(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第一のプロトコルと互換性を有する第二のプロトコルが用いられる第二のメッセージ、電子メールまたはチャットシステムのうち、第二のプロトコルが複数利用可能である場合には、前記所定の条件に基づいて、予め定められた当該メッセージツールと当該メッセージツールを利用する優先順位に基づいて順次再送を行う又は同時に再送を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のメッセージ管理サーバ。
前記第一のプロトコルと互換性を有する第二のプロトコルが用いられる第二のメッセージ、電子メールまたはチャットシステムのうち、第二のプロトコルが複数利用可能である場合には、前記所定の条件に基づいて、予め定められた当該メッセージツールと当該メッセージツールを利用する優先順位に基づいて再送を行うものであって、受信したことを示す情報を受信したら再送を完了し、受信できなかったことを示す情報を受信した場合には、次の優先順位の異なる該メッセージツールに再送を行う請求項3に記載のメッセージ管理サーバ。
前記記憶部は、前記携帯電話端末の電話番号と、前記携帯電話端末の機種の識別情報と、前記第一のメッセージを送受信できない携帯電話端末の機種の識別情報とを対応付けて記憶し、
前記記憶部を参照し、送信先となる携帯電話端末の電話番号に対応付けられている機種の識別情報が、前記第一のメッセージを送受信できない携帯電話端末の機種の識別情報であるか否かを判定する第2判定部と、
前記配信部は、前記第2判定部により、前記第一のメッセージを送受信できない携帯電話端末の機種の識別情報であると判定された場合に、前記第一のメッセージを送信しないこと、
を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のメッセージ管理サーバ。
前記記憶部は、前記携帯電話端末の電話番号と、前記携帯電話端末の機種の識別情報と、前記第一のメッセージを送受信できない携帯電話端末の機種の識別情報とを対応付けて記憶し、
前記記憶部を参照し、送信先となる携帯電話端末の電話番号に対応付けられている機種の識別情報が、前記第一のメッセージを送受信できない携帯電話端末の機種の識別情報であるか否かを判定する第2判定部と、
前記配信部は、前記第2判定部により、前記第一のメッセージを送受信できる携帯電話端末の機種の識別情報であると判定された場合に、前記第一のメッセージを送信すること、
を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のメッセージ管理サーバ。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施の形態に係るメッセージ管理システムの全体構成を示すシステム図である。
図1に示すように、メッセージ管理システム1は、メッセージ配信要求サーバ300がメッセージ管理サーバ100とネットワーク10を介して相互に通信可能に接続されており、メッセージ管理サーバ100はモバイルネットワーク11を介してユーザ端末200と相互に通信可能に接続されている。メッセージ配信要求サーバメッセージ配信要求サーバ例えば、ネットワーク10、モバイルネットワーク11は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。なお、
図1では、ユーザ端末200a〜ユーザ端末200cの3台を図示するが、さらに複数台あってもよい(以下、特に明示する場合を除き、ユーザ端末200と総称する。)。
【0012】
メッセージ管理サーバ100は、メッセージ配信要求サーバ300からユーザ端末200に配信されるショートメッセージ、リッチコミュニケーションメッセージ、電子メールなどのメッセージの配信を管理する。例えば、メッセージ管理サーバ100には、ユーザ端末200のユーザの個人情報などに関するユーザ情報、メッセージの送受信のエラーや、ユーザ端末200におけるメッセージに対するレスポンス(例えば、メッセージに含まれるURLリンクへのアクセス)などに関する通信情報などが管理される。また、ユーザ端末200は、スマートフォンなどの携帯電話端末であって、本発明における携帯電話端末に相当する。また、メッセージ配信要求サーバは、B to C企業など、企業と個人(消費者)間の商取引、あるいは、個人向けに行う事業を行う企業などである。なお、リッチコミュニケーションメッセージは、本発明における第一のメッセージに相当し、ショートメッセージは本発明における第二のメッセージに相当する。
【0013】
図2は、本発明の実施形態1におけるメッセージ管理サーバ100の機能構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、メッセージ管理サーバ100は、制御部110と、通信制御部120と、記憶部130とを備える。
【0014】
通信制御部120は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースである。すなわち、通信制御部120は、ユーザ端末200や、メッセージ配信要求サーバ300等のような外部装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。
【0015】
記憶部130は、ユーザ情報データベース131と、メッセージ情報データベース132とを記憶する。ユーザ情報データベース131には、ユーザ情報が格納されている。ここで、ユーザ情報とは、ユーザの個人情報や、当該ユーザが利用するユーザ端末200の端末に関する情報である。ユーザの個人情報としては、少なくともユーザの氏名、生年月日、性別が含まれ、端末に関する情報には、ユーザ端末200の電話番号、ユーザ端末200の端末識別情報が少なくとも含まれる。ユーザの個人情報には、ユーザが利用可能な通信サービスに関する識別情報(アカウントID)が含まれてもよく、同種であっても異なる通信サービスであれば、通信サービスごとの情報が含まれてよい。
図3は、実施形態1におけるユーザ情報の一例を示す図である。
図3では、ユーザの氏名「山田〇〇」に、ユーザの生年月日である1978年1月1日を示す「19780101」、ユーザの住所「東京都港区〇〇」、ユーザの電話番号「090−0000−0000」、ユーザが利用するユーザ端末200の識別情報を示す端末ID「XDR123456」、ユーザ端末200の機種の識別情報を示す機種ID「XYZ001」、ユーザの電子メールアドレスを示すEmail「yamada@...」と、ユーザが利用しているチャットA_ID「yam0101」と、チャットB_ID「yama016」と、が対応付けられている。なお、端末IDは、各ユーザ端末200に付与される端末固有の識別情報であり、機種IDは、ユーザ端末200の機種の識別情報であるため端末固有ではない。また、メッセージ情報データベース132には、メッセージ情報が格納されている。ここで、メッセージ情報とは、リッチコミュニケーションメッセージに対応するリッチコミュニケーションメッセージに含まれるデータが要約されたショートメッセージであり、例えば、ショートメッセージがクラウドにアップロードされている場合には、メッセージ情報データベース132に当該ショートメッセージにアクセス可能なURLが記憶されることとしてもよい。なお、メッセージ情報データベース132に格納されているメッセージ情報であるショートメッセージは、送信先となるユーザ端末200がリッチコミュニケーションメッセージを受信できない場合に、リッチコミュニケーションメッセージに代えて送信に用いられるメッセージである。また、チャットA_ID、チャットB_IDは、ユーザが利用しているチャットシステムにおけるユーザの識別情報であり、チャットシステムは、ユーザが利用可能な通信ツールの一種であり、ユーザ端末200がリッチコミュニケーションメッセージを受信できない場合などにその代替の通信ツールとして利用することができる。
【0016】
制御部110は、受付部111と、決定部112と、変換部113と、取得部114と、送受信部115とを備える。なお、送受信部115は、本発明におけるエラー受信部と、配信部に相当する。
【0017】
送受信部115は、ユーザ端末200やメッセージ配信要求サーバ300などの外部端末または外部装置との間で各種情報を送受信する。例えば、送受信部115は、メッセージ配信要求サーバ300から、ユーザ端末200へのメッセージ配信依頼を受信し、メッセージの配信先となるユーザ端末200に送信する。ここで、メッセージ配信依頼とは、ショートメッセージ、リッチコミュニケーションメッセージ、電子メールなどのメッセージと、宛先となる携帯電話番号または電子メールアドレスを含むメッセージを、送信先となるユーザ端末200に送信する旨の依頼である。また、ショートメッセージおよびリッチコミュニケーションメッセージはともに、宛先としてユーザ端末200の携帯電話番号が用いられるので相互に互換性を有する。ショートメッセージのデータ容量は、所定文字数以内(例えば、70文字〜100文字など。)のテキストに限定されるが、リッチコミュニケーションメッセージはショートメッセージのデータ容量よりも大きくテキストに限定されない。このため、リッチコミュニケーションメッセージによれば、動画や音源などを添付することも可能となる。
【0018】
図4は、実施形態1におけるショートメッセージの一例を示す図である。
図4では、ユーザ端末200の画面210に、航空会社からの搭乗の事前案内を示すメッセージが表示されている。画面210に表示されているショートメッセージは、テキストだけで構成されており、テキストの文字数は100文字以下に留められている。このため、文面は極力短文化され、厳選された必要最低限の情報として、航空会社名、「ご予約された5月5日JA078便についての事前のご案内です」というメッセージ、および予約番号だけが表示されている。一方、
図5は、実施形態1におけるリッチコミュニケーションメッセージの一例を示す図である。
図5においても、ユーザ端末200の画面210に、航空会社からの搭乗の事前案内を示すメッセージが表示されている。画面210に表示されているリッチコミュニケーションメッセージは、できるだけユーザが読みやすい表示形式で、また、
図4に示したショートメッセージよりも詳細な情報として、「出発時刻:12:00」、「ご搭乗ゲート:25」、「座席番号:A88」、搭乗に際しての注意事項「チェックインは出発時刻の20分前までにお済ませください。」という文面、さらに、Eチケットが表示されている。なお、Eチケットは、バーコードやQRコードなどの二次元コードであってもよい。
【0019】
また、送受信部115は、メッセージ配信要求サーバ300から顧客のユーザ端末200へのメッセージ配信依頼を受信する。ここで、メッセージ配信依頼とは、同一または個別のメッセージを顧客のユーザ端末200に一斉配信、または個別配信する依頼のことであり、メッセージ配信依頼には、配信先の宛先とメッセージが含まれる。また、送受信部115は、メッセージ配信要求サーバ300からメッセージ配信依頼を受信した場合に、メッセージ配信依頼に含まれる宛先にメッセージを送信する。例えば、メッセージ配信依頼に含まれる宛先は携帯電話番号であり、リッチコミュニケーションメッセージが含まれる場合には、配信部は、当該携帯電話番号を宛先として、リッチコミュニケーションを配信する。
【0020】
また、送受信部115は、送信先となるユーザ端末200においてリッチコミュニケーションメッセージが受信できなかった場合に、送信が失敗した旨を示す送信エラーACK(Acknowledgement)応答を受信する。また、送受信部115は、送信エラーACK応答を受信した場合に、変換部113により変換された電子メール、または取得部114によりメッセージ情報データベース132から取得されたショートメッセージを送信先となるユーザ端末200に送信する。
【0021】
受付部111は、送受信部115を介してユーザ端末200やメッセージ配信要求サーバなどの外部端末または外部装置から各種依頼を受け付ける。例えば、受付部111は、ユーザ端末200からメッセージ送信依頼や、メッセージ配信要求サーバ300から配信依頼を受け付ける。
【0022】
決定部112は、送受信部115により送信エラーACKを受信した場合に、所定の条件に基づいて、ショートメッセージまたは電子メールのいずれのメッセージツールを用いてリッチコミュニケーションメッセージに含まれるデータ、または、リッチコミュニケーションメッセージを送信先となるユーザ端末200に送信不可能な場合に対応するショートメッセージをユーザ端末200に再送するかを決定する。例えば、決定部112は、メッセージ配信要求サーバ300やユーザ端末200によりあらかじめ指定されている場合には、当該指定によりショートメッセージまたは電子メールのいずれをメッセージツールとして用いるかを決定する。また、決定部112は、リッチコミュニケーションメッセージを送信先となるユーザ端末200に送信不可能な場合には、メッセージ情報データベース132を参照し、リッチコミュニケーションメッセージに対応するショートメッセージをユーザ端末200に再送することとなる。なお、ユーザ端末200またはメッセージ配信要求サーバ300からのリクエストなどにより、リッチコミュニケーションメッセージが配信できない場合には、ショートメッセージも電子メールも再送しない旨が指定されているような場合には、決定部112は、いずれのメッセージも再送しないことと決定する。
【0023】
変換部113は、送受信部115が送信エラーACK応答を受信した場合に、リッチコミュニケーションメッセージに含まれるメッセージのデータを、決定部112により決定されたメッセージツールであるショートメッセージまたは電子メールのデータ形式に変換する。具体的には、変換部113は、送受信部115が送信エラーACK応答を受信した場合に、送信元となるユーザ端末200から受信したリッチコミュニケーションメッセージの送受信を可能とするプロトコルを用いて生成されたリッチコミュニケーションメッセージを、ショートメッセージまたは電子メールのプロトコルを用いてショートメッセージまたは電子メールのメッセージを生成する。例えば、変換部113は、リッチコミュニケーションメッセージの宛先となる携帯電話番号に対応する電子メールアドレスをユーザ情報データベース131から取得し、取得した電子メールアドレスを生成した電子メールのメッセージに含める。なお、変換部113は、送受信部115が送信エラーACK応答を受信した場合に、リッチコミュニケーションメッセージに含まれるメッセージのデータをショートメッセージのデータに変換する際、変換部113は、リッチコミュニケーションメッセージに含まれるデータを全てショートメッセージにより1回で送信可能なデータ容量に分割するだけでなく、あらかじめ用意されたショートメッセージ用のメッセージを、送受信部115を介して送信先となるユーザ端末200に送信してもよい。例えば、送受信部115は、後述する取得部114により取得されたメッセージ情報データベース132に保存されているリッチコミュニケーションメッセージに対応するショートメッセージを送信することとしてもよい。リッチコミュニケーションメッセージに対応するショートメッセージとは、
図5に示したリッチコミュニケーションメッセージを、あらかじめ用意されたショートメッセージ用のメッセージとして、
図4に示したショートメッセージのようにショートメッセージにより1回で送信可能な容量のメッセージとして必要最低限の内容が含まれるメッセージを送信することができる。なお、リッチコミュニケーションメッセージを送信先となるユーザ端末200において受信できない場合において、後述する取得部114によりメッセージ情報データベース132からリッチコミュニケーションメッセージに対応するショートメッセージが取得される場合には、変換部113による処理は行われない。
【0024】
取得部114は、送受信部115により送信先となるユーザ端末200においてリッチコミュニケーションメッセージの受信ができなかった場合に、メッセージ情報データベース132から、当該リッチコミュニケーションメッセージに対応するショートメッセージを取得する。ここで、取得部114は、メッセージ情報データベース132かたショートメッセージを取得してもいいし、または、ショートメッセージの所在を示すURLからショートメッセージを取得してもよい。
【0025】
次に、メッセージ配信要求サーバ300aからユーザ端末200にメッセージを送信する例を用いて、メッセージ配信要求サーバ300と、メッセージ管理サーバ100と、ユーザ端末200とによるリッチコミュニケーションメッセージの送信処理について説明する。
図6は、実施形態1におけるメッセージ配信要求サーバ300と、メッセージ管理サーバ100と、ユーザ端末200とによるリッチコミュニケーションメッセージの送信処理の流れを示すシーケンス図である。
【0026】
メッセージ配信要求サーバ300は、リッチコミュニケーションメッセージをメッセージ管理サーバ100に送信する(ステップS1)。メッセージ管理サーバ100は、ユーザ端末200にステップS1において受信したリッチコミュニケーションメッセージを、送信先となるユーザ端末200に送信する(ステップS2)。ここで、ユーザ端末200がステップS2において送信されたリッチコミュニケーションメッセージを受信できなかった場合、ユーザ端末200bは、メッセージ管理サーバ100に送信エラーACKを送信する(ステップS3)。メッセージ管理サーバ100は、送信エラーACK応答を受信する(ステップS4)。メッセージ管理サーバ100は、ステップS1においてメッセージ配信要求サーバ300から受信したリッチコミュニケーションメッセージをEmail形式のメッセージに変換する(ステップS5)。メッセージ管理サーバ100は、ステップS5において変換したEmailをユーザ端末200に送信する(ステップS6)。
【0027】
このように、実施形態1におけるメッセージ管理サーバ100によれば、送信先となるユーザ端末200へのリッチコミュニケーションメッセージの送信がエラーとなった場合に、電子メールに変換して再送信するので、送信先となるユーザ端末200のユーザに煩雑な手間や経済的負担を発生させることなく、送信側が要望する多彩なデータを送信することができる。例えば、リッチコミュニケーションメッセージの送信がエラーとなった場合に、複数のショートメッセージが複数回にわたって送信先となるユーザ端末200に送信されるとすると、本来であれば1件のメッセージを確認することで閲読や管理ができるところ、ユーザに複数のメッセージを確認する手間が発生することとなる。また、ショートメッセージの受信には1回の受信ごとに通信費用が発生するので、複数のメッセージを受信する場合、通信費用が増大することとなる。
【0028】
(実施形態2)
実施形態1において、メッセージ管理サーバ100は、リッチコミュニケーションメッセージの送信エラーACK応答を受信した場合に、リッチコミュニケーションメッセージを電子メールに変換して送信する構成であった。実施形態2においては、通信効率をより向上すべく、リッチコミュニケーションメッセージの送信エラーACK応答を不要とする構成を説明する。実施形態2における全体構成は実施形態1において
図1を用いて説明した全体構成と同様である。
【0029】
図7は、実施形態2におけるメッセージ管理サーバ400の機能構成例を示すブロック図である。
図7に示すように、メッセージ管理サーバ400は、制御部410と、通信制御部120と、記憶部430とを備える。なお、実施形態1と同様の構成および機能については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0030】
記憶部430は、ユーザ情報データベース131と、機種情報データベース431と、インストール情報データベース433とを記憶する。機種情報データベース432には、機種情報が格納されている。ここで、機種情報とは、ユーザ端末200の機種が、リッチコミュニケーションメッセージの受信が可能であるか否かを示す情報であり、例えば、機種の識別情報を示す機種IDに、リッチコミュニケーションメッセージの受信の可否が対応付けられている。
図8(a)は、実施形態1における機種情報の一例を示す図である。
図8(a)に示すように、ユーザ端末200の機種を識別する機種ID「XYZ001」には、リッチコミュニケーションサービスを受信可能な機種であるか否かを示すRCS受信可否「可」が、また、機種ID「XYZ003」には、RCS受信可否「不可」がそれぞれ対応付けられている。また、機種ID「XYZ001」には、チャットサービスを受信可能な機種であるか否かを示すチャット受信可否「不可」が、また、機種ID「XYZ002」には、チャット受信可否「可」がそれぞれ対応付けられている。本実施形態では、リッチコミュニケーションメッセージで送信されたメッセージをユーザ端末が受信可能かどうかを、
図8に示す機種情報を用いてその送信前に判断し、「可」である場合にそのまま送信し、「不可」の場合に送信しないか、他の通信サービスに変換して送信する例を説明するが、これは、チャットシステムによりメッセージが送信された場合であっても同様である。
【0031】
また、インストール情報データベース133には、インストール情報が格納されている。ここで、インストール情報とは、ユーザ端末200にリッチコミュニケーションサービスのアプリケーションがインストールされているか否かを示す情報であり、例えば、ユーザ端末200の携帯電話番号に、リッチコミュニケーションサービスのアプリケーションのインストールの有無が対応付けられている。その他の例としては、チャットシステムに関するアプリケーションのインストールの有無が対応付けられていてもよい。
図8(b)は、実施形態2におけるインストール情報の一例を示す図である。
図8(b)に示すように、ユーザ端末200の携帯電話番号「090−000−0000」に、リッチコミュニケーションサービスのアプリケーションのインストールの有無を示すRCSインストール有無「無」が対応付けられており、チャットシステムAに関するアプリケーションのインストール有無「有」が対応付けられている。チャットシステムに関するアプリケーションのインストールの有無に係る情報は、メッセージ配信要求サーバからチャットによるメッセージが送信された場合に利用することができる。
【0032】
制御部410は、受付部111と、決定部411と、取得部413と、変換部113と、判定部412と、取得部114と、送受信部115とを備える。
【0033】
取得部413は、受付部111によりメッセージ送信依頼が受け付けられた場合に、機種情報データベース432またはインストール情報データベース433を参照し、機種情報またはインストール情報を取得する。具体的には、取得部413は、ユーザ情報データベース131からメッセージ送信依頼に含まれる宛先となる携帯電話番号に対応する機種IDを取得し、機種情報データベース432から機種IDに対応するリッチコミュニケーションメッセージの受信可否を示す情報を取得する。または、取得部413は、インストール情報データベース433から、メッセージ送信依頼に含まれる宛先となる携帯電話番号に対応するリッチコミュニケーションサービスのアプリケーションのインストールの有無を示す情報を取得する。
【0034】
判定部412は、送受信部115によりメッセージ送信依頼を受信した場合に、送信先となるユーザ端末200がリッチコミュニケーションメッセージの受信をできるか否かを判定する。具体的には、判定部412は、取得部413により取得された機種IDに対応するリッチコミュニケーションメッセージの受信可否を示す情報が受信可を示すか否かを判定する。または、判定部412は、送受信部115によりメッセージ送信依頼を受信した場合に、送信先となるユーザ端末200にアプリケーションがインストールされているか否かを判定する。具体的には、判定部412は、取得部413により取得された送信先となるユーザ端末200携帯電話番号に対応するインストール情報がインストール無を示すか否かを判定する。
【0035】
決定部411は、判定部412により、ユーザ端末200の機種IDがリッチコミュニケーションメッセージを送受信できない端末であると判定された場合に、所定の条件に基づいて、ショートメッセージまたは電子メールのいずれのメッセージツールを用いてリッチコミュニケーションメッセージに含まれるデータをユーザ端末200に再送するかを決定する。例えば、決定部411は、メッセージ配信要求サーバ300やユーザ端末200によりあらかじめ指定されている場合には、当該指定によりショートメッセージまたは電子メールのいずれをメッセージツールとして用いるかを決定する。なお、ユーザ端末200またはメッセージ配信要求サーバ300からのリクエストなどにより、リッチコミュニケーションメッセージが配信できない場合には、ショートメッセージも電子メールも再送しない旨が指定されているような場合には、決定部411は、いずれのメッセージも再送しないことと決定する。
【0036】
次に、メッセージ配信要求サーバ300からユーザ端末200にメッセージを送信する例を用いて、メッセージ配信要求サーバ300と、メッセージ管理サーバ100と、ユーザ端末200とによるリッチコミュニケーションメッセージの送信処理について説明する。
図9は、実施形態2におけるメッセージ配信要求サーバ300と、メッセージ管理サーバ100と、ユーザ端末200とによるリッチコミュニケーションメッセージの送信処理を示すシーケンス図である。
【0037】
メッセージ配信要求サーバ300は、メッセージ管理サーバ400にリッチコミュニケーションメッセージを送信する(ステップS11)。メッセージ管理サーバ400は、ステップS11においてリッチコミュニケーションメッセージを受信すると、ユーザ端末200がリッチコミュニケーションメッセージを受信可能な端末であるか否かを判定する(ステップS12)。具体的には、メッセージ管理サーバ400の判定部412は、メッセージ管理サーバ400の記憶部130に記憶されている機種情報データベース432を参照し、ユーザ端末200がリッチコミュニケーションサービスを送受信可能な機種であるか否かを判定する。メッセージ管理サーバ400は、ステップS14において、ユーザ端末200がリッチコミュニケーションサービスを送受信可能な機種であると判定された場合に、ユーザ端末200にステップS11においてメッセージ配信要求サーバ300から受信したリッチコミュニケーションメッセージをユーザ端末200に送信する(ステップS13)。なお、ステップS12において、メッセージ管理サーバ400が、ユーザ端末200がリッチコミュニケーションサービスを送受信できない機種であると判定した場合には、メッセージ管理サーバ400はユーザ端末200にステップS11においてメッセージ配信要求サーバ300から受信したリッチコミュニケーションメッセージをユーザ端末200に送信しない。または、ステップS12において、メッセージ管理サーバ400が、ユーザ端末200がリッチコミュニケーションサービスを送受信できない機種であると判定した場合であっても、ステップS11において受信したリッチコミュニケーションメッセージのデータ容量が、ショートメッセージにおいて1回で送信可能な容量である場合には、メッセージ管理サーバ400はメッセージ配信要求サーバ300から受信したリッチコミュニケーションメッセージをショートメッセージに変換し、変換したショートメッセージをユーザ端末200に送信することとしてもよい。
【0038】
また、メッセージ配信要求サーバ300からユーザ端末200にメッセージを送信する他の例を用いて、メッセージ配信要求サーバ300と、メッセージ管理サーバ400と、ユーザ端末200とによるリッチコミュニケーションメッセージの送信処理について説明する。
図10は、実施形態2におけるメッセージ配信要求サーバ300と、メッセージ管理サーバ400と、ユーザ端末200とによるリッチコミュニケーションメッセージの送信処理の他の例を示すシーケンス図である。
【0039】
メッセージ配信要求サーバ300は、メッセージ管理サーバ400にリッチコミュニケーションメッセージを送信する(ステップS21)。メッセージ管理サーバ400は、ステップS21においてリッチコミュニケーションメッセージを受信すると、ユーザ端末200がリッチコミュニケーションメッセージを受信可能な端末であるか否かを判定する(ステップS22)。具体的には、メッセージ管理サーバ400の判定部412は、メッセージ管理サーバ400の記憶部130に記憶されているインストール情報データベース133を参照し、ユーザ端末200がリッチコミュニケーションサービスのアプリケーションがインストールされているか否かを判定する。メッセージ管理サーバ400は、ステップS14において、ユーザ端末200にリッチコミュニケーションサービスのアプリケーションがインストールされていると判定された場合に、ユーザ端末200にステップS11においてメッセージ配信要求サーバ300から受信したリッチコミュニケーションメッセージをユーザ端末200に送信する(ステップS23)。なお、ステップS12において、メッセージ管理サーバ400が、ユーザ端末200にリッチコミュニケーションサービスのアプリケーションがインストールされていないと判定した場合には、メッセージ管理サーバ400はユーザ端末200にステップS11においてメッセージ配信要求サーバ300から受信したリッチコミュニケーションメッセージをユーザ端末200に送信しない。または、ステップS22において、メッセージ管理サーバ400が、ユーザ端末200にリッチコミュニケーションサービスのアプリケーションがインストールされていないと判定した場合であっても、ステップS21において受信したリッチコミュニケーションメッセージのデータ容量が、ショートメッセージにおいて1回で送信可能な容量である場合には、メッセージ管理サーバ400はメッセージ配信要求サーバ300から受信したリッチコミュニケーションメッセージをショートメッセージに変換し、変換したショートメッセージをユーザ端末200に送信することとしてもよい。
【0040】
このように、実施形態2におけるメッセージ管理サーバ400によれば、送信先となるユーザ端末200にメッセージを送信する前に当該ユーザ端末200がリッチコミュニケーションメッセージの受信が可能か否かを判定し、受信不可である場合にはリッチコミュニケーションメッセージを送信しないので、通信効率を向上することができる。
【0041】
(実施形態3)
上記実施形態1および実施形態2において、リッチコミュニケーションメッセージの送信処理の基本構成を示した。しかし、特に、B to C企業から顧客に向けて配信するメッセージを顧客が閲読するか否かは、メッセージツールの種類によるケースもある。そこで、実施形態3においては、主にメッセージ配信要求サーバ300から顧客にメッセージを配信する際において、企業側の情報を顧客が閲読しやすい方法でメッセージを配信する処理について説明する。実施形態3における全体構成は実施形態1において
図1を用いて説明した全体構成と同様である。
【0042】
図11は、実施形態3におけるメッセージ管理サーバ500の機能構成例を示すブロック図である。
図11に示すように、メッセージ管理サーバ500は、制御部510と、通信制御部120と、記憶部530とを備える。なお、実施形態1または実施形態2と同様の構成および機能については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0043】
記憶部530は、ユーザ情報データベース131と、属性情報データベース532と、レスポンス情報データベース533とを記憶する。属性情報データベース532には、属性情報とメッセージツール情報とが格納されている。ここで、属性情報とは、ユーザ端末200のユーザの属性を示す情報であって、ユーザ端末200の電話番号に、当該ユーザ端末200のユーザの性別または年齢のうち少なくともいずれかが対応付けられている。また、例えば、ユーザの性別および年齢の他、ユーザの居住エリア、趣味、嗜好、購入履歴などのユーザの好みを示す情報のいずれかがユーザ端末200の電話番号に対応付けられてもよい。
図12(a)は、実施形態3における属性情報の一例を示す図である。
図12(a)では、ユーザ端末200の携帯電話番号を示す電話番号「090−0000−0000」に、ユーザの年齢を示す年齢「40歳」と、ユーザの性別を示す性別「男」と、ユーザが好む食事を示す食事嗜好「和食」とが対応付けられている。また、メッセージツール情報とは、属性情報に応じて定められたメッセージツールの種類を示す情報であって、ユーザの属性にメッセージツールが対応付けられている。なお、ユーザの属性に対応付けられるメッセージツールは、ユーザの属性によって使用される頻度あるいは可能性の高いメッセージツールとなる。
図12(b)および
図12(c)は、実施形態2におけるメッセージツール情報の一例を示す図である。
図12(b)は、ユーザの性別ごとにメッセージツールが対応付けられており、性別「男性」には、電子メールを示すメッセージツール「Email」が、また、性別「女性」には、リッチコミュニケーションメッセージを示すメッセージツール「RCS」がそれぞれ対応付けられている。また、
図12(c)では、食事嗜好ごとにメッセージツールが対応付けられており、食事嗜好「和食」には、電子メールを示すメッセージツール「Email」が、食事嗜好「洋食」には、リッチコミュニケーションメッセージを示すメッセージツール「RCS」が、食事嗜好「中華」には、ショートメッセージを示すメッセージツール「SMS」が、食事嗜好「エスニック」には、チャットサービス「チャット」がそれぞれ対応付けられている。
【0044】
また、レスポンス情報データベース533には、レスポンス情報が格納されている。ここで、レスポンス情報とは、複数のメッセージツールごとにユーザ端末200からレスポンスがあった回数を示す情報であって、ユーザ端末200の携帯電話番号に、メッセージツールごとのレスポンス回数が少なくとも対応付けられている。また、レスポンスとは、メッセージの開封操作や、メッセージ内容の表示操作などを示す。なお、メッセージツールとは、メッセージを送受信するためのアプリケーションなどのツールであり、ショートメッセージ、リッチコミュニケーションメッセージ、電子メールなどである。
図12(d)は、実施形態3におけるレスポンス情報の一例を示す図である。
図12(d)では、ユーザ端末200の携帯電話番号を示す電話番号「090−0000−0000」に、ユーザ端末200の電子メールに対するレスポンス回数としてEmail「20/30」、リッチコミュニケーションメッセージに対するレスポンス回数としてRCS「30/30」、ショートメッセージに対するレスポンス回数としてSMS「0/20」、チャットメッセージに対するレスポンス回数としてチャット「10/20」レスポンス回数がカウントされた期間として受信期間「20180101−20181231」が対応付けられている。ここで、受信期間2018年1月1日から2018年12月31日におけるEmailのレスポンス回数は、ユーザ端末200が送受信したEmail総数30通のうち、20回であることを示す。また、当該受信期間におけるリッチコミュニケーションサービスのレスポンス回数は、ユーザ端末200が送受信したリッチコミュニケーションメッセージ総数30通のうち、30回であることを示す。また、当該受信期間におけるショートメッセージのレスポンス回数は、ユーザ端末200が送受信したショートメッセージ総数30通のうち、0回であることを示す。また、当該受信機関におけるチャットシステムのレスポンス回数は、ユーザ端末200が送受信したチャットメッセージ総数20通のうち、10回であることを示す。
図12(d)では、レスポンス回数が最も多いのは、リッチコミュニケーションメッセージであり、受信回数に対するレスポンス回数の割合で比較しても、リッチコミュニケーションメッセージによるレスポンスの割合が最も高いことを示す。なお、本実施形態においては、個々のユーザ端末200の携帯電話番号ごとにレスポンス情報をカウントする例を示したが、これに限定されず、例えば、所定の年齢層や性別ごとにメッセージツールごとのレスポンス回数をカウントし、カウントしたレスポンス回数の統計に応じてメッセージツールが定められることとしてもよい。また、統計は個人ごとの統計としてもよいし、所定のグループ(例えば、メッセージアプリケーションのトークルームにおいて作成されたグループであってもよい。)ごとの統計としてもよい。さらに、グループの場合であれば、機種によってアプリケーションの表示態様が異なることもあり、クリック操作の容易性が異なる事情もあるため、機種ごとの統計とすることも可能である。
【0045】
制御部510は、受付部511と、取得部512と、変換部513と、判定部414と、決定部514と、送受信部115とを備える。
【0046】
受付部511は、メッセージ配信要求サーバ300から、メッセージのコンテンツ種別を含むメッセージの配信依頼を受け付ける。ここで、メッセージのコンテンツ種別とは、メッセージの配信内容や目的により分類される種別のことであり、例えば、企業広告、アプリケーションや決済の認証、災害通知などがある。
【0047】
取得部512は、受付部111によりメッセージの配信依頼が受け付けられた場合に、属性情報データベース532から属性情報を取得する。具体的には、取得部512は、メッセージの配信依頼に含まれる宛先となる携帯電話番号に対応する属性として、年齢、性別、ユーザの趣味、嗜好、購入履歴の少なくともいずれか1つ以上を取得する。例えば、メッセージの配信依頼にメッセージツールを決定するための属性情報として性別の指定が含まれる場合には、取得部512は、性別に対応するメッセージツールを取得する。または、取得部512は、受付部111によりメッセージの配信依頼が受け付けられた場合に、レスポンス情報データベース533からレスポンス情報を取得する。具体的には、取得部512は、メッセージの配信依頼に含まれる宛先となる携帯電話番号に対応する複数のメッセージツールそれぞれのレスポンス回数を取得する。
【0048】
決定部514は、取得部512により取得された属性のうち、ユーザの年齢、性別、ユーザの居住エリア、趣味、嗜好、購入履歴のうち少なくともいずれか一つに応じて、メッセージの送信に用いられるメッセージツールを決定し、決定したメッセージツールを用いて送受信部116を介してメッセージを配信する。または、決定部514は、取得部512により取得されたレスポンス回数のうち最もレスポンス回数が多かったメッセージツールを使用するメッセージツールとして決定し、決定したメッセージツールを用いて送受信部116を介してメッセージを配信することとしてもよい。なお、決定部514は、リッチコミュニケーションメッセージを使用するメッセージツールとして決定した場合であっても、判定部412により配信先となるユーザ端末200においてリッチコミュニケーションメッセージがインストールされていないなどと判定された場合には、他のメッセージツールを使用することとしてもよい。さらに、決定部514は、受付部511により受け付けられたメッセージの配信依頼にメッセージのコンテンツ種別が含まれる場合、コンテンツ種別に応じてメッセージツールを決定することとしてもよい。例えば、あらかじめ、企業広告の場合にはリッチコミュニケーションメッセージ、電子メール、ショートメッセージの順番が、認証の場合にはショートメッセージ限定、災害通知の場合にはショートメッセージ、という順番の条件に従ってメッセージツールを決定する。このように、企業広告の種別を示すメッセージであればより商品またはサービスの広告内容の詳細を示すメッセージがユーザ端末200に配信されることが要望され、認証の種別を示すメッセージであれば、ワンタイムパスワードなど数字またはローマ字などが羅列された短い文字情報であることが多く、また、災害通知の種別を示すメッセージであればより確実にユーザに災害情報を通知することが求められる。このように、メッセージの種別により配信に用いられるメッセージツールを異ならせることでユーザまたはメッセージの配信要求元にとって実情に即した効率的かつ効果的なメッセージ配信を行うことができる。
【0049】
変換部513は、受付部111により受け付けられたメッセージの配信依頼に含まれるメッセージを、配信部515により決定されたメッセージツールのプロトコルを用いて変換する。なお、受付部111が、メッセージ配信要求サーバ300からのメッセージの配信依頼に1種類のメッセージツールにより生成されたメッセージが受け付けられた場合に、変換部513は、上記変換処理を行う。一方、受付部111が、メッセージ配信要求サーバ300からのメッセージの配信依頼に複数のメッセージツールにより生成された複数のメッセージが含まれる場合、変換部513は、上記変換処理を行わず、配信部515は、メッセージの配信依頼に含まれる各種メッセージツールにより生成されたメッセージを用いることとなる。
【0050】
次に、メッセージ配信要求サーバ300と、メッセージ管理サーバ500と、ユーザ端末200とによるメッセージの配信処理について説明する。
図13は、メッセージ配信要求サーバ300と、メッセージ管理サーバ500と、ユーザ端末200とによるメッセージの配信処理の流れを示すシーケンス図である。
【0051】
メッセージ配信要求サーバ300は、メッセージの配信依頼をメッセージ管理サーバ500に送信する(ステップS31)。メッセージ管理サーバ500は、属性情報データベース532から属性情報を取得する(ステップS32)。メッセージ管理サーバ500は、ステップS32において取得した属性情報に応じてメッセージツールを決定する(ステップS33)。具体的には、メッセージ管理サーバ500は、属性情報データベース532に格納されているメッセージツール情報を参照し、ステップS32において取得した属性情報に対応付けられたメッセージツールを、メッセージの配信に使用するメッセージツールと決定する。メッセージ管理サーバ500は、ユーザ端末200にステップS33において決定したメッセージツールを用いてユーザ端末200にメッセージを送信する(ステップS34)。
【0052】
次に、メッセージ配信要求サーバ300と、メッセージ管理サーバ500と、ユーザ端末200とによるメッセージの配信処理の他の例について説明する。
図14は、メッセージ配信要求サーバ300と、メッセージ管理サーバ500と、ユーザ端末200とによるメッセージの配信処理の流れを示すシーケンス図である。
【0053】
メッセージ配信要求サーバ300は、メッセージの配信依頼をメッセージ管理サーバ500に送信する(ステップS41)。メッセージ管理サーバ500は、レスポンス情報データベース533からレスポンス情報を取得する(ステップS42)。メッセージ管理サーバ500は、ステップS42において取得したレスポンス情報に応じてメッセージツールを決定する(ステップS43)。具体的には、メッセージ管理サーバ500は、レスポンス情報データベース533に格納されているメッセージツール情報を参照し、送信先となるユーザ端末200の携帯電話番号に対応付けられたレスポンス回数が最も多いメッセージツールを、メッセージの配信に使用するメッセージツールと決定する。メッセージ管理サーバ500は、ユーザ端末200にステップS43において決定したメッセージツールを用いてユーザ端末200にメッセージを送信する(ステップS44)。
【0054】
このように、実施形態3におけるメッセージ管理サーバ500によれば、ユーザの性別や年齢などの属性によって、また、ユーザ端末200によるメッセージへのレスポンス回数などによって、メッセージツールを決定する構成としたので、企業からのメッセージをユーザが閲読する可能性を高めることができる。
【0055】
(実施形態4)
上記実施形態において、リッチコミュニケーションメッセージの送信処理の基本構成を示した。即ち、リッチコミュニケーションメッセージを、EmailやSMSでの送信に切り換えたり、Emailを、リッチコミュニケーションメッセージでの送信に切り換えたりする態様を示したが、メッセージ種別の切替は、これらに限定するものではない。本実施形態4では、更に、メッセージの送信ツールとして、チャットシステムを利用する例を説明する。
【0056】
チャットとは、一般的には、コンピュータネットワーク上のデータ通信回線を介してリアルタイムコミュニケーションを行うためのツールであるが、メッセージのやり取りはリアルタイムでなくてもよく、後からメッセージの確認を行える態様であってもよい。通常は、チャットにおいては、ユーザ自身と、1人以上の他のユーザとの間でのメッセージのやり取りを行うものであり、チャットのユーザインターフェースとしては、画面の左右の一方に自身の送信したメッセージを寄せて表示し、他のユーザが送信したメッセージを他方に寄せて表示する。
【0057】
実施形態4における全体構成は実施形態1において
図1を用いて説明した全体構成と同様である。
図15は、実施形態4におけるメッセージ管理サーバ600の機能構成例を示すブロック図である。
図15に示すように、メッセージ管理サーバ600は、制御部610と記憶部630と通信制御部120とを備える。制御部610は、実施形態3に示す制御部510と異なり変換部613を備える。また、記憶部630は、ユーザ情報DB531に異なりユーザ情報DB631を備える。
【0058】
以下、本実施形態4に係るメッセージ管理サーバ600の機能として、上記実施形態1〜3において記載していない内容について説明する。
本実施形態4において、メッセージ管理サーバ600の記憶部630のユーザ情報DB631は、基本的には、
図3に示すデータ構成と同様であるが、
図3に示す情報に加えて、さらに、ユーザ毎に、そのユーザが利用しているチャットシステム(サービス)を示す情報と、そのチャットシステムを利用する上でのユーザの識別情報(ユーザID)とが対応付けられている。チャットシステムを示す情報とは、チャットシステムの商品名、サービス名であってよく、そのサービスにおいて利用しているチャットシステムのプロトコルを特定できるものであってもよい。チャットシステムを利用する上でのユーザの識別情報は、チャットシステム上で、各ユーザを一意に特定できる情報であればよく、ユーザ自身が自身に付した名前でもよいし、チャットシステムのシステム側で付与する情報であってもよい。チャットシステムにおいては、メッセージの送受信を行うユーザ間でのみやり取りしているメッセージの内容を確認することができ、メッセージのやり取りを行うUIをチャットルームと呼称することもある。他のユーザはチャットに関連するユーザからの招待を受けない限りはチャットルームに参加することができない。メッセージ配信要求サーバ300が例えば企業のサーバ300であれば、
【0059】
変換部613は、変換部113や変換部513が備える機能に加えて、チャットシステムに送信されたメッセージを、Email、リッチコミュニケーションメッセージ、SMSのいずれかの形式に変換する機能を有し、送受信部115に伝達する。また、変換部113は、Email、リッチコミュニケーションメッセージ、SMSのいずれかの形式で受信したメッセージを、チャットシステムの形式に変換して送信する機能も有する。
【0060】
即ち、メッセージ管理サーバ600は、チャットルームに送信されたメッセージを受信する。変換部613は、チャットシステム(チャットルーム)に送信された最新のメッセージの内容を特定する。そして、特定したメッセージの内容を含むEmail、リッチコミュニケーションメッセージ、SMSのいずれかの形式に変換するとともに、その宛先を、チャットルームに参加している他のユーザとしたメッセージに変換する。
【0061】
また、メッセージ管理サーバ600の変換部613は、Emailやリッチコミュニケーションメッセージ、SMSで送信されたメッセージを、それらのメッセージの宛先のユーザ並びに送信者を含むチャットルームに、テキストメッセージや画像データ、動画データなどで、送信する。
【0062】
以下、メッセージ配信要求サーバ300と、メッセージ管理サーバ600と、ユーザ端末200とによるメッセージの配信処理について説明する。
図16は、メッセージ配信要求サーバ300と、メッセージ管理サーバ600と、ユーザ端末200とによるメッセージの配信処理の流れを示すシーケンス図であって、メッセージ管理サーバ600からのメッセージの送信がチャットシステムにより行われた場合のシーケンス図である。
【0063】
メッセージ配信要求サーバ300は、チャットシステムを用いて、メッセージをメッセージ管理サーバ600に送信する(ステップS51)。メッセージ管理サーバ600は、ユーザ端末200にステップS51において受信したメッセージを、同じチャットシステムを利用して送信先となるユーザ端末200に送信する(ステップS52)。ここで、ユーザ端末200がステップS52において送信されたチャットシステムでメッセージを受信できなかった場合、ユーザ端末200は、メッセージ管理サーバ600に送信エラーACKを送信する(ステップS53)。メッセージ管理サーバ600は、送信エラーACK応答を受信する(ステップS54)。メッセージ管理サーバ600は、ステップS51においてメッセージ配信要求サーバ300から受信したチャットのメッセージ内容をEmail形式のメッセージに変換する(ステップS55)。メッセージ管理サーバ600は、ステップS55において変換したEmailをユーザ端末200に送信する(ステップS56)。なお、ステップS55においては、Emailに変換する例を示しているが、これは、チャットシステム以外の手法を用いた通信であればEmailに限定するものではなく、リッチコミュニケーションメッセージやSMSなどであってもよい。
【0064】
次に、
図17は、メッセージ配信要求サーバ300と、メッセージ管理サーバ600と、ユーザ端末200とによるメッセージの配信処理の流れを示すシーケンス図であって、メッセージ管理サーバ600からのメッセージの送信がEmail(またはリッチコミュニケーションメッセージまたはSMS)により行われた場合のシーケンス図である。
【0065】
メッセージ配信要求サーバ300は、チャットシステム以外の形式、例えば、リッチコミュニケーションメッセージを管理サーバ600に送信する(ステップS61)。メッセージ管理サーバ600は、ユーザ端末200にステップS61において受信したリッチコミュニケーションメッセージを、宛先であるユーザ端末200に送信する(ステップS62)。ここで、ユーザ端末200がステップS62において送信されたリッチコミュニケーションメッセージを受信できなかった場合、ユーザ端末200は、メッセージ管理サーバ600に送信エラーACKを送信する(ステップS63)。メッセージ管理サーバ600は、送信エラーACK応答を受信する(ステップS64)。メッセージ管理サーバ600は、ステップS61においてメッセージ配信要求サーバ300から受信したリッチコミュニケーションメッセージのメッセージ内容をチャットシステムのメッセージに変換する(ステップS65)。メッセージ管理サーバ600は、ステップS65において変換したメッセージをチャットシステムを用いてユーザ端末200に送信する(ステップS66)。なお、ステップS65においては、チャットシステムでのメッセージに変換する例を示しているが、これは、EmailやSMSへの変換などであってもよい。
【0066】
図16、
図17に示すように、メッセージ管理サーバ600は、チャットシステムでやり取りされているメッセージの内容を、チャットシステム以外の通信ツール(例えば、リッチコミュニケーション、Email、SMSなど)を用いての通信に切換えることができ、その逆も可能である。したがって、ユーザ側がチャットシステムによるメッセージのやり取りを拒否している場合でも、メッセージ配信要求サーバ300からのメッセージをユーザ端末200に送信することができる。
【0067】
図18は、チャットシステムを用いて、メッセージ配信要求サーバ300が送信したメッセージをユーザ端末200で表示した例を示している。ここでは、
図5に示したリッチコミュニケーションメッセージで送信したメッセージの内容を、チャットシステムで送信した場合の例を示しており、その内容は対応している。したがって、
図5と
図18とは、互いに変換部613による変換前と変換後の関係を示しているともいえる。
【0068】
図18に示すように、ユーザ端末200の画面210には、航空会社とユーザとの間のチャットルームの一例を示しており、チャットルーム内では発言者(
図18に示す例では航空会社)のメッセージ内容が、メッセージバブル211内に示される。
図18に示す例では、航空会社からのメッセージが、メッセージバブル211内に、予約の事前案内であることが理解でき、予約番号が「4155−4477」であること、搭乗日が「5月5日」であること、搭乗便が「JA078便」であること、出発時刻が「12:00」であること、搭乗ゲートが「25」番であること、座席番号が「A88」であることが理解できる。メッセージ配信要求サーバ300からチャットメッセージを利用して、
図18に示す内容が送信され、ユーザ端末200で拒否されなかった場合には、
図18に示す内容が表示される。一方で、メッセージ配信要求サーバ300が送信したチャットメッセージがユーザ端末200により受信拒否された場合には、変換部613により、一例としてリッチコミュニケーションメッセージに変換され、例えば、
図5に示す態様で表示されることとなる。これは逆も同様であり、
図5に示すリッチコミュニケーションメッセージが、メッセージ配信要求サーバ300により送信されユーザ端末200により受信拒否された場合に、変換部613により、チャットメッセージに変換され、
図18に示す態様で、ユーザ端末200に表示される。
【0069】
なお、本実施形態4においても、上記実施形態2に示したように、メッセージの送信前に、ユーザがチャットメッセージを受信可能かどうかを確認して、不可能と判定した場合に、チャットメッセージの送信ではなく、最初から、例えば、リッチコミュニケーションメッセージに変換しての送信を行ってもよいし、上記実施形態3に示したように、ユーザの属性に応じたメッセージの配信を行ってもよい。
【0070】
上記実施形態1〜4において、メッセージ配信要求サーバ300に最初に指定されている通信プロトコルでのメッセージを受信側が受信できなかった場合に、メッセージ管理サーバ100(400、500、600)の変換部113が、メッセージ配信要求サーバ300からのメッセージを、他の通信プロトコルの態様に変換することで、他の通信プロトコルでのメッセージの送信を実現していたが、これはその限りではない。予め、メッセージ管理サーバ100(400、500、600)の記憶部130に代替となる他の通信プロトコルでのメッセージのデータを記憶しておき、受信側が受信できなかった場合に、そのデータを読み出して送信するように構成されてもよい。記憶部130に予め代替となる他の通信プロトコルでのメッセージのデータは、最初にメッセージ配信要求サーバ300から受信したものを記憶しておくこととしてよい。即ち、最初のメッセージ配信要求を行う際に、メッセージ配信要求サーバ300は、送信したい内容は同じ趣旨のメッセージであって、各通信プロトコルに対応したメッセージをメッセージ管理サーバ100(400、500、600)に送信し、記憶部130に記憶しておいてもよい。このような構成により、メッセージ管理サーバ100(400、500、600)は、変換部113がなくても、複数の通信プロトコルに対応して、メッセージの送信を行うことができる。
【0071】
上記実施形態1〜4において、メッセージの送信後に送信エラーACKを受信した場合、あるいは、指定されている態様でのメッセージが受信側で予め拒否されている、あるいは、受信できないことがわかっている場合に、メッセージを他の通信プロトコル(ツール)を利用して送信するときに、複数の利用可能な通信プロトコルが存在する場合がある。そのような場合に、メッセージ管理サーバ100(400、500、600)は、それらの複数の他の利用可能な通信プロトコルの中からランダムに選択した通信プロトコルでメッセージを送信(再送)することとしてもよいし、所定の基準に従って選択した通信プロトコルでメッセージを送信することとしてもよい。ここでいう所定の基準は、予め定められた優先度のことであってもよく、例えば、予め、RSC、チャット、Email、SMSという順番が設定されていた場合であって、最初のメッセージがチャットで送信された場合に受信側がチャットを拒否していた場合には、メッセージ管理サーバは、最初にRSCでの送信にチャレンジし、次に、Email、最後にSMSでの送信を行う。また、この所定の基準は、受信側の端末によって異なってよく、ユーザ毎に優先度が設定されていてもよい。また、さらには、順番に異なる通信プロトコルでのメッセージを送信するのではなく、メッセージの送信後に送信エラーACKを受信した場合、あるいは、指定されている態様でのメッセージが受信側で予め拒否されている、あるいは、受信できないことがわかっている場合に、複数の異なる通信プロトコルでまとめて一度にメッセージを送信するように構成されてもよい。
【0072】
また、上記実施形態1、4において、メッセージ管理サーバ100(600)は、送信エラーACKを受信した場合、自動的にメッセージを他の通信プロトコルの態様に変換して、変換後のメッセージを対応する他の通信プロトコルで送信することとしている。このときに、メッセージ管理サーバ100(600)は、メッセージを再送する前に、受信側、即ち、ユーザ端末200のユーザに許可を求めてからメッセージを再送するように構成されてもよい。即ち、メッセージ管理サーバ100(600)は、送信エラーACKを受信した場合に、メッセージ配信要求サーバ300がメッセージの配信を行いたいとの要望があることをユーザ端末200に通知する。ユーザ端末200のユーザは、その通知を見て、メッセージの受信を行ってもよいと判断した場合に、受信許可をメッセージ管理サーバ100(600)に通知する。メッセージを受信したくないと判断した場合には、受信不許可をメッセージ管理サーバ100(600)に通知する。そして、メッセージ管理サーバ100(600)は、受信許可をユーザ端末200から受信した場合に限り、メッセージを他の通信プロトコルでメッセージを送信する。このとき、ユーザ端末200が許可するのであれば、メッセージ配信要求サーバ300が最初に指定している通信プロトコルでのメッセージの再送を行ってもよい。
【0073】
図19は、実施形態1〜4におけるメッセージ管理サーバ100、400、500、600を実現可能なコンピュータ20の一例を示すハードウェア構成図である。
図19に示すように、コンピュータ20は、CPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22、ROM(Read Only Memory)23、HDD(Hard Disk Drive)24、通信インターフェース(I/F)25、入出力インターフェース(I/F)26、およびメディアインターフェース(I/F)27を備える。
【0074】
CPU21は、ROM23またはHDD24に格納されたプログラムにより動作し、各部の制御を行う。ROM23は、コンピュータ20の起動時にCPU21によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ20のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0075】
HDD24は、CPU21によって実行されるプログラムおよび当該プログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェース25は、通信回線を介して外部機器から受信したデータをCPU21に送り、CPU21が生成したデータを、通信回線を介して外部機器に送信する。
【0076】
CPU21は、入出力インターフェース26を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU21は、入出力インターフェース26を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU21は、生成したデータを、入出力インターフェース26を介して出力装置へ出力する。
【0077】
メディアインターフェース27は、記憶媒体28に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM22を介してCPU21に提供する。CPU21は、当該プログラムを、メディアインターフェース27を介して記憶媒体(不図示)からRAM22上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記憶媒体は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)等の光学記憶媒体、磁気記憶媒体、または半導体メモリ等である。
【0078】
コンピュータ20が本実施形態におけるメッセージ管理サーバ100として機能する場合、コンピュータ20のCPU21は、RAM22上にロードされたプログラムを実行することにより、受付部111、決定部112、決定部411、決定部514、変換部113、判定部412、取得部114、取得部413、取得部512、判定部412、送受信部115の各機能を実現する。また、HDD24には、ユーザ情報データベース131、機種情報データベース432、インストール情報データベース433、属性情報データベース532、レスポンス情報データベース533内のデータが格納される。
【0079】
メッセージ管理システムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、メモリカード、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供される。コンピュータ20のCPU21は、これらのプログラムを、メディアインターフェース27を介して上記の記憶媒体から読み取って実行するが、他の例として、外部装置から、通信回線を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0080】
なお、メッセージ管理システムは、例えば、ActionScript、JavaScript(登録商標)、Python、Rubyなどのスクリプト言語、C言語、C++、C#、Objective-C、Swift、Java(登録商標)などのコンパイラ言語などを用いて実装できる。
なお、本発明に係るメッセージ管理サーバは、携帯電話端末の電話番号を使用したメッセージサービスを提供するメッセージ管理サーバであって、外部サーバから、複数の携帯電話端末へのメッセージの配信依頼を受け付ける受付部と、所定の条件に応じて、メッセージの送信に用いるメッセージツールとして、第一のプロトコルが用いられる第一のメッセージ、前記第一のプロトコルとは異なり、かつ、前記第一のプロトコルと互換性を有する第二のプロトコルが用いられる第二のメッセージ、または電子メールまたはチャットシステムの少なくともいずれか一つのいずれかを決定する決定部と、前記決定部により決定された配信方法に従って前記携帯電話端末にメッセージを配信する配信部と、備えることを特徴とするものであってもよい。
また、上記メッセージ管理サーバにおいて、前記携帯電話端末の電話番号に、前記携帯電話端末のユーザの性別、年齢、居住エリア、趣味、嗜好、の少なくともいずれか一つを示す属性情報を対応付けて記憶する記憶部と、前記受付部によりメッセージの配信依頼が受け付けられた場合に、前記記憶部から、前記携帯電話の電話番号に対応付けられた前記ユーザの性別、年齢、居住エリア、趣味、嗜好の少なくともいずれか一つを取得する取得部と、をさらに備え、前記決定部は、前記取得部により取得された前記ユーザの性別、年齢、居住エリア、趣味、嗜好のうち少なくともいずれか一つに応じて、メッセージの送信に用いられるメッセージツールを決定すること、を特徴としてもよい。
また、上記メッセージ管理サーバにおいて、前記受付部は、メッセージのコンテンツ種別を含むメッセージの配信依頼を受け付け、前記決定部は、前記コンテンツ種別に応じてメッセージツールを決定すること、を特徴としてもよい。
また、上記メッセージ管理サーバにおいて、前記携帯電話端末の電話番号に、複数のメッセージツールに対する前記携帯電話端末か前記受付部によりメッセージの配信依頼が受け付けられた場合に、前記記憶部から、前記携帯電話の電話番号に対応付けられた前記携帯電話端末からのレスポンス回数を取得する取得部と、をさらに備え、前記決定部は、前記取得部により取得された前記携帯電話端末からのレスポンス回数に応じて、メッセージの送信に用いられるメッセージツールを決定すること、を特徴としてもよい。
また、上記メッセージ管理サーバにおいて、第一のメッセージに対応する前記第二のメッセージを記憶する記憶部と、前記第一のメッセージを含むメッセージの配信依頼を受け付けた場合であって、前記第一のメッセージを前記携帯電話端末に送信できない場合に、前記記憶部から前記第一のメッセージに対応する前記第二のメッセージを取得するメッセージ取得部と、を備え、前記配信部は、前記メッセージ取得部により取得された前記第二のメッセージを前記携帯電話端末に送信すること、を特徴としてもよい。