(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
画像形成装置に備えられた人体検知センサーの検知する最大範囲及び前記人体検知センサーの検知した範囲を示す検知範囲情報を、表示装置の表示部に拡張現実画像として表示するための表示プログラムであって、
前記検知範囲情報を受信するステップと、
前記検知範囲情報に基づいて、前記拡張現実画像を表示するように前記表示部を制御するステップと
を備え、
前記拡張現実画像は、前記人体検知センサーの検知する最大範囲を示す最大範囲画像と、前記人体検知センサーの検知した範囲を示す検知範囲画像とを含む、表示プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面(
図1〜
図10)を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0011】
まず、
図1を参照して、画像形成装置1と、本発明の実施形態1〜3に係る表示装置2との関係を示す。
図1に示すように、画像形成装置1と表示装置2とは無線通信により、相互に情報の送受信が可能である。
【0012】
画像形成装置1は、例えば、カラー複合機である。画像形成装置1は用紙に画像を形成する。画像形成装置1は、通常のカラー複合機と同様に、電源、操作パネル、FAX通信装置、及びスキャナーユニット等を備えている。画像形成装置1は、QRコード(登録商標)からなる拡張現実マーカーARMを含む。
【0013】
表示装置2は、例えば、スマートフォンである。表示装置2は、拡張現実画像を表示する表示部21を備える。表示装置2は、通常のスマートフォンと同様に、通信装置、マイク、スピーカー、及び電池等を備える。
【0014】
(実施形態1)
図2から
図4を参照して、本発明の実施形態1について説明する。実施形態1によれば、表示装置2は、画像形成装置1に備えられた人体検知センサーの検知する検知範囲を拡張現実画像によって表示部21に表示できる。
【0015】
図2は、実施形態1における画像形成装置1と表示装置2との構成を示すブロック図である。
図2に示すように、画像形成装置1は、制御部10、人体検知センサー11、通信部12、及び記憶部13を備えている。
【0016】
制御部10は、記憶部13に記憶されたプログラムを実行することによって、数値計算、情報処理、及び機器制御のような処理を行う。制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)である。
【0017】
人体検知センサー11は、画像形成装置1に人が接近したことを検知して制御部20に通知する。人体検知センサー11は、例えば、焦電型赤外線センサー、及び反射型センサーである。
【0018】
通信部12は、無線通信によって、表示装置2と情報を送受信する。無線通信方式は、特に限定されないが表示装置2と同一の無線方式である。無線通信方式は、例えば、無線LAN(Local Area Network)、及びBluetooth(登録商標)のような近距離無線通信方式である。
【0019】
記憶部13は、画像形成装置1が機能するために必要なプログラム、及び人体検知センサー11の設定情報を記憶する。また、記憶部13は、検知範囲情報131を記憶する。検知範囲情報131は、人体検知センサー11の検知する最大範囲及び人体検知センサー11の検知した範囲を示す。
【0020】
なお、
図2に示してはいないが、記憶部13は、通常のカラー複合機が備える記憶部と同様に、電源、操作パネル、FAX通信装置、及びスキャナーユニット等を制御するためのプログラムを記憶する。
【0021】
記憶部13は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)が備える磁気ディスク、SSD(Solid State Drive)が備える半導体メモリー、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)である。
【0022】
図2に示すように、表示装置2は、制御部20、表示部21、通信部22、画像取得部23、及び記憶部24を備えている。
【0023】
制御部20は、プロセッサー、及び制御記憶部を備える。制御部20のプロセッサーは、制御記憶部に記憶された制御プログラムを実行することによって、数値計算、情報処理、及び機器制御のような処理を行う。制御部20のプロセッサーは、例えば、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)である。
【0024】
表示部21は、制御部20の制御にしたがって拡張現実画像を表示するタッチパネルである。表示部21は、拡張現実画像を表示するディスプレー211と、タッチセンサー212とを備えている。タッチセンサー212は、ディスプレー211の表面に設けられ、表示装置2を操作するために用いられる。
【0025】
通信部22は、無線通信によって、画像形成装置1と情報を送受信する。無線通信方式は、特に限定されないが画像形成装置1と同一の無線方式である。無線通信方式は、例えば、無線LAN(Local Area Network)、及びBluetooth(登録商標)のような近距離無線通信方式である。
【0026】
画像取得部23は、画像形成装置1の周辺環境画像を取得する。周辺環境画像は、ユーザーが画像形成装置1とその近傍を撮影した画像である。周辺環境画像は、画像取得部23によって制御部20に送信される。画像取得部23は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサー、及びCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーのような撮像素子である。
【0027】
記憶部24は、表示装置2が機能するために必要なプログラム、表示部21等の設定情報を記憶する。記憶部24は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)が備える磁気ディスク、SSD(Solid State Drive)が備える半導体メモリー、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)である。なお、
図2に示してはいないが、記憶部24は、通常のスマートフォンと同様に、公衆電話回線通信装置、マイク、及びスピーカー等を制御するためのプログラムを記憶する。
【0028】
制御部20は、ARM判別部201、検知範囲情報受信部202、及び拡張画像生成部203を備える。具体的には、制御部20のプロセッサーは、制御プログラムを実行することによって、ARM判別部201、及び検知範囲情報受信部202、及び拡張画像生成部203として機能する。
【0029】
ARM判別部201は、周辺環境画像から拡張現実マーカーARMを探し出して、拡張現実マーカーARMを読み取る。そして、ARM判別部201は、拡張現実マーカーARMに記載されている接続情報に基づいて、画像形成装置1と情報の送受信ができるように、通信部22を設定する。
【0030】
検知範囲情報受信部202は、画像形成装置1から通信部22を経由して、検知範囲情報131を受信し、拡張画像生成部203に送信する。
【0031】
拡張画像生成部203は、検知範囲情報受信部202から受信した検知範囲情報131に基づいて、検知範囲情報131に対応する最大範囲画像及び検知範囲画像を生成する。そして、拡張画像生成部203は、最大範囲画像及び検知範囲画像を含む拡張現実画像を表示するように表示部21を制御する。最大範囲画像は人体検知センサー11の検知する最大範囲を示し、検知範囲画像は人体検知センサー11の検知した範囲を示す。
【0032】
つぎに、
図3を参照して、表示装置2に拡張現実画像が表示されるまでの表示装置2の動作を説明する。
図3は表示装置2の動作を示すフローチャートである。
【0033】
ステップS101において、ユーザーが、表示装置2の画像取得部23を画像形成装置1の周辺に向けると、表示装置2の表示部21が、画像形成装置1の周辺環境画像を表示する。動作はステップS102に進む。
【0034】
ステップS102において、ARM判別部201が、周辺環境画像から拡張現実マーカーARMが存在するか否かを判定する。拡張現実マーカーARMが存在するとARM判別部201が判定した場合(ステップS102のYES)は、動作はステップS103に進む。反対に、拡張現実マーカーARMが存在しないとARM判別部201が判定した場合(ステップS102のNO)は、動作はステップS101に進み、ステップS101において周辺環境画像を表示部21に再度表示する。
【0035】
ステップS103において、ARM判別部201が、拡張現実マーカーARMを読み込み、画像形成装置1と表示装置2との間で情報の送受信が可能になるように通信部22を設定する。動作はステップS104に進む。
【0036】
ステップS104において、検知範囲情報受信部202が、画像形成装置1から通信部22経由で検知範囲情報131を受信する。動作はステップS105に進む。
【0037】
ステップS105において、拡張画像生成部203が、検知範囲情報131に基づいて、検知範囲情報131に対応する最大範囲画像及び検知範囲画像を生成する。そして、拡張画像生成部203が、最大範囲画像及び検知範囲画像を含む拡張現実画像を表示するように表示部21を制御する。最後に、表示部21が拡張現実画像を表示する。
【0038】
図4を参照して、本実施形態における拡張現実画像を説明する。
図4は、表示装置2の表示部21に表示された拡張現実画像の一例である。
図4に示すように、画像形成装置1の周囲には、人体検知センサー11の最大範囲画像が細線L1で表示され、人体検知センサー11の検知範囲画像が太線L2で表示されている。
【0039】
以上、
図1から
図4を参照して、本発明の実施形態1に係る表示装置2について説明した。実施形態1によれば、ユーザーは、拡張現実画像を利用して、画像形成装置1に備えられた人体検知センサー11の検知する最大範囲及び人体検知センサー11の検知した範囲を知ることができる。そして、これらを参考にしながら、ユーザーは画像形成装置1の設置場所や感度を容易に調整できる。
【0040】
(実施形態2)
図5から
図7を参照して、本発明の実施形態2について説明する。実施形態2によれば、表示装置2は、画像形成装置1に備えられた人体検知センサー11の検知範囲を拡張現実画像によって表示部21に表示できるともに、人体検知センサー11の検知感度を変更できる。
【0041】
図5は、実施形態2における画像形成装置1と表示装置2との構成を示すブロック図である。
図5に示すように、画像形成装置1は、記憶部13が検知範囲情報131に加えて、人体検知センサー11の検知感度を示す感度情報132を記憶していることを除けば、実施形態1の画像形成装置1と構成が同じである。従って、実施形態2の画像形成装置1の構成のうち、実施形態1の画像形成装置1と同じ構成については説明を省略する。
【0042】
また、
図5に示すように、表示装置2は、制御部20の制御記憶部が実施形態2の表示装置2として機能するために新たなプログラムを記憶することを除けば、実施形態1の表示装置2と構成が同じである。制御部20の制御記憶部が記憶する新たなプログラムは、感度情報受信部204、感度変更情報生成部205及び感度変更情報送信部206として機能する。従って、実施形態2の表示装置2の構成のうち、実施形態1の表示装置2と同じ構成については説明を省略する。
【0043】
感度情報受信部204は、画像形成装置1から通信部22を経由して、人体検知センサー11の検知感度を示す感度情報132を受信する。そして、感度情報受信部204は、受信した感度情報132に基づいて検知範囲画像を表示部21に表示するように、拡張画像生成部203を制御する。
【0044】
感度変更情報生成部205は、表示部21のタッチセンサー212を経由して、ユーザーから変更後の感度情報132を受け付ける。そして、感度変更情報生成部205は、変更後の感度情報132を示す感度変更情報を生成する。
【0045】
感度変更情報送信部206は、感度変更情報を画像形成装置1に送信するように、通信部22を制御する。
【0046】
つぎに、
図6を参照して、表示装置2に拡張現実画像が表示されるまでの表示装置2の動作を説明する。
図6は表示装置2の動作を示すフローチャートである。なお、ステップS101からステップS103までは、実施形態1と同じである。そこで、ステップS101からステップS103までの説明を省略する。
【0047】
ステップS204において、検知範囲情報受信部202及び感度情報受信部204が、画像形成装置1から通信部22経由で、検知範囲情報131及び感度情報132を受信する。動作はステップS205に進む。
【0048】
ステップS205において、拡張画像生成部203が、検知範囲情報131及び感度情報132に基づいて、最大範囲画像及び検知範囲画像を生成する。そして、拡張画像生成部203が、最大範囲画像及び検知範囲画像を含む拡張現実画像を表示するように表示部21を制御する。最後に、表示部21が拡張現実画像を表示する。動作はステップS206に進む。
【0049】
ステップS206において、感度変更情報生成部205は、ユーザーから画像形成装置1の感度の変更指示を受け付けたか否かを判定する。ユーザーから画像形成装置1の感度の変更指示を受け付けたと感度変更情報生成部205が判定した場合(ステップS206のYES)、動作はステップS207に進む。反対に、感度の変更指示を受け付けていないと感度変更情報生成部205が判定した場合(ステップS206のNO)、動作はステップS206に戻り、ステップS206において感度変更情報生成部205は変更指示を待つ。
【0050】
ステップS207において、感度変更情報生成部205が、変更後の感度情報132を示す感度変更情報を生成する。そして、感度変更情報送信部206が、通信部22経由で、感度変更情報を画像形成装置1に送信する。感度変更情報が画像形成装置1に送信されると、画像形成装置1の感度情報132が変更される。動作はステップS208に進む。
【0051】
ステップS208において、検知範囲情報受信部202及び感度情報受信部204が、検知範囲情報131及び感度情報132を画像形成装置1から再度受信する。動作はステップS209に進む。
【0052】
ステップS209において、拡張画像生成部203が、変更後の検知範囲情報131及び感度情報132に基づいて、最大範囲画像及び検知範囲画像を生成する。そして、拡張画像生成部203が、最大範囲画像及び検知範囲画像を含む拡張現実画像を表示するように表示部21を制御する。最後に、表示部21が拡張現実画像を表示する。
【0053】
図7を参照して、本実施形態における拡張現実画像を説明する。
図7(a)は感度変更前の拡張現実画像(感度設定が「中」の場合)を示す。
図7(a)においては、感度設定が「中」であり、画像形成装置1の周囲に、最大範囲画像は細線L1で表示され、検知範囲は太線L2で表示される。
図7(a)において、太線L2で表示される検知範囲は狭い。
【0054】
一方、
図7(b)は感度変更後の拡張現実画像(感度設定が「強」の場合)を示す。
図7(b)においては、設定感度が「強」であり、画像形成装置1の周囲に、最大範囲画像が細線L1で表示され、検知範囲は太線L2で表示される。
図7(b)において、太線L2で表示される検知範囲は、
図7(a)において太線L2で表示される検知範囲に比べて広い。
【0055】
このように、実施形態2の表示装置2は、画像形成装置1の人体検知センサー11の検出感度を変更することによって、人体検知センサー11の検知範囲を変更できる。
【0056】
以上、
図5から
図7を参照して、本発明の実施形態2に係る表示装置2について説明した。実施形態2の表示装置2は、人体検知センサー11の検知範囲を変更できる。そのため、ユーザーは画像形成装置1の設置場所や感度をより適切に調整できる。
【0057】
(実施形態3)
つぎに、
図8から
図10を参照して、本発明の実施形態3について説明する。
実施形態3によれば、表示装置2は、画像形成装置1に備えられた人体検知センサー11の検知範囲を拡張現実画像によって表示部21に表示できるとともに、画像形成装置1の省エネ復帰レベルを変更できる。
【0058】
省エネ復帰レベルは、画像形成装置1が省エネのため節電する際のレベルを示し、2段階の節電モードを含む。2段階の節電モードうちの一つは、「低電力モード」であり、タッチパネルやランプを消灯し、消費電力を低減するモードである。2段階の節電モードうちの他の一つは、「スリープモード」であり、タッチパネルやランプを消灯するとともに、定着部の温度を下げて消費電力を最小にするモードである。
【0059】
「低電力モード」は「スリープモード」に比べて、節電量は少ないが印刷できる状態への復帰は早い。反対に、「スリープモード」は「低電力モード」に比べて、節電量は大きいが印刷できる状態への復帰は遅い。
【0060】
図8は、実施形態3における画像形成装置1と表示装置2との構成を示すブロック図である。
図8に示すように、画像形成装置1は、記憶部13が検知範囲情報131に加えて、省エネ復帰レベルを示すレベル情報133を記憶していることを除けば、実施形態1の画像形成装置1と構成が同じである。従って、実施形態3の画像形成装置1の構成のうち、実施形態1の画像形成装置1と同じ構成については説明を省略する。
【0061】
また、
図8に示すように、表示装置2は、制御部20の制御記憶部が実施形態3の表示装置2として機能するために新たなプログラムを記憶することを除けば、実施形態1の表示装置2と構成が同じである。制御部20の制御記憶部が記憶する新たなプログラムは、レベル情報受信部207、レベル変更情報生成部208、及びレベル変更情報送信部209として機能する。従って、実施形態3の表示装置2の構成のうち、実施形態1の表示装置2と同じ構成については説明を省略する。
【0062】
レベル情報受信部207は、画像形成装置1から通信部22を経由して、省エネ復帰レベルを示すレベル情報133を受信する。そして、レベル情報受信部207は、レベル情報133に基づいて検知範囲画像を表示部21に表示するように、拡張画像生成部203を制御する。
【0063】
レベル変更情報生成部208は、表示部21のタッチセンサー212を経由して、ユーザーから変更後のレベル情報133を受け付ける。そして、レベル変更情報生成部208は、変更後のレベル情報133を示すレベル変更情報を生成する。
【0064】
レベル変更情報送信部209は、レベル変更情報を画像形成装置1に送信するように、通信部22を制御する。
【0065】
つぎに、
図9を参照して、表示装置2に拡張現実画像が表示されるまでの表示装置2の動作を説明する。
図9は表示装置2の動作を示すフローチャートである。なお、ステップS101からステップS103までは、実施形態1と同じである。そこで、ステップS101からステップS103までの説明を省略する。
【0066】
ステップS304において、検知範囲情報受信部202及びレベル情報受信部207が、画像形成装置1から通信部22経由で、検知範囲情報131及びレベル情報133を受信する。動作はステップS305に進む。
【0067】
ステップS305において、拡張画像生成部203が、検知範囲情報131及びレベル情報133に基づいて、最大範囲画像及び検知範囲画像を生成する。そして、拡張画像生成部203が、最大範囲画像及び検知範囲画像を含む拡張現実画像を表示するように表示部21を制御する。最後に、表示部21が拡張現実画像を表示する。動作はステップS306に進む。
【0068】
ステップS306において、レベル変更情報生成部208は、ユーザーから画像形成装置1の省エネ復帰レベルの変更指示を受け付けたか否かを判定する。
ユーザーから画像形成装置1の省エネ復帰レベルの変更指示を受け付けたとレベル変更情報生成部208が判定した場合(ステップS306のYES)、動作はステップS307に進む。反対に、省エネ復帰レベルの変更指示を受けつけていないとレベル変更情報生成部208が判定した場合(ステップS306のNO)、動作はステップS306に戻り、ステップS306においてレベル変更情報生成部208は変更指示を待つ。
【0069】
ステップS307において、レベル変更情報生成部208が、変更後のレベル情報133を示すレベル変更情報を生成する。そして、レベル変更情報送信部209が、レベル変更情報を、通信部22を経由して画像形成装置1に送信する。レベル変更情報が画像形成装置1に送信されると、画像形成装置1のレベル情報133が変更される。動作はステップS308に進む。
【0070】
ステップS308において、検知範囲情報受信部202及びレベル情報受信部207が、検知範囲情報131及びレベル情報133を画像形成装置1から再度受信する。動作はステップS309に進む。
【0071】
ステップS309において、拡張画像生成部203が、変更後の検知範囲情報131及びレベル情報133に基づいて、最大範囲画像及び検知範囲画像を生成する。そして、拡張画像生成部203が、最大範囲画像及び検知範囲画像を含む拡張現実画像を表示するように表示部21を制御する。最後に、表示部21が拡張現実画像を表示する。
【0072】
図10を参照して、本実施形態における拡張現実画像を説明する。
図10(a)は、省エネ復帰レベル変更前の拡張現実画像(省エネ復帰レベル設定が「低電力モード」の場合)を示す。
図10(a)においては、最大範囲画像が細線L1で表示され、省エネ復帰レベルは「低電力モード」であり、検知範囲は太線L2で表示される。
【0073】
一方、
図10(b)は、省エネ復帰レベル変更後の拡張現実画像(省エネ復帰レベル設定が「スリープモード」の場合)を示す。
図10(b)において、省エネ復帰レベル設定は「スリープモード」であり、最大範囲画像が細線L1で表示され、検知範囲は太点線L3で表示される。
【0074】
このように、実施形態3の表示装置2は、省エネ復帰レベルを変更すると、検知範囲画像の表示形状が変更される。なお、省エネ復帰レベルの違いは、例えば、省エネ復帰レベルにより表示する色を変える、省エネレベルに応じて特定の記号を使用するなど、線の形状以外の方法でその違いを表示してもよい。
【0075】
以上、
図8から
図10を参照して、本発明の実施形態3に係る表示装置2について説明した。実施形態3の表示装置2は、画像形成装置1の省エネ復帰レベルを変更して、変更後の省エネ復帰レベルを表示できる。そのため、ユーザーは画像形成装置1の設置場所や省エネ復帰レベルをより適切に調整できる。
【0076】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。
【0077】
(1)
図1〜
図10を参照して説明したように、本発明の実施形態では、表示装置2はスマートフォンであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、表示装置2が、パーソナルコンピューター、タブレット端末、携帯電話機、ゲーム機、又は専用端末でもよい。
【0078】
(2)
図1〜
図10を参照して説明したように、本発明の実施形態では、画像形成装置1はカラー複合機であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、画像形成装置1が、モノクロ複合機、カラー複写機、モノクロ複写機、カラープリンター、又はモノクロプリンターでもよい。
【0079】
(3)
図1〜
図10を参照して説明したように、本発明の実施形態では、拡張現実マーカーARMはQRコード(登録商標)であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、拡張現実マーカーARMが、他の二次元バーコード、一次元バーコード、又はRFID(Radio Frequency IDentifier)でもよい。
【0080】
(4)実施形態2の表示装置2は画像形成装置1の人体検知センサー11の検出感度を変更でき、実施形態3の表示装置2は画像形成装置1の省エネ復帰レベルを変更できる。表示装置2が、人体検知センサー11の検出感度と省エネ復帰レベルとの両方を変更できてもよい。