特許第6820638号(P6820638)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6820638マルチハンドアングルケーブルアタッチメント
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6820638
(24)【登録日】2021年1月7日
(45)【発行日】2021年1月27日
(54)【発明の名称】マルチハンドアングルケーブルアタッチメント
(51)【国際特許分類】
   A63B 23/12 20060101AFI20210114BHJP
   A63B 21/06 20060101ALI20210114BHJP
【FI】
   A63B23/12
   A63B21/06
【請求項の数】18
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2020-542322(P2020-542322)
(86)(22)【出願日】2018年12月4日
(86)【国際出願番号】US2018063820
(87)【国際公開番号】WO2019113048
(87)【国際公開日】20190613
【審査請求日】2020年8月3日
(31)【優先権主張番号】62/594,301
(32)【優先日】2017年12月4日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515006537
【氏名又は名称】スペシャルティ フィットネス システムズ,エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Specialty Fitness Systems, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】ライプハイマー,ジェリー,ケー
【審査官】 槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2017/0157457(US,A1)
【文献】 米国特許第5080349(US,A)
【文献】 米国特許第5273509(US,A)
【文献】 米国特許第5588942(US,A)
【文献】 米国特許第5761767(US,A)
【文献】 米国特許第5399133(US,A)
【文献】 韓国公開実用新案第20−2011−0011844(KR,U)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0009816(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 23/12
A63B 21/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エクササイズマシン用のケーブルアタッチメントハンドルであって、
水平軸心を形成する主取り付けボディと、
前記主取り付けボディから延出する第1スタッドと、
前記第1スタッド回りで回転可能な第1ハンドル取付台と、
前記第1ハンドル取付台から延出する第1ハンドルと、
前記主取り付けボディから延出する第2スタッドと、
前記第2スタッド回りで回転可能な第2ハンドル取付台と、
前記第2ハンドル取付台から延出する第2ハンドルと、
前記第1スタッドと第2スタッドの間で前記主取り付けボディに固定されたケーブルアタッチメント部材と、
前記主取り付けボディから延出するとともに前記第1ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第1位置合わせピンと、
前記主取り付けボディから延出するとともに前記第2ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第2位置合わせピンと、を有し、
前記第1位置合わせピンを前記第1ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれかに係合することによって、前記第1ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止され、
前記第2位置合わせピンを前記第2ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれかに係合することによって、前記第2ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止されるケーブルアタッチメントハンドル。
【請求項2】
前記第1ハンドルは、前記第1スタッドに対して実質的に垂直に延出し、
前記第2ハンドルは、前記第2スタッドに対して実質的に垂直に延出している請求項1に記載のケーブルアタッチメントハンドル。
【請求項3】
前記第1ハンドルと第2ハンドルとは、
前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合する少なくとも部分的に回外の位置と、
前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合する中立位置と、
前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合する少なくとも部分的に回内の位置と、
の間で調節可能である請求項に記載のケーブルアタッチメントハンドル。
【請求項4】
前記第1ハンドルと前記第2ハンドルとは、更に、
前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第4の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第4の穴に係合する完全回内位置と、
の間で調節可能である請求項に記載のケーブルアタッチメントハンドル。
【請求項5】
前記第1ハンドル取付台から延出するとともに前記主取り付けボディに形成された第1の複数の位置合わせ穴のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第1位置合わせピンと、
前記第2ハンドル取付台から延出するとともに前記主取り付けボディに形成された第2の複数の位置合わせ穴のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第2位置合わせピンと、を更に有し、
前記第1位置合わせピンを前記第1複数の位置合わせ穴のいずれかに係合することによって、前記第1ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止され、
前記第2位置合わせピンを前記第2複数の位置合わせ穴のいずれかに係合することによって、前記第2ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止される請求項1に記載のケーブルアタッチメントハンドル。
【請求項6】
前記前記第1ハンドルと第2ハンドルとは、
前記第1位置合わせピンが前記主取り付けボディに形成された前記第1の複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記主取り付けボディに形成された前記第2の複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合する回外位置と、
前記第1位置合わせピンが前記主取り付けボディに形成された前記第1の複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記主取り付けボディに形成された前記第2の複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合する中立位置と、
前記第1位置合わせピンが前記主取り付けボディに形成された前記第1の複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記主取り付けボディに形成された前記第2の複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合する回内位置と、
の間で調節可能である請求項に記載のケーブルアタッチメントハンドル。
【請求項7】
前記第1ハンドルと前記第2ハンドルとは、更に、
前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第4の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第4の穴に係合する完全回外位置と、
の間で調節可能である請求項に記載のケーブルアタッチメントハンドル。
【請求項8】
前記第1ハンドルは、前記第1ハンドル取付台に取り外し可能に取り付けられ、
前記第2ハンドルは、前記第2ハンドル取付台に取り外し可能に取り付けられている請求項1に記載のケーブルアタッチメントハンドル。
【請求項9】
前記第1ハンドルと前記第2ハンドルのそれぞれは、
長手軸心を有する支柱と、当該支柱からこの支柱の長手軸心に対して平行な平面に沿って延出するパドルと、を有する請求項1に記載のケーブルアタッチメントハンドル。
【請求項10】
前記第1及び第2ハンドルのそれぞれを、前記第1及び第2ハンドル取付台、にそれぞれ固定する単数または複数の固定具を有する請求項に記載のケーブルアタッチメントハンドル。
【請求項11】
前記単数または複数の固定具は、前記第1及び第2ハンドルが前記支柱の前記長手軸心に対して平行な軸心回りで回転することを阻止するべく互いに離間した二つ以上の固定具を含む請求項に記載のケーブルアタッチメントハンドル。
【請求項12】
前記パドルは、前記主取り付けボディの前記水平軸心に対して垂直なパドル軸心に対して約10度ないし約30度の角度で前記支柱から延出している請求項に記載のケーブルアタッチメントハンドル。
【請求項13】
前記第1支柱と前記第2支柱とのそれぞれは、前記主取り付けボディの前記水平軸心に沿ってスライド可能である請求項1に記載のケーブルアタッチメントハンドル。
【請求項14】
前記第1支柱と前記第2支柱とのそれぞれは、前記主取り付けボディの前記水平軸心に
沿った複数の位置のいずれかにおいてポッパーピンによって固定可能である請求項1に記載のケーブルアタッチメントハンドル。
【請求項15】
エクササイズマシン用のケーブルアタッチメントハンドルであって、
水平軸心を形成する主取り付けボディと、
前記主取り付けボディに対して回転可能な第1ハンドル取付台と、
前記主取り付けボディから延出する第1ハンドルと、
前記主取り付けボディに対して回転可能な第2ハンドル取付台と、
前記第2ハンドル取付台から延出する第2ハンドルと、
前記第1スタッドと前記第2スタッドとの間で前記主取り付けボディに対して固定されたケーブルアタッチメント部材と、
前記主取り付けボディから延出するとともに前記第1ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第1位置合わせピンと、
前記主取り付けボディから延出するとともに前記第2ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第2位置合わせピンと、を有し、
前記第1位置合わせピンを前記第1ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれか係合することによって、前記第1ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止され、
前記第2位置合わせピンを前記第2ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれか係合することによって、前記第2ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止されるケーブルアタッチメントハンドル。
【請求項16】
前記第1ハンドルと前記第2ハンドルのそれぞれは、
長手軸心を有する支柱と、当該支柱からこの支柱の長手軸心に対して平行な平面に沿って延出するパドルと、を有する請求項1に記載のケーブルアタッチメントハンドル。
【請求項17】
前記パドルは、前記主取り付けボディの前記水平軸心に対して垂直なパドル軸心に対して約10度ないし約30度の角度で前記支柱から延出している請求項1に記載のケーブルアタッチメントハンドル。
【請求項18】
前記第1ハンドルと第2ハンドルとは、
前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合する少なくとも部分的に回外の位置と、
前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合する中立位置と、
前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合する少なくとも部分的に回内の位置と、
の間で調節可能である請求項1に記載のケーブルアタッチメントハンドル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、ここにその開示全体を合体させる、2017年12月4日出願の、「マルチハンドアングルケーブルアタッチメント」と題する米国仮出願62/594,301号の優先権を主張するものである。
【0002】
〔発明の分野〕
本開示は、概して、エクササイズ又はウエイトマシン用のアタッチメントハンドルに関し、より詳しくは、ユーザがエクササイズ運動を行うためにその手の位置を変えることを可能にする調節可能なアタッチメントハンドルに関する。
【背景技術】
【0003】
〔関連技術の説明〕
カウンタウエイトやその他の抵抗部材に取り付けられたケーブルを使用するエクササイズマシンは良く知られている。従来、そのようなエクササイズマシンは、前記ケーブルの端部に固定または取り外し可能に取り付けられたハンドルを有する。このハンドルは、例えば、Dハンドル、バーベル又はロープハンドルとすることができる。ユーザは、前記抵抗部材の抵抗に打ち勝ちケーブルを所定の運動範囲動かすためにハンドルに力を加えなければならない。
【0004】
引っ張り運動を行う際には、それに対して筋肉が作用するユーザのグリップ位置と、動かされる筋肉の部分とにかなりの衝撃が加わる可能性がある。引っ張り運動を行うためのグリップ位置の三つの主要なカテゴリは、ユーザの両方の手の平が互いに対向する中立グリップ位置、ユーザの手の平が上を向く回外位置、そしてユーザの手の平が下向きになる回内位置、である。中立位置は腕神経筋を大きく動かし、回外位置では上腕二頭筋を大きく動かし、回内位置では上腕筋を大きく動かす。これらの種々のグリップ位置間の調節によってユーザは、運動によって動かされる筋肉を変えることができ、それらの筋肉の動きを最適化することができる。
【0005】
多くの従来のエクササイズマシンは、一つのグリップ位置のみを提供する固定位置ハンドルを使用している。グリップ位置を変えるには、ハンドルをその所望のグリップ位置用に構成された別のハンドルに交換しなければならない。種々の、但し固定されたグリップ位置を有する様々なエクササイズハンドルの具体例がバートン(Barton)の米国特許第5,761,767号に記載されている。バートンは、又、引っ張り運動を行う時にユーザの手の平が載置されるウイングを備えたハンドルも記載している。このようなウイングによって、エクササイズマシンの負荷がユーザの指からユーザの手の平に移ることによって引っ張り力が10%ないし20%増加する可能性がある。しかしながら、バートンには、グリップ位置を変えるためにユーザはハンドルを交換しなければならないという上述した欠点がある。
【0006】
レプケ(Reopke)の米国特許第5,334,133号と、ザイエン(Zeien)の米国特許公開公報No.2007/0243977は、回転可能で、それによって複数のグリップ位置をサポートするエクササイズハンドルを記載している。しかしながら、レプケとザイエンとに記載のハンドルは、固定位置にロックすることができず、したがって、ユーザは、そのエクササイズ運動中ずっと所望のグリップ位置を積極的に維持しなければならない。グリップ位置を維持するために使用される筋肉活動によって、所望のエクササイズ運動を行うために使用可能な力の量が減少しうるため、これは望ましくない。更に、ユーザは、所望のグリップ位置を維持するために、エクササイズマシンの抵抗量を減らすことが必要となるかもしれない。
【0007】
ハーバー(Harber)等(以後、ハーバー)の米国特許第5,399,133号は、二つのヨークを介して三つの軸心回りで回転可能な調節可能ハンドルを記載している。前記ヨークは、締め付けノブを使用することによってセット位置へと固定することができる。しかし、締め付けノブは、前記ヨークをセット位置にロックするために摩擦に依存する。したがって、ハンドルに過剰な力が加えられると、ヨークがセット位置から移動する。更に、ハーバーでは、ユーザがノブを締める適当な位置を知っていることに依存する。又、ハーバーのハンドルは、ケーブルへの取り付けではなく、エクササイズマシンの恒久的構造に対する取り付け用に構成されている。
【0008】
ツワードス(Twardosz)の米国特許第4,618,143号は、複数の位置の間で回転可能な同心状の複数のリングを備えたハンドルを記載している。これらのリングは、ネジとナットとを使用して互いに対してロック可能である。しかしツワードスのハンドルは、ネジとナットの取り外しに労力と時間がかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ダウンタイムを削減し複数の固定位置ハンドルの必要性をなくすべく種々のグリップ位置間において容易かつ迅速に調節可能な、ケーブルエクササイズマシン用のハンドルが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の非限定的実施例は、エクササイズマシン用のケーブルアタッチメントハンドルに関し、これは、水平軸心を形成する主取り付けボディと、当該主取り付けボディから延出する第1スタッドと、当該第1スタッド回りで回転可能な第1ハンドル取付台(handle mount)と、当該第1ハンドル取付台から延出する第1ハンドルと、前記主取り付けボディから延出する第2スタッドと、当該第2スタッド回りで回転可能な第2ハンドル取付台と、当該第2ハンドル取付台から延出する第2ハンドルと、前記第1スタッドと第2スタッドの間で前記主取り付けボディに固定されたケーブルアタッチメント部材、とを有する。
【0011】
いくつかの非限定的実施例において、前記第1ハンドルは、前記第1スタッドに対して実質的に垂直に延出し、そして、前記第2ハンドルは前記第2スタッドに対して実質的に垂直に延出している。
【0012】
いくつかの非限定的実施例において、前記ケーブルアタッチメントハンドルは、更に、前記主取り付けボディから延出するとともに前記第1ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴(alignment holes)のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第1位置合わせピン(alignment pin)と、前記主取り付けボディから延出するとともに前記第2ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第2位置合わせピンとを有する。前記第1位置合わせピンを前記第1ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれかに係合することによって、前記第1ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止される。前記第2位置合わせピンを前記第2ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれか係合することによって、前記第2ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止される。
【0013】
いくつかの非限定的実施例において、前記第1ハンドルと第2ハンドルとは、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合する少なくとも部分的に回外の位置と、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合する中立位置と、そして、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合する少なくとも部分的に回内の位置と、の間で調節可能である。
【0014】
いくつかの非限定的実施例において、前記第1ハンドルと前記第2ハンドルとは、更に、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第4の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第4の穴に係合する完全回内位置との間で調節可能である。
【0015】
いくつかの非限定的実施例において、前記ケーブルアタッチメントハンドルは、更に、前記第1ハンドル取付台から延出するとともに前記主取り付けボディに形成された第1の複数の位置合わせ穴のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第1位置合わせピンと、前記第2ハンドル取付台から延出するとともに前記主取り付けボディに形成された第2の複数の位置合わせ穴のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第2位置合わせピンとを有する。前記第1位置合わせピンを前記第1複数の位置合わせ穴のいずれか係合することによって、前記第1ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止される。前記第2位置合わせピンを前記第2複数の位置合わせ穴のいずれか係合することによって、前記第2ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止される。
【0016】
いくつかの非限定的実施例において、前記第1ハンドルと第2ハンドルとは、前記第1位置合わせピンが前記主取り付けボディに形成された前記第1の複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記主取り付けボディに形成された前記第2の複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合する回外位置と、前記第1位置合わせピンが前記主取り付けボディに形成された前記第1の複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記主取り付けボディに形成された前記第2の複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合する中立位置と、そして、前記第1位置合わせピンが前記主取り付けボディに形成された前記第1の複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記主取り付けボディに形成された前記第2の複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合する回内位置と、の間で調節可能である。
【0017】
いくつかの非限定的実施例において、前記第1ハンドルと前記第2ハンドルとは、更に、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第4の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第4の穴に係合する完全回外位置との間で調節可能である。
【0018】
いくつかの非限定的実施例において、前記第1ハンドルは、前記第1ハンドル取付台に取り外し可能に取り付けられ、そして、前記第2ハンドルは、前記第2ハンドル取付台に取り外し可能に取り付けられている。
【0019】
いくつかの非限定的実施例において、前記第1ハンドルと前記第2ハンドルのそれぞれは、長手軸心を有する支柱と、当該支柱からこの支柱の長手軸心に対して平行な平面に沿って延出するパドル、とを有する。
【0020】
いくつかの非限定的実施例において、前記ケーブルアタッチメントハンドルは、更に、前記第1及び第2ハンドルのそれぞれを、前記第1及び第2ハンドル取付台、にそれぞれ固定する単数または複数の固定具を有する。
【0021】
いくつかの非限定的実施例において、前記単数または複数の固定具は、前記第1及び第2ハンドルが前記支柱の前記長手軸心に対して平行な軸心回りで回転することを阻止するべく互いに離間した二つ以上の固定具を含む。
【0022】
いくつかの非限定的実施例において、前記パドルは、前記主取り付けボディの前記水平軸心に対して垂直なパドル軸心に対して約10度ないし約30度の角度で前記支柱から延出している。
【0023】
いくつかの非限定的実施例において、前記第1支柱と前記第2支柱とのそれぞれは、前記主取り付けボディの前記水平軸心に沿ってスライド可能である。
【0024】
いくつかの非限定的実施例において、前記第1支柱と前記第2支柱とのそれぞれは、前記主取り付けボディの前記水平軸心に沿った複数の位置のいずれかにおいて固定可能である。
【0025】
本発明の他の非限定的実施例は、エクササイズマシン用のケーブルアタッチメントハンドルに関し、これは、水平軸心を形成する主取り付けボディと、当該主取り付けボディに対して回転可能な第1ハンドル取付台と、前記主取り付けボディから延出する第1ハンドルと、前記主取り付けボディに対して回転可能な第2ハンドル取付台と、前記第2ハンドル取付台から延出する第2ハンドルと、そして、前記第1スタッドと前記第2スタッドとの間で前記主取り付けボディに対して固定されたケーブルアタッチメント部材、とを有する。
【0026】
いくつかの非限定的実施例において、前記第1ハンドルと前記第2ハンドルのそれぞれは、長手軸心を有する支柱と、当該支柱からこの支柱の長手軸心に対して平行な平面に沿って延出するパドル、とを有する。
【0027】
いくつかの非限定的実施例において、前記パドルは、前記主取り付けボディの前記水平軸心に対して垂直なパドル軸心に対して約10度ないし約30度の角度で前記支柱から延出している。
【0028】
いくつかの非限定的実施例において、前記ケーブルアタッチメントハンドルは、更に、前記主取り付けボディから延出するとともに前記第1ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第1位置合わせピンと、前記主取り付けボディから延出するとともに前記第2ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第2位置合わせピンとを有する。前記第1位置合わせピンを前記第1ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれか係合することによって、前記第1ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止される。前記第2位置合わせピンを前記第2ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれか係合することによって、前記第2ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止される。
【0029】
いくつかの非限定的実施例において、前記第1ハンドルと第2ハンドルとは、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合する少なくとも部分的に回外の位置と、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合する中立位置と、そして、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合する少なくとも部分的に回内の位置と、の間で調節可能である。本発明のその他の実施例について以下、番号付きの項において記載する。
【0030】
項1:エクササイズマシン用のケーブルアタッチメントハンドルであって、水平軸心を形成する主取り付けボディと、当該主取り付けボディから延出する第1スタッドと、当該第1スタッド回りで回転可能な第1ハンドル取付台と、当該第1ハンドル取付台から延出する第1ハンドルと、前記主取り付けボディから延出する第2スタッドと、当該第2スタッド回りで回転可能な第2ハンドル取付台と、当該第2ハンドル取付台から延出する第2ハンドルと、前記第1スタッドと第2スタッドの間で前記主取り付けボディに固定されたケーブルアタッチメント部材、とを有する。
【0031】
項2:項1のケーブルアタッチメントハンドルであって、前記第1ハンドルは、前記第1スタッドに対して実質的に垂直に延出し、前記第2ハンドルは前記第2スタッドに対して実質的に垂直に延出している。
【0032】
項3:項1または2のケーブルアタッチメントハンドルであって、更に、前記主取り付けボディから延出するとともに前記第1ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第1位置合わせピンと、前記主取り付けボディから延出するとともに前記第2ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第2位置合わせピンとを有し、ここで、前記第1位置合わせピンを前記第1ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれか係合することによって、前記第1ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止され、そして、前記第2位置合わせピンを前記第2ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれか係合することによって、前記第2ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止される。
【0033】
項4:項1−3のいずれかのケーブルアタッチメントハンドルであって、前記第1ハンドルと第2ハンドルとは、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合する少なくとも部分的に回外の位置と、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合する中立位置と、そして、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合する少なくとも部分的に回内の位置と、の間で調節可能である。
【0034】
項5:項1−4のいずれかのケーブルアタッチメントハンドルであって、前記第1ハンドルと前記第2ハンドルとは、更に、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第4の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第4の穴に係合する完全回内位置との間で調節可能である。
【0035】
項6:項1−5のいずれかのケーブルアタッチメントハンドルであって、更に、前記第1ハンドル取付台から延出するとともに前記主取り付けボディに形成された第1の複数の位置合わせ穴のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第1位置合わせピンと、前記第2ハンドル取付台から延出するとともに前記主取り付けボディに形成された第2の複数の位置合わせ穴のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第2位置合わせピンとを有し、ここで、前記第1位置合わせピンを前記第1の複数の位置合わせ穴のいずれか係合することによって、前記第1ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止され、そして、前記第2位置合わせピンを前記第2の複数の位置合わせ穴のいずれか係合することによって、前記第2ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止される。
【0036】
項7:項1−6のいずれかのケーブルアタッチメントハンドルであって、前記第1ハンドルと第2ハンドルとは、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記第1の複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記第2の複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合する回外位置と、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記第1の複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記第2の複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合する中立位置と、そして、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記第1の複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記第2の複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合する回内位置と、の間で調節可能である。
【0037】
項8:項1−7のいずれかのケーブルアタッチメントハンドルであって、前記第1ハンドルと前記第2ハンドルとは、更に、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第4の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第4の穴に係合する完全回外位置との間で調節可能である。
【0038】
項9:項1−8のいずれかのケーブルアタッチメントハンドルであって、前記第1ハンドルは、前記第1ハンドル取付台に取り外し可能に取り付けられ、そして、前記第2ハンドルは、前記第2ハンドル取付台に取り外し可能に取り付けられている。
【0039】
項10:項1−9のいずれかのケーブルアタッチメントハンドルであって、前記第1ハンドルと前記第2ハンドルとは、それぞれ、長手軸心を有する支柱と、当該支柱からこの支柱の長手軸心に対して平行な平面に沿って延出するパドル、とを有する。
【0040】
項11:項1−10のいずれかのケーブルアタッチメントハンドルであって、
更に、前記第1及び第2ハンドルのそれぞれを、前記第1及び第2ハンドル取付台、にそれぞれ固定する単数または複数の固定具を有する。
【0041】
項12:項1−11のいずれかのケーブルアタッチメントハンドルであって、
前記単数または複数の固定具は、前記第1及び第2ハンドルが前記支柱の前記長手軸心に対して平行な軸心回りで回転することを阻止するべく互いに離間した二つ以上の固定具を含む。
【0042】
項13:項1−12のいずれかのケーブルアタッチメントハンドルであって、前記パドルは、前記主取り付けボディの前記水平軸心に対して垂直なパドル軸心に対して約10度ないし約30度の角度で前記支柱から延出している。
【0043】
項14:項1−13のいずれかのケーブルアタッチメントハンドルであって、前記第1支柱と前記第2支柱とのそれぞれは、前記主取り付けボディの前記水平軸心に沿ってスライド可能である。
【0044】
項15:項1−14のいずれかのケーブルアタッチメントハンドルであって、前記第1支柱と前記第2支柱とのそれぞれは、前記主取り付けボディの前記水平軸心に沿った複数の位置のいずれかにおいて固定可能である。
【0045】
項16:エクササイズマシン用のケーブルアタッチメントハンドルであって、水平軸心を形成する主取り付けボディと、当該主取り付けボディに対して回転可能な第1ハンドル取付台と、前記主取り付けボディから延出する第1ハンドルと、前記主取り付けボディに対して回転可能な第2ハンドル取付台と、前記第2ハンドル取付台から延出する第2ハンドルと、そして、前記第1スタッドと前記第2スタッドとの間で前記主取り付けボディに対して固定されたケーブルアタッチメント部材、とを有する。
【0046】
項17:項16のケーブルアタッチメントハンドルであって、前記第1ハンドルと前記第2ハンドルとは、長手軸心を有する支柱と、当該支柱からこの支柱の長手軸心に対して平行な平面に沿って延出するパドル、とを有する。
【0047】
項18:項16または17のケーブルアタッチメントハンドルであって、前記パドルは、前記主取り付けボディの水平軸心に対して垂直なパドル軸心に対して約10度ないし約30度の角度で前記支柱から延出している。
【0048】
項19:項16−18のいずれかのケーブルアタッチメントハンドルであって、更に、前記主取り付けボディから延出するとともに前記第1ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第1位置合わせピンと、前記主取り付けボディから延出するとともに前記第2ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれかに取り外し可能に係合するように構成された第2位置合わせピンとを有し、ここで、前記第1位置合わせピンを前記第1ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれか係合することによって、前記第1ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止され、そして前記第2位置合わせピンを前記第2ハンドル取付台に形成された複数の位置合わせ穴のいずれか係合することによって、前記第2ハンドル取付台の前記主取り付けボディに対する相対回転が阻止される。
【0049】
項20:項16−19のいずれかのケーブルアタッチメントハンドルであって、前記第1ハンドルと第2ハンドルとは、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第1の穴に係合する少なくとも部分的に回外の位置と、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第2の穴に係合する中立位置と、そして、前記第1位置合わせピンが前記第1ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合し、かつ、前記第2位置合わせピンが前記第2ハンドル取付台に形成された前記複数の位置合わせ穴の第3の穴に係合する少なくとも部分的に回内の位置と、の間で調節可能である。
【0050】
前記マルチハンドアングルケーブルアタッチメントのこれら及びその他の特徴及び特性は、それらすべてが本明細書の一部を形成し、種々の図面において類似番号によって対応のパーツが示されている添付の図面を参照して以下の記載と添付の請求項とを考慮することによってより明らかになるであろう。但し、図面は例示と説明の目的のためのものであって、本開示の限定を定義するものと意図されたものではない。明細書及び請求項での使用において、単数形“a”,“an”や“the”は、特に銘記されない限り複数を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図1】本発明の非限定的実施例によるケーブルアタッチメントハンドルの分解斜視図である。
図2】回外グリップ位置で図1のケーブルアタッチメントハンドルを使用しているユーザの斜視図である。
図3】中立位置で図1のケーブルアタッチメントハンドルを使用しているユーザの斜視図である。
図4】回内グリップ位置で図1のケーブルアタッチメントハンドルを使用しているユーザの斜視図である。
図5A】部分回外グリップ位置にある図1のケーブルアタッチメントハンドルの実施例の後方図である。
図5B】部分回外グリップ位置にある図1のケーブルアタッチメントハンドルの実施例の後方図である。
図6A】中立グリップ位置にある図1のケーブルアタッチメントハンドルの実施例の後方図である。
図6B】中立グリップ位置にある図1のケーブルアタッチメントハンドルの実施例の後方図である。
図7A】部分回内グリップ位置にある図1のケーブルアタッチメントハンドルの実施例の後方図である。
図7B】部分回内グリップ位置にある図1のケーブルアタッチメントハンドルの実施例の後方図である。
図8】本発明の別の非限定的実施例によるケーブルアタッチメントハンドルの分解斜視図である。
図9A】部分回外グリップ位置にある図8のケーブルアタッチメントハンドルの実施例の後方図である。
図9B】中立グリップ位置にある図8のケーブルアタッチメントハンドルの実施例の後方図である。
図9C】部分回内グリップ位置にある図8のケーブルアタッチメントハンドルの実施例の後方図である。
図9D】完全回外グリップ位置にある図8のケーブルアタッチメントハンドルの実施例の後方図である。
図10A】本発明の非限定的実施例によるケーブルアタッチメントハンドルの上面図である。
図10B】本発明の非限定的実施例によるケーブルアタッチメントハンドルの上面図である。
図10C】本発明の非限定的実施例によるケーブルアタッチメントハンドルの上面図である。
図11】本発明のケーブルアタッチメントハンドルの別実施例の前方斜視図である。
図12図11のケーブルアタッチメントハンドルの後方斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
以後の説明の目的のために、用語、「上方」、「下方」、「右側」、「左側」、「垂直」、「水平」、「頂部」、「底部」、「側方」、「長手」、およびこれらの派生語は、図面における向きで本開示に関連するものとされる。但し、本開示は、特に明記されない限り、様々な代替のバリエーション及び工程順序をとりうるものであると理解される。また、添付の図面に図示され、以下の明細書中に記載された具体的な装置及び方法は、単に本開示の例示的態様に過ぎないとも理解される。したがって、ここに開示されている態様に関連する具体的な寸法及びその他の物理的特徴は限定的なものとして解釈されてはならない。
【0053】
以後の使用において、用語「実質的に平行」とは、平行に対してプラスマイナス5度の範囲内であることを意味する。以後の使用において、用語「約」とは、その記載された角度測定との関連での使用において、記載角度測定値のプラスマイナス5度を意味する。例えば、「約30度」とは、「30度プラスマイナス5度」、又は「25度ないし35度」を意味する。
【0054】
以後の使用において、用語「回外」及びその派生語は一対の要素が垂直方向において互いから少なくとも部分的に離間して向く配置を意味する。例えば、第1線分と、それと同じ長さで同じ垂直平面に位置する第2線分が、第1線分の基部と第2線分の基部との間の距離が、第1線分の頂部と第2線分の頂部との間の距離よりも小さい場合に、それらを「回外」と称することができる。人の手の場合、その手の平が少なくとも部分的に上に向いているように位置している場合、「回外」と称することができる。
【0055】
以後の使用において、用語「回内」及びその派生語は一対の要素が垂直方向において少なくとも部分的に互いに向かっている配置を意味する。例えば、第1線分と、それと同じ長さで同じ垂直平面に位置する第2線分が、第1線分の基部と第2線分の基部との間の距離が、第1線分の頂部と第2線分の頂部との間の距離よりも大きい場合に、それらを「回内」と称することができる。人の手の場合、その手の平が少なくとも部分的に下に向いているように位置している場合、「回内」と称することができる。
【0056】
以後の使用において、用語「中立」及びその派生語は一対の要素が垂直方向において互いに平行である配置を意味する。例えば、第1線分と、それと同じ長さで同じ平面に位置する第2線分が、これら線分が実質的に平行である場合に、「中立」と称することができる。人の手の場合、その手の平が実質的に左方向または右方向に面している場合に、「中立」と称することができる。
【0057】
ここでの使用において、用語「少なくとも一つの」とは、「単数または複数の」を意味する。例えば、「A,B及びCの少なくとも一つ」という文言は、A,B及びCの少なくともいずれか一つ、A,B及びCのいずれか二つ以上の任意の組み合わせ、を意味する。例えば、「A,B及びCの少なくとも一つ」は、一つ以上のAのみ、一つ以上のBのみ、一つ以上のCのみ、又は、一つ以上のAと一つ以上のB、又は、一つ以上のAと一つ以上のC、又は、一つ以上のBと一つ以上のC、又は、一つ以上のA,B及びCを含む。同様に、ここでの使用において、用語「少なくとも二つの」とは、「二つ以上」と同義である。例えば、「D,E及びFの少なくとも二つ」とは、一つ以上のDと一つ以上のE、一つ以上のDと一つ以上のF、または、一つ以上のEと一つ以上のF、又はD,E及びFすべての一つ以上、を含む。
【0058】
本開示は、一般に、エクササイズ又はウエイトマシン用のアタッチメントハンドル、より詳しくは、ユーザがそのハンドル上での自分のグリップ位置を変更することを可能にする、ケーブルエクササイズマシン用の調節可能アタッチメントハンドル、に関する。
【0059】
次に図1−4を参照すると、本発明の実施例による、複数のグリップ位置間で調節可能なケーブルアタッチメントハンドル100が図示されている。当該ケーブルアタッチメントハンドル100は、当該ケーブルアタッチメントハンドル100をエクササイズマシンのケーブル300に接続するためのケーブルアタッチメント部材12を備える主取り付けボディ10を有する。前記ケーブルアタッチメント部材12は、ユーザ200が当該ケーブルアタッチメントハンドル100を引っ張る時に、このユーザ200のそれぞれの手にかかる負荷を均等化するために、二つのハンドル50のほぼ中間点に位置している。前記ケーブルアタッチメント部材12は、前記ケーブルアタッチメントハンドル100と前記ケーブル300との取り外し可能な接続用のシャックル又はクリップとすることができる。前記ケーブルアタッチメント部材12は、又、前記ケーブル300との接続用に適した当該技術において知られている任意の接続装置のいずれかとすることも可能である。
【0060】
前記ケーブルアタッチメントハンドル100は、前記主取り付けボディ10から延出する各スタッド11回りで回転可能に配置された二つのハンドル取付台20を有する。前記スタッド11のそれぞれは、各ハンドル取付台20の穴21を通ることができ、それによって、トルクノブ30を前記スタッドに固定してハンドル取付台20を前記主取り付けボディ10に対して固定することができる。各スタッド11の端部に形成されたテーパ穴に、ストップボルト40をネジ込んで、トルクノブ30がスタッド11から抜けることを防止することができる。これにより、ユーザ200によってトルクノブ30を回転させて、ハンドル取付台20を前記主取り付けボディ10から緩めて、それにより、ハンドル取付台20を主取り付けボディ10に対して回転させることができる。しかしながら、前記ストップボルト40の存在により、通常の作動中においてはトルクノブ30をスタッド11から完全に接続解除することはできない。
【0061】
各ハンドル50は、前記ハンドル取付台20の一方に対して取り付けられているか、又は一体である。各ハンドル50は、前記各スタッド11の軸心に対して実質的に垂直とすることができる長手軸心55を有する支柱51を有する。いくつかの実施例において、各ハンドルは、前記支柱51の前記長手軸心55に対して実質的に平行な平面に沿って前記支柱51に沿って延出するパドル52を備えることができる。前記ケーブルアタッチメントハンドル100を使用するには、ユーザは、各手の単数または複数の指を各支柱51の回りに回して、各手の平を各パドル52に対して載置することができる。
【0062】
いくつかの実施例において、各ハンドル50は、各ハンドル取付台20から取り外すことができ、これによって、ハンドル50が損傷又は摩耗した時にこれを交換することが可能である。例えば前記ハンドル50は、使用と共に劣化するゴムまたはフォームを有するかもしれず、したがって、ハンドル50の交換が必要となる。そのような実施例において、各ハンドル50は、ボルト又はネジ等の単数または複数の固定具53を介して各ハンドル取付台20に固定することができる。これら単数または複数の固定具53は、前記支柱51の前記長手軸心55に対して平行な軸心回りでの、ハンドル50の回転を防止するべく、互いから離間する二つ以上の固定具53を含むことができる。
【0063】
前記主取り付けボディ10は、そのそれぞれが前記ハンドル取付台20の一つに対応する単数または複数のアタッチメントピン13を有している。各ハンドル取付台20に対応する前記位置合わせピン13は、前記主取り付けボディ10から同じハンドル取付台20に対応する前記スタッド11に対して実質的に平行に延出している。前記位置合わせピン13は、対応のハンドル取付台20に形成された複数の位置合わせ穴22a−22cの任意の一つに係合するように構成されている。前記複数の位置合わせ穴22a−22cは、前記ハンドル取付台20上において、前記対応のスタッド11に一致する中心点を有する円弧状に配置され、これにより、前記複数の位置合わせ穴22a−22cは、前記スタッド11から等距離に位置する。したがって、前記ハンドル取付台20を、前記対応のスタッド11の回りで回転させて、前記複数の位置合わせ穴22a−22cのいずれか一つを前記位置合わせピン13と位置合わせすることができる。前記位置合わせピン13を前記複数の位置合わせ穴22a−22cのいずれかと係合することによって、前記主取り付けボディ10に対する前記ハンドル取付台20の回転を阻止する物理的障害が作り出される。
【0064】
前記複数の位置合わせ穴22a−22cは、複数の位置間でのハンドル50の調節を容易にする。ハンドル50位置を調節するためには、ユーザ200は、先ず、前記トルクノブ30を緩め、これによってハンドル取付台20は前記スタッド11の軸心に沿って前記主取り付けボディ10から分離可能となり、ハンドル取付台20の主取り付けボディ10に対する自由回転を可能にすることができる。次に、ユーザ200は、前記ハンドル取付台20を回転させて、前記複数の位置合わせ穴22a−22cの所望の一つを前記位置合わせピン13と位置合わせさせる。これにより、ハンドル取付台20は、前記スタッド11の軸心に沿って、前記主取り付けボディ10に向けて移動可能となり、前記位置合わせピン13を前記複数の位置合わせ穴22a−22cのいずれか一つに係合させる。次に、ユーザ200は、前記トルクノブ30を前記ハンドル取付台20に対して締め付け、ハンドル取付台20が主取り付けボディ10から分離することを防止する。
【0065】
次に図2−4を参照すると、ユーザ200と前記ケーブルアタッチメントハンドル100とが、前記複数の位置合わせ穴22a−22cのそれぞれに対応する種々のグリップ位置にある状態が図示されている。図2は、前記位置合わせピン13が前記複数の位置合わせ穴22a−22cのうちの第1位置合わせ穴22aに係合する部分回外グリップ位置を図示している。この部分回外位置においては、前記ハンドル50は、垂直軸心Vから外向きに回転可能であり、これにより、ユーザ200の手の平は、少なくとも部分的に上向きになる。
【0066】
図3は、前記位置合わせピン13が前記複数の位置合わせ穴22a−22cのうちの第2位置合わせ穴22bに係合する中立グリップ位置を図示している。当該中立位置において、ハンドル50は、垂直軸心Vに対して実質的に平行となり、ユーザ200の両手の平は実質的に互いに向く。
【0067】
図4は、前記位置合わせピン13が前記複数の位置合わせ穴22a−22cのうちの第3位置合わせ穴22cに係合する部分回内位置を図示している。当該部分回内位置において、ハンドル50は、垂直軸心Vから内向きに回転することができ、それによってユーザ200の両手の平は、少なくとも部分的に下向きになる。
【0068】
前記位置合わせピン13の前記複数の位置合わせ穴22a−22cのうちの所望の一つとの係合によって、ケーブルアタッチメントハンドル100を、前記回外、中立及び、回内グリップ位置のいずれかでロックするので、ユーザ200は、エクササイズ運動を実行中に、ハンドル50を安定化すること、又は、グリップ位置を維持するためにエネルギを割り当てること、を要求されない。したがって、ケーブルアタッチメントハンドル100に対してユーザ200が加える力の全部をエクササイズ運動に向けることができ、エクササイズ運動を行う時にユーザ200が所望の運動面を失うリスクがない。更に、前記回外、中立及び回内グリップ位置が複数の位置合わせ穴22a−22cの固定された位置によって形成されるので、ユーザ200がケーブルアタッチメントハンドル100のハンドル50を不適切な方向に向けるリスクがない。
【0069】
前記部分回外、中立、部分回内グリップ位置は図5A−7Bにより詳細に図示されている。図5A−5Bに図示されている前記部分回外グリップ位置において、前記ハンドル50を回外角Aで前記垂直軸心Vから外側に回転させることができる。エクササイズ運動の動きの範囲全体を通して上腕二頭筋の動きと快適性を最適化するためには、前記回外角度Aは、約33度とすることができる。図6A−6Bに図示の前記中立位置において、前記ハンドル50は、腕神経筋の動きを最適化するために、前記垂直軸心Vに対して実質的に平行にすることができる。図7A−7Bに図示の前記回内グリップ位置において、前記ハンドル50は、回内角度Bで前記垂直軸心V回りで内側に回転させることができる。エクササイズ運動の動きの範囲全体を通して上腕筋の動きと快適性を最適化するためには、前記回内角度Bは、約45度とすることができる。個々のユーザ200の快適性のために、あるいは、上腕二頭筋、上腕筋及び上腕筋の動きを所望のものに変化させるために、前記回外角度Aと前記回内角度Bに別の値を選択することも可能である。
【0070】
図5A−7Bは、又、前記ハンドル取付台20とハンドル50との、前記主取り付けボディ10の前記水平軸心Hに沿った種々の側方間隔も図示している。図5A, 6A及び7Aは、前記スタッド11が、例えば6インチとすることができる、第1距離D1、だけ前記主取り付けボディ10の前記水平軸心Hに沿って互いに離間するナローグリップ配置を図示している。図5B, 6B及び7Bは、前記スタッド11が、例えば14インチとすることができる、第2距離D2、だけ前記主取り付けボディ10の前記水平軸心Hに沿って互いに離間するワイドグリップ配置を図示している。但し、前記スタッド11間の適当な間隔は、例えば、6インチから28インチの間の任意のものとすることができる。
【0071】
三つのグリップ位置、すなわち、部分回外、中立及び部分回内、位置が図2−7Bに図示されているが、各ハンドル取付台20には、追加のグリップ位置を可能にするべく追加の位置合わせ穴を設けることができる。図8−9Dは、各ハンドル取付台20が、ハンドル取付台20の主取り付けボディ10に対する4つのグリップ位置への回転を容易にするために4つの位置合わせ穴22a−22dを備える前記ケーブルアタッチメント100の別の非限定的実施例を図示している。図8−9Dに図示の実施例の特徴は、図1−7Bに図示の実施例の特徴と概して類似しているので、相違点のみについて説明する。図8に図示されているように、前記4つの位置合わせ穴22a−22dは、これら4つの位置合わせ穴22a−22dのそれぞれが前記スタッド11から等距離である円弧状に配置されている。図1−7Bの実施例と同様に、前記ハンドル取付台20は、前記4つの位置合わせ穴22a−22dのうちの任意のものを前記位置合わせピン13と位置合わせするべく前記スタッド11回りで回転可能である。
【0072】
図9A−9Dは、前記4つの位置合わせ穴22a−22dのそれぞれに対応する種々のグリップ位置に配置されたハンドル取付台20を図示している。図9Aにおいて、ハンドル取付台20は、図5A−5Bの前記部分回外位置と類似の、部分回外位置にある状態で図示されている。前記支柱51の前記長手軸心55の前記垂直軸心Vに対する前記回外角度Aは、例えば、33度とすることができる。この部分回外位置において、前記位置合わせピン13は、前記4つの位置合わせ穴22a−22dのうちの第1位置合わせ穴22aと係合することができる。
【0073】
図9Bにおいて、ハンドル取付台20は、図6A−6Bの前記中立位置と類似の、中立位置にある状態で図示されている。前記支柱51の長手軸心55は、前記垂直軸心Vに対して実質的に平行に向けることができる。当該中立位置において、前記位置合わせピン13は、前記4つの位置合わせ穴22a−22dのうちの第2位置合わせ穴22bと係合することができる。
【0074】
図9Cにおいて、ハンドル取付台20は、図7A−7Bの前記部分回内位置と類似の、部分回内位置にある状態で図示されている。前記支柱51の前記長手軸心55の前記垂直軸心Vに対する前記回内角度Bは、例えば、45度とすることができる。この部分回内位置において、前記位置合わせピン13は、前記4つの位置合わせ穴22a−22dのうちの第3位置合わせ穴22cと係合することができる。
【0075】
図9Dにおいて、ハンドル取付台20は、完全回内位置にある状態で図示されている。前記支柱51の前記長手軸心55の前記垂直軸心Vに対する前記回内角度Bは、例えば、90度とすることができる。この完全回内位置において、前記位置合わせピン13は、前記4つの位置合わせ穴22a−22dのうちの第4位置合わせ穴22dと係合することができる。
【0076】
図5A−7Bを参照して上述したように、前記ケーブルアタッチメントハンドル100の非限定的実施例は、様々な幅、すなわち、異なる筋肉グループを動かすためおよび/または異なるエクササイズ運動中に、両スタッド11間の、前記距離D1,D2、を有することができる。次に図10A−10Cを参照すると、それぞれ、両スタッド11間の第1距離D1、両スタッド11間の第2距離D2、両スタッド11間の第3距離D3、を有する前記ケーブルアタッチメントハンドル100の実施例が図示されている。前記第1距離D1と前記第2距離D2とは、図5A−7Bを参照して上述したように、それぞれ、約6インチと約14インチ、とすることができる。前記第3距離D3は、約20インチとすることができる。但し、ケーブルアタッチメントハンドル100の実施例のいずれにおける前記両スタッド11間の前記距離D1,D2,D3は、エクササイズマシンとの使用に適した任意の距離にすることが可能であると理解される。
【0077】
引き続き図10A−10Cを参照すると、前記ケーブルアタッチメントハンドル100は、前記ハンドル取付台20に対して、前記パドル52の表面と、前記主取り付けボディ10の前記水平軸心Hに対して垂直なパドル軸心Pとの間の所望の手首固定角度Xを達成するように向けることができる。図10A−10Cにおいて、当該手首固定角度Xを最も良く図示するべく、前記ケーブルアタッチメントハンドル100は、前記中立グリップ位置、すなわち、前記支柱51の長手軸心55が前記垂直軸心Vに対して実質的に垂直に延出する、状態で図示されている。前記手首固定角度Xは、前記両スタッド11間の前記距離D1,D2,D3に基づいてユーザの所望の手首位置を維持するように選択することができる。具体的には、前記パドル52は、前記固定角度Xによってユーザが、当該ユーザの手の平がユーザの前腕に対して実質的に平行となる、直線状手首位置を維持することを誘導するように向けることができる。すなわち、前記固定角度Xは、ユーザの手首の曲げ及び/伸長、を制限するように選択することができる。実質的にまっすぐな手首位置を維持することによって、ユーザは、ケーブルアタッチメントハンドル100に加えられる生体力を最大化し、不快感とケガのリスクを最小化することができる。
【0078】
図10A−10Cに図示されているように、実質的にまっすぐの手首位置を維持するのに必要な前記固定角度Xは、両スタッド11間の前記距離D1, D2, D3に応じて、異なりうる。具体的には、両スタッド11間の距離D1, D2, D3が大きければ大きいほど、実質的にまっすぐな手首位置を維持するために必要な固定角度Xは小さくなる。両スタッド11間の距離D1,D2が、それぞれ約6インチと約14インチである、図10A及び10Bに図示のケーブルアタッチメントハンドル100の実施例において、前記固定角度Xは、約27度である。両スタッド11間の距離D3が、約20インチである、図10Cに図示のケーブルアタッチメントハンドル100の実施例において、前記固定角度Xは、約12度である。他の非限定的実施例では、前記固定角度Xは、約10度と約30度の間とすることができる。
【0079】
次に、図11及び12を参照すると、前記ケーブルアタッチメントハンドル100のいくつかの実施例は、前記両ハンドル50間の間隔の調節可能性を提供する。これらの実施例において、前記主取り付けボディ10は、それらから前記両スタッド11が延出する二つのスライド取付台15を有している。これらスライド取付台15は、前記水平軸心Hの方向で前記主取り付けボディ10の静止部分に沿って移動するように構成されている。前記両ハンドル50間の間隔は、ユーザ200によって、各スライド取付台15のピン16が前記主取り付けボディ10の前記静止部分に形成された複数のインデックス穴17の一つと位置合わせするように、前記スライド取付台15を移動させることによって設定することができる。その後、各スライド取付台15の前記ピン16を、複数のインデックス穴17のうちの所望の一つに挿入することによって、これらスライド取付台15をセット位置にロックすることができる。前記ピン16は、前記スライド取付台15を複数のインデックス穴17の一つに側方に固定するための任意の適当な構造、例えば、バネ装填ポッパーピン、コッターピン、又はボルト、等とすることができる。
【0080】
図面に図示されていない前記ケーブルアタッチメントハンドル100の他の実施例において、前記位置合わせピン13は前記ハンドル取付台20上に位置させることができ、前記複数の位置合わせ穴22a−22cは、前記主取り付けボディ10上に位置させることができる。その他の点では、前記ケーブルアタッチメントハンドル100の操作と調節は、上述した実施例と同じである。同様に、ケーブルアタッチメントハンドル100の他の実施例において、前記スタッド11は、前記主取り付けボディ10に形成された穴を通して前記各ハンドル取付台20から延出することができる。当業者は、本発明の範囲内に属するとみなされる、前記スタッド11、位置合わせピン13及び複数の位置合わせ穴22a−22d、を含む、種々のコンポーネントのための類似の別構成を理解することができる。
【0081】
以上の説明において前記ケーブルアタッチメントハンドル100の様々な態様を提供したが、当業者は、本発明の範囲及び要旨から逸脱することなく、これらの態様に対して改造及び変更を行うことが可能であることを理解するであろう。例えば、本開示は、可能な限りにおいて、任意の態様の単数または複数の特徴を別の態様の単数または複数の特徴に組み合わせ可能であると理解される。したがって、上記説明は、限定的ではなく例示的なものとして意図されている。以上に説明した本発明は、添付の請求項によって定義され、これら請求項の意味と均等範囲に属する本発明に対するすべての変更がそれらの範囲内に含まれる。
【要約】
エクササイズマシン用のケーブルアタッチメントハンドルは、水平軸心を形成する主取り付けボディと、当該主取り付けボディから延出する第1スタッドと、当該第1スタッド回りで回転可能な第1ハンドル取付台と、当該第1ハンドル取付台から延出する第1ハンドルと、前記主取り付けボディから延出する第2スタッドと、当該第2スタッド回りで回転可能な第2ハンドル取付台と、当該第2ハンドル取付台から延出する第2ハンドルと、前記第1スタッドと第2スタッドの間で前記主取り付けボディに固定されたケーブルアタッチメント部材、とを有する。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図10C
図11
図12