(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
図1は、本発明の計算装置の実施形態に係るプリンタ付き電卓10の外観構成を示す正面図である。
【0012】
前記プリンタ付き電卓10は、計算専用の電卓10として構成する他、計算機能と印刷機能を有する(計算データ印刷処理プログラムが実装された)パーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、携帯電話機、タッチパネル式PDA(personal digital assistants)、電子ブック、携帯ゲーム機等として構成することができる。
【0013】
なお、前記電卓10のような物理的なキー(ボタン)が実装されていない計算装置は、前記電卓10のキーと同様なソフトウェアキーボードを表示し、当該ソフトウェアキーボードに対するキー操作に応じて計算処理を実行する。また、前記プリンタ付き電卓10のような印刷装置が実装されていない計算装置は、近距離無線通信等により外部の印刷装置と通信接続し、当該印刷装置に印刷制御信号と印刷データを送信して印刷処理を実行する。
【0014】
本実施形態におけるプリンタ付き電卓10には、加減乗除等の通常の計算機能、表示機能、印刷機能の他、ユーザ操作に応じて入力された数値データを対象に、予め設定された複数の税率に基づいた税計算を実行する税計算機能、前記税計算機能により税計算された計算データを表示する表示機能、当該税計算の計算データを印刷する印刷機能が備えられる。
【0015】
前記プリンタ付き電卓10は、机上に置いて操作し易い置き型の本体ケースの手前側にキー入力部11を備え、キー入力部11の奥側に表示部12、印刷部13を備えている。
【0016】
前記キー入力部11には、電源キー11Eをはじめ、数値キー、演算キー、税計算機能キー、印刷機能キー、その他の機能キーが設けられる。
【0017】
前記数値キーは、例えば[00][0]〜[9]のそれぞれに対応する複数のキーを含む。前記演算キーは、例えば[+=](加算合計)キー、[−](減算)キー、[×](乗算)キー、[÷](除算)キーのそれぞれに対応する複数のキーを含む。なお、前記[+=](加算合計)キーを入力した場合は、当該[+=]キーの直前に入力された数値までを加算した合計の計算データが得られる。
【0018】
前記税計算機能キーは、税率1(例えば10%)の[税込1](税込1計算)キー11b1、税率2(例えば8%)の[税込2](税込2計算)キー11b2、前記税率1の[税抜1](税抜1計算)キー11c1、前記税率2の[税抜2](税抜2計算)キー11c2、[税計算合計](税総合計計算)キー11dのそれぞれに対応する複数のキーを含む。
【0019】
なお、前記[税込1]キー11b1、[税込2]キー11b2、[税抜1]キー11c1、[税抜2]キー11c2、[税計算合計]キー11dのそれぞれに対応する税計算の操作データを、税込1データ[TAX1+]、税込2データ[TAX2+]、税抜1データ[TAX1−]、税抜2データ[TAX2−]、税総合計データ[TAX TOTAL]とする。
【0020】
前記印刷機能キーは、[PRT](プリントモード)キー11a、[REPRINT](登録データ印刷)キー11eのそれぞれに対応する複数のキーを含む。
【0021】
その他の機能キーには、例えばクリアオールキー([CA]キー11f)、クリアキー([C]キー)などが含まれる。
【0022】
前記表示部12は、ドットマトリクス型の液晶表示ユニットからなる。表示部12には、キー入力部11のキーに対する操作により入力された数値が表示される。表示部12には、限られた行数分(例えば1行)の数値が表示される。また、表示部12の辺に沿って設けられた状態表示エリアには、計算操作データの行番号、表示中の数値データの内容、設定中の動作モード等、各種の状態を示す数字、文字、記号(シンボル)が表示される。
【0023】
前記印刷部13は、例えば熱転写式の印刷機構を備え、前記[PRT]キー11aの操作に応じたプリントモードOFF/ONの設定状態と前記[REPRINT]キー11eの入力状態とに基づいて、入力された数値データと税計算を含む計算操作データについて計算した結果等を記録紙Pに印刷して出力する。
【0024】
図2は、前記プリンタ付き電卓10の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0025】
前記プリンタ付き電卓10の電子回路は、コンピュータであるCPU(プロセッサ)21を備えている。前記CPU21は、メモリ22に記憶される計算機制御プログラムに従い回路各部の動作を制御し、前記キー入力部11のユーザ操作に応じた各種の計算機能や計算データの印刷機能を実行する。
【0026】
前記CPU(プロセッサ)21には、前記キー入力部11、表示部12、印刷部13、メモリ22が接続される他に、メモリカード等の外部記録媒体23に記録されたデータを読み取る記録媒体読取部24、外部機器(30)との通信を行なう通信部25も接続される。
【0027】
前記計算機制御プログラムは、前記メモリ22に予め記憶されるか、外部記録媒体23から記録媒体読取部24により読み取られて前記メモリ22に記憶されるか、通信ネットワークN上のWebサーバ(プログラムサーバ)30から前記通信部25を介してダウンロードされ前記メモリ22に記憶される。
【0028】
前記計算機制御プログラムには、ユーザ操作に応じた各種の計算処理(税計算処理を含む)プログラムの他、当該計算処理プログラムに従い実行された計算処理の計算データを印刷するための計算データ印刷処理プログラム22aが含まれる。
【0029】
また、前記メモリ22には、PRINTモードメモリ22b、計算データメモリ22c、行番号メモリ22d、税計算データメモリ22e、状態フラグメモリ22f等が確保される。
【0030】
前記PRINTモードメモリ22bには、本電卓10の電源ON時の初期設定においてプリントモードONの設定データが記憶され、その後は、前記[PRT](プリントモード)キー11aが操作される毎にプリントモードOFFの設定データとプリントモードONの設定データとが切り替えられて記憶される。なお、プリントモードONの状態では、計算操作データの入力が確定する毎に印刷が行われる。
【0031】
前記計算データメモリ22cには、ユーザ操作に応じて入力される数値データとユーザによる税計算の操作データからなる一連の計算操作データが、順次増加される行番号に対応付けられて記憶され登録される(登録モード)。
【0032】
図3は、前記プリンタ付き電卓10の計算データメモリ22cに登録された計算操作データの具体例を示す図である。
【0033】
前記行番号メモリ22dには、前記登録モード、前記[REPRINT]キー11eの操作に応じたリプリントモード(登録データ印刷モード)の各モードにおいて、前記計算データメモリ22cの処理対象とする行番号のデータが記憶される。
【0034】
前記税計算データメモリ22eには、前記計算データメモリ22cに登録される一連の計算操作データのうち、数値データと税計算の操作データ(税込1データ[TAX1+]又は税込2データ[TAX2+]又は税抜1データ[TAX1−]又は税抜2データ[TAX2−])との組みに対応して、当該数値データ(税抜額又は税込額)とその税率データ(税率1又は税率2)とが税計算データとして記憶される。また、前記税計算データメモリ22eには、前記記憶された税計算データに基づき計算された税率1での税1合計税抜額データと税1合計税額データ、税率2での税2合計税抜額データと税2合計税額データが記憶される。そして、これらに基づき、税1合計税込額データ、税2合計税込額データ、総合計の税抜額データと税額データと税込額データも計算される。
【0035】
図4は、前記プリンタ付き電卓10の税計算データメモリ22eに登録された税計算データの具体例を示す図である。
【0036】
前記状態フラグメモリ22fには、前記計算データ印刷処理(22a)に応じた本電卓10の動作状態が、数値データを入力する[数値入力状態]か、[税込計算の税込額表示状態]か、[税込計算の税額表示状態]か、[税抜計算の税抜額表示状態]か、[税抜計算の税額表示状態]か、[総合計の税込額表示状態]か、[総合計の税抜額表示状態]か、[総合計の税額表示状態]か、[税1合計の税込額表示状態]か、[税1合計の税抜額表示状態]か、[税1合計の税額表示状態]か、[税2合計の税込額表示状態]か、[税2合計の税抜額表示状態]か、[税2合計の税額表示状態]かの何れにあるかを示す状態フラグが記憶される。
【0037】
このように構成されたプリンタ付き電卓10は、前記CPU21が前記計算機制御プログラム(計算データ印刷処理プログラム22a含む)に記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べるような、各種の税計算機能や計算データの印刷機能を実現する。
【0038】
次に、前記構成のプリンタ付き電卓10の動作について説明する。
【0039】
図5,
図6,
図7は、前記プリンタ付き電卓10の計算データ印刷処理(その1,2,3)を示すフローチャートである。
【0040】
図8、
図9は、前記プリンタ付き電卓10の計算データ印刷処理における登録データ印刷処理(その1,2)を示すフローチャートである。
【0041】
この動作説明では、商店において、通常課税品(税率1:10%)であるお酒A(500円)と衣服A(1500円)と衣服B(2000円)、軽減課税品(税率2:8%)である食品A(300円)と食品B(400円)を売上げて税計算を行い、インボイスを作成することを仮定する。
【0042】
(第1実施形態)
この第1実施形態では、前記PRINTモードメモリ22bにプリントモードOFFの設定データが記憶された状態での動作について説明する。
【0043】
図10,
図11は、前記計算データ印刷処理の第1実施形態のユーザ操作に応じた表示・印刷動作(その1,2)を示す図である。
【0044】
前記プリンタ付き電卓10において、ユーザ操作に応じて電源ONされると、CPU21により、当該電源ONに応じた初期設定の処理として、前記PRINTモードメモリ22bにプリントモード(ON)の設定データが記憶され、計算モードが登録モードに設定され、前記行番号メモリ22dに行番号“0”のデータが記憶される(ステップS1)。
【0045】
前記プリントモード(ON)の状態で、前記[PRT](プリントモード)キー11aが操作されると(ステップS2(Yes))、前記プリントモード(ON)の設定データがプリントモード(OFF)の設定データに切り替えられる(ステップS3)。
【0046】
そして、
図10(A1)に示すように、[CA]キー11fが操作されると(ステップS4(Yes))、前記行番号のデータが改めて“0”に設定される(ステップS5)。
【0047】
なおここでは、前記プリントモード(OFF)に設定されているので(ステップS6(No))、ステップS7によるプリントモード(ON)での印刷開始処理は行われない。
【0048】
次に、
図10(A2)に示すように、前記数値キーのユーザ操作に応じて、前記通常課税品(税率1:10%)であるお酒Aの価格(税抜額)「500」が入力されると(ステップS8(Yes))、前記行番号のデータが(+1)されて“1”に更新され前記表示部12に表示される。また、前記入力された数値データ「500」が前記表示部12に表示される。そして、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが[数値入力状態]に設定される(ステップS9)。
【0049】
ここで、前記[税込1](税込1計算)キー11b1が操作されると(ステップS10(Yes))、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが前記[総合計の…表示状態]又は[税1合計の…表示状態]又は[税2合計の…表示状態]の何れかの合計表示状態であるか否か判断され(ステップS10A)、合計表示状態ではないと判断されると(ステップS10A(No))、[数値入力状態]であるか否か判断される(ステップS11)。
【0050】
前記状態フラグが[数値入力状態]であると判断されると(ステップS11(Yes))、前記行番号メモリ22dに記憶されている現在の行番号データ“1”に応じて、前記計算データメモリ22c(
図3参照)の行番号“1”のエリアに、前記入力された数値データ「500」と前記[税込1](税込1計算)キー11b1に対応した税込1データ[TAX1+]が記憶されて登録される。またこれに伴い、前記税計算データメモリ22e(
図4参照)に、前記入力された数値データ「500」と前記[税込1](税込1計算)キー11b1に対応した税率データ(税率1:10%)が記憶されて登録される(ステップS12)。
【0051】
すると、前記数値データ「500」に対する税込1計算(税率1:10%)が実行される(ステップS13)。また、前記税込1計算された税込額データ「550」が表示され、当該税込額を示すシンボル「税込[税1]」が表示される。また、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが[税込計算の税込額表示状態]に設定される。そして、前記行番号データ“1”が(+1)され“2”に更新されて表示される(ステップS14)。
【0052】
なおここでは、前記プリントモード(OFF)に設定されているので(ステップS15(No))、ステップS16,S17に従ったプリントモード(ON)での税込計算結果の印刷処理は行われない。
【0053】
ここで、
図10(A3)に示すように、前記[税込1](税込1計算)キー11b1がもう一度操作されると(ステップS10(Yes))、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが[税込計算の税込額表示状態]であると判断される(ステップS18(Yes))。
【0054】
すると、前記行番号メモリ22dに記憶されている現在の行番号データ“2”に応じて、前記計算データメモリ22c(
図3参照)の行番号“2”のエリアに、前記[税込1](税込1計算)キー11b1に対応した税込1データ[TAX1+]が記憶されて登録される(ステップS19)。
【0055】
そして、前記税込1計算された税額データ「50」が表示され、当該税額を示すシンボル「税[税1]」が表示される。また、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが[税込計算の税額表示状態]に設定される。そして、前記行番号データ“2”が(+1)され“3”に更新されて表示される(ステップS20)。
【0056】
ここで更に、
図10(A4)に示すように、前記[税込1]キー11b1がもう一度操作されると(ステップS10(Yes))、前記状態フラグが[税込計算の税額表示状態]であると判断される(ステップS21(Yes))。
【0057】
すると、前記行番号メモリ22dに記憶されている現在の行番号データ“3”に応じて、前記計算データメモリ22c(
図3参照)の行番号“3”のエリアに、前記[税込1]キー11b1に対応した税込1データ[TAX1+]が記憶されて登録される(ステップS22)。
【0058】
そして、前記税込1計算された税込額データ「550」が再び表示され、当該税込額を示すシンボル「税込[税1]」が表示される。また、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが再び[税込計算の税込額表示状態]に設定される。そして、前記行番号データ“3”が(+1)され“4”に更新されて表示される(ステップS23)。
【0059】
次に、
図10(A5)に示すように、前記数値キーのユーザ操作に応じて、前記軽減課税品(税率2:8%)である食品Aの価格(税抜額)「300」が入力されると(ステップS8(Yes))、前記入力された数値データ「300」が前記表示部12に表示される。また、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが[数値入力状態]に設定される(ステップS9)。
【0060】
ここで、前記[税込2](税込2計算)キー11b2が操作されると(ステップS10(Yes))、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが[数値入力状態]であると判断され(ステップS11(Yes))、現在の行番号データ“4”に応じて、前記計算データメモリ22c(
図3参照)の行番号“4”のエリアに、前記入力された数値データ「300」と前記[税込2](税込2計算)キー11b2に対応した税込2データ[TAX2+]が記憶されて登録される。またこれに伴い、前記税計算データメモリ22e(
図4参照)に、前記入力された数値データ「300」と前記[税込2](税込2計算)キー11b2に対応した税率データ(税率2:8%)が記憶されて登録される(ステップS12)。
【0061】
すると、前記同様に数値データ「300」に対する税込2計算(税率2:8%)が実行され(ステップS13)、当該税込2計算された税込額データ「324」が表示され、当該税込額を示すシンボル「税込[税2]」が表示される。また、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが[税込計算の税込額表示状態]に設定される。そして、前記行番号データ“4”が(+1)され“5”に更新されて表示される(ステップS14)。
【0062】
ここで、
図10(A6)に示すように、前記[税込2](税込2計算)キー11b2がもう一度操作されると(ステップS10(Yes))、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが[税込計算の税込額表示状態]であると判断される(ステップS18(Yes))。
【0063】
すると、前記同様に、前記行番号メモリ22dに記憶されている現在の行番号データ“5”に応じて、前記計算データメモリ22c(
図3参照)の行番号“5”のエリアに、前記[税込2](税込2計算)キー11b2に対応した税込2データ[TAX2+]が記憶されて登録される(ステップS19)。
【0064】
そして、前記税込2計算された税額データ「24」が表示され、当該税額を示すシンボル「税[税2]」が表示される。また、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが[税込計算の税額表示状態]に設定される。そして、前記行番号データ“5”が(+1)され“6”に更新されて表示される(ステップS20)。
【0065】
この後、前記同様に、
図10(A7)に示すように、通常課税品(税率1:10%)である衣服Aの価格(税抜額)「1500」が入力され、前記[税込1](税込1計算)キー11b1が操作されると、現在の行番号データ“6”に応じて、前記計算データメモリ22c(
図3参照)の行番号“6”のエリアに、前記入力された数値データ「1500」と税込1データ[TAX1+]が記憶されて登録される。またこれに伴い、前記税計算データメモリ22e(
図4参照)に、前記入力された数値データ「1500」と前記[税込1](税込1計算)キー11b1に対応した税率データ(税率1:10%)が記憶されて登録される(ステップS8〜S12)。
【0066】
そして、前記数値データ「1500」に対する税込1計算(税率1:10%)が実行され(ステップS13)、当該税込1計算された税込額データ「1650」が表示され、当該税込額を示すシンボル「税込[税1]」が表示される。そして、前記行番号データ“6”が(+1)され“7”に更新されて表示される(ステップS14)。
【0067】
この後さらに、
図10(A8)に示すように、軽減課税品(税率2:8%)である食品Bの価格(税抜額)「400」が入力され、前記[税込2](税込2計算)キー11b2が操作されると、前記計算データメモリ22c(
図3参照)の行番号“7”のエリアに、前記入力された数値データ「400」と税込2データ[TAX2+]が記憶されて登録される。またこれに伴い、前記税計算データメモリ22e(
図4参照)に、前記入力された数値データ「400」と税率データ(税率2:8%)が記憶されて登録される(ステップS8〜S12)。
【0068】
そして、前記数値データ「400」に対する税込2計算(税率2:8%)が実行され(ステップS13)、当該税込2計算された税込額データ「432」が表示される。そして、前記行番号データ“7”が(+1)され“8”に更新されて表示される(ステップS14)。
【0069】
さらに、
図10(A9)に示すように、通常課税品(税率1:10%)である衣服Bの価格(税抜額)「2000」が入力され、前記[税込1](税込1計算)キー11b1が操作されると、前記計算データメモリ22c(
図3参照)の行番号“8”のエリアに、前記入力された数値データ「2000」と税込1データ[TAX1+]が記憶されて登録される。またこれに伴い、前記税計算データメモリ22e(
図4参照)に、前記入力された数値データ「2000」と税率データ(税率1:10%)が記憶されて登録される(ステップS8〜S12)。
【0070】
そして、前記数値データ「2000」に対する税込1計算(税率1:10%)が実行され(ステップS13)、当該税込1計算された税込額データ「2200」が表示される。そして、前記行番号データ“8”が(+1)され“9”に更新されて表示される(ステップS14)。
【0071】
ここで、前記複数の税率で税計算された各商品の総合計額を得るために、
図10(A10)に示すように、[税計算合計](税総合計計算)キー11dが操作されると(ステップS24(Yes))、前記計算データメモリ22c(
図3参照)の現在の行番号“9”のエリアに、当該入力された税総合計データ[TAX TOTAL]が記憶されて登録される(ステップS24A)。
【0072】
するとここでは、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが[税込計算の税込額表示状態]に設定されており、[総合計の税込額表示状態]又は[総合計の税抜額表示状態]の何れでもないと判断される(ステップS25,S26(No))。
【0073】
すると、前記計算データメモリ22cに数値データと税込1データ[TAX1+]及び数値データと税込2データ[TAX2+]として登録された各計算操作データ(行番号“1”“4”“6”“7”“8”の計算操作データ)に従い、総合計の税込額データ「5156」が計算されて表示され、当該総合計の税込額を示すシンボル「税込[合計]」が表示される。また、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが[総合計の税込額表示状態]に設定される。そして、前記行番号データ“9”が(+1)され“10”に更新されて表示される(ステップS27)。
【0074】
ここでは、前記プリントモード(OFF)に設定されているので(ステップS30(No))、ステップS31,S32に従ったプリントモード(ON)での総合計の計算結果の印刷処理は行われない。
【0075】
そして、
図10(A11)に示すように、[REPRINT](登録データ印刷)キー11eが通常操作(例えばワンクリック操作)されると(ステップS33(Yes))、
図8、
図9に示す登録データ印刷処理が実行される(ステップSP)。
【0076】
前記登録データ印刷処理が開始されると、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが[総合計の税込額表示状態]に設定されていると判断され(ステップP0(Yes)→P10(Yes))、また、前記[REPRINT]キー11eは通常操作されたと判断される(ステップP11(Yes))。
【0077】
すると、前記計算データメモリ22cに数値データと税込1データ[TAX1+]及び数値データと税込2データ[TAX2+]として登録された各計算操作データ(行番号“1”“4”“6”“7”“8”の計算操作データ)に従い、
図10(B1)に示すように、総合計の全印刷項目[税1の各入力額(税抜額)データ「500・+」「1500・+」「2000・+」、税1合計の税抜額データ「4000・−T」、税額データ「400・T」、税込額データ「4400・+T」、税2の各入力額(税抜額)データ「300・+」「400・+」、税2合計の税抜額データ「700・−T」、税額データ「56・T」、税込額データ「756・+T」、総合計の税抜額データ「4700・−T」、税額データ「456・T」、税込額データ「5156・*」]が各項目のシンボル付きで印刷部13により記録紙Pに印刷される(ステップP12)。
【0078】
なお、
図10(A12)に示すように、前記[REPRINT]キー11eが特殊操作(例えば長押し操作やダブルクリック操作)されたと判断された場合は(ステップP11(No))、
図10(B2)に示すように、総合計の簡略印刷項目[税1合計の税抜額データ「4000・−T」、税額データ「400・T」、税込額データ「4400・+T」、税2合計の税抜額データ「700・−T」、税額データ「56・T」、税込額データ「756・+T」、総合計の税抜額データ「4700・−T」、税額データ「456・T」、税込額データ「5156・*」]が各項目のシンボル付きで印刷部13により記録紙Pに印刷される(ステップP13)。
【0079】
そして、前記
図10(A10)〜(A12)で示したように、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが[総合計の税込額表示状態]に設定されている場合に、
図10(A13)に示すように、前記[税計算合計]キー11dが再操作されると(ステップS24(Yes))、前記計算データメモリ22c(
図3参照)の現在の行番号“10”のエリアに、当該入力された税総合計データ[TAX TOTAL]が記憶されて登録される(ステップS24A)。また、前記計算データメモリ22cの各計算操作データ(行番号“1”“4”“6”“7”“8”の計算操作データ)に従い、総合計の税抜額データ「4700」が計算されて表示され、当該総合計の税抜額を示すシンボル「税抜[合計]」が表示される。また、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが[総合計の税抜額表示状態]に設定される。そして、前記行番号データ“10”が(+1)され“11”に更新されて表示される(ステップS25(Yes)→S27)。
【0080】
さらに、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが[総合計の税抜額表示状態]に設定されている場合に、
図10(A14)に示すように、前記[税計算合計]キー11dが再操作されると(ステップS24(Yes))、前記同様に、計算データメモリ22c(
図3参照)の現在の行番号“11”のエリアに、当該入力された税総合計データ[TAX TOTAL]が記憶されて登録される(ステップS24A)。また、前記計算データメモリ22cの各計算操作データに従い、総合計の税額データ「456」が計算されて表示され、当該総合計の税額を示すシンボル「税[合計]」が表示される。また、前記状態フラグメモリ22fの状態フラグが[総合計の税額表示状態]に設定される。そして、前記行番号データ“11”が(+1)され“12”に更新されて表示される(ステップS26(Yes)→S29)。
【0081】
このように、前記状態フラグが[総合計の税抜額表示状態]や[総合計の税額表示状態]に設定された状態で、
図10(A15)に示すように、前記[REPRINT]キー11eが通常操作された場合にも(ステップS33(Yes))、
図10(B1)で示したように、総合計の全印刷項目が印刷部13により記録紙Pに印刷される(ステップP0(Yes)→P10〜P12)。
【0082】
また同様に、
図10(A16)に示すように、前記[REPRINT]キー11eが特殊操作された場合にも(ステップS33(Yes))、
図10(B2)で示したように、総合計の簡略印刷項目が印刷部13により記録紙Pに印刷される(ステップP0(Yes)→P10(Yes),P11(No),P13)。
【0083】
次に、前記
図10(A10)〜(A16)で示したように、総合計の税込額データ「5156」又は税抜額データ「4700」又は税額データ「456」が表示された状態にあって、
図11(A17)に示すように、[税込1]キー11b1が操作されると(ステップS10(Yes)、前記状態フラグが[総合計の…表示状態]に設定されていると判断され(ステップS10A(Yes)→S35(Yes))、前記計算データメモリ22c(
図3参照)の現在の行番号“12”のエリアに、前記[税込1]キー11b1に対応した税込1データ[TAX1+]が記憶されて登録される(ステップS36)。
【0084】
そして、前記[税込1]キー11b1に対応した税率1での税1合計税込額データ「4400」が計算されて表示され、当該税1合計税込額を示すシンボル「税込[税1]合計」が表示される。また、前記状態フラグが[税1合計の税込額表示状態]に設定される。そして、前記行番号データ“12”が(+1)され“13”に更新されて表示される(ステップS37)。
【0085】
ここで、
図11(A18)に示すように、前記[REPRINT]キー11eが通常操作され、
図8,
図9における登録データ印刷処理が開始されると(ステップS33(Yes)→SP)、前記状態フラグが[税1合計の…表示状態]に設定されていると判断され(ステップP0(Yes)→P10(No)→P14(Yes))、また、前記[REPRINT]キー11eは通常操作されたと判断される(ステップP15(Yes))。
【0086】
すると、前記計算データメモリ22cに数値データと税込1データ[TAX1+]として登録された各計算操作データ(行番号“1”“6”“8”の計算操作データ)に従い、
図11(B1−1)に示すように、税1合計の全印刷項目[税1の各入力額(税抜額)データ「500・+」「1500・+」「2000・+」、税1合計の税抜額データ「4000・−T」、税額データ「400・T」、税込額データ「4400・+T」]が各項目のシンボル付きで印刷部13により記録紙Pに印刷される(ステップP16)。
【0087】
なお、
図11(A19)に示すように、前記[REPRINT]キー11eが特殊操作されたと判断された場合は(ステップP15(No))、
図11(B2−1)に示すように、税1合計の簡略印刷項目[税1合計の税抜額データ「4000・−T」、税額データ「400・T」、税込額データ「4400・+T」]が各項目のシンボル付きで印刷部13により記録紙Pに印刷される(ステップP17)。
【0088】
そして、前記
図11(A17)〜(A19)で示したように、前記状態フラグが[税1合計の税込額表示状態]に設定されている場合に、
図11(A20)に示すように、前記[税込1]キー11b1が再操作されると(ステップS10(Yes),S10A(Yes))、前記状態フラグが今回キー操作した[税込1]キー11b1と別の税率に対応する[税2合計の…表示状態]ではなく、また[総合計の…表示状態]ではなく(ステップS35(No))、[税1合計の税込額表示状態]であると判断される(ステップS38(No),S39(Yes))。
【0089】
すると、前記計算データメモリ22c(
図3参照)の現在の行番号“13”のエリアに、前記[税込1]キー11b1に対応した税込1データ[TAX1+]が記憶されて登録される(ステップS40)。
【0090】
そして、前記[税込1]キー11b1に対応した税率1での税1合計税抜額データ「4000」が計算されて表示され、当該税1合計税抜額を示すシンボル「税抜[税1]合計」が表示される。また、前記状態フラグが[税1合計の税抜額表示状態]に設定される。そして、前記行番号データ“13”が(+1)され“14”に更新されて表示される(ステップS41)。
【0091】
さらに、
図11(A21)に示すように、前記[税込1]キー11b1が再操作されると(ステップS10(Yes),S10A(Yes))、前記同様に、計算データメモリ22c(
図3参照)の現在の行番号“14”のエリアに、当該入力された税込1データ[TAX1+]が記憶されて登録される(ステップS35(No),S38(No),S39(No)→S42)。そして、前記[税込1]キー11b1に対応した税率1での税1合計税額データ「400」が計算されて表示され、当該税1合計税額を示すシンボル「税[税1]合計」が表示される。また、前記状態フラグが[税1合計の税額表示状態]に設定される。そして、前記行番号データ“14”が(+1)され“15”に更新されて表示される(ステップS43)。
【0092】
このように、前記状態フラグが[税1合計の税抜額表示状態]や[税1合計の税額表示状態]に設定された状態で、
図11(A22)に示すように、前記[REPRINT]キー11eが通常操作された場合にも(ステップS33(Yes))、
図11(B1−1)で示したように、税1合計の全印刷項目が印刷部13により記録紙Pに印刷される(ステップP0(Yes)→P14〜P16)。
【0093】
また同様に、
図11(A23)に示すように、前記[REPRINT]キー11eが特殊操作された場合にも(ステップS33(Yes))、
図11(B2−1)で示したように、税1合計の簡略印刷項目が印刷部13により記録紙Pに印刷される(ステップP0(Yes)→P14(Yes),P15(No),P17)。
【0094】
続いて、
図11(A24)に示すように、[税込2]キー11b2が操作されると(ステップS10(Yes))、前記状態フラグが今回キー操作した[税込2]キー11b2と別の税率に対応する[税1合計の…表示状態]であると判断される(ステップS10A(Yes)→S35(Yes))。
【0095】
すると、前記計算データメモリ22c(
図3参照)の現在の行番号“15”のエリアに、前記[税込2]キー11b2に対応した税込2データ[TAX2+]が記憶されて登録される(ステップS36)。
【0096】
そして、前記[税込2]キー11b2に対応した税率2での税2合計税込額データ「756」が計算されて表示され、当該税2合計税込額を示すシンボル「税込[税2]合計」が表示される。また、前記状態フラグが[税2合計の税込額表示状態]に設定される。そして、前記行番号データ“15”が(+1)され“16”に更新されて表示される(ステップS37)。
【0097】
ここで、
図11(A25)に示すように、前記[REPRINT]キー11eが通常操作され、
図8,
図9における登録データ印刷処理が開始されると(ステップS33(Yes)→SP)、前記状態フラグが[税2合計の…表示状態]に設定されていると判断され(ステップP0(Yes)→P10(No)→P14(Yes))、また、前記[REPRINT]キー11eは通常操作されたと判断される(ステップP15(Yes))。
【0098】
すると、前記計算データメモリ22cに数値データと税込2データ[TAX2+]として登録された各計算操作データ(行番号“4”“7”の計算操作データ)に従い、
図11(B1−2)に示すように、税2合計の全印刷項目[税2の各入力額(税抜額)データ「300・+」「400・+」、税2合計の税抜額データ「700・−T」、税額データ「56・T」、税込額データ「756・+T」]が各項目のシンボル付きで印刷部13により記録紙Pに印刷される(ステップP16)。
【0099】
また、
図11(A26)に示すように、前記[REPRINT]キー11eが特殊操作されたと判断された場合は(ステップP15(No))、
図11(B2−2)に示すように、税2合計の簡略印刷項目[税2合計の税抜額データ「700・−T」、税額データ「56・T」、税込額データ「756・+T」]が各項目のシンボル付きで印刷部13により記録紙Pに印刷される(ステップP17)。
【0100】
そして、前記
図11(A24)〜(A26)で示したように、前記状態フラグが[税2合計の税込額表示状態]に設定されている場合に、
図11(A27)に示すように、前記[税込2]キー11b1が再操作されると(ステップS10(Yes),S10A(Yes))、前記状態フラグが今回キー操作した[税込2]キー11b2と別の税率に対応する[税1合計の…表示状態]ではなく、また[総合計の…表示状態]ではなく(ステップS35(No))、[税2合計の税込額表示状態]であると判断される(ステップS38(No),S39(Yes))。
【0101】
すると、前記計算データメモリ22c(
図3参照)の現在の行番号“16”のエリアに、前記[税込2]キー11b2に対応した税込2データ[TAX2+]が記憶されて登録される(ステップS40)。
【0102】
そして、前記[税込2]キー11b2に対応した税率2での税2合計税抜額データ「700」が計算されて表示され、当該税2合計税抜額を示すシンボル「税抜[税2]合計」が表示される。また、前記状態フラグが[税2合計の税抜額表示状態]に設定される。そして、前記行番号データ“16”が(+1)され“17”に更新されて表示される(ステップS41)。
【0103】
さらに、
図11(A28)に示すように、前記[税込2]キー11b2が再操作されると(ステップS10(Yes),S10A(Yes))、前記同様に、計算データメモリ22c(
図3参照)の現在の行番号“17”のエリアに、当該入力された税込2データ[TAX2+]が記憶されて登録される(ステップS35(No),S38(No),S39(No)→S42)。そして、前記[税込2]キー11b2に対応した税率2での税2合計税額データ「56」が計算されて表示され、当該税2合計税額を示すシンボル「税[税2]合計」が表示される。また、前記状態フラグが[税2合計の税額表示状態]に設定される(ステップS43)。
【0104】
このように、前記状態フラグが[税2合計の税抜額表示状態]や[税2合計の税額表示状態]に設定された状態で、
図11(A29)に示すように、前記[REPRINT]キー11eが通常操作された場合にも(ステップS33(Yes))、
図11(B1−2)で示したように、税2合計の全印刷項目が印刷部13により記録紙Pに印刷される(ステップP0(Yes)→P14〜P16)。
【0105】
また同様に、前記[REPRINT]キー11eが特殊操作された場合にも(ステップS33(Yes))、
図11(B2−2)で示したように、税2合計の簡略印刷項目が印刷部13により記録紙Pに印刷される(ステップP0(Yes)→P14(Yes),P15(No),P17)。
【0106】
(第2実施形態)
この第2実施形態では、前記PRINTモードメモリ22bにプリントモードONの設定データが記憶された状態での動作について説明する。
【0107】
図12は、前記計算データ印刷処理の第2実施形態のユーザ操作に応じた表示・印刷動作を示す図である。
【0108】
前記プリンタ付き電卓10において、前記PRINTモードメモリ22bにプリントモード(ON)の設定データが記憶されたプリントモード(ON)の状態で(ステップS1)、
図12(A1)に示すように、[CA]キー11fが操作されると(ステップS4(Yes))、前記行番号メモリ22dの行番号のデータが“0”に設定される(ステップS5)。前記表示部12には、数値データ「0」と前記プリントモード(ON)の状態であることを示すシンボル「PRT」が表示される。
【0109】
ここで、前記CPU21により、プリントモード(ON)の状態であると判断されると(ステップS6(Yes))、
図12(B)に示すように、当該プリントモード(ON)の状態での[CA](Clear All)キー11fの操作に応じた印刷であることを示す通常印刷開始マーク「・・0・・」が、前記印刷部13により記録紙Pに対して印刷される(ステップS7)。
【0110】
なお、この第2実施形態において、以下(1)〜(4)に列記するユーザ操作に応じた入力処理、計算処理、表示処理、印刷処理は、プリントモード(ON)に設定されている状態であることを除いて、前記第1実施形態と同様の処理となるため、その詳細な説明を省略する。
【0111】
(1)
図12(A2)〜(A9)に示すように、数値キー、[税込1](税1計算)キー11b1、[税込2](税2計算)キー11b2を操作して、通常課税品と軽減課税品それぞれの税抜額の数値データを入力し税込額データを計算して表示させたり(ステップS8〜S14)、当該[税込1]キー11b1や[税込2]キー11b2を繰り返し操作して、前記通常課税品と軽減課税品それぞれの税額データと税込額データを切り替えて表示させたり(ステップS18〜S23)、する処理(第1実施形態の
図10(A2)〜(A9)と同様)。
【0112】
(2)
図12(A10)〜(A16)に示すように、[税計算合計](税総合計計算)キー11dを操作して、前記通常課税品と軽減課税品の総合計の税込額データを計算して表示させたり(ステップS24〜S27)、当該[税計算合計]キー11dを繰り返し操作して、前記総合計の税込額データと税抜額データと税額データを切り替えて表示させたり(ステップS24〜S29)、前記総合計の税込額データの計算後に[REPRINT]キー11eを通常操作して、総合計の全印刷項目を印刷させたり(ステップS33,SP(P0,P10〜P12))、同[REPRINT]キー11eを特殊操作して、総合計の簡略印刷項目を印刷させたり(ステップS33,SP(P0,P10〜P13))、する処理(第1実施形態の
図10(A10)〜(A16)(B1)(B2)と同様)。
【0113】
(3)図示はしないが、前記総合計の税込額データの計算後に前記[税込1]キー11b1を繰り返し操作して、税1合計の税込額データと税抜額データと税額データを切り替えて表示させたり(ステップS10,S10A,S35〜S43)、前記[REPRINT]キー11eを通常操作して、税1合計の全印刷項目を印刷させたり(ステップS33,SP(P0,P14〜P16))、同[REPRINT]キー11eを特殊操作して、税1合計の簡略印刷項目を印刷させたり(ステップS33,SP(P0,P14〜P17))、する処理(第1実施形態の
図11(A17)〜(A23)(B1−1)(B2−1)と同様)。
【0114】
(4)図示はしないが、前記総合計の税込額データの計算後に前記[税込2]キー11b2を繰り返し操作して、税2合計の税込額データと税抜額データと税額データを切り替えて表示させたり(ステップS10,S10A,S35〜S43)、前記[REPRINT]キー11eを通常操作して、税2合計の全印刷項目を印刷させたり(ステップS33,SP(P0,P14〜P16))、同[REPRINT]キー11eを特殊操作して、税2合計の簡略印刷項目を印刷させたり(ステップS33,SP(P0,P14〜P17))、する処理(第1実施形態の
図11(A24)〜(A29)(B1−2)(B2−2)と同様)。
【0115】
すなわち、この第2実施形態では、前記
図12(A1)(B)で示したように、プリントモード(ON)の状態での[CA]キー11fの操作に応じた通常印刷開始マーク「・・0・・」の印刷処理(ステップS4〜S7)に続いて、
図12(A2)(A5)(A7)(A8)(A9)(B)に示すように、通常課税品と軽減課税品の税抜額である各数値データの入力と各税率に対応した[税込1]キー11b1又は[税込2]キー11b2の操作に応じて、税込計算が実行されて各税込額データが表示される毎に(ステップS8〜S14)、当該税込計算の結果データとして、前記入力された数値データ(税抜額)及び税抜額マーク「−T」と、税率データ及び税率マーク「%T」と、税額データ及び税額マーク「T」と、税込額データ及び税込額マーク「+T」とが、前記印刷部13により記録紙Pに印刷処理(ステップS15〜S17)される動作が、前記第1実施形態と異なる。
【0116】
さらに、この第2実施形態では、
図12(A10)(B)に示すように、[税計算合計]キー11dの操作に応じて、総合計の税込額データが計算されて表示された際に、(ステップS24〜S27)、当該総合計の結果データとして、税率別に合計した税抜額データ及び税抜額マーク「−T」と、税額データ及び税額マーク「T」と、税込額データ及び税込額マーク「+T」と、総合計の税抜額データ及び税抜額マーク「−T」と、税額データ及び税額マーク「T」と、税込額データ及び税込額マーク「*」とが、前記印刷部13により記録紙Pに印刷処理(ステップS30〜S32)される動作が、前記第1実施形態と異なる。
【0117】
例えば、
図12(A2)に示すように、通常課税品であるお酒Aの数値データ(税抜額)「500」が入力され[税込1]キー11b1が操作されると、当該入力された数値データ(税抜額)の税込額データ「550」が計算されて表示される(ステップS8〜S14)。すると、
図12(B)に示すように、記録紙Pには、前記通常印刷開始マーク「・・0・・」に続けて、前記入力された数値データ(税抜額データ)「500・−T」と、税率データ「10・%T」と、税額データ「50・T」と、税込額データ「550・+T」とが印刷される(ステップS15〜S17)。
【0118】
また、
図12(A5)に示すように、軽減課税品である食品Aの数値データ(税抜額)「300」が入力され[税込2]キー11b2が操作されると、当該入力された数値データ(税抜額)の税込額データ「324」が計算されて表示される(ステップS8〜S14)。すると、
図12(B)に示すように、記録紙Pには、前記入力された数値データ(税抜額データ)「300・−T」と、税率データ「8・%T」と、税額データ「24・T」と、税込額データ「324・+T」とが印刷される(ステップS15〜S17)。
【0119】
さらに、
図12(A10)に示すように、[税計算合計]キー11dが操作されると、前記計算データメモリ22cに登録された数値データと税込1データ[TAX1+]又は税込2データ[TAX2+]からなる計算操作データに基づいて、総合計の税込額データ「5156」が計算されて表示される(ステップS24〜S27)。すると、
図12(B)に示すように、記録紙Pには、税1合計の税抜額データ「4000・−T」と税額データ「400・T」と税込額データ「4400・+T」、税2合計の税抜額データ「700・−T」と税額データ「56・T」と税込額データ「756・+T」、総合計の税抜額データ「4700・−T」と税額データ「456・T」と税込額データ「5156・*」が印刷される(ステップS30〜S32)。
【0120】
なお、前記プリントモード(ON)の状態であっても、
図12(A3)(A4)(A6)に示すように、前記[税込1]キー11b1又は[税込2]キー11b2の繰り返し操作により、前記税率1又は税率2の税込額データと税額データとを切り替えて表示する際(ステップS10→S18〜S23)、また、前記[税計算合計]キー11dの操作後の[税込1]キー11b1又は[税込2]キー11b2の操作により、税1合計又は税2合計の税込額データと税抜額データと税額データとを切り替えて表示する際(ステップS10,S10A→S35〜S43)(
図11(A17)(A20)(A21)(A24)(A27)(A28)参照)は、当該税込額データや税抜額データや税額データの個別の印刷は行わないので、既に印刷されたデータの無駄な印刷が防止される。
【0121】
さらに、前記プリントモード(ON)の状態であっても、
図12(A10)(A13)(A14)に示すように、前記[税計算合計]キー11dの繰り返し操作により、前記総合計の税込額データと税抜額データと税額データとを切り替えて表示する際(ステップS24〜S29)は、前記[税計算合計]キー11dの最初の操作にのみに従い総合計の結果データが印刷され、その後は印刷済みと判断されて印刷は行われないので(ステップS30〜S32)、ここでも既に印刷されたデータの無駄な印刷が防止される。
【0122】
前記第1実施形態又は第2実施形態に従った一連の税計算処理の実行により、当該税計算処理に応じた一連の計算操作データが前記計算データメモリ22c(
図3参照)に登録された状態で、前記[CA](Clear All)キー11fの操作により、前記表示部12に表示される行番号データ“0”、数値データ“0”に戻した後は、次のキー操作が行われるまで、前記計算データメモリ22cに登録された一連の計算操作データは消去されずに保持される。
【0123】
ここで、前記[REPRINT](登録データ印刷)キー11eが操作されると(ステップS33(Yes)→SP)、
図8に示す登録データ印刷処理に従い、前記
図12(B)で示した一連の税計算処理での印刷内容と同様の印刷が行われる(ステップP1〜P9)。
【0124】
すなわち、前記登録データ印刷処理が開始されると、前記状態フラグが[総合計の…表示状態][税1合計の…表示状態][税2合計の…表示状態]の何れの合計表示状態でもないと判断され(ステップP0(No))、リプリントモードでの[CA](クリアオール)印刷であることを示す登録データ印刷開始マーク「・・・・0・・・・」が、前記印刷部13により記録紙Pに対して印刷される(ステップP1)。
【0125】
そして、前記行番号メモリ22eの現在の行番号データが“1”に設定され(ステップP2)、当該現在の行番号“1”に対応付けられて前記計算データメモリ22cに登録されている計算操作データが、数値データと税込(又は税抜)データを含む計算データであるか否か判断される(ステップP3)。
【0126】
ここでは、現在の行番号“1”に対応付けられて前記計算データメモリ22c(
図3参照)に登録されている計算操作データは、数値データ「500」と税込1データ[TAX1+]を含む計算操作データであると判断される(ステップP3(Yes))。
【0127】
すると、前記記録紙Pに印刷された登録データ印刷開始マーク「・・・・0・・・・」に続いて、前記数値データ「500」と税込1データ[TAX+]に応じた税計算結果データとして、前記数値データ(税抜額データ)「500」及び税抜額マーク「−T」と、税率データ「10」及び税率マーク「%T」と、税額データ「50」及び税額マーク「T」と、税込額データ「550」及び税込額マーク「+T」とが、前記印刷部13により記録紙Pに印刷される(ステップP4(S17同様))。
【0128】
この後、前記計算データメモリ22c(
図3参照)に次の行番号に対応付けられた計算操作データがあるか否か判断される(ステップP8)。ここでは、次の行番号“2”に対応付けられた計算操作データ(税込1データ[TAX1+])があると判断され(ステップP8(Yes))、前記現在の行番号“1”が(+1)されて“2”に更新される(ステップP9)。
【0129】
すると、現在の行番号“2”に対応付けられて前記計算データメモリ22c(
図3参照)に登録されている計算操作データは税込1データ[TAX1+]であり、数値データと税込(又は税抜)データを含む計算操作データではないと判断される(ステップP3(No))。また、直前の行番号“1”に対応付けられた計算操作データにも現在の行番号“2”に対応付けられた計算操作データにも同じ税込データがあることで、連続する同じ税計算データであると判断される(ステップP5(Yes))。この場合、前記記録紙Pに対する印刷は行われない(印刷が抑制される)(ステップP6)。
【0130】
この後、前記同様に、現在の行番号“2”が“3”と更新された場合でも(ステップP8(Yes),P9)、当該行番号“3”に対応付けられた計算データは連続する同じ税計算データであると判断されるので(ステップP3(No),P5(Yes))、前記記録紙Pに対する印刷は行われない(印刷が抑制される)(ステップP6)。
【0131】
続いて、現在の行番号“4”に更新されると、前記同様に、数値データ「300」と税込2データ[TAX2+]を含む計算操作データであると判断され(ステップP3(Yes))、前記数値データ「300」と税込2データ[TAX2+]に応じた税計算結果データとして、前記数値データ(税抜額データ)「300・−T」と、税率データ「8・%T」と、税額データ「24・T」と、税込額データ「324・+T」とが、前記印刷部13により記録紙Pに印刷される(ステップP4)。
【0132】
この後、現在の行番号“5”に更新されると、前記同様に、当該行番号“5”に対応付けられた計算データは連続する同じ税計算データであると判断されるので(ステップP3(No),P5(Yes))、前記記録紙Pに対する印刷は行われない(印刷が抑制される)(ステップP6)。
【0133】
そして、現在の行番号“6”“7”“8”と更新される毎に、前記同様に、各対応する数値データ(税抜額データ)「1500・−T」「400・−T」「2000・−T」と、税率データ「10・%T」「8・%T」「10・%T」と、税額データ「150・T」「32・T」「200・T」と、税込額データ「1650・+T」「432・+T」「2200・+T」とが、順次、前記印刷部13により記録紙Pに印刷される(ステップP8,P9→P3,P4)。
【0134】
続いて、現在の行番号“9”に更新されると、当該行番号“9”に対応付けられた計算操作データは税総合計データ[TAX TOTAL]であり、数値データと税込(又は税抜)データを含む計算操作データではないと判断される(ステップP8,P9→P3(No))。また、直前の行番号“8”に対応付けられた計算操作データに含まれる(税込1データ[TAX1+])と現在の行番号“9”に対応付けられた計算操作データ(税総合計データ[TAX TOTAL])とは同じ税計算データではないと判断される(ステップP5(No))。
【0135】
すると、前記計算データメモリ22cに登録された各数値データと税込1データ[TAX1+]又は税込2データ[TAX2+]からなる計算操作データに基づいて、総合計の結果データとして、税1合計の税抜額データ「4000・−T」と税額データ「400・T」と税込額データ「4400・+T」、税2合計の税抜額データ「700・−T」と税額データ「56・T」と税込額データ「756・+T」、総合計の税抜額データ「4700・−T」と税額データ「456・T」と税込額データ「5156・*」が、前記印刷部13により前記記録紙Pに印刷される(ステップP7(S32同様))。
【0136】
この後、現在の行番号“10”“11”…“16”“17”と更新された何れの場合でも(ステップP8(Yes),P9)、当該各行番号に対応付けられた計算データは連続する同じ税計算データであると判断され(ステップP3(No),P5(Yes))、前記記録紙Pに対する印刷は行われない(印刷が抑制される)(ステップP6)。
【0137】
これにより、前記[CA](Clear All)キー11fの操作により、前記表示部12に表示される行番号データ“0”、数値データ“0”に戻した後でも、前記[REPRINT](登録データ印刷)キー11gを操作することで、前記一連の税計算処理に応じた税率別の税抜額データ(−T)と税率データ(%T)と税額データ(T)と税込額データ(+T)、税率別合計の税抜額データ(−T)と税額データ(T)と税込額データ(+T)、総合計の税抜額データ(−T)と税額データ(T)と税込額データ(+T)を、容易に記録紙Pに印刷することができる。
【0138】
したがって、前記構成のプリンタ付き電卓10によれば、通常課税品(税率1)の税抜額の数値データを、数値キーを操作して入力し、[税込1](税1計算)キー11b1を操作すると、前記通常課税品の税込額データが計算されて表示される。また、軽減課税品(税率2)の税抜額の数値データを、数値キーを操作して入力し、[税込2](税2計算)キー11b2を操作すると、前記軽減課税品の税込額データが計算されて表示される。そして、[税計算合計](税総合計計算)キー11dを操作すると、税率別の前記税込額データが当該税率別に合計されその総合計の税込額データが計算されて表示される。この後、[REPRINT]キー11eを操作すると、税率別の前記数値データ(税抜額)と合計税抜額データと合計税額データと合計税込額データ、及び総合計の税抜額データと税額データと税込額データが計算され印刷部13により記録紙Pに印刷される。
【0139】
これにより、複数の税率が混在する税計算を税別に分けて実行し容易に印刷することが可能になる。
【0140】
また、前記構成のプリンタ付き電卓10によれば、前記[税計算合計](税総合計計算)キー11dを操作して総合計の税込額データを表示させた後に、前記[税込1](税1計算)キー11b1又は[税込2](税2計算)キー11b2を繰り返し操作すると、当該税率別の合計税込額データと合計税抜額データと合計税額データとを切り替えて表示させることができる。
【0141】
さらに、前記構成のプリンタ付き電卓10によれば、前記通常課税品(税率1)の税抜額の数値データを入力して[税込1](税1計算)キー11b1を操作し、また、前記軽減課税品(税率2)の税抜額の数値データを入力して[税込2](税2計算)キー11b2を操作すると、前記税抜額の数値データの入力順に当該数値データに前記[税込1]キー11b1の操作を示す税込1データ[TAX1+]又は前記[税込2]キー11b2の操作を示す税込2データ[TAX2+]を対応付けた計算操作データが計算データメモリ22cに登録される。
【0142】
そして、前記[税計算合計](税総合計計算)キー11dを操作して前記総合計の税込額データを表示させた後に、[REPRINT]キー11eを操作すると、前記計算データメモリ22cに登録された各計算操作データに基づいて、税率別に前記数値データ(税抜額)と合計税抜額データと合計税額データと合計税込額データ、及び総合計の税抜額データと税額データと税込額データを印刷部13により記録紙Pに印刷できる。また、前記[税計算合計](税総合計計算)キー11dを操作して総合計の税込額データを表示させた後の[CA](Clear All)キー11fの操作により、当該総合計の税込額データの表示が無い状態で、前記[REPRINT]キー11eを操作すると、前記計算データメモリ22cに登録された各計算操作データに基づいて、前記数値データ(税抜額)毎の税抜額データと税率データと税額データと税込額データ、及び税率別の合計税抜額データと合計税額データと合計税込額データ、及び総合計の税抜額データと税額データと税込額データを印刷部13により記録紙Pに印刷できる。
【0143】
なお、前記各実施形態のプリンタ付き電卓10が、メモリ容量の制限から前記計算データメモリ22cを備えない構成である場合、前記税1(税2)に対応した税込額データ、税額データ、税抜額データの計算、前記税1合計(税2合計)に対応した税込額データ、税額データ、税抜額データの計算、前記総合計に対応した税込額データ、税額データ、税抜額データの計算は、前記税計算データメモリ22eに登録された税計算データに基づき実行される。
【0144】
また、前記各実施形態では、通常課税品又は軽減課税品等、各商品価格の税抜額データである数値データの入力後に、[税込1](税込1計算)キー11b1又は[税込2](税込2計算)キー11b2を操作し、先ず、各商品価格の税込額データを計算・表示させて一連の税計算処理を行なう場合について説明した。
【0145】
これに対し、各商品価格の税込額データである数値データの入力後に、[税抜1](税抜1計算)キー11c1又は[税抜2](税抜2計算)キー11c2を操作し、先ず、各商品価格の税抜額データを計算・表示させて一連の税計算処理を行なう場合については、前記「税込1」[TAX1+]又は「税込2」[TAX2+]と、「税抜1」[TAX1−]又は「税抜2」[TAX2−]との扱いが逆になるだけで前記同様の処理となるため、その詳細な説明は省略する。
【0146】
前記各実施形態において記載したプリンタ付き電卓10による各処理の手法、すなわち、
図5〜
図7のフローチャートに示す計算データ印刷処理、
図8,
図9のフローチャートに示す登録データ印刷処理等の各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録装置の媒体に格納して配布することができる。そして、印刷機能を備えた電子式計算機のコンピュータ(CPU)は、この外部記録装置の媒体に記録されたプログラムを記憶装置に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明した計算データ印刷機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0147】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(N)上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(N)に接続されたコンピュータ装置(プログラムサーバ)から前記プログラムのデータを、印刷機能を備えた電子式計算機に取り込んで記憶装置に記憶させ、前述した計算データ印刷機能を実現することもできる。
【0148】
本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【0149】
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0150】
[1]
ユーザ操作に応じて数値データを入力する数値データ入力手段と、
ユーザによる第1税率の税計算の操作を受け付ける第1税計算受付手段と、
ユーザによる第2税率の税計算の操作を受け付ける第2税計算受付手段と、
前記数値データ入力手段により税抜額データの数値データが入力され、かつ前記第1税計算受付手段により第1税率の税計算の操作が受け付けられると、当該数値データについて前記第1税率に応じた第1税込額データを計算する第1税計算手段と、
前記数値データ入力手段により税抜額データの数値データが入力され、かつ前記第2税計算受付手段により第2税率の税計算の操作が受け付けられると、当該数値データについて前記第2税率に応じた第2税込額データを計算する第2税計算手段と、
ユーザによる税合計計算の操作を受け付ける合計計算受付手段と、
前記合計計算受付手段により税合計計算の操作が受け付けられると、前記第1税計算手段により計算された前記第1税込額データを合計した第1合計税込額データと、前記第2税計算手段により計算された前記第2税込額データを合計した第2合計税込額データとを総合計した総合計税込額データを表示させる総合計表示制御手段と、
ユーザによる印刷の操作を受け付ける印刷操作受付手段と、
前記総合計表示制御手段により総合計税込額データが表示された後に、前記印刷操作受付手段により印刷の操作が受け付けられると、前記第1税計算手段により計算された第1税込額データに対応する第1税率の合計の税抜額データと、前記第2税計算手段により計算された第2税込額データに対応する第2税率の合計の税抜額データと、を印刷させる総合計印刷制御手段と、
を備えたことを特徴とする計算装置。
【0151】
[2]
前記総合計印刷制御手段は、さらに、前記総合計表示制御手段により表示された総合計の税込額データを印刷させることを特徴とする[1]に記載の計算装置。
【0152】
[3]
前記総合計印刷制御手段は、さらに、前記第1税計算手段により計算された第1税込額データに対応する第1税率の合計の税額データと、前記第2税計算手段により計算された第2税込額データに対応する第2税率の合計の税額データ、も印刷させることを特徴とする[1]又は[2]に記載の計算装置。
【0153】
[4]
前記総合計印刷制御手段は、さらに、前記数値データ入力手段により入力された各数値データも印刷させることを特徴とする[1]乃至[3]の何れかに記載の計算装置。
【0154】
[5]
前記総合計表示制御手段により総合計の税込額データが表示された後に、前記第1税計算受付手段により第1税率の税計算の操作が受け付けられる毎に、当該第1税率の税計算の合計の税込額データ又は当該第1税率の合計の税抜額データと、当該第1税率の合計の税額データとを順に表示させる第1税率別計表示制御手段を備えたことを特徴とする[1]乃至[4]の何れかに記載の計算装置。
【0155】
[6]
前記総合計表示制御手段により総合計の税込額データが表示された後に、前記合計計算受付手段により税合計計算の操作が受け付けられる毎に、第1税率の合計の税抜額データと第2税率の合計の税抜額データを総合計した総合計の税抜額データと、第1税率の合計の税額データと第2税率の合計の税額データを総合計した総合計の税額データとを、順に表示させる総合計税抜額税額表示制御手段を備えたことを特徴とする[1]乃至[5]の何れかに記載の計算装置。
【0156】
[7]
ユーザ操作に応じて印刷モード又は非印刷モードを設定する印刷モード設定手段と、
前記印刷モード設定手段により印刷モードが設定されている場合は、前記数値データ入力手段により数値データが入力され、かつ前記第1税計算受付手段により第1税率の税計算の操作が受け付けられる毎に、前記数値データである税抜額データと当該数値データを前記第1税率に応じて計算した結果の第1税込額データを含む第1税率の税計算結果データを順次印刷し、前記数値データ入力手段により数値データが入力され、かつ前記第2税計算受付手段により第2税率の税計算の操作が受け付けられる毎に、前記数値データである税抜額データと当該数値データを前記第2税率に応じて計算した結果の第2税込額データを含む第2税率の税計算結果データを順次印刷する税計算印刷制御手段と、
を備えたことを特徴とする[1]乃至[6]の何れかに記載の計算装置。
【0157】
[8]
前記数値データ入力手段により入力された数値データと前記第1税計算受付手段又は前記第2税計算受付手段により受け付けられた税計算の操作に対応する税計算データを計算操作データとして登録する計算操作データ登録手段を備え、
前記総合計印刷制御手段は、
前記計算操作データ登録手段により登録された計算操作データに基づいて、前記入力された数値データに対応した第1税率又は第2税率の税抜額データと当該第1税率又は第2税率の合計の税抜額データと第1税率又は第2税率の合計の税額データと第1税率又は第2税率の合計の税込額データとを印刷させ、当該第1税率又は第2税率の合計の税抜額データと税額データと税込額データをそれぞれ総合計した総合計の税抜額データと税額データと税込額データとを印刷させる第1の総合計印刷制御手段と、
前記計算操作データ登録手段により登録された計算操作データの登録順に当該計算操作データに基づいて、前記入力された数値データに対応した第1税率又は第2税率の税抜額データと税額データと税込額データと、当該第1税率又は第2税率の税抜額データと税額データと税込額データをそれぞれ第1税率と第2税率別に合計した税率別合計の税抜額データと税額データと税込額データと、当該税率別合計の税抜額データと税額データと税込額データをそれぞれ総合計した総合計の税抜額データと税額データと税込額データとを印刷させる第2の総合計印刷制御手段とを有する、
ことを特徴とする[1]乃至[7]の何れかに記載の計算装置。
【0158】
[9]
前記第1の総合計印刷制御手段は、前記総合計表示制御手段により総合計の税込額データが表示された状態で、前記印刷操作受付手段により印刷の操作が受け付けられると印刷を行ない、
前記第2の総合計印刷制御手段は、前記総合計表示制御手段により総合計の税込額データが表示されて消去された状態で、前記印刷操作受付手段により印刷の操作が受け付けられると印刷を行なう、
ことを特徴とする[8]に記載の計算装置。
【0159】
[10]
ユーザ操作に応じて税抜額データの数値データが入力され、かつユーザによる第1税率の税計算の操作が受け付けられると、当該数値データについて前記第1税率に応じた第1税込額データを計算し、
ユーザ操作に応じて税抜額データの数値データが入力され、かつユーザによる第2税率の税計算の操作が受け付けられると、当該数値データについて前記第2税率に応じた第2税込額データを計算し、
ユーザによる税合計計算の操作が受け付けられると、前記計算された第1税込額データを合計した第1合計税込額データと、前記計算された第2税込額データを合計した第2合計税込額データとを総合計した総合計税込額データを表示させ、
前記総合計税込額データが表示された後に、ユーザによる印刷の操作が受け付けられると、前記計算された第1税込額データに対応する第1税率の合計の税抜額データと、前記計算された第2税込額データに対応する第2税率の合計の税抜額データとを印刷させる、
ことを特徴とする計算印刷方法。
【0160】
[11]
コンピュータを、
ユーザ操作に応じて数値データを入力する数値データ入力手段、
ユーザによる第1税率の税計算の操作を受け付ける第1税計算受付手段、
ユーザによる第2税率の税計算の操作を受け付ける第2税計算受付手段、
前記数値データ入力手段により税抜額データの数値データが入力され、かつ前記第1税計算受付手段により第1税率の税計算の操作が受け付けられると、当該数値データについて前記第1税率に応じた第1税込額データを計算する第1税計算手段、
前記数値データ入力手段により税抜額データの数値データが入力され、かつ前記第2税計算受付手段により第2税率の税計算の操作が受け付けられると、当該数値データについて前記第2税率に応じた第2税込額データを計算する第2税計算手段、
ユーザによる税合計計算の操作を受け付ける合計計算受付手段、
前記合計計算受付手段により税合計計算の操作が受け付けられると、前記第1税計算手段により計算された前記第1税込額データを合計した第1合計税込額データと、前記第2税計算手段により計算された前記第2税込額データを合計した第2合計税込額データとを総合計した総合計税込額データを表示させる総合計表示制御手段、
ユーザによる印刷の操作を受け付ける印刷操作受付手段、
前記総合計表示制御手段により総合計税込額データが表示された後に、前記印刷操作受付手段により印刷の操作が受け付けられると、前記第1税計算手段により計算された第1税込額データに対応する第1税率の合計の税抜額データと、前記第2税計算手段により計算された第2税込額データに対応する第2税率の合計の税抜額データと、を印刷させる総合計印刷制御手段、
として機能させるためのコンピュータ読み込み可能なプログラム。