(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図1では、実施形態に係る情報処理が情報処理装置100により実行される例を示す。下記実施形態では、サイネージ装置200に接近したユーザに対して適切なコンテンツを選択する場合を示す。なお、選択されるコンテンツはどのような内容であってもよいし、静止画像であっても動画であってもよいものとする。例えば、書籍に関する情報を選択してもよいものとする。
【0011】
図1の説明に先立って、
図2を用いて情報処理システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理システム1には、端末装置10と、情報処理装置100と、サイネージ装置200とが含まれる。端末装置10と、情報処理装置100と、サイネージ装置200とは図示しない所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示す情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の情報処理装置100や、複数台のサイネージ装置200が含まれてもよい。例えば、
図2では、ユーザU1が利用する端末装置10から情報を取得する例を示しているが、端末装置10を利用する複数のユーザが利用する複数の端末装置10から情報を取得してもよい。なお、複数のユーザからの情報を取得する場合には、各々の端末装置10からの情報を同時に取得してもよいし、所定の期間内に区切って取得してもよい。
【0012】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
図1に示す例においては、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0013】
情報処理装置100は、所定の範囲内にある端末装置10から送信された識別情報に基づいて、サイネージ装置200に表示させるコンテンツを選択する情報処理装置である。また、情報処理装置100は、端末装置10の識別情報とともに、サイネージ装置200の識別情報を取得する。
【0014】
サイネージ装置200は、情報処理装置100から受信した情報に基づいてコンテンツを表示させる情報処理装置である。例えば、サイネージ装置200は、自立式に設置されるサイネージである。例えば、サイネージ装置200は、パネル式のスクリーンが備えられており、ユーザにコンテンツを表示させる。例えば、サイネージ装置200は、スクリーンの側部や内部に発信機が備えられており、信号を発信する。ここで、例えば、サイネージ装置200から発信された信号は、サイネージ装置200から所定の範囲内にある端末装置10が受信する。なお、サイネージ装置200が発信する信号は、ビーコンであってもよい。また、サイネージ装置200は、スクリーンの側部や内部に検出器が備えられており、スクリーンに表示されたコンテンツに対するユーザの視線情報を検出する。例えば、サイネージ装置200は、サイネージ装置200のスクリーンに向けられたユーザの視線情報を検出する。具体的には、サイネージ装置200に備えられたアイトラッキング技術を用いて、ユーザの視線情報を検出してもよい。
【0015】
なお、
図2では、情報処理装置100とサイネージ装置200とは、別装置である場合を示したが、情報処理装置100とサイネージ装置200とが一体であってもよい。また、情報処理装置100とサイネージ装置200は、それぞれ同一とみなされる管理者によって管理されていてもよい。
【0016】
以下では、ユーザID「U1」により識別されるユーザを「ユーザU1」とする場合がある。このように、以下では、「ユーザU*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U*」により識別されるユーザであることを示す。例えば、「ユーザU2」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U2」により識別されるユーザである。
【0017】
図1の説明に戻る。以下、
図1を用いて、情報処理装置100の対象となるユーザU1の行動の一例を説明する。
図1では、ユーザU1が、サイネージ装置200から所定の範囲内R1に接近する場合を示す(ステップS11)。ここで、所定の範囲内R1とは、例えば、サイネージ装置200を中心として半径Rにより示される範囲内を示す。また、所定の範囲内R1とは、サイネージ装置200が向いている方向に延伸する軸から距離Rにより示される範囲内を示してもよい。なお、
図1では、所定の範囲内R1が四角形により示される場合を一例として示す。また、
図1では、ユーザU1が、サイネージ装置200に表示されたコンテンツを見たり読んだりする場合を示す(ステップS12)。そして、
図1では、ユーザU1が、サイネージ装置200から所定の範囲外R2へ遠ざかる場合を示す(ステップS13)。
【0018】
以下、
図1を用いて、情報処理の一例を説明する。情報処理装置100は、サイネージ装置200から所定の範囲内R1に接近したユーザU1が利用する端末装置10から送信された識別情報を取得する(ステップS101)。例えば、情報処理装置100は、サイネージ装置200に備えられた発信機から発信されたビーコンを受信した端末装置10から送信された識別情報を取得する。また、情報処理装置100は、端末装置10の識別情報とともに、ビーコンを発信したサイネージ装置200の識別情報を取得する。
【0019】
情報処理装置100は、取得した端末装置10の識別情報に対応するユーザ情報を取得する(ステップS102)。なお、情報処理装置100は、対応するユーザ情報を、例えばユーザ情報記憶部121又は外部サーバから取得する。例えば、情報処理装置100は、ユーザの属性情報や、ユーザが所定のウェブサービスに対して行った行動ログに関する情報を取得する。また、情報処理装置100は、取得したユーザ情報に基づいてサイネージ装置200に表示させるコンテンツを選択する(ステップS103)。なお、情報処理装置100は、取得したユーザ情報を外部サーバへ送信して、外部サーバで特定されたコンテンツを、サイネージ装置200に表示させるコンテンツとして選択してもよい。また、情報処理装置100は、コンテンツに関する情報をサイネージ装置200へ送信する(ステップS104)。
【0020】
例えば、情報処理装置100は、コンテンツに関する情報の一部をサイネージ装置200へ送信する。例えば、情報処理装置100は、取得したサイネージ装置200の識別情報に基づいて、対応するサイネージ装置200へ情報を送信する。なお、情報処理装置100は、対応するサイネージ装置200が複数ある場合には、その複数のサイネージ装置200の全てに情報を送信してもよいし、複数のサイネージ装置200のうち幾つかのサイネージ装置200に情報を送信してもよい。例えば、情報処理装置100は、対象となるユーザから近距離にある幾つかのサイネージ装置200に送信してもよい。
【0021】
サイネージ装置200は、情報処理装置100から受信した情報を表示させる(ステップS105)。なお、サイネージ装置200は、情報処理装置100から受信した情報の一部を表示してもよい。
【0022】
また、情報処理装置100は、選択したコンテンツに関する情報を端末装置10に送信する(ステップS106)。また、情報処理装置100は、選択したコンテンツに対して例えば「コンテンツを購入しますか?」といった通知を端末装置10に送信してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザがコンテンツを購入した場合には、コンテンツの全体を端末装置10に送信してもよい。また、情報処理装置100は、例えば「コンテンツを購入しますか?」といった通知と共に、鍵のかかったコンテンツ(所定の条件を満たさなければ閲覧できないコンテンツ)を送信してもよい。例えば、情報処理装置100は、「コンテンツを購入しますか?」といった通知に紐付く所定のウェブサービスで鍵又は暗証番号を取得して、鍵又は暗証番号をコンテンツに対して入力することにより閲覧できるといったコンテンツを送信してもよい。
【0023】
〔2.端末装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。
図3に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0024】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100と、サイネージ装置200との間で情報の送受信を行う。
【0025】
(入力部12)
入力部12は、ユーザからの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0026】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。また、出力部13は、情報処理装置100から送信されたコンテンツに関する情報を出力する。
【0027】
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、識別情報を送信するアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0028】
図3に示すように、制御部14は、第1受信部141と、送信部142と、第2受信部143とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0029】
(第1受信部141)
第1受信部141は、サイネージ装置200から発信されたビーコンを受信する。また、第1受信部141は、複数のサイネージ装置200から発信された複数のビーコンを受信してもよい。
【0030】
(送信部142)
送信部142は、端末装置10の識別情報を情報処理装置100に送信する。また、送信部142は、第1受信部141により受信したビーコンに基づくサイネージ装置200の識別情報を情報処理装置100に送信する。また、送信部142は、複数のサイネージ装置200から複数のビーコンを受信した場合には、複数のサイネージ装置200の識別情報を情報処理装置100に送信する。
【0031】
(第2受信部143)
第2受信部143は、情報処理装置100から送信されたコンテンツに関する情報を受信する。例えば、第2受信部143は、書籍や映像に関するコンテンツを受信する。
【0032】
〔3.サイネージ装置の構成〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係るサイネージ装置200の構成について説明する。
図4は、実施形態に係るサイネージ装置200の構成例を示す図である。
図4に示すように、サイネージ装置200は、通信部210と、コンテンツ情報記憶部220と、制御部230とを有する。なお、サイネージ装置200は、サイネージ装置200の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0033】
(通信部210)
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10と、情報処理装置100との間で情報の送受信を行う。
【0034】
(コンテンツ情報記憶部220)
コンテンツ情報記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。コンテンツ情報記憶部220は、情報処理装置100から送信されたコンテンツに関する情報を記憶する。また、コンテンツ情報記憶部220は、外部サーバを介して送信されたコンテンツに関する情報を記憶してもよい。例えば、コンテンツ情報記憶部220は、書籍や映像などのコンテンツに関する情報を記憶する。
【0035】
(制御部230)
制御部230は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、サイネージ装置200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0036】
図4に示すように、制御部230は、発信部231と、受信部232と、表示部233と、検出部234とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、
図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0037】
(発信部231)
発信部231は、端末装置10にビーコンを発信する。また、発信部231は、1台の端末装置10に限らず、所定の範囲内に複数の端末装置10がある場合には、複数の端末装置10にビーコンを発信する。
【0038】
(受信部232)
受信部232は、情報処理装置100からコンテンツに関する情報を受信する。受信部232は、情報処理装置100からコンテンツの一部に関する情報を受信する。例えば、受信部232は、情報処理装置100から書籍や映像に関するコンテンツを受信する。
【0039】
(表示部233)
表示部233は、受信部232によって受信された情報を表示させる。
【0040】
(検出部234)
検出部234は、表示部233によって表示された情報にユーザが興味を持ったか否かに関する情報を検出する。例えば、検出部234は、表示部233によって表示された情報に対するユーザの注視時間を検出する。例えば、検出部234は、ユーザの視線を検出することにより、注視時間を検出する。また、例えば、検出部234は、端末装置10の位置情報や加速度を検出する。例えば、検出部234は、端末装置10のGPS(Global Positioning System)に基づいて位置情報を検出する。また、検出部234は、検出した情報を情報処理装置100に送信する。また、検出部234は、検出した情報を外部サーバに送信してもよい。
【0041】
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図5は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図5に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0042】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10と、サイネージ装置200との間で情報の送受信を行う。
【0043】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図5に示すように、記憶部120は、ユーザ情報記憶部121と、コンテンツ情報記憶部122とを有する。
【0044】
ユーザ情報記憶部121は、端末装置10を利用するユーザに関する情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部121は、ユーザの属性に関する情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部121は、所定のウェブサービスに対して行ったユーザの行動ログに関する情報を記憶する。具体的には、ユーザ情報記憶部121は、所定のウェブサービスを介して行ったユーザの閲覧履歴や、検索履歴や、購買履歴や、オークション利用履歴などの情報を記憶する。ここで、
図6に、実施形態に係るユーザ情報記憶部121の一例を示す。
図6に示すように、ユーザ情報記憶部121は、「ユーザID」、「識別情報」、「ユーザ情報1」、「ユーザ情報2」、「ユーザ情報3」といった項目を有する。
【0045】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「識別情報」は、ユーザが利用する端末装置10の識別情報を示す。「ユーザ情報1」は、ユーザの属性や行動履歴に関するユーザ情報を示す。また、
図6では「ユーザ情報1」に「UUU11」や「UUU12」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、ユーザ情報のデータが記憶される。なお、「ユーザ情報2」は、「ユーザ情報1」とは異なるユーザの属性や行動履歴に関するユーザ情報を示す。なお、「ユーザ情報3」は、「ユーザ情報1」乃至「ユーザ情報2」とは異なるユーザの属性や行動履歴に関するユーザ情報を示す。
【0046】
コンテンツ情報記憶部122は、サイネージ装置200に表示するためのコンテンツに関する情報を記憶する。例えば、コンテンツ情報記憶部122は、書籍や映像などのコンテンツに関する情報を記憶する。ここで、
図7に、実施形態に係るコンテンツ情報記憶部122の一例を示す。
図7に示すように、コンテンツ情報記憶部122は、「コンテンツID」、「カテゴリ」、「コンテンツ」、「条件#」といった項目を有する。
【0047】
「コンテンツID」は、コンテンツを識別するための識別情報を示す。「カテゴリ」は、「コンテンツID」に対応するコンテンツのカテゴリを示す。
【0048】
「コンテンツ」は、コンテンツに関する情報を示す。例えば、「コンテンツ」には、端末装置10に送信されるコンテンツに関する情報が記憶される。なお、
図7では「コンテンツ」に「BBB1」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、コンテンツデータ(静止画像や動画像等)が格納される。もしくは、
図7で示される「コンテンツ」には、コンテンツが所在するURL(Uniform Resource Locator)、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されてもよい。
【0049】
「コンテンツ一部」は、コンテンツに関する情報を示す。例えば、「コンテンツ一部」には、サイネージ装置200に表示するコンテンツに関する情報が記憶される。例えば、「コンテンツID」に対応する「コンテンツ」により示される情報の一部に関する情報が記憶される。なお、
図7では「コンテンツ一部」に「CCC1」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、コンテンツデータ(静止画像や動画像等)が格納される。もしくは、
図7で示される「コンテンツ一部」には、コンテンツが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されてもよい。
【0050】
「条件#」は、端末装置10にコンテンツに関する情報を送信するための条件を示す。例えば、「条件#」には、表示されたコンテンツに対するユーザの注視時間が所定の閾値以上であるといった条件を示す条件式が記憶される。
図7の例では、「条件#」に「条件#11」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、条件のデータが記憶される。
【0051】
(制御部130)
図5の説明に戻って、制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0052】
図5に示すように、制御部130は、第1取得部131と、第2取得部132と、決定部133と、選択部134と、送信部135と、判定部136とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0053】
(第1取得部131)
第1取得部131は、端末装置10から送信された識別情報を取得する。例えば、第1取得部131は、サイネージ装置200から所定の範囲内に接近したユーザの端末装置10の識別情報を取得する。また、第1取得部131は、ユーザの端末装置10の識別情報とともに、サイネージ装置200の識別情報を取得してもよい。具体的には、第1取得部131は、サイネージ装置200から発信されたビーコンを受信した端末装置10から送信された識別情報と、ビーコンを発信したサイネージ装置200の識別情報とを取得してもよい。
【0054】
第1取得部131は、複数の端末装置10から送信された複数の識別情報を取得してもよい。ここで、第1取得部131は、複数の識別情報を同時に取得してもよいし、所定の期間に区切って取得してもよい。例えば、第1取得部131は、サイネージ装置200から所定の範囲内に接近した複数のユーザの端末装置10の識別情報を取得してもよい。また、例えば、第1取得部131は、ユーザU1が所定の範囲内に接近した場合には、所定の範囲内にいるユーザU2やユーザU3の端末装置10の識別情報を取得してもよい。
【0055】
第1取得部131は、サイネージ装置200と所定の関係性を有する複数又は単数の他のサイネージ装置200から所定の範囲内に接近したユーザの端末装置10の識別情報を取得する。例えば、第1取得部131は、他のサイネージ装置200に接近したユーザの端末装置10の識別情報を、他のサイネージ装置200から取得してもよい。また、例えば、第1取得部131は、他のサイネージ装置200の識別情報を、端末装置10から取得してもよい。なお、所定の関係性とは、例えば、サイネージ装置200から所定の範囲内に設置された他のサイネージ装置200といった関係性や、サイネージ装置200と連動してコンテンツを表示させる他のサイネージ装置200といった関係性を示す。なお、連動してコンテンツを表示させるとは、例えば、同時にコンテンツを表示させる場合や、時間差でコンテンツを表示させる場合を示す。
【0056】
(第2取得部132)
第2取得部132は、第1取得部131によって取得された識別情報に対応するユーザ情報を取得する。例えば、第2取得部132は、端末装置10の識別情報に対応するユーザのユーザ情報を取得する。具体的には、第2取得部132は、ユーザの属性情報や、所定のウェブサービスに対して行ったユーザの行動ログに関する情報を取得する。より具体的には、第2取得部132は、所定のウェブサービスを介して行ったユーザの閲覧履歴や、検索履歴や、購買履歴や、オークション利用履歴などの情報を取得する。また、第2取得部132は、第1取得部131によって取得された識別情報が複数ある場合には、複数の識別情報に対応する各々のユーザ情報を取得する。
【0057】
また、第2取得部132は、ユーザの属性情報や行動ログに基づくユーザの興味を示す興味情報を取得してもよい。例えば、第2取得部132は、ユーザの属性情報や行動ログに関するユーザ情報に共通するキーワードを興味情報として取得してもよい。
【0058】
(決定部133)
決定部133は、第2取得部132によって取得されたユーザ情報に基づいてユーザの興味情報を決定する。例えば、決定部133は、ユーザ情報を示す文字情報を形態素解析することにより抽出されたユーザの特徴を示すキーワードをユーザの興味情報と決定する。例えば、決定部133は、ユーザ情報記憶部121に記憶された「ユーザ情報1」や、「ユーザ情報2」や、「ユーザ情報3」などに共通する情報を興味情報と決定する。
【0059】
具体的には、ユーザが化粧水や香水など商品を定期的に購入やネット検索している場合には、決定部133は、ユーザがコスメティック商品に興味があるとして興味情報を決定する。より具体的には、例えば「ユーザ情報1」が「通販サイトABCのビューティーストアを閲覧」であり、「ユーザ情報2」が「ビューティーストアでスキンケア商品BCDを購入」であり、「ユーザ情報3」が「ネットで化粧水CDEを検索」である場合には、決定部133は、「ユーザ情報1」の「ビューティーストア」のワードと、「ユーザ情報2」の「スキンケア」のワードと、「ユーザ情報3」の「化粧水」のワードを抽出して、ユーザの興味情報を決定する。例えば、決定部133は、抽出した各ワードが属するカテゴリをユーザの興味情報として決定する。具体的には、決定部133は、「ビューティーストア」と、「スキンケア」と、「化粧水」とが共通して属するカテゴリをユーザの興味情報として決定する。この場合には、決定部133は、例えば「コスメティック」をユーザの興味情報として決定する。なお、決定部133は、抽出した各ワードをユーザの興味情報と決定してもよい。例えば、決定部133は、「ビューティーストア」と、「スキンケア」と、「化粧水」との各ワードをユーザの興味情報と決定してもよい。
【0060】
決定部133は、第2取得部132によって取得されたユーザ情報が複数ある場合には、第2取得部132によって取得された複数のユーザのユーザ情報に基づいて興味情報を決定する。例えば、決定部133は、複数のユーザの興味を示す共通の興味情報を決定する。例えば、決定部133は、ユーザ情報記憶部121に記憶された複数のユーザのユーザ情報に基づいて共通のキーワードを抽出して、興味情報を決定してもよい。
【0061】
決定部133は、第2取得部132によって取得されたユーザ情報に類似する複数のユーザのユーザ情報に基づいて興味情報を決定してもよい。決定部133は、サイネージ装置200から所定の範囲内にいる複数のユーザのユーザ情報を取得して、複数のユーザのうちユーザ情報が類似する複数のユーザを特定して、特定した複数のユーザのユーザ情報に基づいて、対象となるユーザに表示させるコンテンツを決定してもよい。また、決定部133は、類似する複数のユーザのうち最も類似性の高いユーザのユーザ情報に基づいて興味情報を決定してもよい。
【0062】
(選択部134)
選択部134は、サイネージ装置200に表示させるコンテンツを選択する。例えば、選択部134は、第2取得部132によって取得されたユーザ情報に基づいてサイネージ装置200に表示させるコンテンツを選択する。例えば、選択部134は、第2取得部132によって取得された複数のユーザのユーザ情報に基づいてサイネージ装置200に表示させるコンテンツを選択してもよい。
【0063】
具体的な例を挙げると、例えば、ユーザU1が20代・女性・大学生であり、サイネージ装置200に接近したとする。この場合には、選択部134は、サイネージ装置200から所定の範囲内にいる20代・女性・大学生である複数のユーザのユーザ情報に基づいてサイネージ装置200に表示させるコンテンツを選択する。具体的には、この20代・女性・大学生である複数のユーザの多くがコスメティックに関心があり、ネットで定期的に閲覧や購入しているユーザである場合には、選択部134は、この20代・女性・大学生である複数のユーザのユーザ情報に基づいて、例えばコスメティック系の広告映像を選択する。
【0064】
また、例えば、ユーザU1が20代・女性・大学生であり、サイネージ装置200に接近したとする。この場合には、選択部134は、外部サーバやユーザ情報記憶部121に記憶された20代・女性・大学生である複数のユーザのユーザ情報に基づいてサイネージ装置200に表示させるコンテンツを選択してもよい。例えば、この20代・女性・大学生である複数のユーザの多くがネットで書籍を自由に閲覧できる所定のウェブサービスの会員である場合には、選択部134は、今話題の書籍に関する情報を選択してもよい。
【0065】
選択部134は、決定部133によって決定された興味情報に基づいてサイネージ装置200に表示させるコンテンツを選択する。また、選択部134は、決定部133によって決定された共通の興味情報に基づいてコンテンツを選択してもよい。例えば、選択部134は、決定部133が、ユーザU1がサイネージ装置200に接近した際に、周辺にいる複数のユーザが共通してコスメティックに関心があると決定した場合には、コスメティック系のコンテンツを選択してもよい。
【0066】
選択部134は、書籍や映像に関するコンテンツを選択する。例えば、選択部134は、書籍や映像に関するコンテンツの一部を選択してもよい。例えば、選択部134は、書籍や映像のトピックや内容に関する概略情報を選択してもよい。
【0067】
(送信部135)
送信部135は、サイネージ装置200に表示させるコンテンツに関する情報を送信する。例えば、送信部135は、選択部134によって選択されたコンテンツに関する情報を送信する。また、送信部135は、コンテンツの一部に関する情報を送信する。例えば、送信部135は、書籍や映像のトピックや内容に関する概略情報を送信してもよい。また、送信部135は、プッシュ通知によって情報を送信してもよい。
【0068】
具体的には、送信部135は、コンテンツの一部をサイネージ装置200に送信する。そして、送信部135は、ユーザが利用する端末装置10にコンテンツを送信する。具体的な例を挙げると、ユーザU1がサイネージ装置200から所定の範囲内に接近したとする。この時、送信部135は、コンテンツの一部をサイネージ装置200に送信する。そして、ユーザU1がサイネージ装置200から所定の範囲外に離れる又は通り過ぎると、送信部135は、ユーザU1が利用する端末装置10にコンテンツを送信する。ここで、送信部135は、例えばコンテンツの全体を送信してもよいし、「コンテンツを購入しますか」といった通知を送信してもよい。例えば、「コンテンツを購入しますか」といった通知を送信して、ユーザU1がコンテンツを購入した場合には、送信部135は、例えばコンテンツの全体を送信してもよい。
【0069】
送信部135は、暗証情報が入力された場合に閲覧可能となるコンテンツに関する情報を送信してもよい。例えば、送信部135は、送信されたコンテンツをユーザが購入した場合に暗証番号が表示され、暗証番号をユーザが入力すると閲覧可能になるコンテンツに関する情報を送信してもよい。また、例えば、送信部135は、送信されたコンテンツをユーザが「いいね」や「good」の操作をした場合に閲覧可能になるコンテンツに関する情報を送信してもよい。また、例えば、送信部135は、プル通信に基づいて入手可能となる暗証番号に基づいて閲覧可能となるコンテンツに関する情報を送信してもよい。具体的な例を挙げると、送信部が「コンテンツを購入しますか」といった通知を端末装置10に送信したとする。この場合に、ユーザが通知を選択(クリックやタップなど)することにより通知に紐付くウェブサービスが表示される。そして、ユーザがコンテンツを購入すると、そのウェブサービスからプル通信に基づいて暗証番号が送信され、ユーザがその暗証番号を入力することにより、送信部135は、例えばコンテンツの全体を送信してもよい。
【0070】
また、具体的な例を挙げると、送信部は、「コンテンツを購入しますか」といった通知と共に、鍵のかかったコンテンツを端末装置10に送信してもよい。この場合に、ユーザが通知を選択することにより通知に紐付くウェブサービスが表示される。そして、ユーザがコンテンツを購入すると、そのウェブサービスからプル通信に基づいて暗証番号が送信され、鍵のかかったコンテンツに対してユーザがその暗証番号を入力すると閲覧可能に表示されてもよい。
【0071】
(判定部136)
判定部136は、選択部134によって選択されたコンテンツにユーザが興味を持ったか否かを判定する。例えば、判定部136は、サイネージ装置200に表示されたコンテンツに興味を持ったか否かを判定する。例えば、判定部136は、サイネージ装置200により検出された情報に基づいて、ユーザが興味を持ったか否かを判定する。例えば、判定部136は、コンテンツに対する注視時間が所定の閾値以上であるか否かを判定する。例えば、判定部136は、コンテンツ情報記憶部122に記憶された「条件#」を満たすか否かを「コンテンツID」ごとに判定する。
【0072】
例えば、コンテンツ情報記憶部122に記憶された「条件#」を満たした場合には、判定部136は、送信部135に対してコンテンツを端末装置10に送信するよう要求する。具体的な例を挙げると、サイネージ装置200に表示されたコンテンツに対するユーザU1の注視時間が所定の閾値以上であった場合には、判定部136は、「条件#」を満たしたと判定して、コンテンツを端末装置10に送信するよう要求する。このように、判定部136は、サイネージ装置200に表示されたコンテンツにユーザが興味を持ったか否かを判定する。また、判定部136は、「条件#」を満たしたコンテンツを、ユーザの興味が高いコンテンツとして、ユーザ情報記憶部121に格納されたユーザ情報を更新すると判定してもよい。
【0073】
〔5.情報処理のフロー〕
次に、
図8乃至
図9を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。
図8乃至
図9は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順を示すフローチャートである。
【0074】
図8に示すように、情報処理装置100は、サイネージ装置200から発信されたビーコンを受信した端末装置10から送信された識別情報を取得する(ステップS201)。なお、情報処理装置100は、端末装置10の識別情報とともに、サイネージ装置200の識別情報を取得してもよい。また、情報処理装置100は、取得した識別情報に対応するユーザ情報を取得する(ステップS202)。また、情報処理装置100は、取得したユーザ情報に基づいてユーザの興味情報を決定する(ステップS203)。そして、情報処理装置100は、決定したユーザの興味情報に基づいてサイネージ装置200に表示させるコンテンツを選択する(ステップS204)。なお、情報処理装置100は、取得したユーザ情報を外部サーバに送信して、外部サーバが特定したコンテンツを選択してもよい。
【0075】
また、
図9に示すように、情報処理装置100は、サイネージ装置200から発信されたビーコンを受信した複数の端末装置10から送信された複数の識別情報を取得してもよい(ステップS301)。また、情報処理装置100は、取得した複数の識別情報に対応する複数のユーザのユーザ情報を取得する(ステップS302)。また、情報処理装置100は、取得した複数のユーザ情報に基づいて複数のユーザの共通の興味情報を決定する(ステップS303)。そして、情報処理装置100は、決定した共通の興味情報に基づいてサイネージ装置200に表示させるコンテンツを選択する(ステップS304)。なお、情報処理装置100は、取得した複数のユーザのユーザ情報を外部サーバに送信して、外部サーバが特定したコンテンツを選択してもよい。
【0076】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、第1取得部131と、第2取得部132と、選択部134を有する。第1取得部131は、サイネージ装置200から所定の範囲内に接近したユーザの識別情報を取得する。第2取得部132は、第1取得部131によって取得された識別情報に対応するユーザの情報を示すユーザ情報を取得する。選択部134は、第2取得部132によって取得されたユーザ情報に基づいてサイネージ装置200に表示させるコンテンツを選択する。
【0077】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザに対して効果的なコンテンツを提供することができるため、ユーザビリティを向上させることができる。
【0078】
また、第1取得部131は、所定の範囲内に接近した複数のユーザの識別情報を取得する。第2取得部132は、第1取得部131によって取得された複数のユーザの識別情報に対応する複数のユーザの各々のユーザ情報を取得する。選択部134は、第2取得部132によって取得された複数のユーザのユーザ情報に基づいてサイネージ装置200に表示させるコンテンツを選択する。
【0079】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、複数のユーザに対して効果的なコンテンツを提供することができる。
【0080】
また、実施形態に係る情報処理装置100は、決定部133を有する。決定部133は、第2取得部132によって取得されたユーザ情報に基づいて、ユーザの興味を示す興味情報を決定する。また、選択部134は、決定部133によって決定された興味情報に基づいてサイネージ装置200に表示させるコンテンツを選択する。
【0081】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、複数のユーザの興味に基づいて効果的なコンテンツを提供することができる。
【0082】
また、決定部133は、第2取得部132によって取得された複数のユーザのユーザ情報に基づいて、複数のユーザの興味を示す共通の興味情報を決定する。また、選択部134は、決定部133によって決定された共通の興味情報に基づいてサイネージ装置200に表示させるコンテンツを選択する。
【0083】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、複数のユーザの共通の興味に基づいて効果的なコンテンツを提供することができる。
【0084】
また、決定部133は、第2取得部132によって取得されたユーザ情報に類似する複数のユーザのユーザ情報に基づいて、興味情報を決定する。
【0085】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザと類似するユーザのユーザ情報に基づいて効果的なコンテンツを提供することができる。
【0086】
また、決定部133は、第2取得部132によって取得された複数のユーザ情報のうちユーザ情報と類似すると特定された複数のユーザ情報に基づいて、興味情報を決定する。
【0087】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザと類似するユーザのユーザ情報に基づいて効果的なコンテンツを提供することができる。
【0088】
また、第1取得部131は、サイネージ装置200から発信されたビーコンを受信したユーザの端末装置から送信される識別情報を取得する。
【0089】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザに対して適切にコンテンツを提供することができる。
【0090】
また、第1取得部131は、サイネージ装置200と所定の関係性を有する複数又は単数の他のサイネージ装置から所定の範囲内に接近したユーザの識別情報を取得する。
【0091】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、複数のサイネージ装置200を用いて効果的なコンテンツを提供することができる。
【0092】
また、選択部134は、コンテンツとして、書籍又は映像に関する情報を選択する。
【0093】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、書籍や映像に関するコンテンツを提供することができる。
【0094】
また、実施形態に係る情報処理装置100は、送信部135を有する。送信部135は、選択部134によって選択されたコンテンツに関する情報をユーザに送信する。
【0095】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザビリティを向上させることができるので、訴求効果を向上させることができる。
【0096】
また、送信部135は、コンテンツの一部をサイネージ装置に送信する。
【0097】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザに対して効果的にコンテンツを提供することができる。
【0098】
また、実施形態に係る情報処理装置100は、判定部136を有する。判定部136は、選択部134によって選択されたコンテンツであってサイネージ装置に表示されたコンテンツにユーザが興味を持ったか否かを判定する。
【0099】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザに対して効果的なコンテンツを提供することができる。
【0100】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10、情報処理装置100およびサイネージ装置200は、例えば、
図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図10は、端末装置10、情報処理装置100およびサイネージ装置200の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0101】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0102】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0103】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0104】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0105】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10、情報処理装置100およびサイネージ装置200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14、130および230の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0106】
〔8.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0107】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0108】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0109】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0110】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。