特許第6825788号(P6825788)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6825788
(24)【登録日】2021年1月18日
(45)【発行日】2021年2月3日
(54)【発明の名称】車両管理方法および装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/30 20120101AFI20210121BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20210121BHJP
【FI】
   G06Q50/30
   G08G1/00 D
【請求項の数】24
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2018-568943(P2018-568943)
(86)(22)【出願日】2016年7月5日
(65)【公表番号】特表2019-522294(P2019-522294A)
(43)【公表日】2019年8月8日
(86)【国際出願番号】CN2016088721
(87)【国際公開番号】WO2018006277
(87)【国際公開日】20180111
【審査請求日】2019年2月22日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】リン、ヤンボ
【審査官】 加舎 理紅子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−204708(JP,A)
【文献】 特開2003−271706(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/169204(WO,A1)
【文献】 中国特許出願公開第104065722(CN,A)
【文献】 特開2009−289192(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
G08G 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理デバイスによって実行される車両管理方法であって、
車両の使用を許可されているユーザである使用許可ユーザの運転経路計画を取得する段階と、
前記車両のモード識別子情報を取得する段階であって、前記モード識別子情報は、高度道路交通システムITSによって管理される複数の車両の車両使用情報または交通サービススケジューリング要件にしたがって前記管理デバイスにより生成され、且つ、前記車両が共有モードにあるのか、または専用モードにあるのかを示し、前記共有モードは、異なるユーザが前記車両の共有を許可されていることを示し、前記専用モードは、単一ユーザだけが前記車両の使用を許可されていることを示す、段階と、
前記モード識別子情報にしたがって前記車両をスケジューリングする段階と
を備え、
前記モード識別子情報にしたがって前記車両をスケジューリングする前記段階は、
前記車両が前記共有モードにあると前記モード識別子情報が示している場合に、前記使用許可ユーザ以外の別のユーザである使用許可待ちユーザの運転経路計画を取得する段階と、
前記使用許可ユーザの前記運転経路計画と前記使用許可待ちユーザの前記運転経路計画とが一致する場合に、前記車両を前記使用許可ユーザおよび前記使用許可待ちユーザの両方が使用するようスケジューリングする段階と
を有し、
前記使用許可ユーザの前記運転経路計画と前記使用許可待ちユーザの前記運転経路計画とが一致することは、前記使用許可ユーザの運転経路と前記使用許可待ちユーザの運転経路とが互いに同一または類似していることを意味する、
方法。
【請求項2】
前記車両を前記使用許可ユーザおよび前記使用許可待ちユーザの両方が使用するようスケジューリングする段階は、前記使用許可ユーザの前記運転経路と前記使用許可待ちユーザの前記運転経路とを組み合わせ、前記使用許可ユーザの前記運転経路を予め定められた範囲内で調整する、又は、前記使用許可ユーザの前記運転経路と同一の経路を使用する段階を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
車両のモード識別子情報を取得する前記段階の後に、前記車両が前記共有モードまたは前記専用モードを使用するよう、前記モード識別子情報を前記車両に送信する段階
をさらに備える
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記モード識別子情報にしたがって前記車両をスケジューリングする前記段階は、前記使用許可ユーザの前記運転経路計画と前記使用許可待ちユーザの前記運転経路計画とが一致するとき、第1の車両使用通知メッセージを前記車両に送信する段階であって、前記第1の車両使用通知メッセージは、前記使用許可待ちユーザの身元情報および前記使用許可待ちユーザの前記運転経路計画を含む、段階を有する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
使用許可待ちユーザの運転経路計画を取得する前記段階の前に、
第2の車両使用通知メッセージを前記車両に送信する段階であって、前記第2の車両使用通知メッセージは、前記使用許可ユーザの身元情報および前記使用許可ユーザの前記運転経路計画を含む、段階と
をさらに備える
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記モード識別子情報にしたがって前記車両をスケジューリングする前記段階は、
前記車両が前記専用モードにあると前記モード識別子情報が示しているとき、前記単一ユーザの運転経路計画を取得する段階と、
第3の車両使用通知メッセージを前記車両に送信する段階であって、前記第3の車両使用通知メッセージは、前記単一ユーザの身元情報および前記単一ユーザの前記運転経路計画を含む、段階と
を有する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
車両によって実行される車両管理方法であって、
前記車両のモード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信する段階であって、前記モード識別子情報は、高度道路交通システムITSによって管理される複数の車両の車両使用情報または交通サービススケジューリング要件にしたがって前記管理デバイスにより生成され、且つ、前記車両が共有モードにあるのか、または専用モードにあるのかを示し、前記共有モードは、異なるユーザが前記車両の共有を許可されていることを示し、前記専用モードは、単一ユーザだけが前記車両の使用を許可されていることを示している、段階と、
前記車両スケジューリングメッセージにしたがって使用制御を行う段階と
を備え、
前記車両スケジューリングメッセージにしたがって前記使用制御を行う段階は、前記車両が前記共有モードにあると前記車両の前記モード識別子情報が示していて、且つ、前記車両の使用を許可されているユーザである使用許可ユーザの運転経路計画と、前記使用許可ユーザ以外の別のユーザである使用許可待ちユーザの運転経路計画とが一致する場合に、処理済の運転経路計画に従ってコマンドを実行する段階を有し、
前記使用許可ユーザの前記運転経路計画と前記使用許可待ちユーザの前記運転経路計画とが一致することは、前記使用許可ユーザの運転経路と前記使用許可待ちユーザの運転経路とが互いに同一または類似していることを意味する、
方法。
【請求項8】
前記処理済の運転経路計画に示される経路は、前記使用許可ユーザの前記運転経路と前記使用許可待ちユーザの前記運転経路とが組み合わされ、前記使用許可ユーザの前記運転経路が予め定められた範囲内で調整された経路、又は、前記使用許可ユーザの前記運転経路と同一の経路である、
請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記車両の前記モード識別子情報を取得する段階と、前記モード識別子情報にしたがって前記共有モードまたは前記専用モードを使用する段階と
をさらに備える
請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
車両のモード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信する前記段階は、
前記車両が前記共有モードにあると前記車両の前記モード識別子情報が示しているとき、前記管理デバイスが送信した第1の車両使用通知メッセージを受信する段階であって、前記第1の車両使用通知メッセージは、前記使用許可待ちユーザの身元情報および前記使用許可待ちユーザの前記運転経路計画を含み、前記使用許可ユーザの前記運転経路計画と前記使用許可待ちユーザの前記運転経路計画とは一致している、段階
を有する、
請求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記管理デバイスが送信した第1の車両使用通知メッセージを受信する前記段階の前に、
前記管理デバイスが送信した第2の車両使用通知メッセージを受信する段階であって、前記第2の車両使用通知メッセージは、前記使用許可ユーザの身元情報および前記使用許可ユーザの前記運転経路計画を含む、段階
をさらに備える
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
車両のモード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信する前記段階は、
前記車両が前記専用モードにあると前記車両の前記モード識別子情報が示しているとき、前記管理デバイスが送信した第3の車両使用通知メッセージを受信する段階であって、前記第3の車両使用通知メッセージは、前記単一ユーザの身元情報および前記単一ユーザの運転経路計画を含む、段階
を有する、
請求項7から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
車両管理装置であって、
車両の使用を許可されているユーザである使用許可ユーザの運転経路計画を取得し、且つ、前記車両のモード識別子情報を取得するよう構成される取得モジュールであって、前記モード識別子情報は、高度道路交通システムITSによって管理される複数の車両の車両使用情報または交通サービススケジューリング要件にしたがって前記車両管理装置により生成され、且つ、前記車両が共有モードにあるのか、または専用モードにあるのかを示し、前記共有モードは、異なるユーザが前記車両の共有を許可されていることを示し、前記専用モードは、単一ユーザだけが前記車両の使用を許可されていることを示す、取得モジュールと、
前記取得モジュールが取得した前記モード識別子情報にしたがって前記車両をスケジューリングするよう構成されるスケジューリングモジュールと
を備え、
前記取得モジュールは、前記車両が前記共有モードにあると前記モード識別子情報が示している場合に、前記使用許可ユーザ以外の別のユーザである使用許可待ちユーザの運転経路計画を取得し、
前記スケジューリングモジュールは、
前記使用許可ユーザの前記運転経路計画と前記使用許可待ちユーザの前記運転経路計画とが一致する場合に、前記車両を前記使用許可ユーザおよび前記使用許可待ちユーザの両方が使用するようスケジューリングし、
前記使用許可ユーザの前記運転経路計画と前記使用許可待ちユーザの前記運転経路計画とが一致することは、前記使用許可ユーザの運転経路と前記使用許可待ちユーザの運転経路とが互いに同一または類似していることを意味する、
装置。
【請求項14】
前記車両を前記使用許可ユーザおよび前記使用許可待ちユーザの両方が使用するようスケジューリングすることは、前記使用許可ユーザの前記運転経路と前記使用許可待ちユーザの前記運転経路とを組み合わせ、前記使用許可ユーザの前記運転経路を予め定められた範囲内で調整する、又は、前記使用許可ユーザの前記運転経路と同一の経路を使用することを含む、
請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記車両が前記共有モードまたは前記専用モードを使用するように、前記モード識別子情報を前記車両に送信するよう構成される送信モジュール
をさらに備える
請求項13または14に記載の装置。
【請求項16】
前記スケジューリングモジュールは具体的に、
前記使用許可ユーザの前記運転経路計画と前記使用許可待ちユーザの前記運転経路計画とが一致しているとき、第1の車両使用通知メッセージを前記車両に送信するよう構成され、前記第1の車両使用通知メッセージは、前記使用許可待ちユーザの身元情報および前記使用許可待ちユーザの前記運転経路計画を含む、
請求項13から15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記スケジューリングモジュールはさらに、具体的に、
前記使用許可ユーザの前記運転経路計画を取得し、
前記使用許可ユーザの身元情報および前記使用許可ユーザの前記運転経路計画を含む第2の車両使用通知メッセージを前記車両に送信する
よう構成される、
請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記スケジューリングモジュールは具体的に、
前記車両が前記専用モードにあると前記モード識別子情報が示しているとき、前記単一ユーザの運転経路計画を取得し、
前記単一ユーザの身元情報および前記単一ユーザの前記運転経路計画を含む第3の車両使用通知メッセージを前記車両に送信する
よう構成される、
請求項13から17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
車両のモード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信するよう構成される第1の受信モジュールであって、前記モード識別子情報は、高度道路交通システムITSによって管理される複数の車両の車両使用情報または交通サービススケジューリング要件にしたがって前記管理デバイスにより生成され、且つ、前記車両が共有モードにあるのか、または専用モードにあるのかを示し、前記共有モードは、異なるユーザが前記車両の共有を許可されていることを示し、前記専用モードは、単一ユーザだけが前記車両の使用を許可されていることを示す、第1の受信モジュールと、
前記第1の受信モジュールが受信した前記車両スケジューリングメッセージにしたがって使用制御を実行するよう構成される処理モジュールと
を備え、
前記処理モジュールは、前記車両が前記共有モードにあると前記車両の前記モード識別子情報が示していて、且つ、前記車両の使用を許可されているユーザである使用許可ユーザの運転経路計画と、前記使用許可ユーザ以外の別のユーザである使用許可待ちユーザの運転経路計画とが一致する場合に、処理済の運転経路計画に従ってコマンドを実行し、
前記使用許可ユーザの前記運転経路計画と前記使用許可待ちユーザの前記運転経路計画とが一致することは、前記使用許可ユーザの運転経路と前記使用許可待ちユーザの運転経路とが互いに同一または類似していることを意味する、
車両。
【請求項20】
前記処理済の運転経路計画に示される経路は、前記使用許可ユーザの前記運転経路と前記使用許可待ちユーザの前記運転経路とが組み合わされ、前記使用許可ユーザの前記運転経路が予め定められた範囲内で調整された経路、又は、前記使用許可ユーザの前記運転経路と同一の経路である、
請求項19に記載の車両。
【請求項21】
前記車両の前記モード識別子情報を取得し、前記モード識別子情報にしたがって前記共有モードまたは前記専用モードを使用するよう構成される取得モジュール
をさらに備える
請求項19また20に記載の車両。
【請求項22】
前記第1の受信モジュールはさらに、
前記車両が前記共有モードにあると前記車両の前記モード識別子情報が示しているとき、前記管理デバイスが送信した第1の車両使用通知メッセージを受信するよう構成され、
前記第1の車両使用通知メッセージは、前記使用許可待ちユーザの身元情報および前記使用許可待ちユーザの前記運転経路計画を含み、前記使用許可ユーザの前記運転経路計画と前記使用許可待ちユーザの前記運転経路計画とは一致している、
請求項19から21のいずれか一項に記載の車両。
【請求項23】
前記第1の受信モジュールはさらに、
前記管理デバイスが送信した第2の車両使用通知メッセージを受信するよう構成され、前記第2の車両使用通知メッセージは、前記使用許可ユーザの身元情報および前記使用許可ユーザの前記運転経路計画を含む、
請求項22に記載の車両。
【請求項24】
前記第1の受信モジュールは、
前記車両が前記専用モードにあると前記車両の前記モード識別子情報が示しているとき、前記管理デバイスが送信した第3の車両使用通知メッセージを受信するよう構成され、前記第3の車両使用通知メッセージは、前記単一ユーザの身元情報および前記単一ユーザの運転経路計画を含む、
請求項19から23のいずれか一項に記載の車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高度交通分野に関し、より具体的には、車両管理方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
高度道路交通システム(Intelligent Transportation System、略して「ITS」)は、情報技術、通信技術、感知技術、制御技術、およびコンピュータ技術などの先端技術を統合および応用して、広範囲にわたって万能な役割を果たす、リアルタイムの、正確で、効率的で、総合的な交通管理システムを確立する。ITSにおいては、自動運転(Automated Driving)が重要な役割を果たす。自動運転によって、人間の運転手の判断、反応、および操作におけるデメリットを効果的に回避することができ、それにより交通の安全性が向上する。自動運転は、交通システムによって提供される情報およびリソースをより有効に利用することができ、それにより交通効率性を向上させる。
【0003】
現在、ITSでは、自動運転技術が人々を車両の運転手という役割から解放し、その結果、車両は人々により便利なサービスを提供する。しかしながら、自動運転技術では、車両を他の車両と区別して、異なるスケジューリングルールを使用するということができない。その結果として、自動運転技術では、ITSの車両リソースを柔軟に使用することができない。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施形態は、車両リソースを動的に調整するべく、車両管理方法および装置を提供する。
【0005】
第1態様においては、車両管理方法が提供される。当該方法は、車両のモード識別子情報を取得する段階であって、モード識別子情報は、車両が共有モードにあるのか、または専用モードにあるのかを示し、共有モードは、異なるユーザが車両の共有を許可されていることを示し、専用モードは、単一ユーザだけが車両の使用を許可されていることを示す、段階と、モード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングする段階とを備える。
【0006】
本発明の一実施形態の車両管理方法によれば、管理センタは、車両のモード識別子情報を取得し、車両のモード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングして、車両リソースを動的に調整する。
【0007】
本発明のこの実施形態において、車両のモード識別子情報は、車両に対して管理センタが決定してよく、または、ユーザが設定してよい。
【0008】
本発明のこの実施形態において、共有モードにおける異なるユーザは、少なくとも二人の異なるユーザであってよく、単一ユーザは、単一の一人のユーザであってよい。
【0009】
いくつかの可能な実装例において、車両のモード識別子情報を取得する段階は、車両からモード識別子情報を受信する段階を有する。
【0010】
本発明のこの実施形態において、管理デバイスが受信する車両のモード識別子情報は、車両によって提供または送信されてよい。
【0011】
任意選択的に、車両からモード識別子情報を受信する段階の前に、当該方法は、車両クエリメッセージを送信する段階であって、クエリメッセージは、モード識別子情報を取得するために使用される、段階をさらに備える。
【0012】
本発明のこの実施形態において、管理デバイスは、車両にモード識別子情報を能動的に問い合わせてよい。
【0013】
いくつかの可能な実装例において、車両のモード識別子情報を取得する段階は、高度道路交通システムITSの車両使用情報にしたがってモード識別子情報を生成する段階を有する。
【0014】
ここで、管理デバイスは、車両が送信したモード識別子情報を受信してよく、車両使用情報を参照してモード識別子情報を自主的に生成または設定してもよい。
【0015】
いくつかの可能な実装例において、車両のモード識別子情報を取得する段階の後、当該方法は、車両が共有モードまたは専用モードを使用するよう、モード識別子情報を車両に送信する段階をさらに備える。
【0016】
車両のモード識別子情報を取得した後、管理デバイスは、車両がモード識別子情報にしたがって共有モードまたは専用モードを使用するよう、モード識別子情報を車両に送信してよい。
【0017】
任意選択的に、当該方法は、車両に対してモード識別子情報を設定する段階をさらに備える。
【0018】
ゆえに、管理デバイスは、車両に対してモード識別子情報を直接設定してよく、または、管理センタは、指定されたモード識別子情報を車両に送信してよく、その結果、車両は、モード識別子情報にしたがって車両のステータスを変更する。
【0019】
第1態様に関連して、第1の可能な実装例において、モード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングする段階は、車両が共有モードにあるとモード識別子情報が示しているとき、使用許可待ちユーザの運転経路計画を取得する段階であって、使用許可待ちユーザは、使用許可ユーザ以外の別のユーザであり、使用許可ユーザは、車両の使用を許可されているユーザである、段階と、使用許可ユーザの運転経路計画と使用許可待ちユーザの運転経路計画とが一致するとき、ユーザの運転経路計画に対応している、ユーザが入力するコマンドを実行するよう車両に命令するべく、第1の車両使用通知メッセージを車両に送信する段階であって、第1の車両使用通知メッセージは使用許可待ちユーザの身元情報と使用許可待ちユーザの運転経路計画とを含む、段階とを有する。
【0020】
ゆえに、車両が共有モードにあるとき、管理デバイスは、使用許可待ちユーザおよび使用許可ユーザの両方に対して車両をスケジューリングし、使用許可待ちユーザの関連情報を車両に送信してよい。
【0021】
任意選択的に、使用許可待ちユーザの運転経路計画を取得する段階の前に、当該方法は、使用許可ユーザの運転経路計画を取得する段階と、第2の車両使用通知メッセージを車両に送信する段階であって、第2の車両使用通知メッセージは、使用許可ユーザの身元情報と使用許可ユーザの運転経路計画とを含む、段階とをさらに備える。
【0022】
ゆえに、車両が共有モードにあるとき、管理デバイスは、使用許可ユーザの運転経路計画を事前に取得してよく、その結果、車両は、使用許可ユーザの関連情報を認識して、車両を共有するよう使用許可待ちユーザと使用許可ユーザとを適切に配置する。
【0023】
いくつかの可能な実装例において、使用許可待ちユーザの運転経路計画を取得する段階は、使用許可待ちユーザの第1の車両使用要求メッセージを受信する段階であって、第1の車両使用要求メッセージは、使用許可待ちユーザの身元情報と使用許可待ちユーザの運転経路計画とを含む、段階を含む。
【0024】
ここで、管理デバイスは、使用許可待ちユーザの第1の車両使用要求メッセージを受信することによって、使用許可待ちユーザの運転経路計画を取得してよい。
【0025】
いくつかの可能な実装例において、使用許可ユーザの運転経路計画を取得する段階は、使用許可ユーザの第2の車両使用要求メッセージを受信する段階であって、第2の車両使用要求メッセージは、使用許可ユーザの身元情報と使用許可ユーザの運転経路計画とを含む、段階を有する。
【0026】
同様に、管理デバイスは、使用許可ユーザの第2の車両使用要求メッセージを受信することによって、使用許可ユーザの運転経路計画を取得してよい。
【0027】
第1態様に関連して、第2の可能な実装例において、モード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングする段階は、車両が専用モードにあるとモード識別子情報が示しているとき、単一ユーザの運転経路計画を取得する段階と、第3の車両使用通知メッセージを車両に送信する段階であって、第3の車両使用通知メッセージは、単一ユーザの身元情報と単一ユーザの運転経路計画とを含む、段階とを有する。
【0028】
ここで、車両が専用モードにあると車両のモード識別子情報が示しているとき、管理デバイスは、単一ユーザだけが使用するよう車両をスケジューリングし、単一ユーザの関連情報を車両に送信してよい。
【0029】
ゆえに、車両が専用モードにあるとき、管理デバイスは、単一ユーザだけが使用するよう車両をスケジューリングし、単一ユーザの関連情報を車両に送信してよい。
【0030】
任意選択的に、いくつかの可能な実装例において、管理センタは、車両に対応する車両リソース群をモード識別子情報にしたがって決定し、車両に対応する車両リソース群にしたがって車両をスケジューリングする。
【0031】
任意選択的に、車両に対応する車両リソース群をモード識別子情報にしたがって決定することは、車両が共有モードにあるとモード識別子情報が示しているとき、車両に対応する車両リソース群が共有車両リソース群であると決定することを含む。
【0032】
任意選択的に、車両に対応する車両リソース群をモード識別子情報にしたがって決定することは、車両が専用モードにあるとモード識別子情報が示しているとき、車両に対応する車両リソース群が専用車両リソース群であると決定することを含む。
【0033】
任意選択的に、車両は、車両に対応する車両リソース群にしたがってスケジューリングされる。
【0034】
ゆえに、特定の実装プロセスにおいて、管理デバイスは、車両のモード識別子情報にしたがって車両を異なる車両リソース群に分類して、車両リソース群にしたがって対応する車両の後続のスケジューリングを行うことを容易にし得る。
【0035】
第2態様においては、車両管理方法が提供される。当該方法は、車両のモード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信する段階であって、モード識別子情報は、車両が共有モードにあるのか、または専用モードにあるのかを示し、共有モードは、異なるユーザが車両の共有を許可されていることを示し、専用モードは、単一ユーザだけが車両の使用を許可されていることを示す、段階と、車両スケジューリングメッセージにしたがって使用制御を行う段階とを備える。
【0036】
本発明の一実施形態の車両管理方法によれば、車両は、モード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信し、車両スケジューリングメッセージにしたがって使用制御を行う。その結果、管理デバイスは、車両リソースを動的に調整することができる。
【0037】
例えば、車両が車両スケジューリングメッセージにしたがって使用制御を行うことは、ユーザの運転経路計画に対応している、ユーザが入力するコマンドを、ユーザの運転経路計画にしたがって実行することを含む。
【0038】
ここで、ユーザの運転経路計画は、例えば、車両の専用モードにおける単一ユーザの運転経路計画もしくは車両の共有モードにおける使用許可待ちユーザの運転経路計画といった、ユーザの元の運転経路計画であってよく、または、例えば、車両の共有モードにおける使用許可待ちユーザの処理済み運転経路計画といった使用許可待ちユーザの処理済み運転経路計画であってよい。
【0039】
使用許可待ちユーザの処理済み運転経路計画とは、使用許可待ちユーザの運転経路計画と使用許可ユーザの運転経路計画とが組み合わされ、または統合された後に得られる運転経路計画である。
【0040】
第2態様に関連して、第1の可能な実装例において、当該方法は、車両のモード識別子情報を取得する段階と、モード識別子情報にしたがって共有モードまたは専用モードを使用する段階とをさらに備える。
【0041】
任意選択的に、いくつかの可能な実装例において、車両のモード識別子情報を取得する段階は、ユーザが設定したモード識別子情報を受信する段階であって、ユーザは、車両所有者、車両の管理権限を有するユーザ、または車両のステータスの変更を許可されたユーザを含む、段階を有する。
【0042】
権限レベルは降順に、車両所有者の権限レベル、車両の管理権限を有するユーザの許可レベル、車両のステータスの変更を許可されたユーザの権限レベル、となっている。言い換えると、車両所有者は、車両の最高権限を有し、車両の管理権限を有するユーザは、車両所有者が設定した指定された権限所有者であり、車両のステータスの変更を許可されたユーザは、車両のステータスの変更を許可されている、車両所有者が設定したユーザ、または、車両の権限を有するユーザを含む。
【0043】
ゆえに、本発明において、受信されるモード識別子情報は、ユーザが設定してもよい。同様に、ユーザが設定したモード識別子情報は、管理デバイスに提供されてもよい。
【0044】
第2態様、または第2態様の第1の可能な実装例に関連して、第2の可能な実装例において、車両のモード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信する段階は、車両が共有モードにあると車両のモード識別子情報が示しているとき、管理デバイスが送信した第1の車両使用通知メッセージを受信する段階であって、第1の車両使用通知メッセージは、使用許可待ちユーザの身元情報および使用許可待ちユーザの運転経路計画を含み、使用許可待ちユーザは、使用許可ユーザ以外の別のユーザであり、使用許可ユーザは、車両の使用を許可されているユーザであり、使用許可ユーザの運転経路計画と使用許可待ちユーザの運転経路計画とが一致している、段階を有する。
【0045】
ゆえに、車両が共有モードにあるとき、車両は、第1の車両使用通知メッセージをさらに受信してよい。第1の車両使用通知メッセージは、使用許可待ちユーザの身元情報および使用許可待ちユーザの使用時間計画を含む。この場合、車両は、使用許可待ちユーザおよび使用許可ユーザによって共有されてよい。
【0046】
任意選択的に、いくつかの可能な実装例において、管理デバイスが送信した第1の車両使用通知メッセージを受信する段階の前に、当該方法は、管理デバイスが送信した第2の車両使用通知メッセージを受信する段階であって、第2の車両使用通知メッセージは、使用許可ユーザの身元情報および使用許可ユーザの運転経路計画を含む、段階をさらに備える。
【0047】
車両が、使用許可待ちユーザの身元情報を確認した後、使用許可ユーザおよび使用許可待ちユーザは、車両の共有を許可される。例えば、運転経路が再調整され、または、近くにいる場合に使用許可待ちユーザをピックアップする。使用許可ユーザの運転経路計画および使用許可待ちユーザの運転経路計画は、運転のために組み合わされる。
【0048】
第2態様、または第2態様の第1の可能な実装例に関連して、第3の可能な実装例において、車両のモード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信する段階は、車両が専用モードにあると車両のモード識別子情報が示しているとき、管理デバイスが送信した第3の車両使用通知メッセージを受信する段階であって、第3の車両使用通知メッセージは、単一ユーザの身元情報および単一ユーザの運転経路計画を含む、段階を有する。
【0049】
ゆえに、車両が専用モードにあるとき、車両は、単一ユーザの身元情報および単一ユーザの運転経路計画を受信してよく、その結果、車両は、単一ユーザのみによって使用される。
【0050】
任意選択的に、いくつかの可能な実装例において、車両が専用モードにあるとき、当該方法は、管理デバイスが送信した第4の車両使用通知メッセージを受信する段階であって、第4の車両使用通知メッセージは、非単一ユーザの身元情報および非単一ユーザの運転経路計画を含み、非単一ユーザは、単一ユーザ以外の別のユーザである、段階と、拒絶メッセージを管理デバイスに送信する段階であって、拒絶メッセージは、第4の車両使用通知メッセージの実行を拒絶することを示すために使用される、段階とをさらに備える。
【0051】
ゆえに、車両が専用モードにあるとき、車両は、単一ユーザの身元情報および単一ユーザの使用時間計画を含む第3の車両使用通知メッセージを受信し、その後、車両が、単一ユーザ以外の別のユーザの関連する車両使用情報をさらに受信した場合、車両は、拒絶メッセージを管理デバイスに送信して、第4の車両使用通知メッセージの実行を拒絶することを示してよい。
【0052】
任意選択的に、車両が専用モードにある場合、車両が使用されていないときは、車両はまた、第4の車両使用通知メッセージを受信することを選択し、応答メッセージを管理デバイスに送信してよい。応答メッセージは、車両が第4の車両使用通知メッセージの受信に同意することを示すために使用される。
【0053】
すなわち、車両が専用モードにある場合、車両が使用されていない状態のときは、車両は、第4の車両使用通知メッセージを受信することを選択してよい。
【0054】
任意選択的に、車両および管理デバイスは、ネゴシエーションメカニズムを使用することによって、車両のモード識別子情報を決定または変更してよい。
【0055】
任意選択的に、いくつかの可能な実装例において、管理デバイスにモード識別子情報が提供された後、当該方法は、管理デバイスから新たなモード識別子情報を受信する段階と、新たな状態識別子メッセージを使用することによって、現在のモード識別子情報を更新する段階とをさらに備える。
【0056】
車両は、管理デバイスが設定したモード識別子情報を受信する。モード識別子情報は、高度道路交通システムITSの車両使用情報にしたがって管理デバイスが設定または生成した、車両を更新するためのモード識別子情報である。
【0057】
任意選択的に、いくつかの可能な実装例において、当該方法は、モード識別子情報を管理デバイスに送信する段階をさらに備える。
【0058】
ここで、車両は、モード識別子情報を管理デバイスに送信する。その結果、管理デバイスは、モード識別子情報にしたがって車両スケジューリングメッセージを生成する。
【0059】
任意選択的に、いくつかの可能な実装例において、管理デバイスに車両のモード識別子情報が提供される前、当該方法は、管理デバイスが送信したクエリメッセージを受信する段階であって、クエリメッセージは、モード識別子情報を取得するために管理デバイスによって使用される、段階をさらに備える。
【0060】
第3態様においては、車両管理装置が提供される。当該車両管理装置は、第1態様、または第1態様の任意の可能な実装例の方法を実行するよう構成される。具体的には、当該装置は、第1態様または第1態様の任意の可能な実装例の方法を実行するよう構成されるユニットを含む。
【0061】
第4態様においては、車両が提供される。当該車両は、第2態様または第2態様の任意の可能な実装例の方法を実行するよう構成される。具体的には、当該車両は、第2態様または第2態様の任意の可能な実装例の方法を実行するよう構成されるユニットを含む。
【0062】
第5態様においては、車両管理装置が提供される。当該装置は、プロセッサとメモリと通信インタフェースとを備える。プロセッサは、メモリと通信インタフェースとに接続される。メモリは、命令を格納するよう構成される。プロセッサは、命令を実行するよう構成される。通信インタフェースは、プロセッサの制御下で、別のネットワーク要素と通信するよう構成される。プロセッサがメモリに格納された命令を実行するとき、プロセッサは、第1態様または第1態様の任意の可能な実装例の方法を実行する。
【0063】
第6態様においては、車両装置が提供される。当該装置は、プロセッサとメモリと通信インタフェースとを備える。プロセッサは、メモリと通信インタフェースとに接続される。メモリは、命令を格納するよう構成される。プロセッサは、命令を実行するよう構成される。通信インタフェースは、プロセッサの制御下で、別のネットワーク要素と通信するよう構成される。プロセッサがメモリに格納された命令を実行するとき、プロセッサは、第2態様または第2態様の任意の可能な実装例の方法を実行する。
【0064】
第7態様においては、コンピュータ可読媒体が提供される。当該コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラムを格納するよう構成される。コンピュータプログラムは、第1態様または第1態様の任意の可能な実装例の方法を実行するために使用される命令を含む。
【図面の簡単な説明】
【0065】
本発明の実施形態における技術的解決手段をより明確に説明するために、本発明の実施形態の説明に必要な添付の図面を以下で簡潔に説明する。
【0066】
図1】本発明の一実施形態に係る応用シナリオの概略図である。
【0067】
図2】本発明の一実施形態に係る車両管理方法の概略フローチャートである。
【0068】
図3】本発明の別の実施形態に係る車両管理方法の概略フローチャートである。
【0069】
図4】本発明の一実施形態に係る車両管理方法のインタラクション例の概略図である。
【0070】
図5】本発明の一実施形態に係る車両管理装置の概略ブロック図である。
【0071】
図6】本発明の一実施形態に係る車両の概略ブロック図である。
【0072】
図7】本発明の別の実施形態に係る車両管理装置の構造図である。
【0073】
図8】本発明の別の実施形態に係る車両装置の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0074】
本発明の実施形態における添付の図面に関連して、本発明の実施形態における技術的解決手段を以下で明確かつ十分に説明する。
【0075】
本発明の技術的解決手段は、高度道路交通システム(ITS)、またはモノのインターネット(Internet of Things、略して「IoT」)技術に基づいたITSなどのシナリオに適用されてよい。高度道路交通システムによれば、先端情報技術、データ通信技術、感知技術、電子制御技術、およびコンピュータ技術等が、交通管理システム全体において使用されるべく効果的に統合されて、例えば、都市交通知的スケジューリングシステム、自動車自動制御システム、駅乗客流誘導システム、および高速道路知的スケジューリングシステムといった広範囲にわたって万能な役割を果たす総合的な交通および管理システムを確立する。図1は、本発明の一実施形態に係る高度道路交通システムの応用シナリオの概略図を示す。図1の例は、本発明のこの実施形態の範囲を限定することではなく、当業者が本発明のこの実施形態をより良く理解するよう促すことを意図していることに留意されたい。
【0076】
図1に示すように、高度道路交通システムは、交通管理サブシステム11、車両制御サブシステム12、および交通情報サブシステム13等を備えてよい。当該システムにおける主な交通の参加者は、ユーザ14、管理センタ15、車両16、およびインフラストラクチャ17等を含む。交通管理サブシステム11は、交通情報にしたがって(14、15、16、および17を含む)交通の参加者の行動を調整および制御する役割を担っている。車両制御サブシステム12は、車両16の運転を安全かつ効率的に制御する役割を担っている。交通情報サブシステム13は、(14、15、16、および17を含む)交通の参加者に関する情報を適時正確に収集、処理、および交換する役割を担う。ユーザ14および車両16は共に、総括的な用語である。ユーザ14は、複数のユーザを含んでよく、車両16は、複数の車両を含んでよい。
【0077】
本発明のこの実施形態のユーザは、車両所有者、車両所有者が指定した権限所有者、または、車両の使用を車両所有者によって許可されたユーザであってよい。一般的に、車両所有者の本人認証情報は、車両が販売されたときまたは納品されたときに設定される。車両所有者は最高権限を有し、車両所有者は、車両の使用を車両所有者によって許可されるより多くのユーザを設定してよい。車両はまた、車両所有者によって許可されたユーザの本人認証情報を保存し、車両所有者の、または、車両の使用を車両所有者によって許可されたユーザの、保存された本人認証情報を管理センタに送信する。
【0078】
ユーザの本人認証情報は、ユーザパスワード(例えば、ボタン、接触感覚、またはジェスチャを介した入力に基づいて識別されるパスワード)、識別子カード(例えば、分証明書、フォンカード、またはキーカード、および、バイオメトリック特徴(例えば、紋、顔、虹彩等を含んでよいことを理解されたい。このことは、本明細書において限定されない。
【0079】
本発明のこの実施形態において、ユーザおよび車両は、比較的柔軟な方式でインタラクトする。例えば、ユーザは、マンマシンインタラクションインタフェースを使用することによって本人認証情報を入力して、車両とインタラクトしてよい。
【0080】
図2は、本発明の一実施形態に係る車両管理方法200の概略フローチャートを示す。当該方法は、図1の管理センタ15によって実行される。例えば、管理センタは、管理デバイスまたは制御センタであってよい。以下では、管理センタを説明のための例として使用する。方法200は、以下の段階を備える。
【0081】
S210.車両のモード識別子情報を取得する。ここで、モード識別子情報は、車両が共有モードにあるのか、または専用モードにあるのかを示し、共有モードは、異なるユーザが車両の共有を許可されていることを示し、専用モードは、単一ユーザだけが車両の使用を許可されていることを示す。
【0082】
S220.モード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングする。
【0083】
本発明のこの実施形態において、管理センタは車両のモード識別子情報を取得する。モード識別子情報は、車両が共有モードにあるのか、または専用モードにあるのかを示すために使用される。管理センタは、交通サービスを提供するべくモード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングして、車両リソースを動的に調整する。
【0084】
本発明のこの実施形態において、異なるユーザは、少なくとも二人の異なるユーザであってよく、単一ユーザは、単一の一人のユーザであってよい。
【0085】
本発明のこの実施形態において、モード識別子情報は、管理センタによって車両から受信されてよく、または、高度道路交通システムITSの車両使用情報または交通サービス要件にしたがって、管理センタによって決定されてよい。管理センタは、任意の方式で取得されたモード識別子情報にしたがってITSにおいて車両をスケジューリングまたは管理してよい。
【0086】
モード識別子情報は、車両に対してユーザまたは管理センタが設定した状態識別子であってよい。モード識別子情報は、車両が共有モードにあるのか、または専用モードにあるのかを識別するために使用されるか、または、車両が共有され得るかどうかを示すために使用される。モード識別子情報は、フラグビットを使用することによって実現されてよい。モード識別子情報のデータ型は、列挙型であってよく、値は、共有または専用を含む。あるいは、モード識別子情報のデータ型は、整数型であってよく、値は、0および1を含み、0および1という値はそれぞれ、専用モードおよび共有モードに対応していてよい。任意選択的に、モード識別子情報はさらに、状態の有効期間、例えば、専用モードの有効期間または共有モードの有効期間、を含んでよい。
【0087】
共有モードまたは専用モードに対応するモード識別子情報の識別子ビットの値は、要件に応じて設定されてよく、共有モードまたは専用モードは、必ずしも特定の値に対応しているわけではないことを理解されたい。
【0088】
本発明のこの実施形態において、(モード識別子情報に対応する状態識別子の値とモード識別子情報の値の意味とを含む)モード識別子情報は、ITSにおいて統一的に定義され、ITSにおける全ての参加者によって理解されていることに留意されたい。
【0089】
ゆえに、本発明のこの実施形態の車両管理方法によれば、管理センタは、車両のモード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングして、車両リソースを動的に調整する。
【0090】
任意選択的に、車両のモード識別子情報を取得する段階の後、当該方法は、車両が共有モードまたは専用モードを使用するよう、モード識別子情報を車両に送信する段階をさらに備える。
【0091】
管理センタは、モード識別子情報を車両に送信する。ゆえに、車両は、モード識別子情報にしたがって、対応する共有モードもしくは専用モードを使用するか、または、管理センタは、車両が共有モードまたは専用モードになることを可能にする。
【0092】
任意選択的に、一実施形態において、モード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングする段階は、車両が共有モードにあるとモード識別子情報が示しているとき、使用許可待ちユーザの運転経路計画を取得する段階であって、使用許可待ちユーザは、使用許可ユーザ以外の別のユーザであり、使用許可ユーザは、車両の使用を許可されているユーザであり、共有モードは、少なくとも二人が車両の使用を許可されていることを示す、段階と、使用許可ユーザの運転経路計画と使用許可待ちユーザの運転経路計画とが一致するとき、第1の車両使用通知メッセージを車両に送信する段階であって、第1の車両使用通知メッセージは、使用許可待ちユーザの身元情報および使用許可待ちユーザの運転経路計画を含む、段階とを有する。
【0093】
具体的には、車両が共有モードにあるとモード識別子情報が示している場合、管理センタは、車両が、使用許可ユーザおよび使用許可待ちユーザの両方が使用するようスケジューリングされてよいと決定する。使用許可ユーザは、車両のユーザであり、使用許可待ちユーザは、使用許可ユーザ以外の別のユーザである。管理センタは、使用許可待ちユーザの運転経路計画を取得する。使用許可ユーザの運転経路計画と使用許可待ちユーザの運転経路計画とが一致すると管理センタが決定したとき、管理センタは、使用許可ユーザおよび使用許可待ちユーザの両方が使用するよう車両をスケジューリングすると決定し、第1の車両使用通知メッセージを車両に送信する。第1の車両使用通知メッセージは、使用許可待ちユーザの身元情報および使用許可待ちユーザの運転経路計画を含む。言い換えると、車両が共有モードにあるとき、複数のユーザが車両の共有を許可されてよい。これらのユーザの運転経路計画は、同一または類似している。使用許可待ちユーザおよび使用許可ユーザは、先述の共有モードの「異なるユーザ」における異なるユーザである。
【0094】
本発明のこの実施形態において、使用許可ユーザの運転経路計画と使用許可待ちユーザの運転経路計画とが一致することは、それらの運転経路計画が同一または類似していることを意味する。例えば、使用許可ユーザの運転経路は使用許可待ちユーザの運転経路と重複しているか、または、ピックアップするために、許容できる程度で経路が修正され得る。
【0095】
加えて、使用許可待ちユーザの運転経路計画と車両の運転経路計画とが一致しない場合、管理センタは、共有モードの他の車両から選択することを実行して、使用許可待ちユーザのために適切な車両をスケジューリングしてよい。
【0096】
任意選択的に、使用許可待ちユーザの運転経路計画を取得する段階の前に、当該方法は、使用許可ユーザの運転経路計画を取得する段階と、第2の車両使用通知メッセージを車両に送信する段階であって、第2の車両使用通知メッセージは、使用許可ユーザの身元情報および使用許可ユーザの運転経路計画を含む、段階とをさらに備える。
【0097】
当然ながら、使用許可待ちユーザの運転経路計画を取得する段階の前に、管理センタは、使用許可ユーザの運転経路計画を事前に取得し、使用許可ユーザの運転経路計画にしたがって、使用許可ユーザが使用するよう車両をスケジューリングしてよい。使用許可待ちユーザの運転経路計画を取得する段階の後、管理センタは、使用許可ユーザの運転経路計画と使用許可待ちユーザの運転経路計画とを統合し、統合された運転経路計画にしたがって、使用許可ユーザおよび使用許可待ちユーザの両方が使用するよう車両をスケジューリングしてよい。ここで、使用許可ユーザおよび使用許可待ちユーザの両方が使用するよう車両がスケジューリングされる前、または、使用許可待ちユーザの運転経路計画が取得される前に、車両が共有モードであると車両のモード識別子情報が示していたとしても、車両は、使用許可ユーザのみによって一時的に使用されてよい。このことは、本明細書において限定されない。
【0098】
任意選択的に、使用許可待ちユーザの運転経路計画を取得する段階は、使用許可待ちユーザの第1の車両使用要求メッセージを受信する段階であって、第1の車両使用要求メッセージは、使用許可待ちユーザの身元情報および使用許可待ちユーザの運転経路計画を含む、段階を含む。
【0099】
具体的には、管理センタは、使用許可待ちユーザの第1の車両使用要求メッセージを受信してよい。第1の車両使用要求メッセージは、使用許可待ちユーザの身元情報および使用許可待ちユーザの運転経路計画を含む。使用許可ユーザおよび使用許可待ちユーザの両方が使用するよう車両をスケジューリングすると決定した場合、管理センタは、第1の車両使用通知メッセージを車両に送信する。第1の車両使用通知メッセージは、使用許可待ちユーザの身元情報および使用許可待ちユーザの運転経路計画を含む。ゆえに、車両は、第1の車両使用通知メッセージにしたがって使用許可待ちユーザの身元情報を認証し、使用許可待ちユーザの運転経路計画にしたがって、関連する処理を実行する。すなわち、一致した運転経路計画でユーザに車両をスケジューリングすると決定した場合、管理センタは、通知メッセージを車両に送信してよい。通知メッセージは、関連する準備を行うよう車両に命令するために使用される。通知メッセージは、許可された、共有を必要とするユーザの身元情報および乗車/降車計画を含んでよい。例えば、共有を必要とするユーザは、使用許可待ちユーザである。身元情報は、使用許可待ちユーザの本人認証情報または権限情報であってよく、乗車/降車計画は、使用許可待ちユーザの乗車/降車時間または具体的な位置情報である。
【0100】
任意選択的に、使用許可ユーザの運転経路計画を取得する段階は、使用許可ユーザの第2の車両使用要求メッセージを受信する段階であって、第2の車両使用要求メッセージは、使用許可ユーザの身元情報および使用許可ユーザの運転経路計画を含む、段階を有する。
【0101】
具体的には、管理センタは、使用許可ユーザの第2の車両使用要求メッセージを受信してよい。第1の車両使用要求メッセージは、使用許可ユーザの身元情報および使用許可ユーザの運転経路計画を含む。管理センタは、使用許可ユーザに対して車両をスケジューリングすると使用許可ユーザの運転経路計画にしたがって決定し、第2の車両使用通知メッセージを車両に送信する。第2の車両使用通知メッセージは、使用許可ユーザの身元情報および使用許可ユーザの運転経路計画を含み、その結果、車両は、第2の車両使用通知メッセージにしたがって使用許可ユーザの身元情報を認証し、使用許可ユーザの運転経路計画にしたがって走行する。
【0102】
身元情報の受信または送信のための時間およびチャネルと、ユーザの運転経路計画の受信または送信のための時間およびチャネルとは、本発明のこの実施形態において限定されていないことを理解されたい。身元情報および運転経路計画は、同時に、もしくは異なる時間に受信もしくは送信されてよく、別の適切なメッセージにおいて保持されてもよい。このことは、本明細書において限定されない。
【0103】
任意選択的に、実際のデータ実装プロセスにおいて、例えば、管理センタが、車両に対応する車両リソース群をモード識別子情報にしたがって決定してよいことは、車両が共有モードにあるとモード識別子情報が示しているとき、車両に対応する車両リソース群は共有車両リソース群であると決定することを含む。
【0104】
任意選択的に、管理センタは、車両に対応する車両リソース群にしたがって車両をスケジューリングする。
【0105】
具体的には、管理センタは、車両が共有モードにあるとモード識別子情報が示しているとき、当該車両を共有車両リソース群に追加する。車両が共有され得る期間において、管理センタは、車両の現在のユーザ以外の別のユーザである使用許可待ちユーザから要求メッセージを受信し、次に、使用許可待ちユーザの運転経路計画を共有車両リソース群の各車両の運転経路計画と照合し、使用許可待ちユーザの運転経路計画と使用許可ユーザの運転経路計画とが一致していると決定した場合、使用許可ユーザおよび使用許可待ちユーザの両方が使用するよう車両をスケジューリングすると決定する。
【0106】
本発明のこの実施形態において、使用許可ユーザの運転経路計画と使用許可待ちユーザの運転経路計画とが一致することは、それらの運転経路計画が同一または類似していることを意味する。例えば、使用許可ユーザの運転経路が使用許可待ちユーザの運転経路と重複しているか、または、ピックアップするために、許容できる程度で経路が修正され得る。
【0107】
例えば、車両の現在のモード識別子情報が、現在のユーザAによって共有モードに設定された場合、管理センタは、車両のモード識別子情報を受信した後、当該車両を共有車両リソース群に追加する。この場合、ユーザBが、Bの身元情報および運転経路が付加された車両使用申請要求を管理センタに送信した場合、管理センタがBの要求を受信した後、管理センタは、運転経路計画がBの運転経路と類似の、または同一であるAを共有車両リソース群から見つけ出し、管理センタは、Bの運転経路をAの運転経路と組み合わせると決定する。すなわち、管理センタは、経路を調整するか、または、元の経路と同一の経路を使用する。その結果、AおよびBは、車両を共有することができる。
【0108】
本発明のこの実施形態において、ITSにおける車両数またはITSにおけるユーザ数は限定されず、使用許可ユーザおよび使用許可待ちユーザは、説明のために本明細書において例としてのみ使用されているのであって、実際は、処理は状況に応じて柔軟に実行されるべきであることを理解されたい。
【0109】
本発明のこの実施形態において、通し番号「第1」および「第2」等は、異なるユーザなどの異なる対象物を区別するために使用されているに過ぎず、本発明のこの実施形態の範囲を限定することは意図されていないことをさらに理解されたい。本発明は、これに限定されない。
【0110】
ゆえに、本発明のこの実施形態の車両管理方法によれば、管理センタは、車両のモード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングして、車両リソースを動的に調整する。
【0111】
任意選択的に、一実施形態において、モード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングする段階は、車両が専用モードにあるとモード識別子情報が示しているとき、単一ユーザの運転経路計画を取得する段階と、第3の車両使用通知メッセージを車両に送信する段階であって、第3の車両使用通知メッセージは、単一ユーザの身元情報と単一ユーザの運転経路計画とを含む、段階とを有する。
【0112】
具体的には、車両が専用モードにあるとモード識別子情報が示している場合、管理センタは、車両が単一ユーザに対してスケジューリングされてよいと決定する。ここで、専用モードは、単一ユーザだけが車両の使用を許可されていることを示す。管理センタは、単一ユーザの運転経路計画を取得し、単一ユーザが使用するよう車両をスケジューリングすると決定し、第3の車両使用通知メッセージを車両に送信する。第3の車両使用通知メッセージは、単一ユーザの身元情報および単一ユーザの運転経路計画を含む。ゆえに、単一ユーザの身元情報を確認した後、車両は、単一ユーザの運転経路計画にしたがって走行することができる。
【0113】
任意選択的に、単一ユーザの運転経路計画を取得する段階は、単一ユーザの車両使用要求メッセージを受信する段階であって、車両使用要求メッセージは、単一ユーザの身元情報および単一ユーザの運転経路計画を含む、段階を含む。
【0114】
任意選択的に、実際のデータ実装プロセスにおいて、例えば、管理センタが車両に対応する車両リソース群を、モード識別子情報にしたがって決定してよいことは、車両が専用モードにあるとモード識別子情報が示しているとき、車両に対応する車両リソース群は専用車両リソース群であると決定することを含む。
【0115】
任意選択的に、管理センタが、車両に対応する車両リソース群にしたがって車両をスケジューリングすることは、車両の単一ユーザの運転経路計画にしたがって車両をスケジューリングすることを含む。
【0116】
具体的には、モード識別子情報が専用モード識別子情報であるとき、管理センタは、当該車両を専用車両リソース群に追加し、次に、車両の単一ユーザの運転経路計画にしたがって車両をスケジューリングする。管理センタが車両の専用モード識別子情報を受信した後、車両の専用モードの有効期間において、管理センタは、車両の単一ユーザの運転経路計画のみにしたがってスケジューリングを実行する。例えば、使用許可ユーザは、車両の現在のユーザである。すなわち、ITSにおいて、管理センタは、全工程調整計画方式で単一ユーザの運転経路計画の車両をスケジューリングする。当然ながら、管理センタは、通知メッセージを車両に送信してよい。通知メッセージは、単一ユーザの運転経路計画および身元情報を保持する。実際のITS環境においては、車両所有者または車両所有権の所有者は自身の車両を使用しないことがある。なぜなら、当該車両は、別のユーザが使用するようスケジューリング済みであり得るからである。ゆえに、当該車両を使用するためには、車両所有者または車両所有権の所有者は、本人性を認証するよう管理センタにさらに申請する必要がある。
【0117】
ゆえに、本発明のこの実施形態の車両管理方法によれば、管理センタは、車両のモード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングして、車両リソースを動的に調整する。
【0118】
任意選択的に、一実施形態において、S210は、車両からモード識別子情報を受信する段階を含む。
【0119】
具体的に、管理センタは、車両が提供または送信したモード識別子情報を受信してよく、次に、関連する活動および用件を管理するための参考としてモード識別子情報を使用する。ここで、車両が送信したモード識別子情報は、車両に対してユーザが設定したモード識別子情報である。すなわち、管理センタは、交通サービスを提供するべく、車両が送信したモード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングしてよい。
【0120】
任意選択的に、車両からモード識別子情報を受信する前に、当該方法は、クエリメッセージを車両に送信する段階であって、クエリメッセージは、モード識別子情報を取得するために使用される、段階をさらに備えてよい。
【0121】
言い換えると、管理センタは、クエリ要求を車両に送信し、車両のモード識別子情報を能動的に問い合わせてよい。
【0122】
任意選択的に、一実施形態において、S210は、高度道路交通システムITSの車両使用情報にしたがってモード識別子情報を生成する段階をさらに有する。
【0123】
任意選択的に、管理センタは、車両に対してモード識別子情報を設定する。
【0124】
本発明のこの実施形態において、管理センタが設定したモード識別子情報およびユーザが設定したモード識別子情報は等しい効果を有する。管理センタは、モード識別子情報を車両に送信するか、または、車両に対してモード識別子情報を直接設定する。管理センタは、車両のモード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングして、車両リソースを動的に調整する。
【0125】
本発明のこの実施形態において、車両使用情報の役割は、車両がITS内のある地域においてスケジューリングされる必要がある場合、管理デバイスが、当該地域においてサービスを提供するよう車両をスケジューリングするか、または、当該地域外で車両をスケジューリングするかを、ITSの管理デバイスによって管理される全車両の車両使用情報を参照して決定してよいというものであると理解されてよい。例えば、車両使用情報は、車両と大勢の人が密集した地域との間の距離などの要素であってよい。
【0126】
例えば、管理センタは、ITSにおけるスケジューリング要件にしたがってリアルタイムでITSにおいて車両のモード識別子情報を調整し、モード識別子情報を車両に送信してよく、または、管理センタは、車両に対してモード識別子情報を直接設定する。例えば、ITS内のある地域(大勢の人が密集した地域、および幹線道路等)は、交通渋滞を起こしやすいので、車両の利用率を向上させ、車両流れの負担を軽くするべく、車両が当該地域に入るとき、管理センタは、共有モードを有効にするよう車両に強要する。すなわち、管理センタは、強制的に車両のモード識別子情報を共有モードに設定する。ここで、モード識別子情報には、共有モード識別子パラメータと有効期間とが付加されている。管理センタが、共有モードを有効にするよう車両に強要するとき、当該地域の別のユーザが、管理センタによるスケジューリングによって当該地域において共有車両を共有してよい。この場合、当該地域においてユーザが車両を所有する必要はなくてよく、当該地域において共有車両を使用して当該地域における移動(乗換または乗車)を実現してよい。例えば、当該地域の当該ユーザは、当該地域外に一時的に自身の車両を駐車してよい。実際の操作では、管理センタは、強制的に共有モードに切り替えられた車両を適切に元に戻してよい。
【0127】
車両のモード識別子情報を変更するとき、管理センタは、共有モードを有効にするよう車両が強要される前に、車両の有効期間およびステータスを同時に保存して、強要された共有モードの期間が終了した後で車両を元の専用モードまたは共有モードに復元してよい。例えば、車両が上述の地域を離れるとき、管理センタは、強要された共有モードを終了するよう車両に命令し、強要された共有モードの前の車両の状態識別子パラメータを付加する。
【0128】
当然ながら、共有を強要する代わりに、管理センタは、当該地域に入る(警察車および救急車などの)一部の特定の車両または専門的な車両の元のステータスを、要件にしたがって維持してよい。
【0129】
ゆえに、本発明のこの実施形態の車両管理方法によれば、管理センタは、車両に対してモード識別子情報を設定し、車両のモード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングして、車両リソースを動的に調整する。
【0130】
上記では、管理センタの観点から本発明のこの実施形態に係る車両管理方法を説明している。以下では、図3に関連して車両側から本発明の一実施形態に係る車両管理方法を説明する。
【0131】
図3は、本発明の一実施形態に係る車両管理方法300の概略フローチャートを示す。当該方法は、車両によって実行される。具体的には、当該方法は、車両の車載デバイス、または、ITSの管理センタと通信できる、車両の適切なデバイスによって行われてよい。このことは、本明細書において限定されない。方法300は以下の段階を備える。
【0132】
S310.車両のモード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信する。ここで、モード識別子情報は、車両が共有モードにあるのか、または専用モードにあるのかを示し、共有モードは、異なるユーザが車両の共有を許可されていることを示し、専用モードは、単一ユーザだけが車両の使用を許可されていることを示す。
【0133】
S320.車両スケジューリングメッセージにしたがって使用制御を行う。
【0134】
本発明のこの実施形態において、車両は、モード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信し、車両スケジューリングメッセージにしたがって使用制御を行う。その結果、管理デバイスは、車両リソースを動的に調整することができる。
【0135】
例えば、車両が車両スケジューリングメッセージにしたがって使用制御を行う段階は、ユーザの運転経路計画に対応している、ユーザが入力するコマンドを、ユーザの運転経路計画にしたがって実行する段階を有する。
【0136】
ユーザの運転経路計画に対応するコマンドは、専用モードにおいてユーザが入力する運転経路計画のコマンド、または、共有モードにおいてユーザが入力する運転経路計画のコマンドを含んでよい。共有モードにおける運転経路計画は、処理が実行される前のユーザの運転経路計画、または、ユーザの処理済み運転経路計画であってもよい。「処理」とは、複数の運転経路計画を組み合わせる、または統合することである。言い換えると、専用モードにおける運転経路計画は、処理される必要はなく、ユーザが入力する運転経路計画のコマンドがそのまま実行されてよい。しかしながら、共有モードにおける運転経路計画は、複数のユーザの運転経路計画に対して何らかの処理が実行された後に得られてよく、最後に、処理済み運転経路計画のコマンドが実行される。
【0137】
すなわち、ユーザの運転経路計画は、例えば、車両の専用モードにおける単一ユーザの運転経路計画、もしくは、車両の共有モードにおける使用許可待ちユーザの運転経路計画といった、ユーザの元の運転経路計画であってよく、または、例えば、車両の共有モードにおけるユーザの処理済み運転経路計画といった使用許可待ちユーザの処理済み運転経路計画であってよい。ユーザの処理済み運転経路計画は、使用許可待ちユーザの運転経路計画と使用許可ユーザの運転経路計画とが組み合わされ、または統合された後に得られる運転経路計画である。
【0138】
ゆえに、本発明のこの実施形態の車両管理方法によれば、車両は、モード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信し、車両スケジューリングメッセージにしたがって使用制御を行う。その結果、管理デバイスは、車両リソースを動的に調整することができる。
【0139】
任意選択的に、当該方法は、車両のモード識別子情報を取得する段階と、モード識別子情報にしたがって共有モードまたは専用モードを使用する段階とをさらに備える。
【0140】
本発明のこの実施形態において、単一ユーザは、単一の一人のユーザであってよい。
【0141】
具体的には、車両は、車両のモード識別子情報を取得し、モード識別子情報にしたがって共有モードまたは専用モードを使用する。共有モードは、少なくとも二人の異なるユーザが車両の共有を許可されていることを示し、専用モード識別子情報は、単一ユーザだけが車両の使用を許可されていることを示すために使用される。車両は、管理デバイスにモード識別子情報を提供してよい。その結果、管理デバイスは、モード識別子情報にしたがって車両使用通知メッセージを生成する。ゆえに、車両は、異なるモード識別子情報にしたがって対応する実行行動を実現することができる。
【0142】
任意選択的に、車両のモード識別子情報を取得する段階は、ユーザが設定したモード識別子情報を受信する段階であって、ユーザは、車両所有者、車両の管理権限を有するユーザ、または、車両のステータスの変更を許可されたユーザを含む、段階を有する。
【0143】
具体的には、車両は、ユーザが設定したモード識別子情報を受信してよく、モード識別子情報を管理センタに送信する。その結果、管理センタは、車両に対応する車両リソース群をモード識別子情報にしたがって決定する。
【0144】
ここで、ユーザとは、車両のステータスを設定することができるユーザの共通名称を表しており、他の推定できる曖昧さを有さない。当然ながら、ユーザは、車両所有者に限定されない。ユーザは、車両所有者、車両の権限を有するユーザ、または、車両のステータスの変更を許可されたユーザを含んでよい。具体的には、例えば、ユーザは、(車両の最高権限を有し、車両が納品されたときに設定され得る)車両所有者、車両所有者が指定する権限所有者(車両所有者は、車両の権限を有する複数のユーザを設定してよく、複数のユーザの権限は、車両所有者の権限の次に高い)、および、車両所有者または車両所有者が指定した権限所有者が設定する、車両のステータスの変更を許可された(車両のステータスの変更だけを許可された、最も低い権限を有する)別のユーザを含んでよい。車両所有者または車両所有者が指定する権限所有者は、使用期間中に車両の別のユーザが車両のモード識別子情報を変更することを許可するかどうかを設定する権限を有する。すなわち、車両所有者、車両所有者が指定した権限所有者、および、車両所有者または車両所有者が指定した権限所有者が設定する、車両のステータスの変更を許可された別のユーザのそれぞれが、車両のモード識別子情報を設定してよい。
【0145】
具体的には、例えば、管理ユーザが、いくつかの活動または用件を実行するべく車両を運転しようと計画し、ある期間において道路を運転する場合、管理ユーザが(近くにいる場合にピックアップすることに類似した)ITSにおける別のユーザとの車両の共有の意図を有さないとき、管理ユーザは、車両のモード識別子情報を専用モードに設定し、その状態の有効期間を設定してよい。管理ユーザが設定したモード識別子情報を受信した後、車両は、モード識別子情報をITSの管理デバイス(制御センタ、スケジューリングセンタ、または管理センタ)に送信する。モード識別子情報のパラメータ値は、対応する有効期間をモード識別子情報が有し、車両が現在専用モードにあることを示している。モード識別子情報を受信した後、管理センタは、管理のために当該車両を専用車両リソース群に追加する。この期間中、車両は、管理ユーザの運転経路計画のみにしたがってスケジューリングされる。
【0146】
別の例では、管理ユーザが、いくつかの活動または用件を実行するべく車両を運転しようと計画し、ある期間において道路を運転する場合、管理ユーザが(近くにいる場合にピックアップすることに類似した)ITSにおける別のユーザとの車両の共有の意図を有するとき、管理ユーザは、車両のモード識別子情報を共有モードに設定し、その状態の有効期間を設定してよい。管理ユーザが設定したモード識別子情報を受信した後、車両は、モード識別子情報をITSの管理センタ(制御センタ、スケジューリングセンタ、または管理センタ)に送信する。モード識別子情報は、対応する有効期間と、車両が現在共有モードにあることを示すパラメータ値とを有する。報告メッセージを受信した後、管理センタは、管理のために当該車両を共有車両リソース群に追加する。
【0147】
ゆえに、本発明のこの実施形態の車両管理方法によれば、車両は、モード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信し、車両スケジューリングメッセージにしたがって使用制御を行う。その結果、管理デバイスは、車両リソースを動的に調整することができる。
【0148】
任意選択的に、車両のモード識別子情報を取得する段階は、管理デバイスから新たなモード識別子情報を受信する段階と、新たな状態識別子メッセージにしたがってモード識別子情報を更新する段階とを有する。
【0149】
すなわち、車両のモード識別子情報は、ITSの交通サービススケジューリング要件または車両使用情報にしたがって管理センタが生成または設定したモード識別子情報であってよい。ITSのスケジューリング要件にしたがって管理センタがモード識別子情報を決定するための方法は上述されており、詳細はここでは再度説明しない。管理センタが設定したモード識別子情報を受信した後、車両は、モード識別子情報にしたがって車両のモード識別子情報を更新する。例えば、車両が共有モードに設定されることを管理センタが必要とするとき、車両は、元の専用モードを共有モードに変更する。加えて、変更された状態の有効期間が終了した後、車両は、管理センタから通知メッセージを受信し、元の状態に復元されてよい。
【0150】
任意選択的に、当該方法は、モード識別子情報を管理デバイスに送信する段階をさらに備える。
【0151】
任意選択的に、車両のモード識別子情報が管理デバイスに提供される前に、当該方法は、管理デバイスが送信したクエリメッセージを受信する段階であって、クエリメッセージは、モード識別子情報を取得するために管理デバイスによって使用される、段階をさらに備える。
【0152】
任意選択的に、 車両のモード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信する段階は、車両が共有モードにあると車両のモード識別子情報が示しているとき、管理デバイスが送信した第1の車両使用通知メッセージを受信する段階であって、第1の車両使用通知メッセージは、使用許可待ちユーザの身元情報および使用許可待ちユーザの運転経路計画を含み、使用許可待ちユーザは、使用許可ユーザ以外の別のユーザであり、使用許可ユーザは、車両の使用を許可されているユーザであり、使用許可ユーザの運転経路計画と使用許可待ちユーザの運転経路計画とが一致している、段階を有する。
【0153】
任意選択的に、管理デバイスが送信した第1の車両使用通知メッセージを受信する段階の前に、当該方法は、管理デバイスが送信した第2の車両使用通知メッセージを受信する段階であって、第2の車両使用通知メッセージは、使用許可ユーザの身元情報および使用許可ユーザの運転経路計画を含む、段階をさらに備える。
【0154】
具体的には、車両が共有モードにあると車両のモード識別子情報が示しているとき、車両は、第1の車両使用通知メッセージを受信する前に、第2の車両使用通知メッセージをさらに受信してよい。第2の車両使用通知メッセージは、使用許可ユーザの身元情報および使用許可ユーザの運転経路計画を含む。使用許可ユーザの運転経路計画と使用許可待ちユーザの運転経路計画とは一致する。すなわち、車両が共有モードにあるとき、車両は、第1の車両使用通知メッセージを受信してよく、管理デバイスが送信した第2の車両使用通知メッセージをさらに受信してよい。第2の車両使用通知メッセージは、使用許可ユーザの身元情報および使用許可ユーザの運転経路計画を含む。共有モードでは、使用許可待ちユーザの身元情報を確認する前に、車両は、使用許可ユーザの身元情報を認証する必要もある。認証の完了後、車両は、使用許可ユーザおよび使用許可待ちユーザが車両を共有することを許可する。言い換えると、使用許可ユーザは、使用許可ユーザの本人認証情報および乗車/降車計画を提供する必要もある。次に、使用許可待ちユーザの乗車/降車計画にしたがって、車両は、使用許可ユーザの元の運転経路計画を調整および更新するか、または、使用許可ユーザの元の運転経路計画を変えないままとする。その結果、使用許可待ちユーザおよび使用許可ユーザは、車両を共有して活動または用件に参加することができる。
【0155】
例えば、車両が共有モードにある場合、別のユーザが車両使用要件メッセージを管理センタに送信したとき、管理センタは、別のユーザの運転経路計画を共有車両リソース群の各車両の現在のユーザの運転経路計画と照合する。運転経路計画が別のユーザの運転経路計画と同一または類似している(例えば、経路が完全に重複しているか、または、経路が許容できる程度で修正され得る)車両が共有車両リソース群において見つかった場合、管理センタは、車両を別のユーザが使用するようスケジューリングすると決定し、通知メッセージを車両に送信する。通知メッセージは、ユーザの本人認証情報および乗車/降車計画を含む。通知メッセージを受信した後、車両はまず、ユーザの身元情報を確認する。使用権限が確認された後に限り、別のユーザは、現在のユーザと車両を共有して運転経路を完成させることができる。当然ながら、ここで言う別のユーザとは、複数のユーザであってよい。複数のユーザの経路または運転経路計画が類似または同一であるならば、車両は共有されてよく、許容範囲内で車両経路が調整された後に複数のユーザの運転用件が実現され得る。
【0156】
任意選択的に、車両のモード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信する段階は、車両が専用モードにあると車両のモード識別子情報が示しているとき、管理デバイスが送信した第3の車両使用通知メッセージを受信する段階であって、第3の車両使用通知メッセージは、単一ユーザの身元情報および単一ユーザの運転経路計画を含む、段階を有する。
【0157】
具体的には、車両が専用モードにあるとき、車両は、第3の車両使用通知メッセージを受信してよい。第3の車両使用通知メッセージは、単一ユーザの身元情報および単一ユーザの運転経路計画を含む。その結果、車両は、単一ユーザが使用するためだけに提供される。
【0158】
ゆえに、本発明のこの実施形態の車両管理方法によれば、車両は、モード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信し、車両スケジューリングメッセージにしたがって使用制御を行う。その結果、管理デバイスは、車両リソースを動的に調整することができる。
【0159】
任意選択的に、車両が専用モードにあるとき、当該方法は、管理デバイスが送信した第4の車両使用通知メッセージを受信する段階であって、第4の車両使用通知メッセージは、非単一ユーザの身元情報および非単一ユーザの運転経路計画を含み、非単一ユーザは、単一ユーザ以外の別のユーザである、段階と、拒絶メッセージを管理デバイスに送信する段階であって、拒絶メッセージは、第4の車両使用通知メッセージの実行を拒絶することを示すために使用される、段階とをさらに備える。
【0160】
具体的には、車両が専用モードにあると車両のモード識別子情報が示しているとき、専用モードは、単一ユーザだけが車両の使用を許可されていることを示し、モード識別子情報は車両によって取得される。車両は、管理デバイスが送信した第4の車両使用通知メッセージを受信する。第4の車両使用通知メッセージは、非単一ユーザの身元情報および非単一ユーザの使用時間計画を含む。非単一ユーザとは、単一ユーザ以外の別のユーザのことである。この場合、車両が第3の車両使用通知メッセージを受信した後、単一ユーザが車両を専用モードで使用している。ゆえに、車両は、拒絶メッセージを管理デバイスに送信する。拒絶メッセージは、第4の車両使用通知メッセージの実行を拒絶することを示すために使用される。
【0161】
任意選択的に、車両が専用モードにあると車両のモード識別子情報が示しているとき、モード識別子情報を変更するべく、車両と管理デバイスとの間でネゴシエーションメカニズムが使用されてよい。例えば、車両が第4の車両使用通知メッセージを受信し、第4の車両使用通知メッセージが、非単一ユーザの身元情報および非単一ユーザの運転経路計画を含む場合、この時点で車両が使用されていないとき、車両は、非単一ユーザの運転経路計画に応答し、応答メッセージを管理デバイスに送信して、新規のユーザが使用するために車両を提供してよく、または、車両が現在占有されているとき、車両は、新規のユーザの要求の拒絶を選択し、拒絶メッセージを管理デバイスに送信してよい。当然ながら、ITSにおいて最高権限を有する管理デバイスとして、いくつかの特別な緊急の状況では、管理デバイスは、車両を強制的にスケジューリングしてよい。例えば、管理デバイスは、大勢の人が密集した地域に対して強制的に専用モードで車両をスケジューリングしてよい。すなわち、ここで、車両が拒絶メッセージを送信したとしても、管理デバイスは車両に強要してよい。このことは限定されない。
【0162】
ITSの管理デバイスは車両のモード識別子情報を認識することに留意されたい。特別な状況または緊急の状況がない場合、管理デバイスは、車両のモード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングしてよい。当然ながら、緊急の状況においては、管理デバイスが強制的に車両のモード識別子情報を変更することも可能である。
【0163】
ゆえに、本発明のこの実施形態の車両管理方法によれば、車両は、モード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信し、車両スケジューリングメッセージにしたがって使用制御を行う。その結果、管理デバイスは、車両リソースを動的に調整することができる。
【0164】
図4に関連して、本発明の一実施形態に係る車両管理方法を以下で説明する。図4は、本発明のこの実施形態に係る方法のインタラクション例の概略図を示す。当該図は、当業者が本発明のこの実施形態をより良く理解するよう促すことを意図しているに過ぎず、本発明のこの実施形態の範囲を限定することは意図されていないことに留意されたい。図4に示すように、管理センタは、図1の管理センタ15であってよく、車両は、図1の車両16のうちの1つであり、第1のユーザは、第2のユーザ以外の別のユーザであり、第2のユーザは、車両の現在のユーザである。当該方法は、以下の段階を備える。
【0165】
S401.車両は、第2のユーザが設定したモード識別子情報を受信する。ここで、モード識別子情報は、車両が共有モードにあるかどうかを示す。
【0166】
車両は、第2のユーザが設定したモード識別子情報を受信する。ここでは、第2のユーザが車両のステータスを共有モードに設定するという例を使用することによって説明が提供される。
【0167】
S402.車両はモード識別子情報を管理センタに送信する。
【0168】
車両がモード識別子情報を管理センタに送信した後、管理センタは、車両が送信したモード識別子情報を受信する。
【0169】
S403.管理センタは、車両に対応する車両リソース群が共有車両リソース群であると決定する。
【0170】
ここで、管理センタは、当該車両を共有車両リソース群に分類する。当然ながら、車両が専用モードにあるとモード識別子情報が示している場合、管理センタは、当該車両を専用車両リソース群に追加する。ここで、共有モードに対応する共有車両リソース群は、説明のための例として使用される。
【0171】
S404.管理センタは、第1のユーザが送信した要求メッセージを受信する。
【0172】
第1のユーザは、車両の現在のユーザ以外の別のユーザである。第1のユーザは、第1のユーザの本人認証情報および運転計画が付加された車両使用要求メッセージを管理センタに送信する。
【0173】
S405.管理センタは、運転計画が一致すると決定する。
【0174】
ここで、管理センタは、第1のユーザの運転計画と第2のユーザの運転計画とが一致すると決定する。その結果、第1のユーザをピックアップしてよく、または、経路が許容範囲内で修正されてよい。
【0175】
S406.管理センタは、通知メッセージを車両に送信する。
【0176】
管理センタは、通知メッセージを車両に送信する。通知メッセージは、第1のユーザの本人認証情報および運転計画を保持する。
【0177】
S407.車両は、第1のユーザの本人性を特定した後、運転計画を決定する。
【0178】
管理センタから通知メッセージを受信した後、車両は、第1のユーザの本人性を確認する必要がある。第1のユーザの本人性または権限が確認された後、第1のユーザおよび第2のユーザは、車両の共有を許可される。車両は、運転計画を調整するか、または、元の経路にしたがって運転される。
【0179】
任意選択的に、S408において、管理センタは、モード識別子情報を決定してもよい。
【0180】
ここで、モード識別子情報にしたがって車両が共有モードに設定されるという例を使用することによって、説明が提供される。モード識別子情報にしたがって車両が専用モードに設定された場合(図には示されていない)、上述した専用モードの方法に関連して処理が実行されてよい。詳細はここでは再度説明しない。
【0181】
第1のユーザおよび第2のユーザは、本明細書における説明のための例に過ぎないことを理解されたい。本発明のこの実施形態の方法は、より多くのユーザが車両リソースを共有する実際の応用にも適用可能であり、それにより、各ユーザの車両サービス要件が満たされる。ゆえに、管理センタは、車両に対応する車両リソース群を、車両のモード識別子情報にしたがって決定し、車両に対応する車両リソース群にしたがって車両をスケジューリングする。その結果、車両を柔軟に割り当てるよう、第1のユーザおよび第2のユーザは車両を共有することができる。
【0182】
上述のプロセスの順序番号は、本発明の様々な実施形態における実行順序を意味しているわけではないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックにしたがって決定されるべきであり、本発明の実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定としても構成されるべきではない。
【0183】
上記では本発明のこの実施形態に係る車両管理方法を詳細に説明しており、以下では、本発明の一実施形態に係る車両管理装置を説明する。
【0184】
図5は、本発明の一実施形態に係る車両管理装置500の概略ブロック図を示す。当該装置は、ITSの管理センタもしくは制御センタ、または、ITSシステムを一元的に制御する機能を有する別のデバイス等であってよい。図5に示すように、装置500は、車両のモード識別子情報を取得するよう構成される取得モジュール510であって、モード識別子情報は、車両が共有モードにあるのか、または専用モードにあるのかを示し、共有モードは、異なるユーザが車両の共有を許可されていることを示し、専用モードは、単一ユーザだけが車両の使用を許可されていることを示す、取得モジュール510と、取得モジュール510が取得したモード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングするよう構成されるスケジューリングモジュール520とを備える。
【0185】
本発明のこの実施形態の車両管理装置によれば、管理センタは、車両のモード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングして、車両リソースを動的に調整する。
【0186】
本発明のこの実施形態において、取得されたモード識別子情報は、車両が送信するか、または車両に対して管理センタが設定してよい。
【0187】
任意選択的に、装置500は、車両が共有モードまたは専用モードを使用するように、モード識別子情報を車両に送信するよう構成される送信モジュールさらに備えてよい。
【0188】
任意選択的に、別の実施形態において、取得モジュール510は具体的に、車両からモード識別子情報を受信するよう構成される。
【0189】
任意選択的に、当該装置は、クエリメッセージを車両に送信するよう構成されるクエリモジュールであって、クエリメッセージは、モード識別子情報を取得するために使用される、クエリモジュールをさらに備える。
【0190】
任意選択的に、別の実施形態において、取得モジュール510は具体的に、高度道路交通システムITSの車両使用情報にしたがってモード識別子情報を生成するよう構成される。
【0191】
任意選択的に、当該装置は、車両に対してモード識別子情報を設定するよう構成される送信モジュールをさらに備える。
【0192】
任意選択的に、スケジューリングモジュール520は具体的に、車両が共有モードにあるとモード識別子情報が示しているとき、車両に対応する車両リソース群が共有車両リソース群であると決定するよう構成される。
【0193】
任意選択的に、スケジューリングモジュール520は具体的に、車両が共有モードにあるとモード識別子情報が示しているとき、使用許可待ちユーザの運転経路計画を取得するよう構成され、ここで、使用許可待ちユーザは、使用許可ユーザ以外の別のユーザであり、使用許可ユーザは、車両の使用を許可されているユーザであり、また、スケジューリングモジュール520は具体的に、使用許可ユーザの運転経路計画と使用許可待ちユーザの運転経路計画とが一致するとき、ユーザの運転経路計画に対応している、ユーザが入力するコマンドを実行するよう車両に命令するべく、使用許可待ちユーザの身元情報と使用許可待ちユーザの運転経路計画とを含む第1の車両使用通知メッセージを車両に送信するよう構成される。
【0194】
いくつかの可能な実装例において、任意選択的に、取得モジュール510は具体的に、使用許可待ちユーザの第1の車両使用要求メッセージを受信するよう構成され、第1の車両使用要求メッセージは、使用許可待ちユーザの身元情報および/または使用許可待ちユーザの運転経路計画を含む。
【0195】
任意選択的に、スケジューリングモジュール520はさらに、具体的に、使用許可ユーザの運転経路計画を取得し、使用許可ユーザの身元情報および使用許可ユーザの運転経路計画を含む第2の車両使用通知メッセージを車両に送信するよう構成される。
【0196】
いくつかの可能な実装例において、任意選択的に、取得モジュール510は具体的に、使用許可ユーザの第2の車両使用要求メッセージを受信するよう構成され、第2の車両使用要求メッセージは、使用許可ユーザの身元情報および/または使用許可ユーザの運転経路計画を含む。
【0197】
任意選択的に、スケジューリングモジュール520は具体的に、車両が専用モードにあるとモード識別子情報が示しているとき、単一ユーザの運転経路計画を取得し、単一ユーザの身元情報および単一ユーザの運転経路計画を含む第3の車両使用通知メッセージを車両に送信するよう構成される。
【0198】
本発明のこの実施形態に係る車両管理装置500は、本発明の一実施形態に係る車両管理方法200を実行してよく、装置500のモジュールの上述の操作および/または機能ならびに他の操作および/または機能はそれぞれ、上述の方法の対応する手順を実現するために使用される。簡潔にするために、詳細はここでは再度説明しない。
【0199】
ゆえに、本発明のこの実施形態の車両管理装置によれば、管理センタは、車両のモード識別子情報にしたがって車両をスケジューリングして、車両リソースを動的に調整する。
【0200】
上記では、図5に関連して管理センタ側から本発明のこの実施形態に係る車両管理装置を説明しており、以下では、図6に関連して車両側から車両について説明する。
【0201】
図6は、本発明の一実施形態に係る車両600の概略ブロック図を示す。図6に示すように、車両600は、車両のモード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信するよう構成される第1の受信モジュール610であって、モード識別子情報は、車両が共有モードにあるのか、または専用モードにあるのかを示し、共有モードは、異なるユーザが車両の共有を許可されていることを示し、専用モードは、単一ユーザだけが車両の使用を許可されていることを示す、第1の受信モジュール610と、第1の受信モジュール610が受信した車両スケジューリングメッセージにしたがって使用制御を行うよう構成される処理モジュール620とを備える。
【0202】
本発明のこの実施形態において、車両は、モード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信し、車両スケジューリングメッセージにしたがって使用制御を行う。その結果、管理デバイスは、車両リソースを動的に調整することができる。
【0203】
任意選択的に、一実施形態において、車両は、車両のモード識別子情報を取得し、モード識別子情報にしたがって共有モードまたは専用モードを使用するよう構成される取得モジュールと、管理デバイスが、モード識別子情報にしたがって車両スケジューリングメッセージを生成するように、モード識別子情報を管理デバイスに送信するよう構成される送信モジュールとをさらに備える。
【0204】
任意選択的に、第1の受信モジュール610はさらに、車両が共有モードにあると車両のモード識別子情報が示しているとき、管理デバイスが送信した第1の車両使用通知メッセージを受信するよう構成され、第1の車両使用通知メッセージは、使用許可待ちユーザの身元情報および使用許可待ちユーザの運転経路計画を含み、使用許可待ちユーザは、使用許可ユーザ以外の別のユーザであり、使用許可ユーザは、車両の使用を許可されているユーザであり、使用許可ユーザの運転経路計画と使用許可待ちユーザの運転経路計画とは一致している。
【0205】
任意選択的に、第1の受信モジュール610はさらに、管理デバイスが送信した第2の車両使用通知メッセージを受信するよう構成され、第2の車両使用通知メッセージは、使用許可ユーザの身元情報および使用許可ユーザの運転経路計画を含む。
【0206】
任意選択的に、第1の受信モジュール610はさらに、車両が専用モードにあると車両のモード識別子情報が示しているとき、管理デバイスが送信した第3の車両使用通知メッセージを受信するよう構成され、第3の車両使用通知メッセージは、単一ユーザの身元情報よび単一ユーザの運転経路計画を含む。
【0207】
任意選択的に、第1の受信モジュール610はさらに、車両が専用モードにあるとき、単一ユーザ以外の別のユーザである非単一ユーザの身元情報および非単一ユーザの運転経路計画を含む、管理デバイスが送信した第4の車両使用通知メッセージを受信し、第4の車両使用通知メッセージの実行を拒絶することを示すために使用される拒絶メッセージを管理デバイスに送信するよう構成される。
【0208】
任意選択的に、一実施形態において、車両は、管理デバイスから新たなモード識別子情報を受信するよう構成される第2の受信モジュールと、第2の受信モジュールが受信した新たな状態識別子メッセージを使用することによって現在のモード識別子情報を更新するよう構成される更新モジュールとをさらに備える。
【0209】
任意選択的に、取得モジュール610は具体的に、ユーザが設定したモード識別子情報を受信するよう構成され、ユーザは、車両所有者、車両の管理権限を有するユーザ、または、車両のステータスの変更を許可されたユーザを含む。
【0210】
任意選択的に、取得モジュール610は具体的に、管理デバイスが送信したモード識別子情報を受信するよう構成され、モード識別子情報は、交通サービス要件にしたがって管理デバイスによって設定される。
【0211】
任意選択的に、車両600は、管理デバイスにモード識別子情報を提供するよう構成される送信モジュールをさらに備える。
【0212】
任意選択的に、車両600は、管理デバイスが送信したクエリメッセージを受信するよう構成される第2の受信モジュールをさらに備え、クエリメッセージは、モード識別子情報を取得するために使用される。
【0213】
ゆえに、本発明のこの実施形態に係る車両は、モード識別子情報にしたがって管理デバイスが送信した車両スケジューリングメッセージを受信し、車両スケジューリングメッセージにしたがって使用制御を行う。その結果、管理デバイスは、車両リソースを動的に調整することができる。
【0214】
本発明のこの実施形態に係る車両600は、本発明の一実施形態に係る車両管理方法300を実行してよく、車載デバイス600のモジュールの上述の操作および/または機能ならびに他の操作および/または機能はそれぞれ、上述の方法の対応する手順を実現するために使用される。簡潔にするために、詳細はここでは再度説明しない。
【0215】
図7は、本発明の別の実施形態に係る車両管理装置の構造を示す。当該装置は、少なくとも1つのプロセッサ702(例えば、CPU)と、少なくとも1つのネットワークインタフェース705または別の通信インタフェースと、メモリ706と、これらの装置間の接続および通信を実現するよう構成される少なくとも1つの通信バス703とを備える。プロセッサ702は、コンピュータプログラムなどの、メモリ706に格納された実行可能なモジュールを実行するよう構成される。メモリ706は、高速ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)を含んでよく、さらに、少なくとも1つのディスクメモリなどの不揮発性メモリ(non−volatile memory)を含んでよい。少なくとも1つの他のネットワーク要素との通信および少なくとも1つの他のネットワーク要素への接続は、(有線方式であっても、または無線方式であってもよい)少なくとも1つのネットワークインタフェース705を使用することによって実現される。
【0216】
いくつかの実装例において、メモリ706は、プログラム7061を格納し、プロセッサ702は、プログラム7061を実行して、本発明の上述の実施形態にしたがって管理センタ側において車両管理方法を実行する。
【0217】
図8は、本発明の別の実施形態に係る車両装置の構造を示す。当該装置は、少なくとも1つのプロセッサ802(例えば、CPU)と、少なくとも1つのネットワークインタフェース805または別の通信インタフェースと、メモリ806と、これらの装置間の接続および通信を実現するよう構成される少なくとも1つの通信バス803とを備える。プロセッサ802は、コンピュータプログラムなどの、メモリ806に格納された実行可能なモジュールを実行するよう構成される。メモリ806は、高速ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)を含んでよく、さらに、少なくとも1つのディスクメモリなどの不揮発性メモリ(non−volatile memory)を含んでよい。少なくとも1つの他のネットワーク要素との通信および少なくとも1つの他のネットワーク要素への接続は、(有線方式であっても、または無線方式であってもよい)少なくとも1つのネットワークインタフェース805を使用することによって実現される。
【0218】
いくつかの実装例において、メモリ806は、プログラム8061を格納し、プロセッサ802は、プログラム8061を実行して、本発明の上述の実施形態にしたがって車両側において車両管理方法を実行する。
【0219】
本明細書における「および/または」という用語は、関連する対象物を説明するための対応関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在すること、AおよびBの両方が存在すること、ならびに、Bのみが存在すること、の3つの場合を表し得る。加えて、本明細書における「/」という記号は概して、関連する対象物の間の「または」の関係を示す。
【0220】
上述のプロセスの順序番号は、本発明の様々な実施形態における実行順序を意味しないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックにしたがって決定されるべきであり、本発明の実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定としても構成されるべきではない。
【0221】
当業者であれば、本明細書において開示された実施形態に関連して説明された例におけるユニットおよびアルゴリズム段階が、電子的ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子的ハードウェアとの組み合わせによって実装されてよいことを認識すると考えられる。当該機能がハードウェアによって実行されるか、または、ソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決手段の特定の応用および設計制約条件によって決まる。当業者であれば、異なる方法を使用して、説明された機能を特定の応用毎に実装し得るが、そのような実装は、本発明の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
【0222】
当業者には明確に理解され得るように、説明を簡便かつ簡潔にする目的で、上述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、上述した方法の実施形態における対応するプロセスが参照されてよく、詳細は説明されない。
【0223】
本出願において提供されたいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法が他の方式で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、一例に過ぎない。例えば、ユニットの分割は、単に論理的機能の分割であり、実際の実装例においては他の分割であってよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが、別のシステムに組み合わされ、もしくは統合されてよく、または、いくつかの特徴が無視され、もしくは実行されなくてもよい。加えて、表示または説明された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェース、装置間もしくはユニット間の間接結合もしくは通信接続、または、電気的接続、機械的接続、もしくは他の形態の接続を介して実装されてよい。
【0224】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってもなくてもよい。また、ユニットとして表示された部分は、物理ユニットであってもなくてもよく、一か所に位置していてよく、または、複数のネットワークユニットにおいて分散されていてよい。実施形態の解決手段の目的を実現するべく、実際の必要性に応じてユニットの一部または全部が選択されてよい。
【0225】
加えて本発明の実施形態の機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてよく、または、当該ユニットの各々が物理的に単独で存在してよく、または、2つまたはそれより多くのユニットが1つのユニットに統合される。
【0226】
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、単独の製品として販売または使用される場合、機能はコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本質的には本発明の技術的解決手段、または先行技術に寄与する部分、または技術的解決手段の一部が、ソフトウェア製品の形で実装されてよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、本発明の実施形態において説明された方法の段階のうちの全部または一部を実行するよう、(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスであってよい)コンピュータデバイスに命令するためのいくつかの命令を含む。上述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを格納することができる任意の媒体を含む。
【0227】
上述の説明は、本発明の特定の実装例に過ぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図したものではない。本発明において開示された技術的範囲内で当業者が容易に考案したあらゆる変形または置き換えは、本発明の保護範囲に含まれるものとする。ゆえに、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8