巻線15の段差面15cに径方向外側から係止可能となっており、突起部42bは、嵌合孔32と嵌合可能となっている。
【0064】
従って、絶縁パイプ21を界磁巻線15の溝15a内に設ける際に、絶縁パイプ21の嵌合孔32内に嵌合させた係止部材42を、界磁巻線15の段差面15cに係止させることにより、絶縁パイプ21の径方向内側への移動を規制することができる。これにより、仮に、絶縁パイプ21を溝15a内に固定するための接着剤に、剥がれや熱劣化が生じても、絶縁パイプ21における界磁巻線15の溝15a内からの脱落を防止することができる。
【0065】
更に、係止部材42において、係止部42aから突起部42bを突出させることにより、突起部42bを嵌合孔32内に容易に嵌合させることができる。これにより、嵌合孔32と係止部材42との間における径方向への抜け防止を図ることができる。
【0066】
つまり、上述したように、磁極頭部14と界磁巻線15との間における沿面距離D1,D2の延長化を図るために、界磁巻線15の溝15aに連続する大溝15bを設けるようにしているが、この大溝15bを設けることによって形成された段差面15cを利用して、絶縁パイプ21に嵌合させた係止部材41,42を係止するようにしている。これにより、絶縁パイプ21における界磁巻線15の溝15a内からの脱落防止を可能としている。
【0067】
次に、本発明の第4実施例に係る冷却構造について、
図8及び
図9を用いて詳細に説明する。
【0068】
図8及び
図9に示すように、本実施例においては、界磁巻線15に複数の溝15aを形成する替わりに、磁極鉄心13に複数の溝(鉄心溝)13aを形成し、これらの溝13a内に絶縁パイプ21を設けるようにしている。このように、磁極鉄心13の溝13a内に絶縁パイプ21を設けても、当該絶縁パイプ21の外周面を界磁巻線15の内周面に接触させることができる。
【0069】
即ち、溝13aは、磁極鉄心13の外周面に開口しており、径方向に延びるように形成されている。これに対応して、絶縁部材16には、切り欠き16aを形成する必要はない。そして、溝13a内に挿入された絶縁パイプ21の中空孔21aと、磁極頭部14の通風孔14aとは、径方向において一直線状になるように連通しており、それらの間に段差及び隙間を生じることなく、面一となるように接続されている。
【0070】
従って、絶縁パイプ21の中空孔21a内に冷却風Fを流しても、界磁巻線15の絶縁不良及び腐食を防止することができる。また、絶縁パイプ21の中空孔21a内に冷却風Fを流すことにより、界磁巻線15の内部を効率的に冷却することができる。
【0071】
次に、本発明の第5実施例に係る冷却構造について、
図10を用いて詳細に説明する。
【0072】
図10に示すように、本実施例においては、中空状をなす絶縁パイプ21を設ける替わりに、溝形(樋形)をなす絶縁パイプ(通風部材、通風管)22を設けるようにしている。
【0073】
このような絶縁パイプ22を界磁巻線15の溝15a内に設ける場合には、当該絶縁パイプ22の開口部を、界磁巻線15の内周面側に向けて開口させて、磁極鉄心13の外周面と対向した状態とする。そして、溝15aに挿入された絶縁パイプ22の溝22aと、磁極頭部14の通風孔14aとは、径方向において一直線状になるように連通しており、それらの間に段差及び隙間を生じることなく、面一となるように接続されている。
【0074】
つまり、筒状をなしていない絶縁パイプ22を設ける際には、その形状を、少なくとも溝15aの表面全域を覆うことが可能となる形状とすればよい。
【0075】
従って、絶縁パイプ22の溝22a内に冷却風Fを流しても、界磁巻線15の絶縁不良及び腐食を防止することができる。また、絶縁パイプ22の溝22a内に冷却風Fを流すことにより、界磁巻線15の内部を効率的に冷却することができる。