(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記設定部によって設定されたインセンティブの数に応じて、当該インセンティブの配布可能な残りの数に関する情報を、ライブ中のライブ動画の視聴者に送信する第1送信部と、
を更に備えたことを特徴とする請求項2〜13のいずれか一つに記載の設定装置。
前記設定部によって設定されたインセンティブが適用された取引対象が購入された場合には、当該インセンティブの適用が可能な残りの取引数に関する情報を前記ライブ動画の前記視聴者であるユーザに送信する第2送信部と、
を更に備えたことを特徴とする請求項2〜13のいずれか一つに記載の設定装置。
電子商取引において取引される取引対象に関するライブ中のライブ動画の視聴者として、当該ライブ動画の配信中に当該ライブ動画の配信要求を行ったユーザを特定する特定手順と、
前記特定手順によって特定されたユーザに対する前記ライブ動画で紹介された取引対象のインセンティブとして、当該ライブ動画の配信者によって予め定められたインセンティブであって、当該ユーザが当該ライブ動画で紹介された取引対象の商品情報の配信要求を行った場合、当該インセンティブが適用された価格情報を表示する所定の領域を含む当該商品情報であって、当該ライブ動画の視聴者であるか否かに基づいて選択される商品情報を配信することで、提供されるインセンティブを当該ユーザのユーザ情報に対して設定する設定手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする設定プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る設定装置、設定方法及び設定プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る設定装置、設定方法及び設定プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.設定処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る設定処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る設定処理の一例を示す図である。
図1では、実施形態に係る設定処理が提供装置100により実行される例を示す。
図1では、設定装置の一例である提供装置100について説明する。
【0011】
〔情報処理システムの構成〕
図1に示すように、提供装置100は、ショッピングサーバ200と連携して動作することで、ユーザに対し、電子商店街に関するサービスを提供する。より具体的には、提供装置100は、電子商店街に出品された商品を紹介する動画像をリアルタイムで配信するサービスをユーザに対して提供する。例えば、提供装置100は、
図2に示す設定システム1を構成するサーバ装置により実現される。
【0012】
例えば、
図2は、実施形態に係る設定システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、設定システム1は、端末装置10と、配信者端末20と、提供装置100と、ショッピングサーバ200とが含まれる。端末装置10と、配信者端末20と、提供装置100と、ショッピングサーバ200とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示した設定システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の配信者端末20や、複数台の提供装置100や、複数台のショッピングサーバ200が含まれてもよい。
【0013】
端末装置10は、ライブ動画(例えば、ライブコマースにおけるライブ動画)を視聴する利用者(以下、適宜「ユーザ」とも呼ぶ)によって利用される情報処理装置である。端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
図1に示す例においては、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0014】
配信者端末20は、ライブ動画を配信する配信者によって利用される情報処理装置である。例えば、配信者端末20は、ウェブカメラなどの撮像部を備える。そして、配信者端末20は、撮像部によって撮像された情報をリアルタイムで提供装置100に送信する。配信者端末20は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。
図1に示す例においては、配信者端末20がスマートフォンである場合を示す。
【0015】
提供装置100は、例えば、PC、WS(Work Station)等の情報処理装置であり、配信者端末20からネットワークNを介して送信されてきたライブ動画を端末装置10に配信する。また、提供装置100は、配信者端末20からネットワークNを介して送信されてきたクーポン情報をショッピングサーバ200に送信する(以下、クーポンに関する情報を適宜「クーポン情報」と呼ぶ)。なお、ここでクーポンとは、インセンティブの一例である。
【0016】
ショッピングサーバ200は、例えば、PC、WS等の情報処理装置であり、提供装置100からネットワークNを介して送信されてきたクーポン情報に基づいて、クーポンに応じた商品情報を端末装置10に送信する。
【0017】
なお、
図2では、提供装置100とショッピングサーバ200とは、別装置である場合を示したが、提供装置100とショッピングサーバ200とが一体であってもよい。また、提供装置100とショッピングサーバ200は、それぞれ同一とみなされる管理者によって管理されていてもよい。
【0018】
以下では、ユーザID「U1」により識別されるユーザを「ユーザU1」とする場合がある。このように、以下では、「ユーザU*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U*」により識別されるユーザであることを示す。例えば、「ユーザU2」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U2」により識別されるユーザである。
【0019】
図1の説明に戻る前に、実施形態に係る設定処理と従来技術との対比について説明する。従来、電子商取引において取引される取引対象に関するライブ動画を視聴する視聴者の動向を把握することを支援する技術が知られていた(特許文献1参照)。しかしながら、上記の従来技術では、ライブ動画の視聴に関係なく取引対象に対してユーザが支払う価格が一定であるため、ライブ動画の視聴に関するインセンティブの更なる向上を促す余地があった。
【0020】
提供装置100は、電子商取引において取引される取引対象に関するライブ動画の視聴者を特定する特定部と、特定部によって特定された視聴者に対して、取引対象に関するインセンティブを設定する設定部とを備えたことを特徴とする。これによって、提供装置100は、ライブ動画の視聴者に取引対象に関するインセンティブを提供することができるため、ライブ動画の視聴に関するインセンティブの更なる向上を促すことができる。
【0021】
以下、
図1を用いて、設定処理の一例を説明する。例えば、ライブ動画の配信者A1が配信者端末20を介してライブ動画とクーポン情報とを提供装置100に入稿する(ステップS101)。なお、ここでのクーポン情報とは、電子商店街において出品された取引対象であって、各ライブ動画において紹介される取引対象を購入する際に利用可能なクーポン、すなわち、各ライブ動画に対応するクーポン情報である。なお、提供装置100により設定されるクーポンの内容は、商品価格の減額や購入に対するポイントの付与等、利用者に対して利益を提供するものであれば、任意の内容が採用可能である。
【0022】
そして、例えばユーザU1が端末装置10を介してライブ動画の配信を提供装置100に対して要求したとする(ステップS102)。なお、この場合には、端末装置10は、ユーザU1のユーザ情報を提供装置100に送信するものとする。例えば、端末装置10は、ユーザU1のログインIDに関する情報を送信する。また、端末装置10は、ユーザ情報と共に、要求したライブ動画の識別情報を送信してもよい。ここで、ユーザU1は、ライブ動画の視聴者になる。
【0023】
提供装置100は、ライブ動画の視聴者を特定する(ステップS103)。そして、提供装置100は、端末装置10にライブ動画を配信する(ステップS104−1)。また、提供装置100は、ユーザ情報とクーポン情報とをショッピングサーバ200に送信する(ステップS104−2)。なお、ステップS104−1とステップS104−2の処理の順序は関係ないものとする。
図1の例では、提供装置100は、ユーザU1のユーザ情報を送信する。また、提供装置100は、入稿されたクーポン情報を送信する。例えば、提供装置100は、「所定の期間中に限り対象商品が700円OFF」といった旨のクーポン情報を送信する(なお、以下では、「対象商品」を適宜「取引対象」と呼ぶ)。なお、提供装置100は、ユーザ情報及びクーポン情報と共に、要求したライブ動画の識別情報を送信してもよいものとする。
【0024】
そして、例えば、ユーザU1が端末装置10を介して商品情報(例えば、商品ページ)の配信をショッピングサーバ200に対して要求したとする(ステップS105−1)。なお、ここでの商品情報とは、クーポンの対象となる商品情報である。
図1に示す例では、商品#1である。また、この場合には、端末装置10は、ユーザU1のユーザ情報をショッピングサーバ200に送信するものとする。例えば、端末装置10は、ユーザのログインIDを送信する。
【0025】
そして、ショッピングサーバ200は、ユーザU1がライブ動画の視聴者であるか否かに応じて送信する商品情報を選択する(ステップS106)。具体的には、ショッピングサーバ200は、端末装置10から送信されたユーザ情報と、提供装置100から送信されたユーザ情報とを比較してユーザU1がライブ動画の視聴者であるか否かを判定してユーザU1の端末装置10に送信する商品情報を選択する。
【0026】
図1に示す例では、ユーザU1はライブ動画の視聴者であることから、ショッピングサーバ200は、クーポン付の商品情報をユーザU1の端末装置10に送信する(ステップS107−1)。例えば、ショッピングサーバ200は、クーポン付の商品情報として、商品#1が300円で購入できる旨の情報を送信する。そして、端末装置10は、ユーザU1の操作に応じて、例えば商品#1を300円で購入するための決済情報をショッピングサーバ200に送信する。
【0027】
また、商品情報の配信を要求するユーザがライブ動画の視聴者ではない場合を説明する。
図1に示す例では、ユーザU2である。すなわち、ユーザU2が端末装置10を介して商品情報の配信をショッピングサーバ200に対して要求したとする(ステップS105−2)。この場合には、ユーザU2が利用する端末装置10は、ユーザU2のユーザ情報をショッピングサーバ200に送信する。
【0028】
そして、ユーザU1の場合と同様に、ショッピングサーバ200は、ユーザU2がライブ動画の視聴者であるか否かに応じて送信する商品情報を選択する(ステップS106)。具体的には、ショッピングサーバ200は、ユーザU2の端末装置10から送信されたユーザ情報が、提供装置100から送信されたユーザ情報に含まれるか否かを判定してユーザU2の端末装置10に送信する商品情報を選択する。
【0029】
図1に示す例では、ユーザU2はライブ動画の視聴者ではないことから、ショッピングサーバ200は、クーポン無の商品情報をユーザU2の端末装置10に送信する(ステップS107−2)。例えば、ショッピングサーバ200は、クーポン無の商品情報として、商品#1が1000円で購入できる旨の情報を送信する。そして、ユーザU2が利用する端末装置10は、ユーザU2の操作に応じて、例えば商品#1を1000円で購入するための決済情報をショッピングサーバ200に送信する。
【0030】
このように、設定システム1では、対象となる商品情報に対してクーポンを設定するため、クーポン付の商品情報とクーポン無の商品情報とを出し分けることができる。そのため、設定システム1では、商品情報に含まれる価格情報を直接的に操作しなくても、ユーザの視聴に応じて調整された価格情報を提供することができる。それゆえ、設定システム1は、ライブ動画の視聴者のみに特別なサービスを容易に提供することができる。
【0031】
以下、
図1の例を用いて、ショッピングサーバ200から送信される商品情報の一例について説明する。例えば、ショッピングサーバ200は、クーポン付の商品情報として、ライブ動画の視聴者であるユーザU1の端末装置10に商品ページC10を送信する。例えば、商品ページC10には、画像情報と、価格情報とが含まれる。なお、
図1に示す例では、商品ページC10には、画像情報と、価格情報とが表示される場合を示したが、他の情報を含んでもよい。例えば、商品ページC10には、対象商品のタイトル情報や概要に関する情報が含まれてもよいものとする。
【0032】
ここで、価格情報には、クーポン付の価格情報と、クーポン無の通常の価格情報があるものとする。商品ページC10は、クーポン付の商品情報であるため、クーポン付の価格情報と、クーポン無の通常の価格情報とを含む。なお、商品ページC10は、クーポン付の価格情報のみを含んでもよい。
図1に示す例では、商品ページC10は、価格情報として、クーポン無の価格情報である価格PL11と、クーポン付の価格情報である価格PL12とを含む。
【0033】
例えば、価格PL11を選択(例えば、クリックまたはタップ)することにより、端末装置10は、クーポン無の価格で対象商品を購入するための決済情報をショッピングサーバ200に送信する。
図1に示す例では、端末装置10は、価格PL11の選択によって、商品#1を通常価格の1000円で購入するための決済情報をショッピングサーバ200に送信する。
【0034】
また、これに対して、価格PL12を選択することにより、端末装置10は、クーポン付の価格で対象商品を購入するための決済情報をショッピングサーバ200に送信する。ここで、
図1に示す例でのクーポン情報が、「所定の期間中に限り対象商品が700円OFF」であるとすると、クーポン付の価格は、300円になる。このため、端末装置10は、価格PL11を選択によって、商品#1を300円で購入するための決済情報をショッピングサーバ200に送信する。
【0035】
以下、ショッピングサーバ200から送信される商品情報であって、商品ページC10とは異なる商品情報の一例について説明する。例えば、ショッピングサーバ200は、クーポン無の商品情報として、ライブ動画の視聴者ではないユーザU2の端末装置10に商品ページC20を送信する。例えば、商品ページC20には、画像情報と、価格情報とが含まれる。なお、
図1に示す例では、商品ページC20には、画像情報と、価格情報とが表示される場合を示したが、他の情報を含んでもよい。例えば、商品ページC20には、対象商品のタイトル情報や概要に関する情報が含まれてもよいものとする。
【0036】
商品ページC20は、クーポン無の商品情報であるため、クーポン無の通常の価格情報を含む。なお、商品ページC20は、クーポン付の価格情報を含まない。
図1に示す例では、商品ページC20は、価格情報として、クーポン無の価格情報である価格PL21を含む。
【0037】
ここで、価格PL21を選択することにより、ユーザU2の端末装置10は、クーポン無の価格で対象商品を購入するための決済情報をショッピングサーバ200に送信する。
図1に示す例では、ユーザU2の端末装置10は、価格PL21の選択によって、商品#1を通常価格の1000円で購入するための決済情報をショッピングサーバ200に送信する。
【0038】
なお、ここでのライブ動画の視聴者とは、ライブ動画を視聴中である者であっても、ライブ動画を視聴した者であってもよいものとする。
【0039】
なお、クーポン付の商品情報には、時間的な制限があってもよい。例えば、クーポン付の商品情報には、ライブ配信中又はライブ配信後所定の時間内のみ有効であるといった時間的な制限があってもよい。例えば、時間的な制限に違反した場合には、ショッピングサーバ200は、クーポン付の商品情報を端末装置10に送信せず、クーポンが付いていない商品情報を端末装置10に送信してもよい。この場合には、ショッピングサーバ200は、ライブ動画の視聴者であっても、クーポン無の商品情報を送信する。また、時間的な制限に違反した場合には、商品ページC10に表示されたクーポン付の価格情報を選択できなくしてもよい。例えば、仮にクーポン付の価格情報を選択したとしても、端末装置10がクーポン付の価格で対象商品を購入するための決済情報をショッピングサーバ200に送信できなくしてもよい。
【0040】
また、ここでの時間的な制限は、クーポン情報そのものに含まれた制限であってもよい。例えば、提供装置100から送信されたクーポン情報に含まれた制限であってもよい。例えば、ライブ動画の配信者A1が配信者端末20を介してクーポン情報を提供装置100に入稿した際にクーポン情報に対して設定した制限であってもよい。
【0041】
また、ここでの時間的な制限は、クーポン情報を用いた購入に係る制限であってもよい。例えば、クーポン情報を用いた購入が予め定められた所定の条件を満たすか否かの判定に応じた制限である。具体的には、端末装置10を介した商品情報の配信の要求がライブ動画のライブ配信中に行われたか否かの判定に応じた制限である。また、商品情報の配信の要求がライブ動画のライブ配信後所定の時間内に行われたか否かの判定に応じた制限であってもよい。
【0042】
なお、設定システム1は、クーポンを適用した取引数に制限を設定してもよい。例えば、設定システム1は、商品P1に対するクーポンを適用した取引数を先着100名に限定するといった制限を設定する。若しくは、設定部135は、商品P1に対するクーポンを適用した取引数を先着100個に限定するといった制限を設定する。この場合には、設定システム1は、クーポンを用いた取引数に上限を設定するため、クーポンの配布可能な数に上限を設けなくてもよい。すなわち、設定システム1は、クーポンを所定の期限内に何枚配布してもよい。そのため、サービス提供者は、取引数の設定に基づいて販促費用等を容易に管理することができる。また、設定システム1は、所定のサービスのファーストビューにおいてクーポンを無条件で配布することで、ライブコマースサービスへの遷移を促すことができる。このように、サービス提供者は、効果的にライブコマースへの送客を行うことができる。
【0043】
〔2.端末装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。
図3に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0044】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、提供装置100と、ショッピングサーバ200との間で情報の送受信を行う。
【0045】
(入力部12)
入力部12は、ユーザからの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0046】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。また、出力部13は、提供装置100から配信されたライブ動画を出力する。また、出力部13は、ショッピングサーバ200から送信された商品情報を出力する。
【0047】
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、提供装置100から配信されたライブ動画をリアルタイムで表示させるアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0048】
図3に示すように、制御部14は、要求部141と、動画受信部142と、第2要求部143と、受信部144と、受付部145と、送信部146とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0049】
(要求部141)
要求部141は、提供装置100に対してライブ動画を配信するよう要求する。この場合には、要求部141は、配信要求と共に、端末装置10を利用するユーザのユーザ情報を提供装置100に送信する。例えば、要求部141は、所定のウェブサービスにログインするために所定のウェブサービスの管理者から提供されたログインIDに関する情報を送信する。なお、ここでのウェブサービスとは、ライブ動画の配信を管理するウェブサービスである。なお、ここでのウェブサービスは、ショッピングサーバ200の商品情報の配信を管理してもよい。
【0050】
(動画受信部142)
動画受信部142は、要求部141による要求に応じて配信されたライブ動画を受信する。動画受信部142は、提供装置100から配信されたライブ動画を受信する。
【0051】
(第2要求部143)
第2要求部143は、ショッピングサーバ200に対して商品情報を配信するよう要求する。なお、第2要求部143は、クーポン付の商品情報を配信するよう要求してもよい。この場合には、第2要求部143は、配信要求と共に、端末装置10を利用するユーザのユーザ情報をショッピングサーバ200に送信する。例えば、第2要求部143は、所定のウェブサービスにログインするために所定のウェブサービスの管理者から提供されたログインIDに関する情報を送信する。なお、ここでのウェブサービスとは、商品情報の配信を管理するウェブサービスである。なお、ここでのウェブサービスとは、提供装置100のライブ動画の配信を管理してもよい。すなわち、ここでのウェブサービスとは、要求部141に係るウェブサービスと同じであってもよい。
【0052】
(受信部144)
受信部144は、第2要求部143による要求に応じて配信された商品情報を受信する。受信部144は、ショッピングサーバ200から配信された商品情報を受信する。例えば、受信部144は、クーポン付の商品情報を受信しても、クーポン無の商品情報を受信してもよい。
【0053】
(受付部145)
受付部145は、受信部144によって受信された商品情報に対する操作を受け付ける。例えば、受付部145は、商品情報に含まれる価格情報の選択を受け付ける。例えば、受付部145は、クーポン付の価格情報の選択を受け付ける。
【0054】
(送信部146)
送信部146は、受付部145によって受け付けられた操作に応じて、対象商品を購入するための決済情報を送信する。例えば、送信部146は、対象商品を購入するための決済情報をショッピングサーバ200に送信する。例えば、送信部146は、クーポン付の価格で対象商品を購入するための決済情報を送信する。
【0055】
〔3.提供装置の構成〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る提供装置100の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る提供装置100の構成例を示す図である。
図4に示すように、提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、提供装置100は、提供装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0056】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10と、配信者端末20と、ショッピングサーバ200との間で情報の送受信を行う。
【0057】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図4に示すように、記憶部120は、クーポン情報記憶部121と、ライブ情報記憶部122と、商品情報記憶部123と、ユーザ情報記憶部124とを有する。
【0058】
クーポン情報記憶部121は、クーポン情報を記憶する。例えば、クーポン情報記憶部121は、ライブ動画の配信者が配信者端末20を介してライブ動画と共に入稿したクーポン情報を記憶する。ここで、
図5に、実施形態に係るクーポン情報記憶部121の一例を示す。
図5に示すように、クーポン情報記憶部121は、「クーポンID」、「クーポン」、「配信者ID」、「ライブ期間」、「クーポン期間」、「対象商品」といった項目を有する。
【0059】
「クーポンID」は、取得したクーポン情報を識別するための識別情報を示す。「クーポン」は、対象商品に対して適用されるクーポン情報を示す。「クーポン数」は、ユーザに対して配分可能なクーポンの総数を示す。「配信者ID」は、クーポン情報を入稿したライブ動画の配信者を識別するための識別情報を示す。「ライブ期間」は、クーポン情報と共に入稿されたライブ動画の配信の期間を示す。「クーポン期間」は、クーポンの適用が可能な期間を示す。
【0060】
「対象商品」は、クーポンの対象となる商品を示す。なお、「対象商品」は、入稿されたライブ動画で紹介される商品を示してもよいし、入稿されたライブ動画で紹介される商品と所定の関係を有する商品を示してもよい。例えば、「対象商品」は、「配信者ID」により示される配信者がインターネット上のストアで提供する他の商品を示してもよい。なお、
図5では「対象商品」に「商品#1」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、商品情報が記憶される。
【0061】
ライブ情報記憶部122は、ライブ動画に関する情報を記憶する。例えば、ライブ情報記憶部122は、ライブ動画の配信者が配信者端末20を介してクーポン情報と共に入稿したライブ動画に関する情報を記憶する。ここで、
図6に、実施形態に係るライブ情報記憶部122の一例を示す。
図6に示すように、ライブ情報記憶部122は、「ライブID」、「ライブ動画」、「配信者ID」、「ライブ期間」、「紹介商品」といった項目を有する。
【0062】
「ライブID」は、取得したライブ動画に関する情報を識別するための識別情報を示す。「ライブ動画」は、ライブ動画の動画像情報を示す。なお、
図6では「ライブ動画」に「MOV1」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、動画像データが格納される。もしくは、
図6で示される「ライブ動画」には、動画像データが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されてもよい。
【0063】
「配信者ID」は、ライブ動画の配信者を識別するための識別情報を示す。「ライブ期間」は、ライブ動画の配信の期間を示す。「紹介商品」は、ライブ動画で紹介される商品に関する情報を示す。なお、
図6では「紹介商品」に「紹介#1」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、商品情報が記憶される。
【0064】
商品情報記憶部123は、商品情報を記憶する。例えば、商品情報記憶部123は、ライブ動画の配信者がインターネット上で提供するストアで購入可能な商品情報を記憶する。なお、商品情報記憶部123は、ライブ動画の配信者が入稿した商品情報を記憶してもよいし、ショッピングサーバ200から送信された商品情報を記憶してもよいし、外部サーバから送信された商品情報を記憶してもよいものとする。
【0065】
ここで、
図7に、実施形態に係る商品情報記憶部123の一例を示す。
図7に示すように、商品情報記憶部123は、「商品ID」、「商品名」、「カテゴリ」、「価格」、「商品数」、「販売者ID」、「ストア名」、「URL」といった項目を有する。
【0066】
「商品ID」は、取得した商品情報を識別するための識別情報を示す。「商品名」は、商品の商品名を示す。「カテゴリ」は、商品のカテゴリを示す。「価格」は、商品の価格を示す。「商品数」は、販売可能な商品の総数を示す。「販売者ID」は、商品を販売する販売元を識別するための識別情報を示す。なお、商品を販売する販売元が、実施形態に係る設定システム1を用いてライブ動画を配信した場合には、実施形態に係る「配信者ID」が販売元に付与される。
【0067】
「ストア名」は、販売元がインターネット上で提供するストアのストア名を示す。「URL」は、ストアのURL情報を示す。例えば、「URL」は、商品情報に紐付くストアのURL情報を示す。なお、
図7では「URL」に「UR1」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、URL情報が記憶される。
【0068】
ユーザ情報記憶部124は、ユーザ情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部124は、端末装置10から送信されたユーザのユーザ情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部124は、ライブ動画の配信要求と共に送信されたユーザ情報を記憶する。ここで、
図8に、実施形態に係るユーザ情報記憶部124の一例を示す。
図8に示すように、ユーザ情報記憶部124は、「ユーザID」、「ユーザ情報」、「要求動画」、「クーポン情報」といった項目を有する。
【0069】
「ユーザID」は、取得したユーザ情報を識別するための識別情報を示す。「ユーザ情報」は、所定のウェブサービスを利用するためにウェブサービスの管理者から提供された情報を示す。「ユーザ情報」は、例えばユーザのログインIDを示す。「要求動画」は、ユーザが配信を要求したライブ動画の情報を示す。なお、
図8では「要求動画」に「動画#1」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、ライブ動画に関する情報が記憶される。「要求動画」には、例えばライブ動画のタイトル情報が記憶される。「クーポン情報」は、ユーザが配信を要求したライブ動画に関するクーポン情報を示す。例えば、「クーポン情報」は、ライブ動画で紹介された商品を購入するためのクーポン情報を示す。なお、
図8では「クーポン情報」に「クーポン#1」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、ライブ動画に関する情報が記憶される。「クーポン情報」には、例えばクーポンの適用に関する条件が記憶される。
【0070】
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、提供装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0071】
図4に示すように、制御部130は、取得部131と、受信部132と、特定部133と、配信部134と、設定部135と、判定部136と、適用部137と、送信部138とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0072】
(取得部131)
取得部131は、配信者端末20から送信された情報を取得する。具体的には、取得部131は、ライブ動画に関する情報を取得する。また、取得部131は、クーポン情報を取得する。なお、取得部131は、ライブ動画に関する情報と、クーポン情報とを同時に取得してもよいし、別々に取得してもよい。また、取得部131は、取得したクーポン情報をクーポン情報記憶部121に格納してもよい。また、取得部131は、取得したライブ動画に関する情報をライブ情報記憶部122に格納してもよい。
【0073】
(受信部132)
受信部132は、端末装置10から送信されたライブ動画の配信要求を受信する。この場合には、受信部132は、端末装置10を利用するユーザのユーザ情報を受信する。例えば、受信部132は、所定のウェブサービスでユーザが利用するログインIDに関する情報を受信する。また、受信部132は、受信したユーザ情報をユーザ情報記憶部124に格納してもよい。
【0074】
(特定部133)
特定部133は、受信部132によって受信された配信要求に基づいてライブ動画の視聴者を特定する。例えば、特定部133は、配信要求と共に受信されたユーザ情報に基づいてライブ動画の視聴者を特定する。このように、特定部133は、電子商取引において取引される取引対象に関するライブ動画の視聴者を特定する。
【0075】
(配信部134)
配信部134は、取得部131によって取得されたライブ動画を配信する。例えば、配信部134は、受信部132によって受信された配信要求に応じて、対応する端末装置10にライブ動画を配信する。言い替えると、配信部134は、配信要求を行った端末装置10に対してライブ動画を配信する。このように、配信部134は、特定部133によって特定された視聴者にライブ動画を配信する。
【0076】
(設定部135)
設定部135は、取引対象に関するインセンティブを設定する。なお、インセンティブとは、例えばクーポンである。ここでのインセンティブとは、例えば取引対象の購入に際して適用可能なクーポンである。
【0077】
設定部135は、特定部133によって特定された視聴者に対して、取引対象に関するインセンティブを設定する。また、設定部135は、ショッピングサーバ200を介して、インセンティブを端末装置10に提供してもよい。なお、この場合には、ショッピングサーバ200は、インセンティブ付の商品情報を端末装置10に提供する。
【0078】
設定部135は、取引対象に対してインセンティブを設定することにより、ユーザの視聴に応じて調整された価格情報を含む商品情報を提供する。このように、設定部135は、特定部133によって特定された視聴者に対して特別なサービスを提供する。
【0079】
設定部135は、所定の条件を満たす場合に適用可能なインセンティブを設定する。ここで、所定の条件とは、時間的な制限に関する条件や、配布可能な残りのインセンティブの数に関する条件である。例えば、設定部135は、所定の期間内にのみ適用可能なインセンティブを設定する。
【0080】
具体的には、設定部135は、ライブ動画のライブ配信中に適用可能なインセンティブを設定する。より具体的には、設定部135は、配信部134によって配信されたライブ動画のライブ配信中に適用可能なインセンティブであって、ライブ動画で紹介されている取引対象に対して適用可能なインセンティブを設定する。
【0081】
また、設定部135は、ライブ動画のライブ配信後所定の時間内に適用可能なインセンティブを設定する。具体的には、設定部135は、配信部134によって配信されたライブ動画のライブ配信後所定の時間内に適用可能なインセンティブや報酬であって、ライブ動画で紹介されている取引対象に対して適用可能なインセンティブや報酬を設定する。
【0082】
このように、設定部135は、ライブ動画で紹介されている取引対象に対して適用可能なインセンティブを設定する。すなわち、設定部135は、ライブ配信中の取引対象に対して適用可能なインセンティブを設定する。また、設定部135は、ライブ配信中の取引対象が取引されるストア上で取引可能な取引対象に対して適用可能なインセンティブを設定してもよい。例えば、設定部135は、ライブ配信者が管理するストア上で取引可能な各々の取引対象に対して適用可能なインセンティブを設定してもよい。
【0083】
また、設定部135は、配布可能な数に制限があるインセンティブを設定する。例えば、設定部135は、配布可能な数に残りがある場合には、インセンティブを設定する。なお、設定部135は、配布可能な数がリアルタイムで変動するインセンティブを設定する。例えば、設定部135は、配布可能な数をリアルタイムにカウントして、配布可能な数に残りがある場合には、インセンティブを設定する。
【0084】
また、設定部135は、適用可能な取引数に制限があるインセンティブを設定する。すなわち、設定部135は、インセンティブを適用した取引数に関する制限を設定する。例えば、設定部135は、所定の取引対象において、インセンティブを適用した取引数を先着100名に限定するといった制限を設定する。若しくは、設定部135は、所定の取引対象において、インセンティブを適用した取引数を先着100個に限定するといった制限を設定する。この場合には、設定部135は、インセンティブを用いた取引数に上限を設定するため、インセンティブの配布可能な数に上限を設けなくてもよい。そのため、サービス提供者は、取引数の設定に基づいて販促費用等を容易に管理することができる。
【0085】
(判定部136)
判定部136は、設定部135によって設定されたインセンティブが、対象となる取引対象の取引に際して適用可能か否かを判定する。例えば、判定部136は、提供されたインセンティブに対する操作が所定の時間内に行われたか否かを判定する。例えば、判定部136は、提供されたインセンティブの利用に基づく購入が所定の時間内に行われたか否かを判定してもよい。
【0086】
具体的には、判定部136は、設定部135によって設定されたインセンティブに対する操作が、対象となる取引対象を紹介するライブ動画のライブ配信中であるか否かを判定する。また、具体的には、判定部136は、設定部135によって設定されたインセンティブに対する操作が、対象となる取引対象を紹介するライブ動画のライブ配信後所定の時間内であるか否かを判定する。
【0087】
また、判定部136は、設定部135によって各視聴者に設定されたインセンティブの総数が、所定の閾値以内であるか否かを判定する。
【0088】
(適用部137)
適用部137は、判定部136によって適用可能であると判定された場合には、対象となる取引対象の取引に対してインセンティブを適用する。言い替えると、適用部137は、判定部136によって適用可能であると判定された場合には、インセンティブが適用された価格での取引対象の取引を許可する。
【0089】
(送信部138)
送信部138は、第1送信部と第2送信部との機能を有するものとする(以下、第1送信部を、適宜「第1送信部138」と呼ぶ。また、第2送信部を、適宜「第2送信部138」と呼ぶ)。送信部138は、設定部135によって設定されたインセンティブの数に応じて、配布可能な残りのインセンティブの数に関する情報を、ライブ動画の視聴者に送信する。例えば、送信部138は、配布可能な残りのインセンティブの数に関する情報を、ライブ配信中にリアルタイムに送信する。例えば、送信部138は、ライブ配信中にインセンティブが提供される度に更新される残りのインセンティブの数に関する情報を送信する。また、例えば、送信部138は、クーポン情報記憶部121に記憶された情報と、設定部135によって設定された情報とに応じて、配布可能な残りのインセンティブの数に関する情報を送信する。
【0090】
送信部138は、配信部134によって配信されたライブ動画で紹介されている取引対象が購入された場合には、残りの取引対象の商品数に関する情報を送信する。例えば、送信部138は、残りの商品数に関する情報を、ライブ配信中にリアルタイムに送信する。例えば、送信部138は、ライブ配信中に取引対象が購入される度に更新される残りの商品数に関する情報を送信する。また、例えば、送信部138は、商品情報記憶部123に記憶された情報と、適用部137によって適用された情報とに応じて、残りの取引対象の商品数に関する情報を送信する。
【0091】
送信部138は、配信部134によって配信されたライブ動画で紹介されている取引対象が購入された場合には、インセンティブの適用が可能な残りの取引数に関する情報を、ライブ配信中にリアルタイムに送信する。例えば、送信部138は、設定部135によってインセンティブを適用した取引数に関する制限が設定された場合には、売買が成立した取引数に応じて残りの取引数に関する情報を送信する。例えば、送信部138は、ライブ配信中に取引対象が購入される毎に残りの取引数に関する情報を更新して送信する。
【0092】
〔4.ショッピングサーバの構成〕
次に、
図9を用いて、実施形態に係るショッピングサーバ200の構成について説明する。
図9は、実施形態に係るショッピングサーバ200の構成例を示す図である。
図9に示すように、ショッピングサーバ200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。なお、ショッピングサーバ200は、ショッピングサーバ200の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0093】
(通信部210)
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10と、提供装置100との間で情報の送受信を行う。
【0094】
(記憶部220)
記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図9に示すように、記憶部220は、商品情報記憶部221と、クーポン情報記憶部222と、ユーザ情報記憶部223とを有する。
【0095】
商品情報記憶部221は、ショッピングに関する商品情報を記憶する。商品情報記憶部221には、
図7に示す商品情報記憶部123と同様の情報が格納される。
【0096】
例えば、商品情報記憶部221は、ライブ動画の配信者が提供するインターネット上のストアで購入可能な商品情報を記憶する。具体的には、商品情報記憶部221は、各々の商品の価格情報や、タイトル情報や、概要に関する情報などを記憶する。また、商品情報記憶部221は、ライブ動画のアーカイブ情報を記憶してもよい。例えば、商品情報記憶部221は、提供装置100によって配信されたライブ動画を、ライブ配信中に紹介された対象商品の商品情報として記憶してもよい。
【0097】
クーポン情報記憶部222は、クーポン情報を記憶する。クーポン情報記憶部222には、
図5に示すクーポン情報記憶部121と同様の情報が格納される。
【0098】
例えば、クーポン情報記憶部222は、クーポンの割引に関する情報を記憶する。具体的には、クーポン情報記憶部222は、「15%OFF」や「700円OFF」といった割引に関する情報を記憶する。なお、クーポン情報記憶部222は、クーポンの割引が適用された割引価格を記憶してもよい。なお、具体的な例を挙げると、例えば商品の価格が1000円であり、クーポンが700円OFFである場合には、割引価格は300円である。
【0099】
また、クーポン情報記憶部222は、提供装置100から送信されたクーポン情報を記憶する。例えば、クーポン情報記憶部222は、提供装置100に入稿されたライブ動画に関するクーポン情報を記憶する。例えば、クーポン情報記憶部222は、クーポンの対象となる対象商品に関する情報を記憶する。また、クーポン情報記憶部222は、所定の時間内のみ有効といったクーポンの時間的な制限に関する情報を記憶する。例えば、クーポン情報記憶部222は、ライブ配信中又はライブ配信後所定の時間内のみクーポンが有効であるといった情報を記憶する。
【0100】
ユーザ情報記憶部223は、ユーザ情報を記憶する。ユーザ情報記憶部223には、
図8に示すユーザ情報記憶部124と同様の情報が格納される。
【0101】
例えば、ユーザ情報記憶部223は、提供装置100から送信されたユーザ情報を記憶する。具体的には、ユーザ情報記憶部223は、ライブ動画の配信を要求したユーザのユーザ情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部223は、ライブ動画の配信を要求したユーザのログインIDに関する情報を記憶する。
【0102】
ユーザ情報記憶部223は、ライブ動画の配信を要求した各ユーザに対応するクーポン情報を記憶する。言い替えると、ユーザ情報記憶部223は、ライブ動画の配信を要求したユーザ情報(例えば、ユーザのログインID)と、クーポン情報とを対応付けて記憶する。ここで、ユーザ情報記憶部223は、クーポン情報記憶部222により格納されたクーポン情報を、ユーザ情報と対応付けて記憶してもよい。
【0103】
(制御部230)
制御部230は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、ショッピングサーバ200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0104】
図9に示すように、制御部230は、取得部231と、受信部232と、選択部233と、送信部234と、第2受信部235とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、
図9に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0105】
(取得部231)
取得部231は、提供装置100から送信されたクーポン情報を取得する。例えば、取得部231は、クーポンの対象となる対象商品に関する情報を含むクーポン情報を取得する。なお、ここでの対象商品とは、ライブ動画で紹介される商品であってもよいし、ライブ動画で紹介される商品と所定の関係を有する商品であってもよい。例えば、ライブ動画の配信者が提供する他の商品であってもよい。
【0106】
また、取得部231は、提供装置100から送信されたユーザ情報を取得する。例えば、取得部231は、端末装置10を介してライブ動画の配信を要求したユーザのユーザ情報を取得する。具体的には、取得部231は、所定のサービスを利用するためのログインIDに関する情報を取得する。なお、取得部231は、取得したユーザ情報とクーポン情報とをユーザ情報記憶部223に格納する。
【0107】
なお、取得部231は、クーポン情報とユーザ情報とを同時に取得してもよいし別々に取得してもよい。なお、取得部231は、提供装置100から送信されたライブ動画の識別情報を取得してもよい。例えば、取得部231は、クーポン情報と、ユーザ情報と、ライブ動画の識別情報とを取得してもよい。
【0108】
(受信部232)
受信部232は、端末装置10から送信された商品情報の配信要求を受信する。例えば、受信部232は、クーポン付の商品情報の配信要求を受信する。また、受信部232は、配信要求と共に、端末装置10を利用するユーザのユーザ情報を受信する。例えば、受信部232は、所定のウェブサービスを利用するためのログインIDに関する情報を受信する。
【0109】
(選択部233)
選択部233は、受信部232によって受信されたユーザ情報に応じた商品情報を選択する。例えば、選択部233は、受信部232によって受信されたユーザ情報が、取得部231によって取得されたユーザ情報に含まれる場合には、クーポン付の商品情報を選択する。例えば、選択部233は、ユーザ情報記憶部223に格納されたユーザ情報に対応するクーポン情報の有無に基づいて商品情報を選択する。また、選択部233は、受信部232によって受信されたユーザ情報が、取得部231によって取得されたユーザ情報に含まれない場合には、クーポン無の商品情報を選択する。
【0110】
(送信部234)
送信部234は、選択部233によって選択された商品情報を送信する。例えば、送信部234は、選択部233によって選択されたクーポン付の商品情報を、対応する端末装置10に送信する。ここで、対応する端末装置10とは、ライブ動画の視聴者であるユーザが利用する端末装置10である。なお、送信部234は、選択部233によって選択されたクーポン無の商品情報を、対応する端末装置10に送信する。なお、この場合には、対応する端末装置10とは、ライブ動画の視聴者ではないユーザが利用する端末装置10である。
【0111】
(第2受信部235)
第2受信部235は、端末装置10から送信された決済情報を受信する。第2受信部235は、対象商品を所定の価格で購入するための決済情報を受信する。例えば、第2受信部235は、送信部234によって送信された商品情報に応じて、対象商品を所定の価格で購入するための決済情報を受信する。
【0112】
具体的には、第2受信部235は、対象商品をクーポン付の価格で購入するための決済情報を受信する。より具体的には、第2受信部235は、対象商品をクーポン付の価格で購入するための決済情報を、ライブ動画の視聴者であるユーザが利用する端末装置10から受信する。なお、第2受信部235は、対象商品をクーポン無の価格で購入するための決済情報を受信してもよい。具体的には、第2受信部235は、対象商品をクーポン無の価格で購入するための決済情報を、ライブ動画の視聴者ではないユーザが利用する端末装置10から受信する。
【0113】
〔5.設定処理のフロー〕
次に、
図10を用いて、実施形態に係る設定システム1による設定処理の手順について説明する。
図10は、実施形態に係る設定システム1による設定処理の手順を示すフローチャートである。
【0114】
図10に示すように、提供装置100は、ライブ動画とクーポン情報とを取得する(ステップS201)。また、提供装置100は、ライブ配信中にライブ動画の配信要求を受信しない場合(ステップS202;NO)、設定処理を終了する。また、提供装置100は、ライブ配信中にライブ動画の配信要求を受信した場合(ステップS202;YES)、ライブ動画の配信要求を行ったユーザのユーザ情報を取得する(ステップS203)。
【0115】
提供装置100は、ライブ動画の視聴者を特定する(ステップS204)。また、提供装置100は、ライブ動画の配信を要求したユーザにライブ動画を配信する(ステップS205)。そして、提供装置100は、ユーザ情報とクーポン情報とをショッピングサーバ200に送信する(ステップS206)。
【0116】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る提供装置100は、特定部133と、設定部135を有する。特定部133は、電子商取引において取引される取引対象に関するライブ動画の視聴者を特定する。設定部135は、特定部133によって特定された視聴者に対して、取引対象に関するインセンティブを設定する。
【0117】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ライブ動画の視聴に関するインセンティブの更なる向上を促すことができる。
【0118】
また、設定部135は、所定の条件を満たす場合に適用可能なインセンティブを設定する。
【0119】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ライブ動画による訴求効果を向上させることができる。
【0120】
また、設定部135は、ライブ動画のライブ中に適用可能なインセンティブを設定する。
【0121】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ライブ動画による訴求効果を向上させることができる。
【0122】
また、設定部135は、ライブ動画のライブ配信後所定の時間内に適用可能なインセンティブを設定する。
【0123】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ライブ動画による訴求効果を向上させることができる。
【0124】
また、設定部135は、所定の条件を満たす場合に適用可能なインセンティブを設定する。
【0125】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、訴求効果を向上させることができる。
【0126】
また、設定部135は、ライブ中の取引対象が取引されるストア上で取引可能な取引対象に対して適用可能なインセンティブを設定する。
【0127】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、訴求効果を向上させることができる。
【0128】
また、設定部135は、配布可能な数に制限があるインセンティブを設定する。
【0129】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、訴求効果を向上させることができる。
【0130】
また、設定部135は、配布可能な数がリアルタイムで変動するインセンティブを設定する。
【0131】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、訴求効果を向上させることができる。
【0132】
また、設定部135は、適用可能な取引数に制限があるインセンティブを設定する。
【0133】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、訴求効果を向上させることができる。
【0134】
また、実施形態に係る提供装置100は、判定部136を有する。判定部136は、設定部135によって設定されたインセンティブが、対象となる取引対象の取引に際して適用可能か否かを判定する。また、実施形態に係る提供装置100は、適用部137を有する。適用部137は、判定部136によって適用可能であると判定された場合には、対象となる取引対象の取引に対してインセンティブを適用する。
【0135】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ライブ動画の視聴に関するインセンティブの更なる向上を促すことができる。
【0136】
また、判定部136は、設定部135によって設定されたインセンティブに対する操作が、対象となる取引対象を紹介するライブ動画のライブ中であるか否かを判定する。また、適用部137は、ライブ中である場合には、インセンティブを適用する。
【0137】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ライブ動画による訴求効果を向上させることができる。
【0138】
また、判定部136は、設定部135によって設定されたインセンティブに対する操作が、対象となる取引対象を紹介するライブ動画のライブ配信後所定の時間内であるか否かを判定する。また、適用部137は、所定の時間内である場合には、インセンティブを適用する。
【0139】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ライブ動画による訴求効果を向上させることができる。
【0140】
また、判定部136は、設定部135によって各視聴者に設定されたインセンティブの総数が、所定の閾値以内であるか否かを判定する。また、適用部137は、所定の閾値内である場合には、インセンティブを適用する。
【0141】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、訴求効果を向上させることができる。
【0142】
また、実施形態に係る提供装置100は、第1送信部138を有する。第1送信部138は、設定部135によって設定されたインセンティブの数に応じて、インセンティブの配布可能な残りの数に関する情報を、ライブ中のライブ動画の視聴者に送信する。
【0143】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、ライブ動画による訴求効果を向上させることができる。
【0144】
また、第1送信部138は、設定部135によって設定されたインセンティブが適用された取引対象が購入された場合には、取引対象の残りの商品数に関する情報を送信する。
【0145】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、訴求効果を向上させることができる。
【0146】
また、実施形態に係る提供装置100は、第2送信部138を有する。第2送信部138は、設定部135によって設定されたインセンティブが適用された取引対象が購入された場合には、インセンティブの適用が可能な残りの取引数に関する情報を送信する。
【0147】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、訴求効果を向上させることができる。
【0148】
また、設定部135は、インセンティブとして、クーポンを設定する。
【0149】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、訴求効果を向上させることができる。
【0150】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10、提供装置100およびショッピングサーバ200は、例えば、
図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図11は、端末装置10、提供装置100およびショッピングサーバ200の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0151】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0152】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0153】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0154】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0155】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10、提供装置100およびショッピングサーバ200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14、130および230の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0156】
〔8.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0157】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0158】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0159】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0160】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。