特許第6824489号(P6824489)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6824489
(24)【登録日】2021年1月14日
(45)【発行日】2021年2月3日
(54)【発明の名称】面状照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20210121BHJP
   F21V 15/04 20060101ALI20210121BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20210121BHJP
【FI】
   F21S2/00 441
   F21S2/00 443
   F21V15/04
   F21Y115:10
【請求項の数】8
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2020-549952(P2020-549952)
(86)(22)【出願日】2019年6月6日
(86)【国際出願番号】JP2019022581
(87)【国際公開番号】WO2020070921
(87)【国際公開日】20200409
【審査請求日】2020年10月9日
(31)【優先権主張番号】特願2018-188866(P2018-188866)
(32)【優先日】2018年10月4日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000114215
【氏名又は名称】ミネベアミツミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】特許業務法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】高田 祥平
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 吉輝
【審査官】 當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2016/009543(WO,A1)
【文献】 特開2013−182164(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2014−0041033(KR,A)
【文献】 特開2018−137156(JP,A)
【文献】 中国実用新案第204806300(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21V 15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光源が一方向に配列された光源基板と、
前記光源からの光が端面に入射される導光板と、
前記光源と前記導光板の前記端面との間のクリアランスを所定の値に維持するスペーサと、
を備え、
前記スペーサは、前記光源の配列方向に板面を向けて配置される複数の仕切板と、前記複数の仕切板の一端に接続され、前記光源の配列方向に延在し、前記導光板の出射面側の端部に接して重なる接続板とを有し、
前記導光板の入光側の一辺に配置される前記スペーサの前記接続板のみに光学シートが固定されている、
面状照明装置。
【請求項2】
前記仕切板の前記導光板側の端面は前記導光板の入光側の端面と接し、前記仕切板の前記導光板側の端部および前記導光板の入光側の端部は前記接続板とフレームの底板との間に挟持される、
請求項1に記載の面状照明装置。
【請求項3】
前記スペーサは、略クシバ状の形状を有する、
請求項1または2に記載の面状照明装置。
【請求項4】
前記仕切板は、白色系または黒色系である、
請求項1〜3のいずれか一つに記載の面状照明装置。
【請求項8】
前記接続板の前記導光板と反対側の面に、前記光学シートの固定用領域が設けられる、
請求項1〜4のいずれか一つに記載の面状照明装置。
【請求項9】
前記固定用領域は、前記光学シートごとに前記接続板の厚さが違う階段状に設けられる、請求項8に記載の面状照明装置。
【請求項10】
前記導光板の端部とフレームとの間に配置された弾性部材を備え、
前記フレームと前記弾性部材は、該弾性部材が前記導光板の厚さ方向に移動するのを規制する、突起部と孔部または凹部との対を備える、
請求項1〜4、8、9のいずれか一つに記載の面状照明装置。
【請求項11】
複数の光源が一方向に配列された光源基板と、
前記光源からの光が端面に入射される導光板と、
前記光源基板と前記導光板との間に配置されるスペーサと、
を備え、
前記スペーサは、
前記光源基板と前記導光板の端面との間に、前記光源の配列方向に板面を向けて配置される複数の仕切板と、該複数の仕切板の一端を接続し、前記光源の配列方向に延在し、前記導光板の厚さ方向に板面を向けて配置され、前記導光板の出射面側の端部に接して重なる接続板とを有し、
前記接続板の前記導光板の入光側の一辺に配置される部分のみによって光学シートを固定する、
面状照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、面状照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置のバックライト等として用いられる面状照明装置として、複数のLED(Light Emitting Diode)から導光板の端面の入光面に光が入射され、導光板の一方の主面から光が出射されるタイプがある。このようなタイプの面状照明装置においては、導光板が熱膨張すると、発熱したLEDに導光板が押圧され、導光板の入射面に局所的な変形や破損が生じるおそれがある。そのため、入光面とLEDの発光面との間に所定のクリアランスが必要とされる。
【0003】
具体的には、導光板の入光面側の両端に凸部が設けられるか、または、導光板の入光面側の一端と中間部とに凸部が設けられ、LED基板上のLEDが配置されていない部分に導光板の凸部が接触して突っ張る構造を有することが多かった(例えば、特許文献1を参照)。また、LEDが配置される回路基板に、他端が導光板に接するスペーサが設けられるもの(例えば、特許文献2を参照)や、導光板と回路基板との間に軟性材質による緩衝部材が設けられるもの(例えば、特許文献3を参照)があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−237826号公報
【特許文献2】特開2008−89944号公報
【特許文献3】特開2014−38827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、導光板の凸部がLED基板上のLEDが配置されていない部分に接触して突っ張る構造の場合、強度を確保するために凸部にはある程度の幅が必要であるため、凸部の配置が困難になる場合があった。
【0006】
すなわち、凸部が導光板の両端に設けられる場合は、凸部が配置される両端部にはLEDを配置することができず、LEDが内側に寄った配置となってしまって、端部の光学特性に影響を与えてしまう場合がある。LED基板上に多くのLEDが配置される場合には、LED間のピッチが短くなり、凸部によって端部にLEDが配置できない部分ができることは、光学特性に大きく影響する。また、凸部が導光板の中間部に設けられる場合、LED基板上の中間部に凸部を配置する隙間がない場合には、LEDを除去して隙間を確保せざるを得ず、凸部が配置される部分のLEDのピッチが広がってしまい、光学特性に影響を与えてしまう場合がある。
【0007】
また、LEDが配置される回路基板に、他端が導光板に接するスペーサが設けられる場合、回路基板に特殊な加工が必要になり、製造工程を複雑化する場合がある。また、導光板と回路基板との間に軟性材質による緩衝部材が設けられる場合、緩衝部材の変形により、導光板の入光面とLEDの発光面との間のクリアランスが適正に維持されない場合がある。
【0008】
また、この種の面状照明装置においては、狭額縁化の要望が強いが、導光板の出射面側に配置される光学シートの固定用領域により、狭額縁化が困難となる場合があった。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光学特性を向上するとともに、狭額縁化に寄与することができる面状照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る面状照明装置は、光源基板と、導光板と、スペーサとを備える。前記光源基板は、複数の光源が一方向に配列される。前記導光板は、前記光源からの光が端面に入射される。前記スペーサは、前記光源の配列方向に板面を向けて配置される複数の仕切板と、前記複数の仕切板の一端に接続され、前記光源の配列方向に延在し、前記導光板の出射面側の端部に接して重なる接続板とを有し、前記導光板の入光側の一辺に配置される前記スペーサの前記接続板のみに光学シートが固定されている。
【0011】
本発明の一態様に係る面状照明装置は、光学特性を向上するとともに、狭額縁化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、一実施形態に係るバックライトの正面図である。
図2図2は、バックライトの構成要素を分解した状態を示す斜視図である。
図3図3は、図1におけるA−A断面図である。
図4図4は、スペーサに光学シートを固定した状態を示す図である。
図5図5は、スペーサの変形例の一例を示す図である。
図6図6は、図1におけるB−B断面図である。
図7図7は、フレームに弾性部材が取り付けられる様子を示す斜視図である。
図8図8は、弾性部材の他の例を示す図である。
図9図9は、バックライトの他の例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施形態に係る面状照明装置について図面を参照して説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面における各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、1つの実施形態や変形例に記載された内容は、原則として他の実施形態や変形例にも同様に適用される。
【0014】
図1は、一実施形態に係るバックライト1の正面図である。また、図2は、バックライト1の構成要素を分解した状態を示す斜視図である。なお、バックライト1は、面状照明装置の一例であり、ナビゲーション装置やインジケータ等における液晶表示装置の背面に設けられる。
【0015】
図1および図2において、バックライト1は、長方形(正方形でも可)で板状の外形をしており、一方の面(図における表側の面)は出射面となっており、内部から外部に向かって光が照射されるようになっている。ナビゲーション装置やインジケータ等に用いられる場合、液晶表示装置は出射面の側に装着される。
【0016】
バックライト1は、フレーム11と、反射シート12と、導光板13と、スペーサ14と、LED基板15と、弾性部材16とを備えている。
【0017】
フレーム11は、底板の外側4辺に縁(側壁)を有した略矩形状をしており、板金やダイカスト等により形成される。フレーム11には、LED基板15、反射シート12、導光板13、弾性部材16、スペーサ14が順次に収納され、バックライト1が構成される。
【0018】
LED基板15は、細長い薄板状の基板15aの上に一方向に複数のLED15bが配列されており、本実施形態では、フレーム11の一の側壁(図における下側の側壁)の内面に固定され、導光板13の端面に光を照射する。LED基板15または基板15aは、光源基板の一例である。LED15bは光源の一例である。
【0019】
反射シート12は、LED基板15のLED15bから導光板13に入射された光のうち、導光する過程で出射面(図における表側の面)とは反対側の面に漏れた光を反射して導光板13に戻す部材である。なお、反射シート12は省略される場合もある。
【0020】
導光板13は、LED基板15のLED15bから入射された光を導光し、出射面(図における表側の面)から光を出射する。なお、導光板13の出射面側には、導光板13から出射される光の光学特性を調整するために、拡散シート、プリズムシート、DBEF(Dual Brightness Enhancement Film)等の光学シートが設けられる場合がある。
【0021】
スペーサ14は、導光板13の入光面である図の下側の端面とLED15bとの間のクリアランスを所定の値に維持するためのものであり、略クシバ状の形状を有している。図1および図2に加え、図1におけるA−A断面図を示す図3を用いてスペーサ14の構造について説明する。
【0022】
図1図3において、スペーサ14は、LED基板15上のLED15bが設けられていない部分、すなわち基板15aそのものの面と、導光板13の入光面である端面との間に、LED基板15上のLED15bの配列方向に板面を向けて配置される複数の仕切板14bを備えている。仕切板14bは、LED15bに寄り過ぎないよう、2つのLED15bの間に設けられる場合は2つのLED15bの略中央位置に設けられ、端部に設けられる場合は、LED15bとの間に隙間を残して設けられることが望ましい。
【0023】
スペーサ14の仕切板14bには、後述する弾性部材16により導光板13が押し付けられる荷重が加わることとなるが、仕切板14bが複数設けられることにより1枚の仕切板14bにかかる荷重が減少され、薄くても充分な強度が保たれる。そのため、LED基板15上にLED15bが短いピッチで配列されている場合であっても、LED15bの配置されていない隙間に仕切板14bを入れることが可能であり、LED15bのピッチに影響を与えることなく配置することが可能である。これにより、LED15bのピッチに起因する光学特性の向上を図ることができる。
【0024】
また、スペーサ14は、複数の仕切板14bの一端を接続し、LED基板15上のLED15bの配列方向に延在し、導光板13の厚さ方向に板面を向けて配置される接続板14aを有する。接続板14aと仕切板14bは、射出成型等により、一体のスペーサ14として形成される。なお、接続板14aと仕切板14bは別体として形成されてもよく、他の固定部材により接続板14aと仕切板14bとが一体化されるものであってもよい。いずれの形態とも、仕切板14b(従来技術における導光板の凸部に相当)を導光板13とは別体に形成されることから、仕切板14bを薄く成形することができる。また、スペーサ14に着色を施すことが容易にできる。例えば、スペーサ14の接続板14aと仕切板14bは、輝度アップを向上させる目的からは、白色系の樹脂等により形成されるか、白色系の塗装が施されることが望ましい。また、局部的に輝度が上がってしまうホットスポットを軽減する目的からは、黒色系の樹脂等により形成されるか、黒色系の塗装が施されることが望ましい。
【0025】
また、スペーサ14の接続板14aは、導光板13の端面側の端部に重なるように延在している。スペーサ14の接続板14aが導光板13の端部に重なることで、導光板13の端部からの光の漏れが抑制され、光学特性の劣化を防止することができる。
【0026】
また、スペーサ14の接続板14aは、導光板13に更に光学シートが積層される場合において、両面テープ等による固定用領域として利用が可能である。図4は、スペーサ14に光学シート17、18、19を固定した状態を示す図であり、図3と同様に図1におけるA−A断面図の視点で示している。図4において、導光板13と接続板14aの接触部およびLED15bの少なくとも一部を覆うように光学シート17が重ねられて接続板14aに両面テープ等により固定され、その上に、光学シート18、19も同様に固定される。
【0027】
一般には、導光板の入光側を除く額縁部分やフレームの額縁部分に光学シートの端部が両面テープ等により固定されることが多いが、昨今の狭額縁化の傾向の中で、額縁部分に固定用領域を確保することが困難になってきている。その点、本実施形態では、導光板13の端面側に本来デットエリアとなる部分(具体的には、互いに離間配置される複数のLED15bの上部)を含むようにして設けられたスペーサ14(具体的には、平板状の接続板14a)に光学シートが両面テープ等により安定して固定できるため、入光側の額縁幅を広げることなく固定用領域を確保できる。また、入光側を除く額縁部分に固定用領域を確保する必要がなくなり、フレームの狭額縁化に寄与することができる。
【0028】
図5は、スペーサ14の変形例の一例を示す図であり、光学シートの固定用領域が、光学シートごとに、接続板14aの厚さが違う階段状に設けられるようにしたものである。これにより、個々の光学シートについて、他の光学シートとは独立(個別)に光学シートの固定を行うことができる。
【0029】
図5において、スペーサ14の接続板14aには、図の手前側から、光学シート17用の固定用領域である平坦部14cが設けられ、光学シート17の耳部17aが両面テープ等により固定される。次いで、平坦部14cに対し、光学シート17の厚さに相当する段差のある平坦部14dが設けられ、この平坦部14dには、光学シート18用の固定用領域として、光学シート18の耳部18aが両面テープ等により固定される。同様に、平坦部14dに対し、光学シート18の厚さに相当する段差のある平坦部14eが設けられ、この平坦部14eには、光学シート19用の固定用領域として、光学シート19の耳部19aが両面テープ等により固定される。
【0030】
図1に戻り、導光板13の一端はスペーサ14を介して基板15aに支えられ、他端の角部はゴム等により形成された弾性部材16を介してフレーム11により支えられる。図6は、図1におけるB−B断面図であり、図7は、フレーム11に弾性部材16が取り付けられる様子を示す斜視図である。
【0031】
図6および図7において、弾性部材16の導光板13に接する側とは反対側の一端には、丸棒状の凸部16aが設けられ、フレーム11には、凸部16aに対応した形状の貫通した孔部11aが設けられている。弾性部材16は、フレーム11の角部に装着された状態で、弾性部材16の凸部16aがフレーム11の孔部11aに嵌合する。弾性部材16の凸部16aとフレーム11の孔部11aは対をなし、弾性部材16が導光板13の厚さ方向に移動するのを規制する機能を有している。
【0032】
一般に、導光板の角部とフレームの角部との間に配置された弾性部材は、導光板の熱膨張により圧縮され、圧縮の荷重が大きくなると弾性部材が潰れて導光板の出射面側に飛び出してしまう不都合があった。弾性部材の出射面側に光学シートが設けられるタイプでは、飛び出した弾性部材によって光学シートが挟み込まれて皺がよってしまうことがあり、光学特性に影響を与えていた。
【0033】
しかし、本実施形態においては、弾性部材16の凸部16aがフレーム11の孔部11aに挿入されていることで、弾性部材16が強く圧縮されても、弾性部材16が導光板13の出射面側に飛び出してしまうことが防止される。そのため、光学シートに皺がよってしまって光学特性が劣化するのが防止される。
【0034】
なお、弾性部材16の凸部16aは丸棒状に代えて、矩形の棒状にすることもできる。また、フレーム11の孔部11aは、貫通孔に代えて、凸部16aに対向した凹部(溝部)であってもよい。更に、弾性部材16側に凸部16aが設けられるのではなく、フレーム11側に凸部が設けられ、弾性部材16側に孔部または凹部(溝部)が設けられるようにしてもよい。
【0035】
図8は、弾性部材16の他の例を示す図である。図8において、弾性部材16の導光板13に接する側とは反対側の一端には板状の凸部16aが設けられ、フレーム11には、凸部16aに対応した形状の貫通した孔部11aが設けられている。弾性部材16は、フレーム11の角部に装着された状態で、弾性部材16の凸部16aがフレーム11の孔部11aに嵌合する。弾性部材16の凸部16aとフレーム11の孔部11aは対をなし、弾性部材16が導光板13の厚さ方向に移動するのを規制する機能を有している。
【0036】
なお、フレーム11の孔部11aは、貫通孔に代えて、凸部16aに対向した凹部(溝部)であってもよい。更に、弾性部材16側に凸部16aが設けられるのではなく、フレーム11側に凸部が設けられ、弾性部材16側に孔部または凹部(溝部)が設けられるようにしてもよい。
【0037】
なお、図1に示されたような、導光板13の一端がスペーサ14により支持されるバックライト1における弾性部材16を説明したが、弾性部材16は他の形態のバックライト1に適用することもできる。図9は、バックライト1の他の例を示す正面図であり、導光板13の入光面側の両端には凸部13aが設けられ、基板15a上のLED15bが配置されていない端部の部分に導光板13の凸部13aが接触して突っ張る構造を有している。
【0038】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、複数の光源から導光板の端面の入光面に光が入射され、導光板の一方の主面から光が出射される、いわゆるエッジライト方式の面状照明装置であれば、LED以外の光源でもよいし、LEDの場合であっても、光源、光源基板および導光板の位置関係は限定されない。
【0039】
以上のように、実施形態に係る面状照明装置は、複数の光源が一方向に配列された光源基板と、光源からの光が端面に入射される導光板と、光源と導光板の端面との間のクリアランスを所定の値に維持するスペーサとを備え、スペーサに光学シートが固定されている。これにより、面状照明装置の光学特性を向上するとともに、狭額縁化に寄与することができる。
【0040】
また、スペーサは、光源の配列方向に板面を向けて配置される複数の仕切板を有する。これにより、光源と導光板の端面との間のクリアランスを所定の値に維持することができる。
【0041】
また、スペーサは、略クシバ状の形状を有する。これにより、光源と導光板の端面との間のクリアランスを所定の値に維持することができる。
【0042】
また、仕切板は、白色系または黒色系である。これにより、輝度アップの向上や、ホットスポットの軽減を図ることができる。
【0043】
また、スペーサは、複数の仕切板の一端に接続される、光源の配列方向に延在する接続板を有する。これにより、複数の仕切板を一体化させることができるとともに、光学シートの固定用領域を提供することができる。
【0044】
また、前記光学シートは、前記接続板に固定されている。これにより、入光側の額縁幅を広げることなく光学シートの固定用領域を確保できる。
【0045】
また、接続板は、導光板の出射面側に配置され、導光板の端面側の端部に重なる。これにより、導光板の端部からの光の漏れを抑制して光学特性の劣化を防止することができる。
【0046】
また、接続板の導光板と反対側の面に、光学シートの固定用領域が設けられる。これにより、光学シートの固定を容易に行うことができ、フレームの狭額縁化にも寄与することができる。
【0047】
また、固定用領域は、光学シートごとに接続板の厚さが違う階段状に設けられる。これにより、個々の光学シートについて、他の光学シートとは独立(個別)に光学シートの固定を行うことができる。
【0048】
また、導光板の端部とフレームとの間に配置された弾性部材を備え、フレームと弾性部材は、弾性部材が導光板の厚さ方向に移動するのを規制する、突起部と孔部または凹部との対を備える。これにより、導光板の熱膨張により弾性部材が圧縮されて出射面側に飛び出してしまうのが防止される。
【0049】
また、光源基板と、導光板と、スペーサとを備える。光源基板は、複数の光源が一方向に配列される。導光板は、光源からの光が端面に入射される。スペーサは、光源基板と導光板との間に配置され、光源基板と導光板の端面との間に、光源の配列方向に板面を向けて配置される複数の仕切板と、複数の仕切板の一端を接続し、光源の配列方向に延在し、導光板の厚さ方向に板面を向けて配置される接続板とを有する。これにより、面状照明装置の光学特性を向上するとともに、狭額縁化に寄与することができる。
【0050】
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0051】
1 バックライト,11 フレーム,11a 孔部,13 導光板,14 スペーサ,14a 接続板,14b 仕切板,14c、14d、14e 平坦部,15 LED基板,15a 基板,15b LED,16 弾性部材,16a 凸部,17、18、19 光学シート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9