特許第6821320号(P6821320)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6821320誘電体磁器組成物及びこれを含む積層セラミックキャパシター
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6821320
(24)【登録日】2021年1月8日
(45)【発行日】2021年1月27日
(54)【発明の名称】誘電体磁器組成物及びこれを含む積層セラミックキャパシター
(51)【国際特許分類】
   C04B 35/468 20060101AFI20210114BHJP
   H01B 3/12 20060101ALI20210114BHJP
   H01G 4/12 20060101ALI20210114BHJP
   H01G 4/30 20060101ALI20210114BHJP
【FI】
   C04B35/46 D
   H01B3/12 303
   H01B3/12 331
   H01B3/12 322
   H01B3/12 329
   H01B3/12 336
   H01B3/12 318
   H01G4/12 358
   H01G4/30 301E
【請求項の数】12
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-80524(P2016-80524)
(22)【出願日】2016年4月13日
(65)【公開番号】特開2017-78012(P2017-78012A)
(43)【公開日】2017年4月27日
【審査請求日】2019年3月18日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0146533
(32)【優先日】2015年10月21日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ヨーン、セオク ヒュン
(72)【発明者】
【氏名】パク、フイ スン
(72)【発明者】
【氏名】セオ、ジュン ウーク
(72)【発明者】
【氏名】ジェオン、ソン ジェ
【審査官】 大塚 晴彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−239266(JP,A)
【文献】 特開2004−323315(JP,A)
【文献】 特開2014−189443(JP,A)
【文献】 特開2001−151566(JP,A)
【文献】 特開2015−130505(JP,A)
【文献】 特開2005−047745(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0128665(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第103922730(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C04B 35/42−35/49
H01B 3/12
H01G 4/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
BaTiOで表される第1主成分と、Bi0.5+aNa0.5+aTiOで表される第2主成分と、を含み、(1−z)BaTiO−zBi0.5+aNa0.5+aTiOで表される主成分(ただし、前記zは0.05≦z≦0.5、前記aは−0.025≦a≦0.025)を含み、
Bi含有量1.0at%未満、Na含有量5.0at%未満の結晶粒を第1結晶粒とし、Bi含有量1.0〜70at%、Na含有量5.0〜70at%の結晶粒を第2結晶粒としたときに、
単位面積に対する前記第2結晶粒の面積比が5.0〜50%であり、
常温誘電率が1000以上であり、常温比抵抗が1.0×1011Ohm・cm以上であり、高温200TCC(200℃)が±22%未満であり、高温(200℃)耐電圧が50V/μm以上である、誘電体磁器組成物。
【請求項2】
第1副成分として、LiCOを、主成分100molに対して0.2〜5.0mol含む、請求項1に記載の誘電体磁器組成物。
【請求項3】
第2副成分として、MnO又はVを、主成分100molに対して0.2〜3.0mol含む、請求項1または2に記載の誘電体磁器組成物。
【請求項4】
第3副成分として、BaCOを、主成分100molに対して0.2〜10.0mol含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の誘電体磁器組成物。
【請求項5】
第4副成分として、SiOを、主成分100molに対して0.2〜5.0mol含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の誘電体磁器組成物。
【請求項6】
誘電体層と第1及び第2内部電極が交互に積層されたセラミック本体と、
前記セラミック本体の両端部に形成され、前記第1及び第2内部電極と電気的に連結される第1及び第2外部電極と、を含み、
前記誘電体層は、Bi含有量1.0at%未満、Na含有量5.0at%未満の結晶粒を第1結晶粒とし、Bi含有量1.0〜70at%、Na含有量5.0〜70at%の結晶粒を第2結晶粒としたときに、単位面積に対する前記第2結晶粒の面積比が5.0〜50%であり、
前記誘電体層の常温誘電率が1000以上であり、前記誘電体層の常温比抵抗が1.0×1011Ohm・cm以上であり、前記誘電体層の高温200TCC(200℃)が±22%未満であり、前記誘電体層の高温(200℃)耐電圧が50V/μm以上である、積層セラミックキャパシター。
【請求項7】
前記誘電体層は、BaTiOで表される第1主成分と、Bi0.5+aNa0.5+aTiOで表される第2主成分と、を含み、(1−z)BaTiO−zBi0.5+aNa0.5+aTiOで表される主成分(ただし、前記zは0.05≦z≦0.5、前記aは−0.025≦a≦0.025)を含む誘電体磁器組成物を用いて形成される、請求項6に記載の積層セラミックキャパシター。
【請求項8】
前記誘電体磁器組成物は、第1副成分として、LiCOを、主成分100molに対して0.2〜5.0mol含む、請求項7に記載の積層セラミックキャパシター。
【請求項9】
前記誘電体磁器組成物は、第2副成分として、MnO又はVを、主成分100molに対して0.2〜3.0mol含む、請求項7または8に記載の積層セラミックキャパシター。
【請求項10】
前記誘電体磁器組成物は、第3副成分として、BaCOを、主成分100molに対して0.2〜10.0mol含む、請求項7から9のいずれか1項に記載の積層セラミックキャパシター。
【請求項11】
前記誘電体磁器組成物は、第4副成分として、SiOを、主成分100molに対して0.2〜5.0mol含む、請求項7から10のいずれか1項に記載の積層セラミックキャパシター。
【請求項12】
前記第1及び第2内部電極は、銅(Cu)を含む、請求項6から11のいずれか1項に記載の積層セラミックキャパシター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、X9R温度特性及び信頼性が保証される誘電体磁器組成物及びこれを含む積層セラミックキャパシターに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、キャパシター、インダクター、圧電素子、バリスター、又はサーミスターなどのセラミック材料を使用する電子部品は、セラミック材料からなるセラミック本体と、セラミック本体の内部に形成された内部電極と、上記内部電極と接続するようにセラミック本体の表面に設置された外部電極と、を備える。
【0003】
セラミック電子部品のうち、積層セラミックキャパシターは、積層された複数の誘電体層と、一つの誘電体層を挟んで対向配置される内部電極と、上記内部電極に電気的に接続した外部電極と、を含む。
【0004】
積層セラミックキャパシターは、小型でありながら高容量が保証され、実装が容易であるという利点から、コンピューター、PDA、携帯電話などの移動通信装置の部品として広く使用されている。
【0005】
積層セラミックキャパシターは、通常、内部電極用ペーストと誘電体層用ペーストをシート法又は印刷法などにより積層し同時焼成して製造される。
【0006】
近年、自動車における電子制御装置の割合が増加しており、ハイブリッド(Hybrid)自動車及び電気自動車の開発に伴い、150度以上の高温で使用可能な積層セラミックキャパシターに対する要求が徐々に増加している。
【0007】
現在、還元雰囲気で焼成が可能で、且つ200度保証製品に適用可能な誘電体材料として、C0G系の誘電体があるが、誘電率が30程度と非常に低くて、高容量製品を作製するのが困難であるという問題がある。
【0008】
BaTiOの場合、誘電率が1000以上と高いが、キュリー温度125度以上で誘電率が急激に低下するという特徴があるため、150度以上の領域である200度までに特性を保証することは不可能である。
【0009】
したがって、キュリー温度が高く、且つ比較的高い誘電率を維持して、X9R温度特性を満たすことで信頼性を保証する材料が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】韓国公開特許公報第10‐2012‐0129918号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、X9R温度特性及び信頼性が保証される誘電体磁器組成物及びこれを含む積層セラミックキャパシターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一実施形態に係る誘電体磁器組成物は、BaTiOで表される第1主成分と、Bi0.5+aNa0.5+aTiOで表される第2主成分と、を含み、(1−z)BaTiO−zBi0.5+aNa0.5+aTiOで表される母材粉末(ただし、上記zは0.05≦z≦0.5、上記aは−0.025≦a≦0.025)を含み、Bi含有量1.0at%未満、Na含有量5.0at%未満の結晶粒を第1結晶粒とし、Bi含有量1.0〜70at%、Na含有量5.0〜70at%の結晶粒を第2結晶粒としたときに、単位面積に対する上記第2結晶粒の面積比が5.0〜50%である。
【0013】
本発明の他の実施形態に係る積層セラミックキャパシターは、誘電体層と第1及び第2内部電極が交互に積層されたセラミック本体と、上記セラミック本体の両端部に形成され、上記第1及び第2内部電極と電気的に連結される第1及び第2外部電極と、を含み、上記誘電体層は、Bi含有量1.0at%未満、Na含有量5.0at%未満の結晶粒を第1結晶粒とし、Bi含有量1.0〜70at%、Na含有量5.0〜70at%の結晶粒を第2結晶粒としたときに、単位面積に対する上記第2結晶粒の面積比が5.0〜50%である。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一実施形態によると、X9R温度特性を満たし、誘電率が高い誘電体磁器組成物、誘電体層及びこれを含む積層セラミックキャパシターを具現することができる。
【0015】
また、本発明の一実施形態に係る1050℃以下で焼成が可能な焼結助剤を適用することによりBiの揮発を抑制して、本発明の積層セラミックキャパシターの目標特性を具現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1結晶粒と第2結晶粒からなる微細構造及び各結晶粒内でSTEM/EDS分析によりBi及びNaの含有量を分析する位置P1、P2、P3、P4に対する模式図である。
図2】第1結晶粒と第2結晶粒からなる微細構造及び各結晶粒内でSTEM/EDS分析によりBi及びNaの含有量を分析する位置P1、P2、P3、P4に対する微細構造である。
図3】第1結晶粒のP1〜P4のBi及びNa含有量を測定したグラフである。
図4】第2結晶粒のP1〜P4のBi及びNa含有量を測定したグラフである。
図5】本発明の一実施形態に係る積層セラミックキャパシターを示す概略的な斜視図である。
図6図5のVI‐VI´に沿って取った積層セラミックキャパシターを示す概略的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
【0018】
本発明は、誘電体磁器組成物に関し、誘電体磁器組成物を含む電子部品としては、キャパシター、インダクター、圧電素子、バリスター、又はサーミスターなどがあり、以下では、誘電体磁器組成物及び電子部品の一例として、積層セラミックキャパシターについて説明する。
【0019】
本発明の一実施形態に係る誘電体磁器組成物は、BaTiOで表される第1主成分と、Bi0.5+aNa0.5+aTiOで表される第2主成分と、を含む(1−z)BaTiO−zBi0.5+aNa0.5+aTiOで表される母材粉末(ただし、上記zは0.05≦z≦0.5、aは−0.025≦a≦0.025)を満たす。
【0020】
本発明の一実施形態に係る誘電体磁器組成物は、EIA(Electronic Industries Association)規格に明示されているX9R(−55℃〜200℃)特性を満たすことができる。
【0021】
より詳細には、本発明の一実施形態によると、銅(Cu)を内部電極として使用し、上記銅(Cu)が酸化されない還元雰囲気で焼成が可能な誘電体磁器組成物を提供する。
【0022】
また、これを用いた積層セラミックキャパシターを提供することで、上記温度特性を満たし、且つ優れた信頼性を具現することができる。
【0023】
特に、本発明では、誘電率の高いBaTiOとキュリー温度の高い(Bi0.5+aNa0.5+a)TiOを用い、1050度以下で焼成が可能な誘電体磁器組成物を用いて、Biの揮発を最大限に抑制し、一つの焼結体内でこれらの組成をそれぞれ有する2種の結晶粒で構成された複合体形態の試料を作製し、これらの二つの結晶粒の面積比を制御することにより、本発明の目標特性を具現することができた。
【0024】
以下、本発明の一実施形態に係る誘電体磁器組成物の各成分についてより具体的に説明する。
【0025】
a)母材粉末
本発明の一実施形態に係る誘電体磁器組成物は、BaTiOで表される第1主成分と、Bi0.5+aNa0.5+aTiOで表される第2主成分と、を含む(1−z)BaTiO−zBi0.5+aNa0.5+aTiOで表される母材粉末(ただし、上記zは0.05≦z≦0.5、aは−0.025≦a≦0.025)を満たす。
【0026】
上記式において、zは0.05≦z≦0.5を満たすことができる。
【0027】
また、aは−0.025≦a≦0.025を満たすことができる。
【0028】
上記第1主成分は、BaTiOで表されることができ、上記BaTiOは、一般的な誘電体母材に使用される材料であり、キュリー温度が約125度程度である強誘電体材料であってもよい。
【0029】
上記第1主成分は、BaTiOで表される成分だけでなく、Ca、Zrなどが一部固溶されて修正された(Ba1−xCa)(Ti1−yCa)O(BCTZ)、Ba(Ti1−yZr)O(BTZ)などの形態も可能である。
【0030】
また、上記第2主成分は、Bi0.5+aNa0.5+aTiOで表されることができる。
【0031】
上記aは−0.025≦a≦0.025を満たすことができ、好ましくは、上記第2主成分は、Bi0.5Na0.5で表されることができる。
【0032】
すなわち、本発明の一実施形態に係る誘電体磁器組成物の母材粉末は、キュリー温度が低いBaTiO強誘電体材料とBi0.5+aNa0.5+aTiOで表される材料を一定の割合で混合した形態であってもよい。
【0033】
上記のように一定の割合で第1主成分と第2主成分材料を混合して母材粉末を作製することにより、本発明の一実施形態に係る誘電体磁器組成物を用いた誘電体層と積層セラミックキャパシターは、誘電率が高く、1050℃以下で焼成が可能であり、特に、X9R温度特性を満たすことができる。
【0034】
本発明の一実施形態に係る誘電体磁器組成物の常温誘電率が1000以上、常温比抵抗が1.0×1011Ohm・cm以上、高温200TCC(200℃)±22%未満及び高温(200℃)耐電圧50V/μm以上のすべての特性の同時具現が可能である。
【0035】
また、上記誘電体磁器組成物の母材粉末は、上述のキュリー温度が互いに異なる材料を混合した形態以外にも固溶された形態であってもよい。上記母材粉末が互いに固溶された形態である場合には、上記母材粉末は、一つ以上の相を有する形態であってもよい。例えば、Bi含有量1.0at%未満、Na含有量5.0at%未満の結晶粒を第1結晶粒とし、Bi含有量1.0〜70at%、Na含有量5.0〜70at%の結晶粒を第2結晶粒としたときに、上記母材粉末は、第1及び第2結晶粒を有する形態であってもよい。
【0036】
図1及び図2は第1結晶粒と第2結晶粒からなる微細構造及び各結晶粒内でSTEM/EDS分析によりBi及びNaの含有量を分析する位置P1、P2、P3、P4に対する模式図及び微細構造であり、図3は第1結晶粒のP1〜P4のBi及びNa含有量を測定したグラフであり、図4は第2結晶粒のP1〜P4のBi及びNa含有量を測定したグラフである。
【0037】
図1及び図2を参照すると、本発明の一実施形態に係る誘電体磁器組成物を用いた積層セラミック電子部品の誘電体層の微細構造は、第1結晶粒10と、第2結晶粒20と、を含む。
【0038】
第1結晶粒10は、図1及び図2に示されている結晶粒のうち一つにおいてP1〜P4の位置におけるBi及びNaの含有量を測定して、Bi含有量1.0at%未満、Na含有量5.0at%未満の結晶粒を意味する。すなわち、図3を参照すると、P1〜P4のBi含有量及びNa含有量を測定して、4箇所の平均を出し、Bi含有量1.0at%未満、Na含有量5.0at%未満の結晶粒を第1結晶粒と定義することができる。
【0039】
第2結晶粒20は、図1及び図2に示されている結晶粒のうち一つにおいてP1〜P4の位置におけるBi及びNaの含有量を測定して、Bi含有量1.0〜70at%、Na含有量5.0〜70at%の結晶粒を意味する。すなわち、図4を参照すると、P1〜P4のBi含有量及びNa含有量を測定して、4箇所の平均を出し、Bi含有量1.0〜70at%、Na含有量5.0〜70at%の結晶粒を第2結晶粒と定義することができる。
【0040】
本発明の一実施形態に係る誘電体磁器組成物は、単位面積に対する第2結晶粒の面積比が5.0〜50%の場合に、上述のすべての特性の同時具現が可能である。すなわち、単位面積に対する第2結晶粒の面積比が5.0〜50%を離脱する場合、本発明のすべての目標特性を具現することができない。
【0041】
上記母材粉末は、特に制限されるものではないが、粉末の平均粒径は、300nm以下であってもよい。
【0042】
b)第1副成分
本発明の一実施形態によると、上記誘電体磁器組成物は、第1副成分としてLiを含む酸化物或いは炭酸塩をさらに含むことができ、好ましくは、LiCOをさらに含むことができる。第1副成分は、母材粉末100molに対して0.2mol〜5.0mol含まれることができる。
【0043】
第1副成分は、誘電体磁器組成物が適用された積層セラミックキャパシターの常温比抵抗及び高温耐電圧特性を向上させる役割をする。
【0044】
第1副成分が母材粉末100molに対して0.2mol未満である場合には、焼結密度が低くて常温比抵抗及び高温耐電圧が非常に低いという問題が発生し、第1副成分が母材粉末100molに対して5.0molを超える場合には、高温耐電圧が50V/μm未満と低くなるという問題が発生し得る。
【0045】
したがって、本発明の一実施形態に係る誘電体磁器組成物は、第1副成分の含有量が母材粉末100molに対して0.2〜5.0molである場合に、上述のすべての特性の同時具現が可能である。
【0046】
c)第2副成分
本発明の一実施形態によると、上記誘電体磁器組成物は、第2副成分として、Mn、V、Cr、Fe、Ni、Co、Cu及びZnのうち少なくとも一つ以上を含む酸化物或いは炭酸塩をさらに含むことができ、好ましくは、MnO又はVをさらに含むことができる。
【0047】
上記第2副成分として、Mn、V、Cr、Fe、Ni、Co、Cu及びZnのうち少なくとも一つ以上を含む酸化物或いは炭酸塩は、上記母材粉末100molに対して、0.2mol〜3.0molの含有量で含まれることができる。
【0048】
若しくは、2種類以上の第2副成分を含む場合、at%を基準として第2副成分の全含有量が0.2〜3.0at%を満たすように含まれることができる。
【0049】
上記第2副成分は、誘電体磁器組成物が適用された積層セラミックキャパシターの常温比抵抗及び高温耐電圧特性を向上させる役割をする。
【0050】
上記第2副成分の全含有量が0.2at%未満である場合には、常温比抵抗及び高温耐電圧特性が低下し得る。
【0051】
上記第2副成分の全含有量が3.0at%を超える場合にも常温比抵抗及び高温耐電圧特性が低下し得る。
【0052】
特に、本発明の一実施形態に係る誘電体磁器組成物は、母材粉末100at%に対して、0.2〜3.0at%の含有量を有する第2副成分をさらに含むことができ、これにより、低温焼成が可能となり、高い高温耐電圧特性を得ることができ、上述のすべての特性の同時具現が可能である。
【0053】
d)第3副成分
本発明の一実施形態によると、上記誘電体磁器組成物は、Ba及びCaのうち一つ以上の元素の酸化物及び炭酸塩からなる群から選択される一つ以上を含む第3副成分を含むことができ、好ましくは、BaCOをさらに含むことができる。
【0054】
上記第3副成分は、上記母材粉末100molに対して、0.2〜10.0molの含有量で含まれることができる。
【0055】
第3副成分が母材粉末100molに対して0.2mol未満である場合には、高温耐電圧が非常に低いという問題が発生し、第1副成分が母材粉末100molに対して10.0molを超える場合には、焼結密度が低くて高温耐電圧が低くなるという問題が発生し得る。
【0056】
したがって、本発明の一実施形態に係る誘電体磁器組成物は、第3副成分の含有量が母材粉末100molに対して0.2〜10.0molである場合に、上述のすべての特性の同時具現が可能である。
【0057】
e)第4副成分
本発明の一実施形態によると、上記誘電体磁器組成物は、Si元素の酸化物、Si元素の炭酸塩及びSi元素を含むガラスからなる群から選択される一つ以上を含む第4副成分を含むことができ、好ましくは、SiOをさらに含むことができる。
【0058】
上記第4副成分は、上記母材粉末100molに対して、0.2〜5.0mol含まれることができる。
【0059】
上記第4副成分の含有量が上記母材粉末100molに対して、0.5mol未満である場合には、焼結密度が低くて常温比抵抗及び高温耐電圧が低下する可能性があり、5.0molを超えて含まれる場合にも二次相生成などの問題によって高温耐電圧が低くなる可能性がある。
【0060】
図5は本発明の一実施形態に係る積層セラミックキャパシター100を示す概略的な斜視図であり、図6図5のVI‐VI´に沿って取った積層セラミックキャパシター100を示す概略的な断面図である。
【0061】
図5及び図6を参照すると、本発明の他の実施例に係る積層セラミックキャパシター100は、誘電体層111と第1及び第2内部電極121、122が交互に積層されたセラミック本体110を有する。セラミック本体110の両端部には、セラミック本体110の内部に交互に配置された第1及び第2内部電極121、122とそれぞれ導通する第1及び第2外部電極131、132が形成されている。
【0062】
セラミック本体110の形状は、特に制限されないが、一般的に六面体の形状であってもよい。また、その寸法も特に制限されず、用途に応じて適切な寸法にしてもよく、例えば、(0.6〜5.6mm)×(0.3〜5.0mm)×(0.3〜1.9mm)であってもよい。
【0063】
誘電体層111の厚さは、キャパシターの容量設計に応じて任意に変更することができるが、本発明の一実施例において、焼成後の誘電体層の厚さは、1層当たり好ましくは0.1μm以上であってもよい。
【0064】
薄すぎる厚さの誘電体層は、1層内に存在する結晶粒の数が少なく信頼性に悪い影響を及ぼすため、誘電体層の厚さは0.1μm以上であってもよい。
【0065】
第1及び第2内部電極121、122は、各端面がセラミック本体110の対向する両端部の表面に交互に露出するように積層されている。
【0066】
上記第1及び第2外部電極131、132は、セラミック本体110の両端部に形成され、交互に配置された第1及び第2内部電極121、122の露出端面に電気的に連結されることで、キャパシター回路を構成する。
【0067】
第1及び第2内部電極121、122に含有される導電性材料は、特に限定されないが、本発明の一実施形態に係る誘電体層は、BaTiOで表される第1主成分と、Bi0.5+aNa0.5+aTiOで表される第2主成分と、を含む(1−z)BaTiO−zBi0.5+aNa0.5+aTiOで表される母材粉末(ただし、上記zは0.05≦z≦0.5、aは−0.025≦a≦0.025)を含む誘電体磁器組成物を用いることから、第1及び第2内部電極121、122は、銅(Cu)を用いることができる。
【0068】
第1及び第2内部電極121、122の厚さは、用途などに応じて適宜決定することができ、特に制限されるものではないが、例えば、0.1〜5μm又は0.1〜2.5μmであってもよい。
【0069】
上記第1及び第2外部電極131、132に含有される導電性材料としては、特に限定されないが、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、又はこれらの合金を用いてもよい。
【0070】
上記第1及び第2外部電極131、132の厚さは、用途などに応じて適宜決定することができ、特に制限されるものではないが、例えば、10〜50μmであってもよい。
【0071】
上記セラミック本体110を構成する誘電体層111は、本発明の一実施形態に係る誘電体磁器組成物を含むことができる。
【0072】
上記誘電体磁器組成物は、BaTiOで表される第1主成分と、Bi0.5+aNa0.5+aTiOで表される第2主成分と、を含む(1−z)BaTiO−zBi0.5+aNa0.5+aTiOで表される母材粉末(ただし、上記zは0.05≦z≦0.5、aは−0.025≦a≦0.025)を含む。
【0073】
以下、実施例及び比較例により本発明をより詳細に説明するが、これは、発明の具体的な理解を助けるためのものであって、本発明の範囲は実施例により限定されるものではない。
【0074】
下記の表1、表3及び表5に明示されている組成でエタノールとトルエンを溶媒とし、分散剤とともに混合した後、バインダーを混合してセラミックシートを作製した。
【0075】
成形されたセラミックシートに銅(Cu)電極を印刷し21層積層してアクティブシートを作製し、アクティブシートの上部及び下部に位置するカバーとしてカバー用シート(10〜13μm)を25層に積層し圧着して圧着バー(bar)を作製した。
【0076】
その後、圧着バー(bar)を切断機を用いて3.2mm×1.6mmサイズのチップに切断した。
【0077】
切断したチップを脱バインダーのためにか焼した後、還元雰囲気(N雰囲気)下で1050℃で焼成を行い、焼成したチップにCuペーストで外部電極を形成した。
【0078】
主成分母材としては、平均粒径が300nmであるBaTiO及び(Bi0.5Na0.5)TiO粉末を使用した。
【0079】
主成分と副成分が含まれた原料粉末をジルコニアボールを混合/分散メディアとして使用し、エタノール/トルエンと分散剤及びバインダーを混合した後、20時間ボールミリングした。
【0080】
製造されたスラリーを、ドクターブレード方式のコーターを用いて、3.5μmと10〜13μmの厚さの成形シートに製造した。
【0081】
上記約10μmの厚さを有するシートに銅(Cu)内部電極を印刷した。
【0082】
上下カバー層としては、10〜13μmの厚さを有する成形シートを25層積層し、約2.0μmの厚さを有する内部電極が印刷されたシートを21層積層しアクティブ層を作製してバーを製造し、積層セラミックキャパシターを完成した。
【0083】
上記のように完成されたプロトタイプ積層セラミックキャパシター(Proto‐type MLCC)試験片に対して、常温静電容量及び誘電損失はLCR meterを用いて1kHz、AC0.2V/μmの条件で容量を測定した。
【0084】
静電容量とMLCCチップの誘電体の厚さ、内部電極の面積、積層数からMLCCチップの誘電体の誘電率を計算した。
【0085】
常温絶縁抵抗は、10個ずつサンプルを取り、DC10V/μmを印加した状態で60秒経過後に測定した。
【0086】
温度による静電容量の変化は、−55℃から125℃の温度範囲で測定された。
【0087】
高温IR昇圧実験は、150℃で電圧段階を5V/μmずつ増加させながら抵抗劣化挙動を測定したが、各段階の時間は10分であり、5秒間隔で抵抗値を測定した。
【0088】
高温IR昇圧実験から高温耐電圧を導き出したが、高温耐電圧とは、150℃で誘電体の単位厚さ当たり5V/μmのDC電圧を10分間印加し、電圧ステップを増加させ続けながら測定したときに、IRが10Ω以上になる電圧を意味する。
【0089】
RC値は、AC0.2V/μm、1kHzで測定した常温容量値とDC10V/μmで測定した絶縁抵抗値を乗算した値である。
【0090】
表2、表4、表6は、表1、表3、表5に明示されている組成に該当するCu内部電極が適用されたプロトタイプ積層セラミックキャパシター(Proto‐type MLCC)の特性を示す。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】
表1は、母材(1−z)BaTiO+z(Bi0.5Na0.5)TiO100molに対する第1副成分LiCO:1.8mol、第2副成分MnO:0.5mol、V:0mol、第3副成分BaCO:1.0mol、第4副成分SiO:1.0mol、第2主成分(Bi0.5Na0.5)TiOの含有量z値による実施例の組成を示し、表2は、これらの組成に該当するプロトタイプ積層セラミックキャパシター(Proto‐type MLCC)の特性を示す。
【0094】
表2を参照すると、zが0.05未満である場合(実施例1、2)には、高温TCC(200℃)が±22%から離脱するという問題があり、zが0.5を超える場合(実施例8)には、常温比抵抗が1.0×1011Ohm・cm未満と低くなり、高温耐電圧が50V/μm未満と低くなるという問題がある。したがって、zが0.05以上、0.5以下を満たす場合に、本発明の一実施形態に係る誘電体磁器組成物の常温誘電率が1000以上、常温比抵抗が1.0×1011Ohm・cm以上、高温200TCC(200℃)±22%未満及び高温(200℃)耐電圧50V/μm以上のすべての特性の同時具現が可能である。このような場合に、単位面積に対する第2結晶粒の面積比は、5〜50%の範囲に属することが分かる。
【0095】
これとは異なり、実施例9は、単一主成分(Ba0.9Bi0.1Na0.1)TiO固溶体からなる場合の特性を示すが、主成分の各原子の含有量は、実施例4又は5と類似しているが、単位面積に対する第2結晶粒の面積比が100%に該当し、このような場合には、本発明の目標特性が具現されないことが分かる。したがって、本発明の目標特性を具現するために、単位面積に対する第2結晶粒の面積比は、5〜50%を満たす必要がある。
【0096】
【表3】
【0097】
【表4】
【0098】
表3の実施例10〜18は、母材0.8BaTiO+0.2(Bi0.5Na0.5)TiO100molに対して第2副成分MnO:0.5mol、V:0mol、第3副成分BaCO:1.0mol、第4副成分SiO:1.0molであるときに、第1副成分LiCOの含有量による実験例の組成を示し、表4の実施例10〜18は、これらの組成に該当するプロトタイプ積層セラミックキャパシター(Proto‐type MLCC)の特性を示す。
【0099】
LiCOの含有量が0.2mol未満である場合(実施例10、11)には、焼結密度が低くて常温比抵抗及び高温耐電圧が非常に低いという問題が発生し、LiCOの含有量が5.0molを超える場合(実施例18)にも高温耐電圧が50V/μm未満と低くなるという問題が発生することが分かる。
【0100】
LiCOの含有量が0.2〜5.0molの範囲に属する場合(実施例12〜17)に、本発明の目標である常温誘電率1000以上、常温比抵抗1E11Ohm・cm以上、高温(200度)TCC(200℃)±22%未満、及び高温(200度)耐電圧50V/μm以上のすべての特性の同時具現が可能である。このときにも、単位面積に対する第2結晶粒の面積比は、5〜50%の範囲に属することを確認することができる。
【0101】
表3の実施例19〜25は、母材0.8BaTiO+0.2(Bi0.5Na0.5)TiO100molに対して、第1副成分LiCO:1.8mol、第2副成分V:0mol、第3副成分BaCO:1.0mol、第4副成分SiO:1.0molであるときに、第2副成分MnOの含有量による実験例の組成を示し、表4の実施例19〜25は、これらの組成に該当するプロトタイプ積層セラミックキャパシター(Proto‐type MLCC)の特性を示す。
【0102】
MnOの含有量が0.2mol未満である場合(実施例19)には、常温比抵抗及び高温耐電圧が非常に低いという問題が発生し、MnOの含有量が3.0molを超える場合(実施例25)にもまた、常温比抵抗及び高温耐電圧が低くなるという問題があることを確認することができる。
【0103】
MnOの含有量が0.2〜3.0molの範囲に属するときに(実施例20〜24)、本発明の目標である常温誘電率1000以上、常温比抵抗1.0×1011Ohm・cm以上、高温(200度)TCC(200℃)±22%未満、及び高温(200度)耐電圧50V/μm以上のすべての特性の同時具現が可能である。このときにも、単位面積に対する第2結晶粒の面積比は、5〜50%の範囲に属することを確認することができる。
【0104】
表3の実施例26〜30は、母材0.8BaTiO+0.2(Bi0.5Na0.5)TiO100molに対して、第1副成分LiCO:1.8mol、第3副成分BaCO:1.0mol、第4副成分SiO:1.0molであるときに、第2副成分MnO及びVをともに添加した場合の実験例の組成を示し、表4の実施例26〜30は、これらの組成に該当するプロトタイプ積層セラミックキャパシター(Proto‐type MLCC)の特性を示す。
【0105】
Mn単独で添加(実施例20〜24)したり、Mn及びVをともに添加した場合(実施例26〜30)、at%を基準として第2副成分の全含有量が同一であると、ほぼ同一の特性が具現されることを確認することができ、第2副成分の全含有量がat%を基準として0.2〜3.0at%の範囲に属するときに(実施例20〜24又は実施例26〜30)、本発明の目標である常温誘電率1000以上、常温比抵抗1.0×1011Ohm・cm以上、高温(200度)TCC(200℃)±22%未満、及び高温(200度)耐電圧50V/μm以上のすべての特性の同時具現が可能である。このときにも、単位面積に対する第2結晶粒の面積比は、5〜50%の範囲に属することを確認することができる。
【0106】
【表5】
【0107】
【表6】
【0108】
表5の実施例31〜39は、母材0.8BaTiO+0.2(Bi0.5Na0.5)TiO100molに対して、第1副成分LiCO:1.8mol、第2副成分MnO:0.5mol、V:0mol、第4副成分SiO:1.0molであるときに、第3副成分BaCOの含有量による実験例の組成を示し、表6の31〜39は、これらの組成に該当するプロトタイプ積層セラミックキャパシター(Proto‐type MLCC)の特性を示す。
【0109】
第3副成分BaCOの含有量が0.2mol未満である場合(実施例31)には、高温耐電圧が低いという問題が発生し、BaCOの含有量が10.0molを超える場合(実施例39)にもまた、焼結密度が低くて高温耐電圧が低くなるという問題があることを確認することができる。BaCOの含有量が0.2〜10.0molの範囲に属するときに(実施例32〜38)、本発明の目標である常温誘電率1000以上、常温比抵抗1.0×1011Ohm・cm以上、高温(200度)TCC(200℃)±22%未満、及び高温(200度)耐電圧50V/μm以上のすべての特性の同時具現が可能である。このときにも、単位面積に対する第2結晶粒の面積比は、5〜50%の範囲に属することを確認することができる。
【0110】
表5の実施例40〜46は、母材0.8BaTiO+0.2(Bi0.5Na0.5)TiO100molに対して、第1副成分LiCO:1.8mol、第2副成分MnO:0.5mol、V:0mol、第3副成分BaCO:1.0molであるときに、第4副成分SiOの含有量による実験例の組成を示し、表6の40〜46は、これらの組成に該当するプロトタイプ積層セラミックキャパシター(Proto‐type MLCC)の特性を示す。
【0111】
第4副成分SiOの含有量が0.2mol未満である場合(実施例40、41)には、焼結密度が低くて常温比抵抗及び高温耐電圧が低いという問題が発生し、SiOの含有量が5.0molを超える場合(実施例46)にもまた、二次相などの生成によって高温耐電圧が低くなるという問題があることを確認することができる。SiOの含有量が0.2〜5.0molの範囲に属するときに(実施例42〜45)、本発明の目標である常温誘電率1000以上、常温比抵抗1.0×1011Ohm・cm以上、高温(200度)TCC(200℃)±22%未満、及び高温(200度)耐電圧50V/μm以上のすべての特性の同時具現が可能である。このときにも、単位面積に対する第2結晶粒の面積比は、5〜50%の範囲に属することを確認することができる。
【0112】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有する者には明らかである。
【符号の説明】
【0113】
100 積層セラミックキャパシター
110 セラミック本体
111 誘電体層
121、122 第1及び第2内部電極
131、132 第1及び第2外部電極
図1
図2
図3
図4
図5
図6