特許第6820144号(P6820144)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6820144
(24)【登録日】2021年1月6日
(45)【発行日】2021年1月27日
(54)【発明の名称】食品切断装置
(51)【国際特許分類】
   B26D 3/28 20060101AFI20210114BHJP
   B26D 3/02 20060101ALI20210114BHJP
【FI】
   B26D3/28 620F
   B26D3/02
   B26D3/28 620D
【請求項の数】9
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-110090(P2018-110090)
(22)【出願日】2018年6月8日
(65)【公開番号】特開2019-209453(P2019-209453A)
(43)【公開日】2019年12月12日
【審査請求日】2019年9月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】507387136
【氏名又は名称】上根 崇
(74)【代理人】
【識別番号】100092130
【弁理士】
【氏名又は名称】若原 誠一
(72)【発明者】
【氏名】上根 崇
【審査官】 石田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−076029(JP,A)
【文献】 特開2014−184547(JP,A)
【文献】 特開2003−062793(JP,A)
【文献】 特開平03−032596(JP,A)
【文献】 特開2013−173192(JP,A)
【文献】 特開2010−167526(JP,A)
【文献】 特開2018−024027(JP,A)
【文献】 特開2008−104438(JP,A)
【文献】 特開平09−300287(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26D 3/28
B26D 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自身が動いて、食品を切断する複数の切断機構と、
この切断機構を駆動する第一の駆動機構と、
上記複数の切断機構の先端の間に位置し、上記食品を上記複数の切断機構の間に送り込んで、当該切断機構による食品の切断を可能とする複数の送り機構と、
この送り機構を駆動する第二の駆動機構と、
上記切断機構の根元の間に位置し、上記切断機構の駆動方向に沿って、切断機構の根元から当該切断機構の外に近接した位置に延びる、切断された食品を排出する排出機構と
上記複数の切断機構それぞれと、上記複数の送り機構それぞれとの間に向かって、上記切断前の所定の厚さを有する食品を案内する案内機構とを備え、
上記切断機構による上記食品の切断面は、上記食品の外表面に対して斜めに傾斜していることを特徴とする食品切断装置。
【請求項2】
上記案内機構は、上記食品を挟持し、上記切断する食品の向きの角度は変更可能であることを特徴とする請求項記載の食品切断装置。
【請求項3】
上記案内機構の食品の案内の面は、上記複数の切断機構それぞれと、上記複数の送り機構それぞれとの間の境界に対して、斜めであることを特徴とする請求項記載の食品切断装置。
【請求項4】
上記複数の切断機構それぞれによる切断面と、上記複数の送り機構それぞれの送り方向とは、上記複数の切断機構それぞれと、上記複数の送り機構それぞれとの間の境界に対して、斜めであることを特徴とする請求項記載の食品切断装置。
【請求項5】
上記案内機構の食品の案内の面は、上記複数の切断機構それぞれと、上記複数の送り機構それぞれとの間の境界に沿って平行であることを特徴とする請求項3または4記載の食品切断装置。
【請求項6】
上記案内機構は、上記食品を、切断の完了または完了間近まで、食品の向きを保持することを特徴とする請求項記載の食品切断装置。
【請求項7】
上記案内機構は、上記食品を挟持し、上記切断する食品の大きさに応じて、上記案内機構の食品を挟持する大きさを変更可能であることを特徴とする請求項記載の食品切断装置。
【請求項8】
上記送り機構の移動速度より上記切断機構の移動速度が速いことを特徴とする請求項記載の食品切断装置。
【請求項9】
上記排出機構は、上記切断機構の駆動方向と反対方向に沿って、上記切断機構の根元からさらに当該切断機構の外に近接した位置に向かって延びることを特徴とする請求項1記載の食品切断装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品切断装置に関し、特に餅などの食品を、安価で簡易に切断できる装置などに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、餅などの食品を切断するには、多数の回転刃を平行に配列し、この回転刃の中に食品を移動させて、食品を切断していた。
【0003】
【特許文献1】特許第6141742号(特開2015−074056号)公報
【特許文献2】特開平6−270094号公報
【特許文献3】特開2008−247668号公報
【特許文献4】特開2008−221426号公報
【特許文献5】特開2010−161956号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、食品を安価で簡易に切断できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の食品切断装置は、 自身が動いて、食品を切断する複数の切断機構と、 この切断機構を駆動する第一の駆動機構と、 上記複数の切断機構の先端の間に位置し、上記食品を上記複数の切断機構の間に送り込んで、当該切断機構による食品の切断を可能とする複数の送り機構と、 この送り機構を駆動する第二の駆動機構と、 上記切断機構の根元の間に位置し、上記切断機構の駆動方向に沿って、切断機構の根元から当該切断機構の外に近接した位置に延びる、切断された食品を排出する排出機構とを備えた。
【発明の効果】
【0006】
これにより、食品を円滑に切断できる。また、上記排出機構によって、切断された食品が複数の切断機構の間に挟まりにくく、切断された食品を排出し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】食品切断装置の平面を示す。
図2】食品切断装置の正面を示す。
図3】食品切断装置の側面を示す。
図4】第二実施形態を示す。
図5】第二実施形態の食品の切断状態を示す。
図6】第三実施形態の要部平面を示す。
図7】第三実施形態を要部側面示す。
図8】第四実施形態を要部側面示す。
【符号の説明】
【0008】
1…基台(基体) 2…第一の駆動軸(切断機構)
3…切断刃(切断機構) 4…スペーサー
5…第二の駆動軸5(送り機構) 6…送り円筒(送り機構)
11…排出軸(排出機構) 12…排出板(排出機構)
14…下面案内ベルト(案内機構) 15…上面案内ベルト(案内機構)
16…案内ローラー(案内機構) 17…案内ローラー(案内機構)
18…案内ケーシング(案内機構) 19…案内ケーシング(案内機構)
20…案内支柱(案内機構) 21…段差
22…第一の駆動軸(切断機構) 23…切断刃(切断機構)
25…第二の駆動軸(送り機構) 26…送り円筒(送り機構)
F…食品
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(1)食品切断装置
図1は食品切断装置の平面を示し、図2は食品切断装置の正面を示し、図3は食品切断装置の側面を示す。図3において左方を後、右方を前、上方を上、下方を下、紙面に対して上方向を左方、紙面に対して下方向を右方とする。
【0010】
基台1(基体)は方形状の板体で、床から所定の高さに固定されている。この基台1の上には、金属製の第一の駆動軸2(切断機構)が回転可能に支持され、この第一の駆動軸2には、複数、例えば10枚の切断刃3…(切断機構)が固定され、第一の駆動軸2とともに回転可能となっている。
【0011】
この切断刃3…は薄い金属製の板状で円形であり、自身が動いて、食品Fを切断する。複数の切断刃3…のそれぞれ間には、金属製のスペーサー4…が第一の駆動軸2に固定され、第一の駆動軸2及び切断刃3…とともに回転可能であり、各切断刃3…の間隔を一定に保っている。
【0012】
上記第一の駆動軸2の真下には、金属製の第二の駆動軸5(送り機構)が回転可能に支持され、この第二の駆動軸5には、複数、例えば16個の金属製の送り円筒6…(送り機構)が固定され、第二の駆動軸5とともに回転可能となっている。
【0013】
この送り円筒6…の径は、上記切断刃3…の径と同じまたは当該径よりやや小さい。これにより、送り円筒6…の回転速度より切断刃3…の回転速度が速くなり、食品Fが円滑に切断される。なお、送り円筒6…の回転速度より切断刃3…の回転速度が遅くてもよいし、同じでもよい。そのため、送り円筒6…の径は、上記切断刃3…の径より、大きくてもよいし、同じでもよい。
【0014】
この送り円筒6…の厚さは、上記スペーサー4…の厚さより若干小さい。この送り円筒6…の表面の上縁は、上記複数の切断刃3…の先端の間に若干入り込んで位置するように送り円筒6…が第二の駆動軸5に固定され、上記食品Fを上記複数の切断刃3…の間に送り込んで、当該切断刃3…による食品Fの切断を可能とする。
【0015】
上記第一の駆動軸2及び第二の駆動軸5の端にはそれぞれ歯車(図示せず)が固定され、これらの歯車は互いに噛み合い、これにより互いに同期して回転し、回転方向は互いに逆で、送られてくる食品Fを上記切断刃3…及び送り円筒6…の間に挟み込むように回転する。
【0016】
第一の駆動軸2の歯車の歯数は、第二の駆動軸5の歯車の歯数より少なく、送り円筒6…の回転速度より切断刃3…の回転速度が速くなる。これにより、食品Fが円滑に切断される。なお、送り円筒6…の回転速度より切断刃3…の回転速度が遅くてもよいし、同じでもよい。
【0017】
上記2つの歯車はモーター(図示せず)、その他の駆動源によって駆動され、これにより上記切断刃3…及び送り円筒6…が駆動され、これらはスイッチ操作によって駆動開始され、別のスイッチ操作によって駆動停止される。
【0018】
上記切断刃3…のそれぞれは、同形同大で、駆動されるそれぞれの切断刃3…の速さは同じである。これにより、各切断刃3…で食品Fを均一に切断できる。また、送り円筒6…のそれぞれは、同形同大で、駆動されるそれぞれの送り円筒6…の速さは同じである。これにより、各送り円筒6…で食品Fを均一に切断できる。
【0019】
また、切断刃3…のそれぞれ、送り円筒6…のそれぞれ、第一の駆動軸2、第二の駆動軸5は、水平に配置されている。これにより、食品Fを均一に安定してまっすぐ切断できる。なお、切断刃3…のそれぞれ、送り円筒6…のそれぞれ、第一の駆動軸2、第二の駆動軸5は、水平ではなく、水平に対して斜めに配置されていてもよい。この斜め方向は、上記前後方向、上記左右方向、上記上下方向に傾斜していてもよい。これにより、食品Fを細長く斜めに切断できる。
【0020】
上記切断刃3…は、上記送り円筒6…より薄い。これにより、食品Fを破損することなく、食品Fを美しく切断していくことができる。送り円筒6…は、送りベルトのような無限軌道の機構であってもよい。これにより、送り円筒6…を円形以外の任意の形にできる。
【0021】
上記切断刃3…の動く方向と、上記送り円筒6…の動く方向とは、上記食品Fに対して同じ方向、つまり食品Fの上側の切断刃3…の動く方向と、食品Fの下側の送り円筒6…の動く方向とは同じ方向である。これにより、食品Fを円滑に美しく切断できる。
【0022】
上記切断刃3…は外表面が円形でこの円形の中心を回転軸として回転し、または上記送り円筒6…は外表面が円形でこの円形の中心を回転軸として回転している。これにより、切断刃3…または送り円筒6…の回転に沿って、凹凸がなく平坦となり、食品Fを円滑に美しく切断できる。
【0023】
(2)排出機構
図3は、排出機構も示す。上記第一の駆動軸2の前と後であって、上記切断刃3…の外で、上記第一の駆動軸2より若干上には排出軸11、11が上記基台1上に配置されている。この排出軸11、11は、上記第一の駆動軸2及び第二の駆動軸5に平行に配設されている。
【0024】
この排出軸11、11にわたって排出板12…(排出機構)が複数架け渡されている。排出板12…は、細長く方形の板状で、両端は上記排出軸11、11を巻くように曲げられて、排出軸11、11に係止されている。
【0025】
排出板12…は、係止されている後の排出軸11から真下に延び、直角に折れ曲がって切断刃3…の間に入り、再び切断刃3…の外に出て、斜め上方へ45度折れ曲がり、上方真上へさらに45度折れ曲がり、前の排出軸11へと延びて係止されている。
【0026】
したがって、排出板12…は、上記切断刃3…の中央から後方において、上記排出板12…は、切断刃3…の根元の間に位置し、上記切断刃3…の駆動方向に沿って、または上記食品Fの移動方向に沿って、この根元から当該切断刃3…の外に近接した位置に延びることになる。
【0027】
これにより、切断刃3…の間の切断された食品Fは、切断刃3…の回転力により、排出板12…の下面に沿って徐々にスライドされ、切断された食品Fは、切断刃3…の根元から外に排出される。したがって、排出板12…の切断刃3…より中央より前の部分は無くてもよい。
【0028】
たとえ、切断刃3…の前方に切断された食品Fがあっても、切断刃3…の回転に沿って、切断刃3…の後方に移動し、排出板12…によって切断刃3…の外に排出される。この場合、排出板12…は、後方の排出軸11に巻回されたバネによって、第一の駆動軸2方向に付勢され、前方の排出軸11は省略される。または、排出板12…の前端は、上記スペーサー4…または第一の駆動軸2に遊嵌/係止される。
【0029】
また、上記切断刃3…の中央から前方において、上記排出板12…は、上記切断刃3…の駆動方向と反対方向に沿って、または上記切断された食品Fの移動方向と反対方向に沿って、上記切断刃3…の根元からさらに当該切断刃3…の外に近接した位置に向かって延びることにもなる。これにより、切断刃3…の前方にある切断された食品Fは、即座に切断刃3…の下方に移動し、即座に切断刃3…の根元から外に排出される。
【0030】
上記排出板12の前下角は、尖っておらず、45度ずつ2回折れ曲がっていて、切り欠き状となっている。これにより、後述する上面案内ベルト15、案内ケーシング19などに、排出板12が当たらず、切断される食品Fが円滑に送り込まれる。
【0031】
(3)案内機構
図3は、案内機構も示す。上記切断刃3…それぞれと、上記送り円筒6…それぞれとの間付近に向かって動く、切断刃3…及び送り円筒6…の前には、下面案内ベルト14が設けられている。この下面案内ベルト14の上面は水平な平面で、滑らかで、送り円筒6…の上縁よりやや低くなっているし、切断刃3…の下縁よりやや低くなっている。
【0032】
この下面案内ベルト14の上には、上面案内ベルト15が設けられている。この上面案内ベルト15の下面は、水平な平面で、滑らかで、送り円筒6…の上縁よりやや高くなっているし、切断刃3…の下縁よりやや高くなっている。この下面案内ベルト14も、上記切断刃3…それぞれと、上記送り円筒6…それぞれとの間付近に向かって動き、切断刃3…及び送り円筒6…の前に設けられている。
【0033】
上記下面案内ベルト14は、2つの案内ローラー16、16に掛けられ、上記下面案内ベルト14の下側を回って、エンドレス状となって食品Fを搬送する。上記上面案内ベルト15は、2つの案内ローラー17、17に掛けられ、上記上面案内ベルト15の上側を回って、エンドレス状となって食品Fを搬送する。
【0034】
この案内ローラー16、16は、案内ケーシング18に回転可能に支持され、上記案内ローラー17、17は、案内ケーシング19に回転可能に支持されている。案内ケーシング18及び案内ケーシング19は、案内支柱20、20に支持され、この案内支柱20、20は基台1に固定されている。この案内ローラー16、16、17、17の駆動源は上記モーターなどであるが、図示しない。
【0035】
下面案内ベルト14の上側と、上面案内ベルト15の下側とは、平行で、間隔は、切断前の食品Fの厚さにほぼ等しいか、切断前の食品Fの厚さより若干大きくなっている。この下面案内ベルト14上面と、上面案内ベルト15下面との間隔は、変更可能となっている。
【0036】
この場合、下面案内ベルト14全体が上記案内支柱20に沿って下動または上動されるか、若しくは上面案内ベルト15全体が案内支柱20に沿って上動または下動される。このとき、案内ローラー16、16、案内ケーシング18も下動または上動されるし、案内ローラー17、17、案内ケーシング19も同時に上動または下動される。
【0037】
これにより、切断する食品Fの厚さに応じて、食品Fを案内する下面案内ベルト14上面と上面案内ベルト15下面との間隔、つまり案内する食品Fの厚さ/大きさに応じて案内/搬送の間隔を変更できる。
【0038】
下面案内ベルト14の上面と、上面案内ベルト15の下面とは、複数の切断刃3…それぞれと、送り円筒6…それぞれとの境界に沿って平行となっている。これにより、食品Fを均一に安定してまっすぐ切断できる。
【0039】
上面案内ベルト15は省略され、下面案内ベルト14は動かない平板となって、または下面案内ベルト14も省略されて、食品Fは手作業によって切断刃3…及び送り円筒6…に送り込まれてもよい。
【0040】
(4)第二実施形態
図4は、第二実施形態を示す。図4の実施形態では、図3を90度回転させたような配置となっている。つまり、上記切断刃3…、第一の駆動軸2、送り円筒6…、第二の駆動軸5は、ほぼ同じ高さに配置されている。また、案内ケーシング18、19、下面案内ベルト14、上面案内ベルト15、案内ローラー16、16、案内ローラー17、17は縦向きに配置されている。
【0041】
上記下面案内ベルト14の上面及び上面案内ベルト15の下面は、切断刃3…それぞれと、送り円筒6…それぞれとの間の境界に対して、斜めに傾いている。これに応じて、案内ケーシング18、19、下面案内ベルト14全体、上面案内ベルト15全体、案内ローラー16、16、案内ローラー17、17も、切断刃3…それぞれと、送り円筒6…それぞれとの間の境界に対して、斜めに傾いている。
【0042】
裏を返すと、切断刃3…、第一の駆動軸2、送り円筒6…、第二の駆動軸5は、案内ケーシング18、19、下面案内ベルト14全体、上面案内ベルト15全体、案内ローラー16、16、案内ローラー17、17に対して、斜めに傾いている。
【0043】
図5は食品Fの切断状態を示す。第二実施形態では、食品Fの切断面は、食品Fの外表面に対して、斜めに傾斜した状態となる。この場合、下面案内ベルト14、上面案内ベルト15の下端は尖って、切断刃3…の及び送り円筒6…に近接している。
【0044】
これにより、食品Fの切断の完了または完了間近まで、下面案内ベルト14及び上面案内ベルト15で食品Fが挟持され、食品Fの向き、つまり上記斜めに傾斜した切断が維持/保持される。これにより、食品Fの切断面が斜めのまま平坦となり、食品Fの切断面が曲がることがない。なお、下面案内ベルト14、上面案内ベルト15の下端は尖らず、下面案内ベルト14、上面案内ベルト15の後端は、切断刃3…の及び送り円筒6…に近接していなくもよい。
【0045】
また、上記下面案内ベルト14と上面案内ベルト15との間隔は、上記食品Fを挟持し、上記切断する食品Fの大きさに応じて、上記案内機構の食品Fを挟持する大きさを変更可能となる。この場合、この間隔を食品Fの厚さより狭くすれば、曲がった食品Fを強く平坦に成型できる。むろん、この間隔は食品Fの厚さより広くてもよい。これでも曲がった食品Fを平坦に成型できる。
【0046】
上記下面案内ベルト14と上面案内ベルト15との食品Fがずり落ちないように、食品Fをやや強く挟み込むように、下面案内ベルト14と上面案内ベルト15との隙間が設定/調整される。むろん、第二実施形態も、図1図2図3と同様に、水平向きでもよい。
【0047】
案内ケーシング18、19、下面案内ベルト14全体、上面案内ベルト15全体、案内ローラー16、16、案内ローラー17、17の、切断刃3…それぞれと、送り円筒6…それぞれとの間の境界に対しての傾斜の角度は、任意に変更可能である。このとき、上記案内支柱20に対して、案内ケーシング18、19の向きが変更される。これにより、食品Fの切断の傾斜面の角度を任意に変更できる。
【0048】
図5の例では、図5の右に行くにしたがって切断される食品Fが切断刃3…の中央方向に寄っていく。しかし、切断刃3…は送り円筒6…方向に向かって回転しているので、切断された食品Fは切断に応じて、切断刃3…と送り円筒6…との境界付近に寄っていく。
【0049】
また、図5の左端において、送り円筒6…の中央方向に寄っていてもよく、図5の右に行くにしたがって切断される食品Fが切断刃3…と送り円筒6…との境界に寄っていってもよい。これでも、送り円筒6…は切断刃3…方向に向かって回転しているので、切断前の食品Fは、切断刃3…と送り円筒6…との境界付近に寄っていき円滑に切断される。
【0050】
このように切断される食品Fの左端または右端は、切断刃3…と送り円筒6…との境界付近に位置してもよいし、切断刃3…と送り円筒6…との境界付近から切断刃3…側に寄っていてもよいし、切断刃3…と送り円筒6…との境界付近から送り円筒6…側に寄っていてもよい。
【0051】
しかし、第一の駆動軸2または第二の駆動軸5は、食品Fの移動の延長上には位置しない。これにより、食品Fの切断において、第一の駆動軸2または第二の駆動軸5が邪魔になることがない。しかし、第一の駆動軸2または第二の駆動軸5は、食品Fの延長上に位置してもよい。この場合でも、互いに食品Fを引き込む方向に切断刃3…及び送り円筒6…は回転しているので、食品Fは第一の駆動軸2または第二の駆動軸5にぶつからない。
【0052】
(5)第三実施形態
図6及び図7は、第三実施形態を示す。本実施形態では、図6に示すように、切断刃23…は、すべてほぼ45度の角度をなして、向きが変えられて45度斜めに同方向にそろえて配置され、第一の駆動軸22は各切断刃23…ごとに複数設けられ、各第一の駆動軸22の先端に切断刃23…が固定されている。
【0053】
また、図6に示すように、送り円筒26…は、すべてほぼ45度の角度をなして、向きが変えられて45度斜めに同方向にそろえて配置され、第二の駆動軸25は各送り円筒26…切断刃3…ごとに複数設けられ、各第二の駆動軸25の先端に送り円筒26…が固定されている。
【0054】
このように上記複数の切断刃23…それぞれによる切断面つまり回転方向と、上記複数の送り円筒26…それぞれの送り方向つまり回転方向とは、上記複数の切断刃23…それぞれと上記複数の送り円筒26…それぞれとの間の境界に対して、斜めとなる。
【0055】
図6は切断刃23…及び送り円筒26…を下方から見ている。図7は、図6の右下方から見た状態を示す。平坦な食品Fの表面及び裏面は、図6の水平方向に一致している。これにより、第三実施形態では、食品Fの切断面は、食品Fの外表面に対して、斜めに傾斜した状態となる。
【0056】
そして、図7に示すように、切断刃23…及び送り円筒26…は、右から左にかけて斜めに上方へ傾斜している。これにより、各第一の駆動軸22…、各第二の駆動軸25…は、各切断刃23…、各送り円筒26…に接触せず、円滑に切断される。第一の駆動軸22…は隣の重なる各切断刃23…より上にあり図6では右方ほど上にある。同じく第二の駆動軸25…は隣の重なる送り円筒26…より上にあり図6では右方ほど上にある。これらは逆に下にあって図6では右方ほど下にあってもよい。各第一の駆動軸22及び切断刃23…は、同期して同速度で回転している。各第二の駆動軸25及び送り円筒26…は、同期して同速度で回転している。
【0057】
各切断刃23…及び第一の駆動軸22の回転速度は、送り円筒26…及び第二の駆動軸25の回転速度より、若干速い。しかし、同じ速度でもよいし、逆に遅くてもよい。平坦な食品Fは、図6において、食品Fの平坦面を図面の水平線方向に沿わせて、図面の真下方向から真上方向に向かって送り出される。
【0058】
なお、切断刃23…または送り円筒26…の配列方向は、斜め上方、斜め下方、斜め右、斜め左、斜め上、斜め下、斜め前、斜め後、水平、真下、真上、水平、垂直など、どのような方向でもよい。切断刃23…または送り円筒26…の向きは、斜め45度のほか、他の角度でもよいし、逆の斜め向きでもよいし、斜め上方、斜め下方、斜め右、斜め左、斜め上、斜め下、斜め前、斜め後、水平、真下、真上、水平、垂直でもよい。
【0059】
食品Fの平坦面は、図6の水平方向のほか、この水平方向から傾斜していてもよいし、垂直方向でもよいし、斜め右、斜め左、斜め上、斜め下、斜め前、斜め後、水平、真下、真上、斜め上方、斜め下方でもよい。食品Fの送り込み方向は、真上のほか、斜め上方、斜め下方、斜め右、斜め左、斜め上、斜め下、斜め前、斜め後、水平、真下、真上、水平、垂直でもよい。
【0060】
上記または下記各実施形態の一部を他の実施形態の一部に取り込んだり置き換えたり入れ替えたりしてもよいし、上述または後述の各実施形態の各部分の構成・構造は、上述または後述の他の実施形態の各部分の構成・構造にも、転用可能であるし、上述または後述の各実施形態の構成、作用、効果は、上述または後述の他の実施形態の構成、作用、効果としても、記載されているものとする。さらに、上述または後述の各実施形態で記載されていないことは、上述または後述の他の実施形態が参照される。
【0061】
(6)他の実施の形態
本発明は、上記実施例に限定されず、種々変更可能である。例えば、送り円筒6…は、図8のような鋸歯形状で円形であってもよい。回転方向は、回転方向に沿って、この鋸歯の段差21が立ち上がるように、回転する。これにより、切断される食品Fが段差21に係止されて引き込まれ、確実に切断される。切断刃3…もこのような鋸歯状であってもよい。この場合、鋸歯の向きは送り円筒6…とは逆向きになる。
【0062】
上記、スペーサー4…、送り円筒6…の厚さは一定ですべて同じではなく、異なる厚さのものが混在してもよいし、切断刃3…、送り円筒6…の径は一定ですべて同じではなく、異なる径のものが混在してもよい。
【0063】
排出板12…は、平坦以外に、カーブしていてもよいし、凹凸があってもよいし、方形、長方形、正方形、三角形、円板、楕円板、多角形板、台形板、半楕円形、平行四辺形、菱形、多角形、三角形、台形、環形、半環形、星形、扇形、曲線形状、十字形、L字形、H字形、I字形、U字形、T字形、C字形、O字形、N字形、M字形、X字形、J字形、Y字形、E字形、F字形、S字形、V字形、曲面、角張った形状、直方体状、多面体状、円柱、楕円柱、角柱、半円柱、半楕円柱、半角柱、円錐台、角錐台、球、卵形、半球、半卵形、多面体、ひょうたん形、鋸歯状、その他の立体形状、これらの組み合わせ立体形状でもよく、角張った段差のある形状、丸みを帯びた段差のある形状、丸みを帯びた凹凸のある形状、これらの組み合わせ形状、段差状、網状、枠状、シート状、メッシュ状、ブラインド状、スリット状、多数の穴があいたもの、これらの中央等に穴があいたもの、これらの組み合わせ複合形などでもよいし、材質は金属製、木製、竹製、樹脂製、金属製、ガラス製、綿製、布製、糸製、繊維製、ゴム製、紙製、セラミック製、カーボン製、これらの合成物製/混合物製/多層積層物製でもよいし、透明でも、半透明でもよい。
【0064】
排出板12…は、排出軸11、11に遊嵌/係止されるほか、第一の駆動軸2またはスペーサー4…だけに遊嵌/係止されてもよい。切断刃3…の上方から排出板12…が吊り下げられ延びていてもよい。
【0065】
上記第一の駆動軸2またはスペーサー4…だけに排出板12…が設けられる場合、排出板12…がバネ付勢されて水平に保たれる。また排出板12…の重量で水平にバランスがとられる。この場合、排出板12…は、切断刃3…の中側からだけに設けられ、切断刃3…の外に設けられなくてもよい。この場合、排出板12…は、金属ひも、針金、棒などで支えられる。
【0066】
上記切断刃3…の中央から後方において、または上記切断刃3…の中央から前方において、上記切断刃3…の根元から当該切断刃3…の外に近接した位置に向かって延びていたが、切断刃3…の中央よりやや前から後方において、または中央よりやや後から後方において、または上記切断刃3…の中央よりやや前から前方において、または中央よりやや後から前方において、当該切断刃3…の外に近接した位置に向かって延びていてもよい。
【0067】
上記切断される食品Fは、肉、魚、とんかつ、てんぷら、揚げ物、焼き物、煮物、おでん、うどん、きしめん、ひやむぎ、そうめん、そば、餃子の皮、わんたん、スパゲティ、パスタ、ラーメン、はるさめ、ビーフン、食パン、パン、パン生地、餅、小麦粉、そば粉、たけのこ、あずき、米、麦、そば、イモ、トウモロコシ、豆、くず、などの穀物の板状またはブロック状の粘性物でもよいし、他に豆腐、乳製品、酒かす、チーズ、野菜、茸、草、果実、卵、魚介類、水産物、肉製品、豆類、イモ類、つけもの類、その他のおかず類、主食類などでもよいし、これらの加工品、これらの冷凍食品、氷、ドライアイス、アイスクリーム、これらの食品サンプルなどでもよく、柔らかくて流動性があってもよいし、流動性が無くて固まった硬くてもよい。
【0068】
それぞれの切断刃3…の回転速度、大きさ、形、向きは異なっていてもよい。これにより、食品Fの切断方向を曲げていくことができる。この場合、それぞれの切断刃3…及び第一の駆動軸2を左右に分け、右側の回転速度、大きさ、形、向きと左側の回転速度、大きさ、形、向きとを異ならせることになる。
【0069】
それぞれの送り円筒6…の回転速度、大きさ、形、向きは異なっていてもよい。これにより、食品Fの切断方向を曲げていくことができる。この場合、それぞれの送り円筒6…及び第二の駆動軸5を左右に分け、右側の回転速度、大きさ、形、向きと左側の回転速度、大きさ、形、向きとを異ならせることになる。
【0070】
切断刃3…は、円形の回転刃ではなく、チェーンソーでもよく、無限軌道状であってもよいし、厚さが太くてもよい。これにより、それぞれのチェーンソーの速度を異ならせるのが容易になる。送り円筒6…は、円筒状ではなく、円板とこの円板の外縁から突出した複数のトゲであってもよい。
【0071】
これにより、送り機構を薄くして、トゲで食品Fを引っ掛けながら食品Fを送り込んで切断していくことになる。この場合、上記切断機構(切断刃3…)は、上記送り機構(送り円筒6…)より太い、または同じ厚さとなる。
【0072】
上記切断刃3…の動く方向と、上記送り円筒6…の動く方向とは、上記食品Fに対して異なっていてもよいし、つまり食品Fの上側の切断刃3…の動く方向と、食品Fの下側の送り円筒6…の動く方向とは異なっていてもよいし、切断刃3…または送り円筒6…の一方は静止して他方のみが動いてもよい。これにより、食品Fを迅速に切断できる。
【0073】
上記切断刃3…または送り円筒6…は外表面が円形以外に、方形、長方形、正方形、三角形、円板、楕円板、多角形板、台形板、半楕円形、平行四辺形、菱形、多角形、三角形、台形、環形、半環形、星形、扇形、曲線形状、十字形、L字形、H字形、I字形、U字形、T字形、C字形、O字形、N字形、M字形、X字形、J字形、Y字形、E字形、F字形、S字形、V字形、曲面、角張った形状、直方体状、多面体状、円柱、楕円柱、角柱、半円柱、半楕円柱、半角柱、円錐台、角錐台、球、卵形、半球、半卵形、多面体、ひょうたん形、鋸歯状、その他の立体形状、これらの組み合わせ立体形状でもよく、角張った段差のある形状、丸みを帯びた段差のある形状、丸みを帯びた凹凸のある形状、これらの組み合わせ形状、段差状、網状、枠状、シート状、メッシュ状、ブラインド状、スリット状、多数の穴があいたもの、これらの中央等に穴があいたもの、これらの組み合わせ複合形などでもよいし、材質は金属製、木製、竹製、樹脂製、金属製、ガラス製、綿製、布製、糸製、繊維製、ゴム製、紙製、セラミック製、カーボン製、これらの合成物製/混合物製/多層積層物製でもよいし、透明でも、半透明でもよい。
【0074】
上記切断刃3…または送り円筒6…の円形の中心を回転軸として回転する以外に、当該中心からずれた位置が回転/駆動の中心であってもよいし、この場合、切断刃3…または送り円筒6…は、上述した無限軌道状でもよい。
【0075】
上記下面案内ベルト14及び/または上面案内ベルト15は、キャタピラ、フック、ホック、円板とこの円板の外縁から突出した複数のトゲであってもよく、食品Fを案内して食品Fを保持できれば、何でもよい。上記トゲは、食品Fに刺さることになる。上記下面案内ベルト14及び/または上面案内ベルト15は、動かない平坦な板でもよい。
【0076】
上記、図1図2図3の食品切断装置の向きは、水平以外に、また、図4の食品切断装置の向きは、垂直以外に、斜め上、斜め下、上記左または右に傾斜、上または下に傾斜、前または後に傾斜していてもよいし、左右、上下、前後に水平でも垂直でもよい。食品Fの流れる方向は、垂直、水平、左右、上下、前後、これらの中間の斜めであって、これらの正方向、逆方向いずれでもよい。
【0077】
上記下面案内ベルト14と上記上面案内ベルト15とのいずれかが省略されてもよい。これにより、食品切断装置の構造が簡易になる。この場合、手作業で、切断刃3…及び送り円筒6…に対して食品Fを押していくことになる。上記下面案内ベルト14と上記上面案内ベルト15が複数ずつ設けられてもよい。
【0078】
基台1(基体)、第一の駆動軸2、切断刃3…(切断機構)、スペーサー4…、第二の駆動軸5、送り円筒6…(送り機構)、排出軸11、11(排出機構)、排出板12(排出機構)、下面案内ベルト14、上面案内ベルト15、案内ローラー16、16、案内ローラー17、17、案内ケーシング18、案内ケーシング19、案内支柱20、食品切断装置は、1つ、一層、一体、単数、単層でも複数、複数層でも3つ以上、三層以上でもよいし、単数でも複数でも3つ以上でもよいし、これらそれぞれの構成、動作、作用、工程または機能の一部または全体は省略されてもよいし、分割分離されてその数が増えても減ってもよいし、その形状は任意に変更可能であり、均等の他の物に置き換えられてもよいし、これらの2つまたは3つ以上が合体または一体化されて兼用されてもよいし、向きは図示のもののほか、90度、0度乃至180度、上下、左右、前後、表裏、手前、奥に傾斜/向きを変えて/反転されて使用されてもよく、それぞれの寸法の相対的大小は切り換えられてもよいし同じでもよく、一部または全部省略されてもよいし、形状は平坦、カーブしていてもよいし、凹凸があってもよいし、方形、長方形、正方形、三角形、円板、楕円板、多角形板、台形板、半楕円形、平行四辺形、菱形、多角形、三角形、台形、環形、半環形、星形、扇形、曲線形状、十字形、L字形、H字形、I字形、U字形、T字形、C字形、O字形、N字形、M字形、X字形、J字形、Y字形、E字形、F字形、S字形、V字形、曲面、角張った形状、直方体状、多面体状、円柱、楕円柱、角柱、半円柱、半楕円柱、半角柱、円錐台、角錐台、球、卵形、半球、半卵形、多面体、ひょうたん形、鋸歯状、その他の立体形状、これらの組み合わせ立体形状でもよく、角張った段差のある形状、丸みを帯びた段差のある形状、丸みを帯びた凹凸のある形状、これらの組み合わせ形状、段差状、網状、枠状、シート状、メッシュ状、ブラインド状、スリット状、多数の穴があいたもの、これらの中央等に穴があいたもの、これらの組み合わせ複合形などでもよいし、一部または全部省略されてもよいし、材質は金属製、木製、竹製、樹脂製、金属製、ガラス製、綿製、布製、糸製、繊維製、ゴム製、紙製、セラミック製、カーボン製、これらの合成物製/混合物製/多層積層物製でもよいし、透明でも、半透明でもよい。
【0079】
(7)他の発明の効果
[1]自身が動いて、食品を切断する複数の切断機構と、 この切断機構を駆動する第一の駆動機構と、 上記複数の切断機構の先端の間に位置し、上記食品を上記複数の切断機構の間に送り込んで、当該切断機構による食品の切断を可能とする複数の送り機構と、 この送り機構を駆動する第二の駆動機構と、 上記切断機構の根元の間に位置し、上記切断機構の駆動方向に沿って、切断機構の根元から当該切断機構の外に近接した位置に延びる、切断された食品を排出する排出機構とを備えたことを特徴とする食品切断装置。 これにより、切断した食品を切断機構の根元から切断機構の外に向かって排出できる。
【0080】
[2]上記複数の切断機構それぞれと、上記複数の送り機構それぞれとの間に向かって、上記切断前の食品を案内する案内機構とを備えたことを特徴とする請求項1記載の食品切断装置。 これにより、切断する前の食品を切断機構及び送り機構に円滑に簡易に案内することができる。
【0081】
[3]上記案内機構の食品の案内の面は、上記複数の切断機構それぞれと、上記複数の送り機構それぞれとの間の境界に沿って平行であることを特徴とする請求項2記載の食品切断装置。 これにより、食品を均一に安定してまっすぐ切断できる。
【0082】
[4]上記案内機構の食品の案内の面は、上記複数の切断機構それぞれと、上記複数の送り機構それぞれとの間の境界に対して、斜めであることを特徴とする請求項2記載の食品切断装置。 これにより、食品の切断面を斜めにできる。
【0083】
[5]上記複数の切断機構それぞれによる切断面と、上記複数の送り機構それぞれの送り方向とは、上記複数の切断機構それぞれと、上記複数の送り機構それぞれとの間の境界に対して、斜めであることを特徴とする請求項2記載の食品切断装置。 これにより、食品の切断面を斜めにできる。
【0084】
[6]上記案内機構は、上記食品を、切断の完了または完了間近まで、食品の向きを保持することを特徴とする請求項3、4または5記載の食品切断装置。 これにより、食品の切断面が平坦となり、食品の切断面が曲がることがない。
【0085】
[7]上記案内機構は、上記食品を挟持し、上記切断する食品の大きさに応じて、上記案内機構の食品を挟持する大きさを変更可能であることを特徴とする請求項6記載の食品切断装置。これにより、曲がった食品を平坦に成型できる。
【0086】
[8]上記案内機構は、上記食品を挟持し、上記切断する食品の向きの角度は変更可能であることを特徴とする請求項7記載の食品切断装置。 これにより、食品の切断の傾斜面の角度を任意に変更できる。
【0087】
[9]上記送り機構の移動速度より上記切断機構の移動速度が速いことを特徴とする請求項8記載の食品切断装置。 これにより、食品を円滑に簡易に美しく切断できる。
【0088】
[10]上記排出機構は、上記切断機構の駆動方向と反対方向に沿って、上記切断機構の根元からさらに当該切断機構の外に近接した位置に向かって延びることを特徴とする請求項1記載の食品切断装置。 これにより、切断した食品を切断機構の根元に向かって入り込むことを防止できる。
【0089】
[11]第一の駆動機構または第二の駆動機構は、食品の移動の延長上には位置しないことを特徴とする請求項1記載の食品切断装置。 これにより、食品の切断において、第一の駆動機構または第二の駆動機構が邪魔になることがない。
【0090】
[12]上記複数の切断機構それぞれは、同形同大で、駆動されるそれぞれの速さは同じであり、上記複数の送り機構それぞれは、同形同大で、駆動されるそれぞれの速さは同じであることを特徴とする請求項1記載の食品切断装置。 これにより、円滑に安定して簡易に食品を均一に切断できる。
【0091】
[13]上記切断機構は、上記送り機構より薄いことを特徴とする請求項1記載の食品切断装置。 これにより、食品を破損することなく食品を無駄なく美しく切断できる。
【0092】
[14]上記切断機構の動く方向と、上記送り機構の動く方向とは、同じ方向であることを特徴とする請求項1記載の食品切断装置。 これにより、食品を円滑に安定して美しく切断できる。
【0093】
[15]上記切断機構は回転し、または上記送り機構は回転することを特徴とする請求項1記載の食品切断装置。 これにより、食品を円滑に簡易に安定して美しく切断できる。
【産業上の利用可能性】
【0094】
食品Fを円滑に簡易に美しく切断する。下面案内ベルト14と上面案内ベルト15との挟まれた食品Fは、切断刃3…と送り円筒6…との境界に向かって案内され切断される。下面案内ベルト14と上面案内ベルト15の案内面は切断刃3…と送り円筒6…との境界と平行であれば、食品Fの切断面は食品Fの外面に対して直角になる。
【0095】
下面案内ベルト14と上面案内ベルト15の案内面は切断刃3…と送り円筒6…との境界に対して斜めであれば、食品Fの切断面は食品Fの外面に対して斜めになる。食品Fの切断の完了または完了間近まで、下面案内ベルト14及び上面案内ベルト15で食品Fが挟持され、食品Fの切断の向き、つまり上記斜めに傾斜した切断が維持/保持される。これにより、食品Fの切断面が斜めのまま平坦となり、食品Fの切断面が曲がることがない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8