(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1動力伝達ユニット及び前記第2動力伝達ユニットのうち少なくともいずれか1つの動力伝達ユニットは、前記シリンダ胴体部の内部空間を区画して、前記伝達流体が前記加圧ロードに流出するのを防止するダイアフラムをさらに含む、請求項6に記載の動力伝達モジュール。
前記突出部は、前記加圧ロードの加圧によって前記伝達流体が排出される方向に湾入し、加圧が解除されると元の状態に復元する、請求項8に記載の動力伝達モジュール。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、駆動モジュールをユーザの近位部に装着することにより、ユーザに加えられる駆動モジュールの重さの負担を軽減するとともに、連結ユニットの内部を介して伝達流体が伝達されるのに応じて動力が伝達されることにより、連結ユニットの移動に係る連結ユニットの摩擦問題を防止し、連結ユニットの湾曲によって動力伝達効率が低減するのを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記のような一実施形態に係る目的は、下記のような動力伝達モジュール及びそれを含む運動補助装置を提供することによって実現される。
【0005】
一実施形態に係る動力伝達モジュールは、入力部と連結されて動力が伝達される第1動力伝達ユニットと、出力部に動力を伝達する第2動力伝達ユニットと、前記第1動力伝達ユニットと前記第2動力伝達ユニットとを連結し、前記第1動力伝達ユニットによって発生した伝達流体の圧力を前記第2動力伝達ユニットに伝達する連結ユニットと、を含んでもよい。
【0006】
また、前記動力伝達モジュールは、前記入力部と前記第1動力伝達ユニットとを連結し、前記入力部の回転動力を直線動力に変換して前記第1動力伝達ユニットに伝達する入力動力変換ユニットを含んでもよい。
【0007】
また、前記入力動力変換ユニットは、前記入力部と連結される入力ピニオンギアと、前記入力ピニオンギアと歯合して前記第1動力伝達ユニットと連結される入力ラックギアと、を含み得る。
【0008】
また、前記第1動力伝達ユニットは、第1入力シリンダ及び第2入力シリンダを含み、前記入力ラックギアは、前記第1入力シリンダの長手方向に形成された第1入力ラックギア及び前記第2入力シリンダの長手方向に形成された第2入力ラックギアを含み、前記第1入力ラックギア及び前記第2入力ラックギアは、それぞれ前記第1入力シリンダ及び第2入力シリンダに連結されてもよい。
【0009】
また、前記第2入力ラックギアは、前記入力ピニオンギアの位置を基準として前記第1入力ラックギアの反対側に配置されてもよい。
【0010】
また、前記第1動力伝達ユニット及び前記第2動力伝達ユニットのうち少なくともいずれか1つの動力伝達ユニットは、シリンダ胴体部と、前記シリンダ胴体部の内部に収容された伝達流体と、前記シリンダ胴体部の長手方向に移動して前記伝達流体を加圧する加圧ロードと、を含んでもよい。
【0011】
また、前記シリンダ胴体部の内部空間を区画して、前記伝達流体が前記加圧ロードに流出するのを防止するダイアフラムをさらに含み得る。
【0012】
また、前記ダイアフラムは、前記シリンダ胴体部の内部空間を前記シリンダ胴体部の内面に沿って形成される側面部と、前記の側面部の一方に突出して前記シリンダ胴体部の長手方向に形成された突出部と、を含んでもよい。
【0013】
また、前記突出部は、前記加圧ロードの加圧によって前記伝達流体が排出される方向に湾入し、加圧が解除されると元の状態に復元されてもよい。
【0014】
また、前記シリンダ胴体部は、第1シリンダ胴体部及び前記第1シリンダ胴体部の外面の一部を覆いながら前記第1シリンダ胴体部と締結可能な第2シリンダ胴体部を含み、前記第1シリンダ胴体部と前記第2シリンダ胴体部との間に前記ダイアフラムの一部が配置されてもよい。
【0015】
また、前記第1動力伝達ユニット及び前記第2動力伝達ユニットのうち少なくともいずれか1つの動力伝達ユニットはは、一方が前記シリンダ胴体部内面の一方に位置し、他方が前記加圧ロードと連結される弾性体をさらに含み得る。
【0016】
また、前記動力伝達モジュールは、前記第2動力伝達ユニットと前記出力部とを連結し、前記第2動力伝達ユニットから伝達された直線動力を回転動力に変換して前記出力部に伝達する出力動力変換ユニットをさらに含んでもよい。
【0017】
また、前記出力動力変換ユニットは、前記第2動力伝達ユニットと連結される出力ラックギアと、前記出力ラックギアと歯合して前記出力部と連結される出力ピニオンギアと、を含んでもよい。
【0018】
また、前記第2動力伝達ユニットは、第1出力シリンダ及び第2出力シリンダを含み、前記出力ラックギアは、前記第1出力シリンダの長手方向に形成された第1出力ラックギア、及び前記第2出力シリンダの長手方向に形成された第2出力ラックギアを含み、前記第1出力シリンダ及び前記第2出力シリンダは、それぞれ前記第1出力ラックギア及び前記第2出力ラックギアと連結されてもよい。
【0019】
また、前記第2出力ラックギアは、前記出力ピニオンギアの位置を基準として前記第1出力ラックギアの反対側に配置されてもよい。
【0020】
また、前記動力伝達モジュールは、前記出力動力変換ユニット及び前記出力部と連結され、前記出力動力変換ユニットから伝達された動力の大きさを調節できる出力増強機をさらに含み得る。
【0021】
また、前記出力動力変換ユニットは、出力ピニオンギアを含み、前記出力増強機は、回転プーリ及び前記出力ピニオンギアと前記回転プーリとを連結するケーブルを含んでもよい。
【0022】
また、前記出力動力変換ユニットは、出力ラックギアを含み、前記回転プーリは、前記出力ラックギアの一方に連結されてもよい。
【0023】
また、前記ケーブルは、前記回転プーリの一方から前記出力ピニオンギアの一部を覆うように延設され、延設された前記ケーブルは、前記回転プーリの一部を覆った後に前記出力ピニオンギアの一部を再度覆うように延設されてもよい。
【0024】
また、前記出力動力変換ユニットは、出力ピニオンギアを含み、前記出力増強機は、前記出力ピニオンギアと連結される変換ギアを含んでもよい。
【0025】
一実施形態に係る運動補助装置は、ユーザの近位部(proximal part)に対応する位置に装着されるとともに、動力を発生させる駆動モジュールと、ユーザの末端部(distal part)に対応する位置に装着されるとともに、前記動力が伝達されて、ユーザの一部の運動に補助力を提供するジョイントモジュールと、前記駆動モジュールと前記ジョイントモジュールとを連結し、前記駆動モジュールの動力によって発生した伝達流体の圧力によって前記動力を前記ジョイントモジュールに伝達する動力伝達モジュールと、を含んでもよい。
【0026】
また、前記動力伝達モジュールは、前記駆動モジュールと連結される第1動力伝達ユニットと、前記ジョイントモジュールと連結される第2動力伝達ユニットと、前記第1動力伝達ユニットと前記第2動力伝達ユニットとを連結し、前記伝達流体の通路になる連結ユニットと、を含み得る。
【0027】
また、前記駆動モジュールはユーザの胴体に対応する位置に装着されてもよい。
【0028】
また、前記ジョイントモジュールは、ユーザの膝、足首又は股関節に対応する位置に装着されてもよい。
【0029】
また、運動補助装置は、前記第2動力伝達ユニットと前記ジョイントモジュールとを連結し、前記第2動力伝達ユニットから伝達された直線動力を回転動力に変換して前記ジョイントモジュールに伝達する出力動力変換ユニットと、前記出力動力変換ユニットと前記ジョイントモジュールとを連結し、前記出力動力変換ユニットから伝達された動力の大きさを調節できる出力増強機と、をさらに含んでもよい。
【発明の効果】
【0030】
実施形態によれば、駆動モジュールをユーザの近位部に装着することにより、ユーザに加えられる駆動モジュールの重さの負担を軽減することができ、連結ユニットの内部を介して伝達流体が伝達されるに応じて動力が伝達されるため、連結ユニットの移動に係る連結ユニットの摩擦問題を防止することができ、連結ユニットの湾曲によって動力伝達効率が低減するのを防止することができる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、例示的な図面を参照しながら実施形態を詳細に説明する。なお、各図面に示す構成要素に付した参照符号について、同一の構成要素がたとえ他の図面上に表示されていても可能な限り同一の符号を付している。また、実施形態の説明において、関連する公知の構成又は機能に対する具体的な説明が実施形態の理解を妨げるものと判断する場合には、その詳細な説明は省略する。
【0033】
また、実施形態の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を用いる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって当該構成要素の本質や順番又は順序等が限定されることはない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」、又は「接続」されると記載されている場合、その構成要素は、その異なる構成要素に直接的に連結又は接続することができるが、各構成要素の間にまた他の構成要素が「連結」、「結合」又は「接続」されてもよいと理解するべきである。
【0034】
図1は、一実施形態に係る運動補助装置を概略的に示す斜視図である。
【0035】
図1を参照すると、一実施形態に係る運動補助装置10はユーザに装着されてユーザの運動を補助する。ユーザは人、動物、又はロボット等であってもよいが、これらに制限されない。また、
図1は、運動補助装置10が、ユーザの足首の部分の運動を補助する場合について示しているが、運動補助装置10は、補助対象の手、上腕、前腕等の上半身の他の部位や、尻、膝、足、ふくらはぎ等の下半身の他の部位を補助することも可能である。即ち、運動補助装置10は、ユーザの一部分の運動を補助することができる。
【0036】
以下では、説明の便宜上、運動補助装置10が人の足首の部分の運動を補助する場合を例示的に説明する。
【0037】
運動補助装置10は、動力伝達モジュール100、駆動モジュール210、固定モジュール300、側面モジュール400、ジョイントモジュール510、支持モジュール600及びコントローラ(図示せず)を含む。
【0038】
固定モジュール300はユーザに取り付けられる。固定モジュール300は、ユーザの外面の少なくとも一部に接触する。固定モジュール300は、ユーザの後面を支持し、固定モジュール300の一部は、ユーザの外面に沿って覆う形状であってもよい。例えば、固定モジュール300は、ユーザの背中に固定され、その一部が腰を覆うように構成してもよい。
【0039】
固定モジュール300は、長さ調節手段を含み、長さ調節手段は、ユーザに合うように固定モジュール300の長さを調節することができる。例えば、長さ調節手段は、バックル構造、ラックアンドピニオン(Rack and pinion)構造、ベルクロ(登録商標)構造又は弾性体構造を含み得る。
【0040】
ラックアンドピニオン構造を採用する場合、固定モジュール300は、複数のフレームで構成され、それぞれのフレームが形成されたラック(Rack)ギアとピニオン(Pinion)ギアとが歯合してスライドしながら固定モジュール300の長さが調節される。あるいは、ベルクロ構造を含む場合、ベルクロ部材の接着位置を変更することにより、固定モジュール300の長さを調節することができる。また、他の例示として、弾性体構造を含む場合、ユーザの装着部位の周縁に対応して弾性体の長さが伸張することにより、固定モジュール300の長さが調節される。
【0041】
駆動モジュール210は、後述のジョイントモジュール510に伝達される動力を提供する。駆動モジュール210は、固定モジュール300の一部分に取り付けられてもよい。駆動モジュール210は、電圧又は電流が提供されて動力を生成するアクチュエータを含んでもよく、駆動モジュール210の少なくとも一部は、箱体に収容されて固定モジュール300に取り付けられてもよい。
【0042】
駆動モジュール210は、ユーザの近位部に対応する位置に取り付けられる。ユーザの近位部は、背中、腰又は胴体等のユーザの中心部を意味する。例えば、固定モジュール300は、ユーザの腰を覆うように構成され、駆動モジュール210は、固定モジュール300に取り付けられることによってユーザの近位部に対応する位置に装着される。
【0043】
駆動モジュール210が足首や手等の人体の末端部に装着されるのに比べて、駆動モジュール210がユーザの近位部に装着されれば、駆動モジュール210の装着によるユーザのエネルギー消耗を低減することができる。
【0044】
即ち、駆動モジュール210をユーザの近位部に装着することにより、ユーザに加えられる駆動モジュール210の重さの負担を軽減することができる。
【0045】
また、厚みのある駆動モジュール210を人体の近位部に装着することにより、ジョイントモジュール510の厚さを低減することができる。例えば、人が運動補助装置10を用いる場合、ユーザの服の下に装着できるようなスリムな構造の運動補助装置10を構成することができる。
【0046】
側面モジュール400は、運動補助装置10の胴体部を構成して、ユーザの側面を支持する。例えば、側面モジュール400は、固定モジュール300の側面からユーザの太もも及び脚に沿って延設する。
【0047】
側面モジュール400は複数の側面支持体410を含んでもよい。例えば、側面支持体410は、それぞれ太もも及びふくらはぎに配置されて、側面支持体410はジョイント420に連結される。即ち、ジョイント420は、太ももとふくらはぎとの間の関節部に隣接するように位置し、側面モジュール400は人体に似た動きができる。
【0048】
そして、前面支持体430は、側面支持体410の一方から延設されてユーザの身体の一部を覆う。例えば、前面支持体430は、ユーザの太もも、ふくらはぎを覆うように構成されてもよい。
【0049】
ジョイントモジュール510は、駆動モジュール210から動力が伝達されて、ユーザの運動の一部に補助力を提供することができる。ジョイントモジュール510は、ユーザの末端部に対応する位置に装着してもよい。例えば、ジョイントモジュール510は、ユーザの足首、膝、股関節又は大腿部等の関節部に対応する位置に装着して、ユーザの運動を補助することができる。
【0050】
ジョイントモジュール510は、側面支持体410と連結される。ジョイントモジュール510は、複数の側面支持体410を連結したり、側面支持体410及び後述する支持モジュール600を連結したりする。
【0051】
ジョイントモジュール510は回動可能な回動部材を含み、ユーザの動き又は外部から供給される動力によって回転駆動する。
【0052】
支持モジュール600は、ユーザの一部を支持し、ユーザの一部の運動を補助する。支持モジュール600は、ジョイントモジュール510と連結されて回動する支持フレーム620と、ユーザの一部を覆う支持部材610とを含む。
【0053】
例えば、支持部材610は、ユーザの足の一部を覆うように構成され、支持部材610は、支持フレーム620と連結されて駆動することによって足の動きを補助する。ただし、支持モジュール600の構成はこれに限定されない。上述したように、支持モジュール600はユーザの太もも、ふくらはぎ等を支持してもよい。
【0054】
ジョイントモジュール510は、支持モジュール600に動力を伝達することができる。
【0055】
動力伝達モジュール100は、第1動力伝達ユニット110、連結ユニット120及び第2動力伝達ユニット130を含む。
【0056】
動力伝達モジュール100は、駆動モジュール210とジョイントモジュール510とを連結し、駆動モジュール210で発生した動力をジョイントモジュール510に伝達する。ジョイントモジュール510に伝達された動力は、支持モジュール600に伝えられてユーザの運動を補助する。
【0057】
動力伝達モジュール100は、互いに離れて配置された駆動モジュール210とジョイントモジュール510とを連結する。
【0058】
例えば、駆動モジュール210は、第1動力伝達ユニット110と連結され、ジョイントモジュール510は、第2動力伝達ユニット130と連結される。
【0059】
駆動モジュール210で発生した動力は、第1動力伝達ユニット110内の伝達流体を加圧し、加圧された伝達流体は連結ユニット120を介して第2動力伝達ユニット130に伝達される。即ち、第1動力伝達ユニット110によって発生した伝達流体の圧力が第2動力伝達ユニット130に伝達されることによって動力が伝達される。
【0060】
コントローラ(図示せず)はメモリ及びプロセッサを含んでもよい。
【0061】
メモリは、非揮発性メモリ、揮発性メモリ、ハードディスク、光ディスク及び言及された複数の装置の組合せであってもよい。メモリは、非一時的なコンピュータ可読媒体であってもよい。非一時的なコンピュータ可読媒体は、分散型ネットワークであってもよく、プログラム命令は、分散方式で格納又は実行されてもよい。非揮発性メモリは、ROM(Read Only Memory Memory)、PROM(Programmable Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)又はフラッシュメモリを含んでもよい。揮発性メモリは、RAM(Random Access Memory)であってもよい。
【0062】
プロセッサは、プリント回路基板上に配置された少なくとも1つの半導体チップで実現してもよい。プロセッサは、算術ロジックユニット、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、FPLA(Field Programmable Logic Array)、マイクロプロセッサ又は定義された方式で命令に応答したり命令を実行したりできる任意の異なる装置を含んでもよい。
【0063】
プロセッサは、駆動モジュール210が動力を生成して動力伝達モジュール100に含まれる伝達流体を介してジョイントモジュール510に動力を伝達するようにプログラムすることができる。
【0064】
以下、動力伝達モジュール100について、
図2及び
図3を参照しながら具体的に説明する。
【0065】
図2は、一実施形態に係る動力伝達モジュールの構成を概略的に示すブロック図であり、
図3は、一実施形態に係る動力伝達モジュールの伝達流体が伝達される形態を示す図である。
【0066】
図2及び
図3を参照すると、動力伝達モジュール100は、入力部200から入力された動力を入力部200と離れて位置する出力部500に伝達する。
【0067】
動力伝達モジュール100は伝達流体を含む。伝達流体は、水や作動油(hydraulic oil)等の流体又は圧縮空気等の気体を含み得る。例えば、動力伝達モジュール100は、油圧(oil pressure、hydraulic pressure)又は空圧(hydraulic pneumatic)を用いて動力を伝達する。ただし、動力伝達モジュール100は流体に限定されない。
【0068】
第1動力伝達ユニット110は、動力が発生する入力部200と連結され、外部動力を受信する。例えば、
図2の入力部200は
図1の駆動モジュール210を意味することができる。
【0069】
受信された外部動力は、第1動力伝達ユニット110に含まれた伝達流体を加圧する。加圧された伝達流体は、第1動力伝達ユニット110の一方に連結された連結ユニット120に伝達される。
【0070】
連結ユニット120は、伝達流体が通過可能なチューブを含む。連結ユニット120は側面支持体410に沿って延設される。
【0071】
連結ユニット120は、柔軟性のある材料で形成されてもよい。従って、側面支持体410が曲線又は曲げられた関節を含んだとしても、連結ユニット120は側面支持体410に沿って延設されることができる。あるいは、側面支持体410がユーザの歩行によって回動すれば、連結ユニット120の一部が曲がることで側面支持体410の側面に位置する状態が保持される。
【0072】
連結ユニット120は、螺旋状に巻かれて延設されてもよい。具体的には、連結ユニット120は、連結ユニット120の長手方向を中心軸にして、螺旋状に巻かれて延設されてもよい。
【0073】
例えば、連結ユニット120は、ジョイント420の近辺で螺旋状に形成されてもよい。ユーザの歩行によってジョイント420が回動しながら連結ユニット120に屈折部位が生じる可能性があるため、連結ユニット120の屈折部位を螺旋状に巻くように形成することで、屈折部位においても動力の伝達効率を保つことができる。
【0074】
連結ユニット120の一方は第1動力伝達ユニット110と連結され、他方は第2動力伝達ユニット130と連結され得る。
【0075】
第2動力伝達ユニット130は、連結ユニット120を介して第1動力伝達ユニット110から伝達流体を受けることができる。伝達流体は、後述する第2動力伝達ユニット130の加圧ロード114を加圧して動力を発生させてもよい。
【0076】
第2動力伝達ユニット130は動力によって駆動される出力部500と連結され、外部に動力を伝達してもよい。例えば、
図2の出力部500は、動力によって駆動されるジョイントモジュール510を意味し得る。
【0077】
このような構造の動力伝達モジュール100は、連結ユニット120の内部を介して伝達流体が伝達されるに応じて動力が伝達されるため、連結ユニット120の移動に係る連結ユニット120の摩擦問題を防止することができる。
【0078】
例えば、運動補助装置10に折曲部位が発生すると、連結ユニット120が側面モジュール400の一方に接触する可能性があるが、連結ユニット120の接触の有無に関係なく、流体の圧力は連結ユニット120の内部を介して伝達されるため、連結ユニット120の摩擦による動力損失が起きない。
【0079】
そして、動力の伝達に関係なく、連結ユニット120の張力が一定に保持されるため、連結ユニット120を柔軟な状態を保持でき、これによってユーザの着用感及び使用性を向上させることができる。
【0080】
以下、動力伝達ユニット110の構成要素を具体的に説明する。
【0081】
図4は、一実施形態に係る入力動力変換ユニットの作動形態を示す図である。
【0082】
図4を参照すると、入力動力変換ユニット140は、入力部200と第1動力伝達ユニット110とを連結する。入力動力変換ユニット140は、入力部200の回転動力を直線動力に変換して、第1動力伝達ユニット110に伝達する。伝達された直線動力は、第1動力伝達ユニット110の内部空間118を加圧する。
【0083】
入力動力変換ユニット140はラックアンドピニオン構造で動力を変換する。
【0084】
入力動力変換ユニット140は、入力ピニオンギア141及び入力ラックギア142を含む。入力ピニオンギア141は、入力部200と連結され、例えば、入力ピニオンギア141と入力部200とはベルトで連結される。
【0085】
入力ラックギア142は、第1動力伝達ユニット110の長手方向に形成される。入力ラックギア142は、入力ピニオンギア141と係合するように構成され、入力ラックギア142は、入力ピニオンギア141の駆動により、第1動力伝達ユニット110の長手方向に直線駆動される。
【0086】
入力ラックギア142は、第1動力伝達ユニット110と連結される。例えば、入力ラックギア142の一部は、第1動力伝達ユニット110の内側に延設されたり、後述される加圧ロード114と連結されたりする。
【0087】
第1動力伝達ユニット110は複数のシリンダを含む。例えば、第1動力伝達ユニット110は、第1入力シリンダ110a及び第2入力シリンダ110bを含む。
【0088】
そして、入力ラックギア142は、第1入力ラックギア142a及び第2入力ラックギア142bを含む。
【0089】
第1入力ラックギア142a及び第2入力ラックギア142bは、それぞれ第1入力シリンダ110a及び第2入力シリンダ110bの長手方向に形成され、各々第1入力シリンダ110a及び第2入力シリンダ110bと連結される。
【0090】
第1入力ラックギア142a及び第2入力ラックギア142bは、入力ピニオンギア141と対応する形状に形成される。第1入力ラックギア142a及び第2入力ラックギア142bは入力ピニオンギア141の両側に配置される。即ち、第2入力ラックギア142bは、入力ピニオンギア141の位置を基準として第1入力ラックギア142aの反対側に配置される。
【0091】
第1入力ラックギア142a及び第2入力ラックギア142bは、入力ピニオンギア141の駆動によって反対方向に駆動される。例えば、第1入力ラックギア142aが下降すれば第2入力ラックギア142bは上昇し、第1入力ラックギア142aが上昇すれば第2入力ラックギア142bは下降する。
【0092】
ここで、第1入力ラックギア142aが下降すると、第1入力ラックギア142aは、第1入力シリンダ110aの内側に移動して伝達流体を吐出する。そして、第1入力ラックギア142aが上昇すると、第2入力ラックギア142bは第2入力シリンダ110bの内側に移動しながら伝達流体を吐出する。
【0093】
即ち、第1入力ラックギア142a及び第2入力ラックギア142bは、交互に伝達流体を吐出し、後述する第2動力伝達ユニットに動力を伝達するために、動力伝達効率を向上させる。
【0094】
第2動力伝達ユニット130については、下記で具体的に説明する。
【0095】
図5a及び
図5bは、一実施形態に係る第1入力シリンダの内部構造を示す断面図である。
【0096】
図5aは、第1入力シリンダ110aの内部空間118が加圧されていない状態を示す。
図5bは、第1入力シリンダ110aの内部空間118が加圧された状態を示す。
【0097】
図5aを参照すると、第1動力伝達ユニット110は、第1入力シリンダ110a及び第2入力シリンダ110bを含み、第2動力伝達ユニット130は、第1出力シリンダ130a及び第2出力シリンダ130bを含む。
【0098】
第1動力伝達ユニット110及び第2動力伝達ユニット130は同一の構成を有する。即ち、第1入力シリンダ110a、第2入力シリンダ110b、第1出力シリンダ130a及び第2出力シリンダ130bは同一の構成を有する。
【0099】
以下、説明の便宜上、第1入力シリンダ110aの内部構造を説明する。別段記載がない限り、下記の説明は第2入力シリンダ110b、第1出力シリンダ130a及び第2出力シリンダ130bにも該当する。
【0100】
第1入力シリンダ110aは、第1シリンダ胴体部111a及び第2シリンダ胴体部111bを含み、第1シリンダ胴体部111a及び第2シリンダ胴体部111bは相互に締結されてシリンダ胴体部111を構成する。即ち、第1シリンダ胴体部111aと第2シリンダ胴体部111bには、それぞれシリンダ胴体部111の両側を構成する。
【0101】
例えば、第1シリンダ胴体部111a及び第2シリンダ胴体部111bは、スライドして強制結合されてもよい。あるいは、第1シリンダ胴体部111aの外側に雄ネジ山が形成されるとともに、第2シリンダ胴体部111bの内側に雌ネジ山が形成されて、第2シリンダ胴体部111bが第1シリンダ胴体部111aの外側の一部を覆いながら締結されてもよい。
【0102】
シリンダ胴体部111には内部空間118が形成される。内部空間118の一方には吐出部116が形成され、内部空間118の他方には加圧ロード114が配置される。
【0103】
伝達流体はシリンダ胴体部111の内部に収容される。伝達流体は、上述したようにオイルや水等を含む流体又は圧縮空気等の気体を含み得る。
【0104】
吐出部116は連結ユニット120と連結され、加圧ロード114は駆動モジュール210又は入力動力変換ユニット140と連結される。加圧ロード114がシリンダ胴体部111の内側に移動すると、加圧ロード114は内部空間118を加圧し、伝達流体は吐出部116を通じて吐出される。
【0105】
加圧ロード114はシリンダ胴体部111の長手方向に形成される。加圧ロード114は、ラックギア(図示せず)と連結されるか又はラックギアと一体に形成される。加圧ロード114は、シリンダ胴体部111の長手方向に移動しながら内部空間118の大きさを調節する。
【0106】
摩擦低減部材115は、加圧ロード114の一部を覆うように構成される。摩擦低減部材115は、加圧ロード114とシリンダ胴体部111の内面との間に位置し、加圧ロード114とシリンダ胴体部111の内面との間に発生する摩擦を低減する。摩擦低減部材115はロッドブッシュ(rod bushing)を含む。
【0107】
動力伝達ユニット110はダイアフラム112を含む。ダイアフラム112は内部空間118を区画する。
【0108】
例えば、伝達流体は、ダイアフラム112を中心に区画された内部空間118の一方に収容される。内部空間118の一方は、吐出部116と連結される。
【0109】
そして、加圧ロード114は、ダイアフラム112を中心に区画された内部空間118の他方に収容される。加圧ロード114は、内部空間118の他方でダイアフラム112を加圧して、加圧されたダイアフラム112は、内部空間118の一方を加圧する。
【0110】
ダイアフラム112は、伝達流体が加圧ロード114に流出するのを防止する。即ち、内部空間118の一方に収容された伝達流体は、内部空間118の他方に伝達されないため、伝達流体が外部に流出するのを防止する。従って、流体の追加的な供給のためのポンプ又は伝達流体の供給手段を備えていなくても動力伝達モジュール100が持続的に作動する。
【0111】
ダイアフラム112の密封効果を向上させるために、ダイアフラム112の一部は、第1シリンダ胴体部111aと第2シリンダ胴体部111bとの間に収容される。
【0112】
例えば、上記で例示したように、第2シリンダ胴体部111bは、第1シリンダ胴体部111aの外面の一部を覆いながら第1シリンダ胴体部111aと締結される。
【0113】
ダイアフラム112の一部は、第1シリンダ胴体部111aと第2シリンダ胴体部111bとの間に配置される。
【0114】
例えば、ダイアフラム112の一部は、第1シリンダ胴体部111aの外面に接するように配置され、第2シリンダ胴体部111bが締結される。第1シリンダ胴体部111aと第2シリンダ胴体部111bとが締結されると、第1シリンダ胴体部111aの一部と、ダイアフラム112の一部と、第2シリンダ胴体部111bの一部とが互いに重なるように配置される。
【0115】
ダイアフラム112は、側面部112a及び突出部112bを含む。側面部112aはシリンダ胴体部の内面に沿って形成され、突出部112bは側面部112aの一方からシリンダ胴体部111の長手方向に形成される。
【0116】
側面部112aは、第1シリンダ胴体部111aと第2シリンダ胴体部111bとが締結して形成される収容空間に収容される。
【0117】
側面部112aの両側面は、第1シリンダ胴体部111a及び第2シリンダ胴体部111bに干渉し、側面部112aはシリンダ胴体部111の長手方向への移動が制限される。
【0118】
即ち、側面部112aの一方はシリンダ胴体部111に固定されるため、加圧ロード114の移動によりダイアフラム112が加圧されるときに、側面部112aが第1シリンダ胴体部111aと第2シリンダ胴体部111bとの間から離脱するのを防止する。
【0119】
ダイアフラム112は、弾性を有する材料で形成されるとともに、中空状である。特に、突出部112bは中空状であり、加圧によって形態が容易に変形される。
【0120】
突出部112bの側面はシリンダ胴体部111の内面に従って形成され、突出部112bの正面は、シリンダ胴体部111の断面形状に形成されてシリンダ胴体部111内に収容される。突出部112bは、後述する加圧ロード114によって内部空間118が加圧されない状態で、側面部112aを基準として加圧ロード114方向に突出形成される。
【0121】
具体的には、突出部112bの側面一部は、第1シリンダ胴体部111aの外面及び第2シリンダ胴体部111bの内面と接するように構成される。例えば、突出部112bは内部空間118に対応するように形成されて、内部空間118を密封する。例えば、非圧縮状態では、突出部112bはC字状に形成されることができ、C字状の開放部が吐出部116を向く。
【0122】
ピストン113は、加圧ロード114及びダイアフラム112の間に配置される。加圧ロード114は、ダイアフラム112を直接加圧するか又はピストン113を介してダイアフラム112を加圧する。
【0123】
そして、弾性体117は、加圧ロード114に弾性力を提供する。例えば、弾性体117の一方がシリンダ胴体部111の内面に位置し、他方が加圧ロード114と連結される。弾性体117は、加圧ロード114に補助力を提供し、加圧ロード114が内部空間118を加圧しない状態で圧縮する。
【0124】
図5bを参照すると、加圧ロード114が内部空間118を加圧すると、突出部112bが変形される。
【0125】
例えば、加圧ロード114はピストン113を加圧し、ピストン113は、突出部112bと接触した状態で突出部112bを加圧する。そのため、突出部112bは伝達流体が排出される方向、即ち、吐出部116方向に湾入する。例えば、圧縮状態では、突出部112bはC字状の開放部が加圧ロード114を向く。
【0126】
加圧ロード114の直径は、第2シリンダ胴体部111bの直径と対応するように形成される。
【0127】
ピストン113は、第1シリンダ胴体部111aの直径と対応するように構成してもよい。
【0128】
ピストン113の直径は、加圧ロード114の一端部の直径よりも小さく形成される。即ち、ピストン113及び加圧ロード114が接する部分で、加圧ロード114の直径がピストン113の直径よりも大きく形成される。そして、ピストン113は、加圧ロード114に取り付けられるか又は締結されてシリンダ胴体部111の中心部に配置される。
【0129】
ピストン113が突出部112bを加圧すると、突出部112bが湾入しながら、ピストン113が第1シリンダ胴体部111aに挿入される。即ち、突出部112bは、
図5aに示された最初状態で側面部112aを基準として加圧ロード114に向かって突出し、ピストン113の加圧によって
図5bに示すように吐出部116に向かって突出するように変形される。
【0130】
ここで、突出部112bが変形しながら、突出部112bの一部は第1シリンダ胴体部111aの内面に沿って延びる。
【0131】
例えば、突出部112bが変形しながら、突出部112bの一部が第1シリンダ胴体部111aの内部に湾入し、湾入した一面は、第1シリンダ胴体部111aの内面と接する。
【0132】
第1シリンダ胴体部111aの直径は、第2シリンダ胴体部111bの直径よりも小さく構成され、突出部112bが湾入しながら第1シリンダ胴体部111aの一部を囲むようになって、突出部112bの湾入が制限される。従って、ダイアフラム112の変形の程度を制限して、突出部112bが過度に湾入してダイアフラム112が損傷するのを防止する。
【0133】
ここで、弾性体117は、伸張して加圧ロード114に補助力を提供する。
【0134】
それから、加圧ロード114が内部空間118の反対方向に移動したり、伝達流体がダイアフラム112を加圧したりすると、ダイアフラム112は
図5aに示す元の状態に復元される。即ち、突出部112bが再び加圧ロード114側に突出して内部空間118が拡張される。
【0135】
図示していないが、他の実施形態において、ダイアフラム112を省略し、ピストン113の端部がシリンダ胴体部111を密封するように構成してもよい。
【0136】
例えば、ピストン113の端部は、シリンダ胴体部111の側壁に延設され、伝達流体が内部空間118から加圧ロード114に流出するのを防止するために伝達流体の圧力に対応する十分な力でシリンダ胴体部111の側壁に接するゴムガスケットを含んでもよい。
【0137】
また、シリンダ胴体部111の内表面は、密封材でコーティングされてもよい。これにより、ピストン113は、単独で伝達流体が内部空間118から加圧ロード114に流出するのを防止し得る。
【0138】
図6は、一実施形態に係る出力動力変換ユニット150の作動形態を示す図である。
【0139】
図6を参照すると、出力動力変換ユニット150は、第2動力伝達ユニット130と出力部500とを連結する。出力動力変換ユニット150は、第2動力伝達ユニット130から伝達された直線動力を回転動力に変換して出力部500に伝達する。
【0140】
先ず、出力動力変換ユニット150について説明する。上記にて説明したように、第1動力伝達ユニット110が伝達流体を加圧すると、伝達流体は連結ユニット120を介して第2動力伝達ユニット130に伝達される。伝達流体は第2動力伝達ユニット130の加圧ロード114を加圧し、これと連結された出力ラックギア152を第2動力伝達ユニットの外側に移動させることによって出力ピニオンギア151を駆動させる。
【0141】
第2動力伝達ユニット130は、第1動力伝達ユニット110と対応するように構成される。
【0142】
例えば、第1動力伝達ユニット110は第1入力シリンダ110a及び第2入力シリンダ110bを含み、第2動力伝達ユニット130は第1出力シリンダ130a及び第2出力シリンダ130bを含む。第1入力シリンダ110aは第1出力シリンダ130aと連結され、第2入力シリンダは第2出力シリンダ130bと連結される。
【0143】
ただし、第1動力伝達ユニット110及び第2動力伝達ユニット130の構成はこれらに限定されない。例えば、第1動力伝達ユニット110の複数のシリンダが、第2動力伝達ユニット130の1つのシリンダと連結される。あるいは、第1動力伝達ユニット110及び第2動力伝達ユニット130は、それぞれ複数の単位シリンダを含み、複数のシリンダが互いに連結されて全体として閉回路を構成することも可能である。
【0144】
出力動力変換ユニット150は、既に説明した入力動力変換ユニット140と類似の構成を含んでもよく、別段説明がない限り、上述した入力動力変換ユニット140に対する説明は、出力動力変換ユニット150にも該当する。
【0145】
出力動力変換ユニット150は、ラックアンドピニオン構造で動力を変換する。例えば、出力動力変換ユニット150は出力ラックギア152及び出力ピニオンギア151を含む。
【0146】
出力ラックギア152は、既に説明した入力ラックギア142と類似の構成で第2動力伝達ユニット130と連結することができ、例えば、第2動力伝達ユニット130の加圧ロード114と連結される。
【0147】
出力ラックギア152は、第2動力伝達ユニット130の長手方向に形成され、第2動力伝達ユニット130に伝達された流体の圧力によって駆動される。
【0148】
動力伝達の効率性を向上させるために、第2動力伝達ユニット130は、第1出力シリンダ130a及び第2出力シリンダ130bを含む。第1出力シリンダ130aは、既に説明した第1入力シリンダ110aと類似し、第2出力シリンダ130bは、既に説明した第2入力シリンダ110bと類似の構成を含む。
【0149】
そして、出力ラックギア152は、第1出力ラックギア152a及び第2出力ラックギア152bを含む。第1出力ラックギア152a及び第2出力ラックギア152bは、それぞれ第1出力シリンダ130a及び第2出力シリンダ130bの長手方向に形成されてもよく、それぞれ第1出力シリンダ130a及び第2出力シリンダ130bと連結されている。あるいは、第1出力ラックギア152a及び第2出力ラックギア152bは、それぞれ第1出力シリンダ130a及び第2出力シリンダ130bの加圧ロード114と一体に形成される。
【0150】
第1出力ラックギア152a及び第2出力ラックギア152bは、出力ピニオンギア151と対応する形状に形成される。第1出力ラックギア152a及び第2出力ラックギア152bは、出力ピニオンギア151の両側に配置される。即ち、第2出力ラックギア152bは出力ピニオンギア151の位置を基準として、第1出力ラックギア152aの反対側に配置される。
【0151】
連結ユニット120を基準として、入力ラックギア142と出力ラックギア152とは反対に駆動する。
【0152】
例えば、第1入力ラックギア142aが第1入力シリンダ110aの内側に移動して、第1入力シリンダ110aの内部空間118が縮小されながら、伝達流体が連結ユニット120に供給される。
【0153】
連結ユニットに供給された伝達流体は、第1出力シリンダ130aに供給されながら、第1出力ラックギア152aを第1出力シリンダ130aの外側に移動させる。
【0154】
第1動力伝達ユニット110は出力ピニオンギア151を駆動させる。
【0155】
そのため、第2出力ラックギア152bは、第2出力シリンダ130bの内側に移動して、第2出力シリンダ130bの内部空間118を縮小しながら、伝達流体が連結ユニット120に供給される。
【0156】
連結ユニットに供給された伝達流体は、第2入力シリンダ110bに供給されながら、第2入力ラックギア142bを第2入力シリンダ110bの外側に移動させる。
【0157】
このような動作を繰り返しながら出力ピニオンギア151を駆動させる。
【0158】
出力ピニオンギア151は出力部500と連結され、出力部500に動力を提供する。出力ピニオンギア151と出力部500とはベルトで連結されているが、その連結方法は限定されない。
【0159】
具体的には、出力部500は
図1のジョイントモジュール510を含み、出力ピニオンギア151はジョイントモジュール510に回転動力を伝達する。
【0160】
このように、第1動力伝達ユニット110に伝達された外部動力は、第1動力伝達ユニット110が連結ユニット120を介して第2動力伝達ユニット130に流体の圧力を伝達するのに従って出力部500に伝達される。
【0161】
図7は、一実施形態に係る出力増強機の形態を示す。
図8は、他の実施形態に係る出力増強機の形態を示す図である。
【0162】
図7及び
図8を参照すると、出力増強機は、出力動力変換ユニット150から出力部500に伝達される動力の大きさを調節する。
【0163】
出力部500は、例えば、出力部500が配置される位置又は出力部500の種類によって他の大きさの動力が要求される。例えば、出力部500が大腿部に隣接して位置するジョイントモジュールである場合、足首部に隣接して位置するジョイントモジュールよりも大きい動力を要求することができ、これに伴う出力増強機を付加して要求される動力を提供する。
【0164】
図7を参照すると、出力増強機は、回転プーリ161a及びケーブル161bを含むとともに、プーリ構造を含む。例えば、ケーブル161bは、回転プーリ161aの一方から延長し、延長したケーブル161bは、出力ピニオンギア151の一部を覆いながら延設される。
【0165】
それから、ケーブル161bは、回転プーリ161aの一部を覆い、再度出力ピニオンギア151の一部を覆いながら延設されて、プーリ構造を構成する。延設されたケーブル161bは出力部500と連結され、増強された動力が出力部500に伝達される。ここで、回転プーリ161aは、出力ラックギア152の一方に連結され、回転プーリ161aは出力ラックギア152と共に移動する。
【0166】
ただし、これは例示的な形態であり、出力増強機が複数の回転プーリ161aを含み、ケーブル161bが複数のケーブルを覆いながら延設される構造も可能である。
【0167】
あるいは、回転プーリ161aは出力ラックギア152の一方に固定されずに自由移動する構成も可能である。
【0168】
図8を参照すると、出力増強機は変換ギア162を含む。
【0169】
出力ピニオンギア151は、ギア比が異なる変換ギア162と連結されて出力される動力の大きさを変換できる。例えば、出力ピニオンギア151は出力ピニオンギア151とギア比が異なる変換ギア162と連結され、変換ギア162は、出力部500と連結される。
【0170】
ただし、これは例示的な形態であり、変換ギア162は複数のギアを含む。例えば、変換ギア162は、サンギア、遊星ギア又はリングギアを含む。
【0171】
上述したように、限定された図面を参照しながら実施形態を説明してきたが、当該技術分野の通常の知識を有する者であれば、上記に基づいて様々な技術的修正及び変形を適用することができる。例えば、説明した技術が、説明した方法とは異なる順序で実行される及び/又は説明したシステム、構造、装置、回路等の構成要素が説明した方法とは異なる形態で結合又は組み合わされたり、他の構成要素又は均等物によって置き換えられたりして、適切な結果が得られるようにされる。