【文献】
WF on CSI−RS enhancements,3GPP TSG−RAN WG1#81 R1−153596,2015年 6月 1日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_81/Docs/R1−153596.zip>
【文献】
LG Electronics,Enhancements on beamformed CSI−RS including aperiodic CSI−RS,3GPP TSG−RAN WG1#84b R1−162488,2016年 4月 2日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_84b/Docs/R1−162488.zip>
【文献】
Huawei, HiSilicon,Discussion on efficient utilization of BF CSI−RS,3GPP TSG−RAN WG1#85 R1−164858,2016年 5月14日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_969/Docs/R1−164858.zip>
【文献】
ETRI,CSI−RS enhancements to support more than 8 CSI−RS ports,3GPP TSG−RAN WG1#81 R1−153007,2015年 5月16日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_81/Docs/R1−153007.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明に係る好適な実施の形態を添付の図面を参照して詳しく説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施の形態を説明するためのもので、本発明を実施できる唯一の実施の形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、このような具体的な細部事項無しにも本発明を実施可能であるということが当業者には理解できる。
【0032】
場合によって、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置が省略されることもあり、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で図示されることもある。また、本明細書全体を通じて同一の構成要素には同一の図面符号を付して説明する。
【0033】
本発明において、ユーザ機器(User Equipment:UE)は、固定していても、移動性を有していてもよいもので、基地局(base station:BS)と通信してユーザデータ及び/又は各種制御情報を送受信する各種機器を含む。UEを、端末(Terminal Equipment)、MS(Mobile Station)、MT(Mobile Terminal)、UT(User Terminal)、SS(Subscribe Station)、無線機器(wireless device)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム(wireless modem)、携帯機器(handheld device)などと呼ぶこともできる。また、本発明において、BSは一般に、UE及び/又は他のBSと通信する固定局(fixed station)を意味し、UE及び他のBSと通信して各種データ及び制御情報を交換する。BSを、ABS(Advanced Base Station)、NB(Node−B)、eNB(evolved−NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)、PS(Processing Server)などと呼ぶこともできる。以下の本発明に関する説明てば、BSをeNBと総称する。
【0034】
本発明でいうノード(node)とは、UEと通信して無線信号を送信/受信できる固定した地点(point)を指す。様々な形態のeNBをその名称にかかわらずノードとして用いることができる。例えば、BS、NB、eNB、ピコ−セルeNB(PeNB)、ホームeNB(HeNB)、リレー、リピータなどをノードとすることができる。また、ノードは、eNBでなくてもよい。例えば、無線リモートヘッド(radio remote head、RRH)、無線リモートユニット(radio remote unit、RRU)であってもよい。RRH、RRUなどは一般にeNBの電力レベル(power level)よりも低い電力レベルを有する。RRH或いはRRU(以下、RRH/RRU)は一般に、光ケーブルなどの専用回線(dedicated line)でeNBに接続されており、よって、一般に無線回線で接続されているeNBによる協調通信に比べて、RRH/RRUとeNBによる協調通信を円滑に行うことができる。1つのノードには少なくとも1つのアンテナが設置される。このアンテナは、物理アンテナを意味することもでき、アンテナポート、仮想アンテナ、又はアンテナグループを意味することもできる。ノードは、ポイント(point)と呼ばれることもある。アンテナが基地局に集中して位置して1つのeNBコントローラ(controller)によって制御される既存の(conventional)中央集中型アンテナシステム(centralized antenna system、CAS)(すなわち、単一ノードシステム)と違い、多重ノードシステムにおいて複数のノードは一般に一定間隔以上で離れて位置する。これらの複数のノードは、各ノードの動作を制御したり、各ノードを通して送/受信されるデータをスケジューリング(scheduling)する1つ以上のeNB或いはeNBコントローラによって管理することができる。各ノードは、当該ノードを管理するeNB或いはeNBコントローラとケーブル(cable)或いは専用回線(dedicated line)で接続することができる。多重ノードシステムにおいて、複数のノードへの/からの信号送信/受信には、同一のセル識別子(identity、ID)が用いられてもよく、異なるセルIDが用いられてもよい。複数のノードが同一のセルIDを有すると、これら複数のノードのそれぞれは、1つのセルにおける一部のアンテナ集団のように動作する。多重ノードシステムにおいてノードが互いに異なるセルIDを有すると、このような多重ノードシステムを多重セル(例えば、マクロ−セル/フェムト−セル/ピコ−セル)システムと見なすことができる。複数のノードのそれぞれが形成した多重セルがカバレッジによってオーバーレイ(overlay)する形態で構成されると、これらの多重セルが形成したネットワークを特に多重−階層(multi−tier)ネットワークと呼ぶ。RRH/RRUのセルIDとeNBのセルIDは同一であっても、異なってもよい。RRH/RRUとeNBが互いに異なるセルIDを用いる場合、RRH/RRUとeNBはいずれも独立した基地局として動作する。
【0035】
以下に説明する本発明の多重ノードシステムにおいて、複数のノードに接続した1つ以上のeNB或いはeNBコントローラが、上記複数のノードの一部又は全てを介してUEに同時に信号を送信或いは受信するように上記複数のノードを制御することができる。各ノードの実体、各ノードの具現の形態などによって、多重ノードシステム間には差異点があるが、複数のノードが共に所定時間−周波数リソース上でUEに通信サービスを提供するために参加するという点で、これらの多重ノードシステムは単一ノードシステム(例えば、CAS、従来のMIMOシステム、従来の中継システム、従来のリピータシステムなど)と異なる。そのため、複数のノードの一部又は全てを用いてデータ協調送信を行う方法に関する本発明の実施例は、種々の多重ノードシステムに適用可能である。例えば、ノードとは、通常、他のノードと一定間隔以上で離れて位置しているアンテナグループを指すが、後述する本発明の実施例は、ノードが間隔にかかわらずに任意のアンテナグループを意味する場合にも適用可能である。例えば、X−pol(Cross polarized)アンテナを備えたeNBの場合、該eNBが、H−polアンテナで構成されたノードとV−polアンテナで構成されたノードを制御すると見なし、本発明の実施例を適用することができる。
【0036】
複数の送信(Tx)/受信(Rx)ノードを介して信号を送信/受信したり、複数の送信/受信ノードから選択された少なくとも1つのノードを介して信号を送信/受信したり、下りリンク信号を送信するノードと上りリンク信号を受信するノードとを別にし得る通信技法を、多重−eNB MIMO又はCoMP(Coordinated Multi−Point transmission/reception)という。このようなノード間協調通信のうち、協調送信技法は、JP(joint processing)とスケジューリング協調(scheduling coordination)とに区別できる。前者はJT(joint transmission)/JR(joint reception)とDPS(dynamic point selection)とに区別し、後者はCS(coordinated scheduling)とCB(coordinated beamforming)とに区別できる。DPSは、DCS(dynamic cell selection)と呼ぶこともできる。他の協調通信技法に比べて、ノード間協調通信技法のうちのJPを行うとき、より様々な通信環境を形成することができる。JPにおいて、JTは、複数のノードが同一のストリームをUEに送信する通信技法をいい、JRは、複数のノードが同一のストリームをUEから受信する通信技法をいう。当該UE/eNBは、上記複数のノードから受信した信号を合成して上記ストリームを復元する。JT/JRでは、同一のストリームが複数のノードから/に送信されるため、送信ダイバーシティ(diversity)によって信号送信の信頼度を向上させることができる。JPのDPSは、複数のノードから特定規則によって選択された1つのノードを介して信号が送信/受信される通信技法をいう。DPSでは、通常、UEとノード間のチャネル状態の良いノードが通信ノードとして選択されるはずであるため、信号送信の信頼度を向上させることができる。
【0037】
本発明でいうセル(cell)とは、1つ以上のノードが通信サービスを提供する一定の地理的領域をいう。そのため、本発明で特定セルと通信するということは、特定セルに通信サービスを提供するeNB或いはノードと通信することを意味できる。また、特定セルの下りリンク/上りリンク信号は、該特定セルに通信サービスを提供するeNB或いはノードからの/への下りリンク/上りリンク信号を意味する。UEに上り/下りリンク通信サービスを提供するセルを特にサービングセル(serving cell)という。また、特定セルのチャネル状態/品質は、該特定セルに通信サービスを提供するeNB或いはノードとUE間に形成されたチャネル或いは通信リンクのチャネル状態/品質を意味する。3GPP LTE−Aベースのシステムにおいて、UEは、特定ノードからの下りリンクチャネル状態を、上記特定ノードのアンテナポートが上記特定ノードに割り当てられたCSI−RS(Channel State Information Reference Signal)リソース上で送信するCSI−RSを用いて測定することができる。一般に、隣接したノードは、互いに直交するCSI−RSリソース上で該当のCSI−RSリソースを送信する。CSI−RSリソースが直交するということは、CSI−RSを運ぶシンボル及び副搬送波を特定するCSI−RSリソース構成(resource configuration)、サブフレームオフセット(offset)及び送信周期(transmission period)などによってCSI−RSが割り当てられたサブフレームを特定するサブフレーム構成(subframe configuration)、CSI−RSシーケンスのうちの少なくとも1つが互いに異なることを意味する。
【0038】
本発明において、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)/PCFICH(Physical Control Format Indicator CHannel)/PHICH((Physical Hybrid automatic retransmit request Indicator CHannel)/PDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)はそれぞれ、DCI(Downlink Control Information)/CFI(Control Format Indicator)/下りリンクACK/NACK(ACKnowlegement/Negative ACK)/下りリンクデータを運ぶ時間−周波数リソースの集合或いはリソース要素の集合を意味する。また、PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)/PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)/PRACH(Physical Random Access CHannel)はそれぞれ、UCI(Uplink Control Information)/上りリンクデータ/ランダムアクセス信号を運ぶ時間−周波数リソースの集合或いはリソース要素の集合を意味する。本発明では、特に、PDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH/PUCCH/PUSCH/PRACHに割り当てられたり、又はそれに属した時間−周波数リソース或いはリソース要素(Resource Element、RE)をそれぞれ、PDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH/PUCCH/PUSCH/PRACH RE又はPDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH/PUCCH/PUSCH/PRACHリソースと呼ぶ。以下でユーザ機器がPUCCH/PUSCH/PRACHを送信するという表現は、それぞれ、PUSCH/PUCCH/PRACH上で或いは介して上りリンク制御情報/上りリンクデータ/ランダムアクセス信号を送信するという表現と同じ意味で使われる。また、eNBがPDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCHを送信するという表現は、それぞれ、PDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH上で或いは介して下りリンクデータ/制御情報を送信するという表現と同じ意味で使われる。
【0039】
図1は、無線通信システムで用いられる無線フレーム構造の一例を示す図である。特に、
図1(a)は、3GPP LTE/LTE−Aシステムで用いられる周波数分割デュプレックス(frequency division duplex、FDD)用フレーム構造を示しており、
図1(b)は、3GPP LTE/LTE−Aシステムで用いられる時分割デュプレックス(time division duplex、TDD)用フレーム構造を示している。
【0040】
図1を参照すると、3GPP LTE/LTE−Aシステムで用いられる無線フレームは、10ms(307200Ts)の長さを有し、10個の均等なサイズのサブフレーム(subframe、SF)で構成される。1無線フレームにおける10個のサブフレームにはそれぞれ番号を与えることができる。ここで、Tsは、サンプリング時間を表し、Ts=1/(2048*15kHz)で表示される。それぞれのサブフレームは、1msの長さを有し、2個のスロットで構成される。1無線フレームにおいて20個のスロットには0から19までの番号を順次に与えることができる。それぞれのスロットは0.5msの長さを有する。1サブフレームを送信するための時間は、送信時間間隔(transmission time interval、TTI)と定義される。時間リソースは、無線フレーム番号(或いは、無線フレームインデックスともいう)、サブフレーム番号(或いは、サブフレームインデックスともいう)、スロット番号(或いは、スロットインデックスともいう)などによって区別することができる。
【0041】
無線フレームは、デュプレックス(duplex)技法によって別々に設定(configure)することができる。例えば、FDDにおいて、下りリンク送信及び上りリンク送信は周波数によって区別されるため、無線フレームは特定周波数帯域に対して下りリンクサブフレーム又は上りリンクサブフレームのいずれか1つのみを含む。TDDでは下りリンク送信及び上りリンク送信が時間によって区別されるため、特定周波数帯域に対して無線フレームは下りリンクサブフレームも上りリンクサブフレームも含む。
【0042】
表1は、TDDで、無線フレームにおけるサブフレームのDL−UL構成(configuration)を例示するものである。
【0044】
表1で、Dは下りリンクサブフレームを、Uは上りリンクサブフレームを、Sは特異(special)サブフレームを表す。特異サブフレームは、DwPTS(Downlink Pilot TimeSlot)、GP(Guard Period)、UpPTS(Uplink Pilot TimeSlot)の3つのフィールドを含む。DwPTSは、下りリンク送信のために留保される時間区間であり、UpPTSは上りリンク送信のために留保される時間区間である。表2は、特異サブフレーム構成を例示するものである。
【0046】
図2は、無線通信システムにおいて下りリンク/上りリンク(DL/UL)スロット構造の一例を示す図である。特に、
図2は、3GPP LTE/LTE−Aシステムのリソース格子(resource grid)の構造を示す。アンテナポート当たりに1個のリソース格子がある。
【0047】
図2を参照すると、スロットは、時間ドメイン(time domain)で複数のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルを含み、周波数ドメイン(frequency domain)で複数のリソースブロック(resource block、RB)を含む。OFDMシンボルは、1シンボル区間を意味することもある。
図2を参照すると、各スロットで送信される信号は、
個の副搬送波(subcarrier)と
個のOFDMシンボルとで構成されるリソース格子(resource grid)と表現することができる。ここで、
は、下りリンクスロットにおけるリソースブロック(resource block、RB)の個数を表し、
は、ULスロットにおけるRBの個数を表す。
と
は、DL送信帯域幅とUL送信帯域幅にそれぞれ依存する。
は、下りリンクスロットにおけるOFDMシンボルの個数を表し、
は、ULスロットにおけるOFDMシンボルの個数を表す。
は、1つのRBを構成する副搬送波の個数を表す。
【0048】
OFDMシンボルは、多元接続方式によって、OFDMシンボル、SC−FDM(Single Carrier Frequency Division Multiplexing)シンボルなどと呼ぶことができる。1つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数は、チャネル帯域幅、CP長によって様々に変更可能である。例えば、正規(normal)CPの場合は、1つのスロットが7個のOFDMシンボルを含むが、拡張(extended)CPの場合は、1つのスロットが6個のOFDMシンボルを含む。
図2では、説明の便宜のために、1つのスロットが7 OFDMシンボルで構成されるサブフレームを例示するが、本発明の実施例は、その他の個数のOFDMシンボルを有するサブフレームにも同様の方式で適用されてもよい。
図2を参照すると、各OFDMシンボルは、周波数ドメインで、
個の副搬送波を含む。副搬送波の類型は、データ送信のためのデータ副搬送波、参照信号(reference signal)の送信のための参照信号副搬送波、ガードバンド(guard band)及びDC(Direct Current)成分のためのヌル(null)副搬送波に分類することができる。 DC成分のためのヌル副搬送波は、未使用のまま残される副搬送波であり、OFDM信号生成過程或いは周波数アップ変換過程で搬送波周波数(carrier frequency、f0)にマップされる。搬送波周波数は中心周波数(center frequency、fc)と呼ばれることもある。
【0049】
1 RBは、時間ドメインで
個(例えば、7個)の連続するOFDMシンボルと定義され、周波数ドメインで
個(例えば、12個)の連続する副搬送波と定義される。参考として、1つのOFDMシンボルと1つの副搬送波で構成されたリソースをリソース要素(resource element、RE)或いはトーン(tone)という。したがって、1つのRBは、
個のリソース要素で構成される。リソース格子における各リソース要素は、1つのスロットにおけるインデックス対(k,1)によって固有に定義できる。kは、周波数ドメインで0から
まで与えられるインデックスであり、lは、時間ドメインで0から
まで与えられるインデックスである。
【0050】
1サブフレームにおいて
個の連続した同一副搬送波を占有しながら、当該サブフレームにおける2個のスロットのそれぞれに1個ずつ位置する2個のRBを物理リソースブロック(physical resource block、PRB)対(pair)という。PRB対を構成する2個のRBは、同一のPRB番号(或いは、、PRBインデックスともいう)を有する。VRBは、リソース割当のために導入された一種の論理的リソース割当単位である。VRBはPRBと同じサイズを有する。VRBをPRBにマップする方式によって、VRBは、局部(localized)タイプのVRBと分散(distributed)タイプのVRBとに区別される。局部タイプのVRBはPRBに直接マップされて、VRB番号(VRBインデックスともいう)がPRB番号に直接対応する。すなわち、nPRB=nVRBとなる。局部タイプのVRBには0からNDLVRB−1順に番号が与えられ、NDLVRB=NDLRBである。したがって、局部マップ方式によれば、同一のVRB番号を有するVRBが第1のスロットと第2のスロットにおいて、同一PRB番号のPRBにマップされる。一方、分散タイプのVRBはインターリービングを経てPRBにマップされる。そのため、同一のVRB番号を有する分散タイプのVRBは、第1のスロットと第2のスロットにおいて互いに異なる番号のPRBにマップされることがある。サブフレームの2つのスロットに1個ずつ位置し、同一のVRB番号を有する2個のPRBをVRB対と称する。
【0051】
図3は、3GPP LTE/LTE−Aシステムで用いられる下りリンク(downlink、DL)サブフレーム構造を例示する図である。
【0052】
図3を参照すると、DLサブフレームは、時間ドメインで制御領域(control region)とデータ領域(data region)とに区別される。
図3を参照すると、サブフレームの第1のスロットで先頭部における最大3(或いは4)個のOFDMシンボルは、制御チャネルが割り当てられる制御領域に対応する。以下、DLサブフレームでPDCCH送信に利用可能なリソース領域(resource region)をPDCCH領域と称する。制御領域に用いられるOFDMシンボル以外のOFDMシンボルは、PDSCHが割り当てられるデータ領域に該当する。以下、DLサブフレームでPDSCH送信に利用可能なリソース領域をPDSCH領域と称する。3GPP LTEで用いられるDL制御チャネルの例としては、PCFICH、PDCCH、PHICHなどを含む。PCFICHは、サブフレームの最初のOFDMシンボルで送信され、サブフレームにおいて制御チャネルの送信に用いられるOFDMシンボルの個数に関する情報を運ぶ。PHICHは、UL送信に対する応答としてHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)ACK/NACK(acknowledgment/negative−acknowledgment)信号を運ぶ。
【0053】
PDCCHを介して送信される制御情報を上りリンク制御情報(DCI)と呼ぶ。DCIは、UE又はUEグループのためのリソース割当情報及び他の制御情報を含む。例えば、DCIは、DL共有チャネル(downlink shared channel、DL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割当情報、UL共有チャネル(uplink shared channel、UL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割当情報、ページングチャネル(paging channel、PCH)上のページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダムアクセス応答のような上位層(upper layer)制御メッセージのリソース割当情報、UEグループ内の個別UEへの送信電力制御命令(Transmit Control Command Set)、送信電力制御(Transmit Power Control)命令、VoIP(Voice over IP)の活性化(activation)指示情報、DAI(Downlink Assignment Index)などを含む。DL共有チャネル(downlink sharedchannel、DL−SCH)の送信フォーマット(Transmit Format)及びリソース割当情報は、DLスケジューリング情報或いはDLグラント(DL grant)とも呼ばれ、UL共有チャネル(uplink shared channel、UL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割当情報は、ULスケジューリング情報或いはULグラント(UL grant)とも呼ばれる。1つのPDCCHが運ぶDCIは、DCIフォーマットによってそのサイズと用途が異なり、符号化率によってそのサイズが異なり得る。現在3GPP LTEシステムでは、上りリンク用にフォーマット0及び4、下りリンク用にフォーマット1、1A、1B、1C、1D、2、2A、2B、2C、3、3Aなどの様々なフォーマットが定義されている。DCIフォーマットのそれぞれの用途に応じて、ホッピングフラグ、RB割当(RB allocation)、MCS(modulation codingscheme)、RV(redundancy version)、NDI(new data indicator)、TPC(transmit power control)、循環遷移DMRS(cyclic shift demodulation reference signal)、ULインデックス、CQI(channel quality information)要請、DL割当インデックス(DL assignment index)、HARQプロセスナンバー、TPMI(transmitted precoding matrix indicator)、PMI(precoding matrix indicator)情報などの制御情報が適宜選択された組合せが下りリンク制御情報としてUEに送信される。
【0054】
一般に、UEに構成された送信モード(transmission mode、TM)によって当該UEに送信可能なDCIフォーマットが異なる。換言すれば、特定送信モードに構成されたUEのためには、いかなるDCIフォーマットを用いてもよいわけではなく、特定送信モードに対応する一定DCIフォーマットのみを用いることができる。
【0055】
PDCCHは、1つ又は複数の連続した制御チャネル要素(control channel element、CCE)の集成(aggregation)上で送信される。CCEは、PDCCHに無線チャネル状態に基づく符号化率(coding rate)を提供するために用いられる論理的割当ユニット(unit)である。CCEは、複数のリソース要素グループ(resource element group、REG)に対応する。例えば、1 CCEは9個のREGに対応し、1 REGは4個のREに対応する。3GPP LTEシステムの場合、それぞれのUEのためにPDCCHが位置してもよいCCEセットを定義した。UEが自身のPDCCHを発見し得るCCEセットを、PDCCH探索空間、簡単に探索空間(Search Space、SS)と呼ぶ。探索空間内でPDCCHが送信されてもよい個別リソースをPDCCH候補(candidate)と呼ぶ。UEがモニタリング(monitoring)するPDCCH候補の集合を探索空間と定義する。3GPP LTE/LTE−AシステムでそれぞれのDCIフォーマットのための探索空間は異なるサイズを有してもよく、専用(dedicated)探索空間と共通(common)探索空間とが定義されている。専用探索空間は、UE−特定(specific)探索空間であり、それぞれの個別UEのために構成(configuration)される。共通探索空間は、複数のUEのために構成される。次表は、探索空間を定義する集成レベルを例示するものである。
【0057】
1つのPDCCH候補は、CCE集成レベル(aggregation level)によって1、2、4又は8個のCCEに対応する。eNBは、探索空間内の任意のPDCCH候補上で実際PDCCH(DCI)を送信し、UEは、PDCCH(DCI)を探すために探索空間をモニタリングする。ここで、モニタリングとは、全てのモニタリングされるDCIフォーマットによって当該探索空間内の各PDCCHの復号(decoding)を試みる(attempt)ことを意味する。UEは、上記複数のPDCCHをモニタリングし、自身のPDCCHを検出することができる。基本的に、UEは、自身のPDCCHが送信される位置を知らないことから、毎サブフレームごとに当該DCIフォーマットの全てのPDCCHに対して、自身の識別子を有するPDCCHを検出するまで復号を試みるが、このような過程をブラインド検出(blind detection)(ブラインド復号(blind decoding、BD))という。
【0058】
eNBは、データ領域を通してUE或いはUEグループのためのデータを送信することができる。データ領域を通して送信されるデータをユーザデータと呼ぶこともできる。ユーザデータの送信のために、データ領域にはPDSCHを割り当てることができる。PCH(Paging channel)及びDL−SCH(Downlink−shared channel)は、PDSCHを介して送信される。UEは、PDCCHを介して送信される制御情報を復号し、PDSCHを介して送信されるデータを読むことができる。PDSCHのデータがどのUE或いはUEグループに送信されるか、上記UE或いはUEグループがどのようにPDSCHデータを受信して復号すればよいかなどを示す情報がPDCCHに含まれて送信される。例えば、特定PDCCHが“A”というRNTI(Radio Network Temporary Identity)でCRC(cyclic redundancy check)マスキング(masking)されており、“B”という無線リソース(例、周波数位置)及び“C”という送信形式情報(例、送信ブロックサイズ、変調方式、コーディング情報など)を用いて送信されるデータに関する情報が特定DLサブフレームで送信されると仮定する。UEは、自身の所有しているRNTI情報を用いてPDCCHをモニタリングし、“A”というRNTIを有しているUEはPDCCHを検出し、受信したPDCCHの情報によって“B”と“C”で示されるPDSCHを受信する。
【0059】
UEがeNBから受信した信号を復調するには、データ信号と比較する参照信号(reference signal、RS)が必要である。参照信号とは、eNBがUEに或いはUEがeNBに送信する、eNBとUEが互いに知っている、予め定義された特別な波形の信号を意味し、パイロット(pilot)とも呼ばれる。参照信号は、セル内の全UEに共用されるセル−特定(cell−specific)RSと特定UEに専用される復調(demodulation)RS(DM RS)とに区別される。eNBが特定UEのための下りリンクデータの復調のために送信するDM RSをUE−特定的(UE−specific)RSと特別に称することもできる。下りリンクでDM RSとCRSは共に送信されてもよいが、いずれか一方のみが送信されてもよい。ただし、下りリンクでCRS無しにM RSのみを送信される場合、データと同じプリコーダを適用して送信されるDM RSは復調の目的にのみ用いることができるため、チャネル測定用RSを別途に提供しなければならない。例えば、3GPP LTE(−A)では、UEがチャネル状態情報を測定できるようにするために、追加の測定用RSであるCSI−RSが当該UEに送信される。CSI−RSは、チャネル状態について相対的に時間による変化度が大きくないという事実に着目し、毎サブフレームごとに送信されるCRSとは違い、複数のサブフレームで構成される所定の送信周期ごとに送信される。
【0060】
図4は、3GPP LTE/LTE−Aシステムで用いられる上りリンク(UL)サブフレーム構造の一例を示す図である。
【0061】
図4を参照すると、ULサブフレームは、周波数ドメインで制御領域とデータ領域とに区別できる。1つ又は複数のPUCCHを上りリンク制御情報(UCI)を運ぶために制御領域に割り当てることができる。1つ又は複数のPUSCHをユーザデータを運ぶためにULサブフレームのデータ領域に割り当てることができる。
【0062】
ULサブフレームではDC(Direct Current)副搬送波から遠く離れた副搬送波が制御領域として用いられる。換言すれば、UL送信帯域幅の両端部に位置する副搬送波が上りリンク制御情報の送信に割り当てられる。DC副搬送波は、信号送信に用いられずに残される成分であり、周波数上り変換過程で搬送波周波数f0にマップされる。1つのUEのPUCCHは1つのサブフレームで、1つの搬送波周波数で動作するリソースに属したRB対に割り当てられ、このRB対に属したRBは、2つのスロットでそれぞれ異なる副搬送波を占有する。このように割り当てられるPUCCHを、PUCCHに割り当てられたRB対がスロット境界で周波数ホッピングすると表現する。ただし、周波数ホッピングが適用されない場合には、RB対が同一の副搬送波を占有する。
【0063】
PUCCHは、次の制御情報を送信するために用いることができる。
【0064】
− SR(Scheduling Request):上りリンクUL−SCHリソースを要請するために用いられる情報である。OOK(On−Off Keying)方式を用いて送信される。
【0065】
− HARQ−ACK:PDCCHに対する応答及び/又はPDSCH上の下りリンクデータパケット(例、コードワード)に対する応答である。PDCCH或いはPDSCHが成功的に受信されたか否かを示す。単一下りリンクコードワードに対する応答としてHARQ−ACK 1ビットが送信され、2つの下りリンクコードワードに対する応答としてHARQ−ACK 2ビットが送信される。HARQ−ACK応答は、ポジティブACK(簡単に、ACK)、ネガティブACK(以下、NACK)、DTX(Discontinuous Transmission)又はNACK/DTXを含む。ここで、HARQ−ACKという用語は、HARQ ACK/NACK、ACK/NACKと同じ意味で使われる。
【0066】
−CSI(Channel State Information):下りリンクチャネルに対するフィードバック情報(feedback information)である。MIMO(Multiple Input Multiple Output)−関連フィードバック情報は、RI(Rank Indicator)及びPMI(Precoding Matrix Indicator)を含む。
【0067】
UEがサブフレームで送信可能な上りリンク制御情報(UCI)の量は、制御情報送信に可用なSC−FDMAの個数に依存する。UCIに可用なSC−FDMAは、サブフレームにおいて参照信号の送信のためのSC−FDMAシンボルを除く残りのSC−FDMAシンボルを意味し、SRS(Sounding Reference Signal)が構成されているサブフレームでは、サブフレームの最後のSC−FDMAシンボルも除く。参照信号は、PUCCHのコヒーレント(coherent)検出に用いられる。PUCCHは、送信される情報によって様々なフォーマットを支援する。
【0068】
下記の表4に、LTE/LTE−AシステムでPUCCHフォーマットとUCIとのマッピング関係を示す。
【0070】
表4を参照すると、主に、PUCCHフォーマット1系列はACK/NACK情報を送信するために用いられ、PUCCHフォーマット2系列はCQI/PMI/RIなどのチャネル状態情報(CSI)を運ぶために用いられ、PUCCHフォーマット3系列はACK/NACK情報を送信するために用いられる。
【0071】
参照信号(Reference Signal;RS)
【0072】
無線通信システムにおいてパケットを送信する時、パケットは無線チャネルを通じて送信されるため、送信過程で信号の歪みが発生することがある。歪まれた信号を受信側で正しく受信するためには、チャネル情報を用いて受信信号において歪みを補正しなければならない。チャネル情報を知るために、送信側と受信側の両方で知っている信号を送信し、該信号がチャネルを通じて受信される時の歪みの度合からチャネル情報を把握する方法を主に用いる。この信号をパイロット信号(Pilot Signal)又は参照信号(Reference Signal)という。
【0073】
多重アンテナを用いてデータを送受信する場合には、各送信アンテナと受信アンテナ間のチャネル状況を知ってこそ正しい信号を受信することができる。したがって、各送信アンテナ別に、より詳しくはアンテナポート(antenna port)別に異なった参照信号が存在しなければならない。
【0074】
参照信号は上りリンク参照信号と下りリンク参照信号とに区別できる。現在、LTEシステムには、上りリンク参照信号として、
【0075】
i)PUSCH及びPUCCHを通じて送信された情報のコヒーレント(coherent)な復調のためのチャネル推定のための復調参照信号(DeModulation−Reference Signal、DM−RS)
【0076】
ii)基地局が、ネットワークの異なる周波数における上りリンクチャネル品質を測定するためのサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)がある。
【0078】
i)セル内の全ての端末が共有するセル−特定参照信号(Cell−specific Reference Signal、CRS)
【0079】
ii)特定端末だけのための端末−特定参照信号(UE−specific Reference Signal)
【0080】
iii)PDSCHが送信される場合に、コヒーレントな復調のために送信される(DeModulation−Reference Signal、DM−RS)
【0081】
iv)下りリンクDMRSが送信される場合に、チャネル状態情報(Channel State Information;CSI)を伝達するためのチャネル状態情報参照信号(Channel State Information−Reference Signal、CSI−RS)
【0082】
v)MBSFN(Multimedia Broadcast Single Frequency Network)モードで送信される信号に対するコヒーレントな復調のために送信されるMBSFN参照信号(MBSFN Reference Signal)
【0083】
vi)端末の地理的位置情報を推定するために用いられる位置参照信号(Positioning Reference Signal)がある。
【0084】
参照信号はその目的によって2種類に大別できる。チャネル情報取得のために用いられる参照信号と、データ復調のために用いられる参照信号とがある。前者は、UEが下りリンク上のチャネル情報を取得できるようにすることに目的があるため、広帯域に送信されなければならず、特定サブフレームで下りリンクデータを受信しない端末であってもその参照信号を受信しなければならない。また、これはハンドオーバーなどの状況でも用いられる。後者は、基地局が下りリンクを送る時に該当のリソースで共に送る参照信号であって、端末は当該参照信号を受信することによってチャネル測定をしてデータを復調することが可能になる。この参照信号は、データの送信される領域で送信されなければならない。
【0086】
3GPP LTE(−A)システムでは、ユーザ機器(UE)がチャネル状態情報(CSI)を基地局(BS)に報告するように定義されており、チャネル状態情報(CSI)とは、UEとアンテナポート間に形成される無線チャネル(リンクともいう。)の品質を示し得る情報のことを総称する。例えば、ランク指示子(rank indicator;RI)、プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator;PMI)、チャネル品質指示子(channel quality indicator;CQI)などがそれに当たる。ここで、RIはチャネルのランク(rank)情報を示し、これは、UEが同一の時間−周波数リソースで受信するストリームの個数を意味する。この値は、チャネルのロングタームフェージング(fading)に従って決定されるため、通常、PMI、CQIに比べて長い周期でUEからBSへフィードバックされる。PMIはチャネル空間特性を反映した値であり、SINRなどのメトリック(metric)を基準に、UEの好むプリコーディングインデックスを示す。CQIは、チャネルの強度を示す値であり、一般に、BSがPMIを用いた時に得られる受信SINRを意味する。
【0087】
上記無線チャネルの測定に基づいて、UEは、現在チャネル状態下で上記BSによって用いられると最適又は最高の伝送レートが導出され得る、好むPMI及びRIを計算し、計算されたPMI及びRIを上記BSにフィードバックする。ここで、CQIは、上記フィードバックされたPMI/RIに対する収容可能なパケット誤り率(packet error probability)を提供する変調及びコーディング方式(modulation and coding scheme)を示す。
【0088】
一方、より精密なMU−MIMOと明示的なCoMP動作を含むことが期待されるLTE−Aシステムにおいて、現在のCSIフィードバックはLTEで定義されたものであり、このため、新しく導入される動作を十分に支援することができない。CSIフィードバックの正確度に対する要求事項が、十分なMU−MIMO又はCoMPスループット(throughput)利得を得るために益々難しくなることから、PMIは、ロングターム(long term)/広帯域(wideband)PMI(W
1)、及びショートターム(short term)/サブバンド(subband)PMI(W
2)、の2種類で構成されるように合意された。言い換えると、最終PMIは、W
1とW
2の関数として表現される。例えば、最終PMI Wを次のように定義することができる:W=W
1*W
2、又はW=W
2*W
1。したがって、LTE−Aにおいて、CSIはRI、W
1、W
2及びCQIで構成されるだろう。
【0089】
3GPP LTE(−A)システムにおいてCSI伝送のために用いられる上りリンクチャネルは、次の表5のとおりである。
【0091】
表5を参照すると、CSIは、上位層で定めた周期で、物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel;PUCCH)を介して送信されてもよく、スケジューラの必要によって非周期的に物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)を介して送信されてもよい。CSIがPUSCHで送信される場合は、周波数選択的なスケジューリング方式及び非周期的CSI伝送である場合にのみ可能である。以下では、スケジューリング方式及び周期性によるCSI伝送方式について説明する。
【0092】
1)CSI伝送要求制御信号(CSI request)受信後、PUSCHを用いたCQI/PMI/RIの伝送
【0093】
PDCCH信号で送信されるPUSCHスケジューリング制御信号(UL Grant)に、CSIを送信するように要求する制御信号が含まれ得る。次の表は、PUSCHでCQI、PMI、RIを送信する時のUEのモードを表す。
【0095】
表6の伝送モードは、上位レイヤで選択され、CQI/PMI/RIはいずれも同一のPUSCHサブフレームで送信される。以下では、各モードによるUEの上りリンク伝送方法について説明する。
【0096】
モード1−2(Mode 1−2)は、それぞれのサブバンドに対してデータがサブバンドだけを通じて送信されるという仮定の下にプリコーディング行列を選択する場合を表す。UEは、システム帯域又は上位レイヤで指定した帯域(set S)の全てに対して選択したプリコーディング行列を仮定してCQIを生成する。モード1−2においてUEはCQIと各サブバンドのPMI値を送信することができる。このとき、各サブバンドのサイズは、システム帯域のサイズによって変わってもよい。
【0097】
モード2−0(Mode 2−0)でのUEは、システム帯域又は上位レイヤで指定した指定帯域(set S)に対して、好むM個のサブバンドを選択することができる。UEは、選択したM個のサブバンドに対してデータを送信するという仮定の下に一つのCQI値を生成することができる。UEはさらにシステム帯域又はset Sに対して一つのCQI(wideband CQI)値を報告することが好ましい。UEは、選択したM個のサブバンドに対して複数個のコードワードがある場合、各コードワードに対するCQI値を差分形式で定義する。
【0098】
このとき、差分CQI値は、選択したM個のサブバンドに対するCQI値に該当するインデックスと広帯域CQI(WB−CQI:Wideband CQI)インデックスとの差値と決定される。
【0099】
モード2−0のUEは、選択したM個のサブバンドの位置に関する情報、選択したM個のサブバンドに対する一つのCQI値、及び全帯域又は指定帯域(set S)に対して生成したCQI値を、BSに送信することができる。このとき、サブバンドのサイズ及びM値は、システム帯域のサイズによって変わってもよい。
【0100】
モード2−2(Mode 2−2)のUEは、M個の好むサブバンドでデータを送信するという仮定の下に、M個の好むサブバンドの位置とM個の好むサブバンドに対する単一プリコーディング行列を同時に選択することができる。このとき、M個の好むサブバンドに対するCQI値は、コードワードごとに定義される。また、UEはさらに、システム帯域又は指定帯域(set S)に対して広帯域CQI(wideband CQI)値を生成する。
【0101】
モード2−2のUEは、M個の好むサブバンドの位置に関する情報、選択されたM個のサブバンドに対する一つのCQI値、M個の好むサブバンドに対する単一PMI、広帯域PMI、広帯域CQI値を、BSに送信することができる。このとき、サブバンドのサイズ及びM値は、システム帯域のサイズによって変わってもよい。
【0102】
モード3−0(Mode 3−0)のUEは、広帯域CQI値を生成する。UEは、各サブバンドでデータを送信するという仮定の下に各サブバンドに対するCQI値を生成する。このとき、RI>1であっても、CQI値は最初のコードワードに対するCQI値だけを示す。
【0103】
モード3−1(Mode 3−1)のUEは、システム帯域又は指定帯域(set S)に対して単一プリコーディング行列(precoding matrix)を生成する。UEは各サブバンドに対して先に生成した単一プリコーディング行列を仮定して、コードワード別にサブバンドCQIを生成する。また、UEは単一プリコーディング行列を仮定して広帯域CQIを生成することができる。各サブバンドのCQI値は、差分形式で表現することができる。サブバンドCQI値は、サブバンドCQIインデックスと広帯域CQIインデックスとの差値と計算される。このとき、サブバンドのサイズは、システム帯域のサイズによって変わってもよい。
【0104】
モード3−2(Mode3−2)のUEは、モード3−1と比較して、全帯域に対する単一プリコーディング行列の代わりに、各サブバンドに対するプリコーディング行列を生成する。
【0105】
2)PUCCHを用いた周期的なCQI/PMI/RIの伝送
【0106】
UEは、CSI(例えば、CQI/PMI/PTI(precoding type indicator)及び/又はRI情報)をPUCCHを介してBSに周期的に送信することができる。仮に、UEがユーザデータを送信する旨の制御信号を受信した場合には、UEはPUCCHを介してCQIを送信することができる。制御信号がPUSCHで送信されても、CQI/PMI/PTI/RIは、次の表に定義されたモードのいずれか一方式によって送信されればよい。
【0108】
UEは、表7のような伝送モードを有することができる。表7を参照すると、モード2−0(Mode 2−0)及びモード2−1(Mode 2−1)の場合、帯域幅パート(BP:Bandwidth Part)は周波数領域において連続して位置しているサブバンドの集合であり、システム帯域又は指定帯域(set S)のいずれもカバーすることができる。表9で、各サブバンドのサイズ、BPのサイズ及びBPの個数は、システム帯域のサイズによって変わってもよい。また、UEは、システム帯域又は指定帯域(set S)をカバーできるように、BP別にCQIを周波数領域において昇順で送信する。
【0109】
CQI/PMI/PTI/RIの伝送組み合わせによって、UEは次のようなPUCCH伝送タイプを有することができる。
【0110】
i)タイプ1(Type1):モード2−0(Mode 2−0)、モード2−1(Mode 2−1)のサブバンドCQI(SB−CQI)を送信する。
【0111】
ii)タイプ1a:サブバンドCQI及び第2のPMIを送信する
【0112】
iii)タイプ2、タイプ2b、タイプ2c:広帯域CQI及びPMI(WB−CQI/PMI)を送信する。
【0113】
iv)タイプ2a:広帯域PMIを送信する。
【0115】
vi)タイプ4:広帯域CQIを送信する。
【0116】
vii)タイプ5:RI及び広帯域PMIを送信する。
【0117】
viii)タイプ6:RI及びPTIを送信する。
【0118】
UEがRIと広帯域CQI/PMIを送信する場合、CQI/PMIは、互いに異なる周期とオフセットを有するサブフレームに送信される。また、RIと広帯域CQI/PMIが同一のサブフレームに送信されるべき場合には、CQI/PMIは送信されない。
【0119】
本発明ではFD(frequency division)−MIMO環境において端末にCSI−RSを設定してチャネル測定をしようとするとき、一つのCSIプロセスに二つ以上のCSI−RSを設定して活用する方法について提案する。また、非周期的CSI−RSを設定するためのリソース設定方式及び伝送方式、その伝送に対する指示方式のシグナリング及びそれに関連する動作について提案する。
【0120】
複数のCSI−RSリソースを含むCSIプロセス
【0121】
ビームフォーミングされた(beamformed)CSI−RSの場合、互いに異なる垂直(vertical)方向にビームフォーミングされたCSI−RSを端末に割り当てて使用する状況が考慮されている。そのために、CSIプロセスには、互いに異なる“特性”を有するCSI−RSが一つのCSIプロセスに対して複数個設定される状況が論議されている。当該“特性”は次のとおりであり得る。
【0122】
− RBにおけるRE位置(マッピング)
【0129】
上記特性の一つ以上が異なる複数個のCSI−RSを一つのCSIプロセスに設定して、各CSI−RSの特性によって各CSI−RSを異なる用途(CSI、RSRPなど)に用いることができる。すなわち、一つのCSIプロセスにCSI−RSを設定して、CSIフィードバックチェーン(chain)はそのまま維持するが、互いに異なるCSI−RSに対するCSIをフィードバックする動作が可能であろう。この時、仮に端末に非周期的CSI−RS要求が送信されており、当該CSIプロセスに非周期的CSIの対象となり得るCSI−RSが2つ以上存在すれば、端末は非周期的CSI要求に指定されているCSIプロセス内に設定されているCSI−RSのうち、非周期的CSIを送信するように設定されているCSIの全部に対する非周期的CSI報告を行う。
【0130】
CSI−RSのためのフィードバック方法の設定
【0131】
第1案:チャネル測定/各CSI−RSのためのフィードバック設定
【0132】
CSIプロセスに設定されたCSI−RSごとに異なるフィードバックタイプを設定することができる。例えば、4個のCSI−RSが指定されているとき、そのフィードバック方法を
図5のように設定することができる。
【0133】
この場合、CSI−RS1を用いて周期的及び非周期的CSI報告を、CSI−RS2を用いて非周期的CSI報告を行うことになる。RSRPの場合は、CSI−RS1〜4のそれぞれに対するRSRPを測定/送信することができる。該当のフィードバックタイプ設定は、RRCで設定することができる。CSIプロセスに定義されたCSI−IMは、この場合、CSIフィードバックをするCSI−RS(上の例示において、CSI−RS1,2)と対にして(pairing)干渉測定に用いることができる。
【0134】
周期的/非周期的フィードバックの対象と設定されたCSI−RSの場合、該当のフィードバック方法に対するパラメータ(例えば、フィードバックモード、周期、オフセットなど)が設定される必要があるが、これは、
図5に示すように、該当のCSIプロセスのデフォルト(default)方法を用いることができ、それとも、CSI−RSに対して独立して設定されてもよい。
【0135】
第2案:チャネル測定/フィードバックに関連した‘状態’を定義し、各CSI−RSに‘状態’を設定
【0136】
下記のような状態を設定して各CSI−RSに指定することによって、各CSI−RSに対するフィードバック方法を指定することができる。
【0137】
1.活性(Active):活性状態は、CSIプロセスに設定された方法によるCSI測定及びフィードバックの対象、そして垂直ビーム選択などのためのロング−タームCSI測定の対象となるCSI−RSである。
【0138】
2.非活性(Non−active):非活性状態は、CSIプロセスに設定されているCSIフィードバックには関与せず、単に垂直ビーム選択などのためのロング−タームCSI測定対象となるCSI−RSである。
【0139】
3.オフ(Off):オフ状態は、フィードバック或いはRSRPなどの測定/フィードバックに関与せず、将来、活性状態/非活性状態に設定されるために事前に端末に指定されたCSI−RSリソースである。
【0140】
図6に、本発明の一実施例に係る一つのCSIプロセスに属した各CSI−RSに対する‘状態’設定を示す。
【0141】
CSIプロセスに定義されたCSI−IMは、この場合、活性状態であるCSI−RS(上の例示において、CSI−RS1)と連結されて干渉測定ために用いられ得る。
【0142】
この場合、各状態に指定可能なCSI−RSの個数を限定することができる。例えば、活性状態に設定されるCSI−RSの個数は1個に、非活性状態に設定されるCSI−RSの個数は3個に限定することができる。オフ状態に設定されるCSI−RSはなくてもよい。
【0143】
第2案はデフォルトフィードバック方法を有するが、この場合、該当のCSIプロセスに含まれたCSI−RSは、該当のフィードバック方法を適用できる設定(例えば、同じコードブックにおける設定)において定義されるべきであろう。
【0144】
該当のCSI−RSの状態は、RRC、MAC或いはDCIで指定することができる。特に、DCIの場合、非活性状態に指定されたCSI−RS内で活性状態となるCSI−RSを指定し、選択されていないCSI−RSを非活性化状態と仮定する動作が可能であろう。
【0145】
CSI−RS間の階層的構造(hierarchy)
【0146】
複数個のCSIプロセスが設定された場合或いは1つのCSIプロセスにおいて2つ以上のCSI−RSが設定された場合、CSI−RS間に伝送リソースが重なることがある。特に、周期的/非周期的CSIの場合、周期的CSI報告と非周期的CSI報告に該当するCSI−RSが異なると、非周期的CSI要求のための非周期的CSI−RSを送信すべきことがある。この場合、上記非周期的CSI−RSリソースが周期的CSI−RSリソースと重なると、非周期的CSI要求に対するCSI−RSを送信し、周期的CSI報告に対するCSI−RSをドロップ(drop)することが好ましい。
【0147】
或いは、あるCSI−RSは垂直CSI−RS選択のためのロング−タームCSIのためのCSI−RSであり、他のCSI−RSは、選択された垂直ビームに対する水平CSI測定/伝送のためのショート−タームCSIのためのCSI−RSであってもよい。この場合、仮にロング−タームCSIのためのCSI−RSの伝送リソースがショート−タームCSIのためのCSI−RSリソースと重なると(例えば、時間、周波数、ビームなど)、ロング−タームCSIのためのCSI−RSを送信し、ショート−タームCSIのためのCSI−RSをドロップすることができる。すなわち、次のようなCSI−RS階層的構造が可能である。
【0148】
− Level 3:非周期的CSI−RS
【0149】
− Level 2:ロング−タームCSI−RS
【0150】
− Level 1:ショート−タームCSI−RS
【0151】
上位レベルのCSI−RSと下位レベルのCSI−RSの伝送リソースが重なる場合、上位レベルのCSI−RSを送信し、下位レベルのCSI−RSをドロップすることができる。
【0153】
上記のように1つのCSIプロセスに複数個のCSI−RSリソースを含む場合、そのうちの一つが非周期的CSI−RSである場合もあり、或いは単一の非周期的CSI−RSリソース又は設定だけがCSIプロセスに含まれる場合もある。以下の本発明では、前者のように1つのCSIプロセスに複数個のCSI−RSリソースが含まれた場合を基本的に考慮するか、後者のような場合にも下記の細部技術を適用できることは明らかである。非周期的CSI−RSの時間以外の特性(RBにおけるRE位置(マッピング)、伝送サブバンド、スクランブリングIDなど)に対する設定は、上位層シグナリングなどで事前に設定することができる。当該非周期的CSI−RSは、非周期的CSI要求を受信したか否かによって、非周期的CSIとして測定/送信したり、他の端末のための非周期的CSI−RSと見なして無視してもよい。
【0154】
非周期的CSI−RSは、リソースの設定及び使用方法によって区別することができる。
【0155】
第1案:非周期的CSI−RSの伝送は、あらかじめ定められているCSI−RSリソースプール(pool)内でなされるようにすることができる。特に、追加のCSI−RSリソースの使用を避けるために、既に周期的CSI−RS伝送のために割り当てられているリソースを用いて非周期的CSI−RSを送信することができる。この場合、非周期的CSI−RSの伝送がないと、該当のリソースは既存の周期的CSI−RS伝送に用いられる。本発明の以下では、このように“既に周期的CSI−RS伝送のために割り当てられているリソースを用いて非周期的CSI−RSを送信する場合”に基づいて追加技術を説明する。しかし、下記に提案する細部内容は、周期的CSI−RS伝送リソースと分離された独立した非周期的CSI−RS伝送リソースを考慮する場合にも適用することができる。この場合、下記の特定指示子或いは端末動作は、該当の非周期的CSI−RS伝送のみに関連して適用され、他の周期的CSI−RS設定とは無関係に動作され得る。
【0156】
基地局は、非周期的CSI−RS指示を端末に送信することによって、該当の非周期的CSI−RSの伝送を端末に知らせることができる。上記“非周期的CSI−RS指示”は、“非周期的CSI要求”とは分離された明示的シグナリングメッセージであってもよく、この場合、“非周期的CSI−RS指示”は、該当の非周期的CSI−RSの実際伝送機会(instance)を示すものとして解釈することができる。又は、“非周期的CSI−RS指示”そのものが別に提供されず、“非周期的CSI要求”と連動して暗示的にシグナルされる形態で適用することもできる。上記非周期的CSI−RS指示は、周期的に送信された既存のCSI−RSの代わりに、既存のCSI−RSと異なる設定を有する非周期的CSI−RSが送信されたということを意味する。このため、端末は該当のサブフレームで送信されたCSI−RSを周期的CSI報告に用いてはならない。その代わりに、該当のサブフレームで送信された非周期的CSI−RSは、非周期的CSI要求によって非周期的CSI要求に用いることができる。すなわち、非周期的CSI−RS指示及び非周期的CSI要求の両方を受信した端末であれば、非周期的CSI−RSリソースでCSI−RSが送信されると仮定して、該当の非周期的CSI−RSを用いた非周期的CSIを測定又は送信することができる。また、非周期的CSI−RS指示だけを受信した端末は、当該非周期的CSI−RS指示を動的なゼロパワー(zero−power;ZP)CSI−RS指示と解釈し、該当のサブフレームで該当の非周期的CSI−RSリソースをレートマッチング(rate matching)された場合のようにデータが送信されないものと認識し、それに基づいて動作することができる。
【0157】
非周期的CSI−RS指示は、DCIを用いて送信することができる。非周期的CSI−RS指示信号をサブフレームnで端末が受信したとき、非周期的CSI−RSの伝送時点は次のようである。
【0158】
1.非周期的CSI−RSの伝送時点をサブフレームn+pと解釈することができる。このとき、pは非周期的CSI−RS伝送遅延であり、DCIの非周期的CSI−RS指示フィールドにpを明示的に送信することによって端末に知らせることができる。
【0159】
2.別のシグナリング無しで、事前に定義される定数pを用いて、サブフレームn+pで非周期的CSI−RSが送信されると解釈することができる。
【0160】
A.特に、p=0の場合、非周期的CSI−RS指示の伝送タイミングと同じサブフレームに非周期的CSI−RSを送信することができる。
【0161】
上記の各非周期的CSI−RS伝送時点指示方法によって、該当の信号の構造を次のようにすることができる。
【0162】
1.[0,P]の間の整数、或いは“no aperiodic CSI−RS state”を意味する整数をpとして送信する。Pは最大非周期的CSI−RS伝送遅延であり、“no aperiodic CSI−RS state”を含めてP+2個の状態、すなわち、合計(log
2(P+2))ビットが必要である。次表にP=6の場合における例示を整理する。
【0164】
或いは、遅延の代わりに、非周期的CSI−RS指示受信時点を基準に前に送信された非周期的CSI−RSを示すことができる。この場合、非周期的CSI−RSの伝送時点はサブフレームn−p時点と解釈され、上記の表
8のような表をそのまま使用することができる。この場合、上記表の意味は、非周期的CSI−RS伝送遅延の代わりに非周期的CSI−RS機会指示になり得る。
【0165】
上記非周期的CSI−RS機会指示子は、表
9のような非周期的CSI−RSリソース単位で知らせることができる。すなわち、該当のフィールド値によって、端末は非周期的CSI−RS指示受信時点を基準に一番目の非周期的CSI−RS、或いは二番目の非周期的CSI−RSを用いた非周期的CSIを報告することができる。
【0167】
2.または、基地局は非周期的CSI−RS指示として{0,1}で非周期的CSI−RSのオン/オフ指示だけを送信することができる。その例は次のとおりである。
【0169】
上記DCIは、SI−RNTIを用いたセル−共通DCIで送信することができる。この場合、上記非周期的CSI−RS指示は、DCI 1A、1Cなどを通じて、該当のセルのセルIDを使用する端末は該当のDCIを受信して使用することができる。この場合、基地局は既存DCIに追加された空間で該当の非周期的CSI−RS指示を端末に送信することができる。この空間の大きさは上述した非周期的CSI−RS伝送時点の指示方法によって決定される。
【0170】
或いは、該当の非周期的CSI−RS指示は、DCI 1AにSI−RNTIを使用する時に予備(reserve)される空間の一部空間を用いて送信することができる。例えば、
図7のようにSI−RNTIが用いられる場合、HARQプロセス番号(FDDのために3ビット、TDDのために4ビットと定義される。)、下りリンク割り当てインデックス(TDDだけのために2ビットと定義される。)に該当する空間が予備される。非周期的CSI−RS(リソース)がK個定義されると、該当の予備された空間のうちのK個のビットを用いてビットマップ形式でそれぞれのオン/オフをセル内端末に知らせることができるだろう。ここで、Kは利用可能な空間より小さいか又は等しい必要がある。仮に、FDDであるとともに、HARQプロセス番号に対応する空間を使用する場合であれば、K<=3であってもよい。
【0171】
または、上記非周期的CSI−RS指示は、DCIフォーマット3/3AのようなDCIを用いてブロードキャストすることができる。
【0172】
この場合、SI−RNTIのようなブロードキャスト用RNTI、或いは該当の情報だけのための非周期的−CSI−RS−RNTIのような別のRNTIを用いてDCIを送信することができる。
【0173】
或いは、上記DCIは、C−RNTIを用いてUE−特定DCIで送信することができる。この場合、基地局は、既存DCIに追加された空間で該当の非周期的CSI−RS指示を端末に送信することができる。特に、上りリンクDCI(DCIフォーマット0、4)を用いて、非周期的CSI要求と共に送信することができる。この空間の大きさは上述した非周期的CSI−RS伝送時点の指示方法によって決定される。
【0174】
仮に非周期的CSI−RS指示と非周期的CSI要求の両方を受信した端末であれば、該当の時点の非周期的CSI−RSリソースでCSI−RSが送信されると仮定して、該当の非周期的CSI−RSを用いた非周期的CSIを測定/送信する。特に、CSI平均(average)を行っていた端末は、この場合には該当のサブフレームを周期的CSI平均に使用せず、また、該当の非周期的CSI−RSを用いてRRM測定を行う端末は、該当の非周期的CSI−RSリソースで送信されるCSI−RSをRRM測定に使用しない。
【0175】
特定サブフレームで、非周期的CSI−RS指示だけを受信し、非周期的CSI要求を受信できなかった端末は、当該非周期的CSI−RS指示を動的ZP CSI−RS指示と解釈することができる。すなわち、端末は、該当のサブフレームで該当の非周期的CSI−RSリソースをレートマッチングされたものと仮定して、CSI−RSが送信されていないかのように動作することができる。上の場合のようにCSI平均を行っていた端末は、この場合に、該当のサブフレームをCSI平均に使用せず、また、該当の周期的CSI−RSを用いてRRM(radio resource management)測定を行う端末は、該当の非周期的CSI−RSリソースで送信されるCSI−RSをRRM測定に使用しない。
【0176】
非周期的CSI要求を受信した端末は、下記のような条件を満たす非周期的CSI−RSが存在するとき、当該非周期的CSI−RSに対する非周期的CSIを報告又は送信する。このとき、端末が非周期的CSI−RS伝送の後に非周期的CSI要求を受信した状況を考慮する。上記条件を
図8に例示する。
【0177】
− 非周期的CSI要求受信時点以前のKサブフレーム以内に送信されており、
【0178】
− 前に非周期的CSI報告に用いられていない非周期的CSI−RSが送信される。
【0179】
この場合、基地局は、非周期的CSI−RS指示を送信してから次の非周期的CSI−RS指示を送信する前に該当の端末に非周期的CSI要求を送信し、非周期的CSIが正しい非周期的CSI−RSを参照できるようにすることができる。
【0180】
或いは、下記のような条件を満たす非周期的CSI−RSが存在するとき、当該非周期的CSI−RSに対する非周期的CSIを送信することができる。このとき、端末が非周期的CSI−RS伝送後に非周期的CSI要求を受信した状況を考慮する。上記条件を
図9に例示する。
【0181】
− 非周期的CSI要求受信時点以前のKサブフレーム以内に非周期的CSI−RS指示を受信しており、
【0182】
− 非周期的CSI要求受信時点以降のLサブフレーム以内に送信される予定である非周期的CSI−RSが送信される。
【0183】
上記K及びL値は、非周期的CSI−RS有効区間(valid period)を意味し、事前に定義されてもよく、上位層シグナリングで端末に送信されてもよい。上記に該当する非周期的CSI−RSがない場合、端末は、非周期的CSI要求に指定されたCSIプロセスに含まれた他のCSI−RSのうち、非周期的CSIの対象として設定されたCSI−RS、例えば、既存の周期的CSI−RSに対する非周期的CSIを送信することができる。
【0184】
特に、非周期的CSI要求が非周期的CSI−RS指示の機能を行うように設定されてもよい。この場合、非周期的CSI要求の受信時点をサブフレームnとしたとき、サブフレームnから非周期的CSI−RSが送信される時点であるサブフレームn−kが定義される必要がある。これは、次表のように非周期的CSI要求で指定されてもよく、或いは事前に定義(例えば、k=0であり、非周期的CSI要求が送信/受信されるサブフレームで非周期的CSI−RSが受信される。)されてもよい。
【0186】
非周期的CSI要求に非周期的CSI−RS指示が含まれる場合にも非周期的CSI−RS指示を別途に送信することができるが、この場合には、別途に送信される非周期的CSI−RS指示は上記動的なZP−CSI−RS指示としてのみ用いられる。
【0187】
第2案:非周期的CSI−RSのための別途のリソースプール(pool)を設定するなどの方法であり、非周期的CSI−RSのための別途の非周期的CSI−RSリソースを設定することができる。当該CSI−RSリソースをRRCのような上位層シグナリングなどで端末に設定することができる。これは、当該非周期的CSI−RSリソースで非周期的CSI−RSが送信されない時の動作によって下記のように区別することができる。
【0188】
2−1.非周期的CSI−RSが送信されない時は、該当のリソースをデータ伝送などの他の用途に用いることができる。
【0189】
逆に、該当のリソースで非周期的CSI−RSが送信される時は、該当のリソースの非周期的CSI−RS指示をZP−CSI−RSのように解釈して動作することができる。すなわち、非周期的CSI−RSが送信される時に、当該非周期的CSI−RSを使用しない端末が非周期的CSI−RS指示を受信した場合、該当のリソースがレートマッチングされたと見なすことができる。
【0190】
2−2.非周期的CSI−RSが送信されない時、該当のリソースは予備される。すなわち、該当のリソースは非周期的CSI−RS以外の用途には用いられない。
【0191】
上記の第2案の非周期的CSI−RSを用いた動作も、第1案の方法をそのまま用いることができる。すなわち、非周期的CSI−RS指示と非周期的CSI要求の両方を受信した端末であれば、上の第1案の動作と同様に、非周期的CSI−RSリソースで非周期的CSI−RSが送信されると仮定して、該当の非周期的CSI−RSを用いた非周期的CSIを測定/報告する。また、非周期的CSI−RS指示だけを受信した端末は、当該非周期的CSI−RS指示を動的なZP CSI−RS指示と解釈して、該当のサブフレームで、当該非周期的CSI−RSリソースがレートマッチングされた場合のように、データが送信されていないかのように動作することができる。
【0192】
上記非周期的CSI−RSリソースの設定形態として次のような方法を考慮することができる。
【0193】
●非周期的CSI−RS伝送のために周期的リソースを設定
【0194】
− この場合、非周期的CSI−RSの伝送位置は、事前に設定された非周期的CSI−RSリソース単位で知らせることができる。
【0195】
●非周期的CSI−RS伝送のための非周期的リソースを設定
【0196】
− 非周期的CSI−RS伝送サブフレームをビットマップ(例えば、サブフレームごとに)直接設定することができる。
【0197】
− 周期的CSI−RS伝送位置を設定するが、送信しないサブフレームを事前に定義したり、ビットマップで設定することができる。
【0198】
●非周期的CSI−RS伝送タイミングを直接指示
【0199】
− 非周期的CSI−RS伝送タイミングは事前に定義されず、事前に設定された非周期的CSI−RSリソースで実際に非周期的CSI−RSの伝送がなされる機会(instance)を、非周期的CSI−RS指示などで直接知らせることができる。このような指示は、次に説明する非周期的CSI−RS指示で行うことができる。
【0200】
上記のような形態の非周期的CSI−RS設定は事前に定義されてもよく、RRCなどの上位層シグナリングで端末に設定されてもよい。
【0201】
非周期的CSI−RS指示は、前述した第1案のようにDCIを用いて送信されてもよく、非周期的CSI−RS指示信号をサブフレームnで端末が受信した時、非周期的CSI−RSの伝送時点は下記のとおりであってもよい。
【0202】
1.非周期的CSI−RSの伝送時点をサブフレームn+pと解釈することができる。このとき、pは非周期的CSI−RS伝送遅延であり、DCIの非周期的CSI−RS指示フィールドにpを明示的に送信することによって端末に知らせることができる。
【0203】
2.別途のシグナリング無しで、事前に定義される定数pを用いて、サブフレームn+pで非周期的CSI−RSが送信されると解釈することができる。
【0204】
A.特に、p=0の場合、非周期的CSI−RS指示の伝送タイミングと同じサブフレームで非周期的CSI−RSを送信することができる。
【0205】
上記それぞれの非周期的CSI−RS伝送時点指示方法によって、該当の信号の構造を次のようにすることができる。
【0206】
1.[0,P]の間の整数、或いは“no aperiodic CSI−RS state”を意味する整数をpとして送信する。Pは最大非周期的CSI−RS伝送遅延であり、“no aperiodic CSI−RS state”を含めてP+2個の状態、すなわち、合計(log
2(P+2))ビットが必要である。表10を参照できる。
【0207】
或いは、遅延の代わりに、非周期的CSI−RS指示受信時点を基準に、以前に送信された非周期的CSI−RSを示すことができる。この場合、非周期的CSI−RSの伝送時点はサブフレームn−p時点と解釈され、上記の表
8のような表をそのまま使用することができる。この場合、上記表の意味は、非周期的CSI−RS伝送遅延の代わりに非周期的CSI−RS機会指示になり得る。
【0208】
上記非周期的CSI−RS機会指示子は、表11のように非周期的CSI−RSリソース単位で知らせることができる。すなわち、該当のフィールド値によって端末は非周期的CSI−RS指示受信時点を基準に一番目の非周期的CSI−RS、或いは二番目の非周期的CSI−RSを用いた非周期的CSIを報告することができる。
【0209】
2.または、基地局は非周期的CSI−RS指示として、{0,1}で非周期的CSI−RSのオン/オフ指示だけを送信することができる。その例は次のとおりである。
【0210】
上記DCIは、SI−RNTIを用いたセル−共通DCIで送信することができる。この場合、上記非周期的CSI−RS指示は、DCI 1A、1Cなどを通じて、該当のセルのセルIDを使用する端末は該当のDCIを受信して使用することができる。この場合、基地局は既存DCIに追加された空間で該当の非周期的CSI−RS指示を端末に送信することができる。この空間の大きさは上述した非周期的CSI−RS伝送時点の指示方法によって決定される。
【0211】
或いは、該当の非周期的CSI−RS指示は、DCI 1AにSI−RNTIを使用する時に予備(reserve)される空間の一部空間を用いて送信することができる。例えば、
図7のようにSI−RNTIが用いられる場合、HARQプロセス番号(FDDのために3ビット、TDDのために4ビットで定義される。)、下りリンク割り当てインデックス(TDDだけのために2ビットで定義される。)に該当する空間が予備される。非周期的CSI−RS(リソース)がK個定義される場合には、該当の予備された空間のうちのK個のビットを用いてビットマップ形式でそれぞれのオン/オフをセル内端末に知らせることができるだろう。ここで、Kは利用可能な空間より小さいか等しい必要がある。仮に、FDDであるとともに、HARQプロセス番号に対応する空間を使用する場合であれば、K<=3であってもよい。
【0212】
または、上記非周期的CSI−RS指示は、DCIフォーマット3/3AのようなDCIを用いてブロードキャストすることができる。
【0213】
この場合、SI−RNTIのようなブロードキャスト用RNTI、或いは、該当の情報だけのための非周期的−CSI−RS−RNTIのような別のRNTIを用いてDCIを送信することができる。
【0214】
或いは、上記DCIは、C−RNTIを用いてUE−特定DCIで送信することができる。この場合、基地局は、既存DCIに追加された空間で、該当の非周期的CSI−RS指示を端末に送信することができる。特に、上りリンクDCI(DCIフォーマット0、4)を用いて、非周期的CSI要求と共に送信することができる。この空間の大きさは、上述した非周期的CSI−RS伝送時点の指示方法によって決定される。
【0215】
仮に、非周期的CSI−RS指示と非周期的CSI要求の両方を受信した端末であれば、該当の時点の非周期的CSI−RSリソースでCSI−RSが送信されると仮定して、該当の非周期的CSI−RSを用いた非周期的CSIを測定/送信する。特に、CSI平均(average)を行っていた端末は、この場合には、該当のサブフレームを周期的CSI平均に使用せず、また、該当の非周期的CSI−RSを用いてRRM測定を行う端末は、該当の非周期的CSI−RSリソースで送信されるCSI−RSをRRM測定に使用しない。
【0216】
特定サブフレームで、非周期的CSI−RS指示だけを受信し、非周期的CSI要求を受信していない端末は、該当の非周期的CSI−RS指示を動的ZP CSI−RS指示と解釈することができる。すなわち、端末は、該当のサブフレームで該当の非周期的CSI−RSリソースをレートマッチングされたものと仮定して、CSI−RSが送信されていないかのように動作することができる。上記の場合のようにCSI平均を行っていた端末は、この場合に、該当のサブフレームをCSI平均に使用せず、また、該当の周期的CSI−RSを用いてRRM(radio resource management)測定を行う端末は、該当の非周期的CSI−RSリソースで送信されるCSI−RSをRRM測定に使用しない。
【0217】
非周期的CSI要求も上述した第1案と同様の方式を用いることができる。すなわち、次のような条件を満たす非周期的CSI−RSが存在するとき、端末は、該当の非周期的CSI−RSに対する非周期的CSIを報告又は送信する。このとき、端末が基地局の非周期的CSI−RS伝送以降に非周期的CSI要求を受信した状況を考慮する。
【0218】
− 非周期的CSI要求受信時点以前のKサブフレーム以内に送信されており、
【0219】
− 以前に非周期的CSI報告に用いられなかった非周期的CSI−RSが送信される。
【0220】
この場合、基地局は、非周期的CSI−RS指示を送信してから次の非周期的CSI−RS指示を送信する前に、該当の端末に非周期的CSI要求を送信し、非周期的CSIが正しい非周期的CSI−RSを参照できるようにすることができる。
【0221】
或いは、次のような条件を満たす非周期的CSI−RSが存在するとき、該当の非周期的CSI−RSに対する非周期的CSIを送信することができる。このとき、端末が非周期的CSI−RS伝送以降に非周期的CSI要求を受信した状況を考慮する。
図9に上記条件を例示する。
【0222】
− 非周期的CSI要求受信時点以前のKサブフレーム以内に非周期的CSI−RS指示を受信しており、
【0223】
− 非周期的CSI要求受信時点以降のLサブフレーム以内に送信される予定である非周期的CSI−RSが送信される。
【0224】
上記K及びL値は非周期的CSI−RS有効区間(valid period)を意味し、事前に定義されてもよく、上位層シグナリングで端末に送信されてもよい。上記に該当する非周期的CSI−RSがない場合、端末は、非周期的CSI要求に指定されたCSIプロセスに含まれた他のCSI−RSのうち、非周期的CSIの対象として設定されたCSI−RS、例えば、既存の周期的CSI−RSに対する非周期的CSIを送信することができる。
【0225】
特に、非周期的CSI要求が非周期的CSI−RS指示の機能を行うように設定されてもよい。この場合、非周期的CSI要求の受信時点をサブフレームnとしたとき、サブフレームnから非周期的CSI−RSが送信される時点であるサブフレームn−kが定義される必要がある。これは、表13のように非周期的CSI要求で指定されてもよく、或いは事前に定義(例えば、k=0であり、非周期的CSI要求が送信/受信されるサブフレームで非周期的CSI−RSが受信される。)されてもよい。
【0226】
非周期的CSI要求に非周期的CSI−RS指示が含まれる場合にも非周期的CSI−RS指示を別途に送信することができるが、この場合には、非周期的CSI−RS指示は動的ZP−CSI−RS指示としてのみ用いられる。
【0227】
複数の非周期的CSI−RS伝送の処理
【0228】
非周期的CSI−RSが2つ以上の端末のために送信され、各端末に対する非周期的CSI−RS伝送時点が隣接している場合、端末の立場で上記条件を満たす非周期的CSI−RSが複数個存在し得る。特に、同じリソースを非周期的CSI−RSのために使用する場合、このように端末に非周期的CSIを送信すると、端末は、送信された複数の非周期的CSI−RSのうちいずれの非周期的CSI−RSに対する非周期的CSIを送信すべきかを判断する必要がある。
【0229】
このために次のような方法を用いることができる。
【0230】
1.基地局が非周期的CSI要求で、該当の端末が非周期的CSI報告のために参照する非周期的CSI−RSを直接指定することができる。このために、非周期的CSI要求が含まれたDCIに、上記非周期的CSI−RS指示における非周期的CSI−RS伝送機会指示のようなフィールドを追加することができる。
【0231】
例えば、非周期的CSI−RS伝送機会指示の構造を次のようにすることができる。非周期的CSI−RS伝送機会指示は、非周期的CSI−RS指示受信時点を基準に、以前に送信された非周期的CSI−RSを指示することができる。この場合、非周期的CSI−RSの伝送時点はサブフレームn−pと解釈され、次表のように定義することができる。pは最大非周期的CSI−RS伝送遅延であり、(log
2(P+2))ビットが必要である。次表にはp=7の場合の例示を整理した。
【0233】
2.非周期的CSI要求に非周期的CSI−RS指示を含めることができる。例えば、非周期的CSI要求の受信時点がサブフレームnであり、非周期的CSI−RSの受信時点がサブフレームn−kであるとき、非周期的CSI要求の状態に対する設定を下記のようにRRCなどで設定することができる。
【0235】
上の例示で、CSIプロセス1に非周期的CSI−RSが含まれている場合、基地局は非周期的CSI要求でインデックス“11”を送信し、サブフレームn−4で送信された非周期的CSI−RSを基準に非周期的CSIの報告を受けることができる。
【0236】
3.上記非周期的CSI−RS指示を用いて測定対象CSI−RSを選択する代わりに、非周期的CSI−RSリソースを複数個設定することによって非周期的CSI−RSのあいまいさ(ambiguity)を減らすことができる。このような複数の非周期的CSI−RSリソースは、個別のRE位置にマップされてもよく、或いは、同一のRE位置にマップされるが、伝送周期とオフセットなどを異ならせて個別のタイミングに送信されるように設定されてもよい。例えば、仮に2つの非周期的CSI−RSリソースが同一のRE位置を共有するように設定されたとすれば、各非周期的CSI−RSリソースは時間軸で交互に設定される。
【0237】
上記の“3”の方式において、基本的に端末は自身に設定された非周期的CSI−RSリソースに対する非周期的CSIを送信するが、端末に2つ以上の非周期的CSI−RSリソース(特に、1つのCSIプロセス内で)が設定されたとすれば、後の非周期的CSI要求では、非周期的CSI−RSリソースのうちいずれのリソースに対する非周期的CSIを報告すべきかを知らせることができる。次表は、非周期的CSI要求において特定非周期的CSI−RSリソースを指示する例を示す。
【0239】
或いは、非周期的CSI要求とは独立した非周期的CSI−RS指示が送信されてもよい。
【0240】
上記において、“2つ以上の非周期的CSI−RSリソースに関する動作”、同じ動作を表現する他の方法として、“1つの非周期的CSI−RSリソースに対してこれが有し得る2つ以上の特定設定(例えば、RE/タイミングパターン、アンテナポート数、アンテナポートサブセットなど)候補集合を上位層信号で設定した状態でDCIでこれを動的に指示する動作”と適用されてもよいことは明らかである。特に、タイミングパターンは、上述したように、非周期的CSI−RSの伝送時点を知らせ、特に、1つではなく複数個の時点を含むことができる。このとき、上記タイミングパターンとしてn
ap個の非周期的CSI−RSの伝送時点を知らせる時、非周期的CSI−RS指示を端末が受信した時点を含めて合計(n
ap+1)個の非周期的CSI−RSが送信されると解釈することができる。
【0241】
例えば、非周期的CSI−RSの柔軟性(flexibility)のために、1つの非周期的CSI−RS(又は、リソース)に複数個の設定(例えば、RE/タイミングパターン、アンテナポート数、アンテナポートサブセットなどを含む。)を設定し、DCIのようなシグナリングでその一つを選択して、実際に非周期的CSI−RS伝送に用いられた設定を端末に知らせることができる。また、1つのCSIプロセス内に2つ以上の非周期的CSI−RSリソースが存在する場合、各リソースに対してそれぞれの設定を独立して与えることができ、特に、各設定は候補集合(例えば、RE/タイミングパターン、アンテナポート数、アンテナポートサブセットなど)と定義され、基地局で実際非周期的CSI−RS伝送に用いられた特定設定をDCIのような方法で指定することができる。また、例えば、DCIで‘10’状態が動的に指示されると、端末は、上記各非周期的CSI−RSリソース別に独立して設定された2つ以上の設定候補集合の中で‘10’状態に該当する集合を適用して該当の非周期的CSI−RSを測定するようにする。
【0242】
或いは、CSIプロセス内に2つ以上の非周期的CSI−RSリソースが存在する場合、CSIプロセスにおける全ての(又は、一部の)設定された非周期的CSI−RSリソース間に共通の非周期的CSIリソース設定(例えば、RE/タイミングパターン、アンテナポート数、アンテナポートサブセットなど)が存在し、該当の設定は複数個の候補集合(例えば、RE/タイミングパターン、アンテナポート数、アンテナポートサブセットなど)に設定され、基地局で実際に非周期的CSI−RS伝送に用いられた特定設定を非周期的DCIのような方法で示すことができる。
【0243】
上の方法に続いて、一部の特性はRRCシグナリングとしてCSIプロセスにおける各非周期的CSI−RSリソースに対して特定パラメータに対する設定(例えば、アンテナポート数)が半−静的に定義され、その他のパラメータに対してはCSIプロセスにおける全ての(又は、一部の)設定された非周期的CSI−RSリソース間に共通の複数個の非周期的CSI−RSリソース設定候補集合(例えば、RE/タイミングパターン、アンテナポート数、アンテナポートサブセットなど)を定義し、基地局で実際に非周期的CSI−RS伝送に用いられた特定設定を非周期的DCIのような方法で指定することができる。また、例えば、DCIで‘10’状態が動的に指示されると、端末は、上記共通に設定された候補集合の中で‘10’状態に該当する集合を適用し、上記各非周期的CSI−RSリソース別に独立して設定された2つ以上の上記設定候補集合の中で‘10’状態に該当する集合を適用して、(CSIプロセスにおける)非周期的CSI−RSを測定するようにする。
【0244】
また、非周期的CSIフィードバックの対象となる非周期的CSI−RSが2つ以上存在する場合、最後に送信された非周期的CSI−RSだけをCSIの測定に使用することができる。例えば、非周期的CSI要求がサブフレームnで送信されたとき、非周期的CSIがサブフレームn−4とサブフレームn−2で送信されると(K>=4、L=0)、端末は非周期的CSIのためにサブフレームn−2で送信された非周期的CSI−RSを使用することができる。これは、端末の有しているバッファにまず、サブフレームn−4で送信された非周期的CSI−RSを保存するが、サブフレームn−2で送信された非周期的CSI−RSに変える方式によって具現することができる。
【0245】
或いは、より良好なチャネル測定性能のために、端末は、上記で指定された区間内に存在する非周期的CSI−RSを全部用いて非周期的CSIを計算することができる。このために、両非周期的CSI−RSを、同一のアンテナポート設定(例えば、アンテナポート数、アンテナポートサブセット)を有するように定義/設定することができる。
【0246】
特に、2つ以上の異なるアンテナポート設定を有する非周期的CSI−RSである場合、各アンテナポートに対する測定結果を集成(aggregate)したチャネル測定結果を端末が計算及び報告することができる。例えば、総12個のアンテナポートに対するCSIを測定するために、4ポート−非周期的CSI−RSと8ポート−非周期的CSI−RSを送信し、端末はこれら2つの非周期的CSI−RSの測定結果を連接して総12個のアンテナポートに対するCSIを基地局に報告することができる。
【0247】
また、上の例において、端末は、前の4ポート−非周期的CSI−RSに対するCSIと8ポート−非周期的CSI−RSに対するCSIをそれぞれ独立して計算した後、1つの非周期的CSIに2つのCSIを全て報告したり、2つのCSIのうちベスト(best)を選んで該当の設定及び該当の設定に対するCSI(すなわち、ベストCSI)を報告することができる。
【0248】
特に、非周期的CSI−RSによるオーバーヘッド減少のために、端末に送信される非周期的CSI−RSは(RRCで設定されたアンテナポートの数に対して)一部のアンテナポートでのみ送信されてもよく、このために、端末に、該当の非周期的CSI−RSに関する非周期的CSI−RS指示で、該当の非周期的CSI−RSに送信されるアンテナポートサブセットを知らせることができる。
【0249】
このために、事前に定義されたり或いはRRCシグナリングなどの上位層シグナリングで定義されたアンテナポートサブセットが端末に与えられる。例えば、2ビットの指示を使用するとき、アンテナポートサブセットを下記のように設定することができる。
【0250】
第1案. 非周期的CSI−RS;リソース−共通設定:
【0251】
A.非周期的CSI−RSリソースの全てに共通して定義されるアンテナポートサブセットを定義することができる。例えば、“アンテナポートの数”をRRCシグナリングで各非周期的CSI−RSリソース別に半−静的に設定することができる。次表は、“アンテナポートの数”が8個であり、共通に該当の非周期的CSI−RSリソース間に設定された状態を例示する。
【0253】
B.非周期的CSI−RSの特性のうちの一部のパラメータ(例えば、アンテナポート数)がリソース−特定に定義され、該当のパラメータによる設定候補集合が(CSIプロセスにおける)非周期的CSI−RS間に共通に定義されて、DCIで指示されてもよい。
【0255】
第2案. 非周期的CSI−RS;リソース−特定設定(アンテナポートサブセットによって)
【0256】
A.非周期的CSI−RSリソースごとに独立したアンテナポートサブセット設定を与えることができる。これは、上記の表16及び表17のような設定表が特定DCIによって動的に指示される時、該当の状態が上記リソース−特定設定別にそれぞれ動的指示され得ることを意味する。
【0257】
上記の例示で、サブセットインデックスは、DCIにおいて該当のアンテナポートサブセットを指示するために用いることができる。
【0258】
他の技術提案として、上記アンテナポートサブセットに連動した非周期的CSI−RSの実際に送信されるREパターンに関して次のようなオプションが可能である。
【0259】
オプション1. 非周期的CSI−RSのために設定されたアンテナポート数とレガシーREパターンにおける部分REパターン
【0260】
A.オプション1は、該当のリソースに設定されたアンテナポート数は変わらず、端末に指示されるアンテナポートサブセットに該当する(部分)REパターンに対してのみ測定するようにする。例えば、該当のリソースは8ポートと設定され、アンテナポートサブセットが{15,16,19,20}として動的指示された場合、端末は8ポートと定義された(レガシー)CSI−RS REパターンのうち、与えられたアンテナポートサブセットに該当する4個のREだけを用いてCSI−RSを測定することができる。このとき、CSI−RS伝送に用いられないREは他の用途(例えば、データ伝送)に用いることができる。
【0261】
オプション2. アンテナポート(サブセット)設定によって指示されたアンテナポート数による(レガシー、又はあらかじめ定義/あらかじめ設定された)REパターン
【0262】
A.オプション2は、アンテナポートサブセットに含まれたアンテナポートの数字に基づいて送信されるCSI−RS REの数が決定されると同時に、該当のCSI−RS REが送信されるREパターン位置が上記のように固定された(レガシー、又はあらかじめ定義/あらかじめ設定された)状態で、該当のREパターンに対して適用するアンテナポートナンバリング(numbering)が上記アンテナポート(サブセット)設定による指示に従うようにする。例えば、基地局が8ポート伝送を具現しているとしても、この事実は端末に設定されても設定されなくてもよく、上記の一例として、アンテナポートサブセットがアンテナポート{15,16,19,20}と指示されていると、該当の非周期的CSI−RSは4ポート伝送であることを端末が認識し、上記(レガシー、又はあらかじめ定義/あらかじめ設定された)4ポートREパターンに対して非周期的CSI−RSを測定するようにする。このとき、これと共に下記特定“アンテナポートサブセット(ホッピング/サイクリング)(hopping/cycling)パターン”が共に指示されると、端末は他の時点に受信される他のCSI−RSポートに対してアンテナポートナンバリングを連接させて集成されたCSI導出及び報告を行うように定義/設定されてもよい。
【0263】
全アンテナポートに対するチャネルを測定するために、基地局は、2つ以上の(隣接した)サブフレームで互いに異なる設定(例えば、アンテナポートサブセット)を有する非周期的CSI−RSを端末に設定することができる。この時、該当のアンテナポートサブセットの和集合は全アンテナポートになり得、端末は各サブフレームで測定されたチャネル情報を集成して全アンテナポートに対するチャネル情報を計算及び報告できるようにしてもよい。
【0264】
特に、測定されたチャネル情報のエージング(aging)を防止するために、互いに隣接したサブフレーム内で異なるアンテナポートサブセットを用いた非周期的CSI−RSを送信できる形態で特定制限を与えることができる。例えば、上記‘タイミングパターン’情報は、暗示的に該当のDCIトリガリング時点サブフレームnから例えば非周期的CSI−RSが送信される{…、サブフレームn−2、サブフレームn−1、サブフレームn、サブフレームn+1,…}のうちの一部を“多重−ショットトリガリング”形態と定義/設定されてもよい。このために、基地局は、複数の非周期的CSI−RSを1つのDCIで指示することができる。1つのDCIで複数の非周期的CSI−RSを指示する場合には、各非周期的CSI−RSが送信される位置に関する情報を含まなければならず、その内容は上述した方法を用いることができる。例えば、REパターンは複数の非周期的CSI−RS間に共通したり事前に(各リソース別に)定義/設定されてもよく、又はREパターン自体を上記の“多重−ショットトリガリング(multi−shot triggering)”による動的指示属性に含めてもよい。
【0265】
この場合、複数のアンテナポートサブセットが特定区間内(例えば、上記K、L値と定義できる。)の各非周期的CSI−RS伝送時点に、(一種の“アンテナポートサブセット”ホッピング/サイクリングパターン形態で)連動してもよい。例えば、実際4ポートに対する非周期的CSI−RSを送るために、(このために、RRC設定上ではアンテナポート数が上記のように8ポート(>4)に設定され得る。)、特定区間における一番目の非周期的CSI−RS伝送時点の場合、一番目のアンテナポートサブセット{15,16,19,20}に対する非周期的CSI−RSが、二番目の非周期的CSI−RS伝送時点には二番目のアンテナポートサブセット{17,18,21,22}に対する非周期的CSI−RSが送信されるように設定され得る。このような時間によるアンテナポートサブセット(又は、ホッピング/サイクリングパターン情報そのもの)はRRC或いはMACシグナリングのような上位層シグナリングで端末に送信される。
【0266】
上記非周期的CSI−RSのための設定が事前に定義されたり或いはRRCなどの上位シグナリングで設定され、DCIのような方法で端末に知らせることができる。すなわち、4ビットのDCIシグナリングを用いる場合、16個の設定をRRCであらかじめ設定、或いはあらかじめ定義し、上記DCIシグナリングでそのうちの一つを指示することができる。該当の非周期的CSI−RSのための設定は、上記非周期的CSI−RS関連情報に、例えば、次のような情報を含むことができ、下記情報のうち少なくとも一つに関して上記に提案した動作の一部が同一に適用され得ることは明らかである。また、下記属性は、本発明で主に議論する非周期的CSI−RSではなく、周期的CSI−RSの設定内に含まれて用いられ得る。
【0267】
●(非周期的CSI−RSのための)設定ID(例えば、下記属性が非周期的CSI−RSリソース内に設定されず、別途に動的指示され得るように設定上で分離され得る。)
【0268】
●リソース(RE/タイミング)パターン
【0271】
●サブフレーム−設定(例えば、多数のサブフレーム−設定を上記動的指示の対象とし、特定サブフレーム−設定が指示されると、後に他のサブフレーム−設定が指示されるまでは該当の周期/オフセットで周期的な伝送ができる。又は、非活性化のための別途の指示子による指示も可能である。)
【0272】
●スクランブリングID(例えば、仮想セル識別子)
【0273】
●QCL関連情報(例えば、該当の非周期的CSI−RSとQCL関係にあるCRS情報)
【0274】
すなわち、これらの属性のうち少なくとも一つは、上記したホッピング/サイクリングパターン形態と事前に設定/定義された状態で“多重−ショットトリガリング”形態で一つのDCIによって指示され得る。
【0275】
非周期的CSI−RS指示と非周期的CSI要求の伝送DCIを分離する場合、非周期的CSI要求フィールドを非周期的CSI−RS指示に活用できる。例えば、追加の2ビットを用いて、非周期的CSI−RS指示として使用する場合、該当のビットが特定状態(例えば、‘00’)として送信されると、非周期的CSI要求フィールドの2ビットは既存の非周期的CSI要求と同一に解釈され、非周期的CSI−RS指示フィールドが‘00’以外の値になる場合、非周期的CSI要求フィールドは非周期的CSI−RS指示フィールドと共に総4ビットのペイロードのうちの特定X個(例えば、X=12)状態(総16個の状態のうち、‘00xx’の4個を除く状態)と解釈されて、該当の非周期的CSI−RS指示情報が端末に送信され得る。
【0276】
端末へのULデータ割り当てが不要である場合、UL DCIを用いた非周期的CSI−RS指示を送信するとき、より自由な非周期的CSI−RS設定シグナリングのために、UL DCIにおけるULデータのためのフィールド(例えば、リソース割り当て(resource allocation;RA))を用いることができる。上記の指示フィールド値のうちの特定状態(例えば、‘1111’)を、‘拡張された非周期的CSI−RS指示’のような形態で定義し、該当の状態が端末にシグナルされた場合、ULリソース割り当てフィールドなどの、用いられない特定フィールドを追加の非周期的CSI−RS指示フィールドとして活用してより詳細な設定を端末に送信することができる。この場合、使用可能なフィールドは、CQI要求フィールド、SRS要求フィールドを除くUL DCIフィールドの中で一部を用いることができる。
【0277】
上記のように非周期的CSI報告を報告しなければならない場合、該当のCSIはPUSCHにピギーバック(piggyback)されて送信される。特に、1つのCSIプロセス内の2つ以上のCSI−RSリソースに対するCSIを測定/報告する場合、端末は各CSI−RSリソースに対するCSIをPUSCHリソースにマップするとき、最低CSI−RSリソースインデックスから始めてマップする。したがって、次のような順序で行われる。
【0278】
1. 最低CSIプロセスインデックス優先
【0279】
2. CSIプロセスインデックスが同じであれば、最低CSI−RSリソースインデックス優先
【0280】
上記CSI−RSリソースインデックスはCSIプロセス内に設定されたCSI−RSリソースに対するインデックスであり、
図5及び
図6においてCSI−RS 1、CSI−RS 2がそれに当たる。
【0281】
仮にCSIプロセスを用いて上記動作を支援するためには、上記2つの非周期的CSI−RSリソースは互いに異なるCSIプロセスに割り当て、各CSIプロセスを非周期的CSI要求の状態に割り当てると、端末に、2ビットの非周期的CSI要求を用いて、いずれの非周期的CSI−RSを用いた非周期的CSI−RSを送信するかに関する情報を知らせることができる。これは、追加のDCIシグナリングを必要としないが、端末に設定するためのCSIプロセスの最大数字が制限されているため(例えば、最大で5個のCSIプロセス)、CSIプロセスが不足する場合がある。
【0283】
上の表において、CSIプロセス1には非周期的CSI−RSリソース1が、CSIプロセス2には非周期的CSI−RSリソース2が割り当てられている状況を挙げている。したがって、端末に非周期的CSI要求で10が送信されると、端末は非周期的CSI−RSリソース1のうち、最も近いリソースに対する非周期的CSIを測定/報告することができる。
【0285】
CoMP環境における干渉測定のために、CSI−IMを設定して隣接基地局の協調が動作している状態で干渉測定しやすい環境を作った。しかし、上記のように複数個のCSI−RSが1つのCSIプロセスに設定されてもよいとき、CoMPのような状況で干渉などの測定のためのCSIプロセスを設定すると、CSI−RSのためのリソースが不足することがある。例えば、CSIプロセスが5個設定され、各CSIプロセスにCSI−RSが4個ずつ設定されると、総20個のCSI−RSリソースが用いられる。現在のLTE標準のような状況で、CSI−RSのリソースは8ポートのときに最大で10個の利用可能なCSI−RSリソースが存在する。したがって、現在のようにCSI−RSリソースを共有するCSI−IMを設定する上ではCSI−RSリソースが不足する場合がある。
【0286】
このため、CSI−IMのために該当のリソースで送信される信号には上記CSI−RSの特性の一部を制限する方法を考慮することができる。例えば、特定の垂直ビームを使用する端末に限ってZP−CSI−RSを設定するなどの方法を考慮することができる。しかし、垂直ビームを用いる場合、該当のビームの特性によって特定端末に及ぶ干渉影響が完全には除去し難く、このため、端末に与えられる干渉影響を完全に除去することが困難である。また、現在のCSI−IMは、該当のリソースに干渉が完全に回避されたか、或いは垂直ビーム回避などの方法で干渉の一部だけが抑制されたかが分からない。すなわち、現在の方法では干渉セルでデータ伝送に特定‘特性’を用いた時の干渉効果を正確に確認することができない。
【0287】
したがって、基地局は端末にCSI−IMを設定する代わりに、CSI−部分−IM(CSI−PIM)を設定することができる。該当のリソースにおいて端末は隣接基地局がデータ伝送に特定特性を制限した時の干渉抑制レベルを測定できることを目標とする。端末は該当のCSI−PIMリソースでの干渉結果を測定して基地局にフィードバックし、基地局は該当の情報を基地局間に共有して、より効率的な垂直ビームスケジューリングに使用できることと期待される。例えば、セルBの特定垂直ビームに対する干渉が大きい端末がセルAに多い場合、セルBの基地局ではセルAのために該当の垂直ビームの使用を特定の時間において制限する動作が可能であろう。既存のCSI−IMは該当のリソースで干渉を測定して、CQI計算に干渉の目的などとして使用することができる。この場合、該当のリソースでは隣接基地局でいかなる動作を行うか(例えば、伝送をしないか、日常的なデータ伝送をするかなど)が明示されていない。すなわち、該当のリソースでは干渉基地局でデータを送信することもあり、或いは送信しないこともある。端末は、このような状況で干渉を測定して、実際データを送信する時に入る干渉に近い干渉を測定することができる。
【0288】
CSI−PIMの場合は、該当のリソースでは特定‘特性’が適用されたデータ伝送がなされる端末にZP−CSI−RSを適用することができる。例えば、干渉基地局で垂直ビーム0〜3の総4個の垂直ビームを用いてデータ伝送を行う時、垂直ビーム0、1を使用する端末に対するリソースに限ってZP−CSI−RSを適用することができる。したがって、CSI−PIMリソースでは干渉セルでデータを送信することも送信しないこともあるが、特定‘特性’を用いて送信されるデータは存在しなくなり、よって、端末は特定‘特性’を用いて送信する時の干渉だけを測定することができる。
【0289】
この場合、端末は、該当のCSI−PIMで測定された干渉をCQIに含めて送信する代わりに、測定された干渉量を基地局に直接報告する動作が可能である。或いは、CSI−PIMで測定された干渉に耐えられる(bearable)か否かを基地局に知らせることができる。例えば、端末が耐え得る干渉閾値が存在し、該当のCSI−PIMで測定された干渉が該当の干渉閾値よりも大きい場合、端末は‘耐えられない干渉’を意味するフィードバックをし、それよりも小さい場合、端末は‘耐えられる干渉’を意味するフィードバックができる。この場合、例えば、1ビットシグナリングを用いて、‘0’を‘耐えられる干渉’と、‘1’を‘耐えられない干渉’と定義してフィードバックしてもよく、その逆に設定/動作してもよい。或いは、測定された干渉の絶対量を直接送るが、端末が事前に基地局に伝達した端末干渉閾値などを考慮して基地局が‘耐えられる干渉’であるか否かを判断して基地局間に共有できる。上記干渉閾値は端末の能力(capability)として端末が保有したり必要によって端末が基地局に伝送してもよく、或いは基地局から上位層シグナリングなどで設定されてもよい。
【0290】
基地局間の遅延を考慮したとき、干渉の速いフェーディング(fast fading)特性は測定の意味が少ないため、CSI−PIMを一定区間で測定して干渉のロング−ターム特性を測定することができる。このような場合にCSI−PIM設定には、上記CSI−RSのリソース特性の他にも、リソースの開始サブフレーム/終了サブフレーム(或いは、区間)部分を含むことができる。CSI−PIMは、上記開始サブフレームから終了サブフレームまで(或いは、区間に)該当のCSI−PIMを設定し、端末は該当の区間において設定されたCSI−PIMリソースで干渉量を測定する。
【0291】
この方法は、干渉基地局が特定ビームを使用する時、該当の端末に及ぼす干渉を正確に測定することができる。また、仮に基地局間の伝送遅延が小さいと、この情報はCoMP基地局間の協調通信に迅速に利用され得る。しかし、基地局間の伝送遅延が大きいと、下記RRM測定方法に比べて大きい遅延利得が得られなくなる。
【0292】
上記の耐えられる干渉であるか否かのフィードバックは、上位層シグナリングで行うことができる。或いは、非周期的CSI要求と共に用いられてもよい。非周期的CSI要求が非周期的に設定された該当のCSI−PIMにおけるフィードバックを要求する場合、端末は該当のCSI−PIMで測定された干渉強度、或いは上記干渉に耐えられるか否かを測定/判断して、上りリンクリソースでフィードバックすることができる。
【0293】
上記動作は、RRM測定に取り替えてもよい。端末は、測定するRRM−RSに対して、各測定結果値と干渉閾値とを比較して、各RRM−RSに対する耐えられる干渉であるか否かをそれぞれフィードバックしたり或いは端末の干渉閾値を基地局に送信し、基地局は、端末から送信されたRRM報告値に基づいて、該当のCSI−RSに対する耐えられる干渉であるか否かを判断することができる。或いは、単に、送信されたRRM報告値を基地局間に共有してもよい。この場合、追加のCSI−RS割り当てが不要であるため、既存の方法に比べて物理層のオーバーヘッドを少なくできる長所があるが、RRM測定及び上位層を用いた通信に必要な時間が長いため、CSI−PIMを用いた方法に比べてより長い遅延を有することがある。
【0294】
LTE Rel−13 FD−MIMOは、ビームフォーミングされたCSI−RSベースの動作を支援し、ビームフォーミングされたCSI−RSは2個の特徴に大別され、クラスBのCSIプロセス内に設定されたNZP CSI−RSリソースの数(K)に関して、
【0295】
K>1のクラスB:存在するRI/PMI/CQI報告を含むCRI報告
【0296】
K=1のクラスB:存在するRI/PMI/CQI報告、レガシーコードブック又はRel−13で定義された新しいコードブックを使用するように指示するPMI−設定に依存する。
【0297】
K>1のクラスBは、一般的にCSI−RS別に適用された個別のビームフォーミング係数を有するセルで送信されるセル−特定ビームフォーミングされたCSI−RSに基づくものと見なされ、このため、端末はCRI報告によって設定されたK個のCSI−RSの中で最上(best)のCSI−RSインデックスを選択して報告することができる。しかし、常にセル−特定ビームフォーミングされたCSI−RSを含む必要はなく、基地局具現によって、CSI−RSリソースレベルで端末によるビーム選択のための端末−特定(又は、端末グループ−特定)ビームフォーミングされたCSI−RSリソースを有してもよい。
【0298】
K=1のクラスBは、一般的に端末のために送信された端末−特定ビームフォーミングされたCSI−RSに基づくことができ、よって、端末は設定された“端末−専用”ビームフォーミングされたCSI−RSリソースに基づいてCSI報告を行うことができる。基地局具現によって、このケースはまた、特に、共通ビーム方向がセルで複数の端末のために共通のK=1ビームフォーミングされたCSI−RSリソースに適用可能である場合、CSI−RSオーバーヘッドを減らすために端末グループ−特定ビームフォーミングされたCSI−RSに基づいて活用されてもよい。
【0299】
クラスBのために上記で既に支援した特徴のうち、ビームフォーミングされたCSI−RSベースの動作に関連した潜在的な改善主題について後述する。
【0300】
セル−間干渉緩和のためのCRIサブセット制限
【0301】
K>1のクラスBの場合に対して、設定されたK個のCSI−RSは互いに異なるビーム方向に向かって送信され、これは、
図10に示すように、互いに異なる垂直ビーム方向を含むことができる。しかし、ビームの方向が他のセルの端末に到達可能であれば、特定ビームは隣接セルに強い干渉を誘発することがある。例えば、端末2のためのビームは隣接セルの端末3に直接干渉を与えることがあり、このようなビーム方向は、深刻なセル−間干渉を誘発する水平方向に向かうことがある。
【0302】
このような干渉問題を回避するために、一種の厳格なビーム制限を垂直ビーム調節(steering)に関して考慮することができる。例えば、端末2に向かうビームを厳格に禁止することができる。しかし、高層ビルにいる端末が干渉を受ける端末がない場合、又はネットワーク具現によって隣接セル間にいくつかのスケジューリング調整が可能であれば、データ伝送のためのビームで依然としてサービス提供を受けることがあり、いかなる場合においても単純にビームを制限することは好ましくない。
【0303】
LTE Rel−13において現在CRI報告及び関連したCSIフィードバック行動を考慮することは既に2つのサブフレーム集合に対して支援され、サブフレーム集合別CRIサブセット制限を、問題を緩和し、CRIを導出するための端末の仮定を制御するためのネットワークの柔軟性を提供するために考慮ですることができる。例えば、全てのビーム方向を有するK個のビームフォーミングされたCSI−RSをサブフレーム集合1に対して設定することができ、一方、K個のCSI−RSのサブセットのみがサブフレーム集合2に対して有効であると制限することができる。その後、端末は各サブフレーム集合に対してCRIを含めたCSIを測定及び報告でき、したがって、基地局はセル間にセル−間干渉状況及び可能な調整を考慮したCRIを柔軟に使用することができる。
【0304】
▲サブフレーム集合を有するCRIサブセット制限がセル−間干渉を緩和するために考慮される
【0305】
CSI−RS活性化/非活性化を含めたオーバーヘッド減少
【0306】
CSI−RSオーバーヘッド減少技術をその目的によって調べる必要がある。オーバーヘッド減少の一方案は、セルで端末分布に依存して、セルのそれぞれでビームフォーミングされたCSI−RSの活性化/非活性化を取り扱うことに関連付く必要がある。より詳しくは、基地局が特定ビーム方向にサービス提供をする端末が存在するか否かによって、特定方向に向かういくつかのCSI−RSをオン又はオフできることが支援されるべきである。
図11に示すように、ゾーンC及びDに向かうCSI−RSのように、CRI報告の時間区間において端末が選択されない特定CSI−RSがあり得る。このようなCSI−RSは、キャリア集成(CA)システムにおいてSCellを活性化/非活性化することとやや類似に、適切なL2シグナリングで非活性化されてもよく、迅速で効率的なリソース活用の観点でRRC再構成に依存することに比べてより適切であろう。
【0307】
非活性化されたCSI−RSのためのリソースをデータ伝送のために活用することができ、したがって、CSI−RSオーバーヘッド減少メカニズムはリソース活用効率性を増加させる利得をもたらす。つまり、いくつかの活性/非活性されたCSI−RS REをアップデートすることを考慮するZP CSI−RS再設定のための類似のL1/L2−レベルシグナリングがまた、クラスB、K>1に設定されていない他の端末のために支援される必要がある。
【0308】
▲CSI−RS活性化/非活性化に基づくオーバーヘッド減少メカニズムが調査(investigate)される必要がある
【0309】
上の方式は、CRI測定及び報告のために複数個のCSI−RSを送信するFD−MIMO方式において、該当のCSI−RSの一部のビームを活性化/非活性化して該当のCSI−RSを送信するリソースを節約するための技術である。このために、非活性されるCSI−RSリソースに対するZP CSI−RSの非活性化設定が必要である。従前には、CRI報告をしないクラスA端末或いはFD−MIMOを使用しない端末が該当のリソースをレートマッチングのような方法で避けるために、該当のリソースに対するZP CSI−RS設定を端末に知らせる形態で支援されている。
【0310】
仮に上記のように特定リソースに対するCSI−RSを活性/非活性できると、該当のリソースに該当するZP CSI−RSを非活性化して、該当のリソースをそれ以上レートマッチングしないように端末に設定することができる。このために、DCIやMACのように少ない遅延を有するシグナリングを使用する。特に、該当の設定は、セル−特定的に送信することができ、このためにDCIを使用する場合、DCI 3/3Aのような形式を用いることができる。
【0311】
上記のZP CSI−RS非活性化(又は、活性化)信号を下記のように構成することができる。
【0312】
オプション1. 開始時点+対象ZP CSI−RSリソース
【0313】
■開始時点は、絶対時間値、或いは該当のシグナリングを受信した時点を基準にオフセット値を使用することができる。
【0314】
■区間(duration)或いは終了時点は、RRCシグナリングのような上位層シグナリングで与えたり、或いは固定値であってもよい。
【0315】
オプション2. 開始時点+区間+対象ZP CSI−RSリソース
【0316】
オプション3. 開始時点+終了時点+対象ZP CSI−RSリソース
【0317】
オプション4. 開始時点+対象ZP CSI−RSリソース及び別途のZP CSI−RS活性化信号
【0318】
■別途の活性化シグナリングを送信する。したがって、ZP CSI−RSの非活性化時間は、活性化されるまでとなる。
【0319】
■活性化時点は、絶対時間値、或いは該当のシグナリングを受信した時点を基準にオフセット値をシグナリングすることができる。
【0320】
オプション5. 開始時点+対象ZP CSI−RSリソース、及び別途のZP CSI−RS活性化信号+対象ZP CSI−RSリソース
【0321】
■上記の方式において、活性化シグナリングで選択的にZP CSI−RSを活性化することができる。
【0322】
対象リソースは、ビットマップ形式で送信することができる。このとき、ビットマップで送信されるリソースは、既存の4ポートZP CSI−RSリソース指示であってもよく、RRCシグナリングで設定された別途のK個のポート(Kは4以外の数字であり得る。)ZP CSI−RSリソースに対するリソース指示子であってもよい。
【0323】
上記のZP CSI−RS非活性化(及び/又は、活性化)信号は、ZP CSI−RS更新信号と解釈できる。すなわち、上述した非活性化/活性化信号の区分無しで、指定されたZP CSI−RSリソースに対して該当のZP CSI−RSを非活性化(或いは、活性化)することができる。言い換えると、ZP CSI−RSビットマップ‘1111’で4個のリソースを非活性化させた場合、次のZP CSI−RS更新信号に含まれた‘1101’は3番目のZP CSI−RSリソースを活性化させる意味と解釈できる。
【0324】
上記のオプションにおいて、開始時点は、RRCなどの上位層シグナリングで与えたり、或いは固定値(例えば、指示を受信したサブフレーム+k個のサブフレーム、k=0,1、又は8,…)であってもよい。この場合、上記のオプションにおいて開始時点を含まなくて済む。例えば、オプション1の場合、対象ZP CSI−RS指定信号だけを含んでもよい。
【0325】
別のシグナリング無しで、NZP CSI−RS非活性化シグナリングがZP CSI−RS非活性化シグナリングと解釈されてもよい。或いは、NZP CSI−RS非活性化シグナリングの一部のフィールド(例えば、対象NZP CSI−RSリソース指示フィールド)がZP CSI−RS非活性化シグナリングに含まれたシグナリング(例えば、対象ZP CSI−RSリソース指示フィールド)と解釈されてもよい。この場合、NZP CSI−RSはセル−特定に送信されるシグナリングである必要がある。
【0326】
上述したZP CSI−RS活性化/非活性化をNZP CSI−RS活性化/非活性化の信号にも類似の構造で用いることができる。上記のNZP CSI−RS非活性化(及び/又は、活性化)信号は、下記のように構成することができる。
【0327】
オプション1. 開始時点+対象NZP CSI−RS
【0328】
オプション2. 開始時点+区間+対象NZP CSI−RS
【0329】
オプション3. 開始時点+終了時点+対象NZP CSI−RS
【0330】
オプション4. 開始時点+対象NZP CSI−RS、及び別途のNZP CSI−RS活性化信号
【0331】
オプション5. 開始時点+対象NZP CSI−RS、及び別途のNZP CSI−RS活性化
【0332】
このとき、対象NZP CSI−RSをビットマップ形式で送信することができる。このとき、ビットマップで設定及び送信されるリソースは、RRCシグナリングなどで設定されたNZP CSI−RSであり、ビットマップにおいて各ビットに対応するNZP CSI−RSは、同じCSIプロセスにおけるリソース設定を受けた順にマップすることができる。
【0333】
非周期的CSI−RSのオーバーヘッド減少
【0334】
CSI−RSオーバーヘッド減少のために、LTE Rel−13において特定された測定制限(measuring restriction;MR)を、あらかじめ設定された可能なCSI−RS伝送機会内で非周期的CSI−RS伝送として用いることができる。‘MR−ON’と設定されたCSI−RSのために、端末は、非周期的CSI要求が受信された場合に限ってCSI−RSを測定することができる。
図12に示すように、例えば、インデックスB1及びB2の異なるビームを同一のCSI−RSに適用することができ、これを“CSI−RSリソースプーリング(pooling)”と呼ぶことができる。言い換えると、基地局は、あらかじめ設定された可能な伝送機会内で、それぞれ異なるビーム方向が適用されたビームフォーミングされたCSI−RSを自由に選択して送信することができる。しかし、このような現存するメカニズムは、予備されたリソース、例えば、5msグリッドを必要とするため、CSI−RS伝送のリソース活用効率性を改善する上で重要な制限がある。これは、実際CSI−RS伝送と無関係な占有されたリソースをデータ伝送のような他の目的に用いることができないためである。仮に、可能なCSI−RS伝送の予備された伝送機会をたびたび実際に用いることができないと、このような非効率的なリソース活用の問題はより一層深刻化する。
【0335】
そこで、より柔軟なリソース使用のために非周期的CSI−RSの動的な指示を考慮することができる。非周期的CSI要求と関連づけられ得る非周期的CSI−RS指示メッセージは、該当の非周期的に送信されたCSI−RSがCSI測定のために用いられる端末に送信される。言い換えると、リソースが非周期的CSI−RSのために活用され、代案として、このような非周期的指示のないリソースをデータ伝送のような他の目的に用いることができ、相当のCSI−RSオーバーヘッド減少を得ることができる。非周期的CSIを報告するように指示されていない端末のために、このような非周期的CSI−RS指示メッセージは、指示されたリソースの周辺をPDSCHレートマッチングを行うための端末のための動的ZP−CSI−RS指示と解釈されてもよい。このメカニズムは可能なCSI−RS伝送機会において特定のあらかじめ−設定された時間グリッド、例えば、5msグリッドを必要とせず、これは、基地局具現のためのリソース活用に柔軟性を与える。
【0336】
▲非周期的CSI−RS伝送の動的指示が効率的なリソース活用のために支援される必要がある
【0337】
上記のケースにおいて、非周期的CSI−RSを測定する必要のない端末のためにDCIを用いた(例えば、1−ビットZP−CSI−RS指示子)シグナリングで非周期的CSI−RSの伝送を知らせ、同時にRRCなどで端末に設定された別途の(非周期的CSI−RS伝送を仮定した)ZP−CSI−RS設定を選択して、端末がレートマッチングを行うようにすることができる。特に、このような動作は、特定TMに限って適用することができる。例えば、TM9に対してのみ上記1−ビット指示子のような新しい指示子を設定することができる。TM10の場合には別途のZP−CSI−RS設定無しで、非周期的CSI−RSが送信される時を仮定したZP−CSI−RSをRRCで設定した後、PQIを用いて該当のZP−CSI−RSを使用することができる。
【0338】
また、上記非周期的CSI−RS指示子はリソース選択子(selector)として用いられてもよい。この場合、上記非周期的CSI−RS指示子は、該当のCSIプロセス(例えば、(同じ時点(例えば、SF)に共に送られる非周期的CSI要求フィールドで動的に指示される特定CSIプロセス)に含まれたCSI−RSリソースのうち、上記指示子として指定されたリソース或いはリソース集合に対するCSIを基地局に報告することができる。該当のCSIを用いて端末はCRIを含めて最上(best)の1 CSI−RSに対するCSIを報告したり(この場合、一種のCRI測定/報告の対象となるCSI−RSリソースの拡張/制限と見なすことができる。)、最上の1 CRIを選択及び報告する代わりに、リソース指示子として指定されたCSI−RSに対するCSIを全て報告することができる。CSI−RSリソース集合は、RRCシグナリングのような同じ上位層シグナリングで設定することができる。
【0339】
図13は、本発明の一実施例に係る動作を示図である。
【0340】
図13は、無線通信システムにおいて非周期的チャネル状態情報−参照信号(channel state information−reference signal;CSI−RS)を用いたチャネル状態報告のための方法に関する。
【0341】
端末101は、単一CSIプロセスに含まれた複数の非周期的CSI−RSリソース設定を受信することができる(S1310)。その後、上記端末は、上記複数の非周期的CSI−RSリソース設定のうちの一つによる非周期的CSI−RSを指示する指示子を受信することができる(S1320)。有効な非周期的CSI−RSを用いたCSI要求を受信すると、上記端末は、上記指示子が示す非周期的CSI−RSに基づくチャネル状態情報を計算することができ(S1330)、上記計算されたチャネル状態情報を基地局102に報告することができる(S1340)。
【0342】
上記指示子は、上記複数の非周期的CSI−RSリソース設定に共通するアンテナポート情報をさらに指示することができる。
【0343】
上記指示子は、上記指示子が示す上記非周期的CSI−RSのためのアンテナポート情報をさらに指示することができる。
【0344】
また、上記端末は、上記非周期的CSI−RSのためのアンテナポート情報に対応するリソース要素(resource element)において上記非周期的CSI−RSに基づくチャネル状態情報を計算することができる。
【0345】
また、上記端末は、複数の隣接したサブフレームにおいて部分アンテナポートで送信される非周期的CSI−RSの伝送を示す制御情報を受信することができる。
【0346】
上記制御情報は、各サブフレームにおいて非周期的CSI−RS伝送のために用いられる部分アンテナポート情報を含むことができる。
【0347】
上記端末は上記複数の隣接したサブフレームにおいてそれぞれの部分アンテナポート情報に基づく非周期的CSI−RSを測定することができ、上記複数の隣接したサブフレームにおける測定結果を結合して全アンテナポートに対するチャネル情報を計算することができる。
【0348】
また、上記指示子は、上記非周期的CSI−RSを用いたチャネル状態報告要求と結合して、上記複数の非周期的CSI−RSリソース設定のいずれか一つを指示することができる。
【0349】
上記受信されたチャネル状態報告要求が、上記受信された指示子が受信された時点からK個のサブフレーム内に受信されると、上記受信されたチャネル状態報告要求が有効だと判断することができる。また、上記有効な非周期的CSI−RSを用いたチャネル状態報告要求を受信できないと、上記端末は、上記単一CSIプロセスにおける非周期的CSIの対象として設定されたCSI−RSに対してチャネル状態情報を計算して基地局に報告することができる。
【0350】
以上、
図13を参照して本発明に係る実施例を簡略に説明してきたが、
図13と関連した実施例は、前述した実施例の少なくとも一部を代案又は追加として含んでもよい。
【0351】
図14は、本発明の実施例を実行する送信装置10及び受信装置20の構成要素を示すブロック図である。送信装置10及び受信装置20は、情報及び/又はデータ、信号、メッセージなどを運ぶ有線及び/又は無線信号を送信又は受信できる送受信ユニット13,23と、無線通信システム内の通信と関連した各種情報を記憶するメモリ12,22と、送受信ユニット13,23及びメモリ12,22の構成要素と動作的に接続してこれらの構成要素を制御し、当該装置が前述の本発明の実施例の少なくとも一つを実行するようにメモリ12,22及び/又は送受信ユニット13,23を制御するように構成されたプロセッサ11,21をそれぞれ備える。
【0352】
メモリ12,22は、プロセッサ11,21の処理及び制御のためのプログラムを格納することができ、入/出力される情報を臨時記憶することができる。メモリ12,22がバッファとして活用されてもよい。プロセッサ11,21は、一般に、送信装置又は受信装置内の各種モジュールの動作全般を制御する。特に、プロセッサ11,21は、本発明を実行するための各種制御機能を果たすことができる。プロセッサ11,21をコントローラ(controller)、マイクロコントローラ(microcontroller)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、マイクロコンピュータ(microcomputer)などと呼ぶこともできる。プロセッサ11,21は、ハードウェア(hardware)又はファームウェア(firmware)、ソフトウェア、又はこれらの結合によって具現されてもよい。ハードウェアを用いて本発明を具現する場合は、本発明を実行するように構成されたASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)などがプロセッサ400a,400bに設けられてもよい。一方、ファームウェアやソフトウェアを用いて本発明を具現する場合は、本発明の機能又は動作を実行するモジュール、手順又は関数などを含むようにファームウェアやソフトウェアが構成されてもよい。本発明を実行できるように構成されたファームウェア又はソフトウェアは、プロセッサ11,21内に設けられたりメモリ12,22に格納されてプロセッサ11,21によって駆動されてもよい。
【0353】
送信装置10におけるプロセッサ11は、プロセッサ11又はプロセッサ11に接続しているスケジューラからスケジューリングされて外部に送信される信号及び/又はデータに対して所定の符号化(coding)及び変調(modulation)を行った後送受信ユニット13に送信する。例えば、プロセッサ11は、送信しようとするデータ列を逆多重化、チャネル符号化、スクランブリング、及び変調などをしてK個のレイヤに変換する。符号化されたデータ列はコードワードとも呼ばれ、MAC層が提供するデータブロックである伝送ブロックと等価である。一伝送ブロック(transport block、TB)は一コードワードに符号化され、各コードワードは一つ以上のレイヤの形態で受信装置に送信される。周波数アップ変換のために送受信ユニット13はオシレータ(oscillator)を含むことができる。送受信ユニット13はNt個(Ntは1以上の正の整数)の送信アンテナを含むことができる。
【0354】
受信装置20の信号処理過程は、送信装置10の信号処理過程の逆となる。プロセッサ21の制御下に、受信装置20の送受信ユニット23は送信装置10から送信された無線信号を受信する。送受信ユニット23は、Nr個の受信アンテナを含むことができ、送受信ユニット23は受信アンテナから受信した信号のそれぞれを周波数ダウン変換して(frequency down−convert)基底帯域信号に復元する。送受信ユニット23は、周波数ダウン変換のためにオシレータを含むことができる。プロセッサ21は、受信アンテナから受信した無線信号に対する復号(decoding)及び復調(demodulation)を行い、送信装置10が本来送信しようとしたデータに復元することができる。
【0355】
送受信ユニット13,23は一つ以上のアンテナを具備する。アンテナは、プロセッサ11,21の制御下に、本発明の一実施例によって、送受信ユニット13,23で処理された信号を外部に送信したり、外部から無線信号を受信して送受信ユニット13,23に伝達する機能を果たす。アンテナはアンテナポートと呼ばれることもある。各アンテナは一つの物理アンテナに該当したり、2以上の物理アンテナ要素(element)の組合せによって構成されてもよい。各アンテナから送信された信号は受信装置20によってそれ以上分解されることはない。当該アンテナに対応して送信された参照信号(reference signal、RS)は受信装置20の観点で見たアンテナを定義し、チャネルが一物理アンテナからの単一(single)無線チャネルであるか、或いは当該アンテナを含む複数の物理アンテナ要素(element)からの合成(composite)チャネルであるかに関係なく、受信装置20にとって当該アンテナに対するチャネル推定を可能にする。すなわち、アンテナは、該アンテナ上のシンボルを伝達するチャネルが同一アンテナ上の他のシンボルが伝達される上記チャネルから導出されるように定義される。複数のアンテナを用いてデータを送受信する多重入出力(Multi−Input Multi−Output、MIMO)機能を支援する送受信ユニットの場合は2個以上のアンテナに接続されてもよい。
【0356】
本発明の実施例において、UEが上りリンクでは送信装置10として動作し、下りリンクでは受信装置20として動作する。本発明の実施例において、eNBが上りリンクでは受信装置20として動作し、下りリンクでは送信装置10として動作する。
【0357】
送信装置10又は受信装置20は、上述した本発明の実施例のうちの少なくとも1つ又は2つ以上の実施例の組合せを実行することができる。
【0358】
上述したように開示された本発明の好適な実施例に関する詳細な説明は、当業者が本発明を具現して実施し得るように提供された。以上では本発明の好適な実施例を参照して説明したが、当該技術の分野における熟練した者には、添付の特許請求の範囲に記載された本発明を様々に修正及び変更できるということが理解できる。したがって、本発明はここに示した実施の形態に制限されるものではなく、ここに開示された原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を付与するためのものである。