(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.配信システムの動作〕
最初に、本実施形態の情報処理装置の一例である配信サーバ30を備える配信システム1を例に、配信システムの動作を説明する。
【0011】
図1は、実施形態に係る配信システム1の動作を示す図である。配信システム1は、通知利用者(例えば、資産運用会社やトレーダー)が取引に関する状況を捉えることを可能にするシステムである。取引に関する状況(以下、取引状況という。)は、例えば、多くの投資家の投資行動の傾向である。例えば、取引状況は、“多くの投資家が所定の銘柄の株を売却しようと考えている”等の状況である。通知利用者が取引状況を把握することを可能にするため、配信サーバ30は、ユーザ(第1のユーザ)のファイナンスに関するサイトでの行動に関する情報(例えば、所定の銘柄の掲示板へのアクセス状況を示す情報)を通知する。なお、第1のユーザは複数であってもよい。
【0012】
配信システム1は、端末装置10
1、10
2、10
3と、情報処理サーバ20と、配信サーバ30と、を備える。なお、
図1の例では、端末装置が3つ示されているが、端末装置は3つより少なくてもよいし、3つより多くてもよい。以下の説明では、端末装置10
1、10
2、10
3等を総称して端末装置10と記載することがある。
【0013】
端末装置10は、例えば、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末である。端末装置10は、ユーザA、B、C等のユーザ(第1のユーザ)によって使用される。端末装置10
1はユーザAが使用する端末であり、端末装置10
2はユーザBが使用する端末であり、端末装置10
3はユーザCが使用する端末である。端末装置10は、ネットワークを介して情報処理サーバ20と通信する。
【0014】
端末装置10は、配信サーバ30からファイナンスに関する掲示板のページの情報を取得する。ページとは、コンテンツの配置面のことである。具体的には、ページとは、画像(例えば、静止画、動画)、テキスト情報(例えば、ニュース記事)等のコンテンツが配置されたページ単位の情報である。例えば、ページはウェブページである。なお、ページはウェブページに限定されない。例えば、ページは、ユーザインタフェース画面に表示されることを目的として作成されたページ(例えばアプリの画面)であってもよい。この場合、ページは必ずしもネットワークを介して配信されたものでなくてもよい。ページは、端末装置10に予めインストールされた画面(配置面)であってもよい。以下の説明で示される“ページ”の記載は“配置面”に置き換えることが可能である。なお、“ページ”はコンテンツそのものとみなすことが可能である。そのため、以下の説明で示される“ページ”の記載は“コンテンツ”に置き換えることも可能である。
【0015】
情報処理サーバ20は、クライアント端末に対して各種サービスを提供するサーバ用ホストコンピュータである。情報処理サーバ20は、オンライントレード等、ファイナンスに関する処理を行うファイナンスサーバである。情報処理サーバ20は、資産運用会社やトレーダー等の通知利用者(第2のユーザ)により運用或いは保持されるサーバである。情報処理サーバ20は、ネットワークを介して情報処理サーバ20と通信する。
【0016】
配信サーバ30は、クライアント端末に対して各種サービスを提供するサーバ用ホストコンピュータである。配信サーバ30は、端末装置10にページ情報を配信する。例えば、配信サーバ30は、ポータルサイト、ゲーム情報配信サイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、掲示板サイト、ウェブブログなどに関連する情報がタイル状に配置されたページを端末装置10に配信する。配信サーバ30は本実施形態の情報処理装置として機能する。
【0017】
本実施形態では、配信サーバ30は、ファイナンスに関するサイト(以下、ファイナンスサイトという。)としての機能を有する。配信サーバ30は、ファイナンスサイトの一機能として、ファイナンスに関する掲示板(以下、ファイナンス掲示板という。)の機能を有する。ファイナンス掲示板は、X株式会社の掲示板、Y株式会社の掲示板等、銘柄別となっている。ここで、銘柄とは、株式の名称或いは取引物件の品目のことである。なお、銘柄は株式に限られない。例えば、銘柄は、商品先物取引で取引可能な商品(例えば、貴金属、ゴム、石油、農産物、砂糖)であってもよいし、外貨であってもよい。
【0018】
配信サーバ30は、ユーザの投稿内容等を記録する掲示板情報を記憶している。掲示板情報には、銘柄別にユーザの投稿内容が記録されている。各投稿内容には、投稿の識別情報(以下、投稿IDという。)、ユーザの投稿日時、投稿者等の情報が関連付けられて記録されている。また、配信サーバ30は、アクセス履歴を記憶している。配信サーバ30は、ユーザによって掲示板が閲覧された場合に、掲示板別(銘柄別)に、ユーザの識別情報(以下、ユーザIDという。)、アクセス日時(閲覧日時)等の情報をアクセス履歴として記録する。アクセス履歴には、ユーザが掲示板のどの部分を閲覧したか、例えば、ユーザが投稿IDの何番から何番までを閲覧したか等の情報(以下、閲覧部分の情報ともいう。)が記録されていてもよい。
【0019】
また、配信サーバ30は、情報処理サーバ20に対し、1又は複数のユーザ(第1のユーザ)のファイナンスサイトでの行動に関する情報を通知する。例えば、配信サーバ30は、所定の銘柄の掲示板へのアクセス状況を示す情報(以下、アクセス情報という。)を通知する。アクセス情報は、例えば、所定期間(例えば、直近1分間)におけるY株式会社の掲示板のページビュー数である。通知利用者は、アクセス情報をみることで、所定の銘柄の金融取引(例えば、株取引)における盛り上がりを知ることができる。
【0020】
以下、
図1を参照しながら、本実施形態の情報処理装置の一例である配信サーバ30を備える配信システム1の動作を説明する。
【0021】
まず、配信サーバ30は、ユーザに掲示板に関するサービスを提供するため、ユーザが操作する端末装置10と掲示板に関する通信を行う(ステップS1a〜ステップS1c)。例えば、配信サーバ30は、端末装置10から、ユーザ指定の銘柄の掲示板への投稿内容を受信する。この場合、配信サーバ30は、投稿日時、ユーザ(投稿者)の識別情報とともに、投稿内容を掲示板情報に記録する。また、配信サーバ30は、端末装置10から掲示板の閲覧要求を受信する。この場合、配信サーバ30は、掲示板情報に記録されている投稿内容のうち、閲覧要求された銘柄の複数の投稿内容の一部を端末装置10に送信する。この場合、配信サーバ30は、アクセス日時(閲覧日時)ともに、閲覧部分、ユーザIDをアクセス履歴に保存する。配信サーバ30は、閲覧部分として、閲覧された投稿のID(以下、閲覧投稿IDという。)をアクセス履歴に保存してもよい。
【0022】
次に、配信サーバ30は、ユーザのファイナンス掲示板での行動に関する情報を情報処理サーバ20に通知するため、集計情報を生成する(ステップS2)。集計情報は、掲示板情報及び/又はアクセス履歴に基づき集計されたアクセス情報を記録した情報である。なお、通知利用者は、少しでも早く情報を得ることを望んでいる。配信サーバ30は、リアルタイムにアクセス情報を通知することを可能とするため、所定時間間隔でアクセス情報の集計を繰り返す。例えば、配信サーバ30は、1ミリ秒〜1分間隔で集計を繰り返す。勿論、集計の間隔は、1ミリ秒より小さな間隔であってもよいし、1分より大きな間隔であってもよい。
【0023】
なお、配信サーバ30が集計するアクセス情報は、銘柄別のアクセス情報である。配信サーバ30は、銘柄別のページビュー数をアクセス情報として集計する。ページビュー数とは、所定のページ(例えば、所定の銘柄の掲示板のページ)が閲覧された回数である。以下の説明では、ページビュー数のことをPV数という。配信サーバ30は、アクセス履歴に基づいてPV数を集計してもよい。例えば、配信サーバ30は、アクセス履歴に記録されているアクセス日時に基づいて、銘柄毎に、前回の集計時からの新たなアクセスを判別する。そして、配信サーバ30は、判別した新たなアクセスをカウントしたものをPV数として取得する。
【0024】
また、配信サーバ30は、銘柄別の投稿数をアクセス情報として集計してもよい。このとき、配信サーバ30は、掲示板情報に基づいて投稿数を集計してもよい。例えば、配信サーバ30は、掲示板情報に記録されている投稿日時に基づいて、銘柄毎に、前回の集計時からの新たな投稿を判別する。そして、配信サーバ30は、判別した新たな投稿をカウントしたものを投稿数として取得する。
【0025】
なお、アクセス情報は、PV数や投稿数に限定されない。例えば、アクセス情報は、ユニークユーザ数(以下、UU数という。)であってもよい。UU数とは、所定のページを閲覧したユーザの数のことである。このとき、配信サーバ30は、例えば、アクセス履歴に保存されているアクセス日時とユーザIDとに基づいて、UU数を集計してもよい。また、アクセス情報は、セッション数であってもよい。セッション数とは、ユーザがサイトを訪問してから離脱した場合を1セッション(1訪問)としたときの、所定のページの訪問数のことである。このとき、配信サーバ30は、アクセス履歴にアクセス毎にセッションIDを記録し、アクセス日時とセッションIDとに基づいて、セッション数を集計してもよい。以下の説明では、PV数、UU数、セッション数、及び投稿数を総称してアクセス数と呼ぶことがある。
【0026】
なお、配信サーバ30は、ユーザの属性別にアクセス情報を集計してもよい。ユーザの属性は、例えば、デモグラフィック属性やサイコグラフィック属性である。例えば、配信サーバ30は、配信サーバ30が運営する他のサーバからユーザIDに紐づいているユーザ情報(デモグラフィック情報やサイコグラフィック情報)を取得する。そして、ユーザ情報に基づきユーザを所定の属性に分類した後、分類したユーザ毎にアクセス情報を集計する。例えば、ユーザを男性と女性とに分類したのであれば、配信サーバ30は、男性ユーザによる所定の銘柄の掲示板へのアクセス数と、女性ユーザによる所定の銘柄の掲示板へのアクセス数と、をそれぞれ集計する。ユーザを高所得層、中所得層、低所得層の3つの階層に分類したのであれば、配信サーバ30は、高所得層のユーザによる所定の銘柄の掲示板へのアクセス数と、中所得層による所定の銘柄の掲示板へのアクセス数と、低所得層による所定の銘柄の掲示板へのアクセス数と、をそれぞれ集計する。
【0027】
また、配信サーバ30は、ユーザの掲示板の利用状況別にアクセス情報を集計してもよい。例えば、配信サーバ30は、ユーザの滞在時間別にアクセス情報を集計してもよい。このとき、配信サーバ30以下のとおりアクセス情報を集計してもよい。
【0028】
まず、配信サーバ30は、アクセス履歴に記録されているユーザIDとアクセス日時に基づいて、ユーザが該当の掲示板に滞在した時間を判別する。例えば、配信サーバ30は、同一ユーザによる該当掲示板へのアクセスが一定時間(例えば、20分以上)ない場合に、ユーザが該当掲示板から離脱したとみなし、ユーザが該当掲示板を訪問(アクセス)してから離脱前の最後のアクセスまでの時間を該当掲示板での滞在時間として算出する。配信サーバ30は、複数のユーザそれぞれについて滞在時間を算出する。そして、配信サーバ30は、算出した滞在時間に基づいてユーザを複数の階層に分類する。例えば、配信サーバ30は、0〜1分までのユーザを第1階層、1〜10分までのユーザを第2階層、10分以上のユーザを第3階層とする。そして、配信サーバ30は、階層別にアクセス情報を集計する。
【0029】
なお、利用状況別の集計は、滞在時間別の集計に限られない。例えば、配信サーバ30は、ユーザの閲覧深度別にアクセス情報を集計してもよい。閲覧深度は、例えば、該当ユーザがどの程度深く掲示板を見たかを示す情報である。例えば、閲覧深度は、該当ユーザがどの程度多く投稿を見たかを示す情報である。このとき、配信サーバ30は、アクセス情報に含まれるユーザIDと閲覧投稿IDに基づき閲覧深度を判別してもよい。例えば、配信サーバ30は、閲覧投稿IDに基づき特定される、該当ユーザが閲覧した投稿の数を閲覧深度として算出する。そして、配信サーバ30は、算出した閲覧深度に基づいてユーザを複数の階層に分類する。例えば、配信サーバ30は、閲覧投稿数が20個までのユーザを第1階層、20〜200までのユーザを第2階層、200個以上のユーザを第3階層とする。そして、配信サーバ30は、階層別にアクセス情報を集計する。
【0030】
また、配信サーバ30は、ファイナンス掲示板の投稿内容を解析し、解析情報を生成する(ステップS3)。例えば、配信サーバ30は、投稿内容が銘柄の価値が上昇する方向に影響する情報か銘柄の価値が下降する方向に影響する情報か判別し、判別結果を解析情報に記録してもよい。配信サーバ30は、投稿内容に所定のキーワード(例えば、“上がる”、“下がる”、“新商品販売”、“粉飾”等)が含まれるか否かに基づき投稿内容を解析してもよい。投稿内容の解析には自然言語処理が使用されてもよい。
【0031】
また、配信サーバ30は、解析結果を投稿者の属性別に集計してもよい。例えば、ユーザを男性と女性とに分類したのであれば、配信サーバ30は、所定の銘柄の掲示板に投稿した男性ユーザのうち、銘柄の価値が上昇する方向に影響する情報を投稿したユーザの数と、銘柄の価値が下降する方向に影響する情報を投稿したユーザの数とを集計する。また、配信サーバ30は、所定の銘柄の掲示板に投稿した女性ユーザのうち、銘柄の価値が上昇する方向に影響する情報を投稿したユーザの数と、銘柄の価値が下降する方向に影響する情報を投稿したユーザの数とを集計する。
【0032】
続いて、配信サーバ30は、ユーザのファイナンスサイトでの行動に関する情報を情報処理サーバ20に通知する(ステップS4)。このとき、配信サーバ30は、ユーザのファイナンス掲示板での行動に関する情報を情報処理サーバ20に通知する。例えば、配信サーバ30は、ファイナンス掲示板の銘柄別のアクセス情報を情報処理サーバ20に通知する。配信サーバ30は、アクセス情報として、ページビュー数、ユニークユーザ数、セッション数、及び投稿数の少なくとも1つを情報処理サーバ20に通知してもよい。
【0033】
なお、配信サーバ30は、ユーザのファイナンスサイトでの行動に関する情報をリアルタイムに通知してもよい。例えば、配信サーバ30は、アクセス情報をリアルタイムに通知してもよい。このとき、配信サーバ30は、1ミリ秒〜1分間隔で通知を繰り返してもよい。勿論、通知の間隔は、1ミリ秒より小さな間隔であってもよいし、1分より大きな間隔であってもよい。
【0034】
また、配信サーバ30は、ユーザの属性別に集計したアクセス情報を情報処理サーバ20に通知してもよいし、ユーザのファイナンス掲示板の利用状況別に集計したアクセス情報を情報処理サーバ20に通知してもよい。また、配信サーバ30は、ユーザの滞在時間別或いは閲覧深度別に集計したアクセス情報を情報処理サーバ20に通知してもよい。
【0035】
また、配信サーバ30は、ファイナンス掲示板の投稿内容の解析結果を集計した情報を情報処理サーバ20に通知してもよい。例えば、配信サーバ30は、投稿内容が銘柄の価値上昇に影響する情報か銘柄の価値下降に影響する情報か判別し、判別結果を解析結果として集計する。そして、配信サーバ30は、判別結果を集計した情報を情報処理サーバ20に通知する。配信サーバ30は、解析結果の属性別の情報を情報処理サーバ20に通知してもよい。
【0036】
なお、配信サーバ30は、情報の取得から通知実行までの待ち時間を変更可能であってもよい。例えば、配信サーバ30は、集計情報或いは解析情報の生成後、通知が実行されるまでの間に、予め設定された時間のウェイト(待ち時間)を入れる。待ち時間は、ユーザごとに異なっていてもよい。例えば、配信サーバ30の運用者は、通知利用者に対し、課金額が異なる複数の契約を用意する。配信サーバ30は、通知利用者毎の課金額(或いは、課金分類)を記憶し、高額な課金額の通知利用者ほど待ち時間を短くする。例えば、配信サーバ30は、課金額が1カ月あたり100000円の通知利用者には、情報の取得から通知実行までの待ち時間を1秒とする。また、配信サーバ30は、課金額が1カ月あたり50000円の通知利用者には、情報の取得から通知実行までの待ち時間を1分とする。
【0037】
続いて、配信サーバ30は、通知利用者への課金に関する処理を行うため、情報処理サーバ20から通知利用者の資産の運用実績の情報を取得する(ステップS5)。運用実績の情報は、例えば、通知利用者の通知を受けた期間の資産の増加額であってもよい。配信サーバ30は、所定期間毎(例えば、1カ月毎、或いは1年毎)に運用実績の情報を取得してもよい。運用実績の情報は、通知利用者の自己申告に基づく情報であってもよい。
【0038】
そして、配信サーバ30は、通知利用者への課金に関する処理を行う(ステップS6)。例えば、配信サーバ30は、通知利用者の資産の運用実績に基づいて当該通知利用者への課金額を算出する。例えば、配信サーバ30は、運用実績の一定割合を課金額として算出する。例えば、通知利用者の運用実績が12345600円なのであれば、その1%の123456円を課金額として算出する。配信サーバ30は、課金額を課金情報として記録してもよい。そして、配信サーバ30は、課金額が記載された請求書の発行処理や通知利用者からの入金の確認処理等を行う。配信サーバ30は、入金に関する処理を金融機関のサーバと連携して行ってもよい。
【0039】
なお、配信サーバ30は、通知利用者が複数の属性別の情報のうちどの属性の情報を通知されたかに基づいて、通知利用者への課金に関する処理を行ってもよい。例えば、配信サーバ30は、高所得者のアクセス情報を通知した場合と、低所得者のアクセス情報を通知した場合とで課金額を変更してもよい。このとき、配信サーバ30は、信頼性の高い属性の情報ほど高い課金額としてもよい。
【0040】
また、配信サーバ30は、通知の待ち時間の相違に基づいて通知利用者への課金額を変更してもよい。配信サーバ30は、待ち時間が短いほど高い課金額としてもよい。
【0041】
本実施形態によれば、配信サーバ30は、ユーザのファイナンスサイトでの行動に関する情報を通知利用者に通知しているので、通知利用者が取引状況を把握することを可能にできる。
【0042】
〔2.配信システムの構成例〕
以上、本実施形態の情報処理装置の一例である配信サーバ30を備える配信システム1を例に、本実施形態の配信システムの動作を述べたが、以下、本実施形態の配信システムの構成を説明する。上述したように、配信システム1は、端末装置10と、情報処理サーバ20と、配信サーバ30と、を備える。端末装置10、情報処理サーバ20、及び配信サーバ30は、ネットワークを介して接続される。ネットワークは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等の通信ネットワークである。ネットワークには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。
【0043】
〔3.端末装置の構成例〕
図2は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。端末装置10は、ユーザがページの閲覧に使用する情報表示装置(情報処理装置)である。端末装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話等の通信端末である。通信機能を備えるのであれば、端末装置10は、パーソナルコンピュータ(ノートPC、デスクトップPC)、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理端末であってもよい。この場合、情報処理端末も通信端末の一種である。端末装置10は、ネットワークを介して配信サーバ30と接続する。端末装置10は、
図2に示すように、通信部11と、入力部12と、記憶部13と、出力部14と、制御部15と、を備える。なお、
図2に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
【0044】
通信部11は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部11は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)等のLANインタフェースであってもよいし、USB(Universal Serial Bus)ホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部11は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部11は、端末装置10の通信手段として機能する。通信部11は、制御部15の制御に従って配信サーバ30と通信する。
【0045】
入力部12は、外部から各種入力を受け付ける入力装置である。例えば、入力部12は、キーボードやマウスや操作キー等、ユーザが各種操作を行うための操作装置である。入力部12は、端末装置10の入力手段として機能する。なお、端末装置10にタッチパネルが採用される場合には、タッチパネルも入力部12に含まれる。この場合、ユーザは、指やスタイラスで画面をタッチすることにより各種操作を行う。
【0046】
記憶部13は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部13は、端末装置10の記憶手段として機能する。記憶部13は、ウェブブラウザ等のアプリケーションソフトのデータが格納されている。ユーザはアプリケーションソフトを介して配信サーバ30と通信する。
【0047】
出力部14は、音、光、振動、画像等、外部に各種出力を行う装置である。出力部14は、端末装置10の出力手段として機能する。出力部14は、各種情報を表示する表示装置を備える。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。なお、端末装置10にタッチパネルが採用される場合には、表示装置は入力部12と一体であってもよい。出力部14は、制御部15の制御に従って、画面に画像を表示する。
【0048】
制御部15は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部15は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0049】
〔4.情報処理サーバの構成例〕
次に、情報処理サーバ20の構成について詳細に説明する。情報処理サーバ20は、端末装置10等のクライアントコンピュータからの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。情報処理サーバ20は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、情報処理サーバ20は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協働して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。情報処理サーバ20が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協働して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの情報処理サーバとみなすことができる。
【0050】
図3は、実施形態に係る情報処理サーバ20の構成例を示す図である。情報処理サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。なお、
図3に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
【0051】
通信部21は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部21は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部21は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部21は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部21は、情報処理サーバ20の通信手段として機能する。通信部21は、制御部23の制御に従って配信サーバ30と通信する。
【0052】
記憶部22は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部22は、情報処理サーバ20の記憶手段として機能する。
【0053】
制御部23は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、情報処理サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0054】
〔5.配信サーバの構成例〕
次に、配信サーバ30の構成について詳細に説明する。配信サーバ30は、端末装置10等のクライアントコンピュータからの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。配信サーバ30は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、配信サーバ30は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協働して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。配信サーバ30が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協働して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの配信サーバとみなすことができる。
【0055】
図4は、実施形態に係る配信サーバ30の構成例を示す図である。配信サーバ30は、通信部31と、記憶部32と、制御部33と、を備える。なお、
図4に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
【0056】
通信部31は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部31は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部31は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部31は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部31は、配信サーバ30の通信手段として機能する。通信部31は、制御部33の制御に従って端末装置10と通信する。
【0057】
記憶部32は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部32は、配信サーバ30の記憶手段として機能する。記憶部32は、掲示板情報データベース321、アクセス履歴データベース322、集計情報データベース323、解析情報データベース324、課金情報データベース325を記憶する。
【0058】
掲示板情報データベース321は、ユーザの投稿内容等、ファイナンス掲示板の情報を記録するデータベースである。
図5は、掲示板情報データベース321に格納される情報の一例を示す図である。
図5に示した例では、掲示板情報データベース321は、銘柄、投稿ID、投稿日時、投稿者、投稿内容等の項目を有している。
【0059】
「銘柄」は、ファイナンス掲示板での銘柄を示す。
図5の例では、銘柄の項目には“M1”〜“M3”等の概念的な情報が格納されているが、銘柄の項目には、銘柄の識別情報や柄名(例えば、“Y株式会社”等)が格納されていてもよい。
【0060】
「投稿ID」は、投稿の識別情報を示す。
図5の例では、投稿IDの項目には、“1001”、“2001”等の値が格納されている。投稿IDは、投稿それぞれに付された一意の値である。
【0061】
「投稿日時」は、投稿IDで特定される投稿の投稿日時を示す。
図5の例では、投稿日時の項目には、“2017/9/1 11:22:33”等の値が格納されている。この例(一行目の例)は、2017年9月1日11時22分33秒に銘柄M1の掲示板に投稿が行われたことを示す。
【0062】
「投稿者」は、投稿IDで特定される投稿の投稿者を示す。
図5の例では、投稿者の項目には、“D”〜“H”等の概念的な情報が格納されているが、投稿者の項目には、投稿者の識別情報(ユーザID)や投稿者名が格納されていてもよい。
【0063】
「投稿内容」は、投稿IDで特定される投稿の投稿者を示す。
図5の例では、投稿内容の項目には、“C11”〜“C33”等の概念的な情報が格納されているが、テキストデータや画像データ等、投稿データそのものが格納されていてもよい。なお、「投稿内容」には、各投稿データが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されていてもよい。
【0064】
アクセス履歴データベース322は、ユーザによるファイナンス掲示板のアクセスの履歴を記録するデータベースである。
図6は、アクセス履歴データベース322に格納される情報の一例を示す図である。
図6に示した例では、アクセス履歴データベース322は、銘柄、ユーザID、アクセス日時、閲覧投稿ID等の項目を有している。「銘柄」は、掲示板情報データベース321の銘柄と同様である。
【0065】
「ユーザID」は、ファイナンス掲示板を閲覧したユーザの識別情報を示す。
図6の例では、ユーザIDの項目には、“A”〜“C”等の値が格納されている。ユーザIDは、各ユーザに一意の値である。
【0066】
「アクセス日時」は、ユーザがファイナンス掲示板を閲覧した日時を示す。
図6の例では、アクセス日時の項目には、“2017/10/1 12:01:02”等の値が格納されている。この例(一行目の例)は、2017年10月1日12時01分02秒に銘柄M1の掲示板がユーザID“A”のユーザによって投稿が閲覧されたことを示す。
【0067】
「閲覧投稿ID」は、「ユーザID」で特定されるユーザが閲覧した投稿のIDを示す。
図6の例では、閲覧投稿IDの項目には、“1001〜1020”等の値が格納されている。この例(一行目の例)は、ユーザID“A”のユーザが投稿ID“1001”〜“1020”が掲載されたページを閲覧したことを示す。
【0068】
集計情報データベース323は、アクセス情報を集計した情報を記録するデータベースである。
図7は、集計情報データベース323に格納される情報の一例を示す図である。
図7に示した例では、集計情報データベース323は、銘柄、ユーザ分類、PV数、UU数、セッション数、投稿数等の項目を有している。「銘柄」は、掲示板情報データベース321の銘柄と同様である。
【0069】
「ユーザ分類」は、ユーザの属性別の分類を示す。
図7の例では、ユーザ分類の項目には“R1”〜“R3”等の概念的な情報が格納されているが、ユーザ分類の項目には、“男性”、“女性”等のユーザの属性を示す情報が格納されてもよい。以下の各項目の説明では、「ユーザ分類」に分類されているユーザのことを“分類ユーザ”という。
【0070】
「PV数」は、「銘柄」で示される銘柄の掲示板に対する分類ユーザによる閲覧数を示す。
図7の例では、PV数の項目には、“12345”等の値が格納されている。この例(一行目の例)は、“R1”に分類されるユーザによって、銘柄M1の掲示板が12345回閲覧されたことを示す。
【0071】
「UU数」は、「銘柄」で示される銘柄の掲示板を閲覧したユーザのうち、「ユーザ分類」で分類されるユーザ(分類ユーザ)の数を示す。
図7の例では、PV数の項目には、“3245”等の値が格納されている。この例(一行目の例)は、銘柄M1の掲示板を閲覧したユーザのうち“R1”に分類されるユーザが3245人であることを示す。
【0072】
「セッション数」は、「銘柄」で示される銘柄の掲示板に対する分類ユーザによる訪問数を示す。
図7の例では、セッション数の項目には、“6544”等の値が格納されている。この例(一番上の行の例)は、“R1”に分類されるユーザによって、銘柄M1の掲示板が6544回訪問されたことを示す。
【0073】
「投稿数」は、「銘柄」で示される銘柄の掲示板に対する分類ユーザによる投稿数を示す。
図7の例では、投稿数の項目には、“345”等の値が格納されている。この例(一番上の行の例)は、“R1”に分類されるユーザによって、銘柄M1の掲示板が345回投稿されたことを示す。
【0074】
解析情報データベース324は、投稿内容の解析結果を集計した情報を記録するデータベースである。
図8は、解析情報データベース324に格納される情報の一例を示す図である。
図8に示した例では、解析情報データベース324は、銘柄、ユーザ分類、上昇、下降等の項目を有している。「銘柄」は、掲示板情報データベース321の銘柄と同様である。また、「ユーザ分類」は、集計情報データベース323のユーザ分類と同様である。なお、以下の各項目の説明では、「ユーザ分類」に分類されているユーザのことを分類ユーザという。
【0075】
「上昇」は、「銘柄」で示される銘柄の掲示板に対する分類ユーザによる投稿のうち、投稿内容が、銘柄の価値上昇に影響する投稿の数を示す。
図8の例では、上昇の項目には、“46”等の値が格納されている。この例(一行目の例)は、“R1”に分類されるユーザによる銘柄M1の掲示板への投稿のうち、46個が銘柄の価値上昇に影響する投稿であったことを示す。
【0076】
「下降」は、「銘柄」で示される銘柄の掲示板に対する分類ユーザによる投稿のうち、投稿内容が、銘柄の価値下降に影響する投稿の数を示す。
図8の例では、下降の項目には、“299”等の値が格納されている。この例(一行目の例)は、“R1”に分類されるユーザによる銘柄M1の掲示板への投稿のうち、299個が銘柄の価値下降に影響する投稿であったことを示す。
【0077】
課金情報データベース325は、通知利用者への課金に関する情報を記録するデータベースである。
図9は、課金情報データベース325に格納される情報の一例を示す図である。
図9に示した例では、課金情報データベース325は、通知利用者、課金タイプ、通知速度、運用実績、課金額等の項目を有している。
【0078】
「通知利用者」は、配信サーバ30がアクセス情報等の通知を行う者(例えば、資産運用会社やトレーダー)を示す。
図9の例では、通知利用者の項目には、“U1”〜“U3”等の概念的な情報が格納されているが、通知利用者の項目には、通知利用者の識別情報(ユーザID)や投稿者名が格納されていてもよい。
【0079】
「課金タイプ」は、アクセス情報等の通知に伴う課金の種類を示す。
図9の例では、課金タイプの項目には、“T1”、“T2”等の値が格納されている。課金タイプの“T1”は、例えば、通知の待ち時間の相違に基づいて課金額が変更する課金タイプである。また、課金タイプの“T2”は、例えば、通知利用者の資産の運用実績に基づいて当該通知利用者への課金額が変わる課金タイプである。
【0080】
「通知速度」は、アクセス情報等の通知速度を示す。すなわち、「通知速度」は、配信サーバ30が通知利用者へアクセス情報等の通知を行う際、アクセス情報等の取得から通知が実行されるまでの待ち時間がどの程度の時間であるかを特定するための情報である。
図9の例では、通知速度の項目には、“1”、“2”等の値が格納されている。通知速度“1”は、例えば、情報の取得から通知実行までの待ち時間が1秒であることを示す。また、通知速度“2”は、例えば、情報の取得から通知実行までの待ち時間が1分であることを示す。なお、課金タイプ“T1”でない通知利用者の場合、通知速度の項目には値が格納されていなくてもよい。
【0081】
「運用実績」は、配信サーバ30が通知利用者から取得した運用実績の情報を示す。
図9の例では、運用実績の項目には、“12345600”等の値が格納されている。この例(3行目の例)は、例えば、通知利用者の直近1カ月間の資産の運用実績(資産増加額)が12345600円であることを示す。なお、課金タイプ“T2”でない通知利用者の場合、通知速度の項目には値が格納されていなくてもよい。
【0082】
「課金額」は、通知利用者への課金額を示す。
図9の例では、課金額の項目には、“100000”、“50000”、“123456”等の値が格納されている。1行目の例は、課金タイプが“T1”で通知速度が“1”の通知利用者U1への1カ月あたりの課金額が100000円であることを示す。2行目の例は、課金タイプが“T1”で通知速度が“2”の通知利用者U2への1カ月あたりの課金額が、通知利用者U1への課金額より少ない50000円であることを示す。課金額は、一日あたりの課金額であってもよいし、一時間あたりの課金額であってもよい。また、3行目の例は、課金タイプが“T2”で運用実績が12345600円の通知利用者U3への1カ月あたりの課金額が、運用実績の1%の123456円であることを示す。
【0083】
図4に戻り、制御部33は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0084】
制御部33は、
図4に示すように、取得部331と、送信部332と、集計部333と、解析部334と、通知部335と、算出部336と、課金部337と、を備える。制御部33を構成するブロック(取得部331〜課金部337)はそれぞれ制御部33の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部33は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
【0085】
取得部331は、ユーザに配信する情報を取得する。例えば、取得部331は、ファイナンスに関する掲示板(ファイナンス掲示板)の情報を取得する。また、取得部331は、通知利用者から所定期間毎の資産の運用実績の情報を取得する。
【0086】
送信部332は、取得部331が取得した情報を端末装置10に送信する。
【0087】
集計部333は、解析部334の解析結果を投稿者の属性別に集計する。
【0088】
解析部334は、掲示板の投稿内容を解析する。例えば、解析部334は、投稿内容が銘柄の価値上昇に寄与する情報か銘柄の価値下降に寄与する情報か判別する。
【0089】
通知部335は、ユーザ(第1のユーザ)のファイナンスに関するサイトでの行動に関する情報を通知利用者(第2のユーザ)に通知する。例えば、通知部335は、ユーザのファイナンスに関する掲示板(ファイナンス掲示板)での行動に関する情報を通知する。例えば、通知部335は、ファイナンス掲示板の銘柄別のアクセス情報を通知する。このとき、通知部335は、ユーザのサイトでの行動に関する情報をリアルタイムに通知してもよい。例えば、通知部335は、アクセス情報をリアルタイムに通知する。また、通知部335は、ファイナンス掲示板の銘柄別の更新頻度情報を通知する。なお、第1のユーザは複数であってもよい。そして、通知部335は、複数のユーザ(第1のユーザ)の情報が含まれる情報(例えば、所定のファイナンスサイト等の情報)を取得してまとめたものを第2のユーザに提供してもよい。
【0090】
また、通知部335は、アクセス情報としてページビュー数、ユニークユーザ数、セッション数、及び投稿数の少なくとも1つを通知する。このとき、通知部335は、ユーザの属性別に集計したアクセス情報を通知してもよい。また、通知部335は、ユーザのファイナンス掲示板の利用状況別に集計したアクセス情報を通知してもよい。また、通知部335は、ユーザの滞在時間別或いは閲覧深度別に集計したアクセス情報を通知してもよい。
【0091】
また、通知部335は、解析部334の解析結果を集計した情報を通知する。例えば、解析部334が、投稿内容が銘柄の価値上昇に寄与する情報か銘柄の価値下降に寄与する情報か判別したのであれば、通知部335は、解析部334の判別結果を集計した情報を通知する。また、通知部335は、集計部333が集計した属性別の情報を通知する。また、通知部335は、情報の取得から通知実行までの待ち時間を変更可能である。
【0092】
算出部336は、通知利用者の資産の運用実績に基づいて該通知利用者への課金額を算出する。例えば、算出部336は、取得部331で取得した運用実績の情報に基づいて通知利用者への課金額を算出する。
【0093】
課金部337は、情報が通知された通知利用者への課金に関する処理を行う。例えば、課金部337は、通知利用者が複数の属性別の情報のうちどの属性の情報を通知されたかに基づいて、通知利用者への課金に関する処理を行う。また、課金部337は、算出部が算出した課金額に基づいて通知利用者への課金に関する処理を行う。また、課金部337は、情報の取得から通知実行までの待ち時間の相違に基づいて通知利用者への課金額を変更する。
【0094】
〔6.配信サーバの処理フロー〕
次に、配信サーバ30が実行する処理の手順について説明する。配信サーバ30は集計処理と配信処理を実行する。配信サーバ30はマルチタスクOSを備え、これらの処理を並行して実行可能である。
【0095】
〔6−1.通知処理〕
図10は、通知処理の一例を示すフローチャートである。通知処理は、情報処理サーバ20に対し、ユーザのファイナンスサイトでの行動に関する情報を通知する処理である。配信サーバ30は、電源が投入されると、通知処理を開始する。
【0096】
まず、配信サーバ30は、前回の通知から一定時間(例えば、1秒)経過したか判別する(ステップS11)。一定時間が経過していない場合(ステップS11:No)、配信サーバ30は、一定時間が経過するまでステップS11の処理を繰り返す。
【0097】
一定時間が経過している場合(ステップS11:Yes)、配信サーバ30は、記憶部32から掲示板情報及びアクセス履歴を取得する(ステップS12)。そして、配信サーバ30は、掲示板情報及び/又はアクセス履歴に基づき集計されたアクセス情報を記録した集計情報を生成する(ステップS13)。さらに、配信サーバ30は、ファイナンス掲示板の投稿内容を解析して解析情報を生成する(ステップS14)。
【0098】
配信サーバ30は、ステップS13及びステップS14で生成した情報の通知を行う者(通知対象者)を特定する(ステップS15)。本実施形態の場合、配信サーバ30は、情報処理サーバ20の運営者を通知対象者(すなわち、通知利用者)として特定する。そして、配信サーバ30は、通知利用者が運営する情報処理サーバ20に対し、集計情報及び解析情報を通知する(ステップS16)。このとき、配信サーバ30は、集計情報そのものではなく、集計情報に含まれるアクセス情報を通知してもよい。なお、集計情報及び解析情報を生成してから、実際に通知が行われるまでの時間(待ち時間)は、通知利用者毎に異なっていてもよい。待ち時間の情報は記憶部32に保存されていてもよい。そして、配信サーバ30は、記憶部32に保存された情報に基づいて、待ち時間を変更してもよい。
【0099】
通知が完了したら、配信サーバ30はステップS11に戻り、一定時間が経過するのを待機する。
【0100】
〔6−2.課金処理〕
次に、課金処理について説明する。
図11は、課金処理の一例を示すフローチャートである。課金処理は、通知利用者へ課金を行うための処理である。配信サーバ30は、電源が投入されると、課金処理を開始する。
【0101】
まず、配信サーバ30は、課金日が到来したか判別する(ステップS21)。課金日は、複数の通知利用者で同一の日であってもよい。例えば、課金日は月末であってもよい。課金日が到来していない場合(ステップS21:No)、配信サーバ30は、課金日が到来するまでステップS21の処理を繰り返す。
【0102】
課金日が到来している場合(ステップS21:Yes)、配信サーバ30は、情報処理サーバ20から運用実績の情報を取得する(ステップS22)。そして、配信サーバ30は、通知利用者への課金額が記録された課金情報を生成する(ステップS23)。課金額は、運用実績の情報に基づき算出されたものであってもよい。そして、配信サーバ30は、通知利用者に対する課金処理を実行する(ステップS24)。例えば、配信サーバ30は、課金額が記載された請求書の発行処理や通知利用者からの入金の確認処理等を行う。
【0103】
課金の処理が完了したら、配信サーバ30はステップS21に戻り、課金日が到来するのを待機する。
【0104】
〔7.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
【0105】
例えば、上述の実施形態では、配信サーバ30は、ユーザのファイナンス掲示板での行動に関する情報として、アクセス情報(例えば、ページビュー数、ユニークユーザ数、セッション数、及び投稿数)を通知した。しかし、配信サーバ30は、ファイナンス掲示板の銘柄別の更新頻度情報を通知してもよい。更新頻度情報は、例えば、掲示板の投稿頻度を示す情報である。例えば、更新頻度情報は、一定時間(例えば、1分)あたりの投稿数であってもよい。更新頻度情報は、第1の更新頻度、第2の更新頻度といった、更新頻度を示す複数のクラスのいずれかを示す情報であってもよい。更新頻度情報はアクセス情報とみなすことができる。
【0106】
また、上述の実施形態では、配信サーバ30は、ファイナンス掲示板での行動に関する情報を通知した。しかし、配信サーバ30は、ユーザのファイナンスサイトでの行動に関する情報なのであれば、通知するのは、ユーザのファイナンス掲示板での行動に関する情報に限定されない。例えば、配信サーバ30は、ファイナンスに関する銘柄別のニュースを配信するページへのアクセス数(PV数、UU数、或いはセッション数)を情報処理サーバ20に通知してもよい。銘柄への注目度が推測される情報(注目度情報)なのであれば、情報処理サーバ20に通知する情報は任意である。
【0107】
また、配信サーバ30は、アクセス情報に加えて銘柄の価値を示す情報を情報処理サーバ20に通知してもよい。例えば、配信サーバ30は、アクセス情報に加えて株価を通知してもよい。このとき、配信サーバ30は、アクセス情報と銘柄の価値を示す情報をグラフ(例えば、チャート)にして送信してもよい。配信サーバ30は、アクセス情報と銘柄の価値を示す情報を同一チャートに重ねた情報を送信してもよい。
【0108】
本実施形態の配信サーバ30を制御する制御装置は、専用のコンピュータシステムによって実現してもよいし、通常のコンピュータシステムにより実現してもよい。例えば、上述の動作を実行するためのプログラムを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、該プログラムをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行することによって制御装置を構成してもよい。制御装置は、配信サーバ30の外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータ)であってもよいし、内部の装置(例えば、制御部33)であってもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク上のサーバ装置が備えるディスク装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションソフトとの協働により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分を媒体に格納して配布してもよいし、OS以外の部分をサーバ装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。
【0109】
また、上記各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0110】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0111】
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0112】
〔8.ハードウェア構成〕
実施形態及び変形例に係る配信サーバ30は、例えば
図12に示すような構成のコンピュータ1000によっても実現可能である。
図12は、配信サーバ30の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1100、RAM1200、ROM1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インタフェース(I/F)1500、入出力インタフェース(I/F)1600、及びメディアインタフェース(I/F)1700を有する。
【0113】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0114】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インタフェース1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0115】
CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インタフェース1600を介して出力装置へ出力する。
【0116】
メディアインタフェース1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインタフェース1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0117】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る配信サーバ30として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部33を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0118】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0119】
〔9.効果〕
本実施形態によれば、配信サーバ30は、ユーザのファイナンスに関するサイトでの行動に関する情報を通知利用者に通知する。これにより、通知利用者は取引状況を把握することができる。
【0120】
配信サーバ30は、ユーザのサイトでの行動に関する情報をリアルタイムに通知する。これにより、通知利用者は取引状況を迅速に把握することができる。
【0121】
配信サーバ30は、ユーザのファイナンスに関する掲示板での行動に関する情報を通知する。例えば、配信サーバ30は、ファイナンス掲示板の銘柄別のアクセス情報を通知する。これにより、通知利用者はファイナンス掲示板でのユーザの行動を通じて、所定の銘柄の取引状況を把握することができる。
【0122】
配信サーバ30は、アクセス情報をリアルタイムに通知する。これにより、通知利用者は、所定の銘柄の取引状況を迅速に把握することができる。
【0123】
配信サーバ30は、アクセス情報としてページビュー数、ユニークユーザ数、セッション数、及び投稿数の少なくとも1つを通知する。これにより、通知利用者はアクセス数を通じて、所定の銘柄の取引状況を把握することができる。
【0124】
配信サーバ30は、ユーザの属性別に集計したアクセス情報を通知する。これにより、通知利用者は掲示板にアクセスしたユーザを属性別に解析できるので、所定の銘柄の取引状況を精度よく把握することができる。
【0125】
配信サーバ30は、ユーザのファイナンス掲示板の利用状況別に集計したアクセス情報を通知する。例えば、配信サーバ30は、ユーザの滞在時間別或いは閲覧深度別に集計したアクセス情報を通知する。これにより、通知利用者は掲示板にアクセスしたユーザを滞在時間別或いは閲覧深度別に解析できるので、所定の銘柄の取引状況を精度よく把握することができる。
【0126】
配信サーバ30は、ファイナンス掲示板の銘柄別の更新頻度情報を通知する。これにより、通知利用者は、更新頻度情報を通じて、所定の銘柄の取引状況を迅速に把握することができる。
【0127】
配信サーバ30は、ファイナンス掲示板の投稿内容を解析する。そして、配信サーバ30は、解析結果を集計した情報を通知する。例えば、配信サーバ30は、投稿内容が銘柄の価値上昇に寄与する情報か銘柄の価値下降に寄与する情報か判別する。そして、配信サーバ30は、判別結果を集計した情報を通知する。これにより、通知利用者は、解析結果を通じて、所定の銘柄の取引状況を迅速に把握することができる。
【0128】
配信サーバ30は、情報が通知された通知利用者への課金に関する処理を行う。これにより、通知利用者への適切な課金が可能になる。
【0129】
配信サーバ30は、ファイナンス掲示板の投稿内容を解析する。配信サーバ30は、ファイナンス掲示板の投稿内容の解析結果を投稿者の属性別に集計した情報を通知する。そして、配信サーバ30は、通知利用者が複数の属性別の情報のうちどの属性の情報を通知されたかに基づいて、通知利用者への課金に関する処理を行う。配信サーバ30は、情報の種類に応じた適切な額の課金が可能になる。
【0130】
配信サーバ30は、通知利用者の資産の運用実績に基づいて該通知利用者への課金額を算出する。そして、配信サーバ30は、算出した課金額に基づいて通知利用者への課金に関する処理を行う。配信サーバ30は、通知利用者の運用実績に応じた適切な額の課金が可能になる。
【0131】
配信サーバ30は、通知利用者から所定期間毎の資産の運用実績の情報を取得する。そして、配信サーバ30は、取得した運用実績の情報に基づいて通知利用者への課金額を算出する。配信サーバ30は、通知利用者の運用実績に応じた適切な額の課金が可能になる。
【0132】
配信サーバ30は、情報の取得から通知実行までの待ち時間を変更可能である。配信サーバ30は、待ち時間の相違に基づいて通知利用者への課金額を変更する。配信サーバ30は、通知速度に応じた適切な額の課金が可能になる。
【0133】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0134】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、通知部は、通知手段や通知回路に読み替えることができる。