特許第6825493号(P6825493)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6825493ヘッドホン用のヘッドバンド及びヘッドホン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6825493
(24)【登録日】2021年1月18日
(45)【発行日】2021年2月3日
(54)【発明の名称】ヘッドホン用のヘッドバンド及びヘッドホン
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/10 20060101AFI20210121BHJP
【FI】
   H04R1/10 103
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-113446(P2017-113446)
(22)【出願日】2017年6月8日
(65)【公開番号】特開2018-207392(P2018-207392A)
(43)【公開日】2018年12月27日
【審査請求日】2019年10月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(72)【発明者】
【氏名】押領司 誠
(72)【発明者】
【氏名】内田 孝之
【審査官】 堀 洋介
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭46−004473(JP,A)
【文献】 特開2001−245377(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3192443(JP,U)
【文献】 実開昭57−028569(JP,U)
【文献】 実開昭58−99989(JP,U)
【文献】 特開2010−166258(JP,A)
【文献】 特開2011−015235(JP,A)
【文献】 特開昭58−024297(JP,A)
【文献】 実開昭58−83893(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一の弧をn(nは以上の整数)個に分割した弧状を呈する複数のバンドユニッと、
前記複数のバンドユニットの内、両端を除く前記バンドユニットに挿通されると共に、前記両端のバンドユニットに両端部をそれぞれ係止された弾性伸張可能な連結紐と、
を備え
前記複数のバンドユニットの中央から一方側における少なくとも一組の隣接する前記バンドユニットにおいて、一方の第1バンドユニットの内面の曲率半径と他方の第2バンドユニットの外面の曲率半径とが概ね等しく、前記第1バンドユニットと前記第2バンドユニットは、前記連結紐の弾性伸張により前記第1バンドユニットの内面と前記第2バンドユニットの外面とを対向させて隙間なく重ねることができることを特徴とするヘッドホン用のヘッドバンド。
【請求項2】
一の弧をn(nは以上の整数)個に分割した弧状を呈する複数のバンドユニッと、前記複数のバンドユニットの内、両端を除く前記バンドユニットに挿通されると共に、前記両端のバンドユニットに両端部をそれぞれ係止された弾性伸張可能な連結紐と、を有し
前記複数のバンドユニットの中央から一方側における少なくとも一組の隣接する前記バンドユニットにおいて、一方の第1バンドユニットの内面の曲率半径と他方の第2バンドユニットの外面の曲率半径とが概ね等しく、前記第1バンドユニットと前記第2バンドユニットは、前記連結紐の弾性伸張により前記第1バンドユニットの内面と前記第2バンドユニットの外面とを対向させて隙間なく重ねることができるヘッドバンドと、
前記両端のバンドユニットの少なくとも一方に取り付けられ、音を出力する本体部と、
を備えているヘッドホン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドホン用のヘッドバンド及びヘッドホンに係り、特に、畳むことができるヘッドホン用のヘッドバンドと、それを備えたいわゆるオーバーヘッドタイプのヘッドホンと、に関する。
【背景技術】
【0002】
ヘッドバンドを有するいわゆるオーバーヘッドタイプのヘッドホンにおいて、ヘッドバンドを折り畳み可能として収納性を高めたものが知られており、一例が特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−166258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1にも記載されているように、折り畳み可能なヘッドバンドを有するヘッドホンは、ヘッドバンドを複数の部分に分割して互いを相対回動可能にするヒンジで連結することで折り畳み可能な構造を有する。
そのため、このヘッドバンドは、構造が複雑で部品点数が多くコスト高になる一方、複雑な形状となるヒンジは樹脂で形成するのが好ましいため、ヒンジ部分の強度を高くしにくくなっており、高耐久性や壊れにくさの観点で改善が望まれていた。
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、畳める構造でありながら、低コストで、高耐久性を有し、壊れにくいヘッドホン用のヘッドバンド及びヘッドホンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明は次の構成を有する。
1) 一の弧をn(nは以上の整数)個に分割した弧状を呈する複数のバンドユニッと、
前記複数のバンドユニットの内、両端を除く前記バンドユニットに挿通されると共に、前記両端のバンドユニットに両端部をそれぞれ係止された弾性伸張可能な連結紐と、
を備え
前記複数のバンドユニットの中央から一方側における少なくとも一組の隣接する前記バンドユニットにおいて、一方の第1バンドユニットの内面の曲率半径と他方の第2バンドユニットの外面の曲率半径とが概ね等しく、前記第1バンドユニットと前記第2バンドユニットは、前記連結紐の弾性伸張により前記第1バンドユニットの内面と前記第2バンドユニットの外面とを対向させて隙間なく重ねることができることを特徴とするヘッドホン用のヘッドバンドである。
2) 一の弧をn(nは以上の整数)個に分割した弧状を呈する複数のバンドユニッと、前記複数のバンドユニットの内、両端を除く前記バンドユニットに挿通されると共に、前記両端のバンドユニットに両端部をそれぞれ係止された弾性伸張可能な連結紐と、を有し、前記複数のバンドユニットの中央から一方側における少なくとも一組の隣接する前記バンドユニットにおいて、一方の第1バンドユニットの内面の曲率半径と他方の第2バンドユニットの外面の曲率半径とが概ね等しく、前記第1バンドユニットと前記第2バンドユニットは、前記連結紐の弾性伸張により前記第1バンドユニットの内面と前記第2バンドユニットの外面とを対向させて隙間なく重ねることができるヘッドバンドと、
前記両端のバンドユニットの少なくとも一方に取り付けられ、音を出力する本体部と、
を備えているヘッドホンである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、畳める構造でありながら、低コストで、高耐久性を有し、壊れにくい、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明の実施の形態に係るヘッドホン用のヘッドバンド及びヘッドホンの実施例1であるヘッドバンド51及びそれを備えたヘッドホン52の使用態様を説明するための正面図である。
図2図2は、ヘッドバンド51におけるバンドユニット6cを説明するための斜視図である。
図3図3は、図2におけるS3−S3位置での断面図である。
図4図4は、ヘッドホン52の収納態様を説明するための正面図である。
図5図5は、本発明の実施の形態に係るヘッドホン用のヘッドバンド及びヘッドホンの実施例2であるヘッドバンド51A及びそれを備えたヘッドホン52Aの使用態様を説明するための正面図である。
図6図6は、ヘッドホン52Aの収納態様を説明するための正面図である。
図7図7は、バンドユニットの係合状態の変形例を説明するための部分縦断面図である。
図8図8は、変形例のヘッドホン52Bを説明するための正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施の形態に係るヘッドホン用のヘッドバンド51及びそれを備えたヘッドホン52を、実施例1のヘッドバンド51及びヘッドホン52、並びに、実施例2のヘッドバンド51A及びヘッドホン52Aなどにより説明する。
【0010】
(実施例1)
実施例1のヘッドバンド51とそれを備えたヘッドホン52を、図1図4を参照して説明する。
【0011】
ヘッドホン52は、左右の耳に対応した一対の音放出部である本体部1及び本体部2と、本体部1及び本体部2それぞれの姿勢を、揺動(矢印DR1)及び回動(矢印DR2)可能とするハンガ部3及びハンガ部4と、ハンガ部3とハンガ部4とを連結し、ヘッドホン52の使用時に使用者の頭部に載せられるヘッドバンド51と、を有する。
【0012】
本体部1及び本体部2は、外部の通信機器からのL及びRチャネルの無線音声信号をそれぞれ受信する通信部1a,2aと、通信部1a,2aで受信した音声信号をそれぞれ音として出力するスピーカユニットSP1,SP2と、を有する。
【0013】
ヘッドバンド51は、一つの弧をn(nは2以上の整数)個(この例において4つ)に分割した弧状のバンドユニット6a〜6dを弾性伸張可能な連結紐5で一列に並べて配置可能に構成されている。
詳しくは、ヘッドバンド51は、弧状の中空管であるバンドユニット6a〜6dと、バンドユニット6aの内部で一端側が固定され、バンドユニット6b,6cの内部を通り、バンドユニット6dの内部で他端側が固定された連結紐5と、を有する。
ハンガ部3,4は、バンドユニット6a,6dにおけるバンドユニット6b,6cとは反対側の端部にそれぞれ取り付けられている。
【0014】
バンドユニット6a〜6dの構成を、バンドユニット6cを代表として図2及び図3を参照して説明する。
図2はバンドユニット6cの斜視図であり、図3図2におけるS3−S3位置での断面図である。
【0015】
バンドユニット6cは、例えばアルミニウムなどの金属の角管であって、全体として、頭部の左右方向の外形に沿う弧状に形成された基部6c1と、基部6c1の両端部をそれぞれ塞ぐ樹脂性のキャップ6c2,6c3と、を有する。
基部6c1の一つの側面6c1bには、連結紐5を内部に通すための、スリット6c1aが形成されている。また、キャップ6c2,6c3は、中央部に形成された貫通孔6c4と、基部6c1のスリット6c1aに接続するスリット6c5と、を有する。
【0016】
基部6c1のスリット6c1aは直状であってもよいが、内部に通した連結紐5が容易に外に抜けないように、図2に示される蛇行形状のような、非直状であるとよい。
【0017】
基部6c1の使用時に頭部側となる底壁6c1cの内面6c1dには、中央部が薄肉になるよう凹んだ凹部6c1eが形成されている。基部6c1の内部に通された連結紐5は、引っ張られたときにこの凹部6c1eに入り込むので位置が安定して決められる。すなわち、バンドユニット6bとバンドユニット6cとの連なった状態が安定する。
【0018】
また、図2に示されるように、側面6c1bには、連結紐5が通された後、その抜け防止及び外観意匠のために、スリット6c1aを覆って隠すシール7が貼付されているとよい。
また、バンドユニット6b,6cの頭部側の面には、装着時の装着感を向上させるクッション部材8b,8cを取り付けてあってもよい。
【0019】
バンドユニット6a,6の内部において、連結紐5は、その端部がタイコなどによって引っ掛けられて抜け止め、或いは固定されている。
連結紐5は、ゴム紐などの弾性伸張可能な紐部材であり、図1に示されたバンドユニット6a〜6dを弧状に連結した状態でも、弾性的にある程度伸びた状態にあり、バンドユニット6aとバンドユニット6dとを接近させるように引っ張っている。
これにより、バンドユニット6a〜6dは、弧状に連なるように互いに端部で付勢当接し、全体として、図1に示されるような、頭部の外形に沿う弧状の使用態様で維持される。
【0020】
上述のヘッドホン52のヘッドバンド51は、図1に示される使用態様から、連結紐5がさらに弾性伸張可能であることから、連結紐5を引き伸ばしながらバンドユニット6b及びバンドユニット6cの姿勢を変換することができる。
具体的には、図4に示されるように、バンドユニット6bとバンドユニット6cとを隣接並行させるようにM字状に畳んだ収納態様としてコンパクト化することができる。この収納態様で鞄などに収容する際には、連結紐5の反発力でひろがらないように、面ファスナー付きのバンドなどでバンドユニット6a〜6dの部分を縛るなどするとよい。
【0021】
(実施例2)
次に、実施例2のヘッドバンド51Aとそれを備えたヘッドホン52Aを、図5及び図6を参照して説明する。
ヘッドホン52Aは、実施例1のヘッドホン52に対して、ヘッドバンド52が異なるものである。
ヘッドバンド52Aは、例えば6つに分割されたバンドユニット16a〜16fを、伸縮可能な連結紐15で一列に連ねて配置可能なように構成されている。
各バンドユニット16a〜16fは、実施例1のバンドユニット6a〜6dと構造が同様で、長さが異なるものである。
【0022】
ヘッドバンド52Aは、ヘッドバンド52と同様に、連結紐15をさらに引き伸ばして、バンドユニット16b〜16eの姿勢を転換することができる。
【0023】
ヘッドバンド52Aは、図5における中央から左側において、バンドユニット16aの内面16a2の曲率半径Ra2と、バンドユニット16bの外面16b1の曲率半径Rb1と、が概ね等しく設定されている。
また、バンドユニット16bの内面16b2の曲率半径Rb2と、バンドユニット16cの外面16c1の曲率半径Rc1と、が概ね等しく設定されている。
また、中央から右側において、バンドユニット16fの内面16f2の内面の曲率半径Rf2と、バンドユニット16eの外面16e1の曲率半径Re1と、が概ね等しく設定されている。
また、バンドユニット16eの内面16e2の曲率半径Re2と、バンドユニット16dの外面16d1の曲率半径Rd1と、が概ね等しく設定されている。
【0024】
これにより、バンドユニット16b,16cの姿勢を転換した際に、図6に示されるように重ねることができる。
すなわち、バンドユニット16aの内面16a2にバンドユニット16bの外面16b1を対向させ、バンドユニット16bの内面16b2にバンドユニット16cの外面16c1を対向させると、対向する面同士の曲率半径が概ね等しいため、隙間なく重ねることができる。
同様に、バンドユニット16d,16eの姿勢を転換した際に、バンドユニット16fの内面16f2にバンドユニット16eの外面16e1を対向させ、バンドユニット16eの内面16e2にバンドユニット16dの外面16d1を対向させると、対向する面同士の曲率半径が概ね等しいため、隙間なく重ねることができる。
【0025】
そのため、ヘッドバンド51A及びそれを備えたヘッドホン52Aは、収納態様をよりコンパクトにできる。
【0026】
上述のように、複数のバンドユニット16a〜16fを有するヘッドバンド51Aの構成は、中央から左右一方側において、任意のバンドユニットの内面の曲率半径を、そのバンドユニットに対し中央側に隣接するバンドユニットの外面の曲率半径と概ね等しくするものある。
さらに換言するならば、ヘッドバンド51Aは、少なくとも一組の隣接するバンドユニットにおける一方の内面の曲率半径と、他方の外面の曲率半径と、が概ね等しくなっているとよい。
この構成は、ヘッドバンドを偶数に分割したバンドユニットを有するバンドユニットに適用できる。従って、実施例1で説明した4分割のバンドユニット6a〜6dを有するヘッドバンド51にも適用可能である。
【0027】
以上詳述した実施例1(2)のヘッドバンド51(51A)は、弾性伸張可能な連結紐5(15)を伸ばした状態での圧縮付勢力により、図1図5)に示される、複数のバンドユニット6a〜6d(16a〜16f)を一列に並べて繋げた使用姿勢と、図4図6)に示される、連結紐5(15)を伸ばした状態でバンドユニット6a〜6d(16a〜16f)を複数列に並設して畳んだ収納姿勢と、をとり得るようになっている。
【0028】
これにより、ヘッドバンド51(51A)及びそれを備えたヘッドホン52(52A)は、ヒンジ構造を有することなくヘッドバンド51(51A)を畳めるので、低コストで、高耐久性を有し、壊れにくい。
【0029】
以上詳述した実施例は、上述の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形した変形例としてもよい。
【0030】
複数のバンドユニットを一列に付勢当接させる使用態様において、隣接するバンドユニットのキャップが平面同士で当接するのではなく、図7に示されるように凹凸係合するようにするとよい。
図7は、例として、バンドユニット6cの一端側のキャップ26aと、隣接するバンドユニット6bのバンドユニット6c側のキャップ26bと、の係合状態を説明するための、図1のA部における部分縦断面図に相当する。
【0031】
キャップ26aは、中央部分に、軸線方向に突出した凸部26a1を有し、キャップ26bは、中央部分に軸線方向に凹んで凸部26a1を受け入れる凹部26b1を有する。
この凹凸構造によれば、使用態様時に隣接するバンドユニット同士のずれが生じにくく、かつ使用者の頭部形状によりフィットする弧状のヘッドバンドが得られるので、使用者の装着感が向上する。
【0032】
また、ヘッドホン52(52A)は、通信部が一つの場合、或いは、一方の本体部のみから引き出されたいわゆる片出しの有線(ケーブル)で音声信号を受ける場合、スピーカユニットSP1とスピーカユニットSP2をヘッドバンド51(51A)を通して電気接続する必要がある。
その場合、図8に示されるヘッドバンド51B及びヘッドホン52Bのように、ゴム紐などの連結紐5(15)の替わりに、ロボットなどに多用される伸縮電線からなる連結紐151を用いてもよい。
【0033】
図8に示されたヘッドホン52Bでは、本体部2から外部に引き出され音楽再生装置などに接続するステレオ用のケーブル152を備えている。
そして、ケーブル152の一方のチャネルのコードが、スピーカユニットSP2に電気接続されている。
また、他方のチャネルのコードであるコード151aが連結紐151の一端側に電気接続されている。そして、連結紐151の他端側にはコード151bが接続されており、コード151bはスピーカユニットSP1に電気接続されている。
【0034】
これにより、一方のチャネルの音声信号は、スピーカユニットSP2に供給され、他方のチャネルの音声信号は、連結紐151を介してスピーカユニットSP1に供給される。
連結紐151は、伸張性を有しつつ導電性を有して音声信号を両端間で伝達可能であり、有線タイプのヘッドホン52Bも、ヘッドホン52,52Aと同様なヘッドバンドの折り畳み構造が適用される。
【0035】
上述のように、複数のバンドユニットの数を偶数とした場合、上述のように収納態様において本体部が同じ側に位置する。
複数のバンドユニットの数は、偶数に限らず奇数としてもよい。奇数とした場合、収納態様において本体部が異なる側(逆側)に位置する。
【符号の説明】
【0036】
1,2 本体部、 1a,2a 通信部
3,4 ハンガ部
5,15,151 連結紐
6a〜6d バンドユニット
6c1 基部、 6c1a スリット、 6c1b 側面
6c1c 底壁、 6c1d 内面、 6c1e 凹部
6c2,6c3 キャップ、 6c4 貫通孔、 6c5 スリット
7 シール
8b,8c クッション部材
16a〜16f バンドユニット
16a2,16b2,16f2,16e2 内面
16b1,16c1,16e1外面,16d1 外面
26a,26b キャップ、 26a1 凸部、 26b1 凹部
51,51A,51B ヘッドバンド
52,52A,52B ヘッドホン
151a,151b コード、 152 接続ケーブル
Ra2,Rb1,Rb2,Rc1,Rf2,Rc1,Rf2,Re1 曲率半径
SP1,SP2 スピーカユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8