【文献】
OPPO,Consideration on Random Access in NR,3GPP TSG RAN WG2#97 R2-1700962,フランス,3GPP,2017年 2月 4日,Section 2
【文献】
Huawei, HiSilicon,Access control in NR,3GPP TSG RAN WG2#96 R2-168256,フランス,3GPP,2016年11月 4日,Section 2
【文献】
Huawei, HiSilicon,Initial Access with Multiple Numerologies,3GPP TSG RAN WG2#96 R2-167574,フランス,3GPP,2016年11月 5日,Section 2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数のBI値は、メディアアクセス制御MACサブヘッダーにおいて、複数の端末種類インジケータおよび前記複数の端末種類それぞれに対応するBIパラメーターを運ぶことによって、前記ランダムアクセス応答のバックオフインジケータにより示されることを特徴とする請求項4に記載のランダムアクセスバックオフ後のランダムアクセス方法。
前記ランダムアクセスバックオフインジケータにおいて、特定の端末のデフォルトのバックオフパラメーターは、0に設定され、前記特定の端末は、短い遅延ユーザー種類端末であるか短い遅延サービス端末であることを特徴とする請求項7に記載のランダムアクセスバックオフを示す方法。
前記ランダムアクセスバックオフインジケータは、ランダムアクセス要求を受信するランダムアクセスリソースに従って対応する種類および要求の端末のために割り当てられ、
前記基地局は、異なる種類の端末のために異なるランダムアクセスリソースを事前に割り当てることを特徴とする請求項7に記載のランダムアクセスバックオフを示す方法。
前記端末は、端末種類、端末ユーザーサービスのサービス品質識別子(QCI)需要、端末サービスのQCI需要、前記端末が所属するネットワーク、前記端末サービスが所属するネットワーク、前記端末が所属する無線アクセスネットワーク(RAN)側のスライス、および前記端末サービスが所属するRAN側のスライスのうちの1つまたはそれらの任意の組み合わせに従って分類され、および/または、
端末のサービスが複数ある場合、ランダムアクセスをトリガーするためのサービス需要を端末の現在需要として決定し、サービス需要に従って端末を分類することを特徴とする請求項11に記載のランダムアクセスバックオフ後のランダムアクセス装置。
【背景技術】
【0003】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)システムにおけるランダムアクセスには、競合ベースのランダムアクセスと、非競合ベースのランダムアクセスが含まれる。
【0004】
競合ベースのランダムアクセスでは、端末は最初に基地局にアクセスする。無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)接続が再確立され、ハンドオーバーが実行される。端末が同期されていない場合、ダウンリンクデータは非RRC接続状態で到着し、アップリンクデータはRRC接続状態で到着する。端末はRRC接続状態にある。
【0005】
図1は、競合ベースのランダムアクセスの概略フローチャートであり、
図1に示されるように、フローは一般に以下の4つのステップを含む.
Msg1:ユーザ機器(User Equipment,UE、端末とも呼ばれる)は、ランダムアクセスプリアンブル(preamble)と物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel,PRACH)リソースを選択し、選択されたランダムアクセスプリアンブルを当該PRACHリソースで基地局に送信する。
Msg2:基地局は、ランダムアクセスプリアンブルを受信し、タイミングアドバンスTA(Time Alignment,タイムアライメント)を計算し、ランダムアクセス応答をUEに送信する。ランダムアクセス応答は、当該タイミングアドバンス情報、Msg3のアップリンク許可情報(UL grant)、およびネットワーク側によって割り当てられたセル無線ネットワーク一時識別子(Cell−Radio Network Temporary Identifier,C−RNTI)を含む。Msg2の許可情報を運ぶ物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)は、Msg1が10msウィンドウで送信される時間周波数リソースに唯一に対応するランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(Random Access−Radio Network Temporary,RA−RNTI)を使用してスクランブルされる。RA−RNTIは、10msウィンドウにおいてMsg1を送信する時間周波数リソースに唯一に対応する。また、Msg2にはランダムアクセスプリアンブルIDが運ばれる。UEは、RA−RNTIおよびランダムアクセスプリアンブルIDに従って、Msg2がUEによって送信されたMsg1に対応することを決定する。
Msg3:UEは、Msg2によって指定されたアップリンク許可情報(UL gRANt)でアップリンク送信を送信する。ここで、Msg3のアップリンク送信は、ランダムアクセスの異なる理由により変化する場合があり、例えば、初期アクセスの場合、RRC接続セットアップ要求は、Msg3で送信される。
Msg4:競合解決メッセージであり、UEは、Msg4に従って、ランダムアクセスが成功したかどうかを決定することができる。最初にアクセスするUEの場合、競合が正常に解決された後、一時的なC−RNTIは、セル内でUEを唯一に識別するC−RNTIに自動的に変換される。
【0006】
非競合ベースのランダムアクセスは、ハンドオーバー、ダウンリンクデータの到着、位置決定およびアップリンクタイミングに用いられる。
図2は非競合ベースのランダムアクセスの概略フローチャートであり、
図2に示されるように、フローは一般に以下の3つのステップを含む:
Msg0:基地局は、非競合ベースのランダムアクセス用の専用ランダムアクセスプリアンブルと、ランダムアクセス用のPRACHリソースとをUEに割り当てる。
Msg1:UEは、Msg0に従って指定されたPRACHリソースにおいて指定された専用ランダムアクセスプリアンブルを基地局に送信し、基地局はMsg1の受信時にMsg1に従ってアップリンクタイミングアドバンス(TA)を計算する。
Msg2:基地局は、ランダムアクセス応答をUEに送信する。ランダムアクセス応答には、タイミングアドバンス情報、およびアップリンク送信リソースを後でスケジューリングするためのアップリンク許可情報(UL grant)が含まれる。タイミングアドバンスは、後続のUEによるアップリンク送信のタイミング関係を示す。
【0007】
UEがMsg1を送信した後、基地局がUEにより送信されたランダムアクセス要求Msg1を受信するが、UEによりアクセスできない場合(例えば、あまりにも多くのUEがランダムアクセスを要求しているため、十分なリソースなどがない)、ランダムアクセス応答にバックオフインジケータ(Backoff Indicator,BI)が運ばれる。LTEでは、バックオフインジケータは、メディアアクセス制御(Media Access Control,MAC)サブヘッダーで運ばれる。
図3は、E/T/R/R/BI MACサブヘッダーの構造図である。
図3に示すように、「E」は、次のMACサブヘッダーがランダムアクセスプリアンブルIDまたはランダムアクセス応答(Random Access Response,RAR)を運ぶMACサブヘッダーであるかどうかを示し、「T」はBI値またはランダムアクセスプリアンブルIDが現在のサブヘッダーに続くかどうかを示し、「R」は予約ビットを表し、「BI」はバックオフ時間パラメーターを示す。UEは、BIで示される値に従って、均一分散アルゴリズムで0~BIフィールドで示される値の間の1つの時刻値を選定し、当該時刻でMsg1を再送信する。つまり、新しいランダムアクセスを開始する。セルにランダムアクセスの負荷が高い場合、基地局はより大きなバックオフ値を示し、UEがランダムアクセスの再開を遅らせるようにする。セル内のランダムアクセスの負荷が低い場合、基地局は小さいバックオフ値を示し、ランダムアクセスで失敗したUEが新しいランダムアクセスの試行を迅速に開始できるようにする。
【0008】
従来技術の欠点は、既存のラランダムアクセスバックオフメカニズムが既存のさまざまなユーザーの需要を満たすことができないため、UEがネットワークに迅速にアクセスできず、後続のサービスデータの送信がブロックされる可能性があることである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明に係る実施例は、ランダムアクセスバックオフ後のランダムアクセスおよびランダムアクセスバックオフを示す方法および装置を提供し、既存のランダムアクセスバックオフメカニズムが既存のさまざまなユーザーの需要を満たすことはできないという従来技術の問題に対処する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の態様によれば、本発明の実施例に係るランダムアクセスバックオフ後のランダムアクセス方法は、基地局にランダムアクセス要求Msg1を送信するステップと、基地局からのランダムアクセスバックオフインジケータを受信ステップであって、前記ランダムアクセスバックオフインジケータは、異なる種類の端末が異なるバックオフパラメーターを適用して、ランダムアクセスが失敗した後にランダムアクセスを再開することを示す前記受信ステップと、前記ランダムアクセスバックオフインジケータに従ってランダムアクセスを開始するステップとを備える。
【0011】
選択的に、前記ランダムアクセスバックオフインジケータにおいて、デフォルトのバックオフパラメーターが0である場合、一番近接するリソースにおいてランダムアクセスを開始し、ここで、前記ランダムアクセスバックオフインジケータにおいて、特定の端末のデフォルトのバックオフパラメーターが0であり、特定の端末は、短い遅延ユーザー種類端末であるか短い遅延サービス端末である。
【0012】
選択的に、基地局にランダムアクセス要求Msg1を送信する場合、基地局によって異なる種類の端末のために事前に割り当てられた異なるランダムアクセスリソースにおいて、端末種類に従って、対応するランダムアクセスリソースにおいてランダムアクセス要求Msg1を送信する。
【0013】
選択的に、前記ランダムアクセスバックオフインジケータに従ってランダムアクセスを開始する場合、基地局によって事前に設定されたランダムアクセスバックオフインジケータのBIパラメーターが異なる種類の端末の異なる時間値に対応する条件下で、端末種類に従って前記ランダムアクセスバックオフインジケータのBIパラメーターに対応する時間値を決定した後、当該時間値に従ってランダムアクセスを開始する。
【0014】
選択的に、前記ランダムアクセスバックオフインジケータに従ってランダムアクセスを開始する場合、ランダムアクセス応答のバックオフインジケータによって示される複数のBI値のうちの、端末のユーザー需要および/または端末種類に従って決定されたBI値に基づいて、ランダムアクセスを開始する。
【0015】
選択的に、基地局がランダムアクセス応答のバックオフインジケータによって複数のBI値を示す場合、MACサブヘッダーにおいて前記端末種類インジケータおよび前記端末種類に対応するBIパラメーターを運ぶことにより、前記端末のBI値を示す。
【0016】
選択的に、前記端末は、端末種類、端末ユーザーサービスのサービス品質識別子(Quality of Service Class Indicator,QCI)需要、端末サービスのQCI需要、前記端末が所属するネットワーク、前記端末サービスが所属するネットワーク、前記端末が所属するRAN側のスライス(slice)、および前記端末サービスが所属するRAN側のスライス(slice)のうちの1つまたはそれらの任意の組み合わせに従って分類され、および/または、端末のサービスが複数ある場合、ランダムアクセスをトリガーするためのサービス需要を端末の現在需要として決定し、サービス需要に従って端末を分類する。
【0017】
選択的に、基地局が端末に示したバックオフしきい値を受信し、端末は、前記バックオフしきい値より小さい場合、均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、前記バックオフしきい値より大きい場合、非均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、または、基地局が端末に示したアクセス係数を受信し、アクセス係数に従ってBI値を修正し、ここで、基地局によって示されるアクセス係数は、端末に必要な遅延が大きいほど、前記アクセス係数によって示される端末アクセス確率が高くなる。
【0018】
第2の態様によれば、本発明の実施例に係るランダムアクセスバックオフを示す方法は、基地局は、端末からのランダムアクセス要求Msg1を受信するステップと、ランダムアクセスバックオフインジケータを送信して、異なる種類の端末が異なるバックオフパラメーターを適用し、ランダムアクセスが失敗した後にランダムアクセスを再開する用に示すステップとを備える。
【0019】
選択的に、前記ランダムアクセスバックオフインジケータにおいて、特定の端末のデフォルトのバックオフパラメーターが0であり、当該特定の端末は、短い遅延ユーザー種類端末であるか短い遅延サービス端末である。
【0020】
選択的に、前記ランダムアクセスバックオフインジケータは、ランダムアクセス要求を受信するランダムアクセスリソースに従って対応する種類および要求の端末のために割り当てられ、ここで、基地局は、異なる種類の端末のために異なるランダムアクセスリソースを事前に割り当てる。
【0021】
選択的に、前記ランダムアクセスバックオフインジケータのBIパラメーターは、異なる種類の端末の異なる時間値に対応する。
【0022】
選択的に、基地局ランダムアクセス応答のランダムアクセスバックオフインジケータ内の複数のBI値を示し、前記BI値は、端末のユーザー需要および/または端末種類に従って決定される。
【0023】
選択的に、基地局がランダムアクセス応答のバックオフインジケータによって、複数のBI値を示す場合、MACサブヘッダーにおいて前記端末種類インジケータおよび前記端末種類に対応するBIパラメーターを運ぶことにより、前記端末のBI値を示す。
【0024】
選択的に、基地局がランダムアクセスバックオフインジケータを送信する前に、端末を分類し、異なる種類の端末に異なるバックオフパラメーターを適用させ、端末種類、端末ユーザーサービスのQCI需要、端末サービスのQCI需要、前記端末が所属するネットワーク、前記端末サービスが所属するネットワーク、前記端末が所属するRAN側のスライス(slice)、および前記端末サービスが所属するRAN側のスライス(slice)のうちの1つまたはそれらの任意の組み合わせに従って端末を分類し、および/または、端末のサービスが複数ある場合、ランダムアクセスをトリガーするためのサービス需要を端末の現在需要として決定し、サービス需要に従って端末を分類する。
【0025】
選択的に、基地局は、端末種類を決定した後、前記端末種類に対応するBI値を選択し、ランダムアクセス応答のバックオフインジケータによってBI値を示す場合、端末にバックオフしきい値を示し、端末は、前記バックオフしきい値より小さい場合、均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、前記バックオフしきい値より大きい場合、非均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、または、端末にアクセス係数を示し、端末に必要な遅延が大きいほど前記アクセス係数によって示される端末アクセス確率が高くなる。
【0026】
第3の態様によれば、本発明の実施例に係るランダムアクセスバックオフ後のランダムアクセス装置は、基地局にランダムアクセス要求Msg1を送信するための送信モジュールと、基地局からのランダムアクセスバックオフインジケータを受信するための受信モジュールであって、前記ランダムアクセスバックオフインジケータは、異なる種類の端末が異なるバックオフパラメーターを適用して、ランダムアクセスが失敗した後にランダムアクセスを再開することを示す前記受信モジュールを備え、前記送信モジュールは、さらに、前記ランダムアクセスバックオフインジケータに従ってランダムアクセスを開始する。
【0027】
選択的に、前記送信モジュールは、さらに、前記ランダムアクセスバックオフインジケータにおいて、デフォルトのバックオフパラメーターが0である場合、一番近接するリソースにおいてランダムアクセスを開始し、ここで、前記ランダムアクセスバックオフインジケータにおいて、特定の端末のデフォルトのバックオフパラメーターが0であり、特定の端末は、短い遅延ユーザー種類端末であるか短い遅延サービス端末である。
【0028】
選択的に、送信モジュールは、さらに、基地局にランダムアクセス要求Msg1を送信する場合、基地局によって異なる種類の端末のために事前に割り当てられた異なるランダムアクセスリソースにおいて、端末種類に従って、対応するランダムアクセスリソースにおいてランダムアクセス要求Msg1を送信する。
【0029】
選択的に、送信モジュールは、さらに、前記ランダムアクセスバックオフインジケータに従ってランダムアクセスを開始する場合、基地局によって事前に設定されたランダムアクセスバックオフインジケータのBIパラメーターが、異なる種類の端末の異なる時間値に対応する条件下で、端末種類に従って前記ランダムアクセスバックオフインジケータのBIパラメーターに対応する時間値を決定した後、当該時間値に従ってランダムアクセスを開始する。
【0030】
選択的に、送信モジュールは、さらに、前記ランダムアクセスバックオフインジケータに従ってランダムアクセスを開始する場合、ランダムアクセス応答のバックオフインジケータによって示される複数のBI値のうちの、端末のユーザー需要および/または端末種類に従って決定されたBI値に基づいて、ランダムアクセスを開始する。
【0031】
選択的に、送信モジュールは、さらに、基地局がランダムアクセス応答のバックオフインジケータによって、複数のBI値を示す場合、MACサブヘッダーにおいて前記端末種類インジケータおよび前記端末種類に対応するBIパラメーターを運ぶことにより、前記端末のBI値を示す。
【0032】
選択的に、前記端末は、端末種類、端末ユーザーサービスのQCI需要、端末サービスのQCI需要、前記端末が所属するネットワーク、前記端末サービスが所属するネットワーク、前記端末が所属するRAN側のスライス(slice)および前記端末サービスが所属するRAN側のスライス(slice)のうちの1つまたはそれらの組み合わせに従って分類され、および/または、端末のサービスが複数ある場合、ランダムアクセスをトリガーするためのサービス需要を端末の現在需要として決定し、サービス需要に従って分類される。
【0033】
選択的に、受信モジュールは、さらに、基地局が端末に示さすバックオフしきい値を受信し、送信モジュールは、前記バックオフしきい値より小さい場合、均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、前記バックオフしきい値より大きい場合、非均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、または、受信モジュールは、基地局が端末に示したアクセス係数を受信し、送信モジュールは、アクセス係数に従ってBI値を修正し、ここで、基地局によって示されるアクセス係数は、端末に必要な遅延が大きいほど、前記アクセス係数によって示される端末アクセス確率が高くなる。
【0034】
第4の態様によれば、本発明の実施例に係るランダムアクセスバックオフを示す装置は、端末からのランダムアクセス要求Msg1を受信するための要求受信モジュールと、ランダムアクセスバックオフインジケータを送信し、異なる種類の端末が異なるバックオフパラメーターを適用し、ランダムアクセスが失敗した後にランダムアクセスを再開することを示す指示モジュールとを備える。
【0035】
選択的に、指示モジュールは、さらに、前記ランダムアクセスバックオフインジケータにおいて、特定の端末のデフォルトのバックオフパラメーターが0であり、当該特定の端末は、短い遅延ユーザー種類端末であるか短い遅延サービス端末である。
【0036】
選択的に、前記ランダムアクセスバックオフインジケータは、ランダムアクセス要求を受信するランダムアクセスリソースに従って対応する種類および要求の端末のために割り当てられ、ここで、異なる種類の端末のために異なるランダムアクセスリソースを事前に割り当てる。
【0037】
選択的に、前記ランダムアクセスバックオフインジケータのBIパラメーターは、異なる種類の端末の異なる時間値に対応する。
【0038】
選択的に、指示モジュールは、さらに、ランダムアクセス応答のランダムアクセスバックオフインジケータ内の複数のBI値を示し、前記BI値は、端末のユーザー需要および/または端末種類に従って決定される。
【0039】
選択的に、指示モジュールは、さらに、ランダムアクセス応答のバックオフインジケータによって複数のBI値を示す場合、MACサブヘッダーにおいて前記端末種類インジケータおよび前記端末種類に対応するBIパラメーターを運ぶことにより、前記端末のBI値を示す。
【0040】
選択的に、指示モジュールは、さらに、ランダムアクセスバックオフインジケータが送信される前に、端末を分類し、異なる種類の端末に異なるバックオフパラメーターを適用させ、端末種類、端末ユーザーサービスのQCI需要、端末サービスのQCI需要、前記端末が所属するネットワーク、前記端末サービスが所属するネットワーク、前記端末が所属するRAN側のスライス(slice)および前記端末サービスが所属するRAN側のスライス(slice)のうちの1つまたはそれらの組み合わせに従って端末を分類し、および/または、端末のサービスが複数ある場合、ランダムアクセスをトリガーするためのサービス需要を端末の現在需要として決定し、サービス需要に従って端末を分類する。
【0041】
選択的に、指示モジュールは、さらに、端末種類を決定した後、前記端末種類に対応するBI値を選択し、ランダムアクセス応答のバックオフインジケータによってBI値を示す場合、端末にバックオフしきい値を示し、端末は、前記バックオフしきい値より小さい場合、均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、前記バックオフしきい値より大きい場合、非均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、または、端末にアクセス係数を示し、端末に必要な遅延が大きいほど前記アクセス係数によって示される端末アクセス確率が高くなる。
【0042】
第5の態様によれば、本発明の実施例に係る端末は、プロセッサと、送受信機と、メモリとを備え、前記送受信機は、前記プロセッサの制御下でデータを送受信し、前記プロセッサは、前記メモリ内のプログラムを読み取って第1の態様によるいずれか1つの前記方法を実行するように構成される。
【0043】
第6の態様によれば、本発明の実施例に係る基地局は、プロセッサと、送受信機と、メモリとを備え、前記送受信機は前記プロセッサの制御下でデータを送受信し、前記プロセッサは、前記メモリ内のプログラムを読み取って第2の態様によるいずれか1つの前記方法を実行するように構成される。
【0044】
第7の態様によれば、第1の態様のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるように構成されたコンピュータ実行可能命令を記憶するコンピュータ記憶媒体。
【0045】
第8の態様によれば、第2の態様のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるように構成されたコンピュータ実行可能命令を記憶するコンピュータ記憶媒体。
【発明の効果】
【0046】
本発明の実施形態による技術的解決策では、基地局は、ランダムアクセスバックオフインジケータを送信することを決定する場合、異なる種類の端末が異なるバックオフパラメーターを適用することができるので、ランダムアクセスが失敗した後にランダムアクセスを再開することができ、一方、端末は、自分の種類および/または基地局からのランダムアクセスバックオフインジケータに従ってランダムアクセスを開始することができる。バックオフおよびランダムアクセスの開始において、端末種類などのユーザー需要を考慮して実行されるため、既存のランダムアクセスバックオフメカニズムが既存のさまざまなユーザーの需要を満たせないという問題に対処でき、さらに、端末がネットワークに迅速にアクセスしない可能性があり、その結果、後続のサービスデータの送信がブロックされる可能性があるという問題にさらに対処できる。
【発明を実施するための形態】
【0048】
本願発明の発明者らは、以下のことに気づいた。
既存のランダムアクセスバックオフメカニズムは、すべての端末に適用されるが、異なる端末に必要な異なる信頼できる遅延が存在するように、次世代の無線(next generation Radio,NR)システムに多様なユーザ需要が導入される。高速アクセスが必要なユーザー、たとえば、超高信頼低遅延通信(Ultra Reliable & Low Latency Communication,URLLC)ユーザーは、このメカニズムではネットワークにすばやくアクセスできないため、後続のサービスデータの送信がブロックされる可能性がある。
【0049】
ここで、本発明の実施例では、NRシステムにおける端末およびサービス需要の多様性を満たすための技術的解決策を提供し、この解決策により、ランダムアクセスが失敗した後に後続のランダムアクセスを効率的に開始できる。短い遅延が要求される端末への迅速なアクセスを保証できるが、ランダムアクセスリソースに均一にアクセスして、ランダムアクセスの衝突確率を下げ、ランダムアクセスの成功率を最大化することもできる。本発明の特定の実施形態を、図面を参照して以下に説明する。
【0050】
以下の説明では、端末側および基地局側での実施をそれぞれ説明し、いくつかの技術的解決策は端末側のみで実施され、いくつかの技術的解決策ンは基地局側のみで実施され、いくつかの技術的解決策は、以下に説明するように、端末側と基地局側の両方で実施される。そして、本発明の実施形態による解決策の実施のより良い理解のために、実施の例がさらに説明される。
【0051】
図4は基地局側ランダムアクセスバックオフを示す方法の実施の概略フローチャートである。図に示すように、以下のステップを備える。
ステップ401において、基地局は、端末からのランダムアクセス要求を受信する。前記ランダムアクセス要求はMsg1メッセージである。
ステップ402において、基地局は、ランダムアクセスバックオフインジケータを送信し、前記ランダムアクセスバックオフインジケータは、異なる種類の端末が異なるバックオフパラメーターを適用して、ランダムアクセスが失敗した後にランダムアクセスを再開することを示す。
【0052】
図5は、端末側ランダムアクセスバックオフ後のランダムアクセス方法の実施の概略フローチャートである。図に示すように、以下のステップを備える。
ステップ501において、端末は、基地局にランダムアクセス要求を送信する。前記ランダムアクセス要求は、Msg1メッセージである。
ステップ502において、端末は、基地局からのランダムアクセスバックオフインジケータを受信する。前記ランダムアクセスバックオフインジケータは、異なる種類の端末が異なるバックオフパラメーターを適用して、ランダムアクセスが失敗した後にランダムアクセスを再開することを示す。
ステップ503において、端末は、ランダムアクセスバックオフインジケータに従ってランダムアクセスを開始する。
【0053】
一実施形態において、異なる需要を有する端末は、ランダムアクセスが失敗した後に異なるバックオフパラメータを適用し、それにより、短い遅延を有する端末がネットワークに迅速にアクセスできるようになる。
【0054】
一実施形態では、基地局がランダムアクセスバックオフインジケータを送信する前に、基地局はさらに、端末を分類し、異なる種類の端末に異なるバックオフパラメーターを適用させ、ここで、端末を分類する場合、端末種類、端末ユーザーサービスのQCI需要、端末サービスのQCI需要、前記端末が所属するネットワーク、前記端末サービスが所属するネットワーク、前記端末が所属するRAN側のスライス(slice)および前記端末サービスが所属するRAN側のスライスのうちの1つまたはそれらの組み合わせに従って端末を分類する。および/または、端末のサービスが複数ある場合、基地局は、ランダムアクセスをトリガーするためのサービス需要を端末の現在需要として決定し、サービス需要に従って端末を分類する。
【0055】
具体的に、特に、端末は、異なるバックオフパラメータが端末の異なるカテゴリに適用可能であるように、以下の方式の1つ以上で分類される。
【0056】
<方式1>端末は異なるように分類され、異なるバックオフパラメータは、端末の異なる種類(category)に適用可能であり、それらは、端末種類、前記端末または前記端末サービスのQCI需要、前記端末または前記端末サービスが所属するネットワークまたはRAN側のスライスである。
【0057】
端末は、端末種類、例えば、拡張マシンタイプコミュニケーション(Enhanced Machine Type Communications,eMTC)種類端末またはURLLC種類端末、および/または、前記端末または前記端末サービスのQCI需要、および/または、前記端末または前記端末サービスが所属するネットワークまたはRAN(Radio Access Network,無線アクセスネットワーク)側のスライス(slice)などに従って分類される。短い遅延の端末、または短い遅延サービスの端末は、優先度の高い端末として定義できる。
【0058】
<方式2>端末のサービスが複数ある場合、ランダムアクセスをトリガーするためのサービス需要を端末の現在需要として決定し、また、端末はサービス需要に従って分類される。そして、適用可能なバックオフパラメーターが決定される。
【0059】
端末のサービスが複数ある場合、ランダムアクセスをトリガーするためのサービス需要に従って、適用可能なバックオフパラメーターを決定する。例えば、最も短い遅延を有するバックオフパラメータは、端末に適用可能である。URLLCサービス、および長い遅延を伴うバックオフパラメータは、短い遅延を必要としないサービスを持つ端末にのみ適用できる
【0060】
ランダムアクセスバックオフが基地局側で示され、および/または新しいランダムアクセスが端末側で再開されるいくつかの方式について以下に説明する。
【0061】
方式1
当該方式において、端末のユーザー需要が短い遅延であるユーザーである場合、BIは無視され、以下のように、一番近接するリソースにおいてランダムアクセスを開始する。
【0062】
基地局側:前記ランダムアクセスバックオフインジケータにおいて、特定の端末のデフォルトのバックオフパラメーターは、0に設定され、当該特定の端末は、短い遅延ユーザー種類端末であるか短い遅延サービス端末である。
端末側:前記ランダムアクセスバックオフインジケータにおいて、デフォルトのバックオフパラメーターが0であり、前記端末が短い遅延ユーザー種類端末または短い遅延サービス種類端末である場合、一番近接するリソースにおいてランダムアクセスを開始する。
【0063】
実施において、実施において、短い遅延の端末、すなわち、短い遅延が必要な端末については、アクセスに失敗した後、バックオフインジケータ(backoff indicator)を無視し、一番近接するリソースにおいてランダムアクセス試行を再開する。つまり、Msg1をすぐに送信する。このときのBI MACサブヘッダーは、
図3に示すとおりである。
【0064】
特定の実施は以下の通りであり得る。
実施例1
この例では、特定の種類端末について、端末自体はバックオフインジケータを無視することができ、またはもちろん、前記ランダムアクセスバックオフインジケータにおいて、デフォルトのバックオフパラメーターが0である場合、一番近接するリソースにおいてランダムアクセスを開始する方式を用いることができる。
【0065】
基地局側:セル内の端末によって送信されたランダムアクセス要求(Msg1)が受信され、端末の密度、衝突確率およびランダムアクセスリソースの利用状況にお応じて、ランダムアクセス応答(Msg2)によりバックオフインジケータを送信し、ランダムアクセスで失敗した端末の次のランダムアクセスの試行開始の時間パラメーターを示す。たとえば、デフォルトのバックオフパラメーターは0に示される。
端末側:端末は、自分の端末種類を決定し、それが短いアクセス遅延が厳密に必要とされる端末である場合、バックオフパラメータを無視し、ランダムアクセスが失敗したと判断した場合に、次のランダムアクセス試行をすぐに開始する。あるいは、前記ランダムアクセスバックオフインジケータにおけるデフォルトのバックオフパラメーターが0であると判断した場合、一番近接するリソースにおいてランダムアクセスを開始する。さもないと、短い遅延を厳密に必要としない端末である場合、ランダムアクセスが失敗した後,基地局側によって送信されたBIパラメーターに従って、次のランダムアクセスの試行の時刻を計算して、ランダムアクセスを開始する。
【0066】
方式2
この例では、基地局は、異なる種類の端末に異なるランダムアクセスリソースを割り当て、基地局は、ランダムアクセス要求を受信するランダムアクセスリソースに応じて、対応する種類および要求の端末にバックオフインジケータを割り当てる。
【0067】
基地局側:
ランダムアクセスバックオフインジケータは、ランダムアクセス要求を受信するランダムアクセスリソースに従って対応する種類および要求の端末のために割り当てられる。ここで、基地局は、異なる種類の端末のために異なるランダムアクセスリソースを事前に割り当てる。
【0068】
具体的に、基地局は、受信したPRACHリソース時間周波数位置に従って、RA−RNTIを決定し、RA−RNTIを使用して、ランダムアクセス応答ウィンドウで送信されるランダムアクセス応答をスケジュールする。当該ランダムアクセス応答に前記端末のユーザー需要に対するBIが含まれ、前記PRACHリソース時間周波数位置は、基地局が異なる種類の端末のために事前に設定されたものである。
【0069】
端末側:
基地局にランダムアクセス要求(Msg1)を送信する場合、基地局によって異なる種類の端末のために事前に割り当てられた異なるランダムアクセスリソースにおいて、端末種類に従って、対応するランダムアクセスリソースにおいてランダムアクセス要求(Msg1)を送信する。
【0070】
具体的に、対応するPRACHリソース時間周波数位置は、端末のユーザー需要に従って決定され、当該位置でMsg1が送信され、ランダムアクセス応答ウィンドウでRA−RNTIを使用してランダムアクセス応答が受信された後、ランダムアクセス応答に含まれるBIに従ってランダムアクセスを開始する。
【0071】
実施において、基地局は、異なる遅延要求のユーザーに異なるランダムアクセス時間周波数リソース(PRACHリソース)を割り当てる。基地局は、受信したPRACHリソース時間周波数位置に従って、RA−RNTIを決定し、バックオフインジケータ(BI)を含むランダムアクセス応答をスケジュールする。この場合、時間周波数リソースでMsg1を送信した端まのみがバックオフインジケーターに従う。このようにして、ネットワーク側は、PRACHリソース位置に従って端末に必要な遅延を決定し、妥当なバックオフ時間長のパラメーターを示すことができる。まざまな遅延が必要な端末は、さまざまなPRACHリソースにおいてランダムアクセス要求(Msg1)を送信し、ランダムアクセス応答を受信するための位置とRA−RNTIを決定し、対応するBIを受信できる。当該技術案の場合、異なる要求の端末のランダムアクセス時間周波数リソースは、異なる。このときのBI MACサブヘッダーは、
図3のようになる。
【0072】
特定の実施は以下の通りであり得る。
実施例2
この例では、異なる要求の端末は、異なるランダムアクセスリソース(時間周波数リソース)が割り当てられ、それにより異なるBI値を受信する。
【0073】
基地局側:
ステップ1:ランダムアクセスリソースの2つ以上のグループを割り当てる。ランダムアクセスリソースの各グループは、互いに重複しない時間周波数リソース位置を含み、各グループの時間周波数リソースは、端末の1種に対応する。
ステップ2:基地局は、割り当てられたランダムアクセス時間周波数リソースにおいてランダムアクセス要求(Msg1)を受信し、当該ランダムアクセス時間周波数リソース位置に従って、端末種類を決定し、また、端末の要求を決定する。ここでの要求は、遅延に対する要求である。
ステップ3:基地局は、端末によってアクセスできない場合、端末がランダムアクセス要求(Msg1)を送信する時間周波数リソースに従ってランダムアクセス応答ウィンドウを決定する。また、当該時間周波数リソース位置に従ってRA−RNTIを計算し、ランダムアクセス応答ウィンドウでRA−RNTIを利用して送信されるランダムアクセス応答をスケジュールする。当該ランダムアクセス応答には、前記端末またはこの種の端末に対するBIが含まれる。
【0074】
端末側:
ステップ1:端末は、基地局側が送信したランダムアクセスリソースの設定を受信し、ランダムアクセスリソースの異なるグループは、端末の異なる種類に対応する。
ステップ2:端末は、自分の種類およびサービス需要に従って、ランダムアクセスリソースの対応するグループから一番近接するランダムアクセス時間周波数リソースを選択し、ランダムアクセス要求を送信する。
ステップ3:端末は、ランダムアクセス要求(Msg1)が送信される時間周波数リソースに従って、ランダムアクセス応答ウィンドウを決定し、ランダムアクセス応答を受信するためのRA−RNTIを計算する。ランダムアクセス応答ウィンドウでRA−RNTIを使用してランダムアクセス応答を受信する。当該ランダムアクセス応答にBIが含まれている場合、ランダムアクセスが失敗した後に、当該BIを使用して、新しいランダムアクセスの試行の開始する時刻を計算し、新しいランダムアクセスの試行を開始する。
【0075】
方式3
この例では、基地局はバックオフインジケーターを端末に送信し、異なる種類の端末ごとにBIインジケーターフィールドのマッピングテーブルが異なり、同じBIパラメーターを端末ごとに異なる時間値にマッピングできる。
【0076】
基地局側:
ランダムアクセスバックオフインジケータのBIパラメーターは、異なる種類の端末の異なる時間値に対応する。
具体的に、基地局は、BI値のバックオフ遅延パラメーター値に従ってランダムアクセスバックオフを示し、バックオフ遅延パラメーター値は、異なる種類の端末とマッピング関係を有する。
【0077】
端末側:
前記ランダムアクセスバックオフインジケータに従ってランダムアクセスを開始する場合、基地局によって事前に設定されたランダムアクセスバックオフインジケータのBIパラメーターが、異なる種類の端末の異なる時間値に対応する条件下で、端末種類に従って前記ランダムアクセスバックオフインジケータのBIパラメーターに対応する時間値を決定した後、当該時間値に従ってランダムアクセスを開始する。
【0078】
具体的に、BI値におけるバックオフ遅延パラメータの値は、端末種類とバックオフ遅延パラメータの値との間のマッピング関係に従って計算され、当該バックオフ遅延パラメーター値に従って決定された時刻で、ランダムアクセスが開始される。
【0079】
基地局は、異なる要求の端末のバックオフ遅延パラメータの異なる値にマッピングされたBI値を示し、例えば、BI=1の場合、従来のLTEで10msを表し、NRでは、短い遅延端末の場合、より短い遅延、たとえば1msを表し得る。
【0080】
特定の実施は以下の通りであり得る。
実施例3
この例では、異なる要求の端末は、同じBI値を異なる時間値にマッピングする。
【0081】
基地局側:セル内の端末によって送信されたランダムアクセス要求(Msg1)が受信され、端末の密度、衝突確率およびランダムアクセスリソースの利用状況にお応じて、Msg2ランダムアクセス応答においてバックオフインジケータMsg2で送信される。ランダムアクセスで失敗した端末の、次のランダムアクセスで試行を開始するため時間パラメーターを示す。
【0082】
端末側:端末は、自分の端末種類を判断し、端末種類に従ってBIフィールドに対応するバックオフ遅延パラメータを計算し、例えば、BI=1の場合、短い遅延が不要な端末によって10msとして解釈され、短い遅延が必要な端末によって1msとして解釈される。端末は、ランダムアクセスが失敗した後、解釈されたバックオフ遅延パラメーターに従って、ランダムアクセスの試行を再開する時間を計算し、新しいランダムアクセスの試行を開始する。
【0083】
本実施例の基地局は端末種類を知る必要がない。
【0084】
方式4
この例では、基地局ランダムアクセス応答のランダムアクセスバックオフインジケータ内の複数のBI値を示し、前記BI値は、端末のユーザー需要および/または端末種類に従って決定される。
【0085】
特に上述したように端末は、異なるバックオフパラメータが端末の異なる種類に適用されるように分類され、すなわち、端末は異なる種類に分類され、異なる種類(category)の端末は、異なるバックオフパラメーターを使用して、つまり、端末種類、前記端末または前記端末サービスのQCI需要、および前記端末または前記端末サービスが所属するネットワークまたはRAN側のスライス(slice)のうちの1つまたはそれらの組み合わせに従って分類される。および/または、端末のサービスが複数ある場合、ランダムアクセスをトリガーするためのサービス需要を端末の現在需要として決定し、これにより端末種類を定義し、適用可能なバックオフパラメーターを決定する。
【0086】
基地局側:
基地局は、ランダムアクセス応答のランダムアクセスバックオフインジケータ内の複数のBI値を示し、前記BI値は、端末のユーザー需要および/または端末種類に従って決定される。
【0087】
端末側:
前記ランダムアクセスバックオフインジケータに従ってランダムアクセスを開始する場合い、ランダムアクセス応答のバックオフインジケータによって示される複数のBI値のうちの、端末のユーザー需要および/または端末種類に従って決定されたBI値に基づいて、ランダムアクセスを開始する。
【0088】
実施において、基地局がランダムアクセス応答のバックオフインジケータによって、複数のBI値を示す場合、MACサブヘッダーにおいて前記端末種類インジケータおよび前記端末種類に対応するBIパラメーターを運ぶことにより、前記端末のBI値を示す。
【0089】
あるいは、実施において、端末のカテゴリの端末優先度インジケータ、および端末の種類に対応するBIパラメータは、MACサブヘッダで搬送され得る。
【0090】
実施において、基地局は、ランダムアクセス応答のバックオフインジケータで複数のBI値を示し、当該BI値に対応する端末種類(category)を指定する。この方式では、BI MACサブヘッダーを修正し、こうして、複数のBI値を示す。
図6は、複数のBI値を示すMACサブヘッダー1の概略図であり、
図7は、複数のBI値を示すMACサブヘッダ2の概略図である。複数のBI値を示すMACサブヘッダーは、
図6または
図7に示すとおりである。
図6では、2つのBIフィールドが運ばれ、「P」は、端末に対応する種類または端末優先度を表し、「BI1」と「BI2」は、異なる種類の端末のバックオフインジケータを表す。
図7では、1つ以上のバックオフインジケータが存在する場合があり、「E1」フィールドは、別の後続のBI値があるかどうかを示す。
【0091】
特定の実施は以下の通りであり得る。
実施例4
この例では、ランダムアクセス応答には異なる要求の端末に対する複数のBI値が含まれ、たとえば、BI MACサブヘッダーは、
図6または
図7を参考することができる。
【0092】
基地局側:セル内の端末からのランダムアクセス要求(Msg1)を受信し、端末の密度、衝突確率およびランダムアクセスリソースの利用状況にお応じて、ランダムアクセス応答(Msg2)によりバックオフインジケータを送信し、異なる種類の端末ランダムアクセスが失敗した後、次のランダムアクセスの試行を開始する時間パラメーターを示す。BI MACサブヘッダーには端末種類優先度インジケータおよびそれぞれの優先度に対応するBIパラメーターが含まれ、異なる端末種類に対応するBIパラメーターがマッピングされる実際の遅延パラメータの値は、同じでも異なっていてもよい。別の言い方をすれば、基地局がランダムアクセス応答のバックオフインジケータによって、複数のBI値を示す場合、MACサブヘッダーにおいて前記端末のユーザー需要の優先度インジケータおよび当該優先度に対応するBIパラメーターを運ぶことにより、前記端末のBI値を示す。
端末側:端末は、自分の端末種類を判断し、端末種類およびその優先度に従って対応のBIフィールドを読み取り、それをバックオフ遅延パラメーターの値にマッピングする。端末は、ランダムアクセスが失敗した後、取得したバックオフ遅延パラメーターに従ってランダムアクセスの試行を再開する時間を計算し、新しいランダムアクセスの試行を開始する。言い換えると、端末のユーザー需要とBI値との対応関係に従って前記端末のBI値を決定し、また、当該BI値に従ってランダムアクセスを開始する場合、MACサブヘッダーに含まれる端末のユーザー需要の優先度インジケータおよび当該優先度に対応するBIパラメーターに従って前記端末のBI値を決定する。
【0093】
方式5
基地局側:
基地局は、端末種類を決定した後、前記端末種類に対応するBI値を選択し、ランダムアクセス応答のバックオフインジケータによってBI値を示す場合、さらに、端末にバックオフしきい値を示し、端末は、前記バックオフしきい値より小さい場合、均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、前記バックオフしきい値より大きい場合、非均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、または、端末にアクセス係数を示し、端末に必要な遅延が大きいほど前記アクセス係数によって示される端末アクセス確率が高くなる。
【0094】
端末側:
また、基地局が端末に示したバックオフしきい値を受信する。端末は、前記バックオフしきい値より小さい場合、均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、前記バックオフしきい値より大きい場合、非均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、または、基地局が端末に示したアクセス係数を受信し、アクセス係数に従ってBI値を修正する。ここで、基地局によって示されるアクセス係数は、端末に必要な遅延が大きいほど、前記アクセス係数によって示される端末アクセス確率が高くなる。
【0095】
実施において、複数のBI値が端末の異なる種類に導入された後、ランダムアクセスリソースが不均一にアクセスされるため、ランダムアクセス要求(Msg1)の衝突確率が高くなるという問題があり得る。また、たとえば、短い遅延の端末と通常の遅延の両方が、この時刻のバックオフインジケーターを受信し、ランダムアクセスで失敗し、ランダムアクセスを開始する必要があるため、Msg1が開始される確率は1/T1+1/T2である。T1−T2の期間の任意の時点で、ランダムアクセスが失敗した後のT1からT2の期間の任意の時点で、Msg1が開始される確率は1/T2である。この問題に対処するために、次の方式のいずれかは採用できる。
【0096】
方式1:Msg1を再送するための時間の時刻は、BIによって示される異なるバックオフ値のための異なるアルゴリズムで選択される。また、たとえば、バックオフしきい値Thが設定され、BIに対応するバックオフ値TがThを下回る場合、Msg1を再送する時間の時刻が均一分散アルゴリズムで計算されるか、TがThを上回る場合、 Msg1を再送信する時間は、非均一分散アルゴリズムで計算されるため、時間の最初の部分で時間の時刻が選択される確率は、最後の時間で時刻が選択される確率よりも低くなる。
方式2:アクセス係数Fが導入されてバックオフパラメーターを修正する。短い遅延ユーザーのアクセス係数が大きい、たとえば、1となる。期間の前半に短い遅延を厳密に必要としないユーザーのアクセス係数が小さいため、期間の前半にランダムアクセスが開始される可能性が低くなる。BI値が1つしかない場合、アクセス係数はすべての端末で1になる。
【0097】
特定の実施は以下の通りであり得る。
実施例5
この例では、異なる要求の端末は、異なるアルゴリズムで(しきい値に依存して)ランダムアクセスを再開するための時間の時刻を選択する。
【0098】
実施において、端末のユーザ要求が決定された後、基地局は、ユーザ要求に対応するBI値を選択し、ランダムアクセス応答のバックオフインジケータによってBI値を示す場合、基地局は、端末にバックオフしきい値を示す。端末は、前記端末のBIパラメーターが前記バックオフしきい値を下回っている場合、均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、前記端末のBIパラメーターが前記バックオフしきい値を上回る場合、非均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算する。
【0099】
端末が、端末のユーザ要求と、BI値および時間アルゴリズムのランダムアクセス時刻との間の対応関係に従ってランダムアクセスを開始するとき、端末は、基地局によって端末に示されたバックオフしきい値を受信する。端末は、前記端末のBIパラメーターが前記バックオフしきい値を下回る場合、均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、前記端末のBIパラメーターが前記バックオフしきい値を上回る場合、非均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算する。
【0100】
ステップ1:端末は、バックオフインジケータアルゴリズムのしきい値BIThを受信する。当該しきい値は、システムメッセージまたはランダムアクセス応答で運ばれ得る。
ステップ2:端末は、ランダムアクセスを開始し、BIパラメータが受信された場合、それに対応するバックオフ遅延パラメータを計算して保存する。
ステップ3:端末は、ランダムアクセスが失敗した後は、受信したBIパラメーターをしきい値BIThと比較し、BIパラメータがしきい値を下回る場合、均一分散アルゴリズムでで次のランダムアクセスの試行時刻を計算し、しきい値を上回る場合、非均一分散アルゴリズムを利用するため、現在のランダムアクセスが失敗した時間の時刻に最も近い時点が選択される確率は、現在のランダムアクセスが失敗する時間の時刻から遠く離れた時間が選択される確率より低い。
【0101】
実施例6
この例では、異なる要求の端末は、(複数のBIパラメータがあるかどうかに応じて)異なるアルゴリズムでランダムアクセスを再開するための時間の時刻を選択する)。
【0102】
実施において、端末のユーザ要求が決定された後、基地局は、ユーザ要求に対応するBIパラメータ値を選択し、ランダムアクセス応答のバックオフインジケータによってBI値を示す場合、基地局は、端末にアクセス係数をさらに示す。端末に必要な遅延が短い場合は、アクセス係数が高くなる。
【0103】
端末が、端末のユーザ要求と、BI値および時間アルゴリズムのランダムアクセスインスタンスとの間の対応関係に従ってランダムアクセスを開始すると、端末は、基地局が端末に示したアクセス係数を受信し、アクセス係数に従って前記端末のBIパラメーター値を修正する。
【0104】
ステップ1:端末は、ランダムアクセスを開始する。、複数のBIフィールドを運ぶランダムアクセス応答が受信された場合、端末種類に従って前記端末の有効なBIフィールドを決定する。また、マッピング規則に従って当該BIフィールドに対応するバックオフ遅延パラメーター値を決定する。
ステップ2:ランダムアクセスが失敗した後、より小さい値を有するバックオフ遅延パラメータが端末の種類に適用可能である場合、端末は、均一分散アルゴリズムで次のランダムで試行を開始するための時間の時刻を計算し得る。より大きな値のバックオフ遅延パラメーターが端末の種類に適用できる場合、端末は、非均一分散アルゴリズムで次のランダムで試行を開始するための時間の時刻を計算し、こうして、現在のランダムアクセスが失敗した時点に最も近い時点が選択される確率が、現在のランダムアクセスが発生した時点から遠い時点が選択される確率よりも低くなる。
【0105】
同じ発明思想に基づいて、本発明の実施例には、長期進化アドバンスドマルチキャリアシステムにおける基地局側装置、端末および長期進化アドバンスドマルチキャリアシステムをさらに提供する。これらの装置の課題解決権利は、長期進化アドバンスドマルチキャリアシステムにおいて、アップリンク制御チャネルための予約リソースを動的に割り当てる方法と類似するため、これらの装置の実施は、方法の実施を参照すればよいので、それらの繰り返しの説明はここでは省略する。
【0106】
図8は端末側の、ランダムアクセスバックオフ後のランダムアクセス装置の構成図である。図に示すように、当該装置は、基地局にランダムアクセス要求Msg1を送信するための送信モジュール801と、基地局からのランダムアクセスバックオフインジケータを受信するための受信モジュール802であって、前記ランダムアクセスバックオフインジケータは、異なる種類の端末が異なるバックオフパラメーターを適用して、ランダムアクセスが失敗した後にランダムアクセスを再開することを示す前記受信モジュール802とを備える。
【0107】
前記送信モジュール801は、さらに、前記ランダムアクセスバックオフインジケータに従ってランダムアクセスを開始する。
【0108】
実施において、送信モジュールは、さらに、前記ランダムアクセスバックオフインジケータにおいて、デフォルトのバックオフパラメーターが0である場合、一番近接するリソースにおいてランダムアクセスを開始する。ここで、前記ランダムアクセスバックオフインジケータにおいて、特定の端末のデフォルトのバックオフパラメーターが0であり、特定の端末は、短い遅延ユーザー種類端末であるか短い遅延サービス端末である。
【0109】
実施において、送信モジュールは、さらに、基地局にランダムアクセス要求Msg1を送信する場合、基地局によって異なる種類の端末のために事前に割り当てられた異なるランダムアクセスリソースにおいて、端末種類に従って、対応するランダムアクセスリソースにおいてランダムアクセス要求Msg1を送信する。
【0110】
実施において、送信モジュールは、さらに、前記ランダムアクセスバックオフインジケータに従ってランダムアクセスを開始する場合、基地局によって事前に設定されたランダムアクセスバックオフインジケータのBIパラメーターが、異なる種類の端末の異なる時間値に対応する条件下で、端末種類に従って前記ランダムアクセスバックオフインジケータのBIパラメーターに対応する時間値を決定した後、当該時間値に従ってランダムアクセスを開始する。
【0111】
実施において、送信モジュールは、さらに、前記ランダムアクセスバックオフインジケータに従ってランダムアクセスを開始する場合、ランダムアクセス応答のバックオフインジケータによって示される複数のBI値のうちの、端末のユーザー需要および/または端末種類に従って決定されたBI値に基づいて、ランダムアクセスを開始する。
【0112】
実施において、送信モジュールは、さらに、基地局がランダムアクセス応答のバックオフインジケータによって、複数のBI値を示す場合、MACサブヘッダーにおいて前記端末種類インジケータおよび前記端末種類に対応するBIパラメーターを運ぶことにより、前記端末のBI値を示す。
【0113】
実施において、前記端末は、端末種類、端末ユーザーサービスのQCI需要、端末サービスのQCI需要、前記端末が所属するネットワーク、前記端末サービスが所属するネットワーク、前記端末が所属するRAN側のスライス(slice)、および前記端末サービスが所属するRAN側のスライス(slice)のうちの1つまたはそれらの任意の組み合わせによって分類される。および/または、端末のサービスが複数ある場合、ランダムアクセスをトリガーするためのサービス需要を端末の現在需要として決定し、サービス需要に従って端末を分類する。
【0114】
実施において、受信モジュールは、さらに、基地局が端末に示さすバックオフしきい値を受信し、送信モジュールは、さらに、前記バックオフしきい値より小さい場合、均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算する。前記バックオフしきい値より大きい場合、非均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算する。または、受信モジュールは、さらに、基地局が端末に示したアクセス係数を受信し、送信モジュールは、さらに、アクセス係数に従ってBI値を修正する。基地局によって示されるアクセス係数は、端末に必要な遅延が大きいほど、前記アクセス係数によって示される端末アクセス確率が高くなる。
【0115】
図9は基地局側ランダムアクセスバックオフを示す装置の構成図である。図に示すように、当該装置は、
端末によって送信されたランダムアクセス要求Msg1を受信するための要求受信モジュール901と、
ランダムアクセスバックオフインジケータを送信し、異なる種類の端末が異なるバックオフパラメーターを適用し、ランダムアクセスが失敗した後にランダムアクセスを再開することを示す指示モジュール902とを備える。
【0116】
実施において、指示モジュールは、さらに、前記ランダムアクセスバックオフインジケータにおいて、特定の端末のデフォルトのバックオフパラメーターが0であり、当該特定の端末は、短い遅延ユーザー種類端末であるか短い遅延サービス端末である。
【0117】
実施において、前記ランダムアクセスバックオフインジケータは、ランダムアクセス要求を受信するランダムアクセスリソースに従って対応する種類および要求の端末のために割り当てられる。ここで、異なる種類の端末のために異なるランダムアクセスリソースを事前に割り当てる。
【0118】
実施において、前記ランダムアクセスバックオフインジケータのBIパラメーターは、異なる種類の端末の異なる時間値に対応する。
【0119】
実施において、指示モジュールは、さらに、ランダムアクセス応答のランダムアクセスバックオフインジケータ内の複数のBI値を示し、BI値は、端末のユーザー需要および/または端末種類に従って決定される。
【0120】
実施において、指示モジュールは、さらに、ランダムアクセス応答のバックオフインジケータで複数のBI値を示す場合、MACサブヘッダーにおいて前記端末種類インジケータおよび前記端末種類に対応するBIパラメーターを運ぶことにより、前記端末のBI値を示す。
【0121】
実施において、指示モジュールは、さらに、ランダムアクセスバックオフインジケータが送信される前に、端末を分類し、異なる種類の端末に異なるバックオフパラメーターを適用させル。具体的には、端末種類、端末ユーザーサービスのQCI需要、端末サービスのQCI需要、前記端末が所属するネットワーク、前記端末サービスが所属するネットワーク、前記端末が所属するRAN側のスライス(slice)および前記端末サービスが所属するRAN側のスライス(slice)のうちの1つまたはそれらの任意の組み合わせによって端末を分類する。および/または、端末のサービスが複数ある場合、ランダムアクセスをトリガーするためのサービス需要を端末の現在需要として決定し、サービス需要に従って端末を分類する。
【0122】
実施において、指示モジュールは、さらに、端末種類を決定した後、前記端末種類に対応するBI値を選択し、ランダムアクセス応答のバックオフインジケータによってBI値を示す場合、端末にバックオフしきい値を示し、端末は、前記バックオフしきい値より小さい場合、均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、前記バックオフしきい値より大きい場合、非均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、または、端末にアクセス係数を示し、端末に必要な遅延が大きいほど前記アクセス係数によって示される端末アクセス確率が高くなる。
【0123】
説明の便宜ために、上記の装置のそれぞれのコンポーネントは、それぞれのモジュールまたはユニットとしてそれぞれ機能的に説明されている。もちろん、それぞれのモジュールまたはユニットの機能は、本発明の実施において、同じ1つまたは複数のソフトウェアまたはハードウェアで実行することができる。
【0124】
本発明の実施形態による技術的解決策は、以下のように実施することができる。
【0125】
図10は基地局の構成図である。図に示すように、基地局は、メモリ1020内のプログラムを読み出して、送受信機のニーズに応じてデータを処理するためのプロセッサ1000と、プロセッサ1000の制御でデータを送受信するための送受信機1010とを備える。
【0126】
前記送受信機1010は、端末によって送信されたランダムアクセス要求Msg1を受信し、ランダムアクセスバックオフインジケータを送信し、異なる種類の端末が異なるバックオフパラメーターを適用し、ランダムアクセスが失敗した後にランダムアクセスを再開することを示す。
【0127】
実施において、前記ランダムアクセスバックオフインジケータにおいて、特定の端末のデフォルトのバックオフパラメーターが0であり、当該特定の端末は、短い遅延ユーザー種類端末であるか短い遅延サービス端末である。
【0128】
実施において、前記ランダムアクセスバックオフインジケータは、ランダムアクセス要求を受信するランダムアクセスリソースに従って対応する種類および要求の端末のために割り当てられる。ここで、基地局は、異なる種類の端末のために異なるランダムアクセスリソースを事前に割り当てる。
【0129】
実施において、前記ランダムアクセスバックオフインジケータのBIパラメーターは、異なる種類の端末の異なる時間値に対応する。
【0130】
実施において、基地局ランダムアクセス応答のランダムアクセスバックオフインジケータ内の複数のBI値を示し、前記BI値は、端末のユーザー需要および/または端末種類に従って決定される。
【0131】
実施において、基地局がランダムアクセス応答のバックオフインジケータによって、複数のBI値を示す場合、MACサブヘッダーにおいて前記端末種類インジケータおよび前記端末種類に対応するBIパラメーターを運ぶことにより、前記端末のBI値を示す。
【0132】
実施において、基地局がランダムアクセスバックオフインジケータを送信する前に、端末を分類し、異なる種類の端末に異なるバックオフパラメーターを適用させル。具体的に、端末種類、端末ユーザーサービスのQCI需要、端末サービスのQCI需要、前記端末が所属するネットワーク、前記端末サービスが所属するネットワーク、前記端末が所属するRAN側のスライス(slice)および前記端末サービスが所属するRAN側のスライス(slice)のうちの1つまたはそれらの任意の組み合わせによって、端末を分類する。および/または、端末のサービスが複数ある場合、ランダムアクセスをトリガーするためのサービス需要を端末の現在需要として決定し、サービス需要に従って端末を分類する。
【0133】
実施において、基地局は、端末種類を決定した後、前記端末種類に対応するBI値を選択し、ランダムアクセス応答のバックオフインジケータによってBI値を示す場合、端末にバックオフしきい値を示し、端末は、前記バックオフしきい値より小さい場合、均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、前記バックオフしきい値より大きい場合、非均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、または、端末にアクセス係数を示し、端末に必要な遅延が大きいほど前記アクセス係数によって示される端末アクセス確率が高くなる。
【0134】
ここで、
図10において、バスアーキテクチャは、いずれ数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサが代表となるメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェース1030はインターフェースを提供する。送受信機1010は、複数の部品であることができ、即ち、送信機及び受信機を備え、伝送メディアを介して他の装置と通信するユニットを提供する。プロセッサ1000は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を監視し、メモリ1020は、プロセッサ1000が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0135】
図11は、端末の構成図である。図に示すように、端末は、メモリ1120内のプログラムを読み出して、送受信機のニーズに応じてデータを処理するためのプロセッサ1100と、プロセッサ1100の制御でデータを送受信するための送受信機1110戸を備える。
【0136】
送受信機1110は、基地局にランダムアクセス要求Msg1を送信し、
【0137】
基地局からのランダムアクセスバックオフインジケータを受信し、前記ランダムアクセスバックオフインジケータは、異なる種類の端末が異なるバックオフパラメーターを適用して、ランダムアクセスが失敗した後にランダムアクセスを再開することを示し、前記ランダムアクセスバックオフインジケータに従ってランダムアクセスを開始する。
【0138】
実施において、前記ランダムアクセスバックオフインジケータにおいて、デフォルトのバックオフパラメーターが0である場合、一番近接するリソースにおいてランダムアクセスを開始する。ここで、前記ランダムアクセスバックオフインジケータにおいて、特定の端末のデフォルトのバックオフパラメーターが0であり、特定の端末は、短い遅延ユーザー種類端末であるか短い遅延サービス端末である。
【0139】
実施において、基地局にランダムアクセス要求Msg1を送信する場合、基地局によって異なる種類の端末のために事前に割り当てられた異なるランダムアクセスリソースにおいて、端末種類に従って、対応するランダムアクセスリソースにおいてランダムアクセス要求Msg1を送信する。
【0140】
実施において、前記ランダムアクセスバックオフインジケータに従ってランダムアクセスを開始する場合、基地局によって事前に設定されたランダムアクセスバックオフインジケータのBIパラメーターが、異なる種類の端末の異なる時間値に対応する条件下で、端末種類に従って前記ランダムアクセスバックオフインジケータのBIパラメーターに対応する時間値を決定した後、当該時間値に従ってランダムアクセスを開始する。
【0141】
実施において、前記ランダムアクセスバックオフインジケータに従ってランダムアクセスを開始する場合、ランダムアクセス応答のバックオフインジケータによって示される複数のBI値のうちの、端末のユーザー需要および/または端末種類に従って決定されたBI値に基づいて、ランダムアクセスを開始する。
【0142】
実施において、基地局がランダムアクセス応答のバックオフインジケータによって、複数のBI値を示す場合、MACサブヘッダーにおいて前記端末種類インジケータおよび前記端末種類に対応するBIパラメーターを運ぶことにより、前記端末のBI値を示す。
【0143】
実施において、前記端末は、端末種類、端末ユーザーサービスのQCI需要、端末サービスのQCI需要、前記端末が所属するネットワーク、前記端末サービスが所属するネットワーク、前記端末が所属するRAN側のスライス(slice)、前記端末サービスが所属するRAN側のスライス(slice)のうちの1つまたはそれらの任意の組み合わせによって分類される。および/または、端末のサービスが複数ある場合、ランダムアクセスをトリガーするためのサービス需要を端末の現在需要として決定し、サービス需要に従って端末を分類する。
【0144】
実施において、さらに、基地局によって端末に示されたバックオフしきい値を受信し、端末は、前記バックオフしきい値より小さい場合、均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、前記バックオフしきい値より大きい場合、非均一分散アルゴリズムでランダムアクセスを再開する時刻を計算し、または、基地局が端末に示したアクセス係数を受信し、アクセス係数に従ってBI値を修正する。ここで、基地局によって示されるアクセス係数は、端末に必要な遅延が大きいほど、前記アクセス係数によって示される端末アクセス確率が高くなる。
【0145】
図11において、バスアーキテクチャは、いずれ数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ1100によって表される1つまたは複数のプロセッサ、およびメモリ1120によって表される1つまたは複数のメモリを含む様々な回路の接続によって構成される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェース1140はインターフェースを提供する。送受信機1110は、伝送媒体を介して様々な他のデバイスと通信するためのユニットであるいくつかの要素、例えば送信機および受信機であり得る。異なるユーザー機器の場合、ユーザーインターフェース1130は、必要に応じてデバイスを内部および外部から接続するインターフェイスでもあり、接続されたデバイスには、キーパッド、モニター、スピーカー、マイク、ジョイスティックが含まれるが、これらに限定されない。
【0146】
プロセッサ1100は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を監視し、メモリ1120は、プロセッサ1100が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0147】
要約すると、本発明の実施形態による技術的解決策では、ランダムアクセスが失敗した後、異なる要求を有するユーザ機器に異なるバックオフインジケータが適用され、遅延の短いユーザ機器がネットワークに迅速にアクセスできるようになる。具体的に、以下のような案を提供する。
【0148】
短い遅延ユーザー、すなわち遅延対する要求が高いユーザーの場合、ランダムアクセスバックオフインジケータのデフォルトのバックオフパラメーターは0である。あるいは、ランダムアクセスが失敗した後、バックオフインジケータbackoff indicatorを無視し、一番近接するリソースにおいてランダムアクセスの試行をすぐに再開。
【0149】
基地局は、異なる遅延が要求される端末のために異なるランダムアクセス時間周波数リソース(PRACHリソース)を設定し、基地局は、受信したPRACHリソース時間周波数位置に従って、RA−RNTIを決定し、これに基づいてバックオフインジケータ(BI)を含むランダムアクセス応答をスケジュールする。当該時間周波数リソースでMsg1を送信した端末のみがバックオフインジケータに従う。このようにして、ネットワーク側は、PRACHリソース位置に従って端末に必要な遅延を決定し、バックオフ時間パラメーターの妥当な長さを示すことができる。異なる遅延要求の端末は、異なるPRACHリソースにおいてランダムアクセス要求Msg1を送信し、ランダムアクセス応答を受信するための位置と、RA−RNTIを決定し、対応するBIを受信できる。この方法では、異なる遅延要求の端末のランダムアクセス時間周波数リソースは、互いに完全に分離されることが求められる。
【0150】
基地局はBI値を示し、異なる遅延要求の端末は、それをバックオフ遅延パラメータの異なる値にマッピングする。
【0151】
基地局は、ランダムアクセス応答のバックオフインジケータに、複数のBI値を示し、当該BI値に対応する端末種類(category)を指定する。
【0152】
端末は異なるように分類され、異なるBI値は、端末の異なる種類(backoff indicator)に適用可能である。
【0153】
端末のサービスが複数ある場合、ランダムアクセスをトリガーするためのサービス需要に従って、適用可能なバックオフパラメーターを決定する。例えば、最短遅延を有するバックオフパラメータがURLLCサービスを有する端末に適用され、長い遅延を有するバックオフパラメータは、短い遅延を必要としないサービスを有する端末にのみ適用される。
【0154】
さらに、BIパラメータのグループが複数ある場合に、ランダムアクセスリソースの遅延を均一にするための解決策が提供される。
【0155】
上記のそれぞれの解決策から明らかなように、ランダムアクセスが失敗した後,後続のランダムアクセスを実際に開始して、短い遅延が必要な端末が迅速なアクセスを実行できるようにすることができる一方、ランダムアクセスリソースは一様にアクセスできるため、ランダムアクセス衝突確率を下げ、ランダムアクセスの成功率を最大化できる。
【0156】
本分野の技術者として、本発明の実施形態が、方法、システム或いはコンピュータプログラム製品を提供できるため、本発明は完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの両方を結合した実施形態を採用できることがかわるはずである。さらに、本発明は、一つ或いは複数のコンピュータプログラム製品の形式を採用できる。当該製品はコンピュータ使用可能なプログラムコードを含むコンピュータ使用可能な記憶メディア(ディスク記憶装置と光学記憶装置等を含むがそれとは限らない)において実施する。
【0157】
以上は本発明の実施形態の方法および装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフロー図および/またはブロック図によって、本発明を記述した。理解すべきことは、コンピュータプログラム指令によって、フロー図および/またはブロック図における各フローおよび/またはブロックと、フロー図および/またはブロック図におけるフローおよび/またはブロックの結合を実現できる。プロセッサはこれらのコンピュータプログラム指令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み式処理装置、或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備の処理装置器に提供でき、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサは、これらのコンピュータプログラム指令を実行し、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0158】
これらのコンピュータプログラム指令は又、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置を特定の方式で動作させるコンピュータ読取記憶装置に記憶できる。これによって、指令を含む装置は当該コンピュータ読取記憶装置内の指令を実行でき、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0159】
これらコンピュータプログラム指令はさらに、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備に実施もできる。コンピュータプログラム指令が実施されたコンピュータ或いは他のプログラム可能設備は、一連の操作ステップを実行することによって、関連の処理を実現し、コンピュータ或いは他のプログラム可能な設備において実行される指令によって、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0160】
上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。
【0161】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。