(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記電気端子が、前記接点を取り囲むフードを更に備え、該フードが、上壁と、底壁と、第1及び第2の側壁とを備える本体から形成され、前記第1及び前記第2の側壁が、前記上壁と前記底壁との間に延在し、前記上壁と、前記底壁と、前記第1及び前記第2の側壁とが、前記本体を通る通路を形成し、前記接点が、前記フードの前記通路内に着座し、前記フードが、前記ハウジング内に着座し、前記フードの各側壁が、前端部及び後端部を有し、各側壁の前記後端部は、前記フードの前記本体の中心線に対して傾斜した表面によって形成される、請求項1に記載の組み合わせ。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】互いに結合されたコネクタアセンブリ及び接点アセンブリの正面斜視図である。
【
図2】互いに結合されたコネクタアセンブリ及び接点アセンブリの背面斜視図である。
【
図3】互いに結合された接点アセンブリの接点と接点アセンブリのフードとの正面斜視図である。
【
図4】互いに結合された接点及びフードの背面斜視図である。
【
図5】互いに結合された接点及びフードの別の背面斜視図である。
【
図6】互いに引き離された接点及びフードの正面斜視図である。
【
図7】互いに引き離された接点及びフードの背面斜視図である。
【
図8】互いに結合された接点及びフードの断面図である。
【
図19】フードの一代替的実施形態の正面斜視図である。
【
図22】
図19のフードを部分的に形成された状態で示す背面斜視図である。
【
図23】
図19のフードを部分的に形成された状態で示す正面図である。
【
図24】
図19のフードを部分的に形成された状態で示す正面斜視図である。
【
図25】
図19のフードを部分的に形成された状態で示す正面図である。
【
図26】コネクタアセンブリ、接点アセンブリ、オス端子、後退ツール、及びプローブを、互いに引き離された状態で示す正面斜視図である。
【
図27】コネクタアセンブリ、接点アセンブリ、オス端子、後退ツール、及びプローブを、互いに引き離された状態で示す背面斜視図である。
【
図28】コネクタアセンブリのフロントカバーの正面斜視図である。
【
図32】コネクタアセンブリのフロントハウジングの正面斜視図である。
【
図35】コネクタアセンブリの、独立した二次ロックの正面斜視図である。
【
図37】コネクタアセンブリの封止部の正面斜視図である。
【
図39】コネクタアセンブリの封止カバー又はグロメットカバーの正面斜視図である。
【
図40】封止カバー又はグロメットカバーの、斜視的に示される断面図である。
【
図41】封止カバー又はグロメットカバーの背面図である。
【
図42】封止カバー又はグロメットカバーの正面図である。
【
図43】ロックがロック解除位置にあり、正面斜視図的に示されるコネクタアセンブリと、そのコネクタアセンブリから引き離された状態で、正面斜視図的に示されている接点アセンブリとの断面図である。
【
図44】ロックがロック解除位置にあり、正面斜視図的に示されるコネクタアセンブリの断面図と、接点アセンブリの正面斜視図であり、コネクタアセンブリ及び接点アセンブリが組み立てられた状態で示されている。
【
図45】ロックがロック位置にあり、正面斜視的に示されるコネクタアセンブリの断面図と、接点アセンブリの正面斜視図であり、コネクタアセンブリ及び接点アセンブリが組み立てられた状態で示されている。
【
図46】組み立てられた状態にあるコネクタアセンブリ及び接点アセンブリの部分断面図である。
【
図47】組み立てられた状態にあるコネクタアセンブリ、接点アセンブリ、及びオス端子の部分正面斜視図である。
【
図48】組み立てられた状態にあるコネクタアセンブリ及び接点アセンブリの部分断面図であり、オス端子及びプローブがその中に挿入されている状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図面は、本開示のある実施形態を例解するものであり、開示される実施形態が、種々の形態で具体化され得る本開示の例示にすぎないことを理解されたい。したがって、本明細書に開示される具体的な詳細は、限定するものとして解釈されるべきではなく、単に、特許請求の範囲のための基礎として、かつ本開示を様々に用いることを当業者に教示するための代表的な基礎として解釈されるべきである。
【0013】
本開示は、コネクタアセンブリ620と嵌合する電気端子20を対象とする。図面は、コネクタアセンブリ620の各要素のイラストレーションがコネクタアセンブリ620全体のある単一の断片又は部分であるように、コネクタアセンブリ620の単一回路を示すが、コネクタアセンブリ620の完全形を形成するためには複数の回路が提供される。「前部」、「後部」、「上部」、「上側」、「下部」、及び「下側」などの方向は、本明細書で使用される際には、説明の都合に合わせて用いられ、使用中に必要な向きを示すものではなく、任意のものであり、示される実施形態の明確な理解を提供するために使用されているということにも留意されたい。
【0014】
電気端子20は、2つの別個の部品、第1の部品すなわち接点22、及び第2の部品すなわちフード24から構成される。二部品構造は、性能を向上させながら、より小型の電気端子20を提供する。接点22は、銅若しくは任意の他の銅基合金などの高導電性材料又は同一導電特性を有する類似の材料の単一片から型抜き成形される。フード24は、優れた保持力及び補強性を提供するために、ステンレス鋼などの高強度引張材料で形成された単一のシート金属片から型抜き成形される。フード24を形成する材料の引張強度は、接点22を形成する材料の引張強度よりも大きい。電気端子20は、ピン又はブレードなどの対応するオス端子320を受容する。鋼は、銅又は銅基合金に更なる利点をもたらす。鋼は典型的に、より高い引張強度特性を示し、バネ又は付勢の用途において使用される状況というのは、良い選択である。接点22及びフード24は、別々に形成され、別体のアセンブリ又は結合ダイを介して一緒に固定される。
【0015】
本実施形態では、以下の説明は、電気リード線420が取り付けられた電気端子20を対象とする。リード線420は、当該技術分野において既知のように、導体424の上に絶縁被覆422を有する。絶縁被覆422は、リード線420の先端部において部分的に除去されて、内部に設けられた導体424を露出させる。
【0016】
接点22は、
図9〜12に最もよく示されている。接点22は、対応するオス端子320に電気的接続を提供するように構成された接点部26と、リード線420に連結されるように構成されたワイヤ固定部28と、接点部26をワイヤ固定部28に接続する遷移部30とを有する。
【0017】
接点部26は、本体32と、第1及び第2の片持ちバネアーム又は接点梁36、38とから形成され、本体32は、互いに対向する前端部32a及び後端部32bを有し、更に、本体を貫通して形成され、前端部32aから後端部32bまで延在する通路34を有する。また、第1の片持ちバネアームすなわち接点梁36及び第2の片持ちバネアームすなわち接点梁38は、本体32から通路34内へと延在する。前端部32a及び後端部32bを形成する全ての縁部は、通路34に向かって内側に傾斜した表面を提供するように面取りされる。縁部は丸みを帯びていてもよい。縁部は平滑化されて、金属内のバリが除去されている。中心線40が、前端32aから後端32bまで本体32の長さ方向に画定される。本体32は、互いに対向する上壁42及び底壁44から形成され、上壁42及び底壁44は、第1の直立側壁46及び第2の直立側壁48によって互いに分離されて通路34を形成する。各壁42、44、46、48の内面及び外面は平面である。壁42、44、46、48の前縁部42a、44a、46a、48aは、通路34内に通じる入口開口部50を形成する。前縁部42a、44a、46a、48aは、通路34に向かって内側に傾斜した表面を提供するように面取りされる。縁部42a、44a、46a、48aは丸みを帯びていてもよい。縁部42a、44a、46a、48aは平滑化されて、金属内のバリが除去されている。
【0018】
頂部開口部52は、本体32の前端部32aに近接しているがそれらから離間した上壁42に形成され、前縁部52aと、後縁部52bと、前縁部52a及び後縁部52bの間に延在する側縁部とから形成される。少なくとも後縁部52bは、通路34に向かって内側に傾斜した表面を提供するように面取りされる。縁部は丸みを帯びていてもよい。縁部は平滑化されて、金属内のバリが除去されている。底部開口部54は、本体32の前端部32aに近接するがそれから離間した底壁44に形成され、前縁部54aと、後縁部54bと、前縁部54a及び後縁部54bの間に延在する側縁部とから形成される。少なくとも後縁部54bは、通路34に向かって内側に傾斜した表面を提供するように面取りされる。縁部は丸みを帯びていてもよい。縁部は平滑化されて、金属内のバリが除去されている。一実施形態では、開口部52、54は垂直方向で互いに位置合わせされている。
【0019】
接点梁36は、頂部開口部52の前縁部52aから後方に、頂部開口部52を通って通路34内へと後方に延在する。接点梁38は、底部開口部54の前縁部54aから後方に、底部開口部52を通って通路34内へと延在する。接点梁36、38は、嵌合相手のオス端子320と電気的に係合するように構成されている。一実施形態では、各接点梁36、38は、それぞれの前縁部52a、54aに接続された前端部と、前縁部52a、54aから後方に延在し、中心線40に対して内側に湾曲する前方セクション56と、前方セクション56から後方に延在し、中心線40に対してかつ前方セクション56に対して内側に傾斜した中間セクション58と、中間セクション58から後方に延び、中心線に対して、かつ中間セクション58に対してまず内側に、次に外側に湾曲する後方セクション60と、を有する。後方セクション60は、自由後端60aで終端する。各接点梁36、38は、前縁部52a、54aから後端60aまで画定される長さを有する。一実施形態では、両方の接点梁36、38の長さは同じである。一実施形態では、接点梁36、38は、垂直方向で互いに位置合わせされている。
【0020】
一実施形態では、窪み62が、各側壁46、48の内面上で、開口部52、54の前縁部52a、54aよりも前方に設けられる。窪み62は、ドーム形状を有してもよい。
【0021】
複数の離間した突出部64は、側壁46、48の外面から外向きに延び、開口部52、54よりも後方にある。図には、3つの突出部64が設けられているが、より多い又はより少ない突出部64が設けられてもよい。一実施形態では、各突出部64は、中心線40に対して垂直に延在する後面64aを有する。
【0022】
上壁42の後端部42bは、本体32の後端32bから長手方向に離間している。側壁46、48の各後端部46b、48bの上部は、上壁42の後端部42bから本体32の後端部32bまで下向きかつ後方に傾斜して延在する。縁部42b、46b、48bは、通路34に向かって内側に傾斜した表面を提供するように面取りされる。縁部42b、46b、48bは丸みを帯びていてもよい。縁部42b、46b、48bは平滑化されて、金属内のバリが除去されている。
【0023】
一実施形態では、ワイヤ固定部28は、概ねU字形である。ワイヤ固定部28は、電気リード線420を受容するように構成されている。ワイヤ固定部28は、前端部及び後端部66a、66bを有する湾曲した基部壁66と、基部壁66から上方に延在し、リード線420の露出した導体424に接続するように構成されたワイヤクリンプ部68と、基部壁66から上方に延在し、リード線420の絶縁被覆422に接続するように構成された絶縁クリンプ部70と、を含む。基部壁66は、電気リード線420の露出した導体424及び絶縁被覆422を収容するようなサイズになっている。ワイヤクリンプ部68は、絶縁クリンプ部70より前方にある。一実施形態において、ワイヤクリンプ部68は、基部壁66から上方に延在するウィングとして形成され、絶縁クリンプ部70も、基部壁66から上方に延在するウィングとして形成される。
【0024】
リード線420をワイヤ固定部28に接続するために、絶縁被覆422の前部が除去されて導体424を露出させる。剥き出しの導体424は、ワイヤクリンプ部68の下の基部壁66内に配置され、絶縁被覆422がついたままのリード線420の一部は、絶縁クリンプ部70の下の基部壁66内に配置される。次いで、部68、70はリード線420のそれぞれの部分の上に折り畳まれて、リード線420を接点22に固定するが、ワイヤクリンプ部68が接点22を剥き出しの導体424に固定又は圧着し、絶縁クリンプ部70が絶縁被覆422を接点22に固定又は圧着する。
【0025】
電気端子20の遷移部30は、接点部26とワイヤ固定部28との間に延在する。遷移部30は、そこから上方に延在する側壁74、76を有する、概ねU字形の基部壁72を有する。各側壁74、76の前部78は長手方向に延在し、各側壁74、76の後部80は、前部78からワイヤ固定部28まで中心線40に向かって内側に傾斜して延在する。各前部78の上縁部は、切り欠き82を形成し、切り欠き82は、それぞれ対応する後縁部46b、48bの下端部から下方に延在する前面84と、長手方向に延在する平面中間面86と、それぞれの中間面86の後端から後部80まで上方に延在する後面88とを有する。
【0026】
電気端子20とリード線420とが互いに接続されると、接点アセンブリ90が形成される。
【0027】
フード24の第1の実施形態は、
図13〜18に最もよく示されており、フード24の第2の実施形態は、
図19〜21に最もよく示されている。フード24は、互いに対向する前端部132a及び後端部132b、並びに前端部132aから後端部132bまで貫通して延在する通路134を有する本体132と、本体132から通路134内へと延在する第1及び第2の片持ち補強梁136、138とから形成される。前端部132a及び後端部132bを形成する全ての縁部は、通路134に向かって内側に傾斜した表面を提供するように面取りされる。縁部は丸みを帯びていてもよい。縁部は平滑化されて、金属内のバリが除去されている。中心線140は、前端部132aから後端部132bまで本体132の長さ方向に画定される。本体132は、互いに対向する上壁142及び底壁144から形成され、上壁142及び底壁144は、第1及び第2の直立側壁146、148によって互いに分離されて通路134を形成する。各壁142、144、146、148の内面及び外面は平面である。頂部開口部152は、上壁142に形成され、前縁部152a及び後縁部152b、並びに前縁部152aと後縁部152bとの間に延在する側縁部152c、152dから形成される。縁部152a、152b、152c、152dは、通路134に向かって内側に傾斜した表面を提供するように面取りされる。縁部は丸みを帯びていてもよい。縁部は平滑化されて、金属内のバリが除去されている。底部開口部154は、底壁144内の、本体132の前端部132aの近くではあるがそれから離間した場所に形成され、前縁部154a及び後縁部154b、並びに前縁部154aと後縁部154bとの間に延在する側縁部154d(1つのみ図示)から形成される。縁部154a、154b、154d(及び他の側縁部)は、通路134に向かって内側に傾斜した表面を提供するように面取りされる。縁部は丸みを帯びていてもよい。縁部は平滑化されて、金属内のバリが除去されている。一実施形態では、開口部152、154は垂直方向で互いに位置合わせされている。
【0028】
補強梁136は、頂部開口部152の前縁部152aから頂部開口部152を通って通路134内へと後方に延在する。補強梁138は、底部開口部154の前縁部154aから底部開口部152を通って通路134内へと後方に延在する。補強梁136、138は、接点梁36、38を補強するために、接点22の接点梁36、38と係合するように構成される。一実施形態では、各補強梁136、138は、それぞれ対応する前縁部152a、154aに接続された前端部と、それぞれ対応する前縁部152a、154aから後方に延在し、中心線140に対して内側に傾斜するセクション192と、を有する。セクション192は、自由後端部192aで終端する。各補強梁136、138は、それぞれ対応する前縁部152a、154aから後端部192aまで画定される長さを有する。一実施形態では、両方の補強梁の長さは同じである。一実施形態では、接点梁136、138は、垂直方向で互いに位置合わせされている。補強梁136、138を形成する少なくとも側縁部は面取りされて、通路134に向かって内側に傾斜した表面を提供する。縁部は丸みを帯びていてもよい。縁部は平滑化されて、金属内のバリが除去されている。各補強梁136、138の長さは、それぞれ対応する接点梁36、38の長さよりも短い。一実施形態では、各補強梁136、138は、接点梁36、38の前方セクション56及び中間セクション58を合わせた長さよりも短い長さを有する。一実施形態では、各補強梁136、138は、接点梁36、38の前方セクション56及び中間セクション58を合わせた長さに実質的に等しい長さを有する。
【0029】
一実施形態では、フランジ196、196’、198、198’、200、200’、202、202’は、本体132の前端部132aにおいてそれぞれ対応する壁142、144、146、148から延在し、通路134内への入口開口部204を画定する。
図13、14及び18Aに示されるような一実施形態では、フランジ196、198は、上壁142及び底壁144の幅よりも狭い幅を有し、フランジ200、202は、第1の側壁146及び第2の側壁148の高さよりも低い高さを有し、各フランジ196、198、200、202は2つの壁部199、201から形成される。壁部199は、それぞれ対応する壁部142、144、146、148から外方向に延在し、それぞれ対応する壁部142、144、146、148と平面をなし、かつ中心線140に平行となっているが、その後壁部199は、中心線140に向かって内側に曲げられ、次いで後方に曲げられる。一実施形態では、各壁部201は、第1の壁部199の中心線に対して約120度〜約180度の角度で傾斜する。別の実施形態では、
図19、20及び20Aに示されるように、フランジ196’、198’は、上壁142及び底壁144の幅よりも狭い幅を有し、フランジ200’、202’は、第1の側壁146及び第2の側壁148の高さよりも低い高さを有し、各フランジ196’、198’、200’、202’は2つの壁部199’、201’から形成される。壁部199’は、それぞれ対応する壁部142、144、146、148と平面をなし、それぞれ対応する壁部142、144、146、148から、中心線140に平行に外向きに延在する。次に壁部199’は、中心線140に向かって内側に曲げられる。一実施形態では、各壁部201は、第1の壁部199の中心線に対して約15度〜約75度の角度で傾斜する。一実施形態では、第2の壁部201は、湾曲した形状を有する。フランジ196、196’、198、198’、200、200’、202、202’を形成する縁部は、入口開口部204及び通路134に向かって内側に傾斜した表面を提供するように面取りされる。縁部は丸みを帯びていてもよい。縁部は平滑化されて、金属内のバリが除去されている。
【0030】
突出部206、208、210、212は、それぞれ対応する壁142、144、146、148の、本体132の前端部132aに近接した位置から内側に、通路134内へと延在する。突出部206、208、210、212は、本明細書に説明するように、接点22がフード24内に挿入される際に、前方停止部として作用する。一実施形態では、各突出部206、208、210、212は、中心線140に対して垂直に延在する後面を有する。
【0031】
位置合わせリブ214、214’は、上壁142から上方に延在し、上壁142の一部分と重なり合う。一実施形態では、位置合わせリブ214、214’は、頂部開口部152及び補強梁136の一部分と重なり合う。位置合わせリブ214、214’は、前端部214a及び後端部214b、並びに平面の上表面216を有する。前端部214a及び後端部214bを形成する全ての縁部は、入口開口部204及び通路134に向かって内側に傾斜した表面を提供する。縁部は丸みを帯びていてもよい。縁部は平滑化されて、金属内のバリが除去されている。一実施形態では、後端部214bは、本体132の中心線140に対して下向きに傾斜し、かつ本体132の前端部132aから外向きに離れるように傾斜する。
【0032】
一実施形態では、位置合わせリブ214は、側壁146から上方に延在する第1の壁部218と、第1の壁部218の上端部から延在し、第1の壁部218から内側に延在する第2の壁部220と、第2の壁部220の端部から延在し、180度の屈曲部を形成する第3の壁部222と、第3の壁部222の端部から、第1の壁部218に向かって外側に延在する第4の壁部224とで形成され、第2の壁部216が第4の壁部224に重なるようになっている折り重ねられた壁から形成される。
図19〜21に示されるような一実施形態では、位置合わせリブ214’は、折り重ねられた壁部218、220、224、222から形成され、保持指を形成する第5の壁部226を更に含む。第5の壁部226は、第4の壁部224の外側端部から、第4の壁部224に対してある角度で延在し、その結果、第5の壁部226が中心線140に向かって内側に延在するようになっている。使用中、第5の壁部226は、第5の壁部226を受容するようなサイズになっている上壁142の窓部228内に着座する。一実施形態では、第5の壁部226は、壁部218、220、224、222の長手方向長さよりも短い長手方向長さを有する。
【0033】
一実施形態では、位置合わせリブ214、214’は、空間部234によって互いに離間された前方セクション230及び後方セクション232を含み、窓部236は、上壁142を貫通して設けられ、空間部232と位置合わせされる。窓部236は、前縁部236aと後縁部236bとによって形成され、側縁部236c、236dは両者の間に延在する。全ての縁部236a、236b、236c、236dは、入口開口部204及び通路134に向かって内側に傾斜した表面を提供するように面取りされる。縁部は丸みを帯びていてもよい。縁部は平滑化されて、金属内のバリが除去されている。前方セクション230の前端部230aは、本体132の前端132aに近接しているが、それから離間されており、そのため、空間部238は、位置合わせリブ214、214’の前方に設けられ、前方セクション230の後端部230bは窓部236の前端部236aに近接している。一実施形態では、前端部230aは、本体132の中心線140に対して垂直である。後方セクション232の前端部232aは、窓部236の後縁部236bに近接しており、後方セクション232の後端部232bは、本体132の後端部132bに近接するが、後端部132bから離間している。一実施形態では、前端部232aは、本体132の中心線140に対して垂直である。一実施形態では、後方セクション232の後端部232aは、本体132の中心線140に対して下向きに、かつ本体132の前端部132aから外向きに離れるように傾斜する。前方セクション230及び後方セクション232を形成する全ての縁部は、入口開口部204及び通路134に向かって内側に傾斜した表面を提供するように面取りされる。縁部は丸みを帯びていてもよい。縁部は平滑化されて、金属内のバリが除去されている。
【0034】
図15に示すように、第1の高さH1は、上壁142の外面から底壁144の外面まで画定されかつ測定される。第2の高さH2は、底壁144の外面から位置合わせリブ214、214’の平面な上表面216まで画定されかつ測定される。高さH2は、高さH1よりも高いが、実質的により高いというほどではない。
【0035】
各側壁146、148には、複数の離間した窓部240が貫通して設けられ、それらは、接点22の側壁上の突出部64と嵌合するように構成されている。窓部240は、補強梁136、138よりも後方にある。一実施形態では、側壁146内の窓部240は、側壁148内の窓部240と位置合わせされる。
【0036】
上壁142の後端部142bは、本体132の後端部132bから長手方向に離間している。側壁146、148の各後端部146b、148bの上部242は、中心線140に対して傾斜して延在し、上壁142の後端部142bから本体132の後端部132bに向かって下向きかつ後方向に延在する。側壁146、148の各後端部146b、148bの下側部244は、中心線140と平行に延在する。したがって、傾斜した上部242は、本体132の後端132bから離間配置されている。後端部142b、146b、148bを形成する全ての縁部は、通路134に向かって内側に傾斜した表面を提供するように面取りされる。縁部は丸みを帯びていてもよい。縁部は平滑化されて、金属内のバリが除去されている。位置合わせリブ214、214’の後端部214b、上壁142の後端部142b、及び側壁146、148の後端部146b、148bの傾斜した上部242によって提供される傾斜した表面は、滑らかなテーパを提供し、いかなる鋭い角部も存在しない。
【0037】
保持指246は、上壁142の後端142bから、中心線140に対して傾斜して通路134内へと延在する。一実施形態では、保持指246は、上壁142の幅よりも狭い幅を有する。
【0038】
一実施形態では、各側壁146、148の下側部244は、通路132内に延在する折り畳まれたタブ248を形成する壁を含む。各タブ248は、それぞれの側壁146、148から通路内へと内側に延在するU字形の第1の壁部250と、第1の壁部250から下方に延在する第2の壁部252と、を含む。空間部254は、タブ248によって形成される。
【0039】
接点22をフード24と組み立てるために、フード24は、
図22〜25に示されるように部分的に形成される。この部分的に形成された状態では、上壁142は側壁148に対して曲げられ、補強梁136は上壁142に対して曲げられず、補強梁138は、底壁144に対して曲げられず、位置合わせリブ214(又は位置合わせリブ214’)は側壁146に対して部分的に曲げられている。側壁146、148は、底壁144に対して部分的に曲げられ、保持指246及びタブ248は、保持指246及びタブ248が部分的に形成された通路134内に実質的に延在しないように部分的にのみ曲げられる。残りの特徴は、フード24上に形成される。
【0040】
接点22の前端部は、フード24の本体132の後端部132bに形成された開口部を通って挿入され、接点22の本体32の前端部32aが壁142、144、146、148上の突出部206、208、210、212の後面と係合するまで、部分的に形成された通路134に沿ってスライド移動される。突出部206、208、210、212は、接点22がフード24内にそれ以上挿入されないように制限する停止部として作用する。その後、側壁146、148は、底壁144に対して直立位置に曲げられる。この曲げの間、上壁142は側壁146と係合する。上壁142は、位置合わせリブ214、214’の第1の壁部218の開口部258内に着座するタブ256を有してもよく、これにより上壁142は位置合わせリブ214、214’に固定される。上壁142の一部分260(
図1及び2を参照)は、窓部236の下に着座して、窓部236のサイズを縮小する。壁146、148が屈曲され、上壁142が位置合わせリブ214、214’と係合すると、残りの突出部206、210、212は、接点22の本体32の前端部32aと係合する。加えて、壁146、148が曲げられ、上壁142が位置合わせリブ214、214’と係合すると、突出部64は窓部240内に着座するが、窓部240から外向きに延びることはなく、接点22をフード24内に固定する。その後、補強梁136、138は、接点梁36、136に係合するように内向きに曲げられる。次いで、位置合わせリブ214、214’が側壁146及び上壁144に対して曲げられる。第5の壁部226が設けられている場合、第5の壁部226は、上壁142の窓部228内に着座して、位置合わせリブ214’及び上壁142を互いに更に固定する。保持指246は曲げられる。保持指246は、本体32の後端部32bに近接している。したがって、接点22は突出部206、208、210、212と保持指246との間にある。タブ248は、切り欠き82の上に折り畳まれ、切り欠き82と係合して、接点22をフード24内に更に固定する。
図8に示されるように、フード24の突出部206、208、210、212の最も内側の表面は、壁42、44、48、50の内面と同一平面にあるか、又は実質的に同一平面にある。突出部64と窓部240との係合及びタブ248と切り欠き82との係合により、フード24内に接点22が維持及びロックされ、それによって接点22とフード24とが分離するのを防止する。これらの係合により、接点22に引き抜き力が作用しても、抜け落ちに耐えられるようになる。
【0041】
一実施形態では、接点22及びフード24の様々な特徴を形成する全ての縁部は、(本明細書で具体的に記載されていない場合でも)通路34に向かって内側に傾斜した表面を提供するように面取りされる。縁部は丸みを帯びていてもよい。前縁部は平滑化されて、金属内のバリが除去されている。
【0042】
突出部64が接点22上にあり、窓部240がフード24内にあるものとして説明されているが、突出部64をフード24上に設け、窓部240を接点22上に形成することもできる。第5の壁部226は、位置合わせリブ214’上にあり、窓部228は上壁142にあるものとして説明されているが、第5の壁部226を上壁142に設け、窓部228を位置合わせリブ214’に形成することもできる。フランジ196、196’、198、198’、200、200’、202、202’のいずれかの実施形態を、第5の壁部226及び窓部228と共に使用することができる。
【0043】
電気端子20及びそれに取り付けられたリード線420は、本明細書に記載されるように、コネクタアセンブリ620内に装着される。
【0044】
図26、27、43、及び44に示されるように、コネクタアセンブリ620は、フロントカバー622と、フロントカバー622の後方に配設されたフロントハウジング624と、フロントハウジング624の後方に配設された独立した二次ロック626と、独立した二次ロック626の後方に配設されたリアハウジング628と、リアハウジング628の後方に配設された封止部630と、封止部630の後方に配設された封止カバー又はグロメットカバー632と、を備える。
【0045】
図28〜31に示されるように、フロントカバー622は、本体638から形成され、本体638は、本体638から延在する棚部640を有する。本体638は、後面643を有する前壁642と、前壁642から後方に延在し、互いに対向する上壁644及び底壁646と、前壁642から後方に延び、かつ上壁644と底壁646との間に延在する第1の直立側壁648及び第2の直立側壁650と、を有する。オス端子受容通路652、ツール受容通路654、及びプローブ受容通路656は、前壁642を貫通して、壁644、646、648、650によって形成された空間部658を通って延在する。オス端子受容通路652は、オス端子320を受容するようなサイズになっている。ツール受容通路654は、後退ツール720を受容するようなサイズになっている。プローブ受容通路656は、プローブ820を受容するようなサイズになっている。オス端子受容通路652は、ツール受容通路654及びプローブ受容通路656よりも下方に位置している。棚部640は、前壁642から後方に延び、本体638よりも後方に延び、フロントハウジング624内に受容される。棚部640は、ツール受容通路654及びプローブ受容通路656よりも上方にある。
【0046】
図32〜34に示されるように、フロントハウジング624は、後壁660と、後壁660から前方に延在し、互いに対向する上壁662及び底壁664と、後壁660から前方に延び、上壁662と底壁664との間に延在する第1の直立側壁666及び第2の直立側壁668と、から形成される。通路670は、後壁660を貫通して、壁644、646、648、650によって形成された空間部672を通って延在する。翼形保持梁又は保持指674は、上壁662から空間部672内へと下方に延在する。保持指674は、本体部676を有し、本体部676は、拡大ヘッド678をその端部に有する。本体部676は、湾曲した下面680を有する。ヘッド678は、実質的に垂直である前面部682aと、傾斜した前面部682bと、実質的に水平である底面684とを有する。位置合わせされた開口部686は、後壁660から前方に延在する側壁666、668に設けられる。
【0047】
棚部640は空間部672内に着座し、保持指674の前面部682aの前方にある。
【0048】
図35及び36に示されるように、独立した二次ロック626は、互いに対向する上壁688及び底壁690から形成されており、上壁688及び底壁690は、側壁692、694によって互いに分離されており、また、独立した二次ロック626を貫通して独立した二次ロック626の前端部626aから後端部626bまで延在する中央通路696を画定している。上壁688は、前側傾斜面698を有する。面698は、前端部626aから後方に延在する。面698は、フード24の側壁146、148の各後端部146b、148bの上部242が傾斜した角度と同じ又は実質的に同じ角度で傾斜する。独立した二次ロック626は、フロントハウジング624の後方に位置している。独立した二次ロック626は、フロントハウジング624に対して垂直に移動することができる。また、独立した二次ロック626は、独立した二次ロック626をロック位置に配置するために独立した二次ロック626上及びフロントハウジング624上に設けられた協働係止機構700(独立した二次ロック626上にのみ示される)によって、フロントハウジング624に対して所定の位置にロックされ得る。係止機構の例としては、戻り止め、レバー、ラッチが挙げられるが、これらに限定されない。ユーザは、独立した二次ロック626をフロントハウジング624の開口部686を通して把持して、独立した二次ロック626がフロントハウジング624に対して移動するのに影響を及ぼすことができる。
【0049】
リアハウジング628は、その内部を通る通路を有する本体から形成される。
【0050】
図37及び38に示されるように、封止部630は、ゴムなどの柔軟な弾性材料で形成される。また、封止部630は、本明細書に記載されるようにリード線420が封止部630を通って挿入されると、リード線420の絶縁被覆422と係合するように構成されている。封止部630は、壁702の前端部702aから壁702の後端部702bまで貫通して延在する中央開口部又は通路704を有する壁702から形成される。一実施形態では、通路704を形成する表面は、それらの間にローブ708を有する複数の圧縮可能なローブ、リップ又は袋状組織706として形成される。袋状組織706は、通路704の狭くなった部分の最内表面710を画定する。一実施形態では、最内表面710は円形の形状である。通路704の最内表面710は、電気端子20の外寸よりも小さく、リード線4cl20の絶縁被覆422の直径よりも小さい寸法を画定する。封止部630は、リード線420の絶縁被覆422との弾力的な境界面を提供して、耐湿性/破片抵抗性のあるバリアを提供する。
【0051】
図39〜42に示されるように、シールカバー又はグロメットカバー632は、本体712から形成され、本体712は、本体712の前端部712aから後側通路部714bまで延在する前側通路部714aを有し、後側通路部714bは本体712の後端部712bまで延在する。前側通路部714a及び後側通路部714bは、電気端子20がそれを通過し、絶縁被覆422が著しい抵抗なしに通過することを可能にするようなサイズになっている。後側通路部714bは、水平であり、本体712を部分的に横切って延在する第1面すなわち上方面716と、上方面716の外端部716aから垂直方向下向きに延在する第2面すなわち側面718と、側面718の下端部718aから垂直方向下向きに延在する、湾曲している第3面すなわち側面720と、側面720の下端部720aから垂直方向下向きに延在する第4面すなわち側面722と、側面722の下端部722aから水平に延在し、上方面716に平行であり、かつその下方にある第5面すなわち下方面724と、下方面724の端部724aから延在する、湾曲した第6面すなわち下方面726と、下方面726の端部726aから水平に延在する、下方面724と位置合わせされた第7面すなわち下方面728と、下方面728の端部728aから垂直方向上向きに延在し、側面722と平行でありかつ側面722と位置合わせされている第8面すなわち側面730と、側面730の端部730aから延在し、湾曲している第9面すなわち側面732と、側面732の端部732aから垂直方向上向きに延在し、側面730と位置合わせされかつ側面718と位置合わせされている第10面すなわち側面734と、側面734の上端部734aから水平に上方面716に向かって延在し、上方面716と平行であるが垂直方向下側にオフセットされている第11面すなわち上方面736と、上方面716と上方面736を互いに接続し、概ね「S字」又は「Z字」形状に形成される第12面すなわち上方面738と、を有する。面720、726、732は、架空の円周に沿った形状になっている。面718、722、724、728、730、734、736は、フード24の本体132の形状に対応し、フード24の本体132は、接点アセンブリ90が挿入されている間、これらの面718、722、724、728、730、734、736を通過する。面716、718、738は、通路720のキー溝を形成し、位置合わせリブ214、214’の形状に対応し、接点アセンブリ90の挿入中には、フード24の位置合わせリブ214、214’が、これらの面716、718、738を通過する。絶縁被覆422は、接点アセンブリ90が挿入されている間、これらの面720、726、732を通過する。面720、722、724、726、728、730は、本体712の前端部712aから本体712の後端部712bまで延在し、その結果、これらの面720、722、724、726、728、730も前側通路部714aを通って延在する。面716、736、738の前端部は、本体712の前端部712aから離間しており、前側通路部714aの上部を形成する前側凹部740が、本体712内に形成される。前側凹部740は、上壁742と、側壁746、748とから形成され、上壁742は、本体712の前端部712aから後壁744まで延在し、後壁744は、面716、736、738の前端部から上方に延在し、側壁746、748は、本体712の前端712aから後壁744まで延在する。前側凹部740によって、前側通路部714aは、後側通路部714bの高さH4(面726と面716との間の距離)より大きい高さH3(面726と面742との間の距離)を有する。
【0052】
接点アセンブリ90をコネクタアセンブリ620と組み立てるために、電気端子20は、封止カバー又はグロメットカバー632の中に、封止カバー又はグロメットカバー632を貫通するように挿入される。位置合わせリブ214、214’が、面716、718、738によって形成されたキー溝内に着座しなければならないため、電気端子20は、封止カバー又はグロメットカバー632の中に、ある向きでのみ挿入され得る。キー溝内に位置合わせリブ214、214’をこのように着座させることにより、電気端子20が適切に位置合わせされ、電気端子20が封止カバー又はグロメットカバー632内で回転するのが防止される。
【0053】
その後、電気端子20は、封止部630の通路704を通過する。電気端子20が封止部630を通過すると、本体132の前端部132aは、最初に最内表面710と係合し、封止部630を外方向に拡張する。フランジ196、196’、198、198’、200、200’、202、202’は、フード24が封止部630と接したときに、封止部630が裂けてしまうリスクを低減する助けとなる。封止部630の袋状組織706は、フード24の外形に沿うように圧縮される。接点アセンブリ90が通過し続けると、位置合わせリブ214、214’の前端部214aは次に、封止部630の袋状組織706に接する。本体132及び位置合わせリブ214、214’を合わせた高さH2は、本体132の高さH1よりも高いが、その高さの差は小さい。したがって、封止部302が高さH1を超えるより高い高さH2に適応するように更に膨張した場合でも、封止部602は著しく膨張するわけではなく、そのため封止部602に裂けが生じるリスクも最小である。接点アセンブリ90がシール602を通過するにつれて、絶縁被覆422が封止部630内に入ると、封止部630は収縮し、袋状組織706は絶縁被覆422と係合し、封止する。次いで、電気端子20は、リアハウジング628内の通路に入り、同通路を通過し、その後、独立した封止ロック626内の通路696に入り、同通路696を通過する。独立した封止ロック626は、
図43に示されるようなロック解除位置にあり、これにより、接点アセンブリ90は、独立した封止ロック626を自由に通過することができる。次いで、電気端子20は、フロントハウジング624の通路670に入り、フロントハウジング624上の保持指674が電気端子20の窓部236内に着座し、接点アセンブリ90のフランジ196、196’、198、198’、200、200’、202、202’の前端部がフロントカバー622の後面643に係合するまで入り込む。この間、保持指674のヘッド678の底面684は、フード24の上壁142に最初に係合し、歪む。その後、湾曲した下面680は、位置合わせリブ214、214’の前端部214aと係合し、保持指674は更に歪み、ヘッド678の底面684が位置合わせリブ214、214’の平面の上表面216と係合するまで歪み続ける。位置合わせリブ214、214’の前方セクション230がヘッド678を越えてスライド移動した後、保持指674は元の形状を回復し、ヘッド678はフード24内の窓部236内に着座する。上壁142の一部分260の上方の領域は、湾曲した下面680が着座するための空間部を提供する。ヘッド678の前面部682aは、窓部236の前縁部236aに係合し、前面部682bはフード24の上壁142の上方にあり、前面部682bと上壁142との間に空間部750が形成される。保持指674が窓部236内で係合することと、接点アセンブリ90のフランジ196、196’、198、198’、200、200’、202、202’の前端部がフロントカバー622の後面643と係合することにより、電気端子20が接点アセンブリ90内へ更に挿入されることを防止し、また、接点アセンブリ90からの電気端子20の外れることも防止される。棚部640は、電気端子20がコネクタアセンブリ1020内で傾くのを防ぐために、フロントハウジング624の上壁662の内面と位置合わせリブ214、214’の平面の上表面216との間にある。
【0054】
接点アセンブリ90がコネクタアセンブリ1020内のロック解除位置にあるとき、リード線420の絶縁被覆422は、封止部602の袋状組織706と係合される。接点アセンブリ90が挿入された後、独立した二次ロック626は、独立した二次ロック626上の傾斜壁698が、フード24の側壁146、148の各後端部146b、148bの傾斜した上部242に係合するまで、フード24の中心線140に対して横方向に移動する。独立した二次ロック626は、嵌合係止機構700によって、
図45に示すように、所定の位置に固定される。独立した二次ロック626は、電気端子20が後方へ移動するのを防ぎ、それによって、接点アセンブリ90がコネクタアセンブリ620から抜けてしまうのを防止する。
【0055】
次いで、オス端子320は、コネクタアセンブリ620及び接点アセンブリ90内に装着される。オス端子320は、フロントカバー622内のオス端子受容通路652及び空間部658に挿入され、さらにそれらを通って挿入される。その後、オス端子320は、電気端子20の入口開口部204を通過するが、オス端子320は、オス端子320をフード132の通路134内に案内する、フード24上のフランジ196、196’、198、198’、200、200’、202、202’と係合し得る。オス端子320がフード24内に更にスライド移動するにつれて、オス端子320は、オス端子320が嵌合中に抜けないように食付き部を提供する突出部206、208、210、212と係合する。オス端子320が電気端子20内に更にスライド移動すると、オス端子320は、接点22の入口開口部50を通過する。オス端子320が挿入中に位置ずれを起こした場合、オス端子320は、接点22の通路134内でオス端子320を適切に位置合わせさせるように機能する窪み62と係合する。
【0056】
オス端子320が接点22の通路134に沿ってスライド移動すると、オス端子320は接点梁36、38と係合する。これにより、接点梁36、38及び補強梁136、138は外向きに曲がるが、接点梁136、138が接点梁36、38よりも高張力材料で形成されるため、補強梁136、138は、接点梁36、38を支持することができる。前述の挿入の間、接点梁36、38の後方セクション60が最初に曲がり、オス端子320の進入を可能にし、挿入に必要な力を初期段階では低いものとする。オス端子320が梁36、136、38、138に対して更にスライド移動すると、接点梁36、38の中間セクション58及び補強梁136、138のセクション192が曲がる。必要に応じて、接点梁36、38の前方セクション56も曲がることができる。梁36、136、38、138は、梁36、136、38、138が中心線40、140に対して実質的に平行である程度に曲がり得る。オス端子320を電気端子20に挿入している間、補強梁136、138を形成するために使用されるより高張力材料は、接点梁36、38とオス端子320との間に適切な電気的接続を実現するための垂直力を増加させる。したがって、オス端子320と接点梁36、38との間に係合が形成されることを確実にしながら、接点梁36、38を銅などのより低張力材料で作製することができる。補強梁136、138は、接点梁36、38を補強し、かつ接点梁36、38の性能の経時的な劣化を抑えるための追加的な垂直力を提供する。図示される実施形態において、フード24は、オス端子420との直接的な電気的接点22を提供しないが、フード24は、接点梁36、38の電気的特性を改善又は向上させるための、より大きな機械的特性を追加する。
【0057】
ひとたび接点アセンブリ90と、コネクタアセンブリ1020と、オス端子320とを一体に組み立てたら、電気経路を適切な試験によって確認することができる。これは、試験プローブ820をフロントカバー622のプローブ受容通路656を通して挿入することで実現され、電気端子20のフード24上の位置合わせリブ214、214’に試験プローブ820を電気的に接続することによって、導電率をチェックすることができる。
【0058】
特定の状況では、接点アセンブリ90は問題のあるものであり得るか、あるいは修理を必要とする場合もあり得る。これらの状況では、接点アセンブリ90をコネクタアセンブリ620から取り外す必要がある。接点アセンブリ90を取り外すためには、
図45に示すロック位置から
図44に示すロック解除位置へと独立した二次ロック626をまず戻して、接点アセンブリ90を独立した二次ロック626を通して後退させることができるようにする。加えて、保持指674を窓部236から外に、偏向させる必要がある。この偏向は、後退ツール720を、フロントカバー622のツール受容通路654及び空間部658に挿入し、さらに後退ツール720を空間部750内に挿入して保持指674を偏向させることによって実現される。保持指674が窓部632から引き出されると、接点アセンブリ90をコネクタアセンブリ1020から引き出すことができる。
【0059】
接点アセンブリ90が引き出されると、側壁146、148の各後端部146b、148bの傾斜した上部242は、封止部630と接する。この傾斜した上部242は、封止部630が裂けるのを防止又は回避するように、通路704を拡げる。封止部630は、その後、修理済みの接点アセンブリ90が再挿入される際に再利用されてもよい。この引き抜きの間、封止部630が膨張するにつれて、封止部630は、封止カバー又はグロメットカバー632の本体712の前側凹部740内へと膨張でき、それによって封止部630が封止カバー又はグロメットカバー632によって挟まれることを防止することができる。
【0060】
なお、一般に、図中、電気端子20がプラグ型又はレセプタクル型のいずれで描かれているかは、単に例示目的のために行われているということに留意されたい。したがって、ある電気端子20が、所望に応じて、プラグ型若しくはレセプタクル型、又はプラグ及びレセプタクルを組み合わせたものであるように構成され得るということが考えられるであろう。したがって、特に記されない限り、電気端子20がレセプタクルであるか又はプラグであるかの判断が限定されるということは意図されない。
【0061】
二部品式の電気端子20を提供することにより、電気端子20全体を高コストで高導電性の材料で形成しないため、低コストの電気端子20が提供される。
【0062】
加えて、ステンレス鋼などの高張力材料がフード24に使用されるため、フード24は、180度の曲げを含む曲げが可能となるが、このような180度の曲げは、銅素材では、銅が亀裂を生じる傾向にあるため、不可能な曲げである。
【0063】
発明の説明の文脈における(特に、以下の特許請求の範囲の文脈における)「a」及び「an」及び「the」及び「少なくとも1つの」という用語、並びに類似の指示物の使用は、本明細書に特に指示がない限り又は文脈と明確に相反しない限り、単数及び複数形の両方を包含するように解釈されるものとする。1つ以上の項目の一覧が後に続く「少なくとも1つ」という用語の使用(例えば、「A及びBのうちの少なくとも1つ」)は、本明細書に特に指示がない限り又は文脈と明確に相反しない限り、列記された項目(A若しくはB)から選択された1つの項目又は列記された項目(A及びB)の2つ以上の任意の組み合わせを意味するように解釈されるものとする。「備える」、「有する」、「含む」、及び「含有する」という用語は、特に記載がない限り、制限のない用語(すなわち、「〜が挙げられるが、それに限定されない」を意味する)として解釈されるものとする。本明細書における値の範囲の記述は、本明細書に特に指示がない限り、単に、範囲内にあるそれぞれの別個の値を個々に言及する簡略化法として機能することが意図され、それぞれの別個の値は、それが本明細書に個々に記述されたかのように明細書に組み込まれる。本明細書に説明される全てのプロセスは、本明細書に特に指示がない限り又は文脈と明確に相反しない限り、任意の好適な順序で行うことができる。本明細書に提供された任意の及び全ての例、又は例示的な文言(例えば、「〜など」)の使用は、単に、発明をより良好に明らかにすることが意図され、特に特許請求されない限り、発明の範囲への限定をもたらさない。明細書における文言は、発明の実施に欠かせないとして、いかなる特許請求されない要素も指示するものとして解釈されるべきではない。
【0064】
本発明の好ましい実施形態は、本明細書に説明され、発明を実行するために発明者らに既知である最良の形態を含む。それらの好ましい実施形態の変形は、前述の説明を読んだ後に当業者に明らかになり得る。発明者らは、当業者が、必要に応じてかかる変形を採用することを期待し、発明者らは、本明細書に具体的に説明されるようなもの以外に発明が実施されることを意図する。したがって、本発明は、適用法によって許容されるように、本明細書に添付された特許請求の範囲に記述された主題の全ての修正及び等価物を含む。その上、それらの全ての可能な変形における上記要素の任意の組み合わせは、本明細書に特に指示がない限り又は文脈と明確に相反しない限り、発明に包含される。