【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態に係る面状照明装置について図面を参照して説明する。なお、図面における各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
【0010】
<面状照明装置の概要>
まずは、面状照明装置10の概要について、
図1を用いて説明する。
図1は、実施形態に係る面状照明装置10の外観の一例を示した正面図である。
図1に示すように、実施形態に係る面状照明装置10は、遮光シート30で覆われていない出射領域である有効エリア40から光を出射する。すなわち、遮光シート30により、有効エリア40が規定される。
【0011】
実施形態に係る面状照明装置10は、液晶表示装置のバックライトとして用いられる。かかる液晶表示装置は、たとえば、スマートフォンにおいて用いられる。
【0012】
なお、
図1において、右側の遮光シート30よりも左側の遮光シート30の方が、幅が広い。これは、右側の遮光シート30は、後述するLED14や基板12などが含まれない比較的狭い領域を覆う一方で、左側の遮光シート30は、後述するLED14や基板12などを含む比較的広い領域を覆うためである。左側の遮光シート30の幅は、たとえば、1.5mmである。
【0013】
<面状照明装置の詳細な構成>
つづいて、面状照明装置10の詳細な構成について、
図2を用いて説明する。
図2は、
図1のA−A線における断面図である。
図2に示すように、面状照明装置10は、フレーム11と、基板12と、接続部材13と、LED14と、導光板15と、第1連結部材16と、第2連結部材17と、拡散シート18と、プリズムシート19と、反射シート21と、遮光シート30とを含む。
【0014】
フレーム11は、基板12と、接続部材13と、LED14と、導光板15と、第1連結部材16と、第2連結部材17と、拡散シート18と、プリズムシート19とを収納する部材である。フレーム11は、剛性と光の反射率が大きい、たとえば、ステンレス製の板金フレームである。フレーム11は、底部11aと、側壁部11bとを有する。
【0015】
底部11aは、導光板15の後述する裏面15cに沿って広がる部位である。底部11aは、床面11cを有する。かかる床面11cは、平面11c1と、後述する凹部11eに形成される凹状の面11c2とを有する。そのうち凹状の面11c2には、LED14や導光板15の少なくとも一部が載置される。
【0016】
側壁部11bは、導光板15の後述する側面15aの長辺に沿って、底部11aから光が出射する方向(床面11cにおける平面11c1の法線方向)に一体に立ちあがる部位である。側壁部11bは、側面11dを有する。
【0017】
また、底部11aには、凹部11eが形成されている。凹部11eは、床面11cの側面11d側の部分から側面11dに沿って光が出射する方向とは逆の方向に凹むように形成される部位である。凹部11eは、底部に凹状の面11c2を有する。そして、凹部11eの幅は、第1連結部材16が凹状の面11c2に配置されるような幅に形成されている。
【0018】
基板12は、たとえばFPC(Flexible Printed Circuit)である。基板12は、2つの主面を有し、一方の主面である搭載面12aに、LED14が実装される基板である。そして、搭載面12aとは反対側の主面である配線面12bには、第1配線60(
図3B参照)と第2配線61A〜61D(
図3B参照)とが設けられる。
【0019】
基板12は、帯形状の帯状部12cと、帯状部12cの底辺側から下方に突出する外部接続部12dとを有する。かかる外部接続部12dは、フレーム11の凹部11eに形成される貫通孔(図示せず)を挿通し、凹部11eの凹状の面11c2とは反対の面側で平面11c1側に折り曲げられる。
【0020】
また、基板12には、外部接続部12dと複数のLED14との間をつなぐように第1配線60と第2配線61A〜61Dとが形成されている。そして、外部接続部12dと外部電源(図示せず)とが接続され、第1配線60や第2配線61A〜61Dを経由してかかる外部電源からの電力が複数のLED14に供給されることにより、複数のLED14を発光させることができる。基板12の詳細な構成については後述する。
【0021】
接続部材13は、フレーム11の側面11dに対して基板12を固定させる部材である。接続部材13は、たとえば、絶縁性の両面テープである。そして、接続部材13の一方の面が基板12の配線面12bに貼り付けられ、他方の面が側面11dに貼り付けられることにより、側面11dに対して基板12が固定される。
【0022】
LED14は、点状の光源(点状光源)である。LED14は、たとえば、青色LEDと黄色蛍光体とからなる疑似白色LEDである。LED14は、全体として直方体状に形成され、基板12に実装される面と反対側の面に発光面14aを有する、いわゆるトップビュー型のLEDである。
【0023】
実施形態では、LED14が複数設けられる。また、複数のLED14は、その発光面14aを、導光板15の側面15aに対向させた状態で、側面15aの長辺方向に沿って並んで配置される。そして、複数のLED14は、側面15aに向けて光を発する。このように、複数のLED14は、導光板15の側面15aに入射される光を発光する。複数のLED14の詳細な配置については後述する。
【0024】
導光板15は、透明材料(たとえば、ポリカーボネート樹脂)を用いて平板状に形成されている。導光板15は、その外表面に、側面15aと、主面15bと、裏面15cとを有する。
【0025】
側面15aは、LED14の発光面14aから発光した光が入射される入射面である。また、主面15bは、側面15aから入射された光が外方に出射される出射面である。さらに、主面15bとは反対側の面である裏面15cには、たとえば、複数のドットからなる光路変更パターンが形成されている。
【0026】
かかる光路変更パターンを形成することにより、導光板15内を進む光の向きが変えられて、主面15bから効率的に光が出射される。すなわち、実施形態に係る面状照明装置10は、いわゆるエッジライト型の照明装置である。
【0027】
第1連結部材16は、LED14および導光板15と、床面11cの凹状の面11c2との間に配置され、導光板15とLED14とを光学的および機械的に連結させる部材である。
【0028】
具体的には、第1連結部材16は、LED14の光軸(たとえば、LED14の厚さ方向における中心)と導光板15の光軸(たとえば、導光板15の厚さ方向における中心)とを一致させた状態で、または、LED14の下面と導光板15の裏面15cとを面一にした状態で、LED14の発光面14aと導光板15の側面15aとを連結させる。第1連結部材16は、基材16aと粘着層16bとを含み、粘着層16b側のみが接着可能となる部材である。
【0029】
基材16aは、たとえば、PETであり、粘着層16bは、たとえば、両面テープである。粘着層16bは、導光板15の裏面15cのLED14寄りの少なくとも一部に接着されるとともに、LED14の床面11c側の面の導光板15寄りの少なくとも一部に接着される。
【0030】
かかる第1連結部材16に、LED14の床面11c側の面の少なくとも一部と、導光板15の裏面15cの少なくとも一部とが取り付けられる。これにより、第1連結部材16は、LED14の発光面14aと導光板15の側面15aとを連結させることができる。
【0031】
たとえば、LED14の厚さと導光板15の厚さが異なる場合であっても、LED14の床面11c側の面と導光板15の裏面15cとを面一にして、LED14と導光板15とを連結することができる。したがって、実施形態によれば、第1連結部材16により、LED14と導光板15との光の結合効率を安定させることができる。
【0032】
ここで、仮に、第1連結部材16が両面とも接着可能である場合について説明する。この場合には、床面11cに対してLED14と導光板15とが固定される。したがって、面状照明装置10に外部から何らかの力が加わると、LED14と導光板15とは、その力を逃がすことができずに、破損してしまう恐れがある。
【0033】
しかしながら、実施形態に係る第1連結部材16は、粘着層16bが配置される側のみが接着可能であるため、床面11cに対してLED14および導光板15が固定されない。これにより、LED14および導光板15は、外部からの力を逃がすことができる。したがって、実施形態に係る面状照明装置10によれば、LED14および導光板15の破損の発生を抑制することができる。
【0034】
第2連結部材17は、LED14および導光板15に対して第1連結部材16とは反対側に配置され、LED14と導光板15とを光学的および機械的に連結させる部材である。具体的には、第2連結部材17は、LED14の発光面14aと導光板15の側面15aとを連結させる。第2連結部材17は、後述する拡散シート18とLED14および導光板15との間に配置される。
【0035】
第2連結部材17は、たとえば、両面テープであり、一方の面が、LED14の床面11cとは反対側の面の導光板15寄りの少なくとも一部に貼り付けられるとともに、導光板15の主面15bにおけるLED14寄りの少なくとも一部に貼り付けられる。
【0036】
すなわち、第2連結部材17に、LED14の床面11cとは反対側の面の少なくとも一部と、導光板15の主面15bの少なくとも一部とが取り付けられる。したがって、第2連結部材17により、LED14の発光面14aと導光板15の側面15aとを連結させることができる。
【0037】
また、第2連結部材17の他方の面は、拡散シート18の側壁部11b側の少なくとも一部に貼り付けられる。これにより、第2連結部材17は、拡散シート18を導光板15に固定させることから、拡散シート18が導光板15から浮いてしまうことを抑制することができる。したがって、実施形態によれば、有効エリア40から出射される光の輝度や輝度分布などの輝度特性の劣化を抑制することができる。
【0038】
拡散シート18は、導光板15の主面15b側に配置され、主面15bから出射される光を拡散する部材である。具体的には、拡散シート18は、主面15bおよびLED14の床面11cとは反対側の面の少なくとも一部を覆うように配置される。
【0039】
プリズムシート19は、拡散シート18に対して導光板15とは反対側に配置され、拡散シート18により拡散された光の配光制御を行って、配光制御が行われた光を出射する部材である。
【0040】
反射シート21は、導光板15の裏面15cから漏れた光を反射して、ふたたび導光板15に戻す部材である。反射シート21は、両面テープ22により床面11cの平面11c1上に固定された状態で、導光板15の裏面15cと床面11cとの間に配置される。
【0041】
両面テープ22は、たとえば、白色の両面テープであり、一方の面が反射シート21の一部に貼り付けられ、他方の面が床面11cの平面11c1に貼り付けられる。これにより、反射シート21は床面11c上に固定される。
【0042】
遮光シート30は、プリズムシート19の側壁部11b側の一部を覆うように配置され、導光板15の主面15bのうち一部の領域から出射される光を遮ることにより、面状照明装置10から光が出射される有効エリア40を規定する部材である。
【0043】
遮光シート30は、第1遮光シート30aと第2遮光シート30bとを含む。第1遮光シート30aは、たとえば、光を遮ることが可能な片面テープであり、一端側の部分がフレーム11の側壁部11bの外側の面に貼り付けられる。
【0044】
第2遮光シート30bは、たとえば、光を遮ることが可能な両面テープである。第2遮光シート30bが有する2つの面のうち、一方の面の一端側が、第1遮光シート30aの他端側の一部分に貼り付けられ、一方の面の他端側が、プリズムシート19の側壁部11b側の一部分に貼り付けられる。
【0045】
また、第2遮光シート30bの他方の面は、面状照明装置10をバックライトとして用いる液晶表示装置(図示せず)に貼り付けられる。これにより、かかる液晶表示装置に面状照明装置10を固定することができる。
【0046】
<基板の詳細な構成およびLEDの詳細な配置>
つづいて、実施形態にかかる基板12の詳細な構成およびLED14の詳細な配置について、
図3Aおよび
図3Bを用いて説明する。
図3Aは、実施形態に係る基板12の搭載面12a側を模式的に示した正面図であり、
図3Bは、実施形態に係る基板12の配線面12b側を模式的に示した正面図である。
【0047】
図3Aおよび
図3Bに示すように、基板12は、帯状部12cと、外部接続部12dとを有する。帯状部12cは、細長い帯形状の部位である。外部接続部12dは、帯状部12cの長手方向Lにおける中央部から、帯状部12cの短手方向Sに沿って突出する部位である。
【0048】
なお、本実施形態において「帯形状」とは、
図3Aおよび
図3Bなどに示したように直線状である必要はなく、たとえば、導光板15の側面15aの形状などに対応して、曲線状であってもよく、折れ曲がっていてもよい。
【0049】
そして、
図3Aに示すように、基板12の帯状部12cにおける搭載面12aには、LED14が複数個直列に接続される光源ユニット24A〜24Dが設けられる。たとえば、
図3Aに示すように、光源ユニット24A〜24Dには、それぞれLED14が5つずつ設けられる。
【0050】
なお、1つの光源ユニット24に設けられるLED14は5つに限られず、いくつであってもよい。さらに、それぞれの光源ユニット24において、設けられるLED14の数が異なっていてもよい。また、上述のように、以降の説明において光源ユニット24A〜24Dを総称する場合には、光源ユニット24と呼称する場合がある。
【0051】
光源ユニット24A〜24Dは、それぞれ第1極である正極50A〜50Dと、第2極である負極51A〜51Dとを有する。なお、以降の説明において、正極50A〜50Dを総称する場合には正極50と呼称し、負極51A〜51Dを総称する場合には負極51と呼称する場合がある。
【0052】
また、1つの光源ユニット24では、複数のLED14が帯状部12cの長手方向Lに沿って並んで設けられるとともに、長手方向Lにおける一端側に正極50が配置され、他端側に負極51が配置される。そして、4つの光源ユニット24A〜24Dは、帯状部12cの長手方向Lに沿って並んで設けられる。
【0053】
かかる4つの光源ユニット24A〜24Dのうち、光源ユニット24A、24Bは、外部接続部12dを基点として帯状部12cの一方側(
図3Aでは左側)に設けられる。また、残りの光源ユニット24C、24Dは、外部接続部12dを基点として帯状部12cの他方側(
図3Aでは右側)に設けられる。
【0054】
ここで、4つの光源ユニット24A〜24Dの正極50A〜50Dは、対応する負極51A〜51Dよりも外部接続部12dからいずれも離れて設けられる。すなわち、すべての光源ユニット24において、負極51は対応する正極50よりも外部接続部12d側に設けられる。
【0055】
つづいて、
図3Bを参照しながら、4つの光源ユニット24A〜24Dに電力を供給する配線の構成について説明する。
【0056】
上述した4つの光源ユニット24A〜24Dにおける正極50A〜50Dおよび負極51A〜51Dは、それぞれ貫通ビアなどを経由して、基板12の反対側の主面である配線面12bにつながっている。そこで、以下の実施形態においては、理解を容易にするため、貫通ビアなどでそれぞれ接続される配線面12b側の部位についても、正極50A〜50Dおよび負極51A〜51Dと呼称する。
【0057】
外部接続部12dの配線面12b側には、外部電源(図示せず)の高電圧側に接続される第1端子70が設けられる。そして、かかる第1端子70には第1配線60が接続される。かかる第1配線60は、第1端子70から帯状部12cの短手方向Sに沿って延び、負極51Bと負極51Cとの間を経由して、接点60aにつながっている。ここで、接点60aは、帯状部12cにおいて外部接続部12dが設けられる長辺とは反対側の長辺に近接して配置される。
【0058】
さらに、第1配線60は、接点60aから帯状部12cの長手方向Lにおける両端側に分岐しており、かかる分岐した第1配線60b、60cは長手方向Lに沿って延びている。そして、分岐した第1配線60のうち、光源ユニット24A、24Bが配置される側に延びる第1配線60bは、さらに、正極50A、50Bの近傍から帯状部12cの短手方向Sに沿って延び、正極50A、50Bにそれぞれつながっている。
【0059】
また、分岐した第1配線60のうち、光源ユニット24C、24Dが配置される側に延びる第1配線60cは、さらに、正極50C、50Dの近傍から帯状部12cの短手方向Sに沿って延び、正極50C、50Dにそれぞれつながっている。ここまで説明したように、第1配線60は、第1端子70と正極50A〜50Dとの間を1つの配線で共通して接続している。
【0060】
つづいて、4つの光源ユニット24A〜24Dの負極51A〜51Dと、外部接続部12dとの間を接続する配線の構成について説明する。光源ユニット24Aの負極51Aには、第2配線61Aが接続される。かかる第2配線61Aは、短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びた後、長手方向Lにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びる。
【0061】
そして、第2配線61Aは、帯状部12cのうち外部接続部12dと向かい合う領域である対向領域12eにおいて、短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に向きを変え、外部接続部12dの配線面12b側に設けられる第2端子71Aにつながっている。
【0062】
なお、外部接続部12dの配線面12b側には、第2端子71Aのほかに、第2端子71B、71C、71Dが設けられる。かかる第2端子71A〜71Dは、いずれも外部電源の低電圧側に接続される端子である。なお、以降の説明において、第2端子71A〜71Dを総称する場合には第2端子71と呼称する場合がある。
【0063】
また、第2端子71A〜71Dは、外部接続部12dの突出方向側の縁部に長手方向Lに沿って、第2端子71A、第2端子71B、第2端子71C、第2端子71Dの順に並んで配置される。そして、上述の第1端子70は、第2端子71Bと第2端子71Cとの間に配置される。
【0064】
なお、実施形態において、第1端子70および第2端子71A〜71Dはすべて基板12の配線面12b側に設けられている。しかしながら、たとえば貫通ビアなどにより第1配線60または第2配線61A〜61Dを搭載面12a側に引きまわすことにより、外部接続部12dの搭載面12a側に第1端子70または第2端子71A〜71Dの少なくとも1つを設けてもよい。
【0065】
光源ユニット24Bの負極51Bには、第2配線61Bが接続される。かかる第2配線61Bは、短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延び、第1配線60と第2配線61Aとの間を通って、第2端子71Bにつながっている。
【0066】
光源ユニット24Cの負極51Cには、第2配線61Cが接続される。かかる第2配線61Cは、短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延び、第1配線60と後述する第2配線61Dとの間を通って、第2端子71Cにつながっている。
【0067】
光源ユニット24Dの負極51Dには、第2配線61Dが接続される。かかる第2配線61Dは、短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びた後、長手方向Lにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びる。そして、第2配線61Dは、帯状部12cの対向領域12eにおいて、短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に向きを変え、第2端子71Dにつながっている。
【0068】
上述のように、第2配線61A〜61Dは、第2端子71A〜71Dと負極51A〜51Dとの間をそれぞれ個別に接続している。なお、以降の説明において、第2配線61A〜61Dを総称する場合には第2配線61と呼称する場合がある。
【0069】
ここまで説明した実施形態において、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数は、最大でも2本である。かかる2本の並列配線は、帯状部12cのうち対向領域12eの縁部から負極51Aまでの領域12f1において、第1配線60bと第2配線61Aとで形成される。
【0070】
また、かかる2本の並列配線は、帯状部12cのうち対向領域12eの縁部から負極51Dまでの領域12f2において、第1配線60cと第2配線61Dとでも形成される。
【0071】
このように、1つの外部接続部12dから4つの光源ユニット24A〜24Dに並列に配線を接続する場合に、実施形態によれば、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数を、最大でも2本にすることができる。
【0072】
つづいて、
図4A〜
図5Bを参照しながら、1つの外部接続部12dから4つの光源ユニット24A〜24Dに並列に配線を接続する場合に、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数が各種比較例でどのようになるのかについて説明する。
【0073】
図4Aは、比較例1における基板12の搭載面12a側を模式的に示した正面図であり、
図4Bは、比較例1における基板12の配線面12b側を模式的に示した正面図である。
【0074】
なお、比較例1では、4つの光源ユニット24A〜24Dのうち、光源ユニット24C、24Dにおける正極50C、50Dおよび負極51C、51Dの向きが実施形態とは異なる。これ以外の部分については実施形態と同様であることから、同様の箇所については説明を省略する。
【0075】
図4Aに示すように、4つの光源ユニット24A〜24Dのうち、光源ユニット24A、24Bの正極50A、50Bは、対応する負極51A、51Bよりも外部接続部12dから離れて設けられる。一方で、残りの光源ユニット24C、24Dの正極50C、50Dは、対応する負極51C、51Dよりも外部接続部12dの近くに設けられる。換言すると、すべての光源ユニット24において、正極50および負極51の向きはすべて同じ向きに配置される。
【0076】
このような光源ユニット24C、24Dの配置において、光源ユニット24C、24Dに接続される第1配線60および第2配線61C、61Dの配置は、
図4Bに示すようになる。
【0077】
接点60aから分岐した第1配線60のうち、光源ユニット24C、24Dが配置される側に延びる第1配線60cは、さらに、正極50C、50Dの近傍から帯状部12cの短手方向Sに沿って延び、正極50C、50Dにそれぞれつながっている。
【0078】
光源ユニット24Cの負極51Cに接続される第2配線61Cは、短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びた後、長手方向Lにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びる。そして、第2配線61Cは、帯状部12cの対向領域12eにおいて、短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に向きを変え、第2端子71Cにつながっている。
【0079】
光源ユニット24Dの負極51Dに接続される第2配線61Dは、短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びた後、長手方向Lにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びる。そして、第2配線61Dは、対向領域12eにおいて短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に向きを変え、第2端子71Dにつながっている。
【0080】
このような配線の構成を有する比較例1において、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数は、最大で3本になる。かかる3本の並列配線は、帯状部12cのうち対向領域12eの縁部から負極51Cまでの領域12gにおいて、第1配線60cと第2配線61Cと第2配線61Dとで形成される。
【0081】
図5Aは、比較例2における基板12の搭載面12a側を模式的に示した正面図であり、
図5Bは、比較例2における基板12の配線面12b側を模式的に示した正面図である。
【0082】
なお、比較例2では、すべての光源ユニット24における正極50および負極51の向きが実施形態とは異なる。これ以外の部分については実施形態と同様であることから、同様の箇所については説明を省略する。
【0083】
図5Aに示すように、4つの光源ユニット24A〜24Dの正極50A〜50Dは、対応する負極51A〜51Dよりも外部接続部12dの近くに設けられる。このような光源ユニット24A〜24Dの配置において、光源ユニット24A〜24Dに接続される第1配線60および第2配線61A〜61Dの配置は、
図5Bに示すようになる。
【0084】
接点60aから分岐した第1配線60のうち、光源ユニット24A、24Bが配置される側に延びる第1配線60bは、さらに、正極50A、50Bの近傍から帯状部12cの短手方向Sに沿って延び、正極50A、50Bにそれぞれつながっている。
【0085】
また、接点60aから分岐した第1配線60のうち、光源ユニット24C、24Dが配置される側に延びる第1配線60cは、さらに、正極50C、50Dの近傍から帯状部12cの短手方向Sに沿って延び、正極50C、50Dにそれぞれつながっている。
【0086】
光源ユニット24Aの負極51Aに接続される第2配線61Aは、短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びた後、長手方向Lにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びる。そして、第2配線61Aは、対向領域12eにおいて短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に向きを変え、第2端子71Aにつながっている。
【0087】
光源ユニット24Bの負極51Bに接続される第2配線61Bは、短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びた後、長手方向Lにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びる。そして、第2配線61Bは、対向領域12eにおいて短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に向きを変え、第2端子71Bにつながっている。
【0088】
光源ユニット24Cの負極51Cに接続される第2配線61Cは、短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びた後、長手方向Lにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びる。そして、第2配線61Cは、対向領域12eにおいて短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に向きを変え、第2端子71Cにつながっている。
【0089】
光源ユニット24Dの負極51Dに接続される第2配線61Dは、短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びた後、長手方向Lにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びる。そして、第2配線61Dは、対向領域12eにおいて短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に向きを変え、第2端子71Dにつながっている。
【0090】
このような配線の構成を有する比較例2において、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数は、最大で3本になる。かかる3本の並列配線は、帯状部12cのうち対向領域12eの縁部から負極51Bまでの領域12hにおいて、第1配線60bと第2配線61Aと第2配線61Bとで形成される。
【0091】
また、かかる3本の並列配線は、帯状部12cのうち対向領域12eの縁部から負極51Cまでの領域12gにおいて、第1配線60cと第2配線61Cと第2配線61Dとでも形成される。
【0092】
ここまで示したように、実施形態によれば、比較例1および比較例2にくらべて、1つの外部接続部12dから4つの光源ユニット24A〜24Dに並列に配線を接続する場合に、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる配線の最大数を少なくすることができる。
【0093】
これにより、帯状部12cにおける短手方向Sの幅を狭くしても、問題なく並列配線を引きまわすことができる。したがって、実施形態によれば、帯状部12cにおける短手方向Sの幅を狭くすることができることから、トップビュー型のLED14を用いる場合であっても、面状照明装置10の薄型化を図ることができる。
【0094】
図3Aおよび
図3Bに示した実施形態において、負極51A〜51Dに接続される第2配線61A〜61Dは、すべて個別に第2端子71A〜71Dに接続される。これにより、複数の光源ユニット24において電圧降下の値が互いに異なる場合であっても、負極側の第2配線61および第2端子71が光源ユニット24それぞれに個別に設けられていることから、他の光源ユニット24の影響を受けることなく、すべての光源ユニット24を安定して発光させることができる。
【0095】
一方で、複数の光源ユニット24において電圧降下の値が異なる場合に、正極側の第1配線60が共通になっていても、不具合などは発生しない。そして、すべての光源ユニット24において第1配線60を共通にすることにより、第1配線60を個別に引きまわす場合にくらべて、短手方向Sに並んで引きまわされる配線の最大数を少なくすることができる。
【0096】
すなわち、実施形態によれば、すべての光源ユニット24において正極側の第1配線60を共通にすることにより、短手方向Sに並んで引きまわされる配線の最大数をさらに少なくすることができる。
【0097】
また、実施形態において、第1配線60は、第1端子70から、外部接続部12dに隣接する一対の光源ユニット24B、24Cの負極51B、51Cの間を経由して、帯状部12cにおいて外部接続部12dが設けられる長辺とは反対側の長辺に近接して配置される接点60aにつながっている。
【0098】
これにより、帯状部12cにおいて外部接続部12dが設けられる長辺とは反対側の長辺に近接する位置(ここでは接点60a)までは、配線を長手方向Lに沿って延ばさなくとも、短手方向Sに沿って延ばすだけで第1配線60の形成が可能となる。したがって、接点60aから第1配線60をすべての正極50に共通して引きまわす際に、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる第1配線60の数を1本にすることができる。
【0099】
すなわち、実施形態によれば、第1配線60を外部接続部12dの負極51B、51Cの間を経由させて、接点60aにつなげることにより、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる配線の最大数をさらに少なくすることができる。
【0100】
さらに、実施形態において、外部接続部12dに隣接する光源ユニット24B、24Cの負極51B、51Cは、基板12の帯状部12cにおいて外部接続部12dと向かい合う対向領域12eに設けられる。これにより、負極51Bと第2端子71Bとを接続する第2配線61Bと、負極51Cと第2端子71Cとを接続する第2配線61Cとは、いずれも長手方向Lに沿って延ばさなくとも、短手方向Sに沿って延ばすだけで配線の形成が可能となる。
【0101】
すなわち、外部接続部12dに隣接する光源ユニット24B、24Cの負極51B、51Cを対向領域12eに配置することにより、帯状部12cの長手方向Lに沿って延びる配線の数を増やすことなく、第2配線61B、61Cを形成することができる。したがって、実施形態によれば、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数をさらに少なくすることができる。
【0102】
<変形例>
以降においては、実施形態に係る基板12の各種変形例について説明する。
図6Aは、実施形態の変形例1に係る基板12の搭載面12a側を模式的に示した正面図であり、
図6Bは、実施形態の変形例1に係る基板12の配線面12b側を模式的に示した正面図である。
【0103】
変形例1にかかる基板12は、搭載面12aにさらに光源ユニット24Eが追加され、光源ユニット24が5つ搭載されている点が上述の実施形態と異なる。これ以外の部位については実施形態と同様であることから、その他の部位については詳細な説明を省略する。
【0104】
図6Aに示すように、基板12の帯状部12cにおける搭載面12aには、LED14が複数個直列に接続される5つの光源ユニット24A〜24Eが設けられる。
【0105】
ここで、5つの光源ユニット24A〜24Eのうち、光源ユニット24A、24Bは、外部接続部12dを基点として帯状部12cの一方側(
図6Aでは左側)に設けられる。また、残りの光源ユニット24C〜24Eは、外部接続部12dを基点として帯状部12cの他方側(
図6Aでは右側)に設けられる。すなわち、実施形態とくらべて、光源ユニット24Dに隣接する位置に光源ユニット24Eが追加されている。
【0106】
外部接続部12dは、帯状部12cの長手方向Lにおける中央部に相当する箇所から、帯状部12cの短手方向Sに沿って突出する部位である。なお、変形例1において、
図6Aに示すように、外部接続部12dは、帯状部12cの長手方向Lにおける中心の位置からはシフトして配置されているが、これは奇数(5つ)の光源ユニット24を帯状部12cの両側に可能な範囲で均等に配置するためである。
【0107】
そのため、本実施形態では、外部接続部12dが帯状部12cの長手方向Lにおける中心の位置からシフトして配置されている場合についても、外部接続部12dを帯状部12cの長手方向Lにおける中央部に相当する箇所から突出する部位としてみなすことができる。
【0108】
そして、5つの光源ユニット24A〜24Eの正極50A〜50Eは、対応する負極51A〜51Eよりも外部接続部12dからいずれも離れて設けられる。すなわち、すべての光源ユニット24において、負極51は対応する正極50よりも外部接続部12d側に設けられる。
【0109】
つづいて、
図6Bを参照しながら、5つの光源ユニット24A〜24Eに電力を供給する配線の構成について説明する。
【0110】
変形例1で追加された光源ユニット24Eの正極50Eには、第1配線60が接続される。かかる第1配線60は、実施形態と同様に、第1端子70から帯状部12cの短手方向Sに沿って延び、負極51Bと負極51Cとの間を経由して、接点60aにつながっている。
【0111】
さらに、第1配線60は、接点60aから帯状部12cの長手方向Lにおける両端側に分岐しており、かかる分岐した第1配線60b、60cは長手方向Lに沿って延びている。そして、分岐した第1配線60のうち、光源ユニット24C〜24Eが配置される側に延びる第1配線60cが、さらに、正極50Eの近傍から帯状部12cの短手方向Sに沿って延び、正極50Eにつながっている。
【0112】
また、変形例1で追加された光源ユニット24Eの負極51Eには、第2配線61Eが接続される。かかる第2配線61Eは、短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びた後、長手方向Lにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びる。そして、第2配線61Eは、帯状部12cの対向領域12eにおいて、短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に向きを変え、第2端子71Eにつながっている。
【0113】
ここで、変形例1において、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数は、最大でも3本である。かかる3本の並列配線は、帯状部12cのうち対向領域12eの縁部から負極51Dまでの領域12f2において、第1配線60cと第2配線61Dと第2配線61Eとで形成される。
【0114】
このように、1つの外部接続部12dから5つの光源ユニット24A〜24Eに並列に配線を接続する場合に、変形例1によれば、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数を、最大でも3本にすることができる。
【0115】
次に、
図7Aおよび
図7Bを参照しながら、実施形態の変形例2にかかる基板12について説明する。
図7Aは、実施形態の変形例2に係る基板12の搭載面12a側を模式的に示した正面図であり、
図7Bは、実施形態の変形例2に係る基板12の配線面12b側を模式的に示した正面図である。
【0116】
変形例2にかかる基板12は、搭載面12aにさらに光源ユニット24Fが追加され、光源ユニット24が6つ搭載されている点が上述の変形例1と異なる。これ以外の部位については変形例1と同様であることから、その他の部位については詳細な説明を省略する。
【0117】
図7Aに示すように、基板12の帯状部12cにおける搭載面12aには、LED14が複数個直列に接続される6つの光源ユニット24A〜24Fが設けられる。
【0118】
ここで、6つの光源ユニット24A〜24Fのうち、光源ユニット24A、24B、24Fは、外部接続部12dを基点として帯状部12cの一方側(
図7Aでは左側)に設けられる。また、残りの光源ユニット24C〜24Eは、外部接続部12dを基点として帯状部12cの他方側(
図7Aでは右側)に設けられる。すなわち、変形例1とくらべて、光源ユニット24Aに隣接する位置に光源ユニット24Fが追加されている。
【0119】
そして、6つの光源ユニット24A〜24Fの正極50A〜50Fは、対応する負極51A〜51Fよりも外部接続部12dからいずれも離れて設けられる。すなわち、すべての光源ユニット24において、負極51は対応する正極50よりも外部接続部12d側に設けられる。
【0120】
つづいて、
図7Bを参照しながら、6つの光源ユニット24A〜24Fに電力を供給する配線の構成について説明する。
【0121】
変形例2で追加された光源ユニット24Fの正極50Fには、第1配線60が接続される。かかる第1配線60は、変形例1と同様に、第1端子70から帯状部12cの短手方向Sに沿って延び、負極51Bと負極51Cとの間を経由して、接点60aにつながっている。
【0122】
さらに、第1配線60は、接点60aから帯状部12cの長手方向Lにおける両端側に分岐しており、かかる分岐した第1配線60b、60cは長手方向Lに沿って延びている。そして、分岐した第1配線60のうち、光源ユニット24A、24Bが配置される側に延びる第1配線60bが、さらに、正極50Fの近傍から帯状部12cの短手方向Sに沿って延び、正極50Fにつながっている。
【0123】
また、変形例1で追加された光源ユニット24Fの負極51Fには、第2配線61Fが接続される。かかる第2配線61Fは、短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びた後、長手方向Lにおける外部接続部12dに向かう方向に沿って延びる。そして、第2配線61Fは、帯状部12cの対向領域12eにおいて、短手方向Sにおける外部接続部12dに向かう方向に向きを変え、第2端子71Fにつながっている。
【0124】
ここで、変形例2において、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数は、最大でも3本である。かかる3本の並列配線は、帯状部12cのうち対向領域12eの縁部から負極51Aまでの領域12f1において、第1配線60bと第2配線61Aと第2配線61Fとで形成される。
【0125】
また、かかる3本の並列配線は、帯状部12cのうち対向領域12eの縁部から負極51Dまでの領域12f2において、第1配線60cと第2配線61Dと第2配線61Eとでも形成される。
【0126】
このように、1つの外部接続部12dから6つの光源ユニット24A〜24Fに並列に配線を接続する場合に、変形例2によれば、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数を、最大でも3本にすることができる。
【0127】
次に、
図8Aおよび
図8Bを参照しながら、実施形態の変形例3にかかる基板12について説明する。
図8Aは、実施形態の変形例3に係る基板12の搭載面12a側を模式的に示した正面図であり、
図8Bは、実施形態の変形例3に係る基板12の配線面12b側を模式的に示した正面図である。
【0128】
変形例3にかかる基板12は、光源ユニット24A〜24Dのうち光源ユニット24Aが除かれて、光源ユニット24が3つ搭載されている点が上述の実施形態と異なる。これ以外の部位については実施形態と同様であることから、その他の部位については詳細な説明を省略する。
【0129】
図8Aに示すように、基板12の帯状部12cにおける搭載面12aには、LED14が複数個直列に接続される3つの光源ユニット24B〜24Dが設けられる。
【0130】
ここで、3つの光源ユニット24B〜24Dのうち、光源ユニット24Bは、外部接続部12dを基点として帯状部12cの一方側(
図8Aでは左側)に設けられる。また、残りの光源ユニット24C、24Dは、外部接続部12dを基点として帯状部12cの他方側(
図8Aでは右側)に設けられる。すなわち、実施形態とくらべて、光源ユニット24Bに隣接する位置の光源ユニット24Aが除かれている。
【0131】
外部接続部12dは、帯状部12cの長手方向Lにおける中央部に相当する箇所から、帯状部12cの短手方向Sに沿って突出する部位である。なお、変形例3においても、変形例1と同様に、外部接続部12dは、帯状部12cの長手方向Lにおける中心の位置からはシフトして配置されているが、これは奇数(3つ)の光源ユニット24を帯状部12cの両側に可能な範囲で均等に配置するためである。
【0132】
そのため、変形例3においても、変形例1と同様に、外部接続部12dを帯状部12cの長手方向Lにおける中央部に相当する箇所から突出する部位としてみなすことができる。
【0133】
そして、3つの光源ユニット24B〜24Dの正極50B〜50Dは、対応する負極51B〜51Dよりも外部接続部12dからいずれも離れて設けられる。すなわち、すべての光源ユニット24において、負極51は対応する正極50よりも外部接続部12d側に設けられる。
【0134】
つづいて、
図8Bを参照しながら、3つの光源ユニット24B〜24Dに電力を供給する配線の構成について説明する。
【0135】
変形例3で除かれた光源ユニット24Aにつながれていた配線のうち、第1配線60は正極50Bの近傍から正極50Aに延びていた部分が除かれている。また、負極51Aにつながれていた第2配線61Aは、第2端子71Aとともに除かれている。
【0136】
ここで、変形例3において、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数は、最大でも2本である。かかる2本の並列配線は、帯状部12cのうち対向領域12eの縁部から負極51Dまでの領域12f2において、第1配線60cと第2配線61Dとで形成される。
【0137】
このように、1つの外部接続部12dから3つの光源ユニット24B〜24Dに並列に配線を接続する場合に、変形例3によれば、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数を、最大でも2本にすることができる。
【0138】
ここまでの実施形態および変形例1〜3において説明したように、複数の光源ユニット24に対して1つの外部接続部12dを設ける際に、光源ユニット24の数が3つまたは4つの場合には、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数を、最大でも2本にすることができる。
【0139】
また、複数の光源ユニット24に対して1つの外部接続部12dを設ける際に、光源ユニット24の数が5つまたは6つの場合には、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数を、最大でも3本にすることができる。
【0140】
このように、実施形態において、N個(N≧3)の光源ユニット24に対して1つの外部接続部12dを設ける場合、Nが奇数であれば、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数を、最大でも(N+1)/2本にすることができる。また、Nが偶数であれば、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数を、最大でもN/2本にすることができる。
【0141】
すなわち、実施形態によれば、複数の光源ユニット24に対して1つの外部接続部12dを設ける際に、3つ以上の光源ユニット24を配置する場合であれば、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数を最小化することができる。
【0142】
さらに、実施形態によれば、複数の光源ユニット24に対して外部接続部12dを1つ設ければよいため、外部接続部12dの第1端子70および第2端子71と外部電源とをつなぐ接続用の部品の数を1組にすることができる。したがって、かかる接続用の部品と外部接続部12dの第1端子70および第2端子71とを接続する際に必要となる時間を減らすことができることから、製造コストを低減することができる。
【0143】
上述したように、実施形態によれば、1つの外部接続部12dに対して複数の光源ユニット24が搭載される基板12において、共通した配線である第1配線60に接続されるすべての正極50は、対応する負極51よりも外部接続部12dから離れて配置される。これにより、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数を少なくすることができることから、帯状部12cの短手方向Sの幅を狭くすることができる。
【0144】
なお、上記の実施形態では、光源ユニット24の第1極を正極50とし、第2極を負極51としていたが、第1極を負極51とし、第2極を正極50としてもよい。すなわち、光源ユニット24の負極51を、対応する正極50よりも外部接続部12dからいずれも離して設けてもよい。
【0145】
また、上述の実施形態では、基板12の搭載面12aがLED14の発光面14aと同じ方向を向いている、いわゆるトップビュー型LEDの発光装置について示しているが、かかる例に限られない。たとえば、基板12の搭載面12aと発光面14aとが略垂直である、いわゆるサイドビュー型LEDの発光装置に上述の実施形態を適用してもよい。
【0146】
さらに、上記の実施形態では、基板12における搭載面12aとは反対側の面を配線面12bとして用い、かかる配線面12bに第1配線60と第2配線61とが設けられるが、配線面12bは基板12における搭載面12aとは反対側の面に限られない。
【0147】
たとえば、基板12を多層FPCで構成し、かかる多層FPCの内部に形成される中間層を配線面12bとして用いてもよい。このように、多層FPCの中間層を配線面12bとして用いることにより、たとえば、基板12の搭載面12aの反対側の面に絶縁層と放熱用の金属層とを積層させることができる。そして、かかる絶縁層と放熱用の金属層とを追加することにより、さらに放熱性の高い基板12を実現することができる。さらに、かかる中間層は1層に限られず、複数層であってもよい。
【0148】
また、上記の実施形態では、基板12に1つの外部接続部12dを設けているが、基板12に設けられる外部接続部12dは1つに限られない。
【0149】
たとえば、8つの光源ユニット24を基板12に搭載する場合、4つの光源ユニット24ごとに外部接続部12dを1つ(すなわち、外部接続部12dは合計で2つ)設けることにより、実施形態に示したように、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数を、最大でも2本にすることができる。
【0150】
このように、搭載される光源ユニット24の数に応じて、外部接続部12dの数を適宜調整することにより、面状照明装置10の薄型化と、製造コストの低減とを両立させることができる。
【0151】
以上のように、実施形態に係る面状照明装置10は、基板12と、複数の光源ユニット24と、第1配線60と、第2配線61と、を備える。基板12は、帯形状の帯状部12cと、帯状部12cの中央部から帯状部12cの短手方向Sに向かって突出する外部接続部12dとを有し、1つの主面である搭載面12aと、搭載面12aとは反対側の面である配線面12bとが設けられる。複数の光源ユニット24は、複数の光源(LED14)が直列に接続されて設けられ、両端側にそれぞれ第1極(正極50)と第2極(負極51)とを有し、基板12の帯状部12cにおける搭載面12aに帯状部12cの長手方向Lに沿って並んで配置され、光源(LED14)の発光面14aが導光板15の側面15aと対向する。第1配線60は、基板12の配線面12bに設けられ、外部接続部12dと第1極(正極50)との間を共通して接続する。第2配線61は、基板12の配線面12bに設けられ、外部接続部12dと第2極(負極51)との間を接続する。そして、外部接続部12dは複数の光源ユニット24に対して1つ設けられ、1つの外部接続部12dに対応するすべての光源ユニット24の第1極(正極50)は、光源ユニット24の第2極(負極51)よりも外部接続部12dから離れて設けられる。これにより、トップビュー型のLED14を用いる場合であっても、面状照明装置10の薄型化を図ることができる。また、サイドビュー型のLEDを用いる場合には、面状照明装置の入光側の狭額縁化を図ることができる。
【0152】
また、実施形態に係る面状照明装置10において、第2配線61は複数設けられ、複数の第2配線61が外部接続部12dと複数の第2極(負極51)との間を個別に接続する。これにより、すべての光源ユニット24を安定して発光させることができる。
【0153】
また、実施形態に係る面状照明装置10において、第1配線60は、外部接続部12dから、外部接続部12dに隣接する一対の光源ユニット24B、24Cの第2極(負極51B、51C)の間を経由して、帯状部12cにおいて外部接続部12dが設けられる長辺とは反対側の長辺に近接する位置(接点60a)に延びている。これにより、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる配線の最大数をさらに少なくすることができる。
【0154】
また、実施形態に係る面状照明装置10において、外部接続部12dに隣接する光源ユニット24B、24Cの第2極(負極51B、51C)は、基板12の帯状部12cにおいて外部接続部12dと向かい合う対向領域12eに配置される。これにより、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる配線の数をさらに少なくすることができる。
【0155】
また、実施形態に係る面状照明装置10において、光源ユニット24は、1つの外部接続部12dに対して3つ以上設けられる。これにより、帯状部12cの長手方向Lに沿って延び、短手方向Sに並んで引きまわされる並列配線の数を最小化することができる。
【0156】
また、実施形態に係る面状照明装置10において、第1極は正極50であり、第2極は負極51である、これにより、すべての光源ユニット24を安定して発光させることができる。
【0157】
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。