特許第6826704号(P6826704)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6826704
(24)【登録日】2021年1月20日
(45)【発行日】2021年2月10日
(54)【発明の名称】スマートドアロック
(51)【国際特許分類】
   E05B 13/00 20060101AFI20210128BHJP
   E05B 17/00 20060101ALI20210128BHJP
   E05B 47/00 20060101ALI20210128BHJP
【FI】
   E05B13/00 B
   E05B17/00 A
   E05B47/00 J
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-50376(P2020-50376)
(22)【出願日】2020年3月20日
【審査請求日】2020年10月9日
(31)【優先権主張番号】201911175976.1
(32)【優先日】2019年11月26日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520481389
【氏名又は名称】温州蘭犹网絡科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】劉華
【審査官】 鈴木 智之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2018−204358(JP,A)
【文献】 特開2017−066669(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第105370108(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00−85/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
主に外殻を含み、前記外殻の中には鍵穴を覆うことができる遮蔽機構が設置され、前記遮蔽機構の右側には通電及び停電を制御できる制御機構が設置され、前記制御機構の右側にはドアに鍵をかけることができるロック機構が設置され、
前記遮蔽機構は前記外殻の内部に設置された解錠空間を含み、前記解錠空間の左端開口が外部空間と連通し、前記解錠空間の右端壁には、左端開口が前記解錠空間と連通した制御空間が設置され、前記制御空間の中には移動ラックがスライド可能に連結され、前記制御空間の中には前記移動ラックと前記制御空間を連結する阻みばねが設置され、前記制御空間の上端壁には従動軸が回転可能に連結され、前記従動軸の下端には前記移動ラックと噛み合った従動歯車が回転可能に連結され、前記制御空間の左端壁には伝動空間が設置され、前記伝動空間の右端壁には伝動軸が回転可能に連結され、前記伝動軸の左端が前記伝動空間の左端壁を貫通して前記制御空間の中に位置し、前記伝動軸の左端には従動傘歯車と噛み合った転向傘歯車が固定的に連結され、前記伝動軸の右端には従動摩擦車が固定的に連結され、前記伝動空間の左端壁には、右端が前記伝動空間の右端壁を貫通した伝動ロッドが回転可能に連結され、前記伝動ロッドの左端には前記従動摩擦車と噛み合った伝動摩擦車が固定的に連結され、
本願発明に記載のスマートドアロックを使用するとき、正常状態で通電し、前記制御機構の制御により前記遮蔽機構が板で鍵穴を覆い、ドアロックの安全性を向上させられ、そして前記制御機構の制御によりモーターがドアロックの解錠と施錠を制御し、モーターのスイッチをスマートホームシステムに接続すれば、スマートホームシステムにより前記ロック機構を制御でき、ドアロックが停電するとき、前記制御機構の制御により、鍵穴が覆われなくなり、鍵穴により前記ロック機構を制御でき、
前記制御機構は前記伝動空間の右端壁に設置された移動空間を含み、前記移動空間の上端壁には電磁石が固定的に連結され、前記電磁石の後側には前記移動空間の中に位置するスライダが設置され、前記移動空間の中には前記スライダの後端面と前記移動空間の後端壁を連結する復帰ばねが設置され、前記スライダの右端面には駆動モーターが固定的に連結され、前記電磁石の前側には前記移動空間の中に位置する平行移動ブロックが設置され、前記移動空間の中には前記平行移動ブロックの前端面と前記移動空間の前端壁を連結する水平ばねが設置され、前記外殻の中には回転空間が設置され、前記回転空間は左端開口が前記解錠空間と連通し、右端開口が前記移動空間の右側に設置された旋転空間と連通し、前記回転空間の右端が前記制御空間、前記伝動軸及び前記移動空間の右端壁を貫通し、前記平行移動ブロックには前記回転空間の中に位置する旋転軸が回転可能に連結され、前記旋転軸は左端が前記制御空間の中にある前記移動ラックの右側に位置し、右端が前記旋転空間の中に位置し、前記旋転軸の右端には前記旋転空間の中に位置する回転摩擦車が固定的に連結され、
前記ロック機構は前記移動空間の右端壁に設置された収容空間を含み、前記収容空間は左端開口が前記移動空間と連通し、右端開口が前記旋転空間と連通し、前記駆動モーターには移動軸が伝動可能に連結され、前記移動軸の右端が前記移動空間の右端壁を貫通し、また前記移動軸が前記旋転空間の中に位置し、前記移動軸の右端には前記旋転空間の中に位置する移動摩擦車が固定的に連結され、前記旋転空間の右端壁にはスライド空間が設置され、前記旋転空間の左端壁には主動軸が回転可能に連結され、前記主動軸の右端が前記旋転空間の右端壁を貫通し、また前記主動軸が前記スライド空間の中に位置し、前記主動軸の左端には前記移動摩擦車または前記回転摩擦車と噛み合うことができる主動摩擦車が固定的に連結され、前記旋転空間において前記伝動ロッドの右端には前記移動摩擦車と噛み合うことができる旋転摩擦車が固定的に連結され、前記スライド空間の前端壁には、前端開口が外部空間と連通したロック空間が設置され、前記スライド空間の中には連結ラックがスライド可能に連結され、前記連結ラックの右端が前記スライド空間の右端壁を貫通し、また前記連結ラックが前記ロック空間の中に位置し、前記主動軸の右端には、前記スライド空間の中に位置しかつ前記連結ラックと噛み合った旋転歯車が固定的に連結され、前記連結ラックの右端面には移動板が固定的に連結され、前記移動板の前端面にはロックブロックが固定的に連結され、前記ロックブロックの下側には前記移動板の前端面に固定的に連結されたロック板が設置され、
前記復帰ばね、前記水平ばね、及び前記阻みばねはいずれも緩んだ初期状態にあり、
初期状態には、前記スライダと前記電磁石が分離し、前記移動摩擦車が前記主動摩擦車と噛み合っていなく、前記移動摩擦車が前記旋転摩擦車と噛み合っていなく、前記平行移動ブロックが前記電磁石に密着しており、前記主動摩擦車が前記回転摩擦車と噛み合っていることを特徴とするスマートドアロック
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明はスマートホーム分野に関し、具体的にはスマートドアロックである。
【背景技術】
【0002】
現在、スマートホームが幅広く応用されており、インテリジェント制御システムを介して家電の管理を実現でき、この背景では、スマートドアロックへの需要が高まっている。指紋認証ドアロックなどの新しいタイプのドアロックが存在するが、これらのスマートドアは値段が高いだけでなく、既存のドアの構成を大幅に変更する必要がある。また、今現在の多くの家庭、賃貸住宅、公共研究所、会社などの公共の場に対して、新しいドアロックを交換する費用とかかる時間が問題となり、また、これらのドアロックは停電後に使えなくなり、通常の鍵穴をつけるドアロックがあるが、安全性が低い。したがって、体積が小さく、取り付けが簡単なスマートドアロックが必要となり、同時に、停電しても依然として正常に使え、使わないとき、盗難防止効果を高めるために鍵穴を隠すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第105370108号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明はスマートドアロックを提供することにより、体積が大きく、安全性が低下するなど問題を解決でき、利便性と安全性を向上させられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明は以下の技術プランにより実現される。
【0006】
スマートドアロックは、主に外殻を含み、前記外殻の中には鍵穴を覆うことができる遮蔽機構が設置され、前記遮蔽機構の右側には通電及び停電を制御できる制御機構が設置され、前記制御機構の右側にはドアに鍵をかけることができるロック機構が設置され、前記遮蔽機構は前記外殻の内部に設置された解錠空間を含み、前記解錠空間の左端開口が外部空間と連通し、前記解錠空間の右端壁には、左端開口が前記解錠空間と連通した制御空間が設置され、前記制御空間の中には移動ラックがスライド可能に連結され、前記制御空間の中には前記移動ラックと前記制御空間を連結する阻みばねが設置され、前記制御空間の上端壁には従動軸が回転可能に連結され、前記従動軸の下端には前記移動ラックと噛み合った従動歯車が回転可能に連結され、前記制御空間の左端壁には伝動空間が設置され、前記伝動空間の右端壁には伝動軸が回転可能に連結され、前記伝動軸の左端が前記伝動空間の左端壁を貫通して前記制御空間の中に位置し、前記伝動軸の左端には従動傘歯車と噛み合った転向傘歯車が固定的に連結され、前記伝動軸の右端には従動摩擦車が固定的に連結され、前記伝動空間の左端壁には、右端が前記伝動空間の右端壁を貫通した伝動ロッドが回転可能に連結され、前記伝動ロッドの左端には前記従動摩擦車と噛み合った伝動摩擦車が固定的に連結され、
本願発明に記載のスマートドアロックを使用するとき、正常状態で通電し、前記制御機構の制御により前記遮蔽機構が板で鍵穴を覆い、ドアロックの安全性を向上させられ、そして前記制御機構の制御によりモーターがドアロックの解錠と施錠を制御し、モーターのスイッチをスマートホームシステムに接続すれば、スマートホームシステムにより前記ロック機構を制御でき、ドアロックが停電するとき、前記制御機構の制御により、鍵穴が覆われなくなり、鍵穴により前記ロック機構を制御できる。
【0007】
有益なように、前記制御機構は前記伝動空間の右端壁に設置された移動空間を含み、前記移動空間の上端壁には電磁石が固定的に連結され、前記電磁石の後側には前記移動空間の中に位置するスライダが設置され、前記移動空間の中には前記スライダの後端面と前記移動空間の後端壁を連結する復帰ばねが設置され、前記スライダの右端面には駆動モーターが固定的に連結され、前記電磁石の前側には前記移動空間の中に位置する平行移動ブロックが設置され、前記移動空間の中には前記平行移動ブロックの前端面と前記移動空間の前端壁を連結する水平ばねが設置され、前記外殻の中には回転空間が設置され、前記回転空間は左端開口が前記解錠空間と連通し、右端開口が前記移動空間の右側に設置された旋転空間と連通し、前記回転空間の右端が前記制御空間、前記伝動軸及び前記移動空間の右端壁を貫通し、前記平行移動ブロックには前記回転空間の中に位置する旋転軸が回転可能に連結され、前記旋転軸は左端が前記制御空間の中にある前記移動ラックの右側に位置し、右端が前記旋転空間の中に位置し、前記旋転軸の右端には前記旋転空間の中に位置する回転摩擦車が固定的に連結されている。
【0008】
有益なように、前記ロック機構は前記移動空間の右端壁に設置された収容空間を含み、前記収容空間は左端開口が前記移動空間と連通し、右端開口が前記旋転空間と連通し、前記駆動モーターには移動軸が伝動可能に連結され、前記移動軸の右端が前記移動空間の右端壁を貫通し、また前記移動軸が前記旋転空間の中に位置し、前記移動軸の右端には前記旋転空間の中に位置する移動摩擦車が固定的に連結され、前記旋転空間の右端壁にはスライド空間が設置され、前記旋転空間の左端壁には主動軸が回転可能に連結され、前記主動軸の右端が前記旋転空間の右端壁を貫通し、また前記主動軸が前記スライド空間の中に位置し、前記主動軸の左端には前記移動摩擦車または前記回転摩擦車と噛み合うことができる主動摩擦車が固定的に連結され、前記旋転空間において前記伝動ロッドの右端には前記移動摩擦車と噛み合うことができる旋転摩擦車が固定的に連結され、前記スライド空間の前端壁には、前端開口が外部空間と連通したロック空間が設置され、前記スライド空間の中には連結ラックがスライド可能に連結され、前記連結ラックの右端が前記スライド空間の右端壁を貫通し、また前記連結ラックが前記ロック空間の中に位置し、前記主動軸の右端には、前記スライド空間の中に位置しかつ前記連結ラックと噛み合った旋転歯車が固定的に連結され、前記連結ラックの右端面には移動板が固定的に連結され、前記移動板の前端面にはロックブロックが固定的に連結され、前記ロックブロックの下側には前記移動板の前端面に固定的に連結されたロック板が設置されている。
【0009】
有益なように、前記復帰ばね、前記水平ばね、及び前記阻みばねはいずれも緩んだ初期状態にある。
【0010】
有益なように、初期状態には、前記スライダと前記電磁石が分離し、前記移動摩擦車が前記主動摩擦車と噛み合っていなく、前記移動摩擦車が前記旋転摩擦車と噛み合っていなく、前記平行移動ブロックが前記電磁石に密着しており、前記主動摩擦車が前記回転摩擦車と噛み合っている。
【発明の効果】
【0011】
本願発明の効果は:本願発明は、構成が簡単で、操作が便利であり、通電状態では、遠隔操作によりドアの施錠及び解錠を制御でき、また、鍵穴を隠すこともでき、停電状態では、鍵穴を隠さなくてドアロックを正常に使え、安全性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
下記に図1〜7をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、本願に記載の各方向が、図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【0013】
図1図1は本願発明の構成概略図
図2図2は本願発明図1におけるAーAの構成概略図
図3図3は本願発明図1におけるBーBの構成概略図
図4図4は本願発明図1におけるCーCの構成概略図
図5図5は本願発明図1におけるDーDの構成概略図
図6図6は本願発明図1におけるEーEの構成概略図
図7図7は本願発明図1におけるFーFの構成概略図
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1〜7に記載のスマートドアロックは、主に外殻10を含み、前記外殻10の中には鍵穴を覆うことができる遮蔽機構49が設置され、前記遮蔽機構49の右側には通電及び停電を制御できる制御機構50が設置され、前記制御機構50の右側にはドアに鍵をかけることができるロック機構51が設置され、前記遮蔽機構49は前記外殻10の内部に設置された解錠空間45を含み、前記解錠空間45の左端開口が外部空間と連通し、前記解錠空間45の右端壁には、左端開口が前記解錠空間45と連通した制御空間11が設置され、前記制御空間11の中には移動ラック12がスライド可能に連結され、前記制御空間11の中には前記移動ラック12と前記制御空間11を連結する阻みばね44が設置され、前記制御空間11の上端壁には従動軸13が回転可能に連結され、前記従動軸13の下端には前記移動ラック12と噛み合った従動歯車14が回転可能に連結され、前記制御空間11の左端壁には伝動空間18が設置され、前記伝動空間18の右端壁には伝動軸17が回転可能に連結され、前記伝動軸17の左端が前記伝動空間18の左端壁を貫通して前記制御空間11の中に位置し、前記伝動軸17の左端には従動傘歯車16と噛み合った転向傘歯車15が固定的に連結され、前記伝動軸17の右端には従動摩擦車20が固定的に連結され、前記伝動空間18の左端壁には、右端が前記伝動空間18の右端壁を貫通した伝動ロッド19が回転可能に連結され、前記伝動ロッド19の左端には前記従動摩擦車20と噛み合った伝動摩擦車21が固定的に連結され、本願発明に記載のスマートドアロックを使用するとき、正常状態で通電し、前記制御機構50の制御により前記遮蔽機構49が板で鍵穴を覆い、ドアロックの安全性を向上させられ、そして前記制御機構50の制御によりモーターがドアロックの解錠と施錠を制御し、モーターのスイッチをスマートホームシステムに接続すれば、スマートホームシステムにより前記ロック機構51を制御でき、ドアロックが停電するとき、前記制御機構50の制御により、鍵穴が覆われなくなり、鍵穴により前記ロック機構51を制御できる。
【0015】
有益なように、前記制御機構50は前記伝動空間18の右端壁に設置された移動空間22を含み、前記移動空間22の上端壁には電磁石23が固定的に連結され、前記電磁石23の後側には前記移動空間22の中に位置するスライダ42が設置され、前記移動空間22の中には前記スライダ42の後端面と前記移動空間22の後端壁を連結する復帰ばね40が設置され、前記スライダ42の右端面には駆動モーター41が固定的に連結され、前記電磁石23の前側には前記移動空間22の中に位置する平行移動ブロック43が設置され、前記移動空間22の中には前記平行移動ブロック43の前端面と前記移動空間22の前端壁を連結する水平ばね39が設置され、前記外殻10の中には回転空間48が設置され、前記回転空間48は左端開口が前記解錠空間45と連通し、右端開口が前記移動空間22の右側に設置された旋転空間24と連通し、前記回転空間48の右端が前記制御空間11、前記伝動軸17及び前記移動空間22の右端壁を貫通し、前記平行移動ブロック43には前記回転空間48の中に位置する旋転軸38が回転可能に連結され、前記旋転軸38は左端が前記制御空間11の中にある前記移動ラック12の右側に位置し、右端が前記旋転空間24の中に位置し、前記旋転軸38の右端には前記旋転空間24の中に位置する回転摩擦車37が固定的に連結されている。
【0016】
有益なように、前記ロック機構51は前記移動空間22の右端壁に設置された収容空間47を含み、前記収容空間47は左端開口が前記移動空間22と連通し、右端開口が前記旋転空間24と連通し、前記駆動モーター41には移動軸36が伝動可能に連結され、前記移動軸36の右端が前記移動空間22の右端壁を貫通し、また前記移動軸36が前記旋転空間24の中に位置し、前記移動軸36の右端には前記旋転空間24の中に位置する移動摩擦車35が固定的に連結され、前記旋転空間24の右端壁にはスライド空間28が設置され、前記旋転空間24の左端壁には主動軸25が回転可能に連結され、前記主動軸25の右端が前記旋転空間24の右端壁を貫通し、また前記主動軸25が前記スライド空間28の中に位置し、前記主動軸25の左端には前記移動摩擦車35または前記回転摩擦車37と噛み合うことができる主動摩擦車26が固定的に連結され、前記旋転空間24において前記伝動ロッド19の右端には前記移動摩擦車35と噛み合うことができる旋転摩擦車27が固定的に連結され、前記スライド空間28の前端壁には、前端開口が外部空間と連通したロック空間31が設置され、前記スライド空間28の中には連結ラック29がスライド可能に連結され、前記連結ラック29の右端が前記スライド空間28の右端壁を貫通し、また前記連結ラック29が前記ロック空間31の中に位置し、前記主動軸25の右端には、前記スライド空間28の中に位置しかつ前記連結ラック29と噛み合った旋転歯車30が固定的に連結され、前記連結ラック29の右端面には移動板32が固定的に連結され、前記移動板32の前端面にはロックブロック33が固定的に連結され、前記ロックブロック33の下側には前記移動板32の前端面に固定的に連結されたロック板34が設置されている。
【0017】
有益なように、前記復帰ばね40、前記水平ばね39、及び前記阻みばね44はいずれも緩んだ初期状態にある。
【0018】
有益なように、初期状態には、前記スライダ42と前記電磁石23が分離し、前記移動摩擦車35が前記主動摩擦車26と噛み合っていなく、前記移動摩擦車35が前記旋転摩擦車27と噛み合っていなく、前記平行移動ブロック43が前記電磁石23に密着しており、前記主動摩擦車26が前記回転摩擦車36と噛み合っている。
【0019】
本願発明の機械的動作の順序は以下の通りである。
【0020】
1、本願発明に記載のスマートドアロックは、通電して使用するとき、電磁石23を作動させ、電磁石23が平行移動ブロック43を前側へプッシュして水平ばね39を圧縮し、平行移動ブロック43が前方に運動して旋転軸38を前方に運動させることにより、主動摩擦車26が回転摩擦車37との噛合から離脱し、同時に電磁石23に通電してスライダ42を前方に運動するように吸引して復帰ばね40を引っ張り、スライダ42が前方に運動して駆動モーター41と移動軸36を前方に運動させることにより、移動摩擦車35が主動摩擦車26と噛み合い、移動摩擦車35が旋転摩擦車27と噛み合い、
2、ドアに鍵をかけるとき、遠隔操作により駆動モーター41を正方向に動力を出力させるように始動し、動力伝達により移動軸36が回転し、移動摩擦車35が移動し、移動摩擦車35が主動摩擦車26と、旋転摩擦車27と噛み合うため、移動摩擦車35が回転して旋転摩擦車27を回転させることにより、伝動ロッド19が回転し、伝動摩擦車21が回転し、従動摩擦車20が回転し、伝動軸17が回転し、転向傘歯車15が回転し、従動傘歯車16が回転し、従動軸13が回転し、従動歯車14が回転し、移動ラック12が前方に運動して阻みばね44を引っ張り、移動ラック12が前方に運動して安全性を向上させるために鍵穴46を覆い、同時に、移動摩擦車35が回転して主動摩擦車26を回転させることにより、主動軸25が回転し、主動摩擦車26が回転摩擦車37との噛合から離脱したため、回転摩擦車37が回転しなく、主動軸25が回転して旋転歯車30を回転させ、連結ラック29を前方に運動させ、連結ラック29が前方に運動して移動板32を前方に移動させ、ロックブロック33とロック板34が前方に運動することによりドアがロックされ、解錠するとき、遠隔操作により駆動モーター41を逆方向に動力を出力させるように始動し、ロックブロック33とロック板34が後方に運動してドアを解錠し、
3、停電の場合、電磁石23が作動しなく、復帰ばね40の弾性力の作用によりスライダ42が後方に運動して駆動モーター41と移動軸36を後方に運動させることで、移動摩擦車35が主動摩擦車26との噛合及び旋転摩擦車27との噛合から離脱し、同時に、水平ばね39の弾性力の作用により、平行移動ブロック43が後方に運動して旋転軸38を後方に運動させることで、主動摩擦車26が回転摩擦車37と噛み合い、この時、旋転摩擦車27が移動摩擦車35との噛合から離脱したため、阻みばね44の弾性力の作用により移動ラック12が後方に移動して鍵穴46が覆われなくなり、主動摩擦車26と回転摩擦車37とが噛み合うため、鍵を鍵穴46に差し込むことにより旋転軸38が逆方向に回転し、回転摩擦車37が回転し、主動摩擦車26が回転し、主動軸25が回転し、連結ラック29が後方に運動し、以上により解錠を実現し、停電してもドアロックを正常に使える。
【0021】
上記の実施例は本発明の技術的構想と特徴を説明するだけであり、その目的は当業者に本発明内容を了解させてさらに実施させるのであり、本発明の保護範囲を制限することはできない。本発明の精神の実質に基づいて行われたすべての等価的な変化又は修飾は、本発明の保護範囲の中に含むべきである。


【要約】
【課題】本願発明はスマートドアロックを開示した。
【解決手段】
主に外殻を含み、前記外殻の中には鍵穴を覆うことができる遮蔽機構が設置され、前記遮蔽機構の右側には通電及び停電を制御できる制御機構が設置され、前記制御機構の右側にはドアに鍵をかけることができるロック機構が設置され、本願発明に記載のスマートドアロックを使用するとき、正常状態で通電し、前記制御機構の制御により前記遮蔽機構が板で鍵穴を覆い、ドアロックの安全性を向上させられ、本願発明は、構成が簡単で、操作が便利であり、通電状態では、遠隔操作によりドアの施錠及び解錠を制御でき、また、鍵穴を隠すこともでき、停電状態では、鍵穴を隠さなくてドアロックを正常に使え、安全性を向上させる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7