特許第6821193号(P6821193)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6821193
(24)【登録日】2021年1月8日
(45)【発行日】2021年1月27日
(54)【発明の名称】チューブシステム
(51)【国際特許分類】
   A61M 39/26 20060101AFI20210114BHJP
   A61M 39/10 20060101ALI20210114BHJP
【FI】
   A61M39/26
   A61M39/10 100
【請求項の数】7
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-567225(P2017-567225)
(86)(22)【出願日】2016年6月24日
(65)【公表番号】特表2018-522648(P2018-522648A)
(43)【公表日】2018年8月16日
(86)【国際出願番号】US2016039318
(87)【国際公開番号】WO2016210300
(87)【国際公開日】20161229
【審査請求日】2019年5月27日
(31)【優先権主張番号】62/183,996
(32)【優先日】2015年6月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517445824
【氏名又は名称】リニアー ヘルス サイエンス,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ライアン,ウェイン,デニス
(72)【発明者】
【氏名】クラーク,ダニエル,ローレンス
(72)【発明者】
【氏名】ウォーターズ,アダム,ジェイムズ
【審査官】 小原 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/029056(WO,A2)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0038143(US,A1)
【文献】 特開2006−192118(JP,A)
【文献】 特表2010−527276(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/088463(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0228362(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/26
A61M 39/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用チューブシステム(10)に用いるための離脱アセンブリ(14)であって、当該離脱アセンブリ(14)は、第1の離脱サブアセンブリ(30)および第2の離脱サブアセンブリ(40)を備え、
前記第1の離脱サブアセンブリ(30)は、
前記第1の離脱サブアセンブリ(30)内に配置された第1のシース溝(35)と、
前記第1の離脱サブアセンブリ(30)内に配置されると共に、第1の細孔(33)を介して前記第1のシース溝(35)に連結される第1の流体流路(32)と、
前記第1のシース溝(35)内に位置決めされる第1の蛇腹シース(34)であって、当該第1の蛇腹シース(34)が第1の位置にあるときには前記第1のシース溝(35)への流体の流れを選択的に妨げるように構成され、且つ、当該第1の蛇腹シース(34)が第2の位置にあるときには前記第1の細孔(33)への流体の流れを許容するように構成された、第1の蛇腹シース(34)と、を備えており、
前記第2の離脱サブアセンブリ(40)は、
前記第2の離脱サブアセンブリ(40)内に配置された第2のシース溝(45)と、
前記第2の離脱サブアセンブリ(40)内に配置されると共に、第2の細孔(43)を介して前記第2のシース溝(45)に連結される第2の流体流路(42)と、
前記第2のシース溝(45)内に位置決めされる第2の蛇腹シース(44)であって、当該第2の蛇腹シース(44)が第1の位置にあるときには前記第2の細孔(43)への流体の流れを選択的に妨げるように構成され、且つ、当該第2の蛇腹シース(44)が第2の位置にあるときには前記第2の細孔(43)への流体の流れを許容するように構成された、第2の蛇腹シース(44)と、を備えており、
前記第1の離脱サブアセンブリ(30)と前記第2の離脱サブアセンブリ(40)との係合により、前記第1の蛇腹シース(34)はその第1の位置からその第2の位置に移動すると共に、前記第2の蛇腹シース(44)はその第1の位置からその第2の位置に移動する、ことを特徴とする離脱アセンブリ。
【請求項2】
前記第1の蛇腹シース(34)および前記第2の蛇腹シース(44)はエラストマー物質で作られている、請求項1に記載の離脱アセンブリ。
【請求項3】
前記第1の離脱サブアセンブリ(30)と前記第2の離脱サブアセンブリ(40)との分離により、前記第1の蛇腹シース(34)はその第2の位置からその第1の位置に移動し、前記第2の蛇腹シース(44)はその第2の位置からその第1の位置に移動する、請求項2に記載の離脱アセンブリ。
【請求項4】
前記エラストマー物質は、USPクラスVIの液状シリコーンゴムである、請求項2に記載の離脱アセンブリ。
【請求項5】
分離を防止するために前記第1の離脱サブアセンブリ(30)と第2の離脱サブアセンブリ(40)とを選択的にロックすることができる、請求項3に記載の離脱アセンブリ。
【請求項6】
前記第1の細孔(33)は前記第1の流体流路(32)に対して略直角であり、前記第2の細孔(43)は前記第2の流体流路(42)に対して略直角である、請求項5に記載の離脱アセンブリ。
【請求項7】
前記離脱アセンブリは非金属材料で作られている、請求項6に記載の離脱アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本出願は、2015年6月24日付けで出願された仮出願第62/183996号の利益を主張するものである。
【0002】
[発明の分野]
本発明は、医療アクセス装置に関し、より詳細には、医療用チューブのための連結離断システムに関する。
【背景技術】
【0003】
医療アクセス装置は、静脈内カテーテル、栄養チューブ、フォーリー(Foley)カテーテル、胸腔チューブ、および様々な外科用ドレーンを含む様々な目的で、入院患者の治療において使用される。これらの医療アクセス装置の多くは、流体を患者から、または患者に輸送し、様々なフレキシブルチューブを使用して患者に治療中の様々な動きを与える。残念なことに、一部の患者が示す自由な動きのために、医療アクセス装置と関連付けられたチューブは、往々にして、チューブ、患者、またはその両方に損傷を生じる力を受ける。例えば、静脈輸液の投与において通常使用されるチューブは、多くの場合数フィート(1フット=30.48cm)の長さであり、したがって、病院のベッドまたは患者の周りの他の医療器具に絡まる可能性がある。患者が動くと、チューブは引っ張られる可能性がある。極端な場合(これは驚くべき頻度で起こる)には、患者に投与されている流体または患者自身の体液が流出して患者の治療環境への汚染の危険が生じ、潜在的に患者を感染のリスクにさらす可能性がある。
【0004】
よって、そのような力によって引き起こされるそのような損傷を防止するシステムが求められている。さらに、様々な既存の医療装置を変更することなく、既存の医療装置と共に使用することができるシステムが求められている。そのようなシステムについて以下で説明する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】(特になし)
【発明の概要】
【0006】
チューブシステムは、遠位チューブアセンブリと、離脱アセンブリと、近位チューブアセンブリと、アダプタアセンブリとを含む(訳注:アセンブリとは、組立て体または組立て構造を意味する)。遠位チューブアセンブリは、流体源および第1のルアーチップに連結された遠位チューブを含む。ルアーチップ(luer tip)は離脱アセンブリに挿入され、離脱アセンブリは第1の離脱サブアセンブリと第2の離脱サブアセンブリとを含む。第1の離脱サブアセンブリは、遠位チューブアセンブリのルアーチップと係合する第1の流体流路と、第1のシース溝内に位置決めされたエラストマー製の第1の蛇腹シースとを含む。第2の離脱サブアセンブリは、第2の流体流路と、第2のシース溝内に位置決めされた第2の蛇腹シースと、ルアーコネクタ溝内に位置決めされたルアー・コネクタ・リングとを含む。第1の離脱サブアセンブリと第2の離脱サブアセンブリとは、最初に、それぞれのシースが位置合わせされた状態で連結される。離脱サブアセンブリの離断を防止するためにロックが選択的に係合する。近位チューブアセンブリは第2のルアーチップに連結された近位チューブを含み、第2のルアーチップは第2の離脱サブアセンブリのルアー・コネクタ・リングと係合する。アダプタアセンブリは、その第3の流体流路を経由して近位チューブアセンブリと係合する。またアダプタアセンブリは、標準的なルアー連結部と係合し、それを固定することができるフランジを備えたルアーチップも含む。
【0007】
離脱アセンブリの代替実施形態は、第1の離脱サブアセンブリと第2の離脱サブアセンブリとを含む。第1の離脱サブアセンブリは、第1の流体流路と、第1の蛇腹シースと、第1のシース溝とを含む。第1の流体流路は、第1のシース溝と連通する第1の細孔を有する。第1の蛇腹シースは、第1のシース溝内に位置決めされている。第1の蛇腹シースは、好ましくはエラストマー物質で作られている。第1の蛇腹シースは、圧縮されて少なくとも2つの異なる位置、すなわち、第1の蛇腹シースが第1の細孔を封止する第1の位置と、第1の蛇腹シースが流体に第1の細孔を通過させる第2の位置とになることができることが理解されよう。また第1の離脱サブアセンブリは、第1の離脱サブアセンブリを第2の離脱サブアセンブリに固定するためのフランジも含む。第2の離脱サブアセンブリは、第2の流体流路と、第2の蛇腹シースと、第2のシース溝と、複数のコネクタ・リング・フランジ・スロットと、ルアー連結部とを含む。第2の蛇腹シースは、第2のシース溝内に位置決めされている。第2の蛇腹シースは、好ましくはエラストマー物質で作られている。エラストマー物質は、好ましくはUSPクラスVIの液状シリコーンゴムである。第2の流体流路は、流体が第1の離脱サブアセンブリを通って第2の細孔に流入し、第2の流体流路に流出できるように、第2の離脱サブアセンブリを貫通して延在する。具体的には、第2の流体流路は、第2のシース溝と連通する第2の細孔を有する。第2の蛇腹シースは、圧縮されて少なくとも2つの異なる位置、すなわち、第2の蛇腹シースが第2の細孔を封止する第1の位置と、第2の蛇腹シースが流体に第2の細孔を通過させ、第2の流体流路に流入させる第2の位置とになることができる。
【0008】
代替の離脱アセンブリにおいて第1の離脱サブアセンブリおよび第2の離脱サブアセンブリと共に使用するためのチューブシステムの代替実施形態は、第1のルアー連結アセンブリと、第2のルアー連結アセンブリと、近位チューブと、第2のルアーチップと、第1のルアーチップと、遠位チューブとを含む。第1のルアー連結アセンブリは第1の離脱サブアセンブリに連結し、第2のルアー連結アセンブリは第2の離脱サブアセンブリに連結する。第1の離脱アセンブリおよび第2の離脱アセンブリは、第1のルアー連結アセンブリおよび第2のルアー連結アセンブリの連結のための好ましい実施形態であるが、本明細書で開示される他の離脱アセンブリを、第1のルアー連結アセンブリおよび第2のルアー連結アセンブリと共に使用するために改変することもできることが理解されよう。好ましい第1のルアー連結アセンブリは、フランジと、ねじ山と、ルアー連結溝とを含む。同様に、第2のルアー連結アセンブリも、フランジと、ねじ山と、ルアー連結溝とを含む。第1のルアー連結アセンブリのフランジは、十分な力が加わるとスライドして第1のルアーチップのフランジ受け器に入り、第1のルアー連結アセンブリを第1のルアーチップにしっかりと連結する。第1のルアー連結アセンブリのねじ山は第1の離脱サブアセンブリのタブに連結し、第1のルアー連結アセンブリを第1の離脱サブアセンブリにしっかりと連結する。遠位チューブは第1のルアーチップに摩擦嵌めされる。本発明のこれらの構成要素は任意の順序で連結されてよいことが理解されよう。第2のルアー連結アセンブリのフランジは、十分な力が加わるとスライドして第2の離脱サブアセンブリのノッチ内に入り、第2のルアー連結アセンブリを第2の離脱サブアセンブリにしっかりと連結する。第2のルアーチップは第2のルアー連結アセンブリのねじ山に連結され、第2のルアーチップを第2のルアー連結アセンブリにしっかりと取り付ける。近位チューブは第2のルアーチップに摩擦嵌めされる。本発明のこれらの構成要素は任意の順序で連結されてよいことが理解されよう。フランジがノッチおよびフランジ受け器に連結されているので、チューブシステムの構成要素の迅速な離断および交換が可能であり、これは医療分野において非常に有利である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】好ましいチューブシステムの斜視図である。
図2】離断状態の好ましい離脱アセンブリの斜視図である。
図3】内部構造が破線で描かれた好ましい離脱アセンブリの分解側面図である。
図4】遠位アセンブリ、離断状態の好ましい離脱アセンブリ、および近位アセンブリの側断面図である。
図5】遠位アセンブリ、連結状態の好ましい離脱アセンブリ、および近位アセンブリの側断面図である。
図6】離断状態の好ましいアダプタアセンブリの斜視図である。
図7】好ましいアダプタアセンブリの分解側面図である。
図8】離断状態の好ましいアダプタアセンブリの側断面図である。
図9】連結状態の好ましいアダプタアセンブリの側断面図である。
図10】離断状態の離脱アセンブリの代替実施形態の側断面図である。
図11】連結状態の離脱アセンブリの代替実施形態の側断面図である。
図12】内部構造が破線で描かれた離脱アセンブリの代替実施形態の分解側面図である。
図13】連結状態の離脱アセンブリの代替実施形態の側断面図である。
図14】第2の離脱アセンブリの代替実施形態の側面図である。
図15】第2の離脱アセンブリの代替実施形態の側断面図である。
図16】第2の離脱アセンブリの代替実施形態の斜視図である。
図17】内部構造が破線で描かれた第1の離脱アセンブリの代替実施形態の側面図である。
図18】第1の離脱アセンブリの代替実施形態の斜視図である。
図19】内部構造が破線で描かれた蛇腹シース(bellows sheath)の側面図である。
図20】蛇腹シースの斜視図である。
図21】蛇腹シースの部分断面図である。
図22】離断されたチューブシステムの代替実施形態の斜視図である。
図23】内部構造が破線で描かれた、図13図21の実施形態の第1の離脱アセンブリ、第2の離脱アセンブリ、および蛇腹シース234、244を有する第2のルアー連結アセンブリの代替実施形態の側面図である。
図24】第1の離脱アセンブリと第2の離脱アセンブリとが離断されたチューブシステムの代替実施形態の側断面図である。
図25】第1の離脱アセンブリと第2の離脱アセンブリとが連結されたチューブシステムの代替実施形態の側断面図である。
図26】連結されたチューブシステムの代替実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、遠位アセンブリ12と、離脱アセンブリ14と、近位アセンブリ16と、アダプタアセンブリ18とを含むチューブシステム10の好ましい実施形態を示す。図示のように、各アセンブリは相互に連続して連結されている。
【0011】
図4を見ると、好ましい遠位アセンブリ12は、好ましくは遠位チューブ20と第1のルアーチップ22とを含む。第1のルアーチップ22は図示のように遠位チューブ20の一端に摩擦嵌めされている。遠位チューブ20は流体源(図示せず)に連結されている。好ましい実施形態では、流体源は静注液の容器である。代替実施形態では、流体源はドレーンまたはチューブの体内部分である。他の実施形態では、遠位アセンブリ12と流体源との間に注入ポンプまたは他の装置が位置決めされ得ることが当業者には理解されるであろう。
【0012】
図2図5を見ると、離脱アセンブリ14は、第1の離脱サブアセンブリ30と第2の離脱サブアセンブリ40とを含む。図3に、第1の流体流路32と、第1の蛇腹シース34と、第1のシース溝35と、第1のコネクタリング36と、ロックリング38と、ロックポスト受け器146とを含む第1の離脱サブアセンブリ30を示す。図示の実施形態では、第1の流体流路32は、遠位アセンブリ12からの流体が第1のルアーチップ22を通って第1の流体流路32に流入するように第1のルアーチップ22を受けるように構成されている。第1の流体流路32は、第1のシース溝35と連通する第1の細孔33を有する。第1の蛇腹シース34は、第1のシース溝35内に位置決めされる。第1の蛇腹シース34は、好ましくはエラストマー物質で作られている。エラストマー物質は、好ましくはUSPクラスVI液状シリコーンゴムである。第1の蛇腹シースは、圧縮されて少なくとも2つの異なる位置、すなわち、(図4に示すように)第1の蛇腹シース34が第1の細孔33を封止する第1の位置と、(図5に示すように)第1の蛇腹シース34が流体に第1の細孔33を通過させる第2の位置とになることができることが理解されよう。図示の実施形態では、第1のコネクタリング36は、(図3に示す)複数のフィンガフランジ37を含む。第1のコネクタリング36は、第1の離脱サブアセンブリ30の外面の周りに位置決めされる。
【0013】
図3に戻って、第2の離脱サブアセンブリ40は、第2の流体流路42と、第2の蛇腹シース44と、第2のシース溝45と、複数のコネクタ・リング・フランジ・スロット46と、ルアー連結溝47と、ルアー・コネクタ・リング48と、ばね51と、ルアー解放ボタン52と、内板53と、ロックポスト145とを含む。第2の蛇腹シース44は、第2のシース溝45内に位置決めされる。第2の蛇腹シース44は、好ましくはエラストマー物質で作られている。エラストマー物質は、好ましくはUSPクラスVI液状シリコーンゴムである。ルアー連結溝47は、第2の離脱サブアセンブリ40内に位置決めされており、内板53によって第2のシース溝45から分離されている。ルアー連結溝47は、ばね51およびルアー・コネクタ・リング48を受けるように構成されている。ばね51は、ルアー連結溝47内に位置決めされ、内板53に当接する。ルアー・コネクタ・リング48は、解放タブ49と複数のルアー連結フランジ50とを含み、ルアー連結溝47内に位置決めされ、ばね51を押し付ける。ルアー・コネクタ・リング48がルアー連結溝47内で押されると、ばね51が内板53に当たって圧縮されることが理解されよう。図4および図5に示すように、十分な力を加えると、解放タブ49がルアー解放ボタン52の相補的な形状の突出部と係合するようにルアー・コネクタ・リング48をルアー連結溝47に押し込むことができる。解放タブ49がルアー解放ボタン52と係合すると、ルアー・コネクタ・リング38は、ルアー・コネクタ・リング38に対してばね51によって加わる力にもかかわらず、ルアー連結溝47内に固定されることがさらに理解されよう。第2の流体流路は、遠位アセンブリ12からの流体が第1の離脱サブアセンブリ30を通って第2の細孔43に流入し、近位アセンブリ16に流出するように、第2の離脱サブアセンブリ40を貫通して延在する。具体的には、第2の流体流路42は、第2のシース溝45と連通する第2の細孔43を有する。第2の蛇腹シース44は、圧縮されて少なくとも2つの異なる位置、すなわち、(図4に示すように)第2の蛇腹シース44が第2の細孔43を封止する第1の位置と、(図5に示すように)第2の蛇腹シース44が流体に第2の細孔43を通過させる第2の位置とになることができる。
【0014】
第1の離脱サブアセンブリ30と第2の離脱サブアセンブリ40とは、図5に示すように、第1の蛇腹シース34を第2の蛇腹シース44と位置合わせし、第1のコネクタリング36のフィンガフランジ37が、第2の離脱サブアセンブリ40の外側の周りに位置決めされているコネクタ・リング・フランジ・スロット46と係合するように2つの離脱サブアセンブリを相互に押し付け合うことによって連結することができる。2つの離脱サブアセンブリ30、40がこのように連結されると、第1の蛇腹シース34は、第1の細孔33を開封するように第1のシース溝35内に圧縮されて押し込まれることが理解されよう。同様に、第2の蛇腹シース44も第2のシース溝45内で圧縮されて、第2の細孔43が開封される。2つの離脱サブアセンブリ30、40がこのように連結されると、図5に示すように、流体が第1の流体流路32から流体パス100を通って第2の流体流路42に流入することを可能にする流体パス100が形成される。離脱サブアセンブリ30、40(および本明細書で開示される他の実施形態)は、図5に示すように、2つ以上の第1の細孔33を有していてよく、2つ以上の第2の細孔43を有していてよいことが理解されよう。
【0015】
この第1の好ましい実施形態では、第1の離脱サブアセンブリ30と第2の離脱サブアセンブリ40とは、第1のコネクタリング36のフィンガフランジ37をコネクタ・リング・フランジ・スロット46から取り外すのに十分な力が加わると離断され、この力は約2.27〜3.18kg(5〜7ポンド)とすることができる。2つの離脱サブアセンブリ30、40が離断されると、第1の蛇腹シース34が第1のシース溝35内で広がるため第1の細孔33は封止される。同様に、第2の細孔43も、第2の蛇腹シース44が第2のシース溝45内で広がるため封止される。これによりセルフシールシステムが形成されて、偶発的な離断が発生した場合、離脱アセンブリ14は流体がチューブシステム10から漏れないように流体パス100を封止することが理解されよう。
【0016】
第1の離脱サブアセンブリ30のロックリング38は、2つの状態、すなわち、離脱サブアセンブリ30、40を切り離すことができない第1の状態と、約2.27〜3.18kg(5〜7ポンド)とすることができる十分な力が加わると離断が可能になる第2の状態とを達成するために、ロックポスト受け器146によって第2の離脱サブアセンブリ40のロックポスト145と係合し、またはロックポスト145から分離するように円周方向に調整することができることが理解されよう。適切な感染制御を推進するために、サブアセンブリ30、40の再連結は推奨されないことがさらに理解されるであろう。好ましくは、離脱アセンブリ14は、連結状態でユーザに供給される。第1の離脱サブアセンブリ30のフィンガフランジ37は、万一2つの離脱サブアセンブリ30、40を互いから離断する力が加えられた場合、第2の離脱サブアセンブリ40の直径から外れることのないように第1の離脱サブアセンブリ30の中心半径の方へ内向きに曲がってコネクタ・リング・フランジ・スロット46と係合するように構成されている。この好ましい機構により、離脱サブアセンブリ30、40が最初の離断後に再連結されることが防止される。
【0017】
好ましい近位アセンブリ16は、第2のルアーチップ60と近位チューブ61とを含む。近位チューブ61は、第2のルアーチップ60内に面一に嵌められる。第2のルアーチップ60は、ルアー・コネクタ・リング48がルアー連結溝47内で2番目であるときに、第2のルアーチップ60を第2の離脱サブアセンブリ40に固定する複数のルアー連結フランジ50と係合する。
【0018】
図6は、好ましくは、標準的なルアーチップ90と係合するルアー・コネクタ・アセンブリ80を含むアダプタアセンブリ18を示す。図7を見ると、ルアー・コネクタ・アセンブリ80は、内板81と、第3の流体流路82と、ルアー・コネクタ・リング84と、ルアー連結溝87と、ルアー解放ボタン88と、流体パスの外側のばね89とを含む。
【0019】
ルアー連結溝87は、ばね89およびルアー・コネクタ・リング84を受けるように構成されている。ばね89は、ルアー連結溝87内に位置決めされ、内板81に当接する。ルアー・コネクタ・リング84は、解放タブ85と、複数のルアー連結フィンガ86とを含み、ルアー連結溝87内に位置決めされ、ばね89を押し付ける。ルアー・コネクタ・リング84がルアー連結溝87内で押されると、ばね89は内板81に当たって圧縮されることが理解されよう。図9に示すように、十分な力を加えると、解放タブ85がルアー解放ボタン88と係合するようにルアー・コネクタ・リング84をルアー連結溝87に押し込むことができる。解放タブ85がルアー解放ボタン88と係合すると、ルアー・コネクタ・リング84は、ルアー・コネクタ・リング84に対してばね89によって加わる力にもかかわらず、ルアー連結溝87内に固定されることがさらに理解されるであろう。第3の流体流路82は、近位アセンブリ16からの流体がルアー・コネクタ・アセンブリ80を通って流れるようにルアー・コネクタ・アセンブリ80を貫通して延在する。
【0020】
図8および図9は、連結フランジ91を含むルアーチップ90を示す。ルアーチップ90は、当技術分野で公知の典型的なカテーテルアセンブリで使用される標準的なルアーチップであることを当業者は認めるであろう。標準的なルアーチップ90がルアー・コネクタ・アセンブリ80と係合すると、複数のルアー連結フィンガ86が連結フランジ91と係合し、ルアーチップ90およびルアー・コネクタ・リング84が溝内にさらに押し込まれると、ルアー連結フィンガ86が連結フランジ91の背後に押し下げられることが理解されよう。このようにして、ルアーチップ90はルアー・コネクタ・アセンブリ80に固定される。
【0021】
開示のチューブシステム10の各態様の他の代替実施形態も可能である。例えば、図10および図11は、エラストマー製の第1の蛇腹シースおよび第2の蛇腹シースがプッシャプレート134、144およびばね135、136で置換されているそのような代替実施形態を示す。ばね135、136は、代替として、エラストマー製蛇腹シースが与える利益を得るためにエラストマー製蛇腹シースで置き換えることもできることが当業者にはさらに理解されよう。
【0022】
第1の離脱サブアセンブリ230と第2の離脱サブアセンブリ240とを含む、離脱アセンブリ214のさらに別の代替実施形態が図13に示されている。第1の離脱サブアセンブリ230は、第1の流体流路232と、第1の蛇腹シース234と、第1のシース溝235とを含む。第1の流体流路232は、第1のシース溝235と連通する第1の細孔233を有する。第1の蛇腹シース234は、第1のシース溝235内に位置決めされている。第1の蛇腹シース234は、好ましくはエラストマー物質で作られている。エラストマー物質は、好ましくはUSPクラスVI液状シリコーンゴムである。第1の蛇腹シースは、圧縮されて少なくとも2つの異なる位置、すなわち、(図4および図24に示すように)第1の蛇腹シース234が第1の細孔233を封止する第1の位置と、(図5図13および図25に示すように)第1の蛇腹シース234が流体に第1の細孔233を通過させる第2の位置とになることができることが理解されよう。また第1の離脱サブアセンブリ230は、第1の離脱サブアセンブリ230を第2の離脱サブアセンブリ240に固定するためのフランジ237も含む。
【0023】
第2の離脱サブアセンブリ240は、第2の流体流路242と、第2の蛇腹シース244と、第2のシース溝245と、複数のコネクタ・リング・フランジ・スロット246と、ルアー連結部247とを含む。第2の蛇腹シース244は、第2のシース溝245内に位置決めされている。第2の蛇腹シース244は、好ましくはエラストマー物質で作られている。エラストマー物質は、好ましくはUSPクラスVI液状シリコーンゴムである。第2の流体流路242は、流体が第1の離脱サブアセンブリ230を通って第2の細孔243に流入して第2の流体流路242に流出できるように、第2の離脱サブアセンブリ240を貫通して延在する。具体的には、第2の流体流路242は、第2のシース溝245と連通する第2の細孔243を有する。第2の蛇腹シース244は、圧縮されて少なくとも2つの異なる位置、すなわち、(図4および図24に示すように)第2の蛇腹シース244が第2の細孔243を封止する第1の位置と、(図5図13および図25に示すように)第2の蛇腹シース244が流体に第2の細孔243を通過させ、第2の流体流路242に流入させる第2の位置とになることができる。離脱アセンブリ230、240は、図13に示すように、2つ以上の第1の細孔233を含んでいてよく、2つ以上の第2の細孔243を含んでいてよいことが理解されよう。
【0024】
図13図21に示す代替実施形態では、第2の離脱サブアセンブリ240が、第2の流体流路242と連通し、且つ当分野で使用される当業者に公知の典型的なルアーロック300との連結部を受け入れるように構成されたルアー連結部247を含むために、(図2および図4図5に示すような)近位アセンブリ60は不要であることが理解されよう。
【0025】
第1の離脱サブアセンブリ230と第2の離脱サブアセンブリ240とは、図13に示すように、第1の蛇腹シース234を第2の蛇腹シース244と位置合わせし、フィンガフランジ237が、第2の離脱サブアセンブリ240の外側の周りに位置決めされているフランジスロット246と係合するように2つの離脱サブアセンブリを相互に押し付け合うことによって連結することができる。2つの離脱サブアセンブリ230、240がこのように連結されると、第1の蛇腹シース234は圧縮されて、第1の細孔233を開封するように第1のシース溝235内に押し込まれることが理解されよう。同様に、第2の蛇腹シース244も第2のシース溝245内で圧縮されて、第2の細孔243が開封される。2つの離脱サブアセンブリ230、240がこのように連結されると、図13に示すように、流体が第1の流体流路232から流体パス200を通って第2の流体流路242に流入することを可能にする流体パス200が形成される。蛇腹シースは流体の流路の外側にあるので、流体パス200の流れは蛇腹シース234、244の動作によって妨げられないことに留意されたい。
【0026】
第1の離脱サブアセンブリ230と第2の離脱サブアセンブリ240とは、フィンガフランジ237をフランジスロット246から取り外すのに十分な力が加わると離断され、この力は約2.27〜3.18kg(5〜7ポンド)とすることができる。2つの離脱サブアセンブリ230、240が離断されると、第1の蛇腹シース234が第1のシース溝235内で広がるため第1の細孔233は封止される。同様に、第2の細孔243も、第2の蛇腹シース44が第2のシース溝245内で広がるため封止される。これによりセルフシールシステムが形成されて、偶発的な離断が発生した場合、離脱アセンブリ214は流体がチューブシステム10から漏れないように流体パスを封止することが理解されよう。
【0027】
また第1の離脱サブアセンブリ230と第2の離脱サブアセンブリ240とは、所定の位置にロックされてもよい。図17に示すように、第1の離脱サブアセンブリ230はまた、ロッキングタブ220を含む。ロッキングタブ220は、図15に示す第2の離脱サブアセンブリ240上のロッキングスロット210に挿入されるように構成されている。ロッキングスロット210は、ロッキングタブ220がロッキングスロット210に挿入され、第1の離脱サブアセンブリ230が第2の離脱サブアセンブリ240に対して回転されると、第1の離脱サブアセンブリ230と第2の離脱サブアセンブリとが合わさってロックされるように構成されている。第1の離脱サブアセンブリ230を第2の離脱サブアセンブリ240にロックすることは可能であるが、上述のように本発明がその目的を果たすのに必要ではない。本発明は2つの別個の状態、すなわち、ロッキングタブ220がロッキングスロット210内まで係合され回転されているが故に、第1の離脱サブアセンブリ230を第2の離脱サブアセンブリ240から離断することができない第1の状態と、十分な力(約2.27〜3.18kg(5〜7ポンド)の引っ張り力とすることができる)により第1の離脱サブアセンブリ230と第2の離脱サブアセンブリ240との離断が可能になる第2の状態とに関与することができることが理解されよう。第1の状態では、フィンガフランジ237をフランジスロット246から外す前に、第1の離脱サブアセンブリ230と第2の離脱サブアセンブリ240とを反対方向に回転させて装置をロック解除しなければならないことが理解されよう。
【0028】
図14図15、および図16には、第2の離脱サブアセンブリ240が離断状態でさらに示されている。図14および図16の第2の離脱サブアセンブリ240は、フランジスロット246と、ロッキングスロット210と、第2のルアーチップ連結部260とを含む。図15には、第2の蛇腹シース溝245と、第2の細孔243と、第2の流体流路242とを含む第2の離脱サブアセンブリ240が示されている。
【0029】
図17および図18には、第1の離脱サブアセンブリ230が離断状態でさらに示されている。図17の第1の離脱サブアセンブリ230は、フィンガフランジ237と、ロッキングタブ220と、第1の流体流路232と、第1の蛇腹シース溝235と、第1のルアー連結部222と、細孔233とを含む。図18の第1の離脱サブアセンブリ230は、フィンガフランジ237と、ロック機構(ロッキングタブ)220と、第1のルアー連結部222とを含む。
【0030】
図19図20および図21は、図14図18と同様に、第1の離脱サブアセンブリ230と第2の離脱サブアセンブリ240とが離断された状態の蛇腹シース234、244を示す。連結時に第1の離脱サブアセンブリ230と第2の離脱サブアセンブリ240とに力が加えられると、蛇腹シース234、244が圧縮され、結果として細孔233、243(図13に示す)が開く。細孔233、243が開くと、流体はサブアセンブリ230、240を通って流れる。
【0031】
重要なことには、チューブシステム10、400の好ましい実施形態および代替実施形態では、すべての構成要素が、プラスチックやエラストマー物質といった非金属物質で作られており、このことは、処置中の金属物質の使用が禁じられる、医療分野におけるイメージングおよびその他の処置に有益である。
【0032】
図13図21に示し且つ上で詳述したような、第1の離脱サブアセンブリ230および第2の離脱サブアセンブリ240と共に使用するためのチューブシステム400の代替実施形態が図22に示されている。チューブシステム400は、第1のルアー連結アセンブリ410と、第2のルアー連結アセンブリ420と、近位チューブ416と、第2のルアーチップ480と、第1のルアーチップ482と、遠位チューブ412とを含む。第1のルアー連結アセンブリ410は第1の離脱サブアセンブリ230に連結し、第2のルアー連結アセンブリ420は第2の離脱サブアセンブリ240に連結する。第1の離脱サブアセンブリ230および第2の離脱サブアセンブリ240は、第1のルアー連結アセンブリ410および第2のアー連結アセンブリ420の連結のための好ましい実施形態であるが、本明細書で開示される他の離脱アセンブリを、第1のルアー連結アセンブリ410および第2のルアー連結アセンブリ420と共に使用するために改変することもできることが理解されよう。
【0033】
図24を見ると、第1の離脱サブアセンブリ230は、第1の流体流路232と、第1の蛇腹シース234と、ノッチ(450)と、第1のシース溝235とを含む。第1の流体流路232は、第1のシース溝235と連通する第1の細孔233を有する。第1の蛇腹シース234は、第1のシース溝235内に位置決めされている。第1の蛇腹シース234は、好ましくはエラストマー物質で作られている。エラストマー物質は、好ましくはUSPクラスVI液状シリコーンゴムである。第1の蛇腹シースは、圧縮されて少なくとも2つの異なる位置、すなわち、(図24に示すように)第1の蛇腹シース234が第1の細孔233を封止する第1の位置と、(図25に示すように)第1の蛇腹シース234が流体に第1の細孔233を通過させる第2の位置とになることができることが理解されよう。また第1の離脱サブアセンブリ230は、第1の離脱サブアセンブリ230を第2の離脱サブアセンブリ240に固定するためのフランジ237も含む。
【0034】
第2の離脱サブアセンブリ240は、第2の流体流路242と、第2の蛇腹シース244と、第2のシース溝245と、複数のコネクタ・リング・フランジ・スロット246と、ノッチと、ルアー連結溝247とを含む。第2の蛇腹シース244は、第2のシース溝245内に位置決めされている。第2の蛇腹シース244は、好ましくはエラストマー物質で作られている。エラストマー物質は、好ましくはUSPクラスVI液状シリコーンゴムである。第2の流体流路242は、流体が第1の離脱サブアセンブリ230を通って第2の細孔243に流入して第2の流体流路242に流出できるように、第2の離脱サブアセンブリ240を貫通して延在する。具体的には、第2の流体流路242は、第2のシース溝245と連通する第2の細孔243を有する。第2の蛇腹シース244は、圧縮されて少なくとも2つの異なる位置、すなわち、(図24に示すように)第2の蛇腹シース244が第2の細孔243を封止する第1の位置と、(図25に示すように)第2の蛇腹シース244が流体に第2の細孔243を通過させ、第2の流体流路242に流入させる第2の位置とになることができる。離脱サブアセンブリ230、240の動作および連結については、上記で詳細に説明されている。
【0035】
好ましい第1のルアー連結アセンブリ410は、フランジ452と、ねじ山470と、ルアー連結溝430とを含む。同様に、第2のルアー連結アセンブリ420も、フランジ452と、ねじ山470と、ルアー連結溝430とを含む。
【0036】
第1のルアー連結アセンブリ410のフランジ452は、十分な力が加わるとスライドして第1のルアーチップ482のフランジ受け器454に入り、第1のルアー連結アセンブリ410を第1のルアーチップ482にしっかりと連結する。第1のルアー連結アセンブリ410のねじ山470は第1の離脱サブアセンブリ230のタブ490に連結し、第1のルアー連結アセンブリ410を第1の離脱サブアセンブリ230にしっかりと連結する。遠位チューブ412は、第1のルアーチップ482に摩擦嵌めされる。本発明のこれらの構成要素は任意の順序で連結されてよいことが理解されよう。
【0037】
第2のルアー連結アセンブリ420のフランジ452は、十分な力が加わるとスライドして第2の離脱サブアセンブリ240のノッチ450に入り、第2のルアー連結アセンブリ420を第2の離脱サブアセンブリ240にしっかりと連結する。第2のルアーチップ480は、第2のルアー連結アセンブリ420のねじ山470に連結され、第2のルアーチップ480を第2のルアー連結アセンブリにしっかりと取り付ける。近位チューブ416は、第2のルアーチップ480に摩擦嵌めされる。本発明のこれらの構成要素は任意の順序で連結されてよいことが理解されよう。
【0038】
フランジ452がノッチ450及びフランジ受け器454に連結されているので、チューブシステム400の構成要素の迅速な離断および交換が可能であり、このことは医療分野において非常に有利である。
【0039】
図25を見ると、それは図24の実施形態を示しているが、第1の離脱サブアセンブリ230と第2の離脱サブアセンブリ240との連結を示すものである。
【0040】
図26に、ルアーアダプタ518が追加された図25の実施形態を示す。
【0041】
図23は、第1の離脱サブアセンブリ230と、第2の離脱サブアセンブリ240と、第1の蛇腹シース234と、第2の蛇腹シース244と、第2のルアー連結アセンブリ420とを示す。図23では図示のために、蛇腹シース234、244が、第1の離脱サブアセンブリ230と第2の離脱サブアセンブリ240とから取り外されていることを理解すべきである。
【0042】
本発明は、その目的を達成し、上述した目的および利点、ならびにそれらに固有の目的および利点を達成するように十分に適合していることが明らかである。開示を目的として本発明の現在の好ましい実施形態を様々に詳細に記載したが、当業者には容易に想起されると共に、本明細書で開示した本発明の趣旨に包含される多くの変更がなされ得ることが理解されよう。
【符号の説明】
【0043】
12 遠位アセンブリ
14 離脱アセンブリ
16 近位アセンブリ
18 アダプタアセンブリ
30,40 第1の離脱サブアセンブリ,第2の離脱サブアセンブリ
32,42 第1の流体流路,第2の流体流路
33,43 第1の細孔,第2の細孔
34,44 第1の蛇腹シース,第2の蛇腹シース
35,45 第1のシース溝,第2のシース溝
37 フィンガフランジ
46 コネクタ・リング・フランジ・スロット
210 ロッキングスロット
220 ロッキングタブ
230,240 第1の離脱サブアセンブリ,第2の離脱サブアセンブリ
410,420 第1のルアー連結アセンブリ,第2のルアー連結アセンブリ
430 ルアー連結溝
452 フランジ
470 ねじ山
図1
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