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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6824897
(24)【登録日】2021年1月15日
(45)【発行日】2021年2月3日
(54)【発明の名称】格納区画を含む注射システム
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/00 20060101AFI20210121BHJP
   A61M 5/24 20060101ALI20210121BHJP
   A61L 31/16 20060101ALI20210121BHJP
   A61L 31/12 20060101ALI20210121BHJP
【FI】
   A61M5/00 518
   A61M5/24 500
   A61L31/16
   A61L31/12
【請求項の数】33
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2017-550512(P2017-550512)
(86)(22)【出願日】2016年3月24日
(65)【公表番号】特表2018-513725(P2018-513725A)
(43)【公表日】2018年5月31日
(86)【国際出願番号】US2016024089
(87)【国際公開番号】WO2016160530
(87)【国際公開日】20161006
【審査請求日】2019年3月20日
(31)【優先権主張番号】62/139,582
(32)【優先日】2015年3月27日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507119249
【氏名又は名称】ハイプロテック、 インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パトリック オー.テニカン
【審査官】 中村 一雄
(56)【参考文献】
【文献】 西独国特許出願公開第01922884(DE,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0069667(US,A1)
【文献】 国際公開第2014/144416(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0060462(US,A1)
【文献】 米国特許第02851036(US,A)
【文献】 実開平01−117222(JP,U)
【文献】 特開平11−033115(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/00
A61L 31/12
A61L 31/16
A61M 5/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング、少なくとも2つのシリンジであって、各シリンジは、それぞれ、遠位端および近位端を含むキャップであって、該キャップの前記近位端が、取り外し可能に前記各シリンジに取付けられた前記キャップを有する少なくとも2つのシリンジ、前記ハウジング内の格納区画、及び主薬剤を備え、
各キャップの前記遠位端は、ヒンジ機構を介して、上記ハウジングに取り外し可能に接続されている、医療デバイス。
【請求項2】
補助薬剤、前記主薬剤の余分の用量、主薬剤に対する補足的な薬剤、および、医療用品のうち一つ以上をさらに備える、請求項1に記載の医療デバイス。
【請求項3】
前記ヒンジ機構は、前記少なくとも2つのシリンジを格納位置から使用中の位置へと動かすように付勢される、請求項1または請求項2に記載の医療デバイス。
【請求項4】
前記格納区画が、前記ハウジングに組み込まれる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療デバイス。
【請求項5】
前記格納区画が、補助薬剤、主薬剤の余分の用量、主薬剤に対する補足的な薬剤、および、医療用品のうち一つ以上を収容する、請求項1に記載の医療デバイス。
【請求項6】
前記格納区画が、取り外し可能な封止体によって覆われる開口部を備える、請求項1または5に記載の医療デバイス。
【請求項7】
前記取り外し可能な封止体が、キャップ、ホイル、またはラップである、請求項6に記載の医療デバイス。
【請求項8】
前記少なくとも2つのシリンジのうちの1つのシリンジのプランジャが、第2の格納区画を含む、請求項1または請求項2に記載の医療デバイス。
【請求項9】
スポンジが、封止体が前記第2の格納区画の開口部から取り外された後に前記第2の格納区画の外側に延在する、請求項8に記載の医療デバイス。
【請求項10】
前記ヒンジ機構が、格納位置から使用中の位置への前記少なくとも2つのシリンジの各シリンジの独立した動きを可能にする、請求項1、2及び3のいずれか1項に記載の医療デバイス。
【請求項11】
前記主薬剤が、アレルギー反応または心臓の異常を処置するための治療的有効量で提供される、請求項1に記載の医療デバイス。
【請求項12】
医療デバイスであって、
ハウジングと、
互いに対して実質的に平行に配列された2つ以上のシリンジであって、各シリンジが、薬剤が排出され得る遠位端及びプランジャが挿入され得る近位端を有する、2つ以上のシリンジと、
前記2つ以上のシリンジの1つのシリンジの前記遠位端が各々のキャップの近位端に解除可能に挿入される2つ以上のキャップであって、前記2つ以上のキャップの遠位端の少なくとも一つがヒンジを介して前記ハウジングに取り外し可能に接続され、それによって、前記2つ以上のキャップの少なくとも一つが前記ヒンジを介して軸を中心として回転することを可能にする、2つ以上のキャップと、を含む、医療デバイス。
【請求項13】
前記2つ以上のシリンジの第1のシリンジが、主薬剤を収容する、請求項12に記載の医療デバイス。
【請求項14】
前記2つ以上のシリンジの第2のシリンジが、補助薬剤、前記主薬剤の余分の用量、および、主薬剤に対する補足的な薬剤のうちいずれか一つを収容する、請求項13に記載の医療デバイス。
【請求項15】
前記ハウジングは、格納区画をさらに備える、請求項12に記載の医療デバイス。
【請求項16】
前記2つ以上のシリンジの第1のシリンジが、主薬剤を収容し、前記格納区画が、補助薬剤、主薬剤の余分の用量、主薬剤に対する補足的な薬剤、および、医療用品のうちいずれか一つ以上を収容する、請求項15に記載の医療デバイス。
【請求項17】
前記格納区画が、取り外し可能な封止体によって覆われる開口部を備える、請求項15または請求項16に記載の医療デバイス。
【請求項18】
前記取り外し可能な封止体が、キャップ、ホイル、またはラップである、請求項17に記載の医療デバイス。
【請求項19】
前記2つ以上のシリンジのうちの1つのシリンジが、エピネフリン、抗ヒスタミン剤、コルチコステロイド、抗不整脈薬、昇圧薬、及びpH上昇薬から選択される薬剤を収容する、請求項12〜14のいずれか1項に記載の医療デバイス。
【請求項20】
前記医療デバイスが、アレルギー反応または心臓の異常を処置するために予め薬剤を装填されている、請求項12〜14のいずれか1項に記載の医療デバイス。
【請求項21】
方法であって、
ハウジング、互いに対して実質的に平行に配列された2つ以上のシリンジであって、各シリンジが、薬剤が排出され得る遠位端及びプランジャが挿入され得る近位端を有する、2つ以上のシリンジ、ならびにシリンジの前記遠位端がその近位端に解除可能に挿入される2つ以上のキャップであって、前記2つ以上のキャップの遠位端がヒンジを介して前記ハウジングに取り外し可能に接続されており、それによって前記2つ以上のキャップが前記ヒンジを介して軸を中心として回転することを可能にする、2つ以上のキャップを備える、デバイスを得ることと、
前記2つ以上のキャップの第1のキャップから前記2つ以上のシリンジの第1のシリンジを外すことと、を含む、方法。
【請求項22】
前記ハウジングは、格納区画をさらに備え、前記格納区画は、医療用品、補助薬剤、および主薬剤に対する補足的な薬剤のうちいずれか一つを含有する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記2つ以上のキャップの第2のキャップから前記2つ以上のシリンジの第2のシリンジを外すことをさらに含む、請求項21または請求項22に記載の方法。
【請求項24】
第1のシリンジは、主薬剤を収容し、前記第2のシリンジの内容物は、主薬剤の余分の用量、補助薬剤、または主薬剤に対する補足的な薬剤である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
方法であって、
ハウジング、少なくとも2つのシリンジであって、各シリンジは、それぞれ、遠位端および近位端を含むキャップであって、該キャップの前記近位端が、取り外し可能にシリンジに取付けられたキャップを有し、各キャップの前記遠位端は、前記ハウジングに取り付けられたヒンジ機構に取り外し可能に接続される、前記少なくとも2つのシリンジ、前記ハウジング内の格納区画、及び主薬剤を備えるデバイスを得ることであって、前記主薬剤が、前記少なくとも2つのシリンジの第1のシリンジ内に収容されている、得ることと、
前記第1のシリンジとキャップを前記ヒンジ機構から分離することと、を含む、方法。
【請求項26】
前記格納区画は、医療用品、補助薬剤、または主薬剤に対する補足的な薬剤を含有する、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記少なくとも2つのシリンジの第2のシリンジを前記ヒンジ機構から分離することをさらに含む、請求項25または請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第2のシリンジの内容物は、前記主薬剤の余分の用量、補助薬剤、または、主薬剤に対する補足的な薬剤である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
医療デバイスを作製する方法であって、
ハウジングを生成することであって、前記ハウジングがヒンジ機構を有する、生成することと、
第1のキャップの遠位端及び第2のキャップの遠位端を前記ヒンジ機構に取り外し可能に接続することであって、前記第1のキャップ及び前記第2のキャップが前記ヒンジ機構を介して軸を中心として回転することを可能にされる、接続することと、
第1のシリンジ及び第2のシリンジが互いに対して実質的に平行であるように、前記第1のシリンジの第1の遠位端を前記第1のキャップの近位端内に、及び前記第2のシリンジの第2の遠位端を前記第2のキャップの近位端内に解除可能に接続することと、を含む、方法。
【請求項30】
主薬剤を前記第1のシリンジ内に装填することをさらに含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記主薬剤の余分の用量を前記第2のシリンジ内に装填することをさらに含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
補助薬剤または主薬剤に対する補足的な薬剤を前記第2のシリンジ内に装填することをさらに含む、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記ハウジングが格納区画をさらに備え、前記方法が、
医療用品、補助薬剤、または主薬剤に対する補足的な薬剤を前記格納区画内に挿入することと、
前記格納区画を取り外し可能な封止体で覆うことと、をさらに含む、請求項30〜32のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、種々の材料を収容する格納区画を含む注射システムを提供する。格納区画は、空間的及び時間的に効率的な方法における医療の提供を容易化し、非医療施設における治療の提供において特に有用である。
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2015年3月27日に出願された、米国仮出願第62/139,582号の優先権、及びその利益を主張し、その全体の内容が本明細書に参照によって組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
いくつかの健康異常への対応において時間が重要である。例えば、アレルギーによるアナフィラキシーショックにかかっている人は、反応が始まった後、薬剤がすぐに送達される必要があり得る。しかしながら、しばしば、このような人は、医療施設から遠い場所にいることがある。医療施設内においても、対象を処置するために必要な時間を低減することは、処置結果を向上し得る。
【発明の概要】
【0004】
格納区画を含む注射システムが本明細書において開示される。システムは、医療施設の外で治療が必要になる事象において人によって持ち運び可能である簡潔な医療を提供する。システムはまた、薬剤及びしばしば一緒に使用される用品へのアクセスを合理化するために医療施設内において使用可能である。
【0005】
本明細書において開示される実施形態は、箱または袋の中に一緒に収容された1つ以上のシリンジを含む。ハウジングは、1つ以上の格納区画を含んでいてもよい。これらのシリンジ内のプランジャは、格納区画を追加で含んでいてもよい。箱または袋の中に一緒に収容された1つ以上のシリンジの各シリンジは、シリンジの取り扱い及び使用を容易化するヒンジシステムに関連付けられていてもよい。
【0006】
本明細書に開示される実施形態の各々は、非医療施設及び医療施設における医療の提供を容易化する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】格納区画を含むシリンジプランジャを図示する。
図2A】シリンジと関連付けられた格納区画を含むプランジャを図示する。図2Aは、格納区画内への種々の薬剤(図2A(カプセル))の封入を図示する。
図2B】シリンジと関連付けられた格納区画を含むプランジャを図示する。図2Bは、格納区画内への種々の薬剤(図2B(錠剤))の封入を図示する。
図2C】シリンジと関連付けられた格納区画を含むプランジャを図示する。図2Cは、格納区画内への種々の医療用品(図2C(折り畳まれた消毒薬ワイプ))の封入を図示する。
図2D】シリンジと関連付けられた格納区画を含むプランジャを図示する。図2Dは、格納区画内への種々の医療用品(図2D(スポンジ))の封入を図示する。
図3】格納区画内に格納された圧縮されたスポンジを図示する。
図4】格納区画及びプランジャ安全ロックを有するプランジャを含む注射デバイスの側面図を示す。
図5】箱または袋内に一緒に収容された一群のシリンジを図示し、この箱または袋が、格納場所を提供する。これらのシリンジは、格納位置にある。
図6】全てのシリンジが使用中の位置にある、箱または袋内に一緒に収容された一群のシリンジを図示する。
図7】箱または袋内に一緒に収容された、格納区画を有するプランジャを有する一群のシリンジを図示し、この箱または袋が、追加の格納場所を提供する。これらのシリンジは、格納位置にある。
図8】1つのシリンジが使用中の位置にある、箱または袋内に一緒に収容された、格納区画を有するプランジャを有する一群のシリンジを図示する。
図9】シリンジが格納位置にある、箱または袋内のシリンジと関連付けられているヒンジ機構の詳細な図を図示する。
図10】シリンジが使用中の位置にある、箱または袋内のシリンジと関連付けられているヒンジ機構の詳細な図を図示する。
図11】箱または袋内のシリンジと関連付けられているヒンジ機構の詳細な図を図示し、このヒンジ機構がシリンジを使用中の位置へと付勢するための力を提供する。
図12】箱または袋内の全てのシリンジの位置を制御するための単一のヒンジ機構の詳細な図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ある特定の健康異常への対応について時間が重要であり得る。例えば、アナフィラキシーショックにかかっている人または動物は、反応が始まった後、薬剤がすぐに送達される必要があり得る。必要な薬剤及び医療用品が、アクセスが容易かつ使用が容易な使用構成に予め組み込まれていない場合、貴重な時間が失われ得る。したがって、単一の使用が容易な注射システムに対し、複数薬剤、薬剤(例えば、静脈注射用、経口用、舌下用、心臓内用)の複数送達機構、薬剤を投与する手段、及び/または消毒薬成分を有する塗布器を併合することは、大きな利益を提供する。
【0009】
格納区画を含む注射システムを提供することによって医療処置の実施を容易化する注射システムが本明細書に開示される。格納区画を含む注射システムは、種々の薬剤及び医療用品を空間的及び使用に効率的な方法において一緒に収容することを可能にする。空間的に効率的な設計は、より多くの薬剤及び医療用品を個人が医療施設の外に持ち運ぶことを可能にする。使用に効率的な設計は、実施の容易化、組み込みに必要な時間の短縮、及び種々の薬剤の安全な投与を促進する。
【0010】
注射システムは、薬剤が予め提供されることなく、または予め装填されることなく、末端利用者に提供され得る。これらの実施形態において、末端利用者は、薬剤及び用品を選択し注射システム内に装填することができる。更なる実施形態において、注射システムは、医療用品を伴うが、薬剤が予め装填されずに手に入れることができる。医療用品は、薬剤の投与を容易化する任意の品物、例えば、綿、ガーゼ、包帯、管、針、生理食塩水、消毒薬ワイプ、ステント、漏斗、チップ等を含む。特定の実施形態において、医療用品は、格納区画内に収容され得る。更なる実施形態において、注射システムは、医療用品ではなく、薬剤が予め装填されて手に入れることができる。また更なる実施形態において、注射システムは、薬剤及び医療用品が予め装填されて手に入れることができる。
【0011】
使用において、注射システムは、主薬剤を含む。主薬剤は、末端利用者が体験し得るまたは遭遇し得る健康異常を処置することが意図される1つのものである。例えば、末端利用者が、重いアレルギー反応の傾向がある、または重いアレルギー反応の傾向がある人もしくは動物と時間を過ごすことになりそうな場合、主薬剤は、エピネフリンであり得る。主薬剤は、格納区画内に収容され得る、またはシリンジの薬剤チャンバ内に予め装填され得る。
【0012】
他の特定の実施形態において、注射システムは、補助薬剤、余分の用量、及び/または補足的な薬剤のうちの1つ以上を含み得る。補助薬剤、余分の用量、及び/または補足的な薬剤は、格納区画内に収容され得る、及び/または主薬剤を収容していない薬剤チャンバ内に予め装填され得る。
【0013】
補助薬剤は、それ自体、体験するまたは遭遇することになりそうな健康異常を処置することが意図されるものではなく、主薬剤の主な処置目的を補助するための有益な効果を提供する薬剤である。例えば、注射システムがアレルギー反応を処置するように構成される場合、主薬剤は、エピネフリンであり、補助薬剤は、消毒薬、抗生物質、抗不安薬剤、または疼痛対策薬剤であり得る。
【0014】
余分の用量は、主薬剤の追加の用量である。余分の用量は、結果として主薬剤用量の投与の不足をもたらす、主用量が予期せず問題の健康異常を克服するために十分に高くない事象、またはシステム不良がある事象において提供され得る。余分の用量はまた、長期間の繰り返しの投与が必要とされる処置計画に対して提供され得る。
【0015】
補足的な薬剤は、主薬剤が処置することを意図されるものと同じ健康異常を処置することが意図される第2の異なる薬剤である。例えば、アレルギー反応に対し、主薬剤は、エピネフリンを含み得、補足的な薬剤は、抗ヒスタミン剤またはステロイドであり得る。特定の実施形態において、補足的な薬剤は、主薬剤と同じ健康異常であるが、異なる作用機構を通して処置することが意図される。
【0016】
本明細書において開示される注射システムの実施形態は、シリンジ用のプランジャ、シリンジ、及び携帯用キットを含む。注射システムのこれらの形式の各々は、種々の図を参照してより完全に説明される。同じ参照番号は、図の全体を通して例示的デバイス及びシステムの同じまたは類似の特徴(複数可)を図示するために使用される。
【0017】
図1は、格納区画104を含むシリンジプランジャ102を図示する。経口投与用のカプセル150が図示されるが、他の場所で示されるように、種々の形式の薬剤及び医療用品が格納区画104内に収容され得る。格納区画104は、シリンジ自体110内にあり得るか、または、シリンジから独立して、例えば、ハウジング108内の注射システム内の他の場所に提供され得る。
【0018】
この図示された実施形態において、格納区画は、蓋106を含む。蓋106は、必要とされるときに使用準備されるように、格納区画104内に収容される薬剤及び/または医療用品を実質的に保持可能な任意の機構であり得る。例示的な蓋機構としては、摩擦嵌めキャップ、スナップキャップ、ネジキャップ、フィルム、ホイル、布、及びカバーを含む。いくつかの実施形態において、封止体が蓋に加えて使用され得る。このような実施形態において、封止体は、薬剤及び/または医療用品の無菌状態を維持するために適当な位置にあり得る。例示的な封止体としては、フィルム、ホイル、カバー等を含む。
【0019】
図2A〜2Dは、シリンジ110を形成するように薬剤チャンバ112と関連付けられた格納区画104を有するプランジャ102を図示する。これらの図において、示された薬剤は、カプセル150(図2A)もしくは錠剤151(図2B)であり、かつ/または医療用品は、消毒薬ワイプ152(図2C)もしくはスポンジ153(図2D)である。
【0020】
図3に見られるように、スポンジ153のような医療用品は、無菌状態を維持するように任意に封止体114を伴い、任意に蓋106の下で、圧縮された状態で格納され得る。医療用品が格納区画内に封止される実施形態において、封止体が取り外され、スポンジのような医療用品が、図3に例示されるように、格納区画の壁を越えて膨張して延び得る。いくつかの実施形態において、スポンジは、消毒薬溶液または消毒薬ゲルを含有し得る。
【0021】
図4に示されるように、シリンジ110は、近位端116、遠位端118、及びその中に予め装填された内容物を有し得るチャンバキャビティ120を有する1つ以上の薬剤チャンバ112を有する。チャンバ112は、プランジャ102の端部に力が加えられたときに、チャンバ112の内容物を排出するようにプランジャ102とも関連付けられていてもよい。チャンバ112は、略円筒形状であってもよく、別々に形成されてもよい。いくつかの実施形態において、シリンジ110は、ハウジング、クリップ、または他の機構を通して互いに関連付けられてもよい。これに代えて、複数チャンバ112は、単一片材料(例えば、プラスチック、ガラス、鉄等)から形成されてもよい。チャンバキャビティ112は、蓋106を含み得る。
【0022】
いくつかの実施形態において、シリンジ110は、各プランジャ102が押し下げられることを阻止し、したがってチャンバ(複数可)112の任意の内容物の時期尚早な排出を阻止するプランジャ安全ロック122を含んでいてもよい。実施形態に従って、プランジャ安全ロック122は、例えば、スナップの取り外しによって取り外される。
【0023】
本明細書に開示される実施形態は、任意のプランジャ、シリンジ、またはシリンジシステムと一緒に使用され得る。例示的なプランジャ、シリンジ、及びシリンジシステムとしては、ルアーロックシリンジ、Air−Titeシリンジ、Becton Dickinson、AllegroMedical、Cole−Palmer、及びCatalentから入手可能なシリンジ、EPI−PEN(Mylan,Canonsburg,PA)、及びAllerject(Sanofi,Laval,Quebec)が挙げられる。
【0024】
実施形態に従って、出口体124は、シリンジ110のチャンバ112の遠位端116に接続されてもよい。ある特定の実施形態に従って、各開口部126は、開口部126と出口130との間の密な接続を確保することを助けるために、開口部封止体128によって囲まれ得る。他の実施形態において、出口130は、開口部126と出口130との間の密な接続を確保するために出口封止体132によって囲まれてもよい。出口130は、皮下注射針136のような中空針に接続される孔であり得る。いくつかの実装において、出口130は、テーパー付きコネクタまたはロックコネクタのようなコネクタ134を含み得る。コネクタ134は、チャンバ112とコネクタ134の他端に結合される品物(例えば、皮下注射針または管のような)との間の液密封止を形成する。このようなコネクタ134の例としては、ルアーテーパーコネクタ、ルアーロックコネクタ、及びルアースリップコネクタを含む。コネクタ134の他端は、対応する(例えば、雌の)コネクタを含む針に結合され得る。これに代えて、コネクタ134の他端は、カテーテルまたはステントに結合されてもよい。
【0025】
図5は、箱または袋等のハウジング108内に一緒に収容された一群のシリンジ110a〜110d(まとめて及び個々に110と称される)を図示し、このハウジングは、多数の可能性のある構成の格納区画を提供する。注射システム100は、4つのシリンジ110を伴って示されるが、注射システム100は、より多いまたはより少ない数のシリンジ110を有してもよい。
【0026】
いくつかの実施形態において、シリンジ110は、シリンジが使用されていないときに使用されるシリンジキャップ138を有してもよい。シリンジキャップ138は、シリンジ110のチャンバ112の遠位端118に適合され、シリンジ110の格納及び選択を容易化し得る。いくつかの実施形態において、シリンジキャップ138は、ヒンジ機構140、ハウジング108、またはロッド148に接続され得るか、またはそれらの一部であってもよい。シリンジキャップは、例えば、圧入、ネジ込み等の任意の好適な方法によってシリンジを保持してもよい。種々の実施形態において、シリンジキャップは、摩擦嵌めキャップ、スナップキャップ、ネジキャップ、または他の任意の好適なキャップであり得る。
【0027】
注射システム100は、1つ以上のシリンジ110のチャンバ112のうちの1つ以上の内側に既に内容物を含んで準備され利用者に提示され得る。
【0028】
各シリンジ110のチャンバ112の内容物は、固体、気体、または流体であってもよい。内容物は、単一化合物または複数化合物の混合物を含み得る。いくつかの実施形態において、内容物は、予め混合される、またはさもなければチャンバ112内に挿入される前に投与のために調製される。他の実施形態において、内容物は、プランジャ102に力が加えられたときに破れるフィルムまたは他の膜によって隔てられ得る。内容物は、薬剤であってもよく、または、例えば、生理食塩水もしくは水のような他の非医薬内容物であってもよい。
【0029】
複数のシリンジ110の各々は、同じまたは異なる内容物を含有し得る。いくつかの実装において、2つ以上のシリンジ110(例えば、110a及び110b等)が、同じ含有してもよい一方で、他のシリンジ110は、1つ以上の異なる内容物を含有する。同じ内容物(例えば、余分の用量)を2つ以上のシリンジ110内に提供することは、余剰物を提供し、1つのシリンジ110の内容物の投与が失敗した場合に、利用者が第2の用量を投与することを可能にする。例えば、これは、シリンジ110に伴う、またはシリンジ110の使用に伴う、いずれかの失敗がある場合に、バックアップ機能を提供することができる。他の実施形態において、これは、長期間の繰り返しの投与が必要とされる処置計画と関連して使用され得る。
【0030】
さらに、同じ内容物を複数の異なるシリンジ110内に分割することは、1回分の用量の簡素な調節も可能にし得る。つまり、同じ内容物の複数の異なるシリンジ110内への分割は、利用者にとってより容易であり、より正確な投与される用量へとつながり、シリンジ110及の内容物を完全に分注し、それから、必要であれば、シリンジ110の残留内容物を分注することに続いてシリンジ110の内容物を部分的に分注するのではなく、第2のシリンジ110の全部の内容物を使用し得る。注射システムが任意の数のシリンジ110を有し得るので、種々の容量または用量が、たやすく達成され得る。種々の実施形態において、1回分の用量は、特定の末端利用者にカスタマイズされ得る。例えば、1回分の用量は、体重、薬物クリアランス率、年齢(例えば、幼児、小児、成人等)等に基づいて決定され得る。
【0031】
シリンジ110のうちの1つ以上が、予め装填される場合、予め装填されていない1つ以上の他シリンジ110もまたあってもよい。存在する場合、空のシリンジ110が、不使用のままになり得る(例えば、注射システム100が4つのシリンジ110a〜110dを有するが、特定の用途に対して3つのシリンジ110a〜110cのみが必要とされる)か、または例えば空のシリンジ110dは、利用者によって使用時にまたはそのすぐ前に充填され得る。
【0032】
一態様において、注射システム100は、特有の医療的必要性を処置するために、一緒に使用されることが意図される薬剤により予め装填されたシリンジ110を有し得る。例えば、アナフィラキシーのような強いアレルギー反応の処置は、エピネフリン(アドレナリン、主薬剤)、抗ヒスタミン剤(補足的な薬剤)、ステロイド(補足的な薬剤)、抗不安薬剤(補助薬剤)、及び/または疼痛対策薬剤(補助薬剤)の注射によって対処され得る。抗ヒスタミン剤は、ジフェンヒドラミンまたは類似の抗ヒスタミン剤であり得る。ステロイドは、コーチゾン、プレドニゾン、メチルプレドニソロン(MEDROL(登録商標)(Pharmacia&Upjohn Company LLC,Peapack,NJ)、及びデキサメタゾン(DECADRON(登録商標)(Pragma Pharmaceuticals LLC,Locust Valley,NY))等のコルチコステロイドであり得る。
【0033】
一例において、注射システム100の第1のシリンジ110aは、エピネフリンを含有し、注射システム100の第2のシリンジ110bは、抗ヒスタミン剤を含有し、注射システム100の第3のシリンジ110cは、疼痛対策薬剤を含有し、注射システム100の第4のシリンジ110dは、エピネフリンの別の用量(余分の用量)が予め装填され得る。この実装において、注射システム100のシリンジ110内の薬剤の各々は、同じ健康異常、すなわちアレルギー反応の処置に関する。複数薬剤を含む1つの注射システム100を用意することは、迅速な作用/短時間(エピネフリン)、中間作用/中間の時間(抗ヒスタミン剤)から、最も長い開始作用/最も長い有効時間(コルチコステロイド)までの様々な抗アレルギー、すなわち、アナフィラキシーに対する治療を提供することができる。この構成は、重いアレルギー反応の異なる態様を処置するための適切な異なる薬剤を単一デバイスにおいて一緒に位置付ける。したがって、アドレナリンは、反応開始後、即座に投与され、抗ヒスタミン剤は、対象の初期安定後に投与され、コルチコステロイドは、専門的な医療を受けるまでに長い遅れがある場合に投与され得る。
【0034】
シリンジ110の内容物は、対象に同時投与されてもよいか、または順次投与されてもよい。この順次投与は矢継ぎ早であり得るか、または遅延され得、後続の薬剤は、先に投与された薬剤または薬剤に対する対象の反応に基づいて投与され得るチャンバ112の内容物は、針によって筋肉内、皮下、または静脈内に投与され得る。チャンバ112の内容物は、注射または点滴を通して投与され得る。注射は、チャンバ112の薬剤のような内容物が血流に迅速に動かされることを可能にする。チャンバ112の内容物は、ステントへの結合により静脈内に投与され得る。内容物はまた、シリンジに結合される適当なチップ(図示されない)により鼻腔内にも投与され得る。
【0035】
チャンバ112の2つ以上は、同じまたは異なる容量を有し得る。いくつかの実装において、1つ以上のチャンバ112の容量は、約1mL、約2mL、約5mL、約10mL、約20mL、約30mL、約40mL、約50mL、約60mL、約70mL、約80mL、約90mL、約100mL、約110mL、約120mL、約130mL、または約140mLであり得る。他の実装において、1つ以上のチャンバ112の容量は、1mL以上、2mL以上、5mL以上、10mL以上、20mL以上、30mL以上、40mL以上、50mL以上、60mL以上、70mL以上、80mL以上、90mL以上、100mL以上、110mL以上、120mL以上、130mL以上、140mL以上であり得る。更なる実装において、1つ以上のチャンバ112の容量は、1mL以下、2mL以下、5mL以下、10mL以下、20mL以下、30mL以下、40mL以下、50mL以下、60mL以下、70mL以下、80mL以下、90mL以下、100mL以下、110mL以下、120mL以下、130mL以下、または140mL以下であり得る。容量は、特定の健康異常を処置するために適切な既知の薬剤の容量に基づいて選択され得る。
【0036】
図5及び6の図示される実施形態において、4つの格納区画105a〜105d(まとめて及び個々に105と称される)が提供される。各区画105は、同じまたは異なる薬剤または医療用品を収容し得る。格納区画のうちの1つ以上が、蓋または他のカバー(示さず)も含んでいてもよい。例えば、特定の格納区画105は、フィルム、ホイル、またはキャップ等の封止体114で封止されてもよい。
【0037】
シリンジ110は、格納位置で図示される。格納位置は、使用されていないとき、シリンジ110のための空間的に効率的なハウジングを提供する。一般に、格納位置は、シリンジ110が箱または袋等のハウジング108の基部に沿って平行の様式で配列されているものを含む。
【0038】
図6は、図5に図示される実施形態と同じか、または類似した実施形態を図示し、図示されるシリンジ110は、使用中の位置にある。使用中の位置は、格納位置からの離脱を反映し、この離脱が、シリンジ110を末端利用者にとってより容易に利用可能にする。
【0039】
図7は、箱または袋108内に一緒に収容された、格納区画104a〜104dを有するプランジャ102a〜102dを有する一群のシリンジ110a〜110dを図示し、この箱または袋が更なる格納区画105a〜105d内に追加の格納場所を提供する。この例示的実施形態において、シリンジ110は、格納位置で図示される。図8は、図7に図示される実施形態と同じか、または類似した実施形態を図示し、1つのシリンジ110aは、使用中の位置にある。
【0040】
図9は、ハウジング108内の個々のシリンジキャップ138a〜138d(まとめて及び個々に138と称される)と関連付けられている個々のヒンジ機構140a〜140d(まとめて及び個々に140と称される)の詳細な図を図示し、シリンジ110は、格納位置にある。ヒンジ機構140は、シリンジ110が格納位置から使用中の位置に長手方向に回転することを可能にする。図10は、図9に図示される実施形態と同じか、または類似した実施形態を図示し、シリンジ110は、使用中の位置にある。
【0041】
図11は、ハウジング108内のシリンジ110と関連付けられているヒンジ機構140の実施形態の詳細な図を図示し、これらのヒンジ機構140がシリンジを使用中の位置へと付勢するための力を提供する。見ることができるように、シリンジ110は、制約物142によって格納位置に保持される。制約物142は、例えば、制約物を直接または制約物取り外し部品144によって引っ込めることによって取り外され得る。制約物142の取り外しの後に、付勢力(例えば、バネ)146がシリンジ110を使用中の位置へと付勢する。
【0042】
図12は、個々に、またはまとめてハウジング108(例えば、箱または袋)内の全てのシリンジ110の位置を制御するための単一のヒンジ機構の詳細な図を図示する。見ることができるように、ヒンジ機構ロッド148は、切れ目なく延在し、全てのシリンジキャップ138にくっついている。ロッド148は、全てのシリンジがまとめて回転するように、1つの切れ目のないロッドであってもよい。ロッド148は、シリンジキャップ138間で分けられ、独立した回転を可能にしてもよい。特定の実施形態において、分けられている場合、ロッドの区分は、規定の関係にロックされてもよく、この場合も先と同様に全てのシリンジのまとまった回転を提供する。
【0043】
本明細書に開示される実施形態は、本明細書に開示される注射システムを作製及び使用する方法を含む。ハウジングは、任意の適切な材料を使用して形成され得る。いくつかの実施形態において、1つ以上の格納区画は、ハウジング内に形成されてもよい。消毒薬ワイプまたは包帯等の医療用品は、注射システムの格納区画(例えば、プランジャの格納区画、ハウジング内の格納区画等)内に装填され得る。消毒薬ワイプまたはスポンジは、例えば、主薬剤の投与のために注射部位を清潔にするために使用され得る。いくつかの実施形態において、方法は、1つ以上のシリンジ内に主薬剤を装填することを含む。他の実施形態において、主薬剤は、シリンジ内に予め装填される。特定の実施形態において、シリンジは、使用前にシリンジキャップから外される。そのような実施形態において、出口体及び/またはコネクタが、使用前に薬剤チャンバの遠位端に取り付けられ得る。その後、第1のプランジャが、いくつかの実施形態において、第1のシリンジ内に予め装填される主薬剤を分注するために押し下げられ得る。使用後に、シリンジは、ハウジング内に戻される。いくつかの実施形態において、シリンジは、シリンジキャップに再び取り付けられ得る。そのような実施形態において、出口体及び/またはコネクタは、シリンジがシリンジキャップに再び取り付けられる前に取り外され得る。いくつかの実施形態において、シリンジキャップは、出口体及び/またはコネクタを覆ってもよい。
【0044】
主薬剤の投与前後に、補助薬剤または補足的な薬剤が注射され、またはさもなければ投与される。補助薬剤または補足的な薬剤が(筋肉内注射、静脈注射、鼻腔内投与等のような)シリンジによって投与されるのに好適な製剤形態である実施形態において、補助薬剤または補足的な薬剤は、シリンジ内に装填され得る。いくつかの実施形態において、補助薬剤または補足的な薬剤は、利用者によって1つ以上のシリンジ内に装填され得る。他の実施形態において、補助薬剤または補足的な薬剤は、1つ以上のシリンジ内に予め装填され得る。
【0045】
いくつかの実施形態において、補助薬剤または補足的な薬剤は、錠剤またはカプセルのような経口投与に適した形態であり、注射システムの格納区画内に装填され得る。例えば、経口投与用に製剤された補足的な薬剤を含有するカプセルは、格納区画から取り出され投与され得る。いくつかの実施形態において、補助薬剤または補足的な薬剤は、注射システムの格納区画内に予め装填され得る。他の実施形態において、補助薬剤または補足的な薬剤は、利用者によって注射システムの格納区画内に装填され得る。
【0046】
本明細書に開示される実施形態において、注射システムは、使用及び/または格納の説明書と提供され得る。いくつかの実施形態において、説明書は、文書の説明書(例えば、一連の番号付きステップ)及び/または図解の説明書(例えば、漫画、線図、図形等)の形式であり得る。種々の実施形態において、説明書は、紙面上で注射システムと提供される方法、注射システムに取り付けられた、もしくは注射システムに関連する包装に取り付けられた1つのステッカーまたは複数のステッカー上で提供される方法、注射システムに関連する包装に印刷される方法、あるいは利用者に情報を十分に提供することになる任意の他の方法であり得る。いくつかの実施形態において、このような説明書を含有するウェブページまたはアプリケーションに利用者を導く、ウェブアドレスまたはQRコードのようなコードが、紙面上で注射システムと提供されるように、注射システムに取り付けられた、もしくは注射システムに関連する包装に取り付けられた1つのステッカーまたは複数のステッカー上で提供されるように、あるいは注射システムに関連する包装に印刷されるように、注射システム上に、または注射システムと提供され得る。いくつかの実施形態において、説明映像、動画等もまた提供され得る。
【0047】
特定の実施形態において、使用のための説明書は、実施形態と使用され得る薬剤及び用品の貯蔵寿命または使用期限に基づいて薬剤及び医療用品の交換を導き得る。説明書はまた、使用に際し、薬剤及び医療用品の交換を導き得る。末端利用者は、薬剤または医療用品交換サービスに加入し得る。これらの実施形態において、薬剤及び/または医療用品は、要求に際し及び/またはスケジュールに際して末端利用者に送られ得る。説明書はまた、末端利用者が本明細書に開示される実施形態を使用するときの体験に関するフィードバックを提供することを要求し得る。説明された説明書及びフィードバックに対するリクエストは、紙面上、CD−ROM、ウェブサイト、または末端利用者と通信する任意の他の適当な方法で提供され得る。
【0048】
いくつかの実施形態において、1つ以上の視覚的表示が、紙面上で注射システムと提供されるように、注射システムに取り付けられた、もしくは注射システムに関連する包装に取り付けられた1つのステッカーまたは複数のステッカー上で提供されるように、あるいは注射システムに関連する包装に印刷されるように、本明細書に開示される注射システム上に、または注射システムと提供され得る。このような実施形態において、1つ以上の視覚的表示は、利用者、医療提供者、医療施設等に対し、注射システムの内容物、注射システムのシリンジの内容物、及び/または注射システムの格納区画の内容物のような、有用であり得る情報を示し得る。実施形態において、1つ以上の視覚的表示は、1回分の用量、使用期限、または利用者、医療提供者、医療施設等に対して有用であり得る任意の他の情報を示し得る。いくつかの実施形態において、1つ以上の視覚的表示は、バーコード、QRコード等のようなコードを含み得る。このような実施形態において、コードは、注射システムを追跡するために、注射システムの内容物を追跡するために、注射システムのシリンジの内容物を追跡するために、注射システムの格納区画の内容物を追跡するために等において、利用者、医療提供者、医療施設等によって使用され得る。利用者、医療提供者、医療施設等は、例えば、棚卸目的のために注射システム及びその内容物を追跡することを望み得る。更なる実施形態において、コードは、注射システムの内容物、注射システムのシリンジの内容物、注射システムの格納区画の内容物等を確認するために、または列挙された注射システムの内容物、注射システムのシリンジの内容物、注射システムの格納区画の内容物等を追跡システムにおいて更新するために使用され得る。
【0049】
本明細書に開示される注射システムの特定の実施形態は、治療的有効量の薬剤と提供される。本明細書に開示される注射システムのより特定の実施形態は、アレルギー、アナフィラキシー、または心臓の異常を処置する治療的有効量の薬剤と提供される。
【0050】
治療的有効量は、予防的処置及び/または治療的処置を提供するものを含む。
【0051】
「予防的処置」は、処置が、少しでも発現する、またはさらに発現する健康異常のリスクを逓減する、予防する、または減少させる目的に対して施されるように、まだ健康異常の兆候または症状が表れていないが、それを発現することが予期される人もしくは動物に投与される処置、または健康異常の発現に対する早期の兆候もしくは前兆となる症状のみを表す人または動物に施される処置を含む。したがって、予防的処置は、健康異常に対する予防処置として機能する。
【0052】
「治療的処置」は、健康異常の負の影響を低減、制御、排除する目的のために健康異常を体験している人または動物に施される処置を含む。
【0053】
本明細書に開示される注射システムにより処置され得る健康異常の一例は、アレルギー反応である。アレルギー反応は、アレルギー性鼻炎、ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アナフィラキシー、及びショックを含む。アナフィラキシー及びショックは、アレルギー反応の最も重い形式であり、未処置の場合、死に至り得る。これらの障害の全ては、ある程度まで、炎症性細胞の活性化がヒスタミン、血小板活性化因子(PAF)、サイトカイン、及びタンパク質分解酵素のような血管作動性伝達物質の放出を即座にもたらす即時型過敏反応によって伝達される。
【0054】
アレルギー反応の症状は、腹痛、せき、けいれん、下痢、めまい、湿疹、失神、じんましん、口、のど、及び/もしくは皮膚のかゆみ、意識朦朧、鼻づまり、吐き気、発疹、のどの閉塞、口、のど、及び/もしくは皮膚の刺痛、息切れ、唇、舌、及び/もしくは皮膚の腫れ、呼吸困難、嘔吐、虚脈、ならびに/または喘鳴を含む。アレルギー反応に関する治療的有効量は、アレルギー反応のこれらの症状の1つ以上を予防、低減、制御、または排除する。
【0055】
本明細書に開示される注射システムによりアレルギー反応を処置するために使用され得る例示的な薬剤は、抗ヒスタミン剤(例えば、ALLEGRA(登録商標)(Aventisub II Inc.,Greenville,DE)、ASTELIN(登録商標)(Meda Pharmaceuticals Inc.,Somerset,NJ)、BENADRYL(登録商標)(Warner−Lambert Company LLC,Morris Plains,NJ)、CHLOR−TRIMETON(登録商標)(MSD Consumer Care,Inc.,Memphis,TN)、CLARINEX(登録商標)(Merck Sharp&Dohme Corp.,Whitehouse Station,NJ)、CLARITIN(登録商標)(MSD Consumer Care,Inc.,Memphis,TN)、DIMETANE(登録商標)(Citron Pharma LLC,East Brunswick,NJ)、ELESTAT(登録商標)(Boehringer Ingelheim International GMBH,Germany)、マレイン酸フェニラミン(OCU−HIST(商標),Pfizer,Inc.,New York,NY)、OPTIVAR(登録商標)(Meda Pharmaceuticals Inc.,Somerset,NJ)、PATANOL(登録商標)(Alcon Research,Ltd.,Fort Worth,Tx)、TAVIST(商標),XYZAL(商標),ZYRTEC(登録商標)(Johnson&Johnson Corp.,New Brunswick,NJ))と、うっ血除去薬(例えば、AFRIN(登録商標)(MSD Consumer Care,Inc.,Memphis,TN)、SUDAFED(登録商標)(Johnson&Johnson Corporation,New Brunswick,NJ)、NEO−SYNEPHRINE(登録商標)(Foundation Consumer Healthcare,LLC,Dover,DE)と、配合アレルギー薬剤(例えば、ALLEGRA−D(登録商標)(Aventisub II Inc.,Greenville,DE)、BENADRYL ALLERGY AND SINUS(Warner−Lambert Company LLC,Morris Plains,NJ)、CLARITIN−D(登録商標)(MSD Consumer Care,Inc.,Memphis,TN)、DYMISTA(登録商標)(Meda Pharmaceuticals Inc.,Somerset,NJ)、NAPHCON(登録商標)(Alcon Research,Ltd.,Fort Worth,TX)、OPTIVAR(登録商標)(Meda Pharmaceuticals Inc.,Somerset,NJ)、PATANOL(登録商標)(Alcon Research,Ltd.Fort Worth,TX)、SEMPREX−D(登録商標)(Actient Pharmaceuticals LLC,Chesterbrook,Pn)、TYLENOL ALLERGY AND SINUS(登録商標)(Johnson&Johnson,New Brunswick,NJ)、VASOCON(登録商標)(Novartis Ag,Basel Switzerland)、ZADITOR(登録商標)(Novartis Ag,Basel,Switzerland)、ZYRTEC−D(商標))と、ステロイド(例えば、コルチコステロイド、ADVAIR(登録商標)(Glaxo Group,Middlesex,UK)、AEROBID(登録商標)(Forest Laboratories,Inc.,New York,NY)、ALREX(登録商標)(Bausch&Lomb Inc.,Rochester,NY)、ALVESCO(登録商標)(Takeda GMBH,Germany)、ASMANEX(登録商標)(Merck Sharp&Dohme,Whitehouse Station,NJ)、AZMACORT(登録商標)(Abbvie Respiratory LLC,Chicago,IL)、BECONASE(登録商標)(Glaxo Group,Middlesex,UK)、DELTASONE(登録商標)(Space Age Holdings LLC,Viejo,CA)、デキサメタゾン、FLONASE(登録商標)(Glaxo Group,Middlesex,UK)、FLOVENT(登録商標)(Glaxo Group,Middlesex,UK)、フルチカゾン、NASOCORT(商標)、NASONEX(登録商標)(Merck Sharp&Dohme Corp.,Whitehouse Station,NJ)、プレドニゾン、PULMICORT(登録商標)(Astrazeneca AB,Sodertalje,Sweden)、QNASL(登録商標)(Teva Respiratory,LLC,Horsham,Pn)、ベクロメタゾンジプロピオネート(Q−VAR(登録商標)(Ivay,LLC,Horsham,PA))、RHINOCORT(登録商標)(Astra Aktiebolag Corp.,Sodertalje,Sweden)、SYMBICORT(登録商標)(Astrazeneca AB,Sodertalje,Sweden)、VERAMYST(登録商標)(Glaxo Group Middlesex,UK)、ZETONNA(登録商標)(Takeda GMBH Corporation,Germany))と、気管支拡張剤(例えば、MAXAIR(登録商標)(Medicis Pharmaceutical Corporation,Scottsdale,AZ)、PROVENTIL(登録商標)(Merck Sharp&Dohme Corp.,Whitehouse Station,NJ)、PRO−AIR(商標)、VENTOLIN(登録商標)(Glaxo Group,Middlesex,UK)、XOPENEX(登録商標)(Sunovion Pharmaceuticals Inc.,Marlborough,MA))と、肥満細胞安定化薬(例えば、ALAMAST(登録商標)(Santen Pharmaceutical Co.,Ltd.,Osaka,Japan)、ALOCRIL(登録商標)(Allergan,Inc.,Irvine,CA)、ALOMIDE(登録商標)(Alcon Research,Ltd,Fort Worth,TX)、CROLOM(登録商標)(Bausch&Lomb Inc.,Rochester,NY)、INTAL(登録商標)(Fera Pharmaceuticals,LLC,Locust Valley,NY)、NASALCROM(登録商標)(Pharmacia&Upjohn Co.,Irvington,NY)、クロモグリク酸ナトリウム(OPTICROM(商標) Adventis Pharma,Ltd.,Surrey,UK)、TILADE(登録商標)(King Pharmaceuticals,Inc.,Bristol,TN))と、ロイコトリエン阻害剤(例えば、ACCOLATE(登録商標)(Par Pharmaceutical,Inc.Spring Valley,NY)(ザフィルルカスト)、SINGULAIR(登録商標)(Merck Sharp&Dohme Corp.Whitehouse Station,NJ)(モンテルカスト)、ZYFLO(登録商標)(Chiesi Usa,Inc.Cary,NC)(ジレウトン))と、免疫療法(例えば、アレルギーショット、GRASTEK(登録商標)(Merck Sharp&Dohme Corp.,Whitehouse Station,NJ)、ORALAIR(登録商標)(Stallergenes SA,Antony,France)、RAGWITEK(登録商標)(Merck Sharp&Dohme Corp.,Whitehouse Station,NJ))と、を含む。アナフィラキシーに関して以下に説明される薬剤もまた、アレルギーを処置するために使用され得る。
【0056】
アナフィラキシーは、致命的な気道、呼吸、または循環系の問題を急激に起こされることに特徴付けられる、重い、潜在的に致命的な全身の過敏症反応を意味する。それは、通常、皮膚及び粘膜の変化に関連する。
【0057】
アナフィラキシーを診断する臨床基準は、以下の3つの基準のうちの任意の1つの存在であって、(1)皮膚、粘膜組織、もしくは両方の合併症を含む疾病の急性発症(数分から数時間)、ならびに以下のうちの1つもしくは両方であって、(a)呼吸困難、及び(b)低下した血圧または終末器官機能不全(例えば、低血圧、気絶、失禁)の関連した症状、(2)アレルギー源になり易いものにさらされた後に急に起こる以下のうちの2つ以上であって、(a)皮膚または筋肉組織合併症(例えば、全身のじんましん、かゆみ紅潮、腫れた唇、舌、または口蓋垂)、(b)呼吸困難、(c)低下した血圧または終末器官機能不全の関連した症状、及び(d)持続性の胃腸症状(例えば、腹痛、嘔吐)、あるいは(3)既知のアレルギー源にさらされた後の低下した血圧(数分から数時間)、(a)幼児もしくは子供で、低い収縮期血圧(年齢特有)もしくは収縮期血圧において30%超の低下、または(b)成人で、90mmHg未満の収縮期血圧もしくは基準線から30%超の低下、の存在を含む。アナフィラキシー反応に関する治療的有効量は、アナフィラキシー反応のこれらの症状の1つ以上を予防、低減、制御、または排除する。
【0058】
本明細書に開示される注射システムによりアナフィラキシー反応を処置するために使用され得る例示的な薬剤は、アドレナリン、短時間作用性β2アドレナリン刺激薬(特定の実施形態において、吸引される)、H1−H4抗ヒスタミン剤(特定の実施形態において、経口投与される)、コルチコステロイド、グルココルチコステロイド(特定の実施形態において、全身性または噴霧される)、及びグルカゴンを含む。本明細書に開示される注射システムによりアナフィラキシー反応を処置するために使用され得る追加の例示的な薬剤は、H1抗ヒスタミン剤(例えば、アクリバスチン、アゼラスチン、ビラスチン、ブロムフェニラミン、ブクリジン、ブロモジフェンヒドラミン、カルビノキサミン、セチリジン(ZYRTEC(登録商標)(Johnson&Johnson Corp.,New Brunswick,NJ))、クロルプロマジン、シクリジン、クロルフェニラミン、クロロジフェンヒドラミン、クレマスチン、シプロヘプタジン、デスロラタジン、デキスブロムフェニルアミン、デキスクロルフェニルアミン、ジメンヒドリナート、ジメチンデン、ジフェンヒドラミン(BENADRYL(登録商標)(Warner−Lambert Company LLC,Morris Plains,NJ)、ドキシラミン、エバスチン、エンブラミン、フェキソフェナジン(ALLEGRA(登録商標)(Aventisub II Inc.Greenville,DE))、ヒドロキシジン、(VISTARIL(登録商標)(Pfizer,Inc.,NY,NY))、レボセチリジン、ロラタジン(CLARITIN(登録商標)(MSD Consumer Care,Inc.,Memphis,TN)、メクロジン、ミルタザピン、オロパタジン、オルフェナドリン、フェニンダミン、フェニラミン、フェニルトロキサミン、プロメタジン、ピリラミン、クエチアピン(SEROQUEL(登録商標)(Astrazeneca UK,London,England))、ルパタジン、トリペレンナミン、トリプロリジン)、H2抗ヒスタミン剤(例えば、シメチジン、ファモチジン、ラフチジン、ニザチジン、ラニチジン、ロキサチジン、チオチジン)、H3抗ヒスタミン剤(例えば、クロベンプロピット、ABT−239、シプロキシファン、コネッシン、A−349,821、チオペラミド)、H4抗ヒスタミン剤(例えば、チオペラミド、JNJ 7777120、VUF−6002)、非定型抗ヒスタミン剤(例えば、カテキン、トリトクアリン)、及び肥満細胞安定化薬(例えば、ALAMAST(登録商標)(Santen Pharmaceutical Co.,Osaka,japan)、ALOCRIL(登録商標)(Allergan,Inc.,Irvine,CA)、ALOMIDE(登録商標)(Alcon Research,Ltd.,Fort Worth,TX)、クロモグリク酸(クロモリン、CROLOM(登録商標)(BAUSCH&LOMB INC,Rochester,NY))、INTAL(登録商標)(Fera Pharmaceuticals,LLC,Locust Valley,NY)、NASALCROM(登録商標)(Pharmacia&Upjohn Co,Irvington,NH)、NEDOCROMIL(商標)、OPTICROM(商標)、TILADE(登録商標)(King Pharmaceuticals,Inc,Bristol,TN))を含む。
【0059】
以下の例示的な薬剤(及びそれらが表す化合物の種類における他のもの)が、前段において説明されたこれらの補助薬剤、余分の薬剤、または補足的な薬剤として追加的に提供可能であり、例示的な薬剤は、ACCOLATE(登録商標)(Par Pharmaceutical,Inc.Spring Valley,NY)(ザフィルルカスト)、ADVAIR(登録商標)(Glaxo Group,Middlesex,UK)、AFRIN(登録商標)(MSD Consumer Care,Inc.,Memphis,TN)、AEROBID(登録商標)(Forest Laboratories,Inc.,New York,NY)、ALLEGRA(登録商標)(Aventisub II Inc.,Greenville,DE)、ALREX(登録商標)(Bausch&Lomb Inc.,Rochester,NY)、ALVESCO(登録商標)(Takeda GMBH,Germany)、ASMANEX(登録商標)(Merck Sharp&Dohme,Whitehouse Station,NJ)、ASTELIN(登録商標)(Meda Pharmaceuticals Inc.,Somerset,NJ)、AZMACORT(登録商標)(Abbvie Respiratory LLC,Chicago,IL)、BECONASE(登録商標)(Glaxo Group,Middlesex,UK)、BENADRYL ALLERGY AND SINUS(商標)、CHLOR−TRIMETON(登録商標)(MSD Consumer Care,Inc.,Memphis,TN)、CLARINEX(登録商標)(Merck Sharp&Dohme Corp.,Whitehouse Station,NJ)、CLARITIN−D(登録商標)(MSD Consumer Care,Inc.,Memphis,TN)、DELTASONE(登録商標)(Space Age Holdings LLC,Viejo,CA)、デキサメタゾン、DIMETANE(登録商標)(Citron Pharma LLC,East Brunswick,NJ)、DYMISTA(登録商標)(Meda Pharmaceuticals Inc.,Somerset,NJ)、ELESTAT(登録商標)(Boehringer Ingelheim International GMBH,Germany)、FLONASE(登録商標)(Glaxo Group,Middlesex,UK)、FLOVENT(登録商標)(Glaxo Group,Middlesex,UK)、FLUTICASONE(商標)、MAXAIR(登録商標)(Medicis Pharmaceutical Corporation,Scottsdale,AZ)、NAPHCON(登録商標)(Alcon Research,Ltd.,Fort Worth,TX)、NASOCORT(商標)、NASONEX(登録商標)(Merck Sharp&Dohme Corp.,Whitehouse Station,NJ)、NEO−SYNEPHRINE(登録商標)(Foundation Consumer Healthcare,LLC,Dover,DE)、OCU−HIST(商標)、OPTIVAR(登録商標)(Meda Pharmaceuticals Inc.,Somerset,NJ)、PATANOL(登録商標)(Alcon Research,Ltd.,Fort Worth,Tx)、プレドニゾン、PRO−AIR(商標)、PROVENTIL(登録商標)(Merck Sharp&Dohme Corp.,Whitehouse Station,NJ)、PULMICORT(登録商標)(Astrazeneca AB,Sodertalje,Sweden)、QNASL(登録商標)(Teva Respiratory,LLC,Horsham,PN)、Q−VAR(商標)、RHINOCORT(登録商標)(Astra Aktiebolag Corp.,Sodertalje,Sweden)、SEMPREX−D(登録商標)(Actient Pharmaceuticals LLC,Chesterbrook,PN)、SINGULAIR(登録商標)(Merck Sharp&Dohme Corp.Whitehouse Station,NJ)(モンテルカスト)、SUDAFED(登録商標)(Johnson&Johnson Corporation,New Brunswick,NJ)、SYMBICORT(登録商標)(Astrazeneca AB,Sodertalje,Sweden)、TAVIST(商標)、TYLENOL ALLERGY AND SINUS(登録商標)(Johnson&Johnson,New Brunswick,NJ)、VASOCON(登録商標)(Novartis Ag,Basel Switzerland)、VENTOLIN(登録商標)(Glaxo Group,Middlesex,UK)、VERAMYST(登録商標)(Glaxo Group Middlesex,UK)、XOPENEX(登録商標)(Sunovion Pharmaceuticals Inc.,Marlborough,MA)、XYZAL(商標)、ZADITOR(登録商標)(Novartis Ag,Basel,Switzerland)、ZYRTEC−D(商標)、ZETONNA(登録商標)(Takeda GMBH Corporation,Germany)、及びZYFLO(登録商標)(Chiesi Usa,Inc.Cary,NC)(ジレウトン)である。
【0060】
本明細書に開示される注射システムにより処置され得る健康異常の他の例は、不整脈、心臓発作または心停止のような心臓の異常である。心臓の異常の症状は、不安症、胸部不快感、胸部圧迫感もしくは胸部圧搾、めまい、疲労、食欲不振、意識朦朧、意識消失、吐き気、痛み(例えば、胸から始まり肩、腕、肘、背中、首、顎、または腹部に広がる)、持続的なせきもしくは喘鳴、速脈もしくは不整脈、呼吸困難、発汗(例えば、冷たい汗)、腫れ(しばしば、足、足首、脚部、または腹部における)、嘔吐、及び/または虚弱を含む。
【0061】
心臓発作または心停止のような心臓の異常に関する治療的有効量は、心臓の異常のこれらの症状の1つ以上を予防、低減、制御、または排除し、症状をもたらす基礎疾患を対処する、及び/または異常の発現に続いて心筋機能を維持し得る。
【0062】
本明細書に開示される注射システムにより心臓の異常を処置するために使用され得る例示的な薬剤は、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬(例えば、ベナゼプリル(LOTENSIN(登録商標)(Novartis Pharmaceuticals Corporation,East Hanover,NJ)、カプトリル(CAPOTEN(登録商標(Phar Pharmaceutical,Inc.,Woodcliff Lake,NJ))、エナラプリル(VASOTEC(登録商標)(Biovail Laboratories Intl.,Christ Church,Barbados))、ホシノプリル(MONOPRIL(登録商標)(E.R.Squibb&Sons,L.L.C.,Princeton,NJ))、リシノプリル(PRINIVIL(登録商標)(Merck Sharp&Dohme Corp.,Whitehouse Station,NJ)、ZESTRIL(登録商標)(Alvogen Pharma US,INC.,Pine Brook,NJ))、モエキシプリル(UNIVASC(登録商標)(UCB Mfg.,Inc.,Rochester,NY))、ペリンドプリル(ACEON(登録商標)(Biofarma Societe Par Actions Simplifiee,France))、キナプリル(ACCUPRIL(登録商標)(Warner−Lambert Company,Morris Plains,NJ))、ラミプリル(ALTACE(登録商標)(King Pharmaceuticals Research And Development,Inc.,Cary,NC))、トランドラプリル(MAVIK(登録商標)(Abbvie Deutschland Gmbh&Co.,Germany))と、アンジオテンシンII受容体遮断薬(例えば、カンデサルタン(ATACAND(登録商標)(AstraZeneca AB,Sodertalje,Sweden))、エプロサルタン(TEVETEN(登録商標)(Abbvie Respiratory LLC,Chicago,IL))、イルベサルタン(AVAPRO(登録商標)(Sanofi Societe Anonyme,Paris,France))、ロサルタン(COZAAR(登録商標)(Merck Sharp&Dohme Corp.,Whitehouse Station,NJ))、テルミサルタン(MICARDIS(登録商標)(Boehringer Ingelheim KG,Germany))及びバルサルタン(DIOVAN(登録商標)(Novartis Corporation,Summit,NJ)))と、抗不整脈薬(例えば、BETAPACE(登録商標)(Bayer Pharma Aktiengesellschaft,Germany)(SOTALOL(商標)),CORDARONE(登録商標)(Sanofi Societe Anonyme,Paris,France)(アミオダロン)、リドカイン、PROCANBID(登録商標)(Parkedale Pharmaceuticals,Inc.,Rochester,MI)(プロカインアミド)、TAMBOCOR(登録商標)(Medicis Pharmaceutical Corp.,Scottsdale,AZ)(フレカイニド))と、血液凝固阻止剤(例えば、ダルテパリン(FRAGMIN(登録商標)(Pfizer Health AB,Stockholm,Sweden))、ダナパロイド(ORGARAN(登録商標)(Aspen Global Incorporated,Grand Bay,Mauritius))、エノキサパリン(LOVENOX(登録商標)(Aventis Pharma S.A.,Antony,France))、ヘパリン(種々の)、チンザパリン(INNOHEP(登録商標)(Leo Pharmaceutical Products Ltd.,Ballerup,Denmark)、ワルファリン(COUMADIN(登録商標)(Bristol−Myers Squibb Pharma Company,Wilmington,DE)))と、抗低血圧薬/昇圧薬(例えば、交感神経興奮薬(例えば、アメジニウム、ドーパミン、ドブタミン、塩酸エフェドリン、エピネフリン、ミドドリン、ノルアドレナリンヒドロタルトレート、フェニレフリン(メサトン))と、グルココルチコイド及びミネラルコルチコイド(例えば、ベタメサゾン、デキサメタゾン、フルドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、プレドニゾン)と、中枢興奮薬(例えば、ベメグライド、カフェイン、カンフル、ニケタミド)と、向精神薬(例えば、アンフェタミン、アトモキセチン、ブプロピオン、デュロキセチン、メタンフェタミン、メチルフェニデート、レボキセチン、ベンラファキシン)と、陽性強心薬(例えば、アムリノン、強心性配糖体(例えば、コルグリコン、ジゴキシン、ストロファンチンK)、ミルリノン)と、抗血小板薬(例えば、アスピリン、クロピドグレル(PLAVIX(登録商標)(Sanofi Societe Anonyme,Paris,France))、ジピリダモール、チクロピジン)と、β阻害薬(例えば、アセブトロール(SECTRAL(登録商標)(Aventis Pharma S.A.,Cedex,France))、アテノロール(TENORMIN(登録商標)(Alvogen Pharma US,Inc.,Pine Brook,NJ))、ベタキソロール(KERLONE(登録商標)(Sanofi Societe Anonyme,Paris,France))、ビソプロロール/ヒドロクロロチアジド(ZIAC(登録商標)(Teva Women’s Health,Inc.,Woodcliff Lake,NJ))、ビソプロロール(ZEBETA(登録商標)(Teva Women’s Health,Inc.,Woodcliff Lake,NJ))、カルテオロール(CARTROL(登録商標)(Abbvie Inc.,Chicago,IL)、メトプロロール(LOPRESSOR(登録商標)(Novartis Pharmaceuticals Corp.,East Hanover,NJ)、TOPROL XL(登録商標)(Astrazeneca LP,Wayne,PN))、ナドロール(CORGARD(登録商標)(King Pharmaceuticals Research And Development,Inc.,Bristol,TN))、プロプラノロール(INDERAL(登録商標)(WYETH LLC,London,UK)、ソタロール(BETAPACE(登録商標)(Bayer Pharma,Berlin,Germany)、チモロール(BLOCADREN(登録商標)(Merck Sharp&Dohme CORP,Whitehouse Station,NJ)))と、カルシウムチャネル遮断薬(例えば、アムロジン(NORVASC(登録商標)(Pfizer,Inc.,New York,NY)、LOTREL(登録商標)(Novartis Corp.,Summit,NJ))、ベプリジル(VASCOR(登録商標)(Johnson&Johnson,Corp.,New Brunswick,NJ))、ジルチアゼム(CARDIZEM(登録商標)(Valeant Intl.,Bermuda)、TIAZAC(登録商標)(Biovail Laboratories Intl.,Christ Church,Barbados))、フェロジピン(PLENDIL(登録商標)(Astrazeneca AB,Sodertalje Sweden),ニフェジピン(ADALAT(登録商標)(Bayer Aktiengesellschaft,Germany)、PROCARDIA(登録商標)(Pfizer,Inc.,New York,NY))、ニモジピン(NIMOTOP(登録商標)(Bayer Aktiengesellschaft,Germany))、ニソルジピン(SULAR(登録商標)(Shionogi Inc.,London,UK)、ベラパミル(CALAN(登録商標)(G.D.SEARLE&CO.,Skokie,IL)、ISOPTIN(登録商標)(FSC Laboratories,Inc.,Charlotte,NC)、VERELAN(登録商標)(Elan Pharma Intl.,Westmeath,Ireland))と、コレステロール低下薬剤(例えば、クロフィブラート、ゲムフィブロジル、ニコチン酸(ナイアシン)、レジン系薬剤、スタチン系薬剤)と、利尿薬(例えば、アミロライド(MIDAMOR(登録商標)(Paddock Laboratories,Inc.,Minneapolis,MN))、ブメタニド(BUMEX(登録商標)(Validus Pharmaceuticals LLC,Parsippany,NJ))、クロロチアジド(DIURIL(登録商標)(Merck Sharp&Dohme Corp.,Whitehouse Station,NJ))、クロルタリドン(HYGROTON(登録商標)(Amneal Pharmaceuticals LLC,Bridgewater,NJ))、フロセミド(LASIX(登録商標)(Sanofi−Aventis Deutschland,Frankfurt,Germany)、ヒドロクロロチアジド(ESIDRIX(登録商標)(Ciba−Geigy Corp.,Summit,NJ),HYDRODIURIL(商標))、インダパミド(LOZOL(登録商標)(Biofarma Corporation,France)、及びスピロノラクトン(ALDACTONE(登録商標)(Pharmacia&Upjohn Company LLC,Kalamazoo,MI))と、ニトログリセリンと、pH上昇薬(例えば、炭酸水素ナトリウム)と、血栓溶解薬(例えば、レテプラーゼ、ラノテプラーゼ、組織プラスミノーゲン活性化因子、スタフィロキナーゼ、ストレプトキナーゼ(SK)、テネクテプラーゼ、ウロキナーゼ)と、を含む。
【0063】
種々の実施形態において、1回分の用量は、対象に対してカスタマイズされ得る。このような実施形態において、食事因子、心臓血管機能、胃腸機能、肝機能、免疫機能、腎機能、年齢、性別、体重等が考慮され得る。異常を処置する治療的有効量の例としては、人または動物の体重あたり0.1〜5μg/kgまたは0.5〜1μg/kgを含み得る。他の例において、用量は、1μg/kg、5μg/kg、10μg/kg、15μg/kg、20μg/kg、25μg/kg、30μg/kg、35μg/kg、40μg/kg、45μg/kg、50μg/kg、55μg/kg、60μg/kg、65μg/kg、70μg/kg、75μg/kg、80μg/kg、85μg/kg、90μg/kg、95μg/kg、100μg/kg、150μg/kg、200μg/kg、250μg/kg、350μg/kg、400μg/kg、450μg/kg、500μg/kg、550μg/kg、600μg/kg、650μg/kg、700μg/kg、750μg/kg、800μg/kg、850μg/kg、900μg/kg、950μg/kg、1000μg/kg、0.1〜5mg/kgまたは0.5〜1mg/kgを含む。他の例において、用量は、1mg/kg、5mg/kg、10mg/kg、15mg/kg、20mg/kg、25mg/kg、30mg/kg、35mg/kg、40mg/kg、45mg/kg、50mg/kg、55mg/kg、60mg/kg、65mg/kg、70mg/kg、75mg/kg、80mg/kg、85mg/kg、90mg/kg、95mg/kg、100mg/kg、150mg/kg、200mg/kg、250mg/kg、350mg/kg、400mg/kg、450mg/kg、500mg/kg、550mg/kg、600mg/kg、650mg/kg、700mg/kg、750mg/kg、800mg/kg、850mg/kg、900mg/kg、950mg/kg、1000mg/kgまたはより多くを含み得る。
【0064】
要するに、(i)薬剤チャンバを含む注射デバイス、及び(ii)格納区画を含む、注射システムが本明細書に開示された。格納区画は、注射デバイスそれ自体内にある、または、注射デバイスから独立して注射システム内の他の場所に提供され得る。開示されたシステムは、利用者に容易なアクセス及び標準的な医療行為によって精選された内容物の使用を可能にする。薬剤チャンバ及び格納区画は、一緒に、主薬剤(例えば、アレルギー反応を処置するためのエピネフリン)、補助薬剤(例えば、投与部位を処置するための消毒薬)、余分の用量(例えば、万一、第1の用量が失敗したときのエピネフリンの第2の用量)、補足的な薬剤(例えば、抗ヒスタミン剤またはステロイドの用量)、ならびに/または薬剤の投与を補助する薬剤及び材料(例えば、針、殺菌材料、ガーゼ、及び/もしくは包帯を含む1つ以上の薬剤)を提供する。
【0065】
例示的な実施形態。
1.ハウジング、ヒンジ機構と関連付けられている少なくとも2つのシリンジ、格納区画、及び主薬剤を含む、医療デバイス。
2.補助薬剤、主薬剤余分の用量、または補足的な薬剤をさらに含む、実施形態1に記載の医療デバイス。
3.医療用品をさらに含む、実施形態1または2に記載の医療デバイス。
4.ヒンジ機構は、少なくとも2つのシリンジを使用中の位置へと動かすように付勢される、実施形態1〜3のいずれか1項に記載の医療デバイス。
5.格納区画が、ハウジングに組み込まれる、実施形態1〜4のいずれか1項に記載の医療デバイス。
6.格納区画が、主薬剤に対する補助薬剤、余分の用量、または補足的な薬剤を収容する、実施形態1〜5のいずれか1項に記載の医療デバイス。
7.格納区画が、医療用品を収容する、実施形態1〜6のいずれか1項に記載の医療デバイス。
8.医療用品がスポンジを含む、実施形態1〜7のいずれか1項に記載の医療デバイス。
9.格納区画が、取り外し可能な封止体によって覆われる開口部を含む、実施形態1〜8のいずれか1項に記載の医療デバイス。
10.取り外し可能な封止体は、キャップ、ホイル、またはラップである、実施形態1〜9のいずれか1項に記載の医療デバイス。
11.少なくとも2つのシリンジのうちの1つのシリンジのプランジャが、第2の格納区画を含む、実施形態1〜10のいずれか1項に記載の医療デバイス。
12.スポンジが、封止体が第2の格納区画の開口部から取り外された後に第2の格納区画の外側に延在する、施形態1〜11のいずれか1項に記載の医療デバイス。
13.ヒンジ機構が、格納位置から使用中の位置への少なくとも2つのシリンジの独立した動き各シリンジを可能にする、実施形態1〜12のいずれか1項に記載の医療デバイス。
14.主薬剤が、アレルギー反応または心臓の異常を処置するための治療的有効量で提供される、実施形態1〜13のいずれか1項に記載の医療デバイス。
15.医療デバイスであって、
ハウジングと、
互いに対して実質的に平行に配列された2つ以上のシリンジであって、各シリンジが、薬剤が排出され得る遠位端及びプランジャが挿入され得る近位端を有する、2つ以上のシリンジと、
2つ以上のシリンジの1つのシリンジの遠位端が解除可能に挿入される2つ以上のキャップであって、2つ以上のキャップがヒンジを介してハウジングに取り付けられ、それによって、2つ以上のキャップがヒンジを介して軸を中心として回転することを可能にする、2つ以上のキャップと、を含む、医療デバイス。
16.2つ以上のシリンジの第1のシリンジが、主薬剤を収容する、実施形態15に記載の医療デバイス。
17.2つ以上のシリンジの第2のシリンジが、補助薬剤、主薬剤の余分の用量、または補足的な薬剤を収容する、実施形態15または16に記載の医療デバイス。
18.2つ以上のキャップが、ヒンジを介してハウジングに解除可能に取り付けられる、実施形態15〜17のいずれか1項に記載の医療デバイス。
19.格納区画をさらに含む、実施形態15〜18のいずれか1項に記載の医療デバイス。
20.格納区画が、補助薬剤、主薬剤の余分の用量、または補足的な薬剤を収容する、実施形態15〜19のいずれか1項に記載の医療デバイス。
21.格納区画が、医療用品を収容する、実施形態15〜20のいずれか1項に記載の医療デバイス。
22.医療用品がスポンジを含む、実施形態15〜21のいずれか1項に記載の医療デバイス。
23.格納区画が、取り外し可能な封止体によって覆われる開口部を含む、実施形態15〜22のいずれか1項に記載の医療デバイス。
24.取り外し可能な封止体は、キャップ、ホイル、またはラップである、実施形態15〜23のいずれか1項に記載の医療デバイス。
25.2つ以上のシリンジのうちの1つのシリンジが、エピネフリン、抗ヒスタミン剤、コルチコステロイド、抗不整脈薬、昇圧薬、及びpH上昇薬から選択される薬剤を収容する、実施形態15〜24のいずれか1項に記載の医療デバイス。
26.医療デバイスが、アレルギー反応または心臓の異常を処置するために予め装填されている、実施形態15〜25のいずれか1項に記載の医療デバイス。
27.エピネフリン、抗ヒスタミン剤、コルチコステロイド、抗不整脈薬、昇圧薬、pH上昇薬、及び/または消毒薬を含む、実施形態15〜26のいずれか1項に記載の医療デバイス。
28.方法であって、
ハウジング、互いに対して実質的に平行に配列された2つ以上のシリンジであって、各シリンジが、薬剤が排出され得る遠位端及びプランジャが挿入され得る近位端を有する、2つ以上のシリンジ、ならびにシリンジの遠位端が解除可能に挿入される2つ以上のキャップであって、2つ以上のキャップがヒンジを介してハウジングに取り付けられており、それによって2つ以上のキャップがヒンジを介して軸を中心として回転することを可能にする、2つ以上のキャップを含む、デバイスを得ることと、
2つ以上のキャップの第1のキャップから2つ以上のシリンジの第1のシリンジを外すことと、
第1のシリンジ内に収容されている主薬剤を対象に投与することと、を含む、方法。
29.デバイスは、格納区画をさらに備え、格納区画は、医療用品、補助薬剤、または補足的な薬剤を含有する、実施形態28に記載の方法。
30.医療用品が消毒薬ワイプであり、方法が、
消毒薬ワイプを格納区画から取り出すことと、
主薬剤を投与する前に対象の注射部位を清潔にすることと、をさらに含む、実施形態28または29に記載の方法。
31.
補足的な薬剤を格納区画から取り出すことと、
補足的な薬剤を対象に投与することと、をさらに含む、実施形態28〜30のいずれか1項に記載の方法。
32.
補助薬剤を格納区画から取り出すことと、
補助薬剤を対象に投与することと、をさらに含む、実施形態28〜31のいずれか1項に記載の方法。
33.
2つ以上のキャップの第2のキャップから2つ以上のシリンジの第2のシリンジを外すことと、
第2のシリンジの内容物を対象に投与することと、をさらに含む、実施形態28〜32のいずれか1項に記載の方法。
34.第2のシリンジの内容物は、主薬剤の余分の用量、補助薬剤、または補足的な薬剤である、実施形態28〜33のいずれか1項に記載の方法。
35.方法であって、
ハウジング、ヒンジ機構と関連付けられている少なくとも2つのシリンジ、格納区画、及び主薬剤を含むデバイスを得ることであって、主薬剤が、少なくとも2つのシリンジの第1のシリンジ内に収容されている、得ることと、
第1のシリンジをヒンジ機構から分離することと、
主薬剤を、注射を介して対象に投与することと、を含む、方法。
36.格納区画は、医療用品、補助薬剤、または補足的な薬剤を含有する、実施形態35に記載の方法。
37.医療用品が消毒薬ワイプであり、方法が、
消毒薬ワイプを格納区画から取り出すことと、
主薬剤を投与する前に対象の注射部位を清潔にすることと、をさらに含む、実施形態35または36に記載の方法。
38.
補足的な薬剤を格納区画から取り出すことと、
補足的な薬剤を対象に投与することと、をさらに含む、実施形態35〜37のいずれか1項に記載の方法。
39.
補助薬剤を格納区画から取り出すことと、
補助薬剤を対象に投与することと、をさらに含む、実施形態35〜38のいずれか1項に記載の方法。
40.
少なくとも2つのシリンジの第2のシリンジをヒンジ機構から分離することと、
第2のシリンジの内容物を対象に投与することと、をさらに含む、実施形態35〜39のいずれか1項に記載の方法。
41.第2のシリンジの内容物は、主薬剤の余分の用量、補助薬剤、または補足的な薬剤である、実施形態35〜40のいずれか1項に記載の方法。
42.医療デバイスを作製する方法であって、
ハウジングを生成することであって、ハウジングがヒンジ機構と関連付けられている、生成することと、
第1のキャップ及び第2のキャップをヒンジ機構に取り付けることであって、第1のキャップ及び第2のキャップがヒンジ機構を介して軸を中心として回転することを可能にされる、取り付けることと、
第1のシリンジ及び第2のシリンジが互いに対して実質的に平行であるように、第1のシリンジの第1の遠位端を第1のキャップ内に、及び第2のシリンジの第2の遠位端を第2のキャップ内に解除可能に挿入することと、を含む、方法。
43.主薬剤を第1のシリンジ内に装填することをさらに含む、実施形態42に記載の方法。
44.主薬剤の余分の用量を第2のシリンジ内に装填することをさらに含む、実施形態42または43に記載の方法。
45.補助薬剤または補足的な薬剤を第2のシリンジ内に装填することをさらに含む、実施形態42〜44のいずれか1項に記載の方法。
46.ハウジングが格納区画をさらに含み、方法が、
医療用品、補助薬剤、または補足的な薬剤を格納区画内に挿入することと、
格納区画を取り外し可能な封止体で覆うことと、をさらに含む、実施形態42〜45のいずれか1項に記載の方法。
【0066】
当業者の1人によって理解されることになるように、本明細書に開示される各実施形態は、その特定の記載された要素、ステップ、成分、または構成要素を備える、これらから本質的になる、またはこれらからなる。したがって、用語「含む」または「含んでいる」は、「備える、からなる、から本質的になる」を列挙するように解釈されるべきである。本明細書に使用される、接続語「備える」は、限定されるものではないが、不特定の要素、ステップ、成分、または構成要素を、主要な量でさえ含み、許容することを意味する。接続句「からなる」は、特定されていない任意の要素、ステップ、成分または構成要素を除外する。接続句「から本質的になる」は、実施形態の範囲を特定された要素、ステップ、成分、または構成要素、及び実施形態に重大な影響を及ぼさないものに限定する。本明細書において使用される、重大な影響は、薬剤または医療用品を収容する格納区画の性能における統計学的に有意な低下を引き起こすことになる。
【0067】
別途示されない限り、明細書及び請求項において使用される分子量、反応条件等のような成分、性質の量を表現する全ての数は、用語「約」によって全ての実例において修正されるものとして理解されるべきである。よって、正反対に示されない限り、明細書及び添付の請求項において明らかにされる数値的パラメータは、概算であり、本発明によって得られることを求める所望の性質に応じて変更し得る。最低限、そして請求項の範囲と同等の原理の適用を限定しようとするものではなく、各数値的パラメータは、少なくとも報告された有効数字の桁数を考慮し通常の丸め手法を適用することによって解釈されるべきである。更なる明確さが必要とされる場合、用語「約」は、記載された数値または範囲と合わせて使用されるときに当業者によってそれに合理的に与えられる意味を有し、つまり、記載された数値の±20%、記載された数値の±19%、記載された数値の±18%、記載された数値の±17%、記載された数値の±16%、記載された数値の±15%、記載された数値の±14%、記載された数値の±13%、記載された数値の±12%、記載された数値の±11%、記載された数値の±10%、記載された数値の±9%、記載された数値の±8%、記載された数値の±7%、記載された数値の±6%、記載された数値の±5%、記載された数値の±4%、記載された数値の±3%、記載された数値の±2%、または記載された数値の±1%の範囲内であるように、記載された数値または範囲よりも少し上または少し下を意味する。
【0068】
本発明の幅広い範囲を明らかにする数値的範囲及びパラメータが概算であることに関わらず、特定の例において明らかにされた数値は、可能な限り正確に報告される。任意の数値は、しかしながら、それらそれぞれの試験測定値において認められる標準偏差から必然的に結果的にもたらされるある特定の誤差を本質的に含有する。
【0069】
用語「a」、「an」、「the」及び本発明を説明する文脈(特に以下の請求項の文脈)において使用される類似の参照は、本明細書に別途示されない限り、または文脈によって明確に否定されない限り、単数及び複数の両方を包含するように解釈されるべきである。本明細書における値の範囲の列挙は、範囲内に収まる各別個の値を個別的に参照する簡易表記法として提示されることが単に意図される。本明細書に別途示されない限り、各個々の値は、本明細書に個別的に列挙されるものとして、明細書に組み込まれる。本明細書において説明された全ての方法は、本明細書に別途示されない限り、または文脈によって別途明確に否定されない限り、任意の適切な順番において行われ得る。本明細書において提供される任意及び全ての例、または例示的な言葉(例えば、「のような」)の使用は、単に本発明を良好に例示することが意図され、別途主張される本発明の範囲における限定を持ち出すものではない。本明細書における全ての言葉は、本発明の実施に不可欠な任意の主張されていない要素を示すものとして解釈されるべきではない。
【0070】
本明細書に開示される発明の代替的要素または実施形態のグループ化は、限定的に解釈されるべきではない。各分類の構成要素は、個別的、またはグループの他の構成要素もしくは本明細書において認められる他の要素との任意の組み合わせにおいて参照され主張され得る。グループの1つ以上の構成要素が便宜上及び/または特許要件の理由でグループに含まれ得る、またはグループから削除され得ることが予期される。任意のこのような包含または削除が起こるとき、明細書は、修正されたグループを含有するものとみなされ、したがって、添付される請求項において使用される全てのマーカッシュグループの記載された説明を満たす。
【0071】
本発明のある特定の実施形態が本明細書において説明され、本発明者にとって既知の本発明を実行するための最良モードを含んでいる。もちろん、これらの説明された実施形態における変形例が、前述の説明を読むことに際して当業者に明らかになるであろう。本発明者は、当業者がこのような変形例を適切なものとして用いることを予期し、本発明者は、本明細書に具体的に説明されたものとは異なるように本発明が実施されることを意図する。よって、本発明は、適用法令によって許されるように、本明細書に添付される請求項において列挙される対象の全ての修正及び同等物を含む。さらに、それらの全ての可能な変形例における上記の要素の任意の組み合わせが、本明細書に別途示されない限り、または文脈によって別途明確に否定されない限り、包含される。
【0072】
さらに、参照が、特許、出版物、雑誌論文、及び他の本明細書を通して記載された文章(ここでは参照物とする)に対してなされている場合、参照物の各々は、それらの参照された教示に対するそれらの全体における参照によって本明細書に個別的に組み込まれる。
【0073】
本明細書に示された特徴は、例として、及び本発明の好ましい実施形態の例示的な検討の目的のためのみのものであり、最も有用であると思われるものを提供し、本発明の種々の実施形態の原理及び概念的態様の説明が、たやすく理解されるように提示される。この点について、本発明の基礎的な理解、本発明の数個の形式が実施において具体化され得る方法を当業者に明らかにする図面及び/または例を伴う説明のために必要である以上により詳細に本発明の構造的詳細を示すつもりはない。
【0074】
本開示において使用される定義及び説明は、明確かつ明白に後続する例において修正されない限り、または意味の適用が、意味のないもしくは本質的に意味のない任意の解釈を与えるときに、任意の将来の解釈において照査していることが意味され意図される。用語の解釈が意味のないまたは本質的に意味のないものを与えることになる場合において、定義は、Webster’s Dictionary,3rd Edition、またはOxford Dictionary of Biochemistry and Molecular Biology(Ed.Anthony Smith,Oxford University Press,Oxford,2004)ような、当業者に既知の辞書から得られるべきである。
【0075】
最後に、本明細書に開示された本発明の実施形態が、本発明の原理の例示的なものであることが理解されるべきである。用いられ得る他の修正は、本発明の範囲内である。したがって、例として、限定ではなく、本発明の代替的構成が本明細書における教示によって利用され得る。よって、本発明は、示され説明されたものに正確に限定されるものではない。
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