特許第6826259号(P6826259)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6826259
(24)【登録日】2021年1月19日
(45)【発行日】2021年2月3日
(54)【発明の名称】点字印刷装置
(51)【国際特許分類】
   G09B 21/02 20060101AFI20210121BHJP
   G09B 21/00 20060101ALI20210121BHJP
【FI】
   G09B21/02
   G09B21/00 B
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2020-38535(P2020-38535)
(22)【出願日】2020年3月6日
【審査請求日】2020年6月26日
(31)【優先権主張番号】201911215768.X
(32)【優先日】2019年12月2日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520142413
【氏名又は名称】温州根旭電子科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】彭賽▲ぎょく▼
【審査官】 西村 民男
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−10247(JP,A)
【文献】 特表2010−503045(JP,A)
【文献】 特開2008−80598(JP,A)
【文献】 特開2006−178216(JP,A)
【文献】 特開平10−193774(JP,A)
【文献】 特開平08−187895(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2019/0347964(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第101204858(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B21/00−21/06,
G06K19/00−19/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体を含み、前記本体の中には上方に開口した平行移動溝が形成され、前記平行移動溝の中には挟持装置が設置され、前記挟持装置の中には点字板が挟まれ、前記点字板の上端面には紙が貼り付けられ、
前記平行移動溝の後側内壁には駆動装置が設置され、前記駆動装置の中に位置する平行移動スクリューが、前記挟持装置の中にある平行移動板にねじ山により連結され、前記平行移動板が前記平行移動溝の中に左右にスライド可能に設置され、前記駆動装置の中に位置する送りスクリューが、前記挟持装置の中に位置する送り板にねじ山により連結され、前記平行移動板の中には上方に開口した送り溝が前記平行移動板を前後に貫通するように形成され、前記送り板が前記送り溝の中に前後スライド可能に設置され、前記点字板が前記送り板の中に挟まれ、
前記駆動装置と前記挟持装置の上側には転がり装置が設置され、前記転がり装置の中には転がり板が転がることができるように設置され、前記転がり板の下端が紙に当接し、
前記転がり板の中には空圧装置が八つ設置され、前記転がり装置は前記転がり板を回転させ、そして八つの前記空圧装置が連動し紙の点字印刷を行い
前記空圧装置の中には六つの点字ロッドがスライド可能に設置され、前記空圧装置は圧縮空気で動力を伝えることによって六つの前記点字ロッドの伸縮状態を制御することで、六つの前記点字ロッドは紙に異なる点の組み合わせからなる点字を印刷できることを特徴とする点字印刷装置。
【請求項2】
前記挟持装置は、前記送り板の中に上方に開口するように形成された凹溝を含み、前記凹溝の中には挟持板が左右対称となるように設置され、前記点字板が前記挟持板の間に挟まれ、前記挟持板において前記点字板から離れた一端と前記凹溝の左側内壁とが挟持ばねにより固定的に連結され、前記挟持板において前記点字板から離れた一端と前記凹溝の右側内壁とも前記挟持ばねにより固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の点字印刷装置。
【請求項3】
前記駆動装置は前記平行移動溝の後側内壁に設置された伝動空間を含み、前記伝動空間の中には主動鎖歯車が回転可能に設置され、前記主動鎖歯車の中には動力軸が固定的に連結され、前記伝動空間の後側内壁には送りモーターが固定的に設置され、前記動力軸の後端が前記送りモーターに伝動可能に連結され、
前記主動鎖歯車の左右両側には従動鎖歯車が対称となるようかつ回転可能に設置され、前記従動鎖歯車と前記主動鎖歯車とが鎖により連結され、前記従動鎖歯車の前端には対称回転軸が固定的に連結され、前記対称回転軸の前端には対称回転車が固定的に連結され、前記対称回転車の間には滑車がスライド可能かつ回転可能に設置され、前記伝動空間と前記平行移動溝とが連通溝により連通され、前記送りスクリューの後端が前記連通溝を貫通して前記滑車に固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の点字印刷装置。
【請求項4】
前記動力軸の前端には主動歯車が固定的に連結され、前記主動歯車の下端には従動歯車が噛み合っており、前記従動歯車の中には固定軸が固定的に連結され、前記固定軸の後端には主動傘歯車が固定的に連結され、前記主動傘歯車の左端には従動傘歯車が噛み合っており、前記従動傘歯車の中には伝動軸が固定的に連結され、前記従動傘歯車の左右両端には主動プーリが対称となるように設置され、前記伝動軸は左端が左側の前記主動プーリに固定的に連結され、右端が右側の前記主動プーリに固定的に連結され、
前記平行移動溝の左右両側の内壁にはベルト溝が対称となるように形成され、前記ベルト溝の後側内壁が前記伝動空間に連通し、前記ベルト溝の中には従動プーリが回転可能に設置され、前記従動プーリと前記主動プーリとが連結ベルトにより連結され、前記平行移動スクリューの左端及び右端がそれぞれ左側及び右側の前記従動プーリに固定的に連結されていることを特徴とする請求項3に記載の点字印刷装置。
【請求項5】
前記転がり装置は前記伝動空間の上側内壁に設置された空き空間を含み、前記空き空間の中には回転車が回転可能に設置され、前記回転車の中には連結軸が固定的に連結され、前記空き空間の後側内壁には駆動モーターが固定的に設置され、前記連結軸の後端が前記駆動モーターに伝動可能に連結され、
前記転がり板の中には貫通溝が前記転がり板を前後に貫通するように形成され、前記貫通溝には支持板が設置され、前記支持板が前記貫通溝の円形内壁に固定的に連結され、前記連結軸の前端が前記支持板に固定的に連結されていることを特徴とする請求項4に記載の点字印刷装置。
【請求項6】
前記回転車の円形端面の中には環状に配列された八つの感知ブロックが固定的に設置され、八つの前記感知ブロックがそれぞれ八つの前記空圧装置に通電可能に連結され、前記空き空間の下側内壁には検出ヘッドが固定的に設置されていることを特徴とする請求項5に記載の点字印刷装置。
【請求項7】
前記空圧装置は前記支持板の中に固定的に設置されたエアポンプを含み、前記転がり板と前記支持板とが八つのリンクにより固定的に連結され、前記リンクの中にはエアガイド空間が設置され、前記エアガイド空間が前記エアポンプに連通し、
前記リンクの中には前記エアポンプから離れるように開口した密封孔が配列され、前記点字ロッドが前記密封孔の中にスライド可能に設置され、前記密封孔と前記エアガイド空間とが連結管により連結され、前記連結管の中には気体通路が前記連結管を貫通するように設置され、前記気体通路が前記密封孔と前記エアガイド空間とを連通させ、前記気体通路の中には制御弁が固定的に設置されていることを特徴とする請求項5に記載の点字印刷装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は印刷分野に関し、具体的には点字印刷装置である。
【背景技術】
【0002】
点字とは、目が不自由な人に向けて触覚で読む文字であり、一般には、一つの文字は、縦に3個、横に2個並んだ6個の点で構成される。そして、点字は、点字板や点字器などによって紙に作られた六つの凸状の点の組み合わせからなる。既存の点字器は、点字板に一つの点字から次の点字までの作動距離が長く、長い時間がかかり、点字を書く効率が高くない。本願発明は上記の問題を解決できる点字印刷装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第101204858号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術問題:
既存の点字器は、点字板に一つの点字から次の点字までの作動距離が長く、長い時間がかかり、点字を書く効率が高くない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の問題を解決するため、点字印刷装置を設計し、本願発明に記載の点字印刷装置は、本体を含み、前記本体の中には上方に開口した平行移動溝が形成され、前記平行移動溝の中には挟持装置が設置され、前記挟持装置の中には点字板が挟まれ、前記点字板の上端面には紙が貼り付けられ、前記平行移動溝の後側内壁には駆動装置が設置され、前記駆動装置の中に位置する平行移動スクリューが、前記挟持装置の中にある平行移動板にねじ山により連結され、前記平行移動板が前記平行移動溝の中に左右にスライド可能に設置され、前記駆動装置の中に位置する送りスクリューが、前記挟持装置の中に位置する送り板にねじ山により連結され、前記平行移動板の中には上方に開口した送り溝が前記平行移動板を前後に貫通するように形成され、前記送り板が前記送り溝の中に前後スライド可能に設置され、前記点字板が前記送り板の中に挟まれ、前記駆動装置は前記送りスクリューによって前記送り板を前後にスライドさせることで、前記点字板と紙は駆動されて前後にスライドし、前記駆動装置は前記平行移動スクリューによって前記平行移動板を左右にスライドさせることで、前記送り板、前記点字板、及び紙は駆動されて左右にスライドし、前記駆動装置と前記挟持装置の上側には転がり装置が設置され、前記転がり装置の中には転がり板が転がることができるように設置され、前記転がり板の下端が紙に当接し、前記転がり板の中には空圧装置が八つ設置され、前記転がり装置は前記転がり板を回転させ、そして八つの前記空圧装置が連動し紙の点字印刷を行い、前記空圧装置の中には六つの点字ロッドがスライド可能に設置され、前記空圧装置は圧縮空気で動力を伝えることによって六つの前記点字ロッドの伸縮状態を制御することで、六つの前記点字ロッドは紙に異なる点の組み合わせからなる点字を印刷できる。
【0006】
前記挟持装置は、前記送り板の中に上方に開口するように形成された凹溝を含み、前記凹溝の中には挟持板が左右対称となるように設置され、前記点字板が前記挟持板の間に挟まれ、前記挟持板において前記点字板から離れた一端と前記凹溝の左側内壁とが挟持ばねにより固定的に連結され、前記挟持板において前記点字板から離れた一端と前記凹溝の右側内壁とも前記挟持ばねにより固定的に連結され、前記挟持ばねの弾性力で、前記挟持板が前記点字板を挟んで保持する。
【0007】
前記駆動装置は前記平行移動溝の後側内壁に設置された伝動空間を含み、前記伝動空間の中には主動鎖歯車が回転可能に設置され、前記主動鎖歯車の中には動力軸が固定的に連結され、前記伝動空間の後側内壁には送りモーターが固定的に設置され、前記動力軸の後端が前記送りモーターに伝動可能に連結され、前記主動鎖歯車の左右両側には従動鎖歯車が対称となるようかつ回転可能に設置され、前記従動鎖歯車と前記主動鎖歯車とが鎖により連結され、前記従動鎖歯車の前端には対称回転軸が固定的に連結され、前記対称回転軸の前端には対称回転車が固定的に連結され、前記対称回転車の間には滑車がスライド可能かつ回転可能に設置され、前記伝動空間と前記平行移動溝とが連通溝により連通され、前記送りスクリューの後端が前記連通溝を貫通して前記滑車に固定的に連結され、前記送りモーターを始動し、前記主動鎖歯車が前記動力軸によって駆動されて回転し、前記従動鎖歯車が前記鎖によって駆動されて回転し、前記対称回転車が前記対称回転軸によって駆動されて回転し、前記滑車と前記対称回転車とが連結されたとき、前記対称回転車が前記滑車を回転させ、前記送りスクリューにより前記送り板を前方にスライドさせ、前記滑車と前記対称回転車とが連結された場合、前記滑車が引き続き前記対称回転車に近づくようにスライドし、この時、前記滑車が前記対称回転車の円形端面に接触していないため、前記滑車が前記対称回転車にぶつかることを防止できる。
【0008】
有益なように、前記動力軸の前端には主動歯車が固定的に連結され、前記主動歯車の下端には従動歯車が噛み合っており、前記従動歯車の中には固定軸が固定的に連結され、前記固定軸の後端には主動傘歯車が固定的に連結され、前記主動傘歯車の左端には従動傘歯車が噛み合っており、前記従動傘歯車の中には伝動軸が固定的に連結され、前記従動傘歯車の左右両端には主動プーリが対称となるように設置され、前記伝動軸は左端が左側の前記主動プーリに固定的に連結され、右端が右側の前記主動プーリに固定的に連結され、前記平行移動溝の左右両側の内壁にはベルト溝が対称となるように形成され、前記ベルト溝の後側内壁が前記伝動空間に連通し、前記ベルト溝の中には従動プーリが回転可能に設置され、前記従動プーリと前記主動プーリとが連結ベルトにより連結され、前記平行移動スクリューの左端及び右端がそれぞれ左側及び右側の前記従動プーリに固定的に連結され、前記送りモーターを始動し、前記主動歯車が前記動力軸によって駆動されて回転し、前記従動歯車も駆動されて回転し、前記主動傘歯車が前記固定軸によって駆動されて回転し、前記従動傘歯車も駆動されて回転し、前記主動プーリが前記伝動軸によって駆動されて回転し、前記従動プーリが前記連結ベルトによって駆動されて回転し、前記平行移動板が前記平行移動スクリューによって駆動されて左右にスライドし、前記送り板が前方へ二つの点字の間の距離を移動した後、前記送りモーターが逆転するように作動することで、前記平行移動板は逆方向に移動し、前記滑車はもう一つの側にある前記対称回転車と連結されるまで逆方向に移動し、前記送りモーターが逆転するように作動するため、この時に前記滑車と連結された前記対称回転車同士は回転方向が反対であり、前記滑車が駆動されて引き続き回転し、前記送り板が前記送りスクリューによって駆動されて前方に移動する。
【0009】
前記転がり装置は前記伝動空間の上側内壁に設置された空き空間を含み、前記空き空間の中には回転車が回転可能に設置され、前記回転車の中には連結軸が固定的に連結され、前記空き空間の後側内壁には駆動モーターが固定的に設置され、前記連結軸の後端が前記駆動モーターに伝動可能に連結され、前記転がり板の中には貫通溝が前記転がり板を前後に貫通するように形成され、前記貫通溝には支持板が設置され、前記支持板が前記貫通溝の円形内壁に固定的に連結され、前記連結軸の前端が前記支持板に固定的に連結され、前記駆動モーターを始動し、前記支持板と前記転がり板とは前記連結軸によって駆動されて回転する。
【0010】
有益なように、前記回転車の円形端面の中には環状に配列された八つの感知ブロックが固定的に設置され、八つの前記感知ブロックがそれぞれ八つの前記空圧装置に通電可能に連結され、前記空き空間の下側内壁には検出ヘッドが固定的に設置され、前記検出ヘッドと前記感知ブロックとが向かい合うとき、対応する前記空圧装置が始動される。
【0011】
前記空圧装置は前記支持板の中に固定的に設置されたエアポンプを含み、前記転がり板と前記支持板とが八つのリンクにより固定的に連結され、前記リンクの中にはエアガイド空間が設置され、前記エアガイド空間が前記エアポンプに連通し、前記リンクの中には前記エアポンプから離れるように開口した密封孔が配列され、前記点字ロッドが前記密封孔の中にスライド可能に設置され、前記密封孔と前記エアガイド空間とが連結管により連結され、前記連結管の中には気体通路が前記連結管を貫通するように設置され、前記気体通路が前記密封孔と前記エアガイド空間とを連通させ、前記気体通路の中には制御弁が固定的に設置され、前記検出ヘッドが下側の前記感知ブロックと向かい合うとき、下側の前記リンクが下方に向いて紙面に当接し、印刷予定の点字に応じて対応する前記リンク内部の六つの前記制御弁に通電して六つの前記制御弁と前記気体通路とを連通させ、この時、前記エアポンプを始動し、前記エアガイド空間、前記気体通路、及び前記密封孔の中に空気を導入し、前記点字ロッドが押し動かされて前記密封孔を出るようにスライドし、紙に点字を書き、前記エアポンプを逆方向に始動して前記点字ロッドを収め、この時、前記転がり板が引き続き回転し、次の前記リンクが紙面に当接して点字を書き、隣り合っている二つの前記リンクの間に位置する前記転がり板の外円の直径は二つの点字の間隔である。
【発明の効果】
【0012】
本願発明の効果は:本願発明は、紙に複数の行と列の点字を自動的に書くことができ、高度な自動化を実現し、労働力を省き、また、二つの点字を書くとき、作動距離が短く、時間を節約し、印刷効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
下記に図1〜10をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本願発明の正面図であり、本願発明に記載の各方向が、図1と同じ向きに本願発明を見た際の方向である。
【0014】
図1図1は本願発明の全体構成概略図
図2図2図1におけるAーA方向の構成概略図
図3図3図1におけるBの拡大概略図
図4図4図2におけるCの拡大概略図
図5図5図2におけるDの拡大概略図
図6図6図3におけるE―E方向の構成概略図
図7図7図4におけるF―F方向の構成概略図
図8図8図5におけるG―G方向の構成概略図
図9図9図5におけるH―H方向の構成概略図
図10図10図8におけるI―I方向の構成概略図
【発明を実施するための形態】
【0015】
本願発明に記載の点字印刷装置は、本体11を含み、前記本体11の中には上方に開口した平行移動溝12が形成され、前記平行移動溝12の中には挟持装置102が設置され、前記挟持装置102の中には点字板26が挟まれ、前記点字板26の上端面には紙が貼り付けられ、前記平行移動溝12の後側内壁には駆動装置100が設置され、前記駆動装置100の中に位置する平行移動スクリュー14が、前記挟持装置102の中にある平行移動板15にねじ山により連結され、前記平行移動板15が前記平行移動溝12の中に左右にスライド可能に設置され、前記駆動装置100の中に位置する送りスクリュー16が、前記挟持装置102の中に位置する送り板13にねじ山により連結され、前記平行移動板15の中には上方に開口した送り溝17が前記平行移動板15を前後に貫通するように形成され、前記送り板13が前記送り溝17の中に前後スライド可能に設置され、前記点字板26が前記送り板13の中に挟まれ、前記駆動装置100は前記送りスクリュー16によって前記送り板13を前後にスライドさせることで、前記点字板26と紙は駆動されて前後にスライドし、前記駆動装置100は前記平行移動スクリュー14によって前記平行移動板15を左右にスライドさせることで、前記送り板13、前記点字板26、及び紙は駆動されて左右にスライドし、前記駆動装置100と前記挟持装置102の上側には転がり装置101が設置され、前記転がり装置101の中には転がり板27が転がることができるように設置され、前記転がり板27の下端が紙に当接し、前記転がり板27の中には空圧装置103が八つ設置され、前記転がり装置101は前記転がり板27を回転させ、そして八つの前記空圧装置103が連動し紙の点字印刷を行い、前記空圧装置103の中には六つの点字ロッド32がスライド可能に設置され、前記空圧装置103は圧縮空気で動力を伝えることによって六つの前記点字ロッド32の伸縮状態を制御することで、六つの前記点字ロッド32は紙に異なる点の組み合わせからなる点字を印刷できる。
【0016】
前記挟持装置102は、前記送り板13の中に上方に開口するように形成された凹溝23を含み、前記凹溝23の中には挟持板18が左右対称となるように設置され、前記点字板26が前記挟持板18の間に挟まれ、前記挟持板18において前記点字板26から離れた一端と前記凹溝23の左側内壁とが挟持ばね22により固定的に連結され、前記挟持板18において前記点字板26から離れた一端と前記凹溝23の右側内壁とも前記挟持ばね22により固定的に連結され、前記挟持ばね22の弾性力で、前記挟持板18が前記点字板26を挟んで保持する。
【0017】
前記駆動装置100は前記平行移動溝12の後側内壁に設置された伝動空間55を含み、前記伝動空間55の中には主動鎖歯車47が回転可能に設置され、前記主動鎖歯車47の中には動力軸48が固定的に連結され、前記伝動空間55の後側内壁には送りモーター49が固定的に設置され、前記動力軸48の後端が前記送りモーター49に伝動可能に連結され、前記主動鎖歯車47の左右両側には従動鎖歯車56が対称となるようかつ回転可能に設置され、前記従動鎖歯車56と前記主動鎖歯車47とが鎖46により連結され、前記従動鎖歯車56の前端には対称回転軸58が固定的に連結され、前記対称回転軸58の前端には対称回転車57が固定的に連結され、前記対称回転車57の間には滑車44がスライド可能かつ回転可能に設置され、前記伝動空間55と前記平行移動溝12とが連通溝43により連通され、前記送りスクリュー16の後端が前記連通溝43を貫通して前記滑車44に固定的に連結され、前記送りモーター49を始動し、前記主動鎖歯車47が前記動力軸48によって駆動されて回転し、前記従動鎖歯車56が前記鎖46によって駆動されて回転し、前記対称回転車57が前記対称回転軸58によって駆動されて回転し、前記滑車44と前記対称回転車57とが連結されたとき、前記対称回転車57が前記滑車44を回転させ、前記送りスクリュー16により前記送り板13を前方にスライドさせ、前記滑車44と前記対称回転車57とが連結された場合、前記滑車44が引き続き前記対称回転車57に近づくようにスライドし、この時、前記滑車44が前記対称回転車57の円形端面に接触していないため、前記滑車44が前記対称回転車57にぶつかることを防止できる。
【0018】
有益なように、前記動力軸48の前端には主動歯車45が固定的に連結され、前記主動歯車45の下端には従動歯車53が噛み合っており、前記従動歯車53の中には固定軸54が固定的に連結され、前記固定軸54の後端には主動傘歯車52が固定的に連結され、前記主動傘歯車52の左端には従動傘歯車51が噛み合っており、前記従動傘歯車51の中には伝動軸50が固定的に連結され、前記従動傘歯車51の左右両端には主動プーリ59が対称となるように設置され、前記伝動軸50は左端が左側の前記主動プーリ59に固定的に連結され、右端が右側の前記主動プーリ59に固定的に連結され、前記平行移動溝12の左右両側の内壁にはベルト溝21が対称となるように形成され、前記ベルト溝21の後側内壁が前記伝動空間55に連通し、前記ベルト溝21の中には従動プーリ19が回転可能に設置され、前記従動プーリ19と前記主動プーリ59とが連結ベルト20により連結され、前記平行移動スクリュー14の左端及び右端がそれぞれ左側及び右側の前記従動プーリ19に固定的に連結され、前記送りモーター49を始動し、前記主動歯車45が前記動力軸48によって駆動されて回転し、前記従動歯車53も駆動されて回転し、前記主動傘歯車52が前記固定軸54によって駆動されて回転し、前記従動傘歯車51も駆動されて回転し、前記主動プーリ59が前記伝動軸50によって駆動されて回転し、前記従動プーリ19が前記連結ベルト20によって駆動されて回転し、前記平行移動板15が前記平行移動スクリュー14によって駆動されて左右にスライドし、前記送り板13が前方へ二つの点字の間の距離を移動した後、前記送りモーター49が逆転するように作動することで、前記平行移動板15は逆方向に移動し、前記滑車44はもう一つの側にある前記対称回転車57と連結されるまで逆方向に移動し、前記送りモーター49が逆転するように作動するため、この時に前記滑車44と連結された前記対称回転車57同士は回転方向が反対であり、前記滑車44が駆動されて引き続き回転し、前記送り板13が前記送りスクリュー16によって駆動されて前方に移動する。
【0019】
前記転がり装置101は前記伝動空間55の上側内壁に設置された空き空間41を含み、前記空き空間41の中には回転車39が回転可能に設置され、前記回転車39の中には連結軸29が固定的に連結され、前記空き空間41の後側内壁には駆動モーター42が固定的に設置され、前記連結軸29の後端が前記駆動モーター42に伝動可能に連結され、前記転がり板27の中には貫通溝25が前記転がり板27を前後に貫通するように形成され、前記貫通溝25には支持板28が設置され、前記支持板28が前記貫通溝25の円形内壁に固定的に連結され、前記連結軸29の前端が前記支持板28に固定的に連結され、前記駆動モーター42を始動し、前記支持板28と前記転がり板27とは前記連結軸29によって駆動されて回転する。
【0020】
有益なように、前記回転車39の円形端面の中には環状に配列された八つの感知ブロック40が固定的に設置され、八つの前記感知ブロック40がそれぞれ八つの前記空圧装置103に通電可能に連結され、前記空き空間41の下側内壁には検出ヘッド38が固定的に設置され、前記検出ヘッド38と前記感知ブロック40とが向かい合うとき、対応する前記空圧装置103が始動される。
【0021】
前記空圧装置103は前記支持板28の中に固定的に設置されたエアポンプ24を含み、前記転がり板27と前記支持板28とが八つのリンク36により固定的に連結され、前記リンク36の中にはエアガイド空間35が設置され、前記エアガイド空間35が前記エアポンプ24に連通し、前記リンク36の中には前記エアポンプ24から離れるように開口した密封孔31が配列され、前記点字ロッド32が前記密封孔31の中にスライド可能に設置され、前記密封孔31と前記エアガイド空間35とが連結管37により連結され、前記連結管37の中には気体通路33が前記連結管37を貫通するように設置され、前記気体通路33が前記密封孔31と前記エアガイド空間35とを連通させ、前記気体通路33の中には制御弁34が固定的に設置され、前記検出ヘッド38が下側の前記感知ブロック40と向かい合うとき、下側の前記リンク36が下方に向いて紙面に当接し、印刷予定の点字に応じて対応する前記リンク36内部の六つの前記制御弁34に通電して六つの前記制御弁34と前記気体通路33とを連通させ、この時、前記エアポンプ24を始動し、前記エアガイド空間35、前記気体通路33、及び前記密封孔31の中に空気を導入し、前記点字ロッド32が押し動かされて前記密封孔31を出るようにスライドし、紙に点字を書き、前記エアポンプ24を逆方向に始動して前記点字ロッド32を収め、この時、前記転がり板27が引き続き回転し、次の前記リンク36が紙面に当接して点字を書き、隣り合っている二つの前記リンク36の間に位置する前記転がり板27の外円の直径は二つの点字の間隔である。
【0022】
以下、図1〜10を合わせて本願発明の使用手順について詳しく説明する。
【0023】
はじめに、送り板13が送り溝17内部の後限界位置にあり、平行移動板15が左限界位置にあり、転がり板27と点字板26とが接触していなく、滑車44が左側の対称回転車57との連結から離脱しようとする。
【0024】
使用する時、紙を点字板26の上端面に貼り、それと同時に送りモーター49と駆動モーター42を始動し、送りモーター49は動力軸48によって主動歯車45を回転させ、従動歯車53を駆動して回転させ、主動傘歯車52が固定軸54によって駆動されて回転し、従動傘歯車51も駆動されて回転し、主動プーリ59が伝動軸50によって駆動されて回転し、従動プーリ19が連結ベルト20によって駆動されて回転し、平行移動板15が平行移動スクリュー14によって駆動されて右方にスライドし、この時、紙が転がり板27の下端と当接し、同時に駆動モーター42は連結軸29によって支持板28を回転させ、転がり板27を回転させ、検出ヘッド38が下側の感知ブロック40と向かい合うとき、下側のリンク36が下方に向いて紙面に当接し、印刷予定の点字に応じて対応するリンク36内部の六つの制御弁34に通電して六つの制御弁34と気体通路33とを連通させ、この時、エアポンプ24を始動し、エアガイド空間35、気体通路33、及び密封孔31の中に空気を導入し、点字ロッド32が押し動かされて密封孔31を出るようにスライドし、紙に点字を書き、エアポンプ24を逆方向に始動して点字ロッド32を収め、この時、転がり板27が引き続き回転し、次のリンク36が紙面に当接して点字を書き、隣り合っている二つのリンク36の間に位置する転がり板27の外円の直径は二つの点字の間隔である。
【0025】
平行移動板15が右限界位置にスライドするとき、点字板26が転がり板27との連結から離脱し、この時、滑車44と右側の対称回転車57とが連結され、送りモーター49は動力軸48によって主動鎖歯車47を回転させ、従動鎖歯車56が鎖46によって駆動されて回転し、対称回転車57が対称回転軸58によって駆動されて回転し、滑車44も駆動されて回転し、送り板13が送りスクリュー16によって駆動されて前方にスライドし、点字板26と紙は前方へ一つの行間をスライドし、滑車44と対称回転車57とが連結された場合、滑車44が引き続き対称回転車57に近づくようにスライドし、この時、滑車44が対称回転車57の円形端面に接触していないため、滑車44が対称回転車57にぶつかることを防止でき、この時、送りモーター49を逆方向に始動することで、次の行の点字を印刷できる。
【0026】
上記の方式により、当業者は本願発明の範囲内で作業状況に応じて様々の改変を加えられる。
【要約】
【課題】本発明は点字印刷装置を開示した。
【解決手段】
本体を含み、前記本体の中には上方に開口した平行移動溝が形成され、前記平行移動溝の中には挟持装置が設置され、前記挟持装置の中には点字板が挟まれ、前記点字板の上端面には紙が貼り付けられ、前記平行移動溝の後側内壁には駆動装置が設置され、前記駆動装置の中に位置する平行移動スクリューが、前記挟持装置の中にある平行移動板にねじ山により連結され、前記平行移動板が前記平行移動溝の中にスライド可能に設置され、本願発明は、紙に複数の行と列の点字を自動的に書くことができ、高度な自動化を実現し、労働力を省き、また、二つの点字を書くとき、作動距離が短く、時間を節約し、印刷効率を向上させる。
【選択図】図1
図1
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図10