(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記位置情報取得ステップにおいて取得した前記位置情報を前記外部装置に送信し、前記位置情報に基づいて前記外部装置で生成された前記地図情報を、前記外部装置から受信する地図情報取得ステップと、
前記地図情報取得ステップにおいて取得した前記地図情報を、前記操作時刻情報取得ステップにおいて取得した前記操作時刻情報に基づく時刻と関連付けて前記記憶部に記憶させる地図記憶ステップと、
前記地図記憶ステップにおいて、前記操作時刻情報に基づく時刻と関連付けて記憶された地図情報を前記外部装置に送信し、前記外部装置により生成された、地図上で複数の前記位置情報に基づく移動経路を示す移動履歴情報を取得する移動履歴情報取得ステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の情報取得方法。
前記位置情報取得ステップにおいて、前記近距離無線通信部を制御して、前記他の無線通信装置から送信された該他の無線通信装置の位置を示す情報を受信し、該受信した他の無線通信装置の位置を示す情報を前記位置情報として取得する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報取得方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0012】
(実施形態)
第1実施形態では、電子時計の近接操作を契機として即座に地図情報を取得する例を説明する。第2実施形態では、電子時計が近接操作された複数の時刻を記憶して、スマートフォンがそれらの複数の時刻を受信してそれぞれに対応する地図情報を取得する例を説明する。第3実施形態では、電子時計が衛星電波を受信する構成と各種センサとを備える例を説明する。なお、以下の説明では、スマートフォンと電子時計とが予めペアリング(相互認証)されていることを前提として説明する。
【0013】
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る通信システム1は、無線通信装置であるスマートフォン100と、スマートフォン100とは異なる他の無線通信装置である電子時計200とを備える。
【0014】
スマートフォン100と電子時計200とは、Bluetooth(登録商標) low energy(以下、BLEという。)に基づいて、互いに近距離無線通信を行う。BLEとは、Bluetooth(登録商標)と呼ばれる近距離無線通信規格において、低消費電力を目的として策定された規格(モード)である。
【0015】
スマートフォン100は、BLEに基づいて、アドバタイズパケットを受信するセントラルとして動作する。電子時計200は、BLEに基づいて、アドバタイズメントを送信するペリフェラルとして動作する。また、スマートフォン100と電子時計200との接続が確立した後の無線通信時において、スマートフォン100は、マスターとして動作し、電子時計200は、スレーブとして動作する。
【0016】
スマートフォン100は、衛星40から電波を受信する。衛星40は、例えば、GPS(Global Positioning System)、GLONASS(Global Navigation Satellite System)等の測位に用いられる衛星である。
【0017】
また、スマートフォン100は、図示しない中継装置、アクセスポイント等を介して、WAN(World Area Network)50に接続されている他の装置と通信を行う。他の装置には、時刻情報を提供する複数のNTP(Network Time Protocol)サーバ10と、NTPプール(Network Time Protocol-Pool)サーバ20と、通信端末の位置(緯度及び軽度)を示す情報を提供するロケーション・サーバ30と、地図情報を提供する地図情報配信サーバ60とが含まれる。
【0018】
NTPプールサーバ20は、通信端末からのアクセスを受け付けて、その通信端末のIP(Internet Protocol)を位置データベースで照会することによって、その通信端末の位置を特定する。NTPプールサーバ20は、複数のNTPサーバ10のうち、その通信端末の位置に対応する地域のNTPサーバ10を割り当てる。割り当てられるNTPサーバ10は、通常、複数台(例えば4台)である。通信端末は、割り当てられたNTPサーバ10からNTPパケットを受信し、時刻を取得する。
【0019】
ここで、本実施形態における「時刻」の基準は、UTC(Universal Time Coordinated)時刻とする。しかし、「時刻」の基準は、UTC時刻に限らず、標準時を示す情報又は時刻の基準となる情報であれば何でもよい。例えば、「時刻」の基準をGMT(Greenwich Mean Time)時刻としてもよい。また、本実施形態における「時刻」には時分のみならず日付も含まれるものとする。
【0020】
以下、本実施形態に係るスマートフォン100の構成について説明する。
図2に示すように、スマートフォン100は、通信装置190と、表示部170とを備える。通信装置190は、通信部110と、近距離無線通信部120と、衛星電波受信部130と、RAM(Random Access Memory)140と、ROM(Read Only Memory)150と、操作部160と、制御部180とを備える。通信装置190のこれらの構成要素及び表示部170は、バスラインBLで互いに接続されている。
【0021】
通信部110は、例えば無線周波数(RF:Radio Frequency)回路、ベースバンド(BB:Base Band)回路、集積回路(LSI:Large Scale Integration)等から構成される。通信部110は、アンテナ111を介して中継装置、アクセスポイント等と無線通信を行う。通信部110は、中継装置、アクセスポイント等を介してWAN50に接続され、NTPサーバ10、NTPプールサーバ20、ロケーション・サーバ30及び地図情報配信サーバ60と通信する。なお、通信部110は、アンテナ111を介して中継装置、アクセスポイント等と無線通信を行う構成ではなく、有線通信によってWAN50に接続され、他の装置と通信する構成にされてもよい。
【0022】
近距離無線通信部120は、例えば無線周波数回路、ベースバンド回路、集積回路等から構成される。近距離無線通信部120は、アンテナ121を介して信号の送受信を行い、他の無線通信装置である電子時計200とBLEに基づく無線通信を行う。
【0023】
衛星電波受信部130は、例えば無線周波数回路、ベースバンド回路、集積回路等から構成される。衛星電波受信部130は、アンテナ131を介して衛星40からの電波を受信する。
【0024】
RAM140は、揮発性メモリから構成され、制御部180が各種処理を行うためにデータを一時的に記憶するための作業領域として用いられる。
【0025】
ROM150は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成され、制御部180が各種機能を制御するためのプログラム(例えば、後述する情報取得処理、時刻修正処理等を実現するためのプログラム)や各種データ(例えば、後述する規制領域A1、判別対象領域A2、情報取得処理において取得した情報等を示すデータ)を記憶する。
【0026】
操作部160は、操作ボタン、タッチパネル等から構成され、ユーザが指示を入力するために用いられるインタフェースである。
【0027】
表示部170は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等によって構成され、制御部180から入力された画像データに応じて画像を表示する。
【0028】
制御部180は、プロセッサであり、CPU(Central Processing Unit)を備える。制御部180は、ROM150に記憶された各種プログラムを実行することにより、スマートフォン100の全体の動作を制御する。
【0029】
ここで、スマートフォン100の制御部180の機能的構成について説明する。
【0030】
制御部180は、接続制御部181、操作時刻情報取得部182、位置情報取得部183、地図情報受信制御部184、移動履歴情報取得部185、時刻修正部186、接続種別判定部187、計時部188、クロック信号生成部189として機能する。
【0031】
接続制御部181は、電子時計200との接続を制御する。この制御には、接続確立処理と接続切断処理とが含まれる。
【0032】
接続確立処理において、接続制御部181は、スキャン指示に基づいて近距離無線通信部120を制御し、電子時計200から送信されるアドバタイズメントを受信する。アドバタイズメントを受信した接続制御部181は、接続が必要な場合には、近距離無線通信部120を制御して接続要求を示す信号を電子時計200に送信する。
【0033】
なお、アドバタイズメントとは、電子時計200が自己の存在をスマートフォン100に知らしめるための告知情報である。スマートフォン100のスキャン指示のためのユーザ操作としては、例えば、電子時計200のサービスを利用するためのアプリケーションの起動などが考えられる。また、スキャン指示は、ユーザ操作に限らずアプリケーション起動後、定期的に行われてもよい。
【0034】
接続切断処理において、接続制御部181は、近距離無線通信部120を制御して、接続されている電子時計200に切断要求を示す信号を送信する。この処理は、例えば、接続されている電子時計200とのデータ通信が終了した場合又はユーザの切断操作があった場合に実行される。
【0035】
操作時刻情報取得部182は、電子時計200が近接操作による情報取得指示を受け付けた時刻を示す操作時刻情報を取得する。具体的には、操作時刻情報取得部182は、近距離無線通信部120を制御して、電子時計200から送信された取得指示通知を受信する。操作時刻情報取得部182は、この取得指示通知を受信した時刻を操作時刻情報として取得する。
【0036】
厳密には、この操作時刻情報は、電子時計200が近接操作による情報取得指示を受け付けた時刻よりわずかに遅れた時刻を示す情報である。しかし、両者の時刻のずれは小さいため、実質的には同一である。
【0037】
位置情報取得部183は、操作時刻情報取得部182が取得した操作時刻情報に基づく時刻におけるユーザ位置を示す位置情報を取得する。
【0038】
ここで、ユーザ位置について説明する。スマートフォン100は電子時計200と近距離無線通信する。電子時計200は、ユーザによって近接操作される。このような条件を考慮すれば、スマートフォン100と電子時計200とユーザとは互いに近い位置関係を有することがわかる。
【0039】
例えば、この位置関係において互いの距離が2m程度であっても、地図上では無視できる距離である。スマートフォン100の位置はユーザの位置と実質的には同じである。そのため、本実施形態では、スマートフォン100の現在位置をユーザ位置としている。
【0040】
位置情報取得部183による位置情報の取得方法には、2つの取得方法がある。第1の取得方法では、位置情報取得部183は通信部110を制御して、NTPプールサーバ20と通信し、NTPプールサーバ20によって割り当てられたNTPサーバ10からNTPパケットを受信する。この場合、位置情報取得部183は、受信したNTPパケットが示す位置(緯度及び経度)を位置情報として取得する。
【0041】
第2の取得方法では、位置情報取得部183は、衛星電波受信部130を制御して、衛星40からの電波を受信する。この場合、位置情報取得部183は、受信した電波に基づいて位置(緯度及び経度)を算出して、その位置を位置情報として取得する。
【0042】
なお、いずれの取得方法においても、位置情報取得部183は、操作時刻情報取得部182が電子時計200から送信された取得指示通知を受信してから速やかに位置情報を取得する。これは、電子時計200が近接操作された時刻から位置情報の取得時刻までの時差に伴う位置情報の誤差を小さくするためである。
【0043】
地図情報受信制御部184は、通信部110を制御して、地図情報配信サーバ60から位置情報取得部183が取得した位置情報を示す地図情報を受信する。なお、地図情報とは、位置情報を地図上で示す情報である。
【0044】
ところで、世界の国々の中には、国防上の理由により、政府の重要施設の位置が特定されないように、一部の地域において、位置情報を取得して通信端末に表示させたり、地図情報を取得して表示させたりすることを制限している国がある。例えば政府の重要施設の周辺において、ユーザが衛星からの電波、ネットワーク等を利用して自身の現在位置を知ることが違法となる場合がある。
【0045】
以下の説明において、このような制限を課している国を「特定国」と称する。ここで、
図4を参照しながら、本実施形態における規制領域A1と判別対象領域A2との関係を説明する。
【0046】
本実施形態では、特定国の住所が付されている領域、すなわち特定国内の領域を規制領域A1とする。なお、規制領域A1は特定国が制限を課している一部の地域だけであってもよい。ただし、その場合、例えば、通信端末の応答速度や位置情報の誤差等によって、通信端末が規制領域A1内の位置情報、地図情報を表示させてしまう虞があるため、その防止措置を確保する必要がある。
【0047】
ここで、制御部180が、取得した位置情報が規制領域A1内かどうかを判別する領域を判別対象領域A2とする。
図4に示すように、本実施形態では、破線で示す判別対象領域A2は、実線で示す規制領域A1を内接する矩形状に設定される。なお、判別対象領域A2は、矩形状に限らず、規制領域A1より広い範囲を有する領域であればよい。なお、判別対象領域A2を示す緯度及び経度の範囲を示すデータと規制領域A1である特定国を示す情報とは、例えば製造業者、販売業者等がROM150に予め記憶させておく。
【0048】
地図情報受信制御部184は、制御部180が取得した位置情報が規制領域A1外であることを判別した場合に地図情報配信サーバ60から地図情報を受信する。
【0049】
移動履歴情報取得部185は、地図情報受信制御部184によって受信され、ROM150に記憶された複数の地図情報に基づいて移動履歴情報を取得する。移動履歴情報とは、地図上で複数の地図情報が示す位置を時系列順に直線で結んだ移動経路を示す情報である。
【0050】
時刻修正部186は、UTC時刻を取得して、後述する計時部188が計時する時刻を修正する。また、時刻修正部186は、近距離無線通信部120を制御して、計時部188が計時する時刻を電子時計200に送信する。後述するように、電子時計200は、この時刻に基づいて時刻修正を行う。
【0051】
時刻修正部186によるUTC時刻の取得方法には2つの取得方法がある。第1の取得方法では、時刻修正部186は、通信部110を制御してNTPプールサーバ20と通信し、NTPプールサーバ20によって割り当てられたNTPサーバ10からNTPパケットを受信する。このNTPパケットに含まれる時刻情報をUTC時刻として取得する。
【0052】
第2の取得方法では、時刻修正部186は、衛星電波受信部130を制御して衛星40からの電波を受信する。衛星40から受信した電波から生成された時刻情報をUTC時刻として取得する。
【0053】
なお、このような時刻修正部186が行う時刻修正処理は、定期的(例えば30分毎)に実行されてもよいし、ユーザ操作に基づくタイミングで実行されてもよい。
【0054】
接続種別判定部187は、電子時計200から受信した接続種別がどのような目的を示すものであるかを判定する。制御部180は、この判定結果に応じてその後の制御処理を実行する。例えば、接続種別が示す目的に時刻修正処理が含まれていれば、電子時計200に計時部188が計時する時刻を送信する。接続種別が示す目的には、時刻修正処理のほかに、スマートフォン100を検索することを目的とするものや各種データ通信を行うことを目的とするものがある。
【0055】
計時部188は、クロック信号生成部189が生成するクロック信号のパルス数をカウントし、カウントされるパルス数に基づいて時刻を計時する。また、制御部180は、計時部188がカウントするパルス数に基づいたタイミングで各種制御を実行する。
【0056】
クロック信号生成部189は、自装置(スマートフォン100)のクロック信号を生成する。なお、制御部180は、他の装置からの受信信号に応じて時刻同期を行う際に、クロック信号生成部189のクロック信号の周波数を適宜制御する。
【0057】
以上、本実施形態に係るスマートフォン100の構成について説明した。以下、本実施形態に係る電子時計200の構成について説明する。
【0058】
図3に示すように、電子時計200は、通信装置270と、表示部250とを備える。通信装置270は、近距離無線通信部210と、RAM220と、ROM230と、操作部240と、制御部260とを備える。通信装置270のこれらの構成要素及び表示部250は、バスラインBLで互いに接続されている。
【0059】
近距離無線通信部210は、例えばRF回路、BB回路、LSI等から構成される。近距離無線通信部210は、アンテナ211を介して、他の無線通信装置であるスマートフォン100とBLEに基づく無線通信を行う。
【0060】
RAM220は、揮発性メモリから構成され、制御部260が各種処理を行うためにデータを一時的に記憶するための作業領域として用いられる。
【0061】
ROM230は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成され、制御部260が各種機能を制御するためのプログラム(例えば、時刻修正処理、後述する情報取得処理を行うためのプログラム)や各種データを記憶する。
【0062】
操作部240は、操作ボタン、タッチパネル等から構成され、ユーザの操作を受け付けるインタフェースである。なお、操作部240は、外部装置による遠隔操作ではなく、操作ボタンの押下又はタッチパネルのタッチ等の物理的な操作である近接操作を受け付ける。
【0063】
表示部250は、例えば、LCD、ELディスプレイ等によって構成され、制御部260から入力された画像データに応じて画像を表示する。
【0064】
制御部260は、プロセッサであり、CPUを備える。制御部260は、ROM230に記憶された各種プログラムを実行することにより、電子時計200の全体の動作を制御する。
【0065】
ここで、電子時計200の制御部260の機能的構成について説明する。制御部260は、接続制御部261、取得指示通知送信制御部262、時刻修正部263、接続種別通知制御部264、計時部265、クロック信号生成部266として機能する。
【0066】
接続制御部261は、スマートフォン100との接続を制御する。この制御には、接続確立処理と接続切断処理とが含まれる。
【0067】
接続確立処理において、接続制御部261は、近距離無線通信部210を制御してアドバタイズメントをスマートフォン100に送信する。アドバタイズメントの送信は、プログラムの処理に応じて定期的なタイミングで、又はユーザ操作が発生したタイミングで行われる。
【0068】
アドバタイズメントを送信後、接続制御部261は、近距離無線通信部210を介してスマートフォン100から接続要求を示す信号を受信し、スマートフォン100との接続を確立する。この接続の確立によってスマートフォン100とのデータ通信が可能となる。
【0069】
接続切断処理において、接続制御部261は、近距離無線通信部210を介してスマートフォン100から接続の切断を要求する信号を受信し、スマートフォン100との接続を切断する。
【0070】
取得指示通知送信制御部262は、ユーザが操作部240において情報取得指示を実行する操作ボタンを押下した場合に、近距離無線通信部210を制御して取得指示通知をスマートフォン100に送信する。情報取得指示は、ユーザが電子時計200に取得指示通知を送信させる指示である。取得指示通知は、スマートフォン100に操作時刻情報を取得させるための通知である。
【0071】
時刻修正部263は、時刻修正処理において、近距離無線通信部210を介して、スマートフォン100から送信された時刻を受信する。時刻修正部263は、受信した時刻に基づいて計時部265が計時する時刻を修正する。これにより、電子時計200はスマートフォン100と時刻同期した状態を維持する。
【0072】
接続種別通知制御部264は、近距離無線通信部210を制御して接続種別をスマートフォン100に通知する。
【0073】
ここで、接続種別とは、電子時計200がスマートフォン100に接続する目的を示す情報である。接続種別は、電子時計200のユーザ操作の内容によって決定される。
【0074】
計時部265は、クロック信号生成部266が生成するクロック信号のパルス数をカウントし、カウントされるパルス数に基づいて時刻を計時する。また、制御部260は、計時部265がカウントするパルス数に基づいたタイミングで各種制御を実行する。
【0075】
クロック信号生成部266は、自装置(電子時計200)のクロック信号を生成する。なお、制御部260は、他の装置からの受信信号に応じて時刻同期を行う際に、クロック信号生成部266のクロック信号の周波数を適宜制御する。
【0076】
以上、本実施形態に係る電子時計200の構成について説明した。以下、
図5を参照しながら、スマートフォン100と電子時計200とが実行する情報取得処理の一例を説明する。
【0077】
この処理は、電子時計200の操作部240において、情報取得指示を実行する操作ボタンが押下されたことを契機として実行される。
【0078】
この処理が実行されると、まず、電子時計200とスマートフォン100との間で接続を確立する接続確立処理が実行される(ステップS201、S101)。具体的には、電子時計200の接続制御部261がアドバタイズメントをスマートフォン100に送信し、スマートフォン100の接続制御部181が接続要求を示す信号を電子時計200に返信する。電子時計200の接続制御部261は、接続要求を示す信号を受け付けて接続を確立する。
【0079】
電子時計200とスマートフォン100との間で接続が確立すると、電子時計200の取得指示通知送信制御部262は、取得指示通知をスマートフォン100に送信する(ステップS202)。スマートフォン100の操作時刻情報取得部182は、電子時計200から送信された取得指示通知を受信する(ステップS102)。スマートフォン100の操作時刻情報取得部182は、この取得指示通知を受信した時刻を操作時刻情報として取得する。
【0080】
ここで、電子時計200とスマートフォン100との間で接続を切断する接続切断処理が実行される(ステップS203、S103)。具体的には、スマートフォン100の接続制御部181が、接続されている電子時計200に切断要求を示す信号を送信し、電子時計200の接続制御部261が、スマートフォン100との接続を切断する。
【0081】
スマートフォン100の位置情報取得部183は、スマートフォン100の現在位置を、ユーザ位置を示す位置情報として取得する(ステップS104)。スマートフォン100の位置情報取得部183は、通信部110を介して受信したNTPパケットから位置情報を取得してもよいし、衛星電波受信部130を介して受信した衛星40からの電波に基づいて位置情報を取得してもよい。
【0082】
ここで、スマートフォン100の制御部180は、ROM150を参照し、取得した位置情報が判別対象領域A2内かどうかを判別する(ステップS105)。
【0083】
スマートフォン100の制御部180が、取得した位置情報が判別領域A2外であると判別した場合(ステップS105;No)、後述するステップS106、S107はスキップされ、後述するステップS108に進む。
【0084】
一方、スマートフォン100の制御部180が、取得した位置情報が判別領域A2内であると判別した場合(ステップS105;Yes)、スマートフォン100の制御部180は、位置情報の住所を取得する(ステップS106)。具体的には、スマートフォン100の制御部180は、通信部110を制御して、位置情報の緯度及び経度を地図情報配信サーバ60に送信する。スマートフォン100の制御部180は、通信部110を介して、位置情報の緯度及び経度に対応する住所を受信する。
【0085】
スマートフォン100の制御部180は、取得した住所が特定国外の住所かどうかを判別する(ステップS107)。この判別は、スマートフォン100の制御部180がROM150に記憶されている特定国を示す情報を参照することによって行われる。
【0086】
スマートフォン100の制御部180が、取得した住所が特定国外であると判別した場合(ステップS107;Yes)、スマートフォン100の地図情報受信制御部184は、通信部110を介して地図情報配信サーバ60から位置情報に対応する地図情報を受信し、地図情報を取得する(ステップS108)。この場合、スマートフォン100の制御部180は、地図情報受信制御部184が取得した地図情報を、操作時刻情報取得部182が取得した操作時刻情報が示す時刻と関連付けてROM150に記憶させる。
【0087】
一方、スマートフォン100の制御部180が、取得した住所が特定国内であると判別した場合(ステップS107;No)、スマートフォン100の制御部180は、操作時刻情報取得部182が取得した操作時刻情報と、地図情報が取得不良であることを示すデータとをROM150に記憶させる(ステップS109)。なお、スマートフォン100の制御部180は、ユーザ操作に応じてROM150に記憶された情報を表示部170に表示させる。
【0088】
以上、スマートフォン100と電子時計200とが実行する情報取得処理の一例を説明した。この情報取得処理は、電子時計200の操作部240において、情報取得指示を実行する操作ボタンが押下されるたびに実行される。そのため、ROM150には地図情報が蓄積されていく。
【0089】
ここで、スマートフォン100の操作部160において、ユーザが移動履歴情報を取得するための操作を行った場合、スマートフォン100の移動履歴情報取得部185は、ROM150に記憶されている複数の地図情報を、それらの操作時刻情報が示す時刻に基づいて時系列で読み出して、地図情報配信サーバ60に送信する。スマートフォン100の移動履歴情報取得部185は、地図情報配信サーバ60に移動履歴情報を生成させて、それを受信することによって移動履歴情報を取得する。
【0090】
ここで、スマートフォン100が表示部170に地図情報として表示する画像、移動履歴情報として表示する画像の一例を説明する。ここでは、取得した地図情報が
図6(A)、
図6(B)、
図6(C)に示す3つの地図情報だった場合を説明する。
【0091】
図6(A)は、1つ目の地図情報を示し、最初に取得した位置情報として点P1を地図上で示している。
図6(B)は、2つ目の地図情報を示し、2番目に取得した位置情報として点P2を地図上で示している。
図6(C)は、3つ目の地図情報を示し、3番目に取得した位置情報として点P3を地図上で示している。
【0092】
この場合、
図7に示すように、移動履歴情報として表示される画像では、点P1、P2、P3のすべてが表示される縮尺の地図上において、点P1、P2、P3が取得した時刻順に直線で接続される。このような移動履歴情報は、スマートフォン100の移動履歴情報取得部185と地図情報配信サーバ60とが協働することにより生成される。
【0093】
以上説明したように、本実施形態に係る通信システム1において、電子時計200の情報取得指示を実行する操作ボタンが押下されることを契機に、スマートフォン100がその時刻における位置情報を地図上で示す地図情報を取得する。この場合、ユーザは手元にある電子時計200の操作ボタンを押すだけで地図情報を取得できる。
【0094】
そのため、本実施形態に係る通信システム1によれば、位置情報を地図上で示す地図情報を取得するための操作性を向上することができる。特に、電子時計200の操作ボタンの押下は、短時間でできる操作であるため、ユーザが意図するタイミングにおける地図情報を取得することができる。
【0095】
また、取得した複数の地図情報は、それぞれ操作時刻情報と関連付けられてROM150に記憶される。そのため、取得した複数の地図情報から移動履歴情報を取得することができる。特に、ユーザが移動中であっても、ユーザが意図するタイミングで速やかに取得した位置情報に基づいて移動履歴情報が生成される。そのため、操作時間に伴う遅れによって位置情報がずれてしまうという誤差を小さくすることができる。
【0096】
地図情報は、位置情報が特定国の住所が付された規制領域A1の外である場合にのみ取得される。地図情報と位置情報とは、位置情報が特定国の住所が付された規制領域A1の外である場合にのみスマートフォン100の表示部170に表示される。そのため、ユーザは特定国における地図情報と位置情報の取得、表示等の制限を気にせず、通信システム1を使用することができる。そのため、利便性が向上する。
【0097】
また、位置情報が規制領域A1外であるかどうかの判別は、位置情報が、規制領域A1の周囲の領域である判別対象領域A2内である場合にのみ実行される。そのため、常時、当該判別を実行する場合に比べて、通信処理の量を抑えることができる。
【0098】
(第2実施形態)
第2実施形態に係る通信システムは、無線通信装置であるスマートフォン300と、スマートフォン300とは異なる他の無線通信装置である電子時計400とを備える。
【0099】
本実施形態に係る通信システムは、第1実施形態とほとんど同様な形態で利用される。本実施形態に係る通信システムの利用形態は、
図1において、スマートフォン100がスマートフォン300に変更され、電子時計200が電子時計400に変更される。その他は第1実施形態と同じである。なお、以下の説明では、第1実施形態において説明した構成要素と共通する構成要素には同一の符号を付する。
【0100】
以下、本実施形態に係るスマートフォン300の構成について説明する。
図8に示すように、スマートフォン300は、通信装置390と、表示部170とを備える。通信装置390は、通信部110と、近距離無線通信部120と、衛星電波受信部130と、RAM140と、ROM150と、操作部160と、制御部380とを備える。通信装置390のこれらの構成要素及び表示部170は、バスラインBLで互いに接続されている。
【0101】
スマートフォン300は、第1実施形態のスマートフォン100における制御部180の代わりに制御部380を備えている点で異なる。それ以外の構成はスマートフォン100と同じである。ただし、本実施形態では、ROM150は、規制領域A1、判別対象領域A2を示すデータを記憶しない。また、本実施形態では、ROM150は、後述するポイントリスト生成処理を実現するためのプログラムとポイントリストとについても記憶する。
【0102】
制御部380は、プロセッサであり、CPUを備える。制御部380は、ROM150に記憶された各種プログラムを実行することにより、スマートフォン300の全体の動作を制御する。以下、スマートフォン300の制御部380の機能的構成について説明する。
【0103】
制御部380は、接続制御部181、操作時刻情報取得部382、現在位置情報取得部383、位置情報取得部384、地図情報受信制御部184、移動履歴情報取得部185、時刻修正部186、接続種別判定部187、計時部188、クロック信号生成部189として機能する。
【0104】
操作時刻情報取得部382は、電子時計400から送信された操作時刻情報を取得する。具体的には、操作時刻情報取得部382は、近距離無線通信部120を制御して、電子時計400から送信された操作時刻情報を受信する。この操作時刻情報は、後述するように、電子時計400がROM230に記憶している、近接操作による情報取得指示を受け付けた時刻を示す情報である。
【0105】
現在位置取得部383は、定期的にスマートフォン300の現在位置を取得する。現在位置取得部383が取得した現在位置は、その取得時刻と関連付けられてROM150にポイントリストとして記憶される。ポイントリストとは、スマートフォン300が取得した現在位置を時系列で読み出し可能に記憶したデータである。
【0106】
現在位置取得部383による現在位置の取得方法には2つの取得方法がある。第1の取得方法では、現在位置取得部383は通信部110を制御して、NTPプールサーバ20と通信し、NTPプールサーバ20によって割り当てられたNTPサーバ10からNTPパケットを受信する。この場合、現在位置取得部383は、受信したNTPパケットが示す位置(緯度及び経度)を現在位置として取得する。
【0107】
第2の取得方法では、現在位置取得部383は、衛星電波受信部130を制御して、衛星40からの電波を受信する。この場合、現在位置取得部383は、受信した電波に基づいて位置(緯度及び経度)を算出して、その位置を現在位置として取得する。
【0108】
位置情報取得部384は、操作時刻情報取得部382が取得した操作時刻情報に基づく時刻における位置を示す位置情報を取得する。具体的には、位置情報取得部384は、ROM150に記憶されているポイントリストを参照し、ポイントリストに含まれている複数の現在位置のうち、操作時刻情報が示す時刻に最も近い取得時刻と関連付けられている現在位置を位置情報として取得する。
【0109】
以上、本実施形態に係るスマートフォン300の構成について説明した。以下、本実施形態に係る電子時計400の構成について説明する。
【0110】
図9に示すように、電子時計400は、通信装置470と、表示部250とを備える。通信装置470は、近距離無線通信部210と、RAM220と、ROM230と、操作部240と、制御部460とを備える。通信装置470のこれらの構成要素及び表示部250は、バスラインBLで互いに接続されている。
【0111】
電子時計400は、第1実施形態の電子時計200における制御部260の代わりに制御部460を備えている点で異なる。それ以外の構成は電子時計200と同じである。
【0112】
ただし、本実施形態では、ROM230は、後述するように、ユーザが電子時計400の操作部240において情報取得指示を実行する操作ボタンを押下するたびに、その操作を受け付けた時刻を示す操作時刻情報をも記憶する。そのため、情報取得指示を実行する操作ボタンが繰り返し押下されると、ROM230には複数の操作時刻情報が蓄積される。
【0113】
制御部460は、プロセッサであり、CPUを備える。制御部460は、ROM230に記憶された各種プログラムを実行することにより、電子時計400の全体の動作を制御する。
【0114】
ここで、電子時計400の制御部460の機能的構成について説明する。制御部460は、接続制御部261、操作時刻情報送信制御部462、時刻修正部263、接続種別通知制御部264、計時部265、クロック信号生成部266として機能する。
【0115】
操作時刻情報送信制御部462は、ユーザが操作部240において操作時刻情報を送信するための操作を実行した場合に、近距離無線通信部210を制御してROM230に記憶されている操作時刻情報をスマートフォン300に送信する。
【0116】
以上、本実施形態に係る電子時計400の構成について説明した。以下、
図10を参照しながら、スマートフォン300が実行するポイントリスト生成処理の一例を説明する。この処理は、スマートフォン300の制御部380によって定期的に繰り返し実行される。
【0117】
まず、この処理が実行されると、スマートフォン300の現在位置取得部383は、スマートフォン300の現在位置を取得する(ステップS301)。なお、現在位置取得部383は、通信部110を介して受信したNTPパケットから現在位置を取得してもよいし、衛星電波受信部130を介して受信した衛星40からの電波に基づいて現在位置を取得してもよい。
【0118】
現在位置取得部383は、取得した現在位置を、その取得時刻と関連付けて保存する(ステップS302)。具体的には、現在位置取得部383は、ROM150に記憶されているポイントリストに、取得した現在位置とその取得時刻を追加してポイントリストを更新する。
【0119】
以上、スマートフォン300が実行するポイントリスト生成処理の一例を説明した。このポイントリスト生成処理は、定期的に繰り返し実行されるため、時間経過に伴い、ROM150のポイントリストには取得した現在位置とその取得時刻と蓄積されていく。
【0120】
以下、
図11を参照しながら、スマートフォン300と電子時計400とが実行する情報取得処理の一例を説明する。この処理は、ユーザが電子時計400の操作部240において、電子時計400のROM230に記憶されている操作時刻情報をスマートフォン300に送信するための操作をしたことを契機に実行される。なお、電子時計400の制御部460が定期的に実行するようにしてもよい。
【0121】
この処理が実行されると、まず、電子時計400とスマートフォン300との間で接続を確立する接続確立処理が実行される(ステップS401、S501)。接続確立処理の内容は、第1実施形態の場合と同じである。
【0122】
電子時計400とスマートフォン300との間で接続が確立すると、電子時計400の操作時刻情報送信制御部462は、近距離無線通信部210を介して、ROM230に記憶されている操作時刻情報をスマートフォン300に送信する(ステップS402)。なお、ROM230に記憶されている操作時刻情報が複数である場合、それらはすべて送信される。また、電子時計400の操作時刻情報送信制御部462は、ROM230に記憶されている操作時刻情報から送信済みとなった操作時刻情報を削除する。
【0123】
スマートフォン300の操作時刻情報取得部382は、近距離無線通信部120を介して、電子時計400から送信された操作時刻情報を受信する(ステップS502)。これにより、スマートフォン300の操作時刻情報取得部382は、操作時刻情報を取得する。
【0124】
ここで、電子時計400とスマートフォン300との間で接続を切断する接続切断処理が実行される(ステップS403、S503)。接続切断処理の内容は、第1実施形態の場合と同じである。
【0125】
スマートフォン300の位置情報取得部384は、ROM150に記憶されているポイントリストから電子時計400から受信した操作時刻情報が示す時刻に最も近い取得時刻と関連付けられている現在位置を位置情報として取得する(ステップS504)。なお、電子時計400から複数の操作時刻情報を受信した場合、位置情報取得部384は、複数の操作時刻情報のそれぞれに対応する複数の位置情報を取得する。
【0126】
次に、スマートフォン300の地図情報受信制御部184は、通信部110を介して地図情報配信サーバ60から、位置情報取得部384が取得した位置情報に対応する地図情報を受信し、地図情報を取得する(ステップS505)。なお、位置情報取得部384が複数の位置情報を取得した場合、地図情報受信制御部184は、複数の位置情報のそれぞれに対応する複数の地図情報を取得する。
【0127】
スマートフォン300の制御部380は、地図情報受信制御部184が取得した地図情報を、操作時刻情報取得部382が取得した操作時刻情報が示す時刻と関連付けてROM150に記憶させる。スマートフォン300の移動履歴情報取得部185は、第1実施形態の場合と同様に、ROM150に記憶されている複数の地図情報に基づいて移動履歴情報を取得する。
【0128】
以上説明したように、本実施形態では、電子時計400は、情報取得指示を実行する操作ボタンが押下された時刻を操作時刻情報としてROM230に記憶する。電子時計400とスマートフォン300との接続が確立できない場合、電子時計400は操作時刻情報をスマートフォン300に送信することができない。しかし、電子時計400は接続が確立できる状態になってからROM230に記憶されている操作時刻情報をスマートフォン300に送信することができる。
【0129】
また、本実施形態において、操作時刻情報は、電子時計400の操作部240において情報取得指示を実行する操作ボタンを押下された時刻である。スマートフォン300は、操作時刻情報が示す時刻に最も近い取得時刻のスマートフォン300の現在位置を位置情報としてポイントリストから取得する。そのため、電子時計400の操作部240において情報取得指示を実行する操作ボタンを押下された時刻に近いタイミングの位置情報及び地図情報を取得することが可能となる。
【0130】
(第3実施形態)
第3実施形態に係る通信システムは、無線通信装置であるスマートフォン500と、スマートフォン500とは異なる他の無線通信装置である電子時計600とを備える。
【0131】
本実施形態に係る通信システムは、第1実施形態とほとんど同様な形態で利用される。本実施形態に係る通信システムの利用形態は、
図1において、スマートフォン100がスマートフォン500に変更され、電子時計200が電子時計600に変更される。その他は第1実施形態と同じである。なお、以下の説明では、第1実施形態又は第2実施形態において説明した構成要素と共通する構成要素には同一の符号を付する。
【0132】
以下、本実施形態に係るスマートフォン500の構成について説明する。
図12に示すように、スマートフォン500は、通信装置590と、表示部170とを備える。通信装置590は、通信部110と、近距離無線通信部120と、衛星電波受信部130と、RAM140と、ROM150と、操作部160と、制御部580とを備える。通信装置590のこれらの構成要素及び表示部170は、バスラインBLで互いに接続されている。
【0133】
スマートフォン500は、第1実施形態のスマートフォン100における制御部180の代わりに制御部580を備えている点で異なる。それ以外の構成はスマートフォン100と同じである。
【0134】
ただし、本実施形態では、第2実施形態と同様に、ROM150は、規制領域A1、判別対象領域A2を示すデータを記憶しない。また、本実施形態では、ROM150は、第2実施形態と同様に、ポイントリスト生成処理を実現するためのプログラムとポイントリストとについても記憶する。すなわち、スマートフォン500は、第2実施形態のスマートフォン300と同様に、
図10に示すポイントリスト生成処理を実行する。
【0135】
制御部580は、プロセッサであり、CPUを備える。制御部580は、ROM150に記憶された各種プログラムを実行することにより、スマートフォン500の全体の動作を制御する。以下、スマートフォン500の制御部580の機能的構成について説明する。
【0136】
制御部580は、接続制御部181、操作時刻情報取得部582、現在位置取得部383、位置情報取得部584、地図情報受信制御部184、センサ情報取得部585、移動履歴情報取得部586、時刻修正部186、接続種別判定部187、計時部188、クロック信号生成部189として機能する。
【0137】
操作時刻情報取得部582は、電子時計600から送信された操作時刻情報を取得する。具体的には、操作時刻情報取得部582は、近距離無線通信部120を制御して、電子時計600から送信された操作時刻情報を受信する。この操作時刻情報は、第2実施形態と同様に、電子時計600がROM230に記憶している、近接操作による情報取得指示を受け付けた時刻を示す情報である。
【0138】
位置情報取得部584は、操作時刻情報取得部582が取得した操作時刻情報に基づく時刻における位置を示す位置情報を取得する。
【0139】
具体的には、位置情報取得部584は、近距離無線通信部120を介して電子時計600から受信した取得情報に電子時計600の位置を示す情報が含まれているかどうかを判別する。なお、取得情報については後述する。
【0140】
電子時計600から受信した取得情報に電子時計600の位置を示す情報が含まれている場合、位置情報取得部584は、その電子時計600の位置を示す情報を位置情報として取得する。
【0141】
一方、電子時計600から受信した取得情報に電子時計600の位置を示す情報が含まれていない場合、位置情報取得部584は、ROM150に記憶されているポイントリストを参照し、ポイントリストに含まれている複数の現在位置のうち、操作時刻情報が示す時刻に最も近い取得時刻と関連付けられている現在位置を位置情報として取得する。
【0142】
センサ情報取得部585は、近距離無線通信部120を介して電子時計600から受信した取得情報にセンサ情報が含まれている場合、そのセンサ情報を取得する。なお、センサ情報については後述する。
【0143】
移動履歴情報取得部586は、地図情報受信制御部184がROM150に記憶させた複数の地図情報に基づいて移動履歴情報を取得する。移動履歴情報取得部586の移動履歴情報の取得方法は、第1実施形態、第2実施形態とほとんど同じである。ただし、移動履歴情報取得部586が取得する移動履歴情報は、複数の地図情報のそれぞれの時刻に対応するセンサ情報がある場合、それらのセンサ情報と複数の地図情報とが関連付けられた情報である。
【0144】
以上、本実施形態に係るスマートフォン500の構成について説明した。以下、本実施形態に係る電子時計600の構成について説明する。
【0145】
図13に示すように、電子時計600は、通信装置670と、表示部250と、センサ650とを備える。通信装置670は、近距離無線通信部210と、衛星電波受信部610と、RAM220と、ROM230と、操作部240と、制御部660とを備える。通信装置670のこれらの構成要素と表示部250とセンサ650とは、バスラインBLで互いに接続されている。
【0146】
電子時計600は、第1実施形態の電子時計200における制御部260の代わりに制御部660を備えている点で異なる。また、電子時計600は、第1実施形態の電子時計200が備えていない衛星電波受信部610とセンサ650とを備えている点で異なる。それ以外の構成は電子時計200と同じである。
【0147】
なお、本実施形態では、ROM230は、第2実施形態と同様に、ユーザが電子時計600の操作部240において情報取得指示を実行する操作ボタンを押下するたびに、その操作を受け付けた時刻を示す操作時刻情報をも記憶する。そのため、情報取得指示を実行する操作ボタンが繰り返し押下されると、ROM230には複数の操作時刻情報が蓄積される。
【0148】
衛星電波受信部610は、例えば無線周波数回路、ベースバンド回路、集積回路等から構成される。衛星電波受信部610は、アンテナ611を介して衛星40からの電波を受信する。
【0149】
センサ650は、例えば、温度、気圧、高度、速度等を検出するセンサである。ここでは、センサ650が一つの温度センサである場合を説明する。なお、センサ650は複数のセンサであってもよい。
【0150】
制御部660は、プロセッサであり、CPUを備える。制御部660は、ROM230に記憶された各種プログラムを実行することにより、電子時計600の全体の動作を制御する。
【0151】
ここで、電子時計600の制御部660の機能的構成について説明する。制御部660は、接続制御部261、取得情報送信制御部662、情報取得部663、時刻修正部263、接続種別通知制御部264、計時部265、クロック信号生成部266として機能する。
【0152】
取得情報送信制御部662は、ユーザが操作部240において取得情報を送信するための操作を実行した場合に、近距離無線通信部210を制御してROM230に記憶されている取得情報をスマートフォン500に送信する。
【0153】
情報取得部663は、電子時計600の現在位置を示す情報と、センサ650の計測データであるセンサ情報と、情報取得指示を実行する操作ボタンが押下された時刻を示す操作時刻情報とを取得する。
【0154】
情報取得部663は、衛星電波受信部610を制御して、衛星40からの電波を受信する。情報取得部663は、受信した電波に基づいて位置(緯度及び経度)を算出して、その位置を電子時計600の現在位置を示す情報として取得する。情報取得部663は、情報取得指示を実行する操作ボタンが押下された場合に、そのときのセンサ情報と、電子時計600の現在位置を示す情報とを取得する。情報取得部663は、取得したセンサ情報と電子時計600の現在位置を示す情報とを、そのときの時刻を示す操作時刻情報と関連付けてROM230に記憶させる。
【0155】
ここで、取得情報とは、情報取得部663が取得した情報である。取得情報には、操作時刻情報と、センサ情報と、電子時計600の現在位置を示す情報とが含まれる。ただし、取得情報において、センサ情報と、電子時計600の現在位置を示す情報とは、情報取得部663が取得できなかった場合には含まれない。例えば、電子時計600の操作部240において、情報取得指示を実行する操作ボタンが押下されたとき、センサ650、衛星電波受信部610の機能が停止されている場合、衛星電波受信部610が衛星40からの電波を受信できなかった場合等には、取得情報は操作時刻情報のみとなる。
【0156】
以上、本実施形態に係る電子時計600の構成について説明した。以下、
図14を参照しながら、スマートフォン500と電子時計600とが実行する情報取得処理の一例を説明する。
【0157】
この処理は、ユーザが電子時計600の操作部240において、電子時計600のROM230に記憶されている操作時刻情報をスマートフォン500に送信するための操作をしたことを契機に実行される。なお、電子時計600の制御部660が定期的に実行するようにしてもよい。
【0158】
この処理が実行されると、まず、電子時計600とスマートフォン500との間で接続を確立する接続確立処理が実行される(ステップS701、S601)。接続確立処理の内容は、第1実施形態の場合と同じである。
【0159】
電子時計600とスマートフォン500との間で接続が確立すると、電子時計600の取得情報送信制御部662は、近距離無線通信部210を介して、ROM230に記憶されている取得情報をスマートフォン500に送信する(ステップS702)。なお、ROM230に記憶されている取得情報が複数である場合、それらはすべて送信される。また、電子時計600の取得情報送信制御部662は、ROM230に記憶されている取得情報から送信済みとなった取得情報を削除する。
【0160】
スマートフォン500の制御部580は、近距離無線通信部120を介して、電子時計600から送信された取得情報を受信する(ステップS602)。スマートフォン500の操作時刻情報取得部582は、受信した取得情報に含まれる操作時刻情報を取得する。スマートフォン500のセンサ情報取得部は、受信した取得情報にセンサ情報が含まれている場合には、そのセンサ情報を取得する。
【0161】
ここで、電子時計600とスマートフォン500との間で接続を切断する接続切断処理が実行される(ステップS603、S703)。接続切断処理の内容は、第1実施形態の場合と同じである。
【0162】
次に、スマートフォン500の位置情報取得部584は、近距離無線通信部120を介して電子時計600から受信した取得情報に電子時計600の位置を示す情報が含まれているかどうかを判別する(ステップS604)。なお、取得情報については後述する。
【0163】
電子時計600から受信した取得情報に電子時計600の位置を示す情報が含まれている場合(ステップS604;Yes)、位置情報取得部584は、その取得情報に含まれる電子時計600の位置を示す情報を位置情報として取得する(ステップS605)。
【0164】
一方、電子時計600から受信した取得情報に電子時計600の位置を示す情報が含まれていない場合(ステップS604;No)、位置情報取得部584は、ROM150に記憶されているポイントリストを参照し、ポイントリストに含まれている複数の現在位置のうち、操作時刻情報が示す時刻に最も近い取得時刻と関連付けられている現在位置を位置情報として取得する(ステップS606)。
【0165】
なお、電子時計600から複数の取得情報を受信した場合、位置情報取得部584は、複数の取得情報に含まれる複数の操作時刻情報のそれぞれに対応する複数の位置情報を取得する。
【0166】
次に、スマートフォン500の地図情報受信制御部184は、通信部110を介して地図情報配信サーバ60から、位置情報取得部584が取得した位置情報に対応する地図情報を受信し、地図情報を取得する(ステップS607)。なお、位置情報取得部584が複数の位置情報を取得した場合、地図情報受信制御部184は、複数の位置情報のそれぞれに対応する複数の地図情報を取得する。
【0167】
スマートフォン500の制御部580は、地図情報受信制御部184が取得した地図情報を、操作時刻情報取得部582が取得した操作時刻情報が示す時刻と関連付けてROM150に記憶させる。なお、取得情報にセンサ情報が含まれる場合には、スマートフォン500の制御部580は、さらにセンサ情報取得部585が取得したセンサ情報を、地図情報及び操作時刻情報が示す時刻と関連付けてROM150に記憶させる。
【0168】
スマートフォン500の移動履歴情報取得部586は、第1実施形態、第2実施形態の場合と同様に、ROM150に記憶されている複数の地図情報に基づいて移動履歴情報を取得する。なお、複数の地図情報と関連付けられたセンサ情報がある場合には、それらも移動履歴情報に関連付ける。
【0169】
以上説明したように、本実施形態おいて、スマートフォン500は、電子時計600が取得したセンサ情報も関連付けた地図情報を取得することができる。また、電子時計600は、情報取得指示を実行する操作ボタンが押下された時刻において電子時計600の位置を取得する。この場合、電子時計600が取得した位置に基づいて、スマートフォン500は地図情報を取得するため、第1実施形態に比べて、より正確にユーザが意図するタイミングで地図情報を取得することができる。
【0170】
以上で実施形態の説明を終了するが、上記実施形態は一例に過ぎない。そのため、スマートフォン100、300、500と電子時計200、400、600の具体的な構成や処理の内容などは上記実施形態で説明したものに限られない。以下、上記実施形態の変形例について説明する。
【0171】
(変形例)
上記実施形態では、無線通信装置及び他の無線通信装置として、スマートフォン100、300、500及び電子時計200、400、600を使用した場合を説明した。しかし、無線通信装置及び他の無線通信装置は、スマートフォンと電子時計に限られない。
【0172】
例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ等の持ち運びが可能であって、BLEに基づく無線通信機能を有する端末であってもよい。ただし、電子時計の代わりに使用する無線通信装置は、高い操作性を確保するために、例えばウェアラブルコンピュータのように、小型でユーザの手元で操作される装置が好ましい。
【0173】
上記実施形態において、スマートフォン100、300、500は、制御部180、380、580が計時部188及びクロック信号生成部189として機能し、電子時計200、400、600は、制御部260、460、660が計時部265及びクロック信号生成部266として機能するように構成されている。しかし、本発明は、このような構成に限られない。
【0174】
例えば、計時部188、265及びクロック信号生成部189、266は、制御部180、380、580、260、460、660とは別体のRTC(Real Time Clock)モジュールとして構成されてもよい。なお、RTCモジュールは、自装置のクロック信号のパルス数をカウントするカウンタ回路、基準クロックを生成する水晶発振器及び基準クロックから所望の周波数のクロック信号を生成する可変PLL(Phase Locked Loop)等から構成される。
【0175】
上記第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態の構成要素は、矛盾が生じない限り、適宜組み合わせ可能なものとする。例えば、第2実施形態又は第3実施形態において、スマートフォン300、500及び電子時計400、600は、第1実施形態のように、規制領域A1外である場合にのみ、地図情報を取得する構成であってもよい。
【0176】
上記第3実施形態では、電子時計600がセンサ650を備える構成を説明した。しかし、スマートフォン500がセンサを備え、操作時刻情報が示す時刻におけるセンサ情報を取得してもよい。
【0177】
上記実施形態において、スマートフォン100、300、500と電子時計200、400、500とは、それぞれ取得したデータをROM150とROM230とに記憶している。しかし、本発明はこのような構成に限られない。取得したデータは、ROM150とROM230ではなく、RAM140とRAM220に記憶されてもよい。すなわち、記憶先は、RAMやROM等の記憶部であれば何でもよい。
【0178】
上記実施形態において、制御部180、260、380、460、580、660の機能的構成は、本実施形態のように単一の制御部で構成されてもよいし、複数の制御部で構成されてもよい。
【0179】
上記実施形態では、BLEに基づいて互いに無線通信を行う無線通信装置の一例として示している。しかし、本発明は、BLEに基づいて無線通信を行う無線通信装置に限られない。例えば、本発明は、Wi−Fi(登録商標)又はZigBee(登録商標)等に基づく無線通信を行う無線通信装置等であってもよい。
【0180】
また、本発明に係る無線通信装置は、上記無線通信装置によらず、例えば、コンピュータがプログラムを実行することで、スマートフォン100、300、500の機能及び電子時計200、400、600の機能を実現してもよい。そのプログラムは、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、HDD(Hard Disc Drive)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータにダウンロードされてもよい。
【0181】
上記実施形態において、スマートフォン100、300、500は、NTPサーバ10から時刻情報を取得している。しかし、本発明はこのような構成に限られない。スマートフォン100は、例えば、SNTP(Simple Network Time Protocol)サーバ等、その他のプロトコルで規定された時刻サーバから時刻情報を取得してもよい。
【0182】
上記実施形態において、地図情報受信制御部184は、通信部110を介して地図情報を受信している。しかし、地図情報受信制御部184は地図情報取得部に変更されてもよい。地図情報取得部は、例えば、ROM150に記憶されている画像データと通信部110を介して受信した受信データとに基づいて地図情報を生成して地図情報を取得してもよい。
【0183】
また、技術的な矛盾が無い限り、上記実施形態において「取得」とは、外部装置又は他の構成要素から受信した受信データを取得する動作であってもよいし、外部装置又は他の構成要素から受信したデータに基づいて生成したデータを取得する動作であってもよい。例えば、位置情報取得部183、384、584は、通信部110を介して受信した受信データを位置情報として取得してもよいし、通信部110を介して受信した受信データに基づいて、算出又は生成したデータを位置情報として取得してもよい。
【0184】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0185】
(付記1)
他の無線通信装置と近距離無線通信する近距離無線通信部と、外部装置と通信する通信部と、を備える無線通信装置が情報を取得する情報取得方法であって、
前記他の無線通信装置が近接操作による情報取得指示を受け付けた時刻を示す操作時刻情報を取得する操作時刻情報取得ステップと、
前記操作時刻情報取得ステップにおいて取得した前記操作時刻情報に基づく時刻におけるユーザ位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記位置情報取得ステップにおいて取得した前記位置情報を地図上で示す地図情報を取得する地図情報取得ステップと、
を含むことを特徴とする情報取得方法。
【0186】
(付記2)
前記無線通信装置は、記憶部をさらに備え、
前記地図情報取得ステップにおいて取得した前記地図情報を、前記操作時刻情報取得ステップにおいて取得した前記操作時刻情報に基づく時刻と関連付けて前記記憶部に記憶させる地図記憶ステップと、
前記地図記憶ステップにおいて記憶した複数の前記地図情報に基づいて、移動履歴情報を取得する移動履歴情報取得ステップと、
をさらに含むことを特徴とする付記1に記載の情報取得方法。
【0187】
(付記3)
前記位置情報取得ステップにおいて、前記操作時刻情報取得ステップにおいて前記操作時刻情報を取得したときに前記無線通信装置の現在位置を前記位置情報として取得する、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の情報取得方法。
【0188】
(付記4)
前記無線通信装置は、記憶部をさらに備え、
定期的に前記無線通信装置の現在位置を取得する現在位置取得ステップと、
前記現在位置取得ステップにおいて取得した前記現在位置を取得時刻と関連付けて前記記憶部に記憶させる位置記憶ステップと、
をさらに含み、
前記位置情報取得ステップにおいて、定期的に繰り返す前記位置記憶ステップと前記現在位置取得ステップとにおいて記憶された複数の前記現在位置のうち、前記操作時刻情報が示す時刻に最も近い取得時刻と関連付けられている前記現在位置を前記位置情報として取得する、
ことを特徴とする付記1に記載の情報取得方法。
【0189】
(付記5)
前記位置情報取得ステップにおいて、前記近距離無線通信部を制御して、前記他の無線通信装置から送信された該他の無線通信装置の位置を示す情報を受信し、該受信した他の無線通信装置の位置を示す情報を前記位置情報として取得する、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の情報取得方法。
【0190】
(付記6)
前記操作時刻情報に基づく時刻におけるセンサ情報を取得するセンサ情報取得ステップを、
さらに含むことを特徴とする付記1から5のいずれか1項に記載の情報取得方法。
【0191】
(付記7)
前記無線通信装置は、表示部をさらに備え、
前記位置情報取得ステップにおいて取得した前記位置情報が予め定められた規制領域外である場合に、該位置情報と前記地図情報取得ステップにおいて取得した前記地図情報とを前記表示部に表示させる表示ステップを、
さらに含むことを特徴とする付記1に記載の情報取得方法。
【0192】
(付記8)
他の無線通信装置と近距離無線通信する近距離無線通信部と、
外部装置と通信する通信部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記他の無線通信装置から送信された該他の無線通信装置が近接操作による情報取得指示を受け付けた時刻を示す操作時刻情報を取得し、
前記取得した操作時刻情報に基づく時刻におけるユーザ位置を示す位置情報を取得し、
前記取得した位置情報を地図上で示す地図情報を取得する、
ことを特徴とする無線通信装置。
【0193】
(付記9)
他の無線通信装置と近距離無線通信する近距離無線通信部と、
近接操作による情報取得指示を受け付ける操作部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記近距離無線通信部を制御して、前記情報取得指示を受け付けた時刻を示す操作時刻情報を前記他の無線通信装置に取得させる、
ことを特徴とする電子時計。
【0194】
(付記10)
他の無線通信装置と近距離無線通信する近距離無線通信部と、外部装置と通信する通信部と、を備える無線通信装置のコンピュータを、
前記近距離無線通信部を制御して、前記他の無線通信装置が近接操作による情報取得指示を受け付けた時刻を示す操作時刻情報を取得する操作時刻情報受信手段、
前記近距離無線通信部が取得した前記操作時刻情報に基づく時刻におけるユーザ位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段、
前記通信部を制御して、前記位置情報取得手段において取得した前記位置情報を地図上で示す地図情報を受信する地図情報受信手段、
として機能させるためのプログラム。