【実施例】
【0086】
臭気を試験し、臭気の強度に基づき、ヒトの専門家パネルにより0〜10のスコアに振り分け、0は臭気がないことを示し、10は極端な臭気を示す。対照物品は一般的に、活性のある配合物で改質されていない物品または基材であった。本開示の目的のため、スコアは直線的であると仮定する。例えば、7のスコアを有する臭気は、10のスコアを有する臭気の70%を有するとされ、3のスコアを有する臭気は、10のスコアを有する臭気の30%を有する、などである。この臭気スケールは、実施例のすべてに適用され、よって異なる実施例における同じスコアは同じ臭気レベルを示す。
(実施例1)
【0087】
材料および方法
【0088】
1セットの成人失禁用製品(無香料のDepends(登録商標)、大きなサイズの女性用下着)を0.5%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ60回で処理した。1回当たり0.13mLのポンプスプレーとして、これは、吸収性コア1つ当たり合計0.039グラムの活性化合物となった。約16.8グラムの吸収性コアに対して、これは、吸収性コア1グラム当たり0.0023グラムの活性スルホンアミド化合物となる。同じ製品の第2のセットは、対照として未処理のままにしておいた。次いで、年齢38〜46才の範囲であり、刺激臭のある尿を生成することを意図した異なる食事を順守した3人の異なる女性から尿を収集した。20mLの尿を、処理した製品および未処理の製品に同時に注入した。これは、尿1mL当たり約1.95mgの活性化合物となった。尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入することに留意されたい。したがって、尿は吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配されず、活性化合物の効力は、以下に示されたものよりも大きい。注入の時点でならびに注入後1、3および7分の時点で、臭気について製品を評価した。次いで、各製品をプラスチックバッグに入れ、密閉してから、長期間(1440分間)後に臭気について評価した。
【0089】
結果
【0090】
以下の表2および
図2A〜2Cの臭気スケールスコアに示されているように、処理した製品は尿の注入後わずか1分後には臭気の減少を示したが、未処理の製品は、少なくとも8の臭気スコアの強い臭気を保持した。
【表2】
【0091】
処理したすべての3つの試料全体で、尿悪臭は7分以内に元の臭気の50%未満に減少した。24時間(すなわち1440分)の時点で、すべての処理した試料において、尿悪臭は元の臭気および未処理の臭気の40%またはそれ未満であった。
(実施例2)
【0092】
材料および方法
【0093】
1つの成人失禁用製品(無香料のDepends(登録商標)、大きなサイズの女性用下着)を0.5%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ60回(吸収性コア1つ当たり0.039グラムの活性化合物)で処理した。約16.8グラムの吸収性コアに対して、これは、吸収性コア1グラム当たり0.0023グラムの活性スルホンアミド化合物となる。第2の同じ製品は、対照として未処理のままにしておいた。次いで、日中および一晩の間に1人の71才の女性から尿を収集した。各タイプの尿50mLを処理した製品および未処理の製品に同時に注入した。これは、尿1mL当たり約0.78mgの活性化合物となった。尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入することに留意されたい。したがって、尿は吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配されなかった。注入の時点でならびに注入後1、3および7分の時点で、臭気について製品を評価した。次いで、各製品をプラスチックバッグに入れ、密閉してから、長期間(1440分間)後に臭気について評価した。
【0094】
結果
【0095】
以下の表3および
図3の臭気スケールスコアに示されているように、処理した製品は、尿の注入後わずか1分後には臭気の減少を示したが、未処理の製品は、少なくとも8の臭気スコアの強い臭気を保持した。
【表3】
【0096】
すべての処理された試料の全域で、尿悪臭は7分以内に少なくとも25%減少した。24時間(すなわち1440分)の時点で、尿悪臭は依然として、すべての処理した試料において少なくとも75%減少した。
(実施例3)
【0097】
材料および方法
【0098】
1つの成人失禁用製品(Always Discreet Pad Ultimate Absorbency Long Length−Fragranced Always)を、0.75%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ60回(すなわち、吸収性コア1つ当たり0585グラムの活性化合物)で処理した。第2の同じ製品は、対照として未処理のままにしておいた。次いで、1人の46才女性から尿を収集した。60mLの尿を処理した製品および未処理の製品に同時に注入した。後に、追加の40mLの尿を、処理した製品および未処理の製品に同時に注入した。注入の時点および注入後3時間の時点で、臭気について製品を評価した。これは、尿1mL当たり約0.585mgの活性化合物となった。この場合も同様に、尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入し、吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配しなかった。
【0099】
結果
【0100】
以下の表4および
図4の臭気スケールスコアに示されているように、処理した製品は、尿を注入すると臭気の減少を示したが、未処理の製品は強い臭気を保持した。
【表4】
【0101】
尿悪臭および全香料強度は、3時間にわたり80%超減少した。1週間後、全部の尿臭は依然として両方の未処理の臭気の10%未満であった。
(実施例4)
【0102】
材料および方法
【0103】
1つの成人失禁用製品(Always Discreet Underwear S/M Maximum Absorbencyの表面シート)を、0.75%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ75回(0.073グラムの活性化合物)で処理した。第2の同じ製品(表面シート)を、1%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ120回(0.156グラムの活性化合物)で処理した。第3の製品は、対照として未処理のままにしておいた。製品の乾燥重量は単独で54.8グラムであり、コアの重量はおよそ19.2グラムであった。1人の46才の女性が各試料製品に一晩排尿した。各製品は、尿注入の時点で臭気評価のために取り外し、次いで注入後1時間、3時間および6時間の時点で取り外した。次いで、各製品をプラスチックバッグに入れ、1週間の時点での臭気評価まで長期間密閉した。製品を使用したので、排尿した液体の量は製品間で異なった。
【0104】
結果
【0105】
以下の表5および
図5の臭気スケールスコアに示されているように、処理した製品は、使用の3〜6時間以内に臭気における有意な減少を示し、処理した製品は、時間が経つにつれて、尿の悪臭が少なくなることを継続して実証した。しかし未処理の製品は、経時的に尿悪臭の増加を示した。1週目において、処理した臭気は未処理の臭気の概して15%であった。
【表5】
(実施例5)
【0106】
材料および方法
【0107】
1つの成人失禁用製品(Depends(登録商標)大きなサイズの女性用下着のコア)を、吸収性コア上への1%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ80回(0.104グラムの活性化合物)で処理した。第2の同じ製品(コア)を1%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ120回(0.156グラムの活性化合物)で処理した。製品の乾燥重量は単独で44.7グラムであり、コア重量はおよそ16.8グラムであった。1人の46才の女性により各試料製品内で2回排尿が行われた。2時間後、臭気評価のために各製品を取り外し、次いでプラスチックバッグに入れ、3日の時点での臭気評価前まで長期間密閉した。
【0108】
結果
【0109】
以下の表6の臭気スケールスコアに示されているように、処理された製品は、漏出が起こったときでも経時的に臭気における有意な減少を示した。3日後、臭気は両方の処理した製品において元の臭気の70%未満に減少したままである。
【表6】
(実施例6)
【0110】
材料および方法
【0111】
2つのPampers Cruisers(サイズ4)(香り付き新生児用製品)を、1%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ60回(0.078グラムの活性化合物)でそれぞれ処理した。第3の同じ製品は対照として未処理のままにしておいた。製品の乾燥重量は単独で37.6グラムであり、コア重量はおよそ6.1グラムであった。次に、各製品を新生児に装着し、一晩着用させた。朝、各製品を取り外し、尿の悪臭を経時的に観察した。
【0112】
結果
【0113】
以下の表7の臭気スケールスコアに示されているように、処理した製品は、経時的に臭気における有意な減少を示した。しかし、未処理の製品の悪臭は経時的に増加した。
【表7】
(実施例7)
【0114】
材料および方法
【0115】
2つのHuggies Overnights(サイズ4)新生児用製品を0.75%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ60回(0.0585グラムの活性化合物)でそれぞれ処理した。同じ製品の4つの製品は、対照として未処理のままにしておいた。製品の乾燥重量は単独で45.2グラムであり、コア重量はおよそ23.9グラムであった。次に、各製品を新生児に装着し、一晩着用させた。朝には、各製品を取り外し、経時的に尿悪臭を観察した。
【0116】
結果
【0117】
以下の表8の臭気スケールスコアに示されているように、処理した製品は、未処理の製品と比較して臭気における減少を示した。表8においてアスタリスクの付いた製品は、子供は歯が生え始めて、熱を出していたことを示している。
【表8】
(実施例8)
【0118】
材料および方法
【0119】
サイズ4の新生児用製品の表面シートを、0.5%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ30回(吸収性材料1グラム当たり0.0195グラムの活性化合物)でそれぞれ処理した。同じ製品の1セットは、対照として未処理のままにしておいた。処理した製品をバッグ内に一緒に配置し、その一方で未処理の製品は別のバッグ内に一緒に配置した。製品を約1カ月間密閉したバッグ内に保持した。次に、46才の女性から一晩の尿を朝取得した。次いで、尿を室温で4時間保持し、各製品を100mLの尿で処理した。これは、尿1mL当たり約0.195mg活性化合物となった。この場合も同様に、尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入して、吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配しなかったので、活性化合物の効力は示されたものよりも大きい。
【0120】
結果
【0121】
以下の表9の臭気スケールスコアに示されているように、処理した製品は未処理の製品と比較して臭気における減少を示した。12時間後、有意な尿悪臭の減少が、処理した製品において観察された。これらはすべてこれらの元の臭気の約40%であり、未処理の臭気と比較して約40%低かった。
【表9】
(実施例9)
【0122】
材料および方法
【0123】
1%BENZおよび0.5%炭酸水素ナトリウムを使用して活性配合物を作製した。次いで、120回のスプレー(0.156グラムの活性化合物)を2つの異なる製品に加えた:(1)Depends(登録商標)、Fit−Flex Protection Moderate Absorbency S/M(28〜40インチ/71〜102cmウエスト)を有する女性用下着用のもの、および(2)Always(登録商標)Discreet。同じ製品の1セットは、対照としての役目を果たすように別にしておき、150mLの尿(アスパラガス摂取食、一晩分の朝一番の排尿)を各製品に注入した。これにより、尿1mL当たりおよそ1.04ミリグラムの活性化合物となった。この場合も同様に、尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入し、吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配しなかったので、活性化合物の効力は示されているものより大きい。
【0124】
結果
【0125】
以下の表10の臭気スケールスコアに示されているように、処理した製品は、未処理の対照製品と比較して、臭気において有意な減少を示した。24時間後、処理した製品は、元の臭気の40%またはそれ未満であった。
【表10】
(実施例10)
【0126】
材料および方法
【0127】
尿悪臭の減少についての異なる活性配合物の有効性を評価するため、および複数回の排尿での時間の経過による活性配合レベルに対する閾値を評価するために、2種の異なる活性配合物を調製した。FB05は、5%BENZおよび0.75%炭酸水素ナトリウムからなった。FT05は、5%クロラミン−Tおよび0.75%炭酸水素ナトリウムから調製した。次いで、FB05の24回スプレー(0.156グラムの活性化合物)を、Fit−Flex Protection Moderate Absorbency S/M(28〜40インチ/71〜102cm)を有する女性用下着用の1つのDepends(登録商標)に加え、FT05の24回スプレー(0.156グラムの活性化合物)を第2の同一製品に加えた。製品の表面シートを引き剥がして、吸収性コア材を露出させた。活性配合物を吸収性コア材上にスプレーして、風乾させた。次いで、表面シートをコア材上に戻した。第3の同じ製品は、対照としての役目を果たすように別にしておいた。
【0128】
次に、150mLの尿を各製品に注入した。注入した尿は、一晩の尿と、アスパラガス摂取食を順守した対象から採取した尿と、カフェイン摂取食を順守している対象から採取した尿とを合わせた試料であった。臭気を定期的に採点した。
【0129】
最初の尿の注入の2時間後、75mLの合わせた尿を各製品に加え、1製品当たりの尿の総量を225mLにした。さらに1時間後、追加の75mLの合わせた尿を各製品に加え、1製品当たりの尿の総量を300mLにした。これにより、尿1mL当たりおよそ0.52ミリグラムの活性化合物となった。この場合も同様に、尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入し、吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配しなかったので、活性化合物の効力は示されたものより大きい。
【0130】
結果
【0131】
以下の表11の臭気スケールスコアに示されているように、両方の活性配合物で処理した製品は、未処理の対照製品と比較して、臭気において有意な減少を示した。24時間後、処理した製品の臭気は非常に低いままであり、これらの元の臭気および未処理の臭気の約15%であった。予想通り、3日間にわたり臭気は増加したが、処理した製品は依然として対照よりもより良い性能を発揮した。第7日目には、中程度の吸収製品にとって300mlというより大きな排尿量により、および尿の位置が処理したコア領域の約3分の1であったため、尿臭はすべての製品について増加した。
【表11】
(実施例11)
【0132】
材料および方法
【0133】
尿悪臭の減少について異なる活性配合物の有効性を評価するため、ならびに複数回の排尿での時間の経過による活性配合レベルに対する閾値を評価するために、2種の異なる活性配合物を調製した。FB20は、20%BENZおよび1%炭酸水素ナトリウムからなった。FT10は、10%クロラミン−Tおよび1.3%炭酸水素ナトリウムから調製した。次いで、FB20のFB20FT1020スプレー(0.52グラムの活性化合物)を、1つのTranquility Premium Protection Maximum Protection 1005mL、SmartCore Daytime/Nighttime Disposable Briefs、サイズLに加え、FT10(0.52グラムの活性化合物)の40回スプレーを第2の同一の製品に加えた。製品の表面シートを引き剥がし、吸収性コア材を露出させた。活性配合物を吸収性コア材上にスプレーし、風乾させた。次いで、表面シートをコア材上に戻した。第3の同じ製品は、対照としての役目を果たすように別にしておき、200mLの尿を各製品に注入した。注入される尿は、一晩の尿と、アスパラガス摂取食を順守した対象から採取した尿と、カフェイン摂取食を順守した対象から採取した尿とを合わせた試料であった。臭気を定期的に採点した。
【0134】
尿注入の45分後、200mLの合わせた尿を各製品に加え、1製品当たり尿の総量を400mLにした。さらに1.25時間後、追加の200mLの合わせた尿を各製品に加え、1製品当たりの尿の総量を600mLにした。これにより、尿1mL当たりおよそ0.87ミリグラムの活性化合物となった。この場合も同様に、尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入し、吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配しなかったので、活性化合物の効力は示されたものより大きい。
【0135】
結果
【0136】
以下の表12の臭気スケールスコアに示されているように、両方の活性配合物で処理した製品は、未処理の対照製品と比較して、臭気において有意な減少を示した。3日後、処理した製品の臭気は依然として非常に弱く、依然として対照製品の臭気の50%であった。
【表12】
(実施例12)
【0137】
材料および方法
【0138】
表面シートに塗布した場合の、尿悪臭の減少に対する活性配合物の効力を、コア材と比較して評価するため、ならびに複数回の排尿での時間の経過による活性配合レベルに対する閾値を評価するために、1つの活性配合物を調製した。FB20は、20%BENZおよび1%炭酸水素ナトリウムからなった。次いで、FB20のFB2020スプレー(0.52グラムの活性化合物)を、1つのTranquility Premium Protection Maximum Protection 1005mL SmartCore Daytime/Nighttime Disposable Briefs、サイズLの表面シートに加えた。FB20の20回のスプレー(0.52グラムの活性化合物)を第2の同一製品のコアに加えた。製品の表面シートを引き剥がし、吸収性コア材を露出させた。活性配合物を吸収性コア材上にスプレーし、風乾させた。次いで、表面シートをコア材上に戻した。第3の同じ製品は対照としての役目を果たすために別にしておき、300mLの尿を各製品に注入した。注入した尿は、一晩の尿と、アスパラガス摂取食、カフェイン摂取食を順守している対象から採取した尿とを合わせた試料であった。臭気は定期的に採点した。
【0139】
尿注入の10分間後、300mLの合わせた尿を各製品に加え、1製品当たりの尿の総量を600mLにした。これにより、尿1mL当たりおよそ0.87ミリグラムの活性化合物となった。この場合も同様に、尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入し、吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配しなかったので、活性化合物の効力は示されたものより大きい。
【0140】
結果
【0141】
以下の表13の臭気スケールスコアに示されているように、活性配合物で処理した製品は、未処理の対照製品と比較して、臭気における有意な減少を示した。臭気減少は表面シートとコアの両方でおよそ同じであり、両方とも未処理の対照の臭気の約25%であった。
【表13】
(実施例13)
【0142】
材料および方法
【0143】
尿悪臭の減少についての、より低い塗布での活性配合物の効力を評価するため、ならびに複数回の排尿での時間の経過による活性配合レベルに対する閾値を評価するために、1つの活性配合物を調製した。FB20は、20%BENZおよび1%炭酸水素ナトリウムからなった。次いで、FB20の11回のスプレー(0.286グラムの活性化合物)を、1つのTranquility Premium Protection Maximum Protection 1005mL SmartCore Daytime/Nighttime Disposable Briefs、サイズLのコアに加えた。第2の同じ製品を、対照としての役目を果たすために別にしておいた。
【0144】
300mLの尿を各製品に注入した。注入した尿は、一晩の尿と、アスパラガス摂取食、カフェイン摂取食を順守している対象から採取した尿とを合わせた試料であった。臭気は定期的に採点した。尿注入の10分後、300mLの合わせた尿を各製品に加え、1製品当たりの尿の総量を600mLにした。これにより、尿1mL当たりおよそ0.48ミリグラムの活性化合物となった。この場合も同様に、尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入し、吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配しなかったので、活性化合物の効力は示されたものより大きい。
【0145】
結果
【0146】
以下の表14の臭気スケールスコアに示されているように、活性配合物で処理した製品は、未処理の対照製品と比較して、臭気における有意な減少(およそ50%)を示した。
【表14】
(実施例14)
【0147】
材料および方法
【0148】
5%BENZおよび炭酸水素ナトリウムを使用して、活性配合物を作った。次いで、活性配合物のスプレー70回(0.0455グラムの活性化合物)を、5グラムの超吸収性ポリマー(SAP)原料(あらゆる液体配合物を吸収することが予想された)に適用した。これは、SAP1グラム当たりおよそ0.009グラムの活性化合物であった。試験用尿試料は、キツネおよびミンクの尿を含んでいた。
【0149】
結果
【0150】
以下の表15の臭気スケールスコアに示されているように、処理したSAPは、未処理の対照と比較して、臭気における有意な減少を示した。各液滴の重量は約0.02グラムであった。
【表15】
(実施例15)
【0151】
材料および方法
【0152】
0.4グラムの乾燥クロラミン−Tを3グラムの超吸収性ポリマー(SAP)に塗布した(約11.7重量%の活性化合物、SAP1グラム当たり0.13グラムの活性化合物)。無希釈のミンク尿を試験用に使用した。各液滴の重量は約0.02グラムであった。
【0153】
結果
【0154】
以下の表16の臭気スケールスコアに示されているように、11.7%の活性配合物で前処理したSAPは、悪臭の即時排除を示した。
【表16】
(実施例16)
【0155】
材料および方法
【0156】
0.3グラムの乾燥クロラミン−Tを5.99グラムの超吸収性ポリマー(SAP)(約4.8重量%の活性化合物、SAP1グラム当たり0.05グラムの活性化合物)に塗布した。無希釈のキツネ尿を試験に使用した。
【0157】
3滴の無希釈のキツネ尿をSAPに最初に注入した。その後およそ1〜2分間おきに、3〜11滴のさらなる無希釈のキツネ尿をSAPに注入して、1試料当たりの最終合計を約40滴とした。各液滴の重量は約0.02グラムであった。
【0158】
結果
【0159】
以下の表17の臭気スケールスコアに示されているように、4.8%活性配合物で前処理したSAP(緩衝液なし)は、即時の尿悪臭の減少を示した。処理したSAPにさらに尿を加えると、悪臭は、対照と比較して、少なくとも50%低いままであった。
【表17-1】
【表17-2】
(実施例17)
【0160】
材料および方法
【0161】
緩衝液なしでの最初の試料用に、0.3グラムの乾燥クロラミン−Tを6グラムの超吸収性ポリマー(SAP)(約4.8重量%の活性化合物、SAP1グラム当たり0.05グラムの活性化合物)に塗布した。6グラムのSAP、0.3グラムのクロラミン−Tおよび0.5グラムの炭酸水素ナトリウム(緩衝液)を含有する第2の試料を加えた(約4.4重量%の活性化合物)。コーヒー摂取食を順守している人間から得たヒト尿を試験に使用した。
【0162】
1滴のヒト尿をSAP試料に最初に注入した。追加のさらなる2〜50滴のヒト尿をSAP試料に注入して、1試料当たりの最終合計を350滴(約18mL)とした。
【0163】
結果
【0164】
以下の表18の臭気スケールスコアに示されているように、活性配合物で前処理したSAP(緩衝液ありでもなしでも)は、即時の尿悪臭の減少を示し、さらなる尿がSAPに加えられた場合でさえも、この悪臭減少を維持した。しかし、前処理したSAPは低い塩素臭を維持し、これは、尿注入が増加すると共に低減し、その一方で、対照は塩素臭がなく、高い尿悪臭を示した。
【表18-1】
【表18-2】
(実施例18)
【0165】
材料および方法
【0166】
0.06グラムの乾燥クロラミン−Tを、緩衝液なしで、6グラムの超吸収性ポリマー(SAP)(約1.0重量%の活性化合物、SAP1グラム当たり0.01グラムの活性化合物)に塗布した。別の試料において、0.06グラムの乾燥BENZを6グラムのSAPに塗布した。ヒト尿を試験に使用した。
【0167】
10滴のヒトの尿をSAP試料に最初に注入した。追加の10〜20滴のヒト尿をSAP試料に定期的に注入し、1試料当たり最終合計が200滴とした。
【0168】
結果
【0169】
以下の表19の臭気スケールスコアに示されているように、クロラミン−TとBENZの両方が臭気の減少において良好に機能した。処理したSAP試料は両方とも低い塩素臭を維持し、その一方で、対照は、塩素臭がなく、高い尿の悪臭を示した。
【表19】
(実施例19)
【0170】
材料および方法
【0171】
成人失禁用製品を臭気抑制について評価した。女性(サイズS/M)用Depends(登録商標)およびDepends(登録商標)Silhouettesは無香料製品であった。Always(登録商標)Discreetは、香り付き下着バージョンであった。すべての製品の辺を切断して、製品を平坦に置けるようにした。処理した製品の表面シートを切断し、折り返して、1%BENZおよび0.5%炭酸水素ナトリウム緩衝液の溶液を吸収性材料(コア)の上側部分に均一にスプレーできるようにした。120回のスプレーを塗布し、風乾させた。コア表面領域上の活性化合物の総量は、吸収性材料1グラム当たり0.156グラムの活性化合物であった。表面シートをコア上に戻し、尿試料を表面シートに注入した。アスパラガス摂取食中の女性から、朝一番の排尿時に(一晩の尿)尿試料を収集した。150mLの尿を各試験製品に注入した。
【0172】
結果
【0173】
以下の表20の臭気スケールスコアに示されているように、処理した試料は、これらの元の臭気と比較して、および未処理の試料と比較して、各時点においてはるかに低い臭気を有した。
【表20】
(実施例20)
【0174】
材料および方法
【0175】
実施例19の試験をより長い期間実施した。
【0176】
女性(サイズS/M)用Depends(登録商標)は無香料製品であった。Always(登録商標)Discreetは香り付き製品であった。すべての製品の辺を切断して、製品を平坦に置けるようにした。処理した製品の表面シートを切断し、折り返して、1%BENZおよび0.5%炭酸水素ナトリウム緩衝液の溶液を吸収性材料(コア)の上側部分に均一にスプレーできるようにした。120回のスプレーを塗布し、風乾させた。コア表面領域上の活性化合物の総量は、1製品当たり0.156グラムの活性化合物であった。約16.8グラムである吸収性コアに対して、これは吸収性コア1グラム当たり0.009グラムの活性化合物であった。約19.2グラムである吸収性コアに対して、これは、吸収性コア1グラム当たり0.008グラムの活性化合物であった。表面シートをコア上に戻した。別の試験として、Always(登録商標)Discreet製品の1つの上で、1%BENZ溶液を表面シート上にスプレーし、コア上にはスプレーしなかった。アスパラガス摂取食中の女性から、朝一番の排尿時に(一晩の尿)尿試料を収集した。150mLの尿を各試験製品の表面シートに注入した。
【0177】
結果
【0178】
以下の表21の臭気スケールスコアに示されているように、3日間の各時点において、これらの元の臭気と比較して、および未処理の試料と比較して、処理した試料の臭気ははるかに低かった。コアおよび表面シートへの塗布は、臭気の減少において等しく有効であった。処理した製品の臭気は、3日後でさえも、未処理の製品の臭気のおよそ25%であった。
【表21】
(実施例21)
【0179】
材料および方法
【0180】
Always(登録商標)Ultra Thin Pad(Long Super)およびU by Kotex(登録商標)(Ultra Thin Long)パッドを月経臭抑制について評価した。対照製品は未処理であった。処理した製品に対して、パッドの表面シートを切断し、折り返して吸収性材料(コア)を露出させた。試験製品を、5%BENZおよび0.75%炭酸水素ナトリウムを含有する配合物のスプレー7回で処理し、コア上に均一にスプレーして、女性用パッド1枚当たり合計約0.045グラムの活性化合物とした。パッドのコア(吸収性材料)は約5グラムであったので、吸収性材料1グラム当たり約0.009グラムの活性化合物が存在した。コアを風乾させた。使用に備えて、表面シートをコア上に戻して固定した。
【0181】
パネリストは、月経周期中、対照パッドと、処理したパッドを交互に使用した。
【0182】
結果
【0183】
結果を
図6に示す。そこで観察される通り、処理した試料の臭気は、未処理の試料と比較してより低かった。処理または未処理であるかに関わらず、Kotex(登録商標)パッドは臭気がより低かった。結果は、スルホンアミド化合物が、(尿ばかりでなく)月経臭も減少させることを示した。
(実施例22)
【0184】
材料および方法
【0185】
3つの無香料トレーニングペット用パッドを試験製品として使用した。1つのパッドは対照であり、改質していなかった。第2の無香料パッドには、市販の臭気抑制製品であるNature’s Miracle(登録商標)をスプレーした。第3の無香料パッドには、0.75%BENZおよび0.15%クロラミン−Tを含有する配合物(FBT)をスプレーした。試験した基材上の活性スルホンアミド化合物の総量は約0.07グラムであった。これら2つのスプレー処理した製品に対して、不織表面シートを持ち上げ、試験製品を吸収性材料上に均一にスプレーできるようにした。製品を24時間超風乾させた。次いで、表面シートを吸収性材料上に再度置いた。第4の試験製品は、Nature’s Miracle(登録商標)香り付きペット用パッドであった。ミンク尿を表面シートに注入し、経時的に臭気を評価することによって、すべての4つのパッドを試験した。ミンク尿の各液滴の重量はおよそ0.02グラムであった。
【0186】
結果
【0187】
結果を表22および
図7に示す。3つの処理したパッドは、対照と比較して、臭気減少を表示した。しかし、活性スルホンアミド化合物をスプレーしたパッドのみが、経時的に臭気減少を維持した。
【表22】
(実施例23)
【0188】
材料および方法
【0189】
3滴の無希釈のミンク尿を3つのビーカーのそれぞれに注入した。各液滴の重量は約0.02グラムであった。ODOGard(登録商標)Odor Eliminator(すなわちFBT配合物)のスプレー1回を1つのビーカーに塗布した。スプレーは、合計約1.25〜1.35mlの配合物を送達し、合計約0.01グラムの活性スルホンアミド化合物となった。Nature’s Miracle(登録商標)3 in 1 Odor Destroyerのスプレー1回を第2のビーカーに塗布した。対照ビーカーは処理しなかった。臭気を経時的に評価した。各液滴の重量は約0.02グラムであった。
【0190】
結果
【0191】
結果を表23および
図8に示す。ODOGard(登録商標)Odor Eliminatorのみが臭気を排除し、2日間臭気減少を維持した。
【0192】
Nature’s Miracle(登録商標)製品は、香料マスキングと酵素とを組み合わせていると考えられる。最初に尿に塗布した場合、香り強度は非常に高いので、尿臭を検出するのは困難であった。香料が消えるにつれて、常にそこにあった潜在的な尿臭が検出可能となる。さらに、臭気原因分子を中和するための酵素的アプローチは長時間かかる。対照的に、活性スルホンアミド化合物を含有するODOGard(登録商標)は、素早く長い時間にわたり作用する。これは、素早く臭気原因分子を排除するので、これらの臭いを嗅ぐことはできない。
【表23】
(実施例24)
【0193】
材料および方法
【0194】
ODOGard(登録商標)Odor Eliminatorと、Nature’s Miracle(登録商標)3 in 1 Odor Destroyerを比較する実施例23の実験をより長期間繰り返した。3滴の無希釈のミンク尿を硬表面に注入し、2つの臭気抑制組成物を尿に1回スプレーした。15分後、2回目のスプレーを尿に塗布した。ODOGard(登録商標)Odor Eliminator(すなわち、FBT配合物)の各スプレーは、全部で約1.25〜1.35mlの配合物を送達し、塗布した配合物の総量は約2.5〜2.7mlであり、活性スルホンアミド化合物の総量は約0.02グラムであった。
【0195】
結果
【0196】
結果を表24に示す。この場合も同様に、ODOGard(登録商標) Odor Eliminatorは臭気を排除し、Nature’s Miracle(登録商標)よりも良い性能をどの時点でも発揮した。ODOGard(登録商標)Odor Eliminatorはまた、2日間臭気減少をより良く維持した。
【表23A】
考察
【0197】
実施例で観察されているように、活性スルホンアミド化合物の使用は、尿悪臭を減少させ、多くの場合排除する。これらの化合物は、コア、表面シートおよびSAPを含めた多種多様な物品に対して、非常に低濃度で有効である。この高い成功率は、活性配合物を、接着剤、裏面シートおよびフラッフを含めた多種多様な他の材料に塗布し得ることを示している。
【0198】
尿1mL当たり約0.1〜1mgの活性化合物という比を使用して、尿悪臭を有意に減少させたが、これは、より低い濃度のこのような組成物が依然として効率的であることを示している。緩衝液の添加は、この作用を達成するために必要ではなかった。しかし、緩衝液は、非常に酸性の尿からの臭気に対処するのに有益である。なぜなら、緩衝液が、酸性のpHにより活性化合物が失活するのを防ぐからである。
【0199】
加えて、スルホンアミド化合物は、表の多くにおいて観察されるように、長期間、すなわち数日および数週間にわたり臭気を減少させた。このような組成物で物品を処理することにより、永久の廃棄処分を行うことができる時まで、臭気を著しく減少または排除することができる。
【0200】
表17〜19に示されているように、超吸収性ポリマー(SAP)は、活性スルホンアミド化合物の水性形態または固体形態で処理することができる。
【0201】
本発明の開示は、例示的な実施形態を参照して記載されている。明らかに、先の詳細な説明を読解および理解した者には、修飾および改変が想到することになる。本開示は、すべてのこのような修飾および改変が添付の特許請求の範囲またはその均等物の範囲内に含まれる限り、これらを含むと解釈されることを意図する。
本発明の好ましい実施形態によれば、例えば、以下が提供される。
(項1)
式(I)のハロ活性芳香族スルホンアミド化合物:
【化8】
[式中、R1、R2、R3、R4およびR5は、独立して、水素、COOR’、CON(R”)2、アルコキシ、CN、NO2、SO3R”、ハロゲン、置換または非置換フェニル、スルホンアミド、ハロスルホンアミド、および置換または非置換C1〜C12アルキルから選択され、
R’は、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C1〜C12アルキル、または非置換C1〜C12アルキルであり、
R”は、水素または置換もしくは非置換C1〜C12アルキルであり、CON(R”)2の2つのR”基は独立して選択されてもよく、
Xはハロゲンであり、
Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、
nは前記スルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である]
をその上に有する吸収性基材を含む臭気抑制物品であって、
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、前記吸収性基材の吸収許容量1ミリリットル当たり約0.0002〜約6ミリグラムの量(mg/mL)で存在する、臭気抑制物品。
(項2)
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、前記吸収性基材の吸収許容量に対し約0.0002〜約1mg/mLの量で存在する、上記項1に記載の物品。
(項3)
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、前記吸収性基材の吸収許容量に対し約0.1〜約1mg/mLの量で存在する、上記項1に記載の物品。
(項4)
R3が、置換もしくは非置換C1〜C12アルキル、またはCOOR’[式中、R’は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C1〜C12アルキル、または非置換C1〜C12アルキルである]である、上記項1に記載の物品。
(項5)
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、クロラミン−TまたはN−クロロ−4−カルボキシベンゼンスルホンアミドである、上記項1に記載の物品。
(項6)
前記吸収性基材がその上に緩衝剤も含む、上記項1に記載の物品。
(項7)
前記緩衝剤が炭酸水素ナトリウムである、上記項6に記載の物品。
(項8)
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物と前記緩衝剤の重量比が、約50:1〜約1:1である、上記項6に記載の物品。
(項9)
前記緩衝剤が、前記吸収性基材が湿っているときにpH7.0〜9.0を得るのに十分な量で存在する、上記項6に記載の物品。
(項10)
前記物品が、アルコール、界面活性剤または香料をさらに含む、上記項1に記載の物品。
(項11)
前記吸収性基材が、ポリマー、不織材料、セルロース系繊維またはウッドフラッフから作製される、上記項1に記載の物品。
(項12)
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド(sulfanomide)化合物は、固体であるか、または
水溶性媒体に封入されている、上記項1に記載の物品。
(項13)
おむつ、成人失禁用物品、女性用パッド、ペット用パッド、食品用パッド、または他の吸収パッドである、上記項1に記載の物品。
(項14)
合計で約10mg〜約1000mgの前記ハロ活性スルホンアミド化合物を含有する、上記項1に記載の物品。
(項15)
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が固体であり、前記吸収性基材が超吸収性ポリマーである、上記項1に記載の物品。
(項16)
式(I)のハロ活性芳香族スルホンアミド化合物:
【化9】
[式中、R1、R2、R3、R4およびR5は、独立して、水素、COOR’、CON(R”)2、アルコキシ、CN、NO2、SO3R”、ハロゲン、置換または非置換フェニル、スルホンアミド、ハロスルホンアミド、および置換または非置換C1〜C12アルキルから選択され、
R’は、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C1〜C12アルキル、または非置換C1〜C12アルキルであり、
R”は、水素または置換もしくは非置換C1〜C12アルキルであり、CON(R”)2の2つのR”基は独立して選択されてもよく、
Xはハロゲンであり、
Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、
nは前記スルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である]
をその上に有する不織材料を含むワイプであって、
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、前記不織材料1グラム当たり約0.001〜約1.0グラムの量で存在する、ワイプ。
(項17)
少なくとも168時間の期間にわたって臭気を減少させる方法であって、
式(I)のハロ活性芳香族スルホンアミド化合物:
【化10】
[式中、R1、R2、R3、R4およびR5は、独立して、水素、COOR’、CON(R”)2、アルコキシ、CN、NO2、SO3R”、ハロゲン、置換または非置換フェニル、スルホンアミド、ハロスルホンアミド、および置換または非置換C1〜C12アルキルから選択され、
R’は、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C1〜C12アルキル、または非置換C1〜C12アルキルであり、
R”は、水素または置換もしくは非置換C1〜C12アルキルであり、CON(R”)2の2つのR”基は独立して選択されていてもよく、
Xはハロゲンであり、
Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、
nは前記スルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である]
をその上に有する吸収性部材を含む物品中に、臭気のある液体を受けることを含み、
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、前記吸収性部材の吸収許容量の1ミリリットル当たり約0.0002〜約6ミリグラム(mg/mL)の量で存在する、方法。
(項18)
1週間後に、前記液体の臭気が、元の臭気の最大でも40%である、上記項17に記載の方法。
(項19)
物品の臭気を減少させる方法であって、
式(I)のハロ活性芳香族スルホンアミド化合物:
【化11】
[式中、R1、R2、R3、R4およびR5は、独立して、水素、COOR’、CON(R”)2、アルコキシ、CN、NO2、SO3R”、ハロゲン、置換または非置換フェニル、スルホンアミド、ハロスルホンアミド、および置換または非置換C1〜C12アルキルから選択され、
R’は、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C1〜C12アルキル、または非置換C1〜C12アルキルであり、
R”は、水素または置換もしくは非置換C1〜C12アルキルであり、CON(R”)2の2つのR”基は独立して選択されてもよく、
Xはハロゲンであり、
Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、
nは前記スルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である]
を含有する溶液で前記臭気を処理することを含み、
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、前記溶液中に約0.1%〜23%(w/v)の量で存在する、方法。
(項20)
前記物品が、表面シート、捕捉分配層、ティッシュ、コア、超吸収性ポリマー、裏面シート、伸縮性積層体、弾性材料、封止タブ、接着剤もしくはポリバッグ、または吸収性物品を作製するために使用される別の材料である、上記項19に記載の方法。
(項21)
式(I)のハロ活性芳香族スルホンアミド化合物:
【化12】
[式中、R1、R2、R3、R4およびR5は、独立して、水素、COOR’、CON(R”)2、アルコキシ、CN、NO2、SO3R”、ハロゲン、置換または非置換フェニル、スルホンアミド、ハロスルホンアミド、および置換または非置換C1〜C12アルキルから選択され、
R’は、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C1〜C12アルキル、または非置換C1〜C12アルキルであり、
R”は、水素または置換もしくは非置換C1〜C12アルキルであり、CON(R”)2の2つのR”基は独立して選択されてもよく、
Xはハロゲンであり、
Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、
nは前記スルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である]
をその上に有する基材を含むフィルターまたは他の媒体であって、
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、前記基材1グラム当たり約0.001〜約1.0グラムの量で存在する、フィルターまたは他の媒体。