【課題を解決するための手段】
【0003】
この目的は、内側円筒および該内側円筒から半径方向に延在する多数のリブを有する内側部材と、連結細孔を有する多孔性材料から作製された少なくとも1つの多孔性部材であって、リブに接続されている少なくとも1つの多孔性部材とを備える食品成形ドラムであり、多数の製品キャビティ列であって、各列が1つまたは複数の製品キャビティを備えた多数の製品キャビティ列が1つまたは複数の多孔性部材に設けられている食品成形ドラムにおいて、多孔性部材は、半径方向において1つまたは複数のリブの半径方向延在部よりも上方に延在している、食品成形ドラムによって解消されることになる。
【0004】
本発明のこの実施形態に関する開示内容は、他の実施形態にも適用され、その逆も同様である。この実施形態の主題は、他の実施形態と組み合されてもよく、その逆も同様である。
【0005】
本発明は、食品成形装置の一部である食品成形ドラムに関する。この食品成形ドラムは、その外面に多数の製品キャビティを有している。製品キャビティは、ドラムの周辺に向かって開いており、該製品キャビティにおいて、食品塊が食製品、例えば、パティに成形されるようになっている。この食品成形ドラムは、本発明によれば、多数の製品キャビティ列を備えており、各列は、並んで配置された1つまたは複数の製品キャビティを備えている。これらの列は、本発明のドラムの中心軸と平行に配置されている。製造中、ドラムが回転し、1つの位置において、1つの列の製品キャビティが食品塊によって充填され、下流の位置において、成形された食品塊が1つの列に位置する製品キャビティから排出されることになる。続いて、1つのキャビティ列の製品キャビティが再び充填され、以後、同様である。充填中に製品キャビティを通気するために、および/または製品の排出を支援するために、製品キャビティは、少なくとも部分的に、好ましくは、完全に多孔性材料、例えば、焼結された金属および/またはプラスチックから作製されている。この多孔性材料は、ガス透過性であり、該多孔性材料を介して、製品キャビティが通気され、または該多孔性材料を通して、ガス、例えば、空気が排出され、成形製品を製品キャビティの表面から離脱させるようになっている。好ましくは、多孔性材料は、互いに連結された細孔/通路を備えている。
【0006】
食品成形ドラムは、さらに好ましくは、流体通路を備えている。流体通路は、ドラムの長手方向において、すなわち、ドラムの中心軸と平行に、好ましくは、ドラムの一端から他端に延在している。各流体通路を介して、循環空気を、例えば、周囲に排出することができ、および/または成形製品を排出するために、圧縮ガスをキャビティ内に強制流入させることができる。加えて、洗浄流体を通路および/または製品キャビティの多孔性材料内に強制流入させることができる。各通路は、円筒状内側部材、該内側部材から半径方向に延在する2つのリブ、および円筒体または円筒状セグメントとして設けられた多孔性部材によって閉じ込められている。
【0007】
少なくとも部分的に多孔性の製品キャビティは、1つまたは複数の多孔性部材として設けられている。これらのキャビティは、多孔性材料の凹部である。多孔性部材は、好ましくは、円筒体または円筒状セグメントである。1つまたは複数の多孔性部材は、内側ドラムの周りの全体に延在していてもよいし、またはインサートであってもよい。これらのインサートは、内側部材の一部である2つのリブ間に挿入され、好ましくはドラム状構造を有する内側部材に固定されるようになっている。各セグメントは、1つまたは複数のキャビティを備えることができる。
【0008】
多孔性部材は、塊供給システムによって送達される食品材料、例えば、食肉の塊から製品、例えば、パティを成形するために用いられる型ドラムの一部である。ドラムは、1つまたは複数のキャビティを有する1つまたは複数の列を備えており、製品キャビティ壁は、少なくとも部分的に多孔性構造を有している。型ドラムを成形装置および/または洗浄装置および/または貯蔵ユニットに対して装填/脱装填するために、および型ドラムを成形装置および/または洗浄装置および/または貯蔵ユニット間において移動させるために、可動ユニットが用いられる。
【0009】
本発明のこの実施形態によれば、多孔性部材は、半径方向においてリブの半径方向延在部よりも上方に延在している。従って、ドラムをその最終外径に機械加工した後であっても、かつドラムの外周の細孔を塞いだ後であっても、流体、具体的には、空気または洗浄流体に対して透過性の多孔性材料の層が残っていることになる。従って、洗浄流体の効力が行き届かない死角が排除され、および/またはリブの近傍における多孔性材料の破損が少なくとも低減されることになる。
【0010】
本発明の他の進歩的なまたは好ましい実施形態によれば、各リブの断面の幅は、その頂部において縮小されている。
【0011】
本発明のこの実施形態に関する開示内容は、他の実施形態にも適用され、その逆も同様である。この実施形態の主題は、他の実施形態と組み合されてもよく、その逆も同様である。
【0012】
リブの幅は、ドラムの周方向におけるその大きさである。リブの頂部における縮小された幅は、その剛性を低減させず、多孔性部材の機械的な安定性を改善している。リブの頂部は、例えば、V字状であってもよいし、丸められていてもよいし、および/または台形状であってもよい。
【0013】
本発明の他の進歩的なまたは好ましい実施形態によれば、食品成形ドラムの内側部材の各リブは、少なくとも1つの凹部、好ましくは多孔性材料によって充填された凹部を備えている。
【0014】
本発明のこの実施形態に関する開示内容は、他の実施形態にも適用され、その逆も同様である。この実施形態の主題は、他の実施形態と組み合されてもよく、その逆も同様である。
【0015】
凹部は、リブの全幅にわたって延在している。この凹部を介する1つのキャビティ列から隣接するキャビティ列への流体流れを製品の排出中および/またはドラムの洗浄中に利用することができる。この凹部によって、リブと多孔性部材との間の接続が改善されることになる。
【0016】
各リブは、好ましくは、多数の凹部を備えており、さらに好ましくは、等距離を隔てて設けられた多数の凹部を備えている。さらに一層好ましくは、各凹部は、2つのキャビティの中間に位置している。これらの凹部は、リブ内にその全体が設けられていてもよいし、および/またはリブの頂部に設けられていてもよい。
【0017】
好ましくは、成形製品の排出中および/または洗浄中に、液体がこの凹部を通って流れるようになっている。
【0018】
各凹部は、好ましくは、焼結前に、少なくとも部分的に粉末によって充填されるようになっている。
【0019】
好ましい実施形態では、凹部は、多孔性部材の外面におよび/または多孔性部材の外面から液体を案内するように形作られている。好ましくは、凹部は、その長さの全体にわたって直線状ではなく、例えば、屈曲形状、湾曲形状、または撓んだ形状、例えば、V字状である。
【0020】
本発明の他の進歩的なまたは好ましい実施形態によれば、食品成形ドラムは、内側円筒および/または1つまたは複数のリブに材料接合、好ましくは、溶接または機械的に接続された少なくとも1つのエンドキャップを備えている。
【0021】
本発明のこの実施形態に関する開示内容は、他の実施形態にも適用され、その逆も同様である。この実施形態の主題は、他の実施形態と組み合されてもよく、その逆も同様である。
【0022】
内側円筒および/またはリブへの1つまたは複数のキャップの接続によって、ドラムの剛性が改良されることになる。
【0023】
好ましくは、1つのエンドキャップは、内側部材を焼結粉末によって充填するための開口を備えている。これによって、多孔性部材を焼結する前にエンドキャップの接続が可能になる。開口を介して材料を供給することができ、および/または焼結中に粉末に圧力を加えることができる。
【0024】
本発明の他の好ましいまたは進歩的な実施形態は、1つまたは複数の多孔性部材を内側円筒および/またはリブに接続する手段を備え、該手段は、1つまたは複数の多孔性部材の外面に向かって半径方向に延在している、食品成形ドラムである。
【0025】
本発明のこの実施形態に関する開示内容は、他の実施形態にも適用され、その逆も同様である。この実施形態の主題は、他の実施形態と組み合されてもよく、その逆も同様である。
【0026】
本発明のこの実施形態によれば、該手段は、多孔性部材の外面に向かって半径方向に延在している。好ましくは、該手段は、多孔性部材の他の周面と同一面をなすようになっている。好ましくは、最初、該手段は、多孔性部材の外周の上方に延在しており、続いて、好ましくは多孔性部材の外周の細孔が塞がれた後、該手段の頂部が多孔性部材の外周と同一面になるまで、下向きに機械加工されるようになっている。
【0027】
好ましい実施形態では、該手段は、金属またはプラスチックなどから作製された帯片である。帯片は、リブと平行に設けられている。好ましくは、帯片は、ドラムの軸長さの全体にわたって延在している。
【0028】
好ましくは、帯片は、少なくとも1つの傾斜した側壁を備える断面を有している。好ましくは、帯片の断面の幅は、本発明のドラムの半径方向において大きくなっている。
【0029】
本発明の他の好ましいまたは進歩的な実施形態は、1つまたは複数の多孔性部材をリブに対して締め付ける少なくとも1つの締付け手段を備える、食品成形ドラムである。
【0030】
本発明のこの実施形態に関する開示内容は、他の実施形態にも適用され、その逆も同様である。この実施形態の主題は、他の実施形態と組み合されてもよく、その逆も同様である。
【0031】
好ましくは、締付け手段は、楔状であり、ドラムの一端、好ましくは、両端から内側部材および/またはリブと多孔性部材との間に挿入かつ移動されるようになっている。該手段を本発明のドラムの一端から中央部に向かって移動させることによって、多孔性部材は、ドラムの中心から半径方向に移動することになる。締付け手段は、いくつかの楔状手段、例えば、種々の傾斜を有するいくつかの楔状手段から構成することができる。
【0032】
この実施形態は、セグメントとして設けられる多孔性部材に対して特に適している。
【0033】
本発明の他の好ましいまたは進歩的な実施形態は、多孔性部材が面取りされた固定手段を備えるインサートである、食品成形ドラムである。
【0034】
本発明のこの実施形態に関する開示内容は、他の実施形態にも適用され、その逆も同様である。この実施形態の主題は、他の実施形態と組み合されてもよく、その逆も同様である。
【0035】
面取りされた固定手段は、好ましくは、リブにそれぞれ隣接する2つの対向面を備えている。さらに好ましくは、固定手段が、前述の締付け手段と協働するようになっている。
【0036】
本発明のさらに他の実施形態は、本発明の食品成形ドラムを製造する方法であって、多孔性部材は、手段によって内側部材に固定され、該手段は、その後、部分的に切除されるようになっている、方法である。
【0037】
本発明のこの実施形態に関する開示内容は、他の実施形態にも適用され、その逆も同様である。この実施形態の主題は、他の実施形態と組み合されてもよく、その逆も同様である。
【0038】
好ましい実施形態によれば、該手段は、多孔性部材を内側部材に固定するネジである。該ネジが締付けられた後、その頭が、多孔性部材の外周と同一面になるまで下向きに機械加工されるようになっている。
【0039】
該手段は、帯片であってもよく、該帯片は、内側部材に固定された後、下向きに機械加工されるようになっている。
【0040】
本発明のさらに他の好ましいまたは進歩的な実施形態は、本発明の食品成形ドラムを製造する方法であって、多孔性部材の機械加工および/または深圧延は、冷却液および/または潤滑液を用いることなく、行なわれるようになっている、方法である。
【0041】
本発明のこの実施形態に関する開示内容は、他の実施形態にも適用され、その逆も同様である。この実施形態の主題は、他の実施形態と組み合されてもよく、その逆も同様である。
【0042】
本発明のさらに好ましいまたは進歩的な実施形態は、本発明の食品成形ドラムを製造する方法であって、多孔性チューブがセグメントに分断される前に、凹部が該多孔性チューブに設けられるようになっている、方法である。
【0043】
本発明のこの実施形態に関する開示内容は、他の実施形態にも適用され、その逆も同様である。この実施形態の主題は、他の実施形態と組み合されてもよく、その逆も同様である。
【0044】
本発明のさらに他の好ましいまたは進歩的な実施形態は、本発明の食品成形ドラムを製造する方法であって、インサートが、2つのリブ間に配置され、保持帯片および固定手段によって、内側部材に固定されるようになっている、方法である。
【0045】
本発明のこの実施形態に関する開示内容は、他の実施形態にも適用され、その逆も同様である。この実施形態の主題は、他の実施形態と組み合されてもよく、その逆も同様である。
【0046】
本発明のさらに他の好ましいまたは進歩的な実施形態は、本発明の食品成形ドラムを製造する方法であって、インサートが内側部材上に配置された後、凹部が該インサートに機械加工によって形成されるようになっている、方法である。
【0047】
本発明のさらに他の好ましいまたは進歩的な実施形態は、本発明の食品成形ドラムを製造する方法であって、インサートが2つのリブ間に摺動され、次いで、リブの突起に接触するまで少なくとも局部的に持ち上げられるようになっている、方法である。
【0048】
本発明のさらに他の好ましいまたは進歩的な実施形態は、本発明の食品成形ドラムを製造する方法であって、インサートが内側部材上に配置された後、凹部が該インサートに機械加工によって形成するようになっている、方法である。
【0049】
以下、本発明を図面に基づいて説明する。この説明は、全ての発明に同様に適用されることになる。これらの説明は、保護の範囲を制限するものではない。