(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
[第一の実施形態]
(実施例1)
図1は、表示装置の概略断面図である。
図1 に示す表示装置1は、導光板200と、導光板200の一方の面に配置された電気泳動パネル400と、導光板200の他方の面に配置された液晶パネル100、導光板200に光を入れるLED300とで構成される。
【0009】
図2は、表示装置の概略平面図であり、液晶パネル100側から表示装置1を見た場合の外観図である。
図1及び
図2において、導光板200の下側に配置される電気泳動パネル400は、時計や定型的な表示などの簡易な表示を行うものであるために、低精細な解像度で構成され、例えばセグメント型の表示が好適に用いられる。一方、導光板200の上側に配置される液晶パネル100は高精細なドットマトリクス表示であり、高精細な解像度が得られる。
【0010】
図3は、本発明の第一の実施形態における表示装置の断面図である。液晶パネル100及び導光板200については、
図1で説明した内容と同じである。
電気泳動パネル400は、最外殻にPET等からなる一対の透明フィルム401,405がある。そして、透明フィルム401には透明電極402、透明フィルム405には電極404が形成されている。この透明電極402は共通電極であるが、電極404は表示電極であるため、表示パターンの形状にパターニングされている。前記透明電極402と電極404を向き合うように配置し、その間に電気泳動層403を配置することにより構成されている。
【0011】
図4は液晶パネル100の断面図である。このアクティブマトリクス液晶素子は、ガラス等からなる一対の基板(透明基板10,対向透明基板20)を、図示しない枠状のシール材を介して接合し、この一対の基板と前記シール材で囲まれた領域に液晶Aを封入したものである。一方の透明基板10には画素電極11と薄膜トランジスタ12とが配列して形成されており、他方の対向透明基板20には透明電極21が形成されている。
【0012】
なお、本発明の液晶素子には高速液晶TNモードを用いることができ、一対の基板間には、ネマティック液晶に左旋性または右旋性の光学活性物質を添加した液晶Aが封入されている。
【0013】
透明基板10の上に配列形成された薄膜トランジスタ12は、例えば逆スタガー型の薄膜トランジスタであり、この薄膜トランジスタ12は、透明基板10上に形成されたゲート電極Gと、このゲート電極Gを覆うゲート絶縁膜13と、このゲート絶縁膜13の上に前記ゲート電極Gと対向させて形成されたi型アモルファスシリコンからなるi型半導体膜14と、このi型半導体膜14の両側部の上に形成されたn型不純物をドープしたアモルファスシリコンからなるn型半導体膜15と、これらn型半導体膜15の上に形成されたソース電極Sおよびドレイン電極Dとからなっている。
【0014】
なお、16はi型半導体膜14のチャンネル領域の上に形成されたブロッキング絶縁膜であり、このブロッキング絶縁膜16は、薄膜トランジスタ12の製造工程においてn型半導体膜15をi型半導体膜14のチャンネル領域の上において分離する際に、i型半導体膜14を保護するために設けられている。
【0015】
この薄膜トランジスタ12は、透明基板10上に、行方向および列方向にマトリクス状に配列されている。各列の薄膜トランジスタ12のゲート電極Gは図示しないゲートラインに接続され、各行の薄膜トランジスタ12のドレイン電極Dは、前記ゲートラインと直交する図示しないデータラインに接続されている。また画素電極11はソース電極Sに接続されている。
なお、前記ゲートラインは透明基板10上に配線され、ゲート絶縁膜13は前記ゲートラインも覆って透明基板10のほぼ全面に形成されており、前記データラインはゲート絶縁膜13の上に配線されている。
その上に絶縁膜17、液晶配向膜18を形成する。対向透明基板20には、ほぼ全面に透明電極21が1枚電極として形成され、その下方に液晶配向膜23が形成されている。
液晶配向膜18,23にラビング処理を行い、枠状のシール材にて接合し、そのシール材に囲まれた領域にTNモードの液晶Aを封入する。
【0016】
一方、対向透明基板20に形成した透明電極21は、対向透明基板20のほぼ全面にわたる1枚電極とされており、この対向透明基板20の上には、液晶配向膜23が形成されている。
【0017】
この対向透明基板20側の液晶配向膜23は、液晶分子を配向膜面に沿わせて配向させるものであり、例えばポリイミド系配向材等で形成され、その膜面にはラビングによる配向処理が施されている。すなわち、この液晶素子は一対の基板間において、水平配向から垂直配向に徐々に立ち上がるように配列させたものである。
【0018】
この液晶素子においても、対向透明基板20側の液晶配向膜23に液晶分子の配向方向を規制する配向処理(ラビング処理)を施しておけば、対向透明基板20側において液晶分子が液晶配向膜23によって規制される方向に配向し、一対の基板の液晶分子が、対向透明基板20側での配向方向を基準として液晶自体の分子配列性(左旋性または右旋性)によりツイスト配列するため、液晶Aの光学活性物質の添加量を調整しておけば、液晶分子を一対の基板間において所望のツイスト角でツイスト配列させることができる。
【0019】
また、本考案は、TNモードに限らず、IPS、VA、OCB、ホモジニアスモードのアクティブマトリックス液晶素子や、強誘電性液晶または反強誘電性液晶を用いたアクティブマトリックス液晶素子にも適用できる。
【0020】
上記液晶素子を表示素子とする為には、光の制御を必要とする。つまり、一対の透明基板の外側に偏光板24、25をそれぞれ配置してある。なお、偏光板は液晶が電圧無印加状態で透過状態になるノーマリーホワイト配置としてある。
【0021】
図5は本発明の実施形態に係るフロント&バックライトとなる導光板200とRGB3色のLED300の模式図である。
導光板200の表面には数十ミクロンの凸部201が作成されており、凸部201はLED300から同心円状に広がり、LED300から遠いほうが密に、近い方が疎に構成される。
導光板200の表面における凸部201からは、導光板200内の光が多く発散されるので、凸部201の分布のさせ方により、導光板200からの光の発散を制御することができる。
【0022】
図5に示す導光板200は、凸部201が液晶パネル100側の面上に設けられている。しかし、
図6、
図7に示されるように、凸部201は電気泳動パネル400側の面上に設けられてもよいし、液晶パネル100側及び電気泳動パネル400側の両面上に設けられてもよい。
図5に示すように、凸部201を液晶パネル100側の面上に設けた場合には、導光板200からの光の導出を液晶パネル100に集中させることが可能となり、導光板200のバックライト機能を強化することが可能となる。
一方、
図5に示す導光板200に代えて、
図6に示すように、凸部201を電気泳動パネル400側の面上に設けた導光板の場合には、導光板200からの光の導出を電気泳動パネル400に集中させることが可能となり、導光板200のフロントライト機能を強化することが可能となる。
さらに、
図5に示す導光板200に代えて、
図7に示すように、凸部201を導光板200の両面上に設けた場合には、導光板200からの光の導出を、液晶パネル100及び電気泳動パネル400の双方に適宜に振り分けることができる。
このように、導光板200の面上の凸部201については、液晶パネル100側及び電気泳動パネル400側のいずれの面上に、どの程度の数で配置するかを適宜に設定することが可能であり、これにより導光板200からの光の導出を制御することができる。
【0023】
さらに、
図8、9、10に示したように、
図5、6、7に示した凸部201を、凹部201Bに代えても良い。導光板における凹部201Bは、凸部201の場合と同様に、凹部が設けられた箇所から導光板の光を散乱させて導出させることができるので、凹部の配置を適宜選択することによって、
図5、6、7に示した凸部201の場合と同様に、液晶パネル100及び電気泳動パネル400に対して導光板200からの光の導出を制御することができる。
なお、凹部201Bは導光板に図に示したような溝が設けられ、凹部201Bは空間であっても良いが、凹部201Bに、導光板200と屈折率が異なる物質が充填されていても良い。
また、導光板の凸部を凹部に代えることによって、凹部201Bは空間であっても、導光板の平坦性が向上することから、導光板と液晶パネル及び導光板と電気泳動パネルの間の接着性を改善することができ、表示装置としての製造・組立てが容易になるといった効果を奏することとなる。凹部201Bに、導光板200と屈折率が異なる物質が充填されていれば、導光板の平坦性が更に向上し、導光板と液晶パネル及び導光板と電気泳動パネルの間の接着性を一層改善することができる。
なお、導光板200から光を導出させる構造は、凸部201、凹部201Bに限定されるものではなく、面上に形成される凹凸構造以外に、例えば、面上に鋸型形状を作成しても良く、或いは導光板200自体のヘイズを面内に分布させても良い。
【0024】
図11は本発明の実施形態に係る電気泳動パネル400の断面図である。
図3において説明した点に加えて、以下の構成を有している。
電気泳動層403に含まれるマイクロカプセルは、
図11に示すようにメタクリル酸樹脂、ユリア樹脂、アラビアゴム等をカプセル殻とし、その内部に酸化チタンからなる白色粒子とカーボンブラックからなる黒色粒子が、シリコーンオイル等の粘性の高い分散媒に分散された状態で封入されたものである。白色粒子である酸化チタンは正電荷を帯びており、一方、黒色粒子であるカーボンブラックは負電荷を帯びている。
透明フィルム401には透明電極402が、透明フィルム405には表示パターンに応じてパターニングされた電極404が形成されている。
【0025】
次に、
図12及び13を用いて液晶パネルについて説明する。
図12には、アクティブマトリクス駆動方式の液晶表示装置の平面概略図が示されている。
図12に示すように、フレキシブルなシート状又はガラスのような剛性の板状の基板上には、n本(複数本)の信号線Y1〜Ynと、信号線Y1〜Ynに対して直交するようにm本(複数本)の走査線X1〜Xmとが配置されている。また、信号線Y1〜Yn及び走査線X1〜Xmに沿ってマトリクス状となるよう(m×n)群の画素回路P1,1〜Pm,nが配置されている。
【0026】
以下では、信号線Y1〜Ynの延在した方向を垂直方向といい、走査線X1〜Xmの延在した方向を水平方向という。なお信号線、走査線はいずれも駆動用ドライバーに接続されている。
なお、m,nは2以上の自然数であり、走査線Xに下付けした数字は、
図12において上からの配列順を表し、信号線Yに下付けした数字は、
図12において左からの配列順を表し、画素回路Pに下付けした数字の前側が上からの配列順を表し、後ろ側が左からの配列順を表す。
すなわち、1〜mのうちの任意の数をiとし、1〜nのうちの任意の数をjとした場合、走査線Xiは上からi行目であり、信号線Yjは左からj列目であり、画素回路Pi,jは上からi行目、左からj列目であり、画素回路Pi,jは走査線Xi、信号線Yjに接続されている。
この基板においては、走査線X1〜Xmと信号線Y1〜Ynとでマトリクス状に区画されたそれぞれの領域が画素を構成し、画素回路P1,1〜Pm,nが1つの領域につき1群だけ設けられている。
【0027】
〔液晶パネルの回路構成〕
次に
図13を用いて液晶パネル100の画素回路について説明する。
図13は任意の画素回路Pi,jの等価回路図である。何れの画素回路P1,1〜Pm,nも同一に構成されているので、画素回路P1,1〜画素回路Pm,nのうち任意の画素回路Pi,jについて説明する。
画素回路Pi,jは、画素としての液晶素子50と、液晶素子50の周囲に配置されたTFT(thin film transistor)51と、容量52とを備える。トランジスタの動作としては、ドレイン51dに液晶素子50に与えたい電圧を印加し、ゲート51gにゲートが開く電圧を印加することによりソース51sがドレイン51dと同電位になり、50aに所望の電圧が与えられる。容量52は、二つの電極51s,52bと、これら電極51s,52bの間に介在する絶縁膜(誘電体膜)とで構成されている。
【0028】
〔液晶パネルの駆動方法〕
表示画像に対応したデータを信号線から、画素回路P1,1〜Pm,nに供給する。この時各走査線に同期させ、走査線毎に順次データを書き込むものである。書き込まれたデータは容量52に保持され、1フレーム期間電位は保持される。液晶はその電位に対応し、配向状態を変形させる。したがって2枚の偏光板を利用すれば、配向状態に対応した透過率を持たせることが可能となる。
【0029】
この画素ごとに透過率の異なる液晶パネル100に、導光板200から光を導けば、面内で光強度の異なる表示が可能となる。つまり導光板から赤(R)光を導けば、赤〜黒のモノカラー表示、導光板から緑(G)光を導けば、緑〜黒のモノカラー表示、導光板から青(B)光を導けば、青〜黒のモノカラー表示、導光板から白(W)光を導けば、白〜黒のモノクロ表示が可能である。フルカラー表示を行う場合は、前記RGBのモノカラー表示を時間混色すれば良い(フィールドシーケンシャル駆動)。フィールドシーケンシャル駆動によるカラー表示は、赤色光源を発光させた時に液晶表示は赤の画像、緑色光源の時には緑の画像、青色光源の時には青の画像を表示させるものであり、この3色光源を順に駆動することで、人の目の残像効果を利用してカラーを表示する方式である。したがってRGB光源の表示間隔が遅いと残像混色ができないため、色発光周波数は180Hz以上が好ましい。
なお、導光板の反射体は以下に示す電気泳動パネルの白状態とすることにより、完全拡散に近い反射特性を持たせることができる。
【0030】
〔電気泳動パネルの回路構成〕
次に、
図14を用いて電気泳動パネルの駆動方法について説明する。
図14は、電気泳動パネルの部分平面図の一例である。ここでは数字表示を簡易に行うための7セグメントパターンを示した。7セグメントに対応し、電極404が作成されており、各電極は各々411のドライバーに接続されている。
【0031】
〔電気泳動パネルの駆動方法〕
黒表示を行いたいセグメントに黒表示用の電位を、白表示を行いたいセグメントに白表示用の電位を、各々ドライバーから印加すれば、その状態を保持し反射型の表示となる。
【0032】
〔各パネル及びLEDの駆動方法〕
図15は、表示装置1の制御構成を示すブロック図である。本実施形態の表示装置1 は、表示制御部500から制御信号を受け取り、それに基づいて画像表示を行うものであり、上述した液晶パネル100と、RGB3色のLED300と、電気泳動パネル400と各々の表示状態を制御する表示制御部500と、を含んで構成されている。
【0033】
表示制御部500は、画像表示に必要な画像データ等を液晶パネル100及び電気泳動パネル400に送り、動作制御を行う。具体的には、表示制御部500は、液晶パネル100だけで表示を行うときには、電気泳動パネル400の全面を明状態に制御することが望ましく、RGB3色のLED300は制御信号に基づいて点灯/ 消灯を行う。電気泳動パネル400だけで表示を行うときには、液晶パネル100を透過状態に制御することが望ましい。また、液晶パネル100及び電気泳動パネル400を同時に表示させる場合には、それぞれ、適宜の制御を行えばよい。なお、各状態における表示画面の詳細については後述する。
【0034】
[第二の実施形態]
(実施例2)
図16は、第二の実施形態としての実施例2の表示装置の断面図である。基本的な構成は、第一の実施態様と同じであるが、実施例2においては、電気泳動パネル400と、この電気泳動パネル400の上側に配置される導光板200とが一体で形成されている。具体的には、導光板210が実施例1の
図3における導光板200と透明フィルム401を兼ねた形態となっている。
実施例2における、導光板210は光散乱性ポリマーを用いて表面を平滑にしたものである。また、電気泳導パネル400の構成は、
図16に示すように、導光板210に透明電極402が形成されており、透明フィルム405に、表示パターンに応じてパターニングされた電極404が形成されている。
電気泳動層403の構成などは、実施例1の場合と同様である。また、導光板210にも、RGB3色のLED300が取り付けられている。
【0035】
このように一体で形成した導光板210と電気泳動パネル400の上側に、実施例1と同様に形成した液晶パネル100を配置することで、高演色カラー表示と低消費電力を両立したディスプレイが得られた。
【0036】
実施例2においては、導光板の材料として光散乱性ポリマーを用いることにより、導光板210を平滑に形成することが可能となり、導光板210と電気泳動パネル400を容易に一体化することができる。
また、電気泳動パネル400について、透明フィルムの部材を省略できるので、製造コストを低下させることができる。
なお導光板210の導光機能は、面内の散乱度を制御することにより確保できている。
【0037】
〔電気泳動パネルのみによる表示〕
室内光や太陽光などの外光が得られる環境下で、特定の文字、マークなどを簡易に表示する場合には、電気泳動パネル400による反射型の表示を行う。この時、LED300は非発光、液晶パネル100も非駆動(電源オフ)状態(ノーマリーホワイト)なので、表示に要する電力は、電気泳動パネル400の消費電力のみとなる。
そして、電気泳動パネルはメモリー機能を有しているので、極めて低い消費電力で表示可能な表示装置を提供することができる。
さらに、本発明における液晶パネルは、フィールドシーケンシャル駆動であることから、カラーフィルタが付属しておらず、非常に透過率が高い。このため、高反射な電気泳動パネルの表示が可能となる。このため、超低消費電力でありながら明瞭性が高い表示が可能となる。
【0038】
〔電気泳動パネル+フロントライトによる表示〕
室内光や太陽光などの外光が得られない環境下で、特定の文字、マークなどを簡易に表示する場合には、電気泳動パネル400による表示に加えてLED300を点灯すればよい。導光板200とLED300が、電気泳動パネル400に対してフロントライトの機能を果たし、低消費電力による明るい表示が可能となる。
なお、この時、LED300のRGBを個々に発光させれば、モノカラー表示が可能であり、RGBを全て発光させればB/W(白黒)の表示が可能である。
さらに、LED300を点滅表示させる等、電気泳動パネル400への照射条件を変化させることにより、表示を強調したり、表示を見る者に対して注意喚起を行うことが可能となるなど、表示装置1を多様な目的に活用することが可能となる。
【0039】
〔液晶パネル+バックライトによる表示〕
高精細なカラー表示、画像表示等を行う場合には、液晶パネル100により画像表示を行うとともに、導光板200とLED300を液晶パネルのバックライトとして活用する。この時、電気泳動パネル400は白表示状態に保持した状態とする。
【0040】
この場合、液晶パネル100が高精細なカラー画像表示を行い、導光板200と電気泳動パネル400は液晶パネルのバックライトとして機能し、特に、電気泳動パネル400は反射板として機能することとなる。
液晶パネル100がフィールドシーケンシャル方式の場合は、カラーフィルタを用いていないので、透過率が高く、低い消費電力で明瞭な表示が可能となる。また、通常の液晶パネルのように1画素を3つのサブピクセルに分割する必要がないので高精細化しやすく、LEDの発光光を直接見ることとなるため色再現性も高いといった利点がある。このため、通常のバックライトを使用する液晶パネルよりもRGBの分割が少ない分、約3倍明るく、かつ低消費電力で表示することが可能になる。
【0041】
〔液晶パネル+電気泳動パネルの併用表示〕
上記の表示方法に加えて、液晶パネル100及び電気泳動パネル400の両方に表示物を表示し、これらの表記物を組み合わせて表示することも可能である。
例えば、表示物の見え方に時間変化を与えるため、液晶パネルを不透過状態から、徐々に透過状態に変化させる等、液晶パネルに画面切り替え効果を付与すれば、電気泳動パネル400における固定的な表示物を変化に富んだ表示物として表示することが可能となる。
【0042】
さらに、
図17、
図18に示すように、電気泳動パネル400の表示物に対して、これを目立たせるような表示を液晶パネル100を用いて表示することも可能である。
図17においては、電気泳動パネル400を用いて表示している数字(8)に対して、液晶パネル100を用いて、数字を取り囲むように点灯マークを表示させ、点灯マークをオン・オフすることにより、中央の数字(8)を目立たせることができる。
またその逆に、液晶パネル100を用いて表示している数字(8)に対して、電気泳動パネル400を用いて、数字を取り囲むように点灯マークを表示させ、点灯マークをオン・オフすることにより、中央の数字(8)を目立たせることもできる。
また、
図18においては、電気泳動パネル400を用いて表示している数字(8)に対して、液晶パネル100を用いて、数字を取り囲む影を表示させ立体視させている。
またその逆に、液晶パネル100を用いて表示している数字(8)に対して、電気泳動パネル400を用いて、数字を取り囲む影を表示させ立体視させることもできる。
このような表示方法を用いれば、電気泳動パネル400や液晶パネル100による表示物を強調することが可能となり、表示装置としての視認性を極めて効果的に高めることが可能となる。
【0043】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例構成に置き換えることも可能である。更に、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
例えば、液晶パネル、導光板、電気泳動パネルの種類や形状、材質、LEDの種類や配置等について適宜変更しうるものである。