特許第6821362号(P6821362)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6821362販売促進情報提供システム及び販売促進情報提供プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6821362
(24)【登録日】2021年1月8日
(45)【発行日】2021年1月27日
(54)【発明の名称】販売促進情報提供システム及び販売促進情報提供プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20210114BHJP
【FI】
   G06Q30/02 300
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-177944(P2016-177944)
(22)【出願日】2016年9月12日
(65)【公開番号】特開2018-45316(P2018-45316A)
(43)【公開日】2018年3月22日
【審査請求日】2019年8月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100189913
【弁理士】
【氏名又は名称】鵜飼 健
(72)【発明者】
【氏名】稲川 暢浩
【審査官】 松野 広一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−099530(JP,A)
【文献】 特開2003−157355(JP,A)
【文献】 特開2016−012300(JP,A)
【文献】 特開2007−102745(JP,A)
【文献】 特開2015−043167(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0158485(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0287029(US,A1)
【文献】 米国特許第06029139(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
実施済の販売促進企画の内容及び実績情報を含む販売促進企画に係るデータを記憶する企画データベースと、
販売促進企画の実行結果に影響する種々のパラメータデータを日付別に記憶するパラメータデータベースと、
前記企画データベースに記憶される前記販売促進企画に係るデータと前記パラメータデータベースに記憶される前記パラメータデータとを学習データとする機械学習により得られた前記実施済の販売促進企画の評価に用いるパラメータを記憶する学習結果データベースと、
実施予定の販売促進企画に係る決定項目の入力を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段で入力を受け付けた決定項目と内容が類似する販売促進企画に係るデータを前記企画データベースから選択する選択手段と、
前記選択手段により前記販売促進企画に係るデータが選択された実施済の販売促進企画について、前記学習結果データベースに記憶される当該販売促進企画の評価に用いるパラメータで評価し、最も評価が高い販売促進企画の内容と前記入力受付手段で入力を受け付けた前記決定項目とで販売促進企画を作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された販売促進企画の情報を出力する出力手段と、
を具備する販売促進情報提供システム。
【請求項2】
前記作成手段により作成された販売促進企画に係るデータを前記企画データベースに保存させる保存手段、
をさらに具備する請求項1記載の販売促進情報提供システム。
【請求項3】
前記作成手段により作成された販売促進企画と内容が類似する実施済みの販売促進企画を前記企画データベースから検索する検索手段、
をさらに具備する請求項1記載の販売促進情報提供システム。
【請求項4】
前記作成手段により作成された販売促進企画の実績予測を前記検索手段により検索された実施済の販売促進企画の実績情報から予測する予測手段、
をさらに具備する請求項3記載の販売促進情報提供システム。
【請求項5】
前記機械学習のアルゴリズムは、ディープラーニングである、請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の販売促進情報提供システム。
【請求項6】
実施済の販売促進企画の内容及び実績情報を含む販売促進企画に係るデータを記憶する企画データベースと、販売促進企画の実行結果に影響する種々のパラメータデータを日付別に記憶するパラメータデータベースと、前記企画データベースに記憶される前記販売促進企画に係るデータと前記パラメータデータベースに記憶される前記パラメータデータとを学習データとする機械学習により得られた前記実施済の販売促進企画の評価に用いるパラメータを記憶する学習結果データベースと、にアクセスが可能なコンピュータを、
実施予定の販売促進企画に係る決定項目の入力を受け付ける入力受付手段、
前記入力受付手段で入力を受け付けた決定項目と内容が類似する販売促進企画に係るデータを前記企画データベースから選択する選択手段、
前記選択手段により前記販売促進企画に係るデータが選択された実施済の販売促進企画について、前記学習結果データベースに記憶される当該販売促進企画の評価に用いるパラメータで評価し、最も評価が高い販売促進企画の内容と前記入力受付手段で入力を受け付けた前記決定項目とで販売促進企画を作成する作成手段、及び、
前記作成手段により作成された販売促進企画の情報を出力する出力手段、
として機能させるための販売促進情報提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、販売促進情報提供システム及び販売促進情報提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、過去に実施した販売促進企画に関するデータとともに、その企画において販売された商品の売上に関するデータ等を記憶し、これから立案する販売促進企画の期間、対象商品等の情報が入力されると、上記のデータを基に販売促進企画の立案を支援する情報を取得して表示するシステムは既に知られている。
【0003】
しかしながら、このようなシステムを利用したとしても、システムから得られる情報は立案を支援する情報であるため、実際に企画を立案するためには担当者の経験に依存する部分が多かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006‐099530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
過去に行われた販売促進企画に関するデータ、過去に行われた販売促進企画において販売された商品の売上に関するデータは保存されている。このため、販売促進企画に関する情報を入力すると、過去に行われた該当する販売促進企画に関するデータを一括に取得することが可能となり、同等の販売促進企画を効率的に立案できる。
【0006】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、過去に同様な販売促進企画が無いとしても販売促進企画の為の情報を収集できる販売促進情報提供システムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態において、販売促進情報提供システムは、企画データベースと、パラメータデータベースと、学習結果データベースと、入力受付手段と、選択手段と、作成手段と、出力手段とを備える。企画データベースは、実施済の販売促進企画の内容及び実績情報を含む販売促進企画に係るデータを記憶する。パラメータデータベースは、販売促進企画の実行結果に影響する種々のパラメータデータを日付別に記憶する。学習結果データベースは、企画データベースに記憶される販売促進企画に係るデータとパラメータデータベースに記憶されるパラメータデータとを学習データとする機械学習により得られた実施済の販売促進企画の評価に用いるパラメータを記憶する。入力受付手段は、実施予定の販売促進企画に係る決定項目の入力を受け付ける。選択手段は、入力受付手段で入力を受け付けた決定項目と内容が類似する販売促進企画に係るデータを企画データベースから選択する。作成手段は、選択手段により販売促進企画に係るデータが選択された実施済の販売促進企画について、学習結果データベースに記憶される当該販売促進企画の評価に用いるパラメータで評価し、最も評価が高い販売促進企画の内容と入力受付手段で入力を受け付けた決定項目とで販売促進企画を作成する。出力手段は、作成手段により作成された販売促進企画の情報を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態における販売促進情報提供システムの概略構成を示すブロック図。
図2】同システムの企画サーバが管理する企画データベースに記憶されるデータレコードの要部を示す模式図。
図3】同システムにおける企画処理装置の要部構成を示すブロック図。
図4】企画処理装置のCPUが企画処理プログラムにしたがって実行する情報処理の要部手順を示す流れ図。
図5図4の情報処理により表示デバイスに表示される企画入力画面の一表示例を示す図。
図6図4の情報処理により表示デバイスに表示される企画提供画面の一表示例を示す図。
図7図4の情報処理により表示デバイスに表示される類似企画一覧画面の一表示例を示す図。
図8図4の情報処理により表示デバイスに表示される予測結果画面の一表示例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、過去に同様な販売促進企画が無いとしても販売促進企画の為の情報を収集できる販売促進情報提供システムの実施形態について、図面を用いて説明する。
なお、販売促進情報とは、販売促進企画の内容を表す情報である。販売促進企画とは、客の購買意欲を高めることを目的に店舗が実施する企画である。企画の内容については、特に限定されるものではない。全ての客を対象とした企画であってもよいし、会員、客層別等のように特定の客を対象とした企画であってもよい。また、値引等の特典を客に付与する企画であってもよいし、クーポン、景品等の特典を客に付与する企画であってもよい。企画実施期間は例えば数日から1週間程度の短期間であってもよいし、それ以上の長期間であってもよい。
【0010】
図1は、本実施形態における販売促進情報提供システム10の概略構成を示すブロック図である。販売促進情報提供システム10は、パラメータ収集システム11、パラメータサーバ12、企画サーバ13、学習処理装置14、企画処理装置15、入力デバイス16及び表示デバイス17を含む。
【0011】
パラメータ収集システム11は、販売促進企画の実行結果に影響する種々のパラメータデータを収集するためのコンピュータシステムである。パラメータデータとしては、商品データ、売上データ、会員データ、気象データ、暦データ等が該当する。
【0012】
商品データは、店舗で販売される商品を特定するデータである。商品データには、商品コード、商品名、単価等が含まれる。販売促進企画を実施したときに店舗でどのような商品が販売されていたかという情報は、販売促進企画の実行結果に影響する。このため本実施形態では、商品データをパラメータデータの一種とする。
【0013】
売上データは、商品の売上に関するデータである。売上データには、売上点数、売上金額、客数、値引金額、廃棄点数、廃棄金額等が含まれる。売上データは、商品別、時間帯別、客層別等の分類項目別に集計される。販売促進企画を実施したときの各商品の売上と廃棄との比率、時間帯毎の来客率、客層別の購買率等は、販売促進企画の実行結果に影響する。このため本実施形態では、売上データをパラメータデータの一種とする。
【0014】
会員データは、ポイント会員となった客に関するデータである。会員データには、性別、年齢、職業、累計ポイント、ランク、購買履歴等が含まれる。販売促進企画を実施したときのポイント会員の購買行動は、販売促進企画の実行結果に影響する。このため本実施形態では、会員データをパラメータデータの一種とする。
【0015】
気象データは、日々の気象に関するデータである。気象データには、天気、気温、湿度、降水量等が含まれる。販売促進企画を実施したときの気象条件は、販売促進企画の実行結果に影響する。このため本実施形態では、気象データをパラメータデータの一種とする。
【0016】
暦データは、店舗所在地域の暦に関するデータである。暦データには、年月日、曜日、祝祭日、季節等の他、祭、運動会、入学式等の地域行事も含まれる。販売促進企画を実施したときの店舗所在地域の暦は、販売促進企画の実行結果に影響する。このため本実施形態では、暦データをパラメータデータの一種とする。
【0017】
パラメータ収集システム11は、上記のパラメータデータを日々収集し、パラメータサーバ12に出力する。因みに、商品データ、売上データ及び会員データは、例えばPOS(Point Of Sales)システムのサーバから収集することができる。気象データは、例えば気象情報サービスを提供する外部サーバから収集することができる。暦データは、例えばカレンダ及びスケジュール管理用のアプリケーションプログラムを搭載したパーソナルコンピュータ等から収集することができる。なお、パラメータ収集システム11が上記のパラメータデータを他の情報源から収集してもよいのは言うまでもない。
【0018】
パラメータサーバ12は、商品データベース121、売上データベース122、会員データベース123、気象データベース124、暦データベース125等のパラメータデータベースを管理する。これらのパラメータデータベース121〜125は、パラメータサーバ12が有する補助記憶デバイスに記憶される。
【0019】
商品データベース121は、日付順に前記商品データを記憶する。売上データベース122は、日付順に前記売上データを記憶する。会員データベース123は、日付順に前記会員データを記憶する。気象データベース124は、日付順に前記気象データを記憶する。暦データベース125は、日付順に前記暦データを記憶する。
パラメータサーバ12は、ネットワークを介して学習処理装置14に各パラメータデータベース121〜125のデータを提供する機能を有する。
【0020】
企画サーバ13は、企画データベース131を管理する。企画データベース131は、企画サーバ13が有する補助記憶デバイスに記憶される。
企画データベース131は、実施済若しくは実施予定の販売促進企画に係るデータを記憶する。企画データベース131に記憶されるデータレコードRの要部を図2に示す。図2に示すようにデータレコードRは、企画ID、企画名称、開始日、終了日、期間、企画詳細情報及び実績情報の各項目データを含む。
【0021】
企画IDは、販売促進企画を個々に識別するために企画毎に生成された一意のコードである。企画名称は、その企画IDで特定される企画(以下、当該企画と称する)のタイトルである。開始日及び終了日は、当該企画を開始する日付と終了する日付であり、期間は、この開始日から終了日までの日数である。
【0022】
企画詳細情報は、当該企画の内容を表す情報である。企画の内容には、対象、条件、特典等の項目がある。対象とは、当該企画で特典の対象となる客を表す項目である。例えばポイント会員を対象とした企画の場合、対象は「ポイント会員」となる。条件とは、当該企画で特典を付与する条件を表す項目である。例えば3,000円以上買上げた場合に特典を付与する企画の場合、条件は「買上金額3,000円以上」となる。特典とは、当該企画の対象となる客が条件を満たした場合に受けられる特典の内容を表す項目である。例えば食料品のクーポンが発行される企画の場合、特典は「食料品クーポンの発行」となる。
【0023】
実績情報は、当該企画を実施した期間内の実績である。実績には、売上金額、利益率等が含まれる。また、クーポンが発行される企画の場合、そのクーポンの発行枚数、使用枚数等も実績に含まれる。このような実績情報は、図示しないが、POSシステムのサーバから収集することができる。
企画サーバ13は、ネットワークを介して学習処理装置14及び企画処理装置15に企画データベース131のデータを提供する機能を有する。
【0024】
学習処理装置14は、企画サーバ13から提供される企画データベース131のデータと、パラメータサーバ12から提供される各パラメータデータベース121〜125のデータとを学習データとして、販売促進企画の評価に用いるパラメータを得るための学習を行う。学習のアルゴリズムは、ニューラルネットワークを多層化したディープラーニング(深層学習)の技術を利用する。すなわち学習処理装置14は、ディープラーニングによる機械学習を行うことで、各学習データが持つ特徴量を抽出する。
【0025】
企画データベース131のデータは、実施済若しくは実施予定の販売促進企画に係るデータである。そして実施済の販売促進企画に係るデータについては、実績情報が含まれる。一方、各パラメータデータベース121〜125のデータは、いずれも販売促進企画の実行結果に影響するデータである。したがって、これらのデータが持つ特徴量は、販売促進企画の評価に用いるパラメータとして有効である。学習処理装置14は、学習によって得られた結果、すなわち販売促進企画の評価に用いるパラメータを学習結果データベース141に保存する。
【0026】
企画処理装置15は、通信ケーブルを介して入力デバイス16及び表示デバイス17をそれぞれ接続する。また企画処理装置15は、ネットワークを介して企画サーバ13及び学習処理装置14と接続する。
【0027】
企画処理装置15は、実施予定の販売促進企画に係る決定項目の入力を入力デバイス16から受け付ける。そしてこの入力を受け付けると、企画処理装置15は、過去の販売促進企画を参考に決定項目を含む販売促進企画を作成し、その販売促進企画について、学習結果データベース141に保存されているパラメータを用いて評価する。そして企画処理装置15は、評価が最大となった販売促進企画の情報を表示デバイス17に出力する。表示デバイス17は、販売促進企画の情報を表示する。また企画処理装置15は、評価が最大となった販売促進企画の情報を企画サーバ13に出力可能である。企画サーバ13は、販売促進企画の情報を企画データベース131に保存する。
【0028】
入力デバイス16は、実施予定の販売促進企画に係る決定項目を入力するためのもので、キーボード、タッチパネル、ポインティングデバイス等が適用される。表示デバイス17は、販売促進企画の情報を表示するためのもので、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、EL(Electro Luminescent)ディスプレイ等が適用される。
【0029】
図3は、企画処理装置15の要部構成を示すブロック図である。図示するように企画処理装置15は、CPU(Central Processing Unit)151、ROM(Read Only Memory)152、RAM(Random Access Memory)153、補助記憶デバイス154、通信ユニット155、入力デバイスインターフェース156及び表示デバイスインターフェース157等を備える。また企画処理装置15は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含むシステム伝送路158を備えており、このシステム伝送路158にCPU151、ROM152、RAM153、補助記憶デバイス154、通信ユニット155、入力デバイスインターフェース156及び表示デバイスインターフェース157等を接続する。
【0030】
企画処理装置15は、CPU151に、システム伝送路158を介してROM152、RAM153及び補助記憶デバイス154を接続することにより、コンピュータを構成する。
CPU151は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。CPU151は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、装置としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0031】
ROM152は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。ROM152は、上記のオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。ROM152は、CPU151が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを記憶する場合もある。
RAM153は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。RAM153は、CPU151が処理を実行する上で必要なデータを記憶する。またRAM153は、CPU151によって情報が適宜書き換えられるワークエリアとしても利用される。
【0032】
補助記憶デバイス154は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス154は、例えばEEPROM(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、あるいはSSD(Solid State Drive)などである。補助記憶デバイス154は、CPU151が各種の処理を行う上で使用するデータや、CPU151での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス154は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0033】
通信ユニット155は、図示しないネットワークに接続され、このネットワークを介して学習処理装置14及び企画サーバ13とデータ通信を行う。ネットワークは、例えばLAN(Local Area Network)、インターネットまたは移動通信網等である。
【0034】
入力デバイスインターフェース156は、前述した入力デバイス16を接続し、入力デバイス16を介して入力されたデータを取り込む。
表示デバイスインターフェース157は、前述した表示デバイス17を接続し、表示デバイス17に表示データを出力する。
【0035】
かかる構成の企画処理装置15は、以下の機能を有する。すなわち企画処理装置15は、実施予定の販売促進企画に係る決定項目の入力を受け付ける機能(入力受付手段)と、その決定項目を含む販売促進企画を作成する機能(作成手段)と、その販売促進企画の情報を出力する機能(出力手段)と、その販売促進企画の情報を企画データベース131に保存させる機能(保存手段)と、を有する。さらに企画処理装置15は、その販売促進企画と類似する実施済の販売促進企画を検索する機能(検索手段)と、その販売促進企画の実績を予測する機能(予測手段)と、を有する。これらの機能は、CPU151が企画処理プログラム(販売促進情報提供プログラム)を実行することによって実現される。企画処理プログラムは、ROM152又は補助記憶デバイス154に記憶されているアプリケーションプログラムの一種である。
【0036】
図4は、CPU151が企画処理プログラムにしたがって実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。また図5乃至図8は、上記の情報処理により表示デバイス17に表示される各種画面の一例である。以下、図4乃至図8を用いて、店舗の企画立案担当者(以下、担当者と称する)が販売促進情報提供システム10を利用して販売促進企画を立案するまでの手順を説明する。なお担当者は、入力デバイス16を操作可能かつ表示デバイス17の画面を閲覧可能な状況にいることを前提とする。
【0037】
はじめに担当者は、入力デバイス16を操作して、企画処理装置15の企画処理プログラムを起動させる。例えば表示デバイス17に表示されているメニュー画面に企画処理プログラムを起動させるためのアイコンが表示されており、担当者は、このアイコンを選択操作する。
【0038】
入力デバイス16からの入力により企画処理プログラムが起動すると、CPU151は、図4の流れ図に示す手順の情報処理を開始する。先ずCPU151は、Act1として表示デバイス17に企画入力画面SC1(図5を参照)を表示させるように、表示デバイスインターフェース157を制御する。この制御により、表示デバイスインターフェース157から表示デバイス17に企画入力画面SC1のデータが送信されて、表示デバイス17に企画入力画面SC1が表示される。
【0039】
図5は、企画入力画面SC1の一表示例である。図示するように企画入力画面SC1は、企画名称入力欄A1、期間入力欄A2、対象入力欄A3、条件入力欄A4及び特典入力欄A5を有する。また企画入力画面SC1は、企画作成ボタンB1と取消ボタンB2とを有する。
【0040】
企画名称入力欄A1は、実施予定の販売促進企画に設定されるタイトルを入力するための欄である。期間入力欄A2は、その企画を実施する期間の開始日と終了日とを入力するための欄である。なお期間入力欄A2は、開始日と日数とを入力するようにしてもよい。対象入力欄A3は、その企画で特典の対象となる客を特定する情報を入力するための欄である。情報には、全ての客、ポイント会員、ポイント非会員、客層(例えば、20代女性、60歳以上)等がある。条件入力欄A4は、その企画で特典が付与される条件を示す情報を入力するための欄である。特典入力欄A5には、その企画の対象となる客が条件を満たした場合に受けられる特典を示す情報を入力する欄である。対象入力欄A3、条件入力欄A4及び特典入力欄A5は、いずれも複数(図では3つ)の情報を入力可能である。そして、入力された情報には、画面SC1の上から順に優先順位が高く設定される。
【0041】
企画入力画面SC1を確認した担当者は、入力デバイス16を操作して、各入力欄A1,A2,A3,A4,A5に所望の情報を入力する。ここで、企画名称入力欄A1及び期間入力欄A2への入力は必須とする。他の入力欄A3,A4,A5への入力は任意とする。企画入力画面SC1への入力を終えた担当者は、企画作成ボタンB1を入力操作する。なお、入力をやり直しする場合には、担当者は取消ボタンB2を入力操作する。取消ボタンB2が入力されると、企画入力画面SC1は初期状態に戻る。
【0042】
企画入力画面SC1を表示させたCPU151は、Act2として企画作成ボタンB1が入力されるのを待機する。入力デバイス16からの信号により企画作成ボタンB1の入力を検知すると、CPU151は、Act3として表示デバイス17から企画入力画面SC1に入力された情報を取り込み、実施予定の販売促進企画、いわゆる予定企画に係る決定項目を抽出する。すなわちCPU151は、企画入力画面SC1の企画名称欄A1に入力された情報を予定企画の名称として抽出する。同様にCPU151は、期間入力欄A2に入力された情報を予定企画の期間として抽出する。またCPU151は、対象入力欄A3に情報が入力されていた場合にはその情報を予定企画の対象として抽出する。同様にCPU151は、条件入力欄A4に情報が入力されていた場合にはその情報を予定企画の条件として抽出し、特典入力欄A5に情報が入力されていた場合にはその情報を予定企画の特典として抽出する。
ここにCPU151は、入力デバイス16及び表示デバイス17と協働してAct1乃至Act3の処理を実行することにより入力受付手段を構成する。
【0043】
決定項目を抽出し終えると、CPU151は、Act4として企画作成処理を実行する。すなわちCPU151は、企画データベース131から決定項目の企画名称と期間とが類似するデータレコードを選択する。そしてCPU151は、このデータレコードの企画詳細情報に基づいて決定項目を含む販売促進企画を可能な限り作成する。CPU151は、作成した全ての販売促進企画を、学習結果データベース141に保存されているパラメータで評価する。そしてCPU151は、最も評価が高かった販売促進企画を最終作成物として決定する。
ここにCPU151は、企画サーバ13及び学習処理装置14と協働してAct4の処理を実行することにより作成手段を構成する。
【0044】
企画作成処理を終了すると、CPU151は、Act5として最終作成物として決定された販売促進企画の情報を基に、表示デバイス17に企画提供画面SC2(図6を参照)を表示させるように、表示デバイスインターフェース157を制御する。この制御により、表示デバイスインターフェース157から表示デバイス17に企画提供画面SC2のデータが送信されて、表示デバイス17に企画提供画面SC2が表示される。
【0045】
図6は、企画提供画面SC2の一表示例である。図示するように企画提供画面SC2は、企画名称の表示欄C1と企画期間の表示欄C2と企画詳細の表示欄C3とを有する。また企画提供画面SC2は、過去確認ボタンB3と予測確認ボタンB4と保存ボタンB5と取消ボタンB6とを有する。表示欄C1には、Act4の処理で最終作成物として決定された販売促進企画の名称が表示される。表示欄C2には、同販売促進企画の期間が表示される。表示欄C3には、同販売促進企画の対象、条件及び特典等が表示される。
【0046】
ここにCPU151は、表示デバイス17と協働してAct5の処理を実行することにより出力手段を構成する。
【0047】
担当者は、企画提供画面SC2の表示から、最終作成物として決定された販売促進企画、すなわち販売促進情報提供システム10によって自動的に生成された販売促進企画の内容を確認する。そしてこの販売促進企画を採用する場合には、担当者は保存ボタンB5を入力操作する。これに対して採用しない場合には、担当者は取消ボタンB6を入力操作する。企画詳細の一部を修正して採用する場合には、担当者は、入力デバイス16を操作して適宜修正した後、保存ボタンB5を入力操作する。
【0048】
また、採用するか否かを決めるために過去の類似する企画を確認したい場合には、担当者は過去確認ボタンB3を入力操作する。同じく販売促進企画を実行したことによる効果予測を確認したい場合には、担当者は予測確認ボタンB4を入力操作する。
【0049】
企画提供画面SC2を表示させたCPU151は、Act6として取消ボタンB6が入力されたか否かを確認する。取消ボタンB6が入力されていない場合(Act6にてNO)、CPU151は、Act7として過去確認ボタンB3が入力されたか否かを確認する。過去確認ボタンB3が入力されていない場合(Act7にてNO)、CPU151は、Act8として予測確認ボタンB4が入力されたか否かを確認する。予測確認ボタンB4が入力されていない場合(Act8にてNO)、CPU151は、Act9として保存ボタンB5が入力されたか否かを確認する。保存ボタンB5が入力されていない場合(Act9にてNO)、CPU151は、Act6の処理に戻り、再び取消ボタンB6が入力されたか否かを確認する。ここにCPU151は、Act6乃至Act9の処理により、取消ボタンB6、過去確認ボタンB3、予測確認ボタンB4又は保存ボタンB5のいずれかが入力されるのを待ち受ける。
【0050】
Act6乃至Act9の待ち受け状態において、入力デバイス16からの信号により過去確認ボタンB3が入力されたことを検知すると(Act7にてYES)、CPU151は、Act10として類似企画検索処理を実行する。すなわちCPU151は、企画提供画面SC2の表示欄C3に表示されている企画詳細の情報(対象、条件、特典等)を取得する。したがって、担当者が修正を行った場合には、CPU151は、修正後の情報を取得する。企画詳細の情報を取得すると、CPU151は、その情報で企画サーバ13にアクセスして企画データベース131に保存されているデータレコードRを検索する。そしてCPU151は、データレコードR毎に期間、対象、条件、特典等の各項目についてそれぞれ類似度を算出し、その類似度の合計が所定値以上となるデータレコードRを検出する。CPU151は、Act11として類似度の合計が所定値以上となるデータレコードRの情報から類似企画の一覧を作成する。そしてCPU151は、表示デバイス17に類似企画の一覧を表示させるように、表示デバイスインターフェース157を制御する。この制御により、表示デバイスインターフェース157から表示デバイス17に類似企画一覧のデータが送信されて、表示デバイス17に類似企画一覧画面SC3(図7を参照)が表示される。
【0051】
図7は、類似企画一覧画面SC3の一表示例である。図示するように類似企画一覧画面SC3には、企画データベース131から類似企画として選択されたデータレコードの企画名称と期間との一覧が表示される。また、類似企画毎に詳細ボタンB71,B72,B73,B74が表示される。さらにOKボタンB8も表示される。
【0052】
類似企画一覧画面SC3を確認した担当者は、例えば企画名称「企画A」の詳細を知りたい場合、その企画名称「企画A」に対応した詳細ボタンB71を入力操作する。そうすると、この企画名称「企画A」が設定された販売促進企画の対象、条件、特典等の詳細情報が表示デバイス17にポップアップ表示される。同様に、企画名称「企画B」の詳細を知りたい場合、その企画名称「企画B」に対応した詳細ボタンB72を入力操作する。そうすると、この企画名称「企画B」が設定された販売促進企画の対象、条件、特典等の詳細情報が表示デバイス17にポップアップ表示される。
ここにCPU151は、Act10の処理を実行することにより検索手段を構成する。
【0053】
類似企画一覧画面SC3の確認を終えた担当者は、OKボタンB8を入力操作する。
類似企画一覧画面SC3を表示させたCPU151は、Act15としてOKボタンB8が入力されるのを待ち受ける。そして、入力デバイス16からの信号によりOKボタンB8が入力されたことを検知すると(Act15にてYES)、CPU151は、Act5の処理に戻る。その結果、表示デバイス17の画面は、類似企画一覧画面SC3から企画提供画面SC2に戻る。
【0054】
Act6乃至Act9の待ち受け状態において、入力デバイス16からの信号により予測確認ボタンB4が入力されたことを検知すると(Act8にてYES)、CPU151は、Act12として類似企画検索処理を実行する。そして類似度の合計が所定値以上となるデータレコードRを検出したならば、CPU151は、Act13として予測処理を実行する。すなわちCPU151は、検出されたデータレコードRの実績情報に基づいて、販売促進企画を実施することによる予測効果を示すデータを算出する。例えばCPU151は、売上金額の予測値と利益の予測値とを算出する。また、特典がクーポンであった場合には、そのクーポン発行枚数の予測値と使用される枚数の予測値とを算出する。
なお、Act10で実行される類似企画検索処理とAct12で実行される類似企画検索処理とにおいて、類似度の合計と比較される所定値は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0055】
予測処理を終えると、CPU151は、Act14として表示デバイス17に予測結果画面SC4(図8を参照)を表示させるように、表示デバイスインターフェース157を制御する。この制御により、表示デバイスインターフェース157から表示デバイス17に予測結果画面SC4のデータが送信されて、表示デバイス17に予測結果画面SC4が表示される。
【0056】
図8は、予測結果画面SC4の一表示例である。図示するように予測結果画面SC4には、Act13の処理で算出された予測効果を示すデータが表示される。また、OKボタンB9が表示される。
ここにCPU151は、Act12及びAct13の処理を実行することにより予測手段を構成する。
【0057】
予測結果画面SC4を確認した担当者は、OKボタンB9を入力操作する。
予測結果画面SC4を表示させたCPU151は、Act15としてOKボタンB9が入力されるのを待ち受ける。そして、入力デバイス16からの信号によりOKボタンB9が入力されたことを検知すると(Act15にてYES)、CPU151は、Act5の処理に戻る。その結果、表示デバイス17の画面は、予測結果画面SC4から企画提供画面SC2に戻る。
【0058】
Act6乃至Act9の待ち受け状態において、入力デバイス16からの信号により保存ボタンB5が入力されたことを検知すると(Act9にてYES)、CPU151は、Act16として保存処理を実行する。すなわちCPU151は、企画提供画面SC2の表示欄C1に表示されている企画名称の情報と、表示欄C2に表示されている企画期間の情報と、表示欄C3に表示されている企画詳細の情報(対象、条件、特典等)とを取得する。したがって、担当者が企画詳細の情報について修正を行った場合には、CPU151は、修正後の情報を取得する。
【0059】
企画名称、企画期間及び企画詳細の情報を取得すると、CPU151は、新規の企画IDを生成する。そしてCPU151は、この企画IDと企画名称、企画期間及び企画詳細の情報とからデータレコードRを作成し、このデータレコードRを企画サーバ13に送出して、保存を指令する。この指令により、企画サーバ13は、データレコードRを企画データベース131に追加保存する。
ここにCPU151は、企画サーバ13と連動してAct16の処理を実行することにより保存手段を構成する。
【0060】
保存を指令すると、CPU151は、企画処理プログラムに基づいた情報処理を終了する。
なお、Act6乃至Act9の待ち受け状態において、入力デバイス16からの信号により取消ボタンB6が入力されたことを検知した場合には(Act6にてYES)、CPU151は、Act10以降の処理を実行することなく企画処理プログラムに基づいた情報処理を終了する。かくして、企画処理プログラムは停止する。
【0061】
このように本実施形態の販売促進情報提供システム10によれば、これまでは担当者の経験則に依存していた販売促進企画の立案を、機械学習によって自動的に行うことができる。したがって担当者は、実施予定の販売促進企画に係る項目をいくつか入力するだけで、過去に行われた該当する販売促進企画に関するデータを一括に取得することが可能となり、同等の販売促進企画を効率的に立案できる。その結果、従来よりも販売促進企画の立案に要する担当者の作業負担が大幅に軽減されるので、作業時間の短縮並びに人的コストの低減を図ることができる。
【0062】
特に、機械学習のアルゴリズムとしてディープラーニングの技術を利用している。したがって、これまで認識できなかった抽象的な学習データの特徴量からも販売促進企画の評価に用いるパラメータを得、そのパラメータを基に効率的に販売促進企画を立案できるようになる。
【0063】
また、販売促進情報提供システム10によれば、過去に実施された販売促進企画の中で、今回立案された販売促進企画と類似した企画の詳細を容易に確認できる効果も奏する。さらに、今回立案された販売促進企画を実施することで予測される効果についても容易に確認できるメリットがある。
【0064】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
例えば前記実施形態では、パラメータデータとして商品データ、売上データ、会員データ、気象データ、暦データを例示した。しかしパラメータデータはこれらに限定されるものではない。販売促進企画の実行結果に影響するデータであれば、パラメータデータとすることができる。
【0065】
また前記実施形態では、学習処理装置14において実行される学習のアルゴリズムとしてディープラーニングの技術を利用した。しかし、ディープラーニング以外の機械学習の技術を利用して販売促進企画の評価に用いるパラメータを得るための学習を行ってもよい。例えば、重回帰分析、サポートベクターマシン、ニューラルネットワーク等の既知の機械学習の技術を利用して学習データから販売促進企画の評価に用いるパラメータを得てもよい。
【0066】
また前記実施形態では、パラメータサーバ12と企画サーバ13と学習処理装置14と企画処理装置15とをそれぞれネットワークを介して接続されるものとして説明した。しかし、パラメータサーバ12、企画サーバ13、学習処理装置14及び企画処理装置15は、何れもコンピュータ装置で構成されるので、少なくとも2つの機器が有する機能を一つのコンピュータ装置で実現してもよい。
【0067】
また前記実施形態では、企画処理プログラムが企画処理装置15のROM152又は補助記憶デバイス154に記憶されているものとして説明した。しかしこれに限らず、コンピュータ装置が備える書き込み可能な記憶デバイスに、このコンピュータ装置とは個別に譲渡された企画処理プログラムがユーザなどの操作に応じて書き込まれてもよい。企画処理プログラムの書込みは、リムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。記録媒体は、CD−ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。また、プログラムのインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0068】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]実施済若しくは実施予定の販売促進企画に係るデータを記憶する企画データベースと、販売促進企画の実行結果に影響する種々のパラメータデータを日付別に記憶するパラメータデータベースと、実施予定の販売促進企画に係る決定項目の入力を受け付ける入力受付手段と、前記企画データベースで記憶されるデータと前記パラメータデータベースで記憶されるパラメータデータとを学習データとして学習を行いその結果を基に前記入力受付手段で入力を受け付けた前記決定項目を含む販売促進企画を作成する作成手段と、前記作成手段により作成された販売促進企画の情報を出力する出力手段と、を具備する販売促進情報提供システム。
[2]前記作成手段により作成された販売促進企画に係るデータを前記企画データベースに保存させる保存手段、をさらに具備する付記[1]記載の販売促進情報提供システム。
[3]前記作成手段により作成された販売促進企画と類似する実施済みの販売促進企画を前記企画データベースから検索する検索手段、をさらに具備する付記[1]記載の販売促進情報提供システム。
[4]前記作成手段により作成された販売促進企画の実績予測を前記検索手段により検索された実施済の販売促進企画の実績から予測する予測手段、をさらに具備する付記[3]記載の販売促進情報提供システム。
[5]前記学習のアルゴリズムは、ディープラーニングである、付記[1]乃至[4]のうちいずれか一項記載の販売促進情報提供システム。
[6]実施済若しくは実施予定の販売促進企画に係るデータを記憶する企画データベースと、販売促進企画の実行結果に影響する種々のパラメータデータを日付別に記憶するパラメータデータベースと、にアクセスが可能なコンピュータを、実施予定の販売促進企画に係る決定項目の入力を受け付ける入力受付手段、前記企画データベースで記憶されるデータと前記パラメータデータベースで記憶されるパラメータデータとを学習データとして学習を行いその結果を基に前記入力受付手段で入力を受け付けた前記決定項目を含む販売促進企画を作成する作成手段、及び、前記作成手段により作成された販売促進企画の情報を出力する出力手段、として機能させるための販売促進情報提供プログラム。
【符号の説明】
【0069】
11…パラメータ収集システム、12…パラメータサーバ、13…企画サーバ、14…学習処理装置、15…企画処理装置、16…入力デバイス、17…表示デバイス。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8