特許第6820412号(P6820412)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6820412無線通信システムにおいて複数のプロセス時間又は複数の送信時間間隔のための方法及びそのための装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6820412
(24)【登録日】2021年1月6日
(45)【発行日】2021年1月27日
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて複数のプロセス時間又は複数の送信時間間隔のための方法及びそのための装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/24 20090101AFI20210114BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20210114BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20210114BHJP
【FI】
   H04W8/24
   H04W72/04 111
   H04W28/04 110
【請求項の数】13
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2019-517359(P2019-517359)
(86)(22)【出願日】2017年9月21日
(65)【公表番号】特表2019-530368(P2019-530368A)
(43)【公表日】2019年10月17日
(86)【国際出願番号】KR2017010392
(87)【国際公開番号】WO2018062766
(87)【国際公開日】20180405
【審査請求日】2019年4月16日
(31)【優先権主張番号】62/401,850
(32)【優先日】2016年9月29日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/401,960
(32)【優先日】2016年9月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/423,157
(32)【優先日】2016年11月16日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/432,690
(32)【優先日】2016年12月11日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/491,382
(32)【優先日】2017年4月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/535,948
(32)【優先日】2017年7月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】リ ヒョンホ
(72)【発明者】
【氏名】イ ユンチョン
(72)【発明者】
【氏名】フアン テソン
【審査官】 桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2016/133106(WO,A1)
【文献】 Huawei, HiSilicon,Discussion on CA issues for shortened TTI operation[online], 3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-167189,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_1195/Docs/R1-167189.zip>,2016年 8月26日,1−4頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて、短いプロセシング時間を支援する端末が通信を実行する方法であっ
能情報を基地局に報告する段階であって、前記性能情報は、前記端末が前記短いプロセシング時間を支援するかに関連する情報と、前記短いプロセシング時間が支援される搬送波の最大数に関連する情報を含む、段階と、
設定された短いプロセッシング時間にしたがって前記基地局との通信を実行する段階を含
前記性能情報は帯域組合せ当たりで報告される、方法。
【請求項2】
前記搬送波の最大数以上が前記端末に対して設定される、又は、活性化される場合、前記端末で利用されるプロセッシング時間は所定のプロセッシング時間に設定される、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記端末に交差搬送波スケジューリングのための2つのサービングセルが設定される時、前記2つのサービングセルが異なるプロセシング時間を有する場合、前記2つのサービングセルのプロセシング時間のうち、より長いプロセシング時間によって通信が実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記端末に交差搬送波スケジューリングのための2つのサービングセルが設定される時、前記2つのサービングセルは同じプロセシング時間を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記通信は、下りリンクデータの受信に対するHARQ(Hybrid Automatic Repeat ReqUEst)フィードバック送信動作又は上りリンク承認の受信による上りリンクデータ送信動作を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記端末は2つ以上のプロセシング時間を支援するように設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
互いに異なるプロセシング時間による下りリンクデータ受信に対するHARQフィードバックのタイミングが重なる場合、各下りリンクデータは1つのコードワードに制限される、請求項に記載の方法。
【請求項8】
互いに異なるプロセシング時間による下りリンクデータ受信に対するHARQフィードバックのタイミングが重なる時、特定の下りリンク制御情報によりスケジューリングされた下りリンクデータが2つのコードワードである場合、前記2つのコードワードに対するHARQフィードバックはバンドリングされる、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記性能情報は、前記端末が短い送信時間の間隔(transmission time interval;TTI)を支援することに関連する情報をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
送波併合されたセルが下りリンク短い送信時間の間隔(TTI)、及び、上りリンク短い送信時間の間隔(TTI)の少なくとも一つを支援する場合、下りリンク短いTTI及び上りリンク短いTTIの少なくとも一つの長さは、各セル、各セルグループ又は各物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel;PUCCH)セルグループに対して設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記下りリンク短いTTI及び前記上りリンク短いTTIの少なくとも一つの長さは、上位層シグナルを介して受信される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
無線通信システムにおいて搬送波併合と短いプロセシング時間を支援する端末であって、
受信機及び送信機と、
前記受信機及び送信機を制御するプロセッサを含み、
前記プロセッサは、
前記端末が短いプロセシング時間を支援することに関連する情報と、前記短いプロセシング時間が支援される搬送波の最大数に関連する情報を含む性能情報を基地局に報告し、
設定された短いプロセシング時間にしたがって、前記基地局と通信を実行するようにさらに設定さ
前記性能情報は帯域組合せ当たりで報告される、端末。
【請求項13】
前記性能情報は、前記端末が短い送信時間間隔(TTI)を支援することに関連する情報をさらに含む、請求項12に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信システムに関し、より詳しくは、複数のプロセス時間又は複数の送信時間間隔のための方法及びそのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パケットデータの遅延(latency)は重要な性能メートル(metric)の1つであり、これを減らして、より早いインターネットアクセスを最終ユーザ(end user)に提供することは、LTEのみならず、次世代移動通信システム、いわゆる新ラット(new RAT)の設計においても重要な課題の1つといえる。
【0003】
本発明はかかるレイテンシの減少を支援する無線通信システムにおけるHARQフィードバックに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、搬送波併合における複数のプロセス時間を有する端末の性能報告及びそれによる搬送波併合及び複数のプロセス時間による端末の動作、また搬送波併合時に短い送信時間間隔又は複数の送信時間間隔を支援する端末の動作に関する。
【0005】
本発明で遂げようとする技術的課題は以上で言及した事項に限定されず、言及していない別の技術的課題は、以下に説明する本発明の実施例から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施例による無線通信システムにおいて、搬送波併合と短いプロセシング時間を支援する方法であって、該方法は、端末により行われ、搬送波併合が設定される場合、端末が短いプロセシング時間を支援できるか否かを基地局に報告する段階と、端末に交差搬送波併合が設定される場合、端末により使用されるプロセシング時間を決定する段階と、決定されたプロセシング時間によって上りリンク送信動作を行う段階を含む。
【0007】
さらに又はその代わりに、短いプロセシング時間を支援できるか否かに関する報告は、搬送波併合に使用される搬送波の数又は搬送波の数のグループごとに短いプロセシング時間を支援できるか否かを含む。
【0008】
さらに又はその代わりに、短いプロセシング時間を支援できるか否かに関する報告は、帯域ごと又は帯域−組み合わせごとに提供される。
【0009】
さらに又はその代わりに、短いプロセシング時間を支援できるか否かに関する報告は、帯域ごと又は帯域−組み合わせごとに支援可能なプロセシング時間に関する情報を含む。
【0010】
さらに又はその代わりに、短いプロセシング時間を支援できるか否かに関する報告は、帯域ごと又は帯域−組み合わせごとに短いプロセシング時間が支援される最大搬送波の数に関する情報を含む。
【0011】
さらに又はその代わりに、最大搬送波の数より多い数の搬送波が端末に設定又は活性化されると、端末により使用されるプロセシング時間は所定のプロセシング時間に決定される。
【0012】
さらに又はその代わりに、端末に交差搬送波併合のための2つのサービングセルが設定される場合、2つのサービングセルのプロセシング時間が異なると、2つのサービングセルのプロセシング時間のうち、より長いプロセシング時間によって上りリンク送信動作を行う段階を含む。
【0013】
さらに又はその代わりに、端末に交差搬送波併合のための2つのサービングセルが設定される場合、2つのサービングセルのプロセシング時間は同一であることができる。
【0014】
さらに又はその代わりに、上りリンク送信動作は下りリンクデータ受信によるHARQ(Hybrid Automatic Repeat ReqUEst)フィードバック送信動作又は上りリンク承認受信による上りリンクデータ送信動作を含む。
【0015】
さらに又はその代わりに、端末は2つ以上のプロセシング時間を支援するように設定される。
【0016】
さらに又はその代わりに、互いに異なるプロセシング時間による下りリンクデータ受信に対するHARQフィードバックのタイミングが重なる場合、各下りリンクデータは1つのコードワードに制限される。
【0017】
さらに又はその代わりに、互いに異なるプロセシング時間による下りリンクデータ受信に対するHARQフィードバックのタイミングが重なる場合、特定の下りリンク制御情報によりスケジューリングされた下りリンクデータが2つのコードワードであると、2つのコードワードに対するHARQフィードバックはバンドリングされる。
【0018】
さらに又はその代わりに、搬送波併合されたセルが下りリンク短い送信時間の間隔(transmission time interval;TTI)を支援すると、各セルの下りリンク短いTTIはセル、セルグループ又は物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel;PUCCH)セルグループごとに設定される。
【0019】
さらに又はその代わりに、搬送波併合されたセルが上りリンク短い送信時間の間隔(transmission time interval;TTI)を支援すると、各セルの上りリンク短いTTIはセル、セルグループ又は物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel;PUCCH)セルグループごとに設定される。
【0020】
本発明のさらに他の一実施例による無線通信システムにおいて、搬送波併合と短いプロセシング時間を支援する端末であって、該端末は、受信機及び送信機と、受信機及び送信機を制御するプロセッサを含み、該プロセッサは、送信機により搬送波併合が設定される場合、端末が短いプロセシング時間を支援できるか否かを基地局に報告し、端末に交差搬送波併合が設定される場合、端末により使用されるプロセシング時間を決定し、また決定されたプロセシング時間によって上りリンク送信動作を行うことができる。
【0021】
上記の課題解決方法は本発明の実施例の一部に過ぎず、当該技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本願発明の技術的特徴が反映された様々な実施例を以下に説明する本発明の詳細な説明から導出できるであろう。
【発明の効果】
【0022】
本発明の実施例によれば、上りリンク送信を効率的に行うことができる。
【0023】
本発明から得られる効果は以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本明細書に添付する図面は本発明に対する理解を提供するためのものであり、本発明の多様な実施形態を示し、本発明の説明とともに本発明の技術的思想を説明するためのものである。
図1】無線通信システムにおいて用いられる無線フレーム構造の一例を示す図である。
図2】無線通信システムにおいて、下りリンク/上りリンク(DL/UL)スロット構造の一例を示す図である。
図3】3GPP LTE/LTE−Aシステムにおいて用いられる下りリンク(downlink、DL)サブフレームの構造を例示する図である。
図4】3GPP LTE/LTE−Aシステムにおいて用いられる上りリンク(uplink、UL)サブフレームの構造を例示する図である。
図5】本発明の一実施例による端末の動作を示す図である。
図6】本発明の実施例を具現するための装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明に係る好適な実施の形態を、添付の図面を参照して詳しく説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施の形態を説明するためのものであり、本発明が実施し得る唯一の実施の形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、当業者にとってはこのような具体的な細部事項なしにも本発明を実施できることは明らかである。
【0026】
場合によっては、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示すことができる。また、本明細書全体にわたって同一の構成要素については、同一の図面符号を付して説明する。
【0027】
本発明において、ユーザ機器(user equipment,UE)は、固定していても、移動性を有していてもよいもので、基地局(base station,BS)と通信してユーザデータ及び/又は各種制御情報を送受信する各種機器を含む。UEを、端末(Terminal Equipment)、MS(Mobile Station)、MT(Mobile Terminal)、UT(User Terminal)、SS(Subscribe Station)、無線機器(wireless device)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム(wireless modem)、携帯機器(handheld device)などと呼ぶこともできる。また、本発明において、BSは一般に、UE及び/又は他のBSと通信する固定局(fixed station)を意味し、UE及び他のBSと通信して各種データ及び制御情報を交換する。BSを、ABS(Advanced Base Station)、NB(Node−B)、eNB(evolved−NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)、PS(Processing Server)、送信ポイント(transmission point;TP)などと呼ぶこともできる。以下の本発明に関する説明では、BSをeNBと総称する。
【0028】
本発明でいうノード(node)とは、ユーザ機器と通信して無線信号を送信/受信できる固定した地点(point)を指す。様々な形態のeNBをその名称にかかわらずノードとして用いることができる。例えば、BS、NB、eNB、ピコ−セルeNB(PeNB)、ホームeNB(HeNB)、リレー、リピータなどをノードとすることができる。また、ノードは、eNBでなくてもよい。例えば、無線リモートヘッド(radio remote head,RRH)、無線リモートユニット(radio remote unit,RRU)であってもよい。RRH、RRUなどは一般にeNBの電力レベル(power level)よりも低い電力レベルを有する。RRH或いはRRU(以下、RRH/RRU)は一般に、光ケーブルなどの専用回線(dedicated line)でeNBに接続されており、よって、一般に無線回線で接続されているeNBによる協調通信に比べて、RRH/RRUとeNBによる協調通信を円滑に行うことができる。1つのノードには少なくとも1つのアンテナが設置される。このアンテナは、物理アンテナを意味することもでき、アンテナポート、仮想アンテナ、又はアンテナグループを意味することもできる。ノードは、ポイント(point)と呼ばれることもある。アンテナが基地局に集中して位置して1つのeNBコントローラ(controller)によって制御される既存の(conventional)中央集中型アンテナシステム(centralized antenna system,CAS)(すなわち、単一ノードシステム)と違い、多重ノードシステムにおいて複数のノードは一般に一定間隔以上で離れて位置する。これらの複数のノードは、各ノードの動作を制御したり、各ノードを通して送/受信されるデータをスケジューリング(scheduling)する1つ以上のeNB或いはeNBコントローラによって管理することができる。各ノードは、当該ノードを管理するeNB或いはeNBコントローラとケーブル(cable)或いは専用回線(dedicated line)で接続することができる。多重ノードシステムにおいて、複数のノードへの/からの信号送信/受信には、同一のセル識別子(identity,ID)が用いられてもよく、異なるセルIDが用いられてもよい。複数のノードが同一のセルIDを有すると、これら複数のノードのそれぞれは、1つのセルにおける一部のアンテナ集団のように動作する。多重ノードシステムにおいてノードが互いに異なるセルIDを有すると、このような多重ノードシステムを多重セル(例えば、マクロ−セル/フェムト−セル/ピコ−セル)システムと見なすことができる。複数のノードのそれぞれが形成した多重セルがカバレッジによってオーバーレイする形態で構成されると、これらの多重セルが形成したネットワークを特に多重−階層(multi−tier)ネットワークと呼ぶ。RRH/RRUのセルIDとeNBのセルIDは同一であっても、異なってもよい。RRH/RRUとeNBが互いに異なるセルIDを用いる場合、RRH/RRUとeNBはいずれも独立した基地局として動作する。
【0029】
以下に説明する本発明の多重ノードシステムにおいて、複数のノードに接続した1つ以上のeNB或いはeNBコントローラが、前記複数のノードの一部又は全てを介してUEに同時に信号を送信或いは受信するように前記複数のノードを制御することができる。各ノードの実体、各ノードの具現の形態などによって、多重ノードシステム間には差異点があるが、複数のノードが共に所定時間−周波数リソース上でUEに通信サービスを提供するために参加するという点で、これらの多重ノードシステムは単一ノードシステム(例えば、CAS、従来のMIMOシステム、従来の中継システム、従来のリピータシステムなど)とは異なる。そのため、複数のノードの一部又は全てを用いてデータ協調送信を行う方法に関する本発明の実施例は、種々の多重ノードシステムに適用可能である。例えば、ノードとは、通常、他のノードと一定間隔以上で離れて位置しているアンテナグループを指すが、後述する本発明の実施例は、ノードが間隔にかかわらずに任意のアンテナグループを意味する場合にも適用可能である。例えば、X−pol(Cross polarized)アンテナを備えたeNBの場合、該eNBが、H−polアンテナで構成されたノードとV−polアンテナで構成されたノードを制御すると見なし、本発明の実施例を適用することができる。
【0030】
複数の送信(Tx)/受信(Rx)ノードを介して信号を送信/受信したり、複数の送信/受信ノードから選択された少なくとも1つのノードを介して信号を送信/受信したり、下りリンク信号を送信するノードと上りリンク信号を受信するノードとを別にし得る通信技法を、多重−eNB MIMO又はCoMP(Coordinated Multi−Point TX/RX)という。このようなノード間協調通信のうち、協調送信技法は、JP(joint processing)とスケジューリング協調(scheduling coordination)とに区別できる。前者はJT(joint transmission)/JR(joint reception)とDPS(dynamic point selection)とに区別し、後者はCS(coordinated scheduling)とCB(coordinated beamforming)とに区別できる。DPSは、DCS(dynamic cell selection)と呼ぶこともできる。他の協調通信技法に比べて、ノード間協調通信技法のうちJPを行うとき、より様々な通信環境を形成することができる。JPにおいて、JTは、複数のノードが同一のストリームをUEに送信する通信技法をいい、JRは、複数のノードが同一のストリームをUEから受信する通信技法をいう。当該UE/eNBは、前記複数のノードから受信した信号を合成して前記ストリームを復元する。JT/JRでは、同一のストリームが複数のノードから/に送信されるため、送信ダイバーシティ(diversity)によって信号送信の信頼度を向上させることができる。JPのDPSは、複数のノードから特定規則によって選択された1つのノードを介して信号が送信/受信される通信技法をいう。DPSでは、通常、UEとノード間のチャンネル状態の良いノードが通信ノードとして選択されるはずであるため、信号送信の信頼度を向上させることができる。
【0031】
本発明でいうセル(cell)とは、1つ以上のノードが通信サービスを提供する一定の地理的領域をいう。そのため、本発明で特定セルと通信するということは、特定セルに通信サービスを提供するeNB或いはノードと通信することを意味できる。また、特定セルの下りリンク/上りリンク信号は、該特定セルに通信サービスを提供するeNB或いはノードからの/への下りリンク/上りリンク信号を意味する。UEに上り/下りリンク通信サービスを提供するセルを特にサービングセル(serving cell)という。また、特定セルのチャンネル状態/品質は、該特定セルに通信サービスを提供するeNB或いはノードとUE間に形成されたチャンネル或いは通信リンクのチャンネル状態/品質を意味する。3GPP LTE−Aベースのシステムにおいて、UEは、特定ノードからの下りリンクチャンネル状態を、前記特定ノードのアンテナポートが前記特定ノードに割り当てられたチャンネルCSI−RS(Channel State Information Reference Signal)リソース上で送信するCSI−RSを用いて測定することができる。一般に、隣接したノードは、互いに直交するCSI−RSリソース上で該当のCSI−RSリソースを送信する。CSI−RSリソースが直交するということは、CSI−RSを運ぶシンボル及び副搬送波を特定するCSI−RSリソース構成(resource configuration)、サブフレームオフセット(offset)及び送信周期(transmission period)などによってCSI−RSが割り当てられたサブフレームを特定するサブフレーム構成(subframe configuration)、CSI−RSシーケンスのうちの少なくとも1つが互いに異なることを意味する。
【0032】
本発明において、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)/PCFICH(Physical Control Format Indicator CHannel)/PHICH(Physical Hybrid automatic retransmit request Indicator CHannel)/PDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)はそれぞれ、DCI(Downlink Control Information)/CFI(Control Format Indicator)/下りリンクACK/NACK(ACKnowlegement/Negative ACK)/下りリンクデータを運ぶ時間−周波数リソースの集合或いはリソース要素の集合を意味する。また、PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)/PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)/PRACH(Physical Random Access CHannel)はそれぞれ、UCI(Uplink Control Information)/上りリンクデータ/ランダムアクセス信号を運ぶ時間−周波数リソースの集合或いはリソース要素の集合を意味する。本発明では、特に、PDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH/PUCCH/PUSCH/PRACHに割り当てられたり、又はそれに属した時間−周波数リソース或いはリソース要素(Resource Element,RE)をそれぞれ、PDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH/PUCCH/PUSCH/PRACH RE又はPDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH/PUCCH/PUSCH/PRACHリソースと呼ぶ。以下でユーザ機器がPUCCH/PUSCH/PRACHを送信するという表現は、それぞれ、PUSCH/PUCCH/PRACH上で或いは介して上りリンク制御情報/上りリンクデータ/ランダムアクセス信号を送信するという表現と同じ意味で使われる。また、eNBがPDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCHを送信するという表現は、それぞれ、PDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH上で或いは介して下りリンクデータ/制御情報を送信するという表現と同じ意味で使われる。
【0033】
図1は、無線通信システムで用いられる無線フレーム構造の一例を示す図である。特に、図1(a)は、3GPP LTE/LTE−Aシステムで用いられる周波数分割デュプレックス(frequency division duplex,FDD)用フレーム構造を示しており、図1(b)は、3GPP LTE/LTE−Aシステムで用いられる時間分割デュプレックス(time division duplex,TDD)用フレーム構造を示している。
【0034】
図1を参照すると、3GPP LTE/LTE−Aシステムで用いられる無線フレームは、10ms(307200Ts)の長さを有し、10個の均等なサイズのサブフレーム(subframe,SF)で構成される。1無線フレームにおける10個のサブフレームにはそれぞれ番号を与えることができる。ここで、Tsは、サンプリング時間を表し、Ts=1/(2048*15kHz)で表示される。それぞれのサブフレームは、1msの長さを有し、2個のスロットで構成される。1無線フレームにおいて20個のスロットには0から19までの番号を順次に与えることができる。それぞれのスロットは0.5msの長さを有する。1サブフレームを送信するための時間は、送信時間間隔(transmission time interval,TTI)と定義される。時間リソースは、無線フレーム番号(或いは、無線フレームインデックスともいう)、サブフレーム番号(或いは、サブフレームインデックスともいう)、スロット番号(或いは、スロットインデックスともいう)などによって区別することができる。
【0035】
無線フレームは、デュプレックス(duplex)技法によって別々に構成(configure)することができる。例えば、FDDにおいて、下りリンク送信及び上りリンク送信は周波数によって区別されるため、無線フレームは特定周波数帯域に対して下りリンクサブフレーム又は上りリンクサブフレームのいずれか1つのみを含む。TDDでは下りリンク送信及び上りリンク送信が時間によって区別されるため、特定周波数帯域に対して無線フレームは下りリンクサブフレームも上りリンクサブフレームも含む。
【0036】
表1は、TDDで、無線フレームにおけるサブフレームのDL−UL構成(configuration)を例示するものである。
【0037】
【表1】
【0038】
表1で、Dは下りリンクサブフレームを、Uは上りリンクサブフレームを、Sは特異(special)サブフレームを表す。特異サブフレームは、DwPTS(Downlink Pilot TimeSlot)、GP(Guard Period)、UpPTS(Uplink Pilot TimeSlot)の3つのフィールドを含む。DwPTSは、下りリンク送信のために留保される時間区間であり、UpPTSは上りリンク送信のために留保される時間区間である。表2は、特異サブフレーム構成(configuration)を例示するものである。
【0039】
【表2】
【0040】
図2は、無線通信システムにおいて下りリンク/上りリンク(DL/UL)スロット構造の一例を示す図である。特に、図2は、3GPP LTE/LTE−Aシステムのリソース格子(resource grid)の構造を示す。アンテナポート当たりに1個のリソース格子がある。
【0041】
図2を参照すると、スロットは、時間ドメインで複数のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルを含み、周波数ドメインで複数のリソースブロック(resource block,RB)を含む。OFDMシンボルは、1シンボル区間を意味することもある。図2を参照すると、各スロットで送信される信号は、
個の副搬送波(subcarrier)と
個のOFDMシンボルとで構成されるリソース格子(resource grid)と表現することができる。ここで、
は、下りリンクスロットにおけるリソースブロック(resource block,RB)の個数を表し、
は、ULスロットにおけるRBの個数を表す。

は、DL送信帯域幅とUL送信帯域幅にそれぞれ依存する。
は、下りリンクスロットにおけるOFDMシンボルの個数を表し、
は、ULスロットにおけるOFDMシンボルの個数を表す。
は、1つのRBを構成する副搬送波の個数を表す。
【0042】
OFDMシンボルは、多重接続方式によって、OFDMシンボル、SC−FDM(Single Carrier Frequency Division Multiplexing)シンボルなどと呼ぶことができる。1つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数は、チャンネル帯域幅、CP(cyclic prefix)長によって様々に変更可能である。例えば、正規(normal)CPの場合は、1つのスロットが7個のOFDMシンボルを含むが、拡張(extended)CPの場合は、1つのスロットが6個のOFDMシンボルを含む。図2では、説明の便宜のために、1つのスロットが7OFDMシンボルで構成されるサブフレームを例示するが、本発明の実施例は、その他の個数のOFDMシンボルを有するサブフレームにも同様の方式で適用されてもよい。図2を参照すると、各OFDMシンボルは、周波数ドメインで、
個の副搬送波を含む。副搬送波の類型は、データ送信のためのデータ副搬送波、参照信号(reference signal)の送信のための参照信号副搬送波、ガードバンド(guard band)及び直流(Direct Current,DC)成分のためのヌル(null)副搬送波に分類することができる。DC成分のためのヌル副搬送波は、未使用のまま残される副搬送波であり、OFDM信号生成過程或いは周波数上り変換過程で搬送波周波数(carrier frequency,f0)にマッピング(mapping)される。搬送波周波数は中心周波数(center frequency)と呼ばれることもある。
【0043】
1 RBは、時間ドメインで
個(例えば、7個)の連続するOFDMシンボルと定義され、周波数ドメインで
個(例えば、12個)の連続する副搬送波と定義される。参考として、1つのOFDMシンボルと1つの副搬送波で構成されたリソースをリソース要素(resource element,RE)或いはトーン(tone)という。したがって、1つのRBは、
個のリソース要素で構成される。リソース格子における各リソース要素は、1つのスロットにおけるインデックス対(k,1)によって固有に定義できる。kは、周波数ドメインで0から
まで与えられるインデックスであり、lは、時間ドメインで0から
まで与えられるインデックスである。
【0044】
1サブフレームにおいて
個の連続した同一副搬送波を占有しながら、当該サブフレームにおける2個のスロットのそれぞれに1個ずつ位置する2個のRBを物理リソースブロック(physical resource block,PRB)対(pair)という。PRB対を構成する2個のRBは、同一のPRB番号(或いは、PRBインデックス(index)ともいう)を有する。VRBは、リソース割り当てのために導入された一種の論理的リソース割り当て単位である。VRBはPRBと同じサイズを有する。VRBをPRBにマッピングする方式によって、VRBは、局部(localized)タイプのVRBと分散(distributed)タイプのVRBとに区別される。局部タイプのVRBはPRBに直接マッピングされて、VRB番号(VRBインデックスともいう)がPRB番号に直接対応する。すなわち、nPRB=nVRBとなる。局部タイプのVRBには0から
順に番号が与えられ、
である。したがって、局部マッピング方式によれば、同一のVRB番号を有するVRBが1番目のスロットと2番目のスロットにおいて、同一PRB番号のPRBにマッピングされる。一方、分散タイプのVRBはインターリービングを経てPRBにマッピングされる。そのため、同一のVRB番号を有する分散タイプのVRBは、1番目のスロットと2番目のスロットにおいて互いに異なる番号のPRBにマッピングされることがある。サブフレームの2つのスロットに1個ずつ位置し、同一のVRB番号を有する2個のPRBをVRB対と称する。
【0045】
図3は、3GPP LTE/LTE−Aシステムで用いられる下りリンク(downlink,DL)サブフレーム構造を例示する図である。
【0046】
図3を参照すると、DLサブフレームは、時間ドメインで制御領域(control region)とデータ領域(data region)とに区別される。図3を参照すると、サブフレームの第1のスロットで先頭部における最大3(或いは4)個のOFDMシンボルは、制御チャンネルが割り当てられる制御領域(control region)に対応する。以下、DLサブフレームでPDCCH送信に利用可能なリソース領域(resource region)をPDCCH領域と称する。制御領域に用いられるOFDMシンボル以外のOFDMシンボルは、PDSCH(Physical Downlink Shared CHancel)が割り当てられるデータ領域(data region)に該当する。以下、DLサブフレームでPDSCH送信に利用可能なリソース領域をPDSCH領域と称する。3GPP LTEで用いられるDL制御チャンネルの例としては、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PHICH(Physical hybrid ARQ indicator Channel)などを含む。PCFICHは、サブフレームの最初のOFDMシンボルで送信され、サブフレームにおいて制御チャンネルの送信に用いられるOFDMシンボルの個数に関する情報を運ぶ。PHICHは、UL送信に対する応答としてHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)ACK/NACK(acknowledgment/negative−acknowledgment)信号を運ぶ。
【0047】
PDCCHを介して送信される制御情報を下りリンク制御情報(downlink control information,DCI)と呼ぶ。DCIは、UE又はUEグループのためのリソース割り当て情報及び他の制御情報を含む。例えば、DCIは、DL共有チャンネル(downlink shared channel,DL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割り当て情報、UL共有チャンネル(uplink shared channel,UL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割り当て情報、ページングチャンネル(paging channel,PCH)上のページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダムアクセス応答のような上位層(upper layer)制御メッセージのリソース割り当て情報、UEグループ内の個別UEへの送信電力制御命令(Transmit Control Command Set)、送信電力制御(Transmit Power Control)命令、VoIP(Voice over IP)の活性化(activation)指示情報、DAI(Downlink Assignment Index)などを含む。DL共有チャンネル(downlink shared channel,DL−SCH)の送信フォーマット(Transmit Format)及びリソース割り当て情報は、DLスケジューリング情報或いはDLグラント(DL grant)とも呼ばれ、UL共有チャンネル(uplink shared channel,UL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割り当て情報は、ULスケジューリング情報或いはULグラント(UL grant)とも呼ばれる。1つのPDCCHが運ぶDCIは、DCIフォーマットによってそのサイズと用途が異なり、符号化率によってそのサイズが異なり得る。現在3GPP LTEシステムでは、上りリンク用にフォーマット0及び4、下りリンク用にフォーマット1、1A、1B、1C、1D、2、2A、2B、2C、3、3Aなどの様々なフォーマットが定義されている。DCIフォーマットのそれぞれの用途に応じて、ホッピングフラグ、RB割り当て(RB allocation)、MCS(modulation coding scheme)、RV(redundancy version)、NDI(new data indicator)、TPC(transmit power control)、循環シフトDMRS(cyclic shift demodulation reference signal)、ULインデックス、CQI(channel quality information)要請、DL割り当てインデックス(DL assignment index)、HARQプロセスナンバー、TPMI(transmitted precoding matrix indicator)、PMI(precoding matrix indicator)情報などの制御情報が適宜選択された組み合わせが下りリンク制御情報としてUEに送信される。
【0048】
一般に、UEに構成された送信モード(transmission mode,TM)によって当該UEに送信可能なDCIフォーマットが異なる。換言すれば、特定送信モードに構成されたUEのためには、いかなるDCIフォーマットを用いてもよいわけではなく、特定送信モードに対応する一定DCIフォーマットのみを用いることができる。
【0049】
PDCCHは、1つ又は複数の連続した制御チャンネル要素(control channel element,CCE)の集成(aggregation)上で送信される。CCEは、PDCCHに無線チャンネル状態に基づく符号化率(coding rate)を提供するために用いられる論理的割り当てユニット(unit)である。CCEは、複数のリソース要素グループ(resource element group,REG)に対応する。例えば、1 CCEは9個のREGに対応し、1 REGは4個のREに対応する。3GPP LTEシステムの場合、それぞれのUEのためにPDCCHが位置してもよいCCEセットを定義した。UEが自身のPDCCHを発見し得るCCEセットを、PDCCH探索空間、簡単に探索空間(Search Space,SS)と呼ぶ。探索空間内でPDCCHが送信されてもよい個別リソースをPDCCH候補(candidate)と呼ぶ。UEがモニタリング(monitoring)するPDCCH候補の集合を探索空間と定義する。3GPP LTE/LTE−AシステムでそれぞれのDCIフォーマットのための探索空間は異なるサイズを有してもよく、専用(dedicated)探索空間と共通(common)探索空間とが定義されている。専用探索空間は、UE−特定(specific)探索空間であり、それぞれの個別UEのために構成(configuration)される。共通探索空間は、複数のUEのために構成される。以下の表は、探索空間を定義する集成レベル(aggregation level)を例示するものである。
【0050】
【表3】
【0051】
1つのPDCCH候補は、CCE集成レベルによって1、2、4又は8個のCCEに対応する。eNBは、探索空間内の任意のPDCCH候補上で実際のPDCCH(DCI)を送信し、UEは、PDCCH(DCI)を探すために探索空間をモニタリングする。ここで、モニタリングとは、全てのモニタリングされるDCIフォーマットによって当該探索空間内の各PDCCHの復号(decoding)を試みる(attempt)ことを意味する。UEは、前記複数のPDCCHをモニタリングし、自身のPDCCHを検出することができる。基本的に、UEは、自身のPDCCHが送信される位置を知らないことから、各サブフレーム毎に当該DCIフォーマットの全てのPDCCHに対して、自身の識別子を有するPDCCHを検出するまで復号を試みるが、このような過程をブラインド検出(blind detection)(ブラインド復号(blind decoding,BD))という。
【0052】
eNBは、データ領域を通してUE或いはUEグループのためのデータを送信することができる。データ領域を通して送信されるデータをユーザデータと呼ぶこともできる。ユーザデータの送信のために、データ領域にはPDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)を割り当てることができる。PCH(Paging channel)及びDL−SCH(Downlink−shared channel)は、PDSCHを介して送信される。UEは、PDCCHを介して送信される制御情報を復号し、PDSCHを介して送信されるデータを読むことができる。PDSCHのデータがどのUE或いはUEグループに送信されるか、前記UE或いはUEグループがどのようにPDSCHデータを受信して復号すればよいかなどを示す情報がPDCCHに含まれて送信される。例えば、特定PDCCHが「A」というRNTI(Radio Network Temporary Identity)でCRC(cyclic redundancy check)マスキング(masking)されており、「B」という無線リソース(例えば、周波数位置)及び「C」という送信形式情報(例えば、送信ブロックサイズ、変調方式、コーディング情報など)を用いて送信されるデータに関する情報が特定DLサブフレームで送信されると仮定する。UEは、自身の所有しているRNTI情報を用いてPDCCHをモニタリングし、「A」というRNTIを有しているUEはPDCCHを検出し、受信したPDCCHの情報によって「B」と「C」で示されるPDSCHを受信する。
【0053】
UEがeNBから受信した信号を復調するには、データ信号と比較する参照信号(reference signal,RS)が必要である。参照信号とは、eNBがUEに或いはUEがeNBに送信する、eNBとUEが互いに知っている、予め定義された特別な波形の信号を意味し、パイロット(pilot)とも呼ばれる。参照信号は、セル内の全UEに共用されるセル−特定(cell−specific)RSと特定UEに専用される復調(demodulation)RS(DM RS)とに区別される。eNBが特定UEのための下りリンクデータの復調のために送信するDM RSをUE−特定的(UE−specific)RSと特別に称することもできる。下りリンクでDM RSとCRSは共に送信されてもよいが、いずれか一方のみが送信されてもよい。ただし、下りリンクでCRS無しにDM RSのみが送信される場合、データと同じプリコーダを適用して送信されるDM RSは復調の目的にのみ用いることができるため、チャンネル測定用RSを別途に提供しなければならない。例えば、3GPP LTE(−A)では、UEがチャンネル状態情報を測定できるようにするために、追加の測定用RSであるCSI−RSが当該UEに送信される。CSI−RSは、チャンネル状態について相対的に時間による変化度が大きくないという事実に着目し、各サブフレーム毎に送信されるCRSとは違い、複数のサブフレームで構成される所定の送信周期毎に送信される。
【0054】
図4は、3GPP LTE/LTE−Aシステムで用いられる上りリンク(uplink,UL)サブフレーム構造の一例を示す図である。
【0055】
図4を参照すると、ULサブフレームは、周波数ドメインで制御領域とデータ領域とに区別できる。1つ又は複数のPUCCH(physical uplink control channels)が上りリンク制御情報(uplink control information,UCI)を運ぶために制御領域に割り当てることができる。1つ又は複数のPUSCH(physical uplink shared channels)がユーザデータを運ぶためにULサブフレームのデータ領域に割り当てられてもよい。
【0056】
ULサブフレームではDC(Direct Current)副搬送波から遠く離れた副搬送波が制御領域として用いられる。換言すれば、UL送信帯域幅の両端部に位置する副搬送波が上りリンク制御情報の送信に割り当てられる。DC副搬送波は、信号送信に用いられずに残される成分であり、周波数上り変換過程で搬送波周波数f0にマッピングされる。1つのUEのPUCCHは1つのサブフレームで、1つの搬送波周波数で動作するリソースに属したRB対に割り当てられ、このRB対に属したRBは、2つのスロットでそれぞれ異なる副搬送波を占有する。このように割り当てられるPUCCHを、PUCCHに割り当てられたRB対がスロット境界で周波数ホッピングすると表現する。ただし、周波数ホッピングが適用されない場合には、RB対が同一の副搬送波を占有する。
【0057】
PUCCHは、次の制御情報を送信するために用いることができる。
【0058】
− SR(Scheduling Request):上りリンクUL−SCHリソースを要請するために用いられる情報である。OOK(On−Off Keying)方式を用いて送信される。
【0059】
− HARQ−ACK:PDCCHに対する応答及び/又はPDSCH上の下りリンクデータパケット(例えば、コードワード)に対する応答である。PDCCH或いはPDSCHが成功裏に受信されたか否かを示す。単一下りリンクコードワードに対する応答としてHARQ−ACK 1ビットが送信され、2つの下りリンクコードワードに対する応答としてHARQ−ACK 2ビットが送信される。HARQ−ACK応答は、ポジティブACK(簡単に、ACK)、ネガティブACK(以下、NACK)、DTX(Discontinuous Transmission)又はNACK/DTXを含む。ここで、HARQ−ACKという用語は、HARQ ACK/NACK、ACK/NACKと同じ意味で使われる。
【0060】
− CSI(Channel State Information):下りリンクチャンネルに対するフィードバック情報(feedback information)である。MIMO(Multiple Input Multiple Output)−関連フィードバック情報は、RI(Rank Indicator)及びPMI(Precoding Matrix Indicator)を含む。
【0061】
UEがサブフレームで送信可能な上りリンク制御情報(UCI)の量は、制御情報送信に可用なSC−FDMAの個数に依存する。UCIに可用なSC−FDMAは、サブフレームにおいて参照信号の送信のためのSC−FDMAシンボルを除く残りのSC−FDMAシンボルを意味し、SRS(Sounding Reference Signal)が構成されているサブフレームでは、サブフレームの最後のSC−FDMAシンボルも除く。参照信号は、PUCCHのコヒーレント(coherent)検出に用いられる。PUCCHは、送信される情報によって様々なフォーマットを支援する。
【0062】
下記の表4に、LTE/LTE−AシステムでPUCCHフォーマットとUCIとのマッピング関係を示す。
【0063】
【表4】
【0064】
表4を参照すると、主に、PUCCHフォーマット1系列はACK/NACK情報を送信するために用いられ、PUCCHフォーマット2系列はCQI/PMI/RIなどのチャンネル状態情報(channel state information,CSI)を運ぶために用いられ、PUCCHフォーマット3系列はACK/NACK情報を送信するために用いられる。
【0065】
参照信号(Reference Signal;RS)
【0066】
無線通信システムにおいてパケットを送信する時、パケットは無線チャンネルを通じて送信されるため、送信過程で信号の歪みが発生することがある。歪まれた信号を受信側で正しく受信するためには、チャンネル情報を用いて受信信号において歪みを補正しなければならない。チャンネル情報を知るために、送信側と受信側の両方で知っている信号を送信し、該信号がチャンネルを通じて受信される時の歪みの度合からチャンネル情報を把握する方法を主に用いる。この信号をパイロット信号(Pilot Signal)又は参照信号(Reference Signal)という。
【0067】
多重アンテナを用いてデータを送受信する場合には、各送信アンテナと受信アンテナ間のチャンネル状況を知ってこそ正しい信号を受信することができる。したがって、各送信アンテナ別に、より詳しくはアンテナポート(antenna port)別に異なった参照信号が存在しなければならない。
【0068】
参照信号は上りリンク参照信号と下りリンク参照信号とに区別できる。現在、LTEシステムには、上りリンク参照信号として、
【0069】
i)PUSCH及びPUCCHを通じて送信された情報のコヒーレント(coherent)な復調のためのチャンネル推定のための復調参照信号(DeModulation−Reference Signal,DM−RS)
【0070】
ii)基地局が、ネットワークの異なる周波数における上りリンクチャンネル品質を測定するためのサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal,SRS)がある。
【0071】
一方、下りリンク参照信号としては、
【0072】
i)セル内の全ての端末が共有するセル−特定参照信号(Cell−specific Reference Signal,CRS)
【0073】
ii)特定端末だけのための端末−特定参照信号(UE−specific Reference Signal)
【0074】
iii)PDSCHが送信される場合に、コヒーレントな復調のために送信される(DeModulation−Reference Signal,DM−RS)
【0075】
iv)下りリンクDMRSが送信される場合に、チャンネル状態情報(Channel State Information;CSI)を伝達するためのチャンネル状態情報参照信号(Channel State Information−Reference Signal,CSI−RS)
【0076】
v)MBSFN(Multimedia Broadcast Single Frequency Network)モードで送信される信号に対するコヒーレントな復調のために送信されるMBSFN参照信号(MBSFN Reference Signal)
【0077】
vi)端末の地理的位置情報を推定するために用いられる位置参照信号(Positioning Reference Signal)がある。
【0078】
参照信号はその目的によって2種類に大別できる。チャンネル情報取得のために用いられる参照信号と、データ復調のために用いられる参照信号とがある。前者は、UEが下りリンク上のチャンネル情報を取得できるようにすることに目的があるため、広帯域に送信されなければならず、特定サブフレームで下りリンクデータを受信しない端末であってもその参照信号を受信しなければならない。また、これはハンドオーバーなどの状況でも用いられる。後者は、基地局が下りリンクを送る時に該当のリソースに共に送る参照信号であって、端末は当該参照信号を受信することによってチャンネル測定をしてデータを復調することが可能になる。この参照信号は、データの送信される領域で送信されなければならない。
【0079】
次世代システムでは、様々な適用分野における要求事項を満たすために、全ての又は特定の物理チャネルに対してTTI(transmission time interval)(の長さ)を多様に設定する状況が考慮される。より特徴的には、シナリオによってeNBとUEの間の通信時に遅延(latency)を減らすために、PDCCH/PDSCH/PUSCH/PUCCHなどの物理チャネルの送信に使用されるTTIを1msecより小さく設定することができる(以下、これらを各々sPDCCH/sPDSCH/sPUSCH/sPUCCHと表す)。また、単一のUE或いは複数のUEに対して、単一のサブフレーム(例えば、1msec)内で複数の物理チャネルが存在することができ、各々はTTI(の長さ)が異なることもできる。以下の実施例では、説明の便宜上、LTEシステムを例として説明する。この時、TTIはLTEシステムにおける一般的なサブフレームのサイズで1msecであることができ(以下、一般TTI)、短いTTIはこれより小さい値を称し、単一/複数のOFDM或いはSC−FDMAシンボル単位であることができる。説明の便宜上、短いTTI(即ち、TTI長さが既存の1つのサブフレームより小さい場合)を仮定したが、TTIが1つのサブフレームより長くなる場合、或いは1ms以上である場合についても、本発明の主要特徴を拡張して適用することができる。特徴的には、次世代システムにおいて、副搬送波間隔(subcarrier spacing)を増加させる形態で短いTTIが導入される場合にも、本発明の主要特徴を拡張して適用することができる。便宜上、発明をLTEに基づいて説明したが、該当内容はnew RAT(new radio access technology)などの他の波形/フレーム構造(waveform/frame structure)が使用される技術にも適用可能である。一般的に本発明では、STTI(<1msec)、longTTI(=1msec)、longerTTI(>1msec)と仮定する。
【0080】
TTIは1msと既存のLTEシステムと同一に維持した状態でDL−to−ULタイミング(例えば、DLデータ送信後、DL HARQフィードバック送信までの時間、或いはUL承認送信後、ULデータ送信までの時間)を減らすことを導入でき、該当動作を短いプロセシング時間動作(shortened processing time operation)と呼ぶことができる。
【0081】
端末がCA(carrier aggregation、搬送波併合)或いはDC(dual connectivity、二重連結)で動作する場合は、複数のサービングセルが設定されることができ、各々については短いプロセシング時間に対する仮定或いは設定及び/又は短いTTIに対する仮定及び設定が異なることができる。TTI長さが異なる場合は、副搬送波間隔などのニューマロロジー(numerology)が異なる場合を含むことができる。本発明において、"短いプロセシング時間"は、既存のレガシープロセシング時間とは異なるDLデータ−to−DL HARQ−ACKタイミング及び/又はUL承認−to−ULデータタイミングを意味する。
【0082】
短いプロセシング時間に設定された搬送波併合(CA with shortened processing time)
【0083】
端末は短いプロセシング時間動作を支援できるか否かを性能シグナリング(capability signaling)で報告するように規定されることができる。この時、端末に短いプロセシング時間が設定される場合は、全ての搬送波に適用されるように規定されることができる。端末は実際CAを行うか否かによって短いプロセシング時間動作を支援できるか否かを報告するか、又は実際CAを行う要素搬送波(component carrier;CC)の個数ごとに(或いはCC個数のグループで構成された各範囲ごとに)短いプロセシング時間動作を支援できるか否かを報告するように規定されることができる。
【0084】
端末は帯域単位又は帯域−組み合わせ単位(per band per band−combination単位)で短いプロセシング時間動作を支援できるか否かを報告するように規定されることができる。この提案によって端末はCA可能な各CCについて独立して短いプロセシング時間動作の支援能力を報告することができ、その結果、より柔軟な(flexible)端末の具現が可能になる。例えば、プロセシング電力が低い端末はCA可能な2つのCCのうち、1つのCCについてのみ短いプロセシング時間動作の支援が可能であると報告する反面、プロセシング電力が相対的に高い端末は2つのCCがいずれも短いプロセシング時間動作の支援が可能であると報告することができる。
【0085】
特定の帯域単位又は帯域−組み合わせ単位について短いプロセシング時間動作が支援される場合、具体的な能力についても一緒に報告できる。詳しくは、端末は帯域単位又は帯域−組み合わせ単位で支援可能なプロセシング時間について報告するように規定されることができる。一例として、支援可能なプロセシング時間に関する報告は、支援可能な最も短いプロセシング時間に関するか、又は支援可能な短いプロセシング時間の全てのケース(例えば、n+1、n+2、n+3のうち、n+2とn+3のみ支援可能な場合、n+2、n+3を支援可能な短いプロセシング時間であると報告)に関することができる。
【0086】
端末は帯域単位又は帯域−組み合わせ単位で特定の帯域で短いプロセシング時間動作を支援できる最大のCC個数を報告するように規定されることができる。かかるシグナリングが導入される場合、帯域内の(intra−band)連続するCAを構成するCCについて短いプロセシング時間動作の支援有無を端末がより詳しく報告することができる。一例として、帯域xにおいて、帯域幅クラス(bandwidth class)Cを用いて、帯域内における連続するCAを行う場合にも、帯域xを構成する複数のCCのうちの一部のCCについてのみ短いプロセシング時間動作を支援することが可能である。
【0087】
さらに非連続的な帯域内のCAを構成するCCについても、各CCごとに独立する短いプロセシング時間動作の能力を報告するように規定することができる。詳しくは、帯域単位又は帯域−組み合わせ単位ごとに短いプロセシング時間動作の支援有無及び/又は支援可能なプロセシング時間及び/又は短いプロセシング時間動作を支援できる最大のCC個数などに関する情報が帯域内におけるCCごとに独立して設定されるように規定することができる。
【0088】
CA能力を有する端末が、実際CAを行うCC個数が減少することによって、さらに多い余分のプロセシング電力を有することになり、これを活用してより多いCCについて短いプロセシング時間を支援することもできる。よって、端末は実際CAを行うCC個数ごとに短いプロセシング時間動作を支援できる最大のCC個数を報告するように、或いは予め定義/約束されるように規定することもできる。
【0089】
或いは、CA能力を有する端末が短いプロセシング時間動作関連設定された場合には、一定の数以下のCCに対するCA動作のみが支援されるように規定することができる。CA性能を有する端末が短いプロセシング時間動作関連設定された場合、CA又は短いプロセシング時間のうちの1つの動作が不能化(disable)されるように規定することもできる。
【0090】
又は、CAを行う時、短いプロセシング時間動作を支援できる最大のCC数と、CAを行わない時、短いプロセシング時間動作を支援できる最大のCC数を端末が独立して異なるように報告するように、或いは予め定義/約束されるように規定することができる。
【0091】
帯域或いはCCごとに短いプロセシング時間動作を支援できるか否かが端末に設定される場合、さらに最大のTB(transport block)サイズ及び/又は最大のTA(timing advance)及び/又は最大の送信レイヤ数及び/又は最大の送信PRB数などが、帯域或いはCCごとに制限されるように規定されることもできる。これらの制限は予め約束されるか又はシグナリングされることができ、特にニューマロロジー(例えば、TTI長さ或いは副搬送波間隔など)ごとに独立して異なることができる。或いは、短いプロセシング時間動作の設定時に支援可能な最大のTBサイズ及び/又は支援可能な最大のTA及び/又は最大の送信レイヤ数及び/又は最大の送信PRBの数などを端末が帯域或いはCCごとに報告するように規定することもできる。
【0092】
端末に特定のCCが設定又は活性化された場合、プロセシング時間については別の(再)設定過程なしに端末は該当CCについてPCellに設定されたプロセシング時間に従うように規定することができる。或いは、端末は該当CCについて端末に設定されたプロセシング時間のうち、最大(或いは最小)のプロセシング時間に従うように規定することもできる。
【0093】
特定の端末についてはプロセシング時間が複数であることができる。以下、第1プロセシング時間は短いプロセシング時間の設定とは関係ないタイミングで、FDDを基準としては、DLデータ又はUL承認がSF又はTTI#nで送信されると、これに該当するDL HARQフィードバック又はULデータがSF又はTTI#n+4で送信されるタイミング又はそれほどの時間がかかる動作である。TDDを基準としては、第1プロセシング時間は最小4ms基準であり、実際DL/UL SFによって該当値よりさらに長くなることもできる。第2プロセシング時間は短いプロセシング時間の設定によって新しく導入されるタイミングである。一例として、FDDを基準としては、第2プロセシング時間はDLデータ又はUL承認がSF又はTTI#nで送信されると、これに該当するDL HARQフィードバック又はULデータがSF又はTTI#n+3で送信されるタイミング又はそれほどの時間がかかる動作であることができる。TDDでは、最小3ms基準であり、実際DL/UL SFによって該当値よりさらに長くなることができる。単一のセル基準としては、第1プロセシング時間はフォールバック動作(fallback operation)の時に(例えば、CSS(common search space)DCIによりPDSCH/PUSCHスケジューリング及び/又はDCIフォーマット1AによりPDSCHスケジューリング或いは一般的なRNTIの使用など)使用されることができ、第2プロセシング時間は短いプロセシング時間を適用する時(例えば、USS DCIによりPDSCH/PUSCHスケジューリング及び/又はTM依存のDCIによりPDSCHスケジューリング或いは第3のRNTIの使用など)に使用されることができる。CA或いはDC状況では、セルごとに短いプロセシング時間動作の設定を異なるようにすることができる。又は、長さが異なる複数のTTIについて互いに異なるプロセシング時間が設定される場合であることもできる。
【0094】
もし、第1プロセシング時間が適用されたDL承認に対するHARQ−ACKフィードバックと第2プロセシング時間が適用されたDL承認に対するHARQ−ACKフィードバックのタイミングが全部(或いは一部)重なる場合、各DL承認によりスケジューリングされるPDSCHのコードワード数が1つに制限されるように規定できる。特徴的には、上記場合において、USS(UE−specific search space)DCI或いはTM−依存のDCIによりスケジューリングされたPDSCHについては、コードワード数が1つに制限されるように規定できる。一例として、レガシープロセシング時間が適用されたCSS DCIによりサブフレーム#n−4でスケジューリングされたPDSCHに対するHARQ−ACKフィードバックと、短いプロセシング時間が提供されたUSS DCIによりサブフレーム#n−3でスケジューリングされたPDSCHに対するHARQ−ACKフィードバックの送信タイミングがサブフレーム#nである場合、USS DCIによりスケジューリングされたPDSCHのコードワード数は1つに制限されて総HARQ−ACKビットが2ビットになるように規定できる。或いは、上記場合において、USS DCI或いはTM−依存のDCIによりスケジューリングされたPDSCHについては、コードワードの数が2つである場合(spatial)バンドリングを行うように規定できる。これらの規則は、特定のPUCCHフォーマット(例えば、PUCCHフォーマット3/4/5)が設定されていない端末のみに限って適用されるように限定できる。もしCAにより上記のように一定数以上のコードワードに対するHARQ−ACKフィードバックの送信タイミングが全部(或いは一部)重なる場合、SCellのコードワード数を優先して1つに制限するか、或いはSCellのコードワードに対するHARQ−ACKフィードバックを優先して(spatial)バンドリングするように規定することができる。
【0095】
より一般的には、提案は複数の異なるプロセシング時間が適用されたDL承認に対するHARQ−ACKフィードバックのタイミングが全部(或いは一部)重なる場合、各DL承認によりスケジューリングされるPDSCHのコードワード数が1つに制限されるように規定できる。特徴的には、上記場合において、USS DCI或いはTM依存のDCIによりスケジューリングされたPDSCHについては、コードワード数が1つに制限されるように規定できる。或いは、USS DCI或いはTM依存のDCIによりスケジューリングされたPDSCHについては、コードワード数が2つである場合(spatial)バンドリングを行うように規定することもできる。
【0096】
もし上述したように端末が"実際CAを行うCC個数(或いはCC個数のグループで構成された各範囲)ごとに短いプロセシング時間動作を支援できるか否かを報告"するか、或いは"実際CAを行うCC個数ごとに短いプロセシング時間動作を支援できる最大CC数を報告"するか、或いは"CAを行う時、短いプロセシング時間動作を支援できる最大のCC数と、CAを行わない時、短いプロセシング時間動作を支援できる最大CC数を端末が独立して異なるように報告"するなどの動作を行うか、或いはこれらと類似して端末が自分のCAと短いプロセシング時間動作能力関連のシグナリングを報告する状況において、特定の端末が短いプロセシング時間動作を支援できる搬送波数より多い数の搬送波が該当端末に設定/活性化された場合は、端末は設定/活性化された全ての搬送波においてレガシープロセシング時間に従うように規定できる。或いはこれらの状況において、端末が短いプロセシング時間が支援可能な搬送波数より多い数の搬送波が設定/活性化された場合は、端末は設定/活性化された全ての搬送波において予め定義された或いはシグナリングされた特定のプロセシング時間に従うように規定することができる。
【0097】
交差−搬送波スケジューリング(CCS;Cross−carrier scheduling)される場合、スケジューリングされるセルのプロセシング時間は、スケジューリング当時のスケジューリングセルに設定されたプロセシング時間に従うように規定できる。或いは、CCSの際、スケジューリングされるセルのプロセシング時間は、上位/物理階層信号によりシグナリングされた或いは暗示的に指示された特定のプロセシング時間に従うように規定することもできる。
【0098】
CA或いはDC状況において、スケジューリングセル、スケジューリングされるセル、HAQR送信セル(例えば、PCell、PSCell、或いはHARQフィードバックを送信するように指示/設定された特定セル)に設定されたプロセシング時間が互いに異なる場合、実際DL割り当て−to−DLデータ及び/又はUL承認−to−ULデータなどのプロセシング時間は以下のように決定できる。特徴的には、以下の規則は、交差搬送波スケジューリングの場合、プロセシング時間の決定のために適用できる。
【0099】
−Alt 1:スケジューリングされるセルに設定されたプロセシング時間によって、実際プロセシング時間が決定される。特徴的には、該当規則は、UL承認−to−ULデータ及び/又はDL割り当て−to−DLデータタイミングの決定に適用できる。
【0100】
−Alt 2:スケジューリングされるセルとHARQ送信セルに設定されたプロセシング時間のうち、より長いプロセシング時間に実際プロセシング時間が決定される。一例として、スケジューリングされるセルとHARQ送信セルに各々n+3、n+4のプロセシング時間が設定された場合、DLデータ−to−DLHARQ送信タイミングはn+4に従うように規定できる。即ち、より短いプロセシング時間(例えば、n+3)で動作するためには、少なくともスケジューリングされるセルとHARQ送信セルがいずれもより短いプロセシング時間に設定されなければできないように規定されることができる。これと同様に、スケジューリングセルとスケジューリングされるセルに設定されたプロセシング時間のうち、より長いプロセシング時間に実際プロセシング時間が決定される。
【0101】
−Alt 3:スケジューリングセルとスケジューリングされるセルのプロセシング時間設定が同一に設定された場合にのみ交差搬送波スケジューリングが許容されるように規定できる。これと同様に、スケジューリングされるセルとHARQ送信セルはいつも同じプロセシング時間設定が適用されるように規定できる。一例として、HARQ送信セルに短いプロセシング時間が設定されない場合、短いプロセシング時間が設定されていないセルのみがスケジューリングされるセルとして許容されることができる。
【0102】
TTI長さ/CA/プロセシング時間設定
【0103】
端末にsTTI動作が設定される場合、DL短いTTI長さはセルごとに異なるように又は同一に設定できる。特徴的には、DL短いTTI長さはセルグループ或いはPUCCHセルグループごとに異なるように設定されることができる。或いはDL短いTTI長さはTAグループごとに異なるように設定されることができる。
【0104】
UL sTTI長さ
【0105】
端末にsTTI動作が設定される場合、UL短いTTI長さはセルごとに異なるように又は同一に設定できる。特徴的には、UL短いTTI長さはセルグループ或いはPUCCHセルグループごとに異なるように設定されることができる。或いはUL短いTTI長さはTAグループごとに異なるように設定されることができる。或いはsTTI動作が設定された端末には、セルグループ或いはPUCCHグループごとに単一のTAグループのみが設定されるように制限されることもできる。
【0106】
特徴的には、DL/UL TTI長さの設定は、上位階層信号或いは物理階層信号により行われる。
【0107】
より一般的には、端末にデフォルトニューマロロジーとは異なるニューマロロジーが(さらに)設定される場合(以下、"異なる/更なるニューマロロジー動作"と呼ぶ)、DL或いはULのニューマロロジーがセルグループ或いはPUCCHグループ或いはTAグループごとに異なるように設定されることができる。DL/ULニューマロロジーの設定は上位階層信号或いは物理階層信号により行われる。
【0108】
プロセシング時間設定
【0109】
セルグループ或いはPUCCHグループ或いはTAグループごとにプロセシング時間が別に設定されることができ、特徴的には同一の(DL及び/又はUL)sTTI長さについてもセルグループ或いはPUCCHグループ或いはTAグループごとにプロセシング時間が別に(異なるように)設定されることができる。ここで、プロセシング時間はDLデータ−to−DL HARQ−ACKタイミング及び/又はUL承認−to−ULデータタイミングを含み、2つのタイミングが(独立して)同一の(DL及び/又はUL)sTTI長さについてもセルグループ或いはPUCCHグループ或いはTAグループごとに異なるように設定されることもできる。
【0110】
短いプロセシング時間及び短いTTI設定
【0111】
端末には短いプロセシング時間動作及び/又は短いTTI動作が設定されることができるが、特徴的には、以下のような設定が可能である。
【0112】
端末は短いプロセシング時間と短いTTI動作(より一般的には異なる/更なるニューマロロジー動作)に対する性能を独立して導き出して各々報告することができる。即ち、短いTTI動作(或いは異なる/更なるニューマロロジー動作)を支援しない状況で端末が支援可能な短いプロセシング時間動作の性能、及び/又は短いプロセシング時間動作を支援しない状況において端末が支援可能な短いTTI動作(或いは異なる/更なるニューマロロジー動作)の性能を別々にネットワークに報告することができる。性能シグナリングは帯域組み合わせごとに報告できる。端末は短いプロセシング時間と短いTTI動作(或いは異なる/更なるニューマロロジー動作)が同時に設定されることを期待しないこともできる
【0113】
また、端末は短いプロセシング時間と短いTTI動作(或いは異なる/更なるニューマロロジー動作)に対する結合(joint)性能を報告できる。又は、端末は互いに異なる短いTTI長さ(或いは互いに異なるニューマロロジー)に対する短いTTI動作の結合性能を報告することもできる。性能シグナリングは帯域組み合わせごとに報告される。一例として、端末は7シンボルTTI動作と短いプロセシング時間動作の同時支援有無、2シンボルTTI動作と短いプロセシング時間動作の同時支援有無、2シンボルTTI動作と7シンボルTTI動作の同時支援有無などを別々の性能シグナリングにより報告することができる。
【0114】
又は、端末に短いTTI動作(或いは異なる/更なるニューマロロジー動作)が設定された場合、短いTTI動作(或いは異なる/追加ニューマロロジー動作)が支援される帯域の組み合わせのみに限ってCAされるように規定することができる。
【0115】
同様に、端末に短いプロセシング時間動作が設定される場合、短いプロセシング時間動作が支援される帯域の組み合わせに限ってCAされるように規定することができる。
【0116】
上述した提案方式に関する一例もまた、本発明の具現方法の一つとして含み得ることから、一種の提案方式と見なしてもよいことは明らかである。また、上述した提案方式は、独立して具現されてもよいが、一部の提案方式の組み合わせ(又は併合)の形態で具現されてもよい。前記提案方法を適用するか否かに関する情報(又は、前記提案方法の規則に関する情報)は、基地局が端末に予め定義されたシグナル(例えば、物理層信号又は上位層信号など)を介して知らせるように規則が定義されてもよい。
【0117】
図5は本発明の一実施例による動作を示す。
【0118】
図5は無線通信システムにおいて搬送波併合と短いプロセシング時間を支援する方法に関する。該方法は端末により行われる。端末は搬送波併合が設定される場合、端末が短いプロセシング時間を支援できるか否かを基地局に報告する(S510)。端末は端末に交差搬送波併合が設定される場合、端末により使用されるプロセシング時間を決定できる(S520)。端末は決定されたプロセシング時間によって上りリンク送信動作を行う(S530)。
【0119】
短いプロセシング時間を支援できるか否かに関する報告は、搬送波併合に使用される搬送波の数又は搬送波の数のグループごとに短いプロセシング時間を支援できるか否かを含む。また、短いプロセシング時間を支援できるか否かに関する報告は、帯域ごと又は帯域−組み合わせごとに提供できる。また、短いプロセシング時間を支援できるか否かに関する報告は、帯域ごと又は帯域−組み合わせごとに支援可能なプロセシング時間に関する情報を含む。また、短いプロセシング時間を支援できるか否かに関する報告は、帯域ごと又は帯域−組み合わせごとに短いプロセシング時間が支援される最大の搬送波数に関する情報を含む。
【0120】
最大の搬送波数より多い数の搬送波が端末に設定又は活性化されると、端末により使用されるプロセシング時間は所定のプロセシング時間に決定される。
【0121】
端末に交差搬送波併合のための2つのサービングセルが設定される場合、2つのサービングセルのプロセシング時間が異なると、端末は2つのサービングセルのプロセシング時間のうち、より長いプロセシング時間によって上りリンク送信動作を行う。
【0122】
端末に交差搬送波併合のための2つのサービングセルが設定される場合、2つのサービングセルのプロセシング時間は同一であることができる。
【0123】
上りリンク送信動作は下りリンクデータ受信によるHARQ(Hybrid Automatic Repeat ReqUEst)フィードバック送信動作又は上りリンク承認受信による上りリンクデータ送信動作を含む。また、端末は2つ以上のプロセシング時間を支援するように設定される。互いに異なるプロセシング時間による下りリンクデータ受信に対するHARQフィードバックのタイミングが重なる場合、各下りリンクデータは1つのコードワードに制限されることができる。又は、互いに異なるプロセシング時間による下りリンクデータ受信に対するHARQフィードバックのタイミングが重なる場合、特定の下りリンク制御情報によりスケジューリングされた下りリンクデータが2つのコードワードであると、2つのコードワードに対するHARQフィードバックはバンドリングされることができる。
【0124】
搬送波併合されたセルが下りリンク短い送信時間間隔(transmission time interval;TTI)を支援すると、各セルの下りリンク短いTTIはセル、セルグループ又は物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel;PUCCH)セルグループごとに設定されることができる。また、搬送波併合されたセルが上りリンク短い送信時間間隔(transmission time interval;TTI)を支援すると、各セルの上りリンク短いTTIはセル、セルグループ又は物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel;PUCCH)セルグループごとに設定されることができる。
【0125】
図6は、本発明の実施例を実行する送信装置10及び受信装置20の構成要素を示すブロック図である。送信装置10及び受信装置20は、情報及び/又はデータ、信号、メッセージなどを運ぶ無線信号を送信又は受信できる送信機/受信機13,23と、無線通信システム内の通信と関連した各種情報を記憶するメモリ12,22と、送信機/受信機13,23及びメモリ12,22などの構成要素と動作的に接続してこれらの構成要素を制御し、当該装置が前述の本発明の実施例の少なくとも一つを実行するようにメモリ12,22及び/又は送信機/受信機13,23を制御するように構成されたプロセッサー11,21をそれぞれ備える。
【0126】
メモリ12,22は、プロセッサー11,21の処理及び制御のためのプログラムを格納することができ、入/出力される情報を仮記憶することができる。メモリ12,22がバッファーとして活用されてもよい。プロセッサー11,21は、一般に、送信装置又は受信装置内の各種モジュールの動作全般を制御する。特に、プロセッサー11,21は、本発明を実行するための各種制御機能を果たすことができる。プロセッサー11,21をコントローラ(controller)、マイクロコントローラ(microcontroller)、マイクロプロセッサー(microprocessor)、マイクロコンピュータ(microcomputer)などと呼ぶこともできる。プロセッサー11,21は、ハードウェア(hardware)又はファームウェア(firmware)、ソフトウェア、又はこれらの結合によって具現されてもよい。ハードウェアを用いて本発明を具現する場合は、本発明を実行するように構成されたASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)などがプロセッサー11,21に設けられてもよい。一方、ファームウェアやソフトウェアを用いて本発明を具現する場合は、本発明の機能又は動作を実行するモジュール、手順又は関数などを含むようにファームウェアやソフトウェアが構成されてもよい。本発明を実行できるように構成されたファームウェア又はソフトウェアは、プロセッサー11,21内に設けられたりメモリ12,22に格納されてプロセッサー11,21によって駆動されてもよい。
【0127】
送信装置10におけるプロセッサー11は、プロセッサー11又はプロセッサー11に接続しているスケジューラからスケジューリングされて外部に送信される信号及び/又はデータに対して所定の符号化(coding)及び変調(modulation)を行った後、送信機/受信機13に送信する。例えば、プロセッサー11は、送信しようとするデータ列を逆多重化、チャンネル符号化、スクランブリング、及び変調の過程などを経てK個のレイヤに変換する。符号化されたデータ列はコードワードとも呼ばれ、MAC層が提供するデータブロックである伝送ブロックと等価である。一伝送ブロック(transport block,TB)は一コードワードに符号化され、各コードワードは一つ以上のレイヤの形態で受信装置に送信される。周波数上り変換のために送信機/受信機13はオシレータ(oscillator)を含むことができる。送信機/受信機13はNt個(Ntは1以上の正の整数)の送信アンテナを含むことができる。
【0128】
受信装置20の信号処理過程は、送信装置10の信号処理過程の逆となる。プロセッサー21の制御下に、受信装置20の送信機/受信機23は送信装置10から送信された無線信号を受信する。送信機/受信機23は、Nr個の受信アンテナを含むことができ、送信機/受信機23は受信アンテナから受信した信号のそれぞれを周波数下り変換して(frequency down−convert)基底帯域信号に復元する。送信機/受信機23は、周波数下り変換のためにオシレータを含むことができる。プロセッサー21は、受信アンテナから受信した無線信号に対する復号(decoding)及び復調(demodulation)を行い、送信装置10が本来送信しようとしたデータに復元することができる。
【0129】
送信機/受信機13,23は一つ以上のアンテナを具備する。アンテナは、プロセッサー11,21の制御下に、本発明の一実施例によって、送信機/受信機13,23で処理された信号を外部に送信したり、外部から無線信号を受信して送信機/受信機13,23に伝達する機能を果たす。アンテナはアンテナポートと呼ばれることもある。各アンテナは一つの物理アンテナに該当したり、2以上の物理アンテナ要素の組み合わせによって構成されてもよい。各アンテナから送信された信号は受信装置20によってそれ以上分解されることはない。当該アンテナに対応して送信された参照信号(reference signal,RS)は受信装置20の観点で見たアンテナを定義し、チャンネルが一物理アンテナからの単一(single)無線チャンネルであるか、或いは当該アンテナを含む複数の物理アンテナ要素からの合成(composite)チャンネルであるかに関係なく、受信装置20にとって当該アンテナに対するチャンネル推定を可能にする。すなわち、アンテナは、該アンテナ上のシンボルを伝達するチャンネルが同一アンテナ上の他のシンボルが伝達される前記チャンネルから導出されるように定義される。複数のアンテナを用いてデータを送受信する多重入出力(Multi−Input Multi−Output、MIMO)機能を支援する送信機/受信機の場合は2個以上のアンテナに接続されてもよい。
【0130】
本発明の実施例において、端末又はUEは上りリンクでは送信装置10として動作し、下りリンクでは受信装置20として動作する。本発明の実施例において、基地局又はeNBは上りリンクでは受信装置20として動作し、下りリンクでは送信装置10として動作する。
【0131】
送信装置及び/又は受信装置は、上述した本発明の実施例のうちの少なくとも1つ又は2つ以上の実施例の組み合わせを実行することができる。
【0132】
上述したように開示された本発明の好適な実施例に関する詳細な説明は、当業者が本発明を具現して実施し得るように提供された。以上では本発明の好適な実施例を参照して説明したが、当該技術の分野における熟練した者には、添付の特許請求の範囲に記載された本発明を様々に修正及び変更できるということが理解できる。したがって、本発明はここに示した実施の形態に制限されるものではなく、ここに開示された原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を付与するためのものである
【産業上の利用可能性】
【0133】
本発明は端末、リレー、基地局などのような無線通信装置に利用可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6