(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記接続判定部は、前記第1信号線の電位が、前記第1電位と前記第2電位の電位差を前記第1抵抗器と前記第2抵抗器の直列回路で分圧した電位に対応する場合、または、前記第2信号線の電位が、前記第3電位と前記第4電位の電位差を前記第3抵抗器と前記第4抵抗器の直列回路で分圧した電位に対応する場合、前記映像信号ケーブルが正常に接続されていると判定し、前記分圧した電位に対応しない場合に前記映像信号ケーブルが正常に接続されていないと判定する
請求項1に記載の映像機器。
前記接続判定部が、前記入力コネクタ及び/又は出力コネクタに映像信号ケーブルが正常に接続されていないと判定した場合、前記映像機器の表示部に所定の画像を表示する
請求項5から10のいずれか1項に記載の映像機器。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る映像機器の構成例を示すブロック図である。
図1に示す映像機器100は、検出部10と、スケーラー20と、DPコネクタ30と、プルダウン抵抗31と、スイッチ32と、DPコネクタ40と、プルアップ抵抗41と、スイッチ42と、映像再生部50と、映像表示部60と、電源部70とを備える。
【0013】
検出部10は、接続判定部11を有する。接続判定部11は、例えば、電子回路等のハードウェアまたは電子回路、CPU(中央処理装置)等のハードウェアとCPU等が実行するソフトウェア(プログラム)の組み合わせから構成することができる。接続判定部11は、入力端子111と入力端子112を有する。入力端子111は、信号線33に接続されている。この信号線33は、DPコネクタ30が有する複数のピン(端子)の1つであるAUX_CH(P)ピンに接続されている。入力端子112は、信号線43に接続されている。この信号線43は、DPコネクタ40が有する複数のピンの1つであるAUX_CH(P)ピンに接続されている。接続判定部11は、例えば、入力端子111の電位に基づいてDPコネクタ30に対して映像信号ケーブルおよび他の映像機器100が正常に接続されているか否かを判定する。また、接続判定部11は、例えば、入力端子112の電位に基づいてDPコネクタ40に対して映像信号ケーブルおよび他の映像機器100が正常に接続されているか否かを判定する。接続判定部11は、判定結果を示す情報(例えば誤接続が検出された場合にはその旨を示す情報)を映像表示部60で表示したり、所定の表示灯を点灯させたり点滅させたりして報知したり、報知音を出力することで報知したりする。
【0014】
なお、本実施形態において、誤接続とは、接続の正誤を判定する映像機器100が、他の映像機器100と正常に接続されていないことを意味する。すなわち、本実施形態における誤接続は、例えば、映像信号ケーブルが正しいDPコネクタに接続されていない場合、映像信号ケーブルの接続先の他の映像機器100が存在しない場合、映像信号ケーブルの接続先の他の映像機器100の電源(主電源)がオンしていない場合等を含む。なお、接続判定部11の判定の仕方の詳細については後述する。
【0015】
また、信号線33には、プルダウン抵抗31の一端が接続されている。プルダウン抵抗31の他端はスイッチ32の接点の一端に接続されている。スイッチ32の接点の他端はグランドに接続されている。信号線33はプルダウン抵抗31を介してグランド電位にプルダウンされる。プルダウン抵抗31の公称抵抗値は例えば100kΩである。スイッチ32は、例えば接点をメーク接点(a接点)とするリレーであり、EN端子に所定の電圧VENが印加された場合に接点をオンし、EN端子に例えば0Vが印加された場合に接点をオフする。ただし、スイッチ32は、リレーに限定されず、バイポーラトランジスタやFET(電界効果トランジスタ)を用いて接点(開閉部)を構成したものであってもよい。なお、スイッチ32は、プルダウン抵抗31と信号線33との間に設けられていてもよい。この場合、プルダウン抵抗31の一方の端子はグランドに直接接続される。EN端子に印加される電圧は、映像機器100の主電源がオンされているときに電圧VENとなり、映像機器100の主電源がオフされているときに例えば0Vとなる。映像機器100の主電源とは、例えば、スケーラー20、映像再生部50、映像表示部60等に対して、それらが映像信号を処理するための所定の電力を供給する電源である。例えば、主電源がオンしている場合に映像信号の処理を行うことができるようになり、主電源がオフしている場合には映像信号に対する一部または全部の処理ができなくなる。主電源がオフしている場合、映像機器100は例えば待機状態となり、一部の機能のみが有効となる。この構成では、スイッチ32は、プルダウン抵抗31とプルダウン電位(この場合、グランド電位)間の接続を閉成(オン)または開放(オフ)する接点として機能し、映像機器100の主電源がオンしている場合に接点をオン(閉成)する。スイッチ32の接点がオンしている場合、信号線33はプルダウン抵抗31を介してプルダウンされ、スイッチ32の接点がオフしている場合、信号線33はプルダウンされない。
【0016】
他方、信号線43はプルアップ抵抗41の一端に接続されている。プルアップ抵抗41の他端はスイッチ42の接点の一端に接続されている。スイッチ42の接点の他端にはプルアップ電位が印加されている(例えば2.5V〜3.3Vの電源線が接続されている(以下ではプルアップ電圧が3.3Vであるとする。))。信号線43は、プルアップ抵抗41を介して3.3Vの電源電圧にプルアップされる。プルアップ抵抗41の公称抵抗値は例えば1MΩである。スイッチ42は、例えば接点をメーク接点(a接点)とするリレーであり、EN端子に所定の電圧VENが印加された場合に接点をオンし、EN端子に例えば0Vが印加された場合に接点をオフする。ただし、スイッチ42は、リレーに限定されず、バイポーラトランジスタやFETを用いて接点(開閉部)を構成するものとしてもよい。なお、スイッチ42は、プルアップ抵抗41と信号線43との間に設けられていてもよい。この場合、プルアップ抵抗41の一方の端子は3.3Vの電源線に直接接続される。スイッチ42のEN端子に印加される電圧は、スイッチ32のEN端子に印加される電圧と同一である。この場合、スイッチ42は、プルアップ抵抗41とプルアップ電位(3.3Vの電源電圧)間の接続を閉成(オン)または開放(オフ)する接点として機能し、映像機器100の主電源がオンしている場合に接点をオン(閉成)する。スイッチ42の接点がオンしている場合、信号線43はプルアップ抵抗41を介してプルアップされ、スイッチ42の接点がオフしている場合、信号線43はプルアップされない。
【0017】
スケーラー20は、DP出力部21とDP入力部22を有し、例えば、DPコネクタ40から入力された映像信号をDP入力部22によって受信し、映像信号の形式や解像度を変換して、映像表示部60へ出力する。あるいは、スケーラー20は、映像再生部50から入力された映像信号の解像度や形式を変換してDP出力部21からDPコネクタ30を介して他の映像機器へ出力する。あるいは、スケーラー20は、DPコネクタ40を介してDP入力部22から入力された映像信号を、DP出力部21からDPコネクタ30を介して他の映像機器へ出力する。DP出力部21は、例えば、メインリンクとして他の映像機器へ出力する映像信号(ビデオ信号あるいはビデオ信号とオーディオ信号等)を所定のアイソクロナスストリームに変換して送信したり、AUXチャネルを用いてコマンドやデータを送受信したり、他の映像機器からHPD信号を受信したりする。DP入力部22は、例えば、メインリンクとして他の映像機器が送信したアイソクロナスストリームを受信して、所定形式の映像信号に変換したり、AUXチャネルを用いてコマンドやデータを送受信したり、HPD信号を送信したりする。
【0018】
DPコネクタ30およびDPコネクタ40は不図示の映像信号ケーブル(DPケーブル)の接続部である。DPコネクタ30が出力側(ソース側)の接続部である。またDPコネクタ40が入力側(シンク側)の接続部である。
【0019】
ここで、
図15を参照して、DPコネクタ30とDPコネクタ40のピン配列、DPコネクタ30と他の映像機器のDPコネクタ40の間を接続する映像信号ケーブル内の結線について説明する。DPコネクタ30とDPコネクタ40は、20個のピンを有する。DPコネクタ30およびDPコネクタ40では、ピン番号1から12までがメインリンクまたはグランド(GND)に割り当てられている。メインリンクは、4組のメインレーンと呼ばれるAC(交流)結合で二重終端の差動対(MainLane0〜3(P)および(N))から構成されている。ただし、DPコネクタ30およびDPコネクタ40では、各レーンに割り当てられたピン番号が異なる。そのため、異なるピン番号間が接続されるように、映像信号ケーブル内で各信号線が結線されている。例えば、DPコネクタ30(出力)のピン番号1(ピン名称:MainLane0(P))と、DPコネクタ40(入力)のピン番号12(ピン名称:MainLane0(P))が接続されるように、映像信号ケーブル内で信号線が結線されている。
【0020】
また、DPコネクタ30およびDPコネクタ40では、ピン番号15から17までがAUXチャネルとグランド(GND)に割り当てられている。ピン番号15(ピン名称:AUX_CH(P))とピン番号17(ピン名称:AUX_CH(N)がAUXチャネルの差動対の信号線に接続される。AUXチャネルでは半二重通信が行われる。
【0021】
また、DPコネクタ30およびDPコネクタ40では、ピン番号18(ピン名称:Hot_Plug_Detect)がHPD信号に割り当てられている。
【0022】
なお、ピン番号13(ピン名称:CONFIG1)とピン番号14(ピン名称:CONFIG2)は現状、プルダウン抵抗を介してグランドに接続される。また、ピン番号20(ピン名称:DP PWR)は、電源供給ピンであり、ピン番号19(ピン名称:Return DP PWR)は、供給された電源の戻りピンである。
【0023】
次に、
図16を参照して、
図1に示すDP出力部21内のAUXチャネル信号の送受信回路110と、DP入力部22内のAUXチャネル信号の送受信回路120の構成例について説明する。
図16は、ある映像機器100におけるDP出力部21内のAUXチャネル信号の送受信回路110と、他の映像機器100におけるDP入力部22内のAUXチャネル信号の送受信回路120を、DPコネクタ30、映像信号ケーブルおよびDPコネクタ40を介して接続した状態を示す。
図16において、
図1に示すものと同一の構成には同一の参照符号を付けている。ただし、
図16では、
図1に示すスイッチ32とスイッチ42は図示されていない。
【0024】
図16に示す例では、DP出力部21内の送受信回路110が、送信部211、受信部212、終端抵抗213、終端抵抗214、AC結合キャパシタ215、およびAC結合キャパシタ216を備える。送信部211は、8ビットのパラレル信号を入力してシリアル信号に変換し、差動対信号として送信する。受信部212は、シリアル信号を差動対信号として受信し、8ビットのパラレル信号に変換して出力する。
【0025】
差動対信号を伝送する1対の信号線は、終端抵抗213と終端抵抗214を介してバイアス電源Vbiasに終端される。終端抵抗213と終端抵抗214の抵抗値は例えば50Ωである。また、差動対信号を伝送する1対の信号線は、AC結合キャパシタ215とAC結合キャパシタ216の各一端に接続される。AC結合キャパシタ215とAC結合キャパシタ216の各他端は、AUX_CH(P)ピンとAUX_CH(N)ピンに接続されている。AUX_CH(P)ピンはプルダウン抵抗31を介してグランド電位にプルダウンされ、AUX_CH(N)ピンはプルアップ抵抗34を介して3.3Vの電源電圧にプルアップされている。プルアップ抵抗34の抵抗値は、プルダウン抵抗31と同一であり、例えば100kΩである。
【0026】
一方、DP入力部22内の送受信回路120は、送信部221、受信部222、終端抵抗223、終端抵抗224、AC結合キャパシタ225、およびAC結合キャパシタ226を備える。送信部221は、8ビットのパラレル信号を入力してシリアル信号に変換し、差動対信号として送信する。受信部222は、シリアル信号を差動対信号として受信し、8ビットのパラレル信号に変換して出力する。
【0027】
差動対信号を伝送する1対の信号線は、終端抵抗223と終端抵抗224を介してバイアス電源Vbiasに終端される。終端抵抗223と終端抵抗224の抵抗値は例えば50Ωである。また、差動対信号を伝送する1対の信号線は、AC結合キャパシタ225とAC結合キャパシタ226の各一端に接続される。AC結合キャパシタ225とAC結合キャパシタ226の各他端は、AUX_CH(P)ピンとAUX_CH(N)ピンに接続されている。AUX_CH(P)ピンはプルアップ抵抗41を介して3.3Vの電源電圧にプルアップされ、AUX_CH(N)ピンはプルダウン抵抗44を介してグランド電位にプルダウンされている。プルダウン抵抗44の抵抗値は、プルアップ抵抗41と同一であり、例えば1MkΩである。
【0028】
一方、
図1に示す映像再生部50は、記憶装置、記録媒体、通信媒体等から読み込んだ映像信号を、所定の形式の映像信号に変換して、映像表示部60やスケーラー20へ出力する。また、映像表示部60は、映像再生部50やスケーラー20から入力した映像信号に基づく映像を、映像表示部60が有する表示画面に表示したり、映像表示部60が有するプロジェクタによって投射したりする。
【0029】
また、電源部70は、商用電源等を入力して映像機器100内の各部に供給される所定の電圧の電源を生成する。電源部70が各部に供給する電源は、映像機器100の動作時にオンし、映像機器100の停止時あるいは待機時にオフする主電源と、主電源がオフしたときでもオフしない電源とを含む。また、電源部70は、スイッチ32およびスイッチ42の各EN端子に入力される信号を出力する。電源部70は、映像機器100の主電源をオンしている場合にスイッチ32およびスイッチ42の各EN端子に電圧VENを印加し(
図1参照)、主電源がオフしている場合に各EN端子に例えば0Vを印加する(
図2参照)。ただし、各EN端子に入力する信号は、電源部70に代えて、映像機器100内の各部を制御する図示していない制御部等で生成してもよい。
【0030】
なお、本実施形態において映像機器とは、映像信号を処理する機器であって、映像信号を入出力したり、入力したり、出力したりする機器である。また、映像信号の処理は、映像信号の表示、再生、記録、変換、それらの組み合わせ等の処理を含む。したがって、本実施形態の映像機器100は、例えば、映像再生部50と映像表示部60のいずれか一方あるいは両方を備えていなくてもよい。また、映像機器100は、DPコネクタ30とDPコネクタ40のいずれか一方を備えていなくてもよい。
【0031】
次に、
図3から
図13を参照して、
図1に示す映像機器100に、映像信号ケーブルを介して他の映像機器100を接続したり、映像信号ケーブルのみを接続したりする場合の各映像機器100の動作例について説明する。
【0032】
図3は、本発明の一実施形態に係る映像表示システム1を示すブロック図である。
図3に示す映像表示システム1は、映像機器101と映像機器102と映像信号ケーブル2を備える。映像機器101および映像機器102は、
図1に示す映像機器100と同一構成である。ただし、
図3では、
図1に示す映像再生部50、映像表示部60および電源部70の図示を省略している。
図3に示す映像表示システム1では、映像機器101が映像信号の出力側であり、映像機器102が映像信号の入力側である。この場合、映像表示システム1では、
図3に示すように、映像機器101のDPコネクタ30(出力)と映像機器102のDPコネクタ40(入力)を映像信号ケーブル2で接続することが正しい接続である。また、
図3に示す例では、映像機器101の主電源と映像機器102の主電源はともにオンである。また、プルダウン抵抗31の抵抗値は100kΩ、プルアップ抵抗41の抵抗値は1MΩ、そして、プルアップ電圧(グランド電位とプルアップ電位の電位差)は3.3Vである。
【0033】
図3に示す例では、映像機器101のDPコネクタ30のAUX_CH(P)ピンと、映像機器102のDPコネクタ40のAUX_CH(P)ピンが、映像信号ケーブル2の信号線201を介して接続される。この場合、映像機器101の信号線33と映像機器102の信号線43が接続される。また、映像機器101と映像機器102においてスイッチ32の接点とスイッチ42の接点はともにオン(短絡)である。したがって、映像機器101の接続判定部11の入力端子111の電圧と映像機器102の接続判定部11の入力端子112の電圧は、プルアップ抵抗41とプルダウン抵抗31の分圧電圧300mV=3.3V×100kΩ/(100kΩ+1MΩ)となる。なお、映像機器101の接続判定部11の入力端子112の電圧は3.3Vであり、映像機器102の接続判定部11の入力端子111の電圧は0Vである。
【0034】
映像表示システム1では、
図3に示すように映像機器101と映像機器102が映像信号ケーブルで正しく接続されている場合、映像機器101の接続判定部11の入力端子111の電圧は300mVとなる。一方、後述するように接続が正しくない場合、映像機器101の接続判定部11の入力端子111の電圧は、0Vとなる。よって、映像機器101の接続判定部11は、入力端子111の電圧が0Vのとき誤接続が発生していると判定することができ、入力端子111の電圧が300mVのとき正しい接続であると判定することができる。ただし、DPでは、プルアップ電圧は、2.5V〜3.3Vと規定されている。また、プルダウン抵抗31の抵抗値は10kΩから105kΩまでである。この場合、正常な接続の場合、映像機器101の接続判定部11の入力端子111の電圧は、例えば、23.6mV〜328mVの値となる。したがって、接続判定部11は、AUX_CH(P)ピンの電圧が一定の範囲内にある場合に接続が正常であると判定することができ、範囲外の場合に誤接続状態であると判定することができる。
【0035】
次に、
図4を参照して、
図3を参照して説明した映像表示システム1において、映像信号ケーブル2を誤接続した場合の例について説明する。
図4に示す例は、映像機器101を出力側とし(
図5〜
図11に示す例において同じ。)、映像機器102を入力側とし(
図5〜
図9に示す例において同じ。)、映像機器101のDPコネクタ30(出力)と映像機器102のDPコネクタ30(出力)を映像信号ケーブル2で接続している。また、映像機器101の主電源と映像機器102の主電源はともにオンである。
【0036】
図4に示す例では、映像機器101のDPコネクタ30(出力)のAUX_CH(P)ピンと、映像機器102のDPコネクタ30(出力)のAUX_CH(P)ピンが、映像信号ケーブル2の信号線201を介して接続される。この場合、映像機器101の信号線33と映像機器102の信号線33が接続される。また、映像機器101と映像機器102においてスイッチ32の接点とスイッチ42の接点はともにオン(短絡)である。したがって、映像機器101の接続判定部11の入力端子111の電圧と映像機器102の接続判定部11の入力端子111の電圧はともに0Vである。また、映像機器101の接続判定部11の入力端子112の電圧と映像機器102の接続判定部11の入力端子112の電圧はともに3.3Vである。この場合、入力端子111の電圧が0Vなので(300mVではないので)、映像機器101の接続判定部11は、誤接続が発生していると判定することができる。
【0037】
次に、
図5を参照して、
図3を参照して説明した映像表示システム1において、映像信号ケーブル2を誤接続した場合の他の例について説明する。
図5に示す例は、映像機器101のDPコネクタ40(入力)と映像機器102のDPコネクタ40(入力)を映像信号ケーブル2で接続している。また、映像機器101の主電源と映像機器102の主電源はともにオンである。
【0038】
図5に示す例では、映像機器101のDPコネクタ40(入力)のAUX_CH(P)ピンと、映像機器102のDPコネクタ40(入力)のAUX_CH(P)ピンが、映像信号ケーブル2の信号線201を介して接続される。この場合、映像機器101の信号線43と映像機器102の信号線43が接続される。また、映像機器101と映像機器102においてスイッチ32の接点とスイッチ42の接点はともにオン(短絡)である。また、映像機器101のDPコネクタ30(出力)のAUX_CH(P)ピンは開放(オープン)である。したがって、映像機器101の接続判定部11の入力端子112の電圧と映像機器102の接続判定部11の入力端子112の電圧はともに3.3Vである。また、映像機器101の接続判定部11の入力端子111の電圧と映像機器102の接続判定部11の入力端子111の電圧はともに0Vである。この場合、入力端子111の電圧が0Vなので(300mVではないので)、映像機器101の接続判定部11は、誤接続が発生していると判定することができる。
【0039】
次に、
図6を参照して、
図3を参照して説明した映像表示システム1における誤接続の他の例について説明する。
図6に示す例は、映像機器101のDPコネクタ30(出力)と映像機器102のDPコネクタ40(入力)を映像信号ケーブル2で正しく接続している。ただし、映像機器101の主電源はオンであるが、映像機器102の主電源はオフである。
【0040】
図6に示す例では、映像機器101のDPコネクタ30(出力)のAUX_CH(P)ピンと、映像機器102のDPコネクタ40(入力)のAUX_CH(P)ピンが、映像信号ケーブル2の信号線201を介して接続される。この場合、映像機器101の信号線33と映像機器102の信号線43が接続される。また、映像機器101においてスイッチ32(第2スイッチ)の接点とスイッチ42(第2スイッチ)の接点はともにオン(短絡)であるが、映像機器102においてスイッチ32(第1スイッチ)の接点とスイッチ42(第1スイッチ)の接点はともにオフ(開放)である。したがって、映像機器101の接続判定部11の入力端子111の電圧は0Vである。また、映像機器101の接続判定部11の入力端子112の電圧は3.3Vである。この場合、入力端子111の電圧が0Vなので(300mVではないので)、映像機器101の接続判定部11は、誤接続が発生していると判定することができる。
【0041】
図6に示す例では、映像機器102においてスイッチ42の接点がオフとなるので、映像機器102の信号線43は3.3Vの電源にプルアップされない。映像機器102においては、主電源がオフの場合でも、例えば、制御回路用の3.3Vの電源がオンしていることがある。このような場合でも、本実施形態では、スイッチ32およびスイッチ42の接点をオフすることで、AUX_CH(P)ピンに接続される信号線がプルダウンまたはプルアップされることがないようにしている。このため、映像信号ケーブル2の接続が正しい場合であっても、映像機器102の主電源がオフしている場合、映像機器102の主電源オフを映像機器101の接続判定部11で正しくない接続状態として検出することができる。
【0042】
次に、
図7を参照して、
図3を参照して説明した映像表示システム1における誤接続の他の例について説明する。
図7に示す例は、映像機器101のDPコネクタ30(出力)と映像機器102のDPコネクタ30(出力)を映像信号ケーブル2で接続している。また、映像機器101の主電源はオンであるが、映像機器102の主電源はオフである。
【0043】
図7に示す例では、映像機器101のDPコネクタ30(出力)のAUX_CH(P)ピンと、映像機器102のDPコネクタ30(出力)のAUX_CH(P)ピンが、映像信号ケーブル2の信号線201を介して接続される。この場合、映像機器101の信号線33と映像機器102の信号線33が接続される。また、映像機器101においてスイッチ32の接点とスイッチ42の接点はともにオン(短絡)であるが、映像機器102においてスイッチ32の接点とスイッチ42の接点はともにオフ(開放)である。したがって、映像機器101の接続判定部11の入力端子111の電圧は0Vである。また、映像機器101の接続判定部11の入力端子112の電圧は3.3Vである。この場合、入力端子111の電圧が0Vなので(300mVではないので)、映像機器101の接続判定部11は、誤接続が発生していると判定することができる。
【0044】
次に、
図8を参照して、
図3を参照して説明した映像表示システム1における誤接続の他の例について説明する。
図8に示す例は、映像機器101のDPコネクタ40(入力)と映像機器102のDPコネクタ40(入力)を映像信号ケーブル2で接続している。また、映像機器101の主電源はオンであるが、映像機器102の主電源はオフである。
【0045】
図8に示す例では、映像機器101のDPコネクタ40(入力)のAUX_CH(P)ピンと、映像機器102のDPコネクタ40(入力)のAUX_CH(P)ピンが、映像信号ケーブル2の信号線201を介して接続される。この場合、映像機器101の信号線43と映像機器102の信号線43が接続される。また、映像機器101においてスイッチ32の接点とスイッチ42の接点はともにオン(短絡)であるが、映像機器102においてスイッチ32の接点とスイッチ42の接点はともにオフ(開放)である。また、映像機器101のDPコネクタ30(出力)のAUX_CH(P)ピンは開放(オープン)である。したがって、映像機器101の接続判定部11の入力端子111の電圧は0Vである。また、映像機器101の接続判定部11の入力端子112の電圧は3.3Vである。この場合、入力端子111の電圧が0Vなので(300mVではないので)、映像機器101の接続判定部11は、誤接続が発生していると判定することができる。
【0046】
次に、
図9を参照して、
図3を参照して説明した映像表示システム1における誤接続の他の例について説明する。
図9に示す例は、映像機器101のDPコネクタ40(入力)と映像機器102のDPコネクタ30(出力)を映像信号ケーブル2で接続している。また、映像機器101の主電源はオンであるが、映像機器102の主電源はオフである。
【0047】
図9に示す例では、映像機器101のDPコネクタ40(入力)のAUX_CH(P)ピンと、映像機器102のDPコネクタ30(出力)のAUX_CH(P)ピンが、映像信号ケーブル2の信号線201を介して接続される。この場合、映像機器101の信号線43と映像機器102の信号線33が接続される。また、映像機器101においてスイッチ32の接点とスイッチ42の接点はともにオン(短絡)であるが、映像機器102においてスイッチ32の接点とスイッチ42の接点はともにオフ(開放)である。また、映像機器101のDPコネクタ30(出力)のAUX_CH(P)ピンは開放(オープン)である。したがって、映像機器101の接続判定部11の入力端子111の電圧は0Vである。また、映像機器101の接続判定部11の入力端子112の電圧は3.3Vである。この場合、入力端子111の電圧が0Vなので(300mVではないので)、映像機器101の接続判定部11は、誤接続が発生していると判定することができる。
【0048】
次に、
図10を参照して、
図3を参照して説明した映像表示システム1における誤接続の他の例について説明する。
図10に示す例は、映像機器101のDPコネクタ40(入力)に映像信号ケーブル2が接続されているが、映像信号ケーブル2には接続先の映像機器102が接続されていない。なお、映像機器101の主電源はオンである。
【0049】
図10に示す例では、映像機器101のDPコネクタ30(出力)のAUX_CH(P)ピンが開放されている。また、DPコネクタ40(入力)のAUX_CH(P)ピンに接続されている映像信号ケーブル2の信号線201の他端が開放されている。また、映像機器101においてスイッチ32の接点とスイッチ42の接点はともにオン(短絡)である。したがって、映像機器101の接続判定部11の入力端子111の電圧は0Vである。また、映像機器101の接続判定部11の入力端子112の電圧は3.3Vである。この場合、入力端子111の電圧が0Vなので(300mVではないので)、映像機器101の接続判定部11は、誤接続が発生していると判定することができる。
【0050】
次に、
図11を参照して、
図3を参照して説明した映像表示システム1における誤接続の他の例について説明する。
図11に示す例は、映像機器101のDPコネクタ30(出力)に映像信号ケーブル2が接続されているが、映像信号ケーブル2には接続先の映像機器102が接続されていない。なお、映像機器101の主電源はオンである。
【0051】
図11に示す例では、映像機器101のDPコネクタ30(出力)のAUX_CH(P)ピンに接続されている映像信号ケーブル2の信号線201の他端が開放されていて、DPコネクタ30(出力)のAUX_CH(P)ピンが開放されている。また、映像機器101においてスイッチ32の接点とスイッチ42の接点はともにオン(短絡)である。したがって、映像機器101の接続判定部11の入力端子111の電圧は0Vである。また、映像機器101の接続判定部11の入力端子112の電圧は3.3Vである。この場合、入力端子111の電圧が0Vなので(300mVではないので)、映像機器101の接続判定部11は、誤接続が発生していると判定することができる。
【0052】
次に、
図12および
図13を参照して、
図3に示す映像機器101の接続判定部11による判定処理と、その接続判定部11による判定結果の通知処理について説明する。
図12は、
図3に示す映像機器101における接続判定部11による判定処理と、接続判定部11による判定結果の通知処理の流れを示すフローチャートである。
図13は、接続判定部11による判定処理の内容を説明するための図表である。
【0053】
図12に示す処理は、
図3に示す映像機器101において、例えば、映像機器101の主電源がオンされた後あるいは接続判定部11が接続が異常であると判定した場合に、その後一定時間毎に実行される。例えば、
図3に示す映像機器101において主電源がオンすると、映像機器101が出力側である場合、接続判定部11が入力端子111の電圧に基づいて映像信号ケーブル2が正常に接続されているか否かを判定する(ステップS1)。あるいは、
図3に示す映像機器101において主電源がオンすると、映像機器101が入力側である場合、接続判定部11が入力端子112の電圧に基づいて映像信号ケーブル2が正常に接続されているか否かを判定する(ステップS1)。
【0054】
ステップS11において、接続判定部11は、入力端子111または入力端子112の電圧を検知し、検知した入力端子111または入力端子112の電圧が、プルアップ電圧をプルアップ抵抗41とプルダウン抵抗31で分圧した電圧から、プルアップ電圧の上下限値やプルアップ抵抗およびプルダウン抵抗の抵抗値の上下限値で決まる一定の範囲内にある場合、正常接続であると判定する。あるいは、ステップS11において、接続判定部11は、入力端子111または入力端子112の電圧が、正常接続であると判定する範囲内にない場合、異常接続であると判定する。
【0055】
そして、正常接続であると判定した場合(ステップS1で「正常接続」)、接続判定部11は、例えば映像機器101の表示画面に表示されている接続異常通知をオフするための処理を行い(ステップS2)、
図12に示す処理を終了する。一方、接続異常であると判定した場合(ステップS1で「異常接続」)、接続判定部11は、例えば映像機器101の表示画面に接続異常を示す通知を行うための処理を行い(ステップS3)、
図12に示す処理を終了する。接続異常を示す通知は、例えば、接続されているコネクタの確認または接続先の機器の状態の確認を促すような表示とすることができる。例えば、“接続されているポートまたは接続先の機器の状態を確認してください”などとすることができる。
【0056】
図13は、
図3に示す映像表示システム1において、映像機器101の接続判定部11による判定結果と、映像機器102の接続判定部11による判定結果と、映像信号ケーブル2の接続先のDPコネクタと、映像機器101および映像機器102における入力端子111の電圧および入力端子112の電圧と、映像機器102の主電源オンまたはオフの状態との関係を示す。「ケーブル接続コネクタ」が「出力」の場合、映像信号ケーブル2がDPコネクタ30(出力)に接続されていることを示す。「ケーブル接続コネクタ」が「入力」の場合、映像信号ケーブル2がDPコネクタ40(入力)に接続されていることを示す。
【0057】
図13に示すケース(1)は、
図3に示す映像機器101を出力側、映像機器102を入力側とした場合の正常接続の例に対応する。ケース(2)は、
図4に示す異常接続の場合に対応する。ケース(3)は、
図5に示す異常接続の場合に対応する。ケース(4)は、
図6に示す異常接続の場合に対応する。ケース(5)は、
図7に示す異常接続の場合に対応する。ケース(6)は、
図8に示す異常接続の場合に対応する。ケース(7)は、
図9に示す異常接続の場合に対応する。ケース(8)は、
図10に示す異常接続の場合に対応する。ケース(9)は、
図11に示す異常接続の場合に対応する。ケース(10)は、
図3に示す構成において、映像信号ケーブル2を、映像機器101のDPコネクタ40(入力)と映像機器102のDPコネクタ30(出力)との間につなぎかえた場合に対応する。すなわち、ケース(10)は、映像機器101を入力側、映像機器102を出力側とした正常接続の場合である。
【0058】
図13に示すように、映像機器101の接続判定部11の入力端子111または入力端子112の電圧は、いずれか一方が、正常接続時(ケース(1)またはケース(10))に300mVとなり、正常接続ではない他のケース(2)〜(9)では300mVではない、0Vまたは3.3Vとなる。この場合、映像機器101の接続判定部11の入力端子111の電圧は、映像機器101を出力側、映像機器102を入力側とする場合の正常接続時(ケース(1))で300mVとなり、他のケース(2)〜(10)では0Vとなる。また、映像機器101の接続判定部11の入力端子112の電圧は、映像機器101を入力側、映像機器102を出力側とする場合の正常接続時(ケース(10))で300mVとなり、他のケース(1)〜(9)では3.3Vとなる。したがって、映像機器101が出力側、映像機器102が入力側である場合、映像機器101の接続判定部11は、その入力端子111の電圧(入力端子111の電位とグランドの電位との電位差)に基づいて、接続状態が正常であるか否かを判定することができる。
【0059】
また、映像機器101を入力側、映像機器102を出力側とする場合、映像機器101の接続判定部11は、その入力端子112の電圧(入力端子112の電位とグランドの電位との電位差)に基づいて、接続状態が正常であるか否かを判定することができる。
【0060】
なお、映像機器102においても、映像機器101と同様に、映像機器102の接続判定部11によって映像信号ケーブル2が正常に接続されているか否かを判定することができる。この場合、
図13において、「映像機器101」を「映像機器102」に、また、「映像機器102」を「映像機器101」に読み替えればよい。
【0061】
以上のように、本実施形態によれば、映像機器間の通信内容を確認する処理を行わなくてよく、簡易な構成で映像信号ケーブルの誤接続の有無を判定することができる。
【0062】
また、本実施形態によれば、映像機器において、別の映像機器と映像信号ケーブルで接続される際、別の映像機器が電源オフされている状態を誤接続に含めて、接続の正誤を判定し、ユーザーに通知することができる。すなわち、接続先の映像機器に電源が供給されていない場合にもユーザーへ接続が正常でないことを通知することができる。さらに、本映像機器の接続先に機器が接続されていない場合も同様にユーザーへ通知することができる。
【0063】
次に、
図14を参照して、上記実施形態に係る基本的構成例について説明する。
図14は、本発明の実施形態に係る基本的構成例を示すブロック図である。
図14に示す映像表示システム8は、映像機器81と、映像機器82と、映像機器83とを備える。映像機器81は、入力コネクタ810と、出力コネクタ811と、第1抵抗器812と、第3抵抗器814と、接続判定部816を備える。映像機器82は、出力コネクタ820と、第2抵抗器821と、第1スイッチ822を備える。映像機器83は、入力コネクタ830と、第4抵抗器831と、第2スイッチ832を備える。入力コネクタ810、出力コネクタ811、出力コネクタ820、および入力コネクタ830は、例えばDPコネクタである。
【0064】
また、映像機器81の入力コネクタ810と映像機器82の出力コネクタ820が映像信号を伝送する映像信号ケーブル84を介して正常に接続されている。映像機器81の出力コネクタ811と映像機器83の入力コネクタ830が映像信号を伝送する映像信号ケーブル85を介して正常に接続されている。
図14に示す映像表示システム8では、3台の映像機器82、映像機器81および映像機器83が、この順でデイジーチェーン接続されている。
【0065】
なお、映像機器82は、映像機器81と同様に、入力コネクタや接続判定部を備えていてもよい。また、映像機器83は、映像機器81と同様に、出力コネクタや接続判定部を備えていてもよい。ただし、デイジーチェーン接続の先頭の映像機器82では、「入力」についての接続判定は行われない。また、デイジーチェーン接続の末端の映像機器83では、「出力」についての接続判定は行われない。また、映像機器81は、入力コネクタ810と出力コネクタ811のいずれか一方を備えていなくてもよい。この場合、第1抵抗器812または第3抵抗器814のいずれか一方は省略される。
【0066】
映像機器81において、入力コネクタ810に接続される複数の信号線840の1つである第1信号線841が、第1電位823と異なる第2電位813に第1抵抗器812を介して接続されている。また、映像機器82において、第1信号線841は、第2抵抗器821と映像機器82の主電源がオンしている場合に閉成される第1スイッチ822とを介して第1電位823に接続されてる。
【0067】
また、映像機器81において、出力コネクタ811に接続される複数の信号線850の1つである第2信号線851が、第3電位833と異なる第4電位815に第3抵抗器814を介して接続されている。また、映像機器83において、第2信号線851は、第4抵抗器831と映像機器83の主電源がオンしている場合に閉成される第2スイッチ832とを介して第3電位833に接続されている。
【0068】
また、接続判定部816は、第1信号線841の電位または第2信号線851の電位に基づき映像信号ケーブル84または映像信号ケーブル85が正常に接続されているか否かを判定する。接続判定部816は、例えば、第1信号線841の電位が、第1電位823と第2電位813の電位差を第1抵抗器812と第2抵抗器821の直列回路で分圧した電位に対応する場合、または、第2信号線851の電位が、第3電位833と第4電位815の電位差を第3抵抗器814と第4抵抗器831の直列回路で分圧した電位に対応する場合、映像信号ケーブル84または映像信号ケーブル85が正常に接続されていると判定し、分圧した電位に対応しない場合に映像信号ケーブルが正常に接続されていないと判定する。
【0069】
なお、映像機器81は、第1抵抗器812と第2電位813間の接続を閉成または開放する第3スイッチであって、映像機器81(自機器)の主電源がオンしている場合に閉成されるもの、または、第3抵抗器814と前記第4電位815間の接続を閉成または開放する第4スイッチであって、映像機器81の主電源がオンしている場合に閉成されるもの、をさらに備えていてもよい。第3スイッチまたは第4スイッチを設けることで、他の映像機器82や映像機器83で、映像機器81の主電源がオンされていないことを検知することができる。
【0070】
本実施形態によれば、映像機器間の通信内容を確認する等の処理を行わなくてよく、簡易な構成で映像信号ケーブルの誤接続の有無を判定することができる。また、本実施形態によれば、映像機器において、別の映像機器の電源オフされている状態を誤接続として判定することができる。
【0071】
なお、
図14に示す構成と、
図3に示す構成との対応関係は以下の通りである。すなわち、
図14に示す映像表示システム8は、
図3に示す映像表示システム1に対応する。
図14に示す映像機器82と映像機器81は、
図3に示す映像機器101と映像機器102に対応する。この場合、映像機器82が映像機器101に対応し、映像機器81が映像機器102に対応する。また、
図14に示す映像機器81と映像機器83は、
図3に示す映像機器101と映像機器102に対応する。この場合、映像機器81が映像機器101に対応し、映像機器83が映像機器102に対応する。
【0072】
図14に示す映像信号ケーブル84と映像信号ケーブル85は、
図3に示す映像信号ケーブル2に対応する。
図14に示す第1抵抗器812は、
図3に示す映像機器102内のプルアップ抵抗41に対応する。
図14に示す第2抵抗器821は、
図3に示す映像機器101内のプルダウン抵抗31に対応する。
図14に示す第1スイッチ822は、
図3に示す映像機器101内のスイッチ32に対応する。
図14に示す第3抵抗器814は、
図3に示す映像機器101内のプルダウン抵抗31に対応する。
図14に示す第4抵抗器831は、
図3に示す映像機器102内のプルアップ抵抗41に対応する。
図14に示す第2スイッチ832は、
図3に示す映像機器102内のスイッチ42に対応する。
【0073】
また、
図14に示す第1電位823、第2電位813、第3電位833、および第4電位815は、それぞれ、
図3に示すグランド電位(プルダウン電位)、3.3V(プルアップ電位)、3.3V(プルアップ電位)、およびグランド電位(プルダウン電位)に対応する。なお、第1電位823、第2電位813、第3電位833、および第4電位815は、グランド電位または電源電位(電源電圧)としてもよいし、それ以外の電位であってもよい。また、
図14に示す接続判定部816は、
図3に示す映像機器101内の接続判定部11または映像機器102内の接続判定部11に対応する。また、
図14に示す第1信号線841は、
図3に示す映像機器102内の信号線43および直列接続された映像機器102内の信号線43と信号線201と映像機器101内の信号線33に対応する。また、
図14に示す第2信号線851は、
図3に示す映像機器101内の信号線33および直列接続された映像機器101内の信号線33と信号線201と映像機器102内の信号線43に対応する。
【0074】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。